「窮地、ではないか。もはやこの地、敗北を辿るのみか」
安土の城、迫る猟兵の気配に、座した織田信長は変わらぬ顔で息を吐く。
「是非もなし、とは言えぬな。今や儂の取る道は、限りなく消え去った可能性を求めると同義。
備えた我が軍は幕府軍と削り合い、身一つで挑まねばならぬ」
ふ、と、微かに笑みを浮かべ、挑むかと、言葉を反芻する。
「今や儂が挑む側よ。しかし、なればこそ、全霊を賭して行ける」
立ち上がり、引き抜いた刀の鞘を投げ、信長は行く。
「戦の終焉としようではないか、猟兵ども……!」
●
「戦争の終わりだ」
グリモアベースに詰めた肆陸・ミサキ(孤独に苛まれる者・f00415)は、集めた猟兵に言葉を投げかけた。
長く続いた戦い、その終わりが今、目の前にある。
そう告げて、長い溜め息を吐き出した。
「みんなが戦うのは、織田信長。今まで戦ってきた魔軍将を治めていた相手だ」
実力は疑うべくもない。
ただ純粋に強い、と、そう言えるだろう。
「それに加えて、信長は魔軍将の一人、秀吉の力を憑装していて、元々の強さに加えてその能力を活用してくる」
ユーベルコードの能力も強力な上、通常の攻撃手段も恐ろしい相手のはずだ。
敵の動きへの対応、攻撃の防ぎ方、咄嗟の判断力。
全ての動作に気は抜けない。
「オブリビオン・フォーミュラ。今までその名を冠する敵を倒してきた実績と信頼はあるけれど、気を付けて。無事に勝って、この世界を救ってやるんだ。だから、いってらっしゃい」
グリモアで世界を繋いだミサキはそう送る言葉を告げて、それから一息。
「おかえりなさい、って、笑って言わせてね?」
微笑みで猟兵の背中を見送った。
ぴょんぴょん跳び鯉丸
第六天魔王『織田信長』は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
と。
いうわけで。
サムライエンパイアの大ボス戦です。
頑張ってください。
第1章 ボス戦
『第六天魔王『織田信長』秀吉装』
|
POW : 黒槍殲撃
【秀吉を融合させた鋼鎧から無数の黒槍】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : 黒粘剣戟術
【秀吉の黒粘液で全身から刀まで全てを覆い】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ : シャドウクローニング
レベル×5体の、小型の戦闘用【豊臣秀吉(フェンフェンだけで意思疎通可)】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
イラスト:UMEn人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ガイ・レックウ
【POW】で判定
ユーベルコード【竜王技『天下無双』】を発動し、その飛行能力と【オーラ防御】と【武器受け】による防御、【戦闘知識】を総動員した【見切り】でダメージを抑えるぜ!!
【残像】と【フェイント】を組み合わせ、一気に接近。【怪力】を乗せた【鎧砕き】と【なぎ払い】の【2回攻撃】とランスによる【串刺し】を叩き込んでやる!!!
「元凶をここで絶つ!!」
「──!」
到着と同時の接近を、ガイは行った。
一つのランスを握り、佇みの中にある織田信長を見据え、踏み込み、重心を前にして、
「燃えろ、俺の魂──っ!?」
額へと黒槍の一線をぶちこまれた。
「つぉ……!」
深い。
咄嗟に頭を引いて反らしたが、頭蓋骨から響く衝撃の揺れは、視界を真っ赤に染め上げる。
「是非も無し……過信したな猟兵」
追撃が来る。
正面から串刺しを狙った無数の線だ。
「だが! この猛き魂の炎! 負けはせん!」
回避で後ろに下がった踏み堪えから後ろへと、ガイは飛ぶ。
見せた残像が貫かれるのを置いてきぼりにして、回り込み横合いからの肉薄を、
「フェンフェン」
「それが過信と言うのだ、猟兵!」
鎧から伸びる黒槍がさらに貫いた。
「……いいや、まだだ!」
いや、違う。それはガイの速度で現れた残像だ。
本物はその横、紙一重の回避を行っていて、踏み込みから一歩、灼熱を湛えたランスを引き絞って放った。
「元凶、ここで断つ!」
「断てるモノか猟兵。お前には」
その軌道を、信長の刀が添えられて逸れる。
そして、ガイが腕を戻す刹那にその刃はランスの流線を滑り、
「カハッ」
ガイの体に線を刻んだ。
苦戦
🔵🔴🔴
非在・究子
こ、今回の、戦争(イベント)の、ラスボス、登場だ、な。
……べ、ベーシックな、タイプの、信長、だな。
こ、子猿を、大量に、展開、されてしまう、けど、こ、子猿に【ハッキング】で、干渉を、かけて、できるなら、少しでも、同士討ち、するように、仕向けつつ、ギリギリまで、引きつけたら、ボム(アイテム)の無敵時間で、しのいで、ゆ、UC、発動の、時間を、稼ぐ、ぞ。
つ、作り出す、ダンジョンは、……その名も『燃えよ本能寺Q』、燃える、炎の、迷宮、だ。
こ、子猿達と、合わせて、ご招待、だ。
じ、時間内に、脱出、出来なかったら、盛大に、爆発するから、頑張って、くれ。
ゆ、ゆっくり、敦盛、踊っていっても、構いは、しない、ぞ?
