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闇の年明け

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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「新年明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします」
 袴姿の秋月・充嘉(キマイラメカニカ)は普段からは考えられない口調と雰囲気で新年の挨拶をする。
 新年早々に何かおかしなものでも食べたのか、心配をする猟兵たちをよそに話を続ける充嘉。
「さて、新年早々ではあるが皆にはダークセイヴァーへ向かっていただく。年明けというのはどこの世界でもめでたいものだが、我々が知っている世界で唯一年明けらしいことができない世界だ」
 理由は単純、ヴァンパイア――オブリビオンに支配されているから。オブリビオンに支配されていてなお新年を祝おうという精神は、残念ながらダークセイヴァーの住民達にはない。
「よって、オブリビオンを討伐し新年を迎えた喜びを住民達に少しでも感じるよう協力をお願いしたい」

 言って充嘉は、今回のターゲットであるオブリビオンを説明する。
「場所はここ、ある辺境の村だ。名前はない。ここの領主であるオブリビオン名『異端の騎士』を討伐することが今回の主目的だ」
 とはいえ相手はオブリビオン。真正面から向かえば普通は返り討ちにあってしまうが今回は事情が異なる。
「このオブリビオンも新年を祝おうという気持ちがあってな、もちろん単なる親切心ではなく住民をいたぶる悪趣味な考えが根本にあるがな」
 いたぶる準備をするため領主の館がある程度手薄になる。そこを狙う。
 しかしある程度手薄になるとはいえまったくの無防備になるわけではない。
 まずは館を警備している配下の掃除から行う必要がある。
「館を警備しているのは通称『闘奴牢看守』と呼ばれる配下集団だ。例外なく身長190を超える巨漢揃いだがそう多くはないだろう。190超えの巨漢か……うらやましい……」

 ……なんだって?
「あ、いやなんでもないっす……あ」
 はぁ、とため息が聞こえたような気がして慌てて咳払いをする充嘉。
「と、とにかく今回オブリビオンを討伐して新年を迎えてあげてほしいっす」
 口調を戻し説明を続ける。
「あぁ、そうそう。領主を討伐したあとは逆獅子舞をしてほしいっす」
 逆獅子舞?
「領主の考えた新年の祭りが獅子舞を模してるんすよ」
 日の出とともに獅子型の魔獣を村に放ち村人たちの頭を噛み砕きその数を競う悪趣味な祭り。それを猟兵たちが追い払い討伐する。
「そうやって悪を祓うって感じでしてほしいっす」
 この獅子型魔獣、噛み砕くことしか能がないのでそこだけ気をつければ領主や配下より簡単に済むだろう。
「というわけで、よろしくっす」


川内嘉治
 とーしーのはーじーめのーたてちとてー。
 明けましておめでとうございます、川内嘉治です。

 新年最初のシナリオはダークセイヴァーにて領主を討伐、ついでに新年祝いをしましょう。

 なお、第3章のみ充嘉も登場可能です。しかし主体的な行動はせずあくまでサポートという形になります。

 では、嘉き新年を。
32




第1章 集団戦 『闘奴牢看守』

POW   :    ボディで悶絶させてからボッコボコにしてやるぜ!
【鉄製棍棒どてっ腹フルスイング 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【鉄製棍棒による滅多打ち】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    チェーンデスマッチたこのやろう!
【フックと爆弾付きの鎖 】が命中した対象を爆破し、更に互いを【鎖についてるフックを肉に食い込ませること】で繋ぐ。
WIZ   :    嗜虐衝動暴走
【えげつない嗜虐衝動 】に覚醒して【『暴走(バイオレンス)』の化身】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

間仲・ディコ
あけましておめでたい! …なぬ、おめでたくないとな!?

皆で新年をお祝いできるように、悪い奴はバシッと倒すっすよ!

領主の館に到着したら、まずは全体構造を確認しつつ…トリニティ・エンハンスで防御力上げとくっす。
看守ってどこにどのくらいいるんだろうー?っていう陽動の意も込めて、ここは一言大声で!
「たのもー! 倒しにきたっす!」

…うわ! 出てきた! 筋肉ごりごり!

多分正面からぶつかっても力負けするんで、
ここは【見切り1】【時間稼ぎ1】【ダッシュ1】でちょこちょこ逃げ回りつつ、マッチョたちを戦いやすいところまで誘導するんで、
その間に誰か! マッチョを! 倒して! 圧迫感がすごい! 筋肉の!




 ダークセイヴァー、オブリビオンに支配されたこの世界は新年らしい新年を迎えることができない。
 猟兵達はそんな世界を少しでも変えるため今回のターゲットのいる領主館へ向かう。
「皆で新年をお祝いできるように、悪い奴はバシッと倒すっすよ!」
 領主館正門前で間仲・ディコ(振り返らず振り出しに戻らず・f01702)は館の全体構造を確認しつつ『トリニティ・エンハンス』で自身の防御力を底上げし、館に向かって大声を上げた。
「たのもー! 倒しにきたっす!」
 ……数秒の後、どすどすと足音をたてて『闘奴牢看守』達がやってきた。
「……うわ! 出てきた! 筋肉ごりごり!」
 その数の多さと筋肉の鎧で寒いはずの気候が気持ち暑苦しくなったような気がする。
 正面から向かえばまず力負けすると判断したディコは他の猟兵が戦えやすいようマッチョ軍団を誘導する。
 ちょこまかとした動きでマッチョ軍団の攻撃を難なく避けるが、圧がすごい。

 誰か! マッチョを! 倒して! 圧迫感がすごい! 筋肉の!

