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コーヒーカップをぶん回せ。そしてゲロイン

#キマイラフューチャー #🌈

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#キマイラフューチャー
#🌈


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 刹那的な楽しみは肉を喰らって得る快楽に等しい。
 妙な思考と嗜好を携えた怪人たちはキマイラフューチャーの民に奇怪なソウルを教え続ける。滅ぼす為ならば手段を選ばない彼等はおぞましくも旧人類の戯れを垂れ流すのだ。
 ――遊園地ってしってるか。
 お決まりの台詞から始まって彼等は民たちを惹き込み始める。楽しい事に目がない民はきっと此れを受け入れてしまうだろう。
 ――ジェットコースター。観覧車。ダメだ。ダメだ。なっとらん。
 ――コーヒーカップをぶん回せ!!! そしてゲロインに成れ!!!
 遊園地はもとより町内が※※※※で溢れ始めた。後悔しても後悔しても止まらない民と怪人の噂は更なる地獄絵図を孕むだろう。どうしてこうなった。

 頭を抱えるロバート・ブレイズ(冒涜爺)は自らの視た『もの』を疑う他なかった。されど認識してしまった『もの』は仕方がない。猟兵達を集めて話し始める。
「真逆、私が邪神以外の予知を視るとは。兎に角。此れもある種の狂気なのだろう。諦めて片付け給え。妙な世界『キマイラフューチャー』で奇怪な戯れが流行中との事。怪人どもが民を誑かし、ええい――遊園地と言えばコーヒーカップぶん回し――と広めたらしい。悲惨な現在、隅から隅まで酷いものだ。虹色モザイク塗れの町内は衛生的にも好ましくない。先ずは民を正気に戻して怪人を誘うのだ。其処を叩き潰せば解決するだろう……良い猟兵人生を。ああ。頭痛が酷い。私は床から召喚を行う」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 嗜好を変えて妙な依頼でも。
 友達や恋人と一緒に遊園地。
 楽しいですよね。
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第1章 冒険 『旧人類ソウル』

POW   :    怪人が広めたい伝統文化は無視無視、あなたが伝えたい伝統文化を熱く語ろう。

SPD   :    怒涛の持論を展開して、キマイラ達をその気にさせよう。スピード感と語感でだいたい何とかなる!

WIZ   :    怪人の広めた話のおかしい所を鋭く指摘しよう。キマイラ達に尊敬されること請け合い。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

グランディア・エストリア
POWで行くぜ。

ぐるあぁああああっ!!
「てめぇら、よく聞けっ!!
奴らがコーヒーカップ云々言ってるが、まず、嘔吐は論外だぜっ!!」
「で、次、ここからが本題だっ!!
遊園地といえば、絶叫!!
絶叫といえば絶叫マシーン!!
そんな絶叫マシーンの中でも、一番のおすすめは、コレ、ジェットコースターだぜっ!!
男は黙って乗れっ!!
女も黙って乗れ!!
そして、高低差と360度回転の恐ろしさに絶叫しやがれぇええええっ!!」

「あ、それと、そこの怪人。恐竜王かなんか知らんが、所詮は環境変化にやられた絶滅動物だぜ。さっさと消えてしまいな」

よし、これぐらいにしておこうか。
ここで、奴らが出てくるのを待つぜ。


モモイ・ヴァライス
【WIZ】で説得だ
考えてくれ。遊園地に二人行くとなればデートだ。
逢瀬ともなれば己の最も美しい姿を見てほしいに決まっている。
そんな中、顔面は蒼白になり、視点は恋人へと定まらず、剰え衣装を汚すような遊戯がまこと正当な伝統であろうか、そんなはずはない!

「今は向かいに座ったあの人だけしか見えない。ハンドルを回す手と手が触れ合うだけでときめきが止まらない」みたいな淡い恋心を遊星歯車機構でねじ切るようなものが真の遊び方なはずがない。
そう、コーヒーカップとは本来、裾や髪型を乱すことなく二人が触れ合うもっと穏やかでロマンティックな遊具なのだ。わかるかい……?

なんなら[誘惑]で一般キマイラ相手に実演してもいいぞ



絶叫が響き渡る。超高速回転する遊具(モンスター)に乗る民では在らず、其処に登場したグランディア・エストリア(猛虎蹂躙・f06203)の咆哮――ぐるあぁああああっ!!――怪人に唆された数名が真っ蒼な貌で彼を視る。否。視るには目玉が忙しない。※※※※。
「てめぇら、よく聞けっ!! 奴らがコーヒーカップ云々言ってるが、まず、嘔吐は論外だぜっ!!」
 正論で在る。されど注意するには少々遅い。現場は最初から大惨事だ。大SAN事だ。正気の人間が視た場合、困惑を通り越して貰い※※※※は免れない。
「で、次、ここからが本題だっ!! 遊園地といえば、絶叫!! 絶叫といえば絶叫マシーン!! そんな絶叫マシーンの中でも、一番のおすすめは、コレ、ジェットコースターだぜっ!! 男は黙って乗れっ!! 女も黙って乗れ!! そして、高低差と360度回転の恐ろしさに絶叫しやがれぇええええっ!!」
 絶叫マシンに乗る必要もなく騒音だ。民たちは死んだ目で耳を塞ぐ。揺れるような世界は永続的で愉悦なのだろう。
「考えてくれ。遊園地に二人行くとなればデートだ」
 ※※※※に濡れた個所を避けてモモイ・ヴァライス(日曜日よりの使者・f04217)が説得に掛かる。魔女の言葉は民に響くのか否か。
「逢瀬ともなれば己の最も美しい姿を見てほしいに決まっている。そんな中、顔面は蒼白になり、視点は恋人へと定まらず、剰え衣装を汚すような遊戯がまこと正当な伝統であろうか、そんなはずはない!」
 此処で問題が発生した恋人。番で遊具(モンスター)に乗る組が殆ど居ないのだ。自棄でぶん回す輩が多いのだろう。怪人の企てはぼっちにも優しい。
「そう、コーヒーカップとは本来、裾や髪型を乱すことなく二人が触れ合うもっと穏やかでロマンティックな遊具なのだ。わかるかい……?」
 奥の手は魅了だ。一般人を誘う琥珀色は生唾呑み込む美しさ。だが。民の望むは手に取るように解るだろう。
 彼女が蒼白に成ったら、可愛いだろうなぁ。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

