エンパイアウォー⑱~軍神降臨!いざ、勝負!
●軍神討つべし。
「よぅ、集まったな」
グリモアベースにて、アレックス・アレクサンダリアスがやや緊張した面持ちで猟兵達を迎える。その訳をここに集った猟兵達は察している。現在、サムライエンパイアにおいて行われている戦争は、いよいよ激化してきていた。次々と敵の幹部である、『第六天魔軍将』達はいずれも強力であり、猟兵達は苦戦を強いられている。しかし、彼らを倒せないようでは、この先にいる信長にも勝つことは出来ないだろう。
「今回の相手は、軍神だ」
『軍神』上杉謙信は、戦国最強の武将であり、信長の配下の中でも軍を率いらせれば最も優れた将である。彼は、今関ヶ原で幕府軍を迎え撃っている。彼は卓越した指揮能力で、車懸かりの陣と呼ばれる無敵の陣形でもって、猟兵達でも苦戦を強いられている状態だという。
「今、味方は車懸かりの陣を崩そうと、決死の攻撃を行ってる。そっちは、そいつらに任せて、俺たちは、謙信公の首を狙うぜ」
他の猟兵が陣の周りにいるオブリビオンの相手をしている隙に、陣の深くにいる上杉謙信を討ち取ろうというのだ。
「周りのオブリビオンのことは気にするな。味方がきっちりと相手してくれてる。俺たちは謙信公に集中するんだ」
上杉謙信は軍の指揮をしながらのため、こちらに対して先制攻撃をすることはない。だが、その十二本の刀を用いた戦闘力は、侮れない。かなりの苦戦が予想されるだろう。
「厳しい戦いになると思うが、ここが正念場だ!頼んだぜ!」
夢月
マスターの夢月です。たくさんの幹部戦がすすんでますね。一つ一つみなさんと一緒に頑張っていきたいと思います。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
軍神『上杉謙信』は、他の魔軍将のような先制攻撃能力の代わりに、自分の周囲に上杉軍を配置し、巧みな采配と隊列変更で蘇生時間を稼ぐ、『車懸かりの陣』と呼ばれる陣形を組んでいます。
つまり上杉謙信は、『⑦軍神車懸かりの陣』『⑱決戦上杉謙信』の両方を制圧しない限り、倒すことはできません。
かなりの強敵ですが、みなさんと共に攻略していきましょう!よろしくお願いします。
第1章 ボス戦
『軍神『上杉謙信』』
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POW : 毘沙門刀連斬
【12本の『毘沙門刀』】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 毘沙門刀車懸かり
自身に【回転する12本の『毘沙門刀』】をまとい、高速移動と【敵の弱点に応じた属性の『毘沙門刀』】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 毘沙門刀天変地異
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
イラスト:色
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
関ヶ原…。かつて神君家康公が天下分け目の合戦で勝利を掴んだ地…。その地で再び大軍勢が激突する。
片方の一軍を率いるのは、『軍神』上杉謙信。彼の軍はまるで一つの風車のように一糸乱れぬ動きで、幕府軍を、そして、猟兵達を苦しめていた。
「うおおおおおおお!!」
「ここはいかせん!」
「どけぇええええええ!」
「誰か!手を貸してくれ!!」
「しっかりしろ!!」
「突撃しろ!」
「後続はまだか!?」
戦場では、敵味方両軍の怒号が飛び交い、各所で死闘が繰り広げられる。実力で勝る猟兵も、軍神による卓越した指揮で本来の力以上の力を発揮するオブリビオンの兵に苦戦を強いられている。そこを、猟兵の一隊が駆け抜ける。
「道をつくれ!あいつらを死ぬ気で送るんだ!」
猟兵のだれかが叫ぶ。謙信への決死隊が通る血路を開こうと、何人かが、果敢にオブリビオン兵にとびかかる。
――いけぇ!
猟兵達は仲間に感謝しつつ、上杉謙信の元へ走る。謙信はその気配を察して、剣を抜く。
「来たか…お相手致そう」
仲佐・衣吹
ふーん、属性ってこんなにいっぱいあるんだー
一度に見たことは無いから新鮮だね
僕ことベストがお相手だよ
ルーンソードに氷の属性攻撃を宿して行こうか
剣だけじゃなく周囲にも氷の欠片を満遍なく浮かべる
高速で突っ込んで来れば欠片にぶつかることになって痛いし
張り付いた魔法の氷で凍らされれば、どんどん動きが制限されてゆくよ
その隙に、突きの一撃をお見舞いするよ!
駄目だったら盾受けで流しつつ、体を掴んでガッチリ拘束しておこうか
"自分"の為にね?
