スプラッシュ・ノーツ! ~決めろ、フルコンボ!~
●音ゲーバトル、開幕――
キマイラフューチャー、ビーチエリア。太陽の日差しが降りしきる砂浜に設置された巨大なスクリーン、最新の音響整備――それは、まるでサマフェスの会場のように見えたが。
「おまえらーーーー
!!!!!音ゲーは好きかぁぁぁぁぁぁ
!!!!!!!」
「「「イェーーーーーー
!!!!!!!!」」」
司会者の熱いコールに負けない会場からのレスポンスが響き渡る。
そんな会場には、演者が立つようなステージはなく、巨大スクリーンの両サイドにゲーム機が接続されているようだった。
会場には軽快なBGM、スクリーンにはポップな文字で、でかでかと『スプラッシュ・ノーツ』と表示されていた。これがゲームの名前なのであろう。
「流れるノーツ、決めろコンボ!目指せ、チャンピオン!!『スプラッシュ・ノーツ』トーナメント開催だぁぁぁぁ
!!!!!!」
●エントリー用紙はこちらです
「皆さん、音ゲーって得意ですか?」
グリモアベースにて、集まった猟兵たちを前に薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)は問いかけた。
「キマイラフューチャーで怪人の残党が現れるようなのですが……その会場が音ゲーフェスと言いますか、音ゲーのトーナメント会場のようなのですよね。なので、皆さんには音ゲートーナメントに参加してもらって怪人の出現に備えててもらえればと思うのです」
それでは、簡単にゲームについて説明をしますねと、千夜子は話を続ける。
会場で行われるゲームは『スプラッシュ・ノーツ』という名称で4ラインのリズムゲームとのことだ。音楽に合わせて流れてくるノーツをリズムよくボタンを押すことでコンボが続き、高得点になるのだという。判定は『ジャスト』、『ナイス』、『バッド』、『ミス』の4種類で『ナイス』判定まではコンボがつながり、『ジャスト』判定の時に一度だけ使える『ジャストシュート』なるスキルもあるようだ。
「タイミングよくスキルを使うことで得点を伸ばしたり、ミスをガードしたりとできるそうなので事前にセットするスキルも重要みたいですよ」
コンボをつなげやすくするための判定エリアを大きくするスキルであったり、一定期間獲得得点を増やせるが判定エリアがシビアになったりと意外と戦略性もある様子。
スキルに頼らず自分の力だけでチャレンジするのもありだろう。
「ちなみに『プッシュ部門』と『ステップ部門』の2種類あるみたいですよ」
ゲーム機に設置された対応ボタンを手でタイミングよく押していく『プッシュ部門』と、足元に設置されたボタンを踏んでいく『ステップ部門』とがあるとのこと。
どちらでも猟兵のやりやすい部門で参加してもらって構わないようだ。
「それでは、こちらがエントリー用紙です。会場に着いたら受付の方にどちらの部門で参加するかを伝えてこちらの用紙を提出してもらえれば大会に参加できますので!」
そう言って、千夜子が集まった猟兵たちにエントリー用紙を配り始めた。
「もし、音ゲーは苦手という方は他の方々の応援でも大丈夫ですので怪人が現れるまでは、好きに過ごしてくださいね!怪人が現れたときにばっちり対応してもらえれば大丈夫ですので!」
そこまで伝えて、ふと思い出したかのように言葉をつづけた。
「そういえば、音ゲー大会の方なのですがトーナメント形式なのでもちろん勝敗があるのですが、負けたら『流され』ます。スプラッシュなので、らしいです」
スプラッシュなのでは、とはなんなのだ。
負けた方には一気に水が降ってきてバトルエリアから流されるらしい。
どんなスプラッシュだ。
「気にしたら負けですよ、うん。さぁ、さぁ、それでは皆さん、楽しんで来てくださいね!」
笑顔で送り出す千夜子を背に、エントリー用紙を握りしめ猟兵たちはキマイラフューチャーに向かうのであった。
天藤
はじめまして、天藤と申します。キマイラフューチャーより初シナリオお届けさせていただきます。
皆さんに楽しんでいただけるよう頑張ります!
●シナリオについて
夏の終わりに浜辺で音ゲーバトルです。天藤は音ゲーは好きですが、コンボがよく途切れる系です。ナイスって出てるのになんでコンボ切れるんだよ!
それはさておき。今回のシナリオについてです。
1章では、皆さんに音ゲーを楽しんで頂ければと思います。フラグメントを参考にしつつ、こちらにない内容でチャレンジしてもらって大丈夫です。勝手にスキルを作成してもらったりもOKです。ご自由にどうぞ。
版権にかかりそうなネタがありましたら、そっとマスタリングはさせて頂くかと思います。
お友達同士での参加の際は、応援に回ったり対戦カードとして当たったりもできます。勝敗をお任せの場合はこちらで判定させていただきます。同行者がいる場合は、【お相手のお名前とID】もしくは、【グループ名】の記載をお願いいたします。
また、スプラッシュされたい方はそっとご記入頂ければ勢いよくスプラッシュ致します。
2章以降は、大会が盛り上がってきたところで怪人たちが乱入してきますのでかっこよくビシバシ倒していただければ幸いです。
それでは、皆様のご参加お待ちしております!
第1章 日常
『音ゲーバトル!!!』
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POW : ごり押しでノーツを拾う!
SPD : ジャスト判定の時に発動できる『ジャストシュート』で一発逆転を狙う!
WIZ : フルコンボを狙う!
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セシリア・サヴェージ
も、もしやこの人数の前で腕前を披露しなければならないのですか?これで緊張しない方は相当の……い、いえ、私もしっかりしなければ!
ではステップ部門で参加させていただきます。【ダンス】の心得はありますし、実は違う種類のダンスゲームもプレイしたことがあるのです。何と言いましたか、DD……まあいいでしょう。
ダンスの邪魔ですし、『流され』た時のことを考えて水着で参加したほうがいいですね。なに、戦闘前に鎧に着替えればいいだけのこと。
やはりフルコンボを狙うのがよいでしょう。スキルもバッドやミスでもコンボを継続させるモノを保険として採用します。大勝はないが大敗もない、そういった堅実さで勝負します。
●堅実スキル、軽快ステップ
――も、もしやこの人数の前で腕前を披露しなければならないのですか?――
司会者から名前をコールされ、ステップ部門用ゲーム筐体の前に案内されたセシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)は、緊張した面持ちで辺りを見渡した。
海辺のサマフェス風を装った音ゲー大会会場には、対戦者両名のゲーム画面を映し出すセンタースクリーン、ドローン撮影による対戦者のプレイ状況を映し出すサブスクリーンと、映像設備はばっちり整っていた。そして、イベント大好きなキマイラフューチャーの住人たちは参加はもちろん、観戦も楽しむべくわらわらと集まってきていたのだ。
フラットなアリーナエリアでゲームミュージックに合わせて一緒に歌うもの、ゲームとは全く関係ないダンスを曲に合わせて踊るもの、スタンドエリアで飲食を楽しみつつ観戦するものとキマイラフューチャーの住人たちは思い思いにこの大会をエンジョイしているようである。
「(これで緊張しない方は相当の……い、いえ、私もしっかりしなければ!)」
ふるふる、と首を振り気合を入れなおす。参加するのであれば、全力で当たらねば。
決意をあらたに、セシリアはゲーム画面に向かう。対戦曲は公平を期すため、それぞれ設定を完了してからランダムで選ばれる。
セシリアがダンス部門を選んだのは、もともとダンスの心得があったから。そして、スプラッシュ・ノーツではないが、別のステップ系リズムゲームを体験したことがあり応用が利くのではと判断したためだ。
「(そして、確実にフルコンボを狙うのであれば選択スキルはこれですね)」
セシリアが選択をしたスキルは一定時間の間、バッドやミスでもコンボを継続させるものだった。これならば、難所で発動させれば大勝はなくとも、大敗もはいはず。
また、普段の黒騎士の装いとは一転、海辺のビーチによく似合うマゼンダカラーの水着で参加したセシリア。万が一にも負けた場合にはスプラッシュで流されるとのこと。濡れてしまうのであれば最初から濡れても良い恰好で参加すれば良いのである。
「これで、準備完了です!」
セシリアの言葉と同じタイミングで、対戦相手も準備完了の合図を出した。
セシリアと、対戦相手の視線が交わり――対戦が、始まった!
ランダムで選ばれたのは、ピアノの旋律がメインではあるもののテンポも速い調子の曲のようだ。
「くっ、同時ステップに連打が意外と多いですね!」
画面上部から流れるように降ってくるノーツに合わせて、パレオをひらめかせながらセシリアがステップを決めていく。
テンポが早いこともあって、休みなくノーツが振ってくるがリズムを取ることはダンスの経験から得意としており、初見でもうまくコンボを繋いでいく。
左右の同時ステップ、続いて跳ねるように上ステップ、流れるように1周くるりと時計回り、反時計回りとのセシリアの動きに、観客席からも歓声が上がる。
「この調子なら……!」
フルコンボもいけるか、と思ったその時、プレイ画面の背景に波しぶきが舞う。
「おぉーっと!ここで『スプラッシュタイム』だぁ!さぁ、プレイヤーはこのビッグウェーブを乗り切れるかぁ!?」
怒涛のノーツの波――休みなく、今まで以上のスピードでノーツが振ってくる。
「スキルを切る、タイミングはここですね!」
大量のノーツを前に、瞬時に判断をしてセシリアがスキルを発動させる。このタイミングでの発動が功を奏し、足さばきが追い付ききれない部分をスキルでカバーすることができた。
難度の高いゾーンであるからか、通常のノーツよりも得点が高いようでセシリアの得点がぐんぐん上がっていく。そして――
画面に現れる、『STAGE CREAR』に続いて、リザルト画面で燦然と輝く『FULL COMBO』の文字。
「勝者――セシリア・サヴェージ
!!!!!!」
司会者の勝利コールに合わせて、ワッと歓声が沸き、セシリアが観客席に向けて一礼をすると拍手が送られた。
「ふぅ、なんとかなりましたね……なんとか一勝できたのは良かったです」
安堵の表情を浮かべ、一息つくセシリアの横で敗者側筐体の横にずずいっとスライダーが設置されたかと思うと真上から大量の水が降り注ぎ、勢いよく場外へと流されていく。
「思っていた以上に勢いが良すぎませんか……?」
無事に勝ててよかった、そう思うセシリアなのであった――
大成功
🔵🔵🔵
四軒屋・綴
《アドリブ絡み改変スプラッシュ歓迎》
ふむ、スプノとはな。(ゴーグルクイッ)
オーソドックスな形式は参入難易度も低く沼勢も広くプレイしているとか。
という訳で早速プッシュ部門にて参加だッ!
ヒーロー姿で存分に披露してやろうッ!【グラップル】、敵の関節を正確に捉える技量と瞬発力をプッシュに反映ッ!該当楽曲を【ハッキング】にてネットから拾いリアル脳内再生しタイミングを掴み極慎重な【念導力】【衝撃波】を腕部に付与しプッシュを加速ッ!
〆は一気にジャス……ミスったのでユーベルコードで『荒っぽい右拳』『ドラミング』を思わせるゴリラプレイを筐体に被害の無い程度に見せつけるッ!
「……さらばだ諸k――」(スプラッシュ)
●ジョウキング・スプラッシュッ!!
「ふむ、スプノとはな」
愛用のゴーグルをクイっと上げ、四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇・f08164)は、エントリー用紙を片手に、そっと調べ上げた情報を反芻する。
『スプラッシュ・ノーツ』――愛称はスプノ。多すぎず、少なすぎずな4ラインによるリズムゲーム。ゲームセンターなどに設置してある筐体は、タッチボタン式のプッシュスタイルと、パネルを踏むステップスタイルの2形式となっている。使用楽曲はどちらも同じだが、譜面に関してはそれぞれの操作性に合わせて調整されている。『スプラッシュタイム』と呼ばれる主にサビ部分や、ラストに向けてのタイミングで発生する高難度高得点ゾーンが目玉。最高難度は鬼畜仕様とされている。うまくスキルを使いつつ攻略するのが鍵。オーソドックスな形式は参入難易度も低く、楽曲難易度による住み分けにより沼勢も広くプレイしている――引用:JOUKIPEDIA
「という訳で早速プッシュ部門にて参加だッ!」
どんな訳だ、と突っ込むものはその場におらず。綴は勢いよくエントリーを完了し、ゲーム筐体の前へとやってきた。
「ヒーロー姿で存分に披露してやろうッ!勇・蒸・連・結ッ!!」
高らかな叫びに合わせて、ガシャン、ガシャンと電脳魔術による具現化プログラムで蒸気機関車を思わせるフォームへと変身していく。
「ジョウキングッ!!」
ビシィッとカッコいいポーズを決めると、会場は大きな歓声に包まれた。キマイラフューチャーの民が、変身ヒーローを嫌いなわけがあるだろうか――いや、ないッ!!
「Fuuuuu!!!カッコいいぜ、ジョウキングッ!!でも、後が押してるからゲームのスタート設定を頼むぜ!」
「ア、ハイ」
司会者からの一言におとなしく頷くと、そそくさとスキル設定を済ませるのであった。
ヒーローショーな一幕も魅せつつもいよいよゲーム本番。ここからが腕の見せ所である。まずは、ランダムで楽曲が決まったと同時に、ハッキングでネットから楽曲情報を拾いリアル脳内再生を行う。これで、音響から聞こえる音と自分のプッシュのズレがなくなるのだ!
「まだまだ、こんなものではないぞッ!!!ゲームのスキルもッ!俺のスキルもッ!!フル活用だッ
!!!!」
グラップルの技能による、敵の関節を正確に捉える技量と瞬発力をプッシュに反映し、連打や同時押しもなんのその、正確にボタンを押さえていく!さらに、念導力や衝撃波と行った能力もパフォーマンスに合わせてコントロールし、精度を高めていく!!
「よし、いいぞッ!この調子だッ!!」
タン、タン、タタタン!楽曲に合わせた寸分も違わぬリズムを刻み、『ジャスト』判定を重ねていき、どんどんスコアを伸ばしていった。
「そろそろだなッ!?」
終盤にやってくる、『スプラッシュタイム』に備える。ここを乗り切れば、綴の勝ちで間違いないだろう。
「〆は一気にジャス……アッ
!!!???」
ずれた。
致命的にずれた。一ヵ所ずれると、芋蔓式にずれていく。タイミングよく押せているが故に、タイミングよくずれていく。最難関、連打の波が襲ってきており、ズレが修正しきれなかったのだ。
「こうなってしまってはッ!!!!試式特急拳肆式ッ!剛力特急ッ!」
――特急爆装・剛力特急(エクスプロージョン・ゴリライナー
)!!!!――
唸るドラミング、荒っぽい右拳。半ば、やけくそにも似たゴリラプレイを筐体に叩きこむッ!!!!が、ゴリラプレイでどうにかなるものではなかったようだ。
あっという間に、対戦者との点差が開いていき……
「……さらばだ諸k――」
サムズアップした右手と共に、勢いよくスプラッシュされていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ナギツ・イツマイ
boots boots……MCナギツを呼ぶ声が聞こえるぜ……。
5鍵…いや、7鍵+円盤くらいないと安心出来ないね。
詩宴:ラップバトル
見たことねぇ筐体で今日type!?
しかもtrackは選べねぇのかよbat luck…
だけどサウンド・オブ・フリ〜ダム!
めげちゃいけないたったのONE track
マイ・MCを乗せて走りきるこのtrack
やべぇなんか楽しくなってきた!
やっぱサウンド・オブ・フリ〜ダム!
画面から飛び出せsplash FLOWER!
