エンパイアウォー㉑~渡来人の脅威
●彼の者達の正体は?
「みんな、集まったわね」
グリモアベースに集まった猟兵達を見回すカナタ・アマガ。
「いよいよ、最後の“第六天魔軍将”の居場所が見つかったわ」
『大帝剣』弥助アレキサンダーは関門海峡の船の上にいた。しかし、彼は一人ではなかった。『隠し将』豊臣秀吉。彼らを同時に相手せねばならない。しかも、その周りには、『大帝剣』の能力によって操られた毛利水軍も布陣している。そして、戦場は海の上。足場が限られるというのも不利になりえる。
「この状況から、今回の作戦は、三段階よ」
一、毛利水軍の突破及び無力化。彼らを抜けなければ、二人の将の元にはたどり着けない。ただし、毛利水軍の兵は出来るだけ傷つけないようにしなければならない。長州藩は操られているとはいえ、徳川の臣下である。それが、徳川方によって、その命が奪われた場合、幕府に対して後々の禍根となる可能性がある。よって、戦いが出来ないように無力化するのが得策となる。
二、『隠し将』豊臣秀吉の撃破。異形化した豊臣秀吉は、弥助アレキサンダーへの攻撃を超速スピードとゴムマリのような身体で受け止め無力化する。先に彼を倒さねば、弥助アレキサンダーを倒すことは出来ない。
三、『大帝剣』弥助アレキサンダーとの決戦。彼は、『関門海峡の大渦』の中心に浮遊しながら、特別な三つの宝の力によって、強力な攻撃をしてくる。大渦をうまく利用すれば有効な攻撃を出来るかもしれない。
「以上よ。これまでと違って長時間の作戦になるわ。気を引き締めてね。彼ら二人は、謎の力を操るの。渡来人…だったかしら。この世界のものとはまた違う何かよ。それだけに、奥底が知れない。十分注意してね」
こうして、猟兵達は二人の将が待つ関門海峡へと向かったのだった。
夢月
マスターの夢月です。なんと幹部を二人同時に相手するようなフレームがくるとは…。また、いつもの戦争と違って、三章構成です。よろしくお願いします。
このシナリオでは、船の上で戦うことになります。何らかの移動手段が必要となりますので、そういった手段を必ずプレイングに記載してください。
大帝剣『弥助アレキサンダー』および隠し将『豊臣秀吉』は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
それではみなさんの気合のこもったプレイングをお待ちしております。
第1章 冒険
『毛利水軍を突破せよ』
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POW : 邪魔する船をひっくり返すなど、力任せに毛利水軍を突破します。
SPD : 毛利水軍の間隙を縫うように移動し、戦う事無く突破します。
WIZ : 毛利水軍の配置、天候、潮の流れ、指揮官の作戦などを読み取り、裏をかいて突破します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
関門海峡はかつて源平の合戦の終着点だった。その狭い海に、毛利水軍の船団が陣取っている。彼らは、一様に、猟兵への敵意をむき出しにしている。弥助アレキサンダーの持つ『大帝剣』の能力だ。
その船団の後ろに、大渦が見える。そこに、敵将はいる。
猟兵達は、船団を突破するべく動き出すのだった。
樫倉・巽
無駄な殺生はしたくないものだな
自分の意志で殺し合う相手となら存分に戦えるのだが
これではそうはいかない
少しの間、休んでいてもらおう
船を用意して漕ぎながら海を渡る
目線を上げ毛利水軍の船を探しながら近づき
ロープを引っかけて敵船に乗り込む
相手を睨み付け、殺気と覚悟で相手を威嚇して距離を取ろうとする
かかって来る船員を【蜥蜴剣術無天流】を使い持っていた櫂で峰打ちにして気絶させながら帆柱を目指す
