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爆走! 新春マグロマラソン!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●何故走るのか? マグロだからさ!
 キマイラフューチャーのとある路上を、何かが土煙を巻き起こして走っていた。
 ズドドドドドッ!
 聞こえて来るのはアスファルトを擦るタイヤの音――じゃない! これ足音だ!
 走ると言ったが、タイヤがついているとは一言も言っていない。
 何故なら、走っているのはマグロ怪人だからである。
 仕方ない仕方ない。

「と言うわけで、キマイラフューチャーでマグロ怪人ツーナーの群れが暴走するのが判ったんだよ」
 マグロって走るものだっけ、とルシル・フューラー(エルフのマジックナイト・f03676)がグリモアベースで若干遠い目になっていた。
「まあ、マグロって言っても頭だけだけどね。体はむしろ筋骨隆々って感じだけどね」
 タフガイならぬタフマグロ。
 それがマグロ怪人ツーナーである。
 彼らが何故走るのかと言うと、猫が怖いから。
「走るのをやめると、マグロ好きの猫に襲われて死んじゃうらしいよ?」
 キマイラフューチャーの猫、すごいな。
「あと、彼ら戦闘になっても走るの止めない」
 え?
「うまいこと足を止める手を考えるか、でなければ走りながら戦うか、になるかな」
 ツーナーの走るスピードは、そんなに速くない。早足よりはまあ速いくらいなので、こちらも一緒に走りながらでも充分戦えるだろう。
「ツーナーの群れの数は、かなりいるとしか。取りあえず、私が1人じゃ両手両足あわせても指の数が全然足りないね」
 個体能力は大したことないけれど、疲れそうだなぁ。
「それだけのツーナーが一定の方向に走っているのに、理由がない筈もないよね」
 黒幕がいる。
 パスト・フォーサイスと言う、錨のような武器を持つ少年の姿のオブリビオンだ。
「恐らくだけどね。今回のマグロ騒動に大きな意味はないと思うよ。パスト・フォーサイスの、いつものくだらない悪戯の1つ。
 ――だからね。多分偶然なのさ。マグロ怪人達の進む先に、クリスマスから年明けにかけて特別なお宝が手に入るって言う遺跡があるのはね」
 無事にマグロの群れと黒幕を倒したら、記念に遺跡をコンコンしてからのんびり帰ってきて構わないよ、とルシルは笑顔で猟兵達に告げた。


泰月
 泰月(たいげつ)です。
 目を通して頂き、ありがとうございます。

 猪年だからね。
 お正月と言えば某駅伝もありますし。
 キマイラフューチャーで、マグロと走りましょう。

 なおOPの後半に書いた通り、最後に遺跡コンコン出来る章が入ります。
 コンコンして出てくるものは、好きに書いていただいて構いませんが、シナリオでアイテムとしてそれを発行する事は出来ませんので、その点はご注意下さい。
 また、著作権やら公序良俗に触れるようなものは、表現がマイルドになったり、最悪出なかった事になりかねませんので、そこもご注意下さい。

 そしてまあ、最後の章がそれって事は、1章と2章は大体予想がつくかと思います。

 ではでは、よろしければご参加下さい。
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第1章 集団戦 『マグロ怪人ツーナー』

POW   :    止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ   :    水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ステラ・ハシュマール
なんか、かわいそうに思う怪人だけど、遠慮はしないよ。
ブレイズフレイムを使って、纏めてソテーにしてあげるよ。
といっても、そのままじゃ当てられないから、走って追いかけながらね。
スカートの長いゴスロリでも、スカートあげれば走れるんだよ。追い抜いたあとにその顔面に地獄の業火を叩きつけてあげるよ。

「料理は得意じゃないけど、ソテーくらいできるんだよね!」


一橋・さくら
ムッキムキのマグロの全力、いったいどんなに速い……おっそ! ツーナー遅っ!
でもまぁ走り続けるのはちょっとキツイので。
とりあえずは進行方向に先回りして、なぎなたをひざ丈辺りに振り回して何体か転ばせれば良いかな?
倒れるか止まった分を担当するってことで。
んーでツーナーズがまた走り出す前に手早くサイキックブラストを撃つよー
くらえ雷攻撃! お前も電気マグロにしてやろうかー!(閣下風)
水鉄砲が避けて残って強化されても、電撃なら地面ごといけるよね。
属性攻撃はのるかな? まぁ自分がまきこまれないように水の上に立たないようにだけは注意だだだ! 着替えないし!
残ったらエクスカリバールのようなもので滅多打ちだだだ!


月夜・玲
マグロってこんなだったっけ…
こんなだったかも…
動きを止められないのは確かにマグロだね…

●戦闘
【SPD】で戦闘
走りながらのマグロ狩りだ!
技能『2回攻撃』も交えながら戦闘
Key of Chaosを抜刀しユーベルコード【I.S.T起動】を発動
他の不要なガジェットをパージして速度を重視し更に加速
走ってマグロ怪人を斬っては追いかけ斬っては追いかけるよ
飛んでくる猫は『第六感』も行使しながら回避!

いや…うん、猫に襲われてるのは気の毒なんだけどさ…
なんだろうこの猫…もう猫に任せても良いんじゃないかなぁ…
疲れるしっていうか疲れてるし!!



