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エンパイアウォー㉗~軍事訓練

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●鬨の声
 兵士達が道を乗り越え、その光景が見えた時、暫くそれを呆然として眺め、それから滾る血潮に生の実感を味わい、周囲の仲間が無事である事に気付き、安堵した様に息を一つ吐く。それは周囲の仲間達も同じで、その認識が徐々に徐々に伝播し、勝ち鬨あげろの号令に、ついに、一丸となって喜びの雄叫びを上げ、生の実感と、勝利を分け合うように、抱き合った。
 それから、体力のある若い部隊員達は、野営地を作り、兵糧を噛んで健闘を称え合った。少し調子の上がった部隊員達が、あれならば、幕府軍だけでもどうにかなったかもしれないと、つい口を滑らした。猟兵達の活躍無くして勝利など無かっただろうと冷静に部隊長が諌める。しかし、若さとは恐ろしい。どうにかなったと主張する部隊員が、一定数現れ、注意した部隊長はいよいよ頭を抱えた。
 確かに皆、勇猛に戦っている。この部隊の才気も高い。大弓を難なく扱い、両手槍を自在に振るう。乱戦ともなれば、一刀のもと切り伏せようと豪快に刀を振り下ろす。
 ただし、それは怖さを知らないからだと、部隊長は頭を痛めた。戦に敗れる事、死の恐怖と真剣に向き合って居ないからだと推測する。ただし、自身も人の事は言えず、諌めはするが、説教をするには若すぎると、また一つ、溜息を吐く。
「少し席を立つよ」
 人気のない場所で、部隊の現状を改めて考える。
 皆、幾度となく、実戦経験が足らぬ青二才だと年長から言われ、辟易しているだろう。反発心は第一にある。
 だが、あれは事実だったと彼は猛省した。実戦は恐ろしかった。一つ間違えば誰かが命を落とし、一つ切り捨てる場所を違えれば全滅へと陥る。猟兵が居たから良いものの、居なければ、損害は免れなかっただろう。
「私には、手が余るな……」
 年長とは言え、まだ年若い部隊長は、自身の至らなさと情けなさで、溜息を吐く。或いは、師ならば、簡単にこれを一喝してしまうのだろうか。
「……青二才め」
 自身を嘲笑う。あれほど、同じ様に反発していたというのに。

●グリモアベース
「……まだ油断出来んけど、順調に作戦が進んどるなあ。皆、本当に有難う。」
 労い代わりに甘味が数種並べられた卓の先で、海神・鎮(ヤドリガミ・f01026)は丁寧に頭を下げた。
「……関ケ原に幕府軍が辿り着いたのは良えんじゃが、少し問題が起きとる」
 勝利の余韻から、軽い慢心に陥った部隊があると、問題を完結に纏めた。
「こんな形しとる儂が言うのもアレなんじゃが、年若い年齢層で構成された部隊らしゅうてなあ……才気はあるし、勇猛みたいなんじゃが。慢心は戦場では命取りじゃろ?」
 大事なのは自身の適切な能力把握だ。当たり前だが、出来る事と出来ない事の区別が付かない部隊は、いくら優秀であろうと全滅する可能性が高い。
「そうならんように、皆で教導してやって欲しい。実戦経験も足りて無え証拠じゃし、丁度ええじゃろ。程良く慢心を解いて上げて」
 方法は猟兵に一任する様だ。フォローがきっちり出来るなら、自尊心をぽっきり折る位徹底的に打ちのめしても良いと、物騒な言を付け加えた。
「ああ、指揮役は流石に問題点に気付いとるが、そう言う部隊を纏めれんかった事を悔やんどる。放って置いてもええけど、何か、励ましてえとかあったら、一言伝えてもええと思うよ。ともかく、宜しく頼む」
 そう言って、もう一度、深く頭を下げると、鎮は猟兵を送る準備をし始めた。



●挨拶
 紫と申します。
 突然ですが軍事訓練。戦争ですが戦争の気晴らしにでも。
 接頭に恐怖が付いても良い感じにしてみました。(※フォローは大切です)。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●人物について
1:兵士達
 今回教導するのは実戦経験の乏しい若い兵士で構成された部隊です。体力も才気もありますが、勇猛がやや過ぎるきらいもあり、勝利の余韻もあって、自信が過剰に育っています。実戦経験をひたすら積ませたり、自信過剰、勇猛が過ぎる部分を矯正させ、悟らせる方向が良いと思います。
 使用武器は遠間からの大弓、中距離対応用の両手槍、短距離及び乱戦時対応用の刀を持った歩兵隊です。

