エンパイアウォー㉞~第六天・風林火山の陣
●魔空安土城
「遂に第六天魔王・織田信長との拝謁です」
紫紺の瞳を猟兵たちに向け、一瞥するアリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)。
すでにゲートは展開されている。
最早告げる事も数少ない。
紫紺の瞳が猟兵たちを見つめた。
「最早告げる事もありません、これが決戦となります」
提示されたデータはあいも変わらず強敵であることを示すばかり。
ユーベルコードによる先手必勝は不能。
相手に先んじて撃たれる攻撃をどうにかして凌ぐ必要がある。
しかし、それを封じてもなお、彼の敵は強大である。
「彼を倒せば、この戦争も集結します」
故に告げるべき言葉はただ一つ。
銀糸を揺らしながらアリシエルは猟兵たちを見据えた。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
いつもの言葉にいつもの信頼をのせて。
そしてゲートは解き放たれる。
●甲斐の虎と第六天
「ふむ……きおったか」
第六天の魔王を名乗る織田信長。
彼は手をかざす。
「来るがよい、甲斐の虎よ。我が力となれぃ」
ぐるるるる、と言う虎の唸り声が響く。
焔が走り、織田信長の身体が炎に包まれる。
虎炎の気を背負いながら、第六天魔王は猟兵を一瞥した。
「儂が第六天魔王・織田信長である」
一歩床を踏みしめる。
たったそれだけの行為なのに、空気すら重々しくなったように感じる。
そう、それだけの強敵、それだけの実力を持つ男。
「儂が覇道を突き進むか、お主らが勝ち、儂の覇道を阻むか……」
どれ、力比べと参ろうか。
第六天の魔王が白刃を構える。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
うわあああああああ戦争だあああああああああ。
遂にボスの登場です!!
さあ、全力でやって参りましょう!!
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第六天魔王『織田信長』は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦
『第六天魔王『織田信長』信玄装』
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POW : 風林火山
【渦巻く炎の刀】【黒曜石の全身甲冑】【嵐を呼ぶ樹木の翼】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 甲斐の虎
自身の身長の2倍の【白虎状態に変身した武田信玄】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 武田騎馬軍団
レベル×5本の【武田軍】属性の【騎馬武者】を放つ。
イラスト:UMEn人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
イデアール・モラクス
貴様の覇道、我が魔導が阻んでやろう!
・対先制
魔導ビットの『一斉射撃』、魔剣ドミナンスによる『薙ぎ払い』、『高速詠唱』からの『全力魔法』による【広範囲への雷撃魔法】の三種の『範囲攻撃』を『武器受け』と成して先制の騎馬武者を殲滅。
・反撃
UC【魔導覚醒】を『高速詠唱』で行使。
魔導防壁を纏いながら空を縦横無尽に飛翔し、両手から次々と『全力魔法』の力で威力を増した『属性攻撃』魔法【風の刃、聖なる光線、闇の球体、炎弾、氷の槍、足元から隆起する石の棘】を無詠唱連射、圧倒的弾幕の『範囲攻撃』と成して『一斉射撃』の飽和攻撃をかけ、相手の攻撃ごと敵を『なぎ払う』。
「私の全てで貴様を否定してやる!」
※アドリブ歓迎
●覇道と魔導
「貴様の覇道、我が魔導で阻んでやろうッ!!」
「その答え、快也ッ!!」
イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)の答えに織田信長は吠える。
甲斐の虎の炎が燃え上がり、戦国最強、武田の赤備えと謳われし無敵の騎馬兵団。
それが真紅の炎を纏いながらイデアールと言う女一人に殺到する。
慈悲もない? 否、違う。
彼女一人で武田軍団に匹敵すると踏んだ故の行為。
それは即ち、彼女の実力を真に認めるが故。
イデアールの身体から自律浮遊するビットが放たれる。
魔剣を片手に、口は高速で口ずさむ。
魔導ビットと彼女自身の高速詠唱による魔術弾幕。
そして、魔剣の薙ぎ払い。
三種一体の広範囲殲滅が、焔の騎馬兵団を焼き払う。
「私の全てで貴様を否定してやろうッ!!」
