エンパイアウォー㉞~オブリビオン五十年
「で、あるか」
兵士の報告を聞いて織田信長は一言だけ返し兵を下がらせる。
「人間五十年化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり、わが生も夢幻か、否」
信長はゆっくりと立ち上がる、直属の兵は徳川軍に抑えられ護衛の体を成さず、直に猟兵がやってくるだろう。
「来るが良い、桶狭間のごとき好機がまだ残っておるかも知れんぞ、儂は隙在らばその慢心を突く、のう信玄坊主よ」
秘術「魔軍転生」によって信長の背後に立つ武田信玄。
魔空安土城天守閣にて決戦の時は近づいていた。
「長かったエンパイアウォーもあと一息なのです」
リリィエル・ロックウェル(クレヨンの勇者・f01438)は猟兵達に呼びかける。
「サムライエンパイアのオブリビオン・フォーミュラである織田信長との決戦なのです、皆さんが徳川軍を守ってくれたおかげで徳川軍が信長の護衛軍は抑えてくれています、皆さんで直接信長を倒してください」
リリィエルは説明を続ける。
「ただしオブリビオン・フォーミュラである信長は今まで戦ってきたオブリビオン・フォーミュラと同じように必ずユーベルコードによる先制攻撃をしてくるのです、その先制攻撃に以下に対処するかが勝負の分かれ目なのでちゃんと対策をしていてほしいのです、信長は魔軍転生と言う技で武田信玄を憑依させているのです、信玄は復活を阻止しているのですが、憑依した力は劣っているわけじゃないのです、皆さん油断しないでくださいなのです」
リリィエルは転移の準備を始める。
「泣いても笑ってもこれが最後なのです、皆さん悔いの無い様に、全力を持ってこの戦争を終わらせてほしいのです、それじゃあ行ってらっしゃいなのです!」
忍P
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
第六天魔王『織田信長』は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
忍Pです。
信長との最終決戦です、この戦争のラスボスなのでちょっと判定やら何やら厳しくなると思いますが、皆さんならいい感じのプレイングでどうにかしてくれると思います。
それでは良いプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『第六天魔王『織田信長』信玄装』
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POW : 風林火山
【渦巻く炎の刀】【黒曜石の全身甲冑】【嵐を呼ぶ樹木の翼】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 甲斐の虎
自身の身長の2倍の【白虎状態に変身した武田信玄】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 武田騎馬軍団
レベル×5本の【武田軍】属性の【騎馬武者】を放つ。
イラスト:UMEn人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
月山・カムイ
己を強化して相対して来るというのなら、こちらも切り札を切らせていただこう
この身に封じた混沌の邪神の力をもってして、貴様をこの世から葬り去ってやろう
風林火山で強化された信長に、命を極限まで削って戦いを挑む
燃える第三眼の開眼と、悪魔の様な翼を現出させて喰らいつくように
手にした絶影共々最終殺戮捕食態へとその姿を変えて、己の生命の最後の炎を燃やし尽くすように戦う
敵の攻撃は致命傷だけを避ければいい、速度重視で相手の攻撃をギリギリで見切り、肉薄する
敵に喰らいつけばそこに勝機があると言わんばかりの苛烈さで、カウンターで捨て身の一撃を信長の体へ刻み込む
一撃を叩き込めば、そこから絶影で傷を抉り喰らい尽くしてやる
テラ・ウィンディア
事前
可能な限り武田信玄の武術や戦いの逸話について細かく調べ
初めまして
テラ・ウィンディアだ
我が身未熟なれど
挑ませて頂く!
【属性攻撃】
炎を剣太刀槍に付与
【戦闘知識】
信長の立ち回りと今まで得た情報との差の把握
対風林火山
【見切り・第六感・残像・空中戦】を以て可能な限りの回避を試み
刀と剣で受け止め
それでも尚当たろうと当たるまいと斬撃による反撃を行う
空中も飛び回りながら可能な限り何度も切り結び
常に己と信長の斬撃の軌跡を記憶に刻み
ああ…かなわないのは解っているよ
だがな…それでもおれはあんたに勝つ!
我が痛みで!
消えざる過去の痛み発動!
己だけではなく他の猟兵
そして信長が刻んだ斬撃もまた再現する!
(斬斬斬斬斬斬!
