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エンパイアウォー㉑~海峡と秘されし将と大帝剣

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #魔軍将 #弥助アレキサンダー

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 進行するエンパイアウォー。
 ヴェルタール・バトラー(ウォーマシンの鎧装騎兵・f05099)の新たな予知は、魔軍将……大帝剣『弥助アレキサンダー』の居場所を伝えるものであった。
 しかし、弥助は、今までの魔軍将とは少し趣が異なっているという。
「これまでの戦いと異なる点は、立ちはだかる敵が複数存在するという事でございます」
 まず、『関門海峡』の海上にて、猟兵を阻むのは、『毛利水軍』。彼らはオブリビオンや怨霊ではなく、一般人だ。
「弥助は『メガリス』と呼ばれる三種の渡来人の秘宝を用います。その1つ、『大帝の剣』の力により、毛利水軍の武士たちに洗脳を施し、『猟兵は敵である』と刷り込んだのでございます」
 軍船を操って攻めてくるが、オブリビオンや猟兵に比べて戦闘能力は低い。
 倒す事自体は比較的容易いが、一般人の犠牲を出すのは、あまり好ましくはないだろう。
 出来るなら、生かしたまま無力化して欲しい、というのが、ヴェルタールの望みだった。
 そして第二の関門は、隠し将『豊臣秀吉』。
「他者との意志疎通を『フェン』というワードだけで行いますが、幸い、どなたでも何を言っているのか理解できるようでございます」
 外見こそ少々風変わりだが、忠義の士であるようだ。
「秀吉は、メガリス『逆賊の十字架』の加護を受け、スピードと反応速度を強化されています。関門海峡の海上を、ゴムまりのように飛び跳ねながら、あらゆる方向からの弥助への攻撃を、超高速で受け止めるようです」
 したがって、秀吉を倒さない限り、弥助に一矢報いる事さえ難しい。
 そして、その2つを突破して初めて、弥助と相対する事が可能となる。
「弥助は、メガリス『闘神の独鈷杵』の力によって発生した『関門海峡の大渦』の中心に浮遊しながら、3つのメガリスの力を高めています」
 弥助は水上を浮遊しつつ、3つのメガリスを用いて戦う。
「いずれの戦いも海上で行われます。ゆえに、海の上でも問題なく戦闘が出来るよう、何らかの準備が必要となるでしょう。そしてもう1つ重要なのは、秀吉と弥助は、確実に先制攻撃を決めてくるという事でございます」
 敵のユーベルコードをしのぐ方法を用意しなければ、一方的に返り討ちに遭うのは必定。
「しかしながら、これまでも戦いを突破してきた皆様です。今回も、必ずや敵をバーンと! 討ち取る事ができると、信じておりますよ」


七尾マサムネ
 恐るべき魔軍将、二段構え。フェンフェン。

●注意点その1
 大帝剣『弥助アレキサンダー』および隠し将『豊臣秀吉』は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼らを攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

●注意点その2
 今回は、三章構成のシナリオになっています。
 すべての章で、海の上で戦う事になりますので、どうやって海の上で戦うか、プレイングに明記してください。
 また、判定の結果や、挑戦人数の状況によっては、全てのプレイングを採用出来ない場合がございます。

 それでは、みなさまの参戦、お待ちしております。フェンフェン。
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第1章 冒険 『毛利水軍を突破せよ』

POW   :    邪魔する船をひっくり返すなど、力任せに毛利水軍を突破します。

SPD   :    毛利水軍の間隙を縫うように移動し、戦う事無く突破します。

WIZ   :    毛利水軍の配置、天候、潮の流れ、指揮官の作戦などを読み取り、裏をかいて突破します。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

デナイル・ヒステリカル
まずは毛利水軍をどうするか、ですね。
船と船の間隔はどの程度ですか?
なるほど……試算完了。突破は難しくないものと判断します。

その上でこの戦区での勝利条件を。
彼ら水軍は洗脳状態にあり、その戦闘能力を残したままでの進撃は後に挟撃される恐れが在ります。

洗脳を解くことが出来れば最善ですが……大帝剣の力が未知である以上、解析に時間がかかる事が懸念されます。

やはり出来得る限り拘束、行動不能な状態にするのが良いでしょう。

UC:オーバークロックを始動
自身の体を雷へと変換し移動能力を強化
目にも留まらぬ速さで船から船へと飛び移ります
その余波で弾ける雷を洗脳状態の人々へ浴びせ、一時的に行動不能へ陥っていただきましょう


木元・祭莉
アンちゃん(f16565)と!

村上水軍に続いて、毛利水軍かー。
ホント、お騒がせだなあ、信長軍。

天下自在符を見せ小舟借りて、近くまで移動。
そこから空中浮遊して、囮的な空中戦を仕掛ける!

空中で、如意な棒をちゃきんと。
ダッシュ&ジャンプにダンス織り交ぜ、存在感マシマシな演舞(武)開始っ♪

棒を振るいながら舞い踊り、範囲の衝撃波による失神(気絶)攻撃を仕掛ける。
飛び道具の攻撃は、武器受け&盾受けで跳ね返す。

移動の先陣切って、中心でパフォーマンスを続け、殿軍として進軍する。
歌って踊って、味方の身も心も奮い立たせる、おいらオンステージ!