「なれば儂は儂の全てで儂を是認しようッ!!」
イデアールが結界を纏い、その身に膨大な魔力を纏う。
両手より生み出される七色の魔術が織田信長に襲いかかる。
甲斐の虎にまたがり人馬一体ならぬ人虎一体と化した織田信長がその魔術を白刃で切り払う。
無数の炎が織田信長を焼き、無数の氷が織田信長を凍らせる。
無数の風が彼を切り裂き、無数の光が彼を貫く。
無数の闇が彼を削り取り、無数の石が彼を穿つ。
されど、その身は止まらない、されどその身は崩れない。
「織田信長、その実力、この私が認めてやろうッ!!」
「イデアース・モラクス、その力、儂が肯定しよう」
「だから」
二人の声が重なる。
次なる一句もまた同じであろうと言う予感を両者抱きながら。
「ここで死ぬがいいッ!!」
そして、一字一句違わぬ言葉を紡ぎながら、彼と彼女の応報は激しくなる一方であった。
成功
🔵🔵🔴
二天堂・たま
甲斐の虎…現世への復活は阻止したが、信長に憑装とかいう形で顕現したか。
それにしても…本当に虎なのか…。
○WIZ
まず先制攻撃は逃げ足で距離をとり、弓や弾を避ける。
UC:アルダワ流錬金術を発動する猶予も欲しいしな。
UCで足元を液体に変え、騎馬武者の突撃を阻むのだ。
液体の正体は…石油。知っているか?日本にも相良という油田がある。
ソレは濾紙で濾すだけでエンジンも動かせる良質の油。
そんな所で鉄砲なんぞ撃ってみろ、引火して火の海だぞ?
まぁポシェットに入っている小物で着火するのだけどな。
油から這い出ようとするならボビンケースを投げて、ロープワークの要領で捕縛する。
主(信長)ともども、炎の渦に呑まれるがいい。
カタリナ・エスペランサ
「あなたを此処で討ち、以て戦禍に終止符を――なんて。私まで勇者か何かになったみたいね?」
常の軽薄は鳴りを潜めつつも、どこか可笑しそうにクスクスと笑って。
敵の先制は《第六感》で予兆を察知、眩い雷羽の散弾を放って《属性攻撃》《範囲攻撃》で《時間稼ぎ》。
稼いだ時間で《残像》を残して《空中浮遊》、敵の背後に回り込みます。ダメそうなら《オーラ防御》とダガー・シューズで根性の《武器受け》してそのまま接近戦に。
「一題披露仕る――これが私の最高最速っ!」
攻め手は【閃紅散華】。持ち前の《早業》を更に加速させ、敵の攻撃は《見切り》から適宜捌きつつ攻撃手段の全てを傾けた乱舞を叩き込みます。
※アドリブ・共闘歓迎です。
●猫と勇者
「甲斐の虎……まさか……」
――――本当に虎だったのか。
二天堂・たま(神速の料理人・f14723)がつぶやいた。
君は猫である。名前はたま。
無数の武田騎馬兵団が猫を追いかける。
だが彼の俊足は駿馬にも勝る。
矢弾を紙一重で避けながらああでもないこうでもない、と錬成陣を組み上げていく。
「手伝ってあげるッ!!」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)の六番目の権能が目を覚ます。
その手を握りこむと同時、空間が歪み炸裂する。
一瞬の間隙にたまが錬成陣を即座に組み上げた。
「ちちんぷいッ!!」
床が石油と代わり、騎馬武者たちの足を取り込み、飲み込み、その足を殺す。
ポシェットから火種をぽい、と投げ込むと同時、騎馬兵団は爆発するように炎に飲まれる。
「なるほど、かつての再現のようにも思える」
だが、その炎の最中、自らの身を焼きながら悠々と、王者のように。
織田信長は甲斐の虎に乗りながら炎の只中を歩んできていた。
繰り出された攻撃、カタリナがたまを抱え上げながら回避する。
第六感と戦闘知識から来る一寸の見切りが彼女とたまを助ける。
幾度となく襲いかかる切り上げ、切り下ろし、袈裟懸け。
刃が振るわれるごとに経験を蓄積し、回避からじょじょに応戦へと変ずる。
眩い雷羽の散弾が織田信長の目を欺くように放たれる。
「目くらましか」
「おまけも持っていきたまえ」
石油と化していたその足元のぬかるみ、それが突如としてセメントと化す。
彼の錬金術が、一瞬、織田信長、そして甲斐の虎の歩みを止めた。
その一瞬、カタリナが背後より切り込む。
「一題披露仕る……ッ!!」
紅雷の刃が刹那にて9種斬撃となり、織田信長の身を引き裂き、焼いた。
傷口を引き裂かれ、焼かれたが故に血はまわず。
その男は、愉快げに口を歪めた。
「見事な一撃也」
それでも、第六天魔王・織田信長は決して揺らがない。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
死之宮・謡
アドリブ歓迎
嗚呼、漸く此処迄来た…愉しそうだ、とても良い首領だ…
命を削り合おう、私と身体を削り合おう…
魂を燃やし、殺し合おう!
