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不思議のジャングル~勇者のレシピ~

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #勇者 #勇者の伝説探索

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●不思議のジャングル
 アックス&ウィザーズの一角にある、とあるジャングル。
 そこは草木が鬱蒼と茂り、様々な鳥獣やモンスターが住む、言わば天然のダンジョンとなっていた。
 そこに踏み入ろうとすると、冒険者を歓迎するかのように妖精たちが近づいてくる。

 冒険者さんたち、いらっしゃい。
 ようこそ不思議のジャングルへ。

 ここは不思議な不思議なジャングル。
 入ってみるたび、コロコロ変わる。

 草花伸びて道を塞いで。
 木々が倒れて道を作って。

 ところで貴方も探し物?
 勇者の伝説探しに来たの?

 それより私たちと遊びましょう。
 少し僕らと遊んでよ。

 遊んでくれたら教えてあげる。
 勇者の伝説教えてあげる。

 勇者のレシピ、その在処。

●伝説のレシピを求めて
「というわけで、みんなには『勇者のレシピ』を探して欲しいの」
 話を聞いていた大半の猟兵が微妙な顔をしたのを見て、蛇とのキマイラのグリモア猟兵、バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)も察したようだ。
「……失礼。最初から詳しく話すわね」
「まず、アックス&ウィザーズで、勇者一行に滅ぼされたはずの『帝竜ヴァルギリオス』と『群竜大陸』が蘇ったという噂があるわ」
 帝竜がもしオブリビオン・フォーミュラだとするなら、世界の脅威となりうる。何にせよ大陸の発見は必須だろう。
「で、大陸を探す手がかりとして、かつて大陸に渡った『勇者の一行』の痕跡を探そう、ってわけね。単純な大陸に関する情報だけでなく、痕跡に込められた意志を集めることで、何らかの予知が得られるのではと考えられているわ。ここまでは他の依頼とかで知ってる人も多いんじゃないかしら」
 バジルが資料を捲りながら続ける。
「ここからが今回の依頼の話なんだけど、最初に言った通り、みんなに探して欲しいのは、とある勇者たちが、大陸に渡る前に残したとされる、料理のレシピ、言わば『勇者のレシピ』ね」
 話を聞いている猟兵達の中からそんなものが手掛かりになるのか、という声が上がる。
「そうね……でも死出の旅ともいえる大陸への旅路の途中でどうしても残したかったレシピよ。きっと勇者達の強い意志が込められているに違いないわ」
 それっぽい理屈で納得した猟兵もいれば、いまだ腑に落ちない猟兵もいるようだ。
「予知によれば、その『勇者のレシピ』があるのはアックス&ウィザーズの……この広いジャングルのどこかね」
 どこだよ、範囲広すぎるだろとか、なんでそんなところに残したんだといった声を聞きつつ、バジルが答える。
「まず、なんでこんなのところに残したかだけど……分からないわ。何か美味しい食材でもあったんじゃないかしら」
「具体的なレシピの在処だけど、これも予知では分からなかったわ。ただ、ジャングルに住む妖精たちなら分かるかもしれないわ」
 何とも微妙な返答をし、バジルが続ける。
「そこで、まず皆には妖精たちと遊んで、情報を手に入れて欲しいの」
 なんでもこのジャングルに入ろうとすると、どこからともなく妖精たちが集まってきて遊ぼうと持ちかけてくるらしい。
「で、その遊びの内容だけど、勇者のレシピが眠るジャングルの妖精らしく、料理を振舞ったり、逆に冒険者に料理を作らせたりするみたい。ちなみに料理は妖精サイズで普通の人間には小さいけど、雑に丸呑みしたりしちゃだめよ。妖精たちの機嫌が悪くなって協力してくれなくなっちゃうかも」
 その遊びに満足すると、妖精たちがレシピの在処まで案内しようとしてくれるようだ。ちなみに妖精たちはレシピの在処はある程度知っているけど、内容は知らないみたい、とバジルが付け加えた。
「もっともこのジャングル、成長が早い草木が多くて、刻一刻とその姿を変えるみたい。だから妖精たちもレシピのある場所を完全に把握できていないかもしれないの」
 妖精の案内があってもすぐにレシピのもとに辿り着けるわけではないようだ。とはいえ、妖精の助けなしにノーヒントで見つけ出すのは不可能に近いだろう。
「こんなものかしら……あ、ジャングルはオブビリオンも住んでるから気を付けてね」
 重要なことをサラっと付け加えると、バジルは猟兵達を見渡した。
「まとめると、妖精と遊んで、ジャングルを探索して、オブビリオンを倒して、『勇者のレシピ』を見つけようって流れになるかしら」
 そういってバジルは転送の準備を始めた。
「それじゃああらためて、みんなお願いするわね。勿論無理は禁物よ」


どあのぶ
 初めましてとお世話になっております。どあのぶと申します。
 アックス&ウィザーズで不思議のダンジョン飯な感じの依頼です。

 各章の概要は以下の通りです。

●第一章(日常)
 妖精たちとフェアリークッキングで交流してもらいます。
 調理体験しても良いですし、食べる側に回るのも良いでしょう。但し小さいからって食事を丸呑みしたりせず、味わって食べましょう。
 妖精たちが満足すると、レシピのもとへ途中まで案内をしてくれます。

●第二章(冒険)
 ジャングルを攻略していただきます。
 妖精たちの案内も終わり、皆さんの力だけで探索してもらいます。

●第三章(集団戦)
 レシピの周辺にいたオブビリオン達との戦闘です。
 煮るなり焼くなりしてください。

 まだまだ至らぬ点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『フェアリークッキングを攻略せよ!』

POW   :    くっ…これしきのこと、気合で…!(ふるふる)

SPD   :    ふっ…我が技量を甘く見ないで貰おう!

WIZ   :    えー、これぐらい魔法でちょちょいのちょいっと

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ステフ・ウッドワード
勇者のレシピですかあ、どんな料理なのかワクワクしますね

妖精さんから情報収集、ふむ…
アタシは料理に自信はないので、ココはごちそうにあずかりましょう!

