●ゴリラの森
アックス&ウィザーズの南部、温暖な気候の森。
「ウホ! ウッホ! ワーキャキャキャキャ!!」
屈強そうな見た目の魔物たちが、もぎ取ってきた果物を囲み上機嫌でドラミングをしていた。
「ウホウホウッホホ! ウッホ! ウキャー!!」
一見すると非常に凶暴そうな彼らだが、意外にも主食は樹の皮や果実などの植物類である。
特にリンゴやバナナなどの甘い果物は彼らにとってのご馳走。
故に、色鮮やかな果物を発見した彼らは、興奮状態で狂喜乱舞していたのだけれど――。
「……ウホ!? ウホオオオオオ!!」
果物を一口齧った魔物が目を見開き、怒り狂ったように食べかけのそれを地面に叩きつけた。
そう、つい最近オブリビオンとして蘇ったばかりの彼らは知らなかったのだ。
この森の植物に、甘い実をつけるものが一切存在していない、ということを。
怒り狂い地団駄を踏む魔物たちの足元に、文字のようなものが刻まれた石盤が埋まっていた。
●はちみつの村
「うんうん、甘いものが手に入らないのはつらいよねぇ。その気持ちはよく分かるよ」
グリモアに映る光景に共感の表情を見せながら、クロード・キノフロニカは予知の内容を説明した。
「かつて群竜大陸に渡った勇者が書き残した石盤の一部が、魔物の縄張りの中心部で見つかったようなんだ。これを回収してきてくれるかい?」
幻の地・群竜大陸で命と引き換えに帝竜ヴァルギリオスを倒した、伝説の勇者の遺した記録の欠片。
無事に回収することができれば、群竜大陸へ渡るための手がかりを掴む第一歩となることだろう。
「石盤を無事に回収するためには、魔物を他の場所におびき寄せる必要があるよ。そのためのエサとして、まずは近隣の村で蜂蜜を集めてきてほしいんだ」
魔物の生息地である森にほど近い、小さな村。
この村にたびたび発生する野生のハチの巣から採れる蜂蜜はとても香り高く、魔物をおびき寄せる餌として冒険者たちに珍重されているのだという。
「採り方はとっても原始的。ハチたちをなんとかやり過ごしながら、巣を叩き落として中の蜜を棒でかき出すだけさ。ハチたちも当然抵抗はするだろうけど……まぁ、刺されてもちょっと痛いくらいで済むんじゃないかな」
他人事のようにテキトーなことを言うクロード。
まぁ実際、重大な事故に繋がらない程度には安全な種ではあるようだ。
「村人はハチの対処に手を焼いているようだから、首尾よく巣を処分できればお礼として何か石盤のありかに関する追加情報を貰えるんじゃないかな」
頑張ってねと笑みを浮かべ、クロードは猟兵たちを送り出すのだった。
椿初兎
椿初兎です。
よろしくお願いします。
第一章は村での蜂蜜採り。
あくまで『日常』相当の難易度ですので、気負わず気楽にご参加くださいませ。
少しくらいなら蜂蜜のつまみ食いもOKです。
第二章で魔物の森を探索していただき、第三章で魔物を退け石盤の欠片をゲットすれば依頼成功です。
プレイングお待ちしております。
第1章 日常
『蜂蜜を採ろう!』
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POW : 蜜蜂の猛攻を受けても無視しながら蜂蜜を採る。
SPD : 蜜蜂達の猛攻を華麗に躱しながら蜂蜜を採る。
WIZ : 蜜蜂達を無力化してからゆっくりと蜂蜜を採る。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「旅の皆様、ようこそおいでくださいました。あなたがたも、蜂蜜をご所望なのですね?」
村に着いた猟兵たちは、ある民家の前へと案内された。
屋根の下にはいくつものハチの巣がぶら下がり、やや大ぶりなハチがぶんぶんとせわしなく飛び回っている。
「我々だけであれを駆除するのはかなりの手間でして。蜜をお求めの冒険者の皆様には、いつも助けられているのですよ」
なるほど、確かにこの巣をすべて取り除くならば、男手を何人も集めた大仕事になってしまうのだろう。
「巣を落としてくだされば、中の蜜は自由に持って行っていただいて構いません。そのくらいしかお礼はできませんので……」
村人は申し訳なさそうに言うが、その蜂蜜こそが今回の目的。
お言葉に甘えて、めいっぱい採らせていただくとしよう。
フロース・ウェスペルティリオ
美味しい蜂蜜が取れると聞いて。
甘い物も好きなので、ちょっとはつまみ食いさせて貰おうかな?
蜂蜜ってちぎった食パンに浸しただけでも、美味しいよねぇ。
ウチの身体は液状なので、蜜蜂さんに刺されても痛くないけど、
周りで飛び回れるのもなんだし、近づいて来た蜂さんは体内に取り込んだり、黒蝙蝠の炎で焼いてしまおうか。
蜂さんが減れば他のお人の助けにもなるだろうし、巣の中にでも女王蜂さんが居たら確保して、別の場所で新しい巣を作って貰いたい所。
村人さんや冒険者さんが必要だと言えば譲るけど、そうでないなら当樽に持ち帰ろうかな?
