エンパイアウォー㉚~生成する仮面
●グリモアベース
「エンパイヤウォーでの戦闘、お疲れ様です。こういうときは、自分が妖精族で良かった、と思いますよ……」
暑さの余り、水着で大きめの金魚鉢で行水中の、パティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)。
「さて!」
ざばっ! と水からあがって、バスタオル……人間サイズならせいぜいタオルハンカチ程度の大きさだけれど……を身体に巻いて、早速説明を始める。
「魔軍将『コルテス』は、骸の海から渡来人を呼び寄せるための財宝を所持しています。今それらは、一定時間経過するたびに渡来人を召喚し続ける、いわばジェネーターと化しています」
元はと言えば、コルテスが過去に侵略した文明から略奪したお宝。
今も新たなる渡来人を呼び続けており、信長軍を強化している。
「これら『血塗れの財宝』は、破壊することができれば、魔空安土城の信長軍戦力を減らせます。急ぎこれらの破壊をお願いいたします」
「財宝は山陽周辺地域の神社仏閣……いわゆるパワースポットに設置されていまして、私の見付けたのは、ここです!」
UDCアースでいえば、岡山県の吉備津神社と全く同じ場所を、パティのつま先は指している。
「といっても、神社があるのは間違いないですが、名前や祭神が一緒とは限りませんので、念のため」
そこから同種類のオブリビオンを召喚してきます。
財宝の正体は、黄金の仮面で本殿の中に安置されていて、時間経過で勝手に、同種類のオブリビオンが召喚されてくる。
「財宝を壊してしまえば、召喚は止まりますが、その周囲には常に10~20体のオブリビオンがいます」
確実に撃破してからでないと、財宝は破壊できない。そしてそうしない限り、際限なくオブリビオンが召喚されてしまう。
「召喚されたオブリビオンが20体となると、半数の10体が移動する……というのを繰り返すようです」
したがって、それ以上の数のオブリビオンは存在しない。
「四捨五入して10体と、少なければ有利になりますし、四捨五入して20体なら戦いは厳しくなりますが、後に予想される、安土城の決戦のことを考えて、挑戦するのもいいかも、しれませんね。とにかく、タイミングが重要ですよ……では、頑張ってください!」
グリモアを光らせ、転送準備をすすめる、パティだった。
ザムザム
●このシナリオについて
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
ザムザムです。
ボーナスシナリオとな? ザムザム、動きます。
●概要
経緯はOPのとおりです。
本シナリオは成功シナリオが2本ごとに、魔空安土城の、一部の戦場を制圧に必要な成功数が1減少する。
●戦闘について
『異国のカンフーにゃんこ』との集団戦です。
場所は神社の境内。
広い場所で、足元の不安はないものとします。
ちなみに財宝「黄金の仮面」が安置されているのは本殿内部ですが、オブリビオンが守っているので倒しきらないと侵入できません。
●戦う敵の数について
本シナリオにプレイングを提出いただく際、「何体のときにオブリビオンへ戦いを仕掛けるか」をお書きください(10~20)。
最初に採用したプレイングに書かれていた数が、このシナリオで戦っていただく敵の数になります。
敵の数を減らせば、戦闘は有利になります。
敵の数を多くすれば、その分だけ、敵の戦力を削ることになりますので、挑戦しても良いかもしれません。
最初のプレイングの採用基準ですが、基本「何体のときにオブリビオンへ戦いを仕掛けるか」が書いてあるプレイングを先着で選ぼうと思います。
プレイングを提出した人が上記を記載しているのかは、わかりませんので、誰かがプレイングを提出していたとしても、最初のリプレイが完成するまでは数を書いていただけるとたすかります。
数の違いによるプレイングの食い違いについてはある程度考慮しておきます。
(例えば、10体を選んだ人のプレイングが、敵が20体のときに「数の違いだけで不利になる」ことはないようにします)
●財宝について
適当に攻撃すれば壊れます。撃破プレイングがなくても成功数クリアしたら、私の方で、何かしらの描写を追加しておきます。プレイング自体は、集団戦対応のみで問題ありません。
●それでは、皆様のプレイングをお待ちしております
第1章 集団戦
『異国のカンフーにゃんこ』
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POW : にゃんこ流一本釣りにゃ
レベル×1tまでの対象の【衣服(棒の先に引っ掛けることで)】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD : これがにゃんの超速戦闘術にゃ
自身の【装備する鈴】が輝く間、【鈴の音が一切聞こえない無駄のない体術で】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : にゃんにとってはこの世の万物が武器となるのにゃ
自身からレベルm半径内の無機物を【使い捨ての自身の装備武器】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:ひろしお
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
鈴城・有斗
コルテスって神社とかになんかこだわりがあるのかな?
