エンパイアウォー㉑~関門海峡の死闘
●グリモアベースにて
「みんなの活躍のおかげで、ついに最後の魔軍将、大帝剣・弥助アレキサンダーの居場所も判明したわ」
集まった猟兵たちに、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)が労いと信頼の眼差しを向ける。関ヶ原に到着したあとも、魔軍将が企む様々な脅威が待ち構えていた。そちらへの対処や、魔軍将たちとの決戦と、猟兵総出で当たっているのだ。誰しも疲労の色を隠せない。けれど誰もが弱音を吐かず、自分たちにできることをやり遂げている。
「決戦の場は関門海峡……けれど、弥助アレキサンダーに挑む前に、まずは一般兵である毛利水軍が襲い掛かってくるわ」
長州藩の武士達である彼らは船を操り、関門海峡を封鎖しているのだ。彼らは大軍勢を操るメガリス『大帝の剣』の能力によって猟兵が敵だと洗脳されているので、敵意をむき出しにして襲ってくる。一般兵であるので猟兵に比べれば弱いが、屈強な武士たちだ。操られているだけなので、殺さずに対処することができればより望ましい。
「毛利水軍を突破すれば、次は豊臣秀吉との戦いよ」
秀吉は対象を異形強化するメガリス『逆賊の十字架』の能力によって、スピードと反応速度を強化されている。関門海峡の海上を、ゴムマリのように飛び跳ねながら、あらゆる角度からの弥助への攻撃を超高速で受け止める。
「秀吉を倒さない限り、弥助へ攻撃できないわ」
となれば、まずは秀吉を倒すことに注力する必要がある。「フェン」としか喋れない秀吉だが、秀吉が話していることは皆が理解できるようだ。義と忠に厚い、武将の鑑のような存在である。油断はできない。
「秀吉を倒すことができれば、いよいよ弥助アレキサンダーとの決戦よ」
弥助は、メガリス『闘神の独鈷杵』の力によって発生した関門海峡の大渦の中心に浮遊しながら、3つのメガリスの力を高めている。
「弥助がいるこの大渦……戦闘に利用できれば有利になりそうなんだけど」
水上を浮遊している弥助は3つのメガリスを武器として果敢に猟兵に挑んでくるだろう。
「全ての戦場は海の上……どうやってたどり着いて戦うかも重要になってくるわ。飛んだり泳いだり、乗り物を持ち込んだり、使えるものを利用するのもいいと思うわ」
魔軍将との決戦だけで終わらない、厳しい戦いだ。あらゆる作戦を駆使して、戦いに臨む必要があるだろう。
「大変な戦いになると思うわ……でもあなたたちなら、きっと大丈夫。どうか無事に戻ってきて、皆で島原の『魔空安土城』に辿り着きましょう」
力強くそう言うと、エリシャはグリモアを輝かせ、猟兵たちを送り出した。
湊ゆうき
こんにちは。湊ゆうきです。
戦争シナリオですが、3章仕立てとなっております。
一部分のみの参加も歓迎です。
難易度は「難しい」となっております。相応の判定を行いますので、しっかり作戦を立てて強敵に挑んでいただければと思います。
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大帝剣『弥助アレキサンダー』および隠し将『豊臣秀吉』は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
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それでは、皆様のご参加お待ちしております!
第1章 冒険
『毛利水軍を突破せよ』
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POW : 邪魔する船をひっくり返すなど、力任せに毛利水軍を突破します。
SPD : 毛利水軍の間隙を縫うように移動し、戦う事無く突破します。
WIZ : 毛利水軍の配置、天候、潮の流れ、指揮官の作戦などを読み取り、裏をかいて突破します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヴィオラ・ヴァレンタイン
●「この海峡は非常に狭く、潮の流れも速い。海流に身を任せて水軍をかいくぐるのがよさそうですね。」
●UC「空対地誘導ミサイル」を使用。ギリースーツで擬態しながら、発動場所の隠匿を試みる。照射レーザーは肉眼では見えない。夜間に水面に使用して水軍の転覆を試みる。
●技能、迷彩、地形の利用、暗視を使用し、転覆、破壊された船の残骸に隠れて目標への接近を試みる。
●移動は落船した敵兵に怪しまれない様、暗視で敵の場所を確認しつつ、海流によって流される形で行う。
●見つかった場合は、技能の演技、救助活動を使用し、救援だと言い救助活動を行う。その際に兵を懐柔、「報告を行う」とし、兵と共に目標に船で移動する。
●宵闇に紛れ
ようやく居所が判明した魔軍将の一人、大帝剣『弥助アレキサンダー』。その決戦の舞台は本州と九州を隔てる関門海峡。だが、弥助に戦いを挑むには、まずは海峡を船で封鎖している毛利水軍を突破しなければならない。
「この海峡は非常に狭く、潮の流れも速い」
毛利水軍が封鎖している関門海峡の様子を地上から眺めながら、ヴィオラ・ヴァレンタイン(戦場猟兵・f20807)は地形と潮の流れを読む。
「海流に身を任せて水軍をかいくぐるのがよさそうですね」
幼い頃両親を失い、猟兵団に拾われ戦場で育てられたヴィオラにとっては、ここも戦場のひとつ。いくつもの戦場をくぐり抜けてきたヴィオラは、目の前の戦況から最善の策を導き出せる。
時刻は夜明け前。宵闇に紛れるようギリースーツで擬態し、暗視の能力を活かして船と水面を視界に捉える。魚一匹たりとも通すまいというように、水軍の船は隙間なく海峡を封鎖している。
「目標を視認」
狙いは船本体ではなく、水面。照射レーザーが水面を捉える。
「照射します」
航空爆撃機が水面を爆破し、その衝撃で関門を封鎖していた船が吹き飛ぶ。何事かと叫ぶ水軍兵の様子を視界に捉え、ヴィオラは漆黒の長い髪をなびかせ、水面へと身を委ねる。
宵闇に紛れているとはいえ、敵に気づかれるわけにはいかない。慎重に近づいていく。一部の船は衝撃で破損され、その破壊された船の残骸に紛れ、海流に乗る。
水軍兵たちは転覆した船の状態を確認したり、海に落ちた者を救助することに必死で、ヴィオラの存在に気づいていない。もちろんヴィオラが地形と潮の流れを読み、暗視で敵兵の居場所を確認しつつ、海流の流れに乗って移動したからこそ。
見つかった際の対応も考えてはいたが、無事に見つかることなく関門海峡を突破。
「まずは第一関門突破ですね」
夜が明け、朝日が漆黒の髪を明るく照らす。その茶色の瞳に、次なる敵の存在を捉えてヴィオラは小さく呟くのだった。
成功
🔵🔵🔴
トリテレイア・ゼロナイン
エンパイア各地を転戦してきましたが、今度は海上戦で魔軍将との決戦とは驚きですね。
それにしても……戦いとは覚悟を決めた者が行うもの
洗脳ファランクスといい、大帝の剣…気に入りません
環境に適応し、元凶である弥助アレキサンダーを討ち果たさなければ……
●防具改造で脚部にフロート(浮き)とスクリューモーターを装備
水面を●スライディングするかのように滑るように移動し、毛利水軍を突破します
水軍の推進力は帆と櫂、それらを自力航行可能なギリギリの数まで破壊すれば、猟兵への追撃は困難なはずです
こちらに飛ぶ弓矢をセンサーでの●情報収集で●見切り、●盾受け●武器受けで防御
櫂や帆を●スナイパーでのUCの射撃で破壊して突破
秋穂・紗織
幾ら忠義厚く、それを成す勇があったとしても
もう終わってしまったものなのです
今に刃と傷を刻むこと、許せないのですよ
戦乱を引き起こし、秋には色付くだろうこの世界で、笑う為に
水軍の一般兵達を無闇に傷つける訳にはいきませんよね
となれば、まずは兵士達や船、陣形の動きを見据え、見切りで波と船の動きを見据えて
動きの重なりあうせいで、戦船が自由に動けない
逆に陣形が薄くなるなるどの隙を見つけてましょう
見つければ妖剣解放
ダッシュも使って一気に駆け抜けつつ、近寄ったり道を塞ごうとする兵には威力を抑えた衝撃で吹き飛ばすか、鞘での打突で対応ですね
同時、敵の船の帆は衝撃破で斬り捨てて、追撃や妨害の船の動きを阻止しましょう
●海上を奔る
