激走ッ! プリウスロケットレースを守れ!!
●レースに忍び寄る影
「アクセルとブレーキを間違えたァァァア!!!!」
収容人数すげーいっぱい。観客席に座る無数のキマイラたちの熱気渦巻く会場に、しわがれた声が響き渡る。
『お~っと、ここで3番コースアウトーーッ! 脱落ですッ!!』
アナウンスの音声に続いて、なにをしとるんじゃ! とか、アイツに賭けなくて正解だったわい!! とか。様々な怒号や声援がキマイラたちの間に飛び交った。
此処は何を隠そう、キマイラフューチャーの一区域に旧人類の手によって遺された、巨大カーレース場である。既にボロボロではあるが設備の整っているこの場所で、毎年行われる一大行事といえば――。
『第3回プリウスロケットレースも佳境に入ってまいりました! 今年の栄冠は誰が手にするのでありましょうか!?』
――そう、プリウスロケットレース。過去の人類は、定期的にこうした速さを競うレースを行う娯楽を開催していたらしい。そして、旧人類最強の乗り物といえばプリウスロケットだと、そうデータに残っているのであった。
実際のところはどうだったか不明だが、このレースは3回ということもあり、周辺地域の住民や配信サイト上でもかなりの人気を誇っている。
『では決勝の実況はおなじみ、第1回大会優勝者であるこの方に……え?!』
いよいよ決勝戦。マイクが手渡されようとした、その時であった。
『……ひ、ひぃぃっ!? 怪人、怪人が!!?』
マイクを通して会場全体に広がるその声を皮切りに、あちこちでキマイラたちの悲鳴があがる。レース会場に大勢の怪人たちが大挙して押し寄せて来たのだ。抵抗する術を持たない彼らがどうなるかは、想像に難くない――。
●いつものベースにて
「キマイラフューチャーだけど……今回の予知は、急を要する」
パン、と両手で机を叩いてアピールしているのは、アイシャ・ラザフォード。彼女はその銀色の髪の下から真剣な視線をあなたたちへと向ける。
「住民のキマイラたちが集まっている会場に、大量の怪人が迫ってる。これを止めないと、キマイラたちが大変」
もう一刻の猶予もない。そう説明を締め括った彼女は、机をタップして会場の立体図を表示してみせた。
「会場はこれ。この会場の入り口は二つあって、その両方から怪人たちは攻め入ろうとしてる」
怪人の集団を示す赤い矢印が、立体図両端の入り口へと突き刺さる。そして次々と×印になっていく会場内の青丸たち。当然、その全てはキマイラたちのものだ。
「幸い、侵入経路の予知はできた。後は待ち構えて、後ろの会場に入れなければいい」
中は盛り上がっているから戦闘に気づかないと思う、と。アイシャはそう補足し、立体図をくるりと回した。
「彼等の運命は、貴方たちの手にかかってる。それを忘れないで」
ねこです
ロケットってロマンありますよね。ねこです。
またキマイラフューチャーか! とか言わないで下さい。この世界とっても大好きなんです。ほんと。
特に補足事項はありません。皆さんの手で、賑やかなキマイラたちの数少ない娯楽を守り通して下さい!
ボスを倒した後には、レースに参加するなり賭けごとをするなり好きにして貰って構いません。倒せたらな!!
では、宜しくお願いします。
第1章 集団戦
『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』
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POW : 恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : 生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ジョルジュ・ドヌール
好くないなあ、いくら売れ残りとは言ってもラッピングぐらいはキレイにしておこうよ。それじゃないとタダでさえ時間が経って崩れ始めたその白雪のようなクリームが、ホラ、いぎたなく寝崩れた姿の様じゃないか。
女性とケーキは24までとは言ったものだけど、熟れたものにはそれ相応の魅せ方があるだろう?それを見失ってはいけないよ。
だから、ホラ。おとなしくラッピングの箱に戻って……
言葉巧みに魅了しながら、ロープで再梱包するよ。
荒縄で縛られたケーキはいらない?それはオブリビオンだからね、しょうがない。僕も正直言って食べたくない。
「好くないなあ」
ジョルジュ・ドヌール(咎人が来たりて咎を討つ・f05225)は、攻めてきた怪人を見るなり無表情にそう口にした。
普通、敵を前に言う言葉ではあまりない気はするのだが、今回に限っては彼を攻められるものはいないだろう。何せ、相手の怪人の群れが――ケーキだったのだから。
故に、彼が。
「いくら売れ残りとは言ってもラッピングぐらいはキレイにしておこうよ」
もしそう口にしたとしても、何も不思議はないのだ。相手はケーキなのだし。
「タダでさえ時間が経って崩れ始めたその白雪のようなクリームが、ホラ、いぎたなく寝崩れた姿の様じゃないか」
もし、そう口にしたとしても、何も不思議はないのだ。相手はケーキなので……。
「女性とケーキは24までとは言ったものだけど」
相手がケーキでも、おかしいと思う。しかし、彼のそんな言葉に怒ったようにスポンジを収縮させるケーキ怪人。
「熟れたものにはそれ相応の魅せ方があるだろう? それを見失ってはいけないよ」
ジョルジュの紡ぐ言の葉は、怪人にも届いているのか。彼がそのままラッピングされるように指示すれば、縄で括られたまま綺麗に戻っていくケーキたち。
おそらく猟兵至上初、ケーキを縄で縛った男は、ケーキが綺麗にラッピングへと戻った瞬間。小さく口にするのだった。
「……正直に言って、僕は食べたくないけどね」
大成功
🔵🔵🔵
京条・響
クリスマスケーキってもう売れ残りとかいうレベルじゃなくて消費期限切れてない? 大丈夫?
っていうかそもそも叩けば出てくるキマイラフューチャーで売れ残りって概念あるの……?