2:部隊長
 彼等とは逆に自信喪失気味です。
 才気に溢れ、事ある毎にまだまだだ、と師に言われ続け、度々反発していました。この度の号令もあり、実戦に出ても良いと言われ、漸く、自身の未熟を悟りました。
 部隊員が矯正されれば、放って置いても立ち直ります。
 彼に何か伝えたい事が有れば、どうぞ。

●その他
 精一杯頑張ってお送り致しますので、ご縁が有れば、宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『幕府軍の大特訓』

POW   :    腕立てや腹筋、走り込みなど、基礎体力を向上させる訓練を施します

SPD   :    危険を察知する技術や、強敵からの逃走方法などを伝授します

WIZ   :    戦場の状況を把握して、自分がやるべきことを見失わない知力を養います

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒鵺・瑞樹
【SPD】アドリブ連携可
基本右手に胡、左手に黒鵺の二刀流

実戦足りないっていうなら積ませればいい。
対戦形式は1対1より多人数の方がらしいだろ。
俺の武器はどうしようか。木刀に変えた方が危険はないだろうけど、そこは相手に合わせる。木刀がいいなら同サイズのに変えるし。

さて殺るか。

【存在感】を消し【目立たない】ように移動、こちらを見失った隙をついて【先制攻撃】かつ【奇襲】【暗殺】の攻撃。
軽く首に入れる程度に抑えておくのは忘れずに。
相手の物理攻撃は【第六感】【見切り】で回避。
回避しきれなものは黒鵺で【武器受け】からの【カウンター】を叩き込む。
それでも喰らってしまうものは耐えたうえでカウンターを入れる。


シーザー・ゴールドマン
若い内は自信過剰なくらいが丁度良いものさ。
とは言え、その代償が命というのは頂けないね。
更なる経験を積ませつつ、蛮勇を矯正、まあ、やってみよう。

『ダマーヴァンドの終末』により、巨大なドラゴンを顕現。
その巨躯から無限に湧き出る悪魔を兵士達と同数に調整。
(悪魔は飛行、魔法を禁止して、兵装を合わせる)
模擬戦を。
一戦目は幕府軍は勇猛という事なので緒戦に劣勢を演じる事で引き込んで、後半で包囲殲滅。
ここで冷静に戦局を見る事を悟らせ、二戦目は良い勝負をさせて自信を回復させ。
そして、三戦目で飛行、魔法を解禁して敵は同条件で戦うとは限らないことを思い出させます。

まだまだ強くなるよ。君達は。ただし、生き残れればだ。


落浜・語
無駄な自信をもつとああなるのは、何処のどんな世界でも一緒だわな。
じゃぁ、ちょっとその過剰な部分だけへし折るか。

最初に言っとくけど、俺の本業は噺家だ。戦闘やらなんやらは門外漢なんで、真正面からぶつかりにはいかないからな。
ちょっとばかり危ないが、『人形行列』使用。火薬を減らし連鎖爆破を切った状態で、小型人形を少数召喚。たかが人形と思うなよ。泣くからな。
それでも多分、壊しに来るだろうなぁ。だから言ったろう。いつもの威力なら、消し飛んでたぞ。
近距離以外からの攻撃ならば、爆炎に紛れて距離を詰め、奏剣突きつけるくらいは。
自信持つのはいいが、舐めてかかると死ぬぞ。

アドリブ歓迎。🔵過多時不採用可


マクシミリアン・ベイカー
ほう、ずいぶん威勢のいいのが集まっているな。
貴様、自分こそが最強だと言いたげなツラをしているな。その刀でクソどもを何人殺した?言ってみろ!

そうか、それは運がよかったな。
運だ!貴様らが今生き残っているのは実力ではない。神だか仏だかに救われただけにすぎん!その幸運に感謝しろ!
戦場では勇敢と無謀をはき違えた奴から死んでいく。それすらも理解できていない連中が何万人集まったところで、便所に湧くハエの群れにも及ばん!

今すぐ紙に故郷で待っている者の名前を全て書き出せ。そいつらの顔を思い浮かべろ!
書けたか!?上出来だ!