「あぁ、いい香りだねぇ」
巣に近づき、フロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)は上機嫌で微笑んだ。
外からでもこんなに香るのだから、蜜を取り出せばどんなに芳しいのだろう。
期待を込めて、フロースは蜂蜜採りの作業に取り掛かった。
「ここが巣の根元だね……っと」
柔らかな身体をぐっと伸ばして接着面に棒を差し込むと、巣は意外なほど簡単にぽろりと剥がれた。
だが、ハチたちも決して無抵抗ではない。
怒り狂ったようにフロースめがけて針を向けるが――ちゃぷんと小さな波紋が立つのみ。
ブラックタールであるフロースには、ハチの針は刺さらないのだった。
「でもちょっと邪魔されると困るかな。というわけで……ごめんね?」
邪魔しようとするハチを捕食するように、黒蝙蝠型の炎が飛び交う。
その隙に、フロースは棒の先で蜂蜜を掻き出し始めた。
「おや?」
少し崩れた巣の中に、ひときわ大きなハチがいることにフロースは気付いた。
「この子が女王蜂さんかな?」
傷つけないようにそっと捕まえ、自分の体で作った虫かごに確保。
この子も報酬として貰えないか、掛け合ってみることにしよう。
「それにしても……美味しそうな香りだなぁ」
ひとつの巣から蜜を掻き出した後。
フロースは、少しだけ蜂蜜をつまみ食いしてみることにした。
「蜂蜜のお供といえばコレ! だよねぇ」
持参した食パンをちぎって蜜に浸し、口に含む。
この世界でしか味わえない特別な蜂蜜は、濃厚な香りと独特の野性味が合わさり格別の味わいだった。
美味しい蜂蜜パンで英気を養い、フロースは次の巣の処理に張り切って臨むのだった。
大成功
🔵🔵🔵
花月・椿
おまかせくださいっ!片っ端から落としてやりますっ!
まずははちみつの採取かー。人の家の軒下に巣を作るならそれなりの宿代を払ってもらわないといけないよねっ!
まずは蜂さんを追い払わないといけないけど…あんまり強い炎を出すとお家まで燃えちゃうし、火加減は抑えよう。
【ジャンプ】飛んでで巣を右手で掴み、落とします。
左手に炎を纏って巣を守ろうと近づく蜂さんは振り払います。あんまり多く駆除しちゃうとまたおいしい蜂蜜が取れなくなっちゃうだろうし…。あれ、そもそもミツバチの働き蜂の寿命って1シーズンだっけ…?
じゃあ容赦しなくても良かったのかな?
「えいっ!」
花月・椿(百鬼粉砕・f12960)が思いきりジャンプし、巣に掴みかかる。
山で厳しい修行を積んでいた元修験者の椿にとって、この程度のことなどお手の物。
難なく巣を捉えると、ぐいっと捻って根元から剥がし落としたのだった。
「さて……人の家の軒下に巣を作るならそれなりの宿代を払ってもらわないといけないよねっ!」
張り切って蜂蜜を採ろうとする椿に、怒ったハチがぶんぶんと群がる。
ハチたちは椿めがけて針を向けて近付き――。
次の瞬間には、炎に包まれ跡形もなく燃え尽きていた。
「っとと。危ない危ない。火加減注意っ!」
左手で燃え盛ってる炎を慌てて小さく抑える。
本気を出せば家を火事にしてしまえるほどの力を持つ椿である。
燃やし尽くすのではなくあくまで向かってくるハチを追い払うだけにとどめるように、椿は器用に左手の炎を操る。
「ひとまず近付いてくるハチだけなんとかしよう。あんまり多く駆除しちゃうとまたおいしい蜂蜜が取れなくなっちゃうだろうし……」
火に怯えたハチが離れた隙に、手早く蜂蜜を壺に流し込んだ。
漂う甘く濃厚な香りは、それだけでやる気をチャージしてくれるような気がする。
「よーし、片っ端から落としてやりますっ!」
気合十分といった表情で、椿は次の巣へ掴みかかるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ジン・ロシュモフ
同行者:クリミネル・ルプス(f02572)
●へー、まずは蜂蜜採取か。アース世界の蜂蜜とは違って、野生のを採るとなるとそりゃある程度は蜂との戦いになるかぁ。ちょっと痛そうだけど、クリミネルと一緒に頑張ろう。
●刺されたらすごく痛そうだな……ここは【スーパージャスティス】で自己強化して【オーラ防御】【激痛耐性】で我慢しながら手を伸ばして蜂の巣を素手で引っぺがしていこう。蜂の処理はクリミネルが頑張ってくれるとのことだけど、いざとなったら【庇う】よ。
●ちょっとくらいのつまみ食いはOKなのか……え、えーと……あ、あ~ん(採れたて蜂蜜を指につけてクリミネルに差し出すムーブ)
※アドリブや絡み歓迎です。
クリミネル・ルプス
同行者:ジン・ロシュモフ
・「蜂蜜の香りが遠くからでも分かるんやねー。楽しみやー!」
・持ち前の鼻の良さで蜂蜜の香りを早くも感じご満悦。
尚、脳筋コンビにつき体力馬鹿的に蜂の巣を回収すると思います。
UC【シュガーフレイム】で巣の周辺や周りの蜂のみを燃やして落としていく。燻る煙で蜂を弱らせて全部は殺さないようにする。
【激痛耐性】【毒耐性】で蜂の襲撃に耐えながら蜂蜜をゲットする。
・ジンから『アーン』されたら迷わず指をカプリと舐めとり満足顔。
アドリブ連携可。
鼻孔をふわりと掠める甘い香りに、クリミネル・ルプス(人狼のバーバリアン・f02572)は笑みをこぼした。
「蜂蜜の香りが遠くからでも分かるんやねー」
嬉しそうに笑うクリミネルの傍を歩くジン・ロシュモフ(心優しき花畑の巨人・f18884)もまた、どこか楽しげに微笑みを浮かべる。
「アース世界の蜂蜜とは違って、野生のを採るとなるとそりゃある程度は蜂との戦いになるかぁ」
ちょっと痛そうだなぁ……なんて言いながらも、クリミネルと一緒ならば大変そうな仕事もなんだか楽しく思えて。
「楽しみやー!」
「クリミネル、一緒に頑張ろう」
軽い足取りで、二人はハチの飛び交う軒先へと進むのだった。
「燃えとき!!」
クリミネルが甘く香る炎を燃やし、群がるハチを追い払っていく。
炎を嫌うハチたちが、二人から距離を置くように散り散りになった。
「ジンはん、今のうちに」
「ああ、任せとけ」
ハチがいない隙にと、ジンはハチの巣へと手を伸ばす。
支点から剥がされた巣がそのまま落ちるのを、すかさずクリミネルがキャッチ。