わあー、妖精さんサイズの料理!
ケットシーのアタシにはちょうどいいサイズかもです
大きいものだったらナイフでなるべく小さく分けて、味わいながら
いただきます!

あまーい香りの花蜜ジュースとか、フルーツいっぱいのったケーキとか
可愛い料理あったら嬉しいなあ

食べながら軽くトークしつつ、レシピのゆくえの情報収集
フムフム
お料理食べてアタシもお腹が満足、妖精さんも遊べて満足
よしよし
ありがとうとお礼を言って、レシピ探し再開です!バイバイ妖精さんたち



「ちょっと待っててね」
 ステフの注文を聞いた妖精たちが準備を始める。一人は果物や花の蜜等の材料をせっせと運び、また一人は花の蜜をぐるぐるかき混ぜてジュースを作り、また一人は魔法で起こした火でじゅうじゅうとパンケーキを焼く。
「お待たせしました」
「おまちどうさまでした」
「季節の花の蜜ジュースと」
「ジャングルの果物たっぷりパンケーキです」
「可愛くて美味しそうな料理です!いただきます!」
 色とりどりの果実で彩られたパンケーキと鮮やかながらも暖かい色の花の蜜ジュースといった可愛らしい料理が並ぶ。
「見た目もいいですし、味も甘くてとっても美味しいです!」
 妖精サイズの小さな料理も小柄なケットシーの彼女にはちょうどいいサイズのようだ。
「ところで妖精さん、勇者のレシピについて知ってますか?」
 パンケーキをナイフで切り分けて、ゆっくりと料理を味わいながらステフは、妖精たちにレシピの行方を尋ねる。
「ふふっ、美味しそうに食べてくれたから教えてあげる」
「嬉しくなったから教えてあげる」
「勇者のレシピはジャングルのとっても深い所」
「勇者のレシピは七色のお花畑の中」
「だけど気を付けて、ジャングルはくるくる変わる」
「だけど気をつけて、ジャングルはモンスターがいっぱい」
「なるほど、ジャングルの深くにある七色のお花畑ですか」
 食事をしながらの妖精たちとの会話の中で情報を集める。最後のひと口を飲み込むと、ステフは立ち上がった。
「ごちそうさまでした!お料理も大満足です!妖精さんありがとうございました!」
 そう言ってステフはジャングルの探索に向かっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
・準備:羊羹/小豆/砂糖/漉し器/粉寒天

■行動
成程、お料理ですねぇ。
了解致しましたぁ。

まずは友好のしるしに、『羊羹』をお持ち致しましょう。
此方では珍しい甘味でしょうから、興味を持っていただけるのではないかと思いますぅ。
その上で、【指定UC】で[料理]を強化、お持ちした材料と器具を使い、一緒に『漉し餡』と『羊羹』を作ってみましょうかぁ。
ご希望と材料が有れば、他の『漉し餡』を使った『和菓子(『葛饅頭』等)』もお作りしましょうかぁ。

妖精の皆さんのレシピも教わりたいですねぇ。
味わっていただいてから、作り方を尋ねて『人間向けの量』に調整、一緒に作るのも楽しそうですぅ。



「成程、お料理ですねぇ。了解致しましたぁ。」
 ふわふわぷるぷるな雰囲気を漂わせるのは夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。
「素敵な冒険者さん、いらっしゃい」
「一緒に遊んでくれるの?」
 興味深そうに妖精たちがるこるの周りをくるくる回る。
「はい、まずは友好のしるしに、こちらをぉ……」
 そう言って、るこるが差し出したのは羊羹であった。
「なにこれなにこれ?」
「なんだろうなんだろう?」
「すっごく綺麗で」
「すっごく美味しそう」
 アックス&ウィザーズでは羊羹は珍しいようで、妖精たちも興味深そうに覗いている。
「ねえねえ、食べてもいい?」
「ねえねえ、貰ってもいい?」
「ええ、ですがその前に……一緒にお料理をしませんかぁ?」
 そう言って続いて取り出したのは、小豆や砂糖といった材料に、漉し器などの器具。るこるは妖精たちと一緒に調理を開始する。
「ふふふ、楽しいね」
「あはは、美味しそうだね」
 小豆を漉し、砂糖と混ぜて漉し餡を作り、寒天と合わせて羊羹を作る。
「よろしければ、妖精の皆さんのレシピもお聞きしてもよろしいですかぁ?」
「いいよいいよ、教えてあげる」
「ジャングルの果物のパンケーキなんてどうかな?」
「あらぁ、ありがとうございますぅ」
 そうして羊羹をはじめとする和菓子や、パンケーキ等様々な甘味が豪華にテーブルに並んだ。
「わあ、すっごく綺麗!」
「わあ、すっごく美味しそう!」
「いただきます!」
「いただきます!」
「私もいただきますねぇ」
 そう言って妖精たちと一緒に甘味を頬張る。ユーベルコード『豊乳女神の加護・豊饒現界』により料理技能を大幅に強化したことで、どれも見事な出来である。
「ねえねえ、これを挟んでみようよ!」
「挟んでみてもいいかな?」
 そう言うや否や妖精たちがパンケーキに先ほど挟んだ漉し餡を挟む。彼女たちには豪華な二段ケーキのつもりのようだったが、パンケーキは妖精サイズの小さなものだった。
「ふふっ、どら焼きみたい、ですねぇ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルフトフェール・ルミナ
勇者達のレシピ? 帝竜との決戦前に彼らが食べた、食べたかった料理が再現できれば、彼らの想いも感じられるかもしれないね。
……うん、実は、個人的にどんな料理か食べてみたいのも大きいんだけど。

【WIZかなあ】
小人さん達を呼んで、妖精さん達と一緒に材料を調達して、料理して、みんなで食べる。
どんな料理が出来上がるだろうねえ?
僕は妖精さん達より身体は大きいから、高い所に手が届くし、火にかけた大鍋をかき回すのだって簡単だよ。
妖精さん達は、狩りとかするの? 僕が一緒だと狩りには騒々しすぎるかな。
そうそう、これお土産。僕の故郷に生ってる果物でね、この小ささ、人間だとちょっと食べづらいんだけど、ちょうど良くない?



