エンパイアウォー㉑~三種の至宝
●メガリスを操る者
「皆、大帝剣『弥助アレキサンダー』の居場所が判明したぞ!」
グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、集まった猟兵たちへ向けて魔軍将との決戦の説明を始める。
「弥助アレキサンダーは関門海峡にて猟兵を待ち受けている。だが、そう易々と弥助アレキサンダーとは戦えぬ。彼奴の用いる「メガリス」と称される渡来人の至宝による迎撃を突破せねばならぬのだ」
弥助アレキサンダーは、『大帝の剣、逆賊の十字架、闘神の独鈷杵』という三つのメガリスを使用し、猟兵に対する迎撃準備を整えている。
「先ずは、関ヶ原のファランクスでも使用された『大帝の剣』。これによる洗脳能力で操られた『毛利水軍』が関門海峡の海上に展開している。彼らは我ら猟兵を敵と思い込まされており、敵意を剥き出しにして襲いかかってくるであろう」
毛利水軍は一般人であるため、もちろん猟兵よりも弱いのではあるが、屈強な武士達だ。
「猟兵の力をもってすれば、如何様にも突破は出来るであろうが……彼らは洗脳されているだけだ。可能な限り殺さずに無力化してほしいのだ」
もしも皆殺しにして突破するようなことになると、江戸幕府の未来に禍根を残すことも考えられる。
「毛利水軍を突破したとしても、次はメガリス『逆賊の十字架』によって強化された隠し将『豊臣秀吉』が貴殿らの前に立ちはだかってくるだろう」
対象を異形強化する『逆賊の十字架』によって、豊臣秀吉はスピードと反応速度を強化されている。ゴムマリのように関門海峡の海上を飛び跳ねる秀吉は、あらゆる角度からの弥助への攻撃を超高速で受け止めてくるため、秀吉を倒さない限り、弥助を攻撃することは不可能だということだ。
「更に、秀吉は猟兵に対して先制攻撃を行ってくる。奴の攻撃手段への対処は必須となるため注意してくれ」
最終目標は弥助アレキサンダーであるが、秀吉も相当に強力なオブリビオンだ。油断は禁物だ。
「秀吉を撃破して、ようやく弥助アレキサンダーと戦うことが出来る。彼奴は、『関門海峡の大渦』の中心に浮遊して猟兵を待ち受けている。この大渦はメガリス『闘神の独鈷杵』の力で発生させているようだ。もしもこの大渦を戦闘に利用できれば、有利に戦えるやもしれぬな」
弥助アレキサンダーは水上を浮遊(※高くは飛ばない)しながら、3つのメガリスを武器として用いて戦闘を行う。
「もちろん弥助アレキサンダーも先制攻撃を行ってくる。3種のメガリスへの対応をよく考えて挑んでくれ」
対策無ければ勝利無し。全力を尽くして、強力なメガリスに対して対抗するのだ。
「此度の戦いは、全て海上での戦いとなる。海の上となると不便も多かろうが、そこも猟兵の知恵と力の見せ所だ」
空を飛ぶ、海を泳ぐ、異世界の乗り物を持ち込んだり、毛利水軍の船を利用することも出来るだろう。自由な発想で海上戦闘を乗り越えるのだ。
「弥助アレキサンダーの撃破は、これまでエンパイア・ウォーで行われた任務のどれよりも困難であろう。しかし、貴殿らであれば、必ずや成し遂げてくれると信じているぞ」
猟兵たちは、百々によって決戦の地である関門海峡へと転送されていくのであった。
夢幻
マスターの夢幻です。大帝剣『弥助アレキサンダー』との決戦シナリオですが、これまでのボス戦とは異なり3章構成です。オープニングや特殊ルールをよく読んでプレイングをお願いします。
====================
大帝剣『弥助アレキサンダー』および隠し将『豊臣秀吉』は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
====================
第1章 冒険
『毛利水軍を突破せよ』
|
POW : 邪魔する船をひっくり返すなど、力任せに毛利水軍を突破します。
SPD : 毛利水軍の間隙を縫うように移動し、戦う事無く突破します。
WIZ : 毛利水軍の配置、天候、潮の流れ、指揮官の作戦などを読み取り、裏をかいて突破します。
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
黒川・闇慈
「ふうむ、毛利水軍を突破しなければいけない、しかし殺してしまってもいけない。難儀ですねえ。クックック」
【行動】
水上を行動するのは危険ですし、ここは空から突破しましょうか。
高速詠唱、全力魔法、呪詛、の技能をもってカース・ブーストを使用し、呪力高励起体に変身します。
