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エンパイアウォー㉑~関門海峡の難関を突破し、難敵を討て

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #魔軍将 #弥助アレキサンダー

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●決戦、大帝剣『弥助アレキサンダー』&隠し将『豊臣秀吉』
 多くの人々でごった返すグリモアベースの中で、
 郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)の呼びかけに応じた猟兵たちに頭を下げる。
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
 今回皆さんにお集まり頂いたのは魔将軍、最後の一人の居場所を発見したからです」
 その名は大帝剣『弥助アレキサンダー』
 サムライエンパイア各地を巡ってオブリビオンを討伐した結果、
 本州と九州の間の隔てる海――関門海峡にてその存在を掴んだのだ。
「しかしながら、他の魔将軍と違い弥助へと至り相対するには、
 幾つかの障害を乗り越えなければなりません」
 人差し指を立てつつ、障害について語り始める。
「一つ目は戦いの環境ですね。今回の戦闘は全て海上で、ということになります。
 ですので環境に合わせた戦いを求められますね」
 飛行や水泳、自分で持ち込んだ乗り物、毛利水軍の軍船やその破片を利用する等々。
 流石に対策なしだと猟兵と言えど戦闘行為はおろか移動もままならないだろう。
 次に中指を立てながら弥助との戦闘に際しての障害を語り始める。
「二つ目は彼は関ケ原でも用いた、
 大軍勢を操るというメガリス『大帝の剣』の能力によって、
 毛利水軍が敵側となり、彼らを護る様に布陣している事です」
 剣の能力で猟兵が敵だと洗脳されており、敵意は剥き出しに襲い掛かってくる。
 毛利水軍と言えば戦国時代は瀬戸内海の覇権を握っていた事もあって、
 徳川家光の治世になったとはいえ、その屈強さは猟兵には劣るが未だ衰えてはいない。
「ですが、彼らは洗脳されているだけの一般人でもあります。
 殺めてしまえば幕府の将来の遺恨ともなりかねません。
 出来うる限り殺さず、相手を無効化する手法を取って突破して頂ければと思います」
 今度は薬指を立てつつ、次なる障害について話し始める。
「三つ目は弥助への攻撃を遮る壁がいる事です。その名は豊臣秀吉」
 猟兵がそれぞれに反応する中、見た予知をグリモアに映しつつ、話を進める瑞莉。
「秀吉は対象を異形強化するメガリス『逆賊の十字架』の能力によって、
 スピードと反応速度を強化されています」
 グリモアからは関門海峡の海上をゴムマリのように飛び跳ねながら、
 あらゆる角度からの弥助への攻撃を超高速で受け止める様子が次々に映し出される。
「ご覧の通り、秀吉を倒さない限り、弥助は攻撃できないでしょう。
 そして勿論そのスピードと反応速度をもって、
 猟兵達よりも先手を取り隙あらばこちらを倒そうとしてくる強敵ですのでご注意を」
 ここまで出していた手を降ろし、ようやく本命たる弥助についての話となる。
「そんな秀吉を撃破して弥助と相対出来る訳です。
 弥助はメガリス『闘神の独鈷杵』の力によって発生した、
 『関門海峡の大渦』の中心に浮遊しながら三つのメガリスの力を高めています」
 そしていざ戦いとなれば三つのメガリスを駆使した戦いを仕掛けてくる。
「弥助はメガリスを使いこなす相手。秀吉と同様に先制は免れないでしょう。
 故に相手の攻撃をどう潜り抜けて、攻撃へと繋げるかが大事なのですが。
 今回は相手が作り出した渦が戦場の環境の一つとしてあるのは見逃せません。
 上手く利用出来れば有利な状況を作り出しやすいかと思いますよ」
 そして1人の猟兵が複数のユーベルコードにて弥助や秀吉に対して対抗を図るのは、
 相手も同様にそれぞれの技に対して機先を制してきて、
 成功率が著しく下がるので止めておいた方が良いとも付け加える。
「今回は操られている毛利水軍を潜り抜け、敵将との連戦という厳しい戦いです。
 ですが、皆さんなら水軍を突破し、敵将二体を倒せるはずと信じていますよ!」

 一通り説明を終えた瑞莉は意識を接続するワールド、
 サムライエンパイアへと向ける。
「それでは行きますよ。くれぐれも油断なきよう気を付けて下さい。
 頼みましたよ、皆さん」


義助次郎
 義助次郎と申します。
 ついに最後の魔将軍を補足して、全員登場と思いきや。
 まさかの隠し将までいるとは思いませんでした。

 という事で私も微力ながら皆さんのお力となるべく、
 戦争シナリオを出させていただきます。
 内容は『決戦弥助アレキサンダー』のシナリオとなっています。
 今回は「メガリス」と称される渡来人の至宝を駆使した戦い、
 という事で章ごとの👑は少ないですが三章構成となっております。
 また冒険内容や敵の詳細は、フラグメントの通りです。
 そして今回の戦闘も他の魔将軍と同様な、
 下記の特殊ルールがありますので一読をお願い致します。

 ====================
 大帝剣『弥助アレキサンダー』および隠し将『豊臣秀吉』は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
 ====================

 オープニングやマスターからでも語っていますが、
 攻撃の対抗策や工夫が無い場合や複数のユーベルコード使用の際には、
 厳しい判定を行いますのでご注意してください。

