エンパイアウォー㉗~強き矛、堅き鎧。それは筋肉と見たり
「皆さん、今回の戦いも好調のようですね」
グリモアベースにて猟兵たちを迎えたプルミエール・ラヴィンス(はじまりは・f04513)は明るい顔をしていた。
「関ヶ原の戦いを勝ち抜いたことで幕府軍の侍の皆さんも力と自信を取り戻してきているようです」
いいこと尽くめだとプルミエールはこくこく頷く。
しかし、と彼女は目を見開きながら腕を組んだ。
「ここで天狗になったり油断したりすると足元を掬われてしまうかもしれません」
勝利の直後こそ気を緩めてはいけない。
それはまだ緩い盛り土のように不安定。
しっかりと踏み固め、更なる戦いにおける強固な地盤とするにはどうすればよいか。
「その方法とは……」
戦略や咄嗟の事態に対処できる体術の訓練を――。
「筋トレ! です!!」
違った。
筋肉さえあればどんな困難も乗り越えられる。物理的な障壁はモチロン、精神的な苦難をもおのれの内から溢れんばかりの筋力でどうにかなる。
といった内容をプルミエールは語った。
つまり、侍たちに猟兵が知りうる限りの効率的で正しい筋肉の鍛え方を教えてあげてほしいというわけだ。
「筋肉盛りの若い侍さんたちが教えやすいかと思います。ああ、筋肉は一日にして成らず……そう言いたい気持ちはわかります。しかし筋トレには人生に大切なことが、戦いに必要なことが全て詰まっている……そういうわけです」
ひょろひょろな君も一日二日で逆三角形大爆発ボディに!
とは、いくら猟兵の力を以てしても無理だ。
だがその経験、知識はきっと役に立つ…………のだろうかなぁ。
「そんなわけで張り切って侍さんたちのコーチングをお願いします!」
猟兵たちは、
「サムラーイ! マッスゥゥゥル!」
なにその掛け声。
……気合の掛け声と共に送り出されるのだった。
黒柴好人
筋トレしてます。
黒柴です。
筋トレで幕府軍をつよくしよう!
本格的なトレーニング機材を持ち込む事は難しいでしょうが、現地のものを用いて再現 するのは可能と思われます。
皆さまの本気な、あるいはトンデモ筋トレ知識をお待ちしております。
なお、参加人数によっては全てのプレイングを採用できないかもしれません。ご了承くださいませ。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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それではよい筋肉を!
第1章 冒険
『幕府軍の大特訓』
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POW : 腕立てや腹筋、走り込みなど、基礎体力を向上させる訓練を施します
SPD : 危険を察知する技術や、強敵からの逃走方法などを伝授します
WIZ : 戦場の状況を把握して、自分がやるべきことを見失わない知力を養います
👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
百合根・理嘉
湊偲(f01703)と一緒に
これはもはや、オレも鍛えられる側なんじゃなかろーか?
湊偲の素晴らしい筋肉を眺め
自分の必要分だけ付いてる
(湊偲に比べると)慎ましやかな筋肉と見比べてぼそり
っと、考えんのやーめた!
考えたってしゃーねぇや
ま、筋肉は裏切らねぇのは確かだしなー
取り敢えず、竿の両側に水張った桶括り付けたら
ウェイトリフティングのバーベルモドキに仕上げて筋トレー
水の量調整すればそれぞれに合った重量になんだろ
わお!お手軽筋トレじゃん!
はっ!オレはやんねーぞ?!(湊偲の良い笑顔にぷるぷる)
いやいやいや、無理無理むーりー
あ、折角だし見てるだけもつまんねーし
筋肉褒める声掛けすっか?
あれはボディビルだっけ?
越喜来・湊偲
理嘉さん(f03365)と参加
戦いの為に筋肉を鍛える、良い考えだと思います!
体力の基礎を得るだけでなく、トレーニングによるストレスとの発散
即ち精神の強化にも繋がる……筋肉は裏切りませんね!
この際に理嘉さんも一緒に如何でしょう
理嘉さんのトレーニングは足腰だけでなく、上半身も鍛えられる
素晴らしいですが、腰の負荷も大きいので無理しない範囲で
素早く上げ下げをせず、ロングブレスにてゆっくり動かしていきましょう
次はベンチプレスといきましょうか
さっきの道具を使って、今度は横になって上げる方法です
今度は上半身を鍛えていきますよ!
……やっぱり理嘉さんもやりません?
えっ、掛け声ですか?
是非やってあげてください!