空を飛行して突破を目指すわけですが、いくら弓や火縄銃とはいえ、多数に狙われると危険でしょう。布陣の薄い場所を上空から確認しつつ進みます。
どうしても避けきれない場合は、矢を呪力砲撃で撃ち落とすなり、船の周辺に呪力砲撃を撃ち込んで船を揺らすなど妨害もしてみましょうか。
「メガリスですか……一体どういう代物なのか。クックック」
【アドリブ歓迎】
リューイン・ランサード
熟練の毛利海軍を突破し、しかも一般人を傷つけないようにする、ですか。
難しいですけど、前に進むにはやるしかないですよね。
UCで守護騎士ドラグーンを召喚して乗り込む(目の部分は開放して視界確保)。
翼を広げて飛行(リューインも翼が有るので飛行のトレース可能です)。
、【空中戦、第六感、見切り】で敵攻撃を躱しつつ進み、当たる場合は【盾受け、オーラ防御】とドラグーンの装甲で受ける。
後で毛利海軍に邪魔されると困るので、帆及び帆を操る為の綱を斬って、修理に時間が掛かる程度の攻撃は行いつつ進む。
武士を攻撃せざるを得ない時は【雷の属性攻撃・マヒ攻撃・気絶攻撃・範囲攻撃】で薄く広い魔法攻撃を行い、傷つけずに無力化。
「ふうむ、毛利水軍を突破しなければいけないと」
「しかも一般人を傷つけないようにする、ですか」
「難儀ですねえ。クックック」
「難しいですけど、前に進むにはやるしかないですよね」
黒川・闇慈(魔術の探求者・f00672)とリューイン・ランサード(今はまだ何者でもない・f13950)は毛利水軍を前に、任務の内容を再確認する。手段を問わなければ所詮は一般人である毛利水軍の突破は容易いが、傷つけないようにとなれば、途端に難易度が跳ね上がる。二人は少し相談して突破方法を決めると、それぞれそのためのユーベルコードを発動する。
「我が内より湧き出るは漆黒の凶呪。漆黒を統べるは我が魂。ここに呪をもって力となさん。カース・ブースト」
「大地の精髄よ、此処に集いて不壊の盾と成れ!」
闇慈は呪詛により自らを強化する魔術で呪力高励起体に変身し、リューインは召喚した守護騎士ドラグーンに乗り込んだ。そして闇慈は呪力放出を行うことで、リューインは背の翼を広げて空へと舞い上がった。
「水上を行動するのは危険ですし、ここは空から突破しましょうか」
「はい。空からなら、毛利水軍も攻撃しにくいはずです」
幸いにも二人とも空を飛ぶ手段を持っていたため、二人は空から毛利水軍の突破を目指す。空を飛ぶ姿は目立つためにすぐ見つかってしまったが、なにせ江戸時代だ。空を飛ぶような手段は存在しないため、毛利水軍も対処に迷っているようだ。しばらくすると弓矢や火縄銃の射撃が彼らに向けて飛んできたが、空を飛ぶ相手への射撃経験があるわけでもない。そのほとんどは的を外していて、数少ない直撃する軌道のものも、見切ったリューインがあっさりと盾で弾いてしまった。
「そうそう当たらなそうですが、やはり多数に狙われると多少は危険がありますね。少々妨害もしてみましょうか」
闇慈はそう言うと、船の周辺に呪力砲撃を撃ち込んだ。その余波によって船が揺れれば、船上の武士達は射撃するどころではない。そしてリューインは、後顧の憂いを断っておくことにしたようだ。
「突破しても、後から追いかけてきて邪魔されると困りますからね」
彼は船へと近づくと、帆や帆を操る為の綱を切断した。これで修理に時間を取られるため、毛利水軍は追ってくることも出来ないだろう。
そして二人はそのまま空を飛んで、毛利水軍の突破に成功したのであった。
「メガリスですか……一体どういう代物なのか。クックック」
「なかなか厳しい戦いになりそうですね」
この先に待ち受ける弥助アレキサンダーはメガリスなる至宝を操ると聞いている。魔術の探求者たる闇慈にとっては興味深い代物だが、それが自分たちに向けられるわけだ。激戦となることは間違いないであろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
二天堂・たま
随分変わったオブリビオンが現われたようだな…。
彼らが豊臣秀吉と呼ぶ将…どう見ても毛玉なんだがなぁ?まぁいい。
まずは水軍を突破し、敵将の元へ辿りつかなくては話しにならん。
UC:スカイステッパーで空中を駆け、船までダッシュだ。
船に辿りついたら船員を無力化し、船を奪取する。
一般人である以上むやみに傷つけるわけにはいかん。
ケットシーの肉球で負の感情を浄化し、こちらへの殺意を削いでしまおう。
この船は使わせてもらう、泰平の世という秩序を維持する為にな。
そういえば、刃向かう意思さえ削いでしまえばUC:妖精の里へ避難させられるかな?
