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苦しみと痛みを称えよ

#UDCアース #黄昏秘密倶楽部 #発狂

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#黄昏秘密倶楽部
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「苦しみ、痛み……それは、この苦界における救済の一つです。」
 捕われた女性を前に、同じマスクを被った集団が周囲を取り囲む。
「何、何なの……こんなことをして、何になるの!?」
「受ける苦しみや痛みにより、その後の生き方が定められることでしょう。あなたは、解放されるのです。」
「ひっ!」
 それぞれの道具……ナイフ、ペンチ、針、金づち等を取りだし、にじり寄る集団に、女性は自分の未来を理解した。
 してしまった。
「や、やめて……そんなの、私は望んでない!」
 暴れる女性に対し、マスクの集団は口々に言葉をかけながら、手の届く範囲で道具を構えていた。
「望もうと望まざると、そのことは問題になりません。」
「苦痛は、与えられるものです。」
「そこに、あなたの意思はありません。」
「さぁ、新たな痛みを捧げましょう。」
 次々と道具を使うマスク達。
 それを眺める、一つの胸像があった。
 一段高いところに奉られるように置かれた胸像から、声が聞こえてきた。
「我らが、神よ。黄昏の、神よ。新たな痛みを、捧げます。」
 少女の声で、そう……呟いた。

「皆さん、お久しぶりです。UDCアースで新たな邪神の信奉者の動きがありました。」
 アト・タウィルは集まった猟兵達に向かって話しはじめた。
「とある噂話の形で、信者達の動きが漏れ伝わっています。
 真夜中に道を一人で歩いていると、赤い服の女性とすれ違うことがあるそうです。
 その後、すれ違った人物は、三日後に死体となって見つかるとか……。」
 しかも……、
「身体は切り刻まれ、非常に凄惨な拷問の跡が見られるそうです。
 しかも、そのうちの臓器が一つ、失われていたとか……。
 今のところ、なくなっていたものとしては、目や鼻等の顔の一部と、胸や肺などです。
 ちょうど、上半身くらいは揃うのではないでしょうか?」
 顔を曇らせながら語るアト。
「以前壊滅させた、黄昏秘密倶楽部のやり口に似ています。
 もしかしたら、彼らの犯行の可能性があります。
 皆さん、注意して当たってください。」
 よろしくお願いします、そうつぶやくと、噂の出所である街の近くへゲートを開いた。


ヨグ
 ヨグです、今回もよろしくお願いします。
 黄昏秘密倶楽部、前回も退治した団体の、さらなる悪行を阻止してください。

 ※リプレイを書きはじめるのは、おそらく1/4からになると思います。
 皆さんのプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 冒険 『友達の友達から聴いた話:赤い女』

POW   :    夜二時に十字路を歩いて、見付けた赤い服の女に腹パン。

SPD   :    赤い服の女と擦れ違った人を三日間護衛して、被害を防ぐ。

WIZ   :    持ち去られた臓器や死亡時刻等に手掛かりが無いか、情報を元に犯人を割り出す。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

雛河・燐
うんうん、痛みが必要ってのは分からなくもない。分からなくもないけれどなーんかちょっと違うかなー。いやだいぶ違うかなー。

邪教団とかって私利私欲と言うかなんというか…まぁ正直すぎるからにがてだぁね。

SPD
赤い服の女とすれ違った人を護衛って言っても…これ虱潰しとか運頼みって感じだよねー。赤い服って普通の人も着てそうだし。
とりあえず【影の追跡者】を護衛対象に付けて影の視界は片目を閉じて共有。もう片目で【目立ちにくく】物陰などを見ていく。
この共有は頭痛が酷くなりそうだね。

もしも護衛対象が襲われかけたらフック付きワイヤーで【騙まし討ち】でもしようか。
服に引っ掛けて引き倒すとか。


神樹・桜花
「誘拐殺人事件ですね……。聞いた限りだと都市伝説じみたものですが。推理は得意ではないのですが、最善を尽くしたいところです」

当然WIZ行動です。
惨殺死体の身元や身体的特徴、性別などをまとめておきましょう。
こういった連続事件は、被害者に何かしらの共通点がある筈です。
あとは赤い服の女に関する目撃証言などがないか、街中で【聞き耳】を立てておきましょう。すれ違った本人とコンタクトを取って聞き出すことも並行して行うと確実ではないでしょうか。
事件の発生箇所と照らし合わせれば、犯人の居場所や黄昏秘密倶楽部の拠点も自ずと炙り出せる筈です。


夜宮・怜
【SPD】ふむ?これはもしかして……あぁ、やはりそうだ。私の事務所に護衛の依頼が来ているのだが、今の話と一致している。なるほど、この噂話を聞いてのことだったのだな。よくある通り魔かと思ったが、ただの護衛依頼では無いとは……。まぁいい、受けた以上は責務を果たそう。怪しげな人が近づいて来たならば【死神の眼】を向けよう。それで去れば手荒な真似はしない。それは私の役目ではないだろう。犯人を追うのは、ほかの猟兵に任せる。私は護衛に徹するとするよ。幸い私の容姿は女性的だ。女装すれば、男性ではしにくい場所での護衛も可能だろう。



「ふむふむ、なるほど……」
 図書館で新聞を閲覧しながら必要な情報をメモしている女性がいた。
 開かれていない目で過去の新聞を見つめ、惨殺死体のニュースを見つけてはまとめているのは、神樹・桜花(神桜の一振り・f01584)だった。
「傾向としては、大体つかめましたね。」
 女子高生、女性会社員、女子大学生……など、犠牲者はいずれも若い女性であることがわかる。
 夜中という時間帯の関係か、赤い服の女についてはあまり目撃情報はない。
 だが同時に、被害者も夕方から夜の時間帯を最後に消息を絶ち、朝に見つかるというパターンがほとんどだ。
 後の襲撃も、一人でいるところを襲われるのだろう。
「では、そのようにいたしましょう。」