秀吉と弥助に会いたい。
どうしてそんなに信長がイイのか、聞いてみたいし!


木元・杏
まつりん(f16554)と

毛利水軍は村上水軍の縁者多い
瀬戸内海で取った村上水軍旗持っていく

機動力と防御力備えた関舟を貸りる
漕ぎ手はUCのメイドさんズ
全速で漕いで?

事前に徳川水軍から毛利方の武将情報を収集し
村上縁者の武将舟に向かって一直線

舟にオーラを纏わせオーラ&拠点のW防御
戦闘は最低限
まつりんが囮で引き付けてくれる

指揮官に旗を見せ
コミュ力も発揮し
少しでも洗脳が溶けるよう祈りながら話しかける
旗、返しに来た、話を聞いて

村上水軍の霊が織田方に利用された事
簡潔に伝える

旗は貴方達の先祖の誇り
貴方達の誇り
まだ洗脳は解けなくても
これだけは返したい

うさみみメイドさん、相手の舟に飛び移り
舟に旗立てて返してきて



 その日、関門海峡を翔ける雷があった。
 サムライエンパイアの大気を焼き、光を放つは、デナイル・ヒステリカル(架空存在の電脳魔術士・f03357)。己が身に稲妻をまとい、宙を奔る。
 デナイルの視線の先には、毛利水軍の軍船が、もう見えている。
 陸地から毛利水軍までの距離。船同士の間隔。そして海上の気象状況をも加味した上で、デナイルは勝算を見出したのである。
 稲妻を海上から追いかけるのは、木元・祭莉(サムシングライクテンダネスハーフ・f16554)達。
 道中借りうけた舟に乗り、海を行く。天下自在符には、こういう時にこそ役立ってもらわねば。
「村上水軍に続いて、毛利水軍かー。ホント、お騒がせだなあ、信長軍」
 全速力で波をかき分けるこの船の選考は、木元・杏(ぷろでゅーさー・あん・f16565)が担当した。機動力と防御力を備えた中型の船……関船だ。
 舟体が鎧のようにまとっているのは、杏のオーラである。
漕ぎ手は、増員して動員した、うさみみメイドさん達。全速で、毛利水軍の舟に向かう。目的は、村上水軍の縁者である武将の船。
 杏の知識によれば、毛利と村上の水軍には縁のある者が多い。そして、事前に味方である徳川水軍から、毛利方の武将の情報を集めていたのである。
「敵襲!」
 水軍の勇ましき武士達が、デナイル達を迎え討たんと態勢を整え始める。
 こちらが敵……猟兵である事は看破されているようだ。しかし、戦場への誇りに満ちたはずの瞳は、今は曇り、正気とはいえない。
 とはいえ、この戦闘能力を残したままで進撃すれば、後に挟撃される恐れが在る。
(「ここで洗脳を解くことが出来れば最善ですが」)
 だが、弥助の使う『大帝の剣』の力は未知。短時間での解析は難しいと、デナイルは判断せざるを得なかった。
 前線での荒事は祭莉達に任せるとして、まず戦端を開く前に、杏は敵指揮官に旗を見せた。村上水軍のものだ。
「何の真似か!」
「旗、返しに来た、話を聞いて」
 杏は、村上水軍の霊が織田信長方に利用された事を、簡潔に伝えた。少しでも洗脳がとけるよう、祈りながら。デナイルも、推移を見守る。
「旗は貴方達の先祖の誇り、貴方達の誇り。まだ洗脳は解けなくてもこれだけは返したい」
「むう……」
「うさみみメイドさん、相手の舟に飛び移って、舟に旗立てて返してきて」
 らじゃー、と、ひょいっ、と飛び乗り、お役目を果たすメイドさん。
 杏の説得、そして行動は、水軍に動揺をもたらした。
「猟兵は敵……しかしこれは……ううむ」
 縁と義、そして洗脳の強制力の板挟みになる指揮官。
 敵水軍の動きが、明らかに停滞した。
 その一方で、祭莉の目から見ても、洗脳の束縛は強かった。しかし、積極的に戦闘を行う事もないようだ。
「アンちゃん、今なら簡単に大人しくなってもらえそうー」
 祭莉は、ここまで運んできてくれた船にお礼を告げると、空中を浮遊し、先陣を切った。
「なんと!?」
 驚愕する水軍の頭上で、祭莉は、『如意みたいな棒』をちゃきんと伸ばして構えた。
 疾走と跳躍。そこに舞踏を織り交ぜる。全身を使って躍動する祭莉の存在感に、水軍たちの注目が引きつけられる。
「天狗か!?」
「かの源義経公の再来では?」
 祭莉は棒を振るいながら舞い踊り、衝撃波を振りまき、相手を気絶させる。
 その鮮やかな手並みを見たデナイルは、自らも速やかに行動に移った。
「失礼します」
「ぐあっ!」
「何っ!?」
 船から船へと。次々に、飛び移るデナイル。
 デナイルが通過するたび、弾ける雷が、水軍の面々を貫く。次々と力を失い、その場に倒れていく。
 息はある。一般人が一時的に行動不能に陥るレベルまで、雷の出力を制御したのである。相手の抵抗が弱かった事もあり、作戦は速やかに遂行された。
 電光石火の速度で飛び回るデナイルを見送り、殿を務める祭莉。
 相手を無力化させるだけでなく、歌と踊りを続けて、味方の身も心も奮い立たせる。戦なれども、命奪わぬ以上、楽しく、賑やかに。祭莉・オンステージ!
「こ、降参だ……その戦いぶり、見事」
 指揮官が意識を手放したのは、誰よりも後であった。彼らが目覚める前に大帝剣を倒し、洗脳を解けば、万事問題ないだろう。
 さしあたって、周囲の制圧が完了した事を確認したデナイルは、一隻の船へと降り立った。
 この後に控える強敵に備え、戦力を温存しなければ。
「おかえり、まつりん」
 再び、杏の待つ船に戻った祭莉は、この先に待つ秀吉、そして弥助に思いをはせた。
「会ってみたいなぁー。どうしてそんなに信長がイイのか、聞いてみたいし!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『隠し将『豊臣秀吉』』

