エンパイアウォー㉑~開門海峡の大渦巻に至る影
●ディスイズ海の上
「大帝・弥助アレクサンダーの居場所が分かりました」
紫紺の瞳を猟兵たちに向け、一瞥するアリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)。
しかし、彼女はいつものようにグリモアのゲートを展開しない。
「彼らは海上に存在するようです」
それは即ち、海上戦闘を求められると言う事。
即ち海を征く術がなければ戦いにすらならない。
「さらには、彼らはメガリスなる至宝によって一般人を操る所業をしています」
大帝の剣と呼ばれるメガリス。
渡来人の至宝、これにより毛利水軍は彼らの手に堕ちた。
「彼らはあくまで洗脳された一般人です」
全滅させても構わない、が、それは確実に後々に渡る災禍を残すであろう。
故に、彼らを殺さずに無力化する術を求められる。
「さらに、弥助アレクサンダーには、隠し将・豊臣秀吉がついています」
まさか、本当に猿……? 猿? 猿っぽいナニカだと思いませんでしたが、と呟く。
そして、豊臣秀吉と弥助アレクサンダーのデータが開示される。
「豊臣秀吉は逆賊の十字架と呼ばれるメガリスでその反射神経と速度を増加させています」
豊臣秀吉を討ち取らぬ限り、弥助アレクサンダーには決してダメージは入らないでしょう。
そう告げながらデータが次々と開示されていく。
「弥助アレクサンダーは闘神の独鈷杵により生じた渦巻の上で三つの至宝の力を高めています」
その渦巻を利用すればもしかしたら何らかに有利に働くやもしれません、と告げる。
この三つの至宝の力、ミッションに失敗した場合恐るべき破壊を巻き起こすことが明白なデータが提示される。
「また、彼らもまた魔軍将です」
ユーベルコードによる先制攻撃は上手を取られる。
それ故に己が智と力と技を尽くしてその先制攻撃を凌がねばならない。
「非常に困難なミッションになります」
しかし、銀糸の少女は猟兵たちを一瞥すればゲートを解法する。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
いつも通りの信頼をのせて。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
うわあああああああ戦争だあああああああああ。
最後の魔軍将だぁー!!
って言うかお前いたのか豊臣秀吉……。
ちょっと驚きでしたよ。
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大帝剣『弥助アレキサンダー』および隠し将『豊臣秀吉』は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
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第1章 冒険
『毛利水軍を突破せよ』
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POW : 邪魔する船をひっくり返すなど、力任せに毛利水軍を突破します。
SPD : 毛利水軍の間隙を縫うように移動し、戦う事無く突破します。
WIZ : 毛利水軍の配置、天候、潮の流れ、指揮官の作戦などを読み取り、裏をかいて突破します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
メンカル・プルモーサ
ふむ……水軍どうにか切り抜ける必要がある、と……
ならば、まずは周辺地域の海図と【夜飛び唄うは虎鶫】で呼び出したガジェットによる徹底的な偵察と海流、風向きの情報収集を行い、世界知識を交えて分析を行う……
船の配置から相手の指揮官が主に警戒している場所は判るはず、後は海流や風の都合で「警戒の薄い部分」を探って行くよ
後は「海流などの都合で常識では通れないルート」を【精霊の騒乱】により、一時的に海流などを変えることで通過していく……万一にも暴走させる訳には行かないから慎重に、慎重に……
見張りの船がいたら【面影映す虚構の宴】により船に迷彩を掛けて誤魔化そう……
●騒乱の幻影
「ふむ……水軍をどうにか切り抜ける必要がある、と……」
メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は放つ。
それは夜に飛び交う唄う虎鶫。その名を与えられたガジェットたち。
それが周辺領域や海流、風向きその全てを演算し算出する。
得ている知識とのすり合わせ、その全て。
終えれば最早そこは唯の既知の領域。
最早わからぬところも知らぬところもない。
「……それじゃあいく……」
世界の常識の理(ことわり)、それを変革するがユーベルコード。
海流の関係上、決して渡れぬ領域を、精霊たちがその理を捻じ曲げていく。
慎重に、慎重に、放ったガジェットたちで周囲にも気を配りながら。
メンカルが進むは警戒網の薄い場所。
時折そこをやってくる船もいるがその見張り船は役目を果たす事はない。
彼女の水を往く船は"傍目から見れば"存在しえぬからである。
それが虚構の宴である事は、見えぬようになっているだけとは。
水軍は決して知る事はなかった。
成功
🔵🔵🔴
死之宮・謡
アドリブ歓迎
此奴等に用は無いし
雑魚に興味は無いんだが…
仕方ない…叩き潰すか…
【天翔る狂気】発動
上空から破壊の「呪詛」を籠めた爆撃(属性攻撃:炎・全力魔法)で「2回攻撃」で「なぎ払い」
序に高度を落として大太刀を「怪力」で振るって辻斬りの様に船を破壊する…
吹き飛べ馬鹿共が…
嗚呼、それにしても…どんな奴等なんだろう、か…期待が高まるねぇ!
