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新春、下着狩り?!

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●正しい新年の過ごし方?
 サムライエンパイアの都に程近い神社。正月だけあって、そこには大勢の人が参拝に訪れていた。
「さっすが都で一番大きな神社。すごい人出でござるなあ」
 刀の大小を腰に差した侍の少女が、みたらし団子を片手に感嘆の声をあげる。彼女もまた新年の初詣をしようと、神社に来ていたのだ。
 少女が神社に向かう参道を歩きながら、饅頭を齧ろうとした瞬間。
「よ、妖怪が出たぞーっ!」
 神社の方角から人々の悲鳴が聞こえた。
 駆けつけた侍の少女が見たのは、神社に続く橋の中心に仁王立ちして、人々が神社に向かうのを邪魔している一体の妖怪。すなわちオブリビオンだ。
「ここを通りたければ、わっちと勝負して勝つがよい。その代わり、お前さんらが負けたら下履きをいただくがの」
 狐の耳と尻尾を生やした妖怪、妖狐は、人々から奪った褌や腰巻きを手にして嗤っている。
「邪悪な妖怪は、拙者が退治するでござる!」
 侍の少女は妖狐に勝負を挑み……。
 ほどなくして、侍少女の悲鳴が響き渡ったのだった。

●下着を狩る妖狐
「皆様、お集まりいただきまして恐縮です。私は執事のヘルメスと申します。以後、お見知りおきを」
 猟兵たちに恭しく挨拶をしたエルフの魔術師であるヘルメス・トリスメギストス(f09488)は、早速、事件の説明を開始する。
「今回、事件が予知された場所は、サムライエンパイアの都にほど近い神社です。季節柄、大勢の人々が初詣のために詰めかけているのですが、そこに妖狐が現れたようなのです」
 神社に続く橋に現れた妖狐は、橋を通ろうとする人々に勝負を挑み、負けた人たちの下着……褌や腰巻きを奪っているのだという。
 人々の下着を奪うことに何の意味があるのかは分からないが、何か遠大な計画なのかもしれないし、ただの妖狐の趣味なのかもしれない。
「妖狐は一日100個の下着を奪うことを目的としているため、神社へ通じる橋の周りには、被害に遭った大勢の人たちが動くに動けず困っています。なんとかして下着を取り返してあげてください」
 自信家の妖狐はどんな勝負内容でも受けて立つらしい。下着を賭けた勝負に勝てば、妖狐から一般人の下着を取り返すことができるので、勝負内容を考えて妖狐に勝負を挑むといいだろう。
 他には、妖狐の隙をついて下着を取り返したり、人々に下着代わりになるものを渡したりすることも考えられる。
「妖狐の下着狩りの邪魔をすれば、そのうち怒って配下を呼び出すと思われます。なんとしても、邪悪な妖狐を退治し、人々が安心して初詣に行けるようにしてあげてください。皆様、どうぞよろしくお願いいたします」
 猟兵たちを送り出す間際、ヘルメスは思い出したように告げる。
「あ、そういえば、妖狐はサムライエンパイアの下着だけでは飽きたらず、他世界から訪れる猟兵の下着も狙っているようなので、お気をつけくださいませ」
 これすなわち、猟兵たちも妖狐のターゲットにされるということであった。


高天原御雷
 新年あけましておめでとうございます。高天原御雷です。
 今回はサムライエンパイアが舞台です。サムライエンパイアなので正月らしいシナリオにしようと思ったのですが、全然正月と関係ありませんでしたね、はい。
 見ての通りのネタシナリオですので、お気軽にご参加ください。

●妖狐との勝負
 自信満々な妖狐は、どんな勝負内容でも受け付けます。勝負希望の方は、勝負方法やルール、戦い方などをプレイングでご指定ください。
 例えば、オープニングで負けていた侍の少女は、剣による一本勝負を挑んだようです。その他にも、何かゲームなどで勝負を挑んでもいいかもしれませんし、まったく違う勝負でもオーケーです。自由な発想の勝負を提案してみてください。
 ただし、勝負方法は、なるべくリプレイを書きやすいものだと助かります。じゃんけん対決で400文字書くとか、なにそれ拷問という感じですので、そういうプレイングは送ってきちゃダメですよ?

 なお、妖狐との勝負の勝敗はプレイングの成否とは別にダイスを振って決定します。勝敗の確率には、能力値やUC、技能は参照しません。それよりも意気込みや戦法、その他創意工夫によって、独断で確率を決定しますので、プレイングに魂を込めていただければと思います。
 勝負の勝敗はプレイングの成否とは無関係ですので、いかに勝つかよりも、どういう勝負や戦い方にしたらリプレイが面白くなるかをメインに考えていただけると楽しくなると思います。また、勝った場合や負けた場合の反応なども書いておいていただけますとありがたいです。
 あと、負けても下着を取られたくない場合は、【下着狩りNG】と記載してください。その場合、負けてもあわやというところで助けが入ります。逆にネタとして負けたい方は、そのように記載していただけば対応します。

 それでは、皆様の個性的なプレイングをお待ちしています!
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第1章 冒険 『妖怪・下着狩り』

POW   :    正々堂々、正面から下着狩り勝負を受けて立つ

SPD   :    隙をついて妖怪が持っている下着を取り戻し、人々に返す

WIZ   :    人々に下着代わりになるものを用意して配る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


サムライエンパイアの都にほど近い神社。その神社に向かう橋の周囲に大勢の男女がうずくまっていた。侍もいれば町人や農民もいて、皆、何故か一様に下半身を気にしながら頬を染めている。
 橋の中央には、狐の耳と尻尾を持つ妖怪、妖狐が立っており、その両手には褌や腰巻きといった下着類が握られていた。
「くふふ、他にわっちと下着を賭けた勝負をするものはおらんのかや? 勝負に勝たねば、この橋はいつまで経っても通れぬぞ?」
 先程も、威勢のいい女侍が剣術勝負を挑んで負けて、腰巻きを奪われたばかり。
 着物を着崩した妖艶な女狐は、周囲に集まった初詣客たちを悪戯っぽい瞳で見渡した。
神楽威・紅葉
女の子の下着を狩るなんて許せない!正々堂々戦って…って?!百合姉?!

■行動
POW

勝負を仕掛けて下着を取り戻そう…と、したけれど人格の主導権を百合に強引に奪われる。
以下百合口調。

下着狩り勝負大いに結構!
問題の妖狐はかわいい子かな~?男だったらぶっ殺す!
勝負方法はダイスに運を任せてやんよ!

勝った場合:奪われた子の下着も魅力的だけど、妖狐が女なら妖狐の下着を貰おうか!
男だったら容赦なく切り殺すわ。

負けた場合:まぁ、妹の体だし?下着もアタシのじゃないから恥ずかしくはないな…うん。(紅葉「百合姉!私は恥ずかしいんですけど?!っていうか勝手に出てこないでっていつも言ってるでしょ!」)

アドリブ歓迎



●剣術一本勝負
「女の子の下着を狩るなんて許せない! 正々堂々と戦って……って?! 百合姉?!」
 妖狐の噂を聞き、正々堂々と剣の勝負をして下着を取り戻そうと考えていた多重人格者の剣士、神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)。だが、いざ妖狐に勝負を挑もうとしたところで、多重人格の長姉、百合に人格の主導権を奪われてしまった。
「ふむ、お前さまが次の挑戦者かや?」
 美女の妖狐が紅葉に視線を止める。
「ああ、下着狩り勝負大いに結構! 剣術勝負でアタシが勝ったら、アンタの下着を貰おうか! そのかわり、アンタが勝ったら、アタシの下着をくれてやるぜ!」
 魔法学園の制服を改造したスカート姿で言い放つ、紅葉の身体を操る百合。
(まぁ、妹の身体だし? 下着もアタシのじゃないから恥ずかしくないしな、うん)
 と勝手なことを考える百合に対して紅葉が文句を言う。
(百合姉!私は恥ずかしいんですけど?! っていうか、勝手に出てこないでっていつも言ってるでしょ!)
 内心でそんなやり取りをしている紅葉と百合を見て、妖狐が嗤う。
「くふふ、異世界の者は、なかなかおもしろい性質を持っておるようじゃのう」
「へぇ、アタシらが異世界から来たことが分かるっことは、アンタ、やっぱりオブリビオンか」
 百合に操られた紅葉の手が腰の妖刀に添えられる。
「まあ、そう急くでない。わっちも、そろそろこの世界の下着だけでは飽きてきたところじゃ。その異世界の着物の下着も欲しくなって来たのう」
 妖狐の視線が、紅葉が着る制服のスカートに注がれる。
「いいぜ、エロ狐。勝負は剣での一本勝負だ! アタシに勝ったら、この下着、好きにしな!」
(ちょっと、百合姉~!)
 こうして、紅葉(百合)と妖狐との剣術一本勝負が始まるのだった。

 橋の上に向かい合って立つ紅葉と妖狐。
 紅葉の手には、水晶のような刀身を持つ妖刀夢幻が握られている。
 一方の妖狐は、どこからともなく錆びた刀を取り出していた。
 対峙する2人を大勢の観衆が固唾を飲んで見守っている。
「アンタ、そんな錆びた刀でいいのかよ?」
 刀を正眼に構えたまま妖狐に語りかけ、揺さぶりをかけようとする百合。試合開始の合図はまだだが、すでに勝負は始まっているのだ。
「なに。どのみち寸止めの勝負じゃ。どのような刀でも変わりはあるまいて」
 妖狐は錆びた刀を無造作に右手から下げているだけで構えすら取っていない。
(これじゃ、戦うまで相手の出方は分からないか……)
 心理戦で情報を引き出すのは無理と判断したところで、試合開始の声がかけられた。
「出方が分からないなら、こちらから仕掛ける!」
 紅葉が一気に間合いを詰め、妖狐に斬りかかる。だが妖狐は着物姿とは思えない足さばきでこれを回避。紅葉の側面に回り込むと、無造作に剣を振り下ろしてきた。
 紅葉はとっさに左手で小太刀を抜くと、妖狐の一刀を受け止める。
(くっ、なんて怪力だ!)
「ほう、わっちの剣、よく片手で受け止めたのう。それに、その小太刀も業物のようじゃ。普通の刀であれば、いまの一撃で折れたのはそちらの刀であったじゃろうに」
 そう言うと、妖狐は手に持った折れた刀を見て、放り投げる。
「刀が折れてはわっちの負けじゃな」
 負けを認める妖狐。
 妖狐に勝った紅葉に、観衆からの感謝の声が聞こえてくる。
「じゃあ、約束通り、アンタの下着をもらおうか」
「あ、すまぬがそれは無理じゃな。わっち、この下は何も履いてないのじゃ」
 裾の長い着物をひらひらさせて、あっけらかんと言う妖狐。
「代わりに、奪った下着から2つばかり好きなものを持っていくが良い」
 こうして、橋の近くで困っていた人の一部は助けることができたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
…何でこんな変態が毎回毎回生まれてくるんっすかね…?(汗)

橋の上まで来て妖狐と対面し勝負…その前に侍少女が居たのであれば上着をかけてあげて微笑み敵は取りますと言います
うら若き乙女の下着を奪うなんて言語道断っす…返してもらうっすよ?
勝負内容は『奪い合い』
妖狐が集めた下着を俺が奪いつくすか、下着を盗って向こう岸に渡りきるのが勝利…ただし奪った分はこっちが頂くっす
逃げ足1、クライミング2、ロープワーク2、目立たない7、盗み攻撃10、地形の利用2、第六感1、見切り1、聞き耳1、残像1すべて活用して【シーブズ・ギャンビット】の加速で翻弄しつつ下着を盗んでいくっす

少女達の下着を奪ったら順に返していくっす



●下着の奪い合い勝負
「……何でこんな変態が毎回毎回生まれてくるんっすかね……?」
 下着を狩る妖狐の話を聞いてサムライエンパイアに来た久遠・翔(性別迷子・f00042)は、相手のあまりの変態ぶりに頭を抱えていた。
「まぁ、それを倒すのが俺たちの仕事っす」
 橋の元まで来た翔は、先刻妖狐に挑んで負けたという、現地の侍少女に上着をかけてあげながら微笑みかける。
「仇はとってあげるっすから、安心してくださいっす」
 そして、妖狐に宣戦布告する。
「次は俺が相手っす!」
 再び異世界の猟兵からの挑戦に、妖狐は楽しげに嗤う。
「よいじゃろう。わっちが相手をしてやろう。して、勝負方法はどうするのじゃ?」
「勝負内容は下着の奪い合いっす! 俺がそちらの下着を奪い尽くすか、向こう岸にに渡りきったら勝利っす!」
 翔が奪った分の下着は翔のもの、というルールである。
「なるほど、面白そうな勝負じゃの。して、そうなると、わっちの勝利条件は、そちの下着を奪うこと、になるのかの?」
「ええっと……」
 細かい部分まで決まっていなかったため、妖狐の勝利条件は翔の下着を奪うこと、となった。

 橋の上で両手に立ち、大量の下着を抱える妖狐。それに対峙する翔。2人はこれから、壮絶な下着の奪い合いを行うこととなる。
「くふふ、いつかかってきてもよいぞ」
 余裕の表情で仁王立ちする妖狐。
「では、行くっす!」
 自身の出せる最高速度で妖狐を翻弄する作戦を立てている翔。そのおかげで、勝率はかなり高くなっている。
 ただし、この勝負のルールには致命的な欠点があった。
「まず一枚っす!」
 妖狐が抱える下着の山から一枚の下着を取り戻す翔。ゴールである向こう岸にも近づく。
「続いて二枚目っす!」
 続けて妖狐から二枚目の下着を取り戻す。
 しかし、そこで下半身に違和感を覚え……。
「探しているのはこれかの?」
 妖狐の手に、自分の下着が握られているのに気がついた。
 そう、この勝負方式では、妖狐の下着を奪い尽くすまで、ずっと勝負に勝ち続けなくてはならない。だが、それは至難の技なのであった。とはいえ、勝率8割以上の勝負に二回目で負けた翔は運がなかったというしかないだろう。

 結局、下着の奪い合い勝負は、翔が二枚の下着を取り戻した代わりに、自分の下着を奪われるという結果に終わった。
 翔が身を挺したおかげで、2人の村人が助かり、翔に礼を言うのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

天星・暁音
ええと…何、下着?
……変態?
100個って何を考えてそんなの…
いやまあ…みんな迷惑しているんだろうからどうにかしないとだよね。


行動としては【WIS】で皆に布やタオルを配って回ります。
それとは別に性格的に自分から勝負は挑まないですが挑まれたのなら応じます。
種目はお正月らしく羽根つきとかコマ回しとかですね。

