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私は、私は、紳士だからな

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●とある屋敷にて
『私は紳士だ、安全と安心、全ての衣食住を与えよう。紳士だからな』
 そこは、とてもとても綺麗なお屋敷でした、清潔なお洋服、おいしいごはん、暖かいベッド。
 貧しい出の子供達は目を見開き驚きました、人攫いにあい連れてこられたお屋敷での待遇は一生自分たちには縁のないものばかりだったからです。

『さぁさぁ、先ずはお腹が減っているだろう食事には早いしおやつにしようか』

 砂糖たっぷりな甘いお菓子なんて食べる機会は一年に一度あればいい品物、子供たちから嬉しそうな声が聞こえます。
 しかし、そのお屋敷には紳士と名乗る温厚そうな男性と人形の様な召使いしかいませんでした。
 子供たちは不思議に感じましたが、これからの幸せな暮らしに胸を踊らせてしまい、それ以上考えませんでした。
 召使いに案内され子供たちがいなくなった部屋で紳士はニヤリと笑います。

『その姿で居られるうちは何があっても私のものだ、できるだけ長く永く保って欲しいなぁ』


「いきなりごめんなぁ、うちはグリモア猟兵しとる玉城・火憐言うわぁよろしゅうなぁ」
 まだ幼く見えた見た目からは反して、落ち着いた振る舞いで猟兵達を前に自己紹介をすると、集まってもらった経緯を話し始めた。

「今回はダークセイヴァーの世界に行って欲しいんやわ、あっちには猟兵が知られてへんから冒険者として振舞ってなぁ」
「話それたけど……今回はとある地方でなんやきな臭い噂があってなぁ。そんでなぁ、ちょちょって調べとったら予感に嫌なもんが当たったんやわぁ」
 やや疲れた顔で続きを説明を続けると。

「自称紳士や言い張ってる男が今回のオブリビオンなんやけどなぁ、だいたい見た目が13から15歳くらいの子供を攫って来させては、自分の屋敷にて監禁して不自由ない生活を送らせてはるんや」
 猟兵たちは首を傾げた、オブリビオンのしている攫ってくるは分かるが不自由のない生活など何がしたいのかと。

「奴さんはなぁ、幼い容姿が大好きなんやって、せやから大事大事してるんや……その容姿の間だけやけど」
 その見た目以上に大人びいてきた者から順に紳士に呼ばれ屋敷から姿を消すらしい。

「まぁ、あれや用済みになったら自らの手にかけるまでがセットなんやから、胸くそ悪いはなしやないか」
 怒っているのだろう、玉城の周りにはどす黒いオーラが見え隠れしていた。

「うち自ら対応したかったんやけど、見つけたのうちやし皆に頼まなあきまへん、どうか皆よろしゅう頼むわぁ」
 ゆっくりと頭を下げた。


雪宮みゆき
 あけましておめでとうございます
 今年もよろしくお願いします
 改めて、雪宮みゆきと言います
 今年の第1作品目をお届けします!

●先ずは屋敷まで向かおう
 屋敷の正確な場所はグリモア猟兵でも分かりませんでしたが、1番近い街は分かったので皆様はそこから屋敷を目指す所からシナリオは始まります。

 しかし、屋敷はどうやら荒野を横断した先にあるらしいのです、荒野にはあの危険なピンクスライムが巣食っているのに!
 そう、あのピンクスライム!
 何がヤバいかってもうヤバいんです!繊維質てきな物が大好きで溶かしながら食べますヤバいです!金属もゆっくり溶かしながら食べますヤバいですね!?
 打撃に強く、魔法にも強く、皆様の対処が試されることうけあいです。

 シリアスになるか、ネタになるか……MSすら分からないので、皆様の頑張り次第です
 良ければお付き合い下さい。
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第1章 冒険 『スライムに出会っちゃった。』

POW   :    正面から攻撃する。

SPD   :    罠を仕掛ける。

WIZ   :    遠距離から攻撃する。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シエナ・リーレイ
f03212と同行
【SPD選択】
「この先にいけばお友達を沢山作れそうなの!とシエナは勘を頼りに突き進みます。」
お友達候補の気配を察知したシエナは荒野を進みます

「この子はお友達に出来るかな?とシエナは首を傾げながらも毒リンゴを与えます。」

道中、スライムと遭遇しますがシエナは慌てず騒がず、
スライムに何故か持っている毒林檎を与えお友達にする事を試みます

「凄くぷにぷに!とシエナはスライムの感触を堪能します」

スライムさんをお友達に出来たらシエナは歓喜のあまり全裸になる事も気にせずに抱きつきます

「かわいいよ!とシエナはスライムを嗾けます。」

そして、もの欲しげに見るテフラにもスライムを触らせてあげるでしょう


テフラ・カルデラ
子供を攫うなんて許せません!まず紳士って言っている時点で怪しすぎます!
これ以上攫われるのを防ぐために行きましょう!

道中には危険なピンクスライムが…!身に着けているものを溶かしてしまうらしいのです…
…ってあれはシエナさん(f04107)!?い…一体何をやってるんですか!?
え?お友達に? それは良いんですが…シエナさん…服が…
ちょ…ちょっとなんでスライムをわたしに近づけるんですか!?
確かにぷにぷにで気持ちよさそうですし石化能力とかあったらなー…って何を言わせるんですか!?
あぁ…!?服がスライムに溶かされちゃいますうう…!

うぅ…服ボロボロ… だけどこの姿でなら館に入りやすくなったからよしとします…


燈夜・偽葉
何が紳士ですか
自分の好みの相手は愛でてもその相手が自分の好みから外れたら殺すなんて、紳士とは言えません!

その前にピンクスライムですか
巣食っている、となると、数が多そうで、全部回避は難しそうですね
となると、やはり正面から突っ切るのがいいですよね!
全部は無理とは言いましたが幾つかならいけるはず
見切りと残像を駆使して幾つかは回避します
回避できない分は…『剣よ、天を斬って』で切り裂いて
生み出した隙間をすり抜けます!

ふふ、どんなもんですか…きゃー!?
(なんだかんだでやっぱりスライムを浴びる。溶かされる服)
うう、酷い目に会いました…



●ちょっと君たち

「子供を攫うなんて許せません!まず紳士って言っている時点で怪しすぎます!
これ以上攫われるのを防ぐために行きましょう!」
 テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は、やる気をいれるかの様にぐっと両手を顔の前に出して握ってみせる姿はとても愛らしかった。
 それは、中身が男の子だとか状態異常大好きっ子な被虐体質だとか感じさせない愛らしさだった、他のことは些細なことなのだと、こんな可愛い子が女の子な訳では無いじゃないかと、そうに違いないと思わせるには充分な愛らしさだ。
「ん?何だか失礼な風が吹いた気が?」
「そうですね、何が紳士ですか。自分の好みの相手は愛でてもその相手が自分の好みから外れたら殺すなんて、紳士とは言えません!」
「え、そうですよね」
 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)が鞘を差替えながらあいずちを打って同意した、とてもタイミングよかったです、色々助かりました。
 自称紳士に対して言いたい事を話していた2人を視界の端に取ら得ながらシエナ・リーレイ(年代物の呪殺人形・f04107)は荒野の地平線の先に釘付けであった。
「この先にいけばお友達を沢山作れそうなの!とシエナは勘を頼りに突き進みます。」
 お友達候補の気配を察知したシエナはふらふらっと荒野を進みだした、そんなシエナに気づいた2人が慌てて後を追っていくのはシエナがかなり先を歩いて行った後だった。