それが出来れば後のオブリビオン戦は戦いやすくなるが。
「随分変わったオブリビオンが現われたようだな……。彼らが豊臣秀吉と呼ぶ将……どう見ても毛玉なんだがなぁ?」
グリモア猟兵から受けた敵の説明を思い出し、二天堂・たま(神速の料理人・f14723)は首を捻る。第六天魔軍将図にも記載されていなかった隠し将の豊臣秀吉だが、その姿は丸っこい毛むくじゃらの猿だ。
「まぁいい。まずは水軍を突破し、敵将の元へ辿りつかなくては話しにならん」
今秀吉について考えていても答えは出ない。たまは思考を切り替え、毛利水軍の突破を優先する。
「それでは、行くとしようか」
たまは何もない空中を蹴って、敵船へと向けて駆けていく。どうしてそんなことが出来るのかと言えば、ユーベルコード『スカイステッパー』の効果だ。いくらでも宙を蹴れる訳ではないが、歴戦の猟兵であるたまであれば、敵船まで行くくらいであれば十分だ。
そうやって乗り込んだたまは、素晴らしい感触の肉球を武士達に押し当てて負の感情を浄化、猟兵たちへの殺意を削いでしまおうとするも、どうも効きが悪い。
「うーむ。これが大帝の剣の効果なのか?」
刃向かう意思さえ削いでしまえば安全に無力化出来ただろうが、それが出来ないなら仕方ない。たまは武士を気絶させると、船倉に放り込んで閉じ込めた。ユーベルコード『妖精の里』に避難させることが出来れば理想的であったが、こちらも負の感情が残っていては、気絶から目覚めた武士が猟兵と戦おうと出て来てしてしまう。将との戦いの最中にそうなってしまっては大変だ。
「この船は使わせてもらう、泰平の世という秩序を維持する為にな」
所詮は毛利水軍の武士も一般人だ。閉じ込めるには一手間かかったが、たまによって船は制圧された。この船は続く将との戦いでも使うことが出来るだろう。とはいえ、元々十数人がかりで動かす船だ。足場としてならともかく、それ以上を期待するのであれば、また別の策が必要となるであろう。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『隠し将『豊臣秀吉』』
|
POW : 墨俣一夜城
自身の身長の2倍の【墨俣城型ロボ】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : 猿玉变化
自身の肉体を【バウンドモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : グレイズビーム
【腹部のスペードマーク】から【漆黒の光線】を放ち、【麻痺】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:フジキチ
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
毛利水軍を突破した猟兵たち、その前に真っ黒い毛玉が現れた。
「フェン!」
その毛玉こと隠し将『豊臣秀吉』は自らを盾とし、弥助アレキサンダーに万一の敗北もないように守る構えだ。メガリス『逆賊の十字架』でスピードと反応速度を強化された彼を撃破せねば、如何なる攻撃も弥助アレキサンダーには届かないだろう。
「フェンフェン!!」
そして、猟兵たちが自らの撃破に目標を定めたことを感じ取った秀吉は、海上を縦横無尽に飛び跳ねながら、猟兵たちへと襲いかかってきた!!
※豊臣秀吉は「先制攻撃」を行ってきます。敵のユーベルコードへの対処は必須です。
※1章で二天堂・たまさんが制圧した船は足場として使用可能です。(それ以上の利用はプレイングでの工夫が必要です)
二天堂・たま
さてと…海上の足場となる船は奪取した。
ワタシ1人では操船は不可能だろうが、ワタシのUC:フレンズコールで頭数をそろえれば問題あるまい。
ワタシは戦闘に参加するから、UCで呼びだした相棒達には操舵を任せよう。
あの毛玉秀吉は、海上をゴムまりのように高速で飛び跳ねるようだ。
うまくあの飛び跳ねの動きを捉え、船の転覆を阻止し攻撃の機会を作らないとな。
弥助が闘神の独鈷杵で起こしているというこの大渦、船が壊されないよう注意する必要はあるが高速で船を動かせそうだな…。
何とかこちらの間合いに入るよう位置取りをして、ケットシーの肉球で踏みつけて攻撃していこう。
あの秀吉という盾を取り除かないと、本命の将まで届かん。
「さてと……海上の足場となる船は奪取した。ワタシ1人では操船は不可能だろうが、頭数をそろえれば問題あるまい」
海上で足場が無くては、敵の攻撃への対処は困難だ。首尾良くたまが船を奪取出来たおかげで、後続の猟兵は足場については考えずに敵の攻撃への対処に専念出来るというものだ。しかし、ただ浮かんでいるだけでは少々もったいない。たまは操船のためにユーベルコードを発動しようとするが、それよりも早く飛び跳ねる黒い毛玉が船上のたまへ向けて突っ込んでくる。
「そう易々とこちらの狙いを許してはくれないか……!」
「フェーン!!」
そう、豊臣秀吉は猟兵に先駆けて攻撃をしてくる。それに対して、召喚して更に操船させて……というのは流石に悠長が過ぎるだろう。跳び込んできた秀吉の高速の体当たりは、たまに直撃した。
「ぐっ、せめて……これだけはさせてもらう」
たまを攻撃した秀吉は、跳ねて海上へと戻っていく。すぐに再度の突撃が来るだろうが、たまには回避する手段はなく、二撃目を耐えることも出来ないだろう。たまはせめて仲間のためにと、フレンズ・コールを発動、召喚したひよこの群れに操船の指示を出す。その直後、秀吉の攻撃がたまを襲い、彼は倒れ伏すのであった。
「フェーン! ……フェン?」
たまを倒した秀吉はひよこの群れをみて首をかしげるが、可愛らしい姿に非戦闘員だとおもったのか、ひよこへの攻撃はせずに海上へと戻っていった。
たまに召喚されたひよこたちは、倒れた主の指示を忠実に実行し、船を戦いやすい位置へと移動していく。
また、秀吉を倒した後の話にはなるが、操船する手段を用意出来なければ、そもそも危険すぎて大渦には近づけず、次戦では船を足場とすることも出来なかったであろう。たまの行動は、確実に仲間の援護となっているのだ。
苦戦
🔵🔴🔴
アイリ・ガングール
遅参失礼。船の足場、利用させてもらうよ。
んー。墨俣一夜城ね。デカいなら動きは二つ。戦果を求めて人の多い場所を攻めるか、デカさゆえの範囲の広さで一人を各自に捉えるか。
敢えて一人になったうえで出方を見よう。みどもか、塊。どっちを攻めるかね。
塊を攻撃するなら簡単じゃ。出来た隙を責め立てよう。
こっちを狙って来るなら、敢えて【覚悟】を持って受けるよ。とはいえ攻撃の瞬間、戦闘知識を駆使して衝撃の方向に飛んでダメージを減らす。んで、金狐霊糸を武器に巻き付ける。
そうすりゃ相手が攻撃を引き戻せば相手へと引っ張られるわけじゃから、それで急接近して攻撃じゃ。
「遅参失礼。船の足場、利用させてもらうよ」
アイリ・ガングール(恋以外は概ねなんでもできる女・f05028)は、味方の奪取した船に辿り着くと、そこから前方の海を見渡す。するとそこでは、猟兵の接近に気づいた豊臣秀吉が、城型のロボットを召喚している様子が見えた。
「んー。アレが墨俣一夜城ね。デカいなら動きは二つ。戦果を求めて人の多い場所を攻めるか、デカさゆえの範囲の広さで一人を各自に捉えるか」
サイズを生かして攻めるのならば予測出来るのはこの2パターンだ。
「敢えて一人になったうえで出方を見ようかと考えたけれど、その必要もなさそうじゃ。あれは猟兵、つまりみどもしか見ておらんのう」
秀吉の役割は弥助の護衛、毛利水軍を突破した猟兵を相手にするわけだから、目標は必然とアイリとなる。
「さて、覚悟を決めるとしようか」
墨俣城型ロボは海上を飛行して一直線に向かってくる。そして、身構えるアイリを、その大きな腕で殴り飛ばした!