朝日が昇り、関門海峡を明るく照らす。先陣を切った猟兵によって転覆させられた船もあったが、また別の船がやってきては関門海峡を封鎖する。メガリス『大帝の剣』によって敵意を植え付けられた水軍兵たちには恐怖心などない。ただ、猟兵への敵意が彼らを突き動かしているのだ。
「幾ら忠義厚く、それを成す勇があったとしても、もう終わってしまったものなのです」
秋の陽だまりのような柔らかい雰囲気を醸し出す少女――秋穂・紗織(木花吐息・f18825)は遠くに見える船を見てそう呟く。
「今に刃と傷を刻むこと、許せないのですよ。戦乱を引き起こし、秋には色付くだろうこの世界で、笑う為に」
彼女の罪と命の概念への思いは深い。この先に待つのが、義と忠に厚い武将だとしても、彼はこの戦を引き起こしたオブリビオンのひとり。決して負けるわけにはいかない。
水軍の一般兵たちは操られているだけに過ぎない。ならば、無闇に傷つけるわけにはいかない。
紗織は船や兵士たちの動き、船がとる陣形の動きを見据える。隙間なく海峡を封鎖しているせいで、船自体が自由に動くことはままならないようだ。その隙をつくのがいいだろう。
だが、どうやって船まで近づいていくか――。
同じ頃、関門海峡を見つめる大きな影がひとつ。
「エンパイア各地を転戦してきましたが、今度は海上戦で魔軍将との決戦とは驚きですね」
ウォーマシンのトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は、脅威の阻止や魔軍将との決戦など、これまで数多くの戦いをエンパイア各地で繰り広げてきた。だが今回は水の上。今までとはまた勝手が違う。
「それにしても……戦いとは覚悟を決めた者が行うもの。洗脳ファランクスといい、大帝の剣……気に入りません」
データに組み込まれていた騎士道物語を模倣し行動基準としているトリテレイアにとっては、洗脳で人を動かすなど許しがたいこと。大帝の剣を持つ、元凶である弥助アレキサンダーを討ち果たさねばと思うのだ。
そうして目の前に広がる海と関門海峡を見つめる。操られている水軍兵たちを傷つけるつもりはない。ならば、自分にできる方法で突破するまで。
全身が鎧で覆われ、3メートル近い巨大なトリテレイアではあるが、防具を改造し、脚部にフロートとスクリューモーターを装備。これで水上での移動が可能になる。
いざ船に向かわんといったところで、トリテレイアは同じ猟兵である茶色い髪の少女が立ち尽くしていることに気づく。
「あなたもあちらに向かわれようとしているのですか?」
問いかけに、紗織は振り返る。同じ猟兵だと気付き、大きく頷く。
「はい、船の陣形や動きは把握したのですが、どうやってあそこに向かおうかと考えていて……」
「でしたら、私がお連れしましょう」
「え?」
物語の騎士のように、大きな体を跪かせ、手を差し伸べる。反射的に差し出された紗織の手を取ると、トリテレイアは紗織を肩に乗せ、そのまま水上へと駆け出す。
フロートとモーターにより、水面をスライディングするかのように滑らかに移動していく。
「すごい……!」
海風をはらみ、緩やかな茶色の髪をなびかせ、トリテレイアの肩に摑まりながら紗織は感嘆の声を上げる。水しぶきを上げながら、二人はぐんぐんと船に迫る。水軍兵たちもその存在に気が付いたようで、銅鑼を鳴らして敵襲を告げる。
「ありがとうございます!」
トリテレイアはそのまま関門海峡を突破しようとしたが、紗織は水軍の船に飛び乗れる距離まで来たところで跳躍し、飛び移る。このまま水軍兵に邪魔をされるわけにはいかない。ならばその動きを阻害するまで。
天峰白雪を抜き放ち、敵陣を素早く駆け抜ける。威力を抑えた衝撃波が敵意をむき出しにした水軍兵を吹き飛ばしていく。衝撃波を逃れ、近づいてきた兵には鞘でみぞおちを突き、動きを止める。
「突破しても追われると厄介ですね」
トリテレイアだけが突破するのは容易だが、他の猟兵たちにとっても、残った水軍兵は厄介だろう。
「水軍の推進力は帆と櫂」
すなわち、それらを破壊すれば追撃は困難になるだろう。全て破壊するのではなく、自力航行可能なギリギリの数までを計算するのが清廉な騎士であるトリテレイアなのだ。
水面を移動しながら、こちらに向かう弓矢の動きをセンサーで確認し、見切り、盾で防いでいく。
「騎士道を鑑みれば言語道断なのですが」
正々堂々と、いつもそうあれればいいのだが、この状況ではそういってもいられない。騎士道から外れてはしまうが、格納銃器で櫂や帆を正確に撃ち抜いていく。
紗織もまた同じ考えのようで、敵船の帆を振るった刀の衝撃波で次々と破っていく。
推進力を失った船は、陣形を乱し、激しい流れの中右往左往するばかり。その隙にトリテレイアと紗織は関門海峡を突破したのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ビスマス・テルマール
●POW
この一件は、オーマグロの性能をフルで発揮するにはまたと無い機会かも知れませんね
それならば
UCを防御力重視で発動し
オーマグロを装着
潜水し『水泳』して進路上邪魔になる毛利水軍の船を『怪力』を駆使し船底からひっくり返したりして強行突破を
それでも泳いでやってくる強者には、海の中で『水泳』しながら攻撃を『残像』で交わし
無理なら武装で『武器受け』し
なるべく洗脳されてる兵を傷付けない様に『地形の利用』もしつつ交わしながら突破し
道中に船を見付けたら、また船底から『怪力』でひっくり返しして、パニックに乗じて突破を試みます
余りにしつこいのは已む無く『気絶攻撃』で無力化を
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
月夜・玲
メガリス…か
なかなか厄介な物を持ち出してきたね
洗脳されてる兵達もなるべく殺さずに対処したいし、さてどうしたものかなあ…
ささっと通り抜けられれば良いんだけど、そうはいかないよねー
【念動力】で体を浮かせて敵陣の様子を観察
《RE》Incarnationを抜剣
観察した後は【高速演算】を使用
狙うは敵船
敵船を衝撃波で揺らし、可能ならばひっくり返してその船を足場に次の船を同様にひっくり返して足場にして進むよ
ひっくり返せなくても、揺れる足場ならこっちのスピードで戦わずに潜り抜けそうだしね
どうしても戦闘を避けられそうにないなら、仕方が無い
威力を極力落とした衝撃波で船員達を片っ端から海に吹き飛ばして音して行くよ
●荒波のごとく
「メガリス……か。なかなか厄介な物を持ち出してきたね」
毛利水軍が封鎖しているという関門海峡へと急ぎながら、 月夜・玲(頂の探究者・f01605)は予知で聞いた話を思い返し呟く。
魔軍将である大帝剣『弥助アレキサンダー』は3種のメガリスを操り、猟兵の前に立ちふさがる。その中のひとつ、『大帝の剣』の能力によって、水軍兵は猟兵が敵だと洗脳されているという。
「洗脳されてる兵達もなるべく殺さずに対処したいし、さてどうしたものかなあ……」
一般兵は傷つけたくない。できることならささっと通り抜けたいものだが、猟兵に対する敵意をメガリスによって植え付けられている以上、そうはいかないだろう。
関門海峡を眺められる場所まで着くと、玲は【念動力】により自身の身体を浮遊させ、見晴らしの良い場所から敵陣の様子を観察する。
既に毛利水軍は別の猟兵と会敵し、船上には混乱が見られるようだ。
「なかなか賑やかな様子ですね。これは、強行突破でしょうか」
同じく現場に到着し、毛利水軍の様子を眺めていたビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)が、宙に浮かぶ玲にも聞こえるように呟く。
「狙うは敵の船、だね」
ビスマスに応え、玲も頷く。二人の考えは同じ。それぞれに作戦を開始する。
「オーマグロの性能をフルで発揮するにはまたと無い機会かも知れませんね」
クロマグロ型水陸両用鎧装オーマグロは、先日陸での性能を確かめ、その能力を存分に発揮したばかり。今回は得意とする水中での戦闘になる。オーマグロの真価が発揮される時だ。
「海と沖膾の鮪の覇者は今此処に、オーマグロ転送!」
――Namerou Heart Omaguro!