POW   :    墨俣一夜城
自身の身長の2倍の【墨俣城型ロボ】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD   :    猿玉变化
自身の肉体を【バウンドモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    グレイズビーム
【腹部のスペードマーク】から【漆黒の光線】を放ち、【麻痺】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:フジキチ

👑4
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「フェンフェーン」
 風変わりな鳴き声が聞こえてくる。
 海上で、縦横無尽に跳ねまわる黒い毛玉……いや、『豊臣秀吉』その人だ。
 弥助のメガリスの1種、『逆賊の十字架』の加護を受けたその身は、スピードと反応速度を極度に強化された状態にある。
 その技とは。
「フェン!」
 かの墨俣城型ロボを呼び。
「フェフェン!」
 自らを跳ねまわる球体に変えて、伸縮自在!
「フェン、フェーン!」
 そして、腹部に刻まれし謎のスペードマークから放たれるは、漆黒の光線!
 挑んでくる猟兵と同じユーベルコードの属性で繰り出される攻撃は、絶対先制の力。
 相手の攻撃をいかにしのぎ、反撃に転じるか……猟兵の実力はもちろん、技術、経験が試される。
 加えて、ここは海上。いかにして『足場』を確保して相手と戦うかも、重要である。
「フェン、フェフェン!」
 秀吉が猛る。弥助への攻撃は、塵芥1つ通さぬと!
デナイル・ヒステリカル
伸縮性と弾力性の拡張。それらを利用した”跳ね回る”攻撃。
縦横無尽に駆け巡り、向かってくる体当たり。

さらに敵は速度が強化された状態です。
見てから反応するのでは間に合わない事が予想されます。

では敵の攻撃を見る前からその方向が分かっていれば、どうでしょうか?

パチンと指を鳴らし、自身を中心とした微弱な電磁波のドームを形成します
それは僕の能力で可能な限りの大きさを維持し、内部に存在する物体の構造……反射角を読み取ります

収集した情報を演算、敵の弾む方向を事前に予測して見切りの精度を上昇。初撃に対応しましょう。

UC:オーバークロックを起動
攻撃を避けると同時にこちらも戦闘速度を引き上げ、雷撃での攻勢を試みます



 虚空を蹴り、猟兵を待ち構える豊臣秀吉。
「フェン、フェン!」
 揺れる毛利水軍の船。
 デナイル・ヒステリカルは、秀吉を注視し、その実力を解析していた。
 伸縮性と弾力性の拡張。それらを利用した『跳ね回る』攻撃。海上すら縦横無尽に駆け巡り、繰り出される体当たり。
 加えて、外部要因……メガリス『逆賊の十字架』により、速度と反応速度が強化された状態。
 デナイルのユーベルコードによる速力をもってしても、視覚で捉えてから反応していては、間に合わないかもしれぬ。
 だが。
「攻撃を見る前からその方向が分かっていれば、どうでしょうか?」
 ぱちん、とデナイルが指を鳴らした。すると、周囲に微弱な電磁波のドームが展開されていくではないか。
「フェン?」
 原理はわからずとも、秀吉にも、変化自体はわかったようだ。
 だが、罠があるとわかっていても、秀吉は行く。立ち止まっていては、弥助を、ひいては信長を守ることなどできはしないのだから。
「フェン、フェーン!」
 猿玉が、来る。
 超加速と超弾力。大きく伸びて来た秀吉の上半身が、デナイルを直撃する……はずだった。
「フェン!?!?」
 秀吉が叩いたのは、海面。
 デナイルが展開した電磁波のドームは、内部に存在する物体の構造……この場合は秀吉だ……の情報を収集、反射角を読み取っていた。
 それをデナイルは、装備のリソースも投じて演算。敵の弾む方向を予測して、見切りの精度を上昇させたのだ。
 そうして初撃をかわし切ったデナイルは、雷光を放ち、戻りゆく秀吉を追いかけた。
 急接近した青白の雷が、黒の獣を貫く。
「フェン……!」
 見事……!
 デナイルの対抗策を称賛しながら。
 弾ける雷の残滓を振りまいて、秀吉が落水した。