帆柱に着いたら刀を抜き綱を切り、落ちてきた帆を切り裂いて航行できないようにする
余裕があれば舵に向かい舵を刀で真っ二つにしてから船を下り
乗ってきた船に乗って先を急ぐ
「少し頭を冷やすと良い
命を賭けるものは別にあるはず」
「無駄な殺生はしたくないものだな…」
着流し姿に刀を差した竜頭のサムライ、樫倉・巽(雪下の志・f04347)が目を細める。彼は自らが乗る船を操り、毛利水軍の船団へと近づく。
「自分の意志で殺し合う相手となら存分に戦えるのだが…これではそうはいかない。少しの間、休んでいてもらおう」
ロープをひっかけ、敵船へと単身乗り込む。古来より水上戦で行われてきた白兵戦術である。敵船の甲板へと足を踏み入れた巽は、ぐるりと敵を見回す。
「何奴!?」
「一人で来るとはいい度胸だ!!」
毛利の兵たちが殺気立つ。が、直後、彼らの動きが止まる。巽の猛禽類のような視線が彼らの本能的な危機を感じさせる。動けない彼らに、蜥蜴剣術無天流の業を叩き込む。
「がっ…!?」
「少し頭を冷やすと良い。命を賭けるものは別にあるはず」
巽の峰打ちによって、毛利の兵たちが気絶していく。巽は、船の櫂と帆柱を一刀で切り捨てると元の船へと戻る。そうして、行く先を遮る船を無力化して周るのだった。
成功
🔵🔵🔴
ウィルバー・グリーズマン
ほほう、中々大変そうな戦いになりそうですね……
良し、少し張り切りますか
『エアウォーク』で飛行して行きましょう
傷つけないようにしようとの事でしたので、気を付けましょうか
【エアカウンター】を発動して、真っ直ぐ突っ切るとしましょう
当然、殺害するカウンターはしません
弓や銃を撃ってきたら、常に周囲に発動している『タイムクリエイト』で動きを遅くして止めますし、[全力魔法]で『フラッシュボール』を放てば、その光で目を眩ませます
そこから[カウンター]の『ミスチーフ』で転倒させたり、『マッドネスソーン』で衣服を粘着化させて動けなくさせましょう
流石に一般人にどうこうされる程に弱くはないですよ
大人しくしていなさい
「ほほう、中々大変そうな戦いになりそうですね……良し、少し張り切りますか」
ウィルバー・グリーズマン(入れ替わった者・f18719)は、荒れ狂う潮の流れとは無関係に、空中を悠々と歩く。その様はまるで異国の聖人のようだった。
「撃ち落とせ!」
毛利水軍からは、弓矢や火縄銃が向けられるがウィルバーは動じない。全ての矢弾は、彼に届くことはない。それらは、『タイムクリエイト』によって動きが止められ、海へと落ちていく。無駄な攻撃を繰り返している間に、ウィルバーは魔本『アルゴ・スタリオン』のページをパラパラとめくる。
「流石に一般人にどうこうされる程に弱くはないですよ。大人しくしていなさい」
魔術を発動する。光の閃光に兵たちの目がくらむ。その隙に、次の魔術を用意する。次々と船員が転倒する。
「た、立てない…!?」
彼らの服が、トリモチのように、船の板に張り付き身動きを封じる。ウィルバーはそうして、手当たり次第に、毛利水軍の兵たちを無力化していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
春日・釉乃
【SPD】
毛利水軍を突破して先に進まないと
けど、相方の魅夜(f03522)はダンピールで水は弱点だから…あたしが魅夜をしっかりエスコートしないとね♪
オーラ防御のある『鶴姫』を着込んで出撃
魅夜をお姫様抱っこして、盾受けの『シールドスレイヴ』を前面へ一斉発射
守りを固めたら、背面の『ヴァリアブル・エクシード・ブースター』を点火させて空中戦ダッシュで
水上を駆け抜けながら毛利水軍を突破していくよ
第六感を駆使して間隙を探して、早業で軌道を変えていけば
まるで残像を発生させたかのようにだまし討ちができるかも?