「イベントのラスボス、か。よ、ようやく登場、だな」
ぐひっ、と笑った究子は、マジマジと信長を観察しておや? と首を傾げた。
「……ず、随分と、ベーシックな、タイプの、信長だ、だな」
「は?」
……歴史ゲーは需要高いからな。
内心では女になったり化け物になったりする、信長の"設定"を踏襲したキャラクター達を思い浮かべるが、今目の前にいるのはまさしく本人なのだ。
あくまでサムライエンパイア上での、ではあるが。
「良い、詮無い疑問だ」
「お、おぉ」
猿を大量に溢れさせる信長なんて今まで居なかったし。
「な、なら、その大量を、ハッキング、して……」
究子は、視界一杯の小型秀吉を相手に、干渉による対抗を考える。
ハッキングにより操作や思考に割り込み、同士討ちをさせるのだ。
そう理論を立てて実行し、そして直ぐに気付く。
「……か、数多い。む、無理ゲーと、言うよりは……こ、効率、悪すぎだな?」
数が多すぎてハッキング対象は絞れない上に、成功しても見返りは小さすぎる。
迫ってくる小猿に一度バックステップで距離を取りながら、ボムを放って近距離のそれらを一掃して、究子は本命を発動させた。
「さ、さあ、プレイゲーム、だ」
それは、迷路だ。
木健在で作られた壁と天井で不規則に道を造り、そのすべてを炎で包む。
信長と、小猿を捕まえ、たったひとつの出口を目指すゲームに強制参加させた。
その名も。
「燃えよ本能寺Q、だ。じ、時間内に、脱出、できないと、盛大に爆発、だ。が、頑張って、くれ」
恐らく内部では、信長が出口を目指しているはずだ。
それはそれで、仕込まれたたくさんのトラップでダメージを負うはずだし、例え脱出しても万全とは言えない。
そう思い、究子は出口に立っていて、それから暫く。
「お」
爆発した。
「……お?」
その中心、信長が立っていた筈の位置に、黒の塊がある。
真っ黒に焦げたそれは、火災と爆炎に死んだ信長なのではと思わせるが、
「ち、違う、あれ、は」
そうだ、違う。
黒の表皮は蠢いて散り、その中から傷一つ無い信長がゆっくり立ち上がってきた。
「遊戯に付き合う義理は無くてな、放棄させてもらった」
「……そ、そう、か。小猿、を、何重にも、纏って……」
「ああ、何せ耐えれば勝手に壊れるのだろう、これは。なら、その時まで待てば儂の勝ちだ」
そいつは残りの小猿を展開し、押し寄せる波となったそれに飲まれた究子は、城から追い出される様に吹き飛ばされた。
苦戦
🔵🔴🔴
硲・葎
【セルポム】
【S】
シャルちゃんの故郷を護るため、ここは踏ん張らないとね!
まずはオーラ防御で自分も防御しつつ、シャルちゃんの氷の盾の裏から手だけ出して指で銃撃。氷属性攻撃で粘膜を凍らせ、隙をまず作ろう。
ジノくんのガトリングを邪魔しないようにしつつ、援護射撃をするよ。捨て身攻撃でUC発動!「いけ!バイクさん!」突っ込みながら、粘膜を吹き飛ばしてやる!その間も氷属性攻撃で銃撃しつつ、相手の攻撃は残像、見切りで回避を。
リヴェちゃんが道を作ってくれてる!危なくなったらかばうからね!