「追い詰めましたよ織田信長!」
月山・カムイ(絶影・f01363)は天守閣に着くや否や愛用の小太刀「絶影」を抜いて構える。
「如何にも、儂が第六天魔王、織田信長である、名を名乗ることを許す」
信長は背後に武田信玄を背後に宿しカムイを見据える。
「月山・カムイ、御命頂戴いたします」
「ふん、一人で来るは無謀よ、何故なら儂と信玄坊主で2人の力、お主は一人、数の上で既に負けておるわ」
「いいや一人じゃないぜ!テラ・ウィンディア、助太刀に参上!」
テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が炎に包まれた槍を構えてんy酢核にやってくる。
「さあ、これで2対2だ!文句はねえよな信長!」
「是非も無しよ、しかし貴様等は一つ勘違いをしている、それは」
信長は渦巻く炎の刀、黒曜石の全身甲冑、樹木の翼を装着し翼が突風を起こし2人を吹き飛ばそうとする。
「貴様等個人の力は儂にも信玄坊主にも及ばぬということだ」
テラは突風に押されて外に放り出されそうになるが柵を背にして天守閣から落ちることだけは防ぐ。
「ああ、確かに未熟さ」
武田信玄の戦い方は事前に調べた、だがそれとは全く違う戦い方だ。
戦国武将の武田信玄とオブリビオンの武田信玄は別物、オブリビオン特有の力、ユーベルコードは2人とも始めて見る物だ。
「確かに1人1人は劣るかもしれません、だったら」
カムイの額に燃える第三の眼が開き、背中に悪魔の様な翼が生える。
「私が2人分強くなればいい!」
カムイは突風を突っ切って信長に肉薄する、カムイの絶影を信長の炎の剣が受ける。信長の翼の動きが止まり突風も止まってテラは何とか天守閣の中に復帰することができた。
「その無理、その無謀、いつまで持つかな?」
信長はカムイのユーベルコードが体に極端に負担がかかることを見抜き、剣を振り下ろす。
「持たせて見せるさ!」
カムイはその剣をギリギリのタイミング、コンマ数秒遅れれば致命傷になるであろうタイミングで躱す。
テラは信長の剣の動きを見る。
「剣の動き、技は信長自身とそう変わんないな、それに炎なら」
テラも信長にジャンプして肉薄し、信長の頭上から炎の槍を振るう。
「おれの方が得意だ!」
「むう、やりおる」
カムイは力、テラは知識と炎、それぞれの得意分野で信長を追い詰める。
「どうだ!確かに全部ひっくるめた力じゃ劣るかもしれないけどな!」
「だったら自分の土俵に引きづりこむ!」
テラはカムイに攻撃が行かない様にすることでカムイの負担を減らし、信長は体力を消耗する。
「随分刀の振りが荒くなってるじゃねえか、疲れてるだろ?」
テラはにやりと笑う。
「今だ!」
カムイは大きく踏み込み、絶影が鎧を貫通し信長の脇腹に刺す。
カムイの必殺の一撃に動きが止まる。
「こっちも今だな!」
テラは今までの自分の刃の軌跡と信長の刃の軌跡を具現化させ、具現化した刃が信長を切り刻み、天守閣から信長を落とす、大きな土煙が上がり、それを見たカムイはは元の姿に戻る。
「大丈夫か?すっげえ無理したんだろ?」
「ええ、だけどその価値はありました、これなら信長とて生きては」
全身から汗が滲み、口から一筋の血が流れる。
カムイはこれなら信長とて致命傷だろう、そう思っていた。
「見事だ、そうでなくては」
信長は樹木の翼を広げ天守閣へと舞い戻る。
血は流れている、決してダメージが無い訳ではない。
だがまだ致命傷には程遠い。
「流石第6天魔王、オブリビオン・フォーミュラはそう簡単に倒れてくれませんか」
「ああ、こりゃ強敵だ」
2人の汗が冷たく感じられた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
甲斐の虎を纏っている第六天魔王に、誰が慢心などするものですか。
戦争を終わらせて世界を、人々を護るために、油断なく全力で挑みます。
「緑の騎士ウィルヘルム・スマラクトヴァルト、推参!