●待って待って

「この子はお友達に出来るかな?とシエナは首を傾げながらも毒リンゴを与えます。」
 2人がまだ追い付いていない時だった、シエナ・リーレイは幸か不幸かピンクスライムと遭遇してしまった、岩陰からゆっくりとショッキングピンク色をした、子供位の背丈をした丸っこいスライムが現れた。
 しかし、シエナは慌てず騒がずスライムに何故か持っていた毒林檎を与えお友達にする事を試みたのだ……誤字じゃない、毒林檎でお友達にする作戦なんだ。
 ピンクスライムは毒林檎に近づくとゆっくりと丸い身体から触手を伸ばしてペタペタと確認すると、巻き付ける様に毒林檎を確保し勢いよく触手を振りかぶってシエナへと投げつけた。
「ああ、勿体ないです。とシエナは何が悪かったのか首を傾げます。」
『ぶるるるるん』
 ピンクスライムはシエナへと向くと身体を震わせバネの様に勢いよく飛びかかってきた。
「ハグですか、歓迎いたします。とシエナは両手を広げてからガッチリホールドします」
 流石のスライムもまさか自分から抱きしめにくるとのは初めてだったのだろプルプル震えてじっとしていた。

●合流したけど

 そんな時だった、やっと追い付いてきた2人が目撃したのはまさに直視をはばかられる光景だった。
「ちょっとシエナさん、一体何をやってるんですか……え?お友達に?それは良いんですが……シエナさん……服が……ちょ、ちょっとなんでスライムをわたしに近づけるんですか!?」
 ほとんどの衣服と装備が食べられて、素肌を晒しているシエナ・リーレイはスライムの感触を楽しんでいたが、それを赤面しつつチラチラ見るテフラ・カルデラに感触を楽しんで貰おうと近づいて来ていた。
「(なんだかんだでやっぱりスライムを浴びると溶かされるんですね)」
 燈夜・偽葉は他にも居ないか警戒しつつ距離を取ろうとしていた、何故なら横に立つテフラ・カルデラが満更でもなさそうな感じに見えたから……
「確かにぷにぷにで気持ちよさそうですし石化能力とかあったらなー……って何を言わせるんですか!?」
「大丈夫、身体は食べないみたいと、あ……しまった、とスライムに滑ったシエナ・リーレイは先に謝罪します」
 2人に向かって抱きしめていたスライムが綺麗な放物線を描いて飛んでいく。
「え、あぁ……!?服がスライムに溶かされちゃいますうう……!」
「薙ぎ払え!」
 片や頭からスライムを被るテフラ・カルデラ、片やユーベルコード『剣よ、天を斬って(ザンクウ)』にて払いのけに成功した燈夜・偽葉は一安心していたのだが
「ふふ、どんなもんですか…きゃー!?」
 3人にむかって散らばっていたスライムが集まり逃走を計った時だった、運悪く進行経路に立っていたようで背後からの一撃をもらってしまった。
「痛たた、逃げられましたかって……背中の部分が溶けちゃってませんか、これ」
「まだマシだよわたしはもうボロボロだし、シエナは……直視できないし」
「一旦、着替えて追いかけましょうか……シエナさんには羽織るもの渡さないと」
「その方がいいよね、ぷにぷには気持ちよかったけど、コレはね」
「まさか、全て食べるとはお腹が減っていたのかも知れないと、シエナ・リーレイは考えます」
 ピンクスライムは強敵だった、何だかわからないけど強敵だったのだ!
 猟兵よ挫けるな、挑戦し続けるんだ!
 服がどれだけ食べられたとしても!

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

エウロペ・マリウス
(ピンクスライムを見ながら)
……いや、まぁ、うん。
悪いけど、ボクはその先に用事があるわけで。
キミ達に、ボク個人としての恨みはないのだけれど……被害にあった乙女の恨み、ということで諦めて。

行動 WIZ 【全力魔法1】

エレメンタルロッドにおける全力魔法で遠距離攻撃に徹するよ
下手に近寄って服を溶かされたくないしね
数に押されて、万が一、10m以内への接近を許してしまった場合は、凍獄の秘術で全力で殲滅させてもらうよ

彼らも、紳士とやらになんらかのシンパシーを感じて集まったのだろうか?
類は友を呼ぶ、とも言いきれないが、なんとも前哨戦としては力が抜ける相手だね
とはいえ、油断して肌を晒すことはしないよ


霧崎・シズキ
【SPD】罠を仕掛ける
ピンクスライムに何が効くんでしょうか?
まぁ色々とやってみましょう!
油やら各種毒やらを染み込ませた布地を大量に用意して罠としてセットします。……布地はもしかして女性の衣服だと効果が有ったりするんでしょうか?
ちょっと、興味が出たので実験です!
ただの布地と、女性の下着の罠を2種類作ってどっちに多く引っかかるか観察しますよ!
これで、もし下着に多く引っかかったら……。魂まで滅殺ですね!

その後は火を付けた後にユーベルコードで攻撃します

(戦闘後)
あれっ、替えの下着が無い
も、もしかして、間違えて私の間で罠に使ってしまった……!?

おのれ偽紳士オブリビオン!
この恨みは必ず晴らしてくれる!!



●回り込んで先回り

 戦闘音が聞こえたエウロペ・マリウス(揺り籠の哲学者・f11096)の行動は早かった、周辺を確認するため高台に移動すると砂埃をあげて逃げているピンクスライムを視認した。
「シズキさん見つけたよ、かなり急いでるみたいだけど単純な移動だからね、先回り出来るはずだよ」
 それを聞いた霧崎・シズキ(流星の煌めき・f08464)はニヤリと口角をあげるとピンクスライムの先に目線を向けた。

「行幸ですね、先回りして罠をはりましょう効いてくれたらかなり痛手を与えられますからね」
 霧崎・シズキが罠に使うため大量に用意していた布地だが、油やら各種毒やらを染み込ませた布地だった。
 もしかして女性の衣服だと効果が有ったりするんだろうかと、ちょっと興味が出たので実験と称し、ただの布地と女性の下着の罠を2種類作ってどっちに多く引っかかるか観察までセットだったのだが。
「とりあえず、迅速に行こうのんびりはできないからね」
「時間は掛かりませんが、早いに越したことはありませんからねエウロペさん」
 2人は頷き合うとピンクスライムが向かうであろう場所に急行した。