満月・双葉
【Glasses Cafeで参加】【WIZ】コミュ力を使って話す。それ、楽しいですか?ゲロを吐いた時汚れた服、洗うの大変じゃないですか?泥にまみれるのとは訳が違いますよ、匂い残りますよね。 そして、大変失礼ながら恋人が出来ないからやってらっしゃるのでしょうか…余計縁遠くなる気がしますけど。貴方、ゲロまみれの方を好きになりますか、なりませんよね。 相方の居る貴方、彼女が蒼白になったら可愛いかどうかは知りませんので否定もしませんがというか、あばたもえくぼと言いますから惚れた相手のはどのような表情も可愛いとかんじるのでしょうが、笑顔だったり幸せそうな顔をしている方がより楽しいのではありませんか?


神樹・桜花
【Glasses Cafeで参加】

WIZで説得(言いくるめ)です。

コーヒーカップを回しまくる。確かに楽しいでしょう。回っている間は。
でもその後に残るのは何でしょう?吐瀉物と気持ち悪さと激しい後悔でしょう?
そう、楽しいのなんて一瞬だけ。そんなの、ダメ絶対なおクスリと一緒ですよ?
廃人になってまで快楽を追い求めたいですか?吐瀉物塗れになってまで刹那の楽しさが欲しいですか?そんなの嫌でしょう?

それでもそんなことを繰り返すなら、この世界の遊園地はおろか、娯楽から何から吐瀉物塗れになって、楽しいことなんて消滅してしまうのでしょうね……。そんな未来を、貴方達は許容出来るんですか?



旅団【Glasses Cafe】に所属する満月・双葉(星のカケラ・f01681)と神樹・桜花(神桜の一振り・f01584)の双眸は※※※※の悪夢を映すと『説得』に掛かる。可愛らしい二人を――鋭い視線と閉ざされた瞳は魅力的だろう。毒された民(獣)にとって――認識した彼等は熱心に耳を傾けるに違いない。
「それ、楽しいですか? ゲロを吐いた時汚れた服、洗うの大変じゃないですか?」
 気の狂った――回転だけに――謎遊戯を殺すには正論の刃が効果的だ。如何なる錯乱でも正気に戻せば喧騒は抑制され、元凶に憤怒を与えるだろう。残るのは臭気だけで充分なのだ。
「泥にまみれるのとは訳が違いますよ、匂い残りますよね。 そして、大変失礼ながら恋人が出来ないからやってらっしゃるのでしょうか…余計縁遠くなる気がしますけど。貴方、ゲロまみれの方を好きになりますか、なりませんよね」
 ざく……民の数人が胸を押さえた。胃袋に奔る痛みは嘔吐よりも恐ろしい現実への直面――でも。酔い止め飲んだら大丈夫――苦し紛れの言葉を残してお花畑に落ちて往く。哀れな男子の自棄(夢)は儚く散った。
「コーヒーカップを回しまくる。確かに楽しいでしょう。回っている間は」
 其処に注がれる追い打ち。数名の心は折れたが『染まり切った』連中は莫迦騒ぎの最中だ。果たして彼等――遊具の中で暴走する――に言葉は届くのか。誰かの話に集中出来るのか。
「でもその後に残るのは何でしょう? 吐瀉物と気持ち悪さと激しい後悔でしょう? そう、楽しいのなんて一瞬だけ。そんなの、ダメ絶対なおクスリと一緒ですよ?」
 娯楽とは薬物で在る。稀に毒物と化すが皿まで咀嚼するのがキマイラだろう。だれど『此れ』単体で満足するのは勿体ない。甘い蜜は他の味覚が在る故にたまらないのだ。遊具が停止して数名の真っ蒼を降ろす。
「廃人になってまで快楽を追い求めたいですか? 吐瀉物塗れになってまで刹那の楽しさが欲しいですか? そんなの嫌でしょう?」
 欲したのだ。地面に接吻する民が腕を伸ばす。否定は不可能だが後悔は憶えた。猟兵の言葉が臓腑に滲み込む。吐き出された※※※※の代わりに。
「相方の居る貴方、彼女が蒼白になったら可愛いかどうかは知りませんので否定もしませんがというか、あばたもえくぼと言いますから惚れた相手のはどのような表情も可愛いとかんじるのでしょうが、笑顔だったり幸せそうな顔をしている方がより楽しいのではありませんか?」
「それでもそんなことを繰り返すなら、この世界の遊園地はおろか、娯楽から何から吐瀉物塗れになって、楽しいことなんて消滅してしまうのでしょうね……。そんな未来を、貴方達は許容出来るんですか?」
 愛情を確かめる為には笑顔が最善だ。世界(娯楽)が虹色に塗れるのは厭だ。怪人に征服されるのは困る。猟兵(ヒーロー)の言葉に従うのが民の役目だ。顔色の戻った数十名が場を去った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイゼン・クレブス
【WIZ】で説得

「うわ、汚ったねえ……」

(ゴム手袋とマスクとエプロン着用、モップとバケツ所持の清掃スタイル)
払いの良い清掃バイトがあるって聞いて来たら、何スかこれ。
病気とか体調不良でこうなるんならまだわかりますよ、でも自分から具合悪くするようなことして吐くって、迷惑でしかないんで止めて貰えません?
ったく、清掃する側の気持ちにもなれってんだ。
つーかアンタら、こんな※※※※まみれの光景見て何も思わないんスか。
ほらほら、掃除するから吐くならトイレで!生き物としての尊厳大事に!(体調不良者を「生まれながらの光」で回復させつつ、地面からやや浮きながら清掃開始)