●マグロ爆走
 ズドドドドド――ッ!
 迫る土煙と足音。
「マグロってこんなだったっけ……」
 それを、月夜・玲(頂の探究者・f01605)がちょっと遠い目になって眺めていた。
「って言うか、おっそ! ツーナー遅っ!」
 音と煙が近づいてくるその速度に一橋・さくら(には夢がある・f00999)がツッコミの声を上げていた。
 ムッキムキのマグロの全力疾走である。一体、どんなに速いのかと思っていたら、そうでもなかったのだ。ツッコミたくなるのも無理はない。
「でもまぁ、走り続けるのはちょっとキツイので」
 そのまま進行方向で、さくらは巴薙刀を低く構える。
「――せぇ、の!」
 そしてタイミングを計って、一閃。
 水神の名を冠した刃が先頭のツーナーの膝の辺りを見事に叩いて、スッコーンと転倒させた。巻き込まれた後ろのツーナーも、何体かすっ転ぶ。
「やった! ――って、あれ?」
 結果に喜ぼうとしたさくらが首を傾げて、その場を飛び退いた。
 ズドドドドド――ッ!
 前を行くツーナーが転んでも、足音は止まらない。
『うげっ』『ごふっ』『ちょっ』
 なんと転ばなかったツーナー達は、転んだツーナーを容赦なく踏みつけながら走り続けて行ったではないか。
「こんなだったかも……動きを止められないのは確かにマグロだね……」
 その様子に、玲は何故か納得していた。せざるを得なかったのかもしれない。
「なんか、かわいそうに思える怪人だけど、遠慮はしないよ」
 そう言って、ステラ・ハシュマール(炎血灼滅の死神・f00109)が、スカートを翻しツーナー達を追って走り出した。
 ステラ愛用のゴスロリには長いスカートがあるが、そのスカートを上げれば問題なく走れるものだ。
「私も行くか。走りながらのマグロ狩りだ!」
 玲もツーナーの群れを追って走り出す。
「こっちで倒れてるのは、私が何とかしとくねぶっ!?」
 一人残ったさくらがツーナーに向き直――った所に飛んできた水が、顔を塗らした。ツーナーが倒れたまま放った水鉄砲だ。
「着替えないに何してくれるのよ! くらえ雷攻撃!」
 足跡塗れになツーナーに、さくらの両の掌から高圧電流が放たれる。属性が強化された電流を浴びて、ツーナーが煙を上げて沈黙する。
「お前も電気マグロにしてやろうかー!」
 残るツーナーにも、さくらの高圧電流が浴びせられた。

「Imitation sacred treasure……今こそその力を此処に!」
 玲が【I.S.T】を起動し、Key of Chaosを抜き放つ。それは鍵にして剣たる刃。
「遅いよ、マグロ!」
 今は不要なガジェットをパージして、さらに加速した玲が刃を振るう。刃が十字に閃くと、ツーナーの一体が倒れ伏した。
 それと同時に、群れの前方で炎が噴き上がる。
「料理は得意じゃないけど、ソテーくらいできるんだよね!」
 追いついて、追い抜いたステラが自分の体を切り裂いていた。そこから血が流れる事はなく、代わりに噴出するは、この世ならざる地獄の炎。
「纏めてソテーにしてあげるよ」
 ステラの繊手から放たれた業火が、ツーナー達の顔面に容赦なく叩きつけられ、燃やしていった。
『そんなことより助けて欲しい!』
 ツーナーの群れが、一斉に腕を振うと、猫がステラと玲に向かって放たれた。
「わっ!」
 ステラの顔面に猫が張り付く。
「おっと! ……うん、猫に襲われるのは気の毒なんだけどさ……なんだろう……もう猫に任せても良いんじゃないかなぁ……」
 咄嗟に避けたが足が止まってしまった玲が、疲れた声を上げた。
「疲れるしっていうか疲れてるし!!」
 一度足が止まってしまうと、走った疲れがどっと押し寄せて来るものだ。
 2人は、半分近く数を減らしたツーナーの群れを、それ以上追わずに見送った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロア・ネコンティ
【共闘・アドリブOK】
【SPD】ネコまっしぐら

別にアレを食べたいわけじゃないんです。でも、ほら、もう、あんな、お頭付きで……ケットシーの……ネコの……本能が……。

マグロ漁の時間だにゃああああああああああああッ!!!
群れでいる?!好都合だ!鋼糸を使い【範囲攻撃】【敵を盾にする】で釣り上げ、タガーを使って【2回攻撃・マヒ攻撃】で活け締めにしてやる!
無限のスタミナ?水鉄砲?イキがいいな!猫発射??邪魔だどけ僕の得物だ!!
トドメに【エレメンタル・ファンタジア】で(人的被害を出さないように細心の注意を払って)冷凍マグロにしてやる!!