ぴったり息の合った連携で巣を確保すると、ジンは蜜を掻き出す作業に取り掛かり始めた。
「うわ、ハチが集まってきた!」
さすがに巣を取られてはたまらないと、危険を承知でハチの群れが襲い来る。
咄嗟に黄金の防御オーラを展開しようとするジンを、クリミネルが伸ばした手で庇った。
「ハチ払いはウチに任しときー」
燻る炎を器用に操りながら、クリミネルはジンにハチを近付かせまいと庇うように立つ。
何度か刺されてしまってもまったく気にかけない様子で、クリミネルはジンを狙おうとするハチを払っていった。
「クリミネル、無理するなよ」
いつでも庇えるようオーラのバリアは纏ったまま、ジンは蜂蜜を掻き出す。
クリミネルに負担をかけないように、素早く手早く。
そうして最後の一滴を流し込んだ頃、ハチたちは抵抗を諦め二人の周りから離れていた。
「大漁大漁。こんなに採れたなら、ちょっとくらいのつまみ食いは許されるやろか?」
甘い香りを放つ壺を、クリミネルはじっと見つめる。
こんな良い香りの蜂蜜、絶対に美味しいに決まっているじゃないか。
「……え、えーと……あ、あ~ん」
そんなクリミネルの期待に応えるように、ジンが指で蜂蜜をすくいクリミネルへ差し出す。
伸ばす指が、照れる気持ちを表すようにわずかに震えていた。
「ん、ありがと」
ジンの指へ唇を近づけ、クリミネルは蜂蜜を舐め取る。
初々しい二人のひとときは、蜂蜜と同じくらい甘く幸せな思い出になることだろう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
小宮・あき
蜂の、ブウーーーンって音は、どうも苦手です。
背筋がゾクってして、思わず肩をすくめてしまう。
UDCアース出身。
養蜂場で使われる防護服を着ていきます!
可愛くない? いいのです、今は命が大事!
猟兵なので問題はないと判っていても、素肌を出して挑むには恐怖心が勝ってしまう。
「これで刺されない!大丈夫!」と勇気づける為に着込んでいきます。
巣は根本から取り外し、巣蜜をいくつか取り出して。
群がる蜂さんには、申し訳ないけれどご退場願います。
UC【カミサマ候補生】で炎を纏ったミニ竜巻で一掃します。
これも村の為です。ごめんね。
巣蜜は村の方に渡しましょう。
御礼と言っては何ですが、石板について何か教えてくれませんか?
防護服で身体をすっぽり覆い、小宮・あき(人間の聖者・f03848)はぐっと気合いを入れた。
「これで刺されない! 大丈夫!」
猟兵にハチの毒はたいして効かないと分かっていても、やっぱり刺されてしまうのは怖いもの。
ここは可愛さよりも命の安全を優先すべきと、あきはUDCアースから養蜂用の防護服一式を持参したのだった。
「さて、それでは採らせていただきましょう」
装備をしっかり着込んだら、まずは巣の確保から。
根元から丁寧に剥がし取り、巣蜜を採れるようにひらいていく。
「きゃっ!?」
その行為に抗議するように、ハチたちがあきの周りを飛び交う。
完全防護とはいえ、この羽音はやっぱり心臓に悪いものだ。
「申し訳ないけれどご退場願います」
まるで迷惑な客を追い出すように言い放つと、あきの掌に小さな炎が宿る。
炎はやがて小さな竜巻となり、ハチたちを巻き込み燃やしていった。
「これも村の為です。ごめんね」
心の中で頭を下げ、あきは蜂蜜採りを再開する。
しっかりと厚みのある巣蜜は袋に入れ、とろりと流れる蜜は壺の中へ。
どうやら、この先の作戦で使うには少し多すぎるくらいの蜜が採れたようだ。
「というわけで、こちらの巣蜜は差し上げます」
あきから渡された巣蜜を、村人たちは有難く受け取った。
「御礼と言っては何ですが、石板について何か教えてくれませんか?」
「ええ、もちろんです。伝説の勇者様の旅路の途中に、不思議な森がありまして……」
村長と思しき村人が差し出したのは、一枚の古い地図であった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『ジャングルの迷宮』
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POW : 己の力を信じて前へと突き進む。地道な一歩が確実な成功へと繋がる。
SPD : 木を倒して橋を作ったり、ツルからツルへと移動したり。周囲のものを利用する。
WIZ : 鳥の声や獣の足跡、草木に小川、周囲の情報を集めて効率の良い道を探る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
採った蜂蜜と村人から貰った地形図を手に、猟兵たちは森の入り口へと辿り着いた。
伝承によれば、そこはただの深い森、とのことだったのだが――。
シュロやシダなど、南国ムード溢れる植物たち。
重たい湿度を含む、もわっとした熱気。
密に生い茂る、見通しの悪い視界。
そこは、森というよりも――ジャングルという呼称こそが相応しい場所だったのだ。
地形図によれば、石盤の欠片があるといわれている場所からやや離れた場所に、多少開けた水場があるらしい。
ここに魔物をおびき寄せれば、地形のことを気にせず戦うことができるだろう。
というわけで、猟兵たちは地形図と方位磁石を手に、水場を目指すことにしたのだった。
皆のスキルをフル活用して、道なき道を進むのだ!
小宮・あき
地図、ありがとうございます。
水場ですね、探しましょう!
●WIZ(森の動物に聞く)
【動物と話す】で、水場の事を聞きましょう。
きっとこの森(ジャングル)に住む動物達なら、知っているのでは。
【歌唱】を使って【おびき寄せ】をします。
【礼儀作法】【コミュ力】を忘れず【動物と話す】でお話をさせてください。
「水場をご存知ありませんか?」
お礼に「ドライフルーツ」を。アイテムで持っています。
UDCアース産の、砂糖不使用のものです。
小鳥や小動物の皆さんも食べられます。よろしければどうぞ、お礼です。
【世界知識】で獣道や地面の湿気を確認しながら進みましょう。
水場に蜂蜜をセットして、石板探索に挑みましょう!