 先程までの惨状は幾分か治まったが、収まらない※※※※の濁流は建物の壁にも影響を及ぼす。とんとんするだけで食料が生えるキマイラフューチャーだが、誰が虹色塗れの美味を欲しがるだろう。怪人の企ては不衛生のみならず餓死の可能性を孕んでいたのだ。その中心に降り立ったオラトリオの聖人、アイゼン・クレブス(夜のとばり・f11959)は貌を顰めて一言。
「うわ、汚ったねえ……」
 マジだ。真の除と書いてマジだ。払いの良い清掃バイトはある種のブラック――とてもレインボーだが――でどうしようもない喜劇の舞台上。踏み場のない道を清めながら光は放たれる。
「病気とか体調不良でこうなるんならまだわかりますよ、でも自分から具合悪くするようなことして吐くって、迷惑でしかないんで止めて貰えません?」
 独り言のような。不特定多数に聞かせる言葉。真っ蒼な民が彼を見て天使だ! 猟兵だ! など、囁き始めた。
「掃除するから吐くならトイレで! 生き物としての尊厳大事に!」
 生き物としての尊厳。何か凄くかっこいいと思った民たちは清掃活動に勤しむようだ。因みに※※※※な民は聖なる光に癒されました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アノルルイ・ブラエニオン
皆がこれだけ言っているのに
まだ止めない奴がいるのか……

もはや言葉は不要
情熱を直に伝える!

コーヒーカップを回し続けるキマイラに対して【サウンド・オブ・エンタイスマント】を使用
行動を阻害したら自らコーヒーカップに飛び乗り、キマイラを引き剥がして担いで脱出
そしてビンタを食らわす
「このバカチンがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

そしてまだ回し続けている奴らに対して高らかに宣言する
「聞けジャンキーども!
これ以上の回転は、イェーガーであるこの私が許さん!」

それでも止めなければ実力行使だ
同じ事を何度でも繰り返す
何度でもだ!



 容貌素敵なアノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)が取った行動は正論かつ最も効果的な『強制』だ。娯楽とも麻薬とも呼べる回転に委ねられた連中に激的な。劇的な情熱を注ぎ込むのだ――もはや言葉は不要。吟遊詩人が音を放つ。美しき演奏は精神へと浸透するじんわりと膨らんだ騒々。感情に身を任せる民(キマイラ)が我先にと彼の『心』へ集い始める。
 されど音色はコーヒーカップの起動音でジャンキーどもには無で等しい。妨害も阻害も皆無だが、無限に悦楽を貪る莫迦は数人残る。もはやどうしようもない『狂熱』を抑制するには――このバカチンがぁぁぁぁぁぁぁ!!!
 パァァァァン! 鳴り響く紅葉。引き剥がされた一人二人三人が涙目で英雄の貌を視る。さあ。猟兵『ヒーロー』の決め台詞だ。
「聞けジャンキーども! これ以上の回転は、イェーガーであるこの私が許さん!」
 何度も。何度も。繰り返される赤色はとても綺麗で。
 民の狂遊は静まりを得た。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『スロットマシン怪人』

POW   :    プレジャー・プリーズ
自身の【刹那的な楽しみ】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    スリーセブン・スラッシャー
【頭部のスロットをフル回転しての連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ロスト・ロケット
自身の装備武器に【遺失技術製のロケットエンジン】を搭載し、破壊力を増加する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


じゃらららららららら――刹那的な楽しみだ。
金の雪崩が総てを眩ませ、遊戯の沼へと引き摺り込む。
じゃらららららららら――奈落へと真っ逆さま。
だが。

おぼろろろろろろろろ――此度の『それ』は賭けよりも酷い※※※※で。
神樹・桜花
汚すぎて賭けにすらなりませんね。さくっと掃除してしまいましょう
(なお『掃除』は物騒な方である)

『神桜・散花繚乱』を発動します。
合間に【2回攻撃】【鎧無視攻撃】【フェイント】を挟み、惑わしつつ確実に敵戦力を削ります。
敵の攻撃は【残像】【見切り】で躱します。躱しきれなければ【オーラ防御】で凌ぎましょう。

そういえばかつての世界でもこんなパチンコ台みたいなヤツがいたような……。吐瀉物吐き出すような代物ではありませんでしたが。
この世界はなんとも奇妙……不可思議な世界ですね


アノルルイ・ブラエニオン
なんてものを流行らせてくれてるんだ
これまで何人か怪人を見てきたが、これは最低だぞ……主に景観上の理由で……

怪人を見つけ次第問い詰めてやる
「貴様! あのコーヒーカップのせいでキマイラ達の何処が如何なったのかわかっているのか!?」
この質問を起点として【賢者の影】を使用
正解は『三半規管が刺激を受けたことによって自律神経が失調状態になった』
外に質問できる機会があれば
「吐くことがどれだけ危険かお前達にわかるかこのバカチンが!」(吐瀉物が気管に入り窒息する危険)

一章を引きずり熱血教師風の口調だ

敵の攻撃は【見切り】で避け、接近されたら【ダッシュ】で距離をとる
なるべく近寄らんようにしよう、諸々の理由から


グランディア・エストリア
ふぅ、ようやく片付いた…かと思えば、こいつらまで吐くか。

あぁ、やりたくねぇが、デストロイするしかねぇか。
こんの、ポンコツ共がぁっ!!