「なるほどねぇ……じゃあ、夜に目をつけておけば、問題なさそうかな。」
「ただの護衛依頼だと思っていたのだが、なかなか厄介な案件だったか。」
 一足先に、赤い服の女にすれ違ったという会社員の女性の護衛として動いていた夜宮・怜(TwoHand・f02093)と、交代要員として雇われていた雛河・燐(笑って嗤って・f05039)に内容を伝える神樹。
 ちなみに、すでに日もとっぷり暮れた深夜である。
「だったら、昼間から見てる必要なかったなぁ……。」
 いつもは飄々とした雰囲気なのだが、少し眠そうな顔をした雛河がぼやくと、
「それは仕方がない。その情報を知ったのが今なのだから。」
 見た目は女性にしかみえない夜宮がたしなめる。
「そもそも夜に消える理由に、人の目があるかどうかが関係してる可能性もあります。まったくの無駄ではないでしょう。」
「まぁね……ふぁああぁ……。」
 神樹のフォローも受け、また意識を集中する雛河。
 女性につけた使い魔こと追跡者のおかげで、見失うこともなく情報を照らし合わせていた。
「とはいえ、相手の根城などは全く分からなかったので、あの女性を狙ってきた相手をつけるか、吐かせるかしませんと。」
「意外と物騒だな。だけど、それしかないか。」
「……っと、彼女出てきたようだよ。」
 と、会社から出てきたのを追跡者の視界に収めた雛河の声に、ほかの二人も姿を見せないように彼女をつける。

 彼女の家まで半分ほど歩いてきたところで、夜宮がふと気が付いたように、
「……よく考えれば、彼女を囮に使わなくてもいいのだよな。」
 とつぶやいていた。
「確かに、護衛として雇われてるなら避けたいかも。」
 雛河も同意するが、
「じゃあ、どうやって相手の居場所を割り出します?」
 一人の犠牲で済みますのに、と言う神樹に少し気おされながらも、スマホを取り出す夜宮。
「大丈夫、別の囮を用意すればいい。幸い、背格好の似てるのと、似せることができる知り合いがいる。」
 そういうと、彼らに急いで連絡を取り、簡単に指示を出していた。
「あぁそっか。それなら後は、俺たちは彼女と一緒に歩いて帰ればいいのかな。」
「ふふ、彼らなら猟兵ですからね。多少手荒にされても大丈夫でしょう。」
 納得した様子の二人は、護衛対象の彼女の元へ駆け寄り、その現場を避けて一緒に歩き出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ゼイル・パックルード
神様のための悪行ってのが不純すぎる。俺は俺のためにやってやるよ。

てことで 【POW】で行こうか。殺さないほうがいいなら、ブレイズフレイムでじわじわ焼いてみるか。痛め付けたほうが反省するだろ?それともこいつらの神に捧ぐって言ったら喜ぶのかねぇ?
反省してるならアジトとか聞いたほうがいいのかね、拷問ってそういうもんだし聞き出せたら気絶させるか。

やるときは笑う、とにかく笑う。
どれだけ信心深かろうとここで死んだら終わりだなとか、神様に捧げたりしないから無駄死にだなとか言って心を折る。

周りのやつらに止められたらやめるけど、弱いものイジメがさしたいわけじゃないし。


ミーナ・ヴァンスタイン
囮役を引き受け【存在感】で【おびき寄せ】ながら夜道を歩く。
「これ以上の犠牲者を出させるわけには行かないわ。早く敵のアジトを見つけないと」

道で擦れ違う女性が居たら【使い魔召喚】にてこっそり黒猫や蝙蝠を監視としてつけます。
「……お願いね」

・自分のもとへ赤い服の女性が現れた場合
通り過ぎた後、彼女を【使い魔召喚】で呼び出した配下に尾行させます。
「あれが例の女性か、確証を得ないとね」

・使い魔につけさせていた女性に赤い服の女性が現れた場合
使い魔に赤い服を追わせつつ、自分も急ぎ急行します。

敵だと確証を得た場合【毒使い】で麻痺毒を仕込んだナイフを投擲します。
「逃がさないわ」


火奈本・火花
「やはり巫女を終了させただけでは、組織の活動を止める事は出来ませんね。……邪神復活に辿り着かれる前に、組織自体を収容する事が出来れば良いのですが」

■行動
とにかく被害を防がなくてはいけません
私は赤い服の女とすれ違った人を護衛しましょう(SPD)

赤い服の女には勿論、護衛対象にもなるべく気付かれずに警備するつもりです。「変装」によって三日間、犬の散歩をする人やOL、街の清掃員などに扮して対象を護衛します

ただし、対象を直接尾行するのは追跡用ドローンに任せます
私は周辺い赤い服の女や、怪しい人物がいないかの捜索をしながら、接触があるようなら迎えるように準備をします
人気の少ない夕方、夜は特に注意しましょう


心象創造・空蝉
POWを選択
オレはすれ違った人物の姿を確認し、アイテム:聖なる蟇の面を、その人物と同じ顔に擬態させ、夜二時に十字路に向かう(5分前に仮面を装着)。赤い服の女が現れた場合は、ユーベルコード:バウンドボディで、鳩尾に拳を叩き込む。万が一外れた場合は、アイテム:ヒプノシスガンで、催眠状態にかけ、目的を聞き出す。



「……了解、後は任せて。」
 少し離れた路地で連絡を受けた長い髪の女性、ミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)。
「んじゃあ、俺と二人で分かれて、その時間になったらこの辺を歩くか。」
 地図をもって場所を指し示すブラックタールの男、心象創造・空蝉(接触者・f05647)。
「ええ、そうですね。それなら相手は、必ずどちらかに引っかかるでしょう。」
「よし、じゃあそういうことで。」
 二人は簡単な打ち合わせの後、別々の道を歩いて現場へ向かった。