……その者のために戦って生きるか、くだらん武勇伝のために戦って死ぬか。
好きな方を選べ。


セゲル・スヴェアボルグ
所謂、若気の至りってやつだな。軽く揉んでやりたいところだが、俺達の言うこと聞くだけでは、猟兵の不在時に崩れるのは一目瞭然だ。
故に特訓には部隊長を巻き込んで、そいつの威厳を示してやらんとな。

人ってやつは己の未熟さ、弱さを知って強くなっていくもんだ。それがなくなっちまえば、それは行き止まりと同義、伸びしろのない奴にその先はない。
だから、落ち込むことなんざ別に悪いことじゃあない。だがな、たとえ青二才だろうが、部隊長になった以上、現場の兵の命を預かっとるんだ。そいつがしょぼくれた顔をしてたら、新兵どもがどう思うか、わからんほど未熟でもなかろう。
自信がないなら俺に頼ればいい。思いっきりぶつかってこい。


桜雨・カイ
怖さを知らないのなら与えてみましょう

軽く複数人と手合わせ
【武器落とし】や【二回攻撃】、わざと泥はねを目にかけたり。
錬成体だから多少の傷では止まりませんよ

…相手があなたたちに合わせて戦ってくれると思うんですか?
無表情で【恐怖を与える】
どうしたらいいか、部隊長さんに聞いたらどうですか?

その後部隊長さんの所に。(無理に無表情して顔が強ばったまま)
頑張って悪者してきたのであとで部隊員さんへ優しくしてあげてください
キツい事を言うのは辛いですね
でも皆が楽しそうにしている姿を見ると…それを失う方が怖いんです。

大丈夫ですよ、部隊長に任じられたのならそれだけの実力があると判断されたんですよ(この辺でやっと笑う)


レナータ・バルダーヌ
皆さんお疲れ様です。
そろそろ日も落ちてきましたし、ご飯にしませんか?

この世界ではゴボウ食も一般的と聞いて、お料理はリサーチ済みです。
訓練場所の片隅でひっそりと【お料理】しているのに気付いた方もいるかもしれません。
ごぼうの炊きこみごはん、鳥とごぼうの煮物、きんぴらごぼう、いろいろ作りましたので、皆さんで【愉快なゴボウさんディナー!】です!
お料理の配膳は、謎のゴボウ生物の亜種『愉快なゴボウさん』が手伝ってくれます。

『まだまだたくさんあるぜ!どんどん食いな!』

(単独採用でも、余裕があれば他の参加者さんも描写してくださって構いません)



●会合
「無駄な自信を持つとああなるのは、何処のどんな世界でも一緒だわな」
 洋装に身を包んだ落浜・語(ヤドリガミのアマチュア噺家・f03558)は紫の瞳で野営地を見遣ると、手袋に指を通す。ついでにポケットから金平糖を一袋取り出して、口に放り込んだ。
「所謂、若気の至りってやつだな。俺達の言うことを聞くだけじゃあ駄目だ」
 よく有ることだと、納得したようにセゲル・スヴェアボルグ(豪放磊落・f00533)は軽く目を瞑り、頷く。兵士に悟らせるだけでは不十分だと金目を開き、転送前に支給された補給品を噛み砕いた。
「若い内は自信過剰なくらいが丁度良いものさ」
 両者とは少し違う価値観を持つシーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)は、赤のタイを軽く締め直す。
「ただし、それで命を落とすのは頂けないね」
 シーザーの思考のズレは大きくも小さくも見える。ただし、根底は違えていない様だ。問題にはならないだろう。
「実戦足りてないみたいだし、まずはその辺積ませるか。対戦形式は、そうだな。1対1より多人数の方が、らしいか」
 黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)はきっぱりとした様子で言いながら、地面の様子を確かめるように、ブーツの爪先で地面を数度蹴る。
 マクシミリアン・ベイカー(怒れるマックス軍曹・f01737)は軍帽の下から覗く、険しい目つきを隠さない。深緑の軍服には一切の乱れなく、立哨の姿勢で、それらの考えを良く聞き、どうするかを昔の経験を掘り起こし、考え、組み立てる。
「怖さを知らないのなら与えてみましょう」
 桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)は黄の帯を締め直す。同時に表情筋を固定するように、顔から表情を無くしていく。
 レナータ・バルダーヌ(復讐の輪廻・f13031)は他の猟兵と目的が少し違っていた。自身の考えていることを一同に伝え、包帯頭を揺らしながら、モー・ドレッドが牽くアルタイルチャリオットに食材をこれでもかと積み込み、野営地に向かう。到着するや否や、天下自在符を見張りに見せ、調理室の場所を聞き、そこに籠る。