POW
破壊の「呪詛」を武器に籠め「全力魔法」で身体強化
「生命力吸収」のストックと「全力魔法」で自己回復を続けて削り合う
ストライフを「怪力」で振るい「2回攻撃」で「鎧砕き」を行う…
相手の攻撃も直撃だけ「見切り」多少は回復に任せて無視
削り削られ最後は隙を見て、或は多少の無理を押し通して【黒絶斬禍】を叩き込む…
此処さえ愉しめるならば…多少はくれてやる…腕の一本くらいは生やせるしな?
●殺し合おう
「嗚呼……漸く此処迄来た……」
燃え盛る安土城、歩むは死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)。
織田信長はその身を焼かれ、切られても決して揺るがずそこに立っていた。
「愉しそうだ――――」
「乱世を愉しむか、それもまた良し」
この男とて、戦国乱世にて名を馳せた。
それ故に、彼女のぶしつけな態度も気にも止めない。
「さあ、命を削り合おう、魂を燃やし尽くせ、殺し合おうッ!!」
「であるかッ!!」
渦巻く炎が織田信長の刀に宿り、彼の力を増幅させる。
破壊の呪詛が謡の剣に宿り、全力の魔法が彼女の身体を活性化させる。
刃と刃が打ち合い、激しい剣戟の音が響き渡る。
炎の刃が謡の身を引き裂く。
しかし、全力でこめた魔法が彼女の傷を傍から癒やしていく。
互いの剣が互いを傷つけながら、削りあい、魂を燃やし合う。
それは拮抗し続ける。拮抗し続けるが故に――――。
「閉じろ、黒きアスッ!!」
織田信長の炎の刃が謡の左腕を跳ね飛ばすと同時。
死之宮・謡のストライフが織田信長の左腕を切り飛ばした。
「多少はくれてやろう」
互いの言葉が重なり、そして、互いに面白げに口元を歪めた。
魔空安土城の戦いは未だに続く。
成功
🔵🔵🔴
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎
「噂に名高い風林火山、見せて貰いましょうか」
【POW】強化武装装備
●先制対策&攻撃
【先制攻撃】に対して、【メカニック】としての技術を活かした【早業】でこちらも強化武装を高速で展開します。
「GEAR:ATROPOS。武装の強化生成完了、行きます」
対信長用の自作強化武装故、疑念は生じないでしょう。
相手の攻撃は『フォースセイバー』と『パイルバンカー』の【武器受け】と【激痛耐性】で耐えます。
こちらの反撃は生成したアームドフォートに氷【属性攻撃】用の【誘導弾】を込め、狙撃(【スナイパー】)。
狙いは剥き出しの頭部と装甲を厚くしにくい手足の先。
草野・千秋
【全世界サイボーグ連盟】
信長公、僕自身はまだ未熟なれどお相手お願いたい
人間五十年
あなた……いや、お前の天下は終焉を迎える運命にある
鋼の旗の元に集う仲間達がここにいるから僕は戦える
UCで自身を強化
先制攻撃、武器改造、援護射撃で炎属性攻撃の範囲攻撃
敵の先制攻撃は第六感と戦闘知識で見切り
武器受けと盾受けで防御
鎧を纏ってそうな所に
雷の属性攻撃を武器改造で付与、範囲攻撃とスナイパーで攻撃
敵の懐に入り込んで下段から上段へ切り上げて
刃を翻して下段に切り落とす2回攻撃と早業
相手が避けるようなら属性攻撃の炎をヒーローソードに纏わせて喉元へ一撃をお見舞いする
弱って来たら怪力パンチキックに切り替え
多少の傷は厭わない
●鋼鉄の咆哮
「噂に名高い風林火山、見せて貰いましょう」
「目にモノ見ようぞ、風林火山」
織田信長が紅蓮の炎を逆巻いた刃を構える。