「……ミーナのほうはわかるんだけどよ、空蝉は大丈夫なのか?あれ。」
「多分、大丈夫だと思う。暗い道だし、黙ってれば彼が化けてるとは思わないでしょ。」
「まぁそうだな……。」
 別の路地、闇夜に紛れて二人の囮の様子を見ながら話をしているのは、ゼイル・パックルード(火裂・f02162)と火奈本・火花(エージェント・f00795)だった。
「じゃ、後は二人に赤い服の女が近づいていったら、俺たちの出番ってわけだ。」
「そういうこと、動きがあったら伝えるわ。」
 へへ、腕が鳴るぜと笑うゼイルに対し、あくまでも真面目なエージェントとしての顔を崩さずに、追跡用のドローンを飛ばす火奈本。
「……やはり巫女を終了させただけでは、組織の活動を止める事は出来ませんね。……邪神復活に辿り着かれる前に、組織自体を収容する事が出来れば良いのですが」
 少し前に終了させた巫女、祈谷・希のことを思い出しながら、暗い路地の様子を伺い続けた。

「……今のところは、誰の姿も見えないな。」
 事前に確認していた、赤い服の女とすれ違ったという女性の姿に比較的近い背格好へ変化した空蝉は、さらに蟇の面をつけた。
 暗いところで見れば、どう見てもその女性である……顔以外の肌も含めて黒いことを除けば。
 路地から歩き出し、ゆっくりと歩く。
「さて、そろそろ時間だな。」
 と、塀の上を同じ速度で歩く黒猫の姿を見る。
 その正体は、ミーナの使い魔である。
 怪しげのない姿で空蝉の様子を確認し、何事かがあれば伝えられるようにとついて歩いていた。
「ふぅむ、今日は来ないのか?」
 などと考えていると、塀の上にいた黒猫が急に前に出て走り出した。
 察した空蝉は一気に駆け出す。
「あちらに行ったか!」

「こんばんは、お嬢さん。」
「……こんばんは。」
 路地の角から赤い服の女が現れ、ミーナへ言葉をかけてきた。
「いかがいたしましたか?」
 服は確かに赤いが確証がないため、話を続けようとしたその時、
「……ッ!」
 突然背後に気配を感じ、ミーナが身をねじって飛び退ると、その場を人の腕が何もない空間を抱き留める。
 振り返ると、マスクをつけた黒いローブの人物がミーナのほうへ顔を向け、じりじりと近づいてきていた。
「なるほど、赤い服のほうは囮ということだったのね。」
 その場を離れようとする気配を察し、赤い服の女の側へ麻痺毒を塗ったナイフを投げつける。
「う……げふ!」
 ナイフは背中へ吸い込まれ、さらに赤い服の女のみぞおちへ、黒いゴムボールのようなものが飛び込んできた。
 そのまま動かなくなる女と、跳ねながら声をかけてくるゴムボール。
「大丈夫か!」
「ええ、今のところは。」
 ゴムボールはすぐに空蝉の姿へ変わり、二人は黒いローブの人物へ向き直る。
 2対1は不利とみたか、急に身を翻して駆け出そうとするが、
「はっはぁ!逃がしゃしねえぜ!」
 後ろから駆け寄ってきたゼイルが炎を手から噴出させ、ローブを一気に燃やし、
「黄昏秘密倶楽部だな、ここで貴様らを終了する。」
 手に持った銃を向け、いつでも発砲できるようにしながら語り掛ける火奈本。
「……くっくっく……」
 身を焦がす炎を気にせず、含み笑いを浮かべるローブの男。
「我らに苦痛は無意味、その程度で止められると思うべからず。」
 というが早いか、ローブが燃えるのすらも気にせずに火奈本へ体当たりする……かと見せかけ、そのままゼイルとの間を抜けて走り去った。

「こんなもんで良かったのか?」
 角を曲がって姿が見えなくなったのを見て、ゼイルが語り掛けると
「ええ、完璧よ。……よし、じゃあ後はあれを追いかけるだけ。」
「そういたしましょう。」
 走り去っていった男の行方を追う黒猫とドローン。
「へ、適当に脅かしてやれっていうからな。加減が難しくてよ。」
「じゃあとっとと追いかけよう、獲物を逃がして悔しがってるだろうしな。」
 赤い服の女を縛り上げた空蝉の声にうなずき、駆け出す一同。

 そして、ローブの男が入っていった古い教会の前へたどり着いた。
「……思ったより、らしい所にいるんですね。」
「ああ、そうだな。」
 使い魔の黒猫を抱き上げ、頭をなでながら語るミーナに、よくわからない機械をいじりながら同意する空蝉。
「気を付けて、苦痛を糧とする邪神の信奉者どもの巣だから。」
「おう、そうさてもらうぜ!」
 銃を構えながら様子をうかがう火奈本と、笑いながら扉を蹴り破るゼイル。
「……前も、こんな感じだったな。」
 一気に中へ飛び込むゼイルに少しだけ苦笑しながら、火奈本も後に続いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『黄昏の信徒』