敵の数は20
他所に移動する前にここで片付ける!
久々の出番だな、よろしく頼むよ
カノン「最近お留守番ばっかりだったからね。 今日は暴れるわよ!」
精霊魔法で風による衝撃波を出す
ドラン「キュアッ!」(カタカナでキュウ、ガゥ、みたいな感じで喋る)
クォォォ!と叫ぶ感じで衝撃波を出す
ラティ「もっきゅ!」(UCコール・モーラットで召喚済み)
ヒーローに進化後はモラスパークで縦横無尽に駆け回る
自身はガンブレードを引き抜き近接戦とバリアでの味方含む防御
さぁ、始めようか。
アドリブ・連携歓迎
「コルテスって神社とかに、なんか、こだわりがあるのかな?」
神社本殿から「湧いてくる」のは……「異国のカンフーにゃんこ」
ケットシーのごとき姿で、なぜか東洋の武闘家の赤い服をきた「そいつら」の数を、鈴城・有斗(未来を導く意志は今ここに・f18440)が20、と数えたところで、妖精人形のカノンと白竜のドランとともに、姿を現せる!
「最近お留守番ばっかりだったからね。 今日は暴れるわよ!」
「キュアッ!」
恐らくは、「分かった!」と、そうカノンに向けて返答したのだろう。二人(?)まとめて風の衝撃波を発する!
「!!」
カンフーにゃんこの大きな目に、すなぼこりが浴びせられる。目に砂が入らないようにしかめて、次に開けたときには、モーラットヒーローに変身した、ラティがマントと電光を身にまとい飛び回る!
「もっきゅ!」
「さぁ、始めようか」
鈴城は近接攻撃に備え、ガンブレードとバリアを展開させる!
ところが。カンフーにゃんこたちの周りには、無数の棒、棍、トンファーに、三節昆、ヌンチャクが林立しているではないか!
「にゃんにとっては、この世の万物が武器となるのにゃ」
更に悪いことに。20体のカンフーにゃんこたちは、激しく立ち位置を入れ替える。カノンとドランとラティ。そして鈴城は、倒しべき敵の狙いが付けられない。
果たしてどれが手負いで、どれが元気な奴なのか? 近接攻撃なのか? 遠距離からの攻撃なのか? その迷いが狙いを狂わせ、そして自分たちのダメージを積み重ねる結果になってしまう。
「これはまずいぜ。いい加減、脚を止めてくれねぇか?」
口調が雑、なものに変化する鈴城。
しばしの後。
カンフーにゃんこを何とか、10を少し越えるところまで骸の海に帰したが、既に3匹と一人はあちこちに傷を負い、肩で息をしていて、立っていられているのは正に精神力だけ。
とそのとき。鳩尾(みぞおち)に棒の一撃を食らった鈴城は、視界が揺れる感覚とともに、その場に倒れ伏した。
苦戦
🔵🔴🔴
仲佐・衣吹
さてはて、彼奴らのいう異国とはどんな世界なのやら
ワシが用があるのはお前さんじゃなくて奥の財宝よ
10体くらいで奇襲させてもらおうか
ワシことコートが表に出よう
物陰に隠れ、飛び出す前に離れた場所の植え込みや木の幹に石を投げて音を出し
気が逸れたところでだまし討ちよ
衣服を釣り上げられそうになれば即座に腕を抜いて脱ぐ
背を向けた相手が後ろ襟辺りを狙ってくるだろうさ
バランスを崩したところへ一撃入れよう
得物はルーンソードに毒の属性攻撃を乗せた状態異常の強化
毒は猫相手、もちろんマタタビだ
酔っぱらう意外だと走り回って大暴れするものやケンカっ早くなるものもいるらしい
残る相手にけしかけよう
ヒサメ・グラウパール
◎アドリブ連携歓迎
ここもまぁ暑いけど、山陽道に比べれば天国ね
可愛いのが相手だけど、敵なら容赦はしないわ!