さっさと此奴等潰して先に進もうか…此奴等も人間としては強いんだろうがな?…魔軍将戦に挑もうとする我らの敵として立ち塞がるにはあまりにも力不足と言わざる負えん…
アディオス!
●薙ぎ払うばかり
「此奴等に用は無いし……雑魚にも興味はない……」
しかし、行く手を阻むと言うのならば。
その全てを叩き潰し、捻り潰し、轢き潰す。
それがこの女・死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)のやり口である。
全身にまるで乾いた血のようなオーラを纏う。
それは彼女の放つ殺意、それは彼女の放つ狂気。
彼女は破壊者、彼女は殺戮者、彼女は鏖殺者。
超高速で飛来する真紅が、音を貫き、それだけで海を割る。
発した衝撃波が大きな波とうねりを発生させ、一部の船を飲み込む。
「吹き飛べ、馬鹿共が……」
大太刀をその膂力で振るえば一太刀で海が割れて、衝撃が襲いかかる。
その衝撃波が水面を割り奔り、船を裂断させ沈める。
片手から放った崩壊の呪詛を纏った炎が船を爆破して沈める。
かろうじて回避しても崩壊の呪詛が船の竜骨を腐らせ水面に還す。
「嗚呼、それにしても――――!!」
雑魚など知った事ではない、どんな奴なのか。
次なる戦いに期待が高まる、今度も愉しめるのだろうか?
愉しませてくれるのだろうか!!
謡の思考はすでにここではない彼方にあった。
「アディオスッ!!」
故に破壊もそこそこに虚空を割いて彼女は飛び去っていった。
成功
🔵🔵🔴
ナナシ・ナナイ
わいはUCで複製したアサルトウェポンを足場に空中を歩いて行かせてもらうで!ついでに毛利水軍には擲弾発射器型アサルトウェポンで催涙弾をお見舞いしとくわ。
このナナシ・ナナイを止めることは誰にもできへん!
アドリブ共闘歓迎
メイスン・ドットハック
【WIZ】
まさか豊臣秀吉までいるとはのー
とりあえずは毛利水軍を突破せねばのー
UC「月夜に跳梁跋扈せし銀狼」の人狼部隊を海に放ち散開
自身は船から空間に【ハッキング】【情報収集】を仕掛け、毛利水軍の位置や瀬戸内海の潮流を調べ上げ、敵の進行ルートを特定する
そこに人狼達に通信を入れて、そこに【罠使い】【破壊工作】を駆使した海上機雷を仕掛け、爆破・【足止め】を狙う
敵に察知されないように【地形の利用】を利用して、一目では判別できないように罠を仕掛ける
敵の足が止まったら電脳魔術による電脳ミサイルや潜行ミサイルによって船を【一斉発射】【誘導弾】して一網打尽を狙う
アドリブ絡みOK
●個人万軍に跋扈せし銀狼
「このナナシ・ナナイを止める事は誰にもできへん!!」
それが名だたる毛利水軍であってももや!!
叫ぶと同時、展開される無数のアサルトウェポン。
それは本来攻撃の為の武装。
されど、それを虚空に浮かべたまま、足に乗せる。
重力に従い、それは海に落ち藻屑となる。
それが常識であり、世界の理(ことわり)である。
だが、それを覆すのがユーベルコードであり、世界法則を書き換える所業。
果たして彼はその足をアサルトウェポンの上に置いたまま決して落ちる事はなく。
「毛利水軍ちゃんたちには飴ちゃんあげるわ」
ぽいぽい、と投げつけたものが毛利水軍の前で炸裂する。
そこから発生したものに彼らの目は、鼻が潰される。
「なんじゃこれはぁ!!」
未知の攻撃に大混乱に陥るのを尻目に、ナナシはアサルトウェポンを足場に歩んでいく。
それを見ていたメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は小さく呟いた。
「……飴ちゃんじゃのうて催涙手榴弾じゃろ……」
性質悪い攻撃残してく奴じゃのう……と小さくこぼした。
混乱している間に、メイスンは空間にハッキングをかける。
他の猟兵の残したデータと合わせる事でさらに詳細なもの。
それは現在進行で進むリアルタイムデータを取得する。
「それじゃトラップは任せたけーのー」
呼び出された人狼の電脳工作部隊が、潜水を開始する。
水の中を行く彼らは毛利水軍の船艇に爆薬を仕掛けていく。
離脱時に海上機雷を放ち、爆破。
次々と爆裂し、毛利水軍の船が沈んでいく。
「人的損耗だけは勘弁してやるけぇ……!!」
爆発により大混乱している水軍に目掛け電脳魔術によって展開されたゲートより。
無数のミサイルや魚雷、ミサイルが生じて放たれた。
無数の殺到する未知なる攻撃に毛利水軍は抵抗する間もなかった。
着弾、爆発、浸水。
次々と沈んでいく船を尻目に。
ナナシは空中の足場を進みながら飴ちゃん(催涙手榴弾)をばら撒き。
追手のつけれぬように、と海上機雷をばら撒きながらメイスンは進んでいった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
スカイダンサーで空中浮遊な藍ちゃんくんなのでっす!