 それでは、皆さまからのプレイング、心よりお待ちしております。
26




第1章 冒険 『毛利水軍を突破せよ』

POW   :    邪魔する船をひっくり返すなど、力任せに毛利水軍を突破します。

SPD   :    毛利水軍の間隙を縫うように移動し、戦う事無く突破します。

WIZ   :    毛利水軍の配置、天候、潮の流れ、指揮官の作戦などを読み取り、裏をかいて突破します。

👑3
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御倉・ウカノ
アドリブ歓迎
判定:WIZ

海の上ってのは得意じゃあないんだが、相手はこっちの事情なんぞ関係ないからねぇ。あんましやりたくなかったけど、「アレ」をやるしかないか…。

基本的には八艘飛びよろしく水軍の船を『ジャンプ』で飛び移って移動しよう。『フェイント』『残像』なんかでいい感じに船員達を混乱させられると尚いいね。しかし、これだけではそのうち対応できなくなるだろう。そうなったら最終手段として、『天狗』で召喚した管狐達に足場になってもらって、無理やり突破しようか。足蹴にされる管狐達には悪いがね。

「すまん管狐達…黙って足場になっとくれ」


黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆行動
ほほぅ、渡来人の秘宝メガリスですか
正直なところ逆十字架は何となく要りませんが
大帝の剣と闘神の独鈷杵の方は興味がありますね
此処は是非とも奪い取りたいものですよ

さて先ずは【黒竜の騎士】を使用し
上空からの【空中戦】で景気良く毛利水軍を無力化して行きますよ
何しろ洗脳されているだけで人間な事に変わりはありませんから
【毒使い】で生成した麻痺&神経毒を【念動力】による【範囲攻撃】の応用で
空中から散布して【気絶攻撃】しますよ

中には弓矢で反撃する猛者も居るかもしれません
そんな敵は素晴らしい【視力】で注意し
時には【第六感】に従って緊急回避しましょう

◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK


紫谷・康行
何かを壊すとその反動で何かが壊れる
世界のバランスはそう言うもの

そうでなくても死ななくていいものを殺すようなことはしたくない

小ぶりの船を手配し
帆に魔法の風を当てながら静かに海を進む
魔法で目をこらして毛利軍の船を探し
見つけたら【コード・イン・メモリー】を使って
自分の船の周りにホログラムで船がいる前の何も無い海の景色を作り向こうの船をやりすごそうとする

その後、自分たちの進路と直角の方向に猟兵が乗った船団が遠くに見えるようなホログラムを作り敵を欺こうとする
幸い、遠くなら音がしなくても、平気だろう
その方角に少しでも向かってくれれば仲間達が先に進むための助けになるだろう

「少しだけ、騙されてくれればいい」


シン・コーエン
弥助に秀吉か、農民を洗脳した弥助の所業は許せないが、彼らも大切な者の為に戦う戦人には違いない。
敬意に値する強敵と認めて挑もう。

UC:神速之剣を発動。
弥助・秀吉と戦える喜びを力に変え、海上を飛行。

速すぎると衝撃波で周囲に被害が出るので時速100キロ程度に抑え、【第六感・見切り・空中戦・残像】で敵攻撃を躱しつつ進み、当たる場合は【武器受け・オーラ防御】で受ける。

行く手を塞ぐ毛利水軍は操られているだけだが、後で邪魔されると困るので、帆及び帆を操る為の綱を斬って、修理に時間が掛かる程度の攻撃は行いつつ進む。

武士を攻撃せざるを得ない時は【2回攻撃・マヒ攻撃・気絶攻撃・範囲攻撃・なぎ払い】で傷つけず無力化



●関門海峡、海上の関所
 日本海と太平洋を繋ぐ海峡の一つであり、本州と九州を隔てる関門海峡。
 その海峡には大きな力が渦を巻き、大きな渦潮を作り出されていた。
 船では近づく事すら危険な渦潮の中心部に浮かぶように佇む者達がいる。
「秀吉殿、奴らが来たぜ! ここが正念場だ!」
 手には大剣と独鈷杵を持ち首には十字架を掛け、
 頬に十字の刀傷が刻まれ、黒き肌に筋肉隆々の肉体、
 そしてアフロヘアを持つ男が自分達へと向かってくる猟兵に対して身構える。
「フェンフェン! フェン?」
「ああ、大丈夫だ。大帝の剣、逆賊の十字架、闘神の独鈷杵……。
 メガリスは、俺達渡来人の至宝。扱いは心得てるよ」
 心配そうに声を掛けた共に並ぶ戦友に対して彼はニカッと笑顔を返す。
「フェン……フェンフェン!」
 秀吉と呼ばれた黒い毛玉の様な異形は言葉を発した後、
 覚悟を決めた様に男の前へと出ていく。
「それも、心得ている。俺も侍、秀吉殿の覚悟に口は挟まねぇ。
 秀吉殿を盾にして、万にひとつの負けも無いように全力を尽くすよ」
 その背中にサムライの漢を感じつつ、メガリスの力を高めていく。
「フェンフェン、フェフェン」
「ああ、そうだな。『全ては信長様の為に』。
 これがまた言えるなんて、嬉しいねぇ……!」
 待ち構える敵将の気魄も十二分。そして猟兵との激突までもう間もなく。