●激励
(まず部隊長を巻き込んで、そいつの威厳を示してやらんとな)
 セゲルは猟兵の不在時に、部隊が総崩れになるのを危惧し、部隊長を探す。野営地に視線を巡らせ、人気のない場所を幾つか割り出し、検討をつけた場所に迷いなく歩を進める。
 暫く、自身を嘲弄するような呟きが耳に入る。セゲルは大柄な身体で、彼の側に歩み寄った。
「人ってやつは己の未熟さ、弱さを知って強くなっていくもんだ」
「……貴方は?」
「猟兵のセゲルだ。まあ少し付き合いな」
 腰を下ろし、指で座るように促すと、思いの外、彼は素直に従った。
「続きだ。視えなくなっちまえば、それは行き止まりと同義、伸びしろのない奴に、その先はない。だからな、落ち込むことなんざ、別に悪いことじゃあない」
 そこまで言って、大仰に竜頭を振る。
「だがな、たとえ青二才だろうが、部隊長になった以上、現場の兵の命を預かっとるんだ。そいつがしょぼくれた顔をしてたら、新兵どもがどう思うか、わからんほど未熟でもなかろう?」
「ええ、肝に命じていました。その筈、だった」
 顔が笑っていないと誂われる程、戦場ではそれすら捨て去り、鉄面皮になることも少なくない。然し、皆、自身の指揮を信頼し、応えてくれている。個々の能力も高く、何より、僅かな時間で、自身に絡む彼等が心地よかった。初陣に、勿体無いほど、良い配属先だった。
「私は結局、戦場における人心と、勝利がもたらす緩み、双方を。そして、自身の指示で隣人が命を落とすという事を、軽んじていたのです。だから……」
 あの恐怖と、あの違和を師はどう乗り越えたのだろうと疑問に思わずにはいられない。心中は真白な霧の夜を彷徨うばかりで、彼の言う通り、このままでは将としての役割を、全う出来そうもない。
「自信がないなら俺に頼ればいい」
「……え?」
「思いっきりぶつかってこい」
 そろそろお呼びの時間の筈だと、セゲルは野営地の方を指差した。

●説教
 セゲルと同刻、マクシミリアンは真っ直ぐと野営地に向かった。野営地の前に着くと、槍を携えた見張り役が、立ち入ろうとしたマクシミリアンの道を塞ぐ。
「服装から、猟兵とお見受けします。手形を」
 睨めつける様に兵士を見上げ、天下自在符を懐から取り出した。
「お手数をおかけしました。然し、今は敵も居りませんが……」 
 どの様なご用件でと訪ねようとした見張りを無視し、老兵は軍帽のつばをつまみ、野営地の中心まで、遠慮無く歩みを進めた。注がれる兵士の視線を隈なく探る。猜疑、好戦、興味、あらゆる感情が注がれるのを、老兵は何一つ気にはしなかった。
「ほう、成程、随分威勢のいいのが集まっているな」
 あらかた自身に注がれる感情が収束した所で、マクシミリアンは、まるで値踏みが終わったと言う様に口を開く。好戦的な視線を未だなお注ぐ兵士に近づき、目を合わせる。
「何だよ、爺さん?」
「貴様、自分こそが最強だと言いたげなツラをしているな」
「おう! で、それがどうしたんだよ?」
 男は武威を示そうと自慢気に刀を抜く。やり合う気なら容赦はしないと言った意思表示だ。だが、彼にそんなつもりは毛頭ない。
「その刀でクソどもを何人殺した? 言ってみろ!」
 後半は余りにも通りの良い、思わず耳を塞ぎたくなるような大声だった。睨めつける様な青の双眸は、萎縮するどころか、その熱を一層増していく。しかし強者を自称するだけあって、男も流石に肝が据わっている。負けじと刀で仕留めた数を告白する。
「10から先は数えてねえ、それがどうした!」
「そうか、それは運が良かったな」
「何……だと?」
 一転、凪いだような声音。聞き返す男に、マクシミリアンは一度背を向けた。あまりの暴言に男が斬りかかろうとした所で、その気配を察して老兵が振り返る。眼力に気圧され、構えを解く時を逸した。
「……運だ! 貴様らが生き残っているのは実力ではない。神だか仏だかに救われただけに過ぎん! その幸運に感謝しろ!」
 こんな小僧共に、刃物など要らないと言った様子で、マクシミリアンは声を荒げた。その言は目の前の男にだけでなく、この野営地に存在する全兵士に向けられていた。流石に我慢ならないと、兵士が集まり、深緑の軍服を囲むが、当の本人は一切意に介さない。寧ろ、都合が良いと言った風体だ。
「分からんか? 分からんようだな! いいか! 戦場では勇敢と無謀をはき違えた奴から死んでいく! それすらも理解できていない連中が、何万人集まったところで、便所に湧くハエの群れにも及ばん!」
「ッ……ッ!」
 男が刀を持つ手が震える。どれもこれも、彼等が年配から、幾度も幾度も言われていた事だ。戦場を生き残るのは運であり、能力でも無謀に片足を突っ込む勇猛でもないと、彼等はその度に、同じ様に否定と反発を繰り返す。勇猛無くして武勇は非ず。そう言い聞かせてきた。今回の勝利で、それは証明された、された筈だ。これは老兵の妄言と斬って捨てれる筈だ。その鉄のような眼光さえ無ければ。その内分かると、年配はすぐに目を背け、誤魔化すようにその場を去る。だから簡単だった。この老人は背けない。故に、この言を切り伏せねば、それらを否定することになる。
 刃が、こぼれそうになった。