「~~♪」
鬱蒼と茂る密林に、あきのよく通る歌声が響いた。
その美しいメロディーに惹かれるように、あきの傍らに小動物や小鳥が集まってきた。
目の前に並び歌に聴き入っていた彼らに恭しく一礼すると、あきは丁寧な態度で尋ねた。
「皆さん、水場をご存知ありませんか?」
このジャングルに生きる動物たちなら、きっと水場の場所はよく知っているはず。
そう確信して、あきは森の住人を頼ってみることにしたのだった。
『……!』
大きなネズミのような姿の動物が、ぺしぺしと尻尾で合図し森の奥へ向き直った。
どうやら、道案内を買って出てくれるつもりのようだ。
「ありがとうございます、助かります」
そうして、あきは小動物たちと共にジャングルの奥へ進むのだった。
安全に気をつけながら、あきは道なき道を往く。
獣道を慎重に探し、踏みしめる土の湿度を確認し。
そうしているうちにあきが辿り着いたのは、獣道の行き止まりとでも言うべき袋小路であった。
「うーん、かなり近付いた気はするのですが……」
周囲は木々や草花が生い茂る密林。
うっかりすれば、道案内の動物たちとはぐれてしまいそうだ。
「とはいえ……皆さん、ここまでの道案内に感謝します。お礼にこれをどうぞ」
水場の近くまで連れてきてくれた動物たちを労うように、美味しいドライフルーツを振る舞う。
砂糖は不使用なので、動物が食べても安心だ。
『……♪』
動物たちはドライフルーツを受け取ると、皆一斉に樹上へと駆けていってしまった。
「えっ……」
突然のことに戸惑うあきの目の前に――ひときわ大きな、色鮮やかな鳥が舞い降りた。
『……!!』
後は任せろ、と言っているようだ。
どうやら、ドライフルーツのお礼にと小動物たちが呼んできてくれたらしい。
「はいっ、お願いしますね」
これだけ鮮やかな鳥の案内ならば、きっと見失うことはないだろう。
鳥を追いかけ、あきは歩みを進めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
●ここまでの状況
猟兵たちは、水場へのルートを順調に進んでいます。
あとはひたすらがむしゃらに進んでも、たどり着けないということはないでしょう。
もちろん、何らかの作戦があればその分ラクに突破できます。
木々が密集し見通しがとても悪いので、障害物を退けたりするのは有効です。
多少は木や草を切ってしまっても、この土地に悪影響が出ることはありません。
ジン・ロシュモフ
●同行者:クリミネル・ルプス
●おおー、蜂蜜取りの次はジャングル探検か! 昔テレビでよくやってたよな、なんとか探検隊とか。よーし、オラもクリミネルと一緒に頑張るぞ。
●闇雲に進んで行っても迷ったりするだけだよな。えーと、確かクリミネルが周辺状況を把握したりできる技を使うって言ってたから、オラはそれで得られた情報と地形図、方位磁石を照らし合わせて進むべき道にある障害を一つ一つ排除していこう。
具体的には倒木を使ったりして橋をかけるとか、岩をどかすとか、そういうのを周りの状況やルートを考えながら行うってことだな。
他にも身軽さが必要なこともあるだろうし、頼りにしてるよ、クリミネル!
クリミネル・ルプス
同行者:ジン・ロシュモフ
「鬱蒼とした森というか……匂いも混雑しとるねぇ……」
基本方針
UC【嗅ぎ分けるモノ】を用いて『水場』を探す。
魔物が多く騒いでいる前情報から魔物の匂い(動物達と違うモノ)も探知を試みる。
ジンと協力してジャングルを進む。
小さな体躯を活かしてジンの行きにくい所を行く。
(ロープを身体に結わえてジンに投げてもらうなど)
・魔物が多い、水が多い、しかし、動物達の怯えがある場所を目標とする。
一章での蜂蜜を持って来ているので、怯えた動物に与え戦闘は回避。(向かって来る勇者は美味しくいただきます(笑))
【アドリブ、連携可能です】
「うーん……匂いも混雑しとるねぇ……」
嗅覚を研ぎ澄ませながら、クリミネルは密林の奥へ意識を集中した。
湿気と植物と、動物たちの匂い。
いかにもジャングルといった匂いの中に混じる只ならぬ気配は、この地に住み着く魔物のそれだろうか。
「ん、あっちから水草っぽい匂いがするな。あっちが水場やろか」
「とすると、現在地はこのへんで……」
クリミネルが示す方向と方位磁石を照らし合わせ、ジンが地形図に印を付ける。
まるでテレビで見た探検隊のようなジャングル探索。
実際に見るジャングルは画面越しに見るそれとは迫力も何もかも違うけれど、クリミネルと一緒ならば恐れることは何もない気分だ。
「あかん、道塞がっとる!」
「オラに任せろ。どっこいせー!」
道を阻む倒木や岩があれば、ジンが自慢の怪力で道を開け。
「ここは……ジャンプで越えるのは難しそうだなぁ」
「ロープ張れば何とかなるやろか? ウチ行ってみるわ!」
パワーで解決できないことがあれば、身軽なクリミネルが工夫を凝らし。
お互いの持ち味を活かし、二人は抜群のチームワークでジャングルを進んでいくのだった。
水の匂いが濃くなってきたころ。
二人の行く手を阻もうとするように、野生の動物たちが目の前に立ちはだかった。
「魔物……ではなさそうやな」
彼らの匂いは、よく知っている普通の動物そのもの。
クリミネルたちと敵対する理由はないはずだ。
「だとしたら、なんで邪魔しようとするんだ?」
立ち塞がる動物たちの目に、強い敵意は感じられない。
むしろ、ジンたちではない何かに怯えているような態度にも見てとれる。
「……! ジンはん、この奥、何か他のもんの匂いがする」
動物とは違う、だがケモノじみた気配。
恐らくこれが、魔物の匂いなのだろう。
「お前たち、まさかオラたちを庇うために?」
ウゥ、と一匹の獣が小さく唸る。
その様子は、仲間に警戒を促すときのそれとよく似ていた。
「大丈夫やよー? ほら、これ舐めて落ち着きー?」