応じた以上は全力で頑張りますが、面白いと思えば強制負けでも構いません。面白いは正義です

勝った場合
迷惑してるんだから勝ったんだから返してよね
と要求してみます

負けた場合
うう、流石にちょっと恥ずかしい…

触れられるのが苦手につき無理に脱がそうと触れてきた場合はちょっと大袈裟Hに聞こえそうな悲鳴を上げます。



●羽根つき勝負
「ええと……何、下着? ……変態?」
 事件の内容を聞いて、至極まっとうな感想を述べる天星・暁音(貫く想い・f02508)。6歳の少年には、教育上よろしくない事件かもしれない。
「100個って何考えてそんなの……いやまあ……みんな迷惑してるんだろうからどうにかしないとだよね」
 困っている人を放っておけない暁音は、人々を助けるため、サムライエンパイアの現場へとやってきた。
「皆さん、こちらに布やタオル……ええと、手ぬぐいがありますので使ってね」
 さすがに被害者全員分というわけにはいかなかったが、被害者の人々の一部は助けることができた。

「ほう、お前さんも異世界のものじゃな? どうかな、下着を賭けてわっちと勝負せんかえ? わっちに勝ったら、いくつか下着を返してやるぞよ」
 この妖狐との戦いに勝てば、困っている人たちを助けられる。そうであれば、暁音に勝負を断る理由はなかった。
「いいよ。それじゃ、勝負は羽根つきでどうかな?」
「ほほう、わっちらの世界にある遊戯で勝負とは、なかなか公平な童じゃの。褌ではない下着をいただくのは楽しみじゃ」
 協議の結果、ルールは羽根つき三本勝負で、先に二勝した方の勝ちとなった。
 なお、下馬評では両者の実力は互角と見られている。

「童よ、準備はいいかの?」
「いつでもオーケーだよ」
 橋の上で羽子板を持つ妖狐と暁音の姿があった。
 観衆は2人の勝負を固唾を飲んで見守っている。
「では、勝負開始じゃ!」
 一戦目は暁音の一方的な勝利となり、妖狐の左目に墨で輪っかが描かれた。
 続く二戦目。こちらも暁音の圧倒的勝利だった。暁音のストレート勝ちである。

「いやあ、お前さん、童のくせに羽根つき強いのう。これだけ盛大に負けると心地良いくらいじゃ」
 両目に墨を塗られた妖狐が楽しげに話してきて、2着の下着を返してもらうことに成功した。
 暁音は、2人の町人から深く感謝されるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルルティア・サーゲイト
 今回は履いて勝負を挑むべきじゃろう。いつも持っているだけの下着を履いておく。
「内容は50m走。何、単に走るだけじゃ」
 一度目は負けるじゃろう。そうすれば自然と相手が妾の履いていた下着を手に取る事になる。それで良い、自然と妾の脱ぎたての下着を手に取るのじゃから。
「ふむ、負けてしもうたか。ふふふ、ならば次はこの貼る下着を賭けてもう一戦じゃ。何、詐欺じゃと? 単に下着を二枚履いていただけではないか」
 そこでもう一度、貼っている下着を賭けて同じ勝負を挑む。そして、ネイキッド・デュエルの効果により走る事を禁ずる。
「ふふふ、勝てると確信した勝負から降りる理由はあるまい」



●50メートル走勝負
 裾の短い着物を身にまとい、大鎌を携えた17歳の少女、ルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)は、はいてない。
「じゃが、今回は履いて勝負を挑むべきじゃろう」
 草むらでがさごそするルルティアは、懐から取り出した下着を履いた。これで『はいてない』ではなくなった。
「さあ、妖狐よ、妾と勝負じゃ!」
 ルルティアは橋に立つ妖狐に勝負を申し込む。
「くふふ、お前さんも異世界の下着を履いておるようじゃな。いいじゃろう、わっちと勝負じゃ。して、どのような勝負にするのじゃ?」
「内容は50メートル走。何、単に走ってどちらが早いか勝負するだけじゃ」
 こうして、ルルティアと妖狐の勝負は50メートル走となった。

「よし、ここでよいじゃろう」
 ルルティアが橋のたもとから伸びる参道をコースに選んだ。
 スタートラインに並ぶルルティアと妖狐。観衆が固唾をのんで見守る中、スタートの合図の声がかけられた。
「わっちの足の速さ、思い知るが良い」
 合図と同時に、ものすごい速度で飛び出したのは妖狐。強力な脚力を活かして、地を蹴って疾走する。着物(はいてない)の裾が激しく捲れても気にしていないようだ。
 一方、ルルティアの走りはそれほど速くなかった。猟兵なので、当然一般人とは比較にならないものの、風のような妖狐ほどの速度ではない。
 2人の距離はぐんぐんと離れていき、妖狐がゴールラインを越えた。

「くふふ、わっちの勝利じゃな! さあ下着をよこすのじゃ!」
「ふむ、負けてしもうたか」
 ルルティアは悔しそうな表情で、仕方なさそうに下着を脱ぐ。
 美少女が下着を脱ぐ姿に、観衆の視線が集まる。しかし、ルルティアは気にした風もなく妖狐に下着を手渡した。
「ほほう、なかなかに可愛らしい下着じゃのう」
 妖狐は喜々としてルルティアの下着を懐にしまう。
 だが、ここでルルティアが不敵な笑みを浮かべた。
「ふふふ、妖狐よ。次はこの貼る下着を賭けてもう一戦じゃ」
 なんと、ルルティアは下着の下に、『貼っていた』のだ。
「ほう、異世界には、なんと面妖な下着があるものじゃ。よかろう、それもわっちが頂くとしよう」
 疑いもせずに勝負に乗ってくる妖狐。だが、これこそがルルティアの策だったのだ!
 2人が再度スタートラインに立ち、合図の声がかけられる直前。
「妾の名において命ずる。妖狐よ、走ることを禁ずる!」
 ルルティアの【ネイキッド・デュエル】が発動する。それは、ルルティアの脱ぎたての下着が命中した相手にルールを宣告し、それを破るとダメージを与えるというもの。
「な、なんじゃとっ?!」
 さきほど、しっかりとルルティアの脱ぎたての下着を懐にしまった妖狐は、【ネイキッド・デュエル】により、走ることを禁じられてしまった。仮に無理に走っても、痛みのために、先程のような速度は出せない。
 一方のルルティアは、先程の手抜きの走りではなく、全力疾走の用意をしていた。
「ふふふ、悪いが勝たせてもらうとしよう」
 にやりと笑ったルルティアが、合図とともに飛び出した。
「くっ」
 一方の妖狐は、走ろうとするのの、痛みに顔をしかめて速度が出ていない。
 風を巻き上げて走るルルティアが、妖狐を置き去りにしてゴールラインを越えたのだった。

 こうして、ルルティアは脱いだ下着を取り返した上に、妖狐が持っていた下着を奪い返すことに成功。
 人々に3つの下着を返したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィン・スターニス
何とも迷惑な物怪です
早急に退治しないとです

正々堂々、正面から勝負を挑みます
勝負の前に何故下着を集めるのかは聞いておきたいですね


勝負内容は、何度も行っているとは思いますが
一本勝負でどうでしょうか?
私は薙刀を使わせて頂きます。

「では、よろしくお願い致します」
戦闘開始後
第六感、見切りやフェイント等、
持てる技能を全力で使い勝ちに行きます
隙有らば、格闘で奇襲を仕掛けます
薙刀を使うとは言いましたが、
薙刀しか使わないとは言っていません

負けた場合
約定通り素直に下着(地球産縞パン)を渡します
恥ずかしい?
素顔を見られる方が恥ずかしいので、
これ位なら然程でもありません


取られた後、影の庭園から
替えの下着を取り出します



●一本勝負再び
「人々を困らせる狐が出るというのは、ここですか……」
 続いて妖狐の前に現れたのは、またも和装の少女。裾がミニスカート状になった巫女服を着た、フィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)だ。両目を隠す眼帯を着けているにも関わらず周囲の様子は把握できるようで、真っ直ぐ妖狐の方を向いて告げる。
「何とも迷惑な物怪です。早急に退治しないとです」
 告げられた妖狐は、フィンの服装を見て嗤う。
「くふ、その格好から、この世界の者かと思えば、お前さんからも異世界の匂いがするの」
 かつて、アルダワから転移し、サムライエンパイアで竜神の巫女として育てられた機械人形のフィン。人間とまったく見分けが付かない姿のフィンだが、妖狐は勘で何かを感じ取ったようだ。
「その通りです。あなたの好きな異世界の下着も履いていますよ」
 フィンは表情一つ変えずに答える。それは、妖狐への宣戦布告に他ならなかった。
「くふふ、ならば、その下着を賭けて、わっちと勝負する気があるということじゃな」
「ええ。勝負は定番の一本勝負でどうでしょうか? 私は、この薙刀を使わせていただきますが」
 こうして、フィンと妖狐の戦いは、一本勝負となった。

 橋の上で対峙するフィンと妖狐を、観衆たちが固唾を飲んで見守る。
「戦いの前に一つ聞いてもいいですか? あなたは、なぜ下着を集めるのです?」
「くふふ、そんなの単純な理由じゃよ。騒ぎを起こせば、お前さんたちのような強い者が集まってきて、強い者と戦える。これほど楽しいことはなかろう」
 無邪気な顔で邪悪に嗤う妖狐。
「そのためには、多くの人たちを悲しませてもいいというわけですか。やはり、あなたは邪悪な物怪ですね」
 フィンの薙刀を握る手に力がこもる。だが、妖狐はその笑みを消さない。
「わっちはこの世に災厄をもたらす妖狐。邪悪で結構! さあ……死合おうぞ。下着をかけてな!」
 最後の一言がなければシリアスだったのにと猟兵たちが思う中、試合開始の掛け声がかけられた。

 先に動いたのは妖狐だ。先の戦いで刀を失っているため、徒手空拳でフィンに挑みかかった。
「速い……です」
 妖狐の手刀による突きを薙刀の柄でいなそうとするが、妖狐の腕は変幻自在な動きをし、薙刀の防御を掻い潜ってくる。
「くっ」
 やむなく、いったん飛びすさって間合いをとるフィン。
 しかし、そこに妖狐が放った手裏剣が迫る。
「くふふ、別に素手で戦うとは言っておらんからの」
 妖狐が放った手裏剣が地面から這い上がるような動きをして、フィンの下着を切り裂こうと迫る!手裏剣がフィンの緋袴の裾に吸い込まれ、下着を切り裂いた……観衆の誰もがそう思った。
 しかし、手裏剣はフィンの身体をすり抜けて、あらぬ方向に飛んでいった。
「残念でしたね、それは残像です」
 妖狐の背後から聞こえるフィンの声。
 手裏剣の動きを勘で察知したフィンは、ぎりぎりで攻撃を見切り、残像が残るほどの速さで回避したのだ。
「やるのう。じゃが、その距離なら、これはかわせまい!」
 妖狐の身体が狐火に包まれ、無数の炎弾がフィン……が履いている袴に迫る。袴を燃やして下着を取ろうという、妖狐の執念の一撃だ。
「その程度……」
 フィンは、妖狐の頭上に大きく飛び上がることで、その攻撃を回避した。
 だが、それを見た妖狐がにやりと嗤う。
「空中であれば避けられまいっ!」
 再び妖狐から放たれた手裏剣が、空中に浮かぶフィンへ向かって飛翔した。
「甘いです!」
 それに対しフィンは、薙刀を投擲し手裏剣を撃ち落とした。
「なんじゃとっ?!」
 橋に突き刺さった薙刀を見て、思わず驚愕の声を上げる妖狐。まさか自分の武器を捨てるとは思っていなかったようだ。
 その隙を見逃すフィンではない。空中で緋袴の裾を翻しながら、妖狐の頭上に踵落としを決めた。
「別に薙刀しか使わないとは言っていません」
 静かに呟くフィンに、一本という判定が下されたのだった。

「縞々か……」
 呆然と言う妖狐は、約束通り、下着をいくつか返すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神城・澪
【WIZ】
へ、変態だ…!
やってる事がかの武蔵坊に似てるだけに変態度がより高く見える!
初仕事がこれって若干泣けてくるけど…。

現場近くに組紐・飾り紐等の小物の出店を出し、新年の挨拶として手拭いを配ります。
なに買い物はしなくても必要とあらば手拭いはお渡しします。
それに手拭いと紐があれば下着っぽくする事は出来ましょう?
針と糸が入用であればもちろんお貸ししますし、良ければ私が簡単にではありますが縫いますよ?

幕府から符を与えられているとは言え、無償というのは相手に気が引けさせるんじゃないかと思ったのでこの方法で。
あと縫製とか小物作りが趣味なので、たまった品を片付けたいのも正直ある(苦笑

声がけ頑張ろっと。



●組紐屋さん
「へ、変態だ……! やってることが、かの武蔵坊に似てるだけに、変態度がより高く見える!」
 そう言って現場の近くに組紐や飾り紐の小物屋の出店を出しているのは、またしても和装の神城・澪(妖狐の戦巫女・f06764)である。澪は種族が妖狐なだけに、見た目は同族ぽい妖狐が変態的な事をやっているのを見て、頭を抱えざるを得なかった。さらに猟兵としての初仕事がこれとは、まさに泣きっ面に蜂というやつである。
 だが、いつまでも頭を抱えているわけにはいかない。
 気を取り直した澪は、新年の挨拶と称して、周囲の下着を奪われて困っている人たちに手拭いを配っていく。

「悪いな、娘よ。ついでに、その組紐をいただこうか」
 気位が高そうな武士風の男が、手拭いを鷹揚に受け取ると、銅貨を渡しながら組紐を買い求めた。そして、本来なら褌がある辺りを抑えながら、そそくさと草むらに入っていった。

「た、助かるわ……。けど、私達、お買い物するお金が……」
 手拭いを受け取った農民の若い娘たちが言い淀む。
「いえいえ、その手拭い、お店の名前が入っているでしょう? 宣伝だから気にしないで」
 澪がそう言うと、娘たちはほっとした表情になった。
「あ、針と糸もあるから、必要ならお貸ししますよ」
 喜んだ娘たちは、さっそく物陰で裁縫をはじめた。

「お嬢ちゃんには、私が縫うね」
 泣いている小さな女の子をあやしながら、澪は手際よく裁縫をしていった。
「おねーちゃん、ありがとー」
 泣き止んだ少女は、笑顔で両親の元に向かっていった。

「けど、こんなに被害者が多いなんてね……」
 小物作りの趣味で余った品だけでは、被害者全員を助けることができなかった澪は、改めて邪悪に嗤う同族を睨みつけるのであった。

 なお、この澪の活躍のおかげで、妖狐という種族に対する風評被害が抑えられたことを付記しておく。

成功 🔵​🔵​🔴​

六連星・輝夜
刀狩りなら聞いたことがありますが、なぜ下着を狙うでありますか!? と問い質し【POW正々堂々、正面から下着狩り勝負を受けて立つ】であります!
勝負方法は早撃ち。互いに1歩ずつ歩みながら10数え、そこで振り向いて、わたくしめのクイックドロウが速いか、妖狐の下着狩りが速いかで勝負であります。
【負けた時のリアクション】(へたり込んでスカートを押さえ)な、なんだかスースーするであります……そ、それは! そのくまさんパンツは!(と顔を赤らめる)
【勝った時のリアクション】(スカートがバッと翻る中銃撃音が響き)あと1歩届かなかったようでありますね? と撃ち抜かれた手の甲を踏みつける。
面白いのは相打ちかも。



●早撃ち勝負
「刀狩りなら聞いたことがありますが、なぜ下着を狙うでありますか!?」
 と憤るのは、六連星・輝夜(機関車の精・f04075)というヤドリガミの幼女である。
「そんなに下着が欲しいなら、わたくしが相手になって、返り討ちにしてあげるであります!」
 正々堂々と妖狐に勝負を挑む輝夜に、妖狐も嗤って答える。
「くふ、威勢のよい童じゃの。その言葉、忘れるでないぞ。その下着、いただくからの」
 勝負方法は輝夜の提案した早撃ち対決となった。互いが一歩づつ歩きながら10数え、そこで振り向いて撃ち合うというものである。
「おや? わっちは何を撃てばよいのかの?」
 よく考えると、『ドラグーン拳銃』を持っている輝夜に圧倒的に有利な条件だ!