って、言ってる場合じゃなかったね。
みんなが楽しんでるのを邪魔するのは良くないと思うな。
俺の戦闘スタイルってあんまり共闘向きじゃないから……接近戦で行こうか。
【血統覚醒】
あんまり近づきたくはないけど、直接蹴り倒していった方が早い気もするね。
(瞳は鮮やかに赤く、牙が少し伸びる)
ケーキ相手だと吸血っていうか食べてるだけなんじゃ……?
必要なら銃も使うよ。
(吸血1、パフォーマンス5、踏みつけ1、クイックドロウ5、援護射撃4、零距離射撃3)
アララギ・イチイ
ケーキの怪人さんねぇ
美味しそうだから、私が食べて上げるわぁ
装備は魔術刻印(肉体強化)で自分の牙や爪を武器に戦闘よぉ
UCでは、全てを喰らう者、を使用よぉ(牙や爪が更に鋭くなります
一撃離脱、相手の肉(ケーキ?)部分を(怪力・2回攻撃)で抉り取り、喰らった後、即離脱する様な戦法で挑むわぁ
もちろん抉り取った部分は美味しく頂くわよぉ?
移動は(ダッシュ)で加速しつつ、(残像)を出して相手を撹乱、視認性も(迷彩)を使用して低下させおこうかしらぁ、包囲されたり逃げ道が塞がれた時は羅刹紋の効果で飛行して逃れるわぁ
攻撃された時は(見切り)で避けて、それでも駄目な時はシールドビットで(盾受け)ねぇ
※アドリブ歓迎
レナ・フォルトゥス
今回は、しょうもない怪人たちが押し寄せて惨事になるのを防がないとですわね。
まぁ、この辺りに一般人がいないのは幸いと言っても差し支えないわね。
ともかくとして、うざい怪人共はさっさと片付けさせてもらうわね。
売れ残ったクリスマスのケーキ怪人?
名前が長すぎる上に、今は年末。
ここで、一気に廃棄処分とさせてもらうわよ。
…今回は、合体呪文をお見舞い致すわよ。
ローリングサンダーハリケーン(電光竜巻)!!
(電気の帯をそこら中にいる怪人共にぶち噛まして敵の数を一気に減らそうという強力な呪文を放つ)
まぁ、とりあえずは、一気に敵のいた空間がスッキリしたわね。
●
「クリスマスケーキか……」
迫り来るケーキの――ケーキ怪人の群れを前に、京条・響(サウンドライダー・f00344)は思わずそう声を漏らす。そもそも、その辺りをコンコン叩けば食べ物が出てくるキマイラフューチャーで、売れ残りとか存在するのだろうか? 店があるのかも怪しいものだ。
というか、このケーキ消費期限は……? ラベルもないし商品名もないし、どこのケーキだったかも定かでない。いろいろと怪しいものだ。
「……でも、とにかく。皆が楽しんでいるのを邪魔するのはよくないと思うな」
彼は、そうに違いないと頭を振り、もやもやした思考を吹き飛ばした。決して間違ってはいないはずだが、今はそんなことを考える前にやるべきことがあるのだ。
自身にとってはあまり近づきたくない相手。しかし、背後に通してはいけない以上、接近戦に持ち込まざる終えない――京条が真面目に考え始めた、その時であった。
「ケーキの怪人さんねぇ。美味しそうだから、私が食べてあげるわぁ」
そう呟いた声に横を振り向いたのも束の間。彼の脇を駆け抜け、ケーキ怪人へと向かっていく小さな影が通り過ぎる。彼の瞳は、残像を引く赤い髪をしっかりと捉えていた。
「食事の時間よぉ♪」
長い赤髪を揺らし、怪人の前へと躍り出たのは、アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)その人である。
澄ましていれば、ただの元気一杯で能天気な少女なのだが――その金の瞳はいま、明らかな悦びの光を湛えている。これから始まる戦闘行為への愉悦の炎。隠し切れないそれが燻っているのだ。そもそも隠す気もないのかもしれないが。
「覚悟を決めるしかないか……!」
仲間が前に出たとあっては、躊躇していた京条も前に出ざる終えなかった。
彼がユーベルコードを発動すれば、瞳の色は鮮やかな赤へ、牙は長く変化を遂げる。彼の切り札が1つ――『血統覚醒』。
「行くよ!」
イチイに劣らない速度でケーキ怪人の懐に飛び込むと、彼は独特な歩法で怪人の脇を掻い潜り、そのケーキ頭に齧り付く!
もはや消費期限など気にして入られない。だって、目の前で少女が「キャハハ」とか楽しそうな声をあげながらケーキを貪っているのだから。
「あまり美味しくないわねぇ。賞味期限とかどうなってるのかしらぁ?」
抉り取ったケーキのクリームをもぐもぐと租借する少女。なかなか絵にはなっているが、これがまともな形の怪人であれば軽くグロ画像である。キマイラフューチャーの皆さんにも放送できません。見せられないよ!
そして前の方でケーキ大食い対決を繰り広げている2人の背後。そこには、レナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・f09846)が杖を手に、今か今かと敵を待ち構えていた。
「いい感じに敵が集まってきましたね」
イチイの、活発で燃え盛るような赤とは対照的に、物静かな赤色を湛えた理知的な瞳で敵の動きを見つめるレナ。彼女は京条とイチイの2人が突っ込んでいった瞬間、冷静に作戦を変更。漏れて入り口へと集まった怪人たちを一網打尽にするため、この場に留まったのである。
「確かに美味しくないね」とか「これじゃあただの食事だわぁ」とか聞こえてくる前方を尻目に、いい塩梅に集まってきた売れ残ったケーキ怪人たちに心の中で小さく頷くと、彼女は手元の杖を宙に掲げた。
「ここで、一気に廃棄処分にさせてもらうわよ」
その言葉に呼応するように、周囲の空気がびりびりと震える。いや、実際に震えているのは空気ではなく、どこからか彼女の杖へと集って来た、眩いまでの電気だ。
どう見ても危険な色と光を纏ったその杖を彼女は怪人たちへと振り下ろす!