あたしは移動に専念するから、細かい対応は魅夜に委ねるよ
お互いを知り尽くしたパートナーだから心配ナシだね
黒城・魅夜
【SPD】
釉乃さん(f00006)と出撃
ダンピールである私にとって、流水――海はまさに鬼門
ですが、あの宇宙戦争の折に支給された宇宙服はこの身を水から守ってくれるはず
それに何よりも……私の傍には釉乃さんがいてくれます
頼もしい友の力を借りて、この水軍を突破していきましょう
とはいえ、なるべくなら一般人を傷つけたくはありませんね
【ロープワーク】で鎖を舞わせて兵からの攻撃を防ぎつつ、【見切り】【早業】【範囲攻撃】で我が53枚の死神札を撃ち出し、兵たちの影を縫い付けて動きを封じます
真の敵はあくまでその向こうにいるものたち……
さあ行きましょう、……釉乃さん、
いえ、釉乃
「あれの奥に、敵将がいるのですね」
黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)は浜から沖に浮かぶ毛利水軍の船団を眺める。
「まずはあの水軍を突破しないとだけど…魅夜、大丈夫?」
傍らに立つ春日・釉乃(蒼薔薇のPrince・f00006)が不安そうに尋ねる。彼女の心配は、魅夜がダンピールであるからだ。
「たしかに。ダンピールである私にとって、流水――海はまさに鬼門。ですが、あの宇宙戦争の折に支給された宇宙服はこの身を水から守ってくれるはず」
彼女はかつてスペースシップワールドの戦争が起こった時に猟兵達に配られた極薄の宇宙服を身に着けていた。この宇宙服はどんな環境にも対応することが可能になる。
「それに何よりも……私の傍には釉乃さんがいてくれます、ね?」
魅夜は、釉乃に微笑みかける。信頼のこもったそれを見て、釉乃は、やれやれと息を吐く。
「あたしがしっかりエスコートしないとね♪」
「えぇ、お願いします」
「じゃあ、いくよ!」
釉乃が空に向かって手を翳すと、虚空から鎧兜型のアーマーが出現する。装甲剣鬼『鶴姫』。釉乃が、それを纏うと、魅夜をお姫様抱っこして、飛翔する。船団の上空を飛びながら、シールドスレイヴを展開する。
「喰らいなさい!」
一斉射撃。軍船に風穴が空き、瞬く間に沈んでいく。しかし、兵は一人も死んでおらず、水練に長けた毛利水軍の者達は、泳いでその場を離脱していく。
「いくよ!」
「はい!」
釉乃が、ブースターを点火する。急加速して、船団の間を抜けていく。そんな二人に向けて、毛利兵が銃や弓を向ける。
「邪魔をしないでください!」
魅夜が、死神の札を投げつける。それらが毛利兵の影を縫い留める。
「はぁ!!」
影を縫い付けて動けない兵たちを鎖でまとめて、海へと放り出す。
「さあ行きましょう、……釉乃さん、いえ、釉乃!」
「うん!魅夜!いこう!」
釉乃がさらにブースターの出力を上げる。
「見えました!」
「いくよ!」
崩れた陣形を突破し、大渦の中で静かに待ち受ける弥助アレキサンダーの元へと向かう。他の猟兵達も彼女たちの後に続く。
「…来たか!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『隠し将『豊臣秀吉』』
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POW : 墨俣一夜城
自身の身長の2倍の【墨俣城型ロボ】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : 猿玉变化
自身の肉体を【バウンドモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : グレイズビーム
【腹部のスペードマーク】から【漆黒の光線】を放ち、【麻痺】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:フジキチ
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
春日・釉乃
【POW】
えっ…お城のロボ!?
異形化してるけど、やっぱ豊臣秀吉なのかな
そっちがロボと合わせて2体なら、こっちだって魅夜(f03522)と二人で!