POW   :    堕ちる星の一撃
単純で重い【モーニングスター】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    神による救済の歌声
自身に【邪神の寵愛による耳障りな歌声】をまとい、高速移動と【聞いた者の精神を掻き毟る甲高い悲鳴】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    黄昏への導き
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自身と全く同じ『黄昏の信徒』】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「……来ました、ね。猟兵たち、よ。」
 どこからともなく響く、少女の声。
「さぁ、今こそ黄昏の神、への信仰を、示すとき、です。」
 少しずつ言葉を切るように語る声に、マスクの信者たちは一斉にモーニングスターを構え、
「さぁ、さらなる苦しみ、を。次なる、痛みを、捧げま、しょう!」
 一気に向かってきた。
心象創造・空蝉
POWを選択
どうやら、かなり危険な奴らしいな。オレはペイン・レリーヴバンド+ナノマシンドリンクボトルで、ダメージ耐性、再生能力の強化を獲得する。奴が持っている武器からして、打撃系だろう。ある程度攻撃を避けたり、防ぎながら周辺を破壊させ、頃合いをみてアイテム:マシンクラッシャーを呼び出し、奴に突撃させる。突然のことだ、僅かに隙が生じる筈だ。その隙を逃さずユーベルコードを発動。奴が破壊した無機物や、奴の武器、クラッシャーを取り込みロボになる。クラッシャー(エンジン)を取り込んだロボは、最大の力を発揮する。おまけに、真の力も少し漏れ出ているようだな。ここなら加減もいらん。全力で攻撃を叩き込もう。


ゼイル・パックルード
苦痛に意味はないらしいけど、頑張って与えて信仰のオテツダイしてやらねぇと。
それと苦痛も意識も消え去っていくのはどう感じるかね。マスクの裏でどんな顔をするのか気になるねぇ。


【POW】
得物がモーニングスターか。
基本は懐に入って【烈破灼光撃】でいいだろ、燃やして苦痛も与えられるから一石二鳥だ。
地形が壊されたりして入り込めそうになければ鉄塊剣で【二回攻撃】
複数に近づかれたら鉄塊剣で【なぎ払い】かね。
なるべく囲まれないようには注意するけどな。
復活してくるなら足とか折るなり斬るなりしてといたほうがいいのかね、それとも復活したらそれも治るのか?
まぁ、皆殺しにすれば関係ないか。



「けっ!苦痛に意味はないらしいが、頑張って与えて信仰のオテツダイしてやらねぇと、な!」
 拳に地獄の炎を纏わせ、向かってくる信徒たちをニヤニヤ笑いで迎え撃つ構えのゼイル。
「ああ、痛みもなく終わらせてやろう。」
 と、こちらはドーピングの薬を摂取しながら前に出る空蝉。
「これはいい……。」
「……どんだけ危ねえ薬だ、よ!」
 信徒がモーニングスターを振り下ろす隙をつき、一気に懐に入り込んで地獄の炎を至近距離から解放し、一瞬で灰にするゼイル。
「痛みを感じる暇も与えねえぜ!一足先に地獄を味わいな!」
 その隣で、信徒の振り下ろすモーニングスターの下敷きになった……ように見せかけ、バシャッ!と液体になって避けて別の場所へ素早く移動する空蝉。
「さぁ、オレはここだぞ?」
 空蝉が姿を現すごとに、床や柱が信徒のモーニングスターで破壊されていく。

 近くの柱が破壊され、それが倒れてくるのを避けるゼイル。
「あっぶねえだろ!?」
「ああ、すまんな。もう少しなんだが……。」
「何がだよ!?」
 問答をしながらも信徒の一人へ地獄の炎を浴びせて数を減らす。
「まぁいいだろう。」
 空蝉は、懐からバイクと謎の機械を取り出し、
「マテリアルサーチ(素材検索)!コレクトコンフォーム(収集適合)!コンプリート(適合完了)!創造合体!カオス・スクラップビルダー!」
 謎の機械は周囲のバイクや柱、モーニングスターなどを取り込み、組み上げ、3mほどの巨大な戦闘ロボとなった。
 さすがに威圧感のある姿に、信徒もモーニングスターを持ったまま様子を見ている。
「さぁゆけ!全力で暴れてやれ!」
 信徒は襲い来る戦闘ロボへモーニングスターを振り下ろすが、装甲を少し剥がすくらいしかできないままにひき潰された。
「おおー、やるなぁ!」
「ふ、そうだろう。」
 ゼイルの感嘆にどや顔で決める空蝉の目の前で、戦闘ロボはバラバラに分解した。
「……おや、稼働限界のようだ。」
「短けえなおい!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミーナ・ヴァンスタイン
静かに敵を見据えながら、眼鏡に指をかけて
「さぁ、茶番は終わりにしましょう」
眼鏡を投げ捨てると同時に真の姿が解放され、真紅の魔眼を持つ吸血鬼へと変化する。

両手の二丁拳銃による【2回攻撃】で敵群を【なぎ払い】ます。
「あなた達が単なる加害者なのか被害者の成れの果てなのか分からないけれど、その苦しみから解放してあげる」

敵の攻撃は【視力】で【見切り】【残像】を生み出す程の高速移動で回避します。
「そんなの当たらないわ」
歌声や悲鳴は近づかせる前に撃ち落としや【毒使い】で麻痺毒を塗ったダガーを投擲します。
「目障りで耳障りだわ」

敵の攻撃や動きを【見切り】次第【断罪撃】で消し飛ばします。
「もう、それは見飽きたわ」


雛河・燐
だーれかー?苦痛とか痛みとかなくスパッとできる人居なーい?
俺?俺は無理無理。だって一般人だもの。
基本的に不真面目に緊張感もなくけらけら笑いながら
【ウィザードミサイル】で端のほうから潰していく。



「あっはっは!あのまま暴れてくれたら楽できたんだけどなぁ!」
「……何をしているんだか。」
 楽しんでいる雛河の横で、教会の様子を見て軽くため息をつきながら眼鏡に手をかけるミーナ。
「さぁ、茶番は終わりにしましょう。」
 そのまま眼鏡を放ると、真の姿である真紅の瞳をもつ吸血鬼へ変化した。
 両手に銃を構え、
「行かせてもらうわ!」
 と一気に駆け出し、信徒たちの真ん中へ立ち、二丁拳銃で乱射する。
 血を吹きつつも信徒がモーニングスターを振り下ろすも、
「……いつまでも、そこにいると思いましたか?」
 そこにいるのは残像。
 すでに背後に回り込んだミーナにより蜂の巣になり、動かなくなる信徒。