という訳で、嘔吐物を吐くらしきスロットマシン怪人共には、前には近付かず、後ろに回り込んでから、近づいてグラウンドクラッシャーをかます。
「あぁっ、めんどくせぇが、今回は、てめぇらをスクラップにしてやるよ、気分的になぁっ!!」
野生の勘1、気合い1、捨て身の一撃1、グラップル1、力溜め1、2回攻撃1、追跡1、怪力1をフル活用して、後ろから地形ごとデストロイするために、右前足を思いっきり叩きつける。



――じゃららららら!!!
――おぼろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ!!!

「貴様! あのコーヒーカップのせいでキマイラ達の何処が如何なったのかわかっているのか!?」
 おぼろろろろろろぉ?――アノルルイの質問に首を傾げる――頭部は無いが※※※※の排出場所が変わる――怪人集団。哀れとも呼びたくないスロットが『?』三個で止まるだろう。高速回転するそれが微々たる傷を負い、困惑は更に増幅する。賢者からの影は酷い光景に一筋の光を齎したのだ。簡単ではない。何せ彼等には口が有っても言葉が発せないのだ。おぼろろろろろろろろ!!!
「デストロイするしかねぇか。こんの、ポンコツ共がぁっ!!」
 てめぇらをスクラップにしてやるよ――グランディアは真正面から攻撃せず、常に怪人の背後を狙う。理由は明らかに※※※※の所業で、普段の彼ならば対象の顔面を壊すに違いない。巨大な斧が両断すると共に鋭い爪が横に裂いた。十字に散る数名の汚物が地面の※※※※に倒れ込む。
「汚すぎて賭けにすらなりませんね。さくっと掃除してしまいましょう」
 掃除とは破壊。物騒な意味を孕んだもので、神樹は武器(自分)を構えてひらりと舞う。猟兵たちが彼女から離れると同時、無差別なピンク色の花弁が始まった。敵の『口にするのも憚られる』攻撃を華麗に躱し、弱点を定めた連続の輝き。ああ。此処まで美しい戦闘だったら良かったものを!
「そういえばかつての世界でもこんなパチンコ台みたいなヤツがいたような……」
 ――の代わりに※※※※が出る……超※※!!
 何か喋った気もするが。きっと空耳か世界の錯乱だろう。甘い香りなど漂わず、酷く酸っぱい臭いだけだ。決して『三半規管が刺激を受けたことによって自律神経が失調状態になった』など答えられる筈がない。パチンコ台でも獣の数字でも暗黒でも在らず、骸の海からの到来だ。
「吐くことがどれだけ危険かお前達にわかるかこのバカチンが!」
 熱血教師の質問は重ねられ、微々は二倍に膨れ上がる。束縛されるような。擽られるような痛みは怪人の脳味噌に――在ると思いたい――溜まった気分の悪さに圧し掛かり、妙な鈍化を与えるだろう。否。この場合は敏感と称するべきか。鋭い感覚ほど此れは苦しいものだ――森の王の右前足が『其処』を踏み潰す。
 電気じみた黄色と※※※※が混ざり合い、爆ぜる怪人の数体。飛び散る※※※※を避けながら筆舌に尽くし難い戦闘は続くだろう。潔く彼の岸へと逝き着いても彼等は敬遠される。故に刹那的な楽しみの為、不利な行動を魅せるのだ。縦回転に横回転を加えてもはやスロットの意味を成さない。
「この世界はなんとも奇妙……不可思議な世界ですね」
 真面目な貌で神樹が呟くと回転が終わる。五十から数えるのを止めた猟兵は再び構えて※※※※に備えた。疑問が浮かぶ。ふらっふらのスロット怪人は果たして『身体能力』増大を得たのだろうか。それは誰にも判らない。解りたくもない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

二河・ビャクドー
やるぜやるぜ俺はやるぜ。
いやー、村に居た頃を思い出すぜ。オヤジと一緒に狩りに行った時にさあ、俺が弁当作ったの。ほら、ゴブリンって縦社会だから。
んで、弁当に使った芋が古くなっててさあ、オヤジったらもうゲェゲェ吐いちゃって。狩りどころじゃねーの。懐かしいなあ。

鎧砕きを乗せた灰燼拳で灰で怪人をぶち壊して回るぜー!インファイトインファイト。もう戦法とか考える気しないよな。絵面が酷いからさっさと終わらせような。
もう俺、何かかっても気にしないから。オヤジにもかけられたから。そんでその後殴られたから。
ひどくねえ?



 犬が並んで喋くる幻覚――やるぜやるぜ俺はやるぜ――と呟きながら二河・ビャクドー(ゴブリン?・f06703)が召喚された。オブビリオンじみた姿形のゴブリンだが、彼は立派な電脳の妖精で在り猟兵だ。村に居た頃を思い出すと本人は語り始めたが、育ちは『剣と魔法』のそれだろう。
「オヤジと一緒に狩りに行った時にさあ、俺が弁当作ったの。ほら、ゴブリンって縦社会だから」
 おぼろろろろろろ――※※※※な怪人は緑の膚色の言の葉を横から縦へ無視と成す。虹色に塗れた邪悪は意味を咀嚼する暇を与えられず、最悪と悦楽を繰り返すのみ。文字通りの反芻が楽園と地獄の急降下急上昇を模倣する。
「弁当に使った芋が古くなっててさあ、オヤジったらもうゲェゲェ吐いちゃって。狩りどころじゃねーの。懐かしいなあ」
 狩るも狩られるも衝動に駆られた結果が現実だ。夢の方が――ドリームワールドの卵型――悦ばしい理よ。さあ。暴力の祭りを始めよう。狂った獣の戦法が真面に視得る男の語り方。言葉よりも肉体が、言う事聞かない莫迦に効く薬なのだ。超高速の鎧『機械』破壊が※※※※ぶち貫いた――何かかっても気にしないから。
 彼は誰よりも屈強に違いない。

成功 🔵​🔵​🔴​

マーガレット・リーヴ
【WIZ】
(死んだような目で見つめている)
……人生とは壮大な芸術。
ですから、えぇ、えぇ。これもきっと芸術なのですね……
薄目で見れば、アートっぽいですし……