●罠と言う、実験と言う名の……

 ピンクスライムは軽い恐慌状態で逃げていた、まさかあんな人間がいるとは思っていなかったのだ。
 逃げ惑う奴や戦いを挑む奴らは知っていたが、喜んで溶かされている奴は初めてだった、もうなにあれ怖すぎって感じにプルプル震えていた。
 走って走ってやっと落ち着いてきた時だった、鞄から衣服を乱雑に撒き散らかしてある現場に辿り着いた。
『ぶるるる?!』
 何かあったのか知らないが、全力疾走してきたピンクスライムには給水所の様に感じただろう、その様子を岩陰から観察する影が2つあった。
「どうなるかだね」
「まぁ、引っかかってくれたら御の字ですが……これで、もし下着に多く引っかかったら……魂まで滅殺ですね!」
 エウロペ・マリウスは苦笑いしてしまうほど、霧崎・シズキは笑顔に迫力があった。
『ぶるるん?』
 何やらアルコール臭いものや、毒みたいなものを感じたピンクスライムはちゅうちょしていたが、なにも感じない下着をみつけ食べはじめた時だった。
 回りの布が急に燃え始めるとピンクスライムの身体を焼き始めた。
「……いや、まぁ、うん。悪いけど、ボクはその先に用事があるわけで。」
 ピンクスライムを見ながらエウロペ・マリウスはエレメンタルロッドに力を流すと全力の魔法が解き放たれる、火により身動きが制限されているピンクスライムには避けることなどできず直撃すると大きくピンクスライムの身体が波打って弾き飛ばされた。
「キミ達に、ボク個人としての恨みはないのだけれど……被害にあった乙女の恨み、ということで諦めて。」
「そして、判決は有罪ですからきっちり切り刻まれなさい!」
 ユーベルコード【妖剣解放】は自身に【妖刀の怨念】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る技ではあるが霧崎・シズキが得意とするのは居合術である。
「はぁ!」
 閃光が走ったのは瞬間、時間にして何秒だったのだろうか勝負はそこで決していた。
『ぶるるる、ぶるるる!!』
 両断されたピンクスライムは片方を爆散させ目くらましにつかうと、残りの片方がその隙に逃げていった。
「あ、待っ……うわ!弾けた破片もまだ動くみたいだ」
「まったく、最後の切り札みたいですねきっちり処理しておきましょう」
 2人は被害はあまり無く、ピンクスライムに傷を負わす事に成功したのだが……

「あれっ、替えの下着が無い……も、もしかして、間違えて私の間で罠に使ってしまった。おのれ偽紳士オブリビオン!この恨みは必ず晴らしてくれる!!」

 理不尽な恨みがオブリビオンを襲う事になるだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ユースティティア・ルザライト
……いろんなものを溶かしながら食べるスライムね。私も食べられちゃうのかしら。

なんて、冗談は置いておくとして。しっかり頑張って、こどもたちの敵を退治しにいかないと。こどもたちには、ちゃんとした愛を注ぐべきだもの。

ユーベルコード【エレクトロレギオン】を使って、ひとまず様子を見るわ。たくさんの機械でも、壊せるのかしら。溶かせるのかしら。
溶かせるようだったら、なんとか触れないように遠くから攻撃したいわね。私、頑張る。

(共闘、アドリブ大歓迎です……!)


ヘンペル・トリックボックス
嗚呼、嘆かわしい嘆かわしい····!斯様な俗物が紳士を名乗るなど、全時空紳士協会(非公認)の沽券に関わります!即刻排除し然るべき報いを──え?ピンクスライム?一張羅を溶かされては堪らないので、全部式神に任せますとも、えぇ。紳士ですので。

ピンクスライムは式神の群れに任せて、私は【地形を利用】しつつ【目立たない】ように【忍び足で】荒野を行くとしましょう。ピンクスライムに捕まってピンクな展開になりそうな猟兵がいるようなら、式神を数体差し向けて助けに入ります。全年齢向けで楽しんでこその紳士ですので。えぇ。


桐府田・丈華
「変態な紳士ってことだよね!
ボク達で退治しなきゃ!」
まずは屋敷を目指すために荒野を横断します
スライムを発見したら戦闘開始
「ゲームの中のスライムってだいたい雑魚敵だけど」
とやや油断して戦闘します
が、服の袖を溶かされてようやく焦りを感じ慎重に
バトルキャラクターズ達を上手く連携せて罠にかけるように個別に倒していきます
ある程度倒して先に進めるようになったら一気に駆け抜けて屋敷を目指します



●終幕に至るまであと少し

「今回のオブリビオンって、変態な紳士ってことだよね!ボク達で退治しなきゃ!」
 桐府田・丈華(カードバトルゲーマー・f01937)がやる気を漲らせながらガッツポーズをとっていると、ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)は黒檀のステッキに体重をのせ項垂れ気味に呟いた。
「嗚呼、嘆かわしい嘆かわしい····!斯様な俗物が紳士を名乗るなど、全時空紳士協会(非公認)の沽券に関わります!即刻排除し然るべき報いを」
「でも先ずは……いろんなものを溶かしながら食べるピンクスライムね。私も食べられちゃうのかしら。」
「え?ピンクスライム?一張羅を溶かされては堪らないので、全部式神に任せますとも、えぇ。紳士ですので。」
 ユースティティア・ルザライト(ミレナリィドールの聖者・f07011)が、先にこなさなければ行けない事案を冗談混じりであったが確認すれば、ヘンペル・トリックボックスは初めて聞いたとばかりにとぼけて見せたが、本当か嘘か分からない仕草に掴み所の無さを感じユースティティア・ルザライトはため息をついたのだった。

「……なんて、冗談は置いておくとして。しっかり頑張って、こどもたちの敵を退治しにいかないと。こどもたちには、ちゃんとした愛を注ぐべきだもの。」
「その為にも、まずは屋敷を目指すために荒野を横断しないとだね。」
 荒野の先にある屋敷については出立前に情報は仕入れていた、どうやら以前までいた富豪が行方を眩ませていまの男が住みだしたとの事だった。
 行商人から聞けたことはあまり多くなかったが気になるのは子供たちの品物は買うが使用人にはまったく品物を買わないらしい、日常品とまでいくと異常であると話していたのはかなり印象に残っていた。
「ほっほっほ、お二人共屋敷についてはお客様の対応をしてから、改めて考えましょう……あちらから来られますよ」
 指差すさきには初めの頃より半分の大きさに、勢いもかくなったピンクスライムがのっそりと現れるところだった、ピンクスライムは猟兵たちを確認するとすぐさま戦いの体制へと移った。

●戦いに必要な物とは
 ピンクスライムは本日何度目かの身を震わせていた、今日は変な奴に出会ってから録なことが無いのだ。
 ならば今目の前にいる奴らも同じかも知れない、油断せずにいなければもう後が無いのだ。
「まずは私が様子見するわ【エレクトロレギオン】、たくさんの機械でも、壊せるのかしら。溶かせるのかしら。」
 ユースティティア・ルザライトは弱いとはいえ50体の機械兵を呼び出すとピンクスライムの周りを囲むが、ピンクスライムも触手を振り回し応戦する。
 それを見ていた桐府田・丈華も合わせる様にユーベルコード【バトルキャラクターズ】を使い16体呼び出す、これで単純に60対1である、スライムも空の声も一瞬保おけてしまったレベルだが。
「ゲームの中のスライムってだいたい雑魚敵だけど」
 何だか馬鹿にされた気がしたピンクスライムは一矢報いてやろうと、残り少ない自らの肉体を削り桐府田・丈華へとスライム弾を撃ち込む。
「え?きゃー前言撤回、全力で倒すから」
 直撃はしなかったがお腹が丸見えになってしまったのは精神的にダメージが大きかった、赤面しつつ桐府田・丈華はバトルキャラクターズを全て纏めて額に『16』と記されたキャラクターが般若の様な表情でピンクスライムに殴りかかった。
「さぁ、畳みかける時ですかな【式群招来・獣聚鳥散陣(ジュウシュウチョウサンジン)】集いて唸れや獣の式。散れや羽ばたけ禽の式。囲め囲め、いついつ出遣る──」
 ヘンペル・トリックボックスは己のユーベルコードを行使すれば、紙が舞うとそれぞれか形を変えて行くと90体の戦闘特化した式神がピンクスライムを取り囲む、ピンクスライムも空の声もこれには絶句と驚愕を隠せない。
 そこからはまさに一方的な展開となった、ピンクスライムが機械兵や式神を数体消し飛ばせば数倍の質量が反撃してくるピンクスライムにとって今日ほど理不尽な経験は無かったのではないだろうか。
 気づけばピンクスライムは核たる部分を砕かれ萎んでいった。