大成功 🔵​🔵​🔵​

亞東・霧亥
『ヒャッハー!』って襲い掛かって来そうな面してるな。

【POW】
レプリカクラフトで俺自身のレプリカを1体創る。
【仕掛け罠】として創るから、極めて精巧に出来る。
今回は挑発した面構えで、盾を構えた姿にしよう。
【仕掛け罠】は攻撃を受けたら破裂して、周囲に白煙を撒き散らす。

次にポイズンケースから出した致死毒を塗った錐を使用。
白煙が敵を包んだら、『忍び足』で背後からそっと近付く。
『戦闘知識』と『医術』を使用し、瞬時に太い血管を探し出して錐を突き刺す。

「身長差20cmあると、心臓から下半身までしか狙えない。筋肉が鎧の様だが、『鎧無視攻撃』だから問題無い。」

後は致死毒が全身を駆け巡り、死に至るだろう。


ゼイル・パックルード
明けましておめでとう、そしてさようならってか。
新年早々喪中決定とは運が悪いヤツらだぜ。
せいぜいでかいだけのデクノボウじゃないことを祈るぜ。

【POW】で対抗。せっかく相手のやり方にも対抗してみるかね。
とりあえず敵一人に対してはどてっ腹に【烈破灼光撃】を相手の腹にぶちこんで、ひるんだどころを鉄塊剣で頭に【二回攻撃】。

複数人が間合いに入りそうなら、でかい上に軽装だし脛でも狙って姿勢を崩して、1体1になるように心がける。一人ずつじわじわと潰して行くぜ。

囲まれないように警戒はしておく【第六感】が働いてくれれば楽だけど、基本は間合いを保つように心がけるとするか。




 ディコが筋肉軍団を誘導した先には、ゼイル・パックルード(火裂・f02162)と亞東・霧亥(冒険野郎若作りなおっさん・f05789)の二人が待ち構えていた。
 「明けましておめでとう、そしてさようならってか」
 新年早々喪中決定とは運が悪いヤツらだぜ。そうぼやくゼイルの横で霧亥は敵を挑発するような面構えで盾を構えていた。
 『闘奴牢看守』達は未だ逃げるディコを追うために数を分け、残った看守達はゼイルと霧亥の相手をし始めた。

 看守の一人が盾を構える霧亥にチェーンデスマッチをかまそうとフックと爆弾付きの鎖を投げつける。
 鎖が命中した霧亥は爆発に巻き込まれるように破裂し周囲に白煙をまき散らした。
 盾を構えていた霧亥は仕掛け罠として制作した本人のレプリカだった。
 白煙に包まれ狼狽する看守に忍び足で背後から近づく霧亥。その手には致死性の毒が塗られた錐がある。
 「身長差20cmあると、心臓から下半身までしか狙えない。筋肉が鎧の様だが、これは鎧を無視する攻撃だから問題無い」
 鎧通しの容量で看守の肉体に錐を刺すとすぐに看守から距離をとり他の看守へと錐を刺す。
 後は致死毒が全身を駆け巡り、死に至るだろう。霧亥の見立て通りほどなくして毒が回った看守は苦しみ悶え、動かなくなった。
 白煙が晴れたあと立っていたのは霧亥一人だけだった。

「せいぜいでかいだけのデクノボウじゃないことを祈るぜ」
 ゼイルは相手の土俵に合わせるように看守のどてっ腹に『烈破灼光撃』を放ち、ひるんだところに鉄塊剣で頭に二回、攻撃を叩きつける。
 相手している以外の看守が間合いに入ってきたら脛を狙い態勢を崩させ一対一になるように場を整え一人ひとり潰していく。
 囲まれないよう警戒はし続けるがこの感じだと心配する必要はなさそうだ。

 ゼイルと霧亥の相手をしていた看守たちは全滅した。しかし、まだディコを追っているだろう看守たちの残りがいる。
 二人は息を整えると看守たちのあとを追い始めた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

純・ハイト
離れた位置で【迷彩】・【目立たない】・【高速演唱】エレメンタル・ファンタジア(自然は霧・属性は氷)を発動して闘奴牢看守の視界を奪い【恐怖を与える】で不安を与え月鴉・湊さん(染物屋の「カラス」・f03686)に霧が出ている間攻撃を任せて霧が晴れる前に闘奴牢看守の一人の後ろに【忍び足】・【迷彩】・【目立たない】で近づいて晴れたら【殺気】【恐怖を与える】をのせて【妖刀村雨】で攻撃する。


