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エンパイアウォー㊴~魔王と猿の、鉄火の徒花

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #オブリビオン・フォーミュラ #織田信長 #魔軍転生

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 時は来た。魔空安土城は引きずり下ろされ、信長軍の本隊は、万全の状態で島原に辿り着いた幕府軍が相手をしている。もはや織田攻略を阻むものは何もない。背景には既に安土城玉座の間が広がっており、そこには一人玉座に座る織田の姿が揺らいで映っている。
 グリモア猟兵のクトゥルティア・ドラグノフが、手に持ったグリモアを輝かせながら猟兵たちの前に立つ。閉じていた瞳をカッと開いて、自身の思いを話す。
「皆、ついにここまで来たよ。あとは織田信長を倒すだけ。あの人はとてつもない強敵だけど、ここまでこれた皆なら、きっと倒せるはず! 織田信長が秘術『魔軍転生』によって配下の魔軍将を背後霊のように『憑装』させて戦うのは、もう皆知ってるね。この織田信長は豊臣秀吉を憑装してるらしいんだ。どれも強力で油断なんてできない。それをしかも先手を打って飛ばしてくるからね。対策は必須だよ。もちろん、皆なら私が思い付かないような対策で、織田信長を越えていけるってことを信じてる。そう、銀河帝国の時も、システムフラワーの時も、どんな大きな戦争でも乗り越えてきた皆なら、今回もきっと乗り越えて行けるって信じてる!」
 そういって、ドラグノフはテレポートを確立させ、ゲートを開いた。先に待っているのは魔王織田信長のみ。あとは飛び込み戦うだけである。
「皆、勝って笑顔で祝杯をあげよう!!」
 そういってドラグノフが拳を掲げて叫んだ。さあ、エンパイアウォー最後の戦いを始めよう。猟兵よ、勝利をもぎ取れ!


しじる
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 また第六天魔王『織田信長』は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

 初めましての方は初めまして。そうでない方はお世話になっております。しじるでございます。
 いよいよラスボス戦! 上記のことに気を付けて、強敵との戦いを楽しんでいってください!
 それでは皆様のプレイング、お待ちしております!
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第1章 ボス戦 『第六天魔王『織田信長』秀吉装』

POW   :    黒槍殲撃
【秀吉を融合させた鋼鎧から無数の黒槍】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    黒粘剣戟術
【秀吉の黒粘液で全身から刀まで全てを覆い】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    シャドウクローニング
レベル×5体の、小型の戦闘用【豊臣秀吉(フェンフェンだけで意思疎通可)】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。

イラスト:UMEn人

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

高柳・源三郎
【旅芸人】で連携戦闘
「さすがに凄い迫力じゃな、ひと頑張りするかのう」
信長からの攻撃は【見切り】たぬき人形達で【武器受け】でかわし、わしに当たりそうな時は【早着替え】で空蝉の術じゃ。
攻撃はUC踊る武器達で複製したたぬき人形「たろう」の内蔵武器を間髪入れずの大量射出じゃ。
作戦では伝助殿が罠を仕掛けている筈じゃからそこに信長を追い詰めれば驚いて信長の攻撃の手が緩むかもしれんのう。


宇良潟・伝助
【旅芸人】で連携します。
「源三郎さんに手伝って欲しいと言われて来たのですが、相手が織田信長ですか、頼られたからには全力で頑張りましょう」
信長の攻撃に対しては黒子の技術で【目立たない】様にして信長の視界に入らないようにしたいです(源三郎さんは目立ちますからそっちに目が行くでしょうし)
信長から攻撃を凌いだらユーベルコード「伝助の舞台演出」でカッコよく見えるように花火、紙吹雪などで戦場を華やかにして源三郎さんに楽しんで貰いましょう(私は裏方作業が楽しいのでユーベルコードの悪影響は受けないでしょう)。
その合間に【罠使い】の技術を使って【戦闘用舞台装置】で罠を大量に設置します。