あの、出来れば近づかないでいただけますか。
はい、わたくし、アートは適度な距離感で楽しむスタイルに昨今目覚めましたので……

エレメンタルファンタジア――あぁ、精霊が嫌がっている。
可哀想に……それはそれとして、雷の精霊さん、よろしくお願いします。
いえ、涙目になられる気持ちは、とてもとてもわかるのですが……
大丈夫ですから、ね?(聖女のような微笑み。ちなみに大丈夫とは言ったが特に何がどう大丈夫なのか根拠はない)

かみなり。

じぇのさいど、です。



――おぼろろろろろろろろ!!!
 破壊されたのは※※※※沸騰する内部。マーガレット・リーヴ(ペインター オブ グラスグリーン・f09726)が召喚された瞬間、スロット怪人は世の奈落から涌き出た虹色を『装備』して在った。風に乗った臭いに触れないよう、ベタリと塗られた青い瞳で『観』た。世界に花咲く芸術性を『視』たのは彼女の現実逃避。立ち向かう為の我慢だろうか。
「あの、出来れば近づかないでいただけますか。はい、わたくし、アートは適度な距離感で楽しむスタイルに昨今目覚めましたので……」
 言葉が途切れる所以は引き攣った面よりも無表情が相応しい。可哀そうな刹那の愉しみをさくりと倒して終うべきだ。出現した黄色の精霊が元気……すっげぇ嫌そう。全力で首を振る姿は愛らしいが。
「それはそれとして、雷の精霊さん、よろしくお願いします。大丈夫ですから、ね?」
 大丈夫だと聖女じみた微笑み。されど其処に根拠は在らず、彼女は猟兵の仕事を成すのみ。ごろごろと鳴いた精霊はゴロゴロと雷を放出した。脆そうな輪郭でも自然現象は凄まじく、最大威力で落ちたじぇのさいどは一瞬にして残ったマシンを破壊した。此れでスロット怪人も骸の海で安らげる筈だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ティラノサウルス怪人』

POW   :    ザウルスモード
【巨大なティラノザウルス】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ティラノクロー
【鋭く長い爪】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    学説バリエーション
対象の攻撃を軽減する【羽毛モード】に変身しつつ、【体から生えた鋭く尖った針のような羽毛】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


――ええい。なっとらん。貴様等全員なっとらん!!!
 恐竜の咆哮じみた言の葉が謎の遊戯を説き始める。
――遊園地に満ちる幸福はめまいからの絶叫で『それ』を存分に味わえるのが高速回転コーヒーカップだろうが。莫迦々々しい流れなど忘れて旧き良き戯れを流行らせるべきだ。視よ。星々は回るものだろう。ならば我々も回るべきだ。旧人類の残した愛すべき※※※※の愉悦を廃れさせるなど断じて許せん!!!
アノルルイ・ブラエニオン
こいつ……吐いていない
他人に勧めるだけ勧めて自分は回っていないのか、それとも回っても酔わないほど順応しているのか……
いや……そんなことはどうでもいい

「趣味が悪すぎる」
もっと他になかったのか。

【サウンド・オブ・パワー】を使用、【歌唱】と【楽器演奏】の【パフォーマンス】によって自分と味方を【鼓舞】する
支援だけではなく、自分も攻撃する
1フレーズ歌ったら弓に持ち替え、【鎧砕き】を試みつつ【援護射撃】
攻撃されたら【見切り】で回避し、【ダッシュ】で距離を取る
「怒りのあまり全技能をフル活用してしまったではないか!」



「こいつ……吐いていない」
 熱血教師じみた説得を見事成功させた吟遊詩人は疑問を漏らす。他人に勧めるだけ勧めて自分は回っていないのか、それとも回っても酔わないほど順応しているのか。選択肢。考えられる理由は二つだが前者は有り得ない。旧人類の魂『奇妙』を広める為には自身が体験せねば自信も持てぬ。されど『それ』は如何でも良い。構わない――趣味が悪すぎる――他になかったのか。
 ざわざわと集いキマイラ達が『猟兵』の活躍を視ようと集まり始めた。生放送は幕を開け、大惨事がフューチャーの全存在に『拡散』されないよう動くのだ。一瞬は長すぎる。長い『最悪』は避けねばならない。
 ぎゅるるるるるるるるるる――羽毛の生えた怪人が高速回転すると同時に『針』じみたものを無差別で放出した。充分な威力を備えた捨て身の急襲だ。されど吟遊詩人は予測していたのか音で増力する。楽器が齎す周囲強化は自らの血肉、精神にも響き渡り鼓舞は華麗な戦闘を約束するだろう。古式弓が歌声を乗せて『鎧』を砕け。見切った『針』が地面に刺さると矢が回転中のど真ん中に命中した。超越的なダッシュで距離を取る。数秒後――おぼろろろろろろろろ!!!
 こいつも※※※※。

成功 🔵​🔵​🔴​

荒谷・ひかる
なにあれー!
うわ、やだー!
※※※※なんてきたないしきもちわるいよぉーっ!
(幼いが故の容赦ないマジレスの嵐)

※※※※なんていやだぁー!
助けて精霊さーん!