――で、今のアンタの属性は炎ってところか?
予め分身後に隠れ、背後に回り込んだ"本体"
オレことサーベルが水の属性攻撃でだまし討ち
高水圧の一発を叩き込んでやるぜ!
「あんたが軍神?」
仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)が、上杉謙信に尋ねる。
「いかにも」
「ふーん、属性ってこんなにいっぱいあるんだー。一度に見たことは無いから新鮮だね」
衣吹は、謙信の周りに浮かぶ刀の数々に視線を巡らせる。
「でも、強いのかな?」
「その身で試してみればよかろう」
謙信は手にする二刀を構える。
「そうこなくちゃね。僕ことベストがお相手だよ」
衣吹いやベストはルーンソードを構える。その剣の周りには冷気がまとわりつき、彼の周囲にも氷が浮かび上がる。
「では、望み通りにしてやろう」
謙信が、身体をぐるりと回転すると、十二の刀が彼の周囲を回転して、さも車懸かりの陣のような動きを取る。そして、刀のうち、炎の属性の刀が輝きを放つと、それらは火の輪となる。ベストは、氷の盾を展開して迎え撃つ。
「無駄だ」
炎の車輪を受けて、一瞬にして、砕け散る盾。
「どうかな?」
「何?」
盾を砕かれても余裕のベストに疑問を感じた瞬間、背後に殺気。
「――で、今のアンタの属性は炎ってところか?」
獰猛な笑みを浮かべる衣吹ことサーベル。ベストだった分身は車輪に呑まれて消滅する。その隙に、サーベルが、水を纏ったルーンソードを突き入れる。完全な不意打ちに上杉謙信は身をひねって直撃を避けるのがやっとだった。
大成功
🔵🔵🔵
御剣・刀也
越後の竜、上杉謙信
戦乱の世の名将。か。血路を開いてくれた猟兵の為、とか言うのは俺の性じゃない
俺はただ強い奴とやりたいだけの鬼だからな。だから、あんたの首を獲る
毘沙門刀連斬は武器受け、第六感、見切り、残像で受け、いなし、避けて懐まで勇気をもって少しずつ、着実に距離を詰める。
距離を詰めて自分の間合いに入ったら、カウンター、二回攻撃、捨て身の一撃のいずれかで、渾身の一撃を打ち込む
「俺はただ強い奴とやりたいだけの鬼。あんたとは、命尽きるまでやりあいたいと俺の中の鬼が言う。だから、今の俺は人じゃない。ただの死人。ただ強い奴と仕合たいだけの、鬼よ。死人は死を恐れんぞ」
衣吹が軍神に一撃を加えた後に、御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)が追撃を加えようと、地を蹴る。
「越後の竜、上杉謙信!」
一刀。軍神は、それを手にした両手の刀を十字にして防ぐ。刀也の豪剣の衝撃が大気を震わせ、わずかに、軍神が後ろに動く。が、直後、弾かれ、刀也は着地しながら一度距離をとる。
「戦乱の世の名将。か。血路を開いてくれた猟兵の為、とか言うのは俺の性じゃない
俺はただ強い奴とやりたいだけの鬼だからな。だから、あんたの首を獲る」
刀也は刀の切っ先を軍神に向ける。
「ならば、くるがいい。この剣を避けられたならば、な」
上杉謙信は、宙に浮かぶ十二の毘沙門刀に命じる。それぞれの刀は宙を自在に舞い、刀也に襲い掛かる。彼はひるまず、前進する。
「俺はただ強い奴とやりたいだけの鬼」
飛来する刀の軌道を見切り、一歩踏み込む。
「あんたとは、命尽きるまでやりあいたいと俺の中の鬼が言う」
飛んできた刃が彼の服を裂く。それでも止まらない。
「だから、今の俺は人じゃない。ただの死人。ただ強い奴と仕合たいだけの、鬼よ」
眼前に飛んできた刃を手にした刀で払いのける。
「死人は死を恐れんぞ」
飛んできた刀が刀也の顔に傷をつける。それでも彼は前進する。それは修羅の道であるかのように。
「はあぁあああああああ!!」
そうしてたどり着いた軍神に向けて、大上段からの渾身の一刀を振り下ろすのだった。
大成功
🔵🔵🔵
刑部・理寿乃
今の彼に毘沙門天の加護がありますかね?