月鴉・湊
純・ハイト(f05649)と協力。
さてさて、彼らには、『恐怖』っていうお年玉を上げようかね。 
ハイトのUCで発生した霧に紛れ、血の糸を使い、一人ずつ【暗殺】を行っていく。
先ほどまで会話していた仲間が消えていく恐怖、味わってもらおう。
お前らが人々に与えてきた恐怖はこんなものじゃあないがな。
さて、霧が晴れたあとはハイト君の番だね。お手並み拝見させてもらうよ。




 未だ侵入者を追い続ける『闘奴牢看守』達に猟兵側の第二陣が対応する。
 月鴉・湊(染物屋の「カラス」・f03686)と純・ハイト(優しさと狂気にあふれたフェアリーの魔術士・f05649)の二人だ。
「さてさて、彼らには『恐怖』っていうお年玉をあげようかね」
 湊の言葉に頷きハイトは看守たちに目立たない場所で『エレメンタル・ファンタジア』は高速詠唱する。氷属性の霧に覆われた看守たちは殺気のような冷たさを感じる霧に恐怖を覚えたのか身構え他の仲間の看守がいるか声を出すがそれ以上の行動が出来ずにいた。
 そこに湊が霧の中に入りこむ。
 そして、看守一人一人は順に血の糸で暗殺する。
「ガァッ!?」「おい、どうし――」「くそ、侵入者は……!?」

 霧の中で仲間の断末魔や怒声が一つ、また一つと消えていく恐怖に耐えられなくなったのか看守の一人が嗜虐衝動を覚醒させ『暴走(バイオレンス)の化身』へと変身しとにかく暴れようと武器を振り回す。
「クソックソッ、ドコへ行ったァ!?」
 振りまわしたせいかやがて霧が晴れ、看守の目の前に湊が現れる。
 看守に嗜虐的な笑みが浮かぶ。この棍棒で侵入者を叩き潰せる、粉々にできる、恐怖の声をわめかせれる。そんな事を容易に想像できる笑みだ。
 だが、嗜虐衝動に身を任せた看守はもう一人侵入者がいたことを忘れてしまった。
 看守の背後に目立たないよう接近していたハイトが妖刀村雨に殺気と恐怖をのせて背中から切りつけた。
 倒れこんだ看守は前にいる湊をにらみつける。
「この……人間風情が……」
「先ほどまで会話していた仲間が消えていく恐怖、味わってもらえたか?」
 虫の息の看守を冷たく見下ろす湊。
「だが、お前らが人々に与えてきた恐怖はこんなものじゃあないがな」
 トドメとばかりに背中に妖刀村雨を突き刺すハイト。

 これで領主を守る護衛はいなくなったはず。湊とハイトの二人は領主館の入口へと駆け出して行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『異端の騎士』

POW   :    ブラッドサッカー
【自らが他者に流させた血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【殺戮喰血態】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    ブラックキャバリア
自身の身長の2倍の【漆黒の軍馬】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    フォーリングローゼス
自身の装備武器を無数の【血の色をした薔薇】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 『異端の騎士』――ヴァンパイア側へと寝返った人類の裏切り者。
 理由は様々にあっただろう。しかし、それはもう過去の話。

 目の前にいる騎士は文字通り過去の怪物と化しているのだがら。
リンネ・ロート
(人格・口調:ニノ)
ふーん、アナタがここの御領主様?
新年を祝うだけの余裕があるなんて、いい御身分ね
それにいい趣味してるじゃない、虫唾が走るわ!

そんな御領主様にアタシからお年賀を差し上げるわ
ただし、アタシの近くまで来られるならね
(前もって40Mほど距離を空けておく)
ホラ、アナタ騎士様なんでしょ?馬にでも乗ったらいいんじゃないかしら?
そんなとこに突っ立ってたら、アタシのシュタルカー・ヴィントが火を噴くわよ?
ま、それをお年賀だと思ってくれてもいいけどね

敵が至近距離まで寄ってきたら、高速詠唱からのUC
余裕があれば二回攻撃
UCが当たっても外れても、オーラ防御と見切りを駆使して再び距離を取る

アドリブ歓迎




「ふーん、アナタがここの御領主様?」
 リンネ・ロート(多重人格者のサイキッカー・f00364)の第二人格、ニノが『異端の騎士』を一瞥する。
「新年を祝うだけの余裕があるなんて、いい御身分ね。それにいい趣味してるじゃない」
 ――虫唾が走るわ!

「そんな御領主様にアタシからお年賀を差し上げるわ」
 ただし、アタシの近くまで来られるならね。
 ニノと騎士の距離はおよそ40m。
「ホラ、アナタ騎士様なんでしょ? 馬にでも乗ったらいいんじゃないかしら? そんなとこに突っ立ってたら、アタシのシュタルカー・ヴィントが火を噴くわよ?」
 『烈風』と名付けられた銃剣で挑発するニノ。
 その挑発に乗ったのかそれとも無視したのか、抜刀しニノへ接近する騎士。そして剣を無数の血の色をした薔薇の花びらに変え切り刻もうとする。
 薔薇の花びらが接近するより早くニノの高速詠唱が入り両掌から高圧電流を放つ。
 花びらが散り電流が騎士に直撃する。
「銃で撃つなんてひと言も言ってないわよ? それをお年賀だと思ってくれてもいいけどね」
 花びらの射程範囲外へと距離を取り、再びシュタルガー・ヴィントを構えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