 関門海峡の最も幅が狭まる場所、最狭部である早鞆ノ瀬戸と呼ばれる所の本州側。
 壇ノ浦にゲートは繋がっていた。
 大帝剣『弥助アレキサンダー』を倒すべくゲートを潜った猟兵達が、
 海原へと海路か空路で向かっていく中。
 瑞莉が生み出したゲートから猟兵達が姿を現して、壇ノ浦へと降り立つ。
「弥助に秀吉か……。農民に毛利水軍を洗脳した弥助の所業は許せないな」
 人の意志を力で捻じ曲げる事に憤りを感じているのは、
 黒いコートとマントに身を包んだ金髪碧眼の青年、
 シン・コーエン(灼閃の・f13886)。
 「ほほぅ、様々な力を持つ渡来人の秘宝メガリスですか。
 正直なところ逆十字架は何となく要りませんが……。
 大帝の剣と闘神の独鈷杵の方は興味がありますね」
 シンの憤りに頷きつつも一方で様々な事象を引き起こすも為す力を持つメガリス。
 それらに思いを馳せているのは灰色の髪に漆黒の瞳、魔族の様な尖った短い耳。
 しかし身体の端々は黒きタールで濡れた美少女の形体を取るブラックタール、
 黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)。
「此処は是非とも奪い取りたいものですよ」
 オブビリオンが持てば斯様な厄介な事態ともなるのは勿論、
 竜を屠る為の力としても魅力的なメガリスにミコはそう口にしつつ、
 自身の力を開放する。 
『いあいあはすたあ……拘束制御術式解放。
 黒き混沌より目覚めなさい、第捌の竜よ!』
 禍々しい黒竜騎士の甲冑をその身に纏うと、空へと飛び出していく。
「メガリスの力は脅威ですが、
 それもまた彼らも大切な者の為に戦う戦人であるのならば。
 敬意に値する強敵として挑もう」
 強敵と戦える事への喜びを力にして、
 移動の衝撃や全属性攻撃を無効化する紅のオーラで身を包むと続いて飛び立つと。
 二人は弥助を守護する毛利水軍へと突っ込んでいく。
 近代における内燃機関で動く船と高速の銃弾を以ってしても、
 戦闘機という空からの攻撃には大変な脅威であったのだ。
 帆船に矢という対空防御では猟兵を止められるはずもなく。
 ミコは生成した麻痺や程度の弱い神経毒を広範囲に散布。
「行きがけに景気良く毛利水軍を無力化して行きましょう。
 何しろ洗脳されているだけで人間な事に変わりはありませんから」
 屈強で知られる毛利水軍の侍たちも流石に毒には対抗のしようもなく、
 次々と倒れていく。
 中には毒に対する耐性が強い者が弓矢でミコを狙うも。
 彼女の優れた視力はその動きを無意識下で捉えており、
 危険を感じて射線上から回避を行って明後日の方向へと飛んでいく。
 一方のシンは衝撃波で周囲に被害が出るを抑える為、
 速度は時速100キロ程度に抑えつつ。
 通り抜けた後の追撃を回避するべく、
 帆及び帆を操る為の綱を斬って毛利水軍に修理の時間を強いていく。
「操られているだけだが、後で邪魔されると困るからな」
 こうしてミコとシンは難なく毛利水軍の布陣を突破していくのであった。

 そして毛利水軍と同じ土俵で、船で突破を試みようとする者が二人。
「何かを壊すとその反動で何かが壊れる。世界のバランスはそう言うもの。
 そうでなくても死ななくていいものを殺すようなことはしたくない」
 腰まで伸びる茶色の髪に灰色のローブ、胡桃製の杖を持つ、
 世界が壊れる様を識ってしまった紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)は、
 決意を胸に静かに調達してきた船に魔法の風を当て壇ノ浦を離れる。
「忘れられた星の、失われた世界の、
 時の果ての記憶であろうと余すことなく再現しよう」
 その言葉が紡がれると共に船の姿は掻き消えていく。
 康行のユーベルコード「コード・イン・メモリー」が、
 自分の船の周りにホログラムで船がいる前の何も無い海の景色を作りだし、
 消えた様に見えたのだ。
 そのまま毛利水軍の布陣へと突入、
 気づかれないで抜けられるかと思った次の瞬間。
 やはり常日頃から海の景色を見て過ごしている毛利水軍の侍たち。
 違和感を敏感に感じ取ると、
 一先ずは様子見も兼ねて陣形を即座に変えて進路が塞がれる形となる。
 それを見やった金の狐耳とショートヘアに酒瓶が腰にぶら下がった巫女服を着た、
 妖狐の同乗者である御倉・ウカノ(酔いどれ剣豪狐・f01251)は、
 酒瓶から徳利に酒を開けてくいっとと飲み干すと。
「海の上ってのは得意じゃあないんだが、
 あんましやりたくなかったけど、「アレ」をやるしかないか…」
 ゆらりと波の揺れを感じさせずに立つと、壇ノ浦と言えばこれと言わずもがな。
 艘飛びを見せると、毛利水軍の船へとひらりと降り立つ。
 いきなりの猟兵の出現に驚きを隠せない毛利水軍をよそに、
 次なる船へと飛ぶウカノ。
 だが屈強たる毛利水軍は即座に気持ちを切り替え、侍たちも動き始める。
 しかし彼女の変幻自在の足さばきと残像が残る程の素早い動きに対応しきれず。
 次々と船を渡り歩き、戦場の混乱は広がりを見せていく。
 そうとしても足場とも呼べるのは毛利水軍の船。
 突破を考えれば自ずと行き先が絞られていくと考える侍たち。 
 だがウカノもそれは想定済みであった。
「オン・チラチラヤ・ソワカ…頼むぜ、飯綱達!!」
 御倉流巫女神楽『飯綱』で185体の管狐を呼び出すと、
 大多数は侍たちへと向かう中。
 船から大海原に飛び出したかと思うと。召喚された管狐を足場として、
 彼女が掻き回している間に軍団を突破していた康行の船へと合流。
「少しだけ、騙されてくれればいい」 
 康行も戻ったと同時に自分たちの進路と直角の方向に、
 猟兵が乗った船団が遠くに見えるようなホログラムを作りだしアシスト。
 こうして伝説の八艘飛びの再来を見せたウカノと、
 ホログラムを巧みに使いこなした康行たちは毛利水軍を突破するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『隠し将『豊臣秀吉』』