起動音とともに水陸両用鎧装オーマグロが転送され、ビスマスに装着される。今回は防御力重視だ。
そのまま海に飛び込み、さながらマグロのようにしなやかに泳いでいく。水陸両用鎧装の特性を活かし、潮の流れを読みながら無駄のない動きで敵船に近づいていく。
狭い関門海峡を水軍の船が埋め尽くしている。その船底にめがけ、潜水していたビスマスは急上昇。一気に近づき、【怪力】で船体をひっくり返しにかかる。
「うわああ!」
水上では水軍兵が突然の出来事に何もできずただ叫び声をあげるばかり。だがさすがに普段から海で戦っている屈強な水軍兵たちは、海に身を投げ出されてもしっかりとした泳ぎで、まだ無事な船に泳いでいく。彼らが溺れて命を失うということはないだろう。
水中でビスマスが船底をひっくり返しているのを確認し、玲もまた行動を開始する。玲が振るう模造神器のひとつ、《RE》Incarnationを抜剣。再誕を意味するその兵器を静かに構える。
「I.S.T起動。サポートモード、敵行動予測開始」
念動力で身体を浮かせたまま、敵船まで数百メートルの距離まで近づくと、敵の動きを予測し、《RE》Incarnationを振るって衝撃波を放つ。狙いは水軍兵ではなく、船。衝撃波により揺れた船上で、兵士たちが足元を取られ、転倒する。その隙に玲は船へと着地、揺れる足場などなんのその、それを足掛かりに次の船へと駆けていく!
水軍兵は波の揺れとも違う、大きな揺れに苦戦し、敵である猟兵を見てもなかなか思うように動けない。水中ではビスマスが次々と船をひっくり返しているので、転覆した船も足がかりに玲は船上を駆ける。
「ここは通さん!」
猟兵への敵意を植え付けられた水軍兵が時折、その進路を阻む。
「仕方がない、ね」
殺傷能力を極力減らした上で、剣を振るって衝撃で兵士を吹き飛ばす。海へと投げ出された兵士の意識があることを確認し、同じように立ちふさがる兵士たちを吹き飛ばしながら玲は船の上を渡っていく。
ビスマスもまた水中で次々と船底をひっくり返しながら、水中でも猟兵への敵意をむき出しにした水軍兵と交戦中。なるべく潮の流れに乗り、敵兵と戦わずして先を急いでいたのだが、メガリスの効果か、敵もあきらめず執拗に追いかけてくる。
(「メガリスで操られているとはいえ……やむをえません」)
水中での動きなら、水軍兵にだって負けない。魚のように軽やかに泳ぎ、兵士の背後に回って手刀を首筋に当て、気絶させる。水中まで運び、呼吸を確保してからその場を離れる。既に水中には船から投げ出された兵士がたくさんいる。操られているとはいえ、味方を放置などしないだろう。
ビスマスは水中から、玲は水上から、それぞれの方法で船を撹乱し、兵士たちの命を奪うことなく見事に突破したのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アネット・レインフォール
▼心情
ふむ…先ずは水軍を何とかしないとな。
不殺という事だが、戦線復帰されても困るし
多少手荒になるのは仕方ないだろう。
船の方は牢として使えるので1隻は残しておいた方が良さそうだ。
▼POW
船へ至る間は、換装用刀剣を念動力で宙に浮かせて足場とする。
到着後は迅速に【流水戟】で無力化を。
高速移動で次々と部屋を強襲し
霽刀と式刀の峰打ちで敵を気絶させよう。
この時、構造把握と共に収容できそうな場がないか確認も行う。
敵が多い場合は葬剣を無数の鋼糸状にして広範囲を薙ぎ払う事で対処。
やむを得ない時は、腕や足を狙う事で戦闘出来ない状態にしておく。
時間があれば敵を纏めて収容し、鍵か重量物で施錠を。
▼他
連携、アドリブ歓迎
●海上の牢
関門海峡は封鎖する毛利水軍と、それを突破する猟兵が入り混じり、潮の流れのように目まぐるしく状況が変化する。
その戦況を冷静に見つめていたアネット・レインフォール(剣の教導者・f01254)は、愛用の一振りを手に動き出す。
「ふむ……先ずは水軍を何とかしないと」
その先に、弥助アレキサンダーと豊臣秀吉がいる。そこへたどり着く前に、まずは水軍兵に対処しなければならない。
仲間たちの活躍で、毛利水軍は統率を乱している。突破するのは容易だろう。だが、メガリスにより操られている水軍兵が、死に物狂いで追いかけてくる可能性は高い。決戦の邪魔をさせないためにも、彼らの動きを封じるのが得策だろう。
アネットは多数の武器を操るため、戦闘中に素早く武器を切り換えるための換装魔術を編み出した。これにより戦況に応じた素早い戦術の切り換えが可能になる。ユーベルコードで作り出した無限の武器庫から換装用刀剣を取り出し、念動力で宙に浮かせる。無数の刀剣を浮かせたならば、水上を渡る足場となる。
無駄のない動きで刀剣の足場を渡ると、手近な船に飛び乗る。水軍兵は敵であると認識されている猟兵の存在に、敵意をむき出しにして襲い掛かる。
「多少手荒になるのは仕方ないだろう」
殺すつもりはないが、戦線復帰されるのも厄介だ。となれば、多少荒事になろうとも彼らの動きを封じる必要がある。
アネットは素早く愛用の一振りを抜刀。流れる水がごとく素早くとめどない一撃が兵士たちを襲う。まだ動くようであれば霽刀と式刀の峰打ちで気絶させる。
流れるような動きのまま、現れる水軍兵を斬り捨て、無力化させる。転覆した船を足場にまだ兵士がいる船を見つけ、飛び移っては戦力を削いでいく。
「あの船は使えそうだ」
小さな船は次々に転覆させられているが、大きな船はさすがに転覆をさせるのは難しいだろう。だが、だからこそ牢としても使えそうだとアネットは目をつけ跳躍する。
「敵だ! であえであえ!」
大型船の帆は既に切り裂かれていたが、戦闘可能な水軍兵たちはたくさんいて敵の出現に色めき立っている。海に落ちた兵士たちが続々とこの船に集まっているのだろう。
「少し多い、か」
数を見て、アネットは素早く武器を切り換える。銀翼が刻まれた葬剣【逢魔ガ刻】を無数の鋼糸に変え、広範囲の敵へと放つ。足元を薙ぎ払われ、行動不能となった水軍兵たちに高速移動で峰打ちをお見舞いする。