「筋肉を鍛える事により、体力の基礎を得るだけでなくトレーニングによるストレスの発散……即ち精神の強化にも繋がるわけです!」
越喜来・湊偲(綿津見の鱗・f01703)は集まった若い侍たちに向かって熱弁を振るっていた。
自慢の胸筋がチラチラ見えるシャツを羽織って。
いやチラチラというか筋肉でぱつんぱつんなのだが。
「確かにこいつぁすげぇ体してやがる……」
「まさに鬼神の如く、よな……」
「拙者、筋肉とはここまで美しいものとは思わなんだ……」
戦乱に生きてきたわけではない侍たちだが、日々の稽古である程度の筋力は有している。
だがそれでも力こぶがちょっぴり出るぞ、お腹は引き締まっているぞ、程度である。
見よ、湊偲の鉄棍棒の如き腕を! 六つの島を持つ腹部を!
効率的な筋力トレーニングという概念がないであろうサムライエンパイアの住民たちからすれば湊偲はまさに草子の中から出てきた英雄にも等しい存在なのだ。
「はりきってるなー、湊偲」
少し離れたところで筋肉と情熱を振りまく湊偲と、目を輝かせはじめた侍を眺める百合根・理嘉(風伯の仔・f03365)。
服の襟を引っ張り、自分の体を覗き込む。
「……これはもはや、オレも鍛えられる側なんじゃなかろーか?」
きゅっと引き締まった必要に応じて身に付いたビジネス筋肉が理嘉のそれである。
いや、理嘉は細マッチョでとても格好いいのだ。プールや海を歩けばちょっとは一目置かれる筋肉力はあるのだ。
ただ、隣に湊偲が居ると話は変わってしまう。
湊偲の筋肉は輝くオーラを放つ鍛え上げられたプロフェッショナル筋肉。
男の、まぁ……それなりの割合が一度は理想を描く至高にして頂点たる逆三角形のボディを持っている。
「…………。ま、筋肉は裏切らねぇのは確かだしなー」
理嘉は比較するだけ仕方のない事だと考えるのをやめ、いそいそと何かを取り出した。
「今回の筋トレはコイツを使おーと思う」
1mと少し程の長さの竿の両端に桶が結びつけられており、中には水が入っている。
「むう? 城下の水売りのような格好だが……」
「ウェイトリフティングのバーベルモドキ――つってもわかんねーかな? 左右の桶に近い竿をこう握り込んで、上に持ち上げる。重さは水の量を調節したり、桶を増やしたりすればおっけー。わお! お手軽筋トレじゃん!」
ナイスアイディアに膝を打つ理嘉。
「理嘉さんのトレーニングは足腰だけでなく、上半身も鍛えられます。刀を振るう筋肉を満遍なくビルドアップできますね」
しかし腰の負担も大きいので無理はしないようにと湊偲は続ける。
湊偲の更に細かい説明や注意の後、侍たちはバーベル上げに挑戦していく。
「ぐ、む、おお……! こ、これはなかなかに……!」
「素早く上げ下げをせず、ロングブレスにてゆっくり動かしていきましょう。いいですよ、呼吸を意識して。どこの筋肉が使われているかを感じてください!」
「おー、なかなかやるなー。次は水の量増やすか?」
「この際に理嘉さんも一緒に如何でしょう。バーベル、上げたくなってきたのではないですか?」
「はっ! オレはやんねーぞ?!」
屈託のない筋肉スマイルに理嘉は全力で首を振った。
――それからしばらく。
何セットかをこなした侍たちは汗だくで転がっていた。
「はぁっ……がっ、くはぁ……う、腕が……」
「脚も……こんなにも苦しい鍛錬とは……!」
「拙者、筋肉に一歩近付けた喜びに胸が震えておるところよ……」
たぶん一人は手遅れだ。
「皆さんとても良かったですよ!」
「フォームも悪くなさそうだったな」
湊偲と理嘉に褒められ、疲弊した侍たちも笑みをこぼす。
「では次にベンチプレスといきましょうか!」
鬼か。
理嘉は思ったが口には出さなかった。
ベンチプレスは仰向けで寝た姿勢でバーベルを持ち上げるトレーニングである。
安全を考えて即席セーフティバーも設置。
「さあ、今度は上半身を重点的に鍛えていきますよ!」
「ぐぬあああああああああ!!」
レクチャーの後、早速実行に移る侍たち。
軽い重量から始めているとはいえかなりキツそうだ。
「あ、折角だし見てるだけもつまんねーし筋肉褒める声掛けすっか?」
「えっ、掛け声ですか?」
「っと、あれはボディビルだっけ?」
「いえいえ、是非やってあげてください!」
「そうか? じゃあ……」
キレてるキレてる!
でかいよー! 仕上がってる!
肩から脚が生えてるぞ!
上腕二頭筋チョモランマ!
肩にちっちゃい江戸城乗せてんのかい!