亞東・霧亥
【SPD】
リンネと異端騎士が対峙している間に、【レプリカクラフト】で10立方m内で、高さ10m、縦横5mの落とし穴を4つ創る。
【仕掛け罠】として創るため、落とし穴の表面は肉眼では地肌と区別がつかない程、極めて精巧。
異端騎士と俺の間に4つとも設置する。

次にブラスターで威嚇射撃を行う。『スナイパー』も使うが、落とし穴に誘導するための射撃なので、命中は考慮しない。
ただし、罠を警戒する余裕は与えない。

見事落下したなら、念入りに殺すため、リンネと二人で集中攻撃を行う。

「外道の末路なんて、こんなものだ。」

死ぬまでブラスターのトリガーを引き続ける。




 リンネが異端の騎士と対峙していたその時、亞東・霧亥は『レプリカクラフト』で仕掛け罠として落とし穴を作成していた。
 騎士と自分の間に計四つ、どれも肉眼では地肌と区別がつかないほどの精巧さだ。
 落とし穴に誘い込むため騎士に向かってブラスターを放つ。誘導させるための威嚇射撃。ほとんどは命中しないが騎士の注目を霧亥に向かわせることができた。
 絶えず威嚇射撃を行う霧亥に向かう異端の騎士。騎士が足を一歩地面につける。
 仕掛けた落とし穴が騎士の足元に広がる。バランスを崩しそのまま騎士は落下する。
(かかった!)
 すぐさま落とし穴へとかけだし追撃を行おうとする霧亥。
 だが、霧亥が到着するより早く異端の騎士は落とし穴から脱出した。
 けっして浅く作ったわけではなかった。しかし、騎士は落下した直後に漆黒の軍馬を召喚、騎乗し駆けあがったのだ。
 馬上で霧亥を睨みつける騎士。兜に覆われた目からは殺意と侮辱が垣間見えた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎ですの
他の猟兵さんとの協力も大丈夫よ

人類の裏切り者、貴方をそう呼ぶ者も多いでしょうね
どのような理由があったかは知りませんが
過去である貴方には眠って頂きましょう。

戦闘スタイルは複数の黒剣による十二刀流、手元に無い剣は念動力で運用
ユーベルコード【吸血鬼嬢は眠らない】発動、ヴァンパイアに変身し
敵の攻撃は透過で捌く。慈悲はない、目の前の過去を切り刻むのみ。

斬撃による流血や、生命力吸収により
他の猟兵に繋げるべく、出来る限り敵の体力を減らす。

戦闘知識で相手の弱点属性を掌握し
敵に隙があれば黒剣を突き刺し、属性攻撃で弱点属性を内部に放つ。

塵は塵に、過去は過去に。




「人類の裏切り者、そう呼ぶ者もいるでしょうね」
 ルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)は『異端の騎士』を見てそう言った。
 どのような理由があったのか、それはもうわからない。だが、一つだけわかるものがある。
 もう、過去の人物なのだ。だからこそ。
「貴方には眠って頂きましょう」
 二本の黒剣を構え、十本の黒剣は念動力で運用しユーベルコードを発動するルセリア。
「骸の海に沈みゆけ、塵は塵に、過去は過去に」
 自分の姿をこの世界の支配者たるヴァンパイアへと変える。
 敵の剣がルセリアに斬りかかるが、その剣筋は彼女に触れず空を切る。
 彼女のユーベルコードは透過の力。自分から攻撃する時は実体化する必要があるものの、ほとんどの攻撃や能力をすり抜ける。
 寿命が少しずつ削られる代償はあるがそれでも彼女は攻撃をやめない。
 慈悲はなく過去の存在へと切り刻み、体力を減らしていく。
 塵は塵へ、過去は過去に。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御宮司・幸村
見たトコ、成功まではまだまだかかりそうだねぃ
ゲーマーらしく分析して、中継ぎ役を全うしよう
とは言え、なるべく戦果(ハイスコア)も狙うけどね!

純戦タイプの敵では分が悪いんで、皆が戦ってる隙に出来るだけ気が付かれないように敵の近くへ
目的は敵の行動を制限する事
ボス戦でバフデバフは基本っしょ

良い感じに近づけたら、ユーベルコード【ユーティリティ☆マウス】!
ルールだ、攻撃召喚防御回避を含む全ての行動を禁止
シンプルに言えば、動いたらアウトな?

か~ら~の!技能【鎧無視攻撃2】発動!
素手でのボコ殴りでも充分だろ?

ねえ、今どんな気分?
俺様は君の気持ちが理解出来たかも~?
高見から無抵抗の者をいたぶるゲスの気分がな!


ブリッツ・エレクトロダンス
アレが領主か…ガチガチの重装型には近寄られたくねえもんだ。

それにしても、この世界の雰囲気はどうにも陰鬱で好きになれねえなあ。
ダークファンタジーにも程がありすぎる。
こういう場合は…っと。場違いなアッパー系EDMで場を温めるとするか!