POW   :    墨俣一夜城
自身の身長の2倍の【墨俣城型ロボ】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD   :    猿玉变化
自身の肉体を【バウンドモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    グレイズビーム
【腹部のスペードマーク】から【漆黒の光線】を放ち、【麻痺】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:フジキチ

👑4
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒玻璃・ミコ
※スライム形態

◆行動
ふーむ、伝え聞く秀吉がグレイなモンキーとは
意外……でもないようなそうでもないような?

此方も【空中戦】と【水泳】を応用し
【地形の利用】した波乗り戦法で挑みましょう

先制攻撃には此の身をスライム形態に戻し【黒竜の恩寵】で防御力をUPさせ
【第六感】とで重要な臓器の位置をずらして致命傷を防ぎましょう
【ドーピング】による超回復で再生すれば良いのですからね

それに先程の一撃は見事でしたが
私の体液を大量に浴びて無事に済むと思いましたか?
敢えて注意を惹き付けて【おびき寄せ】た【カウンター】でもあり
【毒使い】による腐食毒で自慢のロボごと溶けてしまいなさい

◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK


シン・コーエン
足場の無い海上で先制攻撃を仕掛けてくる強敵との戦いか・・・面白い!
「秀吉殿、その首貰い受ける!」
真の姿(外見は変わらず強敵と戦う事を喜ぶ修羅の表情)開放

【空中浮遊】で海上に浮かび、【自身への念動力・衝撃波を身体から放つ反動による移動・自在な動きを可能とする空中戦】を組み合わせ、【第六感・見切り・残像発生】による回避と【武器受け・オーラ防御】による受け、でUC発動まで秀吉と墨俣城型ロボの攻撃を凌ぐ

UC:神速之剣を発動すれば、秀吉と墨俣城型ロボの周囲を高速移動しつつ、灼星剣を【2回攻撃・衝撃波・風の属性攻撃・念動力・範囲攻撃・なぎ払い・鎧無視攻撃】で振るって極大剣風を巻き起こし、双方共に斬り裂く!


紫谷・康行
事前に【射貫く声の黒雲ズカード】を呼んでおき船を守らせる

光線というなら鏡で弾けるのではないかな
船に積んでいた鏡を選手に立てておき光線を除けようとする
攻撃されると思ったときには船に伏して光をやり過ごそうとしてみる

本命は立ち上る雷だ
ズカードには普通の雨雲を装ってもらいそっと秀吉の上空へ行ってもらう
相手が攻撃する瞬間が一番無防備になるだろう
一撃当てられて突破口を作れるならそれで充分
命懸けで一撃に賭けよう

相手がどこから攻撃するかはわかっている
おなかのマークのところだ
ならそれを注視して攻撃してくる瞬間を見逃さないようにしよう
ピンチはチャンスだ
相手の体勢を崩せば仲間がとどめを刺してくれる
信じてやるだけだね


御倉・ウカノ
アドリブ歓迎
判定:POW

速いな…この分じゃあ先の先が取れないどころか刀をかすらせることもできなさそうだね。狙うは後の先、秀吉の攻撃をどうにかいなして一撃を当てなきゃならんね。

しっかし墨俣一夜城とはあんな絡繰のことだったのかい。速度そのまま、大きさは2倍ってのはとんだイカサマだよ全く。
後の先を狙う以上、相手の動きに目を慣らす必要があるね。まずは『残像』や『フェイント』を使って回避に専念しつつ動きを見切っていこう。相手の動きに慣れたら『挑発』して自分に攻撃させたところを『見切り』で回避して、すれ違いざまにUCをぶち込んでやろうじゃないか。

「狙うは後の先…避けさせやしないよ…!」


燈夜・偽葉
出ましたね黒毛玉!
何言ってるのかさっぱりですが、ともかく倒してあげます!

…なんで豊臣秀吉はこんな姿なのでしょうね?

ロボなんてこのサムライエンパイア世界には似つかわしくないものを呼び出すとは…!
なんて言ってる場合じゃないですね!