成功 🔵​🔵​🔴​

木元・杏
まつりん(f16554)と

足場は関船。オーラで防御し破壊を防ぐ

ん、まつりんには赤いハチマキ
勇気と気合い込める

猿玉変化、ゴムの要領ね
動きに集中し第六感を働かせ
伸びてくる肉体を見切り
鎖鎌に象った灯る陽光を肉体に投げて武器受け、そのまま鎖を絡ませ一時的に動きを封じる

うさみみメイドさん行って?
メイドさんは鎖を足場に肉体へ飛び乗り
戻る肉体の勢いにのせて(不足分は助走つけ)、秀吉の顔面に目潰しパンチ

UC発動
メイドさん達が再び関船漕いで
弥助方向へと全速で突破狙う
秀吉は弥助の盾
きっとこちらに向かって来る
その隙を、まつりん狙って

秀吉に近接したら移動止め
メイドさん達も飛び出し
一斉攻撃の高火力で秀吉の防御を突き破る


木元・祭莉
引き続きアンちゃん(f16565)と。

次は秀吉!
わ、ホントだ、フェンフェンしか言ってないけど意味わかるー!
『ここを通りたくば、儂を倒して行け』?
おぉー!
わかった、全力で倒しに行くね!(にぱ)

【POW】
アンちゃんに赤い陣羽織(救命具)着せたら、敵の出方を窺う。
墨俣城ロボ出たー!
海上なのに、城。
……うん。ココが勝負どころ!

城ロボが海上で戦えるってコトは、ジェット噴射かな?
それなら。
空中浮遊でおびき寄せ、宙を飛んだトコロに、低空から噴射孔を狙って「部位破壊」!
飛べない城は、沈む定め也!

お城を踏み台にジャンプ!
秀吉との空中戦は、幻扇乱舞からの拳!

……二人で来ればよかったんだよ。キミたちも。
次は弥助だ!


ガーネット・グレイローズ
メガリスに三種の神器、聞き慣れない言葉だな。それよりあのフェンフェン言ってる毛玉が太閤豊臣秀吉だと? 信じられん……。だが、奴を倒さなければ先には進めないな。こちらも全力でいくぞ!

【海戦】
そちらがロボなら、私は船だ!
毛玉の体当たり軌道を〈第六感〉で感知。クロスグレイブの〈クイックドロウ〉で迎撃して先制攻撃を凌ぐ。そして【ブレイカーシップ・ブレイブナイツ】を発動し、48機の自律式宇宙船を召喚。その船体を足場にしながら〈ジャンプ〉〈空中戦〉技能を活用して飛び回りながら戦うぞ。シップから砲撃の〈援護射撃〉を受けながら秀吉に近付き、妖刀アカツキと躯丸の二刀流で接近戦を挑む!