デジ・スピーカー展開。
楽曲ローディング。
DJ.Blitzのプレイタイムだ!テンション上げていこうぜ!


レーヴェ・ナハトシッフ
喋らないのか、喋れないのか。まあ過去を詮索する意味無いだろうし
アッパー系EDMに共感しながらガチキマイラで噛みつくか
(ぶん!ぶんぶん!ぶん!)
……おう。リズムに乗ってテンション上がってやる気満々なのは分った
手首痛くなるから目隠しライオンさんは少し落ち着け。

ガチキマイラで至近距離で戦うつもりだ
騎乗した敵が剣を持ってない手の方から
目隠しライオンさんを噛みつかせて攻撃
敵の攻撃は武器受けでダメージを減らしたり、ダッシュで動き回って
残像で回避ができると良いんだが……
少しぐらいの怪我ならガチキマイラの攻撃で治療できるから
致命傷を避けながら二回攻撃

馬が蹄を振り上げたら、がら空きの腹を狙う
アドリブや共闘歓迎


セット・サンダークラップ
……オブリビオンになってしまったひと……思うところはあるっすが、どんな理由であれ、人を虐げるのは悪い事っす。
撃破でしか止められないなら、オレたち猟兵で止めるっすよ!

ブリッツさんの歌を聞いてテンションアップ! そこからリズムに乗ってフルバースト・マキシマムで[一斉発射]を行うっす。対象は『異端の騎士』 と、軍馬が出てたらそっちも!
パワーアップに血液が必要なら、距離を取ってこっちに攻撃させないっすよ!
レーヴェさんが近接戦闘を挑んでくださるので、こっちは安心して遠距離からよく狙って攻撃するっす。この世界と異なる技術の力を見るがいいっすよ!




「アレが領主か……ガチガチの重装型には近寄られたくねえもんだ。それにしても……」
 ブリッツ・エレクトロダンス(DJ.Blitz・f01017)はつぶやく。この世界はどうにも陰鬱で好きにはなれない。ダークファンタジーにも程がある。
「こういう場合は……っと」
 なにもなかった空間に闇に支配された世界、ダークセイヴァーには似合わないスピーカーが出現する。そこから流れる音楽はあまりにも場違いなアッパー系のEDM(エレクトロダンスミュージック)。
「DJ.Blitzのプレイタイムだ!テンション上げていこうぜ!」
 ブリッツのEDMに共感した猟兵達は自分達の戦闘力が向上されているのを感じそれぞれのやり方で『異端の騎士』に立ち向かう。

 レーヴェ・ナハトシッフ(バンダナマフラーが風になびく・f04940)は右手を目隠しされているライオンへと変え軍馬に騎乗した『異端の騎士』へ接近する。
 その間、右手のライオンはレーヴェとは別の意識があるのかEDMのリズムに合わせて首を振る。
 それこそ手首がちぎれんばかりに。
「……おう。リズムに乗ってテンション上がってやる気満々なのは分かった。手首痛くなるから、目隠しライオンさんは少し落ち着け」
 レーヴェに注意され、少し落ち着く目隠しライオン。大きく首は振らなくなったがそれでもリズムに乗るように小刻みに首を揺らす。
 目隠しライオンの牙を剣を持っていない騎士の腕に噛みつかせる。
 騎士もされるがままでは終わらない。レーヴェに斬撃をあたえる。しかし、致命傷には至らずあたえた傷も治療されていく。
 しびれをきらしたのか騎士の軍馬が前脚を振りあげる。そのすきを狙い軍馬のわき腹に喰らいつく。

 落馬した騎士に追撃をするのはセット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)だ。
(オブリビオンになってしまったひと……思うところはあるっすが、どんな理由であれ人を虐げるのは悪い事っす)
「撃破でしか止められないのなら、オレたち猟兵で止めるっすよ!」
 アームドフォートを構え『異端の騎士』と騎士の召喚した軍馬をロックする。
「フルバースト・マキシマム!一斉発射っ!」
 別世界の技術の砲撃が騎士と軍馬のみに命中する。相手の武器が強化される条件が他人の血液なら、距離をとってこちらに攻撃が届かないように。レーヴェが近接戦闘を受け持っているため安心して遠距離攻撃に専念できる。
 もう一度砲撃を与え爆風を巻き上げる。