気を張っている様子の動物たちと同じ目線にしゃがみ込み、クリミネルが蜂蜜を差し出す。
恐る恐る舐めた獣が、どこかほっとしたように表情を和らげた。
「オラたちなら、魔物なんて怖くないさ!」
力を示すように、ジンが近くの倒木を持ち上げてみせる。
その姿に、動物たちも彼らなりに頼もしさを感じたのだろう。
道を開けるように、動物たちは森の中に散り散りになったのだった。
「よし、水場までもう少しやな」
「この先も頼りにしてるよ、クリミネル!」
目指す目的地まで、あと少し――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鈴木・志乃
UC発動
※第二人格『昨夜』で参加
ああ、もうある程度は近くまで来ているのね
だったら私の【第六感】が役に立つかもしれない
それなりに勘には、自信がありますから
視界が悪いのもいただけないですね、【念動力】で無理やり押し分け掻き分けしましょう
根本からバッキリ折るのも致し方なし、ね
燃やしたりはしていないから、まだ環境には優しいはず……
昆虫の群れがいないかも探してみましょう
水場の近くには、昆虫がいるものです
蜜蜂の巣やカの集団……手がかりは沢山あるんですよ?
これでもサバイバルは、生きていたときに沢山していましたから。ここほど食べ物は無かったですけれど、ね。
花月・椿
【POW】
道なき道を進む…ですか。サバイバルの経験はないんだけどなぁ…。
とりあえず地形図と方位磁石があれば大丈夫かな?
定期的に通った場所の木や岩に傷を付けて来た方向が分かるようにして…自分の現在位置を見失わないように気をつけないと。
今回は迷ったらシャレにならないので地図読みなどの【世界知識】を活用して、野生の勘で突き進むのはやめておこうっと。
分け入っても分け入っても、そこは密林の鬱蒼とした緑色で。
「まさに道なき道を進む……ですか」
いつも元気な花月・椿(百鬼粉砕・f12960)の顔にも、疲れの色が滲む。
「サバイバルの経験はないんだけどなぁ……」
「大丈夫。きっともう少しですよ」
そんな椿を勇気づけるように、『昨夜』――鈴木・志乃(ブラック・f12101)のもうひとつの人格が、落ち着いた語調で声を掛けた。
既に道を切り拓いた仲間たちの手により、水場へのルートはある程度分かっている。
ならば、後は道に迷わぬよう慎重に進んでいくのみだ。
「こちらに進めば、大きな障害に遭うことはなさそうです」
鋭い第六感と今までのサバイバル経験からの知識を総動員し、より最適なルートを推測する『昨夜』。
動物の痕跡や植物の種類、じっくりと観察すればヒントは沢山見つかるものなのだ。
「えぇと、確かに方角的にもこっちですね」
本体なら野生の勘で突き進むのが得意な性分の椿だが、それで迷ってしまえば一大事。
方位磁石と地形図を慎重に見て、『昨夜』の指し示す方角へ向き直った。
道の先には大きなシダの葉が生い茂り、本当に進めるのかと不安になるほどだが……。
「視界が悪いのはいただけないですね」
『昨夜』が進行方向の草木に視線を向け念を送れば、葉が自ら道を開けるように向きを変えていく。
「……今、ボキッて折れる音がしましたよ?」
「燃やしたりしていないぶん、まだ環境には優しいはず……」
ともあれ、これで視界は開けた。
迷わないように樹に目印を掘りながら、二人は拓かれた道を往くのだった。
そうして進む二人の目の前を、ふとカラフルな蝶々が横切った。
「わぁ、綺麗……」
「蝶がいるのならば、きっと水場が近いはずです」
今まで進んできた道の正しさを確信し、歩みを進める『昨夜』。
その蝶の姿は椿が持つこの世界の知識の中にもあるものであり――何より、野生の勘が告げている。
この草をかき分けた先に、目指してた場所があるのだと。
「せーのっ!」
椿の怪力と『昨夜』の念動力で、力を合わせ背の高い草木を一気にかき分ける。
その先には――。
こんこんと湧き出る泉を囲むように、湿った草むらが広がっている。
本来ならば小動物たちが集まっていそうな風景なのだが――魔物の影響か、生命の気配が極度に薄い。
間違いない。ここが、目的地の水場だった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 集団戦
『戦闘種族『護理羅』』
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POW : 魔闘武術『瞬力』
【自身の属性+武術を合体させた技】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 魔闘武術『歩闘』
【自身の属性+武術を合体させた技】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ : 魔闘武術『連魔』
【属性攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自身の属性+武術を合体させた技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
蜂蜜の瓶を開けて草むらに置き、物陰で待つこと十数分。
一匹の獣が、木々の間から飛び出し蜂蜜へと近付いた。
自然のものとは思えぬ鮮やかな毛色は、魔物であるが故なのであろう。
器用な腕で慎重に瓶を傾けるその姿は――まぎれもなく、ゴリラであった。
「ウホオォォォ!」
瓶の中身が本物の甘味と知るやいなや、ゴリラは興奮状態で激しくドラミングを始めた。
「ウホ! ウッホホ!」
その音につられるように、奥からゾロゾロとゴリラの仲間が水場へ現れるのだった。
視界と足場は良好、だが相手は蜂蜜に夢中でこちらに気付いていない。
奇襲も真っ向勝負も、木々や池を利用した作戦だってとり放題。
さぁ、あなたはゴリラの群れとどう戦う?