「さすがに凄い迫力じゃな、ひと頑張りするかのう」
 【高柳・源三郎】はそう言いつつ、名刀・護狸を構える。それを見て織田もまた刃を抜く。背後からは隠し将である豊臣が姿を見せていた。
「ほう、芸者か。昔を思い出す。のうサル」
 それに同意するようにフェンフェンと鳴く。すると不思議なことに何を言っているのか分かった。織田に同意しており、茶を飲みながら楽しんだものだと言っていた。しかしそれはそれ。敵として前に立つのであれば容赦はしない。織田は秀吉の黒粘液で全身から刀まで全てを覆い、その摩擦を極限まで減らす。摩擦が無くなれば剣の切れ味は下がるが、その貫通力は跳ね上がる。つまり刺突の威力が桁違いである。
「行くぞ、芸者」
 織田が一気に踏み込み、刺突を繰り出す。それを紙一重で見切り躱す高柳。しかし織田の苛烈な連続突きは止まらない。何度もたぬき人形達で受け止めるが、反撃の余地を許さない。二人を証明が照らし、緊迫感を演出する。ついにその強力な突きが、高柳を捉えた。受けた高柳は吹き飛ばされてしまった……そう思われた。
「手応えがない……上か!」
 上を向く。派手な照明演出や花吹雪と同時に高柳が颯爽と姿を現し、ユーベルコード【踊る武器達(ダンシング・ウェポン)】を発動する。たぬき人形『たろう』の内蔵武器を複製して、それを自在に操る。発動と同時に高柳の背後が爆発。燃え上がる焔が輝き、高柳を雄々しく映す。しかし流石は第六天魔王、それさえも防いでみせた。
「ところで……さっきからなんだのだ、この煙や爆発は。目新しく面白かったがゆえに放っておいてたが……」
 そう、目立たないようにしていたため全く気付かれてないが、この演出はすべて【宇良潟・伝助】によるものであった。ユーベルコード【伝助の舞台演出(デンスケノブタイエンシュツ)】。それは、猟兵がよりカッコ良く見える舞台演出を給仕している間、戦場にいる猟兵がよりカッコ良く見える舞台演出を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にするユーベルコード。普通なら凶悪なユーベルコードだろう。戦闘中にそんな演劇のようなことをされたら、真面目なものほど許容はしない。ゆえに効果に引っ掛かり行動能力が落ちる。演出されてる猟兵は楽しめるので、猟兵にも害は出ない。非常に優れていた。
 だが織田はうつけと言われるほどである。目新しいものに興味が尽きることはなく、渡来のものは何でも買ったと言われるほどである。つまり、楽しめてしまうのだ。この演出に。 だが、背後霊の豊臣はそうではなかったようで。
「そういえばサル。先ほどからどうした、口を聞かぬではないか」
 口を聞かないのではない、話せないほど速度が低下しているのだ。豊臣を制限したことにより、織田の合体ユーベルコードは弱体化していた。それも本人は気付いていない。
 攻め時はここしかない。高柳が一気に攻め上げる。ユーベルコードで複製した内臓武器が織田を攻める。さらには宇良潟が目立たぬうちに仕掛けた戦闘用舞台装置が作動し、織田の動きを止めた。さすがにオブリビオン・フォーミュラ、ごく短時間しか止められないが、それだけで十分だった。内蔵兵器が牙をむき、織田にダメージを与えることに成功した。
「ぬぅ、どうやったのかわからんのが見事だ……」
 流石に二度目は上手くいかないだろう。そう判断した二人は、あとの猟兵に任せて撤退するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ウィルバー・グリーズマン
……何か一杯出てきましたね
最近の秀吉は分身もするんですか?

あの小さい個体は一撃で倒せそうですね
逃げながら可能な限り数を減らしましょうか

まずは『シャドウプラン』で影の中に逃げ込んで、『タイムクリエイト』で僕自身以外の周囲一帯を低速化させましょう
『マッドネスソーン』で跳ねる小秀吉を粘着させて、『ブラスト』の火で城内を燃やします。信長を倒したら消化するので遠慮なく[全力魔法]でドカンとね
小秀吉の耐久力ならば効果的でしょう

ユーベルコード発動可能になれば、【ダブルカウンター】
影から作り出したバットで小秀吉を打ち返して[カウンター]