 爆風に紛れるように猟兵がもう一人。
 ゲーマー人間の御宮司・幸村(なろう系@最強職・f02948)は気付かれぬよう騎士に近付いて行く。
 目的は敵の行動の制限。どんな敵であろうと強化や弱体は重要だ、ボスクラスならばなおのこと。
(撃破までまだかかりそうだしねぃ、中継ぎ役を全うしようか。とはいえなるべく戦果(ハイスコア)も狙うけどね!)
 爆風が晴れた瞬間に幸村はユーベルコード【ユーティリティ☆マウス】を発動する。
「出番だよっ、俺様のかわいいネズミちゃん」
 そう言って出現させたワイヤレスマウスを騎士にぶつける。マウスが命中した相手には破るとダメージを被るルールを課せられる。そのルールは。
「攻撃防御召喚回避を含む全ての行動を禁止。シンプルに言えば動いたらアウトな?」
 言って幸村は騎士を素手で殴りつける。動くのを禁止されている状態でされるがままの騎士。
「ねぇ、今どんな気分?俺様は君の気持ちが理解出来たかも〜?」
 高みから無抵抗の者をいたぶるゲスの気分がなっ!
 幸村のストレートパンチが入りさすがに激昂したのかルールを破ってまで動き出そうとする騎士。当然、ルールを破ったことによるダメージが騎士を襲う。
 兜に覆われて顔は見えないものの口元の隙間から吐き出した血がぽたぽたとこぼれ落ちる。
 EDMがよほど雑音なのか声なき声をあげる『異端の騎士』。このオブリビオンはおそらくもう長くない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ブリッツ・エレクトロダンス
(EDMを流しながら、額にかけたジシ201Xを降ろして目にかける)
ターゲットセット。
ターゲットの機動力から秒速の移動能力を計算。
125本のミニ落雷の照準をターゲットを中心とした移動可能範囲全てに設定。
電力チャージ。

お前がルールを破って回避しようと防御しようと、これでチェックメイトだ。神雷(ブリッツ)!




 EDMを流しながら、ブリッツは電脳ゴーグル『ジシ201X』を降ろし目に掛ける。
「ターゲットセット」
(ターゲットの機動力から秒速の移動能力を計算。125本のミニ落雷の照準をターゲットを中心とした移動可能範囲全てに設定。電力チャージ)
 バチバチと空間がはじける音がする。その異様な状況に『異端の騎士』は己に課せられたルールを破ってまで回避をとろうと動く。
 それでも、ブリッツの動きが早かった。
「これでチェックメイトだ。神雷(ブリッツ)!」
 計125本のミニ落雷が『異端の騎士』を中心に降り注ぐ。

 落雷が終わり、そこには騎士が立っていた。だがすぐにひざを落とし、前に倒れ込む。
「――――――」
 今まで何も語らなかった騎士がなにかを口にした。
 その声は形にならず、ただなにか聞こえたとその場にいた猟兵達に届いた。
 それは主であるヴァンパイアへの謝罪か、それとも裏切ってしまった人類への懺悔か。
 わからないまま騎士は消滅し、EDMの演奏も終わりそこには静寂が戻った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『ファンタジー獅子舞』

POW   :    魔獣を追い払う

SPD   :    すばやく駆けつけ村人を救う

WIZ   :    罠を仕掛けたりして村に辿り着けなくする

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「皆さんお疲れ様っす」
 オブリビオンを無事討伐し、村へ帰還した猟兵達を労う充嘉。
「お疲れのところ申し訳ないっすが、もう一仕事だけお願いするっす」

 さて、改めて『逆獅子舞』について説明し直そう。
 日の出とともに獅子型の魔獣が村を襲い村人の頭をひとり残らず噛み砕き、どの魔獣がとくに噛み砕いたかを競うのがオブリビオンが元々計画していた内容だ。
 それを猟兵達が介入し、魔獣を討伐し追い払い村人達の被害を最小(被害なしが一番いいが)にし新年を祝うように意識を向ける。
 村人達は領主の命令で全員村の中央にある大きな焚き火の周辺に集まっている。
 なお、村人達は領主が死んだことはまだ知らないので『逆獅子舞』の最中や最後にでもいいので領主がいなくなったことを伝えたほうがいいだろう。

 魔獣に関しては、強靭な脚や爪を備えているがそれで人間の動きを止めることがあってもとどめはあくまでかみ砕き。仮に爪や牙が折れても意地でも噛み砕こうとするのでそこだけに注意すればいいだろう。

「必要であれば俺も手伝うので、よろしくお願いしますっす」
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を

『神罰の聖矢』を後ろから撃って“こんぺいとう”を持たせた風の精霊で匂いを蒔いて村人から離します♪
匂いでだいぶ(ある程度の距離)離れたら、水の精霊に村との間に水の壁で臭いを遮断します☆
紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)と草剪・ひかり(」次元を超えた絶対女王・f00837)」が居てくれたら、『エレメンタル・ピクシィーズ』で火/風/水/氷/光/聖の精霊で攻撃を仕掛けます♪ 居なくても攻撃をして何とか撃退・退治をします☆
2人が居たら『生まれながらの光』『シンフォニック・キュア』で怪我を癒し、状態異常を回復します♪
2人と精霊・聖霊には戦闘の後に“こんぺいとう”を差し上げます☆


草剪・ひかり
POW判定
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎

ティファちゃん(f02580)に誘われて来てみれば、なんということでしょう(棒
幸福を招く象徴たる「獅子舞」をこんな形で愚弄するなんて許せないよね!
そんなわけで、片っ端から薙ぎ倒していくよ!

村人の皆さんに襲い掛かろうとする逆獅子舞たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げ……
昔よく参加したバトルロイヤルを思い出すねぇ、チャンピオンは常に最初に集中攻撃されるんだよ

私の周りに最後に残った一匹には、冥土の土産の大盤振る舞い
必殺の右ラリアット、アテナ・パニッシャーで粉砕!

さぁ、皆さんを縛り付けていた領主は倒れたよ!
少し遅くなったけど、ささやかに新年をお祝いしよう!