……何をやっているんだ僕は。


白斑・物九郎
●POW
「ふみゃぁぁぁぁぁぁぁご!!」


狩猟本能&ケモノパワー全開
高所に陣取り、大跳躍→からの→「獣撃身・黒」発動
煌々と輝く目と尾複数本を持つ巨大な黒い化猫に変化

[野性の勘・ダッシュ・ジャンプ]フル活用で敵群を[追跡]
怪人を片っ端追い回してボコる(ネコパンチしたり後ろ足でケリ入れたり尻尾で薙ぎ払ったり頭突きしたりザラザラの舌で舐めて削いだり)

地形がしっちゃかめっちゃかになったりしたら[地形の利用・クライミング]込で敵を追い込む


周囲の善良なキマイラ一般市民にこの模様を動画撮影しとけやとアピール

「『ワイルドハント』、白斑物九郎
猟兵様のお出ましですわ
投稿しときゃバズるの必至ですでよ」

新年を派手に飾らん


夜暮・白
ほんとだ。マグロが固まって走ってる! こういうのって、だんごになってるとか言ったっけ?

方針:猫発射攻撃を妨害
技能:地形の利用、情報収集、野生の勘、忍び足、盗み攻撃、かばう

まずは地形を読みつつブラックタールの変形する体も活かし、人陰に隠れながら並走します。次に猫を振り飛ばしそうなマグロを探してこっそり近づきます。勘でタイミングを計って、猫を強奪しつつ腕をダガーで攻撃します。マグロの腕に噛みつきそうな猫がいたら、かばって猫を捕獲しつつやっぱり腕をダガーで攻撃します。
猫はネットに入れてその辺に転がしておけば、そのうち親切な人が助けてくれるんじゃないかな?



●猫は猟兵にだっている
 ――ズドドドドドッ!
 走って向かってくるマグロ怪人ツーナーの群れ。
「ほんとだ。マグロが固まって走ってる!」
 それを見つけて、派手なフードとマントに身を包んだ夜暮・白(燈導師見習・f05471)が心なしか興奮した声を上げる。
 そして、ロア・ネコンティ(泥棒ねこ・f05423)の心は揺れていた。
(「別にアレを食べたいわけじゃないんです」)
 でも、視線をあげれば、マグロのお頭が、もうはっきりと見える。
(「ほら、あんな、お頭付きで……ケットシーの……ネコの……本能が……」)
「マグロ漁の時間だにゃああああああああああああッ!!!」
 何かこう、本能と理性の間にある越えられない何かを感じさせるようなロアの雄叫びが響いた、その瞬間。
 ずっと鳴り響いていたツーナー達の足音がピタリと止んだ。

 ツーナーが走り続けるのは、猫に食われないためだと言う。
 そして、今彼らの前で叫びを上げたのは。上品な服を纏ったモフモフのケットシー。
 つまり猫。

『猫ぉぉぉぉぉぉ!?』
 ツーナー達から上がる、多分悲鳴。
 その様子を、陣取った街灯の上から眺めていた白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)が、そこから高々と跳躍した
「ふみゃぁぁぁぁぁぁぁご!!」
 そして響き渡る、新たな猫っぽい声。
 物九郎の体が空中で変化していく。金の瞳が煌々と輝き、複数本の尾が生える。着地したのは、黒くてでっかい化け猫だった。
『猫だぁぁぁぁぁぁぁ!?』
「こう言うのって、だんごになってるとか言ったっけ?」
 右往左往するツーナーズ達の様子を眺め、白が面白そうに言う。
 さもありなん。
 だからと言って、猟兵達が手を緩める事はない。
『走れ! 俺達は止まれないんだ』
「無限のスタミナ? イキがいいな! 群れでいるのも好都合だ! 纏めて釣り上げて、活け締めにしてやる!」
 ロアの両手から、極細の白銀の糸が伸びて閃く。
 左右から広がった糸で、ツーナー達が走り出す前に数体纏めて絡めとると、ロアは一気に引き倒した。
 倒れたツーナー達に、ロアが袖から取り出した蒼い輝きを放つダガーを、ドシュッ。
「化け猫のお出ましっスよ!」
 物九郎が、振り上げた前脚を振り下ろす。アスファルトを陥没、隆起させるほどのネコパンチが、ツーナーを地面に叩き付けた。
『そんなことより助けて欲しい!』
 ツーナーの群れが、一斉に腕を振る。
「その猫はこちらで回収させてもらうよ!」
 一瞬早く、群れの中から白の声が上がって、刃が閃いた。
 破壊された地形も利用し忍び寄っていた白は、抱えられるだけの猫を片手に抱えて、ダガー片手にツーナー達の中からにゅるんと出てくる。
 それでも数匹の猫がツーナー達の腕から猟兵に向かって飛んでいくが――。
「邪魔だどけ僕の得物だ!!」
 ロアにぺしんと跳ね除けられ、物九郎も尾であっさりと薙ぎ払った。
 その頃には、騒ぎを聞きつけたキマイラ市民が遠巻きに彼らを見ていた。
「『ワイルドハント』、白斑物九郎! 猟兵様のお出ましですわ。投稿しときゃバズるの必至ですよ」
 動画撮影して良いよアピールしながら、物九郎がツーナーに跳びかかった。自らの技で破壊した地形も活かし、ツーナーを追い詰めていく。
 そして――。
「トドメだ。冷凍マグロにしてやる!!」
 数が減り、遮るツーナーがいなくなって走り出そうとしたツーナーを、ロアがエレメンタル・ファンタジアで巻き起こした氷の津波が飲み込んだ。
 霜に覆われ、真っ白に凍りつくツーナー。
「……何をやっているんだ、僕は……」
 その冷気で自らの頭も冷えたのか。ロアが、己の行動を省みて崩れ落ちた以外、大した被害もなく猟兵達はツーナーの群れを見事撃破したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『パスト・フォーサイス』