 こうして信徒たちを翻弄しつつ、きっちり銃弾を撃ち込み続けるミーナを見て、
「うーん、これはなかなか手を出しにくいねぇ。」
 ミーナさんに当たりそうだしなぁ……と、炎の矢を出しながら雛河はどうするか考えていた。
 すると、教会の隅からさらに現れた信徒が耳障りな歌を歌い出した。
「こっちからだね!」
 良い対象を見つけた雛河は、大量の炎の矢を歌う信徒たちへ降り注がせる。
 高速移動する信徒へ当てるのはなかなか難しいが、数を撃てば当たるものである。
 だが、なかなかトドメを刺すには至らない。
「だーれかー?苦痛とか痛みとかなく、スパッとできる人居なーい?」
「……こうすればいいの。」
 こちらも高速で移動しながら、その勢いのままナイフを投げつけるミーナ。
 すさまじい勢いで貫かれ、そのまま倒れる信徒。
「おー、すごいすごい。」
「狙いを定めれば、難しいことではないでしょう?」
「俺?俺は無理無理。だって一般人だもの。」
 いつの間にかすぐ横にいて話しかけていたミーナへ、へらへら笑いながら答える雛河。
 はぁ……と軽くため息をつきつつ、
「やれることをなさい。」
「はーい。」
 雛河の返事が終わる前に、すでに敵の目前へ移動したミーナへモーニングスターを振り下ろす信徒。
「もう、それは見飽きたわ。」
 高密度の魔力が込められたミーナの膝が、信徒のマスクに吸い込まれるように突き刺さった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シュトフテア・ラルカ
あれで、終わりではなかったのですね…。
既に居場所を突き止めてくださっているのはありがたいのです。

相変わらずの聞く耳持たず、邪神の復活は阻止するのです。
戦闘を始めている方たちを【援護射撃】にて戦いやすいよう援護するのです。
その際には【スナイパー】で足を狙って動きを止めてやって隙を作るです。

前回と同じであるならば、既にこの人達も…
これ以上犠牲者を出さないためにも首謀者を逃すわけにはいかないのです。
氷山の一角なのだとしても、確実に阻止するです。絶対に。


神樹・桜花
貴方達の神に捧ぐべき苦痛はあいにく品切れです。自分たちを供物にすればいいでしょうに

『神桜・散花繚乱』を発動します。
合間に【2回攻撃】【鎧無視攻撃】【フェイント】を挟み、惑わしつつ確実に敵戦力を削ります。
敵の攻撃は【残像】【見切り】で躱します。躱しきれなければ【オーラ防御】で凌ぎましょう。
信徒の半分くらいは意思のない『人形』と化した『死体』だと思うので、意思ある『人間』を見つけて倒しておきたいところですね。【第六感】で見つけられるといいでしょう。

どんな神であれ信ずるのは勝手ですが、それを他者に押し付けないで貰いたいですね。



打ち倒されていく信徒達を閉じた目で見ながら、神樹は思考していた。
「この信徒達、もしかしてほとんどが、意思のない人形なのでしょうか?」
 苦しみや痛みを感じることもないままに、ただ命令されたことのみを行う、モノ。
「彼らはすでに死体なのであれば、痛みを感じることもできない、と。」
「そのようなのです。前に退治した信徒達は、まだ一応人間だったのです。」
 いつのまにか横にいた、シュトフテア・ラルカ(伽藍洞の機械人形・f02512)の言葉を聞き、
「それでは、彼ら自身の苦痛を捧げることもできませんね。」
「だからこそ、生贄を攫って痛め付けてたのです。」
「全く、そのように他者から奪うことでしか信仰できぬ神など、何の価値もないでしょうに。」
 神樹はそう言い放つと、自身の依り代である刀、神桜一振を手に持ちながら信徒達へ向かって歩き出す。
 彼女へ向かって来る信徒に対し、シュトフテアは両手に持った熱線銃を彼らの足に遠慮なく撃ち込み、
「援護するのです、一気に決めるのです!」
「では、そうさせてもらいましょう。」
 神樹は足止めされた信徒達の真ん中で神桜一振を抜き放つ。
 鞘からは桜の花びらが散り、信徒達を覆い隠す。
「総て命は刹那に咲くが故に美しい―――。一度散った命なら、潔く彼の岸へ逝きなさい。」
 言葉をかけ、桜の花びらは意思を持ったように吹き荒れる。
 花びらが散った後には、もう動くことのない信徒達の死骸が転がっていた。

「おおー!やったのです!」
 見渡してみれば、動ける信徒はいなくなっていた。
「後は、彼らを動かしていた者がいるはずだけど。」
「ふ、ふっふふ、ふ……この程度、では、相手になりません、か。」
 妙に途切れ途切れの少女の声が響く。
「え……この声は?」
「信徒達が襲ってきた時にも喋っていましたね。」
「そうじゃないのです!これ……」
 聞いたこと、あるのです。
 そう呟いたシュトフテア。
「おや、あなた、は……ふふふ、前にお会い、しました、ね。」
「祈谷・望……なのですか?」
 そんなはずはない……だって、彼女はもう……。
「ええ、その通、り。あなたたち、にバラバラに……解体され、た……私、よ。」
 声の聞こえる方を向くと、祭壇の上に置かれた胸像がひとりでに浮かび上がった。
「ですが、私の言った、こと。……お忘れ、ですか?」
 胸像は閉じていた目を見開き、相変わらずの少女の声で言い放った。
「神は、人に、成しえないことが、できる。」
 幾度か聞くこととなった、苦痛の、黄昏の神の敬虔な信者の言葉。
「……死んでも解放されずに苦痛を集めさせられる、そんな神を野放しにするわけにはいかないのです。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『黄昏色の啓蒙』祈谷・希』