見切り、第六感、戦闘知識で攻撃を感知して回避
残像やフェイントで狙いを甘くさせつつ
避けられなければ武器受け
海上へ跳んで空中浮遊
今の時間稼ぎから早業で「剣よ、嵐に臨みて」を発動
空中戦にて刀で斬りかかり、まずはロボを倒してしまいましょう

ロボを倒したら秀吉ですよ
私のスピードも上がっていますが、戦法はスピード勝負ではなく
他の猟兵と連携して追い込んでから狩りましょう、ですよ



 猟兵達は巨大な渦潮へと迫っていく。
 そして渦潮の中心部に焼けた肌を持つ大男、
 弥助の姿が視界に認められるようになった瞬間。
 海上をゴムマリのように飛び跳ねてきた黒き塊が猟兵と弥助の間を遮り、
 立ち塞がる。
 「出ましたね黒毛玉!……なんで豊臣秀吉はこんな姿なのでしょうね?」
 真っ先に猟兵の多くが疑問に思った事を口にするのは、
 後より合流した燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)。
「ふーむ、伝え聞く秀吉がグレイなモンキーとは。
 意外……でもないようなそうでもないような?」
 黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)も首を何処となく傾げた後。
 波に乗るに最適化したスライム形態を取りながら、海へと飛び出していく。
「足場の無い海上で先制攻撃を仕掛けてくる強敵との戦いか・・・面白い!」
 強敵と戦う事を喜ぶ修羅の表情を浮かべるはシン・コーエン(灼閃の・f13886)。
「フェンフェン、フェフェン!!!」
 シンの言葉に黒き異形の猿、いや隠し武将たる豊臣秀吉から発せられた言葉。
 猟兵の頭にはこう響く。ここから先は一歩も通さん、と。
 次の瞬間、巨大な召喚陣が浮かぶと現れるは一夜城として有名な墨俣城。
 海上に浮かぶ城に驚かされる猟兵だが、更に驚愕に包まれる事となる。
 城の下部と石垣が脚に、上部の屋根部分からは鋭い爪が装備された腕が飛び出し。
 後ろからは先端が鋭く尖った尻尾の様な部品が出て、
 そして天守閣からは頭部が出現。
 巨大ロボットとなった墨俣城が秀吉を収容すると頭部の瞳部分がギンと輝き、
 ロボットとは思えない滑らかな動きを見せたと思ったら。
 巨大なロボットとは思えないスピードで猟兵達に襲い掛かる。
 猟兵達は備えをしていなかった訳では無い。
 しかしメガリス『逆賊の十字架』の能力で強化されたスピード、
 それは恐るべき域に達していていた。
 最初に襲い掛かったのは前衛を務めていたのは空を飛んでいたシンと偽葉。
 シンは浮かんでいた自身の身体に念動力や、
 衝撃波を放つ事によって反動で静から動へと切り替えると、
 爪の一撃を感覚と動きから見切り、残像を空しく裂くだけで終わる。
「ロボなんて、
 このサムライエンパイア世界には似つかわしくないものを呼び出すとは…!」
 そう驚嘆を漏らしながらも爪による攻撃を、
 これまでの戦闘からの知識からその軌道を察知していた偽葉は、
 見切ってフェイントに残像まで織り交ぜた回避を取ろうとする。
 しかし、その見かけから強敵に挑む覚悟が多少なりとも薄まっていたのか。
 第六感が回避が間に合わないと告げると咄嗟に刀で受ける。
 しかしスピードが乗った秀吉の攻撃にミコの方向へと吹き飛ばされてしまう。
 偽葉を受け止めたミコであったが、そこを爪で襲う秀吉の墨俣城ロボ。
「いあいあはすたあ……拘束制御術式解放。
 黒き混沌より目覚めなさい、第壱の竜よ!」
 聖剣をも防ぐ黒竜の鱗で自身の防御力を高めると同時に偽葉を突き飛ばす。
 次の瞬間その身はロボの爪が貫き、血潮がロボへと降りかかる。
 猟兵達が息を吞む暇もなく、そのままの勢いのまま。
 御倉・ウカノ(酔いどれ剣豪狐・f01251)と紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)が乗る船を襲う。
 仲間の安否もわかないまま秀吉の墨俣城ロボの尻尾による攻撃がウカノを襲うが、
 船から残像が残るスピードでロボへと突撃する様に飛び出す。
「速いな…この分じゃあ先の先が取れないどころか……、
 刀をかすらせることもできなさそうだね」
 ならば秀吉の攻撃をどうにかいなして一撃を当てればと、
 後の先を狙う事を決めたウカノ。
 後の先を狙う以上相手の動きに目を慣らす必要を感じるウカノは、
 自身に迫る鋭い爪の一撃をフェイントでは離れる素振りをして逆に突っ込むと。
 腕を蹴りつけて間一髪でかわす。
 しかし相手のロボに乗っているにも関わらずの攻撃スピードに、
 ウカノは思わず愚痴る。
「しっかし墨俣一夜城とはあんな絡繰のことだったのかい。
 速度そのまま、大きさは2倍ってのはとんだイカサマだよ全く」
 一瞬の攻防の末、ウカノは康行の船へと戻ってくる。
 しかし、動きが止まった所を秀吉が駆る墨俣城ロボは見逃さない。
 中央部の城内へと至るであろう門部分が変形し、
 スペードマーク型の砲身となりビームを放つ。
(ピンチはチャンスだ。相手の体勢を崩せば仲間がとどめを刺してくれる。
 手は打った、後は信じてやるだけだね)
 足場となる船が狙われるのは分かっていたことだ。
 事前に精霊「射貫く声の黒雲ズカード」を呼び船を護らせていた。
 しかし、ビームは雲を難なく散らし船に襲い掛かる。
 だが、ビームを船先に設置していた鏡が受け止めていた。
 直ぐに中心から赤熱し今にも壊れそうだが。
 その僅かな時間ではあるが受け止めた事が反撃の口火となった
 康行が呼び出した精霊「射貫く声の黒雲ズカード」は一体だけでは無かった。
 普通の雨雲を装って密やかに秀吉の上空へと送っていたのだ。
「ヤーザの海に漂い怒りと悲しみを司る射貫く声を持つ黒き雲ズカードよ。
 我が呼びかけに答えその心を解き放ち敵を討て!」
 海上から立ち上る雷が砲身を積き、砲身部分が爆発。
「フェンフェン!!!?」
 たまらずに下がる秀吉の墨俣城ロボに更なる異変が襲い掛かる。
 墨俣城ロボがミコを貫いた片腕を中心に、身体のあちこちが腐食していたのだ。
「……先程の一撃は見事でしたが。
 私の体液を大量に浴びて無事に済むと思いましたか!?」
 貫かれたミコの声に猟兵達は安堵の声を漏らす。
 そうミコが貫かれた時に飛び散った血潮と思われていたもの、
 それは腐食毒であった。
 彼女は第六感を以って重要な臓器の位置をずらして致命傷を防ぐと共に。
 ドーピングによって得られた超回復力を以って身体を癒しながら、
 更に腐食毒をまき散らすとロボから離れる。
 ロボに迫りくるは黄昏色の刃の嵐と紅のオーラの煌きをを目に留めたからだ。
「言葉だけだと何言ってるのかさっぱりですが、ともかく倒してあげます!」
 偽葉の黄昏色の嵐の刃と手に持つ刀が目にも止まらぬ早業で。
「この一閃に全てを籠める!」
 シンの風を纏った灼星剣から放たれた二つの極大剣風による神速之剣によって、
 ロボを、秀吉が切り刻まれていく。
「フェン……フェンフェン!!!」
 崩壊していくロボから脱出する秀吉。
 まだ、まだ終わらんよ!そう言った意味で叫ぶ秀吉に、ウカノは挑発する
「当てて見せろよ?そうじゃないと終わっちまうからな、おサルさん!」
 一連の反撃に満身創痍な秀吉ではあったが、
 挑発と分かっていても乗らざる負えなかった。
 自分が倒れれば次は弥助。信長様の為にもここで猟兵を食い止める!!
 その思いは最速を以って喉元を掻き切らんと迫る爪となるが。
 しかしウカノの目は相手の動きを捉え、その速さをすでに見切っていた。
「狙うは後の先…避けさせやしないよ…!」
 ただの振り下ろし。だが戦場で身に付け鍛え上げられたその一撃は、
 ただの一撃で後の先と取り秀吉を両断し決着を付けるのであった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『大帝剣『弥助アレキサンダー』』