●障害はなくなった
「いやはや、蓋を開けてみれば我々の圧勝ですな。紳士たるものこう有るべきですな」
 ヘンペル・トリックボックスは一張羅を翻し優雅に笑っているが、桐府田・丈華はお腹を抑えながら不服そうだ。
「とりあえず着替えて、早くみんなと合流しなきゃ」
「そうですわね、他の皆さんも心配ですしね」
 ユースティティア・ルザライトはピンクスライムがかなり消耗していたのが気になっていたのだ。
 しかし、猟兵達の頑張りで荒野の平穏は戻った。ありがとう猟兵がんばれ猟兵、世界の未来は君たちにかかっているのだ

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『蝋人形の館』

POW   :    館にある物を片っ端から引っ繰り返してでも手掛かりを見つける

SPD   :    館を隅々まで調べ、仕掛けや隠し通路を見つけ出す

WIZ   :    館に隠された仕掛けや謎を解き明かし攫われた人や潜む敵を見つけ出す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シトー・フニョミョール
【人形館】の面々と同行
アドリブOK
怖いモンスターを相手にしてたら館についてしまいました
ここは正攻法で行きましょう。コンコンしてハロー。

「散歩してたら迷子になっちゃって、モンスターにも襲われたので少し匿ってもらいたいですの」
年齢は高いけど容姿的にギリギリセーフでありたい。

招き入れられたらしばらくおとなしくして、館の中を探索していいか許可を取ってから動きます。
「こんなに大きな館は初めてです。よければ探検してもいいですか?」
大人びた様子を見せつつ、OKが出たら【SPD】で行動開始します。
「やけに生々しい蝋人形が多い気がしますね。どこかに人形を作る工房があったりして」

紳士の話や招きには素直に従います。


テフラ・カルデラ
旅団【人形館】の二人と同行します!
ピンクスライムは酷い目に会いました…
しかしこれも幸いか、ぼろぼろの姿で貧しい子供を演じて館に潜入できることができました!
そして館には…うぅん…蝋人形がたくさん?
ま…まさか子供たちはみんな蝋人形に…?ごくり…ここに来てなんて素晴らし…じゃなくて酷い主なんでしょうか!?
一刻も早く探し出さなければですぅ…それで…ふふふ…♪
と…とりあえず保護された子供を装って館の中を探索、怪しいところはバレないよう探しましょう!
あわよくば蝋人形制作しているところを見学ゲフンゲフン…突き止めたいです!


シエナ・リーレイ
【人形館】で行動

「服が欲しいな。とシエナは体を手で隠しつつお願いします。」

全裸になりつつも館に辿り着いたシエナ

実年齢は兎も角、外見と内面は純粋な少女なのである意味館の主にとって理想の存在でしょう

館の主に服を強請るものの、目の前に広がる沢山の蝋人形という名のお友達候補の前に我慢できず、主が部屋を去った消えた瞬間にお友達作りを始めます

「よろしくね!とシエナは新しいお友達と楽しく踊ります。」

もしかするとお友達になってくれない蝋人形もいるかもしれませんが、シエナは諦めずお友達になってくれるまで待ち続けるでしょう

「準備が出来ていないみたいなの。とシエナはお友達候補の準備が終わるのを待ちながら答えます。」



●先行陽動だよね

 荒野を抜けるとそこは緑が豊かな風光明媚な風景が続いていたが、そんな中で異質な雰囲気を放つ屋敷が突然現れる。
 そんな屋敷にこれまた異質な3つの影が近づいていく、1人は薄布1枚だけ羽織っており、1人はボロボロな衣服、そんな2人に連れられ普通の姿の子が逆に目立つという、三者三様の出で立ちであった。
 3人は屋敷の扉につくと、これでもかと獅子のドアノッカーを叩く、中から執事姿の男性が現れた。
『おやおや、小さなお客様ですね。、どうなさいましたそんなにボロボロになって』
「散歩してたら迷子になっちゃって、モンスターにも襲われ、お友達2人が庇ってくれたのですが。周りに他に建物がなく少し匿ってもらいたいですの」
「ピンクスライムには酷い目に会いました……生きてるのが不思議なくらいです」
「服が欲しいな。とシエナは体を手で隠しつつお願いします。」
 胸の前に祈るように手を組むシトー・フニョミョール(不思議でおかしなクリスタリアンの従者・f04664)が前に出て状況を説明すると、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)とシエナ・リーレイ(年代物の呪殺人形・f04107)があとに続いてお願いする。
 執事はさすがに自分の一存では決められないと説明し、主人の意向を聞いて参りますと親切な対応をとると扉をしめ屋敷に入っていった。
「んん、ふぅ……緊張しましたが、どうなるでしょうか」
「情報どおりなら、大丈夫だと思うけど」
「流石に薄布1枚は寒いので、早く来て欲しいと、シエナは身震いをします」
「え、本当に1枚なの?仲間に貸して貰わなかったのシエナ」
「この方が同情やら引き出して交渉しやすくなる。とシエナは熟考しました。」
「ぼくのボロボロなのも、同じ考えだから」
「「え」」
「んーおかしいなぁ」
 3人が少しばかり話し合っていると屋敷の扉が開かれ、そこには執事がたっていた。
『お待たせ致しました。主人からお通しせよと承りましたので、皆様お入りください、お召し換え必要なお二人にはお洋服を準備致しましたので、まずはそちらへご案内致します』
 執事に案内されるがまま3人は2階の一室でメイドに手伝って貰いながら服を選び着替えると、そのまま直ぐに主人がいると言う部屋に案内された。

●紳士と相見える

『君たちが突然のお客様かな、私は紳士だからね困っている子には手を差し伸べるとも紳士だからね』
 3人をみる自称紳士は笑顔で対応しているが、目の奥でなにか値踏みしている様な濁った感情を感じる。
「このたびは、ありがとうございます」
「とても綺麗な服までいただき、シエナは感謝しています」
「わたしもボロボロな服の代わりに、フリフリなお洋服ありがとうございます」
 3人は傍から見ると可愛らしい三姉妹のようだが、1つ間違いがあるけど皆探してみてね。
『いやはや、最近は物騒でね君たちが無事で本当によかったよかった、なにも無いところだがゆっくりしていってくれ』
「そんな、ここに来るまでにあった蝋人形素晴らしかったです」
『あぁ、私の趣味でね暇なときに作っているのだよ、君はなかなか見込みがあるね』
「それじゃ、蝋人形の作り方教えてもらえますか」
 テフラ・カルデラはきっと揺さぶりをかけているのだろう、そうに違いないきっと。
 攻め過ぎかもしれないとシトー・フニョミョールはフォローに入る。
「それにしても、やけに生々しい蝋人形が多い気がしますね」
『私の独自なやり方だからね、いやー分かってくれる子がいると喋るのが楽しいね』
『旦那様、お楽しみの最中ですが失礼いたします。お耳に入れるべき事が』
『急ぎか、すまないね急用ができた。君たちはゆっくりして行ってくれ』
 慌てる素振りも見せずに退室する自称紳士だが、気配がピリピリしているのを感じ3人は仲間が動いたのだと察した
「いえいえ、こんなに良くして頂けて本当に嬉しいです。とシエナは感謝をのべます」
『それでは、皆様わたくしも失礼いたしますが、余り室内から出歩かないようお願いします』
「分かりました、とシエナは了承します」
『では、失礼いたします』
 音もなく執事は扉をしめると気配が遠ざかっていった。