概要:譜面の通りにプッシュするのが鬱陶しいのでラップの高速詠唱で筐体とバトル、NEW MUSICを生み出そうぜ。光の飛沫を散らしながら爆散。
●流されず 己のビート 刻む今
「boots boots……MCナギツを呼ぶ声が聞こえるぜ……」
リズムのスイッチが入ったナギツ・イツマイ(オンミョー・シャーマン・ヒーロー・ウィズ・ラッパー・f19292)は、ゲーム開始前からラッパーモードとなっていた。
「5鍵……いや、7鍵+円盤くらいないと安心出来ないね」
ビート愛好家のナギツには、別のゲームの方がなじみがあったのだろう。とはいえ、今用意されているのはスプラッシュ・ノーツである。
とりあえずは、やれるだけやってみよう――プッシュ部門にエントリーしたナギツは、開始前のスキル設定を、てしてしとボタンを押して進めていく。
「Are you ready?」
「Ready!」
掛け声に合わせて、タァーン!とスタートボタンをプッシュ!
それと同時にランダム楽曲が決定し、音楽が流れだす――。
開始後しばらくは、流れるノーツに合わせてボタンを押していたナギツだったが、自身に問う――俺が刻みたいビートはこれか?
否!!
「見たことねぇ筐体で今日type!?」
「しかもtrackは選べねぇのかよbat luck……」
会場が、ざわついた――。
ナギツは流れるノーツを完全に無視し、自分の心の赴くままボタンを押し始め、曲に合わせた高速詠唱でリリックを刻みだしたのだ!
「だけどサウンド・オブ・フリ〜ダム!」
広がる動揺、しかしナギツのこのリリックで空気は一変した。
そう、音楽は――自由!!
「「Fuuuuuuuu
!!!!!」」
歓声があがった。ここは、キマイラフューチャー。楽しいこそ正義!
一気に会場のボルテージがあがり、ナギツの音楽の波――ミュージック・ウェーブ――が辺りを飲み込んだ!
「めげちゃいけないたったのONE track」 「「ONE track!!」」
「マイ・MCを乗せて走りきるこのtrack」 「「このtrack!!」」
「やべぇなんか楽しくなってきた!」 「「Year!!」」
「やっぱサウンド・オブ・フリ〜ダム!」 「「フリ〜ダム!」」
ナギツのリズムに合わせて、観客たちも歌いだす。
そして、盛り上がりが最高潮になったその瞬間――双皿秤の詩演≪ソーサラーバカリノシエン≫が発動した。
「画面から飛び出せsplash FLOWER!」
ナギツのリリックに合わせ、調和の天秤から会場全体に花弁の飛沫が降りしきる。それはまるで、花の宴のようで。観客のだれもが、歓声をあげることを忘れてこの光景に見入っていた――。
しかし、忘れてはいけない。これは音ゲーバトルなのだ。残念ながら、勝敗に会場の盛り上がりは反映されることはなく。
つまりは――容赦のないスプラッシュである。
「NEW MUSICを生み出そうぜ……!」
ナギツはこの言葉を最後に、水飛沫に飲まれて流されていったのであった。
しかし、観客たちの胸にはしっかりとナギツのNEW MUSICは刻まれたことだろう。
大成功
🔵🔵🔵
秋月・信子
・SPD
私は『プッシュ部門』、【Esの影法師】で私の影から顕現した双子のように瓜二つですが性格等は真逆な「姉さん」と呼んでいる二重身(ドッペルゲンガー)は『ダンス部門』でそれぞれ参加します
『そうよねぇ。信子は運動神経が鈍いからこっちが私向きよね』
実は音ゲーなんて初めてですけど一応【楽器演奏】の心得はありますので、後は銃の扱いで鍛えた手捌きの【早業】と動体視力で善処してみます
『ただ【ダンス】するのもつまらないわよね…そうだ。ねぇ信子、機械は違うけど同じ楽曲を同時にやるダブルプレイやってみない?あと水着姿になっちゃってさ、『ジャストシュート』も同時の【パフォーマンス】を決めたら大ウケ間違いなしよ』
●魅せろ、コンビネーション!
「ねぇねぇ、これってコンビ参加はできないの?」
「姉さん!無理を言わないの!」
どの部門に参加をするか迷いつつ、エントリー会場にやってきた秋月・信子(魔弾の射手・f00732)。その影からするっと【Esの影法師】により、信子が『姉さん』と呼ぶ信子と瓜二つの二重身(ドッペルゲンガー)が現れ係員に向かってそう告げた。
「うーん、基本はシングルでの対戦になってるんだよねぇ」
「えー、でもコンビネーションとか見れたら面白いと思うのよ」
交渉を続ける『姉』に、どうしようと信子はおろおろとする。これは大会なのだ、そんないきなりルールを変えるなんてできるわけが――。
「確かに面白そうだよね!設定できるか見てくるよ!」
「やったぁ!」
「うそーーー
!!!???」
できるんだなぁ、だってキマイラフューチャーだもの。
驚く信子をよそに、設定が可能だったようで新たに『コンビネーション部門』ができあがってしまったのだ。
「言い出しっぺですもの、参加しないわけにはいかないわよね」
「ひぇぇ……ただでさえ、音ゲーをプレイするのは初めてなのに!」
ふふっと、楽しそうに笑う『姉』の横で、信子の緊張感があがっていく。
「それで?信子はどっちで参加するの?プッシュとステップそれぞれでも同じ部門でもできるみたいだけど」
「うーん……ステップよりはまだプッシュの方がいけそうでしょうか」
「そうよねぇ。信子は運動神経が鈍いからこっち(ステップ)が私向きよね」
そう言うと、『姉』がとんとん拍子でエントリーを進めていく。
あっという間に、信子がプッシュで『姉』がステップでのダブルプレイによるコンビネーション部門への参加となってしまったのであった。
「さぁ、エントリーが済んだから次の準備ね」
「え?あとは、自分たちの番を待つだけでは?」
疑問符を浮かべる信子に、さも当然のごとく『姉』は答えた。
「何言ってるのよ。せっかく海辺に来てるんだから水着で参加に決まってるじゃない」
「うそーーー
!!!???」
「水着姿になっちゃってさ、『ジャストシュート』も同時のパフォーマンスを決めたら大ウケ間違いなしよ!」
さぁさぁ、行くわよ!と『姉』に背を押され更衣室へと連行されていく信子なのであった――。
「本当に水着参加になってしまった……」
「もう、今更なに言ってるのよ。あとは、しっかり決めるだけよ!」
白のシンプルなパレオ付きに水着に青のパーカーを羽織った信子とは対照的に黒と赤の色に合わせ、面積の少なさがセクシーさを際立たせる水着を纏った『姉』が、筐体に前に立つ。もうここまで来たら、やるしかない!グッと、信子は気合を入れた。
音楽が流れ始め、画面上にノーツが右へ左へと落ちてくる。
「(ゲーム自体は初めてだけど、追えないほどじゃない
……!)」
もともと動体視力は良いのだ。また、反射速度も悪くない。流れてくるノーツをしっかり目で追い、確実にタイミングを合わせてプッシュしていく。
その横で、『姉』もリズミカルにステップを決めていく。まるで、ピアノの連弾をしているかのように曲に合わせて、タップ音が響いていた。
「信子!」
「えぇ、決めましょう!ここで――」
「「ジャストシュート!!」」
スプラッシュタイムのラストノーツ、お互い目を合わせることなく、言葉を交わすのみ。あの子なら、確実に決めるはずだから!!
その結果は、言わずもがな――二人の笑顔とハイタッチ、会場の歓声が答えである。
大成功
🔵🔵🔵
未不二・蛟羽
【SPD】
ヘルミナさん(f02267)と参加
音ゲー……ってダンゲーとは違うっす?
でも、音楽が流れて足でボタン踏むなら同じっすね!
だったら全力で遊ぶっす!こっちでも負けないっすから!
【ステップ部門】に参加っす!
やるなら楽しまないとってことで、難易度はMAXっす!
スキルとかは分かんないから…うん、勘で!
ばーってやってどーんってスコアを稼げる感じのやつにするっす!
【野生の勘】で譜を先読みしつつ、【ダンス】の延長でボタンを押し、【パフォーマンス】を披露するっす!
危ういところは尻尾の蛇ちゃんでボタンをポチッと
正直、勝敗よりも楽しむこと優先に動っす
…ってあれ、ヘルミナさん、もしかして部門違ったっす!?
ヘルミナ・イェルソン
蛟羽部長(f04322)と参加
さあ部長、ゲームで勝負ですよ!
旅団の模擬戦ではなんだかんだ負けている気がするので今日こそ勝利を掴んでみせます!
プッシュ部門に参加します。
私の分析力と情報収集能力をもってすれば、他プレイヤーのプレイを見て判定の性質を確認することも、ノーツに正確に反応することも可能のはず。いっそ曲の譜面ごと記憶してしまいましょうか。
フルコンボどころかパフェコンだって余裕です。
スコアの底上げに、判定をきつくする代わりスコアをアップさせるスキルをセット、ノーツが多い箇所で発動です!
……え、部長ステップ部門だったんですか!?
これで勝敗を比べるのは違う気がします……なんでしょうこの敗北感……
●Push or Step?
「さあ部長、ゲームで勝負ですよ!」
「おっ!ヘルミナさんやる気満々っすね!受けて立つっすよ!」
ビシッと、宣戦布告をするヘルミナ・イェルソン(夜を飛び越える・f02267)にファイティングポーズで未不二・蛟羽(花散らで・f04322)が返す。
普段は旅団で模擬戦を繰り広げる二人の本日の戦場は、キマイラフューチャーである。
「(旅団の模擬戦ではなんだかんだ負けている気がするので今日こそ勝利を掴んでみせます!)」
ぐぐっと気合を入れるヘルミナの横で、蛟羽は二つに分かれている部門を見て首をかしげる。
「音ゲー……ってダンゲーとは違うっす?」
「リズムゲームという点では変わらないと思いますよ。筐体が普段、部長が遊んでいるものとは違うので操作性は多少の違いはあると思いますけど」
そう答えつつ、今度はヘルミナが首をかしげる。
「(おや、部長はてっきりステップ部門かと思いましたがもしかしてプッシュ部門の方に参加するのでしょうか?ということは、勝負するなら【プッシュ部門】ですね!)」
蛟羽が普段から遊んでいるダンスゲームは、どちらかといえばステップ部門の形態に近い。それであるならば、ステップ部門に参加するはずだと思っていたのだがダンスゲームと違うと思ったということは、いつもと違うタイプのゲームに挑戦するのかと判断したのだ。
そんなことを考えているヘルミナの横で、蛟羽はその回答に満足したようだ。
「(ふむふむ、音楽が流れて足でボタンを踏むなら同じっすね!それなら、【ステップ部門】に参加っす!)……だったら全力で遊ぶっす!こっちでも負けないっすから!」
「もちろんです!直接当たるかは運任せとなりますが、とりあえずはどちらが高得点を取るかで勝負です!」
そして、彼らは勝負をすることを第一にしてしまい、お互いに確認することを忘れてしまっていたのだ。
致命的なミスに気付くことなく意気揚々とエントリーを終わらせ、トーナメント表を二人で眺める。
「あー、やっぱりブロックが違うから当たりませんねぇ」
「そこは残念っすけど、参加者も多いみたいっすからね!結果で勝負っす!」
当然である。それは、ブロックが違うのではない――【部門】が、違うのだ。
だが、残念なことにそれを指摘してくれる者はこの場にはいなかった。
「それでは」
お互い目を合わせて、頷き合う。
「「健闘を祈る!!」」
そして、それぞれのブロックと思い込んでいる部門へと向かっていくのであった。
そして、ステップ部門会場にて蛟羽の番が回ってきた。
「やるなら楽しまないとってことで、難易度はMAXっす!」
慣れ親しんだゲーム筐体ではないが、基本の選択や操作に違いはないようで、慣れた手つきで操作を進めていく。高得点を狙うために、難易度は最大。
「んー……スキルはどれがいいんすかね?あ、これ!ばーってやってどーんってスコアを稼げる感じのやつにするっす!」
さすがに、初めて遊ぶゲームのスキルまでは把握していないためそこは、己の勘に任せてなんだかすごそうなスキルを選んでいく。
「さぁ、やるっすよー!!」
ランダム楽曲が決まり、音楽とともにノーツも流れ出す。
「(これが、こうで……今っす!!)」
今までのダンスゲームでの経験や、野生の勘で譜面の流れを先読みし、うまくステップを決めていく。難度の高いステップもうまくこなしていくが……
「ぴゃぁっ!?」
急ぎすぎた足が絡まりバランスを崩すが、うまいこと手をついた先が次のノーツの場所で運よくコンボは続く。さらに、蛟羽をカバーするかのごとく尻尾の蛇が続いて蛟羽の代わりにステップ箇所を押していく。
「ひゃー!あっぶね!蛇ちゃんサンキューっす!!」
その隙に、体勢を立て直しステップを続ける。そんな蛟羽から感じられるのは、全力の楽しい。ちょっとしたミスがあっても、気にせず楽しくパフォーマンスを続ける。
そんな姿に、観客たちも楽しそうに声援を送るのだった。
そして、一方のプッシュ部門では勝利を目指して、ヘルミナが自分の番になるまで他の人たちのプレイを観戦しながら情報収集に務めていた。
「(私の分析力と情報収集能力をもってすれば、他プレイヤーのプレイを見て判定の性質を確認することも、ノーツに正確に反応することも可能のはず。いっそ曲の譜面ごと記憶してしまいましょうか)――分析強化。思考の最適化、スタンバイ」
体に組み込んでいた思考速度アップのメモリと補助CPUの起動させ、プレイパターンを記憶させていく。楽曲はランダムとはいえ、同じものが流れる可能性もあるし、そうでもなくともパターンを記憶することはとっさの時には有効のはずだ。
事前にできうる準備を全てこなし、いよいよヘルミナの番がやってきた。
「さぁ、ここでばっちり決めてやりますよ!」
難易度は最大に、そしてスコアの底上げに判定をきつくする代わりスコアをアップさせるスキルをセット。あとは、ランダムで決まる楽曲がどう出るか……!
選ばれた楽曲は――先ほどヘルミナが記憶したレパートリーの中にある曲!
「やったー!これなら、フルコンボどころかパフェコンだって余裕です!部長、覚悟っ!!」
勝利を確信し、ヘルミナの挑戦が始まった。記録した譜面をトレース、叩きだすのは『ジャスト』のみ。完璧なプレイに観客も食い入るように見入っていた。
「スプラッシュタイム!スキルを切るのは、このタイミング!!」
さらなる高得点を目指すべく、最善のタイミングでスキルを発動させ、オール『ジャスト』のリザルト画面。ここまでの最高得点、完璧だ――これは、間違いなく勝てる!!
ガッツポーズを決めたその瞬間、自身のプレイが終わったのか蛟羽が驚いた表情でヘルミナを見ていた。
「部長ーっ!完璧なフルコンボですよー!!これは、私の勝利――」
――間違いなしと続くはずの言葉は、蛟羽の声にかき消される。
「ヘルミナさん、もしかして部門違ったっす!?」
「え?」
ぽかんとする、ヘルミナに蛟羽が自分が参加していた【ステップ部門】を指さす。
「……え、部長ステップ部門だったんですか!?」
頷く蛟羽を見て、ヘルミナはがっくり項垂れる。
「これで勝敗を比べるのは違う気がします……なんでしょうこの敗北感……」
本日の教訓:思い込みはいけない、確認はしっかりしよう!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
藤原・祐菜
【WIZ】
水着で参戦。
初手、UNLIMITED FIREのポーズ。
始めるのが怖い?ばっかお前、俺がついてるだろ!?