POW   :    大帝の剣
単純で重い【両手剣型メガリス『大帝の剣』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    逆賊の十字架
自身の身体部位ひとつを【触れた者の闘志を奪う超巨大肉塊『視肉』】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ   :    闘神の独鈷杵
自身からレベルm半径内の無機物を【無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。

イラスト:みやこなぎ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒玻璃・ミコ
※気球の様に空飛ぶスライム形態

◆行動
大王の末裔弥助、不足のない強敵です
勝利しその大帝剣と独鈷杵を我が物としましょう
あ……十字架は要りませんよ?

不安定な海上で戦うよりは
【空中戦】からの遠距離戦を挑みましょう
先制攻撃には雲や陽光等の【地形の利用】をし
【視力】と【第六感】を最大限に働かせ
掠めるだけで地形を変える斬撃は
【念動力】を使ってでも逸らせましょう

首尾よく躱せたなら愛用の黒竜剣を【黒竜の遊戯】で操り
タイミングをずらしながら【戦闘知識】を活かして追い込みましょう
とどめは【気合い】を入れて【ドーピング】した
【怪力】による必殺の【槍投げ】による【串刺し】ですよ

◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK


紫谷・康行
小さな舟に乗り
後方に位置して
言葉を練る

雷槌を避けるため船の近くに避雷針が付いた浮きを投げ
自分の体には浮遊の力を込めた言葉をかけておき
いつでも発動できるようにしておく

舟そのものは囮
狙われやすいものを用意すれば相手の行動も読みやすくなるはず
相手の仕掛ける瞬間に空に浮かび
風を吹かせてそれに乗りその場を離れる

相手の技が渦ならこちらもその上に螺旋を重ねる
熱によりできた水蒸気を風に乗せ爆発的な竜巻が生まれるように
周囲四方から風を吹かせるべく空気に魔力を込め
渦潮の回転と雷槌の熱に合わせ渦を巻くように世界の果てより吹く風を吹かせ竜巻の刃を作ろうとする

攻撃の瞬間が一番無防備だろうから
発動すれば勝ちだ
覚悟を決める


御倉・ウカノ
アドリブ歓迎
判定:POW

あんたらは確かに強敵だが、所詮前座に過ぎないからね。きっちり勝ち切って信長に挑ませてもらうよ…!