●時間制限あり
 3人は出ていったのを確認すると行動を始めた。
「あなたもわたしのお友達になって!とシエナは特性のおまじないをお友達候補にかけます」
 シエナ・リーレイがユーベルコードを使うがなにも反応しない、どうやら戦場と認識されていないようで誰も来てくれなかった。
「準備が出来ていないみたいなの。とシエナはお友達候補の準備が終わるのを待ちながら答えます。」
 残念そうにシエナ・リーレイがソファーに座ったまま待機してしまった、その様子をみながら2人は顔を見合わせ苦笑した、こうなったら仕方ない自分たちでやるしかないなと。
「みんなが騒いでる間に探せるのはすくないから手当たり次第だけど」
「資料とかよりも蝋人形だよね、精巧過ぎて気味悪いちょっと壊して見る?」
 3人が部屋を物色していると、何処かで戦闘音が響いてきた。
 流石にタイムアップだと感じ3人は窓を格子ごと破壊すると屋敷から無事脱出することに成功したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

燈夜・偽葉
ここが、件の屋敷ですか

敵の本拠地です、見つからないように慎重に行動しましょう
移動の際には忍び足を
召使などもいるようですし、物陰に隠れて、通り過ぎるのを待ってからの移動を心掛けます

調べるのは…子供たちの居場所と、敵の居場所、ぐらいですかね
そういえば、召使は人間なのでしょうか、オブリビオンなのでしょうか?
…いえ、人形のよう?
蝋人形でも動かしている、のでしょうか


霧崎・シズキ
【SPD】
隅々まで調べて、仕掛け、隠し扉、隠し通路の類を探しましょう
軽く叩いて音の反響を調べたり、床や天井壁に傾きが無いか見たり、鍵穴等の仕掛けのパーツたりえそうなものもチェックします

あと他の猟兵と情報を共有したいですね
別々の調査方法を取った複数の視点から見れば、新たな発見があるかもしれません

そういった堅実な調査は勿論するんですが。

ぶっちゃけ怪しいもの有りますよね……蝋人形
うん、蝋人形とか材料の蝋とか保管してる部屋とか有れば、特に念入りに
一応、蝋人形が此方の意識を逸らすデコイである可能性も考えておきましょう


それはそれとして、今の状況とは何の関係もないんですが
なんかスースーします(下着的な意味で



●忍び込むなら
「ここが、件の屋敷……敵の本拠地です、陽動してくれていますが……見つからないように慎重に行動しましょう」
「そうですね、慎重に隅々まで調べて、仕掛け、隠し扉、隠し通路の類を探しましょう」
 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)と、霧崎・シズキ(流星の煌めき・f08464)が屋敷の周りから様子見をしていたが、2階建ての豪華で見栄を貼った作りなのだが窓は羽目殺し、格子までされており、おまけに全てカーテンが閉められ中を窺い知ることができない。
「しかし、見た目からしておかしいと言うか、まるで監獄じゃないですか」
「真っ当な人間が住む様な所ではないですが、目的を考えれば納得です」
 侵入口を探していた霧崎・シズキは率直な意見を挙げれば、燈夜・偽葉も不愉快そうに同意する。
 こんな所に拐われて閉じ込められているなんて一刻も早く助け無ければと2人はうなずき合うのだった。
「ところで、霧崎さんどうしたんですか何だか、えっと押さえてますが」
「……ちょっと、前回やらかしてしまいまして、深く聞かないで貰えたら」
「そ、そうですか分かりました」
 ちょっとスースーして落ち着かない霧崎・シズキだった。

●屋敷内は薄暗く
「ここから入れますね、多分調理場みたいですがほんとうに暗いですね」
「そうですね、しかし下手に光を使うのも危ない気がしますから慎重に行きましょう」
 2人はゆっくり調理場から出ると近くの部屋に忍びこみ聞き耳を立てるが物音1つしない、屋敷の大きさや子供たちの事を考えると異常なことであった。
「調理場とこの部屋ですが、多分後付けで罠とか付けてないですね。他は分からはませんが、多分大掛かりな仕掛けは元々難しい造りだったんだと思います……あと蝋人形が一体ありましたが小さい子供で」
「しっ、何か近づいています」
 霧崎・シズキの報告を遮ると2人は息を殺し聞き耳を立てると、どうやら調理場に誰が入っていき台車を引き出ていくのが分かった。
「どうしますか、つけます?」
「主人か子供に何かもって行ったのなら付ける価値はありますね、慎重に行きましょう」
「了解です」
 2人は静かに扉を開けて台車を引く人物を確認すると、どうやらメイド服を着た使用人であった。
 何やら違和感があったが2人は意を決して廊下の置き物に身を滑らせた時だった、使用人がピタリと止まり……首が180度周り後ろを確認したのだ、そのままなにも無いのを確認するとゆっくりと首が戻り進み始めた。
「え?ちょっと私の見間違いかな首がグルンて」
「大丈夫です、私も見ました……アレは多分蝋人形です」
「蝋人形なら屋敷内に何体もありましたよね」
「バレているかもしれませんが、虎穴に入らずんば孤児を得ずです、つけて行きましょう」
 2人は使用人が鍵を開けて入っていった部屋を覗き込むと、そこには瞳に光の灯らない子供達が無言でお菓子を貪っていた。
「洗脳でしょうか……これは、ほっては置けません」
「右に同じく、やっちゃいます?やりましょう!」
 使用人が棒立ちになっている隙を付き使用人に切り掛ると呆気なくバラバラと崩れてしまった。
「え?もうお終い?」
「どうやら給仕ようの蝋人形だったんですね、早く子供たちを連れ出しましょう」
 2人は惚けている子供を担ぎ抱え、引っ張って屋敷の外に出ることが出来た。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

桐府田・丈華
「さて・・・それじゃあずばっと調査しちゃうよー」
屋敷の中を潜入しつつ慎重に単身調査します
主には隠し扉などが無いかと色々なところを見て回ります

敵が襲って来たらバトルキャラクターズで迎撃します
見た目から紳士に目を付けられてしまうことも

巧妙な罠にはまったり大勢の敵の前には単身になってしまっており太刀打ちできずに
他の子供が居ると思われる場所へと拉致されてしまう



●這い寄る影
「さて・・・それじゃあずばっと調査しちゃうよー」
 調理場の裏口からゆっくりと屋敷に侵入した桐府田・丈華(カードバトルゲーマー・f01937)はまずは音を立てずに1階を探索していて分かったことがあった。
 どうやら幾つか怪しい隠し通路の入口を見つけたのだが、どれも後から使えない様に細工もしくは板止めされており、子供達が逃げないようにしたのではないかと思案できた。
「ここまで逃がさないって意思表示は引いちゃうけど、執念深いのかなぁ……嫌な予感するけど考えたくない」
 なぜなら桐府田・丈華も自称紳士の守備範囲なのである流石に捕まって居場所をと考えていたが、身の危険の方が高いうえに仲間に言ってなかったから危険が倍である……極力、逃げるが得策であった。
「にしても、何だか慌ただしくない?これは気づかれてるね」
『当たり前だ、当の間に気づいていたよお嬢ちゃん』
「っ!?【バトルキャラクターズ】8で2体になって」
『おやおや、そのような物と私の人形がやり会えますかな?』
 自称紳士は背後に迫っていた、気配が希薄過ぎて気づくのが遅れてしまったが、敵の余裕なのか声を聞いた瞬間に対応できたのは幸いであった。