POW   :    来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は百目鬼・明日多です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●マグロ再び
「やー、面白かった。何アレ。マグロ楽しい」
 マグロ怪人ツーナーの群れを撃破した猟兵達の前に、短い茶髪の少年が現れた。
 その頭の左右から伸びる角。
 軽々と持ち歩く、錨のような巨大な武器。
 そして何より、纏う雰囲気が紛れもなく敵だと告げている。
「面白かったからさ、もうちょっと、マグロの相手してくれよ!」
 どういうことかと猟兵達が問う前に、パスト・フォーサイスが声を張り上げた。
「来い! 俺様の手下どもっ!! 質より量で押し潰せ!!」
 ――ズドドドドドッ!
 そして、聞き慣れた地響きにも似た足音が響いて来た。
ステラ・ハシュマール
イタズラ坊やにはお仕置きがひつようだねぇ。子供とはいえオブリビオン、手加減なんて無用。
メメント・モリをまわしながら、まるでミンチを作るみたいに切り刻んであげる。
だけれど部下で囲んで叩こうとしてくるだろうね。それは僕には通用しない。
終焉ヲ抱ク紅蓮ノ荊で、部下ごと真っ白な灰に変えてあげるよ。

「坊や、優しいワタシが滅茶苦茶に壊してあげるから大人しくしなさいな!」


白斑・物九郎
一網打尽にしてやりますわ
ワイルドハントの始まりっスよ


●POW
MAX17mまで伸びるになるこの技で相手してやりまさァ

腕を伸ばしちゃ街灯とかを掴んで【ジャンプ】込で高所へビヨーンと退避する【地形の利用】
まずは相手が逃げ回りつつ召喚した雑魚キャラの操作範囲を【野性の勘】込で見極めまさ

察しが付いたら地上へ移動
雑魚共の行動範囲ギリを踏まえて被弾しないよう【ダッシュ】で立ち回りつつ、伸ばした腕でラリアットとか伸ばした足で横薙ぎの蹴りとか
雑魚共を効率良く一挙殲滅ですわ

雑魚共が目減りしたら、パスト狙いで【力溜め】からの伸びるパンチ
溜めた力をドカンと【封印を解】いて、右左のワンツーで【2回攻撃】ブチ込みますでよ


ロア・ネコンティ
【共闘・アドリブOK】
【SPD】雑魚敵露払い、ボス敵の獲物を奪って攻撃力の軽減を狙う

こらー!!キミ(パスト・フォーサイス)のせいで僕はとんでもない姿をお正月配信しちゃったじゃないですか!ここはビシッと制裁を……あ、足音……。

今日は大漁だにゃああああああああああああッ!!!
懲りずに来たか雑魚どもめ!捕食者と被食者の力の差を見せてやろう!魚の進行方向に鋼糸をピンと張って転ばせ【エレメンタル・ファンタジア】で(人的被害が出ないように)再び冷凍マグロにしてやる!はははここが魚市場だッ!!!


……またしても僕は。

これも全部キミのせいだ……。その錨【だまし討ち・盗み攻撃】で死角から掻っ攫ってやる……!


一橋・さくら
戦いは数だっていうけどこれはさすがにきっついね。
歌って皆を鼓舞しつつ出来れば電撃(サイキックブラスト)、無理ならエクスカリバーる(動詞)よ!(エクスカリバールのようなもので攻撃)
【WIZ】【キラキラ☆猟兵賛歌】【歌唱・鼓舞】
さぁみんな、いっくよー!
らららー♪ マグロはーさみしーいとー ほろびちゃーうー♪
あれ? これウサギだっけ? ツーナーは数も多いしえーとえーと。
るるーるー とにーかーくー ぞろぞーろーキモイー♪
これなら共感できるよね!

ツーナー倒してショタ相手になっても歌いつつエクスカリバールのようなもので攻撃だーくらえ連撃ー!
悪戯ー小僧ーはー 逃しゃーしないー♪


月夜・玲
あーまた嫌な音が…
もうマグロはいいよ、君を早く退治して次に行きたいの!

●戦闘
【SPD】で戦闘
パストとは距離を取って武器の間合いに入らないように注意
【高速演算】を使用して遠距離からダメージを与えさせて貰うよ
『2回攻撃』を使用して連続して攻撃
衝撃波を打つ時は他の人に攻撃しようとしているパストとかを狙ってみようかな
雑魚は無視無視、やつさえ倒せば取り敢えずは収まるんだしね
それに、間合いに付き合うつもりはないよ
こっちの間合いで翻弄してあげるんだから