 それでも勝負を受けるのが妖狐の挟持。
 輝夜と妖狐は、観衆が見守る中、橋の上で背中合わせに立つ。周囲を乾いた風が吹き抜け、からからと枯れ草が転がり、砂が巻き上がる。
 ひとつ、ふたつ、みっつ……観衆たちが心の中で数えるのに合わせ、歩を進める2人。そして。ここのつ、とう!
 10数え終わると同時に輝夜と妖狐が同時に振り返る!
 そして、妖狐は懐から隠し武器である手裏剣を取り出し……。
 パーン。
 輝夜が振り向きざまに撃った拳銃の弾が妖狐の額に命中。そのまま倒れて動かなくなった。
 あっけない輝夜の勝利であった。

「痛いのう。わっちが妖怪でなかったら死んでおるわ」
 ぶつくさと文句を言われながらも、何着かの下着を取り戻すことに成功した輝夜であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
フリかな?冗談はおいておいて、イカサマ勝負をしかけて他の猟兵が下着を取り戻す為の時間を稼ぎましょ♪

まっさーじ勝負よー、アリスが妖狐さんにまっさーじを施すからあまりの気持ちよさに寝ちゃったり、逆にあまりの辛さにギブアップしたりしたら妖狐さんの負けね☆
私の敗北条件や制限時間や勝負の終了条件を提示しない不自然さはラブフェロモンとマインドジャックで思考操作してうやむやに♪

あ、勝負の中身は見ちゃダメよ☆と人目の付かない物陰へ。

時間稼ぎが目的なので、ギブとかもう無理とか許してとかもう動かないでとか無視してまだ頑張れるでしょ♪こんな元気なのにギブを認めるわけ無いじゃない♪と続行するわ☆
ENドレインで味見も☆



●まっさーじ勝負
「さーて、イカサマ勝負をしかけて、他の猟兵が下着を取り戻すための時間を稼ぎましょ♪」
 純真そうな笑顔を浮かべつつ、妖狐よりも腹黒いことを考えているのは、アリス・セカンドカラー(不可思議な笛吹きの魔少女(発酵中)・f05202)というダンピールのサイキッカーである。背後に触手が見えているが、見なかったことにしよう。
「くふふ、次の相手はお前さまかや」
 ちょっと額から血を流しながらも、邪悪に嗤う妖狐。
「ええ、わたしとまっさーじ勝負よー、アリスが妖狐さんに……」
「うむ、わかった、まっさーじとやらで勝負じゃな。お互いにまっさーじとやらをしあって、先に音を上げたほうが負けという勝負じゃな!」
 アリスが勝負条件を言い切る前に、勝負内容を早合点して決めてしまった妖狐。
「え? あれ? えっと……?」
 制限時間なしで妖狐を一方的に責めようとしていたアリスは狼狽える。
 勝負条件の不自然さはユーベルコードで誤魔化そうとしていたアリスだが、残念ながら、勝負にユーベルコードや技能は影響しないのだ。あ、なお、プレイング判定が苦戦になってるのは、きちんとユーベルコード込みで判定した結果ですので、誤解なきよう。

 そして、舞台は橋の上……ではなく、人目のつかない物陰に入っていった2人。
 しばらくして、その物陰から、艶やかな声が聞こえてきて……。
「こらっ、聞いちゃいけませんっ」
 近くの母親らしき女性が、慌てて子供の耳を塞ぐ。

 そして、物陰から出てきたのは、やけにツヤツヤした肌になったアリスであった。その手には、戦利品の、取り戻した下着が何着か握られていた。
「さすがは妖狐、とっても美味しかったわ♪」
 何が、とは聞けない猟兵たちであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

メルト・プティング
【正々堂々、正面から下着狩り勝負を受けて立つ】とします!

ところで下着ってそんなに大事なものなんでしょうか?
(ブラックタールなので下着の概念がないのだ!衣服はオシャレアクセサリ程度にしか思っていないぞ!)
あっ、そうですよ!はじめっから下着を着ていなければ負けても妖狐が悔しがりますよ!
完っ璧な作戦ですね!
……下着を着てないと勝負を受けないって拗ねられたら仕方ないので下着とやらを身に着けましょう。その場で。

あ、勝負内容ですが殴り合いは痛いですからね!
正月らしくコマまわしで勝負です!
ふふん、やったことはありませんがデータベースでコマの回し方は学習済みです!
理論上は完璧、ボクの勝利は揺るぎありません!!



●コマ回し勝負
「ところで、そんなに下着って大事なものなんでしょうか?」
 そんな哲学めいた問いを発するのは、メルト・プティング(夢見る電脳タール・f00394)というブラックタールの少女だった。ショートカットにした漆黒の髪に、ブレザー制服、ミニスカート、そして黒い肌。
「ふむ、これが噂に聞いた異世界のガングロJKというやつじゃな!」
 うんうんと頷く妖狐さん。
 惜しい! 彼女はただのJKっぽいブラックタールだ!
「それではボクが勝負を受けます!」
「くふふ、その異世界の衣装の下の下着はわっちが貰うとしよう!」
 邪悪な顔で嗤う妖狐。
 一方、メルトは一計を案じていた。
「ふふふ、残念でした!ボクは下着を履いていないのですよ!」
 液状生命体ブラックタールのメルトにとっては、下着など飾りに過ぎなかったのだ!
「バカな……年頃のJKが下着を履いてない……じゃと……」
 偉い妖狐にはメルトの考えが分からなかったらしく、ショックを受けていた。
「あー、これじゃ勝負にならないから仕方ないですね。下着履きますよ、ボク」
 どこからともなく下着を取り出すと、渋々、それを履いていくメルト。観衆の目の前で。
 ……あれ? さっきも、こんな光景があったような?
 こうして、パーフェクトになったメルトと妖狐との戦いはコマ回し勝負となったのだった。コマをぶつけ合わせて相手を弾いたほうが勝ちという、いわゆるベーゴマと同じ勝負方法である。

「くふふ、この国の伝統的な遊びでわっちが負けるとでも思っておるのか?」
 さっき、羽子板勝負にストレート負けした妖狐が偉そうに言う。
「ふふん、やったことはありませんが、データベースでコマの回し方は学習済みです! 理論上は完璧、ボクの勝利は揺るぎありません!」
 一方のメルトも、根拠レスな自信で胸を張っていた。
 これはいい勝負になるぞ、と猟兵や観衆たちは思った。ダメダメな方の意味で。

 そして、観衆が見守る中、コマ回し勝負が始まる。
「さあ行くのじゃ、わっちの眷属が化けた式神コマよ!」
 気合を入れてコマを回した妖狐のセリフに、それって反則じゃね? という観衆の声が聞こえる。
「なんの! ボクのコマは、ジャイロ効果のジャイロモーメントと、回転軸保存性を考慮して、さらに地球の自転と歳差運動を計算し……電動式で無限に回るようにしたコマです!」
 理論以前に、電動って時点で反則だな……という猟兵の声が聞こえた。
 奇しくも、魔術と科学が交差するとき、物語が始まっちゃいそうな勝負であった。
 そして、長そうで短い勝負に決着の時が訪れる。
 カーンという甲高い音とともに弾かれたのは、妖狐のコマだった!
「くっ、やはり式神の狐が化けたコマを回したのでは、目を回してしもうたかっ!」
 がっくりと崩れ落ちる妖狐。
 渋々、下着を返す妖狐。その手に残るのは、オープニングで奪っていた侍少女の腰巻きだけであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

大神・狼煙
まずは侍少女を襲う

履いてない少女は着物の下を覗くのが礼儀!

しかし着物に手をかけた辺りで殴られるだろう

そこで妖狐に

「勝ったらこの娘の下着を貰います」

と、侍少女をお姫様抱っこしながら勝負を挑む

「勝負は都一周。私はこの娘を抱いたまま走ってあげましょう」

と挑発して町の外周を走らせ、さも少女の重さで遅れた雰囲気で妖狐から引き離され、見えなくなったら大急ぎで戻って下着を人々へ返す

妖狐が戻ってきたら、(おっさんの下着も欲しいのなら)下着を奪いにくるだろうが、その瞬間に合わせて爆炎葬

自ら突っ込んでくるなら、当てやすいはず

余裕があったら、侍少女の下着だけ、返す前に頬すり(しようとしてブン殴られるのがオチかな)



●都一周マラソン勝負
 さて、ここまでの勝負を振り返ってみよう。猟兵と妖狐の戦いは、8戦7勝で、圧倒的に猟兵が勝っていた。
 ……おかしい。どの勝負も妖狐の勝率は、だいたい5割はあったのに、ダイス目でことごとく負けるとは。この妖狐、弱いんじゃね? と首を捻る書き手であった。

 そして、満を持して登場したのは、眼光鋭い赤い瞳に眼鏡をかけた怪しげなダンピールの男性、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)である。
 妖狐の手に残るは、侍少女の腰巻きのみ。それを取り返せば、猟兵たちの完全勝利である。
 観衆の期待に満ちた視線が狼煙に集まる。妖狐に勝ってきた者たちと同じ天下自在符を持つ彼ならば、妖狐に勝てるのではないか。人々の瞳には、そんな想いが込められていた。
 一方の妖狐は狼煙に鋭い眼光を向ける。あまりにも負けすぎて、ちょっと猟兵恐怖症になってるのかもしれない。

 狼煙は、そんな妖狐の眼圧を意に介さず、侍の少女に近づいていく。
「天下自在符をお持ちのあなたなら、きっと……」
 うっとりとした目で狼煙を見つめる侍少女。
 狼煙は、そんな少女の着物の裾に手をかけると……勢いよくそれを捲りあげた!
「きゃ、きゃあああっ!」
 侍少女は慌てて左手で着物の裾を抑えつつ、右手で刀を抜いて狼煙に斬りつける。
 しかし、猟兵である狼煙に一介の侍少女の剣術が通用するはずもない。二本の指で侍少女の刀を受け止めると、そのまま侍少女をお姫様抱っこ。狼煙は妖狐に向かって言い放つ。
「私が勝ったら、この娘をもらいます」
「ちょっ、な、なに言ってるんですかぁっ!」
 あんまり暴れると着物の裾が捲れて大変なことになってしまうので、狼煙の腕の中で大人しくしている侍少女が、慌てふためいて文句を言う。
「おっと、いけません、つい本音が。私が勝ったら、この娘の下着を返してもらいます」
 言い直す狼煙。
「くふふ、よかろう。わっちも誇り高き妖狐! 最後にせめて勝ってみせるわっ!」
 狼煙の勝負を受ける妖狐であった。
「勝負は都一周。私はこの娘を抱いたまま走ってあげましょう」
 謎の自信を見せつける狼煙に、妖狐の尻尾がビクッと逆立つ。
「ま、また、わっちに走っちゃいけないとか、変な術を掛けんじゃろうな?」
 半分涙目になりながら、警戒する妖狐。
「いえいえ、大丈夫です。これは純粋なハンデですよ」
「よし、それなら、その勝負、乗ったのじゃ!」

 こうして、狼煙と妖狐の都一周マラソン勝負が始まる。
 なお、さすがにハンデありなので、妖狐の勝率は8割に設定されました。
「くふふ、走りでわっちに勝てると思わぬことじゃ」
「ふふふ、私も負けるつもりはありませんよ」
「あの、私、いつになったら降ろしてもらえるのでしょうか……。そろそろ着物の裾が……」
 こうして、最終勝負の試合開始の掛け声がかけられたのだった。

「くふふ、普通に走れるなら、わっちは負けんのじゃ!」
 調子に乗って、見えなくなる妖狐。
 それを見送った狼煙は、観衆に向けて一言。
「さて、これで橋を通れなくしていた妖狐はいなくなりました。皆さん、今のうちに初詣を済ませて、帰ってしまいましょう」
 喜び勇んで橋を渡っていく観衆たち。そう、下着を取り戻した今、あとは妖狐さえいなくなればよかったのである。
「え、えーと、その、私は……?」
 侍少女が、真っ赤になって問いかける。
「あなたの下着は妖狐が持っていますから、取り返すまでお待ち下さい」
「そ、そんなぁ……」
 涙目になる侍少女であった。

 しばらくして。
「って、お前さん、なんで走ってこないんじゃっ!」
 都を半周したあたりでようやく気付いた妖狐が、全力ダッシュで帰ってきた。そこに……。
「自分から突っ込んできてくれるなら、避けられねぇはず! 二秒やるから、テメェの冥福を祈りなっ!」
 狼煙が妖狐を蹴り飛ばし、爆薬製の棺に叩き込んだ後、それにライターで着火した!
 吹き飛び、地面に叩きつけられる妖狐。その全身はボロボロだ。……ついでに、妖狐が握っていた侍少女の下着も跡形もなく燃え尽きていた。
「あ……」
「えええっ?!」
 思わずやりすぎてしまったと察した狼煙は言葉を失った。取り返したら、下着に頬ずりしようと思ってたのに、と。
 そして、侍少女から放たれた、猟兵の狼煙すら避けられないほどの神速の平手打ちが入ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『腐怪の蟲』

POW   :    腐敗の瘴気
【腐敗の瘴気 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    粘着糸
【尻尾から発射する粘着糸 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    腐敗の溶解液
【口から発射する腐敗の溶解液 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を腐らせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●眷属との戦い
「くははは! よい、よいぞ! わっちは存分に楽しめた! 『遊び』をな! やはり、異世界から猛者を呼ぶ計画は正しかったのう!」
 吹き飛ばされてボロくずになっていたはずの妖狐が、いつの間にか立ち上がり、猟兵たちに向かって邪悪な嗤い声をあげていた。その身体からは、妖気が目に見えるほどの濃さで立ち昇っている。
 猟兵たちには分かってしまった。この妖怪が、いままで、まったく本気を出していなかったということを。そう、妖狐にとって、これまでのことは『遊び』であったのだと。

「よし、次は本気で死合うとしようぞ。お前さんたち相手なら、少しは死合いも楽しめるやもしれぬ!」
 猛烈な殺気が妖狐から放たれる。それだけで、気を抜いたら心臓が止まってしまいそうなほどだった。

「じゃが、ここでわっちが戦って二本勝負というのは面白くない。うん、三本勝負としよう」
 妖狐の影から、虫のようなモノが大量に現れる。
「二本目の勝負は、わっちの眷属のこいつらが相手じゃ」
 妖狐は、ひらりと宙を舞うと、手近な木の頂上に座って見物の姿勢をとる。
「くふふ、こやつらの粘液は、下着どころか衣服まで溶かすぞよ?」
 妖しく嗤う妖狐。
 やっぱり、下着狩りは趣味でもあったようだ、と猟兵たちは直感した。

 さあ、妖狐との決着の前に、眷属を倒すのだ!