歌や存在感や誘き寄せや挑発で視線を釘付けにしてからのレッツダンシング、なのでっすよー!
最高のパフォーマンスをお見せするのでっす!
操舵中・攻撃中に踊りだそうものなら、お船は大混乱間違いなしでっすのでー!
水軍の方々の数が多ければ多いほど効果抜群なのではないでっしょかー!
後々藍ちゃんくんの踊りは無機物にも効いちゃうのでっしてー。
船ごと踊らせれるのならそれもまたありなのでっす!
気分はまさにセイレーンなのでっすよー!
存分に時間を稼いだらその間に突破するのでっす!
もちろん踊りながら突破できるならしちゃうのでっすが!
●ショータイムッ!!
「藍ちゃんでっすよーッ!!」
虚空をまるで普通に歩みゆくは紫・藍(覇戒へと至れ、愚か姫・f01052)。
周囲には何故かスポットライトのような光が照らしていて、実に目立つ。
そうも目立てば標的になるのも当然。
毛利水軍が指示を出して無数の火矢が飛ぶ。
しかし、ニィ、と上手くいったとでも言わんばかりの笑みを藍は浮かべれば。
「さあ、ショータイム、でっすよーッ!!」
その虚空で藍は躍り始める。
火矢もそれに釣られるように虚空でしっちゃかめっちゃかに操られる。
矢は届かず、それどころか何故か毛利水軍たちも躍りだす。
船も躍りだすように暴れだし、それどころか海までもが躍りだす。
水流もぐちゃぐちゃになりてんやわんやの大騒ぎ。
互いに互いが接触に、ミシミシ、と音をあげ一部がへしゃげたり。
火矢が誤って船に墜ちて燃え盛ったり。
てんやわんやの大騒ぎ、最早毛利水軍は水軍の形を為しておらず。
「今のうちに突破しちゃうのでっすッ!!」
躍りながら虚空を歩み進んでいく様はまるでソロダンスショー。
眼下にはしっちゃかめっちゃかの地獄絵図が繰り広げられているのだが。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『隠し将『豊臣秀吉』』
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POW : 墨俣一夜城
自身の身長の2倍の【墨俣城型ロボ】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : 猿玉变化
自身の肉体を【バウンドモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : グレイズビーム
【腹部のスペードマーク】から【漆黒の光線】を放ち、【麻痺】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:フジキチ
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●豊臣秀吉
「フェンフェン……」
その生物は鳴き始めた。
フェン、としか言っていないのに何故かその意味は理解出来る。
よくぞ毛利水軍を抜けここまでやってきた。
「フェン、フェンフェン、フェン」
だがそれもここまでだ、ここからはこの私、豊臣秀吉が相手しよう……。
「フェーン、フェフェンフェンフェン」
決してこの先には通さぬ……それこそが私があのお方にお返し出来るもの唯一なのだ……!!
などと言っているような気がする。
……おかしいな、フェンフェンとしか言ってないような気もするのだが。
とにもかくにも、豊臣秀吉を突破せねば、弥助アレキサンダーには届かない。
仮にここから彼を攻撃しようとしても秀吉がそれを弾き落としてしまうのだ。
「フェン、フェンフェフェンフェン」
さあ、いざ参るぞ猟兵たち!!
豊臣秀吉は臨戦態勢だ!!
ナナシ・ナナイ
フェン、フェン、フェーンフェンフェンフェン?(申し訳へんけど、人の言葉でしゃべってくれへん?)