●マグロと猫とアイドルと
「キミのせいで僕はとんでもない姿をお正月配信しちゃったじゃないですか!」
 ロア・ネコンティが青い瞳に怒りを込めて、パスト・フォーサイスに言い放った。
「ここはビシッと制裁を……」
 ――ズドドドドドッ!
「こ、この足音は……」
「あーまた嫌な音が……」
 響く足音にロアが頭を抱え、月夜・玲が半眼になって溜息を吐く。
 だが無情にも、新たなマグロ怪人ツーナーの群れが、パスト・フォーサイスの元に駆けつけてしまった。
「今日は大漁だにゃあああああああああッ!!!」
 そしてまた、ロアの中で何かが壊れた。
『猫だぁぁぁぁぁ!?』
 一方、やっぱりパニックに陥ったツーナー達の中で恐怖と指示がせめぎ合い、何故かその場で円を描くように走り回り出した。
「え、ナニコレ回遊? もうマグロはいいよ!」
「戦いは数だっていうけどこれはさすがにきっついね」
 ツーナーの回遊に思わず玲がツッコミの声を上げて、一橋・さくらが辟易した様に、目を細めて溜息を吐いた。
「範囲は結構広いみたいですなぁ」
 白斑・物九郎は跳び乗った街灯の上から、その様子を見下ろしていた。
 回遊の範囲を見るに、ツーナー達の移動範囲は確実に20m以上あるだろう。今が限界だと言う保証もない。群れを跳び越えてパスト・フォーサイスを狙っても、マグロの群れの中に落とされそうだ。
「さぁみんな、いっくよー!」
 その時、さくらの元気の良い声が響き渡った。
「これがみんなを鼓舞する歌! 聞いてください、キラキラ☆猟兵賛歌!」

 らららー♪ マグロはーさみしーいとー ほろびちゃーうー♪
 あれ? これウサギだっけ? ツーナーは数も多いしえーとえーと?
 るるーるー♪ とにーかーくー ぞろぞーろーキモイー♪

 即興だよねこれ!? えーと、とか歌詞じゃないよね?
 何はともあれ、さくらの歌声は猟兵達に届いた。
 何だろう。最後のキモイが良かったのかな。まあ、あなた歌唱力と鼓舞、コミュ力も高いものね。
「I.S.T起動――サポートモード。敵行動予測開始」
 さくらの歌声を聴きながら、玲はツーナーの群れから距離を取る。視線は群れの中のパスト・フォーサイスに向けたまままで。
「じゃあまあ、キモイ連中に狩りの悪魔の腕がどんだけ長ェか、教えてやりまさァ」
 飛び降りる物九郎の身体が、モザイク状の空間に覆われたものに変化した。
 ――砂嵐の王・単騎行軍(ワイルドハント・エグザイル)。
「ワイルドハントの始まりっスよ。この技で一網打尽にしてやりまさァ!」
 歌のリズムに合わせてぶんっと振るった物九郎の腕が、ビヨーンと長く伸びた。
 伸ばした腕を鞭の様にしならせ、ツーナーの群れを纏めて叩きのめす物九郎に、パスト・フォーサイスが飛び掛る。
『俺様が動かないと思ったか?』
 錨のような刃が、鈍い輝きを。
『っ!?』
 刃が物九郎に届く直前、玲が振るった『Key of Chaos』から放たれた斬撃による衝撃波が、パスト・フォーサイスをツーナーの群れの真っ只中に叩き落とした。
「そっちの間合いに付き合うつもりはないよ。こっちは、君を退治して、早く次へ行きたいんだ!」
 この場で誰よりも遠い間合いを持つ玲の言葉は、その耳に届いていただろうか。
『ちっ! ツーナー、押し潰せ!』
 間髪いれずに放たれた2発目の衝撃波を相殺しながら、パスト・フォーサイスが指示を重ねて、ツーナーの群れが猟兵達へ動き出す。
 群れの後ろのツーナーが水鉄砲を放つ。それで作られた水溜りの上に立てば、ツーナーは水を得た魚の様に力を増す。
 だが――そこに炎が爆ぜた。
「部下で囲んで叩こうとしてくるだろうって事くらい、お見通しだよ。そんなのボクには通用しない」
 ステラ・ハシュマールは赤い瞳で迫るツーナーを見据えて、傷口を抉っていた。
 抉った指先から飛び散った鮮血が、炎と変わってボゥッと燃え上がる。
「紅き血潮に染められ、
 紅き荊に抱かれ、
 我が内に眠る炎血よ、終焉を抱け。
 終焉ヲ抱ク紅蓮ノ荊(イグニス・プロミネンス)!!」
 ステラの炎血が焔と咲いて、荊が伸びるように業炎が迸る。
「イタズラ坊やにはお仕置きが必要だねぇ。部下ごと真っ白な灰に変えてあげるよ」
 水溜まりを干上がらせ、ツーナーの群れを呑み込んだ業炎が、パスト・フォーサイスの姿も覆い尽くしていく。すぐに飛び出してきた顔には、焦りの色が浮かんでいた。
 ツーナーの群れを越えて猟兵達に飛び掛っていなければ、パスト・フォーサイスがこの炎に呑まれる事もなかっただろうに。