引き続きオーラ防御のある『鶴姫』を装備して盾受けの『シールドスレイヴ』を前面へ一斉発射
巨大な城ロボと秀吉の攻撃を2つの装備を犠牲にしてどうにか受けきったところで【光榮は我に歸す】を発動
機械鎧の中から真の姿で降臨
ミア(※相方の真名)、共に踊ろうか――死の舞踏を
動きをトレースしている故、2方向から各個に向かっただまし討ちの攻撃には対処できまい
私は機械仕掛けの城へカウンターで早業の咄嗟の一撃にて鎧無視攻撃の太刀筋を浴びせようか
あの黒猿はお前が屠るがいい、ミア
黒城・魅夜
【POW】
ロボットの召喚ですか
しかしこちらにも二人いるのです
――私と、釉乃(f00006)がね
釉乃、あなたを信じています
ロボの相手はお任せしますよ
釉乃なら初撃から守ってくれるはず
その直後に私は秀吉本体を狙いましょう
燃え上がる真紅の瞳は吸血鬼としての力をすべて爆発的に解放した証です
『残像』と『見切り』『第六感』で相手の攻撃を捌きながら
『早業』・『範囲攻撃』と『ロープワーク』で鎖を舞わせ、
秀吉を絡め取り、『傷口を抉り』つつ、この牙で敵を深く穿ち、『吸血』によって滅ぼしましょう
ええ、振り返らずともわかります
同じタイミングで、釉乃はロボを倒しているでしょう
心を繋いだ大切なパートナーですもの
ね、釉乃
「『大帝剣』!覚悟!」
春日・釉乃(蒼薔薇のPrince・f00006)は、ブースターの推進力を利用して弥助アレキサンダーに迫る。だが、
「フェンフェンフェン!!」
「釉乃!」
黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)の声に、急制動をかける。『隠し将』豊臣秀吉の高速タックルを避ける。豊臣秀吉は空中をゴムマリのように跳ね回りながら、こちらを狙っている。
「あいつ、厄介ね!」
「やはり先に彼を倒さないといけないようですね」
「フェンフェンフェン!」
「やれるものならやってみろ、ですって?やってやろうじゃない!」
釉乃がシールドスレイヴを展開しながら、秀吉に仕掛ける。
「フェンフェン!!」
秀吉は空中を自在に跳ね回り、狙いを定めさせない。
「くぅ!」
「フェンフェン!」
秀吉は、さらに、巨大ロボを呼び出す。城を想起させるそれは、巨大な腕で二人を掴もうとする。
「えっ…お城のロボ!?異形化してるけど、やっぱ豊臣秀吉なんだ…。これって二体を同時に相手にしろってことね…!」
「ロボットの召喚ですか。しかしこちらにも二人いるのです。――私と、釉乃がね」
魅夜が、釉乃に語り掛ける。
「釉乃、あなたを信じています。ロボの相手はお任せしますよ」
「ん、任せといて」
信頼に応えるべく、釉乃は、シールドスレイヴを自身の前方に集中展開する。
「フェンフェン?」
「その程度で防げるか、ですって?心配ご無用よ。やれるもんならやってみなさい」
不敵な笑みを浮かべる釉乃に向かって、豊臣秀吉は墨俣ロボと共に突撃する。衝撃。同時攻撃の前にシールドスレイヴは粉々となる。止まらない攻撃を釉乃は、自らが纏う鎧で受け止める。その鎧をも破壊するほどの攻撃力を秀吉はもっていた。
「――やってくれるじゃない。でも、おかげで身軽になった」
壊れた鎧から姿を現したのは、白い薄いドレスを纏った釉乃だった。その瞳は、真紅色の魔眼となって秀吉を捉えている。
「ミア、共に踊ろうか――死の舞踏を」
「えぇ、もちろん」
応える魅夜の瞳は真紅のヴァンパイアのそれとなっている。二人は同時に動く。墨俣ロボは釉乃によって、瞬時に斬りさかれバラバラとなる。秀吉は、魅夜の鎖が幾重にも巻き付き、そのまま、船に叩きつけられた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
樫倉・巽
小舟に乗って戦場に向かう
伸びると言うなら、水だと思えば良い