とはいってもまだ新人だからね、過信はせずに10体の時に挑みましょう
■戦闘
相手は10体以上、囲まれたら不味いわね
ここは【UC】発動、強烈な冷気を纏い、戦闘力上昇と高い飛翔能力を得る
中、遠距離から【ランスチャージ】を活かした高速突撃と離脱を繰り返して戦うわ
【串刺し】にするのはもちろん、纏った冷気や氷槍による氷属性の【属性攻撃】で
凍らせたり凍えさせたりしてあげる!
あとこの装束、引っ掛けられる場所ある?
まぁもし持ち上げられそうになったら空中に飛んで退避、何なら空中に連れ去って
【空中戦】でぶっ倒す!
「さてはて、彼奴らのいう異国とはどんな世界なのやら。ワシが用があるのはお前さんじゃなくて奥の財宝よ」
仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)が、老人のような冷静沈着な声で……コートという老人の人格が表に出たのだが……そう語ると、
「ここもまぁ暑いけど、山陽道に比べれば天国ね。可愛いのが相手だけど、敵なら容赦はしないわ!」
と、ヒサメ・グラウパール(氷槍竜・f21294)が、年相応の朗らかな声で答える。
「10体くらいで奇襲させてもらおうか
物陰でそうヒサメに語りかける、仲佐。
「まだ新人だからね。過信はせずに」
ヒサメはそういいながら、頭を縦に振る
既に10匹まで数を戻している。カンフーにゃんこたち。
「かちり」
石が転がる物音に、一斉に猫耳をそばだてる!
また猟兵(くせもの)? 石の方向に、警戒をしたそのとき。
真横から剣が薙(な)いでくる!
「気を逸らしたところを、だまし討ちよ」
仲差の剣の刃には、毒の属性と、その上に状態異常の強化までついていたから、たまらない。
直撃を避けたはずのにゃんこも、転げまわるわ、あらぬ方向に駆け出すわ、しまいには得物の棒で仲間の服を釣り上げて、ぶん投げるのまで出てくるわ、まともな戦闘から程遠い有様。
「毒は猫相手、もちろんマタタビだ」
マタタビの影響で、足元がおぼつかなくなった、カンフーにゃんこたちの頭上から、今度は槍術と強烈な冷気!
「さぁ、ここからは本気で行くからね」
ヒサメの氷槍が、音よりも速くカンフーにゃんこ達に襲いかかる! 防御もままならず、そのまま串刺しか、それを逃れえても足元が凍り手元がかじかんで、戦うどころではない。
カンフーにゃんこのうちの一匹が、やぶれかぶれな攻撃から、偶然にもヒサメの腰にある宝石に、棒を引っかけることに成功する。
「こっちのもんだニャ。振り回してやるか、たたきつけるか……」
しかし、そのせりふは最後まで繫がることはなかった。
ヒサメはドラゴンの翼を大きくはためかせて、にゃんこ共々宙に浮きあがる
「……こ、これでは、投げられニャイ!」
大地を踏みしめる脚は、空中でジタバタとむなしく動くだけ。
「翼を持つ者に、空中戦で勝てると思った?」
このあと、散々に痛めつけられて、地上に墜落させられたのでした
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ナミル・タグイール
20
黄金の仮面なんてあるにゃ!?
絶対金ぴかで綺麗にゃ!ナミルがもらうデスにゃー!(金ぴか大好き猫
猫いっぱいにゃ!でもナミルの邪魔するなら容赦しないにゃ!
最初からUC発動にゃ
金ぴか仮面への欲望ましましででっかく強くなるにゃ。
強欲の【呪詛】で更に欲望ましましにゃ!どでか猫にゃー!
そんなちっちゃい棒でナミルは止めれないにゃー!
皆まとめて潰してやるマスにゃ!
敵いっぱい倒したら誰かに壊される前に忍び込みたいにゃ!
ダークな金ぴかにゃ!欲しいにゃー!
すりすりごろごろしながら【呪詛】で敵呼ぶ機能だけ破壊できないかにゃ
壊したくないにゃ…もったいないにゃー!
(壊されたら泣く猫)
…破片だけでも残ってれば奪ってくにゃ
「黄金の仮面なんてあるにゃ!? 絶対金ぴかで綺麗にゃ! ナミルがもらうデスにゃー!」
自分の好きなものを、隠す気まるで無しの発言をする、ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)は、自他共に認める「金ぴか大好き」
どうせなら、カンフーにゃんこを、できるだけやっつけて、カンフーにゃんこの発生源たる、黄金の仮面を、あわよくば敵を呼ぶ機能だけ破壊して、手中にしたい。 しかし、どうせなら敵をいっぱい倒してしまおう。
カンフーにゃんこの数が20を数えたのと同時に、黄金への渇望が爆発した。
「欲しいにゃ! 寄越せにゃ!!」
そこに現れたのは、身体の至る所に装飾品を身につけた、黒猫のキマイラ……のはずなのだけれど、明らかに身体のスケールが桁外れに大きい!