※以下精霊さんの行動
ひかるの悲鳴は友である精霊達にとって一種の「鼓舞」
友を救うため、半ば暴走するような形で炎の精霊と風の精霊が顕現
半泣きのひかるの声に応えるように【エレメンタル・ファンタジア】発動
「炎」と「竜巻」が合わさり、「炎の渦」が巻き起こる
炎の渦の回転方向は怪人の回転方向と同じで、相互に勢いを増幅させる
羽毛は表面積が大きく空気を多く含む=燃えやすい、つまり弱点の筈
また撒き散らされる※※※※は残さず焼き尽くしてひかるには飛ばないようにする



なにあれー! うわ、やだー! ※※※※なんてきたないしきもちわるいよぉ――怪人指差し真実を説いた荒谷・ひかる(精霊ふれんず癒し系・f07833)(12歳)は『ともだち』を呼ぶ。視聴率の為に回転し続けてモザイクしていた連中が真っ赤な貌だが気にしない。容赦のない正論の嵐の中、ティラノサウルスは自動攻撃(オート)に至る。社会的な寿命を削りながら羽毛と※※※※を飛ばすのだ。
 されど『ともだち』の憤慨は幼子の遊戯を越えていた。悲鳴こそが『ともだち』の力の源。鼓舞が齎す救済への『道筋』は破壊力に変換されて場を支配する。暴れ狂う炎と風が渦を成した。回転方向は怪人と同じ。高速に高速を重ねて拘束じみた増幅。燃え盛るティラノサウルスは飛ばした羽毛、※※※※すらも赤に消える。説かれた虹色の学びは無意味と果てる。此れで『視』易くなった筈だ。
 焦げた怪人が停止する。おぼろろろろろろろろ!!!
 自らのそれの臭いで繰り返される地獄。
「※※※※なんていやだぁー!」

 総ての民が生放送を止めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

神樹・桜花
貴方が元凶ですか。凄まじく汚いので殺しますね。
(UDC依頼でないが故に普段あまり見せない殺意)


【2回攻撃】【鎧無視攻撃】【フェイント】を挟み、惑わしつつ確実にダメージを重ねます。
ある程度削ったところで『幽冥の瞳』発動です。
敵の攻撃は【残像】【見切り】で躱します。躱しきれなければ【オーラ防御】で凌ぎましょう。

自分が回転しすぎて思考回路すら擦り切れてめちゃくちゃになっているんですかね。流行らせるもののチョイス思いっきり間違えてますよ貴方。



――キマイラフューチャーが沈黙した。

「貴方が元凶ですか。凄まじく汚いので殺しますね」
 正論に重なる正論の刃。普段見せない殺意が言葉に籠められた。されど怪人は※※※※に世話しなくぐったりと地面に崩れ落ちる。隙を逃す猟兵など存在しない。神樹は混迷に陥ったティラノサウルスを惑わせるべく『自ら』を構える。ぎらりと開かれた幽冥の門は如何なる最悪を魅せるのか。それは地獄よりもおぞましい楽園への墜落。決められた桜の花咲き散り逝く。鎧を笑う『私』の下にはきっと対象の骸が埋まるのだ――ゆめのなか。夢の中。悪夢の奥底――蒼の面は紫の貌で世界は永遠のピンク色だ。吐き気を越えた先に在る『誰も気付かない』『誰もが無視する』『怪人だけが』存在する眩暈『孤独』の――自動攻撃(オート)は静かに正気を取り戻す。一時的だが元の意識を取り戻す。後悔だけが残される恐ろしさ。
「流行らせるもののチョイス思いっきり間違えてますよ貴方」
 ざくり。心と同時に肚を裂く。
「自分が回転しすぎて思考回路すら擦り切れてめちゃくちゃになっているんですかね。頭を冷やしなさい」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウルフシャ・オーゲツ
 遥かな混沌とした異世界でもこーひーかっぷで回転し続けた遠い記憶を持つうちに怖いものは無い!
 怪人よ、コーヒーカップはまだ回っておるか? ええい、まだ回っておるかと聞いておる!
 ゴッドスピードライドの真の使い方、貴様に見せつけてくれよう!
 回転するコーヒーカップの中央にゴッドスピードでライドしてコーヒーカップの回転と同じ方向にウィリーした状態で回転し続ける、コーヒーカップの回転+バイクの曲芸回転! これぞゴッドスピードライドハリケーン!(てきとう)
 その神の回転を利用した一撃で不届きな怪人を吹き飛ばしてやるのじゃ!

 あ、ちなみに使った後いろいろとウチが使い物にならんからあとまかせた。おろろろろ



だが! 喜劇の役者は沈黙を赦さない。
「怪人よ、コーヒーカップはまだ回っておるか? ええい、まだ回っておるかと聞いておる!」
 召喚されたウルフシャ・オーゲツ(ヤドリガミのフードファイター・f00046)は誰も乗っていない遊具を見つけると自動二輪を走らせた。呆然と彼女を視る怪人にやる気は無く、虹色に濡れた牙を晒すのみ――遥かな混沌とした異世界でもこーひーかっぷで回転し続けた遠い記憶を持つうちに怖いものは無い!
 おお。如何やら※※※※の神だけは大爆笑を齎すようだ。妙な嗜好に導かれた数人の民が歓喜に震える。始まる曲芸はキマイラ連中を湧かせる種に違いない。ぎゅるるるるるるるるるる――神速のバイクは謎強度の遊具を回す。固定から解放されたカップは→へ→へと増幅される。同じ方向に走り続ける機体は『乗った者』の体調など知らない。
「これぞゴッドスピードライドハリケーン!」
 てきとう。
 コーヒーカップは右回転。宇宙バイクも右回転。ウルフシャの肉体が線に見えたと同時、ティラノサウルスは弾き飛ばされた。
「こ。これが真の回転ッ! 辿り着かなければッ!」
 怪人はしょうきにもどった。

 数分後。
 おろろろろ。
 残念な娘が其処に在った。おめめぐるぐる。

成功 🔵​🔵​🔴​

荒谷・つかさ
(ちょっと前、某ワイルド某旅団の一室にて配信動画眺めながら)
……怪人も毎度毎度奇妙な事を。
でもまあ流石に今回は見送りね。
※※※※まみれの敵とは流石に戦いたく……
『※※※※なんていやだぁー!』
ブフォッ!?(突如聞こえてきた妹の悲鳴に抹茶噴いた)