「懲りずに来た雑魚どもめ! 捕食者と被食者の力の差を見せてやろう!」
 一方、ロアは水溜りの直前に、極細の白銀の糸を張り巡らせる。
「増えたところで獲物は獲物だ! 再び冷凍マグロにしてやる!」
 ピンと張った糸に足を取られ、先頭のツーナーが水溜りの中に転倒する。これでは、折角の水溜りも意味が無い。
「ははは! ここが魚市場だッ!!!」
 水溜りの上で踏み潰されるツーナーも、その屍(まだ死んでない)を乗り越え迫るツーナーも、ロアが放った氷の津波が纏めて飲み込んで、凍りつかせていく。
「……またしても僕は」
 そして完成したのは冷凍ツーナーピラミッド。それを見たロアが、更に精神を削られた様子で膝を付く。
「るーららー♪ こっち見るなーキモイからー♪」
 偶々炎と氷の範囲から零れたツーナーもいるが、その辺は、さくらが歌いながら容赦なくエクスカリバーる(叩く的な意味合い)っていく。
「こいつぁ、景気がいいってもんですわ」
 別の逃れたツーナー達も、物九郎が伸ばした手足を振り回して纏めて叩き伏せ――。
「あとはてめぇだけでサァ!」
 そのまま、物九郎はパスト・フォーサイスに狙いを定めて伸ばした腕を振り回し、遠心力を溜め込んだ左右の拳を叩き込んだ。
『くっ』
 拳の連打を避けきれずパスト・フォーサイスが体勢を崩したところに、玲が斬撃の衝撃波が立て続けに放って畳み掛ける。
「これも全部キミのせいだ……!」
 足が止まったのを見たロアが、武器を奪おうと死角から跳びかかる。
『これは俺様のだ!』
「坊や、優しいワタシが滅茶苦茶に壊してあげるから、大人しくしなさいな!」
 武器を取られまいと振り払ったパスト・フォーサイスに、サディスティックな笑みを浮かべたステラが、大鎌型拷問器具メメント・モリで斬りつける。
『ぐぁっ』
「悪戯ー小僧ーはー 逃しゃーしないー♪」
 チェーンソーの様な刃に斬られ苦悶の呻きを上げたパスト・フォーサイスを、さくらがエクスカリバールのようなものでパカンッと壁まで吹っ飛ばした。
『こうなったら――俺様は逃げるから、後は任せたぞ! 俺様ちゃん人形!』
 深手を負わされながら、パスト・フォーサイスは不敵な笑みを浮かべてそう叫んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夜暮・白
増えた! ユーベルコードってなんでもアリだなぁ。って、出遅れちゃった…

方針:味方の回復、攻撃回避、努力目標で敵の妨害
技能:地形の利用、忍び足、情報収集、野生の勘、盗み攻撃

距離をとって物陰で攻撃を避けつつ、ケガ人がいたら目立たないように近づいて聖なる光で回復。いらなかったら本体をマークして、不意打ちでバウンドアタックして凍った地面へ転がそう。避けられたら切り替えてダガーで攻撃するよ。
人形の武器が厄介だったら、ダガーで気を削いで隙をつけたら盗っちゃおう。…う。こういうの武器にしてる猟兵もいるけど、すっごく重い!?(勢いを利用して遠くの地面へ刺す)

新年のお祝いの邪魔になるから、早く終わらせなきゃね。



「また増えた! しかも大きい!」
 ずしーん!
 戦場に突如降り立った巨大パスト君ぬいぐるみに、夜暮・白が驚愕の声を上げる。
「……ユーベルコードってなんでもアリだなぁ」
 とは言え、感心している場合ではない。
『お前らは俺様ちゃん人形と遊んでろ!』
 何故なら、パスト・フォーサイスは逃げる気満々だから。あの巨大ぬいぐるみは、逃げる時間稼ぎ用だ。
 ブォォン!
 追おうとした猟兵達が、巨大パスト君ぬいぐるみが滅茶苦茶に振り回し始めた巨大な錨状の武器が止められた。
「うわ、すっごく重い!?」
 受け流そうとした白は、逆にダガーを飛ばされそうになる。
「あれじゃ、忍び足もなにもないな……盗れるかな?」
 自信なさそうに呟きながら、白は自身の身体を速度を得るための弾力性重視のバウンドモードへと変えた。
 弾む勢いで飛び出し、ダガーを振るう。狙ったのは、ぬいぐるみの指。後で盗み易くするための布石のつもりの一撃――だったのだが。
「あ」
 握りが緩んだぬいぐるみの手から、巨大な武器がすっぽ抜けた。
『え?』
 飛んでった先にいたのは、逃げていたパスト・フォーサイス。
『お、俺様がこんな事でぇぇぇ――』
 そんな哀愁の叫びを残し、吹っ飛ばされたパスト・フォーサイスは、キマイラフューチャーの空に星となって消えて行った。
 またその内、悪戯をしに現れるかもしれないが、この場は猟兵達の勝利だ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『特別なお宝を探し当てよう!』

POW   :    野性的感でお宝を探し当てる

SPD   :    先手必勝!誰も探してない場所をどんどん叩いてお宝探し

WIZ   :    出てくる品物の法則を見つけてお宝を探す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●何が出るかな?
 やじキマイラ達の喝采を浴びつつ、猟兵達達は彼らに別れを告げ、マグロ怪人達が向かっていた方へ歩いていった。
 辿り着いたのは、明らかに、もう誰も住んでいないであろう廃墟だった。
 それでも自動でドアが開いたりするのだが、キマイラフューチャーにあっては、遺跡となるのだろう。
 そして、中に入った猟兵達が目にしたものは、ロビーに鎮座する、見上げる程の巨大なクリスマスツリーと門松。周りを見渡すと、もっと小さいサイズのものも、そこらに置かれている。噂の遺跡は、此処で間違いないだろう。
 此処のどこから、特別なお宝とやらが出てくるのだろうか。
 さあ、コンコンの時間だ。
ロア・ネコンティ
【共闘・アドリブOK】
【SPD】死んだ魚の目をしながらコンコン