※アドリブ・連携歓迎です。



 不安定な海上。
 木元・祭莉と木元・杏の足代わりとなるのは、関船。
 船体は杏のオーラで守られているから、ちょっとやそっとでは壊れまい。これから始まる戦いが、いかに激しくとも。
「フェン……フェン……」
 新たに加勢してきたガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は、 周囲に立ち込める、得体の知れない魔力を感知していた。海風に運ばれて来る、謎の声とともに。
 魔力の正体は、メガリス、と呼ばれる物であろう。もっとも、ガーネットとしては聞き慣れぬ類の言葉である。
「それより」
 今大事なのは、
「フェン、フェフェン!」
「あのフェンフェン言ってる毛玉が太閤豊臣秀吉だと? 信じられん……」
 ガーネットが、思わず半目になりかける。
 海上にたたずむ、黒き獣。信長の忠臣が1人にして、隠し将、豊臣秀吉。
「フェン、フェン!」
「わ、ホントだ、フェンフェンしか言ってないけど意味わかるー! えーと、『ここを通りたくば、儂を倒して行け』?」
「フェン!」
 祭莉の解釈を肯定するように、秀吉が鳴いた。
「フェンフェン!」
「おぉー! わかった、全力で倒しに行くね!」
 にぱっ、と笑顔をのぞかせる祭莉。
 杏に赤い陣羽織……救命具を着せると、祭莉は、敵の出方を窺った。
 代わりに祭莉には、赤いはちまきが託された。杏の勇気と気合いをこめて。
 きょうだいの絆を感じてか、うなずく秀吉。だが、手心を加えるつもりはない。
「フェフェン!」
 秀吉が両腕を高く掲げると、海が鳴動を始めた。
 海面を突き破って出現したのは、城……いや、城の形をした巨大な人型のカラクリ……すなわち、ロボットだった。
「墨俣城ロボ出たー!」
 降り注ぐ水しぶきには構わず、祭莉が興奮した。
 それにしても、海上なのに、城。
 そしてロボ……。
「……うん。ココが勝負どころ!」
 色々飲み込んだ。
 全身から海水の排出を終えた城ロボへと、祭莉が浮遊して接近を試みる。
 それに対応すべく、ごうっ、と轟音が上がった。体に搭載された噴射装置が稼働し、城ロボの巨体が、飛行を始めたのだ。
 祭莉を追撃する。後方で控える秀吉が拳を握ると、ロボがその動きをなぞる。巨大パンチが来る。
 しかし、小回りでは、祭莉の方が上だ。
 あえて速度を落として相手をやり過ごすと、足裏の推進装置に狙いを定めた。
「ていやー!」
 破壊する。
 ジェットとはまた別の火が噴き出し、不穏な色の煙が上がる。
 推進力を失った城ロボは、海上に不時着せざるを得なかった。
「飛べない城は、沈む定め也!」
 祭莉が勝ち鬨を上げるのを見届けたガーネットが、反攻に打って出ようとした時だった。
 秀吉が、動きを見せた。
「フェンフェン!」
 城で駄目ならば、自身でお相手しよう。ぐぐっ、と四肢に力をこめる秀吉。
「猿玉変化、ゴムの要領ね」
 敵の動きを注視する杏。
 来る。
 世にも強力な毛玉と化した秀吉、その両腕が更に伸長し、杏へと急速接近。
 だが、杏の体を、第六感が動かした。伸びて来た秀吉の腕を、すんでの所でかわす。
 戻り行く秀吉アームが、ただ無為に帰還するつもりはなかった。軌道上にガーネットを捉え、そちらに打撃するつもりだ。
 だが、ガーネットも、ただ座して見ていたわけではない。
 軌道を、研ぎ澄ました第六感で感知。クロスグレイブによるクイックドロウで迎撃した。
 そこに、杏が、追撃を投じる。鎖鎌の形を取った『灯る陽光』だ。
 そのままぐるりと鎖が巻き付き、両腕を絡めとった。
「フェン!」
 このままではいけない。秀吉が、腕を戻しつつ、鎖を引きちぎろうとする。
 だが腕の上に、小さな影。うさみみメイドさんが、飛び乗っていた。颯爽と。
 腕が秀吉の元に戻っていく、その勢いさえも味方につけて。
 うさみみメイドさんが、秀吉の顔面に、パンチを食らわせた。しかも、目潰しというおまけ付きで。
「フェェェン……!」
 手痛い反撃を喰らい、仰け反る秀吉。
 その隙を、杏は逃さなかった。うさみみメイドさんを大増殖させると、全員で関船を漕いだ。
 目指すは……弥助!
「フェフェン!」
 ぐぅん! 強引に体勢を立て直すと、秀吉が虚空を蹴った。
 白い水蒸気の輪をくぐって、船尾に肉薄する秀吉。その双眸からは、「弥助殿の元には絶対近づかせぬ」という強い意志がほとばしっている。
 しかし、弥助への義の心こそ、杏の思惑通りであった。
「待て待てー!!」
 祭莉だ。海中に半ば没した城ロボを踏み台にして、大跳躍してきたのだ。
 宙を翔ける祭莉の袖から、扇の幻影がはらはらと零れ落ちる。
 祭莉の意志を受け、乱れ舞う扇。両腕を交叉させて防御する秀吉の周りで、扇が爆発する。
 ぼっ、と煙の中から飛び出した秀吉を、祭莉の拳が撃ち抜いた。
「フェン……!」
 一直線に海面に叩きつけられ、バウンドする秀吉。
 何とか両手で海をつかむようにして勢いを殺し、顔を上げたところに、杏の指揮するメイドさん達が飛びかかってきた。
 一度つかんだ攻撃のチャンスは逃さない。一斉攻撃の高火力。
 チームうさみみメイドさんによる総攻撃が、秀吉の守りを突破し、強靭な体を傷つけていく。
 ここぞとばかり、ガーネットが畳みかけた。
「そちらがロボなら、私は船だ!」
 ガーネットの背後の空間から、次々と船が召喚された。その数、48機。
 自律式小型宇宙船……船は船でも、宇宙という海を渡る船だ。祭莉の歓声が聞こえる。
「行くぞ太閤!」
 ガーネットは、飛空する小型宇宙船を足場として疾駆すると、秀吉の元に接近。
 シップは、空の道となるだけでなく、自ら砲撃を行い、ガーネットの進行を援護。
「フェンフェン!」
「いざ尋常に!」
 秀吉に躍りかかったガーネットの手には、2つの閃き。
 片手に妖刀アカツキ。片手に躰丸。
 片や赤く、片や白い。二色の刀身が、黒き毛玉を刻んだ。
 手ごたえは、あった。
「フェフェン……!」
 これは、猟兵との真っ向からの相対の結果。ならば、甘んじて敗北を受け入れよう。
 秀吉が、全身の力を抜いた。
 既に、傷を受けた身だ。無理もここまで。体を、四肢の先から順に消滅させながら、海中に没していく。
「……二人で来ればよかったんだよ。キミたちも」
 そうつぶやいて、ぐるん、と祭莉が、首を回した。
 その視線の先に、弥助がいる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『大帝剣『弥助アレキサンダー』』