 あ、服とかがピンチになってもOKかNGか、書いておいていただけると助かります。
メルト・プティング
衣服を溶かす!?なんて悪魔的で非人道的な粘液なんですか!
ボクのお気に入りの学生服を溶かすなんてヒドいです!やめてください!
貴方には人の心がないんですか!あっ、ないですね!オブリビオンでした!!

と、とにかく数には数で対抗しましょう!
【夢の国の行進曲】でボク好みのカワイイ皆を呼び出して戦ってもらいます!
あんなキモい虫さん達になんかに負けないでくださいね!?負けたら、負けたらボクの大事な制服がー!?


※衣服破壊可、損傷度合いが大きい程激しく落ち込みます
※どれだけ際どくなってもブラックタールなので恥ずかしいとは思わないし色んな面でセーフ
※アレンジ・他の猟兵の方との絡み歓迎


ルルティア・サーゲイト
「はいてないJK、とは」
 まあ、妾も年齢的にはJKなのじゃが。
「ならば妾も脱ぐしかあるまい!」
 そして、貼る下着を剥がして本気(ではいてない)モードに。
「雑兵で相手をするとは舐められたものよ、一太刀で蹂躙してくれよう」
 そう言い切ると真正面から斬りかかる!
「衣服が溶ける、じゃと? 馬鹿め、妾は歴戦のはかなき凶殲姫。たとえ全裸でも見えてはいけない部分は何かしらでカバーしておるわ! たぶん」
 髪とか尻尾とか翼とか大鎌とか謎の光で見えてはいけない所は見えないのだ! それが、ノーパンとはいてないの境界故に。
「服を溶かさせ骨を砕く、獅王凌破刃!」



●はいてないJKたち
「衣服を溶かす!? なんて悪魔的で非人道的な粘液なんですか!」
 お気に入りのJKの制服を溶かされると焦るのは、メルト・プティング(夢見る電脳タール・f00394)であった。顔にかけた電脳ゴーグルが似合う、16歳の美少女である。ただしブラックタールだ。
 焦りの表情を浮かべるメルトに向かって這いずってくるのは、妖狐の眷属たる大量の『腐怪の蟲』。蟲たちが這った跡は、その身体から分泌されている半透明の粘液によって草が溶け、地面が露出していた。
 こんな蟲の粘液を浴びたらどうなるかは、火を見るよりも明らか。すかさず、メルトは制服を守るために蟲から距離を取る。
「ボクのお気に入りの学生服を溶かそうとするなんて、貴方には人の心がないんですか! あっ、ないですね! オブリビオンでした!!」
 思わず取り乱すメルト。迫る蟲たち。
「くふふ、せいぜい、下着もろとも服を溶かされ、わっちに許しを請うがよい!」
 近くの木の上の方の枝に腰掛けて見物している妖狐が、楽しげに嗤った。

「はいてないJKとは、お主もよく分かっておるではないか! 妾も年齢的にはJKゆえに!」
 ルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)は、先程のメルトと妖狐の戦いを見た率直な感想を口にしながら、メルトに近づいてくる蟲を大鎌で斬り裂いた。
「どれ、同じはいてないJK同士、妾が助太刀いたそう!」
 メルトを援護するように大鎌を構えるルルティア。
 いや、メルトはさっきの勝負のとき履いたので、もうはいてないじゃなくて……とツッコミを入れる前に、劇的な反応をしたのはメルトだった!
「JK! ボク、本物のJKに憧れているんです! サインください!」
「なんのなんの、妾も、お主のはいてない魂、しかと受け取ったゆえ、助太刀の礼にはおよばぬ」
 微妙に会話が噛み合わないままに意気投合する二人であった。

「くっ、わっちを負かした者たちめ! ゆけ、我が眷属たちよ!」
 前衛のルルティア、後衛のメルトという布陣に対し、眷属をけしかける妖狐。
 草木を溶かす粘液を撒き散らしながら、うぞうぞと蠢き、蟲たちが迫る。
「ちょっと、来ないでくださいっ!」
 メルトは【夢の国の行進曲】でJKの部屋に置いてあるようなファンシーなぬいぐるみたちを呼び出す。
「数には数で対抗しましょう! あんなキモい虫さんたちなんかに負けないでくださいね、ボクのカワイイぬいぐるみたち!」
 クマやウサギやネズミのぬいぐるみたちが、襲い来る蟲たちに飛びかかっていく。そして、装備していた針で刺したり、鉛筆で貫いたり、カッターで切り裂いたりして、蟲たちを迎撃していった。
 だが、蟲もただではやられなかった。傷口から吹き出した溶解液がぬいぐるみたちに降り注ぎ、その表面の布地を溶かして中の綿を露出させていく。
 なんともシュールな光景が、そこには展開されていた。

「くふふ、その程度の人形で、わっちの眷属たちをどこまで凌げるかの?」
 余裕の笑みを浮かべる妖狐。
 だが、メルトも不敵な笑みで返す。
「ボクたち、JKコンビの力を甘く見ないでください」
「左様! 妾たち、はいてない同盟の力を見るがよい!」
 メルトの言葉に答えたのはルルティアだった。
「妾の本気を見せるとしよう!」
 ルルティアは、短い着物の裾に手を入れると、一枚の薄い布のようなものを取り出した。そう、貼る下着を自ら剥がしたのである。これこそ、ルルティアの本気モード。
「雑兵で相手をするとは舐められたものよ、一太刀で蹂躙してくれよう!」
 本気モードになったルルティアは、蟲の群れに飛び込むと、メルトのぬいぐるみが足止めをしている蟲たちを片っ端から大鎌で真っ二つにしていく。

「馬鹿めが! はいてないでそんな激しい動きをしたら、わっちにすべて丸見えじゃぞっ!」
 ルルティアの短い着物の裾が翻るところを凝視する妖狐。
「ふっ、はいてない同盟の力、甘く見るなと言ったじゃろ?」
 ルルティアが大鎌を振るい、着物の裾が翻った瞬間。ルルティアの見えてはいけない所を妖狐の視線から隠すように、うさぎのぬいぐるみが飛び跳ねた。
「な、なんじゃとっ!? いいところで!」
「これが、ボクたちJKの息の合ったコンビネーションです!」
 どっちもJKじゃないけれど、メルトが自信満々に答える。
 疾風の如く駆け抜けるルルティアの鎌によって次々と倒されていく蟲たち。しかし、倒した蟲の返り血ならぬ返り体液を浴びたルルティアの着物は、ところどころが溶け始めていた。
「くくく、お前さまよ、そのままでは服が溶けてしまうぞよ?」
 妖狐が楽しそうに嗤う。
 しかし、不敵に笑い返すのはルルティアだった。
「衣服が溶ける、じゃと? 馬鹿め、妾たちは歴戦のはかなき凶殲姫と、はかなきJK! 見えてはいけない部分は仲間がカバーしてくれるのじゃ!」
 着物が溶け始めているにも関わらず、ルルティアの肝心なところが見えそうになると、ファンシーなぬいぐるみがカバーに入り視線を防ぐ。これこそが、はかなき凶殲姫ルルティアと、はかなきJKメルトとのコンビネーションだった。
 ルルティアが大きく跳躍する。下から着物の中が見えそうになるが、縦横に飛び回るぬいぐるみがそれを許さない。
「服を溶かさせ骨を砕く! 喰らって吹っ飛べ! 獅王凌破刃!」
 ルルティアの大鎌の柄が大地を穿つと、地面が大きく陥没し、蟲の一群を壊滅させたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神楽威・紅葉
百合「勝ったのに妖狐ちゃんの下着もらえなかった…紅葉、後任せたわぁ」(意気消沈
紅葉「もう…勝手なんだから⁉」

(放たれた殺気に中てられて本能的に殺気で返してしまう)
ぁ、しまったなぁ…弱く見せて油断させようと思ってたのに。
この癖だけはどうしても直らないね。

虫相手なんて聞いてないんですけど⁉ちっちゃい蟻でも嫌なのに…。
近づくのも嫌だし、苦手だけど遠距離戦に徹しようかな?

■下着や服が溶かされた場合
恥ずかしがりながらも戦闘中と割り切って戦いに専念しようとする。

アドリブ歓迎・絡み歓迎・ピンチOK


フィン・スターニス
服を溶かす、ですか。
強者と戦いたいと言うのは本当なのでしょうが、
単に、他人の下着や、裸を見るのが好きなだけななでは?
ともあれ、先ずは虫退治ですね。

第四災禍・緑の暴風で牽制しつつ、
弓での援護射撃による他者の支援を中心に行動します。

第六感や見切りも使い、
虫の柔らかい場所を狙撃します。

虫の攻撃は回避を試みますが、
多少の被弾は覚悟しましょう。
ただ、眼帯だけは絶対に死守します。
素顔を晒す位なら、肌を晒す方を選びます。



●一本勝負の勝者たち
「勝ったのに妖狐ちゃんの下着もらえなかった……。紅葉、あと任せたわぁ」
 意気消沈したような声を出す神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)……の身体をのとっていた百合。そのまま、身体の支配権を妹の紅葉に返した。
「もう……勝手なんだから!?」
 身体の支配権を取り戻した紅葉が声を荒げた。

「服を溶かす蟲、ですか。とにかく退治が先決ですね」
 紅葉と背を合わせるようにして弓を構えるフィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)。顔を隠す眼帯を通して油断なく周囲の蟲たちを眺め回す。

「くはは、次はその娘たちが標的じゃ! 戯れとはいえ、妾から一本取ったお前さんたちじゃが、果たして我が眷属たちには勝てるかの? さあ、眷属たちに服と下着を溶かされるがよい!」
 嗤う妖狐から、強烈な殺気が放たれた。
 放たれた殺気に、紅葉の手が無意識に妖刀夢幻の柄にかけられる。妖刀を通して強烈な殺気が解放され、蟲たちは警戒をあらわにする。
「ぁ、しまったなぁ……」
 つい癖で殺気に反応してしまい、小声で呟く紅葉。わざと弱く見せて蟲を油断させる作戦は失敗のようだ。
「……あの妖狐、単に他人の下着や裸を見るのが好きなだけでは?」
 つい、疑問が口をつくフィンであった。

「さあ、行け! 我が眷属たちよ!」
 妖狐の号令の元、無数の『腐怪の蟲』たちが紅葉とフィンに迫る。
「虫相手なんて聞いてないんですけどっ!? ちっちゃい蟻でも嫌なのに……」
 虫が苦手な紅葉は、うぞうぞと這い回りながら近づいてくる不気味な蟲を見て、よし、遠距離戦に徹しよう、と心に固く誓った。
「私が敵の牽制に回ります。神楽威さんは、その隙に攻撃をお願いします」
 同じく遠距離からの攻撃を選択したフィンは、弓で矢を射って蟲たちの注意を引きつけつつ、自らの身体に封印された七災と呼ばれる魔法の一つを解放する。
「封印解除。緑色の魔力を糧とし、第四の災い、此処に発現せよ! 第四災禍・緑の暴風(フィーアト・ユーベル・グリューン・シュトュルム)!!」
 【第四災禍・緑の暴風】によって放たれた、極限まで圧縮された空気の塊は、蟲たちの中心に着弾すると、半径十数メートルという広範囲に渡って暴風を巻き起こす。
「よしっ、とどめは任せてっ! 近づかれる前に全部倒しちゃうよ!」
 フィンの暴風により動きが止まった蟲たちに向かって、紅葉が懐から取り出した青白く輝く細身のナイフを投擲する。
「流れる星が如く地に降り注げ……剣星、投射!」
 紅葉の声と同時に、放たれたナイフが100本近くに分裂し、あたかも流星雨のごとく蟲たちに降り注ぐ。
「これぞ、神楽威剣術の奥義が一つ、剣星だよ」
 必殺の威力を込めたナイフが蟲たちをなぎ倒していくのを見ながら、紅葉はほっと胸をなでおろした。どうやら、蟲たち相手に接近戦をしなくて済んだようだ。

「ほう、風の妖術に、分裂の術とな。さすがはわっちと正面勝負で一本取ったお前さんたちじゃ。眷属程度では相手にならぬか」
 紅葉とフィンの技を見て、素直に褒め称える妖狐であったが、その顔から嗤いが消えてはいなかった。
「じゃがな? 近づかずに倒せばよいというものでもないのじゃぞ?」
 その言葉と同時。
 紅葉のナイフによって倒された蟲の身体が爆発四散し、溶解液である体液が撒き散らされた。その体液は、いまだに荒れ狂うフィンの緑の暴風によって上空高く巻き上げられ……。
 紅葉とフィンの頭上から雨のように降ってきた!
「えええっ、そんなっ!?」
「しまった……です」
 慌てふためく紅葉と、とっさに両手で眼帯をかばうフィン。
 通り雨のように降り注いだ溶解液の雨がやんだ時には、二人とも、服に無数の穴が空いてしまっていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

天星・暁音
…勝って二本勝負じゃ楽しくないって…君、それってただ単に眷属けしかけて服を剥ぎたいだけなんじゃ…やっぱりこの人変態?変態の眷属もやっぱり変態?(思考がズレていく)

まあ、とにかく迷惑だから吹き飛ばせば良いよね。
別に俺の裸見て喜ぶようなのはいないだろうし、流石に恥ずかしいけど皆が服を溶かされそうなら俺が庇えばいいよね。

【全員魔法・高速詠唱・範囲攻撃】で眷属を攻撃します。
他の人の服が溶かされそうなら【かばい】ます。

「うう、こんな場所だとやっぱり恥ずかしいけど…それどころじゃ無いもんね」

顔を真っ赤にして照れつつも攻撃継続します。



服ピンチはOKです。

アドリブ共闘可


六連星・輝夜
こ、こっちだって本気じゃなかったでありますからねっ!?(無駄に張り合う)
てゆーか妖狐さんが遊んでたのは分かってたであります。
だって女の子を脱がして遊んでるであります!
間違いなく……HENTAIであります!(びしぃっ)
服とかピンチになって、大量の虫まみれの裸幼女ってマニアックな絵面になってもOKであります。
虫の量が多いみたいなので、範囲攻撃、2回攻撃、鎧無視攻撃(虫だけに)あたりの技能で掃討します。虫モンスターは弱点属性があることが多い(ゲーム脳)ので属性攻撃も効くかも?