慣性を打ち消して好き勝手に曲がるわけではないだろう
伸ばしてくる手足を見切り
相手の攻撃が引くと同時に一気に飛び間を詰め
刀を抜き撃って勝負を決めよう
相手の攻撃を櫂で受け、櫂を引っかけるタイミングを掴む
タイミングが掴めたら攻撃してきた手足に櫂を巻き込んで絡めて
その先が本体に向かうのと一緒に手足に掴まって飛んでいこうとする
相手の近くにまで辿り着いたら櫂を手放し
刀を抜き撃ち捨て身の一撃を放つ
今この一瞬が勝負
届けば俺の勝ち、届かねばお前の勝ち
命懸けの策に悔いはない
俺にもお前にも守るものがあるだろうからな
「いざ尋常に勝負」
お前と戦えて嬉しいぞ
「派手にやってるな…」
釉乃と魅夜の戦いっぷりを小舟から見ていた樫倉・巽(雪下の志・f04347)。豊臣秀吉が叩きつけられたところへと船を近づける。巽が近寄ってきたのを感じたのか、船の残骸の中から豊臣秀吉が飛び出す。
「フェンフェン!」
「なるほど…あの身体であれば、先ほどのような一撃でも耐えられるとな」
豊臣秀吉は、その伸びる身体で空中を飛び回り、巽に仕掛けるタイミングを見計らっている。そのスピードは目で追うのがやっとだ。
「確かに、そのスピードは大したものだ。加えて、伸び縮みする身体。単純だが強い。しかし、伸びると言うなら、水だと思えば良い。慣性を打ち消して好き勝手に曲がるわけではないだろう」
そう言って、刀を構える。
「フェンフェン!」
秀吉は空中から腕を伸ばす。巽は落ち着いてその腕に向かって、櫂を突き出す。太い櫂に毛むくじゃらの腕が巻き付く。
「むん!」
「フェフェン!?」
秀吉が慌てて手を戻すと、それに掴まって、秀吉の元へと接近する。
「今この一瞬が勝負。届けば俺の勝ち、届かねばお前の勝ち。命懸けの策に悔いはない。俺にもお前にも守るものがあるだろうからな」
空中で刀を納め居合の構え。
「いざ尋常に勝負!」
交錯。巽の一刀を受け、秀吉は海中へと落ちる。
「お前と戦えて嬉しいぞ」
再び納刀した巽は、船へと着地した。
成功
🔵🔵🔴
ウィルバー・グリーズマン
とても名状し難い……ですね
まぁ、頑張って倒しましょう
引き続き『エアウォーク』で移動をします
秀吉は何処を移動しているのでしょう。海か船上か……何方の場合でも『マッドネスソーン』で動きを封じます
特に海の場合、秀吉の周囲の海を[全力魔法]で粘着化させれば、物凄く動きを鈍らせられる筈です
ついでにスペードマークを海水で覆ってしまえばラッキーなんですがね
『タイムクリエイト』で自身の周囲のみを低速化させて、光線のスピードを抑制
海の影に『シャドウプラン』で逃げ込む
『ミスチーフ』で足を滑らせて軌道を逸らす……とにかく躱し続けます
UC発動可能になれば【イコール・カウンター】
[カウンター]の極意、お受け取り下さい
一度海中に没した秀吉は再び浮上してくる。その身体から血が滴り落ち、かなりの重傷であることが分かる。
「とても名状し難い……ですね。しかしその忠義は本物ですか」
ウィルバー・グリーズマン(入れ替わった者・f18719)は空中を悠々と歩きながらそんな秀吉の姿を捉える。
「まぁ、頑張って倒しましょう」
手にした本のページがパラパラとひとりでにめくれ、魔術の準備をする。
「フェンフェン!」
秀吉は、胸のスペードマークから光線を放つ。
「おっと!」
ウィルバーはすぐさま対処の魔術を起動。周囲の時間の流れを遅くして、光線の軌道を鈍くする。
「フェンフェンフェン!!」
「動き回ると厄介ですね!」
高速機動に入ろうとした秀吉に、さらに魔術。
「フェフェン!?」
秀吉の身体についた海水や血がドロドロとなり、身体の自由を奪う。秀吉は一度ついた勢いのままウィルバーに向かって飛んでいく。
「これで終わりです」
ウィルバーの周りには黒いオーラがまとわりつく。それは衝撃と吸収し跳ね返す。
「フェ…!!?」