貴方を討ち、この戦争を終わらせる!」
信長の先制攻撃は、「第六感」を働かせつつ「見切り」によって、
緑の大盾で確実に「盾受け」して止めます。
受けきれない、もしくは受けてもダメージが入るようであれば、
「オーラ防御」と「激痛耐性」で耐えます
先制攻撃を耐えたら、「ハイパー・ガーディアン・モード」を使用。
「怪力」で緑の斧槍を振るいつつ、数合打ち合ったら「フェイント」で
機を作り、「ランスチャージ」での「串刺し」を狙います。
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)が斧槍を構える。
「緑の騎士ウィルヘルム・スマラクトヴァルト、推参!貴方を討ち、この戦争を終わらせる!」
ウィルヘルムの緑色の体が光に反射する、それを信長は見据え。
「次から次へと兵が来るものよ、貴様も精強なればわが刃を持って迎えよう」
信長は炎の刀を振るい、樹木の翼が暴風を呼ぶ。
「くっ!」
暴風は炎を煽り炎が辺り一面を包みこむ。
ウィルヘルムは上がっていく周辺温度で信長の姿がぼやけて見えた。
(今は耐える時、チャンスを待ちましょう)
熱気をウィルヘルムのオーラで防ぎ、盾を床に突き刺してそれを風除けにすることで暴風から身を守る。
そして長い時間が経ち信長にも疲れが来たのか風が少しだけ弱まる。
ウィルヘルムは踏ん張っていた足に前進するための力を入れた。
「今だ!覚悟!」
エメラルド色のオーラを纏ったウィルヘルムが斧槍を構え信長に突撃をかける。
信長は刀でウィルヘルムの斧槍を受け、鍔迫り合いになるが次第に押され始めた。
「この世界も、人も、守って見せます!」
ウィルヘルムの高速飛翔能力によるランスチャージが信長の刀を弾く。
信長は辛うじて槍の一撃を躱すが斧の部分は避けられず腕を切られ、ウィルヘルムの突進その物に衝突し壁まで吹き飛ばされる。
「貴様も良き兵であったわ、敵ながら天晴」
信長は刀を左腕に持ち替えて立ちあがる。
「アレを食らって立っているとは、勝負は未だ中盤、と言ったところですか」
全力の一撃をもってしても立ち上がる信長に感嘆しながらウィルヘルムは息を整えて斧槍を構え直した。
成功
🔵🔵🔴
メリナ・ローズベル
ノイシュ(f12684)と参加
さすがオブリビオンフォーミュラね…
並々ならぬ圧力を感じるわ
でも私は逃げない!
覚悟と 、全ての力を鈴蘭の花びらに変えて、嵐を呼ぶわ
対UC
部屋の隅で杖を握りしめて集中し、いつでも魔法が撃てるよう準備しておく
敵がUCを使用したら、属性攻撃・範囲攻撃・全力魔法で自分の前に炎の壁を作り、敵の進軍から身を守る
飛道具で攻撃されたら、身を低くして避ける
その後は鈴蘭の嵐を使用し、騎馬武者達を全滅させるまで攻撃を続ける
信長が1人になったら、体をしびれさせるのを目的に、雷属性の魔法で攻撃してみるわ
攻撃が効かなければ鈴蘭の嵐よ
ノイシュが負傷したら、医術を使って応急手当をする
ノイシュ・ユコスティア
メリナ(f13268)と二人描写希望。
僕が戦うのは、名誉と栄光のためじゃない。
自分の力がどこまで通用するか試したくて…
白虎が襲いかかって来たらダッシュで避け、ダガーで攻撃を受け流しながら敵と距離を取り、ユーベルコードを使用。
素早く流花に騎乗し、一旦高所へ。
弓に持ち替え、メリナの前に布陣する。
高所から重力を活かした射撃を行う。
白虎に対し、前足を攻撃し動きを封じてから胴体を攻撃する。
信長は防御が固そうだ…
矢の攻撃が効かないなら、忍者刀に持ち替えて突きを狙う。
「メリナ、大丈夫かい?」
「僕は、…まだ戦える!」
傷を負っても自分に言い聞かせる。
戦えるなら、立っていられるなら、限界まで…!