●6歳児たち
「君、ただ単に眷属けしかけて、服を剥ぎたいだけなんじゃ……」
 眷属の溶解液で大変なことになっていっている仲間を心配しながらも、妖狐をじとーっとした目で見る純真な6歳の少年、天星・暁音(貫く想い・f02508)。
「やっぱりこの人変態? 変態な妖狐の眷属の蟲もやっぱり変態?」
 徐々に思考がズレていく暁音だが、服を溶かしてくる蟲というのは、確かに変態かもしれない。

「妖狐さんは間違いなくHENTAIでありますっ!」
 びしぃっ、という擬音が聞こえそうなほどの勢いで妖狐を指差し、暁音に同意するのは、これまた6歳の少女、六連星・輝夜(機関車の精・f04075)である。
「女の子を脱がして遊んでる人がHENTAIでないわけがないでありますっ!」
 輝夜の言うことは、まさしく正論であった。

 6歳児コンビに変態と呼ばれた妖狐は狼狽えつつも反論する。
「わっちは変態ではありんせん。ただ、ちょっと欲望に忠実なだけなのじゃっ!」
 はい、やっぱりHENTAIさんでした。
「くふふ、というわけで、わっちとしては、子供の裸も大歓迎なのじゃ!」
 暁音と輝夜に向かって、眷属の蟲たちをけしかけるHENTAI妖狐。6歳児にうぞうぞと迫る蟲たちという絵面は、もはや犯罪の領域にあるといっても過言ではなかった。

「まあ、とにかく迷惑だから吹き飛ばせばいいよね」
 魔法を高速詠唱する暁音の頭上に魔法陣が展開される。
「星の光よ集え。我が意を持ちて流星と成し悪しきを散せ。走れ魔法陣。輝け! 裂光流星(シャイニング・エストレア)!」
 暁音が掲げていた杖を振り下ろすと同時に、魔法陣から蟲の群れに向かって星の光の奔流が撃ち出され、刺し貫いていく。

「ふっふっふ、わたくし、妖狐さんが女の子を脱がして遊んでたから、本気じゃなかったのは分かってたであります! けど、わたくしだって本気じゃなかったでありますからねっ!」
 輝夜は妖狐に対抗意識を燃やしつつ、火炎放射器型のガジェットを取り出すと、ちゃきっと蟲たちに向けて構える。
「虫モンスターは弱点属性があることが多いでありますからね!」
 広範囲に向かって火炎放射器の炎が吐き出される。それは、暁音の魔法によって傷を負った蟲たちに止めを刺していくのに十分な威力を持っていた。

 だが、蟲たちを倒されたにも関わらず、妖狐の嗤いは消えない。
「くふふ、その程度で、わっちの眷属を倒し切ったつもりかや?」
 妖狐が指を鳴らすと、周囲からわらわらと集まってくる蟲たち。
「そんな、まだこんなにたくさん……」
「さっき倒した数よりも多いのでありますっ!」
 驚愕する暁音と輝夜に、妖狐は嗤いながら告げる。
「さあ、蟲たちの餌食になって、その裸を晒すがよいのじゃっ!」
 一斉に暁音と輝夜に向かって、溶解液を吐き出す蟲たち。
「あぶないっ!」
 輝夜に覆いかぶさるようにして、暁音が溶解液からかばう。背中に溶解液を浴び、暁音の背中の服が溶かされるが、輝夜が粘液まみれの裸幼女にされてしまう危機は避けることができた。

「天星さん、ありがとうであります」
「輝夜が無事で良かった。俺なら男だから、見られても誰もよろこばないだろうし、ね」
 HENTAIな妖狐の怪しい視線を意図的に無視しながら話す暁音。心中では恥ずかしがりながらも、蟲に向かって杖を構える。
 その隣で、輝夜も火炎放射器を構えた。
「蟲が炎に弱いのはわかったのでありますが、わたくしの攻撃では範囲が限られていて、蟲の群れを倒しきれないであります……」
「俺の魔法の方が広範囲に攻撃できるけど、光属性は弱点じゃないみたいだね……」
 じりじりと蟲の群れに追い詰められていく二人。

「くははは、わっちとの遊びに勝ったお前さんたちも、眷属相手ではこんなものでありんすか!」
 勝ち誇った嗤いを上げる妖狐。
 だが、そんな妖狐に対して、暁音と輝夜が強い意志を秘めた瞳を向けた。
「わたくしの攻撃の範囲が狭いのであれば……」
「俺の魔法の属性が弱点でないのなら……」
「天星さんの魔法と……」
「輝夜の武器を合わせて……」
「「一気に倒す(であります)!」」
 輝夜が空に向けて火炎放射器を構えると同時に、暁音が魔法の詠唱を始める。今度は、先程の【裂光流星】とは微妙に異なる呪文だった。
「天に輝く六連星の光よ集え。我が意を持ちて炎の流星群と成し悪しきを散せ。走れ六連魔法陣。暁の夜に輝け! 爆炎六連流星群!」
 暁音の頭上に生じた6つの魔法陣。そこに輝夜が火炎を放射すると、魔法陣の色が赤色に変化する。
 6つの炎の魔法陣から召喚された燃え盛る流星群が、蟲の大群を押しつぶしていく。
「ば、馬鹿なっ、即興で術を構築したというのかやっ!?」
 消し炭と化した蟲の群れを見て、驚愕する妖狐。それに対して輝夜が言い放つ。
「ぼっちのHENTAIには連携してくれる仲間がいないから理解できないのであります!」
 その言葉に、妖狐は心に深い傷を負ったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大神・狼煙
責任を取って?侍少女に外套をかけて、動けるようにして逃す

それでダメなら常に背に庇います

その後妖狐の側で機巧蜘蛛

本体はデカブツのため、その武装(ミサイル)のみを転送

庇ってた場合、少女を除いて(自分には当たらない故に、至近距離の彼女も当たらないはず。ダメなら抱き締めて自分が食らう)無差別で周囲を焼くから妖狐も巻添えですが、仕方ないね

美女の着物は溶すしかないじゃない!

尻尾モフモフも狙いたいところ

逆に市井や猟兵を巻き込まぬよう、常に妖狐に張り付き、そちらに向かうのなら蟲共のど真ん中に投げ飛ばします

変態以前に、市民に被害が及んでは元も子もないので……

服溶けはNG

おっさんのそんな姿に需要無いでしょう


アリス・セカンドカラー
下手な全裸よりも際どく破れた服のがエロい

アリスのペット♪で腐海三貴腐神を召喚よー。
ねっちょりとした魔眼であまねく脚を照らし出す『脚照』(あまてらす)
妄想の世界へと誘い体感時間を引き伸ばす『突く読』(つくよみ)
敢えて説明は省略『乳尻太股』(すさのお)
堕女神三神の権能をもちて、腐海の主の実力を見せてあげるわ。
さぁ、このセクハラに耐えられて?

なお、自分にマインドジャック使って敵の容姿はかわいこちゃんに脳内補正済よ☆ちょっと無理がたたって血涙流れてるけど無問題無問題


久遠・翔
ちょっ!?し、下着取られて恥ずかしいのに今度は服まで!?死合うんならせめて服とか溶かすな馬鹿ー!?(涙目で妖狐に訴え『無自覚な魅了』発動)

えっ、ちょっ!?なんで虫を俺に集中させるんっすか!?(必死に回避するも粘液の飛沫が当たり服が溶けていく)

ぎゃー!?これ以上溶けたら胸抑えてた晒も溶ける…はっ!?(妖狐見ると、妖しい目している…?)

あー!?溶ける溶ける!服だけなんで的確に溶かしていくんっすか馬鹿ー!?と…完全に囮役になっています

地形の利用2、見切り1、聞き耳1、残像1、誘惑15、逃げ足1でひたすら敵の攻撃を集めて回避し続けます
…服は…もう完全にピンチですね、はい…



●蟲たちの最期
「くふふ、さあ蟲どもよ、そこなおなごの服を溶かすのじゃっ!」
「ちょっ!? し、下着取られて恥ずかしいのに今度は服まで!? 死合うんならせめて服とか溶かすな馬鹿ー!?」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)は、妖狐の指示に従って次々と吐き出される溶解液から必死になって逃げていた。翔を見つめる妖狐の目が妖しく輝いているのは、自らが放った【無自覚な魅了】が効いてしまったからだとは夢にも思っていない。
「ほれほれ、もっと必死に避けぬと、服が全部溶けてしまうぞよ」
 避けた溶解液の飛沫によって、徐々に溶けていく翔の服。
「ぎゃー!? これ以上溶けたら大変なことになるっすー!」
 胸を抑えている晒だけは溶かさせまいと必死になる翔。飛んでくる溶解液の軌道を見切り、地形を利用して避け、逃げ足の速さで全力で逃げ回る。
 しかし、これによって蟲たちの攻撃は翔に集中している。囮役としては十分な役目を果たしていた。

「さあ、侍のお嬢さん、仲間が敵の注意を引きつけているうちに安全なところまでお下がりなさい」
 侍少女に外套をかけてあげているのは、キリッとした表情をした大神・狼煙(コーヒー味・f06108)である。
 傍から見れば格好いいシーンなのだが、侍少女の下着を燃やし尽くした張本人が狼煙であり、また、その頬に侍少女から食らった平手打ちの跡が残っているため、二人の間に微妙な空気が漂っていた。
 しかし、その空気を打ち破ったのは、驚いたことに侍少女の方だった。
「あの、先程は、その……、平手打ちなどしてしまい、大変申し訳ありませんでした」
 深々と頭を下げる侍少女。
「そもそも、妖狐に挑み負けた私の修行不足が全ての原因。それを貴方様にぶつけてしまうなど、武士としてあるまじき行いでした」
 侍少女は、狼煙の赤い両目を見つめると、そっと両手を握る。
「あの……、私の下着のことは、もう忘れていただいて結構ですので、どうか、あの妖狐とその眷属を倒し、都に平穏を取り戻していただけないでしょうか」
 そして、頬を赤らめ、すっと狼煙から目を逸らし、聞き取れないくらいの声で呟いた。
「それで、その……さきほどの私をもらっていただける、というお言葉、本気にしてもよろしいのでしょうか……?」
 それだけ言って、真っ赤になったまま、安全なところまで駆け去っていく侍少女であった。

 一方その頃、蟲の群れの前で血の涙を流しているのはアリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)だった。
 自身を【マインドジャック】により催眠状態にすることで、蟲たちの姿を美少女に脳内補正しているのだが、いかんせん、群れをなす蟲の数が多すぎた。無数の無視を脳内補正するために脳に負荷がかかりすぎ、目から血の涙が流れているのである。
「さあ、美少女たち、わたしの腐海に溺れなさい♪」
 美少女たち相手に、【アリスのペット♪】で呼び出した『人工未知霊体』……アリスが『脚照』(あまてらす)、『突く読』(つくよみ)、『乳尻太股』(すさのお)と呼ぶ三柱の貴腐神が迫る。そして、美少女たちに魔眼やら体感時間を引き伸ばされた妄想の世界やらでいろいろするピンク色の世界が広がるのであるが……。それはあくまで、アリスの脳内妄想世界での話。
 現実は、アリスが呼び出した貴腐神たちの攻撃で、蟲がうねうねくねくねとのたうち回り、身体中のいたるところから白い溶解液を吹き出しながら倒れていくという、凄惨な地獄絵図が広がっているのだった。
「うおっ、な、なんじゃ、この光景はっ?!」
 白い溶解液の海で悶え苦しむ蟲たちを見て、恍惚の表情を浮かべるアリス(ただし血の涙を流しながら)。その光景を見て、ドン引きする妖狐であった。

「ふう、その小娘の姿を見たおかげで、ようやく冷静になれたわい」
 アリスの姿を見たことで翔の【無自覚な魅了】の効果から解放された妖狐。木の上に腰掛けながら三人を見下ろして嗤う。
「くふふ、そろそろ、お前さんがたも、わっちの眷属の餌食になってもらうとするかの」
 妖狐の合図とともに、再び蟲の群れが集まってくる。だが、他の猟兵たちの活躍のおかげもあり、これが最後の蟲の群れのようだ。

「よっし、お二人さん、ここは私たちも連携技で倒すとしましょう」
 狼煙が棺を構えながら、翔とアリスに声をかける。
「はい、俺もこれ以上は危険っすから、一気に敵を倒したいと思うっす!」
 服がボロボロになってピンチな翔も同意する。
「うふふ、また美少女がたくさん出てきたわねー。腐海の主であるわたしの実力を見せてあげるわー」
 血の涙を流しながら、妖しい笑みを浮かべるアリスも、やる気になっていた。

「まずは、俺が敵の注意を引きつけるっす!」
 蟲の群れに突っ込む翔。残像を残すほどの速度で蟲たちの間を駆け抜ける。
 【無自覚の魅了】によって魅了された蟲たちは、翔に向かって溶解液を吐きかけてくる。
「って、今はズボンはダメっすー!」
 これ以上溶かされないようにと避ける翔だが、ズボンに溶解液がかかり、太ももが完全に露出していた。下着を奪われている今、これはまずい。
「うふふー、美少女が美少女に襲いかかってるわー。わたしの腐海三貴腐神もまぜてー」
 美少女同士のきゃっきゃうふふに見えているアリスは、そこに腐海三貴腐神を突撃させる。
「ちょっ!? 俺の脚を照らすの、やめてほしいんすけどっ!」
 『脚照』が翔の露出した太ももを照らす。その神々しさに、蟲たちが怯んだ! ような気がした。
「お二人さん、退避してくださいよっと!」
 翔が蟲たちを妖狐の近くにまとめておびき寄せ、アリスが蟲たちの動きを止めたところに、狼煙が突っ込む。
「妖狐もまとめて喰らいなッ! 転移門解放……転送。蜂の巣ならぬ蜘蛛の巣だオラァ!!」
 狼煙が蟲たちの群れの中心で【古代機械兵器・機巧蜘蛛(エンシェントギア・タランテラ)】を発動。召喚された機巧蜘蛛の武装が火を吹き、周囲の蟲の群れを無差別に焼き尽くす。
 炎に弱い蟲たちは、苦悶にのたうち回りながら焼けていく。
 そして、広範囲を焼く炎は、木の上で余裕の表情で見物していた妖狐にも迫り……。
「な、なんじゃとっ!?」
 驚愕の声を上げる妖狐が、周囲の木ごと炎に包まれ……業火の中に消えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『傾国の白仙狐』

POW   :    その精、喰ろうてやろうぞ
【全身】から【魅了の術】を放ち、【幻惑】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    出でよ我が僕、死ぬまで遊んでおやり
【自身に従属する妖狐】の霊を召喚する。これは【剣】や【電撃】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    妾の炎に焼かれて死ぬがよい
レベル×1個の【狐火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は御狐・稲見之守です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●妖狐の正体
「皆さん、妖狐とその眷属の蟲たちを倒してくださったんですね! どうもありがとうございます!」
 妖狐とその眷属を倒した猟兵たちに駆け寄り、礼を言う侍少女。
「やっぱり私の見込んだ通りでした。皆さんだったら、あの妖狐を倒してくださると」
 にっこりと微笑む侍少女。
「そして……そんな皆さんと戦ってこそ、私の望みは果たされるのです!」
 侍少女の笑顔が、見覚えのある嗤いに変わる。
 侍少女の輪郭がぼやけ、見覚えのある姿に変わる。
 侍少女に見覚えのある狐の耳と尻尾が生える。
 そこに立っていたのは、さきほど業火の中に消えたはずの妖狐であった。

「くふ、いつから入れ替わっておったのかと不思議そうな顔じゃの」
 そして、侍少女の声と口調が聞き覚えのあるものに変わった。
「侍の娘なるものが存在したなどと、いつから錯覚しておった? わっちは初めから幻術で侍の娘の姿となり、お前さんがたの戦いを間近で見物しておったのよ」
 侍少女……否、妖狐が圧倒的な妖気を発する。
「今こそ名乗ろう! わっちの名は『傾国の白仙狐』! 強者と戦い、それを倒すことこそがわっちの望み! さあ、わっちの眷属の妖狐を倒せし強者たちよ、死合うとしようぞ!」

さあ、正体を現した妖狐……傾国の白仙狐との最後の勝負だ!
死力を尽くして戦って欲しい!