(そして現在、現場にて)
うちの可愛い妹に※※※※なんぞぶちまけようとした不届き者はキサマかあーッッッッッ!!!!!
(阿修羅の形相でマッハで駆けつける超弩級シスコンお姉ちゃん)

叫びながら「ジャンプ」で高さを稼ぎ、「気合い」「怪力」「鎧砕き」技能を載せた【荒谷流重剣術奥義・稲妻彗星落とし】を叩き込む
命中したら「早業」「2回攻撃」技能での追撃も狙う

潰れて氏ね。



――数十分前。
 某旅団で配信動画を視ていた荒谷・つかさ(護剣銀風・f02032)は奇妙なものを見つけてしまった。怪人が虹色塗れに成りながら回転し続ける酷い生放送。見送るのが賢明と呼べる喜劇の鎮静。かちりと閉じようとした瞬間――※※※※なんていやだぁー!――抹茶噴いた。妹の悲鳴だこれ。数秒後に配信は途絶えた。
「うちの可愛い妹に※※※※なんぞぶちまけようとした不届き者はキサマかあーッッッッッ!!!!!」
 鬼だ。鬼が其処に在った。先程のゲロインに火を点けられた怪人が意気揚々と阿修羅に立ち向かう。巨大化したティラノサウルスが武器を構えて高速回転の準備に掛かる。されど妹大好き鬼(おね)えちゃんは跳躍すると怪物じみた力で脳天を撲る。周囲の建築物は破壊され、衝撃波他の猟兵にも伝わるだろう。剣よりも鈍器が相応しい。とてもいい感じの丸太でも可。
 二度目の攻撃に入ろうと試みたが、怪人は機会を逃さない。巨大化した腕で鬼を掴むと流血しながらぶん回す。※※※※をぶちまける結果には至らなかったのが幸いだろう。勢いは投げに使われた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

満月・双葉
色々悲惨なことになっていますね。
まぁ、その様な醜い命は消えてもらうのが良いでしょう。
こちらは美しく…と言いたいところですが、泥臭く手段は問いません。

他の猟兵との連携を重視し、援護射撃により他の猟兵が敵を効率的に殲滅できるよう務める
先ずは戦場を把握し、地形の利用で死角からの攻撃を心がけ撹乱する

敵の攻撃は、野生の勘、第六感により避けてみたり、見切りにより避けてみたりを試みる
避けられない場合は盾受けする
ダメージは激痛耐性で耐える


パパ直筆の御札により、恐怖を与える呪詛、催眠術等で敵の行動を阻害する
桜姫による衝撃波を放ち敵を薙ぎ払い
ユーベルコードによる殲滅
大根による串刺し

早業による残像で翻弄する



――どしゃあ!
「色々悲惨なことになっていますね」
 満月の後ろで何かが衝突した。おそらくは先程投げ飛ばされた鬼だろう。※※※※なティラノサウルス怪人が気に満ちて腕を伸ばすと再び『回転』の構えに入る。此れ以上の虹色は醜さ増して視るのも嫌だ。故に――消えてもらうのが良いでしょう。
 連携重視と決めた彼女が取り出したのは御札だ。パパ直伝の大切なものが援護の為に揮われる――自動攻撃(オート)が始まる寸前に――怪人は視た。自身が自信を失い、猟兵達やキマイラ連中に無視される最悪を。脳味噌が撹拌されて真面な思考が出来ていないと言われ、認めてしまう己を。ああ。此れは奴等の攻撃だ。だが。しかし。もしかして。ぐるぐると渦を描く思い――好機だ。野生の勘と第六感が最も『効く』鎧の隙間、罅割れを認識した。
「泥臭く手段は問いません」
 新鮮なのだろう。収穫したばかりかもしれない。彼女が手にしたものは美味しい根っこ。性根を叩き直すのか解らないが『大根』で在った。形容し難い白色が凶悪を抱いて脳天を狙う。裸眼で――ぐしゃり。
 残像と共に舞う、虹色の薔薇の花弁が、別の意味で役に立った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウルフシャ・オーゲツ
 ほほう、ウチをここまでコケにした相手は初めてじゃ(多分自滅)
 この虹の回転のウルフシャの一撃を食らってまだ立っていられるとは驚きじゃが、そのガッツに応じてウチも本気を出そう!
 そう【フードファイト・ワイルドモード】でな!
 ……ん?さっきはいたばかりでバカじゃないかって?
 何をいう、空になったからこそいくらでも入るではないか!
 さあ今こそ肉を食べてみなぎる力で奴もついでに食ろうてやろう!
「ん、ちょ、この匂いいかん、もらいゲロの可能性をわすれてお……」

アドリブはなんでもこいじゃ。綺麗なウルフシャさんじゃぞ。多分。



ほほう、ウチをここまでコケにした相手は初めてじゃ――ゲロインがなんかいってる。ごほん。先程自滅した娘が復活し、※※※※塗れの地面を背で隠す。虹色と虹色の衝突はブラックホールじみた気力を与え、再び怪人は巨大化した。むきりむきりと腕を動かしてお仲間だと思ったヤドリガミを視る。
「おお! 真の回転を魅せた貴様が相手ならば不足なし」
 がぶり。正気とは言い難い行動はティラノサウルスに反芻の所業を晒すだろう。山と化した肉の滴りがゲロインの胃袋を満たしていく。往く気なのかと周囲の猟兵が止めよるべく足を向けたがもう遅い。彼女曰く、空になったからこそいくらでも入るではないか! もはや何も言えない。
「素晴らしい! 貴様こそが永遠のライバルだ!」
 戦闘の続きを始めよう。遊具など不要だ。きっと彼女等は奇妙な友情で結ばれて在るに違いない。綺麗なウルフシャさんの細胞が活性化され――ん、ちょ、この匂いいかん、もらいゲロの可能性をわすれてお……

 これはひどい。
 あ。怪人はちゃんと殴れました。一発ですが。

成功 🔵​🔵​🔴​

マーガレット・リーヴ
まだいらっしゃったのですね……
えぇ、えぇ、わたくしのエゴではありますが。
それでも、観てしまった以上は、見つけてしまった以上は。
斃させて、頂きます。
(辟易としつつも、自らの判断を踏まえ、サーチアンドキル)

エレメンタルファンタジア――最後のお仕事です。水で、洗浄を。
え、いや? 酸っぱいにおいが厳しい? 混ざり合いたくない?
水の精霊は穏やかですが、綺麗好きですし、わからなくもないですが……相手も液状ですし、ね? あの、そんなに怒らなくても。

……仕方ありません。このユーベル・コードにはリスクがあります。
強力かつ繊細がゆえに、暴走も有り得ると。

……すべて、押し流させていただきます! 強引に!