紬雁・紅葉
では…"師匠"に御出座し願いましょう♪

事前に拠点防御の知識で敵が一番殺到する場所を見切り仲間と陣取る

敵の接近を感知した時点で"ひのかがひこ"を呼ぶ
よろしくお願いしますね♪師匠☆
「な゛ぉ~ぅ(任せろ)☆」

敵が射程に入った時点で即UC発射
更に属性攻撃で火を強め破魔の衝撃波を伴い範囲を薙ぎ払う
行動を見切り先を読み矢継ぎ早に炎を当て敵のみ灼く

接近してきた敵は見切って残像で躱し武器受けからカウンター衝撃波を見舞い吹き飛ばす

ティファ―ナをかばい草彅さんに援護射撃

「な゛ぉーーー!!!」(恫喝?)
あらあら?すっかりご機嫌ですね♪(苦笑)

終わったら
「な゛ぉ~ぅ(真の獅子は私だった、という事だ)!」(ふんす)




 人里離れた平原から魔獣の群れが村へと駆けだしてゆく。
 村の人間を一人残らず噛み砕く。すでに消滅した領主のオブリビオンの命令を果たすため村で一番明かりの大きい場所へ。
 逃げ惑う村人を好き勝手に追いかけ絶望させ噛み砕き、全滅させる。
 本来であれば悲劇で終わってしまうその出来事を猟兵達は変えていく。

 祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)、草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)、紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)の三名は村の中心へと向かう獅子型魔獣の群れに相対する。
「幸福を招く象徴たる「獅子舞」をこんな形で愚弄するなんて許せないよね!」
 ひかりの言うとおり他の世界では飢餓や災厄除けをするための行事である獅子舞をどうやって知ったのかはわからないがこのような形で再現されるのは許されない。
「では……"師匠"に御出座し願いましょう♪」
 紅葉も師匠と呼ぶ火精霊黒猫の使い魔、ひのかがひこを召喚する。
「よろしくお願いしますね♪師匠☆」
「な゛ぉ~ぅ☆」
 任せろといわんばかりの鳴き声をあげる、ひのかがひこ。

「昔よく参加したバトルロイヤルを思い出すねぇ」
 チャンピオンは常に最初に集中攻撃されるんだよ。
 村人へ向かってくる獅子型魔獣をちぎっては投げ、ちぎっては投げ村人から遠ざけるひかり。
 諦めずに向かってくる魔獣は紅葉のひのかがひこの炎で燃やし村人へ近づけさせない。
 二人が負ってしまった傷はティファーナが【シンフォニック・ギア】で癒やし攻撃態勢をとろうとしている魔獣にはこんぺいとうを持たせた風の妖精で匂いを撒き村人達から遠ざける。
「周りにいたのはこれで最後ね!なら!」
『さぁ、絶対女王草剪ひかり! ここで遂に、激闘に終止符を打つ必殺の右を繰り出すか!?』
 突然どこからともなく実況アナウンスが響きわたる。何もわからない村人たちからすればそれは悪魔の歓声のように聞こえたのかもしれない。
『くるか!くるか!?決まったぁーーーーー!!!草彅ひかりの必殺の右ラリアット、“戦女神の断罪の斧”アテナ・パニッシャーがクリティカルヒーット!!!』
 アナウンス通りに獅子型の魔獣を右ラリアットでふっ飛ばしたひかりに村人達からの歓声があがる。

 周囲に生きている魔獣がいなくなったのを確認するとティファーナが村の中心の焚き火を起点に魔獣達と村人達の間に水の精霊で水の壁を発生させこんぺいとうの匂いを遮断させる。
 とりあえずこれで村人への被害は少なく済むだろう。
 水の壁の内側で精霊やひかり達にこんぺいとうを振る舞うティファーナ。量に余裕があるので村人、とくに子供や老人を中心に振る舞いはじめる。
 ひかりの口からこの村を支配していた領主はすでに討伐したことを伝え村人たちを安心させた。

「な゛ぉ~ぅ!」
 真の獅子は私だったのだと言うかのように自慢気に鳴くひのかがひこであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

小夜時雨・優治
川内君も手伝って。おにーさん体力人並みだから、あんまり重いの持てなくってさー。
杭だの縄だのシャベルだの、色々持って戦闘してた人達たちとは別方向に移動……って、作業はもうちょっと前からだけどね。二人作業じゃ数も強度も知れたもんだけど、簡単な柵を準備。
「川内君は荷物運びありがとねー。怪我させちゃうと悪いから、村に戻ってて」(笑顔で手を振る)

柵があれば、普通は迂回するでしょ? そこを『空気岩』を使って通れなくする。倒せるならそれでいいんだけど。
何故か前に進めないって気持ち悪がって足を止めたり、襲撃を止めて引き返してくれると嬉しいね。オレの通常攻撃の空気弾じゃ、どれだけ倒せるか分かんないし。