あ、なお、本物の妖狐も服破りや下着を狙ってきますので、NGの方は書いておいていただけると助かります。
神楽威・紅葉
あ~…化けていたと、そういう事ですか。
ちょっとイラっとしましたね。正体に気づけなかった自分の不甲斐なさにですけど。

死合いをお望みとの事なので受けて立ちましょう。

真の姿をなるべく人目に晒したくないので、一般人の方たちにしばらく目を閉じててもらえないか提案しておきますね。

■真の姿
聖刃夢現《セイジンユメウツツ》
白い着物を着た幽霊のように揺らめく姿。
害を成す存在を切り裂くという名の事象。

自我を極限まですり減らして、聖刃夢現の本能のままに戦おうとする。

スキル:第六感、激痛耐性、見切り、殺気、恐怖を与える、捨て身の一撃、怪力、傷口をえぐる

真の姿解除後、激しい頭痛と吐き気に見舞われる。

アドリブ歓迎・ソロ希望



●聖刃夢現
「いいでしょう、死合いをお望みなのでしたら、受けて立ちましょう」
 普段浮かべている笑みを消して妖刀夢幻を抜くと、鋭い殺気を白仙狐に向けて放つ、神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)。表情が変わったのは、白仙狐が化けていたことに気づけなかった自分自身の未熟さへの苛立ちゆえか。
 表情が変わると同時に、妖刀夢幻を構える紅葉の姿が揺らめき始める。真の姿の顕現の兆しであった。
「できれば、この姿は他の方にはお見せしたくないのですけどね」
 すでに周囲には一般人は居ないが、紅葉は、ちらりと仲間の猟兵たちに目を向ける。
「くふふ、わっちとの一対一の勝負を望むか! 面白い! やはりお前さまたちは面白いぞ!! ならば、お前さまとは、邪魔の入らぬ形で死合うとしようぞ!」
 獰猛な笑みを浮かべた白仙狐。その周囲に霧が立ち込め、純白の世界の中、紅葉と白仙狐の二人だけが浮かんでいた。

「……幻術、ですか」
 油断なく周囲を見回す紅葉。どうやら、味方と完全に孤立させられ、白仙狐と一対一の状況に持ち込まれたようだ。だが、それは紅葉にとって望むところであった。
「外界と隔離しただけで、それ以外の効果はない結界じゃ。外部から破られるのは時間の問題じゃが……その前に勝負を決するとしようぞ!」
 白仙狐が吠え、紅葉へと肉薄する。振り下ろされる白仙狐の爪。それはどんな名刀ですら簡単に両断する威力を秘めている。
 紅葉は白仙狐の一撃を紙一重で見切り、身を躱す。だが、白仙狐の爪が巻き起こした風圧により、着ている制服の布地が飛び散った。
「くふ、このまま剥いでやろうぞ」
 紅葉へと振り向く白仙狐。しかし、その顔が驚きの表情を浮かべた。

 白仙狐に相対する紅葉は、その身を白い着物で包んでいたのだ。これこそが紅葉の真の姿。
「その名もーー聖刃夢現《セイジンユメウツツ》」
 害を成す存在を切り裂く事象そのものとなった紅葉。
「くははは! 害悪の権化たるわっちと、害悪を斬り裂く事象となったお前さん、どちらの力が上か勝負じゃな!」
 白仙狐は無数の狐火を召喚すると、紅葉に向けて放つ。
 だが、狐火は紅葉が一振りした妖刀夢幻に触れると同時に霧散する。否、相手に害なす狐火という概念自体が切り裂かれ、存在が消滅したのだ。
「無駄です。害なす存在では、私に斬られた瞬間に、概念ごと消滅するのですから」
 自身の自我が聖刃夢現と一つに混ざり合っていく感覚。自分が自分でなくなっていくのを実感しながら、紅葉は妖刀夢幻を構え、無造作に白仙狐に向けて振るう。
 その一太刀は距離という概念を越え、白仙狐の害悪という存在を直接捉えた。
 害を成す存在を切り裂くという事象にとっては、距離の概念も時間の概念も関係がない。聖刃夢現が『斬った』と認識した対象は、距離も時間も因果すら越えて、対象の存在を消滅させる。
「くは……、馬鹿な……」
 次なる狐火を呼び出し、今まさに放とうとしていた白仙狐は、驚愕の表情を浮かべながら、その姿を薄れさせていき……。
「なっ!?」
 直感で飛び退いた紅葉の脇腹を、白仙狐の右手の爪が貫いていた。
「ほう、よく今の一撃を避けたのう」
「なん……で……」
 紅葉は赤く染まる脇腹を抑え、聖刃夢現に飲み込まれそうになる自我を必死に繋ぎ止めながら、思考を回転させる。
 自分が振った妖刀夢幻は、間違いなく白仙狐の存在を消滅させた手応えがあった。
 だが、白仙狐は消滅していない。
 ……いや。よく見れば、白仙狐には大きな変化があった。
「その……左手……」
 そう、白仙狐の左手は、肘から先がなくなっていたのだ。
「くふふ、お前さんが斬ったと認識したのは、左手を切り離して作った偽物のわっちじゃよ。ただの幻術では欺けぬゆえ、こうして片手を犠牲にすることになったがの」
 自らの右手の爪で斬り落としたのか、左肘の滑らかな切断面から流れ落ちる血を眺めながら、楽しそうに嗤う白仙狐。
 先程の偽物の白仙狐がただの幻術であったなら、聖刃夢現たる紅葉にはすぐにわかったであろう。
 だが、偽物は、害を成す存在である白仙狐の左手から作られたもの。それもまた、害を成す存在なのだった。
「どうやら、お前さんはその力をまだまだ使いこなせておらぬと見える。もし、事象に取り込まれることなく、その権能を使いこなせておれば、わっちの害悪の権能の大きさを測れたであろうに」
 一歩一歩、片手を失った白仙狐がゆっくりと紅葉に近づいてくる。
「くっ、ひ、ひと思いに殺しなさい……」
 ぎりっ、と奥歯を噛み締めながら言う紅葉。
 だが、白仙狐は楽しげに嗤いながら答える。
「くふふ、お前さんは殺さぬよ。その力、使いこなせるように己を鍛え、またわっちと戦ってくりゃれ」
 その言葉を聞いたのを最後に紅葉は意識を手放し……聖刃夢現への変化が解けた。

 周囲に漂っていた白い霧が晴れていく。
 その中から出てきたのは、左手を失った白仙狐だった。猟兵たちに緊張が走る。
「安心せい、お前さんらのお仲間は、奥で気を失っておるだけじゃ」
 じゃが、と続ける白仙狐。
「わっちの勝利の証に、これは頂いたがの」
 その右手には、紅葉の下着が握られていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
ならばわたしも名乗りましょう。
世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスが(自称)四天王“最弱“の腐敗の魔少女ことアリス・セカンドカラーよ。
そのおっぱい揉ませて戴く、げっとおあぐろーりぃ(栄光(おっぱい)をこの手に)!


真なる夜の到来。夜空に浮かぶは赤き瀑布が流れ落つるる二つの赤い紅い朱い月(血涙流す瞳)。
月を背に浮かぶは和装の腐海三貴腐神。その視姦の魔眼は念動力と連動しまるで触手の如く対象に絡みつく(アリスのペット♪)。
マインドジャックで体感時間は引き伸ばされ、この夜の内は一種の仮想現実。
炎も術も霊体も全てはエネルギー。ならばエナジードレインでの盗み攻撃で吸ってイーファルニエフィルフィンの糧に。



●真なる夜は静かに到来の刻を待つ
「それではわたしも名乗りましょう」
 続いて猟兵たちの中から一歩踏み出したのは、触手のような形のサイキックオーラを身にまとう少女だ。
「世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスが(自称)四天王“最弱“の腐敗の魔少女ことアリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)よ」
「くふふ、自ら四天王最弱を名乗るとは、面白い小娘じゃ」
 アリスを見て、楽しげに嗤う白仙狐。
「そのおっぱい揉ませて戴く、げっとおあぐろーりぃ!」
 栄光(おっぱい)をこの手に、という欲望を全開にして仕掛けるアリスは白仙狐の豊満なおっぱいへ手を伸ばし、自らの内部から強大な力を呼び起こす。

「わたしの中で果てなさい♪」
 アリスが【真なる夜の到来】を発動すると、突如、周囲が暗闇に包まれた。否、空に浮かぶのは、赤き瀑布が流れ落ちる二つの赤い月。アリスによって、禍々しき夜空が周囲に展開されたのだ。
二つの月を背景に浮かび上がるは、アリスが召喚した人工未知霊体たる和装の腐海三貴腐神。
「ふ、その技はすでに見せてもらっておる。わっちに、一度見た技は通じぬぞよ」
 泰然と構える白仙狐に、腐海三貴腐神からの視姦の魔眼の魔力が放たれる。が、白仙狐の右手の一振りによって、その魔力はかき消された。さらに体感時間を引き延ばそうとする術すらも、白仙狐の妖力の壁に阻まれ、効果を発揮できない。
「くふふ、その程度かや? ならば燃え尽きるがよい」
 期待はずれというように呟く白仙狐の身体から無数の狐火が浮き上がる。その狐火はアリスに向かって高速で飛翔し、その身を焦がさんと迫る。

「うふふ、ざーんねんでした。炎も所詮はエネルギー。それなら、わたしが全て吸収してあ・げ・る。Efil ni efilthgin 人生の夜を司る者、今はまだ力を蓄えよ!」
 アリスが発動させた【真なる夜は静かに到来の刻を待つ(イーフィルニエフィルフィン)】。それは、相手の放った攻撃のエネルギーを吸収して、自己の戦闘力を増大させるもの。
 白仙狐が放った狐火が、次々とアリスに吸収されていく。
「おいしい攻撃、ありがと♪」
 つやつやとした肌で、アリスは舌なめずりをしてみせた。

 その言葉に楽しげに嗤う白仙狐。
「くふふ、わっちの攻撃を食らうか。面白いことを考えるものよ。ならば、満腹になるまで食ろうてみるかや?」
 白仙狐の周囲に、再度狐火が浮かび上がる。その数は50以上。
 さらに狐火たちは寄り集まり複合合体して超巨大な狐火を形成する。それはアリスが生み出した夜を照らす太陽のように強烈な輝きを放っていた。
「くふふ、神霊格たるわっちの妖力、食い切れるなら食い切ってみるがよいわ」
「え、ちょっ、まっ、そのエネルギーは多すぎーっ!」
 慌てるアリスに向かって、超巨大狐火が迫る。アリスがイーフィルニエフィルフィンで吸収していくが、桶に張った水に手拭いを浸けるようなもの。迫る強大なエネルギーを吸収しきれるはずもなく。
 アリスが業火に包まれるのと同時に、黒い夜空が解除され……。
 大地に穿たれたクレーターの底には、跡形もなく黒焦げになった衣服と、全裸のアリスが倒れていた。
「くふふ、これで二つじゃな」
 膨大な妖力を放出し、肩で息をする白仙狐だが、その手にはしっかりとアリスの下着が握られていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

大神・狼煙
履いてない侍少女なんて貴重だったのに……ていうか敵ならコート返せ!

事前に【医療】神経系の解毒薬を飲んで幻惑に耐性を持つ

術でも、幻惑なら人の神経に作用するはず

霊を呼ばれたら爆炎葬

発破して妖狐に火の手を回し、狐火を延焼させる

制御を失えば良し、逆に取り込まれ、妖狐が消火するならそちらに意識が向いた瞬間に【暗殺】鳩尾に掌底

肋骨を潜り抜け、心臓に衝撃を叩き込み動きを止めつつ【毒使い】最初に薬を飲んだ時に口に含んだ毒薬を口移しで飲ませる

動きが鈍れば苦しまぬよう首を断つ

魂だけ吸収できるならしておきたい
(死霊術士感)

可能ならUCの一部として眷属化されてしまった妖狐さんに一言
(MSにアドリブを押し付けるムーブ)


久遠・翔
おかしいと思ったっす!全部の下着取り戻したはずなのに俺のがないのは…こっそり回収してたんっすね!?

というか、俺を見る目なんか怖いんっすけど!?舌なめずりやめてよ!?