アネットは無駄のない動きで多数の敵を相手にしながらも船内の構造を観察し、把握する。甲板の中央に船底へ続く階段があり、奥は部屋などがあるのだろう。虎穴に入るように……アネットはそこへ侵入し、中にいる動く兵士を戦闘不能にしていく。そしてアネットを追いかけて甲板からやってきた水軍兵たちにも同じように対処し、全てが終われば船底から脱する。
あれだけいた兵士が皆動けなくなり、船上は静かなものだった。船底へと続く階段の入り口を手近にあった樽で塞ぐ。これで少しは牢の役目を果たしてくれるだろう。
辺りを確認し、アネットは動く。船を足場に跳躍し、関門海峡を突破する。
その漆黒の瞳の先に――新たな敵を捉えて。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『隠し将『豊臣秀吉』』
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POW : 墨俣一夜城
自身の身長の2倍の【墨俣城型ロボ】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : 猿玉变化
自身の肉体を【バウンドモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : グレイズビーム
【腹部のスペードマーク】から【漆黒の光線】を放ち、【麻痺】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:フジキチ
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●忠義の武将
毛利水軍を突破すると、そこに待ち構えていたのは黒い毛玉のような不思議な存在――豊臣秀吉だった。
「フェン、フェフェン」
言葉としてはフェンとしか聞こえないが、猟兵たちは彼が何を言っているかを理解する。厚い忠義を胸に、猟兵との戦いに挑もうというのだろう。
メガリス『逆賊の十字架』の能力によって、スピードと反応速度を強化されている秀吉は、その体をゴムマリのように弾ませ、弥助への攻撃を超高速で受け止めるという。彼を倒さない限り、メガリスを操る弥助への攻撃は届かない。
秀吉は海上にいるので、海上でどう戦うかも重要になってくる。
「フェンフェン……フェン!」
秀吉の言葉を皮切りに、海上の戦いが始まった。
月夜・玲
秀吉…か
厄介な相手
けど、こっちだって負ける訳にはいかないんだ
敵は海上しかもゴムマリのように弾ませてくる…面倒だね
転覆した船を足場に、『念動力』で飛びながら秀吉の動きを観察
敵がバウンドモードに変わったら、『第六感』を駆使して視覚と感覚で敵の軌道を予測して攻撃を回避
『オーラ防御』で精製したオーラの盾をぶつけて敵の軌道を逸らすのも忘れない
●攻撃
動き回る敵、斬撃とは相性が悪い…かな
けど戦い様はあるさ
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜剣
両剣にエネルギーをチャージして何時でも攻撃できるよう待機
秀吉が此方の射程に入ったタイミングで【エナジー開放】を使用
範囲攻撃で押し切るよ!
アドリブ等歓迎
ヴィオラ・ヴァレンタイン
●「チェロ、動きを封じる事に徹しましょう。」「了解、ヴィオラ」
●UCオルタナティブダブルでチェロを顕現させる。技能、迷彩、だまし討ち、2回攻撃、地形の利用、霊距離射撃、激痛耐性、スナイパーを使用。チョロも同技能。
●海中に潜り、他の猟兵の攻撃が来るまで待機。戦闘開始後チェロと共同で海中から頭と銃を出し、連続射撃で攻撃を試みる。致命傷を狙うより、他猟兵のサポートがメイン。私のUCで猿玉変化が起き攻撃を受ければ、激痛耐性で耐えて霊距離射撃2連でダメージ、チェロはその隙に攻撃。見つからずに他の猟兵のUCに反応すれば私とチェロが海中からの奇襲連続射撃。海中トラップとして働く。共闘◎アドリブ◎
秋穂・紗織
己を盾にしてでも成そうとする忠に、交わす言葉はないのでしょうね
ならば私も推して参るのみ
言ノ葉にならず、それでも伝わる思いを
斬り散らし、鳴り散らて
周囲の船などのを足場にしてジャンプで上空へと飛び、UCで纏う旋風によって空中戦
海上での、移動手段に
前方の秀吉へと向かいつつ、狙うは後の先
伸縮と弾力性があっても元の形と限界がある
ならばと狙うのは伸縮と弾力を回避に使われないよう、攻撃に伸びてから戻る瞬間
見切りで秀吉の動きと攻めを見極めた上で、早業で回避挙動
完全には無理でも、負傷を軽くし返しの太刀を
相手が身体を戻す瞬間にと
早業+2回攻撃で一気に斬り懸かりましょう
例え離れていても、届き、斬り裂く、斬風の刃にて
●弾む猿玉
関門海峡を突破し、毛利水軍は猟兵たちの機転で動きを封じられ、追いかけることができない。不殺でこの状況を切り抜けられたことで、江戸幕府との未来に禍根を残すこともないだろう。
だがまだ気の抜けない戦いが続く。水上をゴムマリのように跳ねている黒い毛玉のような生き物――豊臣秀吉は現れた猟兵を見て、その慧眼を光らせる。
「フェン、フェフェン!」
自身を倒さない限り、弥助アレクサンダーへは辿り着けない。彼への攻撃も一撃たりとも許さない――そういった強い意志を感じる。
「秀吉……か。厄介な相手」
『第六天魔軍将図』にその名は刻まれていなくとも、織田信長への忠義は推して知るべし。そのことがわかるからこそ、月夜・玲(頂の探究者・f01605)は毛利水軍の転覆した船を足場にしては油断なく秀吉に対峙する。
「己を盾にしてでも成そうとする忠に、交わす言葉はないのでしょうね」
既に秀吉の心は決まっている。秋穂・紗織(木花吐息・f18825)もまた船の残骸を足場に秀吉を見つめ、その動きを窺っていた。
「ならば私も推して参るのみ」
これは覚悟と覚悟のぶつかり合い。言ノ葉にならずとも、戦うことで己の信念を語り合う。
「敵は海上。しかもゴムマリのように弾ませてくる……面倒だね」
秀吉は海上をバウンドし、自由自在に動く。メガリス『逆賊の十字架』によってスピードと反応速度を強化された秀吉の動きに十分注意しながら、玲は転覆した船やその残骸を念動力で動かし、足場にしては海上を飛び回る。
「フェンフェン!」
この動きについてこれるか――そう秀吉は叫ぶように自身の肉体をバウンドモードに変化させ、その腕を猟兵に向けて伸ばす!