 少女たち三人が魔獣を追い払い始める少し前の事。

 小夜時雨・優治(オーピメント・f02250)はグリモア猟兵の充嘉に手伝いを頼み、少女たちが来た方向とは逆の場所で簡易的にではあるが柵を作り始める。
「おにーさん体力人並みだから、あんまり重いの持てなくってさー」
「別にいいっすけど、二人じゃできることは限られているっすよ?耐久もそれほどないだろうし」
「まーねー。でもさ……」
 シャベルで穴を掘り杭を刺して固定し、二本の杭との間に縄を張り。
「柵があれば、普通は迂回するでしょ?そこを『空気岩』を使って通れなくする。倒せるならそれでいいんだけど」
 ユーベルコードで見えない壁を設置して足止めをしようということだ。
 優治の考えになるほどとうなずき柵を完成させる。
「秋月君は荷物運びありがとねー。怪我させちゃうと悪いから、村に戻ってて」
 グリモア猟兵の安全を考え、これ以降は大丈夫だろうと判断し笑顔で手を振り村へと返す優治。
(さて、と。何故か前に進めないって気持ち悪がって足を止めたり、襲撃を止めて引き返してくれると嬉しいね。オレの通常攻撃の空気弾じゃ、どれだけ倒せるか分かんないし)

 不安は杞憂となった。空気の壁に阻まれた魔獣たちは向かえないことを学習したのかうなり声をあげつつも村から一匹、また一匹と離れていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

源・ヨーコ
さぁ、魔獣を倒して気持ちよく新年を迎えるっすよ!
とは言え、頭を使うのは苦手っすからねー。みんなが討ち漏らした魔獣を狙ってサポートするっすよ。

狙いは1点、アゴのみ! アゴを破壊して噛みつきさえ封じれば、致命的な問題にはならない筈っすよ。なので、[怪力][鎧砕き][2回攻撃]でアゴを攻撃し、破壊を確認したらトドメを刺さずに次の魔獣を探して攻撃するっすよ。
少人数で防衛するなら手広くカバーしなくちゃいけないっすからね。スピーディーな行動を心がけるっすよ!


ブリッツ・エレクトロダンス
魔獣による村人キルスコア争い?…なんだそりゃ。
オーケーオーケー、じゃあ逆に猟兵による魔獣キルスコア争いに変更って事でよろしくな?

で、噛み砕きによるキルに対する執着がすげえんだったな。
なら俺はそれを逆に利用させてもらうぜ?

さて、ここに取り出したるは旧人類も御乱用していたカフェインドリンコ。
俺が普段気力で媚薬とかそういうのを堪える時にも使ってる奴だ。
で、これをめっちゃ濃縮させて、致死量カフェインドリンコを作ります。

これをどうするのか?というと…攻性プログラム各機に持たせて、魔獣に攻性プログラムごと致死量カフェインドリンコを喰わせて濃縮カフェイン毒殺キルだ!




 猟兵達の活躍により魔獣は討伐されその数はもはや数えるほどになった。
 その残りを始末するのは、源・ヨーコ(鉄拳制裁・f13588)とブリッツ・エレクトロダンス(DJ.Blitz・f01017)の二人だ。
「さぁ、魔獣を倒して気持ちよく新年を迎えるっすよ!」
「魔獣による村人キルスコア争い?……なんだそりゃ。オーケーオーケー、じゃあ逆に猟兵による魔獣キルスコア争いに変更って事でよろしくな?」
 拳を突き合わせるヨーコとニヤリとするブリッツ。
 向かってくる魔獣に対し拳で殴りつけるヨーコ。狙うはただ一点、噛み砕くための顎だ。
「顎さえ砕ければ、致命的な問題にはならない筈っすよ!」
 顎を砕かれ、聞き難い悲鳴を上げながらも魔獣はなお噛みつこうとヨーコに飛びかかる。しかし彼女はそれをかわし、次の魔獣へと対象を変える。

 ヨーコが魔獣と相手取っている間にブリッツは懐からドリンクの瓶を取り出す。
「さて、ここに取り出したるは旧人類も御乱用していたカフェインドリンコ」
 普段、気力で耐える必要のある状況で補強するために使うそれらを濃縮させ致死量のカフェインドリンコを製作する。
「これを攻性プログラムに持たせて……ヨシ、行っちまえ!」
 攻性プログラムを飛びかかる魔獣の口にわざと入れさせ濃縮させたカフェインドリンコをプログラムごと飲ませる。
 カフェインはある一定量以上服用すると死亡するケースが存在する。成人した人間であればエナジードリンク約77本で致死量となる。
 人間でさえその量で死亡の可能性があるドリンコを獣である魔獣が無事であるはずもなく、咳き込みはじめ倒れ込み痙攣を起こしやがて動けなくなった。

 ヨーコが顎を砕きブリッツが砕かれた魔獣の口に致死を加える。
 その一連の動作で魔獣を殲滅させる二人。そしておよそ数十分。
 日が登り明るくなったそこには、生きている魔獣はいなくなりそこに立っていたのは猟兵と村の住民だけになった。
 村を支配していたオブリビオンの領主はいなくなり、なくなるはずだった村は新たなる年を迎える。
 世界全体はまだ闇が覆われているが、それでも。村は生き続け明日を迎える。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月12日


挿絵イラスト