魔本の真の力を解放します
影に飲み込まれなさい、シャドウプラン・オリジン



「……何か一杯出てきましたね。最近の秀吉は分身もするんですか?」
 【ウィルバー・グリーズマン】はそんなことを呟きながら幻の魔本【アルゴ・スタリオン】を読みだす。それを防ぐように織田が豊臣に視線を送った。それに応え、ユーベルコードを発動する豊臣。小型豊臣が量産され、一気に間合いを詰めていく。
 それに対しグリーズマンはギリギリで詠唱を終えて影の中に潜り込む。その状態でさらに周囲の時間を低速化させる魔法を詠唱。低速状態になったのなら跳ねる豊臣を粘着および火炎魔法で固定からの爆発でほぼ一掃して見せた。
 しかし炎に飲まれなかったのか、まだいくつかの豊臣が残っているようだ。その豊臣と利用するべくユーベルコード【ダブルカウンター】を発動させる。影でバットを創造し、残った豊臣を織田へ打ち返す策であった。しかし残念ながら複製された豊臣は”一撃で”消滅してしまう。バットの一撃を食らうと飛ぶ前にそのまま消滅してしまうので飛ばない。
「防御の策はかなり驚かせてくれた、実に面白いな猟兵というモノは。だが功をおろそかにしていてはな」
 流石にユーベルコードと言えど、オブリビオン・フォーミュラに対してただ使うだけでは効力がない。迫りくる無数の影の攻撃さえ織田は涼しい顔でさばいて見せる。これでは互いに有効打が決まることはない。しかし織田は耐えればいいのだからここはグリーズマンのほうが不利。仕方なくグリーズマンは他の猟兵に攻撃を任せることにして、撤退するのであった。
「しかしもう用無しとは言え、儂の城をここまで見晴らし良くするとは……やはり侮れんな、猟兵」

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リアナ・トラヴェリア
これが織田信長…
追い詰められてもまだ戦う気なんだね
それでもこの世界のため、私達は引くわけには行かないよ!

相手の攻撃は針か
そう言えば畳返しって聞いたことがあるかな、ちょっと心もとないけど即席の盾として使えるかな
立てた畳の裏で黒剣を広げて二重の壁にするよ
流石に距離を取ればどうって話でも無さそうだしね

針を凌ぎきったら畳を信長に投げつけて、混ざりゆく覇王の腕を発動!
視界がふさがっている間に信長の頭上へ飛んで背後から一気に斬りつけるよ!
そのまま体勢を建て直さない内に追撃してできるだけダメージを与えちゃう
長く戦うのは不利だからね

貴方の覇道はここで行き止まり
行けるのはグリードオーシャンじゃなくて骸の海だよ!