まー、刺さる熱帯(ロカマチ)曲って言ったらソフラン、発狂とか?自分も得点できないといけないから知ってる曲ってなると多機種曲。
ナ・カ・ナ・イ・デ~のPink rose投げとけばフルコン行けるっしょ。多機種、中難度、ソフラン、発狂、総合力やからな。
何よりアレムービーがカッコいい。得点低くてもファーストとラストクール、フルゲージ、コンボ数で逆転できるから最後まで諦めない。
負けた場合はやっぱ勝てなかったかー。読みが甘かったーーーーーーー!!(水浴びながら)
●その言葉を胸に抱いて――
「(始めるのが怖い?ばっかお前、俺がついてるだろ!?)」
スプラッシュ・ノーツの筐体を前に、腕をクロスさせ炎をイメージしたポーズを決めている藤原・祐菜(黒狐修業中・f18628)は、某DJから送られた言葉を反芻していた。
「そう、例え初チャレンジでも怖がっていてはどうにもならんのや!」
キッと、勝負師の目になり筐体へと向かう。これでも、音ゲー廃人を自称している身――そう簡単に負けるわけにはいかない。
ステップよりは、まだプッシュの方がなじみがあるためそちらを選択。
「ふふふ、音ゲー自体はいろいろやっとるし、他機種の曲も収録されているはずや!そこを狙っていけば、ソフラン(*1:曲のテンポと関係なく急に譜面のスピードが加速すること。某洗剤とは関係はない)や発狂(*2:一気にノーツの数が増え難易度が跳ねあがることを言う)が来てもしっかり得点が取れるはずや!」
勝ちに行くためのフルコンがいけるであろう難易度――易しすぎず、難しすぎず、そしてこの筐体にも収録されているあの曲なら!!
「そうそう、あの曲はムービーもカッコいいんや。プレイするときにテンションあがるん――あ」
スキル設定などを終わらせ、曲選択の画面になって祐菜は気付く。
楽曲選択は、ランダムだったと。
「うそやーーーー
!!!!!」
ランダムで選ばれた曲は、残念ながら祐菜の知っている曲ではなかった。とはいえ、今までの経験もあること、難易度自体はそこまで高い曲ではなかったのは幸いだった。危惧していたソフランや発狂も序盤や中盤では現れなかった。
しかし、やはり最難関スプラッシュタイムはそこまで甘くはなかった。
「むむむ……!さすがの難度!でも、最後まで諦めんで!!」
得点は低かろうが、コンボはなんとかつないでいる――まだ、逆転の目はあるはず!!
しかし――。
「やっぱ勝てなかったかー。読みが甘かったーーーーーーー!!」
対戦相手が上級者であったのも、祐菜にとっては運が悪かった。最後の言葉を残し、頭上から降ってきた水とともに勢いよく流されていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
月見里・華夜
「音ゲー…ですか、良いでしょう!燃え尽きるほどのビートを御見せいたしますよ」
『へぇ自信ありそうじゃねぇか』
ステップ部門へと自信ありげに登録
「忍の修行で鍛えたステップをご覧あれ!」観客への【パフォーマンス】も忘れずスタート!
鍛えた華麗なステップからの【ジャンプ】や【残像】も駆使しCGもかくやという演出を行います。
『すげえな、厨二娘意外な才能だぜ……けどよぉ!』
踊りやパフォーマンスは完璧だった観客は大いに魅了されたことだろう…しかし肝心のポイントはまるで増えていなかった!
「おかしい…プロジェクト歌姫や太鼓のアレは完璧だったのに!」
『プッシュ部門にでろよーー!!!』
敗北者としてスプラッシュされます
彩波・いちご
音ゲーはやったことないですけど、歌って踊るのは得意ですし、パフォーマンスは大好きです
これでもアイドルなので!
……地方ローカルですけど(ぼそ
※アイドルとしては女子扱いでやってますのでよろしくです
というわけでステップ部門に挑戦
スキルはわからないので使いません
純粋にダンスだけで勝負です♪
スプラッシュが怖いので一応水着姿で
※水着はイラスト参照
ゲームスタート!
軽快なステップと、足だけでない上半身も使ったパフォーマンスで観客を魅了しますよ
もちろんフルコンボ狙いますが、仮に失敗しても、それを次のパフォーマンスに繋げて魅せたいですね
スプラッシュの中も華麗に切り抜けてフィニッシュ!といきたいですねっ!
●ニンジャ VS アイドル
「音ゲー……ですか、良いでしょう!燃え尽きるほどのビートを御見せいたしますよ」
『へぇ自信ありそうじゃねぇか』
黒のセーラー服の上に漆黒の外套に身を包み、迫力のある効果音を背負いそうなポーズを決めつつ現れたのは、月見里・華夜(現代に生きる忍び・f19119)――そんな彼女に、茶々を入れるのは彼女が纏っている外套の『フォリア』だ。
そして、そんな彼女らに相対するのは――。
「音ゲーはやったことないですけど、歌って踊るのは得意ですし、パフォーマンスは大好きです!これでもアイドルなので!」
――地方ローカルですけど、と小声でぽそりと付け加えた彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)である。そんないちごは、スプラッシュ対策にと赤色の可愛らしい水着で参戦だ。
「え!?アイドルなんですか!?すごい!あとで握手してください!!」
「えぇ、もちろん!」
アイドルに生で会うなんてはじめてー!ときゃっきゃっとはしゃぐ華夜にいちごが笑顔で手を振る。まさかの、対戦前の和気あいあいとした雰囲気である。
「ヘイ、お嬢さん方!楽しそうなのは何よりだが、ゲームをはじめてくれよな!」
「「はーい!」」
司会者の進行に、声をそろえて返事をし、各自スタート設定を始めていく。二人とも、特にスキル設定はせず己の力――パフォーマンス力――で勝負をするようだ。
「忍の修行で鍛えたステップをご覧あれ!」
「アイドルのダンス、楽しんで行ってくださいね!」
まさかの、忍者対アイドルによるパフォーマンス対決の始まりである。
「ふふふ、忍ぶだけが忍者なのではなのですよ!」
『いや、忍者は忍ぶ者だろうがよ』
フォリアのツッコミも綺麗にスルーし、忍びの訓練で鍛え上げられた華麗なステップからのジャンプ、そして素早い動きによる残像でまるでCG演出かと思うような動きを魅せていく。
「華夜さん、すごい!でも、アイドルとして!パフォーマンスで負けるわけにはいきませんっ!!」
華夜のパフォーマンスに対し、いちごも負けじとステップのキレをあげていく。軽快なステップ、そしてステップだけでなく上半身も使い、ダンスとして魅せるパフォーマンス。
「うわっと!?」
少しバランスを崩すものの、それを悟られぬよう、まるで最初からそのような振付であったかのごとく魅せるいちご。さすがのアイドルである。
そして、しっかりとノーツを見極めパフォーマンスの精度も上げながら確実にコンボをつないでいく。
「さぁさぁ、どんどんいきますよ!」
それに対抗するかの如く、バク宙を決めたりとアクロバティックな方へと加速していく華夜。
完全に、この対決は音ゲーバトルでなくダンスバトルへと様変わりしていた――。
『すげえな、厨二娘意外な才能だぜ……けどよぉ!』
「フォリア!うるさいですよ!これからが山場なんですから黙っててください!」
華夜は、ここでフォリアの忠告をきちんと聞いていればよかったのだ――いや、それでもすでに遅かったのかもしれないが。
「さぁ、スプラッシュタイム決めますよ!」
「えぇ、いちごさん!ここで勝負です!!」
最後の山場――スプラッシュタイム!少女たち(?)の熱いラストダンスが始まった。
ダンスとしての魅せる動きを残しつつも、確実に決められるステップを踏んでいくいちご。
それに対して華夜は、曲に合わせて動きをどんどん加速させていく。
そして、この勝負を制したのは――。
「勝者、彩波・いちご――
!!!!」
「やったぁ!!」
可愛らしくぴょんぴょん飛び跳ねるいちごの横で、華夜は首をかしげる。
華夜といちごの点差は圧倒的だった。
観客席の盛り上がりだけでいえば、両者譲ることはなかったはずだが――。
「私の得点少なくありません!?」
『おまえ、パフォーマンスに集中してノーツ見てなかっただろぉ!?』
そう、曲に合わせてパフォーマンスをしていたものの華夜は全く譜面通りのステップを踏んでいなかったのである。
「おかしい……プロジェクト歌姫や太鼓のアレは完璧だったのに!」
『それならせめて、プッシュ部門にでろよーー!!!』
フォリアのツッコミもむなしく華夜の頭上からスプラッシュの水が一気に襲ってきて――。
「いちごさーん!握手はまた後ほ、ぶふぉわっ!?」
「は、華夜さーん
!!!!」
華夜とフォリアは勢いよく流されていったのであった。
その後、無事にいちごと握手に記念写真まで華夜がお願いしたのはまた別の話である。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アニカ・エドフェルト
こういう、ゲームは、やったこと、ありませんが…
〈ダンス3〉を、使って、『ステップ部門』で、頑張って、みますっ
服装は、動きやすいいつもの(非水着のイェーガーカード)服装、です。
ええと…。タイミングが合えば合うほど、高得点…
とは、いっても、いきなりでは、難しい、でしょうから、
まずは、全部踏み切ることを、目指して、みます。
スキルで、判定の幅を、広げれば、やりやすい、はずです。
さて、結果は、どう、でしょうか…。
…やっぱり、初めてで、いきなりは、難しかった、ですね。
…それじゃ、行って、きますっ
(笑顔のまま水にのまれて流されていく)
●かわいさに包まれて
「こういう、ゲームは、やったこと、ありませんが……頑張って、みますっ」
ぐっと、両手のこぶしを握りやる気をみせるのは、アニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)である。ダンスのスキルを武器に、ステップ部門への参加を決めた。
「ええと……。タイミングが合えば合うほど、高得点……」
動きやすさを優先さえせ、服装はいつもの胸元のリボンがかわいらしい、パステルカラーの服装に身を包み、まずはルールをしっかりと確認する。
ゲーム自体が初めてのため、操作方法を確認しつつ、ゆっくり一つずつ進めていく。
今までの参加者たちと比べると、圧倒的に開始までにかかる時間がかかっているため、周りはイライラしているのかと思いきや――。
「まずは、全部踏み切ることを、目指して、みます……ので、スキルは……」
「うんうん、それだとねぇ、その上にあるスキルの判定幅増やすやつがいいと思うな」
「な、なるほど……スキルで、判定の幅を、広げれば、やりやすい、はずですね……これに、して、みます!」
対戦相手も、にこにこした顔でアニカにスキルのおすすめを教え、会場もなんだか、ほわんほわんしたような雰囲気で見守っている。
これは完全に、娘を見守る保護者もしくは、孫を見守る爺婆の姿である。
「えっと……これで、準備、完了……ですっ!」
「よーし、よくやったぞ!お嬢ちゃん!」
「頑張ったねぇ!」
「あわわ……あ、ありがとう、ござい、ますっ!がんばり、ます!」
始まる前から褒められる状態である。
とはいえ、これで準備は整った――楽曲も決まり、ゲームが始まった!
「わわ!?」
はじめてのゲームであることと合わせて、体の小さいアニカには、画面を見つつ足元のステップを踏むのは少し難易度が高かったようだ。
それでも、持ち前の運動神経とダンスの心得で徐々にステップが様になっていく。
「みぎ、ひだり……どうじにっ!」
しっかりと譜面を確認し、軽やかにステップを踏んでいく。しかし――。
「はえ!?ノーツがたくさんでっ!?あわわわわ!?」
訪れたスプラッシュタイム。スキルも発動して、判定枠は大きくしたものの流れてくる大量のノーツに目がぐるぐる状態になってしまうアニカ。
そして、結果は――。
「……やっぱり、初めてで、いきなりは、難しかった、ですね」
さすがに勝てるだけの点数は稼げなかったが、やれるだけやった――そんなアニカの表情は満足気であった。
「いっぱいの、応援に、応えられ、なかったのは、残念、ですが……それじゃ、行って、きますっ」
最後の一言を残して、笑顔でスプラッシュに飲み込まれていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
【W天使+犬】
※出来れば個々で別の対戦相手希望
負担な場合VSで勝敗お任せ
ゲームは詳しくないけど
ダンスなら任せて
僕と慧華ちゃんはステップ部門に水着参加
夏輝君にあらかじめゲームとしての判定基準や注意点の確認
魅せつつも確実にボタンを踏んでいく方向で
【指定UC】を発動
【楽器演奏や歌唱】の経験で
リズム感にも自信あるんだから
笑顔を崩さず手振りも優雅に魅せつつフルコンボ狙い
ただ僕は勝負に出るよ
サビの盛り上がりで得点増加の代わりに判定がシビアになる技発動
より強化した【ダンスパフォーマンス】と判定範囲の【見切り】で
見せつけてあげちゃう!
終わったら夏輝くんの応援も忘れない
負けたらご飯奢らせるぞー!
朱雀・慧華
【W天使+犬】
白地に水色リボン付きのワンピース水着で参加
はいはーい!私も【ダンス】なら任せて!
澪ほど凄い技は持ってないし、ゲームもよくわかんないけど
とりあえず楽しめばいいんだよね!
なんか足元のボタン踏みながら!
音楽に合わせて即興の【歌唱】を口ずさみながら
皆も楽しくなるような【パフォーマンス】
なるべく間違えないように難しいところでは
必殺技?でミスを無かったことにする!
間違い気にしながら自分らしく踊れる程の技量はまだ無いから
安定して楽しむことを最優先!
勝てれば嬉しいけど、もし負けちゃってもいいや
スライダーの時に【指定UC】でおっきい浮き輪を具現化
わーいたーのしーい!
終わったら夏輝応援!
がんばれー!
小林・夏輝
【W天使+犬】
青系の海パンで参加!
ダンスは得意じゃないけどプッシュ部門なら任せろ!
二人にダンスゲームでの加点判定指導
勝ち狙いなら最重要はリズムだかんな
あとは正しい判定ラインを確実に踏む事!だけど…
まぁ慧華ちゃんは普通に楽しめばよし!
俺はまず応援、出番が来たら頑張る
目標はフルコンボかつ、ナイス5回以下ってとこかな
今まで数々の音ゲータイトルやりこんできた俺に言わせりゃ
ハンデ無しならそんくらい楽勝って感じ?
なにより男としてはかっこいいとこ見せたいじゃん…!(本音
あ、澪が一応同性なのは知ってっけどな
俺に挑むならエキスパートモードで
スコアランキング全国上位狙えるようになってから
出直してくるんだな(キリッ
●わんっ!ふぉー、おーる!!
「それじゃ、夏輝先生のスプノ講座ー!!」
「「わーっ!」」
それは、大会が始まる少し前の時間。音ゲーバトルに参加を決めたものの、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)、朱雀・慧華(純真天使・f17361)の2名がゲームに詳しくなかったため、ゲームの類が得意な小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)にまずはアドバイスをもらうこととなったのだ。
二人に頼られるのは、悪い気はしない――ふふん、と鼻を鳴らして夏輝がゲームのポイントを説明していく。
「勝ち狙いなら最重要はリズムだかんな。確実にステップを踏むことが大事だ!例えば、対戦相手と二人ともフルコンボだった場合の得点差は『ジャスト』判定、いかにリズムぴったりでステップが踏めたか、になってくる」
「ふむふむ、なるほど」
「何か難しそうだねぇ。ダンスは得意だけど澪ほど凄い技は持ってないし……大丈夫かな?」
夏輝の解説にこくこく、頷く澪と対照的に慧華は少し心配そうな表情だ。
「ゲームとしては、正しい判定ラインを確実に踏む事!だけど……基本はゲームって楽しく遊ぶものだからさ!慧華ちゃんは普通に楽しめばよし!」
「なるほどっ!とりあえず楽しめばいいんだよね!なんか足元のボタン踏みながら!」
とてもざっくりした感想ではあるが、納得したように慧華にその調子その調子と頷く。
「そうそう!それで、澪はもちろん――」
「勝負に出るよ!楽器演奏や歌唱の経験でリズム感には自信があるんだから!」
澪の言葉に、それでこそ!と頷いて夏輝がスキルの説明を続ける。
「慧華ちゃんはクリアを優先ってことで、ミスでもコンボが繋がるこのスキルを選ぶこと。澪は、判定枠がシビアになる代わりに得点アップになるスキルな。んで、使うタイミングは『スプラッシュタイム』って大体サビのタイミングで最高難度になるからここで高得点狙っていくのに使うのが澪、慧華ちゃんはここが一番ミスが出やすいからそこをフォローする感じで使うってことで」
「オッケー!それじゃ、皆頑張っていこうねっ!!」
「「おー!!」」
3人で輪になり、パンっと両手をそれぞれの掌に合わせる。
準備は万端、いざ――勝負の時!