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)が対峙する。
その焔の刃が虚空を鞘走り、クネウスの身を打ち付ける。
甲高く、けれど重々しい鋼の音が響く。
「そなた、異形であったか」
「こうでもなければ貴方とは対峙できないでしょう」
それは、信長のためだけに築き上げられた武装。
それは、この戦の為だけに鍛ち上げられた武装。
対織田信長決戦用武装、それを今この場で仕立て上げた。
だが、それは異形のような姿。
甲斐の虎を背負うモノを相手に、クネウスが背負うは異形のアーマードフォート。
「風林火山、目にしたいのであったな」
炎の逆巻く刃を片手に織田信長が手を前に突き出せば、無数の赤備えが出現する。
これぞ戦国最強、武田の騎馬軍団。
「行けぃ」
その号令一つで武田騎馬軍団が戦さ場を駆け抜ける。
クネウスには為す術はない。
彼は織田信長専用の武装を拵えた。
だが、それは彼との決戦に備えた武装であるからだ。
しかし、鋼鉄の咆哮はただ一つではない。
「雄々ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
また一つ、鋼鉄の咆哮が響き、断罪の拳が戦さ場にて響く。
草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)は断罪の戦士。
ダムナーティオーと化して無敵の武田騎馬軍団にその鋼鉄の咆哮と共にぶつかる。
衝突音、空間を撃ち抜く破砕音、その拳は音を越え、無間を越え、影を絶やす。
破壊の衝撃波が武田騎馬軍団を打ち砕く。
「――――鋼の御旗の下にッ!!」
「鋼の御旗の下に」
ダムナーティオー・千秋が吠える。
それは彼らの掲げる御旗、鋼鉄を纏った者たちの集う場所。
刹那、千秋が大地を砕く勢いで踏み込む。
クネウスの異形のアーマードフォートの背から蒼炎を吹き出す。
ブーステッド。
雷炎を纏った"ヒーロー"の斬撃が。
激しき破壊を伴った三連の鉄杭が。
信長の鎧を砕き、傷を走らせ、鮮血を滴らせる。
「見事也、これほど快なことがあろうか」
第六天魔王、織田信長。
彼は武将であり、先進的な大名であり。
そして、同時に戦さ人であり、傾奇者であった。
その二連の一撃を受けて、深い傷を受けながらも。
決して膝をつかず、むしろ呵々大笑して猟兵たちを褒め称える。
「だが儂の覇道、阻むにはまだ足りぬな」
だが、彼を倒すには、まだ足りなかった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ビスマス・テルマール
●POW
○先制対策
渦巻く炎の刀と
嵐を呼ぶ樹木の翼
嵐と炎は両方真空に弱い
これ等は『早業』で『属性攻撃(真空)』を込め重ね掛けした『オーラ防御』を盾の様に用い
『火炎耐性・激痛耐性』で備えつつ『第六感』で『見切り』つつ『残像(※属性攻撃(真空)を込めた)』を残しつつ『ダッシュ』し撹乱し凌ぐ
※残した残像で炎の刀と嵐の勢いを削ぐ
回避不可のは『盾受け』で受け流し
隙見てウルシさんに事前の『料理』したスッポンのなめろうを『大食い・早業』で食わせUC発動
ウルシさんのスッポンのなめろうビーム掃除機で炎の刀と嵐を吸い付くし
わたしとウルシさんで『鎧無視攻撃・鎧砕き』の『一斉発射』をお見舞い
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
ステラ・クロセ
行くよ!アンタの覇道、ココで通行止めっ!