初撃が命中したのを確認し、秀吉はロボの腕を引き戻させる。その瞬間、不意にアイリの姿が消える。いや、彼女は戻る腕と共に高速でロボへと突撃を仕掛けていた。よくよく見れば、細い金色の糸がロボの腕に巻き付いている。アイリは攻撃を受ける瞬間に『金狐霊糸』を巻き付けることで、急接近するための布石としていたのだ。さらに、アイリは攻撃を受けたというのに、その負傷の程度はさほどでもない。彼女は巻き付けるのと同時に、後ろへ飛ぶことで衝撃を軽減していたのだ。これは高い戦闘知識の賜物と言えよう。
「今度はこちらの番じゃ! 宗光よ! 力を解放せよ!!」
アイリは『冥門開錠・屍山血河・黎明一閃』によって、『新谷守・宗光』を大太刀へと変化させ、墨俣城型ロボへと斬りかかる。腕を斬り落とし、背後に回れば袈裟懸けに斬って、また正面に戻る。大きい分小回りもきかず、トレースさせる関係上動きが若干遅くなるロボでは、至近の戦闘ではアイリの速度に追いつけない。
「これで終いじゃな。さあ、がらくたは片付けたよ」
「フェンッ!?」
アイリの大太刀が振るわれるたびに墨俣城型ロボは解体され、ついにはその動きを止めた。これで一つ、秀吉の攻撃手段は喪失したのだ。
成功
🔵🔵🔴
シズホ・トヒソズマ
※アドリブ連携OK
・SPD
船に乗せて貰い、敵が攻撃してきたら、デザイアキメラの◆オーラ防御で防ごうとしている、という◆フェイントをかけます
敵が防御を抜き、私に直接攻撃してきたら受ける
◆気合◆激痛耐性で耐え、転移前にコスチュームスーツの表面に塗った強力接着トリモチと共に◆早業で抱きつき敵と接着状態に
『捕まえた!』
接着状態のまま、フットブーツの糸で繋げたヴィアイスを引き寄せ◆操縦、三呪剣の◆呪詛斬撃で攻撃
『どんなスピードでも、一緒になれば相対、攻撃できます!』
UCで謙信の力使用
12属性刀を出し、◆炎属性刀でトリモチを溶かし、◆氷属性刀で凍らせ弾力を無効化しながら離れ、最後は黒刀と白刀で◆2回攻撃
シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は、からくり人形『デザイア・キメラ』を操り、船上から豊臣秀吉を待ち受ける。彼女は人形を盾に秀吉の攻撃を受け止める構えを見せている。だが、わかりやすい対抗手段は秀吉に看破される。秀吉は跳ねながら軌道を変えると、人形を避けてシズホへと突っ込んできた。
「かかりましたね! 捕まえた!」
「フェ、フェン!?」
シズホはダメージを軽減する手段を用意していなかったため、秀吉の突撃で受けたダメージは甚大だ。しかし、彼女は持ち前の痛みへの強さで耐えぬいて、秀吉へと抱きついた。そのシズホのコスチュームスーツの表面には強力接着トリモチがべったりだ。
「どんなスピードでも、一緒になれば相対、攻撃できます!」
如何に秀吉が速く、そして海上を跳ね回ることが出来ようと、自分と接着してしまえばその利点は潰すことが出来る。そう、盾とした人形はフェイント。彼女の狙いは秀吉に自分を攻撃させることだったのだ。そしてシズホは、フットブーツの糸で繋げた人形『シュヴァルツヴィアイス』を引き寄せ、秀吉に三種の呪剣で斬りかからせる。
ゴムのような体に変化している秀吉だが、斬撃や呪いならば問題なく攻撃は通じる。ヴィアイスの振るった三本の刃は、秀吉の体を切り裂いた。
だが、秀吉もただ攻撃を受けるだけではない。接着されたシズホごと体を跳ねさせて、船体にシズホを叩きつけてきた。更なるダメージを受け、このままではまずいと、シズホは続く攻撃のためのユーベルコードを発動させる。
「人形が吸いし過去の影、我が身に宿り力となれ。応報を持って……因果を……制、す……」
シズホが発動させようとしたのは、倒してきたオブリビオンの幻影を自らに宿し超強化する『幻影装身』であった。しかし、この力は代償を要求する。それも、宿すオブリビオンが強力であればあるほどその代償も大きくなってしまう。ダメージの積み重なったシズホでは、上杉謙信の力の代償は大きすぎたのだ。彼女は全身から流血し、その意識を失った。
「フェンフェン」
秀吉はシズホが気を失ったことに気づくと、シズホを自分の体から引き剥がして、海上へと戻っていった。シズホの策の発想は悪くなかったが、将たるオブリビオンのの攻撃を軽減手段もなく受け止めるのは、些か無謀であった。
苦戦
🔵🔴🔴
黒川・闇慈