POW   :    苦痛を受けよ、精神を死へと返せ。救済の日は近い
自身が装備する【『黄昏の救済』への信仰を喚起させる肉輪 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
SPD   :    黄昏を讃えよ、救済を待ち侘びよ
【紡ぐ言葉全てが、聴衆に狂気を齎す状態 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    痛みと苦しみが、やがて来る救済の贄となる
【瞳から物体を切断する夕日色の怪光線 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は火奈本・火花です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「苦しみ、痛み……最初は、自分を、傷つけ、ました。」
 言葉とともに、胸像である祈谷の周りに肉の輪が浮かぶ。
「前の、体なら、それが許され、ました。……ですが、」
 肉の輪は、複数に分かれ、周りを回りながら飛び回る。
「この体、は……何も、感じません。苦しみ、も、痛みも……。」
 それが、とても辛いのです!
 絶叫とともに、肉の輪が猟兵たちへ向けて放たれた。
ミーナ・ヴァンスタイン
真紅の魔眼を怒りで輝かせます。
「なるほど、そういうことね……外道が」

二丁拳銃をしまい、二振りの聖別された長剣を構える。
「あなたの罪、わたし達が断罪するわ」
【破魔】の刃をもった剣を【怪力】で振るい、二刀流による【2回攻撃】で【なぎ払い】【鎧砕き】の斬撃を放つ。
「まだまだ、これからよ」

敵の攻撃は【聞き耳】【視力】で【見切り】【残像】で距離を取り回避します。
「いまのは危なかったわ」

一度見た攻撃には【断罪撃】で相殺を狙い、敵の隙を作れないか試します。
「その技はもう見たわ」「いまよ!」

味方が危ない時【援護射撃】でナイフを【投擲】し、刃に塗った【毒使い】による【マヒ攻撃】を行う。
「余所見すると危ないわよ」



「なるほど、そういうことね……。」
 外道が、と吐き捨て、真紅の魔眼を怒りで輝かせるミーナ。
 二丁拳銃を仕舞い、聖別された銀の長剣を二本、構える。
「あなたの罪、わたし達が断罪するわ!」
 言うが早いか、ミーナは一気に祈谷との距離を詰める。
 肉の輪の軌道を読み、避けることは難しくはなかった。
「まずは目から!」
 祈谷の眼前で、二筋の光がきらめいた。
 ミーナの長剣がそのまま両目に突き立った……が、
「……痛みを、感じないと、言いました。」
「くッ!」
 背後からせまる肉の輪の気配に、祈谷の体を蹴った勢いのまま飛び退るミーナ。
「私では、神へ、捧げること、が……できません。」
 祈谷の目からまるで涙のように血が流れるが、傷は見えなかった。

「……本物の化け物ね。」
 またも背後からの気配に、今度は自ら飛び込むミーナ。
「その技はもう見たわ!」
 濃密な魔力を膝に込め、肉の輪の軌道に乗せてぶつけた。
 膝蹴りが決まった瞬間、肉の輪は黒い塵となって消えていく。
「……まだまだこれからね。」

成功 🔵​🔵​🔴​

神樹・桜花
……非道い話ですね。苦痛を捧げれば救われると思いきや、信ずる神に足元をすくわれた訳ですか。痛みも何も感じないと言いましたが、恐らくそれが一番の『苦痛』なのでしょうね、貴方の神にとっては。

『緋桜吹雪』で、自身を強化して彼女を解放しましょう。
【残像】【見切り】で敵の攻撃を躱します。躱しきれなければ【オーラ防御】で凌ぎましょう。
【鎧無視攻撃】【2回攻撃】【フェイント】を使用し、敵を惑わせつつ的確にダメージを重ねます。
苦痛を感じないと言っていますが、果たして彼女に【恐怖を与え】られるでしょうか……?



「……非道い話ですね。」
 祈谷に向けて放たれた神樹の言葉には、悲しみがこもっていた。
「非道い?……あなたには、そう感じます、か?」
「ええ、苦痛を捧げれば救われると思いきや、信ずる神に足元をすくわれた訳ですか。」
「我らの神は、私をお救い……になられた、のです!」
 怒気をはらんだ声とともに、宙に浮いていた肉の輪を、一斉に神樹へ放つ。
「……手駒として優秀だから、でしょう?」
 肉の輪が神樹へ到達する、まさにその時、舞い散るのは桜の花。
 肉の輪は神樹がいた場をそのまま抜け、その時には祈谷の目の前に立つ神樹。
「痛みも何も感じないと言いましたが、恐らくそれが一番の『苦痛』なのでしょうね。」
 見開かれた目の先には、神桜一振で首を断たれた祈谷の姿。
 目にもとまらぬ一閃により別れた体へ、
「……貴殿の神は、貴殿が苦しむ姿が、よほど好みとみえる。」
「喜んで、いただけるなら……。」
 不意に響く祈谷の声。
「私に、価値がある、ということ!」
 断たれた首、その目から放たれる夕暮れ色の光が神樹を包む。
「……危ない危ない。」
 残像を光が貫くのを見た神樹は、祈谷の体がまた一つになっていることに気が付いた。
「狂信を揺るがすほどの恐怖、その身に起こせば、あるいは……。」
 他者を傷つけることすらできなくなれば……と神樹は神桜一振を構えて思う。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神樹・桜花
かつての世界でも思いましたが、神というものは本当に碌でもないですね。
それが狂気に満ちた異邦のものとなれば尚更です。
さぁ、狂気すら歪む悪夢をはじめましょう。

【残像】【見切り】で敵の攻撃を躱します。躱しきれなければ【オーラ防御】で凌ぎましょう。
【鎧無視攻撃】【2回攻撃】【フェイント】を使用し、敵を惑わせつつ的確にダメージを重ねます。
ある程度削ったら、『幽冥の瞳』を使用します。
貴殿にとっての『最悪』を教えてくださいまし?