「ローリングサンダーハリケーン(電光竜巻)!!」
詠唱された、刹那。杖から放たれた強力な電気の帯が、入り口手前の地域一帯を多い尽くす! その網目に逃げ場はなく、絡みとられた売れ残ったケーキ怪人たちは次々と電気をその身に流し、クリームを焦げつかせ還らぬケーキ(?)となった。
「……まぁ、とりあえずは、一気に敵のいた空間がスッキリしたわね」
パンパン、とクールに手を払った彼女は、次に聞こえてきた「焼きケーキだわぁ!」という嬉しそうな声にコケそうになるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
上城・クロウ
【WIZ】
プリウスロケット...旧時代の最速の乗り物、ですか。非常に興味がありますが、邪魔をされては観察も叶いません。対応いたします。
しかし、ロケットはともかく、プリウスとは何でしょう?
フックを使い開幕上方より奇襲。頭上から叩き切って上げましょう。その後、他にも猟兵は居るでしょう。可能ならば彼らの戦闘を観察、敵ユーベルコードの解析・学習を行いたいところです。不可能ならフックやイヤーを使った立体機動で逃げ足を活かすとしましょうかね。
一度見破れればこちらのもの。
「そのユーベルコードを実証します」
打ち消して、二刀を叩き込みます。
「貴重な旧時代の情報です。私は学ばなければならない」
観察・解析・検証
●
上城・クロウ(ミレナリィドールのフォースナイト・f01157)はワイヤーの付いたフックを会場の壁へと引っ掛け、立体機動で宙を舞う。
「プリウスロケット……旧時代の最速の乗り物、ですか」
キマイラフューチャーにおける、旧人類の手によって作り出された最速の乗り物。彼はそれに大きな興味を持っていた。主の命に従い、それが果たしてどんなものなのか、背にした会場へと飛び込んで観察しなければならない。
「しかし、邪魔をされては観察も叶いません」
ならばまずは、目の前の敵を片付けるとしましょう。そう行動を決定し、頭を戦闘モードへと切り替えた。
手慣れた所作でケーキ怪人の頭上を取った上城は、その両手に光の剣を携え、重力に従い落下する!
『アァァァ!』
しかし、相手は売れ残ったケーキ……腐るかもしれないという最大の危機を乗り越えたケーキの危機感知能力は伊達ではない。第六感のようなもので危険を感じ取った怪人は、その両手から周囲へと向け、めったやたらにベトベトしたクリームを放ち牽制する。
だが――
「――そのユーベルコードを実証します」
ユーベルコード『ミレナリオ・リフレクション』――上城は、どこにあったのか同じようにベトベトした生クリームを放ち、自身へと向かって飛んできたクリームを相殺。体重、そして重力による加速を伴った光剣は、綺麗な縦一文字をケーキ怪人へと刻み込んだ。
ケーキを切り分ける才能があるかもしれない。然るべき場所で発揮されたということだろうか。
「貴重な旧時代の情報です。私は学ばなければならない」
こうして売れ残ったケーキ怪人たちは、その短いケーキ生(?)を終えたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『いいねリス』
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POW : 強いっていいね! いいね!ボム
【いいね! 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【いいね!ボム】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 足がはやいんだね! いいね!ビーム
レベル分の1秒で【いいね!ビーム 】を発射できる。
WIZ : いいね!って思ったらみんなあつまれー!
戦闘用の、自身と同じ強さの【共感者】と【いいねリスの分身】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑17
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠青景・黒影」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
「プリウスロケットレース、いいね!」
そんな、この世界においては軽めの台詞を吐くのは、今回の襲撃者たちの長。
その手と額に♥を携え、それは猟兵たちの前へと姿を現した。
「いいね!!」
手の♥はいいねの証。
額の♥はいいねの象徴。
――ボス戦『いいねリス』。開幕である。
佐藤・和鏡子
ガジェットショータイムで救急箱形ガジェットからハート形の色々な物を出して攻撃します。
『あなたにもいいねをプレゼントするわ』
プリウスロケットレースは派手なクラッシュありのレースみたいなので楽しみです。
いつもスクール水着の上にセーラー服の上着を着て白い看護帽を被って小さな救急箱(ガジェット)を持っています。
(和鏡子を作った人たちの趣味ですが、本人も気に入ってます)
●
佐藤・和鏡子(ミレナリィドールの聖者・f12005)は、トレードマークの看護師帽を頭の上で揺らしつつ、怪人の前へと姿を現す。
「あなたがいいねリスさんですね?」
かくりと首を傾げつつ、和鏡子は問いかけた。しかし――
『いいね! ビーム!』
その問いに帰ってきた答えは、いいねリスの額のハートから放たれた一筋の閃光。普通の人間にはおよそ反応の追い付かないその攻撃を、彼女はひらりと躱して見せた。
スクール水着の上に、セーラー服の上着。頭に看護師帽という独特なファッションには、傷一つついていない。
「あなたにも、いいねをプレゼントするわ」
にこりと年相応の笑顔を彼女はその愛らしい顔に浮かべる。それとほぼ同時、その手に持っていた救急箱型ガシェットから、ハートの形をした注射器が次々と飛び出した。
ピンク色の液体をその中に満たした注射器の群れは、彼女の周囲に一度だけ綺麗に整列すると、一斉に怪人へとその針を向け突貫を開始する1
『よくないね!?』
まるでリスのような(?)素早さで針を避けるも、その半分近くは怪人へと命中するのだった。
成功
🔵🔵🔴
レナ・フォルトゥス
ふはぁ…
リスですか。
かわいい小動物なんでしょうけど、あたしって、肉食動物のほうが好みですから。
それを差し置いても、あなたを放置すれば、被害が出るし。
というわけで、ここで、食い止めておくわよ。
ボムはハート型に手を作ると言われてるので、そのタイミングでレーザーを1本打ち込む。
ビームは打ち込んだら魔力で歪ませて当たらないようにする。
大量に出してきた場合、上にホーミングレーザーを撃ち、リス目掛けて大量に打ち込む。
「それなら、まだ間に合うっ。ホーミングレーザー!!」
●
「リス、ですか。可愛い小動物なんでしょうけど……」
ぽつりとそう呟くのは、レナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・f09846)。燃えるような赤色の髪に、同色の瞳を持つ女性だ。
『可愛い小動物! いいね!』
「……あたしって、肉食動物のほうが好みですから」
いいねリスの『いいね』を僅か2秒で切って捨てると、彼女はその手にロッドを構える。小動物や肉小動物云々をおいておいたとしても、リスを放置すれば会場へと被害が出てしまうのだ。それは避けねばならない。
「ここで食い止めるわ」
レナはおもむろにロッドを宙へと掲げると、怪人が行動を起こす前に小さく詠唱を口ずさむ。
『みんなあつまれー!』
そんな彼女の目の前で、いいねリスは次々と自身の分身を召喚し始めた。数で押されれば、レナとて辛いことに変わりはない。既に数十匹。だが、しかし――
「まだ間に合うっ……ホーミングレーザー!!!」
彼女の詠唱と共に上空へと打ち出された光属性のレーザーが拡散し、落下。そのまま地上へと雨あられと降り注ぐ!