POW   :    大帝の剣
単純で重い【両手剣型メガリス『大帝の剣』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    逆賊の十字架
自身の身体部位ひとつを【触れた者の闘志を奪う超巨大肉塊『視肉』】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ   :    闘神の独鈷杵
自身からレベルm半径内の無機物を【無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。

イラスト:みやこなぎ

👑5
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「秀吉殿を退けるとはな」
 関門海峡の大渦の中心。浮遊する、弥助・アレキサンダー。
 その身には、3つのメガリス。
 豊臣秀吉を強化した、『逆賊の十字架』。
 この大渦を作り出している『闘神の独鈷杵』。
 そして、毛利水軍を洗脳し、自身の2つ名ともなっている『大帝の剣』。
 間接的に猟兵達の行く手を阻んできた力が、ここに、結集している。
「さあ、出し惜しみはなし。メガリスの大盤振る舞いだ。秀吉殿が受けた分の借りまで、お返ししてやるぜ」
 弥助が、剣をかざした。
ガーネット・グレイローズ
※連携・アドリブ歓迎
引き続き、【ブレイカーシップ・ブレイブナイツ】を
発動させて戦闘。
「……なんだ、あの肉の塊は!」
まずは『視肉』の様子を注意深く観察し、攻撃を敢えて数機に受けさせ、
特性を確かめる。

その後<戦闘知識>で艦隊に砲撃の指令を与え、<援護射撃>の態勢を整える。
だが砲撃だけでは弥助本体を攻撃できないだろう。<ジャンプ><空中戦>の技能を応用して船の上を移動、<念動力>で鋼糸を操り、糸鋸のように
高速震動させて「視肉」を切り裂く<鎧無視攻撃>だ。
「視肉」を切り崩すことに成功したら、露わになった弥助本体に
ブラッドエーテルによる<衝撃波>と<生命力吸収>の波動を叩き込む!



 小型スペースシップの上に立ちながら、ガーネット・グレイローズは敵を見つめた。
「……なんだ、あの肉の塊は!」
 ガーネットの来訪に対し弥助は、『闘神の十字架』で左腕を媒介に、巨大な肉塊に変異させたのだ。
 その膨張した体積は、全身を覆い隠す勢い。何より、あちこちからのぞく目玉が、見る者の生理的嫌悪感を呼び起こす。
「見てくれは少々悪いが、威力はお墨付きだぜ」
 弥助が、左腕『だったもの』を振るった。
 ガーネットは、ただ、避けた。
 そしてその判断は正しかった。直前までガーネットのいた場所、足場となっていたシップが、視肉に『喰われた』。
 肉塊が波のように押し寄せると、戦意どころか、船体を丸のみしたのである。
「行先は、骸の海か、それとも……」
 ガーネットの背筋に、怖気が走る。
 無限に喰う事が出来るとも伝承される視肉が、他のものを喰らう様は、異様そのもの。
 次々と、小型船が餌食になっていく様子を、ガーネットはただ見守るしか……。
「……猟兵、試してるな?」
「お見通しというわけか」
 弥助に狙いを看破され、ガーネットが苦笑する。
「そう、その視肉の力を確かめさせてもらっていた。そしてここからが、反撃だ」
 ガーネットが手をかざすと、残存の小型船団が、一斉に砲口を弥助に……視肉に向けた。
「当てられるか?」
 そう告げる弥助に、隙はない。そう見えた。
「当てるさ」
 波打つようにして、視肉が迫る。
 ガーネットは船体を蹴り、次々と足場を変えた。その動きは、弥助の周りを巡るようなものだ。
 ガーネットの後に続くのは、銀の軌跡。念動で操作された鋼糸が、弥助を包囲していた。
 ガーネットが手を引くと、糸が視肉に食い込んだ。糸自体が高速振動し、肉の中へ沈んでいく。
 ぶしゅっ、と体液を溢れさせながら、視肉が切り刻まれていく。名実ともにただの肉塊と成り果てたそれが、弥助から分離していく。崩れるように。
 これこそ、ガーネットの望んでいた瞬間だった。その身からオーラが噴出する。
 露わになった弥助本体に、生命力すら奪取する波動が叩き込まれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