●情報の為、逃げる方が勝ち
 戦いは一方的な展開になっていた、自称紳士は猟兵が束になり渡り会える実力である1人の猟兵には荷が重過ぎる。
「残念だけどボクはあんたのコレクションにはならないからね、【バトルキャラクターズ】ダイレクトアタック!」
『いやはや威勢のいいお嬢ちゃんだ、怪我はさせたくないのだがね』
 自称紳士は操る人形がダメになると糸を切り新たな人形につけていく、どうやら人形自体はそれほど強くないが屋敷あには人形の数がおおく切りがない。
 しかし、糸の付け替えに時間がかかっているのが狙い目だろう。
「仕方ない、伏せカードオープン!」
『次は何を……』
「逃げるが勝ち!」
『は?っはははは、面白い次会ったら特別なコレクションにしてあげましょう』
 バトルキャラクターズが目くらましの様に立ち振る舞う中、何とか屋敷から飛び出し仲間と合流できた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

エウロペ・マリウス
【行動】WIZ

当初は、不自由ない生活を過ごしてるということは、一般的な館内部は、特に制限無く行動できるということかな?
そんな中、用済みになった相手を手にかけるとき、万が一にも悲鳴や激しい物音などが聞こえようものならば、怪しまれる可能性がある
そうなると現場は隠された地下室、かな
ただ、紳士に呼ばれて屋敷から姿を消す、ということから、直接地下室に呼ぶことはないね
紳士が呼ぶととしたら、呼ばれても不思議でない部屋
例えば、執務室などといった、普段から紳士が使っている部屋、かな
そして、そこから直接地下室に移動できるとしたら、2Fでは外観に無理ができる

以上から推測される1Fの部屋を重点的に調べようか



●屋敷探索
「まったくなっていないと思ってはいたのだが、ここまでなっていないとは紳士を名乗ることなど笑止千万な奴だな」
 エウロペ・マリウス(揺り籠の哲学者・f11096)は憤慨しながら屋敷の廊下を歩いていた、彼なりの考えから大元のオブリビオンは1階にいるであろうと目星をつけていた。
 しかし、仲間が救出していく子供達を見た時に新たな考えが浮かんだ。
「当初は、不自由ない生活を過ごしてるということは、一般的な館内部は、特に制限無く行動できると、考えていたが……なるほど、制限もなにも意味を成さない、どこで何をしようとも」
 2階にも注意をした方がいいかも知れない、エウロペ・マリウスは1階の調査が終われば2階にも行こうと考え直した。

●潜むもの探る者
「1階は、確かに罠らしき罠は、なかった、ならば2階に注意しないと」
 ゆっくりと階段を上がっていると階段を上がりきった踊場に何かがいた。
 それは、執事姿の使用人で佇んでいる。
「お前だけ、じゃないな?」
 周りを観察していたから気付く事ができた、執事の背後の薄暗い闇から更に2体の子供の蝋人形が表れたが
『助けて、助けて』
「っ!」
 その時、嫌な考えが当たったとエウロペ・マリウスは唇を噛んだ。
「それが、拐われていった子供の末路か」
 執事は笑いながら、両の手で子供の蝋人形の首を掴むと無慈悲に握りつぶした。
『これ以上、当屋敷にて無礼な働きをするならば容赦しない、我が主人からの言伝となります』
「まて!」
 エウロペ・マリウスの制止など気にもしない執事は糸が切れた人形の様にその場で崩れて動かなくなった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『子ども遣い『チャイルドマン』』

POW   :    理不尽な言いつけ
【攻撃】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    財産喰らい
自身の身体部位ひとつを【対象の親もしくは同じくらい信頼している人】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    操り人形
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【一時的に幼い頃の姿】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はステラ・リトルライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●最終決戦
 猟兵は子供達を救い出したが、黒幕である自称紳士はまだ屋敷内に潜んでいる。自身の屋敷をめちゃくちゃにされてしまったのだが、飽くまでも紳士らしくあろうと自分の執務室で待ち構えて居るようだ。

 戦いもこれで最後だ、猟兵達よその力をもって自称紳士を倒し、子供達の洗脳を解いてきて欲しい。


…………………………………

戦場は室内です、立ち回りには問題ありませんが光源が乏しいので注意が必要です。

●敵
【自称紳士】と【執事】がいますが、【執事】は蝋人形で【自称紳士】が操っていますが、【自称紳士】とセットなので行動は合わせて1ターンです。

●真の姿について
使われる際はどんな姿か描写必須ならプレに、ない場合は解放したと無難な描写になります
エウロペ・マリウス
さて……。
その紳士らしくあろうとする心意気は買うけれど、やっていることは到底許されないことだからね
残念だけど、キミの悪趣味なお遊びは終了だよ

行動 WIZ
使用技能【属性攻撃5】【高速詠唱5】【礼儀作法4】


【礼儀作法】で、丁寧にお辞儀し戦闘を開始するよ
「創造せし凍結の世界(ニヴルヘイム・ノヴァ)……。荒っぽいかも知れないけど、ボクの……氷姫の領域に引きずり込ませてもらうよ」
室内ということは、戦闘範囲が限られているだろうから、【創造せし凍結の世界(ニヴルヘイム・ノヴァ)】を使用するかな
そうすれば、攻撃が避けられても自分の領域として、攻撃を加えられるだろうしね


霧崎・シズキ
◆心情?
その卑劣なる所業は言語道断! 最早、斬り捨てる他無し!
……。
1つ聞くんですか、私は貴方のストライクゾーンから外れてますよね?
(霧崎シズキは、身長150cm未満で貧乳の20歳)

(大人扱いなら)→話のわかるやつ。せめて痛み無く逝かせてあげましょう。……他の仲間がどうするかは知りませんが。
(子供扱いされたら)→滅殺ですね!