(勇者達のレシピか、帝竜との決戦前に彼らが食べた、食べたかった料理が再現できれば、彼らの想いも感じられるかもしれないね)
 そんな思いを馳せながらジャングルに向かうのは、ルフトフェール・ルミナ(空を駆ける風・f08308)。
(……うん、実は、個人的にどんな料理か食べてみたいのも大きいんだけど)
 私的な欲求もモチベーション維持には大事なのだろう。

「勇敢な冒険者さん、いらっしゃい」
「ごめんなさい、ちょっと待っててね」
 そんなこんなでジャングルに到着したが、妖精たちが慌ただしくしている。なんでも、料理に必要な材料が足りなくなったので今集めているのだとか。
「なるほどね、そういうことなら……『†漆黒の堕天使†達よ、我が声を聞け!』」
 事情を理解したルミナはユーベルコード、『ちょっと中二病な仲間達』を発動。漆黒の闇の力を持ってそうな戦闘力を持たない小人たちが召喚される。
「よし、みんな、妖精さん達のお手伝いをお願い!」
 ルミナがそう言うと、小人達は妖精達と共に果実や野菜などの採集に向かった。
「ところで、妖精さん達は、狩りとかするの?」
「狩りはしないよ」
「でも釣りはときどきするよ」
「なるほど、じゃあ僕は釣りをしようかな」
 そうしてルミナは妖精たちと釣りに向かった。

「わあ、もうこんなに集まった」
「わあ、あっという間に集まった」
 ルミナと小人達の協力により、普段は取らない大きな魚や妖精には届かない場所にあるような果実等を集めることができた。
「じゃあ、さっそく……と、そうそう、これお土産。僕の故郷に生ってる果物でね、この小ささ、人間だとちょっと食べづらいんだけど、ちょうど良くない?」
「わあ、すっごく綺麗!」
「わあ、すっごく美味しそう!」
 ルミナが出した珍しい果物に目を光らせる妖精達。
「よし、それじゃこの果物も合わせて料理を作ろう!」
「うん、みんなで作ろう!」
 そう言って、妖精たちとルミナと小人達が料理を開始する。大きな食材や大鍋等はルミナが担当した。

「お待たせしました!ジャングルのお野菜とお魚のスープと」
「果物の盛り合わせ花の蜜がけです!」
 テーブルに並んだのは小さいながらも食欲をそそる豪華な料理たち。
「妖精さんたちも小人達もありがとう。じゃあ皆で……」
「「いただきます!」」

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【POW】(アドリブ・共闘可)
「勇者のレシピってどんな内容か気になるよね」
フィオ姉ちゃんと一緒に妖精さんLet'sクッキング!
【行動】()内は技能
「えー、ボクもエプロン着るの?」
女の子みたいなエプロンを無理やり着せられたよ!?
いざ料理に挑戦…なんだけど細かすぎて難しいや
料理はフィオ姉ちゃんに任せて、銀月琴を取り出して軽快な音楽を奏でるね(楽器演奏)
料理がテンポよく出来ちゃう感じかな。3分間クッキング?
「それじゃあ、いっただきまーす」
完成した料理は爪楊枝をナイフとフォークにして、ちゃんと切り分けて食べるよ。
「わわ、少しずつだけど美味しいよ」
一緒に作った妖精さんにも感謝だね!


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【SPD】(アドリブ/連携可)
■気持ち
不思議なジャングルが気になるけど、まずは妖精さんと仲良くするわ。
どうせならフォルセティを着せ替えして楽しまないと
■作戦
妖精と一緒に料理を作って、完成した料理を堪能。とことん付き合ってからレシピの在処を探ってみる
■行動
「クッキングならエプロンは必須よね」
フォルセティにお揃いのフリルたっぷりのエプロンを着用させる。
その後、妖精達に混ざって見様見真似で[料理]に挑戦
「結構、細かく切らないとダメなのね」
作るサイズや量に苦戦しながらも[学習力]でカバー
「ジャングルのランチプレートの完成ね」
完成した料理は小さくても完璧な[礼儀作法]で食べる



「勇者のレシピってどんな内容か気になるよね」
「そうね、でもまずは妖精さんと仲良くしましょう」
 談笑しながらジャングルに向かうのはフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)とフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)の姉弟である。
「可憐な冒険者さんたちいらっしゃい」
「君たちも僕たちと遊んでくれるの?」
「ええ、もちろん。でもその前に……」
「……ん?フィオ姉ちゃんどうしたの?」
 出迎えた妖精たちの問いかけにフィオリナが答え、妙に不穏な視線をフォルセティに送る。

「えー、ボクもエプロン着るの?」
「もちろん!クッキングならエプロンは必須よね」
 お揃いのフリルたっぷりのエプロンを着て、ご満悦のフィオリナと無理矢理着せられて恥ずかし気なフォルセティ。
「でもこれ、女の子みたいだよ!?」
「どうせならフォルセティを着せ替えして楽しまないと、と思ってね」
 訴えるフォルセティを満足気に流しつつ、見様見真似でフェアリークッキングに取り組むフィオリナ。
「結構、細かく切らないとダメなのね」
 家柄の良さもあり、料理は得意であったが、さすがに妖精サイズの料理には苦戦していた。
「む……細かすぎて難しいや。ここはフィオ姉ちゃんに任せてボクは……」
 一方、エプロンの件をひとまず飲み込んで料理をしていたフォルセティも同じく細かな作業に苦戦していた。そこで料理を切り上げ、別の面から補助をすることにしたようだ。雰囲気作りのために、銀月琴ルーナ・プラータを取り出し、軽快な音楽を奏でる。
「わあ!とっても綺麗!」
「わあ!とっても素敵!」
 フォルセティの美しい演奏に妖精たちも満足気、テンポの良い演奏につられて料理の手際も良くなってきたようだ。苦戦していたフィオリナも演奏によるサポートと持ち前の学習力により、テキパキと調理を進めていた。