鈍い衝撃音と共に、秀吉の身体を自らのスピード分の衝撃が返る。
「あなたを倒すのはあなた自身ですね」
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『大帝剣『弥助アレキサンダー』』
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POW : 大帝の剣
単純で重い【両手剣型メガリス『大帝の剣』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 逆賊の十字架
自身の身体部位ひとつを【触れた者の闘志を奪う超巨大肉塊『視肉』】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 闘神の独鈷杵
自身からレベルm半径内の無機物を【無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:みやこなぎ
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「秀吉殿!」
落下して海中に沈んでいった秀吉に呼びかける弥助アレキサンダー。
「よくも…!だが、お前たちはここで終わりだ!殿のため!お前たちを全力で倒す!」
弥助は、メガリスの能力を解放し、その力が猟兵達に襲い掛かるのだった。
春日・釉乃
大帝の剣か…面白い
この『剣の花嫁』がお前を討ち取ってくれようぞ――さぁ征こうか、ミア(f03522)
単純で重い両手剣ならば攻撃速度は出せない筈
故に第六感を働かせて攻撃軌道を予測し早業の残像でミアと共に攪乱を行う
地形破壊による追撃はオーラ防御で凌ごう
足場の船を破壊されたら【絢爛に踊れよ剣の花嫁】を発動させて空中戦へ移行
愛しき従僕たるミアと生きて添い遂げるという願いの元にダッシュで敵へ接近
カウンターの咄嗟の一撃で鎧無視攻撃の幻影剣を一斉発射
が、これは本命たるミアの攻撃を命中させる為のだまし討ちに過ぎない
奴を関門海峡の大渦に叩き落とすがよい
お前のことは繋がれた鎖を使って釣り上げるから安心するのだな
黒城・魅夜
釉乃(f00006)と共に
初撃は残像をもって回避します
私と釉乃との同時二重残像、見破れますか?
さらに第六感と見切りを使って回避、致命傷にさえならなければかまいません
それでも被弾するなら覚悟と激痛耐性で凌ぎましょう
足場を破壊され、船が沈もうとも、釉乃はすでに飛翔しています
そしてその彼女に巻き付いているのは我が鎖
彼女と共に飛翔し、一気に間合いを詰めましょう
高速を活かして飛び込み、この牙を食い込ませて大渦へ叩き込みます
さあ受けてごらんなさい、「飾り立てよその魂、優美なる牙の傷をもって」
あなたは了承の上とはいえ友を盾にした
その覚悟も尊いと認めますが
やはり共に戦うべきでしたね
私と釉乃――ユノ様のように
「大帝の剣か…面白い。この『剣の花嫁』がお前を討ち取ってくれようぞ」
強敵との戦いを楽しむように春日・釉乃(蒼薔薇のPrince・f00006)が、弥助アレキサンダーを見て笑う。
「来るか…ならば、相手をしてやろう!」
『大帝剣』弥助アレキサンダーは、その名を冠する大剣『大帝剣』を構え、釉乃を正面から相対する。
「一人でいくなんて、言わないですよね?」
黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)の言葉に、釉乃は思わず苦笑する。
「そうだったな。――さぁ征こうか、ミア」
「えぇ」
二人は、同時に、足場にしていた船から飛び上がる。そこに、大帝剣の一撃。ただのひと振りで軍船は粉々に砕け散り、一瞬にして撃沈される。釉乃は、その身に一つの宇宙という概念をまとうことにより、重力から解き放たれて、自在に宙を移動する。絢爛に踊れよ剣の花嫁“カウンターガーディアン”。それは、まさに自らが宇宙の法則となるが如きの業。釉乃が手にしている鎖の先には魅夜が掴まっている。