「ふうむ、秀吉がこんな姿で現れるとは……異形強化とは興味深いものです。クックック」
【行動】
まずは先制攻撃に対処しましょうか。
高速詠唱の技能をもってアストラル・ハイを高速使用し、迅速に超アストラル体に変身します。そのままグレイズビームをアストラルレーザーで迎撃できればよいですが、不可能な場合は激痛耐性、覚悟の技能をもって耐えるしかありませんね。超アストラル体ならば麻痺には抵抗できるでしょう。
先制攻撃をしのいだならば、全力魔法の技能でアストラルレーザーを発射し、秀吉を攻撃しましょうか。
「しかし秀吉の声があの鳴き声では、何を言っているのか分かりませんねえ。クックック」
【アドリブ歓迎】
リューイン・ランサード
秀吉さんは強敵ですし、大切な者の為に必死に戦っている。
僕が一矢報いるには、真の姿開放で全力で挑むしかない!
秀吉さんの攻撃は翼を広げ【空中戦、第六感、見切り】を駆使して、恥も外聞も無く、空を逃げ回って回避する。
回避が難しい場合はビームシールド【盾受け、オーラ防御】で、攻撃が身体に当たらないようにする。
それで時間を稼ぎ、こちらのUCの準備が整えば、【光の属性攻撃、全力魔法、高速詠唱】で更に強化。
【第六感、見切り、追跡、スナイパー、範囲攻撃】で秀吉さんの機動を読んで、235本の光線を墨俣一夜城ロボを避けつつ且つ秀吉さんの周囲にばらまく!
何割かを秀吉さんに命中させ、倒せずとも、倒す為の一歩に繋げます。
「ふうむ、秀吉がこんな姿で現れるとは……異形強化とは興味深いものです。クックック」
船上では、いつものように闇慈が怪しげにほくそ笑む。そしてその上空はというと、
「秀吉さんは大切な者の為に必死に戦っている強敵です。一矢報いるために、僕も全力で挑みます!」
真の姿を解放したリューインは、ドラゴニアンの翼を羽ばたかせ空から秀吉を狙う。船上と空、この猟兵の布陣に対して、秀吉は腹部のスペードマークを輝かせると、そこからそれぞれへと漆黒の光線を発射して来た!
「うわっ!?」
「む、間に合いませんか」
放たれた『グレイズビーム』を、リューインは第六感で軌道を見切ると、体を捻ってどうにか回避した。空中戦が得意な彼をしても、回避はギリギリだ。
そして闇慈はというと、ビームへの対策として『アストラル・ハイ』による超アストラル体への変身を行おうとしていたが、高速の詠唱をもってしても、秀吉の先制攻撃には間に合わなかった。ダメージによる痛みは耐えたものの、グレイズビームで体が麻痺し、しばらくは動けないだろう。
「天空の光よ、我が元に来りて敵を貫く槍と成れ! スターランサー!!」
敵が光線を放つなら、こちらも光線で迎撃だ。秀吉に動けない闇慈を攻撃する暇を与えるまいと、リューインは空中から200本以上の光線を秀吉に向けて解き放った。秀吉は海上を飛び跳ねて光線を避けようとするが、リューインはその動きを読んで、秀吉の動きに合わせるように彼の周囲へと光の槍を降らせていく。その結果、全ての光線を当てることは諦める代わりに、三割ほどを命中させることに成功していた。
「フェン!」
「盾よ! 僕はあなたを倒します!」
時折大きく跳ねた秀吉がリューインを狙って来るが、彼はオーラで強化した『フローティング・ビームシールド』で秀吉の突撃を弾き、再度光線を放って攻撃を行う。そうしている間に、闇慈の麻痺も解けた様子だ。
「我が身を星幽の彼方へ解き放たん。秘された神秘を今ここに……アストラル・ハイ!」
闇慈は今度こそ超アストラル体に変身する。状態異常抵抗力が高く、ダメージを軽減するこの姿であれば、秀吉の攻撃に対して遅れも取らないだろう。そして、都合のいいことに秀吉の注意はリューインに向いている様子。リューインへ攻撃するため、秀吉が何度目かの大ジャンプを身構えたところへ、闇慈はアストラルレーザーで攻撃する。
「体をゴムのように変化させても、アストラルレーザーは軽減出来ないでしょう?」
「フェン!?」
意識していなかった方向からの攻撃に、秀吉は体勢を崩す。この機を逃すまいとリューインは広範囲に発射していた光線を秀吉に集中させる。
「今がチャンスです!」
「クックック。終わりにしましょうか」
さらに、闇慈もアストラルレーザーを連射、秀吉にダメージを蓄積させる。
「フェ、フェン……」
二人からの集中砲火を受け、遂に秀吉が倒れる。どうやら相当にかっこいい武人の鏡のような発言をしているようだが、フェンだけではどうにも猟兵は理解出来ない。