カンフーにゃんこも、棒術で対抗しようとしてはいるが、全然意に介しない。
「そんなちっちゃい棒で、ナミルは止めれないにゃー!」
棒で引っかけようとする服は、そもそもほとんど無い上に、逆にナミルの黄金の爪や鎖で両断される始末。順調にカンフーにゃんこの数を減らしていった。
「ダークな金ぴかにゃ! 欲しいにゃー!」
ここで一気に黄金の仮面を奪いに行こう! そう考えて本殿へ駆け出す、ナミル。
「壊したくないにゃ……もったいないにゃー!」
ところが、遠慮なければ近憂ありとは、このことか。
その本殿へ向かう脚を引っかけられてしまい、投げ飛ばされて……次の瞬間、その目は空を眺めていた。
何のことは無い。警戒していたはずの、カンフーにゃんこの棒術で足止めを食らってしまったのだった。
成功
🔵🔵🔴
明神・竜聖
※アドリブ歓迎
寺社仏閣ならば、静かに参拝したいのですけどねぇ。
ですが……ふふっ、拳法家相手とは楽しみですねぇ。
久し振りですし、12、3体ほど狙いましょうか。
でも、先ずは自分をお清めするためにお酒をば……。
くぴりくぴりと瓢箪からお酒を呷りながら歩みを進め、
呑めば呑むほど強くなる、「酔わずの蟒蛇」を重ねながら境内へ。
ここは酔拳でしょうか。
ぐにゃりと酔ったような動きで相手を油断させて誘惑し、おびき寄せ、
第六感で動きを見切り、残像を見せて時間稼ぎし、時には相手の攻撃をカウンターして逆に叩きつけたり、敵を盾にしたりもしましょうか。
油断したら、盃を持つような手で相手の喉を捉え、怪力で握り潰しますよ。
緑髪をなびかせ、羅刹の女性が手に瓢簞(ひょうたん)を手に、神社の境内に姿を見せる。
「寺社仏閣ならば、静かに参拝したいのですけどねぇ」
ここを戦場にするのは、少し申し訳ない、という感じでそういう、明神・竜聖(戦場の天女・f12539)。見た目やその二つ名を裏切らない、笑みを浮かべ、柔らかな物腰で、そう言うが、カンフーにゃんこ達を目の当たりにすると、その視線を真剣なものに変え
「これが、エンパイヤウォーの緒戦。……ですが。拳法家相手とは楽しみですねぇ」
これが、明神にとってエンパイヤウォーの緒戦、ということで、ここは確実に倒しきる数……今現在、黄金の仮面から現れた分もあわせて、カンフーにゃんこの数は、12、3体と言ったところか。
いよいよ、カンフーにゃんことの対決か? というタイミングで、「自分をお清めするため」と語り、手にした瓢簞(ひょうたん)からくぴりくぴりとお酒を呷(あお)りながら、歩みを進める。
はやくも酒の酔いがまわったか、明神の姿勢が怪しくなり、眼(まなこ)は、とろんとし焦点が怪しくなる。
さては先ほど「エンパイヤウォーの緒戦」と言っていたとおり、戦なれしていないのかニャ? 酒の力に頼って、恐怖心を消すはずが、量を間違えて完全に酔ったかニャ? と判断するカンフーにゃんこ達の行動は一つ。この状態なら倒せる!
「叩くのは今ニャ!」
ところが。この態度が実は、明神の狙い、だったら?
こうなった!
「あれ? 棒があたらニャイ!」
棒は明神の脇腹にしたたかにヒットするはず……だったが、それは明神の残像。
お酒により、肉体や感覚が活性化した、明神にとってもはや、カンフーにゃんこの棒術など敵ではない。
棒の鋭い突きが襲う! しかし動きを見切った明神に当たるどころか、同士討ちを引き起こし、そこへつけこんで、徒手によるカウンター一閃(いっせん)!