「うわぁ、まさか3人の中で一番手になるとは」
どきどきするなぁ、と白地に水色リボン付きのワンピース水着に着替えた慧華は、緊張を押さえるように胸に手を当てる。
しかし、観客席の方を見ると自分を応援してくれる二人の姿が見える。
こちらを見て、ぶんぶんと大きく手を振ってくる姿を見ると緊張も和らいでいくようだった。
「いっぱいアドバイスももらったし!頑張らなきゃね!」
気合を入れなおしたところで、ゲームが始まった。
「~~♪」
音楽に合わせて即興の歌唱を口ずさみながら、軽快にステップを踏んでいく。笑顔で繰り広げるパフォーマンスからは楽しさが伝わってくる。
「(できるだけ、間違いには気を付けつつ
……!)」
自分らしく踊れる程の技量はまだ無いけれども、譜面を見ながら正確に踏んでいくなら自分だってできるはず。
「スプラッシュタイム!夏輝君が言ってたのはここだね!」
今だ!とスキルを発動し、ミスをカバーすることでコンボを繋げていく。
その結果は――。
「あー、残念!ダメだったかー!!」
対戦相手に勝つことはできなかったが、全力で楽しんだのだ。後悔はない。
そして、頭上に降ってくるスプラッシュを前に【具現化される夢(シェイピングドリーム)】を発動、なんと大きい浮き輪を具現化することでスプラッシュさえもアトラクションにしてしまったのだ。
「わーいたーのしーい!」
大きな浮き輪に乗り、楽し気に流されていくのであった。
「さぁ、次は僕の番だね!」
慧華ちゃんの分も頑張らなきゃね!と気合を入れる澪は黒のパーカーにオレンジのショートパンツ丈の水着だ。その水着で会場が一瞬ざわつく。
「お嬢ちゃん、女の子なんだから早くパーカーは締めないと!」
「僕は男だよっ!?」
パーカーの前が開いていなければ、きっと女の子だと思われたままであったのだろう。そんなやりとりを挟みつつ、ゲームが始まった。
「さぁ、優雅にいっくよー!」
笑顔を崩さず手振りも優雅に、指先まで気を配ったパフォーマンス。魅せることを忘れずに、それでも勝利を狙ってしっかりとタイミングを合わせてステップを踏んでいく。
「僕のパフォーマンス、しっかり見ててね!」
サビの盛り上がりに合わせた『スプラッシュタイム』でスキルを発動。シビアになった判定も【scena(スケーナ)】でより強化したダンスパフォーマンスと、譜面の流れを見切ることで難なくコンボをつなげていく。
そんな澪の結果はもちろん――。
そして、応援席の二人に向かって満面の笑みでピースをして見せる澪であった。
「よっしゃ、真打ち登場!負けてられねぇぜ!」
一人、プッシュ部門に参加した夏輝は二人の水着に合わせて青の海パンで登場だ。
「夏輝がんばれー!」
「負けたらご飯奢らせるぞー!」
観客席から聞こえる二人の応援に大きく手を振って応える。
「目標はフルコンボかつ、ナイス5回以下ってとこかな。今まで数々の音ゲータイトルやりこんできた俺に言わせりゃハンデ無しならそんくらい楽勝って感じ?」
ふふんと、そう言いながらスキルを選んでいく。バトルゲーマーとして、負けるわけにはいかない――それより、なにより……。
「(男としてはかっこいいとこ見せたいじゃん
……!)」
応援席にいる可愛らしい天使のような二人を前に(もちろん、一人が男だということは分かっているけども!それはそれ、これはこれだ)いいところを見せたいのだ!
「いっちょ本気出していくぜぇ!」
音楽が流れ出すと同時に、真剣に譜面に向き合う。目線は譜面のみ、手元は見ない。ノーツを見落とさないように、タイミングを少しもずらさぬようにコンボをつなぐ。
その調子で『スプラッシュタイム』もなんのその、プレイしたことはありましたか?という勢いで完璧に叩いていく。
「俺に挑むなら、エキスパートモードでスコアランキング全国上位狙えるようになってから出直してくるんだな」
キリっとした顔で勝利宣言をした夏輝のリザルト画面は有言実行、フルコンボはもちろん、オールジャストの完璧な結果であった。
そして、自分よりも喜んでいる2人の姿を見つけて嬉しそうに微笑んだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鈴木・志乃
さいっこーじゃん!
はい! はい! やるやるやりますさすが我が故郷!
音ゲー大好き今日は楽しみだな~
事前にどういう曲が出そうかサイトとか漁っておくよ
さて私の知ってる曲が出ますように【祈り、世界知識】
ステップ部門
現役役者で配信者として、何としてでも魅せなきゃね
UC発動
【歌唱、ダンス、パフォーマンス、聞き耳、第六感】の技術で、リズムしっかり取って合わせるよ
あースプラッシュタイムここだね
たとえ難しくてもおかしなリズムは運営は作らない
【見切った】、サビの決めの一音でジャストシュート狙いにいく!
複数スキル使えるなら難易度高くなっても高得点狙えるやつね
パフォーマーとして、引けないよここは……!
●ブラック・ショウタイム
「さいっこーじゃん!はい! はい! やるやるやりますさすが我が故郷!」
鈴木・志乃(ブラック・f12101)は、瞳をキラキラ輝かせると一目散に受付へと向かった。キマイラフューチャー育ち、現役配信者の志乃にとっては、参加をしないという選択のない舞台≪ステージ≫だ。
「音ゲー大好き今日は楽しみだな~。それじゃ、『I、スプノに関する楽曲情報を纏めて』」
そう呟きながら、待ち時間の間にスプラッシュ・ノーツに関する情報を集めるべく、人工知能搭載型インカムの『I』に話しかける。
『オーケー、シノ。任せて!サーチスタート……ヒット、200オーバー。最新筐体曲に絞り込みをかけるよ』
「ありがと、『I』!楽曲情報は任せるよ、私の方でもサイトを見てみるよ」
ユーザーたちが上げている動画や、プレイの感想やコツなどが掲載されているサイトをどんどんチェックしていく。自分の番になるまでに集められるだけ情報は集めておくに限る。
「情報はOK!残すは、ランダム楽曲で知ってる曲が来るのを祈るのみっ!」
――準備は整った、あとは運を味方につけ、最高のステージを魅せるのみ!!
そして、いよいよ志乃の番がやってきた。真夏の海辺に、黒スーツ――その出で立ちにこの暑い中と会場がざわついた。しかし、そのどよめきがしばらくして別のものへと変わっていく。
「なぁ、あれブラックじゃね?」
「え、うそ!?マジで!?」
そのざわめきを背に、被っていた黒のハットを取り、観客席に向けて一礼をし、にぃっと笑う。
「さぁ、ショーの始まりだよ!楽しんでいってね!」
志乃の言葉が飛ぶなり、ワッと歓声が上がった。観客たちは、盛り上がるだけでなく、カメラを構えたりと思い思いに記録デバイスを取り出し始める。え、だって、これ生配信みたいなもんじゃん!?わぁわぁ、とすでに会場は志乃の独壇場だ。
「(現役役者で配信者として、何としてでも魅せなきゃね)」
志乃が選んだのは、ステップ部門。スキルは高得点を狙える判定がシビアになるものをセレクト、そしてランダム楽曲が選ばれた――。
「(キタ、キタ、キターーーー
!!!!!これはイケる!)」
選ばれた楽曲は、祈りが通じたのか志乃も聞いたことのあるダンスナンバー。これならば、曲のリズムを取ることは容易い。あとは、正確に、タイミングよくステップを踏んでいくのみ!
音を聞き、譜面をしっかり見てタイミングを合わせる。ただ、魅せる者としてそれだけで終わるわけにはいかない!ゲームとしては、ステップを踏むだけで十分だ。だが、独自の振付をアドリブでつけてまるでダンスを踊るかのように全身で表現する。
「さぁ、しっかり見ててよー!!」
自身を追いかける撮影用ドローンに向け、ばっちりウィンクを決める。いよいよ、ここから最難関スプラッシュタイムだ。
「(パフォーマーとして、引けないよここは
……!)」
連続ステップ、上下左右あちらこちらへと誘導するジャンプステップ――けれども、たとえ難しくてもおかしなリズムは運営は作らない!それであるなら、自身のスキルであれば間違いなくついていけるはず!!
「見切った!!!!ここで、ジャストシュート
!!!!!!」
寸分の狂いないステップで決めた渾身のジャストシュート。当然のごとく、フルコンボも決めており得点差も、会場の盛り上がりも圧倒的であり、司会者の熱の入った志乃への勝利コールが会場に響き渡った。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ナンバーワンズ』
|
POW : ナンバーワン怪人・ウェポン
【ナンバーワン兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : トロフィー怪人・ジェノサイド
【トロフィー攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 金メダル怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【金メダル】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
|
「いやぁ、すげぇのが見られたな!」
「うまいだけじゃなくて魅せるやつが多いよな、優勝が誰になるか楽し――」
観客たちが感想を言い合いながらワイワイ盛り上がっていた時だった。
「「「優勝するのはオレたちだーーーー
!!!!!!」」」
そんな叫びをあげ、会場に乱入してくる怪人は――。
優勝カップ、金メダル、『1』の姿をしていた。
「大会と言えばオレたち」
「勝つのはもちろんオレたち」
「優勝が似合うのはオレたち」
「「「そんなわけで!この大会の優勝はオレたちが頂いた
!!!」」」
優勝は頂いた、とは言っても怪人である彼らが参加者として大会に参加するわけではないのは当然のこと。
観客たちは何かのショーが始まったのか?とざわざわしている。
騒ぎが大きくなる前に、あの怪人たちを倒さなければ!
会場に控えていた猟兵たちは、一斉に怪人に向かって駆けだしていくのだった。
======================================
【お知らせ】
2章のプレイング受付は9/1(日)8:31~となります。
受付の締切は最初にプレイングを頂いた方を基準にご案内する形となりますので締切日が確定次第MSページ等で告知いたします。
数日お時間を頂きますが受付開始期間になりましたらよろしくお願い致します。
ナギツ・イツマイ
Darn!お前らもsplashしとくかよ?
詩宴:MCバトル
OKユーアーNo.1!俺はonly ONE!
でもアユノー?一番偉いのは王様って事
お前ら1のくせに無理やり0付けて威張っtenじゃん?O様のフリ!
俺はOnly元々頭にonしてっから!
てめぇらはNo、つまりNothing!
昔の人言ってたso!10!既に死す!
アシッドレインが偽物全部溶かす!
ほらなんか曇ってきたぜ?蒼天既に死す!
good-by good-dey GG EZ!
概要:1に0後付けした偽物の王様(10)に天(10)の裁き、酸のゲリラ豪雨を受けてもらうぜベイべ。私は頭の方にOついてる(01)からセーフだよ?
●詩宴、再び――降りしきる 偽王に下す 天の裁き
突如、音ゲーバトル会場に現れた怪人ナンバーワンズ。
怪人らしく物理的に優勝を我が物にするべく、今回の優勝トロフィーを奪おうと辺りの様子をうかがっている。
そんなナンバーワンズの上から声が響いた――。
「Darn!おまえらもsplashしとくかよ?」
声の主は、ナギツだ。バトル会場の柱の上に立ち、ナンバーワンズを見下ろす。
「あっ!!なんだ、おまえは!!俺たちより上に立つとはどういう了見だ!!!」
ナンバーワンに拘るだけに、なんであれ自分たちより上に誰かがいるということを許せない様子だ。
だが、そんな怪人たちの様子は気にも留めずナギツのラップが再度会場に轟いた――!
「OKユーアーNo.1!俺はonly ONE!」
ビシッとナンバーワンズを指さし、その後自分を指す。
怪人たちは単純なので、自分たちをナンバーワンと言われ一瞬、ワッと湧いた。しかし、続くオンリーワンで首を傾げ動きが止まった。
そんな怪人たちの様子を気に留めることなく、ナギツのラップは続いていく。
「でもアユノー?一番偉いのは王様って事」
「おまえら1のくせに無理やり0付けて威張っtenじゃん?O様のフリ!」
「俺はOnly元々頭にonしてっから!」
「てめぇらはNo、つまりNothing!」
どんどんヒートアップするリリック、そして言葉の刃が鋭くなり――ナギツの言葉に引き寄せられるように蒼天だった会場の空に暗雲が立ち込める。
ナンバーワンズは気付いていない、このラップが詠唱になっていることを。
「昔の人言ってたso!10!既に死す!」
「アシッドレインが偽物全部溶かす!」
「ほらなんか曇ってきたぜ?蒼天既に死す!」
詠唱、完了――調和は天秤の上に――発動するは、《双皿秤の詩演(ソーサラーバカリノシエン)》
――ぽつり、一粒の雫が落ちた。
「あ、なん……うわぁぁぁぁ
!!!???」
気付いた時には遅かった、降りしきる酸の雨は容赦なく、言葉だけの『ナンバーワン』を溶かしていく。
「く、くそっ!!俺の力で!!」
酸の雨を防ぐべく、金メダル怪人が自身のメダルを巨大化させ、バリアのように展開するがその程度のメダルでは守り切れない。
じわり、じわりと金メダルが溶けていき、また酸の雨がナンバーワンズを襲う!
「だ、だめだーー!!!これやべぇよ!?」
「good-by good-dey GG EZ!」
慌てふためくナンバーワンズを見下ろし、ナギツはひらりと手を振った。
大成功
🔵🔵🔵
四軒屋・綴
《アドリブ絡み改変歓迎》
ふむ……よくみればナンバーワン怪人は筋肉質、トロフィー怪人は長身なのだな……
いやそんなことより優勝は貴様達の物ではないッ!!スプノを心から愛し楽しんだ皆のものだッ!という訳でダッシュッ!
聖杯の鏖殺"トロフィー・ジェノサイド"……ならば溢れるほどに喰らわせてやろうッ!敵の攻撃に合わせユーベルコード発動ッ!総掛かりでフルコンボならぬフルボッコだッ!!自撮りは後にしろ4番ッ!!
連続攻撃を分身が受け止めている間に回り込み後ろをとるッ!一度その取っ手……掴んでみたかったッ!!
おもむろに掴み全力でジャイアントスイングッ!そして脳天……?から地面に叩き付けるッ!
ふぃーっ…(良い笑顔)
●優勝トロフィーを掲げる者
「はぁはぁ、死ぬかと思った……」
「いやいや、あれはずるいだろ!避けられないもん」
「溶ける雨ってやべぇよ」
なんとか、酸の雨を耐え切ったナンバーワンズ。
しかし、そこに再度彼らの上から声が響いた。
「ふむ……よくみればナンバーワン怪人は筋肉質、トロフィー怪人は長身なのだな……いや、そんなことより優勝は貴様達の物ではないッ!!スプノを心から愛し楽しんだ皆のものだッ!」
ヒーローとは高いところから現れるものである――蒸気機関車系ヒーロー『勇蒸連結ジョウキング』の登場だッ!!
「何を言う!我々は、ナンバーワンの名のもとに!!全てにおいてナンバーワンでなければならないのだ!!」
一体どんな理屈なのだ、と思うがそれが怪人としての精神のようだ。
残念ながら、話が通じる相手ではない。相手はただひたすらに『ナンバーワン』という称号にこだわっているだけなのだ。
ナギツの立っていたものと反対側にそびえる柱に立っていた綴は、ナンバーワンズの反論を聞き、トウッ!!と勢いよく飛び降り、くるっと一回転したのち着地!!