「秀吉さん……強敵でしたね」
「しかし秀吉の声があの鳴き声では、何を言っているのか分かりませんでしたねえ」
秀吉を撃破した猟兵たちは、弥助アレキサンダーとの決戦に向かうのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『大帝剣『弥助アレキサンダー』』
|
POW : 大帝の剣
単純で重い【両手剣型メガリス『大帝の剣』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 逆賊の十字架
自身の身体部位ひとつを【触れた者の闘志を奪う超巨大肉塊『視肉』】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 闘神の独鈷杵
自身からレベルm半径内の無機物を【無尽蔵に破壊の雷槌を放つ『闘神の渦潮』】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:みやこなぎ
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
秀吉を撃破した猟兵たちは、たまの召喚したひよこたちが操船する船に乗って先へと進む。操船要員が用意出来たおかげで、大渦のギリギリまで船を進めることが出来るようになったのだ。
ちなみに毛利水軍の武士達は、ここまで来るまでに小舟にのせて逃がしてある。船が破壊される可能性まで考えれば、船倉に閉じ込めておくとしても危ないためだ。
そして猟兵たちは大渦の中心に、独特な髪型をした黒い肌の大男の姿を見つける。
「猟兵たちが来たってことは……秀吉殿はやられちまったんだな」
水上を浮遊するその男、『弥助アレキサンダー』は、右手に『大帝の剣』、左手に『闘神の独鈷杵』を持ち、『逆賊の十字架』を首から掛けて、既に臨戦態勢だ。
大渦の中心で待ち受ける彼に対し、流石に船も大渦の中までは進めない。彼を攻撃するためには、遠距離攻撃、敵の攻撃を待ち受ける、もしくは別の手段での海上移動などが必要となるだろう。それでも確実な足場が使えることは、猟兵たちの力になるはずだ。
「全ては信長様の為に。俺は負けるわけには行かないんだ」
戦意を漲らせる弥助アレキサンダー。三種の至宝を操り、猟兵に対して先駆けて攻撃をしてくる超強敵であるが、ここで引き下がるわけには行かない。
猟兵たちよ! 弥助アレキサンダーを撃破するのだ!!
二天堂・たま
やれやれ…真の姿(ひよこの着ぐるみ)と力が開放されたことで動けるようにはなったが、あまり無茶は出来んな。
基本は先だって召喚した相棒達と船の操舵を担っていこう。
この船を足場として使ってもらい、味方の猟兵たちのサポートをする。
といっても弥助にとってもこの船は邪魔だろう。
大帝の剣で船ごと破壊してくるかもするかもしれん。
出来るだけ操舵して船は守りたいが、既に毛利水軍の武士達は避難済みだ。
こちらが攻撃する為の囮…もしくは盾として使うのもやぶさかではない。
ケットシーの脚力で直撃だけは避け、UC:ケットシーインパクトの一撃を狙う。
敵が手の届かぬ場所にいるなら、手の届く場所に来てもらうしかないからな。
「やれやれ……真の姿が開放されたことで動けるようにはなったが、あまり無茶は出来んな」
秀吉に倒されてしまったたまではあるが、真の姿を解放することで戦線へと復帰していた。ひよこの着ぐるみを着たその姿はファンシーではあるが、確かな力を感じさせた。
「この船が足場として、味方の猟兵たちのサポートとなるとよいな」
たまは相棒であるひよこたちと操船し、仲間が遠距離攻撃しやすいように船を大渦の側へと寄せていった。
「ん? あの船は……そうか、遂に猟兵がここまで来たんだな」
毛利水軍は大帝の剣の力で猟兵へと対応しているはず、それなのに一隻で近づいてくる船は猟兵によるものであることは間違いない。弥助はたまの乗る船を見据えると、大帝の剣を振りかぶった。
「できるだけこの船は守りたかったが……そうも言っていられんな。何せ、敵が手の届かぬ場所にいるなら、手の届く場所に来てもらうしかないからな」
たまも弥助の姿を見つけ、覚悟を決めて回避のタイミングを見定める。そして、弥助は低空飛行で船へと突っ込んでくると、船上のたまへと大帝の剣を叩きつけてきた!