光は次々と分身を射抜き、本体のリスのみがその場に残るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
富井・亮平
【心情】
おのれッ! 傍若無人のオブリビオン怪人ッ!
これ以上その無節操ないいね!を氾濫させたりするものかッ!
このイェーガーレッドが断固阻止するッ!
【行動】
「ゆくぞッ! 裏ッ!! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
エレメンタルロッドに氷の魔力が宿るッ!
重視するのは防御力ッ!
この力で私の周囲に無数の氷の結晶を浮かべ、いいね!に対する盾にするぞッ!
そのまま突撃し、結晶タックルを仕掛けることで防御力を攻撃力に変換しながら戦うぞッ!
いいね!が命中した氷の結晶は相手に向けて射出ッ!
これによりいいね!ボムの自爆を誘うこともできるかもしれないなッ!
●
『いい――』
「待てッ!!」
今まさにいいね! を拡散しようとしたいいねリスの前に、赤い影が立ち塞がる。
「これ以上その無節操ないいね! を氾濫させることは、このイェーガーレッドが許さんッ!」
富井・亮平(イェーガーレッド・f12712)はビシッとリスに向けて指を突き付けると、正義感たっぷりの声音でそう宣言した。
いいねリスは首を傾げ、暫くしてぐっと親指を立てると――。
『戦隊モノ、いいね!』
「ぬおおおお、許さんと言っているだろうッ!」
さっそく拡散、発射されたいいね! に堪らず頭を抱えるレッド。
しかし、彼はすぐにその視線をにっくき的であるいいねリスへと向ける。正義の味方は細かいことを引きずったりはしないのだ!
「ゆくぞッ! 裏ッ!! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
そう叫んだと同時、エレメンタルロッドがひんやりとした冷気を帯び、彼の周囲に氷の結晶が次々と現れる。
その結晶のひとつがリスの放ったいいねボムを防ぎ、見事受け止めた。
「甘いッ!! 甘すぎるぞ、いいねは返させて貰うッ!!!」
とうッ! とでも効果音がつきそうな動作でボムのついた氷の結晶に掌打をうちこみ、いいねリス目掛けて発射するレッド。
自身の爆弾をそっくりそのまま返却されたことに流石に驚いたいいねリスは慌てふためくが、もう遅い。
『強いって、いいね!』
「――いいねボムッ!!」
レッドは爆発を背にサムズアップすると、颯爽とその場を去るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アララギ・イチイ
リス肉って食べた事ないのよねぇ
あと、その いいね って食べられる代物なのかしらぁ
【特殊武装・超振動~】を使用するわぁ
射撃武装の浮遊砲台システム2の機関砲の左右交互撃ち【2回攻撃】で攻撃しつつ、垂直発射装置から上記のナノマシンが詰まった【誘導弾】を【一斉発射】、リスの頭上から降り注ぐ様な弾道で飛ばすわぁ
周囲に着弾したらナノマシンの自損覚悟の【捨て身の一撃】による分子振動操作(最大)でリスの周りを超高温攻撃、焼きリスにするわぁ
敵のいいね、に関しては敵の攻撃を【見切り】、シールドプラネットの【盾受け】で防御するか、【ダッシュ・フェイント】を併用した回避運動で対応するわぁ
『爆発っていいね!』
いいねリスの放ったいいね!ボムは、展開した円状の光の前にあっけなく地へ落ちた。
スパーク音を撒き散らす盾の正体は、その奥へと隠れた少女。アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)の武装である。
彼女は爆破されたいいね!ボムに嬉々とした視線を向け。
「そのいいね、って食べられる代物なのかしらぁ」
――その瞳に興味、いや狂気が宿る。
「そもそもリス肉って食べたことないのよねぇ。手に入るものでもないし、今此処で手に入れるのが得策よねぇ?」
ニヤリとアララギの唇が弧を描き――彼女の感情と連動するように、傍らの機関部から展開された複数の砲身。発射された見えない弾丸は、いいねリスへと容赦なくその暴威を振るう。
『見えないね!?』
そんなふざけたような呟きはどこへやら。アララギの視線の先で、いいねリスは華麗なリスステップで不可視の攻撃を凌いで見せた。
『当たらない攻撃、いい――』
「本当にそうかしらぁ?」
しかし、目の前で攻撃を避けられた筈の彼女の瞳に落胆の色は無し。むしろその獰猛な肉食獣の如き金色を爛々と光らせ、ただ獲物を見つめているのだ。
「今夜は焼きリスだわぁ……!」
焼きケーキの次は焼きリスの肉を堪能したいらしい。
着弾した地点から拡散し、いいねリスの周囲に空気に混ざって立ち込めた微細なナノマシンたちが一斉に振動を開始した。
それはさながら強化版の電子レンジの如く。リスの周囲の分子を高速で震わせ、その場は1秒を待たずに数千度の熱の檻と化す。
彼女がリス肉にありつけたかどうかは、彼女のみぞ知るところである。
大成功
🔵🔵🔵
アララギ・イチイ
まぁ、まだ(メタ的に)生きてるのでしょうけどねぇ(電子レンジ攻撃後
美味しくリスを頂くにわぁ…あぁ、血抜きって作業もしないと臭みが残るみたいねぇ
【UC:召喚・蚊雷殷殷】を使用するわぁ
今のレベルだと合計3100匹の見えない蚊の大群になるのかしらぁ?