ともかく攻撃を…って、うぅ!?服が溶けすぎてもう動くだけでもぎりぎりに…はっ!?(妖狐に捕まり)

ちょっ!?体まさぐるな!?お尻触るな匂い嗅ぐなー!?なんでそんな事するんっすかー!?あ、さ、晒引っ張るな!?や、やめ…(晒解かれ胸が妖狐の顔を包んでしまう)

お、俺の最後の下着まで…うぅぅ…(無自覚な使役術発動+真の姿発動して)

って、ぇ…?なんで妖狐が呆けているんっすか…?
あ、主様って、何?えっ、え!?(目の前で妖狐がチビキャラに)



●27歳とようじょ
 アリスが身体を張って明らかにしてくれた白仙狐の必殺技。あらゆるものを焼き尽くす灼熱の太陽の如き巨大狐火。
「ちっ、各自散開! あの巨大狐火は撃たせないように!」
 苦い顔で戦況を分析しつつ猟兵たちに声をかけたのは、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)である。
 狼煙の声に応じ、猟兵たちは散開し白仙狐を取り囲むように布陣。各自、武器を取り戦闘態勢を整える。
「50以上の狐火の複合合体とか、下手すりゃ一撃で全滅ですよ」
 煙草をくわえつつ、苦々しく呟く狼煙であった。

「くふふ、お前さま、勝負でわっちの眷属を嵌めたことといい、先程、蟲と一緒に眷属を倒した手腕といい、胡散臭い見た目とは裏腹に、なかなかの切れ者よの」
 狼煙を見る白仙狐の瞳が、楽しげに細められた。
「どうじゃ、お前さん、わっちの物にならぬかや?」
 狼煙が侍少女に向けて言った言葉への意趣返しか、それとも本心か。真意の読み取れない表情で白仙狐は妖艶に微笑む。
 その白仙狐の全身からは目に見えるほどに強力な妖気が発せられていた。魅了の妖術で、厄介な敵である狼煙を無力化しようという狙いである。
「おっと、私に魅了の術は効きませんよ、っと!」
 狼煙は懐から取り出した暗器を放つ。が、不意打ちは、とっさに飛び退いた白仙狐の太ももをかすっただけに終わった。
「チッ、外しましたか」
 さして悔しくもなさそうに狼煙は呟く。
「ほう、わっちの魅了の術を無効化したのは、その煙草かや?」
「ええ、ちょっと薬品とか毒物には詳しいもんでね。相手が幻惑してくるって分かってりゃ、対応の仕方もありますよ」
 狼煙がくわえている火のついていない煙草。それは煙草の形をしているものの、【シガレットハーブ】という香草である。神経系の解毒効果のある香草によって、白仙狐の魅了の術に対抗したのであった。
「くふふ、面白い! ますます気に入ったわ! お前さんは、力づくでもわっちのものにしてやろう!」
「断る! っていうか、その前に俺のコート返せ!」
 叩きつけられた狼煙の棺を、大きく跳躍して回避する白仙狐。

 白仙狐が着地した隙を突いて、ナイフによる攻撃をおこなうのは久遠・翔(性別迷子・f00042)である。自慢のスピードを活かして、白仙狐に連続攻撃を仕掛けていく。
「おかしいと思ったっす! 全部の下着を取り戻したはずなのに俺のがないのは……こっそり回収してたんっすね!?」
「くふふ、お探しなのはこれかや?」
 白仙狐が懐から一枚の下着を取り出す。それは、まさに翔が奪われた下着であった。
 白仙狐は、蟲によって溶かされてボロボロになった翔の服を見て舌なめずりをする。その目が妖しく細められる。
「というか、俺を見る目なんか怖いんっすけど!?」
 翔は溶けてボロボロになった服を必死に抑えながら、得物のナイフを振るう。
「くふふ、その程度の攻撃が、このわっちに効くとでも?」
 翔の攻撃を軽くいなしつつ、白仙狐は幻惑の妖術を発動させる。
 突如現れた十字架に、翔の身体が固定される。
「まずい、久遠さん、それは幻覚だ!」
「そ、そんなこと言われても、身体が動かないっす!?」
 幻覚への耐性がある狼煙が翔に警告するが、もはや翔の身体は十字架に磔にされて動けなくなっていた。
「くふふ、お前さんはゆっくりと脱がせてやるとしようかの」
 白仙狐の手が妖しく動きながら、身動きの取れない翔に迫る。

「くっ、今、援護に……」
『おっと、そうはいかぬぞよ』
 棺を構えて翔を助けに向かおうとした狼煙の前に現れたのは、先程、狼煙によって焼かれた妖狐の霊であった。
『さっきは、よくもやってくれたのう。わっちにとって肉体は仮初めのものとはいえ、さすがに焼かれるのは熱かったぞよ』
 妖狐の霊は、両手に雷を呼び出し……。
「だったら、もう一回、燃えてきやがれっ! 【爆炎葬】!!」
 狼煙は妖狐の霊を蹴り飛ばし、棺に叩き込むと、ライターで着火する。そう、都一周勝負のときに狼煙が妖狐に放った技である。
『霊体のわっちに、そのような攻撃が通じるとでも……って、なんじゃとっ?!』
 妖狐の霊が驚愕の声を上げる。そう、霊体であるその身体が燃えていたのだから。
「爆炎葬……それは、敵をあの世へ送るための技。あなたクラスの霊体だと、成仏させることまではできませんが、動きを封じることくらいなら可能なんですよ」
『くうっ、おのれええっ!』
「あの白仙狐の眷属ってことには同情しますがね……。世の中の女性たちの下着を奪うなんて、そんな羨ま……げふん、けしからんことは、この俺が許さねェぜ?」
 こうして、白仙狐の眷属である妖狐の霊は動きを封じられたのだった。

「って、それよりも俺がピンチっす! ちょっ、そんなとこ、触ったらだめっすーっ!」
 そのころ、翔は白仙狐によって、身体中をまさぐられて大ピンチに陥っていた。
「くふふ、よいではないか、よいではないか」
 磔にされて動けない翔の身体を堪能していく白仙狐の右手。
 お尻を触り、そこから脇腹、お腹へと指が這っていき、翔の胸を覆うさらしへと至る。
「ちょっ、さらしはだめっす!」
 だが、翔の言葉に耳を貸さず、白仙狐の右手はさらしを解いてしまう。
 その瞬間、さらしによる圧迫から解き放たれ空気に晒される翔のFカップの巨乳。その双丘は白仙狐の顔を包み込んで余りあった。
「くふふ、こちらの下着も頂いたのじゃ」
 さらしを奪い取り、満足げな表情を浮かべた白仙狐は、それを懐にしまった。
「お、俺の最後の下着まで……うぅぅ……」
 ほぼ全裸に近い格好にされてしまった翔は、羞恥に顔を赤く染める。
 だが、この感情が、翔の切り札の発動のきっかけとなった。真の姿を現しつつ、無自覚に全身からオーラを放つ翔。
「な、なんじゃ、この気はっ?!」
 翔の下着と胸の感触に気を取られていた白仙狐は、反応が一瞬遅れる。
 そして、翔のオーラに包まれた白仙狐は、白い煙に包まれたかと思うと、ちびキャラに变化していた。
「な、なんじゃ、これはっ!?」
 突然の事態に、さすがの白仙狐も一瞬、冷静さを失う。

「よしっ、チャンスは今しかねえっ!」
 その白仙狐の隙を見逃す狼煙ではなかった。
 ようじょと化した白仙狐に接近すると、その唇を強引に奪ったのだ。

 狼煙(27歳)が白仙狐(ようじょ)の唇を、強引に奪ったのだ!(大事なことなので二回言いました)

 白仙狐(ようじょ)の喉が、こくん、と音を立て、何かを飲み込む。
 満足そうな表情をして、白仙狐の唇から離れる狼煙(27歳)。二人の唇の間に、透明な液体の橋がかかる。

「くはっ!」
 直後、白仙狐(ようじょ)が苦しみ、口から血を吐いた。
「口移しで毒を飲んでいただきました。まぁ、妖怪相手にどの程度効くかは分かりませんがね」

 こうして、白仙狐が毒で苦しんでいる隙に、翔を助け出し、味方たちに幻惑対策の香草を配っていく狼煙であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

天星・暁音
…何でだろ。
一応ボス戦って事になるんだけど何か…ねぇ。
傾国って自分で言うものでとないと思うし…まあ、俺はいつも通りに皆の傷を癒やすだけなんだけど……一番の問題はこの変態、真面目に戦うのかな?

後、服がもう大分ボロボロなのがなんか嫌な感じがする。
後で服、作り直さないと…術を込めたりあれやこれやで結構大変なんだけどな…


適時【祈り】味方を回復しつつ必要があれば【かばい】ます。

服はお好きなようにどうぞ。
もっとボロボロにするのでも剥くのでもいいです。


六連星・輝夜
……ちょっと整理させてもらっていいでありますか?
妖狐に下着を奪われた侍少女が実は妖狐だった。つまり……眷属に命令して自分の下着を奪わせていた……でありますか!?(戦慄)
奪い、そして奪わせるのが趣味とは、思った以上にこじらせた性癖のHENTAIであります……。
なんだか可哀想になってきたので全力で遊んであげるであります。
見切り、ダッシュ、残像を組み合わせたカッコイイ避け方で攻撃を躱し、カウンターのクイックドロウで疾風サスライガンを叩き込むであります!
しかし、被害者がいなかったということであれば無理に退治しなければならないということもないでありますね。
間違いなくこじらせHENTAIでありますが。



●6歳たちとようじょ
「……何でだろ。一応ボス戦って事になるんだけど何か……ねぇ」
 微妙な表情で白仙狐を見つめる天星・暁音(貫く想い・f02508)は、白仙狐が毒で苦しんでいる隙に、【神聖なる祈りの抱擁】によって、紅葉とアリス、ついでに翔の治療を終えていた。
「あの妖狐、真面目に戦うと強いんだけど、変態だしなあ」
 ボロボロの自分の服を見下ろして、嫌な感じを覚える暁音である。

「……ちょっと整理させてもらっていいでありますか? 妖狐に下着を奪われた侍少女が実は妖狐だった。つまり……眷属に命令して自分の下着を奪わせていた……でありますか!?」
 奪い、そして奪わせるのが白仙狐の趣味だと思うと、その戦慄すべきHENTAIさがむしろ可哀想になってきた六連星・輝夜(機関車の精・f04075)であった。
「あまりに可哀想なので、全力で遊んであげるであります」

 一方、視線を向けられた白仙狐は、まだちびキャラ化して幼女の姿をとっていた。
「くう、変な術を食らってしもうたわ。じゃがまあ、この姿になったからには、わっちの狙いは決まりじゃな」
 白仙狐(ようじょ)は、妖しげな瞳で暁音(6歳)と輝夜(6歳)の方を向いた。

 こうして、ようじょと6歳たちの戦いが始まった!

「では、いくのじゃ!」
 はじめに動いたのは白仙狐。狐火を生み出し、輝夜へと流星雨のごとく降り注がせる。
「その程度の攻撃、かっこよく避けてみせるであります!」
 輝夜は、狐火の軌道を見切り、残像が残るほどのスピードでダッシュして回避する。
 だが、狐火はフェイント。白仙狐の狙いは接近戦にあった。狐火を回避して体勢を崩している輝夜に、白仙狐が肉薄する。
「そうはさせないよ!」
 輝夜へと迫った白仙狐の右手の爪を、カバーに入った暁音が杖で受け止めた。
 そこに、輝夜がドラグーン拳銃を早撃ちし、白仙狐に【疾風サスライガン】を叩き込む。
 連射される銃弾を弾こうと、白仙狐の右手の爪が閃く。
「くうっ!?」
 しかし、銃弾を弾いた白仙狐は、苦悶の表情を浮かべて、大きく飛び退いた。

 距離をとった白仙狐は、自分の身体を見て首を捻る。
「ふむ、どうやら幼女化されたせいで、一時的にわっちの妖力が抑えられてしまっておるようじゃな……」
 本来の白仙狐の爪であれば、暁音の防御など吹き飛ばし、輝夜の銃弾も難なく弾き返したはずである。
 だが、幼女化してしまっているため、攻撃力、防御力ともに大幅に弱体化しているようだ。

「こじらせたHENTAIさんには、わたくしが引導を渡してあげるであります!」
 弱体化している隙を突こうと、次々と連続で引き金が引かれる輝夜のドラグーン拳銃。
「くふふ、ならば、これでどうじゃ!」
 直撃はまずいと判断した白仙狐は、狐火を生み出して射出。弾丸と相殺させていく。
「しまったであります、銃弾がっ」
 白仙狐が生み出した狐火は50を超える。一方、輝夜の撃つ拳銃はリボルバー形式。二丁の拳銃を使っても、弾丸が足りない。
 銃弾で相殺しきれなかった弾が輝夜に迫る。

「やらせないよっ!」
 そこに飛び込んできたのは、暁音。
 輝夜の前に立って杖を地面に突き立てると、防御結界を張り、狐火を防いでいく。
「ならば、これでどうじゃっ!」
 狐火が複合合体していき、防御結界に衝突。
「く、うっ……」
 結界を維持しようと魔力を込める暁音であるが、合体した狐火の威力は凄まじかった。徐々に結界にヒビが入り、ついには結界が破られた。
 狐火が暁音に直撃する。白仙狐の幼女化により狐火の威力が落ちていたことと、暁音の服に魔術的防御が施されていたことでダメージは抑えられたものの、大きく吹き飛ばされてしまう。
「でも、これで十分でありますっ!」
 暁音が稼いだ一瞬の時間でリボルバーに弾丸を再装填した輝夜は、白仙狐に対して全弾を撃ち込んだ。
 
「そんな……であります……」
 呆然と呟く輝夜が見たのは、右腕を犠牲にして銃弾を受け止めた白仙狐の姿。右腕の銃創からは、おびただしい血が流れ、決して浅い傷ではないことが見て取れる。
「くははは! おもしろい、おもしろいぞ、お前さんたち! 幼女化して弱まったとはいえ、ここまでわっちを追い込むとはな!」
 だが、白仙狐は、ますます楽しそうに嗤うのだった。
「ど、どうやら、思った以上のこじらせHENTAIであったようでありますな……」
「くふふ、それは褒め言葉として受け取っておこう!」
 距離を詰めてきた白仙狐は、傷だらけの右手で手刀を放ち、輝夜の意識を刈り取った。

「くふふ、これでさらに二つ、じゃな」
 楽しげな嗤い声を上げる白仙狐(ようじょ)の手には、暁音と輝夜の下着が握られていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ルルティア・サーゲイト
「よかろう、ならば互いに遊びは仕舞いじゃ。本気で行くぞ。つるぺたロリババアなら危うかったが、お主に魅了される事は無し! 叩き斬ってやろう」
 とは言え、身体能力の高さは一戦目で見た通り。あれ自体が幻だったのであればいくらでも盛れる、と言う物じゃが本体がそれに劣るとは限らぬ。故に、
「ほれ、くれてやる」
 異世界の珍しい貼る下着をひょいっと投げ付けて隙を作る。手に取ったらネイキッド・デュエルも入れて両足を地面から離す事を封じる二段構えじゃ。
 既に本気(ではいてない)モード故に最大限の速度が出る連続斬撃で畳みかける。


フィン・スターニス
何とも回りくどい方法をとったのですね。
ともあれ、ここで倒させて頂きます。

先程までの戦闘を見ていたとしても、
それが全てでは無いです。


敵からの攻撃には、見切り、第六感で回避を行い、
時折カウンターで反撃。

攻めには、薙刀を使い、
フェイントをいれながら、
突きと払いを主に使用。

相手が此方の攻撃に慣れて来た様であれば、
攻め方を変えましょう。

正面から向かうと見せ、
第三災禍・黄拒絶を使用。
死角に回りこみ、脇差に持ち替え不意打ち。
以降も、第三災禍で移動しながら、
格闘もまじえた近接戦闘を行います。

服に関しては、戦闘中は気にしないでおきます。
終わってから着替えれば良い事です。

やっぱり趣味なだけではないですか。


メルト・プティング
おお、いよいよ決戦ですか!?では再びこの電動無限コマの力を……え?もう遊戯勝負じゃない?そんなー
って、ちょっと!蟲さん達だけじゃなく貴方も服狙い!?下着はともかく学生服だけはやーめーてー!?