「よーし、完成!」
「よーし、できた!」
「ジャングルのお魚と!」
「お野菜のソテー!」
「ジャングルのランチプレートの完成ね」
「うわあ!すっごく美味しそう!」
 相変わらず量こそ少ないが、香りよし、彩りよし、きっと味もよしな料理が並ぶ。
「それじゃあ、いっただきまーす!」
「「いただきまーす!」」
 フォルセティに続いてフィオリナと妖精たちも食前の挨拶。
「わわ、少しずつだけど美味しいよ」
 爪楊枝をナイフとフォーク代わりに器用に切り分けて食べるフォルセティ。フィオリナもまた完璧な礼儀作法で料理に応える。
「ふふっ、美味しいね」
「ふふっ、楽しいね」
 美味しい料理と楽しい食事にご満悦な妖精達。
「あ、そうそう、皆は『勇者のレシピ』について何か知ってるかしら?」
 妖精たちも満足したところで、フィオリナが尋ねる。
「いいよ、美味しかったから教えてあげる」
「いいよ、楽しかったから教えてあげる」
「森の一番深いとこ」
「七色の鈴蘭咲くところ」
「どこにあるかは分かってる」
「だから案内してあげる」
「だけどここは不思議なジャングル」
「入ってみるたび、コロコロ変わる」
「だからなかなか見つからない」
「途中までしか探せない」
 妖精達いわく、入るたびにその様を変えるジャングルなので妖精達ですらレシピの場所に辿り着けないが、大まかな場所は知っているので途中までなら案内できるだろうとのこと。
「なるほど、それなら有難く案内してもらいましょうか」
「そうだね、お願いしてもいいかな?」
「もちろん!一緒に遊んでくれたからね!」
「もちろん!とっても楽しかったからね!」
 二人のお願いに快く答える妖精達。
「ふふっ、私も楽しかったわ。さて、そろそろごちそうさま」
「ごちそうさま!料理に案内にありがとう!」
 料理を食べ終わり、妖精たちにお礼を言うと、二人はジャングルへ突入する準備を始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『ジャングルの迷宮』

POW   :    己の力を信じて前へと突き進む。地道な一歩が確実な成功へと繋がる。

SPD   :    木を倒して橋を作ったり、ツルからツルへと移動したり。周囲のものを利用する。

WIZ   :    鳥の声や獣の足跡、草木に小川、周囲の情報を集めて効率の良い道を探る。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あれ?目印の大きな木が無いよ?」
「あれ?目印の綺麗な花が無いね?」
「確かここは右に曲がって……」
「確かここは左に行って……」
 フェアリークッキングにより妖精達の協力を取り付け、彼らの案内によりしばらくジャングルを進んでいた猟兵達であったが、妖精達が何やら不穏や会話をしている。
「ごめんなさい、ここから先は分からないわ」
「ごめんなさい、ここから先は案内できない」
「あとは冒険者さん、頑張って」
「だけど冒険者さん、気を付けて」
「不思議のジャングル危険がいっぱい」
「怖い獣にモンスター」
「だけど冒険者さん、大丈夫」
「冒険者さんなら大丈夫」
「草花辿って道を探して」
「木々を倒して道を拓いて」
「きっときっと辿り着く」
「『勇者のレシピ』辿り着く」
 妖精達の声を受け、猟兵達は自分たちの力でジャングルの探索を開始する。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
成程、この先は此方で探す必要が有るのですねぇ?
了解致しましたぁ。

或る程度この近くにあることまでは間違いなさそうですから、【指定UC】を使用して真上へ飛行しましょう。
上空から周囲の地形を確認し、『洞窟』等の『可能性の高い地形』を探しますぅ。
また、その他の『危険そうな地形』や『開けた場所』等も確認しますねぇ。
『丁度良い場所』が見つからない場合でも、今度は『上からでは発見し辛い/影になる場所』に有る可能性が出てきますから、其方に該当する場所を覚えておきますぅ。

後は、緊急時に飛び上がれる様【指定UC】を維持しつつ、『目を付けた場所』を順に回って捜索致しますねぇ。


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(連携/アドリブ可)
「ここまで案内ありがとう」
妖精達に別れを告げてジャングル探索へ
■準備
妖精達に『以前たどり着くことが出来た道』を聞き取り、
目的地の大まかな方角と距離を把握しておく[情報収集]
■行動
ある程度、道の通りに進みつつも、弟の指摘で立ち止まり、
動物の足跡や周囲の観察で最近塞がれた場所がないか探索する
小動物がいたら[動物と話す]で、付近の通り道に変わった事がないか聞く
「ここが怪しそうね」
ある程度場所を絞って【アイオロスの刃】で木々を切り倒し新たな道を作る
ジャングルとはいえ、草木を斬るのは最小限に。
「少しずつだげど、目的地に近づいているみたいね」


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(連携・アドリブ可)
「七色の鈴蘭が咲く場所を目指せばいいんだよね」
フィオ姉ちゃんと一緒に不思議のジャングルに挑戦だ!
【行動】()内は技能
「このまま進むと元に戻っちゃうね」
ボクはマッピング係り担当だよ。
目的地であろう場所から大きく外れるようであれば、フィオ姉ちゃんに報告だね。
小動物がいたら木の実をあげるんだ。
「うーん、また行き止まりになっているよ」
先に進めない場所はクラロ・デ・ルーナで伐り開くんだ。
日が射す場所では太陽の位置を確認して、方向感覚を狂わされていないか確認だね
「ねーねー、なんだかおかしくない?」
(第六感)で気になることがあったらフィオ姉ちゃんに報告だよ