もちろん、動物も通れないから!
騎馬武者が現れたら、UC【紅蓮の灼翼】を発動。
空を飛んで【空中戦】。不利にならないよう、敵を見やすい位置を維持し、武者たちの正面を外すようにしながら、【武器受け】で攻撃を凌いでいく。
凌ぎ切ったら、そのまま空を飛んで信長に突撃。
体当たりをかけるように加速をつけて一気に飛び込む。
相手は強者、必殺必中の距離まで近づかないと当たらないはず。
【勇気】がアタシを後押しする。炎のサイキックエナジーを纏った新焔・関勝大刀で貫くように突く!
「猛き炎でアンタの野望を焼き尽くしてやる!」
※アドリブ・連携など歓迎です!
●空奔る紅蓮の翼、無空の空
無敵の武田騎馬軍団が戦さ場を走る。
その騎馬軍団に正面から挑み、空を走る少女たちがいた。
「ちょっと、重いですけど……!!」
「重いとは失敬な」
ステラ・クロセ(星の光は紅焔となる・f12371)がビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)を抱えながら飛んでいた。
ほむらを纏ったサイキックエナジーの翼が天を引き裂き、そのまま織田信長へと疾駆する。
「空を舞うか、それもまた一つの術よ」
それをおかしそうに笑ったまま、織田信長が剣を払う。
炎が渦巻き、嵐を呼ぶ樹木の翼が生い茂る。
黒曜の甲冑が黒く鈍く光った。
「このまま突っ込みますッ!!」
「了解しました」
もっと遠く、もっと高く、もっと疾く。
その紅蓮の灼翼は、ステラが限界を超える為にこそある。
真紅の炎が火の粉を散らし、その勇気に応えてその身を加速させる。
焔を纏った新焔・関勝太刀が、黒曜の甲冑を打ち砕く。
びきびき、と言う音をあげ、その鎧が打ち砕かれ、パリン、と言う儚いガラス細工のような音をあげ砕け散った。
同時、ステラが一歩後方に跳躍する。
「通りすがりのヒーローです」
ドーモ、と言わんばかりのビスマスの挨拶と同時。
巨大化したスッポン型メカ・ウルシさんが放たれていた。
壮絶な吸引音が響き渡り、瞬間的に真空状態が生まれる。
嵐はまた風であり、炎は燃える酸素がなければ続かぬ。
それが科学と言う理(ことわり)の必然であり、必定。
炎を纏った荒ぶる刀は今はただの白刃と化す。
嵐を呼び起こす荒ぶる翼は今はただの翼と化す。
「ウルシさん、一斉射撃ッ!!」
なめろうと言う光粒子で形成された無数の弾頭がウルシさんから放たれる。
それが着弾し、光の華を咲かせ、黒曜の甲冑を打ち砕き、無敵の甲冑が完全に無意味となった。
その刹那。
「猛き炎がアンタの野望を焼き尽くすッ!!」
勇気の炎は決して燃え尽きぬ。
彼女の心にそれが宿る限り。
その踏み込み、ステラの限界を越えた先にある。
限界を越えたその先、果てなき無窮の彼方。
炎を纏った太刀が織田信長を貫く。
「――――遠き、遠き果て、その果ての果て、確かに儂は奇跡を夢見たものよ」
血は、紅蓮の炎が即座に焼き尽くし、蒸発させる。
傷口は炎で焼かれある意味、彼の失血死を押さえている。
限界を越えた少女を、織田信長は瞳を細めて嬉しそうに笑う。
「だが、儂の覇道、まだまだ止まらぬ」
それでも、なおこの男は骸に限界が訪れていても膝を屈する事なく立っていた。
成功
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甲斐・ツカサ
ノブナガの覇道、阻んでみせるよ!
武田騎馬軍団は凄い相手かもしれないけど、"武田"騎馬軍団なのが問題さ!