依然足場は複製したアサルトウェポン。
猿玉变化対策は普通の弾丸やと跳ね返されそうやし、散弾銃型アサルトウェポンにドラゴンブレス弾を装填して使うで!ドラゴンブレス弾言うんは、散弾銃用の焼夷弾や!熱なら伸縮性、弾性関係ないやろ。それにしてもこいつもふもふしてよく燃えそうやな。もし燃えて海に飛び込んだらそのまま大量の複製したアサルトウェポンを重石にして沈めるで。
少し気の毒な気もするけど戦いに手段は選んでおれへんのや。
アドリブ共闘歓迎
死之宮・謡
アドリブ歓迎
(伝染した)
フェンフェン、フェン、フェフェン!
(良い覚悟だ…いざ、尋常に……と言っている様子)
フェンフェーン、フェン、フェンフェン!
(互いの望みを押し通すために!……と言っている様子)
・戦闘
【覇竜】を発動
(飛翔)
相手のUCにより物理攻撃は効き辛い(或いは効かない)ことが予想されるので呪詛・魔術メイン
全身に虚脱の「呪詛」と「生命力吸収」の籠った焔(属性攻撃:炎・全力魔法)を纏い、接触時にダメージを与える
ブレスや
猛毒の霧(毒使い:不溶性の神経毒)(恐らく呼吸はしているだろうとの判断)
で攻撃
近付かれた場合は尾の剣や左腕で殴って距離を離す(怪力・なぎ払い)
●フェンフェン
「フェン。フェンフェーンフェンフェン、フェンフェン?」
申し訳へんけど、人の言葉でしゃべってくれへん?
「フェンフェーンフェンフェフェンフェンフェン」
否、言葉が通じるなればそれまでのこと。互いに最早言葉は無用。
ナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)と豊臣秀吉の会話。
傍から見れば成立してないように見えてその実成立しているそれ。
「フェンフェン、フェン、フェフェン、フェンフェン……!!」
良い覚悟だ、いざ尋常に――――!!
死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)にも伝染していた。
「フェフェン、フェンフェン、フェーンフェン……!!」
応とも、信長様の為にもここは決して通さぬぞ、猟兵……!!
「フェンフェーン、フェン、フェフェンフェンッ!!」
互いの望みを押し通す為に――――!!
「フェンフェンフェーン、フェンフェンフェン?」
いや、皆人類の言葉で喋ってくれへん?
ナナシの言葉は遠く虚しく響いた。
ナナシがアサルトウェポンを構える。
だが、それに応じるようにバウンドモードに変化する秀吉。
弾力性に富んだ身体はあらゆる打撃、斬撃、刺突を弾き返す無敵の防御形態。
だが、そのアサルトウェポンより放たれたのは焼夷弾、即ちナパームである。
燃え盛る紅蓮が弾力なぞ関係ないと言わんばかりに焼き尽くす。
燃え盛る炎をかき消そうと海に飛び込めば、その海中目掛け、無数の足場兼アサルトウェポンが鉄火の嵐を放つ。
だが、弾力性の富んだ形態がその無数の弾丸を弾き返す。
「フェンフェーンフェン……ッ!!」
物理ではなく、魔術ならどうだ――――!!
虚脱と崩壊、毒を宿した呪詛の炎が海面ごと秀吉を焼き払う。
焔がその毛皮を焼き払い、弾力性なぞ無意味と言わんばかりに侵食し、犯し、崩す。
ここに至ってこの形態は無意味と悟った秀吉は形態を解除し、海面から飛び出す。
「フェンフェフェンフェン……!!」
待っとったで、それを……!!
「フェンフェーンフェフェン……!!」
捉えた――――!!
ナナシの無数のアサルトウェポンが。
覇竜と化した謡の開かれた顎が。
アサルトウェポンが無数の鉄火の嵐を叩き込む。
謡の開かれた顎より膨大な崩壊の呪詛を纏った光の奔流が放たれる。
弾痕が穿たれ、身体に膨大な呪詛をまとわりつかせ、その末端が腐り落ちる。
けれど、それでも。嗚呼、それでも。
「フェン、フェフェンフェーン……!!」
――――信長様に報いるためならば、まだこの身は朽ちぬ、死なぬのだ……!!
「フェンフェン……!!」
「フェーン……!!」
見事、見事やで、と言う声が重なった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
メンカル・プルモーサ
……弥助の前に秀吉……秀吉?を倒さないとか……うーん、フェンフェン言ってるの聞くとちょっと気が抜ける…
…ともあれ、腹部からの光線…か…腹部だから狙いが判りやすいのは良いけど、あのスピードだと油断も出来ないね…
箒に乗って水面すれすれを移動、爆破術式を海に向けて何発も放って発生する水蒸気と水柱で光線の威力を減衰させると同時に自分の姿も一時的に隠して狙いを付けづらくする…
…姿を隠している間に心理隠密術式【シュレディンガー】で発見され辛くした上で【縋り弾ける幽か影】を発動…秀吉にむけて自爆ガジェットを放つ…
…後は自爆ガジェットが秀吉にたどり着くまで(発見されたら)空中戦で時間稼ぎ…
そこは通して貰うよ…
●秀吉?