棒術で明神を空中に放り投げる、カンフーにゃんこ。地面にたたきつけられる、明神。しかし、タダでダメージを食らうことはない。跳ね上がって起き上がるその脚で、カンフーにゃんこを繰り上げる!
グロッキー状態になったにゃんこの首を、盃を持つかのように、その喉を捉える。
そのまま怪力で締め上げ、釣り上げられ、ゴキリ! という骨が折れる音が響いたとき。そのにゃんこは骸の海へ送られたのだった。
成功
🔵🔵🔴
レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
にゃあ(遠い目)け、結構多いにゃね。とんでもない置き土産にゃ。ここは煌めく12代目様の力【スーパースターキャット】を借りるにゃ。
子猫に変身し(首輪なし)、髭感知で動きを見切り、じゃれる様に踊る様に肉球や爪で攻撃を受け捌くにゃね。
光で敵の知覚を潰し、更に肉球で足音を消しながら生命吸収を交えた、爪や肉球バッシュでの反撃するにゃあ。
武器に頼ったにゃんこにはまだまだまけないにゃよ。
まあレフティもご先祖様の力には助けられてばかりにゃね。
「にゃあ」
ここが神社の境内なら、不思議もない。しかしここは先ほどから、猫の姿をしたオブリビオンと猟兵との戦闘が繰り広げられている場所。少し場違いな猫の鳴き声。しかも、カンフー道着を着た、オブリビオンなどではなくて……
猫の手と薄い緑色の羽根を持つ妖精、レフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)が、遠い目をしながら境内をぐるりと見渡す。
「け、結構多いにゃね。とんでもない置き土産にゃ」
また新たに現れたカンフーにゃんこもあわせて、境内にいるのは、ざっと10数匹と言ったところか。
「ここは煌めく12代目様の力を借りるにゃ!」
そこに現れたのは……子猫。ケットシーよりも更に小さく、予備知識無ければただの白猫。
自分達よりも小さい猫が、何ができる! とばかりに、一匹のカンフーにゃんこがレフティに向かってくる。
が、その棒術を、まるでじゃれるかのように、あしらったかと思うと、前脚の爪を一閃(いっせん)! 道着を切り裂き、吹っ飛ばしたではないか。
それならば、と、集団で殺到するカンフーにゃんこ。危うし!
しかし次の瞬間、レフティはその身を輝かせ、にゃんこ達の目をくらませ、ひるませる!
これでは、せっかく武器を生成しても摑めないし、使いようがないではないか!
ならばせめて、と猫の耳をそばだてるが、レフティもまた猫。しかも身体が自分達よりも、さらに小さいところに、肉球で足音を消していては、聴覚で捕らえるのも困難を極(きわ)めていた。
そこに、再び前脚の爪が薙(な)ぐ! 何のこれしき、この程度のけが……と立ち上がろうとするが、ガクンと力が抜けて立ち上がることができない。
「さっきの光は、目くらましだけじゃなかったのかニャ……」
レフティのユーベルコード、「スーパースターキャット」の本当の力は、オブリビオンの生命力を奪うもの。
もちろん数や元々の力に勝るカンフーにゃんこ。攻撃こそいくつかは当てては来てはいるけれど、それとてもレフティの勢いを止めることはできない!
「武器に頼ったにゃんこには、まだまだまけないにゃよ」
御先祖様達の力を、ユーベルコードとして使うことで、助けられている自らのことも、まだまだだな、と軽く自嘲しつつ、徒手で次々と倒していく、レフティ。
程なくして。そこに残っていたのは、道着の切れ端や棒、武器に変形していた枝や石灯籠が無造作に転がっていた。
「急がニャきゃ!」
本殿に保管されている、黄金の仮面。これを破壊しないことには、またカンフーにゃんこが生成されてしまう。
急いで本殿に殺到する猟兵達。
猟兵達が黄金の仮面の姿(?)を認めた、ちょうどそのとき発せられた光が、猫の頭をかたどりつつあった……が、この光ごと黄金の仮面は、レフティの爪の一閃(いっせん)を皮切りに猟兵達によって完膚なきまで破壊されたのだった。
破壊された仮面は、急速にその輝きを失い……卑金属の欠片(かけら)と化した。
もう、新たなオブリビオンが呼び出されることは、ない。
それは魔空安土城の「援軍」の減少を意味していた。
信長との最終決戦は、近い。
猟兵達は、本殿内で魔空安土城の攻略を誓ったのだった。
成功
🔵🔵🔴