「速い……!」
覚悟はしていたが、メガリスで強化されたスピードは予想を上回る速さで。視覚では追い付かず第六感に頼って玲はなんとかその一撃をかわす。秀吉は素早く腕を戻すと、今度は誰もいない海面にその腕が放たれたかに見えた――。
「くっ……!」
海中に潜り、攻撃の隙を伺いながら待機していたヴィオラ・ヴァレンタイン(戦場猟兵・f20807)が秀吉の攻撃を受け、歯を食いしばって何とか耐える。水中にいたために、威力は弱まっていたのが幸いだ。ふうと肺の中の重い息を吐き出す。相手の攻撃より先にユーベルコードでもう一人の人格――チェロを顕現されるはずだったが、正確無比な射撃や類まれな才能を持つヴィオラをもってしてもそれは叶わない。だが、一度凌げば反撃は可能。
「チェロ、待たせたわね。動きを封じる事に徹しましょう」
「了解、ヴィオラ」
オルタナティブ・ダブルでチェロを呼び出すと、全てを悟ったチェロはヴィオラの言葉に頷く。さすがは秀吉、彼に気づかれず隠れての奇襲攻撃とはいかなかったが、それでもヴィオラの高精度射撃とチェロの妖刀剣術があれば、他の猟兵の心強い助けになるだろう。
「この足場……地の利は相手にあり、ということでしょう」
紗織もまた相手の動きを見切るべく油断なく秀吉へと視線を向けるが、足場が不安定なせいもあり、相手の攻撃を軽傷にすることで精一杯。秀吉は海上を軽々と移動し、素早い動きで猟兵たちを翻弄する。しばらく、防戦一方の展開が続く。
しかしここまで様々な強敵と相対してきた猟兵たち。秀吉が攻撃すればするほど、伸縮距離や速さを見極められるようになっていく。
「正直動き回る敵、斬撃とは相性が悪い……けど戦い様はあるさ」
玲はI.S.Tを利用した4振りの武器のうち、2振りを抜剣する。《RE》IncarnationとBlue Bird、その両方にエネルギーをチャージし、その時を待つ。
「フェン、フェフェン、フェン!」
そう何度も攻撃をされればその軌道を予測することも可能。今度は攻撃を回避するのではなく、秀吉が射程に飛び込んできたところを狙う。
「エネルギー解放、広域放射!」
両方の剣から高威力のエネルギーが放たれ、秀吉を襲う。たとえ秀吉が回避行動をとろうとも、その攻撃は広範囲をカバーする。決して無傷ではいられないだろう。
「反撃の時間の始まりね」
玲の攻撃を受け、秀吉の動きが鈍る。その一瞬の隙を見逃さず、ヴィオラとチェロは海中から頭を出し、銃での連続射撃を試みる。弾力性を有しているせいか、いくつかの弾丸はそのゴムマリのような体に弾かれる。けれど確実にその体は傷ついていた。
紗織もまた秀吉の動きを把握していた。ユーベルコードで旋風を従えそれを纏う。海上に浮かぶ船や残骸を足場に舞うように戦場を駆ける。秀吉へと向かいつつ、伸びてくる腕を見切り避ける。
いくら伸縮と弾力性があるといっても元の形と限界があるはずだ。狙うは伸縮と弾力を回避に使われないよう、攻撃に伸びてから戻る瞬間。天峰白雪の白い刀身が閃く。相手の素早さにも負けない早業で一瞬の隙を逃さない。鎌鼬が如き風の刃が秀吉の体を傷つけていく。
「例え離れていても、届き、斬り裂く、斬風の刃にて」
「逃がさないわ」
紗織の斬撃をかわそうと海上を跳ねまわる秀吉を、ヴィオラとチェロが逃さない。彼女たちは初めから動きを阻害することに徹していた。こちらの射程範囲内から逃れようとする秀吉の動きを、二人の狙撃が許さない。
「フェフェン!」
ならばとバウンドモードで秀吉がこちらに突撃してきた時に二人は顔を見合わせ頷きあう。ヴィオラがその攻撃を顔をゆがめながらも受け止めると、零距離射撃で強力な一撃をお見舞いする。こちらも無傷ではいられないが、その分相手にもダメージを与えることができる。
「まだ終わりじゃないわ」
チェロもまた生まれた隙を逃さず、残った弾丸を叩き込む。
ただでさえ戦いにくい海上戦。猟兵たちも満身創痍。だが秀吉もまた確実にその体力を削られているようだ。
まだこの先に弥助アレキサンダーがいるのだ。ここで倒れるわけにはいかない。猟兵たちは今一度、心を奮い立たせるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ビスマス・テルマール
●POW
○先制対策
『空中戦』で水上を『ダッシュ』しつつ
城ロボの攻撃を『第六感』で『見切り』『残像』で回避
無理な分は『早業』で重ねた『オーラ防御・怪力・激痛耐性』で『盾受け』で受け流し
秀吉の居る水上は『属性攻撃(凍結)』を
城ロボは『属性攻撃(トリモチ)』を
それぞれ『範囲攻撃・誘導弾』と共に込め『一斉発射』を撃ち続け妨害
隙見てウルシさんに『大食い・早業』で事前に『料理』したオクラのなめろう食わせUC発動
オクラのなめろうビームネットに『範囲攻撃・属性攻撃(餅)・オーラ防御』を込め
ウルシさんにソレで
城ロボごと秀吉を捕縛させ『怪力』で締め上げ
全武装の『鎧無視攻撃・一斉発射』を
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
トリテレイア・ゼロナイン
(引き続き●防具改造で脚部にフロート、モーター等を装備
●スライディングするように水上移動)
主君の為、仲間の為、立ち塞がるその覚悟と忠義
敵ながら敬意を表します。
立場が違えば……いえ、仮定は無意味。エンパイアの人々の為、全力で挑ませて頂きます
動作をトレースする以上、索敵は秀吉の感覚に頼らざるを得ない筈
大盾にワイヤーアンカー接続、●怪力●ロープワークで振り回し水面に叩きつけ、大量の水飛沫で●目潰ししロボの攻撃の正確性を削ぎ、こちらはセンサーで●情報収集したデータに基づき●見切って回避
術者が正確な情報を把握していないと効果が低いUCの弱点を指摘、実証しUCの●だまし討ちで捕縛
ワイヤーを巻き取り剣で攻撃
アネット・レインフォール
▼心情
うーむ…様々な人や魔物と対峙してきたが、
秀吉は興味深い姿をしているな。
確かにあの形状なら速度を最大限に活かせるだろう。
故に、それを封じる事が戦局を左右しそうだな。
▼POW
先ず、葬剣を無数の鋼糸状にして広範囲に展開。
これは足場に使うと共に秀吉の移動範囲を妨害する網とする。
また他の刀剣を念動力で浮かせておき
敵が移動や体当たりしてきた際に
これで跳弾・軌道を変えたりする事で対処を行う。
霽刀で斬りつけるが空中戦は相手に分があると判断し
【天帝ノ貫穿槍】で緋槍を追尾させる。
本来は槍用の技だが…他の刀剣でも使用し徐々に数を増やしていく。
当てるのが困難な時は、弥助を狙うフリも検討を。
▼他
連携、アドリブ歓迎
●一夜の城
「うーむ……様々な人や魔物と対峙してきたが、秀吉は興味深い姿をしているな」
水上をゴムマリのように跳ねる黒い猿を彷彿とさせる姿を見てアネット・レインフォール(剣の教導者・f01254)は思わず呟く。UDCアースの歴史においては、豊臣秀吉といえば戦国時代に名を馳せる天下人である。だが彼もオブリビオン。骸の海から蘇った者がどんな姿をしていてもおかしくはない。
「確かにあの形状なら速度を最大限に活かせるだろう。故に、それを封じる事が戦局を左右しそうだな」
丸みを帯びた身体は、メガリスによって増幅させられたスピードを最大限に活かすことができるだろう。そこがこの戦いにおける肝だとアネットは見抜き、変幻自在な葬剣【逢魔ガ刻】を無数の鋼糸状にして広範囲に展開する。この海上での戦いの足場にすると同時に、水の上を跳ねまわる秀吉の行動範囲を狭め、妨害する網となるのだ。
「主君の為、仲間の為、立ち塞がるその覚悟と忠義、敵ながら敬意を表します」