◆戦闘
【閃光の境地】使用
敵の動きを見切り後の先を狙います
初撃は居合で対応、その後は抜き身で応戦
また敵の意思は1つ!
【殺気】を読んで判断基準の1つとしましょう

周囲との連携を重視します
自分にひきつけられたなら回避重視、他に向かうなら側面や背面をとりたいですね
「下着の仇です!」


燈夜・偽葉
自らの執務室で待ち構えますか
いい度胸です。それとも自信ですか?
何にせよ、あなたの悪行はここで終わりです

黄昏の太刀(サムライブレイド)を用いて、「剣よ、空を分かちて」で攻撃します!
先制攻撃から、なぎ払いと範囲攻撃を乗せて、2回攻撃です!
鎧は着けていないようですが、鎧砕きもダメ押しで乗せてあげましょう

敵の攻撃は見切りや残像を駆使して回避
特に言いつけの方は面倒そうなので全力で回避です
操り人形の方は斬ってしまいましょう
ごめんなさい、でもこうするしかないんです!
操られているのが猟兵さんなら耐えられますよね多分
子供たちだった場合は…峰打ちで!何とかします!
いえ私も子供なんですけどね




 屋敷の中を歩く猟兵達は最後の戦いへと一歩一歩近づいていくなか、あれほど騒ぎを起こしたと言うのに屋敷は不気味な程に静まりかえっている。
「やはり、自らの執務室で待ち構えますか……いい度胸です。」
 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は周囲を警戒しながら呟くと、エウロペ・マリウス(揺り籠の氷姫・f11096)もゆっくりと頷き同意をした。
「そうだね、その紳士らしくあろうとする心意気は買うけれど、やっていることは到底許されないことだからね」
 ここまで来てもこだわる紳士であろうとする行動理念には、自称紳士の貫くべき信念が垣間見えるがやっていることは紳士から掛け離れた所業であるのは火を見るより明らかである。
「そうですね、許せません。そして、私の大切な物を犠牲にした今回の戦いは全てあれがわるいのです」
「霧崎さん……そんな事があったんですか、これはもう容赦なく斬り伏せなければいけないですね」
「……キミがそこまでに、思う程の物だったのか」
「はい、私の大切な物が散っていきました」
 それは、大切な着替えの下着であり、かなり序盤でちょっとしたミスからロストした霧崎・シズキ(流星の煌めき・f08464)なのだが、全ての罪を自称紳士に被せたとは露知らず燈夜・偽葉は柄を握る手に力をこめる一方で、現場に居合わせたエウロペ・マリウスとしては苦笑を浮かべるしか無かった。

●いざ決闘の場へ

 執務室の前に猟兵達が集った時だった、あたかもそれを待っていたかのように
扉がゆっくりと開き正面の机には笑みを浮かべて座る自称紳士と一歩下がって執事の人形がたっていた。
『やはり来てしまったのだね、君たちが何にそれほど怒りを覚えているか検討がつかない訳でも無い、しかしね?君たちも私の屋敷をめちゃくちゃにしてくれたんだ相応の報いはうけて欲しいところなのだよ』
 自称紳士が椅子から立ち上がって両手を広げると、指先から糸が伸びていき部屋に集まった蝋人形の一体を操り出す。
「何が報いですか、その卑劣なる所業は言語道断! 最早、斬り捨てる他無し!」
「何にせよ、あなたの悪行はここまでです」
 2人は武器を手に構えるなか、エウロペ・マリウスは礼儀作法にのっとった礼をすれば自称紳士は興味を引かれたのか視線はそちらにむかう。
『なかなか、作法が分かる者も居るようで安心したよ。私も野蛮で無知な輩を相手にするなど苦痛でしかないからね』
「残念だけど、キミの悪趣味なお遊びは終了だよ。そして、こちらの怒りが分かるなら潔く散ってくれ」
『ふ、やはり野蛮な集まりの様だ……執事よ、いけ』
『受けたわまりました』
 ファイティングポーズをとるとボクシングの様にリズムを取りながらエウロペ・マリウスへと襲いかかっていく。
 自称紳士は燈夜・偽葉と霧崎・シズキに向かい会うと自身の片手が老齢な男性へと変わり燈夜・偽葉へと噛みつきにかかるが、素早いステップで回避してみせる。
「貴様!そのようなはずかしめをするならば私も容赦しない、【剣よ、空を分かちて(ダンクウ)】逃がしません!」
 燈夜・偽葉のユーベルコードは、【ただ一度だけの抜刀斬撃】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【同時に17本の縦横無尽の広範囲空間切断】で攻撃するのだか、自称紳士だけでなく執事にまで怒りのこもった斬撃は容赦なく襲いかかった。
『くっ!』
『ぎゃぁぁ!』
 防御をする自称紳士にたいして、執事は全く警戒していなかったため、背後からの斬撃をまともに受け膝をつくのを見たエウロペ・マリウスは畳み掛けるべきだと判断を下した。
「創造せし凍結の世界(ニヴルヘイム・ノヴァ)……。荒っぽいかも知れないけど、ボクの……氷姫の領域に引きずり込ませてもらうよ」
『ごしゅじんさ……ま』
 ユーベルコード【創造せし凍結の世界(ニヴルヘイム・ノヴァ)】は【氷の魔弾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を凍りつかせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高めるのだか、執事には命中すると紳士は切り刻まれた裂け目から氷が侵食し砕け散ってしまった。
 しかし、自称紳士はバックステップで避けるも戦場は室内である、半分の室内は凍りついていく。
『紳士!貴様よくもやってくれたな』
「それは覚悟の上でしたよね……ところで1つ聞くんですか、私は貴方のストライクゾーンから外れてますよね?」
 何やら場違いな質問であるけれど霧崎・シズキにとってはかなり気になっていた事柄である。
 今回の依頼のメンツのなかで生身としては年長にあたるものの、やはり気になったのだターゲットに見られるのか見られないか、因みに霧崎・シズキだが身長149cmで貧乳(ステータス)の20歳だ、さて判定の結果は!
『いや、見た目は良しとしたいが……肌の質感がいかせんなぁ、出直してぐわぁ!』
「よく正直に言ったな、それに免じて純滅してくれる!」
『貴様が言えと言ったのだろうが殴られる言われがあるか』
 ぐーで殴られた自称紳士が言うのは正論であるが、言っちゃいけないこともあるのだ皆気をつけよう
『貴様は許さん!』
 自称紳士は人形を操りけしかけるが、霧崎・シズキはニヤリと笑うと
「この速さは世界を置き去りにする」
 霧崎・シズキのユーベルコード【閃光の境地(センコウノキョウチ)】は【世界全てをスローモーションで把握して】対象の攻撃を予想し、回避する。
「ふふふ、遅い遅い貴方じゃ捕まえられない!」

 始まったばかりの決闘だが、猟兵達は既に上手く立ち回っていた、それは自称紳士の侮りもあったであろうがそれ以上に猟兵たちが力を上手く使っていたからであるのは明確であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


※戦場に変化が起こりましたので、追加情報が提示されます。

●戦場の変化
室内の3分の1に当たる部分が凍りました、現在は自称紳士が立っています
(エウロペ・マリウス(揺り籠の氷姫・f11096)のユーベルコードによる効果です)

●敵戦力
執事人形は撃退されました。
残るは自称紳士です
シエナ・リーレイ
「あなたも一緒に行きましょう?とシエナはお友達候補を誘います。」

一度館から脱出したシエナは館に戻ると攫われた子供の末路である蝋人形達をお友達にしながら執務室へ向かいます
だけど、新しいお友達の想いに触れる内にシエナは怨念に包まれ仮初を操る球体関節の繰り手が露わとなった真の姿を晒してしまいます

「わたし達とも遊びましょう!とシエナはお友達と共に突撃します。」

執務室に辿り着けば最後の友達候補である紳士へお友達と共に襲い掛かります

ただ、シエナの目的はあくまでもお友達を作る事
真の姿で箍の外れたシエナは気絶した味方がいれば最優先でお友達に変えてゆきますし
紳士に誘惑されれば味方も襲いかねない危うさがあります