「……秀吉?」
目の前のフェンフェンいっているのが?
なんか気が抜けるのだけれど。
メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は悩んだ。
腹部からの光線、狙いは分かりやすけれど交わすは困難。
箒に乗って海面すれすれを疾走する。
秀吉の腹部より光の奔流が放たれた。
同時、爆破術式が起爆する。
水柱と水蒸気が光を屈折させる。
阻まれたそれの威力が四方に散り減衰する。
同時、その水の嵐が彼女の姿を覆い隠した。
「フェンフェン!?」
どこに消えた、どこにいった?!
豊臣秀吉が唐突に気配の消えた彼女の事を探す。
まさか、弥助殿の方に向かったか、と弥助の方を見やる。
しかし、そこに彼女はいない。
その一瞬の隙が、刹那の隙が彼(?)の命取りとなる。
無数のガジェットがその身に取りついていた。
「フェフェンフェン?!」
いつの間に!?
そして、漸く彼(?)は彼女の気配に気づく。
彼女はゆうゆうと空を飛んでいた。
そして、無数に取りついたガジェットたちが。
閃光を放ち、爆炎をあげる。
その数53回、連鎖爆発によってその爆圧はさらに高まる。
ぶすぶす、と全身から煙を上げながら。
けれど、まだ、彼(?)は死んではいなかった。
「フェフェンフェーン……!!」
まだだ、まだ終わらぬ、終われぬ……ッ!!
「……そこは通してもらう、よ」
爆破術式が展開され、秀吉とメンカルの激しい戦いはまだ続く。
成功
🔵🔵🔴
紫・藍
(藍ちゃんくんでっすよー!
サイレントモードな藍ちゃんくんなのでっす!
向こうの言葉がこっちに伝わるように!
きっと秀吉さんも藍ちゃんくんのジェスチャー&パントマイム&表情による名乗り返しを理解してくれるはずなのでっす!
中々に律儀な方なようでっすし!
先制攻撃は高速移動で回避、避けられないなら少しでも浮遊を活かした受け流しなどでできるだけ戦闘不能になるまでの時間を稼いで反撃orトドメの一撃へのカウンターなのです!
ブラックホールでっすので弾性など無視して削り取るのでっす!
吸引力で向こうの戻る速度を遅めたり、藍ちゃんくんへの攻撃を黒穴におびき寄せるのでっすよー!
狙いを読まれても攻撃への牽制にはなるかと!)
●サイレントモード
「…………」
静謐な世界、静かな空間。
弾力に富む形態から放たれる高速機動による一撃。
けれど、こちらも高速機動による急速離脱。
互いが互いを捉えられぬまま、けれど、高速のジェスチャーとパントマイムでやりとりをしていた。
なんとこの二人、互いのそのジェスチャーとパントマイムで名乗りあっていたのである。
互いにしか理解できぬそれであったが、紫・藍(覇戒へと至れ、愚か姫・f01052)は理解していたし、秀吉もそれを理解していた。
高速機動のさなかの挨拶を終え、互いの目的も告げ終えて。
そして、いざ、尋常に参る――――。
戦いの火蓋が切って落とされて。
高速バウンドするその弾力性。
あらゆる打撃を無効化する弾力に富んだ身体。
されど、それを無効化する手立てが藍にはあった。
「…………ッ!!」
それは、特異点より生じる疑似ブラックホール。
重力の塊であり、重力そのものであるソレ。
空間ごとえぐり取るそれは弾力性なぞを無視する対物防御無視攻撃。
空間障壁などの大概の魔術防御すらも無効化する絶死の一撃。
それが秀吉の高機動を縛り上げ、引き寄せる。
同時に、それがえぐり取る一撃となり、秀吉の骸を抉り、削る。
鮮血すら散らない。
それは抉り取り、全て吸い込まれているからだ。
互いの高速戦闘が終わった頃、秀吉はぼろぼろであった。
けれど、彼には譲れない挟持がある。
それが折れる事はない、彼が死に至るその時まで。
成功
🔵🔵🔴
メイスン・ドットハック
【WIZ】
フェンしか言っていないのに、なぜか言っていることがわかる不思議のー
グレイズビームの先制に対し、胸部のスペードマークから漆黒の光線が出る瞬間を空間【ハッキング】【情報収集】で察知
そのタイミング・方向を感じ、【視力】【第六感】で全力で回避する