相手は強敵、無闇やたらに撃ってもダメですね
【逃げ足】で攻撃の間合いから逃げ回り、隙を見つけたら【念動力】による電光で【目潰し】攻撃っ、これぞサイキック猫騙し!
コレで妖狐さんの動きが止まったら、【目が電撃銃】を叩き込みましょう!
これだけの高圧電流を浴びせたなら、他の皆さんがラッシュを仕掛ける大きな隙ができるはず……!(他力本願)

※衣服破壊可
※際どくなってもブラックタール故セーフ
※アレンジ・他の方との絡み歓迎


神城・澪
服破りとか下着狙ってくるとか…うん、間違いなく変態だ。
「強者と戦い」とか言ってるけどやっぱり変態だ。
というかこういう奴いるとか妖狐に対する風評被害が…。

他の猟兵の方と連携をとります。
なぎなたで攻撃を仕掛けますが、大振りするなどうまく追い詰められないのなら武器はサムライブレイドに切り替え。
隙を見て七星七縛符で敵のユーベルコードを封じます。
微力だけれど、倒す手助けになればいい。

服破り下着狙いNGで。
【残像】使ってでも必死で回避する。



●妖狐(常識人)とJKと巫女とはいてない
 次々と倒れ、白仙狐にとどめを刺されていく(下着的な意味で)猟兵たち。
「ふう、どうやら、ようやく妙な術も解けたようじゃの」
 ちびキャラ化が解けて、幼女から元の姿に戻った白仙狐。だが、左手を失い、右手も血だらけなその姿は、満身創痍だ。

「どうやら、あとは私たち四人であの変態を止めないといけないみたいね」
 薙刀を構え、神城・澪(妖狐の戦巫女・f06764)が仲間たちへと呟く。
「ええ、ここで倒させていただきます」
「うむ、妾が叩き斬ってやろう!」
 澪の言葉に答える、フィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)とルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)。
 フィンも薙刀を構え、ルルティアは大鎌を手に、白仙狐を包囲する。
「ちょっと! 妖狐も服狙い!? ボクのお気に入りの学生服だけはやーめーてー!」
 JK制服をかばいながら、メルト・プティング(夢見る電脳タール・f00394)は、後方で白仙狐を警戒していた。

「まったく、こういう奴がいるから妖狐への風評被害が生まれるのよ。とっとと倒れてくれないかしら」
 同じ妖狐としての憤りを込めながら、澪が白仙狐へと薙刀を振り下ろす。
「くふふ、お前さんも妖狐ならわかるじゃろう? 人間と遊ぶ楽しさが、な!」
 凄惨な嗤いと共に、白仙狐は肘から先が無い左腕で澪の薙刀を受け止めた。薙刀が白仙狐の左腕の肉を裂き骨を穿つ。
「『強者と戦う』ってだけならともかく、服破りや下着を狙ってくるのは間違いなく妖狐関係なく変態なだけだと思うな!」
 白仙狐の左腕で攻撃を受け止められたと同時に薙刀から手を離す澪。抜き放った護身刀の大脇差『蒼狐』を一閃し、カウンターを狙っていた白仙狐の右手の一撃をギリギリで弾き返す。
「それは、価値観の相違というやつじゃ!」
 澪の目の前に、狐火が生み出される。
(やばっ)
 とっさに避けようとするも、大脇差を振り抜いた体勢では避けることができない。

「ボクの存在を忘れてもらっては困りますねっ!」
 メルトの念動力による電光が、澪の眼前に浮かぶ狐火に命中し、眩いばかりの光を撒き散らす。
「くっ、目がっ!? 小癪な真似をっ!」
 視界を奪われた白仙狐は、残る狐火をメルトに向かって出鱈目に撃ち出した。
 メルトに迫る無数の狐火。
「あああっ、スカートの裾がっ?!」
 狐火の直撃は避けつつも、掠った場所からメルトの制服が燃え始める。
「ボクの制服がもーえーるー!」
 スカートの裾に引火した狐火によって、ミニのプリーツスカートが炭になっていき、さらにその下の下着も燃え落ちる。メルトがブラックタールでなければ危ないところだった。
「よし、手応えありじゃ! 下着を奪えなかったのは残念じゃが、さあ、履いてないところをわっちに見せて……って、まだ目が見えんのじゃったー!」
 ごしごしと目を擦って、なんとか視力を取り戻そうとする白仙狐。

 だが、その隙を見逃すフィンではない。
「やはり趣味なだけではないですか」
 フィンが冷たい声を放ちながら、薙刀で白仙狐を切り払う。その攻撃を、気配だけを頼りに回避する白仙狐。しかし、フィンの攻撃は払いから突きへと変化し、さらに右手で抜いた脇差による不意打ちを仕掛ける。身体を切り刻まれながらも致命傷だけは避けた白仙狐だが、フィンの回し蹴りを受け、大きく吹き飛ばされる。
「くふふ、最後に格闘攻撃に繋げる流れは、わっちの分身との戦いで見せてもらっておる。わっちに同じ技が二度通じるとは思わぬことじゃ」
 フィンの回し蹴りを傷だらけの右腕でガードした白仙狐が、にやりと嗤う。
「ええ、同じ技が通じるとは思っていません。私たちの攻撃は、まだ終わっていないのですから」
 フィンの言葉と同時に、白仙狐へと飛んできた薄い布。白仙狐は、それを本能的に掴み取っていた。

「こ、これは……貼る下着じゃとっ!?」
 白仙狐は二重の意味で驚愕していた。手の中に入ってきた貴重な下着に。そして、その持ち主の技の恐ろしさに。
「同じ技は通じないとか言っとるわりに、下着となったら目がないようじゃの」
 にやりと笑って大鎌を構えるのは、はかなき凶殲姫ルルティア。ルルティアの【ネイキッド・デュエル】、脱ぎたての下着を手にした相手にルールを宣告する技が発動する。
「ふふふ、一つサービスをしてやろう。その代わり、両足を地面から離すことを禁ずる!」
「くっ!?」
 両足を地面から離してはならない。それは、守るべきルールとしては難しい部類に入る。そのため【ネイキッド・デュエル】による違反ダメージも大したものではない。
 しかし、それは白仙狐が万全の状態だった場合の話。猟兵たちの攻撃により、術や眷属を封じられ、妖力は消耗し、体内を毒に侵され、左手を失い、右手や全身はボロボロ。視力も回復しきっていない。その状態での両脚へのダメージはルルティアが攻撃する隙を作るのには十分であった。
「さあ、互いに遊びは仕舞いじゃ。楽しかったぞよ」
 ルルティアの大鎌『凶鳥の翼』が一閃すると、白仙狐の右腕を肩から斬り落としたのだった。

●白仙狐の真の姿
「くふふ、くはは、ふはははは!」
 満身創痍になった白仙狐は、心の底から楽しそうに嗤い、笑う。
「よもや、このわっちをここまで追い詰めるとはな! 楽しい、楽しいぞよ!」
 白仙狐は、誰の目から見ても、もはや戦闘を続けられる状態ではない。だが、その妖力は限界を知らないかのように膨れ上がっていた。
「わっちがここまで追い詰められたのは、500年前に封じられて以来じゃのう! 褒美に、わっちの真の姿を見せてやろう! 来たれ、わっちの半身よ!」
『くふふ、ようやくわっちの出番かや?』
 白仙狐の元に現れたのは、狼煙によって封じられていた眷属の妖狐の霊であった。
「わっちは、傾国の白仙狐、またの名を九尾の狐の荒御魂」
『わっちは、傾国の白仙狐、またの名を九尾の狐の和御魂』
「『陰陽に分かたれた、わっちらの魂魄を、今こそ一つに!!』」
 白仙狐の身体に、妖狐の霊……いや、魂の半身たる和御魂が一体化していく。

「そ、そんな……」
 掠れた声をだす澪。
「まだ終わりじゃなかったのですか」
 ブレザーまで燃やされまいと身構えるメルト。
「何ともまわりくどい方法をとったのですね。真の姿が眷属との一体化とは……」
 眼帯の奥で瞳を細めるフィン。
「やれやれ、もう一働き必要かの」
 大鎌を構え直すルルティア。
 猟兵たちが見守る前で、ひとつになった白仙狐は、その身を九尾の狐の姿に変貌させていた。
 
『さあ、最後の戦いといこうかや!』
 九つの尾を持った白仙狐が吠えた。

●最終決戦
『くふふ、この炎、受けきれるかや?』
 白仙狐の九つの尾の先に、それぞれ数十の狐火が宿る。それは複合合体していき、九個の巨大狐火となった。
「まずいです、あれ、ひとつひとつがアリスさんを燃やした威力がありますよっ!? 制服が燃やされてしまいます!」
 制服のブレザーが燃やされると慌てるメルト・プティング。
「いやいや、あれ、当たっただけで私たちが消し炭になりますって!」
 ツッコミを入れる神城・澪だが、その表情には余裕がない。
 フィン・スターニスもルルティア・サーゲイトも、じっと巨大狐火を見つめることしかできなかった。
 そして、九つの尾の先に灯った巨大狐火が四人の猟兵に放たれるーー。

「ーー聖刃夢現」
 響くは、神楽威・紅葉の声。姿は見えないが、虚空より生じた斬撃が、巨大狐火を一つ消滅させ、そのまま尾の一本を消し去った。
「白仙狐、これで借りは返しましたよ」

「わたしも忘れないでね♪」
 二つ目の巨大狐火の前に飛び出したのは、アリス・セカンドカラー。
「今度こそ、全部食らいつくしてあ・げ・る。【真なる夜は静かに到来の刻を待つ】!」
 アリスによって生み出された真の夜が、灼熱の太陽を包み込む。巨大狐火は無限に引き伸ばされた時間の中、エネルギーを吸収されていく。
「さあ、自分の攻撃を喰らいなさい♪」
 そう、一度に吸収しきれないのであれば、吸収したエネルギーを反射すればいい。夜の世界から光が放たれ、白仙狐の二本目の尾を灼き切った。

「あー、もう! こんな格好で動きたくないんすけど!」
 ほとんど裸に近い格好で高速機動するのは久遠・翔。今にも巨大狐火を放とうとしていた尻尾に連続斬撃を繰り出し、三本目の尻尾を根元から切り落とす。
 尻尾の先端に灯っていた巨大狐火は爆発四散し、白仙狐の狐の身体を焼いた。

「なるほど、妖狐も白仙狐も表裏一体だったってわけですね。どおりでどっちも趣味が同じなわけだ」
 赤い瞳に眼鏡をかけたロリコ……「誰がロリコンだ、コラァ!」の大神・狼煙が、納得した表情で白仙狐を見つめる。
 にやりと笑みを浮かべ、【爆炎葬】による火薬の詰まった棺を巨大狐火に放り込む。
 大爆発を起こして、白仙狐の四本目の尻尾が消え去った。

「次はわたくしが行くであります」
 六連星・輝夜が五つ目の巨大狐火に対して、ドラグーン拳銃を連発する。
 巨大狐火に吸い込まれた弾丸は、五本目の尻尾ごと巨大狐火を暴発させた。
「弾が詰まった弾倉は、扱いを間違えると危険でありますよ?」
 巨大狐火という弾丸が込められた弾倉の弱点は、リボルバー拳銃のプロである輝夜の前には明白だった。

『おのれ、おのれ、おのれぇっ! よくも、わっちの自慢の尻尾をっ! お前さんら、焼き尽くしてくれるわ!』
 白仙狐の残された四本の尾の先の巨大狐火が、澪、メルト、フィン、ルルティアに迫る。
 だが、そこに天星・暁音の声が響く。
「皆は俺が守るよ!」
 四人の前に、暁音の防御障壁が張られる。
 巨大狐火は、防御障壁に阻まれ……障壁を砕いたところで消滅した。

『ば、馬鹿なっ! わっちの狐火がっ!?』
 全ての攻撃を防がれ、狼狽える白仙狐。

「よしっ、行くよっ!」
 澪が懐から護符を取り出すと、それを白仙狐に向けて放つ。
「七星七縛符!」
『くっ、わ、わっちの妖力が!』
 護符によって妖力を封じられた白仙狐が苦悶の声を上げる。

「いまがチャンスですね! ボクのメガテーザーカノンを受けるです!」
 メルトは、顔にかけた電脳ゴーグルから高圧電流による電撃銃を放つ。
『ぐ、ぐあああっ!!』
 澪の七星七縛符によって弱まった妖力障壁では、高圧電流を防ぐことができず、感電した白仙狐の動きが止まった。

「封印解除。黄色の魔力を糧とし、第三の災い、此処に発現せよ!」
 七災がひとつ、【第三災禍・黄の拒絶(ドリット・ユーベル・ゲルプ・ヴァイゲルング)】を詠唱するフィン。
「あなたが九尾ならば、こちらは七災。数が多ければ良いというものではないとお教えしましょう」
 白仙狐の視界からフィンの姿がかき消える。黄の拒絶は空間を繋げ、瞬間移動を可能とする技。フィンは白仙狐の死角から死角へと空間を渡りながら、薙刀、脇差、そして格闘を織り交ぜた攻撃を放っていく。
『空間移動じゃとっ!? こやつ、このような大規模妖術を七つも扱うというのかやっ!?』
 白仙狐の狐の顔に驚愕の表情が浮かぶ。

「さて、では、妾の本気の一撃、受けるがよい!」
 本気(ではいてない)モードになっているルルティアが、遠心力で加速させた大鎌を振り抜く。その一撃は本気(ではいてない)モードであるがゆえに、どういうわけか限界を越えた速度での斬撃を可能としていた。
『そ、そん……な……、わっちが敗れる……などと……』
 ルルティアの大鎌が、白仙狐の霊核を両断し……、白仙狐は光の粒子となって消滅していった。

●エピローグ
 白仙狐との戦いのあと。
 服を調達して身なりを整えた猟兵たちは、せっかくだからということで、神社に初詣に来ていた。
 猟兵たちの活躍で妖狐を追い払ったため、境内には大勢の参拝客が詰めかけている。人々は、無事に初詣をすることができて楽しそうであった。
 そして、猟兵たちが拝殿前で賽銭を入れようとした時……、ふと、拝殿内に祀られている狐の像に目に止まった。
「え? あのお狐様ですかい? そりゃあ、この神社に祀られている、九尾のお狐様に決まってまさぁ」
 質問に答えてくれた町民の声に続いて、猟兵たちは聞き覚えのある声を聞いた気がした。
『くふふ、お前さんたち。年に一度の外出、わっちはとても楽しかったぞよ。また来年も、わっちの九尾神社に遊びにきてくりゃれ?』

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月16日


挿絵イラスト