この蚊の大群を操り、リスの血を抜くわぁ
蚊には【毒使い】で身体を麻痺させる【マヒ攻撃】、身体の【毒耐性】を低下させる毒を付与、リスへの吸血時に上記の毒を流し込んだ後、吸血する様に【動物と話す】技能で命令よぉ
いいね!が飛んできたら射線上の蚊に命中させて、追撃のいいね!ボムを防ぐわぁ、駄目なら【見切り】の【ダッシュ】で緊急回避よぉ
●
実際のところ、アララギ・イチイはリス肉を食べることはできていなかった。
「生きてるわよねぇ……」
『熱攻撃、いいね!』
オブリビオンがこの攻撃ひとつで無に帰すとは彼女も考えてはいない。
熱の余波で広がった水蒸気の中から、サムズアップしたリスが出てくるのは多少予想外ではあったし――広がる煙に紛れて小賢しくも飛んできた『いいね!ボム』はもっと予想外の出来事。
狩人の立場であった自分へのまさかの素早い反撃。防ぐことは間に合わないと見て取るや否や、アララギはいいね!ボムの攻撃起動を見切り咄嗟に回避行動へと移る。
響く爆発音、立ち込める爆炎。
疾く風によって吹き飛ばされたものの、そこに立っていたのは唇の端をつり上げ、笑みさえ湛えた彼女の姿であった。
「やるわねぇ」
怒りも、侮りもそこにはない。あるのは唯、戦闘への高揚と興奮。
彼女が好きなのは、一方的な蹂躙ではない。
戦闘――それは命のやり取りであり、血で血を洗う戦いこそを意味するもの。その片鱗を相手が見せたことが、彼女にとってはなにより嬉しかったのだ。
「血抜きをしないと、臭みが残るわねぇ…!」
煙が完全に晴れた時、そこにいたのは何も彼女だけではなかった。
ユーベルコード『召喚・蚊雷殷殷』――召喚された3100匹の蚊の群れが、その身に毒を宿し、彼女の命によって血を求めリスへと殺到する。
アララギは、巨大な空飛ぶ黒い群れから逃走を図る敵の姿をその瞳の中央にしっかりと捉えていた。流石のいいね!の使者も、虫はいいね!とは思えないようだった。
大成功
🔵🔵🔵
●
血を吸われて干からびてなるものかと全力疾走し、辛くもリス生最大の危機を乗り越えたいいねリス。
次に襲われれば命はない。ならばサムズアップ――!(?)
『いいね! って思ったらみんなあつまれー!』
「「「おおぉぉぉおぉ!」」」
ユーベルコードに呼応し、いいねリスの周囲に召喚される共感者と分身たち。これで逃げ切る算段なのだろう。
しかし、そこには2人の猟兵の影が迫っていた――。
蛇塚・レモン
浄雲さん(f02651)と共闘するよっ!
さあ、決着をつけるよ、浄雲さん!
先制攻撃で蛇神様を召喚!
結界を張って浄雲さんとあたいを強化しつつ敵の攻撃から身を守るよっ!
(範囲攻撃+オーラ防御)
お願いっ、浄雲さんっ!
動きが止まったら、あたいの蛇腹剣クサナギで共感者と分身をなぎ払っちゃうよっ!
(範囲攻撃+なぎ払い+ロープワーク)
そして蛇神様、出番だよっ!
蛇神様の邪眼から放たれる念動力が、がら空きのリス本体を直撃っ!
これでもう分身は呼べないよっ!
あとは浄雲さん、とどめをお願いっ!
あたいも蛇腹剣クサナギで追撃するよっ!
(2回攻撃)
これでいいねリスは正真正銘、完全討伐完了だねっ!
骸の海で安らかに眠ってねっ!