なんて言ったが、あの剛剣は本当に厄介だねぇ。乗ってる船ごと破壊されるからすれ違いざまを狙うのは難しいね。隙が生まれるとすれば、やっこさんの攻撃を回避しきったあとだろう。それも、決めに来た一撃を回避した後のね。

『挑発』で攻撃を誘発しつつ『ダッシュ』と『ジャンプ』で船を次々乗り換えつつ船団の端に移動して自ら退路を断ち、最後の一撃を『ジャンプ』で回避して空中でUCを放つよ。その後のことは他の猟兵に任せようか…。

「お前さんはここできちっと沈んでもらうよ…!」


シン・コーエン
「弥助殿、決着をつけよう!」
と、真の姿(外見は変わらず、強敵との戦いに歓喜する修羅の表情)となり、弥助に挑む。

【空中浮遊】で足場を確保し、弥助の先制攻撃を【第六感・見切り】で捉え、【自身への念動力・空中戦】による素早い動きと、発生させた【残像】による幻惑で、大帝の剣を躱す!
攻撃の余波については【武器受け・オーラ防御】で防ぐ。

躱すと同時に【空中浮遊・空中戦・自身への念動力】で、剣を振り抜いた直後の弥助に密着。
大きな武器は懐に入られると弱い。

弥助が次の攻撃に移る前に、灼星剣を右手に宿し、【2回攻撃・衝撃波・炎の属性攻撃】と併せて、UC:灼星拳刀を発動!
万物を砕く強力な拳の連撃で、弥助を斃す。



 巨大な渦潮の外縁へと辿り着いた猟兵達の見上げる先には、
 戦友であった豊臣秀吉を討たれた悲しみに背を震わせる弥助アレキサンダー。
「お前のお陰で力は高められた……。
 信長様の為に。そして仇は討ってやるぞ、秀吉!!」
 猟兵達に向けられる大帝の剣に呼応するように渦潮からは雷が発生していく。
「大王の末裔弥助、不足のない強敵です」
 気球の様な形状をとったスライム形態で、
 高められたメガリスの力に目を細める黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)。
「弥助殿、決着をつけよう!」
 空中で浮遊するシン・コーエン(灼閃の・f13886)はそう宣言すると、
 姿形は変わらないが威圧感が今までとは比べ物にならない程高まる。
 強敵との戦いで真の姿を開放し、
 その表情は紳士然から歓喜を浮かべる修羅となっていた。
「あんたらは確かに強敵だが、所詮前座に過ぎないからね。
 きっちり勝ち切って信長に挑ませてもらうよ…!」
 御倉・ウカノ(酔いどれ剣豪狐・f01251)は油断なく、刀を構える。
 そう、猟兵にとっては彼らとの戦いも通過点に過ぎない。
 しかしこの戦いも信長との戦いへと繋がっている。
 仲間たちが啖呵を切っている間、後方にて船上にて。
 いつ始まる戦いに備えて船に準備していた浮きを渦へと投げ入れて、
 最後に言葉を紡ぐのは紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)。
 言葉の重みを知る彼だからこそ、紡ぐ言葉に矜持がある。
 空中へと飛び上がる準備を終え、発動を待機させたと同時に弥助は動いた。
「まずは足場を破壊させて貰うぞ!!!」
 メガリス「逆賊の十字架」の力によって強化されたスピードと反応速度を以って。
 ウカノと康行の乗る船へと一瞬で間合いを詰めると大帝の剣を振り下ろす。
 その一撃は船を木っ端みじんにして、
 海をも衝撃でクレーター状にする威力を発揮。
 だが、ウカノは渦に巻き込まれていた毛利水軍の放棄船の一つへと飛び移り、
 康行は待機させていた浮遊を実行すると、突風を吹かせて乗る事で回避する。
「逃がさんぞ、猟兵!」
 船から逃げるのは弥助にも分かっていたことだ。
 ウカノには自身が、
 康行には闘神の独鈷杵に力を込めて無機物を闘神の渦潮に変換して。
 破壊の雷槌が渦から放っていく。
 しかしウカノや康行にも船を離れた自分達に追撃がある事は百も承知していた。
 康行は浮かべていた浮きは避雷針が付いていて、
 相当数の雷槌を引き寄せるも全ては捌き切れず、撃たれる事もあるが。
「相手の技が渦なら……。こちらもその上に螺旋を重ねる!
 星空も見えぬ世界の果て、辿り着くこと叶わぬイーゴーに吹く無慈悲な風よ。
 全ての因果を絶つ決別の刃よ。我が言葉に導かれ今ここに吹け!!!」  
 熱によりできた水蒸気を風に乗せ爆発的な竜巻が生まれるようにと、
 言葉から発せられた魔力が空気に溶けると。
 周囲四方から世界の果てより吹く風が届き始めて、
 雷は風に遮られる様に逸れていき。
 そして吹く風が渦潮の回転と雷槌の熱に合わせ、
 渦を巻くように竜巻を形作り始める。
 それを見やったミコは遠距離攻撃が得策と、距離を取ろうとするも。
 目敏く見つけた弥助はウカノから一転、ミコへとその大剣を向ける。
 だが、ミコも無為に動いたわけではない。一撃がミコを捕らえようとした瞬間。
 弥助の瞳は太陽の光で一瞬ホワイトアウトする。
 その背に太陽を隠していたのだ。