小宮・あき
夢中になっている隙に、仕留めきってみせましょう。
正々堂々ではないけれど、これも策。卑怯? いいえ、違います!
木陰に隠れたまま、静かにUC【愛雨霰】を発動。
そ~っとそ~っと、ゴリラの後方から忍ばせます。
出来るだけ、私の位置がバレないようにしたいので、
“銃ーゴリラー私”のような直線状が描けるよう、銃を遠く遠く展開します。
上空に60本近いマスケット銃(UC)を展開させ【早業】の【一斉発射】。
銃に気付いたゴリラは私に背を向ける事になるでしょう。
物陰に隠れたまま、手持ちのマスケット銃(本物)で【スナイパー】。
どこから狙われているか判らないまま、戦闘終了を狙います!
石板探し、ワクワクします!
クネウス・ウィギンシティ(サポート)
※アドリブ&絡み歓迎
●特徴
サイボーグ(四肢機械化済み)の技術者&狙撃手。SSW出身の鎧装騎兵。
民間人互助や義侠心に厚い。
年齢 27歳 男
口調 通常(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
メイン武器 アームドフォート、マシンガン、パイルバンカー
●台詞例
『敵影捕捉、これより戦闘行動に入ります』
『索敵完了、狙撃開始』
『技術者が必要であれば此処に』
●行動
狙撃手としての『狙撃・援護射撃』や技術者として『(技術)支援』がメイン。
主な技能:スナイパー・誘導弾・零距離射撃・メカニック・ハッキング・早業・武器改造・防具改造
じっと木陰に身を潜め、小宮・あき(人間の聖者・f03848)はゴリラたちの様子を伺っていた。
(「完全に蜂蜜に夢中ですね。ならば……」)
手にしたマスケット銃を複製し、物音を立てぬよう慎重に向こう側の茂みへ送り込む。
ゴリラたちがこちらに気付かないうちに、猛攻撃を仕掛ける作戦だ。
(「サーチ完了。倒すべき魔物の総数は……」)
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)もまた、岩陰に隠れゴリラたちの様子を伺っていた。
ドローンからの映像によれば、現在視認できている以外の伏兵はなし。
外周を守るように陣取る個体も蜂蜜の香りに気を取られ、周囲への警戒が疎かになっている様子だ。
つまり、仕掛けるには絶好のタイミングである。
(「今です」)
視線で合図を送るクネウス。
それに応えるように、あきが仕込んでいたマスケット銃たちがふわりと宙に浮かんだ。
(「夢中になっている隙に、仕留めきってみせましょう」)
58の引き金を器用に念力で操作し、弾丸の雨霰を一斉発射。
「ウホ!?」
背中に弾を受けたゴリラたちが、よろめきながら後ろを振り向く。
ちょうど、あきに背を向けるような格好だ。
(「よし。狙い通りです」)
急所を狙うべく、あきは手の中にある本物のマスケット銃を構える。
慣れた様子で引き金を引けば、弾はゴリラの心臓の位置を正確に捉え撃ち抜いた。
(「やりました! この調子で……」)
姿を隠したままゴリラを倒してしまおうと、あきは次の弾を装填する。
そのわずかな隙に。
「ウホォォッ! ウホッ、ウホ!!」
運良く被弾を免れたゴリラたちが、物凄い勢いであきの方向めがけて突進してきたのだ。
本体はこちらだと野生の勘が告げているのだろう。邪魔な岩を投げ捨て木を薙ぎ倒し隠れている敵を炙り出そうと暴れ回る。
「うそ……!?」
バリバリと激しい音を立て、あきの隠れる木が薙ぎ倒された。
ゴリラたちの拳が、一斉にあきを狙おうとした瞬間――。
「……充填完了、シュート!」
「ウホォォォ!?」
激しい光の奔流が、ゴリラたちの横っ面を殴り飛ばすように降り注いだ。
クネウスのアームドフォートから放たれた、バスターキャノンであった。
「間に合いましたね。この森のオドが濃くて助かりました」
言いながら、次の一撃にむけエネルギーを装填する。
「援護射撃、感謝です。次は私が……」
あきの銃口が、ふたたびゴリラの急所に狙いを定めた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「エネルギー充填、次弾装填完了」
【SPD】狙撃
●準備
サーチドローンで敵の位置【情報収集】済み。エネルギーも弾丸も補充済みである以上、後は引き金を引くだけです。
●戦闘
先程は岩陰に居ましたが、位置がバレたためアームドフォートの背面ブースターで飛行(【空中戦】)をしながら、狙撃(【スナイパー】)します。
相手のUCが『歩闘』である以上、空中への遠距離攻撃は少なめでしょうか……
「CODE:ARTEMIS。観測情報を反映、誤差修正完了。シュート!」
空中から狙撃に徹し敵の警戒を空に向けさせましょう。後は他の猟兵がどうにかしてくれるはず。
ジン・ロシュモフ
●同行者:クリミネル・ルプス
●ええっと……オラの知り合いにゴリラさんいるけど、その同族か何かだろうか? ともあれ、今はオブリビオン化した敵。きっちり仕留めていかないとな。
●オラはプロレスラーだ…プロレスは「受け」から始まるんだ。
まずは護理羅の攻撃を「力溜め」てこの鍛え上げた肉体をもって「(盾)受け」してやるぜ。
受けることができたら「手をつなぐ」ことで捕獲……さあ、後は分かるよな?
【リフト】で抱え上げてプロレス技オンパレードで叩きのめしてやるぜ。
●クリミネルのスピードを活かすために、オラが囮になって「かばう」のも必要だし、逆に彼女に攪乱された奴を捕まえるのもありだな。
やってやろうぜ、クリミネル!
