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エンパイアウォー㉗~鍛えよ! 生きるために!

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #ややコメディ #ややコミカル

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「皆さん、関ヶ原での戦いお疲れ様でした。これもひとえに皆さんの活躍もあったと思います。ありがとうございました」
 リンネは猟兵達へ礼を述べるとともに頭を下げる。下げた頭を上げると、ですが……と続ける。
「まだ全ての戦いが終わったわけではないです。そこで皆さんにはもう一つお願いがあるんですけど……」
 概要は以下の通り。
 関ヶ原では勝利を収めたものの、士気に対して兵士達の練度が足りない。数と勢いだけで勝ち切れる相手ではないということを幕府の重臣や前線の指揮官、特に戦の経験者達から声が上がっている。
 そこで兵士達の損耗を減らすために短期間ではあるが、訓練を行う運びとなった。特に島原の『魔空安土城』を攻めるに当たって、死傷者数の増加は即ち士気の低下につながり、引いては「首塚の一族」を守るための旗本達にも影響を与えることは想像に難くない。
 故に寄せ手に対する城側の守り手からの攻撃への対処方法を徹底してもらいたいと、幕府からのお達しであった。
 訓練場所や必要なものがあればいくらでも用立てするという確約もある。
「どんな手段や方法でも構いません。とにかく幕府軍の皆さんが、せめて自分の身は自分で守れる程度でもいいので指導などのお手伝いを頂きたいです。相手はどんな手を使ってくるかも分からないですし……。それに……見知らぬ誰かでも亡くなるところを見るのは忍びないです、嫌です!」
 泰平の世に生まれ育った者がいたとしても、元を辿れば強かに生き抜いた者達の子孫。少し手ほどきしてやれば、みるみるうちに屈強な戦士になるだろう。士気の高い今ならば、兵士達も争うように訓練を受けると思われる。一人でも多く生きて故郷へ帰すために、猟兵の諸君らは協力をお願いしたい。


篁佐登花
 こんにちは、篁佐登花です。佐登花が下の名前です。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 OPにもありますように、手段・方法は問いません。守り手からの攻撃も様々ですよね。皆様なりのお考えで幕府軍の兵士達に身の守り方を教えてあげて下さい。
 プレイングをお待ち申し上げます。よろしくお願い申し上げます。
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第1章 冒険 『幕府軍の大特訓』

POW   :    腕立てや腹筋、走り込みなど、基礎体力を向上させる訓練を施します

SPD   :    危険を察知する技術や、強敵からの逃走方法などを伝授します

WIZ   :    戦場の状況を把握して、自分がやるべきことを見失わない知力を養います

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
※人格名『昨夜』で参加

……志乃の力を借りましょうか
UC発動

私からは、呪詛への対策をお伝えしましょう
この世界、思ったより怨念、呪詛の類いの敵や攻撃が多いのです
呪詛対策をしておけば、少しは呪殺される方々も減るかと存じます

大事なのは、強い想いをもつこと
何でも構いません
ただし正の感情、祈りであるように気を付けて下さい
手柄を立てたい、モテたい……そんな感情でも良いのです
それが心からの願い(祈り)なら、必ず魔を破る力となります

特に『生きる』『守る』意志は強烈な祈りと化します
……お守りをお持ちの方は、大事になさって下さい

必要なら、全員の武器に祈りと破魔を付与したいですが
流石に難しいですね、きっと



 サムライエンパイアの各地で奮闘した鈴木・志乃の意識は一時的に眠りにつき、今は昨夜が憑依している。
 昨夜は幕府軍の宿営地を訪れると、すぐに沢山の兵士達に囲まれて活躍を称賛されていた。そんな雰囲気の中で呪詛への対策を昨夜が伝えていく。
 曰く、この世界には志乃と昨夜が思うよりも怨念・呪詛の類が蔓延っていること。そして対策を施せば、呪殺されることも減るかもしれないということを。兵士達はそれを聞いて、どうするべきか不安を口にする。
 昨夜は兵士達の不安を払拭するよう静かに、そして優しく話す。
「大事なのは、強い想いを持つことです。何でも構いません、ただし負の感情は避けて正の感情、祈りや願いであるように気を付けて下さい」
 悲しみ・怒り・恐怖・後悔・無念・嫉妬・絶望・過度な欲望……そういったものを持たないように。逆に勇気・希望・感謝・尊敬・愛おしさ……そういったものを持つように説いていく。
「それが心からの願いや祈りなら、必ず魔を破る力となります。特に『生きる』『守る』という意志は強い祈りと化します」
 それを聞いた兵士達の中には、故郷を出るときに渡されたお守り等を握り締めて涙を流す者もいた。おそらく両親兄弟・妻子らを思い浮かべたのだろう。
 そして慈愛を込めた笑みを湛えながら昨夜は【祈願成就の神子(ナナシノミコ)】を発動させる。それは兵士達の身に着けている物へ、祈りと破魔の力を与えていく。
「皆さんの願いと祈り、大切にしてください」
 その言葉と共に、兵士達は呪詛に対する力が宿っているのを仄かではあるが感じていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