 その一瞬の合間に身体を剣の軌道から外すと、
 更に念動力で軌道を逸らし一撃を回避すると。
「いあいあはすたあ……拘束制御術式解放。
 黒き混沌より目覚めなさい、第玖の竜よ!」
 術式の解放と共に空間に放たれる5200個にも及ぶ屠竜の魔女に宿る魔力。
 追撃を掛けようとした弥助の一撃にミコの愛剣、
 黒竜剣が大楯となりその一撃を防いだと思えば。
 弓矢となり矢が嗾けられ、避けた矢はブーメランとなり襲い。
 紙一重で良ければ剣となりて遂に一撃を喰らわせる。
 その動きは魔力で操られているとは思えない程精密に操作され、
 ミコに近づく事もままなら無いばかりか、
 気を向けておかなければならない程であった。
 それを見やったウカノは、
 渦に巻き込まれている船や浮きを利用して渦内を飛び回りながら。
「威力のデカい一撃、
 当てる事も出来ないなんてメガリスとやらも大したことないね!」
 挑発を織り交ぜながら弥助を自身に引き付けるように動くウカノ。
 その内心はと言えば。
(ミコの攻撃の中でも……、あの剛剣は本当に厄介だねぇ。
 乗ってる船ごと破壊されるからすれ違いざまを狙うのは難しい、ね!!!)
 そう、すれ違いざまを狙うのは難しい。ならば隙が生むにはどうしたらいいか。
(やっこさんの攻撃を回避しきったあとだろう。
 それも、決めに来た一撃を回避した後のね)
 そう、これまで多く無い足場を破壊されながら回っているのは、
 相手の行動を縛り油断と仲間への隙を誘う為。
 最後の足場に付いた時には仲間たちはその意図を十分に理解していた。
「まずは一人目。貰ったぁ!!!」
 振り下ろされる大帝の剣、
 しかし次の足場が無いにもかかわらず彼女は躊躇わずに最後の足場をジャンプ。
「お前さんはここできちっと沈んでもらうよ…!」
 剣を躱すと刀を振るい衝撃波を回避すると弥助へと見舞い、命中させると。
「是は流星に非ず。罪深き者共を討ち滅ぼす光なり。御倉流巫女神楽『天狗』!!」
 振るわれた刃筋に沿うように、
 輝く彗星と見まがうばかりの霊力が弥助へと吸い込まれていく。
「ぐっ!!!!だが、此れしき!!!!」
 しかし彗星の一撃で奪われた視界は次なる一撃を見落とす結果となる。
「攻撃の合間の瞬間が一番無防備だろうから。だから俺達の勝ちだ」
 康行が作り出した闘神の渦潮の力をも取り込んだ、
 竜巻の刃が弥助の全身を切り刻む。
「ぬおおおおおおおお!!!!!!!!!」
 大帝の大剣を振り抜き、その思いき一撃と衝撃波で竜巻を掻き消すと同時に、
 その頭上から仕掛けたのはシン。
 落下の勢いも乗せた一撃に素早く上昇の一撃に転じる弥助。
 程なく交差する軌道。しかし手応えは弥助には無かった。
 剣は念動力で自身の身体を素早く動かしたシンの残像を斬り、
 衝撃波も紅のオーラを乗せた灼星剣で流す。
 相手の攻撃を流したシンは即座に今度は上向きの加速を加えて弥助へと密着する。
「密着すれば剣の間合いじゃねえ、なんて思ったのか!?悪いがそいつは違うぜ!」
 唸りを上げる大帝の剣に怯む素振りも無く、逆に修羅の笑みを深めるシン。
「確かに剣の間合いでは無いな。だが弥助、俺が何故剣を振るうなどと思った?」
 手に持つ灼星剣が握る拳に消えゆくのを弥助のを見て、
 脚を止める事を強要された事を悟る。
 そう、彼の背後からもある気配を感じたからだ。
 シンに合わせるように黒竜剣を手元に戻したミコは剣を槍へと転じると。
 スライムの身体を全て力に変換する動きで生み出した怪力によって、
 投げられた槍が迫っていたからだ。
 シンの超高速かつ大威力の拳と黒槍が、
 弥助の厚い胸板に突き刺さるのはほぼ同時であった。
「がはっ!!!!……、俺としたことが…見誤ったぜ。
 メガリスの力で挑んで上回るとか、あんたらほんと強いぜ……」
 血潮を噴き、口から吐血しながらも弥助は苦痛の顔を見せずに見やる。
「私達の勝利ですね。ではその大帝剣と独鈷杵を我が物としましょう!
 あ……十字架は要りませんよ?」
 槍を引き抜きつつ、ミコはメガリスに手を伸ばそうとするも、
 光となって弥助と共に消えていく。
「メガリスも弥助の一部、ということですかね」
 とても残念そうなミコに苦笑するシン。
 ウカノも康行の手で救出され、消えゆく弥助を見守る。
「約束…守れなく…てすまん、秀吉……。
 そして……、申し訳、ございません、信長…さ…ま……」
 そうして光の粒となって消えて行った弥助。
 程なく毛利水軍の洗脳も解けたのか、
 猟兵達を正しく認識できるようになった彼らが、
 猟兵達へと声を出してこちらへと向かってくる。
 そんな様子に安堵の息を吐くと。
 関門海峡の先、九州の地を見やる猟兵達。
 彼らは次なる戦場――島原の地にいる彼らが主、
 織田信長へと思いを馳せるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月25日


挿絵イラスト