デナイル・ヒステリカル
渦潮は距離を取る事で影響を抑えられそうですが、雷霆に距離の制限はありません。
敵と距離を置く僕が防ぐべき初撃はこれでしょう。

単純な雷による攻撃ならば僕の得意とするところ。
対策は幾つでも思い付きます。

しかし今回はオブリビオンの中でも将であるアレキサンダーが相手。
並大抵の対策では押しきられる可能性があります。

……出し惜しむ場面では、ない。

真の姿を解放。体から色が抜け落ちて肌がひび割れ、その奥から緑光が漏れます。

この形態の恩恵は出力の上昇。
敵の雷霆をコチラの雷で受け流し、被害を最小限へ留めます。

UCをチャージ
狙いはメガリスを保持する、敵の左手
電子精霊の弾丸ならば変換はされません
この一撃はキツいですよ



 デナイル・ヒステリカルへと弥助が突き出したのは、メガリス『闘神の独鈷杵』。
「秀吉殿を倒した相手だ。出し惜しみは出来ないぜ」
 左手より迸る霊力が、弥助の足下、渦へと注ぎ込まれると、ばちり、と雷を帯びた。周囲の渦潮が、雷撃発生装置と化したのだ。
 雷の力は、デナイル自身がよく理解している。攻撃距離に実質、制限はない。中途半端な速力では、すぐに足を囚われ、焼き尽くされてしまう事だろう。
 一方で、対策もデナイルには思いつく。とは言え、魔軍将の力で放たれる雷だ。その出力や威力は、法則や対策すら凌駕する事も、容易に想定できた。
 ならば。
 すぅっ、と、デナイルの体から、色が抜け落ちた。
 肌がひび割れ、その奥から光がこぼれ落ちる。緑の輝き……これこそ、デナイルの真なる姿。
「それが、猟兵の奥の手ってわけか」
 弥助が、かっ、と双眸を見開いた。渦潮が、一斉に雷撃を迸らせる。
 乱舞、というのも生易しい。空間そのものを書き換えんばかりの激しい軌跡が、デナイルの視界を塗りつぶしていく。
 対するデナイルが、雷光の中を駆け抜ける。上昇した出力をいかんなく発揮し、同じ雷をもって相手の雷霆を受け流す事を試みた。
 同じ属性、しかし、パワーではやはり向こうの方が上。
 やがて、敵の雷が、止む。
「……ほう?」
 弥助が、感心したような声を漏らした。
 一旦矛を収めた雷撃の渦、その後に立つデナイルの姿を確認して。
 あれだけの雷祭りだ。デナイルの損傷も、ゼロではない。だが、致命は避けた。そして、デナイルは既に、ガンへのチャージを終えている。
「この一撃は、キツいですよ」
 宣言から遅れる事、刹那。
 しかして実質的には同時、と言えるタイミングで、弥助の左腕が弾けた。
 装填・発射された電子精霊の弾丸が、対象を貫いたのだ。
「っと!」
 手を離れ、宙に円を描く独鈷杵を、とっさに口にくわえる弥助。
 ふっ、と笑みがこぼれる。やるな、と、デナイルを称えるように。

成功 🔵​🔵​🔴​

木元・杏
まつりん(f16554)と
真の姿開放
瞳が青色に
うさみみメイドさんは大剣を持つ

関船の後方に立つ
弥助が来る姿掴み易い距離へ

弥助が近接し一撃放つ前に
大剣にした灯る陽光で船を叩き割る
大小の破片はオーラ付の天然の盾
これで弥助の一撃を防御

破片を蹴りジャンプ
弥助と距離を置きUC発動
2羽の透明の大鷹さん
片羽でフェイント
片羽は弥助に突撃し海に落とし
弥助の隙を作って?

海に浮く破片は足場に
メカたまこ沢山いても大丈夫
メイドさんはメカたまこと突撃ね?

まつりん、行こ
二人で力を合わせれば、無敵

大剣で視肉化した弥助の身体を狙う
わたしが闘志失くなっても
まつりんが弥助への一撃を決めてくれる

ん、泳いで…(←かなづち
(今日一番の緊張


木元・祭莉
白炎の巨狼オーラを背負って(真の姿)!

でっかい視肉さんは……やっぱ伸びて変形するんだ!?
うわっ!?(野生の勘で間一髪)
掠った?
あー、のんびり気分ー……(はっ)ピーンチ!

よし、天敵召喚!
たまこ、おいらについてきて!(鼓舞)

おいらが怯んだら、容赦なく突っついてい……イテテテ!?
うっわまだ怯んでないのにーっ!?
(ダッシュでメカたまこから逃げ惑いつつ接近)

弥助、どうして秀吉と一緒に戦わなかったの?
(大帝の剣の腹を拳で打って逸らす)
おいらは、アンちゃんと二人でひとつ!
……あ、たまこ50もね(ちら)

勇気と恐怖があれば、人は強くなれるんだよ!
(カウンターのべそべそ拳!)

お疲れー♪
さ、泳いで帰ろっか♪(にぱ)