●知恵の輪
 マクシミリアンへ隊の注意が逸れている間に、カイは幾つかの人形を錬成し、野営地へと潜入する。彼の説教は中々拭い難かったらしく、見咎める者は居なかった。マクシミリアンに頭を下げてから、兵士の輪の側まで近付くと、漸く、人形遣いの存在に気付き、得物を構えようとしたのを、カイは人形を手繰り、手近な兵から叩き落とす。怯んだついで、野営地の乾いた砂を多量に蹴り上げさせて、視界を奪う。
 混乱しつつも、すぐに体勢を立て直し、武器を拾おうとする。見咎めるように、不可視の繰り糸が手足に絡みつき、後に残らない程度に締め上げる。中央の男はこの事態に至って、依然、マクシミリアンの目から逃げられない。
 カイは努めて無表情を装い、そのまま、相手となった複数人の兵士に問いかけた。人形を見張りのように戻し、盾とする。
「……相手があなたたちに合わせて、戦ってくれると思うんですか?」
 何を当然のことを、と睨みつける。カイはそれを見てあえて冷酷に、糸を締め上げた。思わず僅かに悲鳴が漏れる。
「当然のことならば、なぜ、そうなっているのですか?」
 油断がなければ、奇襲さえ無ければ、目に砂等、予備動作を見切れば容易である。目潰し目眩ましなど常套手段。では何故、自分達はここに這いつくばり、こうして、苦痛と苦渋を舐めているのか。黒髪の男が優秀だったからか。違う。
「負けてなど!」
「どうしたらいいか、聞いてみたらどうです?」
 彼等はまだ少し引き摺っているのだろう。奇襲に遭った時、すべき第一を忘れている。出来てない。まして自分は無所属なのだ。ケンカでも何でも無い。これは明らかな挑発行為であり、敵対行為だ。声を張り上げなければならない。老兵はともかく、意地を張っている場合ではない。その言で、恐怖に呑まれそうな顔が、ようやく呆けた様な顔に戻り、歯を強く噛んで、声を張り上げた。
「敵襲ーッ! 数は1、数人の仲間が捕らえられている! 物の怪怨霊の疑い有り! 至急、特殊戦闘配備の号令を!」   
 敵は一人なれど強敵なり、複数で当たるべし。その声で、ようやく呑まれていた全兵士に血が巡る。カイは、わざとらしく舌打ちをし、拘束を解く。程なく、部隊の長はすぐに駆け付け、通り縋る彼に、強張った表情筋で無理に微笑んで、天下自在符を彼にだけ見えるように取り出し、耳打ちをする。
「キツい事を言うのは辛いですね」
 セゲルと共に走ってきた部隊長は、全くです、と苦笑い気味に返した。それでも言わなければならない時がある。赤衣の猟兵の強さを羨ましいと思う心は仕舞う。野営地の見張りが、向かいに敵影と思しき生物を視認し、声を張り上げる。どさくさに紛れ、カイは野営地から抜け出した。
「頭が上がらないな。猟兵の皆様には」
 それは自身がやらなければいけないことであり、本来、他人を頼ってはならない。猟兵には礼を尽くさなければならないだろう。恐らく、この様なわかり易い襲撃も、仕込みだろう。
「全霊でやらねばな」
 命は取らないとしても、生命の危機程度は感じさせてくるだろう。戦意に少し、唇が吊り上がる。
「総員、戦闘準備の後、配置に付け! 負傷者は動けるか! 動けぬのなら治療を優先! 物見は敵兵に常に気を配れ! 些細な情報を逃すな。逃せばそこに死が這い寄ると心得よ!」
 応、と兵等が怒号を上げ、素早く行動に移す。マクシミリアンとセゲルは野営地の一角に腰を下ろし、その様子を見つめていた。
「先程の賊は?」
「捨て置け。諜報であれば手遅れだ。誘い込む為の囮ならば、更に不味い。何より、兵力を割く余裕など、これまでに有った試しは無い。これからもだ。悪手だと、笑うか?」
 兵はそれに目を閉じて横に振った。注意散漫が招いた、最悪の事態だと認識しているようだ。同時に、隊長が何を優先しているかも、良く分かっていた。