音羽・浄雲
※アドリブ歓迎です。
レモン殿(f05152)と連携いたします。
「リス退治は流石に経験がありませんが・・・仲間を呼ぶというのであれば纏めて絡め取って差し上げましょう」
音羽忍法【絡新婦】を放ち、リス達を纏めて拘束しようとする。それと同時に絡新婦の糸に紛れて、地形を利用して【詭り久秀】を地面に這わせる。
「レモン殿、トドメと参りましょう!」
レモンのユーベルコードと攻撃がいいねリスに命中したのを確認し、【絡新婦】の残滓と見せ掛けて地面に這わせておいた【詭り久秀】で騙し討ちを仕掛ける。
いいねリス達に迫るのは先程の粘着糸ではなく、刃の如き鋼の糸だ。
●
金髪の少女、蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)の横にあるのは、地面に落ちる長大な影。細く長く伸びるその影の主は、今まさに召喚され鎌首をもたげる白く巨大な蛇――蛇神のもの。その威容は猛々しくも神々しいの言葉に尽きる。
そして顕現しただけだというのに、その場を猟兵に有利なものへと、蛇神は事象を塗り替えていく。
「さあ、決着をつけるよ、浄雲さん!」
「勿論です。参りましょう、レモン殿」
音羽・浄雲(怨讐の忍狐・f02651)は冷静に目の前の敵を見据えていた。その昏く赤い瞳に映るのは、自分たちへと迫るリスと共感者の大群。
「リス退治は流石に経験がありませんが……」
「多いねっ! いけそう?」
「えぇ、無論です。纏めて絡め取って差し上げましょう」
今まさに迫りくるリスと共感者たち。しかし、彼等の行く手を阻むように浄雲の両掌から細い糸が放たれる。避けようとすればそちらに、更に避けて通ろうとすればそちらにも。
そんな彼女の技量をレモンは感嘆したように見つめていた。琥珀と赤の瞳を細め、敵集団の動きが止まる瞬間を見計らう。おそらく数秒後。腰に下げたお守りを軽く叩いて確認すれば、遂にその時が来る。
「よ~し、今っ!!」
彼女の手に握られた『蛇腹剣クサナギ』が横一文字に振るわれた。鞭のようにしなり節目で分かたれたクサナギの刃は、糸によって逃げ場を失った分身たちをその糸ごと次々と切り裂き消滅させていく。1匹、また1匹。
「見事です、レモン殿」
そうして周囲の取り巻き、もとい肉壁を失ったいいねリス本体の目の前に、一陣の風と共に浄雲が現れる。忍とはかくあるべし、その移動は一瞬の出来事。
「居ね――」
『命って、いいね!』
いいねリスの前で振り上げられるのは、妖刀「謀り長慶」。しかし、その刃が自身へと振られるその前に、リスは即席で用意したいいね!ボムをその刀へぶつけ、爆風ではるか上空へと跳ね飛ばす。
『武器は……』
「さあ蛇神様、出番だよっ!」
だがそこに響くのは、もう何度目になるかもわからない命の危機を脱したリスの声ではない。未だそこに存在感を発揮する蛇神、宝石が嵌っているかのように妖しく輝く瞳がいいねリスを貫いた。
『!?』
「浄雲さんっ!」
「承知」
その息は呼吸に至るまで同じであるかのように、二人の連携は完璧にいいねリスへと作用した。蛇神の目から放たれた念動力によってリスはユーベルコードを封じられ、そこに地面から蹴り上げ拾った浄雲の妖刀が一本「詭り久秀」が迫る。
先ほどの刀は二重の意味で囮であり、本命は最初に地形へと潜ませてあったのだ。
『2人の絆、いいね――!』
自身の命を刈り取る攻撃を前にして、いいねリスは称賛を込めたサムズアップを二人へと向けた。
その表情は、リスはずっとあなたのスマホ画面と一緒ですと言わんばかりのウザい表情だった、と後にこの戦いを経た者は語る。
「骸の海で安らかに眠ってねっ!」
浄雲の攻撃で瀕死となった最後のいいねリスが見たものは、巨大な蛇と蛇腹剣の刃だったのだ。
沈黙したオブリビオンを確認し、2人は顔を見合わせる。
忍は頷き、蛇の少女は笑顔を浮かべ。
守り切ったレース会場から聞こえてくる歓声をBGMに、猟兵たちはその場を後にするのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『スーパーキマイラレーシング』
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POW : 気合と勢いでライバルをはね飛ばし突き進む
SPD : 速さとドライブテクでぶっちぎる
WIZ : ステージギミックやアイテムを使い、賢くゴールを目指す
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●きみだけのさいきょうのぷりうすろけっとをつくろう!
『皆さん! 最終レースも終わったところで、スペシャルゲストの紹介に移りたいと思います!!』
興奮したアナウンスが会場へと響き渡る。
ざわつく観客席のキマイラたち。
スペシャルゲスト? 前回優勝者はもう走ったよな。
あのじいさんな。
また別の爺さんか?
いや婆さんかもしれん
ゲスト?
スペシャルらしいぞ
配信コメントも突然のゲスト宣言に大盛り上がりである。
『第3回プリウスロケットレース、スペシャルゲストはなんと――猟兵の方々です!!』
「「「「「「おぉぉぉおおお!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
沸き上がる観客席!
3分の1のキマイラが興奮でぶっ倒れ、数人のキマイラは奇怪な踊りを踊り出す。残ったキマイラたちはキマイラ流ウェーブで会場をドシドシ揺らしまくる。
第3回プリウスロケットレース、猟兵部門、スタート――!!!
●MSより
募集期間はわりかし未定。今からいつでもカモンエブリタイム(
自分の考えたバリバリウルトラスーパーエクストラドメティックバイオレンスモスト最強なプ●ウス(ロケット)を作ってレースをしましょう! ヤバそうなマシンであるほど私のテンションがアガッてダイスに加算してしまうかもしれません。
準備はできているか、私はできている。
プリ●スでプリウ●を洗う血みどろ(?)のレースを始めよう。
あ、真面目なのでも大丈夫です。整備士とかもいいんじゃないですか。
佐藤・和鏡子
エンジンを馬力のあるV8エンジンに載せ替えてパワーアップし、鉄板で車体(特にバンパー)を強化した救急車型(普段から救急車を使っているので)に改造したプリウスで参加します。
クラッシュ有りの派手なレースのようなので、車を使う(車を思い切りぶつける)ユーベルコードも使用できるなら使います。
せっかく参加するなら積極的に暴れまくるつもりです。
●レスキュー・ロードキラー
その車体が中継と生放送のカメラに映った瞬間、コメント数は数倍に膨れ上がった。
なんだこれ!
ワゴンか?
いや、違うぞ…‥
ざわざわ
わこつ
女の子乗ってないか?
調べたぞ! 救急車ってやつだ
緊急車両か!
あんな子がレースなんてできるのか?
コメントをよそに、佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)はハンドルをその小さな手に握り締め、歓声に見合わぬ真剣な表情を浮かべている。その足はアクセルペダルに添えられ、いつでも発進できる状態だ。
『それでは第一レース、開始まで――3! 2! 1!』
――――GO!