「あ、あのお二方の言っている意味、わかるか……?」
「さ、さあて……」
理嘉と湊偲は呪文を唱え続けた。
「ふう、掛け声をしていたら暑くなってきましたね」
湊偲はシャツを脱ぎながら水がなみなみ満ちた桶を持ち上げ、
「……やっぱり理嘉さんもやりません?」
「いやいやいや」
理嘉は笑顔でそれをひっくり返した。
「まあそう言わずに」
「無理無理」
「そこをなんとか」
「むーりー」
ひょい、ざばー。ひょい、ざばー。ひょい、ざばー。
これはこれで筋トレになっているのでは?
何にせよ、二人は侍たちに新たな世界への扉を開く切っ掛けを与えたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「新兵の皆さん、宇宙海兵式ブートキャンプへようこそ!」
【POW】UC無し
「今日は基本編から始めましょう」
近くのものとペアを組ませ、ストレッチの【先制攻撃】
「先ずは左右に動きながらパンチとキック。近くにいる相手とペアになってアタックそしてブロック」
攻撃タイミングは全員掛け声で
「声が小さいですよ。一、二、三……」
「キックは腿の裏側を伸ばす!」
「パンチは肩を回す!」
常に自ら動き続け、新兵に動きを【追跡】させる
「筋肉に血を巡らせて!」
「この筋トレで君は戦士になる、肉体を武器にせよ」
最後に科学的に正しい肉体の【武器改造】。
「ホエイプロテイン、さあこの牛の乳由来の筋肉の元を食すのです」
「新兵の皆さん、宇宙海兵式ブートキャンプへようこそ!」
「うちゅう!」
「かいへいしき!」
「ぶーときゃんぷ!?」
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)の口から得体の知れない単語がベルト給弾式分隊支援火器のように飛び出した。
「今日は基本編から始めましょう」
「基本……」
「何か意見でも?」
「い、いや! いいえ!」
困惑する若き侍たちは、しかしクネウスの勢いに呑まれるままに従うのだった。
「ではまず二人組をつくってください。人数は偶数なので問題ありません」
「「ぎょ、御意!」」
穏やかながらも逆らえない謎の気迫を漂わせるクネウスに、侍はペアを形成していく。
「動きがそれらしくなってきましたね。それでは始める前にストレッチを行いましょう」
何よりも先にストレッチを行うべきである。
正確には動的ストレッチがよりよいとされている。
身体をほぐし、温め、怪我を防ぎ筋肉のパフォーマンスを引き出してくれる。
準備が整った事を確認すると、クネウスはボクシングの構えのようなポーズをとった。
「先ずは左右に動きながらパンチとキック。近くにいる相手とペアになってアタックそしてブロック」
最初はゆっくりと、次に実際の速度でやるべき動きを指南する。
「では……はじめ!」
格闘訓練のような動作を繰り返し行わせるクネウス。
「一っ、二っ……」
「声が小さいですよ。一、二、三……」
「はいっ! 一! 二!!」
「キックは腿の裏側を伸ばす!」
「っ! 三ッ!!」
「パンチは肩を回す!」
クネウスは徐々に運動強度を高めていく。
クネウス自らも手本として動き、その動きをトレースさせる。
ストレート、フック、アッパー。
ステップインからのキック。ガードやドッジを組み合わせ、上に下に、左に右に。
素速く、しかし決して流さず。最大にして最小の動きで肉体を酷使し続ける。
「筋肉に血を巡らせて!」
「血を……それは一体……。いや、感じる。感じるぞ! 我が筋肉に通う血が!」
「この筋トレで君は戦士になる、肉体を武器にせよ!」
「おおおおおおおおお!! 筋! 肉!」
「いい目です。新兵の名を捨てる気があるのならば、もっともっと動き続けろ」
生身の肉体には中々に酷なトレーニング。
だが、それを乗り越えた先にそれは見える。聞こえる。
輝く筋肉の咆哮が!
「――そこまで。よく頑張りましたね」
「…………っくあああああああ…………!!」
汗の池に沈む侍たちに、クネウスはすかさず何かを配りだした。
「こ、これは……?」
「ホエイプロテイン、さあこの牛の乳由来の筋肉の元を食すのです」
運動後に30から45分以内は栄養の吸収率が非常に高いとされている。
そこでプロテイン、つまりたんぱく質を摂取する事によりトレーニングで損傷した筋肉などの組織の回復力を高める効果を最大限に享受できるのだ。
「独特な味だ……」
「なに、すぐに筋肉がこれを欲しているのがわかるようになりますよ」
クネウスのトレーニングを受けた彼らは無重力下の戦いにおいても十分に動ける身体に……なるのかもしれない。
大成功
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シノ・グラジオラス
基本的に『情報収集』で侍達の適性を確認し、
『コミュ力』を使って侍達との友好的な関係を保ちつつ筋トレさせる
いや、実際筋トレって言うか筋肉は大事だぞ
そらその辺の豪傑に比べたら、俺なんて貧弱そうだが脱いだら凄いんだよ!