信長のため、弥助を守ろうという強い意志を感じ取り、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は敬意をもって秀吉に対峙する。
「立場が違えば……いえ、仮定は無意味。エンパイアの人々の為、全力で挑ませて頂きます」
騎士もまた、主君に剣を捧げる存在。他人とは思えない何かを感じたが、ゆっくりと首を振る。紡がれた歴史の中で『もしも』と仮定することはあっても、それはあくまで机上の空論。今ここにある現実にとっては全くの無意味なのだ。
「フェフェン、フェン!」
その思いは秀吉も同じなのか。主君への忠義を胸に猟兵たちに立ち向かうと、秀吉の倍の大きさの墨俣城型ロボを召喚する。
「現れましたね……!」
ロボの存在を確認すると、クロマグロ型水陸両用鎧装に身を包んだビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)が水上をダッシュする。墨俣城を模したロボは砲台を備えており、そこから漆黒の光線を解き放つ。ビスマスは回避を図り、直撃は免れたが、避けきれなかったものはオーラ防御でなんとか受け流す。そのままの勢いでビスマスは秀吉のいる水上には凍結の属性攻撃を込めた弾を、墨俣城ロボにはトリモチの属性攻撃を込めた弾を、それぞれ鎧装の固定砲台から撃ち込む。
秀吉が跳躍すれば、ロボもまた跳躍する。攻撃は外れはしたが、その動きをトリテレイアは見逃さなかった。
「動作をトレースする以上、索敵は秀吉の感覚に頼らざるを得ない筈」
こちらの攻撃が秀吉にも見えるからこそ、ロボに動きをトレースさせることができる。とすれば……。
トリテレイアは大盾にワイヤーアンカーを接続させると、その怪力とロープワークで振り回し、辺りに大量の水飛沫が舞う。ロボは咄嗟にビームを放つが、秀吉の視界が飛沫によって遮られているせいか、無人の箇所を素通りする。
「なるほど、それなら相手の攻撃の正確さを失わせられる」
アネットは頷き、自身もいくつかの刀剣を念動力で浮かせると、ロボの進路に置く。ロボや秀吉がこちらに向かってきた際に跳弾や軌道修正を行うためだ。ロボは刀剣などお構いなしにこちらに向かってくるとその一つにぶつかる。秀吉はまだ十分な視界を確保できていないことの表れだ。
「では、もう一度」
ビスマスがトリモチの属性攻撃を込めた弾を再度撃ち込む。視界を阻まれた秀吉の動きでは完全に回避することができない。墨俣城ロボは動きを封じられ、城から伸びたアームをでたらめに振り回す。
「動きをトレースする以上、術者が正確な情報を把握していないと充分な効果が得られない……」
自分以外を戦わせることのできるユーベルコードではあるが、ロボが勝手に戦うわけではないので、術者自身も十分に戦況を把握する必要がある。視界を遮られては、持てる能力を発揮することができないという弱点を指摘する。
「その行動パターン、封じさせてもらいましょう」
何度か水飛沫を上げ、視界を遮ったのち、トリテレイアは脚部に装着したフロートとモーターで水上をスライディングするように移動する。ロボに近づきながら腰装甲から特殊電流を流すワイヤ制御隠し腕を出現させると墨俣城ロボの動きを一定時間完全に封じる。
「これで秀吉を相手にできる」
ロボの動きを封じたところで、アネットは狙いを秀吉に定める。霽刀【月祈滄溟】で作った足場を走り抜け切りつけるが、上手く体を弾ませ、高いところに逃げられてしまう。
空中戦となれば相手に分があると判断し、アネットは攻撃手段を変える。換装魔術で素早く武器を持ち替え、緋槍【月花舞狂】を【天帝ノ貫穿槍】を用いて追尾させる。急所に狙いを定め、目標物を高速で追いかけるが、メガリスによって強化されたスピードと反応速度でその攻撃をかわしていく。
「本来は槍用の技だが……」
相手は強敵豊臣秀吉である。持てる全てを出さなければここを突破することは叶わない。槍に限らず他の刀剣も総動員して、アネットは秀吉を追い詰めにかかる。
いくらスピードを強化されたとはいえ、四方八方から高速で追尾され、逃げ道を失う。ならばと強行突破しようと秀吉が刀剣の一つに体当たりすると、その瞬間爆発が起き、さらにはアネットの闘気の鎖によって繋がれていた。これでもう、自由に飛び跳ねることはできない。
「ウルシさん出番ですよ」
ビスマスの言葉と共に漆塗り型グルメツールからスッポン型メカに変形したウルシは、ビスマスが用意したオクラのなめろうをぱくりと食べる。ビスマスの身長の2倍はあろうかという巨大な姿に変形したウルシは、トリモチの属性攻撃の込められたオクラのなめろうビームネットを墨俣城ロボも巻き込む形で秀吉に放つ。完全に動きを止められた秀吉へ、猟兵たちは最後の攻撃を行う。
「あなたを倒して、先に進ませてもらいます」
ビスマスの全武装が秀吉を捉える。トリテレイアの剣が静かに構えられる。アネットが数ある武器の中から霽刀を手にする。
――かくして、隠し将『豊臣秀吉』は最後まで忠義の心を胸に骸の海へと還っていった。
「騎士としての戦い方ではありませんでしたが……」
トリテレイアはそっと目を伏せる。だが、そうでもしなければ勝てなかった相手でもある。ここで猟兵たちが負けるわけにはいかないのだ。エンパイアに生きる全ての民のためにも。
その思いを胸に、猟兵たちは最後の敵――関門海峡の大渦の中心に浮遊し、3つのメガリスの力を高めている強敵に目をやった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『大帝剣『弥助アレキサンダー』』
|
POW : 大帝の剣
単純で重い【両手剣型メガリス『大帝の剣』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 逆賊の十字架
自身の身体部位ひとつを【触れた者の闘志を奪う超巨大肉塊『視肉』】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 闘神の独鈷杵
自身からレベルm半径内の無機物を【無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:みやこなぎ
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●最後の魔軍将
その男は瞑想でもしているように、心静かにそこにいた。
大帝剣『弥助アレキサンダー』。3つのメガリスを操る魔軍将。
彼が浮遊しているすぐ下の海は、弥助を中心に大きな渦が巻き起こっていた。メガリスの一つ『闘神の独鈷杵』の力によって発生したものだ。
「秀吉殿の覚悟を俺は知っている。だからこそ、万に一つの負けも許されないんだ」
そこにあるのは怒りの感情ではない。どこまでも揺るがない強い決意のみ。
だからこそ、隙がない。そして高められたメガリスの力は計り知れない。
――関門海峡を舞台にした、最後の戦いが今始まろうとしていた。
ビスマス・テルマール
●POW
○先制対策
真の姿を解放し
『属性攻撃(酸素)』と『オーラ防御』と『誘導弾』を込め
わたしと同じ姿のダミー弾を『一斉発射』『念動力』で操作しつつ
わたしも弾幕と同技能の実体『残像』を『ダッシュ』でばら蒔き撹乱しつつ接近
大帝の剣を本体に向けて来たら手持ち武装に『属性攻撃(餅)』を込め『怪力・激痛耐性・オーラ防御』で備え
『武器受け』する瞬間
受け流す様に『見切り』海面に背中からダイブ
海面の渦も『地形の利用』で剣と余波への盾にし凌ぎつつ『早業』でUCを攻撃力重視発動
渦伝いに
蒼鉛式焼きかき氷ビーム砲を『範囲攻撃』で『なぎ払い』する様に
海上の実体残像も巻き込み
威力増しでお見舞い