クリミネル・ルプス
同行者:ジン・ロシュモフ
「ジンはんが正面切って闘うなら……ウチは……!」
サポートするべく、ゴリラ?の注意を引く。
UC【嗅ぎ分けるモノ】で戦場の動きを把握し、ジンがゴリラ?との戦闘をしやすくする基本方針。
【グラップル】でいなし、【敵を盾にする】で同士討ちと迄は行かずとも、立ち回りしやすい様に動く。
【耐性系】の技能で耐えながら、動きは止めない。もし、UC封印された場合は、ジンと背中で死角を減らして対応する。
ジンが正面から真っ向勝負なら、自分はダーティーにかつ、小狡く動く。
[アドリブ可能]
「オラの知り合いにゴリラさんいるけど、その同族か何かだろうか?」
知人の姿を思い起こしながら、ジン・ロシュモフ(心優しき花畑の巨人・f18884)はゴリラたちを見る。
元は知人の同族であったかもしれないとはいえ、骸の海から蘇った彼らはオブリビオンであり敵なのだ。
確実に仕留めるべく、ジンはプロレスの構えをとりゴリラたちに向き直った。
「ウホウホッ!」
ジンを迎え撃つべく、ひときわ筋骨隆々としたゴリラが空手のような構えをとる。
一人と一匹の視線がぶつかり合い。
「ウホォォォッ!」
先に動いたのは、ゴリラであった。
力強い回し蹴りが、ジンの胴体を狙い鋭く突き刺さる。
「っ……プロレスは『受け』から始まるんだ」
しかしジンはその一撃をパンプアップした腹筋で受け止めた。
動揺した隙に足首を素早く掴むと、関節技からのボディプレスで確実にダメージを与え――。
その時である。
「ウホッ、ウホウホ!」
ジンと拳を交えるゴリラの劣勢に気付いたのか、彼らを取り巻いているゴリラの一匹が動いた。
ジンの足元に組み付こうと、低めの姿勢でタックル。
しかし、その手がジンに届くことはなかった。
「邪魔すんなや!」
ゴリラの動きを読んでいたクリミネル・ルプス(人狼のバーバリアン・f02572)が、行く手を阻んでいたのだ。
「ジンはんが正面切って闘うなら……ウチは……!」
勝負の邪魔をするゴリラたちをいなすように、クリミネルは飛んでくる拳を受け流す。
「ウホ! キィィー!!」
業を煮やしたゴリラが体当たりをするように向かったところで、既に標的は逃げた後。
危うく拳が仲間の頬を掠めそうになり、ゴリラは大きくバランスを崩し前のめりに転倒した。
「CODE:ARTEMIS。観測情報を反映、誤差修正完了。シュート!」
起き上がったゴリラの頭部を正確に狙うように、一発の銃声が響いた。
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)もまた、ゴリラと拳を交えるジンたちを援護すべく空中からゴリラを狙っていたのだ。
「周りの敵はこちらに引き付けます」
素早くエネルギーを装填し、ゴリラたちの急所を次々と撃ち抜いていく。
ゴリラたちも負けじとジャンプをしたり仲間を踏み台にしてクネウスを落とそうとするが、あと一歩のところでその手は虚しく空を切る。
「こっちがお留守やで!」
空中に気を取られたゴリラに、すかさずクリミネルが拳を叩き込む。
怯んだゴリラに、クネウスの弾丸が降り注いだ。
「残る敵は……あちらの一団ですか」
既に敵数はサーチドローンで調査済み。
残りのゴリラも殲滅すべく、クネウスは背面ブースターの推進力を上げた。
一方、ジンと大ゴリラの戦いも最終局面。
ジンがゴリラを地面へ叩きつければ、すかさず受け身をとったゴリラがジンへ正拳突きを繰り出す。
その拳をジンは筋肉で受け止めて掴むと、ゴリラの身体を天高くリフトアップした。
「ぐっ……やったれ、ジンはん!」
クロスカウンター状態でゴリラと殴り合いながら、クリミネルがエールを飛ばし。
「残りはその1体のみです」
クネウスが冷静に戦況を語り。
そして。
「うぉぉぉぉ!!」
「ウホァァァ!!」
ジン渾身の投げ技が決まり、ゴリラは地面に激しく打ち付けられたのだった。
「やったか!?」
「いや……まだ生きとる匂いがする」
最後の一匹――恐らく、この群れのボスだったのだろう。
その一匹にとどめを刺すには、3人は疲弊しすぎていた。
「ひとまず撤退です。後は他の仲間たちに任せましょう」
仲間を信じ、3人は安全地帯へ一旦退避するのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ジュニパー・ベリータルト
わぁいハチミツ!え、これ誘き寄せ罠なんですか?そんなー!
なるほど……甘い果物にありつけないのはとても同情します。
が、オブリビオンとあっては見過ごせないですね!
なぜならわたくし猟兵ですから!
不肖ジュニパー、参ります!!
こういうのは結局サーッとやってバーッとやったほうが勝つんです。
茂みから飛び出すと同時にウィザード・ミサイルをお見舞いしてやりますよ!
ごらんなさいこの脚力!四足歩行を捨てた獣に負けるつもりはありませんね。
ヒットアンドアウェイ戦法です。
麗しき少女(アリス)がいたら共に駆けましょう。
アリスでなくてもご要望であれば。わたくし心の広い愉快な仲間ですので!(という共闘・アドリブ可アピール)
蔵座・国臣(サポート)
医療拠点の設営と治療がメインだな。
各種道具は揃えてある。時間が取れればそれなりのものが、緊急性があっても、“ちゃんとした治療のできる”最低限は用意しよう。
ユーベルコードを用いての緊急搬送も可能だな。
合図なりなんなりを決めておけば、ギリギリになる前に迎えに行ける。基本的にはユーベルコードの連続使用で、回収撤退。患者の負担を極力減らす。
前線配置の場合は拠点に現地の医者等に待機して貰わねばならんが、それもできる
後衛でヒーラーを務めるのが無難だろう。変身して装備を準備。銃を用意すれば攻撃、牽制も可能だ。
前衛にまで出張る場合は、そうしないと一般市民含め、仲間を守れない時くらいだろうか。
花月・椿
【POW】
武器:赤手『燎原の火』
(ちょっとよそ見をしていたら終わりかけてた…)
さすがにここまで来て何もせずに引き返すわけにはいかないっ!というわけで勝負ですボスゴリラさんっ!正々堂々正面から打ち破ってあげますっ!