被弾し、麻痺しても仲間にカバーリングできる位置取りができれば
先制攻撃を凌いだら、UC「昨日の強敵は今日の親友」発動で、白騎士ディアブロの電脳シュミレート霊子体を召喚
10秒先を見たかの様に的確な行動で、バウンドするグレイズモンキーを補足
対象の未来位置に向けたレーザーで毛玉ごと焼き斬る
レーザーの放射位置に対し、電脳ミサイルを【一斉発射】
アドリブ絡みOK
●焼き切る毛玉
「フェンしか言ってないのにのー」
何故言葉が分かるんじゃろのー、それが心底疑問なメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)であった。
腹部からの漆黒の光の奔流は溢れ出ようとしていた。
それは真黒に塗りつぶした、けれど光と分かる曖昧にして矛盾した光の奔流。
メイスンの電脳演算が即座に走り、空間をハッキングする。
その刹那にも満たぬ間に計算された座標、範囲、威力。
全てを演算し終えた頃には漆黒の光は放たれていた。
されど、同時にメイスンも行動を終えていた。
放たれると分かっていて、放たれる位置も分かっていて。
ならば後は当たらぬ位置に動けばいいだけ。
ただそれだけのことである。
電脳にまた演算が走る。
「では、ディアブロ君、やってくれのー」
走った演算はシミュレートを完了し、電脳霊子体を呼び出す。
「了解した、マスター」
その電脳は超高速演算を機能として有する。
超未来の演算能力は最早未来予知とも言える精度を以て攻撃を放つ。
それは無数の光粒子、漆黒の光に相反するような閃光。
放たれたレーザーの先に同時に放たれたのは電脳ミサイル。
まるで吸い込まれる、あるいはそこに飛び込むかのように秀吉がその発射位置に移動する。
「フェン……?!」
馬鹿な……?!
その声と共に無数のレーザーが秀吉を焼き切り、そしてミサイルが爆裂し、連鎖反応で膨大な爆圧と爆炎を以てしてその身体を飲み込む。
ぼちゃん、と言う音が響いた。
後にあるのは、焼き切られ分かたれ、そして黒焦げた秀吉と呼ばれたオブリビオンの骸。
それもさらさらと灰に帰り、やがて、骸の海へと送られた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『大帝剣『弥助アレキサンダー』』
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POW : 大帝の剣
単純で重い【両手剣型メガリス『大帝の剣』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 逆賊の十字架
自身の身体部位ひとつを【触れた者の闘志を奪う超巨大肉塊『視肉』】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 闘神の独鈷杵
自身からレベルm半径内の無機物を【無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:みやこなぎ
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●弥助・アレキサンダー
「秀吉殿がやられたか……」
弥助・アレキサンダーは大帝の剣を片手に構える。
巨大な黒肌の腕はまるで鉄塊のごとく。
その巨剣をまるで棒の如くしならせた。
「だが、全ては信長様の為に」
そう、この男には決して負けられぬ理由がある。
全ては信長様の為に。
今度こそ、その忠義の全てを尽くすのだと。
「行くぞ、猟兵よ、俺にも負けられぬ理由があるのだッ!!」
闘神の独鈷杵が唸りをあげ、渦潮を無数に発生させ虚空を舞う。
魔軍将が一人、弥助・アレキサンダーが今ここに立ちはだかった。
ナナシ・ナナイ
理由が有ろうと無かろうとわいは勝たせてもらうで。
わいは視肉から身を守る為に複製した拷問具(蛇腹鉄条網型)で回りを囲んで防御を固めさせてもらうわ。そして複製したアサルトウェポンで敵さんの全方向を取り囲んで一斉射撃や。(【2回攻撃】、【一斉発射】)
出し惜しみは無しやで!!!