スタートの信号が青になった刹那――和鏡子謹製のプリ●スに積まれた大型V8エンジンが、獣の如く唸りを上げる! 大きな車体は彼女のユーベルコード適正と強力な馬力によって凄まじい加速を見せた。前方に並ぶ車両よりも多少速度に乗るのが遅いものの、時間の経過と共にその差は縮まっていく。
『おぉーっと! 緊急車両、素晴らしい加速です! 当たるか、当たるのか!?』
彼女の目は真剣(マジ)だった。鉄板で補強されたバンパー、そしてユーベルコード『轢殺(ロードキル)』――それは示すものは。
「救急車通過します!!」
救急車の力は半端ではなかった。通り道を塞いでいた他のプ●ウスたちが次々とクラッシュし、ガイドレールを突き破る! 軽車両は宙を舞い場外へと転がっていく!
先を急ぐ緊急車両の前には乗用車など塵芥に過ぎない。無力な存在であった。
「道を開けて下さい――!」
その猛々しいにも程がある暴れっぷりを目の当たりにした視聴者たちは、レース開始前の彼女のコメントを思い出していた。“せっかく参加するなら、積極的に暴れまくるつもりです”という、宣戦布告の言葉を。
そのレースは彼女の言葉通りの展開となる。
次回開催時、救急車を真似た車体が増えたことは言うまでもない――。
大成功
🔵🔵🔵
第何走かもわからぬ時分、一台の車がコースを外れて宙を舞った。
その車を気にする者はいない。盛り上がりはするものの、会場の皆が今まさに順位を争っているレースに夢中であり、一時の注目を浴びればコースアウトした車は背景へと埋もれてしまうからだ。
――しかし、当事者はその限りではない。
「おぉぉおおお!!!?」
空飛ぶ車内で、入れ歯がすっ飛んでいく勢いで絶叫を上げる一人のキマイラ。進化した衝撃緩和装置によって怪我をすることはないものの、何らかの絶叫マシンかと見紛うほどの大ジャンプ……激しく上下の入れ替わる動きは、叫び声を出すのに十分に足るものだ。
「ぉぉぉぉぉおお……ん?」
だが、その声は途中で疑問の声へと変わる。地面を転がると共に、ある程度の衝撃があるはずなのだが、何の前触れもなく車の動きが止まったからだ。
何が起きたのかと周囲を見回せば、ゆっくりと車輪から接地する自身の愛車。
レイチェル・ケイトリン
レースやってるってきいてみにきました。でも……
うーん、UDCアースでみてみたら、あんまりいい語源じゃないみたいなんだけど……
でも、なぐりあいがきちんとしたリングとルールでならスポーツになるようなものなのかな。
ちゃんと準備ができてるレース場でスリルとスピードをたのしむのはおかしくないよね。
でも、やっぱり安全は大切だと思うし、そのへんのおてつだいさせてほしいな。
念動力でサイコキネシスをつかえば事故があってもすぐたすけてあげられるし、火も空気をうごかした真空で消してあげられるとおもうの。
もちろん、ふつうの道ではみんな安全運転してね。
●小さな善意
「……大丈夫? お婆さん」
窓の外から小さく声を掛けたのはレイチェル・ケイトリン(心の力・f09500)。彼女は常に身に纏う念動力を働かせ、車の動きを止めたのだ。
「大丈夫?」
「あ、あぁ。大丈夫さねぇ」
突如現れた銀髪の少女に呆気に取られる高齢のキマイラだったが、その少女の瞳が心配そうに自身を覗き込むのを見て取るや、ニヤリと笑みを浮かべて見せる。
「ありがとうねぇ、お嬢ちゃん。名前はなんてンだい?」
「レイチェル……レイチェル・ケイトリン」
「助かったよ。でも、危ないから無理をするんじゃないよ」
「うん、分かってる。気を付けてね」
分かってるよ、と車を降りるキマイラの姿を見て、少女はほっと胸を撫でおろす。
(……大丈夫そう、かな)
今の老婆――老キマイラは、レースのスピードとスリルを心から楽しんでいるように思えた。レース名をUDCアースで調べた時には、その“よろしい”とは言えない語源に不安を募らせたものだが、どうやら杞憂であったらしい。
「あ、あの……!」
「ん? どうかしたかい?」
「……普通の道では、安全運転をしてね」
「ははは、勿論だぇ。みんな心得てるわ」
呵々と気持ちのいい笑い声をあげ、手を振りつつ去っていく老キマイラ。
そんなヤドリガミの少女の姿は放送にもばっちりと映り込み、一部で人気を博することになるのだが――本人がそのことを知ることはないのだった。
大成功
🔵🔵🔵
蛇塚・レモン
<WIZ>
レニーさん(f00693)と一緒に出場するよ!
あたいの車は黄色だよっ!
前のレース運びを確認して、ステージギミックやアイテムの種類を事前に把握して活用するよ
(学習力+地形の利用)
レニーさんにそれを伝えてあげよっと
え、あたいは(UDCアースでは無免許だけど)運転の経験はあるよ?
(故郷の村で私道をかっ飛ばしてた)
どれくらいって……ドリフトしても車内に置かれた水の入った桶の中の豆腐が飛び出ない程度には?
(実際は念動力と第六感でドリフトテクニックを補っているだけ)
うお~っ!
ここはインド人を右にっ!
……はっ、あたいは今、何を口走って……!?
最後の直線で加速アイテム使用してぶっちぎるよっ!
琥珀川・れに
SPD行動
勝負だレモン!(f05152)
車は薄紫
ダンピール貴族らしい翼のエンブレムが描かれている
免許?中世出身の僕にそんなものはないが【騎乗】技能がある
どんな荒くれ馬でも乗りこなして見せよう
改造か…窓が要らないので外してくれ
あとオイルに僕の血を混ぜる
呪術的なものだよ
【見切り】で順調に走る
ラストスパートで窓から自分の車のボンネットに出る
UC【翼の投射台】発動
前に飛び出し車を発射!