(死闘でもOK)
「さすがオブリビオン・フォーミュラね……並々ならぬ圧力を感じるわ」
メリナ・ローズベル(紅い花・f13268)は信長と対峙し、その目を見据える。
「儂の威に屈するならば消え失せよ、弱卒に用は無いぞ」
信長の声はメリナの全身に響くような錯覚を覚え、ビクリと体が震える。
「大丈夫だよメリナ、僕も一緒だ」
ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)がメリナの前で弓を構える。
「ノイシュ……大丈夫、私は逃げないから」
メリナがノイシュの背中を見て安堵の笑みを浮かべる。
「良かろう、ならば是非も無し……かかれい!」
虚空より現れた武田騎馬軍団が2人に襲い掛かる。
「ノイシュ、下がって!」
メリナは杖を握りしめて炎の壁を作り騎馬の突撃を止める。
「動きが止まった、今!」
メリナの起こす鈴蘭の鼻の嵐は騎馬兵たちを吹き飛ばし、天守閣の外に弾き飛ばす。
しかし嵐が収まった瞬間炎の壁を切り裂き、白虎が襲い掛かる。
「雑兵を倒して油断したな、甘いのう」
信長はにやりと笑い、白虎の牙がメリナへと襲い掛かろうとする。
「危ない!」
ハヤブサの流花に乗って天井付近にいたノイシュが急降下で白虎にダガーを振るう。
白虎は牙を反らされノイシュに狙いを変えて爪を振るう。
「そこだ!」
素早く番えた矢が白虎の前足を貫き。
「貰った!」
ダガーが胴体を突き刺し白虎は倒れる。
ダガーに突いた血を払ってノイシュとメリナは信長を見る。
「流石は信長公、しかしここからは」
「私たちの番よ!」
メリナの杖から雷撃が信長に向かって放たれる。
「ぬうう!」
信長は背後の信玄と共に雷を食らいその場で膝を曲げる。
「ノイシュ、私の魔法が効いているなら信長は動け無いはず、全力の一撃をお願い」
流花に乗ったノイシュが天守閣を大きく旋回し忍者刀を構える。
「僕の力、どれだけ通じるか……これが僕の全力だ!」
流花の背に乗ったノイシュが一直線に信長に突っ込み忍者刀を水平に構える。
信長も刀を構えて迎撃しようとするがメリナの雷となれない左手による構えがその反応を遅らせた。
「たあああああっ!」
ノイシュの忍者刀が黒曜石の鎧を貫いて胴体も貫通する。
「やった、これなら信長だってもう」
勝った、そう確信するメリナ。
しかし信長は何事も無かったかのように忍者刀を引き抜きノイシュに投げ返す。
「うわっ!」
突然、それも予想外の行動にノイシュは忍者刀を慌てて回避、壁に突き刺さる。
ノイシュは突き刺さった忍者刀を引き抜いて鞘に戻す。
「アレで生きているとは、けど」
もう限界は近いはずだ、あれだけの深手で生きている方がおかしい。
ノイシュの考えは願望か、それとも事実か。
それは信長にしか分から無いが、メリナがノイシュの肩を叩く。
「確実に勝利には近づいているわ、大丈夫」
「そうですね、僕の力は十分通用した、それだけで十分です」
メリナとノイシュはお互いに目を合わせて微笑んだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
梅ヶ枝・喜介
今この瞬間こそが戦乱の終わり!
泰平の世を取り戻す為の大一番!
一等気合いを入れて挑まねばならんよな!
猟兵!梅ヶ枝喜介!
この戦乱を終わらせるため!一太刀馳走するべく参った!
おれァ陰陽の腕前はミソッカスだったがよ!使える手は全部使わにゃあ渾身じゃない!
火には木!木生火!
金には火!火剋金!
木には水!水生木!
懐から取り出した三種の符を周囲の壁や床に飛ばし、少しでも敵の勢いを削ぐ!
その上でガッチリと歯を食い縛り耐える!
痩せ我慢なら得意だぜ!
おれも味方もこれまでの戦いでボロボロだ!
でも相手だって余裕面の下はケツに火が着いてるに違いねえ!
木刀を大上段へ構え!捨て身で突貫す!
いざ!いざ!いざァ!勝負しようゼッ!