 大渦の上に、1人浮かぶ弥助。
 決戦の地を訪れた木元・杏と木元・祭莉は、先ほどまでと様子が変わっていた。
 杏の金の瞳は青になり、うさみみメイドさんも、大剣を掲げ持つ。
 祭莉もまた、その背から、白炎の巨狼オーラが立ち昇っている。
 両者から本気を感じ取ったのであろう、弥助は、ふん、と鼻を鳴らした。
「猟兵の真の姿、出し惜しみなしってことだな」
 言うなり、弥助が跳んだ。
 空中で身を一回翻し、関船の後方に立つ杏へ、一気に距離を詰める。
「俺もこれでお相手する!」
 弥助が選んだのは、二つ名にも冠する『大帝の剣』。
 対する杏は、『灯る陽光』を、巨大な剣へと成型。
「悪いが、並大抵で受けられる一撃じゃないぜ」
 しかし、杏の次の行動は、弥助の予測を裏切るものだった。
 杏が剣を振るったのは、足場としていた船。一撃にして砕かれた船は、大小の破片を生む。
 ただの木片ならいざ知らず。この船は、杏のオーラによってコーティングされていた。それは、一片にいたるまで力を維持している。
 つまり、弥助の視界を覆う、大小多数の破片すべてが、盾となったのだ。
 ぶぅぅぅんっ!
 大帝の剣が、振り切られた。当たれば必滅の一刀は、しかし、威力を減衰され、船のあった海を叩くにとどまった。
 というか、海が割れた。
 舞い上がる水飛沫の中、杏は、破片を蹴って、跳躍。
 弥助の間合いから離脱すると、2羽の透明な大鷹を呼び出した。
「見えずとも、気配はわかるぜ」
 動揺することなく、剣を構え直す弥助。
 一羽が、くちばしによる急襲を仕掛ける。
「こんなもの……うおっ!?」
 もう一羽が、弥助の死角から突撃。そのまま相手ごと、海へと没した。
 だが、渦を破って、弥助が飛び出した。胸元の『闘神の十字架』が、光輝を放つ。
 右足を起点に、肉の塊……視肉に変異した。瞬時に広く、大きく伸長した肉塊が、圧倒的質量をもって祭莉を押し潰さんとする。
「うわっ!?」
 間一髪。
 自身まで肉の塊に成り果てるのを避けた祭莉が、額の汗をぬぐう。
 ぬぐって……。
「あー、のんびり気分ー……」
 どうやら、わずかにではあるが、視肉がかすめていたらしい。
 闘志を奪われ、まったりモード。
「もらったぜ」
 押し寄せる視肉。ピンチだ。
「……目覚まし」
 ぺちん。
 うさみみメイドさんが、祭莉の頬を叩いた。
「……はっ。よし、天敵召喚!」
 無事、我に返った祭莉は、肉の波を回避。そして、ニワトリ型ロボ・メカたまこを、大量召喚した。
 手を振って一同を先導すると、
「たまこ、おいらについてきて! おいらが怯んだら、容赦なく突っついてい……」
 容赦なく突っついてきた。
「イテテテ!? うっわまだ怯んでないのにーっ!?」
 杏の作った、船の破片を跳んで、渡って。ダッシュでメカたまこから逃げ惑う祭莉。視肉の向こうから、弥助の苦笑の気配がしたのは、錯覚だろうか。
「来るなら来い!」
 弥助の声目指し、祭莉が突撃した。もちろん、メカたまこの群れもともなって。
 どどどっ、と一斉に、視肉とたまこが激突する。
 そこに、うさみみメイドさんが加勢。メカたまこ達とともに、波状攻撃を仕掛ける。
「まつりん、行こ。二人で力を合わせれば、無敵」
「おっけー♪」
 乱戦状態の中、2人が、決着に向け、動き出す。
 先行したのは、杏。うさ&トリが開けた道をくぐり抜け、光の大剣を振るう。
 視肉化した弥助の身体を、鮮やかに切断。
 ばらばらと、ほどけるように崩壊していく視肉という鎧の下から、剣が突き出された。弥助本体だ。
「弥助、どうして秀吉と一緒に戦わなかったの?」
 間一髪。
 大帝の剣の腹を、拳で打って逸らしながら、祭莉が問うた。
「自分には自分の、そして秀吉殿には秀吉殿の、誇りと覚悟ってものがあるのさ。秀吉殿と相対したなら、少しはわかるだろ」
「自分1人で戦う誇りかー。なら、おいらは、アンちゃんと二人でひとつ!」
 視肉に闘志を奪われるリスクをものともせず、杏が接近戦を挑む事が出来たのも、祭莉を信頼していればこそ、だ。
「……あ、たまこ50もね」
 ちらり、メカたまこに視線を送る祭莉。
 ぎらつく目が、ならよし、と言っている。
「勇気と恐怖があれば、人は強くなれるんだよ!」
「くお……ッ!?」
 祭莉渾身のべそべそ拳が、弥助の腹部を捉えた。強かに。
「勇気だけでなく、恐怖も……そりゃ強えはずだ。……面目ねえ、信長様、秀吉殿」
 力を失った弥助の体が、海に没する。そして、二度と浮上してくる事はなかった。
 猟兵達の、勝利である。
「お疲れー♪ さ、泳いで帰ろっか♪」
「ん、泳いで……」
 にぱ、と、いつも通りのヒマワリ笑顔を見せる祭莉。一方で、杏の表情はこわばっていた。
 関船はもうない。壊した。
「泳いで……」
 杏は、かなづちだった。
「さー、もうひと頑張りー!」
「……泳いで……」
 ここにきて、今日一番の緊張を得る杏であった。

 正気を取り戻した毛利水軍が助けに来るのは、少し後の事。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月25日


挿絵イラスト