アドリブ共闘歓迎
●戦気
「理由があろうとなかろうとわいは勝たせてもらうで」
「その気迫や良しッ!!」
弥助・アレキサンダーがナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)の勝利への気迫を称賛する。
なれば最早刃を以て交え、語るのみとばかりに弥助・アレキサンダーはその左腕を視肉に変化させる。
触れたものの闘志を奪い去る肉塊が、ナナシに襲いかかろうと殺到する。
ぶよぶよとした肉体がナナシの闘志諸共その身を食い散らかそうとした刹那。
視肉がざりゅ、と言う感触、そして音と共に引き裂かれる。
「――――出し惜しみはせえへんで」
彼の身を取り巻くのは蛇腹のように相手を引き裂く棘と刃を備えた鉄条網。
敵を苦しめる拷問具であり、同時に自らの身を護るための防具でもある。
それがナナシを取り巻いて、そして襲いかかろうとする視肉を引き裂き続ける。
「なんと言う……!!」
その防御方法に感嘆した声をあげる弥助、だがそれはあくまで防御にしか過ぎない。
「まだまだ続くでッ!!」
周囲にはナナシが作り上げた無数のアサルトウェポンが虚空に浮かんでいた。
その銃口は言うまでもなく、弥助に向けられていた。
左腕を巨大な肉塊である視肉に変えた弥助は、その攻撃力と防御力を高めている。
しかし、代わりにその機動力を完全に奪われていた。
念力によってそのトリガーが引かれ、鉄火の雨は放たれる。
視肉による盾が弥助への直接攻撃を防ぐ。
されど、無数の弾痕が穿たれ、その視肉より鮮血が何十と吹き出す。
「なんとも強き意志よ……!!」
だが、それでも負けられぬのだ、と弥助は自らの戦気も奮い立たせたのだった。
成功
🔵🔵🔴
死之宮・謡
アドリブ歓迎
良い、忠誠だ…こういう奴と戦うのは愉しいんだ…命の懸け方が違う…一撃の重みが違う…削り合いが、殺し合いが心地良いんだ…
先ずは、距離を取りながら停滞の「呪詛」と「生命力吸収」を籠めた矢をクレイアスターで撃ち、爆炎を「全力魔法」を放ちながら、相手のUCを避けることに注視する…(属性攻撃:幻・見切り)
相手のUC回避後も暫く弓での攻撃に廻り、後衛だと誤認させる
其の後に【魔纏】を発動し、前衛に斬り込む
ストライフを「怪力」で振るい「毒使い」で神経毒を撒き散らし
全力で攻め立てる…愉しい愉しい殺し合いの始まり、だな…
先に征かせて貰うぞ!
メンカル・プルモーサ
…こちらも負けられない理由はあるから譲る気は無いよ…
…ところで、弥助は判るのだけど何故アレキサンダー…?
…破壊の雷を放つ渦潮か…まずは箒に乗って空中戦…雷は…ランダムに動いて的を絞らせなかったり…
まだ変換されていない船を盾にしたり…導電率の高い海水を操って雷を逸らして時間を稼いで……
…【尽きる事なき暴食の大火】を発動…闘神の渦潮から『無尽蔵に』産まれる雷槌の存在を燃料として白い炎の勢いを増していき…
充分に大きくなったら渦潮を喰らい、その勢いを持って四方八方から弥助へと襲いかからせる…
…忠義に燃えてるところ悪いけど……討ち取らせて貰うね…
●最後の忠誠
「良い……良い忠誠心だ。お前みたいな奴との戦いは愉しいんだ」
「戦に愉悦を見出すか、お前もまた乱世の者――――!!」
死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)と弥助・アレキサンダーが対峙する。
弥助の振り下ろした巨大な白刃、大帝の剣。
その単純ながら恐るべし質量斬撃。
単純明快故に防ぐ術に乏しいその攻撃。
謡は停滞の呪詛を放ち、相手の命を奪い去る爆炎をぶつける。
停滞の呪詛が剣に絡み、その威力を殺し、奪う。
仮にあたったとしても命を奪い去り自らの糧とする爆炎が謡の傷を癒やす。
果たしてその選択は、謡の眼の勝ちとなる。
停滞にて一瞬鈍った刃先、それを紙一重で見切れたのは彼女の豊富な戦闘経験、そして直感が故。
その斬撃を後方への跳躍で回避するが、僅かばかりが彼女の身をかすめ、鮮血を微かに散らせる。
「命の縣け方が違う、一撃の重みが違うッ!!」
あまりの愉しさに、謡は笑い出す。
直撃すれば命を奪い去るであろう大剣の一撃。
そのいずれもが、彼女の見切りを以てしてでも紙一重でしかない。
それなのに、彼女は楽しそうに笑う。
闘神の渦が生み出され放たれる。
それは破壊の呪詛を孕んだ雷を放つ渦巻くもの。
「……こちらも負けられない理由がある」
海水より水柱が浮かび上がり、その雷を受け流し、渦そのものには船をぶつけ相殺するはメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)。
彼女が闘神の渦を制し、謡が矢と爆炎で牽制を続ける。