「成程、この先は此方で探す必要が有るのですねぇ?」
「そうだね、七色の鈴蘭が咲く場所を目指せばいいんだよね」
 辺りを見渡しつつ、目的を確認する、るこるとフォルセティ。
「この前まではどうやって勇者のレシピの場所まで行ってたの?」
 フィオリナが妖精達に尋ねる。
「ここで右に曲がって……」
「ここで左に行って……」
「……」
「……」
 あまりにジャングルが様変わりしているのか、単によく覚えていないのか分からないが、少々要領を得ない答えが返ってくる。それでも根気よく聞き取り調査をしていると、目的地の大まかな方角と距離を把握することができた。
「ここまで案内ありがとう」
 妖精達に礼を言い、別れを告げるフィオリナ。
「なるほどぉ、妖精さん達、フィオリナさんもありがとうございますぅ。では、私が少々視察してきますねぇ……『《大いなる豊饒の女神》の使徒の名に於いて、その証たる衣を此処に』」
 妖精達からの情報を受け、るこるはユーベルコード、『豊乳女神の加護・白翼衣』を使用し、上空に飛び上がる。自身の発育の良さと変換可能な余剰カロリーに比例した戦闘力増強を得るユーベルコード、直前に少量ながら食事をしたおかげか、飛行のキレも上がっているように見える。
「やはり飛んだだけでは分かりませんねぇ」
 鬱蒼と茂ったジャングル故、木々に阻まれて目的の場所を目視することは叶わなかった。
「でも妖精さん達の情報と合わせると、あの辺りでしょうかぁ、となるとぉ……」
 それでも妖精達から得た情報と合わせ、上空から目的の場所を推測し、危険そうな地形や開けた地形を確認しながら、ジャングルの状況を把握していく。
「お待たせしましたぁ。大体ですが、目的の場所も把握しましたぁ。ひとまずここはこっち側から迂回していけば、道も開けていて、安全に近づけそうですぅ」
 上空で得た情報を共有し、ルートを提案するるこる。
「視察ありがとう。助かるわ」
「るこるさんありがとう!さっそく行ってみよう!」
 フィオリナとフォルセティがるこるに礼を言い、猟兵達は探索を再開した。

 るこるの提案したルートに沿って、ジャングルを進んでいく猟兵達。最初は特に大きな障害もなく順調に進んでいたが、段々と木々や草花の密度も増し、探索も難しくなってくる。
「だいぶ近づいたと思うけど、通りやすい道をこのまま進むと元に戻っちゃうね」
「んー……このあたりからのルートは視察でも分かりませんでしたねぇ……」
 るこるとフォルセティの言葉を受け、一旦立ち止まる猟兵達。
「太陽がこっちだから目的の方角はこっちだよね……ん?ねーねー、なんだかおかしくない?」
 フォルセティが目的の方角を確認していると、何か違和感を持ったようだ。
「おかしいって何が?」
「いや、まだ第六感みたいなものだけど……あ!フィオ姉ちゃんあそこ!」
 フィオリナとフォルセティがその違和感を調査しようとしているとき、茂みがわずかに動いた。
「あ!リスさんだ!ほら、おいでー」
 茂みに潜んでいたのはジャングルに住むリスであった。フォルセティが木の実を差し出すとリスはゆっくりと近づいて、木の実を食べ始めた。
「リスさん、この付近の通り道に変わった事がなかったかしら?」
 リスに話しかけ、情報収集を試みるフィオリナ。
「ふんふん、なるほど……こっち側……ちょうど目的の方角ね……こっちに道があったはずだけどいつの間にかなくなっちゃっていた、と」
 食べ物を貰えて嬉しかったのか、リスが情報を提供してくれたようだ。
「確かに、かすかだけど足跡があるわね……ということは、ここが怪しそうね。あ、この木よく見ると倒木だわ。こっちの木に寄りかかっているのね」
 リスからの情報を元にフィオリナが調査をすると、木が斜めに倒れて道を塞いでいたことに気付いた。
「そういうことなら……周りの木は傷つけないように……『切り裂け、風神の刃よ!』」
 フィオリナはユーベルコード、『アイオロスの刃』を唱える。真空の刃は倒木のみを切り、新たな道を拓いた。
「これで進めるわね、行きましょう」
 そう言ったフィオリナに続いて、猟兵達はさらに奥へと歩を進めた。

「うーん、また行き止まりになっているよ」
 倒木を越えて程なく、猟兵達は袋小路に突き当たる。
「方角はこっちだけど……この大木は……」
 フォルセティ達がどう進むべきか悩んでいると突如上空の大きな木の枝がミシミシと音を立てて折れ始めた。
「危ない!」
 とっさに飛び出したのはるこる。緊急時に備えて『豊乳女神の加護・白翼衣』を維持していたため、枝が完全に折れる寸前で止めることができた。
「るこるさん!大丈夫!?」
「大丈夫ですよぉ、大きさの割に意外と軽かったですからぁ、もしかしたらこの木、もう死んじゃっているかもしれませんねぇ」
 るこるの言う通り、枝には葉もついておらず、表面もボロボロだった。
「ちょうど目的の方角みたいですし、簡単に倒せそうなんで、切り倒してしまいましょぉ。枝は私がなんとかしますから、誰かお願いできますかぁ?」
「了解!フィオ姉ちゃんはもうやったから、今度はボクがやるよ!」
 フォルセティがるこるの問いかけに答えると、意識を高める。
『放て』
 そう言って放たれたユーベルコード、クラロ・デ・ルーナは、繊細なコントロールで周りの草木をほとんど傷つけることなく、大木を消し去ったかのように粉砕した。
「よし!少しだけど道が開けたね!」
「ええ、あら、これは……?」
 フィオリナが少し先に落ちていたものに気付き、拾い上げる。それは七色に光る花びらであった。
「少しずつだけど、目的地に近づいているみたいね」
 幾多の困難を越え、猟兵達は『勇者のレシピ』に一歩一歩近づいていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(連携/アドリブ可)
「さて、そろそろ探索再開しないとね」
フォルセティとティーセットを広げてお茶を楽しんだ後は、
再び勇者のレシピを探してジャングルを探索する
■行動
「モンスターはオブリビオンのことだと思うけど」
確かに怖い獣が何か気になるわね。
付近に大型獣の気配を感じたら【影の追跡者の召喚】で追跡してみる
特に気配を感じられなければ、これまで通りのやり方で、木を伐り広げて
目的地の方へ進んで行く
「七色に光る花びらを見落とさないようにね」
花びらが落ちていないか、七色の鈴蘭がないか注意して先へ進む


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(連携・アドリブ可)
「ジャングルでティータイムってのも新鮮だよね」
少し休憩してリフレッシュしたら、もうひと踏ん張りだよ!
【行動】()内は技能
「そういえば妖精さん達『怖い獣にモンスター』がいるって言ってたよね」
ちょっと気になるよね。妖精さん達からすると大きな獣は全部怖いかも?
あとは鈴蘭の花びらがないか目を皿のようにして探索だね。
ボク、(視力)は良い方だよ!
「フィオ姉ちゃん、こっちこっち」
目的地に近づいてくるとワクワクするよね。どんなレシピなのか楽しみだよ!