ビスマス・テルマール
●POW
○先制対策

仲間が居るなら『誘導弾』と『属性攻撃(餅)』を込めた『一斉発射』で支援しつつ


『早業』で『属性攻撃(餅)』と『オーラ防御』と『激痛耐性』を重ね掛けてコーティングした耐久力重視の実体のある『残像』を『ダッシュ』でばら蒔き

その残像で『第六感と見切り』を持って黒槍殲撃を

少しでも『盾受け』し『武器受け』してる内に
『早業』でUC発動

範囲攻撃である時点でこのUCの適応範囲内

このまま範囲の黒槍を
蒼鉛皇の要塞で『激痛耐性』と『オーラ防御』を用いて受け

その効果で『範囲攻撃』と『鎧無視攻撃』を込めた『捨て身の一撃』の『カウンター』で黒槍殲撃をオマケも付けて信長に反射です


※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



「これが織田信長……追い詰められてもまだ戦う気なんだね」
 放たれる強力な威圧感、それを前に【リアナ・トラヴェリア】はふと呟いた。深く傷つき、これだけ追い詰められて、もはや勝機など万に一つもない。それでもまだ戦う意思を持つ織田。かつて天下を目指したものは伊達ではないということか。
「それでもこの世界のため、私達は引くわけには行かないよ!」
「そうですね、行きましょうリアナさん!」
 同意するのは【ビスマス・テルマール】、ディメイション・なめろうブレイカーを装備、備えられたキャノンを構えつつ言葉を発する。その二人に対して、織田は好戦的な笑みを浮かべる。
「貴方の覇道はここで行き止まり。行けるのはグリードオーシャンじゃなくて骸の海だよ!」
「その心意気や良し、来るがいい猟兵! ゆくぞサル!」
 同意するように豊臣がフェンと鳴き、鎧へ同化する。そして生み出されるのは無数の黒槍。二人を貫かんと迫りくる。
「ビスマスさん!」
「リアナさん!」
 トラヴェリアとテルマールが同時に動き出す。トラヴェリアが前に出て、しゃがみ畳の隙間に手を突っ込み、一気に上へと飛ばす。古来忍びに伝わる畳返しの術である。
 起き上がった畳の後ろからテルマールが黒槍をディメイション・なめろうブレイカーに装備されたキャノンで迎撃していく。打ち出される餅属性の誘導弾は、たとえどんな軌道の黒槍だろうと打ち抜いていくが、流石オブリビオン・フォーミュラ。軌道を大幅に逸らすことはできても、破壊することはできない。
 殺到する槍が畳を貫いていく。しかしその畳、後ろでトラヴェリアが盾状に変形させた黒剣で防御していた。黒剣でできた盾を少しだけ貫通する黒槍。畳がなければ完全に貫通していただろう。
 トラヴェリアの防御が成功したのを見て、テルマールが飛び出す。餅誘導弾を発射しながら走る。近づいてくる彼女を迎撃するため、豊臣がもう一度黒槍を放つ。紙一重で回避し続けるが、ついに命中。一撃で撃破されてしまったかと思われた。しかしそれは精巧にできた、実態のある残像。貫かれた瞬間に餅となり、槍を搦め取った。
「なんと面妖な! 面白いぞ、貴様何者だ!」
「敢えて名乗るなら、通りすがりのご当地ヒーローです! リアナさん!!」
 テルマールの言葉と共に、畳を蹴り飛ばし走るトラヴェリア。ユーベルコード【混ざりゆく覇王の腕(マグナスブレード)】を発動したその右腕は異形のものとなっていた。異形の刃、自身を切断しに来るのは明白。
『そうはさせぬぞ!』
 フェンと鳴き、豊臣が再度黒槍を発射する。目隠しにと飛ばされた畳をバラバラにしつつ、真っすぐ狂うことなくトラヴェリアへと向かっていく。
「させません! その身も心も、蒼鉛の如く無限の光也……蒼鉛皇の要塞起動っ!」
『Lord Bismuth Fortress』
 黒槍とトラヴェリアの間に割り込むテルマール、そこでユーベルコード【蒼鉛皇の要塞(ロードビスマス・フォートレス)】を発動。遠距離および範囲攻撃を敵へ反射の蒼鉛の鎧装へ、無機質な機械温と共に変身。効力通り、遠距離および範囲攻撃である黒槍は、テルマールに触れると同時に砕け散り、破片は慣性に逆らい織田と豊臣へと高速で飛んでいく。
「リアナさん、私を踏み台に!!」
「ありがとう、ビスマスさん。はあああああ!!」
 無敵となったテルマールを踏み台にして、トラヴェリアが跳ぶ。織田は自身に反射してくる破片を払うのに必死で、それに気づくことはない。反応できたのはトラヴェリアが自身を飛び越えた瞬間だった。
 体を縦に回転させて、トラヴェリアが織田の背を切り裂いた。いくら黒曜の鎧でも、ユーベルコードで強化された攻撃を防ぐことはできない。怯む織田、しかし闘志は死んでいない。振り返り、トラヴェリアを切り裂こうと袈裟懸けに刃を振り上げる。トラヴェリアも仕留めきれてない、とどめを刺すため突きに構える。
 刃は同時に振るわれた。早いのは織田かトラヴェリアか。決着は刹那に、決まった。織田の刃がトラヴェリアの肩に食い込んでいた、だがそれ以上にトラヴェリアの黒剣が、織田の心臓を刺し貫いていた。あと一歩、遅ければトラヴェリアは袈裟懸けに斬り捨てられていただろう。テルマールとの協力、それがこの一撃につなげて見せた。
「終わりだよ、織田信長……」
「見事……なり……」
 刃を引き抜く。鮮血と共に織田は前のめりに倒れ、そのまま灰として消えた。それと同時にトラヴェリアも崩れ落ちる。
「ジャスト180秒……きっちり、終わらせたよ……」
 崩れ落ちるトラヴェリア、しかし体を強く地面にぶつけることはない。テルマールが支えたからだ。
「帰りましょう、リアナさん。私たちの勝利です」
 その一言でようやく勝利の実感が出たか、瞳を閉じるトラヴェリア。こうして、織田信長は猟兵たちの活躍によって、撃破されるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月26日


挿絵イラスト