「牽制だけでは俺には勝てないぞッ!!」
「――――そうだな」
「……うん……だから」
二人の声が重なった。
時間稼ぎは終わりだ、と。
尽きる事のない破壊の雷が唐突に白い炎に飲まれた。
それはメンカルの放った大罪の炎が一つ、名を暴食。
四方八方に放たれていた闘神の渦より、その白い炎が襲いかかる。
同時、謡が自身の魂と心、その一欠片を燃料に、自らの剣を覚醒させる。
彼女たちが牽制に徹していた理由なぞ、これらを発動させる為に過ぎない。
「ぬおおおおおッ!!」
白い炎が弥助の身を焼き、謡の魔剣がその剣を刃を重ね、弾きあげた。
「忠義に燃えてるところ……悪いけど……」
「討ち取らせてもらうぞッ!!」
メンカルの暴食の炎が謡の魔剣に絡み、その身に深々と斬撃を刻み込む。
血は飛ばない。斬撃による一撃、その傷跡を白い炎が焼いたからだ。
「見事ッ!!」
それを良し、と弥助は大勝した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
メイスン・ドットハック
【SPD】
忠誠心のあるのはいいことじゃのー
ならそれごと沈める他ないのー
先制攻撃は視肉に触れられないように、電脳魔術で自身のホログラムデコイを展開
自身も攻撃軌道を【視力】【情報収集】で見極め、【第六感】も駆使して回避に徹する
先制攻撃後は、UC「汝は元素、その鎖を断ち切ろう」を発動させ、空間【ハッキング】を仕掛け、視肉の遺伝子情報を【情報収集】、解析する
それが成功したら、視肉を細胞から崩壊させる毒ガスを放射させ攻撃
逃げられるようなら、電脳魔術でコーディングした毒ガスミサイルを直接【誘導弾】で叩き込む
量が足りないなら数を増やし、【一斉発射】で対応する
アドリブ絡みOK
紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
視肉でっすかー、一説ではとっても美味しいとか?
闘志を奪うというのもその美味しさ故かもでっすねー。
藍ちゃんくんダンピールでっすが、今はお肉ちゅうちゅうは遠慮しちゃうのですよー?
触れられないよう遠くから時間を稼ぎつつお歌を歌いたいとこでっすが、そう上手くはいかないかもでっしてー。
で・っす・っが!
触れた者の闘志“しか”奪えないというのなら!
ここまで共に戦ってきた猟兵の皆様の想いも込めたこのお歌ならどうでっしょかー!?
藍ちゃんくん自身も鼓舞しつつ、全力歌唱で演奏でパフォーマスな!
アンサンブル・カーテンコール、なのでっすよー!
●その身を沈めよ水面の底に
「忠誠心のあるのはいいことじゃのー」
メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は無数のホログラムを演算する。
自律するそれはメイスンを象ったデコイ。
巨大な肉塊たる視肉がそのデコイの群れに襲いかかり、引き裂き、食い散らかす。
「……厄介じゃのー」
それは闘志を奪い去り、食い散らかす肉塊。
それに当たった時点で勝敗が確定する。
だが、そう、だがしかし、がこの場には存在する。
「闘志"しか"奪えないというのなら!!」
それならば、"彼の独壇場"となる。
紫・藍(覇戒へと至れ、愚か姫・f01052)が虚空のライブステージを開幕する。
周囲から無数の音が鳴り響き、彼は高らかに歌い上げる。
それは――――この戦いを唄う歌。
それは、この戦争を唄う歌。
無数の想いと無数の願いと無数の祈りを束ねた一つの歌。
それは、例え闘志を奪われたとしても。
また奮い立たせるだけの熱量と言う情熱を束ねた希望の幕開けを唄う歌。
「アンサンブルッ!! カーテンコォールッ!!」
「……良い度胸じゃのーッ!!」
その熱量に突き動かされメイスンの電脳の演算が加速する。
襲いかかる視肉が、彼女の本体を打ち据えても。
彼の歌が奪われた闘志をまた充填し、奮い立たせる。
無数のデコイが視肉の動きを逆に制限し、その行動を単純化する。
「万物を壊す御業、見るじゃけーのーッ!!」
視肉を、弥助そのものを、演算し、ハッキングし、導き出した答え。
電脳の領域を纏いながら、藍の歌を背に受けて。
万物を腐食し、崩壊させるソレが放たれる。
それは気体、万物の第三形態。
決して見えず、そして、決して逃れられない死の存在。
「――――見事也」
弥助・アレキサンダーの身がぼろぼろと崩れ落ち、遂にはその身が水面に沈む。
そのまま、荒波に飲まれぼろぼろ、と水泡へと消えていく。
「その忠誠心諸共沈むじゃけーのー」
それをメイスンと藍は見送った。
忠臣・弥助アレキサンダー、水面に沈む。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