ティアリス・レイン
ドラゴンランスをドラゴン形態にした状態でその背中に騎乗して戦います。

わるいひとがいるってきいて、やってきたよ!
「やっと、見つけたー!」

なんだか不気味なのがいるから、たぶんあれがわるいやつだよね?
「てだすけにきたよ!」

バトルアックスをかまえてとつげき!ぜんりょくできりさくよ!
「これでどうだ!」

あいてのこうげきはドラゴンをあやつって回避するよ!
「よけて、ユーちゃん!」
よけられないなら、斧を盾にして少しでも衝撃を逸らすよ!

切り札は、ドラゴンを加速させてからランス形態に戻して【捨て身の一撃】で敵の中心へ【突き刺し】て必殺の【ドラゴニックエンド】を撃ちます。
「いくよ、ユーちゃん!」
「これが全力だぁー!」



「やっと、見つけたー!」
 神樹の背後から声が聞こえ、小さな影が飛び込んできた。
「わるいひとって、そのひとだよね?」
「……ええ、そうね。」
 元気に聞いてくるティアリス・レイン(小竜に乗る妖精騎士・f12213)に、祈谷から視線を外さずに答える神樹。
「ふふ、ふふふ……悪い人、ね。」
 クスクスと笑うような声とともに、祈谷がつぶやいていた。
「これ以上なく、貴殿を示している言葉でしょう?」
「人を、傷つけるのを、悪と言う、なら……その通り、ですね。」
「わるいひとなんだね!じゃあたおしちゃうよ!」
 二人の問答の意味はともかく、祈谷は敵であるとティアリスは認識した。
 そして、ちょうど騎乗できるサイズのドラゴンであるユーちゃんを駆り、フェアリー用としては大きい斧を振り上げながら祈谷へ突進した。
「ですが、簡単に、倒される、悪は……。」
「たあー!」
 勢いよく祈谷へ振り下ろされる斧。
 特に抵抗をされることもなく、頭に突き刺さる。
「居ません。……悪あがき、させてもらいます、よ。」
「え、え!?」
 いつの間にかティアリスの周りに生み出されていた肉の輪。
 一瞬早く気が付いたユーちゃんが飛び退ると、その場をうなりをあげて肉の輪が通り過ぎた。
「あ、ありがとうね、ユーちゃん。」
「……さて、それでは。」
 その場へするりと立ちはだかり、祈谷の顔を見下ろす神樹。
「貴殿にとっての『最悪』を、教えてくださいまし?」
 見開かれる、神樹の目。
 邪神の力を少なからず宿したその瞳に見つめられ、祈谷の動きが止まった。
「あ……わた、私は……。」
「貴殿の、言いたい通りに、言ってくださいまし。」
 言い含めるような神樹の声に、続く祈谷の声。
「見捨てられる、のが……恐ろ、しい。怖い……。」
「何、から?」
「神様……私、何も持ってない、から。……神様に、捨てられ、たく……ない!」
 最後の一言とともに、また祈谷の瞳から夕暮れの色のレーザーが発せられる。

「……やれやれ、神というものは本当に碌でもないですね。」
 その時には祈谷の後ろに立っていた神樹は、彼女の神を考えていた。
「能力と代償……飴と鞭を使い分ける、狂気に満ちた異邦のものとなれば、尚更です。」
「私……私、は……。」
 自分の口から出た言葉、それが信じられないというように、呟き続ける祈谷。
「心を揺さぶれたなら、それでよし。」
「ユーちゃん!いくよ!」
 様子をうかがっていたティアリスは、ユーちゃんに乗ったまま突進した。
「これが全力だー!」
 到達する直前、ユーちゃんを本来の姿である槍へと変化させ、その勢いのまま貫いた。
 喉元を貫かれ、床に転がった祈谷。

「狂気が薄れて、悪夢となりましたか。」
 見下ろしながら呟く神樹。
「私……要らない、の?」
「その姿で、神が放っておくなら、そうでしょうね。」
 今までなら、その言葉で反応することもなかっただろう。
 だが、神樹の双眸に見つめられた心には、その言葉はするりと入り込んでいった。
「やだ……ヤダ、やだよ……そんなの、やだ!」
 狂気で形を保っていた、心のタガが外れた祈谷。
 半狂乱にヤダヤダ!と叫びながら、動くものを見ては体当たりをするように、飛び回る胸像。
「……なんか、こどもみたい。」
「ええ、まさしくその通りでしょう。」
 少し離れて様子を見る二人。
「さて、存在を疑われた神は、あの子を救うことはないでしょう。」
「じゃあ、あとは倒せばいいんだね!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シュトフテア・ラルカ
…やったことは到底許されることではないですが、見ていて哀れになってきたのです。
人の身を捨ててまでしてする信仰とは一体…いえ、今は気にしないのです。
彼女が人を害するオブリビオンとなってしまったのなら、私たちが倒さなければならないのは変わらないのです。
終わらせるですよ!