ビシッと指を指し、
「そう言うのであれば正々堂々勝負をしてナンバーワンとなるがいいッ!!それができぬと言うのであればッ!!」
ロングコートの裾のような蒸噴轟進ジョークブースターを稼働し、勢いをつけてナンバーワンズへと向かう!
「ふんっ!!返り討ちにしてくれる!!」
勢いよく突撃してくる綴に対してトロフィー怪人が前に躍り出る!
そして、頭のトロフィーを綴に向けるとカップから勢いよくトロフィーが弾丸のように射出される――!
「聖杯の鏖殺“トロフィー・ジェノサイド”……ならば溢れるほどに喰らわせてやろうッ!」
弾丸トロフィーにも焦ることなく、綴がユーベルコードを展開する。
「在・倍・列・車ッ!」
『任せるジョキ!』
『やってやるジョキ!』
《在倍列車(アルバイトレイン)》が発動し、50体もの分身が現れそれぞれが、綴に向かって放たれた弾丸トロフィーを確実に撃ち落としていく。
「ヨシッ!!その調子だッ!!総掛かりでフルコンボならぬフルボッコだッ!!自撮りは後にしろ4番ッ!!」
『えー、だってめっちゃ映えるやつジョキ』
綴、そして49体の分身たちがトロフィーと格闘しているのを背景に記録デバイスでパシャパシャと自撮りをする分身4番。
綴の言葉に心なしかしょんぼりした雰囲気を見せつつも、しょうがないとフルボッコタイムに参戦だ。
「あ!ちょっと!!数の暴力はずるいって!!」
トロフィー怪人の抗議を物理的に却下し、再度ブースターを加速させ、一気に背後に回り込む。
「一度その取っ手……掴んでみたかったッ!!」
トロフィーの持ち手をぐっと掴み、まるで優勝した時のようにトロフィー怪人を持ち上げる。
そして、それをすかさず記録デバイスでパシャパシャと収める4番。ちゃっかり、自分が写ることも忘れない!(綴より4番が大きく映っているのは気にしてはいけない)
「ぎゃー!!俺は持ち上げる方で持ち上げられる方じゃないんですけどー!!」
「問答無用ッ!!」
綴、全力でジャイアントスイングッ!!!ぐるっとトロフィー怪人の体が反転し、頭?もとい、トロフィーから地面に叩きつけられる!!
ドォォォン!!!!
力任せに投げられたトロフィー怪人は、叫び声を上げる間もなく地面にめり込んでいた――。
「ふぃーっ……」
『いいジョキ!いいジョキ!映えジョキ!!』
いい仕事したなぁ、と言わんばかりに笑顔で額の汗を拭う動作を見せる綴をよそに、地面にめり込む怪人との自撮りに精を出す4番なのであった。
大成功
🔵🔵🔵
セシリア・サヴェージ
む、現れましたね。そろそろかと思い鎧に着替えておいて正解でした。
そんなに優勝したいのであれば大会に参加してゲームに勝てばよいものを……というか大会に参加しないで優勝とは、優勝の定義が揺らぎますね。
UC【滅びの風】を使用した【範囲攻撃】でまとめて骸の海に帰っていただきましょう。この黒き風、なかなか涼しげでしょう?
ナンバーワン兵器がいかなるものかは存じませんが【武器受け】で対処します。接近戦を仕掛けられた場合は暗黒剣で【2回攻撃】を行い退けます。
●容赦なき、漆黒の風刃
「くそ!あいつら、えげつないことしやがる!」
「全然抜けないぞ!?」
よいせ、よいせと地面にめり込んだトロフィー怪人を残りの二人が一生懸命引っ張り出す。思いっきり叩きつけられたものを引き上げるのには難儀をしているようで、なかなかトロフィーが出てこない。
そんな隙ばかりの状態を、猟兵が見逃すはずがない。
音ゲー大会中の水着姿とは打って変わって、漆黒の鎧に身を包んだセシリアが躍り出る。
「そんなに優勝したいのであれば大会に参加してゲームに勝てばよいものを……というか大会に参加しないで優勝とは、優勝の定義が揺らぎますね」
「あ、やばいぞ!トロフィー怪人は俺に任せて、お前はあいつを……!」
こちらに向かってくるセシリアの姿を確認し、トロフィー怪人の救助とを手分けしようとするが――。
「その必要はありませんよ――」
言うなり、両手に構えていた大剣、《暗黒剣ダークスレイヤー》をぐっと握り、大きく振り被る!
「――まとめて骸の海に帰っていただきましょう!!吹き荒べ黒き旋風よ。逆巻く刃となりて仇なす者を切り裂け!」
セシリアが降りぬいた大剣から巻き起こった風が、暗黒を纏った竜巻となる。
黒き風の刃が、辺りを覆い、容赦なくナンバーワンズを切り裂いていく。
避けようにも、完全に囲まれてしまっているため彼らには対抗する術はなかった。
「この黒き風、なかなか涼しげでしょう?」
「くそっ!酸の雨かと思ったら次は竜巻とか天変地異か何かか!!」
肩で息をするかのように、ぜぇはぁとなんとか堪えきったナンバーワンズ。
唯一、彼らにとって幸運だったのは風の力でめり込んでいたトロフィー怪人がすっぽ抜けたことだろうか。
「やられたままで終われるか!!食らえっ!!」
ナンバーワン怪人が『1』の形をした槍を取り出し、セシリアへと詰め寄る。
「私の風を耐え切ったことは予想外でしたが――」
そのまま、セシリアを貫くべく渾身の勢いで槍を突き出すが――。
「この程度で私を貫けると思いましたかっ!!」
槍の穂先を大剣で受け止め、その勢いのまま、グッと押し返すかのように武器を払う。
「おわぁ!?」
競り負けたナンバーワン怪人の手から槍が落とされる。
もう、彼を守るものも、反撃をするための手段もその手には残っていなかった。
「これで、終いですっ!!」
一閃、二閃――セシリアの背丈とそう変わらない大きさの大剣を流れるように振るい、なすすべもないナンバーワン怪人は、その場で倒れ伏すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
未不二・蛟羽
ヘルミナさん(f02267)と参加
力づくで一番とってもぜんぜんカッコよくないし、楽しくないっす!やるならゲームで勝てっすー!
【スカイステッパー】で【空中戦】に持ち込み、トロフィーは回避。足技でお返しっす!当たらなければ怖くないっすもん!
途中にダンスパフォーマンスを挟みながら敵の注目を集めて、敵をおびき寄せるっす!
イイ感じに纏まってきたらヘルミナさんにタッチっす!
なんかきらきらのアゲアゲでカッコいいやつで!一気にやっちゃえーっす!(わくわく)
えっ、ビーム、かっこいい…俺も俺もー!
【水守】でデッカい氷の柱を作って、ばーんって撃ち出すっす!ちょっとビームっぽくないっすか、ダメっすか?
【アドリブ歓迎】
ヘルミナ・イェルソン
引き続き蛟羽部長(f04322)と行動。
部長がノリノリなので私も適当に乗っかっていきましょう。
キマフュはノった方が勝ちですから!
私は後方からの援護射撃をメインに。
指定UCで弾丸に追跡属性を付与、二回攻撃で手数を増やします。
追尾弾で弾幕を張ります。
狙うは敵の攻撃手段であるトロフィー。投げてきても殴ってきても、武器を壊してしまえば勢いは削げるでしょう。
部長の無茶振りには弾丸に発光属性を追加、加えて射撃型に変形させたガジェットを複数展開して擬似極太ビームでばーんといきましょう!
……結局光る弾丸をまとめて連射してるだけですねこれ?
射撃も音ゲーみたいに思えて楽しくなってしまいます。
目指すはフルコンです!
●フルコンボは、デュエットで
「ひゃー、皆すごいっすね!ヘルミナさん、俺たちも負けてられないっすよ!」
「もちろんです!援護は任せてください、部長!」
続いて、駆け出したのは蛟羽とヘルミナの二人だ。
「力づくで一番とってもぜんぜんカッコよくないし、楽しくないっす!やるならゲームで勝てっすー!」
「うるせー!過程じゃねぇ、結果が全てだ!!」
蛟羽の言葉に、なんとか復帰したトロフィー怪人がそう返すが、彼らは過程も結果もすっ飛ばしてしまっている状態である。
そして、蛟羽とヘルミナ目掛けてトロフィー弾丸を発射する。
「まずは、私から行きますよ!――霊子コントロール開始――」
《霊機触媒・歯車》を《作品No.601『イェルド』》にセット。効率よく、確実な援護を行うために『イェルド』を死霊術を転用した独自の強化兵装を纏わせる。「その弾丸、全て撃ち落としますっ!」
『イェルド』を構え、狙いを撃ち出されたトロフィーに向ける。
タン、タン、タンとリズムよく発射される弾丸は追尾機能を持って狙ったトロフィーを打ち抜いていく。
「ヒューッ!さすが、ヘルミナさん!俺も負けてられないっすよ!」
そんなヘルミナに続くように、蛟羽が跳躍とともに背中の羽を広げて飛翔する。
ヘルミナのトロフィーを撃ち落とす弾丸のリズムに合わせて、まるでダンスを踊っているかのような華麗な動きでトロフィーを避けていく。
ヘルミナは、蛟羽が動きやすいよう、蛟羽は、ヘルミナが狙いやすいよう抜群のコンビネーションで狙い打たれるトロフィーを攻略していく。
「ふふ、射撃も音ゲーみたいに思えて楽しくなってしまいますね。狙うはフルコンです!」
「お!いいっすね!なんかきらきらのアゲアゲでカッコいいやつで!一気にやっちゃえーっす!」
キラキラした期待の瞳を向けられ、ヘルミナがグッと詰まる。
「どんなリクエストですか、それ!?とはいえ、部長がノリノリなので私も適当に乗っかっていきましょう。キマフュはノった方が勝ちですから!」
「《霊機触媒・歯車》再稼働、発光性能付与――《ガジェット・コルセット》射撃型へ――行きますよっ!!」
コルセット型ガジェットを複数展開し、一斉発射による疑似的なビームを展開させた。
数多の光る弾丸は、束となりナンバーワンズを纏めて薙ぎ払っていく!
「えっ、ビーム、かっこいい……俺も俺もー!」
「……いやまぁ、結局光る弾丸をまとめて連射してるだけですねこれ?」
しかし、ビームは敵だけでなく蛟羽の心にも刺さったようで、瞳のキラキラ具合は三割増になっている。
「よーし!ミズチの怒り、思い知るっすー!」
元気よく叫ぶ蛟羽に応えるかのように、尾の蛇――蛟が咆哮をあげた。
――水守(ミズノカミ)――周囲の水気が、蛟の元に集まり冷気により巨大な氷の柱となっていく。
「ばーんと、いくっすよー!!!」
蛟羽の掛け声とともに、巨大な氷の柱がナンバーワンズに向かって放たれる。
「あ、ちょ!?それ、ビームと違う!?」
「それもう光線になってないから!!何か物理だから!?」
「重量がちが……ぎゃーーーーーっ
!!!!」
ドォォォン!!
ビームとは思えない音が響き、放たれた氷柱はナンバーワンズを纏めて押しつぶす。
「ビームっぽいと思ったんすけど、ダメっすかね?」
「私のも疑似的なので、強いことは言えないですけどあれをビームと言ってしまってはダメですよ、部長」
しょぼんとする蛟羽の横で、しっかりと否定をするヘルミナなのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
秋月・信子
・SPD
FPSのトロフィー実績数とかなんとか言ってますけど「本物」を撃った事の無いトーシロが随分とまぁ粋がっちゃって
ここは一つ…教育して差し上げましょう
「カッコつけてるのはいいですけどサバイバルゲームですよね、これ?」
いいじゃない、遊ぶに変わりないないしね?
じゃあ私はこっちから攻めるから、信子はそっちからお願いね
連中ちゃんと的に向けて撃ってるのか分からないしぐらいバリバリ撃ってくるし、【地形の利用】で遮蔽物相手に無駄弾を使わせながら各個撃破していきましょ
「でも数が多すぎますし…リモコン地雷で纏めて【吹き飛ばし】ません?」
いいわね、じゃポイントまで【挑発】しながら【おびき寄せ】るから頼んだわよ?
藤原・祐菜
オブリビオンを叩き潰す。みんな仲良しのゲームです。(猫仮面風に)
お前ら交流会になんちゅーことを!!出禁や出禁!!
こんなこともあろうかと用意した黒猫のお面を被って出動。某社社員による寸劇みたいな感じに偽装。
風水観測で観客に被害が出ないよう、かつ自分の安全を予測しながらオブリビオンに向かっていくで!
お前らなどこの私一人で十分だー!!(PSVを掲げながら)
PMP2、DLコンテンツで絶賛発売中!!(ダイマ)
刃物は振ったらまずいから峰うちで殴り飛ばしておこう。蹴ったり殴ったりとヒーローショーっぽく偽装するで。
我は黒猫神の使い!交流会をぶっ壊す不届き物は許されないぞ!
蛇塚・レモン
天空から念動力+空中戦で隕石めいた急降下キックでエントリー!
怪人たちのいる場所の中心に蹴り込めば、衝撃波でふっ飛ばしてだまし討ち!
「……なるほど、大体わかったよっ!」
すぐさま第六感と学習力、そして持ち前の戦闘知識で瞬時に状況判断、レモンは蛇神家三種の神器がひとつ、蛇腹剣クサナギに霊力を通わせて武装の神格を限定解除!
「イベントを台無しにする怪人たちは、あたい“たち”がぶった斬るっ!」
誰だと尋ねられたら、こう答えよう
「通りすがりの、霊能力探偵だよっ! ゴッドアーマメントッ!!」
半径54mの不可視の霊力刃の結界がオブリビオンを刻む!
(先制攻撃+範囲攻撃+鎧無視攻撃+なぎ払い+ロープワーク+衝撃波)
●連携!特撮ショー!
「あのトロフィー弾丸、なんなのかしら……なってないわね」
「なんというか、単純な数打てば当たる理論よね」
先陣を切った猟兵たちと戦うナンバーワンズの戦法を呆れた様子で評する信子たち。
「まぁ、結局『本物』を撃った事の無いトーシロなのよね。ここは一つ……教育して差し上げましょう」
「カッコつけてるのはいいですけどサバイバルゲームですよね、これ?」
「細かいことは気にしない!それじゃ、うまく挟み撃ち狙いながら行くわよ」
《スイーパー》を構える姉に続き、《ハンドガン》を構えた信子は短く頷くと、左右に分かれて飛び出した。
「次から次へと出てくるな、おまえたち」
「それは、こちらのセリフです!どれだけしぶといのですかっ!!」
立て続けに現れる猟兵たちに、苛立ちを抑えられない様子のナンバーワンズ。
「そうよね、さっきからフルボッコされてるものね」
「うおーー!!うるさいぞー
!!!!」
《姉》の言葉にカチンときた、トロフィー怪人が二人を狙ってトロフィー弾丸を乱射する。
トロフィーが放たれたと同時に、機材の後ろにさっと隠れて反撃のトリガーを弾く。
カン!カン!と音を鳴らし、放たれたトロフィーを撃ち落とす。
「機材だったりで身を隠すことはできるけど、この後大会が続くことを考えると周りの被害も最小限にしたいわね」
「そうね、あれだけ乱射されて観客席にトロフィーが飛んでも危ないし」
観客席にはまだ、多くの人たちが残っている。
イベントの一環と勘違いしているのか、逃げることはなく猟兵たちの戦いを見守っているのである。
「ふふふ、それならウチにまかしとき!」
その言葉とともに、信子たちの前に現れたのは――なぜか、黒猫のお面を被った祐菜だ。
ぽかんとしている信子たちを背に、くるっと観客席の方に向き直ると、大きく息を吸い、大きな声を出した。
「やぁ、みんな驚いてしまったかな! これは、オブリビオンを叩き潰す。みんな仲良しのゲームです!!」
少しわざとらしいぐらいの演技で、観客たちにこれはパフォーマンスであるかのように思わせる。
「おまえら交流会になんちゅーことを!! 出禁や出禁!!」
そのまま、次はナンバーワンズに向き直るとビシッと指をさし敵を煽る。
そして――。
『気は風に乗って散じ、水によって止まる』
詠唱とともに、呪札を八角に飛ばし《スペルカード・シールド》を展開する。
「お二人さん方、観客席の方はウチに任せぇ!」
守りの呪札と、風水による先読みの力で、軽やかに、的確に観客席へと向かってしまったトロフィーを弾いていく。
その光景を見て、湧く会場。そこに、もう一つの影が飛来する――!