●軍備
 残った3人は概ねの段取りを話し合う。
 連絡手段を伝え合い、方針が過激だったシーザーの砲身を甘めに修正、基本的には気絶を狙い、怪我は後に残らぬ程度に抑える方向とした。正直言って十分だろうと語は目の前の全長10kmにも及ぶ巨竜と、生成された悪魔の軍勢を見て、誤魔化すように笑った。
 此処に自身の人形もあるのだから、数の暴力も、質の暴力も極まっていると言って良い。
 方針から、自身の武器をどうしようかと考えていた瑞樹は、愛用の二刀を木刀に替え、役目は決まっていると、前に出る。語もそれに続き、まずは二人が、人形の群れで、戦場を混乱させ、折を見て撤退、苦戦を装う手筈だ。
 離脱したカイが戻ってきた所で、部隊の大凡の数を把握したシーザーが、悪魔の数をそれと同数に調整する。布陣は防御の様に見せかけた。
 
●撹乱前線
「まずは観察に徹する感じか。勇猛って言ってたが、抑える所は抑えてるな」
 オブリビオンとの戦は特に、情報が無ければ危険だ。弁えている。しかし、同時に諜報や追撃を送ってこなかったのは、役割違いと人命優先を足した結果だと、瑞樹は判断した。
「さて殺るか。語、撹乱頼む」
「任されましたよっと」
 糸を紡いで、縁を縒る。糸を繰りて、縁を結う。縁を絆して、場を繋ぐ。人形踊りて、終を成す。語が静かに紡ぐ呪い言葉に呼応して、身につけた手袋の術式が淡く光る。手繰り糸が絡み、紡がれ、人型を為し、総勢265の文楽人形が糸で紡がれる。
 語はやや後方から五指で繰り糸を手繰り、人形を進行させる。連鎖爆発はオミット。火薬は非殺傷だが、破裂音と爆煙が強烈になる様に調整した。
「でもそれ、語弊あるよなあ……」 
「他に適当な言葉も見つからないしな」 
「そりゃそうだ。これだけ派手に進軍すれば、そろそろ奴さんも気付くかな」

●対応
 優に百を越える軍勢の出現に、物見が焦る。声を上げ、指示を仰ぐ。少し焦った様子の彼に落ち着いて敵を良く見ろと言い渡す。白粉と長い袖を来た人形だと答えが返ってくる。分りやすい、囮だろうかと考えていると、一部の部隊が命を待たずに先陣を切る。慌てて静止の声を掛けるが、間に合わない。威勢の良い頼りにして欲しいという声に、どの隊かの検討を付け、眉間を揉む。
 仕方ないと防御陣形を崩し、突出に合わせる形でくの字になるよう命を出し、展開、彼等を追う。

●二感殺し
 突出した部隊が停止し、弓を番え、人形を撃つ。しかしそれは一本残らず、何かによって叩き落された。戦果なしの報告に第2射は矢の無駄と判断、両手槍を取り出し、隊列を保持したまま、文楽人形と相対する。
(まあ、壊しに来るよなあ)
 知らなければ恐らく、自身もそうする。考え、隊列を囲むよう、糸を手繰る。愚直で一向に問題はない。槍が包囲を嫌がるように突き出され、幾つかの人形が爆発する。
「いつもの威力なら、消し飛ぶからな。情報も無しに無茶をし過ぎだな」
「!?」
 語の言葉は恐らく届かない。轟音と共に戦場が煙に覆われる。直にそれを聞いた兵士達が、音圧に一時的な耳鳴りを発症させ、呆ける。致命的だ。
「立ち往生してる場合か?」
 白煙に紛れ、身を隠した瑞樹が二振りの木刀で、鎧の隙間に剣撃を打ち込み、その意識を一つ一つ丁寧に刈り取っていく。兵士達への、後退しか無いだろうという含みを込めた言が、聞こえたかどうか。
 後続も白煙が邪魔で弓が使えず、晴れた頃には、一人残らず、意識を失っていた。
 すぐさま射掛けられる矢を、人形を盾にしつつ、それでもなお飛んでくる分を、先程と同様、瑞樹が残らず叩き落としながら、二人は一度、撤退する。仲間をやられた事と、明らかに有利な人数が、恐怖よりも勇猛を掻き立てる。いよいよもって、この隊の問題点が浮き彫りになっていく。
「積ませればいいとは言ったが、これは、大変そうだな」
 撤退しながら瑞樹は毒付く。初見は抑えていると判断した。それは将が優秀だからだろう。だが、突出した部隊を始め、明らかに将の命を待たずに動いている。手綱を握りきれていない。
 能力は確かに低くない。何戦か続けて、漸くまともになりそうだ。