相手に近づけたら地形の利用を使ってジャンプ!思いっきり轢き逃げしてやる。
「思いっきり弾けちゃえ!」
清川・シャル
「セルポム」
いよいよお出ましですね
エンパイアはシャルの故郷なんですよ、好きにさせてたまるもんですか
守りますとも!
【P】は当たらなければいい?
皆さん下がって!
防御用の氷の盾を何重にも展開
Amanecerを召喚、UC
ジノさん、ガトリング御願いします
スピーカーから熱光線を発してジノさんの援護を
大音量シャウトで【W】のフェンフェンも聞こえないようにしてみましょう
リヴェちゃん、宜しくね
盾は絶やさずに味方を第六感で確認しながら防御と援護優先
ある程度削れたなら、ぐーちゃん零で一斉発射と毒使いとマヒ攻撃ですよ
万が一の攻撃には、見切り、残像、カウンターで対応
隙が出来たらそーちゃんでチェーンソーモードで殴りますね
ジノーヴィー・マルス
【セルポム】
遂に織田ナントカさんとご対面ってか。こりゃ、面倒なんて言ってられねぇ。まして寮長の故郷とあっちゃ尚更ね。
Vendettaの弾幕で、狙うのは織田の出す黒い槍だ。【二回攻撃】【範囲攻撃】【一斉発射】を駆使して「滅多矢鱈に撃ちまくる」
とはいえこれだけで撃ち切るとも思えねぇ。寮長のスピーカーから出す熱光線と別の槍を狙う様に意識しよう。
で、余裕が出てきたら黒粘液を纏った織田を転ばす為に足元を撃ってみる。大方足の裏までびっしり覆ってんだろ、そこに何か飛んできたら転ばずにいられるかい?
万一の攻撃は【第六感】【見切り】【カウンター】で対処。
リヴェンティア・モーヴェマーレ
【セルポム】
※全4人
[W]
シャルさんの故郷なのですネ
ならば私も微力ながらお手伝いをさせて貰いますね!
まずはオーラ防御でシャルさんの盾の硬度が増すように援護でス
簡単には崩させませんヨ
最後まで気を抜かないように注意しマス
飛んできた小型戦闘機はスピーカー音でもまだ意思疎通可能なものから優先し狙いを定めて、UC(雷の雨)を発動させ撃ち落としマスね
範囲攻撃や二回攻撃などを駆使して数の暴力に負けないように計らいますヨ
ですが仲間には当たらないように細心の注意を払います
隙あらば全力魔法で追撃
葎さんとバイクさん、ゴーゴーな気持ち!捨て身でも命は大事にですヨ!
葎さん達が通りやすいように道が開くように立ち回りマスね
敵の総大将の城を前にして、四人の猟兵が集った。
CerPommeと名付けられた館の、寮長と住人。そういう関係の四人だ。
強大な相手が今、目の前から続く先に居る。
それでも、怯まずに揃って歩みを進められるのは、内にある想いが共通しているからだ。
サムライエンパイアを守る。
寮長にとっては故郷を守ると言う意思で、三人にとって寮長の意思を支える為という差違はあれども。
「守りますとも!」
その想いは一緒だった。
相対する。
進んだ先、広い天守の中に、信長は居た。
背後には黒い鞠状の秀吉が、鎧と繋がる様に憑いている。
「……面倒なんて言ってられねぇな」
向かい合って始め、一番に動いたジノーヴィーは、腰を支えに添えて構えたガトリングの照準を合わせた。
トリガーに指を掛け、
「──!?」
刹那の差で、黒槍が伸びて来るのが見えた。
速く鋭いその攻撃は、彼がトリガーを引きガトリングから弾丸が飛び出るまでのタイムラグを容易に刺し貫くだろう。
だから。
「下がって!」
シャルがそこに割り込んだ。
手を前に、媒介とした石を通して、氷の盾を重ねて発現させる。
「止め……っ」
だが止まらない。
無数の槍は数を増し、叩き付ける様な乱打で氷を割って進む。一、二、三枚を立て続けに抜け、四枚、五枚と貫き、六枚目。
「微力ながら、お手伝いを」
「ここは踏ん張らないと、ね!」
リヴェンティアと葎が、シャルの魔法に手を添えた。
氷の盾にオーラを貼って、三人分の防護力を注ぎ込んで攻撃を食い止める。
「ほう、面白い。三矢教訓の様ではないか」
喉をクックッと鳴らして笑った信長は、それならばと追加の黒槍を生み、
「ジノさん!」
「ああ!」