「……なるほど、大体わかったよっ! とぉーーーーっ
!!!!」
その言葉とともに、上空から金の髪を翻し、特撮ヒーローよろしく急降下キックをナンバーワンズにお見舞いしながら現れたのは、蛇塚・レモン(黄金に輝く白き蛇神オロチヒメの愛娘・f05152)だ。
「イベントを台無しにする怪人たちは、あたい“たち”がぶった斬るっ!」
一撃、キックをお見舞いした後、くるっとバク宙を決めながら、信子たちと合流する。
「状況的に、こういう感じで決めればいいんだよね?」
「ばっちりや!」
にっこりVサインを決めるレモンに、Vサインで返す祐菜。
「なるほど、これもショーと思わせるということね。となると私たちも負けてられないわね。信子、しっかりポーズも決めるのよ」
「えぇー!?私も!?」
シャキッと《スイーパー》を顔の横に構える《姉》に対し、やらないわけにもと合わせ鏡のようにポーズを決める信子。
「くそっ、なんだか目立つ登場しやがって! なんなんだ、おまえらは!!」
え、あなたたちに言われたくないのですけどと、信子が口に出す前に――。
「我は黒猫神の使い!交流会をぶっ壊す不届き物は許されないぞ!」
「通りすがりの、霊能力探偵だよっ!」
「ふふ、謎の美人スナイパー姉妹よ」
え、もしかしてついていけていないのは私だけ?そんな信子をよそに、残りの三人がノリノリで名乗りを上げる。
「よーしっ!それじゃ、いっくよー!武装神格解放(ゴッドアーマメント)! 目を醒ませ、クサナギ!」
先陣を切ったのは、レモンだ。
《蛇腹剣クサナギ》を鞭のごとくしならせ、剣から放たれた霊力刃ナンバーワンズをまとめて薙ぎ払う。
「やはり、一気にまとめて撃破すべきですね。姉さん、『アレ』を仕込みます」
「オッケー、信子!それじゃ、誘導は任せて」
「ふむ、ではウチらで時間稼ぎやな!」
信子たちの言葉を受け、レモンに続く形で祐菜が躍り出る。
その隙に、信子は仕掛けを施すべく身を潜ませ駆け出した。
「おまえらなどこの私一人で十分だー!!」
挑発するような言葉と、ともに掲げるのはなぜか武器でなくお気に入りのゲーム機。
「貴様、舐めているのかーー
!!!!」
挑発に乗ったトロフィー怪人が再度、トロフィー弾丸を乱射する。
それを呪札で弾き返していく祐菜だが、先ほどと呪札の趣きが変わり、巨大化した盾札に文字が一文字ずつ現れ、祐菜の推しゲーの略称が表示され最後には『絶』『賛』『発』『売」『中
』『!!』と浮かび上がる。
祐菜、渾身のダイレクトマーケティングである。
「姉さん!」
そんな祐菜たちの奮闘の裏、一人仕掛けを施していた信子が完了の合図を上げる。
「オッケー!追い込み、手伝ってくれる?」
「任せて!クサナギの力、見せてあげる!」
守りを祐菜に任せ《姉》とレモンが、信子が仕掛けた方へナンバーワンズを向かわせていく。
《姉》の射撃に合わせ、レモンは《蛇腹剣クサナギ》を振るい、逃げ道を塞いでいく。
「ほらほら、さっきから全然当たってないじゃない?もうちょっと本気を出してみたらどう?」
一足先行していた《姉》が、ポイントの前で挑発するかの如く言葉と共に弾丸を放つ。
「言いたい放題やりたい放題だな!?これ以上好きにはさせ――」
チュドォォォォォォン!!!!
信子が仕掛けていたのはリモコン地雷。ナンバーワンズは言葉を最後まで発することができずに爆炎の中に飲まれていった。
「場所も場所でしたから威力は抑えましたがうまくいきまし――」
たね、と振り返り言葉を続けようとした信子の視線の先には、爆炎を背に、ヒーローのごとく、決めポーズで観客席から喝采を浴びている三人の姿であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
【W天使+犬】
別に僕は優勝興味ないし
狙いたいなら好きにすればいいけど
せめて正々堂々…
あー……うん、だそーです
ごめんね(苦笑)
2人のやる気が凄いので僕は援護
★Venti Alaに風魔法を宿し
【空中戦、空中浮遊】で距離を取りながら
折角だし涼んでいきなよ!
★Staff of Mariaから放つ氷の【高速詠唱、属性攻撃】で
敵の動作妨害
更に子守唄の【催眠歌唱+範囲攻撃】で敵の集中力を見出し
慧華ちゃんや夏輝君の攻撃の命中率補佐
敵がくじらから解放され起き上がる頃
彼らの前で目線を合わせるようにしゃがみこみ
もう我侭は、ダメだからね?
【優しい祈り+破魔】で敵以外へのダメージは無効化しつつ
笑顔の【指定UC】
朱雀・慧華
【W天使+犬】
私だってダンスは無理だけど
お絵かきの一番はオブリビオンには譲らないよ!
全てにおいて1番ってことはつまりそういうことだよね!
翼の【空中戦】で澪とは真逆に動きつつ
先制で【指定UC】発動
攻撃できるものならしてみてよ
動けるならね!
七色空絵筆で空間に描く【アート】は
大小様々な海の生き物達
夏輝と連携を取りながら
怪人さん達ごとUCの力で浮かばせ身動きを封じつつ
実態化した魚達の尾ひれで往復びんたさせたり
サメやイルカさんに体当たりさせたり
残念でしたー
この空間の中なら敵以外も飛べるんだよ!
最後は実態化した鯨さんを怪人さん達の上から落としてドーン!
アートを消し、ほんとのトドメは澪に任せるね!
小林・夏輝
【W天使+犬】
なるほど、つまりあれか?
ここでそれを言うってことは俺への挑戦か?
いいぜ受けて立ってやるよお前らガチゲーマー敵に回した罪は重いからな覚悟しろよ!(一息
攻撃方法は基本物理
★カラクリバットを片手に空間効果で浮遊しつつ
一体ずつ確実にボコす
勿論俺は空中戦は不得意だけど
近付けないなら向こうから来させりゃいいだろ?
★改造腕時計から伸ばしたワイヤーを敵に引っ掛け打撃
次の敵にも打撃
その次も…と見せかけて★R-Lと合体!
ロケットランチャーで【零距離射撃!】
更に敵のUC使用に合わせて【指定UC】
キャラ達を盾代わりに
慧華ちゃんの絵画とタイミングをずらして
確実に攻撃を当てつつ
澪の準備が出来たら即座に退くぜ
●アクアリウム・パレード!
「ひゃー、盛大に行ってるねぇ……別に僕は優勝には興味ないし、狙いたいなら好きにすればいいと思うけど、せめて正々堂々……」
「私だってダンスは無理だけど、お絵かきの一番はオブリビオンには譲らないよ! 全てにおいて1番ってことはつまりそういうことだよね!」
「なるほど、つまりあれか? ここでそれを言うってことは俺への挑戦か?……いいぜ受けて立ってやるよ!おまえらガチゲーマー敵に回した罪は重いからな!!覚悟しろよ!!!」
信子たちの上げた爆炎を見やる澪の両脇に、爆炎にも負けぬ闘志を見せる慧華と夏輝。
そんな二人を見て、好きにすればとも言えないなと笑う。
「それに、オブリビオンを放っておくわけにもいかないし……ごめんね?」
《Venti Ala》の爪先をトントン、と鳴らすと同時に風の魔力を纏わせる。
魔力による翼が現れることで、空中歩行を可能とする靴となる。
ふわりと、空を翔けるとナンバーワンズたちとの距離を取る。
そんな澪と真逆に動くのは、慧華だ。
己の翼を広げると、開幕の一手とばかりに構えた《七色空絵筆》で空に大小さまざまな海の生き物たちを描いてく。
赤色カニさん、オレンジ熱帯魚、黄色のふわふわクラゲ、緑はカメさん、青色イルカに、藍のシャチ、最後に大きく紫クジラ!
「さぁ、皆も一緒に遊ぼうよ!」
慧華の呼びかけとともに、描かれた生き物たちが実体化して空を自由に泳ぎだす。
「おわぁ!?なんだこれぇ
!!??」
慧華の作り出した《具現化される夢(シェイピングドリーム)》による空間に飲まれ、ナンバーワンズはぷかぷか空に浮かび自由に身動きが取れないでいる。
じたばたと手足を動かすが、思わぬ方向にゆらゆら、方向転換しようとすればぐるりと一回転とままならない。
「さぁ、助けてくれよな」
そんな中、愛用の《カラクリバット》を担ぎ、カメの背中に乗るのは夏輝だ。
うまくバランスを取りながら、すぃーっと泳ぐカメの力で一気にナンバーワン怪人の背中に迫る。
「一体一体確実にいくぜぇ!」
「うぼわぁ!?」
ばたばたと逃れようとするナンバーワン怪人に容赦ないフルスイングが襲う!
カキーンと飛ばされた先で待つのは、青色イルカだ。
「え、ちょ!?やめ!?」
どこか楽しそうな様子で、まるでボール遊びをするかのごとくナンバーワン怪人をポンポン跳ねさせる。
「まだまだ暑いもんね!折角だし涼んでいきなよ!」
二人をフォローするかのように《Staff of Maria》を澪が振るえば、清浄なる杖から氷の結晶が、別で逃げ回っていた金メダル怪人を包み込む。
動けなくなったその瞬間を見計らい、藍色シャチが勢いよく体当たりで吹き飛ばす。
「澪、ナイスサポート!」
「うんうん、いい感じ!夏輝、まとめてどーんと行くからあいつも引き寄せちゃって!」
まだ一人逃れていたトロフィー怪人を指す慧華に夏輝が頷く。
「任せとけ!向こうから来させりゃいいだろ?」
《改造腕時計》の狙いをトロフィー怪人に定め、ボタンを押すとシュン、という音とともにワイヤーが射出され、トロフィー怪人を絡めとる。
「くそー!!動けずとも発射はできるのだ!くらえっ!!」
せめてもの抵抗とばかりにトロフィー弾丸を乱射する。
狙いをうまくつけることができないため、誰に当たろうが知ったことかという暴挙である。
「あっぶねぇな!澪と慧華に当たったらどうすんだ!!」
トロフィー弾丸に対抗すべく、夏輝が《バトルキャラクターズ》を召喚。二人の盾となるべく、ゲームキャラクターを操作し、トロフィーへと向かわせる。
的確な操作によりゲームキャラクターたちは、盾という役割を果たしていき、二人に怪我はないようだ。
「夏輝君、ありがとっ!」
「おう!覚悟しとけよー!!」
トロフィー弾丸をかわしきり、反撃とばかりにワイヤーに絡まったトロフィー怪人を引き寄せながら、《カラクリバット》を握りフルスイングの構えを取る。
そのまま振り抜く――!
「と、見せかけてどーんっ
!!!!」
《R −L》を《カラクリバット》に合体させ、ロケットランチャーへと変形させる。そして、肩に担ぎ勢いよく発射!
「よっしゃ!慧華任せた!」
「おっけー!クジラさんよろしくねっ!!」
ロケットランチャーによりぶっ飛ばされたトロフィー怪人は、イルカとシャチの遊び道具となっている残りの怪人たちのもとへと一直線。
それを見やるとイルカとシャチがすぃーっとその場を離れる。
そして、慧華のお願いに合わせて巨大なクジラがナンバーワンズを纏めて押しつぶすべく空から落ちてくる。
「ぐぇぇぇぇ」
ぺしゃんこ状態のナンバーワンズを見て、慧華が《具現化される夢(シェイピングドリーム)》を解除して海の生き物たちが消えていく。
「最後は、澪が決めてよね!」
「うん、任せて!」
空中浮遊を解除して、ててっと地面に倒れ伏すナンバーワンズに近寄っていく。
彼らに目線が合うようにしゃがみ込み、天使の笑顔を見せる。
「もう我侭は、ダメだからね?」
――全ての者に光あれ――
澪の微笑みとともに溢れるまばゆい光に包まれ、ナンバーワンズはそのままひれ伏すのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
鈴木・志乃
改めまして、配信者のブラックです!
皆今日は応援ありがとうね
沢山歓声もらったばかりだけど
もう少しだけ、力貸してくれるかなーっ!
UC発動
さあ、皆一緒に行こうぜ!
キマF夏の名曲セレクション
遅れるなよ、待ってなんてやらないからな!
【歌唱】の【衝撃波】で思い切り攻撃ぶちかますよ!
【コミュ力、誘惑、パフォーマンス、演技】
皆知ってて盛り上がる曲をセレクト
観客に呼びかけてゲリラライブ開始だ【手をつなぐ】
敵攻撃は【第六感】で感知しつつ光の鎖で【早業武器受け】から【カウンター】
その攻撃すら魅せ場にするよ
これは私から皆へのプレゼント!
周囲の水を【念動力】で巻き上げ虹を描く
その後敵に落としてスプラッシュ決めます!
月見里・華夜
「おっとり刀で駆けつけてナンバーワンを気取ろうなど、身の程を知るべきですね」
『ずぶ濡れの女の台詞じゃねぇな』
WIZ ◎
「うるさいですね…【忍転位・極光】!」
ずぶ濡れのセーラー服から魔法少女よろしく 変身バンクと共に忍装束に変化!
「さて今度こそ私の実力をご覧あれ!」
他の猟兵の攻撃でダメージを受けた怪人達に追撃をかけます!
「まずはあなた達の偽りのメダルを頂戴します!」
【先制攻撃】と【盗み攻撃】を組み合わせ敵の金メダルを奪いユーベルコードを防ぎつつ
二刀の小太刀で的確に【部位破壊】しながら飛翔能力で敵を翻弄します
『やっぱりタッチ側ならいい線行ったんじゃねぇかなぁ』
しみじみ相棒を思うのであった
●Supecial Summer Number『CHIMERA FUTURE』
「せっかく皆が作った流れ、活かさなきゃね」
トレードマークのブラックハットを被り直すのは志乃だ。
観客たちを不安にさせないようにと、まるでショーのように怪人たちを相手取っていた猟兵たち。では、その舞台をさらに盛り上げてやろうじゃないか!
本来はシャウトをよく響かせるためのアイテムだが、今回は観客たち皆に声を届けるために《魂の呼び声》を構え、観客席に向かって声を響かせる。
「改めまして、配信者のブラックです!皆今日は応援ありがとうね!」
そう言って、観客席に向かって大きく手を振る。
そして、次はナンバーワンズを指し、
「大会はまだまだ続くけれども、ちょっと邪魔者が入っちゃったみたい!皆と一緒にこの会場を護ろうと思うんだ!沢山歓声もらったばかりだけど……もう少しだけ、力を貸してくれるかなーっ!」
会場全体に呼びかける志乃に返ってくるのは熱狂的な声援だ。
「ありがとう!それじゃ、今から怪人を倒しに行きます。皆の力をかして!」
志乃の言葉に合わせて、このパフォーマンスを撮影するためのドローンが起動し、会場全体を映すべく会場の上空へと飛び立った。
「さあ、皆一緒に行こうぜ!キマイラフューチャー、夏の名曲セレクション!遅れるなよ、待ってなんてやらないからな!」
会場が、歓声に包まれた――!