●包囲網
「そろそろかな」
 シーザーは罠かどうかを考え、恐らく指揮の手綱を離れたと推測する。人形集団に気配のない剣撃、勝利に酔った軍勢を混乱に陥れるには、十分だろう。
 作戦開始距離まで二人が逃走したのを確認し、交替するように黒の軍勢が魔法弓で矢を射掛ける。いつもの軍事訓練よりは本格的だと、統制下の範囲で、悪魔達はノリノリだった。殺傷を最低限にするため、当たった場所に応じて苦痛か失神を与えるそれは、矢筒に込められたオドが尽きれば撃てない仕様となっている。つまり補給のために一度シーザーの居る場所まで戻らなければならないという制約だ。
 二人を仕留めるのに躍起になっていた軍勢が、射掛けられるのを見て、元の敵を思い出す。どうやら仲間の二人を救うための射掛けだと、猛進を止め、引きながらもう一度弓を番えた。悪魔達と同数の矢を射掛けると、黒の軍勢が怯んだように後退する。
 これを見て、見た目だけの木偶の坊だ、恐れる必要はないと、槍を構え、猛進する。
「ふむ、若いね。諸君、やることは分かっている筈だ。故に命令は一つ、蹂躙したまえ」
 それに確り悪魔が返事を返す。だが、すぐにちょろいなあと呑気な言葉を零す悪魔も居れば、大将、戦慣れし過ぎてて俺達の立場無いんだよななあとか、信頼しすぎて気が抜けていた。それでも言動に反して行動が素早く、練度の高さが一目で見て取れた。
 奥に引き込む少数部隊と、静かに開いて左右に展開する大部隊、と見せかけた部隊が更に別働隊となって敵軍を後方から襲う。
 気付けば全方位から矢を射掛けられ、生存しても槍を模した棍棒に突かれ、乱戦と化せば、両刃型の木刀が部隊の意識を刈り取っていった。


 隊長は悪魔達に抱えられて戻ってくる隊を見て、頭を抱えた。全霊でやらねばと意気込んだ結果が、幾ら猟兵が相手と言えど、采配も指揮も取れず終わるとは、流石に予想外だった。
 座っていたセゲルがこっぴどくやられたもんだと、素直な感想を漏らす 猟兵達が、天下自在符を見える位置に付け、それぞれの方法で兵士に喝を入れていく。全員が意識を取り戻すと、生き延びていた事にそれぞれが胸を撫で下ろす。
。これは叱りつける他ないと腹を括り、一歩前に出ようとした所で、深緑の軍服を来た老兵が立ち上がり、口を開く。
「私が言ったことを覚えているか?」
 老兵の言を思い出し、自身の身に起きたこと、取った行動を省みる。指示を待たなかったとは言え、老兵の言った通りだった。
「良い面だ。少しはマシになったようだな! すぐ紙に故郷で待っている者の名前を全て書き出せ」 
 思わず背筋を伸ばしてそれに応じ、紙に筆を走らせる。その間、カイが部隊長の側で小さな声で囁いた。
「先程はすみませんでした。でも、皆が楽しそうにしている姿を見ると……それを失う方が怖いんです。皆さん、本当によく反省されているようですから、後で優しく接してあげてくださいね」
 老兵のあれを見ると、致し方無いのかもしれない。いや、やはりもっと早くにきっぱりと言うべきで、これは自身の実力不足であり、猟兵に頼りすぎるのはと、また思考が袋小路に沈んでいく。
「大丈夫です。責任ある立場に任じられたのなら、貴方はきっと、それだけの実力があると判断されたんですよ」
 許しを出してくれた方を信じてみてはどうかと、本来の、強張ってない柔和な笑みでカイが問いかける。
(ああ、そうか、私は師を……こんな所でも軽んじて……)
 あれだけ言っていた師が、隊を任せる立場に出ても良いと言ったのは、自身の反発に渋々納得したばかりだと思っていた。違う、そんな理由で、人命を預かる立場に、就かせる訳がないのだ。
「全く、貴方方には敵わない……」
 零したのと同時に、老兵の声が響き渡る。
「書けたか!? 上出来だ! そいつらの顔を思い浮かべろ! ……その者のために戦って生きるか、くだらん武勇伝のために戦って死ぬか。好きな方を選べ」
 二度は言わんと言う様に、老兵は背を向ける。何の為に戦うのか、何の為に戦ったのか、生き延びることもそうだ。だが、元を正せば、武勇は二の次だ。思いの外、思い浮かぶ名前は多く、頬を涙が伝っていく。
「自信を持つのはいいが、舐めてかかると死ぬって、良く分かったろ?」
 続く語の言に、兵士達は何度も頷いた。魑魅魍魎を相手にしているのだから、そんな事は基礎の基礎の筈なのに、忘れていた。
「説教も終わったみたいだし、2本目行くぞ? 強くなりたいなら経験積むしかないしな。俺達が滞在できる間に、なるべく重ねよう」
 猟兵の体力がどうなっているのか。毛頭負ける気は無いのだが、まだ終わったばかりだろうと、兵士達は思わず突っ込んだ。