ここでは脱がないが
侍達には米俵を担いで走ってもらう。一人で抱えるのが無理なら複数で
俺も『怪力』で米俵を担いで手本を見せる。必要であれば『ダッシュ』も併用
コースは『地形の利用』で下半身を鍛えらそうな道を選ぶ
足元が安定してれば、どんな場所でも戦えるしな
米俵担げば筋トレも出来るし、兵糧も確保できて一石二鳥だろ
戦場で米食えるならそれに越した事ない
それに筋トレしたくなったら、気軽?にできるしな
「しかし、筋肉を鍛えたとして戦で一体どう役に立つのか……」
「いや、実際筋トレって言うか筋肉は大事だぞ」
シノ・グラジオラス(火燼・f04537)は煙を燻らせながら集まった侍らに筋肉を説いていた。
「刀を振る、相手の攻撃を捌く、踏み込む、避ける……こういったものは筋肉の動き、強さと密接に関係しているんだ」
鍛錬といえば実戦的なものばかり……意図的に筋肉を強化増大させるトレーニングには馴染みがないのだろう。シノの言葉に首を傾げるのも頷ける話だ。
「そらその辺の豪傑に比べたら、俺なんて貧弱そうだが脱いだら凄いんだよ!」
「俄には信じられんが……」
「細っこいしなぁ」
バシン、と胸を叩くシノを侍たちは懐疑的な目で見つめる。
煙草を咥えたただの気のよさそうな青年にしか見えないシノだが、服の下はかなり筋肉質。体脂肪率も低そうな肉体なのだ。
「それでシノさん、さっきから気になっていたのだが……あの米俵は一体どういうわけで?」
ある侍が隅の方に積まれた大量の米俵を指さす。
これといって何もない砂地の上に茣蓙がいくつか敷かれ、その上に置かれた米俵。
今から大炊飯大会でも行うのか。それともどこかに納入でもするのか。
「そうだな、そろそろ始めるとするか。今日は米俵を使って鍛えてもらおうと思ってな」
「米俵を?」
相撲取りの力自慢にも使われる米俵は、1俵で60kgの重さがある。
おおよそ中世の世界ではこれを担ぐこと自体は特段珍しいことでもない。
一般人でさえ複数の米俵を背負い歩く、なんてことも時たま見かけるくらいだ。
「そう。これをこうして……」
シノは小石を拾うように軽々と片手で1つ。
「なっ……!?」
「先とは別の意味で信じられん……!」
空いた手でさらにもう1つの米俵を持ち上げ、計120kgのウエイトを肩と腕で保持する。
「な? 見かけにはよらないだろ」
「ああ……シノさん、疑ってすまない」
「いいって。それより本番は……ここからだ」
シノは俵を担いだまま砂地まで歩くと、「よっ」と掛け声ひとつ。力強く地を蹴り駆け出した。
海辺のそれのように細かい砂は踏めば容易に沈み、全く安定しない。
そんな中を100kgを超える負荷を背負い猛ダッシュ。
並大抵の筋力がなければできない芸当だ。
「――とまあ、こんな感じで走ると上半身と足腰を同時に鍛えられるわけだ」
200mほど走り、折り返して戻ってきたシノは侍たちの前で涼しい顔をしながら米俵を下ろした。
「これを今から拙者たちが?」
「もちろん」
砂地で走る、ただそれだけでも想像以上に足腰の筋肉への負荷が大きくなる大変有用なトレーニング方法のひとつだ。
それに加えての米俵。これは相当ハードな鍛錬になりそうだ。
「米俵担げば筋トレも出来るし、兵糧も確保できて一石二鳥だろ。戦場で米食えるならそれに越した事ない」
比較的身近にあって手頃な重いモノであり、いつでも持ち上げて上げ下げすれば気軽に筋トレができるというまさに理想的な筋肉の相棒、それが米俵だ。
筋肉と言えばたんぱく質だが、米、つまり炭水化物も肉体の稼働に必要なエネルギー源となる。
鍛えて食べて体力回復。米俵とは何重にもお得なバーベルなのだ!
「よ、よし。やるか!」
「俺たちも負けていられない気になってきたぞ!」
「おうよ!!」
無理難題を軽々こなす者を見て対抗心を抱かない男などいない。
侍たちは賢明に米俵ダッシュに取り掛かるのだった。
筋肉。
その存在が、概念がサムライエンパイアに広まれば広まるほど、この世界を救う一助となることだろう。
きっと。いいや、確実に。自らが鍛えた筋肉は裏切らないのだから……!
大成功
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