新山・陽
wiz 乱戦時に生き残るのは、臆病者です。練度が足りないあなた方の中に、負傷を押して戦うことを美徳だと思ってる方があれば、残念ですが、その方から優先的に亡くなっていきます。

 勘違いしないでいただきたいのですが、戦場に轟く鼓舞、激励は健康な手足を持って戦える方々に向けられています。
 負傷したら臆病者になりなさい。後方に戻る時は手ぶらで結構。
そして臆病者になったからには、絶対に生きること手離さないでください。

「さて、後方へ下がる方は基本丸腰ですよね。当然、狙われます。はーい、2人一組になってー。今から隣の人は大切な人ですよー」

私は【かばう】で模擬訓練をして、負傷者の効率的なかばいかたを助言します。



 宿営地内では戦場での心構えを説く猟兵もいた。新山・陽もその一人。彼女は上品なパンツスタイルに身を包み、主に若年者を相手に、キリッとした表情で説いていく。
「いいですか、皆さん。乱戦時に生き残るのは、臆病者です。若年の皆さんの中には、負傷を押してでも戦い、戦死することを美徳だと思ってる方もいるでしょう。ですが、残念ながら間違っています。負傷したら特に臆病になって下さい。傷が治ればまた戦陣に加われます」
 それを聞いた者たちの一部は不満の声を上げる。「死ぬ気で戦って何が悪い! 卑怯傷を負って生き延びるよりも、敵と刺し違えるほうが名誉ではないか!」などと。
 ふーっと呆れるように一息ついた陽は改めて言って聞かせる。
「勘違いも甚だしいですね。戦場に轟く鼓舞、激励は戦の中で生き残ろうという強い意志を持つ者へ向けられているものです。死ぬための者に向けられたものではないんです」
 それに……
「生きていれば誰かのために役に立つこともあるでしょう。出世したければ生き残って下さい。親兄弟……家族やお家のことを考えるなら、生きてご奉公してください。戦が終わってからのことまで考えられるようになって一人前です」
 そこまで言われた兵士達は黙って頷くしかない。
 そして実戦を想定した訓練へと移る。二人一組ずつになり、効率的にかばう方法を陽は指導していく。
 手を二回パンパンッと鳴らすと具体的な説明に入る。
「はい、今からお互い大切な人ですよー。どちらかが負傷した時は素直に後方へ下がって、手当てを受けて下さい。その際に負傷した方は出来るだけ身軽になって、無理をしないように。自分一人の命ではないということを考えながら臨みましょうね」
 この後も時に厳しく、時に優しく兵士達一人一人に戦場での考え方を指導する陽であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鞍馬・景正
幕軍となれば、私にとっては同胞。
その調練なら喜んでお手伝いしましょう。