コンコンの時間だにゃあああああああああああッ!!!
……とはならない。決して。もう二度と。

地縛鎖を使用、身軽さと【クライミング】技能を使ってあえてコンコンし辛い高い場所、高くて猫の手しか入らないような狭い場所を素早く総当たりでコンコンします。
ロビーにあったクリスマスツリーと門松はかなり高価な物に見えます。ここに眠る特別なお宝とは……期待が高まりますね。きっとかなりの値打ちものです。なにかこう、キラキラきらめく、例えるなら海の魚の群れのような……。


……うん。

もう、マグロ以外ならなんでもいいや。早よ出てこーいコンコン。



――コンコンの時間だにゃあああああああああああッ!!!
「……とはならないです。決して。もう二度と」
 改めてネコを被りなおすロア・ネコンティの姿は、壁にあった。
 土の精霊の宿った鎖をフック代わりに利用しながら、後はクライミング技術を駆使して壁をよじ登っているのだ。
 身軽さも活かし、目指すは高所。高所から入れる狭い場所は、他の人はそうそう探していないのではないか。猫の身体と手、活かさない手はない。
「ロビーにあったクリスマスツリーと門松はかなり高価な物に見えます」
 壁の穴からカバーを外して、通風孔と思われる隙間の中へロアは入っていく。
「ここに眠る特別なお宝……期待が高まりますね。きっとかなりの値打ちものですよ。なにかこう、キラキラきらめく、例えるなら海の魚の群れのような……」
 言いかけて、拭いきれないマグロショックにロアの目が死んだ魚の目になった。
「……うん。もう、マグロ以外ならなんでもいいや」
 頭の中からマグロを振り払い、ロアは無心でコンコンしながら進む。コンコン。
 総当りの末、出てきたのは掌サイズの赤く輝く石。
「悪くないですね。今回は盗みじゃないし、素直に頂いておきましょう」
 頷いてから、ロアは気づいた。まるでマグロの赤身のような赤だと。

成功 🔵​🔵​🔴​

夜暮・白
これが遺跡かあ。人がいない以外は普通そうなのに廃墟なんだ。あ。飾りつけした木と竹がいっぱいある。(ふらふらと見物しながらオーナメントをつついたりする)

そういえば何か出てくるんだっけ。[SPD]まだ誰もいないところをあちこち叩いてみよう。ハッピーニューイヤー!(なんとなくあいさつしながらコンコンする)
……。これは。おめでたいもの、かな?(出たのは紅白の丸餅、干し芋、干し柿、橙、伊勢エビ、昆布、スルメ、栗、四方紅、御幣、扇、水引飾り、裏白、譲葉… 鏡餅は『二段重ねの丸い餅の上にオレンジ色の果物が乗っている』くらいの知識しかないので首をかしげる)

他の人は何が出たんだろう? ちょっと見させてもらおう。



「本当に廃墟なんだねぇ、ここ。人の気配しないし」
 誰もいない通路に、夜暮・白の呟きがぽつりと響く。
 まだ誰もいない所を探していたら、いつの間にか結構奥まで来ていたようだ。
「あ。この飾りつけした木と竹、またあるね?」
 入り口で見かけたものよりもいくらか小ぶりなツリーと門松に、白は目を瞬かせた。
「んー……ハッピーニューイヤー!」
 何となく新年の挨拶をしながら、竹の方をコンコン。
「お? おぉぉぉ?」
 そしたら、何か色々出てきた。
 まず三方。その上に四方紅。裏白、譲葉の葉っぱに御幣の飾りと続いて。
 その上に更に乗っかったのは紅白の丸餅。水引飾りがスポッとはまり、ミカンと言うか橙がぽんっと乗っかる。
 他にもエビとか色々でてきたが、どうやら全部セットで1つのようだ。
「なんだろ……二段重ねの丸い餅の上にオレンジ色の果物が乗っているけど」
 知識の中のそれと違う、かなり本格的な鏡餅に白は首を傾げるばかり。
「ま、いいや。それより、他の人は何が出たのか、見させて貰おうかな」
 そうあっさり言って、白は鏡餅一式を抱えてきた道を戻っていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月夜・玲
さあて、お宝探しの時間だね
何がでるかな、何がでるかなってね

とりあえず動きそうなパソコンとか機械系をコンコンしてみるよ
動くのあるのかな…何か昔の生活とか分かるようなデータが出てきたら面白いかなーって思うんだけど…
滅亡前のこの世界の人類の足跡とか超ロマン!
どんな生活してたんだろう…