「行きなさい!」
空中に幾つもの幻影剣を出現させたかと思うと一斉掃射。放たれた剣は、弥助が大帝剣を振るうことでいともたやすく破壊される。しかし、それはただの囮。本命は、魅夜の方。釉乃が鎖ごと魅夜を振り回す。その勢いと落下の速度を乗せ、弥助へと突入。
「穿ち抜け無情の牙、身も心も運命さえも貫き通す欲望の輝きよ、さあ受けてごらんなさい!『飾り立てよその魂、優美なる牙の傷をもって“ファング・オブ・デスライト”』!!」
弥助は大帝剣による防御。刀身にぶち当たる魅夜の牙。流石に刃は砕けない。しかし、衝撃は殺し切れず、弥助アレキサンダーは吹き飛ばされ、大渦に叩き込まれる。
「あなたは了承の上とはいえ友を盾にしたその覚悟も尊いと認めますが…やはり共に戦うべきでしたね。私と釉乃――ユノ様のように」
「ーー言ってくれるねぇ!」
弥助はダメージを追いながらも渦から飛び出して、余裕のある笑みを浮かべるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ウィルバー・グリーズマン
真の姿でお相手致しましょう
……あの肉塊に触れるとまずいのですね。確実な回避を心掛けましょう
しかし巨大ですね
ですが、あれだけ大きければ此方も避け易いと言えますね
『シャドウプラン』は外せません
巨大な肉塊から作り出される影の中に姿を消し、『タイムクリエイト』も併用し、時間を低速化させて一気に弥助まで距離を詰めます
間近から『フラッシュボール』を発動して目を眩ませながら、近接[戦闘知識]で肉塊部位に触れないように立ち回ります
『ライブ』を肉塊その物に発動して、徐々に都合良く元の形に戻してしまうのもアリでしょう
さて、もういいでしょうか
[カウンター]の【フラッシュカッター】発動
至近距離の光刃、どう受けますか?
「やれやれ、一筋縄ではいかない相手のようですね」
ウィルバー・グリーズマン(入れ替わった者・f18719)は仕方ないと頭を軽く振る。
「こちらもそれなりの覚悟でお相手しますよ」
そう言ってシルクハットを取った彼の雰囲気はガラリと変わる。手にしていた魔本の表紙は黒になり、彼の身体からは、本と同じ漆黒のオーラが溢れ出す。破壊の悪魔。それが彼の真の姿である。
「魔性の者か…!ならば!」
弥助の首に下げた十字架が輝くと、彼の左腕が肥大化していく。アレは危険だ。ウィルバーの直感はそう告げている。腕の一撃を余裕を持って回避する。その一撃は毛利水軍を巻き込む。
「あっ、がっ…!?」
腕に触れた侍が白目を向いて昏倒する。
「なるほど…触れたら廃人になるわけですか。ですが!」
再び迫る巨腕にタイムクリエイト。腕の時間流を操作し、その動きはほとんど止まったようになる。
「なにっ!?」
「そのような鈍い攻撃など、当たる気がしませんね」
がら空きの弥助の懐に潜り込む。ウィルバーの掌には光のリングが生成される。
「光の刃は、あらゆる物を斬り裂きますよ!」
光の刃を解き放つ。フラッシュカッター。高速回転する刃が弥助の鎧をズタズタに引き裂くのだった。
成功
🔵🔵🔴
ルベル・ノウフィル
加勢しましょう
◆海戦工夫
早業、念動力で海上に浮く
からのUC火翔で飛びたいな
ついでに海に手持ちの彩花をポイっと
3章から参加だから彩花はたくさん在庫がございますよ、全部海へ
◆防御
渦でバリバリですか、嫌ですね
オーラ防御しながら雲の上に流れましょう
僕を狙って水の渦だか雷霆だかが来れば追いかけっこです、僕は弥助目掛けて全速で落ちます
こっそりオーラ防御をして風を孕みそうな夕闇マントは後ろに放ち、海を漂う彩花を一斉に敵に向け、痛悼の共鳴鏡刃を先に投げ、墨染で捨て身の一撃+鎧無視攻撃