UCを発動、宙を舞う具足を装着し翻弄するです。
【ジャンプ】で空を駆け上がりそのまま【空中戦】で姿勢制御しながら高速で移動
【早業】【スナイパー】【クイックドロウ】【二回攻撃】で両手に持った銃から傷を負った箇所や体の中心を撃ちぬくです。
他の方の援護も忘れず【援護射撃】で。

もう、眠るのです。



「……見ていて哀れになって来たのです。」
 取り乱し、手当たり次第に体当たりをしている祈谷。
 その様子に、シュトフテアは銃を握り直す。
「人の身を捨ててまでしてする信仰とは、一体……いえ、今は気にしないのです。」
 トドメを刺してあげるのです、と具足からブースターを吹かし、上空から祈谷を狙う。
「……彼女が人を害するオブリビオンとなってしまったのなら、私たちが倒さなければならないのは変わらないのです!」
 両手に持った熱線銃と精霊銃、斉射された弾は祈谷の身体を打ち抜く。
「あなたも、私を、ステルノ?」
 ぐるりと振り向き、絶叫とともに突っ込んで来る祈谷。
 向かって来るところへ銃口を向け、
「……もう、眠るのです。」
 さらに撃ち込みつづけるが、祈谷の勢いは止まらない。
 が、我を忘れた者の体当たりを避けるのは、難しいことはなかった。
「なかなか頑丈なのです、後少しだと思うのですが。」
 撃ち抜いた傷は癒える様子はない。
 痛みを感じない身体を崩れさせながら、祈谷はなおも動きつづける。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティアリス・レイン
・アドリブは歓迎します!

たとえ、わるいひとでも……こんなにくるしんでるなら、らくにしてあげたい。
「もう、みてらんないよ!」
相棒の小竜に【騎乗】し【空中戦】で【捨て身の一撃】の【グラウンドクラッシャー】を放つ。
「ティアたちが、これでおわりにするんだ!」

敵の攻撃を今度は正面から【見切り】的確に【怪力】で【武器受け】します。
「くるしかったよね?つらかったよね?」
【時間稼ぎ】しながら、意図が伝わった相棒の小竜が【全力魔法】を込めた炎【属性攻撃】のブレスを打ち込みます。
「……ユーちゃん、もう終わらせてあげて!」

「どうして!まだ、たりないの……!」


アレクシア・アークライト
 この教団を相手にするのは初めてだけど、苦痛を教義としているくせに身体的な苦痛しか扱わないなんて、随分と底が浅いのね。
 あんなに恐れ、悩み、苦しんでいたら、教義的には万々歳……って、喜んだら苦痛じゃなくなっちゃうのか。あれ? 結構、難しい教義ね。

 それはさておき、さっさと仕事を終わらせましょ。
 飛び回っている相手には、進行方向に展開しておけば、自分からぶつかってくれるわね。(念動力、サイコキネシス)
 もしこっちに突っ込んできたら、カウンターを決めてあげる。(グラップル、捨て身の一撃、全力の一撃)

 奪った臓器は何処にやったのかしら? “痛みが得られる”新しい身体でも作ろうとでもしていたとか?



「……この教団を相手にするのは初めてだけど、苦痛を教義としているくせに身体的な苦痛しか扱わないなんて、随分と底が浅いのね。」
 体が崩れるのも厭わずに体当たりを繰り返す祈谷の様子を見ながら、アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)は一人、分析していた。
 自身の体が癒えない焦り、自らが捨てられる恐怖、神は居ない……と認めたくない心。
「あんなに恐れ、悩み、苦しんでいたら、教義的には万々歳……って、喜んだら苦痛じゃなくなっちゃうのか。」
 結構難しいのね……とつぶやいていると、
「もう……もう、みてらんないよ!」
 ティアリスがすぐ横で、そんな祈谷の姿を悲しみながら叫んだ。
 それを見て、アレクシアは考えていたことを話す。
「悪いことをした報い、ってことじゃない?相当な数の人を殺してきたんでしょう?」
「そう、だけど……。」
 意味は解る……が、
「けど、たとえ、わるいひとでも……こんなにくるしんでるなら、らくにしてあげたい!」
「……ふふ、優しいのね。」
 ここで終わらせる、その決意を固めたティアリスの言葉に、アレクシアは自身の念動力を練りつつ、
「まぁ確かに、放っておくわけにはいかないわ。ここで、終わらせましょう。」
「はい!」

「アァァァアアア!ウァァァアアアア!」
 もう、祈谷の声は、ただの唸り声と化していた。
「さぁて、これでどう?」
「ア?アァ、ウ……。」
 飛び回っていた祈谷の動きは簡単に読めた。
 その飛ぶ先へ、念動力の力場を発生させるアレクシア。
「ふふ、これで動けないでしょ?」
「ハナシ、テ!」
「だーめ。……あとは任せたわ。」
 と力場を維持しながら声をかけると、上からドラゴンに騎乗したティアリスが、祈谷へ武器を構えて突進した。
「ティアたちが、これでおわりにするんだ!」
「アア!ウウ……!」
 額に突き刺さる、ティアリスのバトルアックス。
 有効打ではあるが、まだもがく祈谷を見て、
「くるしかったよね、つらかったよね……。」
「モウ……ヤ……。」
「ユーちゃん、もう終わらせてあげて!」
 ゴバアアアア!と、ティアリスの声に呼応し、ドラゴンのユーちゃんは全力の炎のブレスを吐いた。
 その炎は、祈谷の胸像を焦がし、灰に変えていく……。
「……どうか、やすらかに。」

「あぁ、被害者から取ったモノで体を構成してたのね……石像に見えてたから、解らなかったわ。」
 肉の焦げる匂いを感じながら、アレクシアは呟く。
「とりあえず、これで仕事は終了ね。」
「……はい、おわりです。」
 疲れた様子で飛んでいるティアリスを見て、とりあえず肩に座らせるアレクシア。
「お疲れ様、小さいのによくやったわ。」
「ありがとう、です……。」
 教会を出る頃には、耳元ですぅ、すぅと寝息が聞こえてくる。
「……あとは、UDC組織に任せましょう。」

 中心的な人物を失った黄昏秘密倶楽部。
 しばらくは、彼らの動きはないだろう……。
 そう、朝日の上る街を見ながら、猟兵たちはグリモアベースへ帰っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月15日


挿絵イラスト