●それは純粋であらず

「あなたも一緒に行きましょう?とシエナはお友達候補を誘います。」
 シエナ・リーレイ(年代物の呪殺人形・f04107)が屋敷に足を改めて踏み入れると、間髪入れずにユーベルコード【友達作りのおまじない(ニンギョウカノジュソ)】を繰り出し執務室へと歩いていくが、その声に応じたものは2体に留まった。
 それは、執事に握りつぶされた2体であったが以前は呼べなかった友達を呼べたこにとても気分が高揚していた、シエナ・リーレイは段々と力を込めながら屋敷を進んでいくが、幾ら力を込めてみても反応はなく悲しくなってきた。
「1度は応えてくれたのです、まだまだ諦めてなるものかと、シエナ・リーレイは真の力を持ってあたります」
 すすむに連れて姿は生身の人間から、球体関節が顕となった人形へと変化していく、それにつれ友達への思いが執念に近いモノへと変わっていくのを本人は意識の外へ追いやっていった。

●人形は人形だが

「貴方は沢山のお友達を連れているのね、シエナ・リーレイは羨ましそうに尋ねます」
 『紳士たるものこの様な友人はえらぶものだよ。これはコレクションであり私の物でしかないのだがね、人形のお嬢さん』
 自信満々に蝋人形を十指であやつる自称紳士はさも当然のように語る。
「貴方はお友達を大切にするけど、シエナとは違うのですね?っと、シエナは少しいえ……かなり怒りを覚えます」
 どうやら、2人の間には埋めることのできない溝があり、それは完全な決別であった。
 どちらかが倒れるまでこの戦いは止まらないだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

桐府田・丈華
「さっきは油断しちゃったけど、次こそ倒すよ!サレンダーなんてしない!」
リターンマッチに俄然気合を入れて立ち向かいます
カードデバイス


エウロペ・マリウス
残るは、自称紳士さんのみだね
すべてを凍らせると、他の皆に迷惑になってしまうかも知れない
切り替えていこうか

行動 WIZ
使用技能【高速詠唱7】【属性攻撃7】【誘導弾3】【全力魔法3】
使用コード【射殺す白銀の魔弾(ホワイト・フライクーゲル)】

基本的に距離を取りつつ、【全力魔法3】で攻撃強化、【誘導弾3】で命中率強化させながら【射殺す白銀の魔弾(ホワイト・フライクーゲル)】を使用
相手が移動したようなら、凍りついた場所へ移動
更なる自己強化を行い、相手を攻撃する

紳士を名乗るなら、まずは女性に対する言葉に気をつけるべきだね


スフィーエ・シエルフィート
クックック……いや失礼
どうしてチャイルドマンって奴はこうも救い難い変態ばっかなんだろうねぇ
……反吐が出るよ

「はてさて、随分と酷い有様だけれど始めようか物語のラストバトル。語り手が本業の私だが、偶には賑やかそう」
存在感をアピールしつつ精霊銃を発砲、二回攻撃とクイックドロウで弾幕を張りながら様子を見よう
反撃して来ないなら鞭のロープワークで引き寄せ、メイスで殴ってジャッジメント・クルセイドを叩き込もう
操り人形を嗾けてくるなら、見切りを使って回避しつつ、隙を見てジャッジメント・クルセイドを叩き込んであげよう
「道楽の為に命を弄んだ貴族は、義憤に立ち上がった平民に倒される。それが物語の華というものだよ」



●操り糸は絡まり切れた

 戦いは苛烈を持って繰り広げられていた、足元には砕けた人形の破片、破片、破片……
 戦闘が始まってからオブリビオンの操る蝋人形は幾度も入れ替わっては傷付き初めの精密な見た目を失われれば、それを飽きた子供が気に入らなくなれば捨てるかの様に入れ替えていた
 しかし、蝋人形も無限ではないのだ集中する猟兵達の攻撃が既に自称紳士を捉え、無視できないほどの傷を負ってしまった紳士はついに膝をつく。
『何故だ、私の築き上げた物を貴様たちはこれまでして壊すのだ、やめろそのコレクションを作るのにどれだけかかったと思って』
「クックック……いや失礼、どうしてチャイルドマンって奴はこうも救い難い変態ばっかなんだろうねぇ……反吐が出るよ」
 スフィーエ・シエルフィート(愛と混沌のストーリーテラー・f08782)は精霊銃をホルスターから抜くと照準をあわせはながら油断することなく言い返す。
 エウロペ・マリウス(揺り籠の氷姫・f11096)も同意して頷いた。
「もう残るはオブリビオン貴様だけだ、凍らせてしまうより確実に存在を消し去った方が世のためというものだ」
「さっきは油断しちゃったけど、次こそ倒すよ!サレンダーなんてしない!」
 桐府田・丈華(カードバトルゲーマー・f01937)も自身が信じるカードデッキを身につけ以前の雪辱を晴らすため前にでる。
『私は貧村の者達に助けの手を貸していたのだ、紳士として困難にあっていた者達を助けていたのだ』
「それは、余りにも自分勝手な解釈だ。確かにやむを得ない者もいただろう、そうせざるを得ない者も居ただろ……だが、それを利用するお前は紳士でもなんでもない、単なるハイエナの様なものだ。驕るのも大概にするんだな」
『なっ!?』
「幸運の白い薔薇を持たぬあなたは、ただ魔弾に貫かれるだけの運命」
 エウロペ・マリウスのユーベルコード【射殺す白銀の魔弾(ホワイト・フライクーゲル)】は75本の【氷】属性の【魔弾】を周囲に生み出すと。
「……さぁ、踊りなさい」
 一気に解き放った。

●白銀が咲き誇るなかで

 室内を埋め尽くす白き魔弾が容赦なく自称紳士へと襲いかかり、当たった箇所から白き霜が身体を蝕んでゆく。
『まっ、待て?!ぎゃぁぁ!私の手が、感覚が!』
「いまだ、【バトルキャラクターズ】レベル8をダブル召喚!そして、ダブルアタックだ!」
 桐府田・丈華が2体のキャラクターを呼び出して2回攻撃を仕掛ける、武器など持たないキャラクターズだが素早いフットワークで距離を詰めると体重を乗せた打撃が繰り出され、自称紳士が堪らず腕を振り回して払い除けようとがむしゃらに動くのだが、2度目の攻撃がその合間を縫うように左右より繰り出され吹き飛ばさるた。
『ぐはぁ、何故だ……この様な仕打ちは紳士が受けるものではない、私は紳士であらねばならない』
 壁に打ち付けられ口からは赤黒液体が塊の様になって吐き出される、いまここに至ってなお紳士に執着する姿は余りにも必死で狂気を垣間見せていた。
「はてさて、随分と酷い有様だけれど始めようか物語のラストバトル。語り手が本業の私だが、偶には賑やかそう……物語とは最後の直前が、1番賑やかなものだからね」
 自称紳士に指先を向けて畳み掛けられたそのユーベルコード【ジャッジメント・クルセイド】によって、天井を貫き光り輝く柱が自称紳士を貫くとそこには倒れ伏した自称紳士が動かぬ屍となり残るだけであった。
「さぁさぁ、これにて終幕と相成りましたとさ……道楽の為に命を弄んだ貴族は、義憤に立ち上がった平民に倒される。それが物語の華というものだよ」

 こうして、ひとつの事件は幕を閉じることとなるが、猟兵の活躍は万人に広まることはないだろう。
 今は陰ながでも、世界を守り未来に向けて歩むことこそが過去に対抗することだから

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月10日


挿絵イラスト