僕が負傷すると鏡刃の殺傷力は増します
この身全てを敵穿つ弾たとし刃とせん
そう、えーと
カナタ殿と上様にこの一撃を捧げましょう
「加勢しましょう」
ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が、弥助アレキサンダーに追撃しようと、水面を蹴る。その瞬間、ユーベルコード『火翔』を発動。人狼の少年の背に、火精霊たちが集まり翼となり、彼は真昼の月の加護を受けた不死鳥騎士へとなる。
「この身全てを敵穿つ弾たとし刃とせん」
「…やらせはせん!」
空中を飛翔するルベルに、弥助は、闘神の渦潮を造り出し、ルベルに向けて放つ。大渦は、破壊の雷を放ちながらルベルに迫る。ルベルは、上昇して、渦から距離を取ろうとする。
「無駄だ」
渦は、ルベルの真下に来ると、彼を呑み込もうと顎を伸ばす。
「いえ、狙い通りです」
彼が手を天に突き上げると、それが合図となり、海中を漂っていた手製の札『彩花』が、一斉に巻き上がる。ルベルがこれまでの戦闘の中で、ほかの猟兵が善戦している間に仕掛けておいたものだ。それらは大渦と混ざり、これまで以上の渦となって周囲の天候が変わったかと思うほどの激しい竜巻となった。
「くっ…奴はどこだ!?」
竜巻が消滅した時、弥助はルベルの姿を見失う。
「こっちですよ」
上空から、夕闇のマントを翻したルベルが急降下。『痛悼の共鳴鏡刃』と名付けられた短刀を投擲。それを払うために、大帝剣を振るったことで、黒刀『墨染』の一太刀への反応が遅れる。一瞬の交錯。宙に、弥助の血がパッと舞う。ルベルは、海上にふわりと着地する。
「そう、えーと、カナタ殿と上様にこの一撃を捧げましょう」
成功
🔵🔵🔴
樫倉・巽
渦ならそれに乗ることで力を込められるだろう
回りながら三日月を描き斬る
逆らわず力に乗り力を生かす
板をいくつか舟に積み
舟に乗り渦へと向かい
板を撒きながら進む
「樫倉巽、ただの蜥蜴だ
相手になろう」
刀を抜き向き合う
心を無にし
覚悟を決め
相手の呼吸を読み
筋肉の動きに注視して相手の仕掛けを待つ
敵の仕掛けに乗り投げていた板に飛び移る
ここが地面なら大地を割ることができよう
しかしここは水の上
一瞬渦を止めることはできても
水はまた流れ出しその裂け目を埋めようとするだろう
その流れに乗り相手に近づき
波と渦を蹴って飛び上がりざまに刀を振り剣を弾き
円を描きながら刀を振り下ろし頭を狙う
「お前同様、俺にも譲れぬものがあるのでな!」
「ぐぅ…」
弥助アレキサンダーは、度重なる猟兵達の決死の攻撃により、傷つき、すでにその運命は風前の灯となった。しかし、彼は主君のためと決して戦いをやめようとはしない。
「その忠義、見事。ならば、その思い。ここで切り伏せよう」
樫倉・巽(雪下の志・f04347)は、大渦で荒れる海を、小舟を巧みに操って移動する。
「お前は、何者だ…?」
「樫倉巽、ただの蜥蜴だ。相手になろう」
「…はっ、いいだろう!」
弥助は口の端を上げて、大帝剣を両手で握り直し、巽を迎え撃つ。巽は、舟につんであった板を海面に向けて投げ込む。そして、大渦の勢いに舟を任せ、自らは刀の柄に手をかける。
「うらぁあああ!」
弥助は、巽の乗っていた小舟めがけて、大帝剣を振り下ろす。小舟がバラバラに破壊され、破片が飛び散る。衝撃で、大渦も一瞬なくなって大帝剣を中心に波が発生する。攻撃の前に舟から逃れていた巽は、海上に浮かべておいた板や破片を足場に飛び移りながら、弥助に仕掛ける。
「お前同様、俺にも譲れぬものがあるのでな!」
三日月二連。振り下ろしからの振り上げの二連撃。
「くっ…ここまでか…」
弥助は、無念の声を上げて、そのまま海中に落ちていった。それまで、荒れ狂っていた海が、弥助の死により嘘のように静まり返るのだった。
成功
🔵🔵🔴