「ジャングルでティータイムってのも新鮮だよね」
 探索を開始してしばらくたった頃、ジャングルの少し開けたところでフィオリナとフォルセティの姉弟がどこからともなく取り出したティーセットを広げて少々不思議なティータイムを楽しんでいた。任務の途中ではあるが、こういった余裕こそが大事なのかもしれない。
 ジャングルの果実、持ち込んだお菓子、妖精達から渡された手土産などをお茶うけに、優雅な時間を過ごすフィオリナ達。
「さて、そろそろ探索再開しないとね」
 休憩を終え、リフレッシュしたところでフィオリナ達は探索を再開するのだった。

「そういえば妖精さん達『怖い獣にモンスター』がいるって言ってたよね」
 ちょっと気になるよね。とフォルセティが呟く。
「モンスターはオブリビオンのことだと思うけど」
 確かに怖い獣が何か気になるわね。とフィオリナが返す。
 改めて警戒しておこうという話をしていたその時、少し離れた草むらからガサガサと何かが動く音が聞こえてきた。
「……リスではなさそうね」
 そう言うとフィオリナは影の追跡者を召喚し、音のした方に向かわせた。隠密能力に優れた追跡者は音の主に気付かれることなく、その姿を捉えられるところまで迅速に近づいた。
「大きな蛇ね……毒蛇かしら」
 追跡者と五感を共有しているフィオリナが音の主の姿をフォルセティ達に伝える。それは数m程の大きな蛇であった。もっとも、いかに大きな蛇で毒があろうと、オブビリオンでもないので気づいてしまえば猟兵にとってはそれほど脅威ではない。
「蛇かー、確かに妖精さん達からすると大きな獣は全部怖いかも?」
 フォルセティの言う通り、猟兵にとっては大きな脅威はなくとも、小柄で戦闘能力もほとんどない妖精達には十分恐怖の対象であったろう。そして、先に発見できず、不意打ちで噛まれるようなことがあれば、猟兵でも少々面倒なことになっていただろう。
「特に敵意はなさそうかしら。刺激しないように進みましょう、他にも何かいるかもしれない」
 警戒を続けながら、フィオリナ達はジャングルを進んでいった。

 必要最低限の木を伐り広げ、動物たちを刺激しないように、フィオリナ達は一歩一歩目的地に進んでいく。
「七色に光る花びらを見落とさないようにね」
 先ほど得た新たな手掛かりを見逃すまいと、周囲に目を配りながら進んでいく。
「了解、フィオ姉ちゃん。ボク、視力は良い方だからね……あ!あれ、鈴蘭の花びらじゃない?」
 フィオリナの忠告から程なく、フォルセティが目的の花びらを見つける。
「フィオ姉ちゃん、こっちこっち」
 フィオリナ達を花びらのあった方向に案内するフォルセティ。
「ほら!さっき拾った花びらと同じ……あ!あれもそうじゃない?」
 フォルセティがまた別の花びらを見つけると、それに続くように他の猟兵達も花びらを発見していった。その数も多くなり、感覚も狭くなってきている。花びらは彼らを目的地に導くかのように続いていた。
「目的地に近づいてくるとワクワクするよね。どんなレシピなのか楽しみだよ!」

 花びらを辿ったり、木を切り倒したり、様々な手段で探索を進める猟兵達。すると彼らは草花の合間から光が漏れているのを見つけた。
 草花をかき分け進むと、猟兵たちの目の前に七色に輝く鈴蘭の花畑が広がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『七色鈴蘭のふくれアンコくん』

POW   :    かみつきっ!
【潜行からの飛び出し噛みつき】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    もぐるっ!
【体から30cm以内の地形を対象に砂泥状化】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    まるのみっ!
小さな【鈴蘭灯から催眠光を放つ。強烈な眠気と光】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【胃袋で出口に返しの歯が並ぶ。暴れること】で、いつでも外に出られる。

イラスト:Miyu

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 木々で空を覆われて、光がほとんど差さないにもかかわらず、七色に輝く鈴蘭の花畑。その中央に置かれた石碑と丈夫そうな金属の箱が鎮座していた。
 石碑には、長い冒険の道中で様々なレシピを記したこと。料理好きの妖精が住み、豊富な食材があるこのジャングルを気に入ったこと。群竜大陸に渡る前の最後の冒険の地となったここにそのレシピを残すことが記されていた。
 そして箱の中には石碑の示す通り、この地を訪れた『勇者』の記したレシピ本が入っていた。
 そこには体力回復等冒険に役立つ料理、立ち寄った地の伝統料理、モンスターの調理方法等々、実に多くのレシピが一つ一つ丁寧に記されていた。
 間違いない、これこそが探していたものだと確信した猟兵達はレシピ本を確保し、帰路につこうとする。
 そのとき、周囲の鈴蘭が奇妙に震え、地中からオブビリオン『七色鈴蘭のふくれアンコくん』が飛び出してきた。猟兵達は読んでいたと言わんばかりに、戦闘態勢を取ったり、不意を突かれながらもしっかりと体制を整えたりと、様々な対応でこれに相対する。
 ――確認した猟兵がいるかは分からないが、レシピ本には『七色鈴蘭のふくれアンコくん』は美味であること、その『七色鈴蘭のふくれアンコくん』を使った料理のレシピもしっかりと記されていた。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
成程、そういう理由でこの場所を選んだのですねぇ。
とは言え、まずは『アンコくん』をどうにかした方が良さそうですぅ。