「ぬおおっ!」
たまはケットシーの脚力を生かして横っ飛びに飛んで、辛くも弥助の一撃を回避した。しかし、弥助の一撃は強く重く、直撃した船は半壊だ。まだ多少は足場として使えそうだが、もう操船することは出来ないだろう。たまが攻撃を回避出来たのは、船を囮としたことと、弥助の狙いが船の破壊にあったこと、この両方のおかげであろう。しかし、大振りの一撃であれば、その分隙も大きい。攻撃を回避したたまは、即座に反撃へと移った。
「ぐれいとぉ!」
弥助の至近距離に接近したたまは、ぷにっとした肉球による『ケットシー・インパクト』を放つ。ファンシーな様子を侮るなかれ。超近距離でしか使えない代わりに、凄まじい威力を持つ一撃は弥助を捉え、彼をまた海上へと吹き飛ばした。
船は半壊したが、代わりに弥助にも軽くないダメージを与えることが出来た。まだ船は足場として使えることを考えれば、十分な戦果と言えるだろう。
成功
🔵🔵🔴
黒川・闇慈
「あれが弥助アレキサンダーですか。随分な傾奇者じゃありませんか。クックック」
【行動】
wizで対抗です。
弥助の先制攻撃にはブラックシェードの防御魔術とホワイトカーテンの魔術障壁を起動し、激痛耐性、電撃耐性、覚悟の技能をもって耐えましょう。
攻撃をしのいだら高速詠唱、全力魔法、属性攻撃の技能を用いて炎獄砲軍を使用します。
炎は弥助の上方から叩きつけるようにして一斉爆破。あわよくば爆風の衝撃で渦潮に叩き落として行動の阻害を狙いましょう。渦潮に落とせずともダメージは与えられるでしょう。
「あなたのメガリスとやらにも興味があるのですが、調べている余裕がないのは残念ですねえ。クックック」
【アドリブ歓迎】
アイリ・ガングール
……おおう。ようよう考えたらみども、あまり遠距離攻撃持っておらんのじゃな。
で、無機物つったらそのまま、渦潮くらいしかないわけじゃし、それが雷を放ってくる、って話かの。
脇差を投げてまず雷一発目、脇差を頭上かつ海上に出るように放り投げて避雷針とする。続く雷は赤狼衆が刀掲げて一人ずつ同じように海上に飛び上がって避雷針とする。
無限召喚できるからこその力技やね。雷が止んだら赤狼衆で矢を者たちで射掛けるよ。みどももフォックスファイアで援護じゃ。
いやはや。とはいえもっと遠距離攻撃の手段を持っておくべきじゃの、これは
「あれが弥助アレキサンダーですか。随分な傾奇者じゃありませんか。クックック」
「肌が黒いのはともかく……あの頭は相当傾いておるのう」
半壊した船を足場に、闇慈とアイリは弥助アレキサンダーと対峙する。渡来人だから、というところはあるのだろうが、なかなかに弥助の見た目は独特だ。
「猟兵よ! 秀吉殿の敵、討たせてもらうぜ!」
弥助の前に猟兵が現れたと言うことは、彼を守るために布陣していた秀吉は討たれたと言うことだ。義と忠に厚い彼の将の奮戦に報いるべく、弥助は『闘神の独鈷杵』を操り、眼下に生成している大渦より、破壊の雷槌を猟兵へ向けて射出する。
「……おおう。ようよう考えたらみども、あまり遠距離攻撃持っておらんのじゃな」
敵の攻撃をみて、今更にそんなことを言うアイリであったが、対処の手段はすぐに思いついた様子だ。彼女は脇差しを目の前の海上へ放り投げた。すると、その刀が避雷針となって、雷槌の第一陣は猟兵を逸れていった。しかし、大渦からは無尽蔵に雷槌が飛んでくる。続く雷槌には、ホワイトカーテンより魔術障壁を起動した闇慈が、アイリをかばい防いでいく。
「防御魔術と魔術障壁の二重起動であれば、多少は耐えられます。今のうちに次の手を」
「おっと、すまんの。……嘗て汝らは勇猛であった。敵を食い破るその牙は我が誇り。例え冥府魔道に浸されようと、穢れぬ誇りを此処に顕せ。生者の道を死者が拓く……」
闇慈が攻撃を防いでいる間に、アイリは『冥門盲錠の霊』を媒介とし、赤狼衆と赤狼衆弓兵を召喚した。
「さあ、お前達の出番じゃぞ」
赤狼衆は刀を天に掲げると、海上へと飛び上がり、その身を避雷針として雷槌を防いでいく。これで赤狼衆が全滅するまでは、敵の攻撃を防ぐことが出来るであろう。
それを確認した闇慈は少し下がって、反撃のための魔術を詠唱する。
「戦場を満たすは灼炎の王威なり。一切全て灰に帰せ……インフェルノ・アーティラリ」
「みどもも援護を……おや? 同時には無理のようじゃな。仕方ないの……弓兵よ! 一斉射撃じゃ!!」
闇慈が『炎獄砲軍』で数十の炎を生み出したのに合わせ、アイリもフォックスファイアによる援護を試みる。しかし、赤狼衆を召喚しつつ、戦闘行動を取るのは不可能だ。フォックスファイアを発動出来ずに、アイリは残念そうにしているが、発動出来なかったのはむしろ幸運と言えよう。なぜならば、複数のユーベルコードで挑みかかれば、弥助の攻撃はその分だけ更に苛烈になり、対抗する余地もなく敗北していたであろうからだ。
赤狼衆の矢が降る中、闇慈の操作する炎は上方から叩きつけるように弥助を襲う。飛行している弥助だが、特別に空中戦に長けているわけではない。矢の雨の中では回避もままならず、火球の一斉爆破を受け、弥助は渦潮へと叩き落とされた。
「追撃と行きたいところじゃが、もう足場がもたぬのう」
「あのメガリスとやらにも興味があるのですが、調べている余裕がないのは残念ですねえ。クックック」
元々半壊していた船だ。雷槌は猟兵を逸れても、一部は船に当たっていたため、船の限界が来たようだ。二人は弥助が渦潮から復帰する前に、壊れ行く船より撤退していった。
二人が撤退したところで、船は完全に壊れ、海の藻屑となっていった。足場は無くなり、最後の戦いは空で行われることとなる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アリス・フェアリィハート
アドリブや連携も歓迎です
弥助さん…
貴方達が
信長さんの為に戦う様に…
私達も…この世界の為に
負ける訳にはいきません!