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
●メガリスの使い手
「ようやくここまで辿り着けましたね」
毛利水軍を突破し、弥助を全力で守る秀吉を撃破。連戦の疲れがないわけではないが、そうもいっていられない。
ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)は、ここに来てついに真の姿を解放する。ビスマス結晶の美しさをそのまま体現した幾何学模様の鎧装は光の加減によっては虹色に変化する。
「さあ、猟兵よ、かかってくるがいい。お互いの信念と信念をかけた勝負だ!」
弥助はそう言うなり、ビスマスへと距離を詰めると両手剣型メガリス――大帝の剣を振りかぶる。ビスマスはその動きに備え、酸素属性とオーラ防御を込めた弾丸を一斉発射。誘導弾もこめられたそれを念動力で操れば、弾幕の中、もう一人のビスマスがそこにいるかのように映る。だが、それはダミー。
振りかざした大帝の剣は弾幕の中、空を切るが、まるでモーセの奇跡のように海が割れた。
「あれをまともに食らえばひとたまりもありませんね……」
気を引き締めつつ、ビスマスは水上を駆ける。先ほどの弾幕と同技能の実体が残像として残り、弥助の目を撹乱する。
「同じ手は食わない!」
弥助はビスマスの動きを見切り、再び大帝の剣を振りかざす。ビスマスもまたその攻撃に備え、なめろうフォースセイバーに餅属性を込め弾力を含ませ、怪力を活かして武器受けする。強力な一撃はオーラ防御がなければ凌ぎきれなかったかもしれない。だが、これ以上は持ちこたえられない。
「ならば……!」
ビスマスは今度は力に逆らわず、押し切られる形で海面に背中からダイブする。海中はメガリスによって生じた激しい渦。だが、それもしっかりと頭に入っている。クロマグロ型水陸両用鎧装オーマグロを装着したビスマスにとって渦は脅威ではない。むしろ攻撃への盾ともなってくれる。
渦に逆らわず、流れに乗ってビスマスは攻撃の機会を窺う。
弥助もまたビスマスの姿を探して剣を振るう。弥助が大帝の剣を振りかぶった一瞬の隙に、ビスマスは攻撃力を増した蒼鉛式焼きかき氷ビーム砲をお見舞いする。だが、すぐに弥助が振るった大帝の剣の衝撃がビスマスを襲う。
「なかなかやるな……だが、そうでなくては面白くない!」
傷口を軽く押さえ、それでも楽しそうに弥助は呟くのだった。
成功
🔵🔵🔴
秋穂・紗織
その忠義、その覚悟は素晴らしいのでしょう
でも貴方達はそれで何を成し、どんな明日を紡ごうとしているのか
それを防ぐ為に今まで戦ってきた
受け継ぐから負けられないというのなら
それは私達も同様
「推して参ります。さあ、譲れぬ信念を響かせあいましょうか」
船の残骸、岩場などをジャンプで飛び、UCで従える旋風で空中戦で飛行
間合いを取りつつ見切りで弥助の動き伺い、攻撃挙動を確認
『視肉』へと変化して接触攻撃をしようとするのならば、海の渦の発生させる勢いを空中浮遊で利用し、加速しての回避を
フェイントで緩急つけつつ
こちらからの攻めは、決して触れないように早業+カウンターで斬風飛ばして
また闘志尽きぬよう、歌うように鼓舞を
月夜・玲
さて、君の盾はここに沈んだ
そろそろ決着といこうじゃないか
【オーラ防御】でオーラの盾を多重展開
『視肉』に触れないようにガードしつつ、それを超えてきた攻撃は剣で『なぎ払い』直接触れないように努める
●戦闘
引き続き周囲の船の残骸等を足場に、『念動力』で飛びながら戦闘を行う
全く、海上の戦闘は戦い辛いったらないね
敵の攻撃を躱しながらこっちも反撃開始
【神器複製】を発動
《RE》IncarnationとBlue Birdの複製を作成
108本の複製を『念動力』で操作しながら戦闘
30本を自身の護衛として周囲に残し、『視肉』を弾くように展開
残りの複製は全て別軌道を取らせておいてタイミングを計り一気に『串刺し』にする!
●盾なき剣
「さて、君の盾はここに沈んだ。そろそろ決着といこうじゃないか」
荒れ狂う渦の上に浮かぶ弥助アレキサンダーに対し、月夜・玲(頂の探究者・f01605)は射抜くような赤い瞳でそう語り掛ける。
「その忠義、その覚悟は素晴らしいのでしょう」
秋穂・紗織(木花吐息・f18825)もまた秀吉という盾を失ってなお、信長への忠義のため猟兵たちに立ちはだかる弥助をそう評する。
ここで弥助を逃しては、戦争に勝利したとしても大きな禍根を残すことになる。それだけは絶対に阻止しなければいけない。
「受け継ぐから負けられないというのなら、それは私達も同様」
紗織は天峰白雪を抜刀し、油断なく構える。鍔元に結んだ鈴が涼やかな音を立てる。玲はオーラ防御による盾を多重展開し、攻撃に備える。
「推して参ります。さあ、譲れぬ信念を響かせあいましょうか」
紗織と玲が同時に動く。船の残骸を足場に相手との間合いを図る。
「俺たちの至宝メガリスの力を甘く見ているんじゃないか?」
そう好戦的に笑んだ弥助の身体が急速に変化する。メガリス『逆賊の十字架』の力により、弥助の肩が膨れ上がり、みるみると巨大な『視肉』に変化していく。それは肩から背中へと続き、まるで天使の羽のように彼の背中を覆っていた。
「あれに触れないように気を付けないとね」
翼の如き視肉を背に、まるで飛ぶように海上を浮遊し迫る弥助。玲はオーラの盾でその勢いを削ぐが、翼の如き視肉が伸びて迫ってくると、触れる前に剣で薙ぎ払う。先端を切り払われた視肉は海の渦へと消えていった。足場を気にしながらの戦いは、ひとまず防戦一方を強いられる。
「全く、海上の戦闘は戦い辛いったらないね」
その流れの中、弥助は次に紗織へと迫る。弥助の動きを窺いながら間合いを取っていた紗織は伸びる視肉の動きを見て、弥助の近くの渦へとジャンプ。渦が発生する勢いを逆に利用し、空中浮遊を行いながら加速して回避を試みる。
しばらく回避を続けながら、相手の動きを観察する二人。
「反撃開始といこうか」
玲は【神器複製】で《RE》IncarnationとBlue Bird、二振りの兵器を複製する。その数は合わせて108本。そのうち30本を自身の護衛として念動力で周囲に残し、守りを固める。残りは全て別軌道をとらせて弥助の周りを取り囲む。
「あんたの武器も特製品のようだ。だが、俺の剣とどっちが強いか試してみるか?」
UDCの力を再現した模造神器――その複製が別々の軌道をともない一気に弥助に襲い掛かる!
しかし弥助は落ち着き払い、大帝剣でその多くを打ち払っていく。だがもちろん360度から襲い掛かる攻撃をすべて防ぐことは叶わず。傷ついてなお、弥助は好敵手に対して笑みを浮かべて見せる。
続けざま、紗織が弥助に迫る。従えた旋風で風のように海面を舞い渡る。巻き起こった風が鎌鼬となって弥助の背中の視肉を切り刻む。切り刻まれた視肉が風に乗り、振り払おうとした紗織の腕に付着する。切り刻まれてなお、それは紗織から闘志を奪っていく。
いつもは穏やかな優しい面差しに苦渋の色を浮かべ、紗織は肩で息をする。だが、ここで立ち止まるわけにはいかない。
再び紗織へと伸びる視肉の一撃を、玲の模造神器の複製たちが守る。
「明日を紡ぐのは私たちです。風となって、その野望を打ち払いましょう」
闘志を奪われようと、揺るぎない想いまで消せはしない。
弥助はその言葉に覚悟で応えるように、笑みを浮かべてみせるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アネット・レインフォール
▼心情
さて。強力な一撃を持つ相手にどう戦うか。
力には速度や手数で攻めるのが定石ではあるが――。
…しかし戦争で使用した無色透明の宇宙服、
借りておけばよかったか…?