『石碑』を背に死角を減らしつつ『FRS』『FSS』を展開し、刀を抜きますねぇ。
『アンコくん』達の性質上、必ず接近してくることになりますから、【指定UC】で『身体能力[反射神経][動体視力]等)』を強化、[カウンター]で斬るか、撃ち落としましょう。
『刀』でも十分「相手の間合い」に入る前に斬れますし、残る武器は「射撃」が可能ですから、更に早く狙えますぅ。

無事に討伐したら、[料理]を用いて下処理、ですねぇ。
折角ですし、他の食材も揃え、件のレシピを試してみたいですぅ。


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ・共闘可)
「うわー、なんだか気の抜けるオブリビオンだね」
引き続きフィオ姉ちゃんと一緒に戦うよ
【行動】()内は技能
「はいはーい、今度はボクの番だよ」
フィオ姉ちゃんの攻撃に続いて、ふくれアンコくんを狙って
(先制攻撃)でバーラ・スーペルノーバだね
重力磁場で動きを止める作戦だよ
「態勢を崩している今がチャンスだね」
フィオ姉ちゃんの合図にあわせてタイミングばっちりで
(高速詠唱)からの【ロンギヌスの槍】を放つよ。
連携攻撃で巨大な槍になるんだからね!
催眠光に対しては(高速詠唱)でグアルディアン・サトゥルノを展開するよ
「終わったら『ふくれアンコくん』鍋が食べたいなー」


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ/連携可)
「数が多いから油断は禁物よ」
■作戦
弟と連携。牽制で動きを止めたところを一斉攻撃で殲滅する
■行動
「思ったより有用なレシピがのっているみたい」
勇者達が苦労して作りだしたレシピ。持ち帰らない訳にはいかない。
手始めに[先制攻撃]で【エレクトロレギオン】を展開。
機械兵器で牽制している間にオートフォーカスでオブリビオン達をロックオン
「フォルセティ、タイミングを合わせていくわよ」
弟に合図を送り阿吽の呼吸で[高速詠唱]から【ロンギヌスの槍】を放つ。
動きを止めたオブリビオンを巨大な槍で貫いて一撃で屠る狙い。
催眠光は[高速詠唱]で【アイギスの盾】を展開し相殺する



「成程、そういう理由でこの場所を選んだのですねぇ」
 石碑を読んで勇者の意図を知ったるこるが呟く。
「とは言え、まずは『アンコくん』をどうにかした方が良さそうですぅ」
 るこるの言う通り、周囲のオブビリオン、『七色鈴蘭のふくれアンコくん』達は臨戦態勢、今にも猟兵達に一斉に襲い掛からんとしている。
「うわー、なんだか気の抜けるオブリビオンだね」
「数が多いから油断は禁物よ」
 どこか気の抜けた見た目のアンコくんに対して思わず呟いたフォルセティとそれに対して戒めるように返すフィオリナ。猟兵達もまたいつでも来いと言わんばかりに臨戦態勢をとっている。
「思ったより有用なレシピがのっているみたいね。勇者達が苦労して作りだしたレシピ。持ち帰らない訳にはいかないわ」
 睨み合いの中、先に動いたのは、猟兵達。まずフィオリナが敵の出鼻をくじくかのようにユーベルコード、『エレクトロレギオン』を展開。大量の機械兵器を召喚、アンコくんたちに襲い掛かる。
「はいはーい、今度はボクの番だよ」
 それに続くのはフォルセティ。間髪入れずにユーベルコード、『バーラ・スーペルノーバ』を発動、銀河を象った魔道帽から発生した、これまた大量の魔力弾から発生する磁場がアンコ君たちを拘束する。
「態勢を崩している今がチャンスだね」
「フォルセティ、タイミングを合わせていくわよ」
 機械兵器の牽制と磁場による拘束で動きを制限、その隙に姉妹の阿吽の呼吸で高速詠唱を行う。
「フォルセティ、行くわよ」
「フィオ姉ちゃん、任せて」
「「全てを貫け、ロンギヌスの槍よ!」」
 姉妹の連携により放たれたユーベルコード、『ロンギヌスの槍』は神を貫く閃槍を作り出し、アンコくんたちに襲い掛かる。巨大な槍はすさまじい勢いで進路上のアンコ君たちを次々と貫いていった。
 一気に大量の仲間を失ってしまったアンコ君、茫然としながらもなんとか負けじと反撃に転ずる。大技の後なら隙が大きいだろうと考えたのだろうか、拘束された状態のまま、鈴蘭灯から催眠光を放つ。
「そんな攻撃当たらないわよ。防げ、アイギスの盾よ!」
「来ると思っていたよ、『暁闇を統べる星刻の大神。七界を照らすは虹鱗の彩光』」
 しかしこちらも想定内、フィオリナはユーベルコード、『アイギスの盾』、フォルセティは『グアルディアン・サトゥルノ』を高速詠唱により展開し、2枚の盾で催眠光を防ぐ。
 それでもなおアンコくんたちは諦めない。催眠光による目くらましの隙に、一部のアンコ君が何とか動いてひっそりと土の中に潜行し、猟兵達に接近。そのまま飛び出して、鋭い牙で噛みつこうとする。
「あらぁ、ようやくこちらに来ましたかぁ」
 待っていましたと言わんばかりに応戦するのはるこる。あらかじめ展開させておいた自身の武器、『FRS』と『FSS』と、刀、さらにユーベルコード、『豊乳女神の加護・夢鏡』による各種身体能力の強化と、ついでに発育過剰な体型の魅力の強化により、万全の体制でアンコ君たちにカウンターを仕掛ける。
「これなら私の方が早いですねぇ」
 あるアンコくんはビームシールドからの射撃により、こんがりと焼き払われ、またあるアンコ君は一刀のもとに綺麗におろされた。