まあでもロマンだよね、こういう遺跡?とかはさ
スペースシップワールドと比べたらちょっと毛色が違う感じでさ
こういうの、色んな世界に行ける事の醍醐味だよねー



「うーん……これも駄目か。動くのあるのかな?」
 目当てのものが中々見つからず、月夜・玲は遺跡の中を歩き回っていた。
「昔の人、どんな生活してたんだろう」
 玲が探しているのは、動きそうなパソコンか機械の類だ。滅亡前のこの世界の人類の生活の様子などが判るような――そんなものを期待しているのである。
 自動ドアが生きているくらいだから、動く機械の1つくらい、探せばありそうなものだけれど。いざ探してみると中々見つからない。
「まあでもロマンだよね、こういう遺跡とかはさ」
 誰に言うでもなく、1人呟く。
 近代的な遺跡と言っても、スペースシップワールドともまた毛色が違う。
「こう言うの、色んな世界に行ける事の醍醐味だよねー」
 そう言いながら、玲がコンコンと壁に内蔵されたモニターを叩くと、何故か足元から何かが出てきた。
「お? おお? 何か来――って、でかっ!?」
 予想外に大きいモノの出現に、玲が目を丸くする。
 それは、足の低いテーブルと布団のセット。
「これ……コタツ?」
 今も昔も、冬のコタツ最強――と言う事なのかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔴​

白斑・物九郎
●POW
これにて一件落着、と
ワイルドハント終了っスね

もう帰って寝たってイイんですけども、折角ココまで来ちまいましたしな
噂のお宝、どんなモンが出て来るやら一通り冷やかしていきましょっかな

無駄に狩猟の魔眼発動
非戦闘系探索行動にどんだけ役立つか分かりませんけども、コイツの周辺状況分析力で何か見えたりしませんかな
(目元周辺に電脳魔術士っぽい電脳世界を展開)

魔眼で測量したデジタル情報に、俺めの【野性の勘】から来るアナログ情報を掛け合わせて、両者の指し示したトコが重複したポイントを「狙い目」と判断
テキトーに下駄でコンコン蹴り入れる

門松はともかく、ツリーはもう店仕舞いっスよ
最後にせいぜいいいモン出しなさいや



「もう帰って寝たってイイんですけども、折角ココまで来ちまいましたしな」
 白斑・物九郎の目が、すっと細められた。
「狩猟の魔眼(ザミエルシステム)――起動」
 次の瞬間、物九郎の目元を電脳魔術師の電脳空間に似たものが覆う。
「この状況で、コイツがどんだけ役立つか判りませんけども、周辺状況予測と情報分析で何か見えたりしませんかな」
 あまり期待はせずに、物九郎はそのまま遺跡の奥へと歩き出した。
「噂のお宝、どんなモンが出て来るやら一通り冷やかしていきましょっかな」
 狩猟の魔眼からフィードバックされた情報の中から狙い目だろうと思われるものをピックアップするのは、物九郎自身の野生の勘。
「……ここいらっすかね?」
 物九郎がそこと決めたのは、入り口すぐにあったものとは別のクリスマスツリー。
「ツリーはもう店仕舞いっスよ。最後にせいぜい、いいモン出しなさいや」
 その念が通じたのだろうか。
 下駄でコンコンと蹴ってみると――出てきたのはハンモックだった。暖かい季節になったら、昼寝に良さそうだ。
「クリスマス関係ねぇっすが……これにて一件落着、と」

成功 🔵​🔵​🔴​

一橋・さくら
あ、なんかこのツリーの裏に文字がある。
えーと何々……?
『この文字の右をコンコン』?(コンコン)…あ、紙が出てきた。
『ツリー左側をコンコン(印付き)』(印部分をコンコン)……また紙だね。
『ツリー反対側をコンコン』(印部分をコンコン)………なんか嫌な予感。
『振り返って門松の末の根本をコンコン』…………。やるしかないのん?(コンコン)

『おめでとう! ここまでの道のりで得た仲間と思い出が一番大切なお宝だよ!!』(賞状とみかん一袋)

……こんなことだと思ったよ!!
あ、でもみかんに罪はないので食べますもぐもぐ。おいちい。
しかし一体誰がこんなの仕込んだのか……あ、ちゃんと種なしだコレ。
まぁ美味しいからいっかー



「あ、なんか文字がある」
 皆が遺跡の各地に散ってそれぞれ調べている頃。
 一橋・さくらは、入ってすぐにあったツリーをくまなく調べていた。
「何々……この文字の右をコンコン?」
 その文字に従って、さくらがコンコンすると紙が出てきた。
 紙を見ると『ツリー左側のこれと同じ印をコンコン』と書かれていた。
「どれどれ……」
 書いてある通りにコンコンしてみると、
「……また紙だね」
 今度は『反対側の印をコンコン』と書かれていた。
「……なんか嫌な予感」
 こう言う時の予感は、案外的中するもの。
 三度、紙。『振り返って門松の根本をコンコン』だそうだ。
「……。やるしかないのん?」
 やらなくても良いんだろうけど、ここで諦めるのもね?
 意を決して、さくらがコンコンしてみる。
 出てきたのは、やっぱり紙だ。
 だが、今までの紙よりは作りがしっかりしているぞ。これは、そう――、
 『おめでとう! ここまでの道のりで得た仲間と思い出が一番大切なお宝だよ!』
 賞状だ。
「……こんなことだと思ったよ!!」
 さくらが思わずそこのすぐ隣を叩くと、みかんがいっぱいの袋がぽーんと飛び出す。
「一体、誰がこんなの仕込んだのか……まぁ、みかん美味しいからいっかー」
 仄かな酸味と甘味が絶妙なみかんに、さくらは顔をほころばせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月05日


挿絵イラスト