御剣・刀也
第六天魔王、織田信長
まさに王よな。世が世なら、夢を語り合ってみたかった
が、今のお前はオブリビオン。それは叶わない。だから、ここで斬り捨てる
風林火山は渦巻く炎の刀ならば、見切り、第六感、残像、武器受けで防御、いなすかしてカウンターで斬り捨てる
黒曜石の全身甲冑で殴り掛かってくるなら見切り、第六感、残像、武器受けグラップルで受ける、いなす、避けるしながらカウンターで関節を極める
嵐を呼ぶ樹木の翼なら勇気、ダッシュで嵐の中を突っ切って、踏み込んで捨て身の一撃で斬り捨てる
「お前は確かに王の器かもしれない。だからかな、夢を語り合ってみたかったと思う。が、お前はもう人間じゃない。だから、此処で終わらせる」
「見つけたぜ織田信長!」
梅ヶ枝・喜介(武者修行の旅烏・f18497)が天守閣へと至る階段を駆け上り、辺りの空気が震えるほどの声で叫ぶ。
「済まないな仲間が煩くて、織田信長、世が世なら夢を語り合ってみたかった」
御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)が1歩遅れて喜介の後から現れる。
「夢、か……過去より未来を侵略せしめんとする我らオブリビオンには無用」
信長は刀也の言葉を冷酷に切り捨てる。
「だろうな、だからここで貴様を斬り捨てる」
刀也が刀を抜いて構える。
「今この瞬間こそが戦乱の終わり!泰平の世を取り戻す為の大一番!一等気合いを入れて挑まねばならんよな!猟兵!梅ヶ枝喜介!この戦乱を終わらせるため!一太刀馳走するべく参った!」
それと同時に喜介も符を数枚、懐から取りだした。
2人の構えが狼煙だと言わんばかりに信長は炎の刀を振るう。
「こいつは戦だ、こっちの腕はからっきしだけどよ」
喜介の符が1本の木になって巻き起こる炎を防ぎ、炎上する。
「ある物は何でも使う、それが戦ってもんだろが!それが渾身ってもんだろが!」
樹木の翼が羽ばたく前に水の弾丸で動きを止め、黒曜石の鎧は炎で焼く。
「道理よ、貴様の全てを出しつくせ!ここに至るまでの帰結を儂に見せてみよ!」
最後の戦いであると悟ったか信長も荒ぶり、強烈な中段蹴りを振るう。
「その大ぶり、焦ったな」
刀也が信長の足首を掴んで自分の体を回転させつつ、信長の足首を極める。
倒れた信長は開いている足で刀也を蹴り飛ばして間合いを離し立ちあがる。
「むう」
しかし極められた足首に痛みが走る。
「貰ったぜ信長公!一太刀馳走仕る!ちゃりゃああああああああ!」
喜介が大上段の構えから木刀を振り下ろす、信長は今まで蓄積したダメージと刀也に捻られた足首が反応を遅らせ。
木刀が信長の頭を捉え。
「美事、御美事」
信長は膝を付いて、背後の信玄もその姿を消す。
ここに長い戦いの決着が付いた。
「お前は確かに王の器かもしれない。だからかな、夢を語り合ってみたかったと思う。が、お前はもう人間じゃない。だから、此処で終わらせる」
刀也は息を切らせ刀を信長に突きつける。
信長は最早戦う力は無いが最後の力を持って立ちあがり、天守閣の柵に背を置く。
「人で無くてはいかんのか?」
信長は一言だけ呟く。
「人で無くては天下を望んではいかんのか、天下を望むのは業よ、天下を望み、意のままとしたい、それに織田も徳川もあるものか」
「おれはそんな小難しいのはよくわかんねぇ」
喜介は耳垢を穿り、小指の先をふっ、と息を吹きかけて耳垢を飛ばす。
「やっぱここは人の世界なんだよ、あんたはそれに土足で入りこんできた泥棒みてえなもんだ、だから追い出す」
「ま、そう言うことだ、お前にはお前の理屈があってもこれは生存競争だ、それにお前は負けた、それがこの戦いの帰結ってやつだ」
それを聞いた信長は笑う。
「はっはっはっ、左様か、では天下を盗めなんだ泥棒は退散するとしよう」
信長は後ろに体重を掛けて天守閣から身を投げ出そうとする。
「ちいっ!逃がすか!」
刀也は自分の手で決着を付けんと刀を振るう。
しかし刀を空を切り、信長の体は宙に舞う。
「儂の命は儂だけの物よ、躯の海にて貴様等の生き様を見届けてやるとしようぞ、ハーハッハッハッハッ!」
信長は魔空安土城の天守閣から落下、その後、徳川軍により落下した信長が確認される。
死亡は確認されたがその遺体はすぐに塵となって消え失せたと報告された。
「応、せいぜい唇噛んで悔しがりながら見ておけ、おれの行く道を」
「これでこの戦争は終わり、だが俺たちの戦いはまだ続く、俺はこれからも人の世を守り続けるさ」
喜介と刀也は勝鬨を上げる地上を魔空安土城見下ろし書か隊が終わったことを実感する。
この戦争は人の勝利で幕を閉じた。
大成功
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