 アンコくん達の攻撃に怯むことなく、攻撃を仕掛ける猟兵達。
「終わったら『ふくれアンコくん』鍋が食べたいなー」
「全く……油断は禁物っていったじゃない」
 攻撃を続けながら思いを馳せるフォルセティとそれを再び戒めるフィオリナ。
「そうですねぇ、折角ですし、他の食材も揃え、件のレシピを試してみたいですぅ」
 アンコくんを切り伏せながら、フォルセティの言葉に同意するように答えるのは料理が得意なるこる。
 猟兵達の猛攻により、動けるアンコくんの数もだいぶ減ったようだ。討伐後の食事に思いを馳せながら、猟兵達は戦いを続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ・共闘可)
「レシピが残っているってことは、勇者の人たちもふくれアンコくんと
戦ったってことだよね」
ボク達もいつか伝説になったりしてー。後で石碑に何か書いておこうかな?
【行動】()内は技能
フィオ姉ちゃんとは別方向に(ダッシュ)で展開するよ
「冷たい攻撃の後は熱い攻撃だよー」
聖箒ソル・アトゥースをしっかり握って、ふくれアンコくんに狙いを定めるんだ。
(力溜め)から一気に魔力を開放して(全力魔法)でカラミダド・メテオーロだね
ボクのとっておきの魔法だよ
「隕石ドッカーーン!」
これでふくれアンコくんもぺしゃんこだね。
「そろそろお腹空いてきたよ、フィオ姉ちゃん」


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ/連携可)
「帝竜ヴァルギリオスを倒したらそうなるかもね」
そもそもオブリビオン・フォーミュラと確定したわけではないけど
「とりあえず減らせるところまで減らすわよ」
■作戦
自信のあるWIZ型UCでオブリビオンの数を減らす
■行動
今度はフォルセティとは別々の方向に[ダッシュ]で距離をとり、
銀翼杖セラファイトを握りしめる。[気合い]を十分溜めてから
[全力魔法×範囲攻撃]で【フィンブルの冬】を発動
「まとめて凍らせてあげるわよ」
オブリビオンを氷雪の竜巻に巻き込んで一網打尽にする
「これが終わったら、美味しいごはんにするから我慢よ」
弟が好きなハンバーグのレシピあったかな?



『七色鈴蘭のふくれアンコくん』
 見た目に反して凶暴。しかし食すると美味。頭部に鈴蘭を模した発光器官があるが、どうやら無毒のようだ。もっともこの森に住む個体群しか知らないのだが。煮てよし、焼いてよしの優れもの。我々が最後に記す食材として申し分ないだろう。これを用いたレシピを以下に記す――

「レシピが残っているってことは、勇者の人たちもふくれアンコくんと戦ったってことだよね」
 アンコくんたちの攻撃をいなしながらフォルセティが話す。一帯を埋め尽くすほどいたアンコくん達も、猟兵達の攻撃により大きく数を減らし、悉く迎撃されたせいか、一斉に動くことはせず、攻撃も散発的だ。
「ボク達もいつか伝説になったりしてー。後で石碑に何か書いておこうかな?」
「帝竜ヴァルギリオスを倒したらそうなるかもね。まあ、そもそもヴァルギリオスがオブリビオン・フォーミュラと確定したわけではないけど」
 あと石碑はやめておきましょう、とこちらも攻撃をいなしながら答えるフィオリナ。片や猟兵側も大きな動きは見せず、けん制し合っている状態だ。
「まあ、それは置いといて、とりあえず減らせるところまで減らすわよ」
 フィオリナの言葉でフィオリナとフォルセティが息の合った動きで同時にダッシュする。向こうがまた攻勢に出る前にこちらから仕掛けることにしたようだ。
「まとめて凍らせてあげるわよ」
 突然の動きにアンコ君たちは反応できない。その隙にフィオリナは銀翼の天使の力が宿るとされる魔力を秘めた杖、『銀翼杖セラファイト』を強く握りしめ、気合いをしっかりと溜める。
「氷の檻に閉じ込めてあげる。氷結へ導け、黄昏の吹雪よ!」
 フィオリナはユーベルコード、『フィンブルの冬』を全力で放つ。フィオリナが光り輝く白銀のドレスに包まれ、同時に凍てつく氷雪の竜巻が襲い掛かり、アンコくんたちを次々と巻き込み、凍てつかせる。
「冷たい攻撃の後は熱い攻撃だよー」
 それにすかさず応じるのはフィオリナとは別方向に展開していたフォルセティ。かつて世界を崩壊させたソル・アトゥースを封じた箒、聖箒ソル・アトゥースをしっかり握り、力を溜め、攻撃を放つ準備は既に万全だ。
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎」
 フィオリナの攻撃から間髪入れず、ユーベルコード、『カラミダド・メテオーロ』をこちらもまた全力で放つ。
「ボクのとっておきの魔法だよ。隕石ドッカーーン!」
 ようやく反応し、なんとか動けるアンコくんが催眠光で反撃しようとするも、隕石の光に打ち消され、猟兵達には届かず、攻撃ももう止まらない。灼熱を帯びた巨大な隕石が、竜巻で巻き上げられたアンコくん、凍り付いたアンコくん、なんとか逃れていたアンコくんも合わせて悉く焼き尽くし、押し潰す。二人の強力なユーベルコードによる冷気と熱気が合わさり、一帯に凄まじい衝撃が走る。

「そろそろお腹空いてきたよ、フィオ姉ちゃん」
「これが終わったら、美味しいごはんにするから……あら?」
 フォルセティを諭すように答えるフィオリナだったが、土ぼこりが晴れて辺りを見渡すと、動けるアンコくんは一匹も残っていなかった。
「任務完了だね」
「勇者のレシピを持って帰るまでよ」
 そう言って一息ついた後、二人は事後処理に向かう。
「早く帰って何か食べたいなー」
 そう言いながら比較的原形の残ったアンコくんを回収するフォルセティ。
「ふふっ、はいはい、『ふくれアンコくん』鍋だっけ?」
(それと弟が好きなハンバーグのレシピ、あったかな?)と、帰ってから弟に振舞う料理を考えながら勇者のレシピをしっかりと確保する。
 勇者のレシピに今日のご飯。これからの日常に思いを馳せながら猟兵達は不思議のジャングルを後にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年09月22日


挿絵イラスト