正面から相対するようにおびき寄せながら、オレと相手の間にワイヤーを張ったり、床板めくったり……実際にそうしている部分以外にも、電脳ゴーグルの立体映像でそれっぽく見せたり。
そう、長篠の合戦の再現!
過去から蘇ったオブリビオン、その力で蘇っただけの相手に、この過去の再現を乗り越えられるかな!?
そしてオレが紡ぐのは、群雄割拠とは真逆、天下泰平の今の世の物語!
戦争は無く、戦争で死ぬ人も無く、お天道様の下で諸国を漫遊出来る、そんな今の話!
そう、今はもう天下泰平、覇道を目指すノブナガは御役御免なのさ!
●昔の始まり、今なおある道、果てなき明日への希望
「なら、その覇道、オレが阻んでみせる!!」
武田騎馬軍団、無敵の騎馬兵団。
だが、それは彼の少年の見せた幻想の前に砕け散る。
無数の鉄砲玉が飛び交い、時代の先を往く事を見せたかつての彼の御業。
「――――長篠か」
長篠の合戦。
無敵の武田騎馬軍団が屈したかつての合戦。
幻想と化したが故に、彼らは幻想に縛られる。
それが概念と言う理(ことわり)である。
長篠の合戦を電脳的であっても再現されたが故に、彼らも屈する他はない。
そして、少年は遂に魔王と相まみえる。
「だが、童よ。ぬし一人で何が出来よう」
「何でも出来るさッ!!」
何故ならば――――。
彼の根幹は昔々から始まっていた。
その始まりは誰もが"現在(いま)"を良くしようと言う理想から生まれたものだった。
彼の現在は今日もなお続いていた。
それが続いている理由は誰もが"明日(みらい)"を良くしようと言う願いから生まれたものだった。
彼の未来は明日もなお続いていく。
それが続いていく理由は誰もが"果て(おわり)"が良いものであれと言う祈りから生まれたものだった。
結局の所、第六天魔王・織田信長もまた、現在(いま)から生まれ、明日(みらい)を見据え、果て(おわり)が良きものであれ、と思ったが故に始めたもの。
群雄割拠を終わらせんと立ち上がったものの中の唯一人にしか過ぎず。
そして、時代の荒波を乗りこなし、炎の中へと消えた漢たちの一人であっただけの事。
今、彼が夢見た果ての果て、終わりの先は今形作られていた。
そう、だからこそ。
「オレが紡ぐのは天下泰平の今世の物語ッ!!」
紡がれた未来は正しき果て(おわり)であった。
今もなお続いている明日へと続く今日(いま)は彼らが夢見て駆け抜けた時代であった。
無数の祈りが鍛ちあげ、無数の願いで焼入れを施され、無数の理想を束ねた物語。
その果て、果ての果て、天下万民が戦さにて死ぬ事もなく。
天下万民が天道その下で諸国を歩き、漫遊し、また無数の物語を紡ぐ天下泰平の世。
「――――だから、御役御免なんだ。もう、ノブナガが"覇道"を志す必要は、ないんだッ!!」
その始まりを肯定しよう。
その歩みを肯定しよう。
その見据えた先を肯定しよう。
彼の始まりもまた、今紡がれている"現在(いま)"を目指したが故の果てであったのだから。
小さな刃に無数の祈りと願いと理想を束ねた36色の光の奔流が宿る。
踏み込み、ただ、突き出すだけ。
避ける事も受ける事も容易いその一撃。
だが、どうしようもなく、避ける事も防ぐ事もできず。
織田信長はその小さな刃に貫かれ、血を零した。
「嗚呼、そうか――――」
確かに――――"御役御免"であるか。
ただ、ただ、満足そうにその漢は。戦さ人は。傾奇者は。
笑って、その光の刃に貫かれた。
「――――――――大義であった」
第六天魔王・織田信長、討ち死。
だが、その最期の瞬間、彼は穏やかに笑って逝った。
――――こういう童が"育つ"時代であるのならば。
嗚呼、そうだな。"まさに御役御免"であった――――。
大成功
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