「ほわぁ!?やっとのこと戻ってきたと思ったら会場が大盛り上がりじゃないですか!?」
『おまえ、完全に乗り遅れたな』
怪人が現れたと聞き、服を乾かす間もなくスプラッシュから戻った華夜を待っていたのは大歓声に包まれている会場だった。
状況はいまいち分からないが、怪人の姿は見えるから完全に乗り遅れたわけではなさそうだ。
これ以上遅れをとるわけにはいかない!軽快なミュージックが鳴り響く会場に華夜が滑り込む。
「おっとり刀で駆けつけてナンバーワンを気取ろうなど、身の程を知るべきですね!!」
『ずぶ濡れの女の台詞じゃねぇし、今おまえが一番遅れて駆けつけてるからな』
しれっと何事もないかのようにキメてみるものの、相棒のフォリアは容赦がない。
「もう!うるさいですね……やりますよ!フォリア!【忍転位・極光】!」
遅れを取り戻すべく、華夜が高らかにユーベルコードの発動を宣言する。
それに合わせて、華夜の周りが煌びやかに光り輝く!
漆黒の外套がリボンのように姿を変えると、音楽に合わせくるくると華夜を包んでいく。指先を伸ばせば、手袋が。踵をコツンと鳴らせば、ブーツが。
そして、最後に纏うは漆黒の忍び装束――!
魔法少女よろしく、変身バンクをしっかりと決めた華夜がナンバーワンズに向かって駆け出した。
「さて今度こそ私の実力をご覧あれ!」
「おっと!ここでステキな助っ人の登場だね!」
愛用の小太刀《右刀・火燐》と《左刀・水蓮》を構え、切り込む華夜を援護するかのように、《魂の呼び声》を通して歌う志乃の声が衝撃波となりナンバーワンズを強襲する!
「はっ!そんな衝撃波程度跳ね返してくれる!」
音の衝撃波を反響させるべく、金メダル怪人がリフレクション金メダルを展開する。
「させませんよ!まずはあなた達の偽りのメダルを頂戴します!」
俊敏に動き回り、展開する金メダルを盗み無効化していく華夜。
「(――ここですねっ!)」
メダルを盗み、返す刀で的確に急所を狙っていく。
『(やっぱりタッチ側ならいい線行ったんじゃねぇかなぁ)』
しみじみ思うフォリアであったが、流石に戦闘中、口に出すことはなかった。
「さぁ、最後は皆で一気に決めようじゃないか!会場の皆、手をつないでっ!」
志乃の言葉に、会場は何が起こるんだ?と思いながら隣の人同士で手をつないでいく。
「それじゃ、右端の人からスタートでウェーブいっくよー!」
「おや?ウェーブですか!それでは、私が一緒に合図となりましょう!」
ナンバーワンズの相手をしていた華夜がバックステップで志乃の元へとやってきた。
それに対して、お願いねと声をかけると志乃が『サプライズ』の準備に入る。
「いっきますよー!!」
右側から駆け出す華夜に合わせて観客たちが一斉にウェーブを起こす。
それに合わせて、志乃が念動力で周囲の水を合わせ観客たちのウェーブに合わせて水を操作していく。
「これは私から皆へのプレゼント!」
流れる水は、太陽光を反射し会場に大きな虹がかかる!
そして、このタイミングで流れる曲は先ほど音ゲートーナメント中に志乃がプレイした楽曲だ。
「さぁ、このタイミング!皆わかるよね!?」
「「スプラッシュ!ターイム!!」」
「ぎゃぁぁぁぁぁ
!!!???」
降りしきるは、ノーツではなく大量の水圧。ゲームの敗者同様、ナンバーワンズたちはスプラッシュによって流されていくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『怪人アルパカスプラッシュ』
|
POW : シンクロナイズドポージング
【量産怪人アルパカマッスルブラザーズ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD : 水も滴るいい体
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ : アルパカウォータースライダー
戦場全体に、【ウォータースライダー】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
「ふふふ、中々豪快なスプラッシュ……しかし、スプラッシュと言えば私の出番ではないかな?」
唐突に――会場に重低音のイケボが響き、現れたのは――!
「アルパカ!スプラッシュ!!」
マッチョな肉体を併せ持った――アルパカだった。
「Splash?」
「ふむ、中々の肉体だなッ!?」
「え?アルパカ?あれが、ですか?」
「うわー!?何か変なのが出たっす!!」
「変なのって言っちゃだめですよ!変ですけど!!」
「え、キモ……(あれが、次の敵ね)」
「姉さん、心の声と逆になってる!」
「あ、あかんやつやー!!」
「でも声だけは何かダンディでいい感じだねっ!?」
「うわぁ……何かすごいの来ちゃったねぇ……」
「可愛くないよー!」
「うん、なるはやで潰そう。そうしよう」
「キャラ強すぎじゃないですかね!?」
「まさか、『スプラッシュノーツ』とかけて出てきたとか言わないよね?」
ざわつく猟兵たちを尻目に、怪人アルパカスプラッシュはフンッ!とポーズを決める。
「スプラッシュと言えば私。それであるなら、この会場を支配するのも私である!」
高らかに宣言するアルパカスプラッシュ。
これ以上、会場をおかしな騒ぎにしてはいけない――。
早急にどうにかしなければ、猟兵たちは引き続き武器を構えるのであった。
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【お知らせ】
3章のプレイング受付は9/7(土)8:31~となります。
受付の締切は最初にプレイングを頂いた方を基準にご案内する形となりますので締切日が確定次第MSページ等で告知いたします。
受付開始期間になりましたらよろしくお願い致します。
四軒屋・綴
《アドリブ絡み改変歓迎》
ふむ……まさしくアルプスの如きアルパカスプラッシュ……ッ!二頭筋キレてるよッ!肩にちっさいチョモランマ乗っけてんのかいッ!!
いや、今はそれどころではないなッ!行くぞ怪人アルパカスプラッシュッ!
まずは両腕に蒸気機関車型装備を装着ッ!そして変形ッ!シュートケムール及びアッツィーコウルッ!斉射開始ッ!多数のマッチョメンに対して面制圧を図りつつ本体へと突き進むッ!
しかし筋肉も壁も厚い……ならば真っ向押し通るッ!ユーベルコードにて床を破壊しアルパカ達の行動を阻害ッ!同時に跳躍から本体へ突貫ッ!情熱と衝撃のジャーマンスープレックスッ!受けるが良いッ!!
●MechanicalSteam VS MuscleSplash
会場をそのわけのわからなさで混沌の渦へと落とした怪人。その名も、怪人アルパカスプラッシュ。
基本的に目立つことが好きなのか、筋肉を見せつけることが好きなのかは謎なのだが、現れてから上腕二頭筋をアピールするフロントダブルバイセップスを決めたり、広背筋を広げるフロントラットスプレッドを決めてみせたりと自身のアピールに余念がない。
「ふむ……まさしくアルプスの如きアルパカスプラッシュ……ッ!二頭筋キレてるよッ!肩にちっさいチョモランマ乗っけてんのかいッ!!」
綴の掛け声に応えるかのように、さらにグッと胸筋と腕や足の太さを見せつけるようにサイドチェストのポーズ――その光景はさながらボディビルの大会。
「いや、今はそれどころではないなッ!行くぞ怪人アルパカスプラッシュッ!」
「ふむ、私の筋肉を楽しんでいってくれても構わないのだがね!カモン!マッスルブラザーズ!!」
正気に戻った綴と相対するべく、アルパカスプラッシュが手をパンパンと叩くと量産怪人アルパカマッスルブラザーズがその横に一斉に現れる。
ほぼアルパカスプラッシュと同個体であり、水着のカラーリングが黒と黄緑であるアルパカスプラッシュと異なり黒と紫になっていることで本体との見分けはつくようであった。
「さぁ、一糸乱れぬ動きで抑え込むのだ!!」
「アル!」「パカ!」
ビシッ、ビシッとポーズを決め量産型アルパカスプラッシュが綴を囲いながら距離を詰めていく。
「そう簡単にはやらせんぞッ!!黒煙連射シュートケムール、赤熱放炭アッツィーコウル変形だッ!!」
アームズジョーク前部が90度回転し、煙突を模した銃口《黒煙連射シュートケムール》に続き、アームズジョーク後部上面の石炭型榴弾弾発射機構《赤熱放炭アッツィーコウル》を展開する。
各銃口を量産型アルパカスプラッシュへと向ける!
「斉射開始ッ!」
「アルッ!?」「パカァ!?」
シュートケムールで煙幕を展開しつつ、アッツィーコウルによる榴弾の着弾で広がる熱と衝撃に阻まれ量産型アルパカスプラッシュは怯んだものの、持ち前の筋肉の壁で防ぎつつ前進を止めることはない。
「筋肉も壁も厚い……ならば真っ向押し通るッ!爆・圧・列・車(バーストレイン)ッッ!!」
綴の叫びに呼応するかの如く、両腕に蒸気機関車型装備がガシャン!ガシャン!と音を立てて装着――それと同時に、地面に向かって両腕で最大火力の一撃を叩きつける!
その一撃に耐えられるわけもなく、地震のような振動とともに地割れがおき、量産型アルパカスプラッシュたちは足を取られ動くことができない。
綴は、その一撃を放つと同時に《蒸噴轟進ジョークブースター》を稼働し、跳躍――アルパカスプラッシュ本体へと肉薄する。
「さぁ、真っ向勝負と行こうじゃないかッ!!」
「相手になろうッ!!」
グッと腰を落とし、迎え撃とうとするアルパカスプラッシュに対し、さらにブースターを加速し急発進とともに背後を取る。
「何ッ!?」
「情熱と衝撃のジャーマンスープレックスッ!受けるが良いッ!!」
ガシッとアルパカスプラッシュの腰をホールド、抜け出そうともがくものの、その腕を振りほどくことができない。
「ぬわぁぁぁぁぁ!?」
勢いよく反り投げ、ドォォォン!という音とともにアルパカスプラッシュは頭から地面へと叩きつけられることとなった。
大成功
🔵🔵🔵
●水着パフォーマンスで勝負!?
先陣を切った綴とアルパカスプラッシュの戦いを見守りつつも、未だマッチョなアルパカに動揺を隠せない猟兵たち。
「この世界のアルパカは一体どうなっているのでしょう……アルパカというのは可愛くてふわふわで4足歩行で……」
「う……カピバラさんは好きなんだけど……マッチョ……マッチョかぁ……勿体無いなぁ……」
本来のアルパカとの差異に頭を抱えるセシリアと澪。
キマイラフューチャーだからこその怪人かもしれないが、さすがにマッチョなアルパカはあの怪人だけだと思っていたい――どうか、お願い……そうであって。
「申し訳ありませんが筋肉とかマッチョはNGで」
『まあ体型以前にアルパカは無理だな笑うしかねぇ』
「え、イケボだしありっちゃありだよ!」
キリっとした顔でNGを告げる華夜&フォリアのコンビに対して、シャーマンであるレモンは案外寛容だ――とはいえ、放置するわけにもいかないのでそれはそれだけれども。
「よく分かんないけど……スプラッシュってゲーム中のアレっすよね?そしたらあのアルパカさん、負ける側じゃないっすか?」
「部長、素直な事は良い事ですがそれは時に人を傷つけるのですよ。いや私も正直同じ事思いましたけれど……でも、多分あれスプラッシュならなんでもいいやつですよ」
こそっと耳打ちする蛟羽に同意しつつ少し呆れた目線を送るヘルミナ。
『最後はキワモノが来たわねぇ……』
「えぇ、しばらくポージングばかりしていたものだから戦う気があるのかと思いましたが一応はあるみたいですね……あの、姉さん?」
そして、その様子を眺めて何か思案気な《姉》の様子に信子はなんだか嫌な予感がし、思わず声をかけると――。
『水着パフォーマンスバトルなんてどうかしら?』
「「なんだってー!?」」
《姉》の唐突な提案に、頭を抱える信子の代わりに他の猟兵たちがツッコミを入れてくれた、そう思っていたのだが――。
「えー!?めっちゃ面白そうじゃないっすかー!」
「ふふふ……水着コンテストには間に合いませんでしたが、水着パフォーマンスバトルとあらばやぶさかではありませんね。忍び衣装を水着風にアレンジしてみましょう」
「さっきはヒーローショーみたいな感じだったもんね!また魅せる感じでいけばいいんだよねっ!水着は持ってきてなかったけどパフォーマンスはいけるよ!」
「皆さんのノリがよかった……!!いえ、でも姉さんがこうなってしまっては止められません……やってしまいましょう!」
覚悟を決めた信子の言葉に、猟兵たちが頷いた。
いざ、水着パフォーマンスバトル開幕――!!
蛇塚・レモン
<WIZ>
イケボのアルパカさん、チーッス!
支配とかそんなの抜きにして、あたいたちと一緒に遊びたいなら素直に言えばいいのに~?
なになに? もしかしてツンデレかな?
あと、そこまで鍛えるのに眠れない夜もたくさんあっただろうねっ!
(オブリビオンにフレンドリーなシャーマン特有のムーブ)
って、わっ!?
すごいすごいっ!
ウォータースライダーだーっ!
めっちゃ楽しいコレーっ!!
出来れば水着で来たかったけどねっ!
(巨大な蛇神様を召喚してボート代わりにしがみつく)
でも、これズルいから禁止っ!
蛇神様、破壊念動波でUC無効化して壁をぶち破っちゃって!
水圧でアルパカさんを押し流しながら、あたいもオーラガンをぶっ飛ばすよっ!
月見里・華夜
「申し訳ありませんが筋肉とかマッチョはNGで」
『まあ体型以前にアルパカは無理だな笑うしかねぇ』
引き続きUC忍転衣・極光形態のまま巨大迷路に突入します!
『馬鹿正直に迷路に突入して大丈夫か?』
「他の猟兵もいますからね、こちらに意識を割いている余裕はないはず…その間に迷路を攻略します!」
高速移動を駆使し流れる水と壁に沿って迷路を高速で突き進みます
「ウォータースライダーである以上水が出口に向かって流れる!その流れを見つければいいのです!」
無事迷路を踏破できれば他の猟兵と戦闘中であろうアルパカに【先制攻撃】脱出の勢いそのままに攻撃!
「筋肉が重すぎるようですね、止まってみえますよ?」
決め台詞も忘れずに☆
セシリア・サヴェージ
この世界のアルパカは一体どうなっているのでしょう……。アルパカというのは可愛くてふわふわで4足歩行で……と、動揺してしまいました。何はともあれ倒さなくてはなりませんね。
突如として戦場にウォータースライダーが!?こんなことなら水着に……ではなくて、なんとか抜け出さなくては。【第六感】で出口を探りながら滑ります。
抜け出せたらこちらの反撃の番です!UC【呪縛の冷気】でアルパカを氷漬けにして動きを封じている間に暗黒剣で【鎧砕き】ならぬ氷砕きの攻撃を行います。氷片となってスプラッシュしてしまいなさい!