12本の武器は第六感で武器受け、見切って武器落とし、鋼糸で毘沙門刀を怪力で奪って盾にします
カウンターで生命力を奪う魔氷を纏った斬撃
これでも届かず倒れるかもしれません
その瞬間にUC発動
「立派になったのぉ。虎千代」という台詞と共に長尾為景が現れます
見知った顔の登場に感情を揺さぶり恐怖を与え、動きを鈍らせつつ襲わせます
更に兄である長尾晴景を召喚「病弱でなければ私こそが越後国主だった」と八つ当たりさせ
「余を覚えておるか?上杉輝虎よ」と足利義輝も召喚
一人の剣士として手合わせ願うと参戦させ
最後に因縁の相手である武田信玄を召喚します
「今の貴方に毘沙門天の加護がありますかね?」
刑部・理寿乃(暴竜の血脈・f05426)が、軍神に尋ねる。
「さて、どうであろうかな。試してみるといい」
上杉謙信は理寿乃の挑発的な問いを受け流す。しかし、彼の猟兵達から受けた傷は無視できるものではない。それが分かっているからか、謙信が先に仕掛ける。十二の毘沙門刀が舞い、理寿乃に襲いくる。彼女はそれらの軌道を見切り、鋼糸で絡めとり防ごうとする。だが、刀は彼女一人で捌けるものではなかった。彼女の肌に刀傷が刻まれ、さらに一本が、胸に突き刺さる。
「っ!!」
「終わりだ」
上杉謙信が二本の刀を手に決着をつけようと踏み込む。が、理寿乃の姿が消えて、代わりにそこにいたのは、初老の男だった。
「立派になったのぉ。虎千代」
「…幻術か」
すでに亡くなりこの場にいるはずのない父の姿に謙信は、自分が敵の術中に嵌った事を悟る。
「病弱でなければ私こそが越後国主だった」
「兄上…」
謙信の手の力が徐々に抜けていく。本来であればこの程度の術など受けなかっただろう。しかし、猟兵によって受けた傷が、それによって早く倒さねばという焦りが、彼の心の隙となった。
「余を覚えておるか?上杉輝虎よ」
「義輝様…」
「一人の剣士として手合わせ願う」
剣聖将軍が刀を構える。しかし、謙信は動けない。
「無様よの」
「晴信…」
長年の宿敵が現れた時、謙信の手から刀が滑り落ちた。そこに、幻影に混ざって理寿乃が剣を突き立てた。
大成功
🔵🔵🔵
ルード・シリウス
◆行動
暴食剣・呪詛剣携え接近
襲い来る毘沙門刀の攻撃は残像を置いて攻撃を逸らしつつ、同時に攻撃の軌道やタイミングを見切り、二刀の得物で打ち払い或いは受け流して凌ぎながら対処。多少の負傷は覚悟の上、最低でも致命傷を受けるのだけは全力で避ける
上手く凌ぎ、接近出来たら【鮮血暴君の魔剣】発動で強化。怪力込めた二刀による連撃と攻撃時の捕食能力(吸血&生命力吸収)による治癒能力活かした継戦能力維持しての、接近戦による斬り合いへと持ち込む
この戦で俺自身が少しずつ強くなっていくのを感じる
が、まだだ…こんなものじゃない。俺はもっと強くなる
お前の命と血肉を喰らって更に高みへ目指す。だから、お前の命と血肉置いていけっ
理寿乃の攻撃で膝をついた軍に、ルード・シリウス(暴食せし黒の凶戦士・f12362)が仕掛ける。意識を取り戻した謙信が毘沙門刀に命じて迎撃する。空中で回避行動の取れないルードに殺到する。
「うおおおおお!」
ルードは浅い一撃には構わず、致命傷になりえる刀を、手にした二刀の大剣で叩き落す。
「この戦で俺自身が少しずつ強くなっていくのを感じる。が、まだだ…こんなものじゃない!」
ルードは、このサムライエンパイアの戦いにおいて、魔軍将の強敵達と幾度となく戦ってきた。百面鬼風魔小太郎、大悪災日野富子、陰陽師安倍晴明、侵略渡来人コルテス…。彼らとの激戦は、彼の糧となっている。
「俺はもっと強くなる。お前の命と血肉を喰らって更に高みへ目指す。だから、お前の命と血肉置いていけっ!」
ルードは自らの愛剣に血を吸わせて強化する。歓喜するような甲高い音を立てて二振りの魔剣で、謙信を斬りはらう。
「…強さの果てに、何を求める…?」
「もっと強い奴を喰らうだけだ」
「更なる強者との出会い、か。それでは貴様は何も…何も守れはしない…」
軍神はそう言い残して倒れる。
「守るもんなんてありはしねぇ。俺はただ喰らうだけだ」
ルードは剣についた血を振り払い、次の戦場に向かう…。
大成功
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