▼POW
換装用刀剣を念動力で浮かせて足場に。
葬剣もコートにして装着しておく。
先制対策として他の刀剣を眼前に展開し防御用の盾代わりに。
一撃を貰う時は後ろに飛んで威力を逃がすが
吹き飛びながらも大渦は避けて水中へ。
水面下では戦況を冷静に分析しつつ
敵の近くまで行けそうな所まで移動。
居合に構えたら【零斬】で高速に間合いを詰め強襲。
霽刀、誓斧、清槌…と次々と換装し高速連撃で攻めつつ
必要なら念動力で武器の投射や独鈷杵を狙う事も検討する。
アドリブ歓迎
●剣と剣
「さて。強力な一撃を持つ相手にどう戦うか」
大帝の剣の威力は既に実証済み。アネット・レインフォール(剣の異邦人・f01254)は換装用刀剣を念動力で浮かせた足場の上でしばし思案する。
「力には速度や手数で攻めるのが定石ではあるが――」
だが、ここは足場の限られた海の上。常のような動きができるとも限らない。だがそれでも、何か策はあるはずだ。アネットは戦いに備え、変形機構を有する葬剣【逢魔ガ刻】をコートにして装着しておく。
「あんたも剣を使うようだな。それもたくさんの」
弥助がアネットが操るたくさんの刀剣を見て、にやりと笑う。信長への忠義を誓いながら、強敵と戦えることが嬉しいようだ。
「だが、剣はひとつあればいい。それを証明してみせるさ!」
大渦の中心から跳躍し、弥助が大帝の剣を振りかざし、アネットへと迫る。目の前に防御用の盾として展開した刀剣が弥助の強烈な一撃に吹き飛ばされる。アネットへの直撃は避けられたが、このままでは避けることで精一杯だ。
再び振り下ろされた一撃を今度は後ろに飛ぶことで直撃を避け威力を逃がす。その勢いのまま、アネットは水中へと身を投げ出す。
大渦の近くを避け、渦に巻き込まれないよう水中を泳ぎ、冷静に戦況を分析する。大帝の剣の一撃は強力だ。だがそれ故、大きな隙も生まれることもまた事実。
おそらく弥助は渦の中心にいる。水中を移動しながら弥助の近くへと迫る。
水中でも換装用刀剣を足場にし、そこに浮力も利用し念動力で浮かび上がらせる。水飛沫を上げながら再び海上へと姿を現したアネットは、目の前の弥助に対し、素早く居合に構える。
「それぞれ戦い方があることは認める。だが剣は、組み合わせて使うことで無限の可能性が生まれる」
海上を走るように、刀剣を足場に一気に懐まで間合いを詰めると、闘気を纏った神速かつ高威力の一撃が放たれる。その一瞬の間に続けざま、霽刀【月祈滄溟】、誓斧【蒼刻乃輩】、清槌【戦ノ乙女】と次々と換装を行い高速連撃で弥助を攻める。
だがこの攻撃は懐に入り込んでしか使えない。弥助もまた、その隙を逃さず、至近距離のアネットを巨大化した視肉の腕で殴り飛ばす。
「……確かに、そのようだ」
たくさんの武器の無限の可能性に、弥助もまた納得せざるを得ない。
視肉の攻撃を受け、アネットは闘志を奪われ負傷するが、弥助の懐への一撃もまた大きかった。
成功
🔵🔵🔴
トリテレイア・ゼロナイン
(引き続き●防具改造で脚部にフロート、モーター装備
●スライディングするように水上移動)
友の覚悟を受け取り、相対するその覚悟は敵ながら見事
ですが、「その剣」だけは受け容れがたいのです
主に勝利を捧げんが為に振るうその剣、これ以上の使用は阻ませて頂きます
大渦の流れをセンサーでの●情報収集と海洋知識(●世界知識)から●見切り乗りこなしつつ、大帝の剣の一撃が迫ったら全格納銃器で水面を●なぎ払い掃射して水飛沫で●目潰し
同時にワイヤーアンカーで繋いだ大盾を「錨」とし、重量によるブレーキと●怪力による急速方向転換ドリフトで回避
UCを発動、向上したスピードで接近、迎撃の剣を●武器受けで受け流し鉄拳を叩き込みます
●主に捧げる剣
「友の覚悟を受け取り、相対するその覚悟は敵ながら見事ですが、「その剣」だけは受け容れがたいのです」
騎士として、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は弥助の覚悟と想いの強さを称賛する。だが、やはり騎士として、サムライエンパイアを混乱に陥れようとするその行いを許すことはできない。
「主に勝利を捧げんが為に振るうその剣、これ以上の使用は阻ませて頂きます」
「お互いの覚悟と覚悟のぶつかり合い……譲れないものをかけて戦うだけだ」
身体のあちこちに傷を負いながらも、弥助に悲愴感はない。万に一つも負けられないという彼の覚悟の表れだろう。
トリテレイアは大渦の流れをセンサーの情報収集で読み取り、海洋知識も活かしその波を脚部のフロートとモーターで乗りこなす。この大渦も未知の段階では脅威だが、その潮の流れを理解すれば、攻撃や防御において有利になる。
「全ては信長様の為に……!」
弥助が海上を走り、大帝の剣を振りかざしトリテレイアに迫る。その動きを予想していたトリテレイアは肩や両腕、頭部に格納されている銃器を同時に展開。一斉に水面を薙ぎ払うように掃射すると、激しく舞い散る水飛沫が弥助の目を眩ませる。目標を視認できず、大帝の剣は空しく水面に突き刺さる。だがその威力で波が起き、トリテレイアの身体が激しく揺さぶられる。すぐさま内臓式のワイヤーアンカーで繋いだ大盾を錨のように海に沈める。巻き起こる波を味方に、再び迫る弥助の一撃を急速方向転換ドリフトで回避する。
「騎士らしくないとお思いでしょうか」
どことなく自虐的な響きでトリテレイアはぽつりとこぼす。データに組み込まれていた騎士道物語。それを行動基準にしているが、現実はそう上手くはいかない。目的のためならば手段を選んでいられない。理想と現実の溝は深い。
それでも。彼は騎士なのだ。
「あんたの理想がどうかは知らないが……理想だけでは大切なものを守れないのも事実」
秀吉を盾にしてでも、譲れないものが弥助にもあったのだ。
弥助の覚悟を受け止め、トリテレイアも全力で挑む。このひと月、数えきれないほどの戦場を駆け抜けたからこそ、絶対に譲れないものがある。
格納銃器を強制的に排除し、トリテレイアは真の機械騎士の姿に覚醒する。スピードや回避、防御能力が飛躍的に上昇した近接戦闘形態となったトリテレイアは、その速さを活かし、あっという間に弥助に迫る。弥助もまた覚悟をもって大帝の剣を構える。
弥助の放った渾身の一撃も、近接戦闘に特化したトリテレイアにとってはもはや脅威ではなかった。力を削ぐように長剣で受け流すと、正真正銘小細工なしの鉄拳を叩き込む。
「これが私の騎士道です……!」
鋼の騎士として、トリテレイアはこれからも歩み続けるのだ。
「……信長様、秀吉殿、すまな……」
最後の言葉を発するより早く、弥助アレキサンダーは海の大渦へと姿を消した。しばらくすると大渦は収まり、海面は静けさを取り戻す。
――こうして関門海峡を舞台にした戦いはようやく幕を閉じたのだった。
成功
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