●攻略!ウォータースライダーラビリンス
「ふぅ……猟兵たちよ、なかなかやるじゃないか!どうかな!?」
綴の一撃により地面にめり込んでいたアルパカスプラッシュ、セイッと勢いよく立ち上がるなり地割れしていた床を修復するかの如くウォータースライダーを創造していく。
しかし、それはウォータースライダーと言う名の巨大迷宮だ。道はあちらこちらへと枝分かれし一見ではどこが出口に繋がるかは検討がつかない。
「アルパカウォータースライダー!!私のもとに辿り着くのであればこのスライダーラビリンスを超えてくるがいい!!」
「突如として戦場にウォータースライダーが!?」
「わっ!?すごいすごいっ!ウォータースライダーだーっ!」
「楽しそ……いえ、ここはしっかり攻略していきましょう!」
立ちふさがるスライダーラビリンスに驚いたり、喜んだり、気を引き締めたりと三者三様の姿を見せたのはセシリア、レモン、華夜の三人だ。
「それなら私にまかせて!お願い、蛇神様っ!」
レモンの声に応えるように巨大な白蛇が現れる。
「わぁ、すごいですね!」
感嘆の声をあげる華夜にレモンは嬉しそうに胸を張った。
「さぁ、一気にいくよ!皆も捕まって!」
「良いのですか?」
「もっちろん!!」
セシリアの問いに、大きく頷くのを見てレモンに続いて華夜とセシリアも蛇神様にボートのようにしがみつく。
「いっくよー!!」
レモンの掛け声とともに咆哮を上げ、蛇神様が一気にウォータースライダーを滑り出す。
「めっちゃ楽しいコレーっ!!出来れば水着で来たかったけどねっ!」
「ふふふ、水着アレンジにしていたのは正解でした!」
「確かにこれは水着でいた方がよかったですね……あ、この水の流れは……次は右へ向かってください!」
勢いよく駆け巡るスライダーを心なしか楽しみつつもセシリアの第六感が迷路を正解へと導いていく。
「ウォータースライダーである以上水が出口に向かって流れる!その流れを見つければいいのです!」
「オッケー!この調子で行っちゃおう!スライダーを抜けたら一気に攻めちゃおう!」
華夜の言葉に頷き、レモンが蛇神様のスピードを上げる。
セシリア、華夜が水の流れを見極め、レモンがうまくスライダーを潜り抜けていく。
「見えたっ!イケボのアルパカさん、チーッス!支配とかそんなの抜きにして、あたいたちと一緒に遊びたいなら素直に言えばいいのに~?でも、これズルいから禁止っ!蛇神様っ!あいつにお仕置きしちゃって!!」
元気なレモンの挨拶とともに、ウォータースライダーラビリンスを抜けた蛇神様の咆哮が響き、衝撃波がアルパカスプラッシュを襲う。
「私のアルパカスライダーを攻略したことは褒めてやろ……ぬわぁぁぁぁ!?」
待ち構えてたアルパカスプラッシュを容赦ない衝撃波が襲い、制御しきれなくなったアルパカスライダーが崩れ去っていく。
「さぁ、今のうちだよ!!」
「えぇ!筋肉が重すぎるようですね、止まってみえますよ?」
これを好機と一気に華夜が攻め立てる。
二対の小太刀を振るい、まるで剣舞のように立ち回りながら連撃を与えていく。
大胆に、アクロバティックに――視界を遮るかの如く、そして――。
「セシリアさん!」
「お任せ下さい!!動けぬ体に残された瞳で真の恐怖を味わうがいい!」
セシリアが左手から暗黒の冷気をアルパカスプラッシュに向けて放つ。
その冷気は、足元に纏わりつくとパキパキと音を立てて、アルパカスプラッシュを凍結させていく。
「呪縛の冷気、そう簡単に逃れられませんよ!」
一時的ではあるものの、うまく足止めはできたようだ。
後続の猟兵たちへのアシストはできた、3人は頷いて一度身を翻した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヘルミナ・イェルソン
引き続き蛟羽部長(f04322)と。
部長、素直な事は良い事ですがそれは時に人を傷つけるのですよ。
いや私も正直同じ事思いましたけれど。
さて、相手が頑丈なら更なるエネルギーを上乗せすれば良いだけです。
指定UCで脚の踏み込み強化と右腕に大型インパクトナックルを形成。
思いっきり助走を付けて拳を振り抜き、部長の足場にしてもらいましょう。加速度とパワーを乗せて部長を吹き飛ばします。
そして自分も追いかけて直接敵をぶん殴りますよ。
アッパーで浮かせれば部長も追撃しやすくなるでしょう。
インパクトにはインパクトで対抗、これこそ王道です。
が、なんだかいきなり格ゲーに変わった気分ですね?
未不二・蛟羽
ヘルミナさん(f02267)と参加
よく分かんないけど…スプラッシュってゲーム中のアレっすよね?
そしたらあのアルパカさん、負ける側じゃないっすか?
え、言っちゃダメ?
相手が力んで固くなるっていうなら、力ませなければいいっすよね?
【No.40≒chiot】を武器改造で子犬型にしてアルパカさんへ向かわせるっす。尻尾もふわふわにして、アルパカさんを舐めたり尻尾でくすぐったりさせて邪魔させるっす
その間に俺たちは合体技っす!
ヘルミナさんの拳に着地、からの、撃ち出しとともにジャンプっす!
勢いに乗ってびゅーんって跳びながら、尻尾の蛇ちゃんを【ガチキマイラ】で変化させ噛みつき攻撃
【大食い】でもぐもぐするっす!
秋月・信子
・SPD
『最後はキワモノが来たわねぇ…』
そうですね…さっきからポージングばかりしていますけど、戦う気があるのかないのか…
『じゃ、最後は浜辺のビーチ定番の…』
「…水着コンテスト、です?」
『当然。スプラッシュならスプラッシュでご退場ってのが筋ってもんよ』
さっそく姉さんが主催者さんやお客さん達にも水着コンテストの点数を競って最下位が流されるというのを提案しちゃっていますが、ああなったらもう止められないので【覚悟】します
ただの水着コンテストでなく「戦いながら水着と身体を魅せる水着コンテスト」らしいので【ダンス】を踊るように動き、【パフォーマンス】でガンスピンや息の合った曲芸撃ちを披露しながら戦います
栗花落・澪
【W天使+犬】
う…カピバラさんは好きなんだけど…
マッチョ…マッチョかぁ…
勿体無いなぁ…
この会場は皆のもの
貴方だけに好き自由にはさせないよ
★爪紅の【投擲】プレゼントで爆煙を起こし
その間夏輝君に任せて子守唄の【催眠歌唱】で
敵の思考、動作を鈍らせる
更に自前の翼で【空中浮遊、空中戦】
アルパカさんが浮いたら【指定UC】発動
素早く近づき、風の【高速詠唱、属性攻撃】を纏わせた★Venti Alaと
指定UC効果で舞い散る花弁の斬撃による回し蹴り、吹き飛ばしで
敵を夏輝君の元へ
更に夏輝君の攻撃で敵が水中に落ちた瞬間
★Staff of Mariaから放つ氷の【全力魔法】で凍結
敵の技も利用させてもらわないとね
朱雀・慧華
【W天使+犬】
スプラッシュは確かに楽しいけど
アルパカさんの独り占めはダメだよ!
私も後でもう一回やりたいもん!!
爆煙を合図に【指定UC】発動
★大自然のローラーシューズの【ダッシュ】で
足場に虹の橋を描きながら【空中戦】
更に夏輝のために足場代わりの大きなクラゲを描き
どんなに無敵でも…動けないなら、意味無いよね?
今日の空は青空!
敵が作り出した空間の天井や壁にぶちまけるように
青空や雲などの風景をそのまま写した★七色空絵具をばら撒き
周囲をまるでVRのように爽やかな夏の景色に
更に再び太陽色の★七色空絵筆で空中に輝く動物達をお絵描き
アルパカさんを宙に浮かせたらこっちのもの
自分勝手さんは頭冷やして来て!
小林・夏輝
【W天使+犬】
よっしゃ、行くぜ!
澪の爆煙を合図にアルパカ野郎の水着に★改造腕時計のワイヤーを引っ掛け
全力【ダッシュ】での【ロープワーク】で敵の周りを走り回り
縛り上げによる動き封じ狙い
敵さんにゃ悪ィけど
真っ向勝負じゃ俺らに勝ち目無さそうだかんな…見た目的に
慧華ちゃんの技で敵が浮いた所で敵からワイヤーを外し
勢いよく回収する事で敵を空中で高速回転
更に俺は慧華ちゃんが描いた足場を辿って宙に避難
【指定UC】を発動、合体させておき
俺もジャンプして自分のUC達と連携
俺は★バットで、UCはパンチで飛んできた敵を全力で水中に叩き落とす
前衛不在でもやる時ャやれるんだからな
嘗めんなよ!(人差し指でズビシィ)
●Attack!Attack!!Attack!!!
「なんたる不覚!!しかし、動けぬのなら耐え切るのみっ!!」
ふんっ、と全身に力を籠めると元々あった筋肉量が倍増するかのごとく体格が膨れ上がり、まるで鋼鉄の肉体のようであった。
「ハハハ、これぞ《水も滴るいい体》!!」
ビシッとポーズも決めるアルパカスプラッシュだが、防御という名の筋肉に全振りした彼は動くこともままならない(が、それはそれとしてポーズはあれこれ決めている)。
『さぁ、言い出したからには私たちから積極的に魅せにいかなきゃね!』
「えぇ、姉さん行きましょう」
二人同時に、ショルダーホルスターから《ハンドガン》、《スイーパー》を取り出すと、背面から投げ、トリガーガードに人差し指を差し込みキャッチ、クルクルクルとガンスピン――そして、まるで鏡のように左右対称に動きながら連射でアルパカスプラッシュを狙う。
しかし、圧倒的な硬さを誇る肉体にカキンカキンと弾かれる。
『チッ!予想以上に硬いわね!』
「まさか、頭まで硬くなっているとは」
それなら、肉体以外ならと頭や関節などを狙ってみるも怯む様子すらない。
「相手が力んで固くなるっていうなら、力ませなければいいっすよね?それなら、任せるっすー!!」
「うん、僕も力になれると思う!一緒に行くね!」
その様子を見て、動いたのは蛟羽と澪だった。
バッと、愛用の紫苑が描かれた黒の犬耳パーカー《No.40≒chiot》を脱ぐと可愛らしい黒の尻尾がもふもふな子犬へと変化させる。
「さぁ、アルパカスプラッシュへゴーっす!もふもふを味わうっすよー!」
「子守歌のおまけつき!そして、慧華ちゃんと夏輝くんも任せたよっ!」
澪は赤花の髪飾り《爪紅》のおしべをぴんっと引き抜き、果実を模した手榴弾へと変化させるとアルパカスプラッシュに向かって投げつける。
子犬がじゃれつき、尻尾でくすぐったりしている隙に、澪の投げた手榴弾がもくもくと煙をあげる。
それを合図に慧華と夏輝が動き、澪は二人の援護に回るため子守歌を歌い始める。
「ハハハ、可愛い子犬じゃない……Zzzzz」
意識が遠のいてしまえば、その鋼の肉体も維持できないであろう――眠ってしまえば、どうということはないはずだ。
その予想通り、子犬のくすぐりと子守歌のダブルコンボで、アルパカスプラッシュは通常の状態に戻り、気持ちよさそうに眠り始めた。
「さぁさぁ、今のうちだよーっ!!」
まず動いたのは、慧華だった。《大自然のローラーシューズ》で空を駆けると虹の軌跡。
そして、足場となるように大きなクラゲを一つ、二つと流れるように描いていく。
「サンキュー、慧華!よっしゃ、行くぜ!」
夏輝が《改造腕時計》からワイヤーを射出し、慧華の作り出したクラゲの足場を飛び移りながらアルパカスプラッシュをぐるぐると縛り上げていく。
ぐっすり眠っているアルパカスプラッシュは目を覚まさない。
「そして、今日の空は青空!!」
空中に《七色空絵具》をばら撒き、綺麗な空色を一面に描く。そこに、大きな入道雲を描くと、それはまるでVRのような爽やかな夏の景色へと変わっていく。
「まだまだ、いっくよー!」
そして、太陽色の《七色空絵筆》で本来の可愛らしいアルパカたちを描いていく。
描かれたアルパカたちは、幸せそうな寝顔で眠っているアルパカスプラッシュを空へと浮かせていく。
「今度は俺の番!」
よっ!と、夏来が巻きつけたワイヤーをコマ回しのように引き抜くとアルパカスプラッシュが高速回転されていく。
「ほわっ!?何事かね
!!!???」
さすがに目を覚ました、アルパカスプラッシュ。しかし、自分の状況がまったく理解できていない。
「はっ、恥ずかしいから一瞬で終わらせるよ……!夏来くんパス!」
舞い散る花弁とともに、豪華絢爛なドレス姿へと魔法少女よろしく変身した澪が風の魔力を纏わせ威力を高めた全力の回し蹴りをお見舞いする。
そして、澪に応えるように変形済の《カラクリバット》を構えた夏来が自分に向かって飛んでくるアルパカスプラッシュを迎え撃つ。
「力を貸してくれよな!」
召喚したバトルキャラクターたちが合体し、夏来をサポートする。そして――。
「ジャストミート!!」
カッキーン!!と良い音が鳴り響き、再度アルパカスプラッシュは空へと浮いた。
「我々も負けてられませんね」
そして、そんな三人の連携を見て、グッと拳を握るのはヘルミナだ。
――身体強化、承認――コールとともに、握られた拳に装着されるのは大型インパクトナックルのガジェット、そして――。
「相手が頑丈なら更なるエネルギーを上乗せすれば良いだけです……部長、行きますよ!」
「オッケー!合体攻撃!魅せてやるっすよ!!」
脚の踏み込みを強化するガジェット。これにより、強化した脚力で助走をつける。そして、その拳の上に蛟羽が飛び乗り――準備は整った。
「思いっきりぶちかましてやってください!」
ヘルミナが思い切り右の拳を振り抜き、蛟羽を放り投げた!
「任せろっすー!!ぱくーんといっちゃうっすよ!」
その勢いのまま蛟羽がジャンプし、再度空へ飛ばされたアルパカスプラッシュへの追撃を狙う。
くるんと、空で半回転すれば獲物を狙うかの如く、尾の蛇が大きく口を開け――。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」
がぶりと、牙が刺さりアルパカスプラッシュが悲鳴を上げる。
鋼の肉体が解除された状態では、その身を守るものは何もない。
「ヘルミナさん、いくっすよ!」
尾を勢いよく振り回し、アルパカスプラッシュをヘルミナ目掛けてぶん投げる。
「私の一撃も、貰っていってくださいよ!」
ぐっと腰を落とし、再度脚を強化して一気に跳ねる。
そして、落下してくるアルパカスプラッシュめがけ、インパクトナックルを振り上げる!
綺麗に決まったアッパー。地面に叩きつけられることなく、アルパカスプラッシュが三度空を舞う。
「インパクトにはインパクトで対抗、これこそ王道です……が、なんだかいきなり格ゲーに変わった気分ですね?」
音ゲーをしに来たはずだったんですけどね、とアルパカスプラッシュを見やり、ヘルミナが小さく呟いた。
『さぁ、信子!今なら私たちの攻撃も通るわよ!』
「えぇ、姉さん!決めましょう!」
お互いに頷き合うと、息の合ったコンビネーション射撃を見せる信子たち。
それはまるで、ダンスを踊るかのように軽快なステップに合わせて曲芸撃ちを披露する。
そして、その弾丸は的確にアルパカスプラッシュの急所を撃ち抜いていく。
『さぁ、最後はスプラッシュで決めましょう!』
「よろしくお願いします!」
信子たちが揃って、空に向かって発砲した。
「はーい!まっかせてー!」
「一気に流してやろうではないかッ!」
「最後にド派手にいきますよー!」
「敗者は、スプラッシュです!」
その音を合図に、先陣を切った猟兵たちが、ゲーム大会中に使用していたスプラッシュ機材を一斉にアルパカスプラッシュめがけて放った!
大量の水の流れが、アルパカスプラッシュを飲み込んでいく。
「私がスプラッシュされる側だとぉぉぉぉ
!!!???」
「スプラッシュだけじゃなくて氷漬けにされちゃってよね!」
澪が《Staff of Maria》を構え、水流を氷へと変えていく。
パキパキと氷で覆われていき、アルパカスプラッシュの氷像が出来上がった。
『……氷像、ないわね……』
「なんでちゃっかりポーズ決めてしまっているのでしょう……」
多分、それがアルパカスプラッシュの性なのだろう……これは残しておいてはいけない。
全員が頷き、再度氷像ごとスプラッシュで骸の海へと流し込んでしまうのであった。
そして、今回の音ゲートーナメントは、間にスペシャルショーが挟まれた一大イベントとして当日だけでなく、動画やSNSでキマイラフューチャーの住人たちを楽しませる結果となるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