●陽が落ちるまで
 そう言って始まった2本目は、先程とは人が変わったように機敏で理知的な動きを見せる。不味いと思えば引き、行ける所は押し込む。言われていた通り、隊の才気は高く、長の采配は確かなものだった。冷静に戦局を見極め、互いに戦力が半分になった所で、隊を出していたシーザーが降参の意思を見せる。彼等も流石に勝ったとは思えなかったようで、勝ち鬨は聞こえなかった。
 続く3戦目は要塞となっている巨竜と悪魔の軍勢の枷を、非殺傷以外、全て取り払う。勝ち筋の見えない、同条件をはみ出した敵に対し、兵士も隊長も、これは現状の隊では為す術がないと、手を上げた。シーザーは指揮官に対し、何処まで読めたかを問う。
 貴方を狙うか、竜を屠るしか無いとまず答え、次に、どうも貴方は竜よりも厄介そうだと答えた事に、合格だと頷いた。
「良く視えている。まだまだ強くなるよ。君達は。ただし」
「生き残れば、ですね」
 その通りだと、満足げに笑う。竜については、代わりに猟兵等がこう言った相手に対し、瑞樹が、一切の挙動を悟らせず、さっさと両目を胡と黒鵺で潰し、比較的脆い皮膜を裂き、地上に縫い止め、墜落した所で更に火薬量を増やした語の文楽人形が爆撃する。一定の損傷を受けた竜が送還されたのを見て、猟兵の凄まじさを、隊の一同は改めて思い知った。
 日が暮れるまでそうして修練を、時には問答を繰り返し、この隊の問題点は払拭され、経験が積まれていく。
「皆さんお疲れ様です。そろそろ日も落ちてきましたし、ご飯にしませんか?」

●調理のお話
 時間を遡って、レナータの奮闘の話をしよう。
 ゴボウ料理をする上で、非常に大変なことは何か。笹垣。レナータと愉快なゴボウさんコンビは流石に手慣れた物で、超高速で包丁を前後させ、見る見るゴボウを笹垣にし、直下にある桶に晒していく。必要量が終わる頃には笹垣の山が2つも3つも出来ていた。
 残りの根菜と肉を切り、肉とゴボウは沸騰させた湯に調味料を落として、煮る。味噌汁は鰹昆布を入れた大鍋に豪快に人参とゴボウを入れ、味噌を溶かす。漬物は少量と言えど揉み込んで氷の入った桶に入れ、良く冷やす。米と一緒に味噌汁の余った出汁と共に根菜、なめ茸などを入れ、炊き込む。金平ゴボウは兎に角、ひたすらに大鍋で焼く。
 大雑把にそういった工程を、1部隊分終わらせる頃には、日が暮れそうになっており、流石のレナータもそれなりに疲れていたが、それでも、笑顔は絶やさずに皆に給仕に取り掛かる。

●終幕
 修練にも一区切りがついたのを見越して、レナータは、愉快なゴボウさんとコツコツ作り続けていたゴボウのフルコースを丁寧に、一人一人に給仕し、振る舞っていく。主食はゴボウの炊き込みご飯、主菜は鳥とゴボウの煮物、副菜は金平ゴボウだ。香の物にゴボウの浅漬けも有り、汁物にはゴボウと人参の具入り味噌汁と、徹底していた。
 訓練漬けで体力を使い果たした猟兵と、部隊員達の胃に染み渡る。次々にお代わりの声が上がるのに、レナータは作った甲斐があったと笑みを零す。
「まだまだたくさんあるぜ!どんどん食いな!」
 渋い声で愉快なゴボウさんが言いながら、給仕を続け、好評なそれらはすぐに空になった。
 部隊長は猟兵達にこの度のことを深く感謝し、頭を下げた。兵士達も倣って、感謝の言を贈る。そして、互いにこの戦場を生き延びようと、気の良い声を掛けた。
 猟兵達の戦争は最終局面に突入する。その時、彼等は大きな力になってくれると確信し、猟兵達は一先ず、帰還する。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月22日


挿絵イラスト