うむ、景気が良い見事なロケットだ
何?搭乗者がいないだって?
「車のレース」と書いてあったが僕が乗ってる必要があるとは書いてない
なら…僕の血が乗ってるからそれでいいだろ?
※レモンとの勝負の判定はダイスなりアドリブなりで自由に
●最終レース レニーvsレモン
『依然としてレモン選手が一歩リード、レニー選手が後を追う形です!』
「いけーっ黄色の! そのまま突き放すんじゃ!」
「なんの、すぐに紫のが追いつくわい!」
会場に高く響き渡るアナウンス。後に続くは歓声の大嵐。
(ふむ、状況は芳しくないな……)
琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)の瞳は、レース開始直後から前を走り続ける黄色い車体を冷静に見据えている。事前に障害物やコースの状態をレクチャーしてもらっていたとはいえ、現状は自身の目で見ていた蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)に一歩先んじられた形だ。
『さあ、コースは最後のU字カーブへと差し掛かります!』
『その後は直線だけですからね、このまま順当に行くなら黄色ですが……』
レモンさん、運転中ですが意気込みの方は!
「へへー、誰が追いつけるかってのよ! このまま1位はあたいのものだね……っと!」
豪快にステアを切り車体を滑らせるレモン。
本来であれば、乱暴にかっ飛ばすかのようなハンドル捌きで曲がれるはずもないのだが――そこは彼女の第六感の面目躍如。カンと自身の念動力を駆使すれば、煙と共にタイヤ痕が綺麗な弧を描く。
「うお~っ、インド人を右にっ! ……はっ、あたいは今何を……」
後輪の滑りを止めるカウンターステアを無意識にかけるのはいいが、いるはずもないインド人を勝手に右側に配置するのはやめてほしい。
正しくは、ハンドルを右に! 運転お上手です。
「なかなかに、素直ではないな。だが……!」
そんなセンスたっぷりのレモンの背後にぴたりとつける薄紫の車体。流麗なデザインとは異なり、内部は馬力重視の“暴れ馬カスタム”。少しのミスでコースアウトしてしまうようなピーキーな性能なのだが……レニーの繊細なハンドル捌きは綺麗に車体を制御してしまう。
暴れれば宥め、鎮めば鞭を打つ。乗る馬の機嫌を取ることは、レニーにとって造作もないことなのだ。ガラスの無い窓から吹き込む風が彼女の髪を弄ぶ。
『両者綺麗なドリフト、最後の直線に――おおっと、ここで加速! 加速しました! この局面までアイテムを残していたか!?』
コースは直線を残すのみ。そんな状況で、1位を独走する黄色い車体は更に加速を始める。
「さあ、このままぶっちぎるよっ!」
遠ざかる薄紫に勝利を確信し笑みを浮かべるレモン。
しかし、その笑みはバックミラーに映った光景を見て凍り付くことになる。
『い、いったいあれは!? 何をするのでしょう。窓からドライバーが飛び出しましたーーッ!!』
「困るね、とても困る……このままでは、僕に見せ場がないじゃないか」
レニーはいつの間にか立っていたボンネットを蹴り飛ばし、薄紫の車体の前へと躍り出る。
空中で展開するのは大きな翼で作った投射台――ヴァンパイアン・カタパルト。
「“ロケットレース”なんだろう。ならば、これで文字通りというわけだ」
「いやいやいや、いいのそれっ!? 運転手はっ!?」
「これは車のレースだよ、レモン。搭乗者が必要などとルールには書いていないし……強いて言うなら、僕の血が乗っている」
理屈を並べた問答も一瞬のこと。獰猛な笑みを浮かべたレニーの翼のカタパルトから、彼女の車体が瞬時に加速し撃ち出される。
宙を飛ぶ車体(ロケット)。名付けてヴァンパイアロケット。
「うむ、景気の良いロケットだ」
小さくなっていく自身の車を満足気に見つめ頷くレニー。
だが、地上を走るレモンの方は大わらわである。
「ちょ、ずるいよっ! 空飛ぶなんて論外!!」
加速アイテムを使用した速度に追い縋る薄紫の車体。ソニックムーブを残して空を切る両者の車は、やがて上下垂直に並ぶ。
『飛ぶ、飛んでいるッ! しかし怒涛の追い上げにレモン選手もまったく屈しません! そして今、ゴールラインを切った――ッ!』
その場にいるた全員の目でも、どちらが先にゴールラインを切ったのか見極めることはできなかった。完全に上下並び。静まり返った階上はビデオ判定の結果を待つ。
「やあ、お疲れ様」
「お疲れ様じゃないよっ!」
「いいじゃないか、最後まで楽しめただろう?」
『――アナウンスメント、ビデオ判定の結果を公表します』
中央にせり出す巨大な電子スクリーン。映し出すのはゴールラインの直前。2台の車両のバンパーが引かれた赤線へとスローで迫る。
ちくちくと肌を刺す緊張感。チケットを握り締めた観客たちが、今か今かと待ちわびる。
『結果は――!』
せり出したバンパーの二つの先端が、同時に赤い線へと触れている。
あんぐりと口を開けたキマイラたちの手から、チケットが滑り落ちた。
『――同着、同着となりました!!』
レモンは自慢げに胸を張り、レニーは肩を竦め微笑んだ。
一拍の間を置いて湧き上がる歓声。会場のキマイラたちの心は一つである。
Thank you レモン、Thank you レニー。
そして猟兵たちへ――congratulation!!
●MSより
皆様のご参加、誠にありがとうございました!
リプレイは楽しく描かせていただきました。奇抜な発想やアイデア、熱いプレイングに大きな感謝を。
またどこかで縁があることを願っています。その時はよろしくお願いします!
ねこです
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年05月23日
宿敵
『いいねリス』
を撃破!
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