籠城側からの反撃について、模擬戦形式でお教えし、呼吸を掴んで頂きます

隊を寄せ手側と築城側に分け、高台に掻盾を並べ訓練場に。
私は籠城側で指揮を。

最初は反撃させず、敵方が侮って押し寄せた隙に射撃を指示。
攻撃側の出鼻を挫き、後方の弓兵も誤射を怖れ援護できない状態を作り出しましょう。

こうして戦の駆け引きと、思わぬ殺し手を警戒する大切さを味わって頂く。
この場合の対処としては、連携が途切れぬ間合を意識し、冷静に立ち回る事。

個々ではなく全体で動く。
さすれば自然、生存率も向上しましょう。

では、もう百戦ほど演習を続けましょうか。



「幕軍となれば、私にとっては同胞。その調練、喜んでお手伝いしましょう」
 と愛馬「夙夜」で宿営地へ駆けつけたのは、鞍馬・景正。

 さっそく景正は練度不足の兵士達を連れ、幕府が用意した演習場へ足を運ぶ。主に籠城側からの反撃について、模擬戦形式で寄せ手としての心得と呼吸を学んでもらおうという考えだ。
 演習場の高台にはすでに掻盾が並べられ、簡易ながらも砦のようになっていた。景正は寄せ手側と籠城側に兵士達を分けると
「私が籠城側で指揮を執ります。寄せ手側は時間内に、誰か一人でも高台へ上げられたら勝ちとしましょう」
 とそれぞれを配置に着けた。
 景正は兵士の一人に開始の合図として太鼓を打たせると、寄せ手が我先と攻めかかってくる。それに対し籠城側は、景正の言いつけ通りに静まり返っている。籠城側からの反撃がないことを侮った寄せ手側は、調子に乗って前衛が押し寄せる。
 そこで景正は「虎落笛」を取り出すと、合図の火矢を打ち上げる。すると寄せ手側へ、鏃のない矢と綿を丸めた石が降り注ぐ。梯子をかけ、今まさに高台へ上がろうとしていた兵士達は出鼻を挫かれ混乱を始める。後衛は置き去りにされており、援護したくとも誤射を恐れて手出しできずにいた。

 景正により制限時間終了の合図として鉦が打たれる。当然のように寄せ手側は一人として高台へ上がれずに終わった。
「戦とは駆け引きの連続です。その中でどのような殺し手が存在するか警戒、そして連携が途切れぬ間合を意識し、冷静に立ち回る事です。個々ではなく全体で動く。さすれば自然、生存率も向上しましょう」
 と景正は兵士達へ模擬戦の内容と、それぞれの対処法を教える。さらに
「では攻守交替して、もう百戦ほど演習を続けましょうか」
 と言葉を続ける。無表情のまま突拍子も無いことを聞いた兵士達は、げっそりしながら演習を続けたとか続けなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

パルル・ブラックベリー
はいはいはーい!それじゃあパルルちゃんとぉ、レッスンしましょー!キャー!パルルちゃんがみっちり教えてあげるね!

まずは重い状態でも軽やかに動けるステップ!はい、ワンツー!ワンツー!お金で雇ったファンのみなさーん!石の投擲をお願いしまーす!殺さない程度に投げて……イテッ!おい誰だパルルちゃんにも石投げたやつは!?侍に向かって投げろ……イテテ!パルルちゃんは躱す訓練しなくていいから!

次は模擬戦!木の棒を刀に見立てて打ち合いをしてください!パルルちゃんは応援しま……おい!お前ら棒をこっちに振ってくるな!やめろ!死ぬ、死ぬ!マジで死ぬから!こうなりゃパルルちゃんも肉弾戦で手本を見せてやる!来いやオラァ!



「はいはいはーい! それじゃあパルルちゃんとぉ、レッスンしましょーね! キャー! パルルちゃんがみっちり教えてあげるね!」
 と演習場へ侍達をイラつかせる声を上げながらやってきたパルル・ブラックベリー。

 まずは重い鎧を着込んだ状態でも、軽やかに敵からの投石を避けるステップの練習をさせるパルル。侍達がある程度慣れてきたのを見計らって、【悪質な売名活動(ファン・オブ・フォールス)】により、お金で雇ったパルルのファンを自称するサクラ達を呼び出す。
「じゃあファンの皆さーん、殺さない程度の投石お願いしまーす!」
 鼻にかかった甘い掛け声とともに、パルルへ向かって思い切り投石を始めるサクラ達。
「おい! パルルちゃんじゃなくて、侍達に向かって投げろ! イテッ! あたしじゃないって言ってんだろ!」
 呆れて見守る侍達の耳目に気付いたパルルは取り繕うように
「主語を言わなかったから、みんな勘違いしちゃったのかな?もう、プンプン!」
 と可愛い子振って見せる。

 気を取り直して、模擬戦に見立てて木刀での打ち合いをさせようとするパルル。
「パルルちゃんは後ろから応援してるからね♪ っておい! 目標はあたしじゃないって! こっちに木刀振ってくんな!」
 言っている間も侍達の木刀が、パルルにボコボコ当たる。
「ちょ、顔は止めろって! 死ぬ! マジで死ぬから!(アイドル妖精的に)こうなりゃパルルちゃんが相手になってやる! 全員まとめてかかって来いやオラァ!」
 鈍器と化したパイプ椅子を手に、侍達をどつきまわすパルルちゃんであった。

 なんやかんやあって、多少は幕府軍の練度を上げることには成功した。あとは実戦あるのみ。
 頑張れ幕府軍! 頑張れ猟兵! とりあえず強く生きろパルルちゃん!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月21日


挿絵イラスト