海上移動は
自身のオラトリオの翼で
【空中戦】【空中浮遊】
で飛翔
弥助さんの先制攻撃は
【第六感】【見切り】【早業】
をフルに駆使し
UCを発動
海の渦潮を巻き上げて
風雷と組み合わせた魔力の
竜巻を発生、ぶつけて
逸らす
又は
相殺を試みます
(味方を巻き込まない様に)
先制攻撃を
回避できたら
自身の魔鍵
『クイーンオブハートキー』で
様々な魔法での【属性攻撃】
【範囲攻撃】【全力魔法】
魔力の【衝撃波】【誘導弾】
等で
遠距離攻撃
敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【オーラ防御】で
回避・防御
『せめて…一撃なりとも…!』
リューイン・ランサード
秀吉さんもそうですが、弥助さんも大切な者の為に戦っている強敵。
ならば、僕も真の姿を開放して、全身全霊で挑みます!
翼を広げて上空に布陣。
エーテルソードを構え、ビームシールドを前面に展開して【盾受け、オーラ防御】で強化して、【空中戦、
シールドバッシュ】で、突撃。
一撃受けた後に反撃する構え。
と、見せかける。
弥助さんが【大帝の剣】使用時に【第六感、見切り、空中戦】でタイミングを捉えて急制動。
ビームシールドだけ前進させて剣で斬らせ、リューインは剣の死角に【空中戦】で回り込んで接敵。
そのまま【風の属性攻撃】を纏った拳で弥助さんにUC:震龍波を撃ち込み、風の切り裂きと超振動でダメージを与えます!
「秀吉さんもそうですが、弥助さんも大切な者の為に戦っている強敵です。ならば、僕も真の姿を開放して、全身全霊で挑みます!」
「弥助さん……貴方達が信長さんの為に戦う様に……私達も……この世界の為に、負ける訳にはいきません!」
破壊された船の残骸が波間に漂うその上空、真の姿を開放したリューインはドラゴニアンの翼で、アリス・フェアリィハート(不思議の国の天使姫アリス・f01939)はオラトリオの天使の翼で飛翔し、弥助アレキサンダーとの決着を付けるべく進んでいく。
「船は破壊したんだが、そのくらいじゃ止まってくれねぇか。いいぜ! ここで決着をつけようぜ!」
空より現れた猟兵を確認し、弥助は『闘神の独鈷杵』の力を発動。足下の大渦より、二人へと向けて破壊の雷槌を放ってきた。
「間に合わないです!?」
「ここは僕が守ります!」
先制攻撃に対して、如何に技能を使おうと、ユーベルコードの発動は間に合わない。例外として召喚や自己強化の力であれば、その間に発動出来る場合もあるのだが、今回、弥助の大渦は元より彼の足下に生成されている。そこから雷槌を放つだけという動作に、アリスの行動は少々遅かった。だが、そこは隣にいるリューインがフォローする。彼はオーラで強化した盾でアリスをかばい、雷槌を受け止めた。
「不思議の国の精霊さん達……その力の片鱗を……世界に……!」
そして、少しの時間が稼げれば、アリスの行動も完了する。彼女の発動した『ワンダーランド・シンフォニア』による風雷を組み合わせた魔力の竜巻は、雷槌を飲み込み、渦潮へとぶつかり相殺していった。
「闘神の独鈷杵の力を打ち消すか……なら、これを受けてみろ!!」
遠距離攻撃が対処されたならば、今度は近接戦闘だとばかりに、弥助は大剣を構えて猟兵の元へと飛来する。それを受けるは、やはりリューインだ。アリスを後ろにかばった彼は『フローティング・ビームシールド』前面に展開、弥助の攻撃を受けきるかの如く構えている。
「盾ごとぶった切ってやるぜ!」
それを一撃受けた後に反撃するためと読んだ弥助は、盾もろともにリューインを両断せんと、渾身の一撃を振りかぶる。しかし、そこでリューインは急制動をかけ、ただ盾のみが弥助へと向かう。
「何っ!」
全力の一撃だ。弥助の動きはもう止まらない。盾を両断し、大剣を振り切った弥助の見せた隙に、二人の猟兵は攻撃を放つ。
「弥助さん……私の魔法、受けて下さいっ!」
『クイーンオブハートキー』を振るい、アリスが放つのは氷の魔術だ。幾つもの氷弾が弥助に命中、彼の体を凍り付かせ、その動きを鈍らせる。
そして、盾を回り込んだリューインは、動きの鈍った弥助の死角より彼に接近、至近より必殺の一撃を撃ち放った!
「世界に遍在するマナよ、全てを破砕する波と化し、僕の拳に宿れ……震龍波!!」
風の魔力と超振動を纏ったリューインの拳は、弥助の脇腹に命中した。その纏う風は彼の全身を切り裂き、その超振動は彼の内臓をズタズタにする。弥助は大きく吐血しながら、海へと落ちていった。
「信長様……申し訳、ねぇ……」
海中に没した弥助は力尽き、骸の海へと還っていく。猟兵たちの勝利だ!
秀吉に弥助、共にこれまでの戦争で最大の強敵であった。しかし、猟兵たちはその連携でもって彼らに打ち勝ち、骸の海へと送り返した。これから信長との更なる激戦が予想されるが、彼ら猟兵ならば、必ずや勝利を掴むことが出来るであろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