残ったボスに標的を定め、右手の赤手に【炎(属性攻撃)】を纏わせ渾身の力を込めてUC『灰燼拳』で殴りかかりますっ!
奇しくもあちらも似た技を使えるようですね、では力比べですっ!
距離は【ダッシュ】で詰めて…樹上に逃げられたら【ジャンプ】で届くかな?
(…もしかしたら【動物と話す】【野生の勘】で意思疎通が出来るかもしれないけど、さすがに敵とお友達にはなりたくないや)
「……ウッホ」
ゆっくりと立ち上がったゴリラの頭に、突如として炎の矢が降り注ぐ。
「ウホ!?」
その矢に追いつかんばかりの勢いで、何者かがゴリラの眼前を駆け抜ける。
「わぁいハチミツ!」
勢いよく蜂蜜の壺に頭を突っ込むのは一頭の白馬――もとい、ジュニパー・ベリータルト(白馬の王子様・f19718)であった。
「って、これが誘き寄せ罠なんですか? そんなー!」
軽口を叩きながらも、ジュニパーはゴリラへ向き直る。
「甘い果物にありつけないのはとても同情します。が、オブリビオンとあっては見過ごせないですね!」
たてがみに絡む蜂蜜をぶるりと降り落とすと、ジュニパーは蹄で土を蹴り助走をつけた。
「不肖ジュニパー、参ります!!」
強く地面を蹴り、ジュニパーは再び駆け抜ける。
「ウッホ!」
すれ違いざまにウィザード・ミサイルをお見舞いすると、ジュニパーは素早く茂みへと身を隠した。
「ごらんなさいこの脚力! 四足歩行を捨てた獣に負けるつもりはありませんね」
機動力の差と周囲の遮蔽物を上手く利用しながら、ジュニパーはヒット&アウェイ戦法でゴリラを追い詰める。
だが、一瞬だけ。
ただ一瞬だけ、ゴリラの野生の勘が、ジュニパーの速力を僅かに上回る瞬間があったのだ。
「ウホォォォ!」
力任せに伸ばされた腕が、ジュニパーの尻尾を乱暴に掴む。
「うわわっ!?」
そのまま動きを封じるように組み付くと、ゴリラはジュニパーの脚めがけ拳を振り下ろした。
「ウホ!」
「……っぐ」
痛みに顔をしかめ、ジュニパーはその場に膝をつく。
もはやこれまでかと天を仰いだジュニパーの前に、一台の宇宙バイクが颯爽と現れた。
「随分と派手にやられたものだな」
バイクの主は、蔵座・国臣(装甲医療騎兵・f07153)。
冷静にジュニパーを担ぎ上げると、戦場後方に築いた医療拠点へとバイクを走らせた。
「……他人の背に乗るのは新鮮な経験で」
「黙っていろ。舌を噛むぞ」
医療拠点の絨毯上にジュニパーを下ろすと、国臣は負傷の状態を冷静に診始めた。
「これは……君が本物の馬ならば命を落としていてもおかしくない怪我だ。まったく、無茶なことを」
痛み止めの薬草を噛ませ、頑丈な添木で患部を固定する。
「さぁ、これで歩けるだろう。今日はもう無茶な走行は控えることだ。いいな?」
脚の調子を確かめるように、ジュニパーがすっくと立ちあがる。
その瞬間――茂み越しに、ゴリラと目が合った。
「ひっ!」
「まずいな、感づかれたか」
敵を治癒するモノは潰すべきと、野生の勘が告げたのだろう。
木々をバキバキとへし折りながら、ゴリラは国臣の拠点を目指し茂みへ分け入ろうとする。
その行軍を止めようと、花月・椿(百鬼粉砕・f12960)が勢いよく割り込んだ。
「そこまでですっ!」
右手に纏う赤手に、紅蓮の炎を纏わせる。
「勝負ですボスゴリラさんっ! 正々堂々正面から打ち破ってあげますっ!」
赤手を思いきり振りかぶり、ゴリラの胴体めがけ力強く正拳突きを叩き込んだ。
「ウホウッホ!!」
だがゴリラも負けてはいない。
クロスした腕で赤手を受け止めると、椿の腹めがけ鋭い蹴りを放った。
「っとと……危ない危ない! なかなかやりますねっ!」
咄嗟にバックステップで蹴撃を回避し、隙を見せぬよう構えを正す。
「ならば……力比べですっ!」
強く地面を蹴り、助走をつけながら椿はゴリラめがけ赤手を叩き込む。
「ウッホ! ウホォォォォ!!」
その強い闘志が伝わったのであろう。
ゴリラもまた、全神経を集中させたかのような拳を椿めがけ振り抜く。
本気と本気。ふたつの強い闘気がぶつかり合った後――。
最後に立っていたのは、椿であった。
ゴリラの討伐を終え、一行は石盤のありかを目指しジャングルを進んだ。
幸いにも、ゴリラの行軍跡が目的地への道となっていたのである。
ほどなくして集落跡のような場所へ辿り着いた猟兵たちは、古代文字が刻まれた欠片を発見する。
「これが、話に聞いていた石盤……」
「わぁ、不思議な文字がびっしりですっ!」
この石盤が解読されれば、いずれ来るであろう帝竜ヴァルギリオスとの決戦に役立つ手がかりが手に入ることだろう。
そう期待を込めながら、猟兵たちは帰路を急ぐのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