盾から覗かせたジノーヴィーのガトリング弾幕がそれを破砕する。
だが秀吉の憑いた鎧から産み出された黒槍は、同時に無数の線となる性質上、ガトリング射撃間に挟まるコンマの差で全破壊は無理だ。
一人だけでは。
「守って見せる!」
シャルの召喚したスピーカーから放たれる熱線が、黒槍を焦げ散らした。
●
インカムを装備し、今まさにユーベルコードの歌を響かせようとするシャルの後ろ、リヴェンティアの視界に真っ黒な粒が溢れた。
「ぶつかってきますヨ……!」
小型になった戦闘用秀吉だ。
それが、数えるのもバカらしい量となって左右へ広がり、正面の盾を迂回して攻撃を仕掛けて来ている。
とはいえ盾は動かせない。ガトリングと熱線も、秀吉に構えば黒槍が盾を破壊するだろう。
ならばこちらとしては、ここが頑張り所だろうかと、そう思い、
「リヴェちゃん、宜しくね」
寮長にそう託されてしまえば、もうやることは一つだ。
「簡単には崩させませんヨ」
天井に雲が厚く広がり、天上を思わせる光景を生みだす。紫電を走らせ、左右へ広がった秀吉の大群へ、雨を降らせた。
「数には数で対抗しマス!」
それは、電流を帯びた落涙。
数の代わりに耐久力を無くした秀吉分隊にはその一滴が致命となる。
だから左右、第一陣はその攻撃に霧散した。
有効だ。
続けて雨を維持し、全ての分身体を捉えようとリヴェンティアは狙って、
「……むっ」
雨を抜ける個体が増えているのに気付いた。
……近すぎマス、かね!
雨で迎撃するには仲間が近い。
いやそもそも、何故抜けてきたのか。理由は、よく見ればわかる。
「銃撃の下だよ!」
振り返りの銃撃で、潜り抜けてきた敵を撃ち抜いた葎はそれに気付いた。
銃撃、銃弾の下だ。
水に含まれた電流が、弾幕に使われた弾の金属に引かれて攻撃性を弱められていた。
「じゃあ本体を叩く!」
じり貧が続く。
打破するには、信長本体を倒すしかないだろう。
だから葎は、ユーベルコードでバイクを召喚と同時に、指先を口にした氷弾を射撃する。
「いっけーバイクさん!」
狙いは、信長の体を包む粘液だ。
液状ならば固めて固体にし、砕いてしまえば効果は期待できない。と、そうなる確信がある。
さらにはバイクの突撃で粘液を吹っ飛ばしてしまえば、もうこちらの攻撃に支障が出ることはない筈だ。
エンジンを燃やして加速して、ガトリングの射線から離れる軌道を進み、秀吉の群れへ突貫する。
「道を作りマス!」
進路上にある分身は雨に打たれて消え、
「思いっきり弾けちゃえ!」
「ぬぅ」
そうして、辿り着く先、信長へとヘッドをぶちこんだ。
手応えがあり、目の前で粘液を撒き散らして信長が飛んでいく。
「やった」
『違うぞ葎、制御不能──!』
「えっ」
それは、スリップだ。
だがブレーキは効かず、そのまま壁へと蛇行しながらぶつかる。
「粘液が、タイヤにくっついて……」
吹き飛ばした信長の粘液が、タイヤに絡み付いて摩擦を奪っていたのだ。
しかし結果として信長の粘液は消え、衝撃で黒槍は一時的に無くなった。
「叩き込みます!」
もう盾を継続する必要はない。
守りから攻めへ転じたシャルは、グレランアサルトの弾丸を残存した秀吉へありったけをぶちまけて、ジノーヴィーはガトリングの弾幕を扇状に拡散させた。
「サル……!」
視界の黒が消え去る。
憑き物を落とされた信長の体は今や丸裸となり、
「自然と共に、散りゆくのデす……!」
水を束ねて渦とし、電撃を回して、リヴェンティアは全力の一撃を撃ち込んだ。
「まだだ……!」
刀で受けた信長は、その威力に押しこまれて壁へと追い込まれる。
「まだ、儂は負けておらぬ……まだ終わらんぞ!」
それでも、薙ぎ払いの一閃が水を散らした。
憑装が剥がされてなお立ち、戦う意思に刀を握る第六天魔王・織田信長は、玉砕覚悟の一歩を踏み込んで、
「いいえ終わりです!」
金棒の振り下ろしを叩き込んだシャルの一撃が頭に直撃。
顔から地面へめり込まされる様に、信長の野望は砕かれた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