白鳥・深菜
……狩る。(全てを視て、聴いて。そして悟った顔で)

「【遊撃担当】白鳥深菜。
そっちの主張や仕出かした事など、正直知った事じゃないわ。
猟兵(わたし)は貴方(オブリビオン)を狩りに来た。それだけよ。」

【白銀の剣の魔神】を起動。
ここまでの戦いにおける相手の消耗を信じ、真正面からの打ち合いで勝負。
守備面は【見切り】【オーラ防御】で補いながら、
他の猟兵が砕いた鎧の隙間を【スナイパー】【2回攻撃】で狙う。

特に狙うべきは――腹。腹パンをぶち込んでやる。
おら、吐きたいんでしょう?
吐きなさいよ。全部――死ぬまでッ!

まあ、結果として汚れる【覚悟】は出来てるわよ。


ウルフシャ・オーゲツ
オオゲツヒメという神様をご存じだろうか。
豊穣の神様として奉られる神様だが、その実、日本神話における元祖ゲロインである。
世界最古と言っても過言ではない神話クラスのゲロインの名を受け継いで産まれたのがウルフシャ・オーゲツ。彼女のオーゲツとはオオゲツヒメの事なのだ(誠に残念なことに嘘がいっぺんたりとも無い)

「なんかすごい残念な解説が流れた気もするが、そろそろ最後のようじゃのう……」
「ざぁこ♪なキミはちゃんと血肉として食ろうてやろう」
【フードファイト・ワイルドモード】真に神の力を宿したウチは、たとえ吐瀉物まみれの怪人でも、食える!

あ、無理そうならパイルドライバーで回転しながら地面に叩きつけておくぞ。



まだいらっしゃたのですね――マーガレットが※※※※塗れの怪人を視て、再び溜息を吐く。ティラノサウルスの頭部は真の回転を知った事でハイになり、自らの瀕死を認識出来ていない。可哀想な物体だが――えぇ、えぇ、わたくしのエゴではありますが。それでも、観てしまった以上は、見つけてしまった以上は。斃させて、頂きます。視たら殺せ。彼等はキマイラフューチャーに害を齎す存在だ。もはや一欠片の慈悲もない。自然現象は莫大な力を宿すものだが、今回も精霊は嫌な顔を見せる。綺麗好きな水の輪郭は穏やかな面を忘れて怒りを表現するのだ。故、説得には時間が掛かりそうだ。酸っぱい臭いが厳しいので、混ざり合いたくない。
 さて。視点を変えて――ぶれて仕方がない――ゲロイン。此処で突っ込むべきは彼女の設定だ。解説文そのまんまを載せるのはつまらないので叫ぼうと思う。アウトだ。流石にこれはダメだ。神話的なものを取り入れるのが常日頃だが、流石にまずい。真にもうしわけないがNGだ――なんかすごい残念な向こう側が流れた気もするが、虹の回転のウルフシャにもわからないことはあるのじゃ。そろそろ最後のようじゃのう。
 流行の極みを彷彿とさせる面(ざぁこ♪)なゲロインは遂に真の姿を表す。豊穣の神様でお菓子箱でゲロインの真の姿とは想像し難いが、兎に角彼女は正体を表す。フードファイトはワイルドに成さねば魅せられず、本当の反芻を教えようぞ。そう。たとえ自動攻撃(オート)塗れの怪人でも喰えるのだ。此方がもらう寸前。
 さて。今回の依頼で白鳥・深菜(空を彷徨う翼・f04881)は悟った顔に成る。
「【遊撃担当】白鳥深菜。そっちの主張や仕出かした事など、正直知った事じゃないわ。猟兵(わたし)は貴方(オブリビオン)を狩りに来た。それだけよ」
 ワイルドハントは単騎でも強力だ。
 狩る――起動されたユーベルコードは白銀の輝きだ。虹色の輝きを塗り潰す合体は戦闘終了の合図。魔の神と化した彼女は虫の息の怪人を容赦なく腹パンした。砕かれた鎧をぶち抜いて※※※※越える※※のおぼろろろ。死ぬまで吐かせる女の覚悟は強い。おら、吐きたいんでしょう? 執拗に狙う。
 パイルドライバーが怪人の背中を穿つ。ゲロインの噛み付きは回転を加えて更なる過激と成り、溜め込まれた力は自動攻撃(オート)を逸脱するだろう。たまらず怪人は※※と果てる。
 だばぁ――すべて、押し流させていただきます!
 暴走する精霊の憤慨が、猟兵諸共怪人を綺麗にした。

 ぴゅー……怪人の※※※※なのか自身の※※※※なのか判断し難いゲロインがグリモアベースへ運ばれる中、他の皆は掃除を任せられる。誰も文句を言わないが、キマイラ連中が頭を下げているようだ。二度とこのような真似はしない。次は回転椅子で我慢するから!!!
 ぱしぃぃぃん。誰かが一人の頭を引っ叩いた。
 此度の騒動は完結。どうか。
 このような依頼、水に流してください。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月19日


挿絵イラスト