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エンパイアウォー⑰~安倍晴明討伐戦・第三部隊

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #魔軍将 #安倍晴明

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「みなさまお集まりいただきありがとうございます」
 大神・狼煙(コーヒー味・f06108)は猟兵達を見回すと地図を広げて、とある城を示した。
「無辜の民を水晶の屍に変えて操る陰陽師、安倍晴明の居場所が突き止められました。これに伴い、既に多くの猟兵が強襲を仕掛けています」
 先に戦場に出た仲間達を思い、鼓舞される猟兵がいる傍ら、この眼鏡が何を言わんとしているのかを察した猟兵が視線を細める。
「敵が強大である事は言うまでもありませんが、最終討伐目標である織田信長を前にして、ここで足止めを食うわけにはいきません」
 そうでなくとも、戦闘が長引けば幕府軍に被害が及び、最終的に瓦解するのはこちらなのだ。腹を括った者、嫌な予感がした者、反応は様々だが。
「そこで、部隊を三つに分けて波状攻撃を仕掛けます」
 強力な敵を前に、戦力を分散するというだけでもリスキーな話だが、相手は倒しただけでは蘇るオブリビオン。その生命の根源を断つには、短期間にその生命を幾度となく散らさなければならない。理には適っているが……。
「なに、問題はありませんよ。たかだか部隊三つの転送。この程度で倒れる私ではありません……あ、でも心配してくれるなら美女か美少女を抱かせてくれると嬉し……」

※しばらくお待ちください。

「そ、それでは皆様、ご武運……を……」

 余計な事ほざいた眼鏡を程々に叩きのめし、猟兵達は冷たい視線を置き土産にして、戦場へと赴くのだった。


久澄零太
エナドリだ……エナドリさえあれば……

あれっ、もう始まってる!?

みなさまやっふぉい、久澄(発狂)ですよ☆

戦争の進行には数が必要だからね、依頼もたくさんないとね!!

そういうわけで、参加希望者はできれば第一部隊から順にプレ投げてくれると嬉しいなー?

以下注意点


このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。


陰陽師『安倍晴明』は、先制攻撃を行います。

 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。

 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。

 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
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第1章 ボス戦 『陰陽師『安倍晴明』』

POW   :    双神殺
【どちらか片方のチェーンソー剣】が命中した対象に対し、高威力高命中の【呪詛を籠めたもう一方のチェーンソー剣】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    水晶屍人の召喚
レベル×1体の、【両肩の水晶】に1と刻印された戦闘用【水晶屍人】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    五芒業蝕符
【五芒符(セーマン印)】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を斬り裂き業(カルマ)の怨霊を溢れさせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:草彦

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミンリーシャン・ズォートン
古く汚い外套を着用
背の翼を隠し戦場へ

安倍晴明様、
私はミンリーシャンと申します

――もうこれ以上
哀しみの連鎖を繰り返すのはお止め下さい……

生者も
死者も
弄ばないで

戦いを終わらせるべく、腰の細剣を抜剣し
駆け寄ろうと試み

彼が五芒業蝕符を放てば
外套の下に隠していた小さな翼で瞬間空を飛び回避を試みて

①攻撃を回避し地に亀裂が走れば
細剣に魔力を注ぎ氷で亀裂を塞ぎ
そのまま魔力を注ぎ続け彼の動きを封じたら接近戦へ
剣での攻撃のみに頼らず剣を弾かれれば渾身の蹴りの一撃を入れにいきます

②攻撃を避けられなかった場合生まれながらの光で回復
攻撃パターンを観察しながら
①の行動が出来る迄粘ります

――負ける訳にはいかないのです……!



 重々しい扉を開き、城に踏み込む者がいる。客人を迎えるは、広い座敷に一人座する陰陽師。
「安倍晴明様、私はミンリーシャンと申します」
 怨恨を刻み込んだおどろおどろしい畳にも構わず、古びて汚れがこびりついた外套を羽織った娘、ミンリーシャン・ズォートン(綻ぶ花人・f06716)は膝を折り、手をついてそっと頭を垂れる。
「もうこれ以上、哀しみの連鎖を繰り返すのはお止め下さい……」
 晴明は恭しく挨拶したミンリーシャンを、不思議そうな顔で見つめていた。何故この女は戦わないのか、とでも言いたげな目で、じっと睥睨する彼にミンリーシャンは続ける。
「生者も、死者も、弄ばないで……」
「弄べば、何だというのでしょう?」
 つまらぬと、ため息をついて晴明は視線を逸らす。
「それはあなたの心が許さぬだけの事。どれほど屍人を生み出したところで、私の心は微動だに致しませぬ。実につまらぬ、されど何もしなくては一向に変わらぬ。私は、折角こうしてこの世界に『在る』のだから、己の世界に色をつけたいだけにございます。今の世界は、薄墨色に塗りつぶされて、退屈で仕方がない……」
 その気持ちは、ミンリーシャンには理解できた。彼女は旅を愛し、世界を渡り、友人たちと出会いと別れを繰り返し、時に世界に感動し、時に世の中に驚愕する。色とりどりの、大切な思い出。もしそれが、灰色にくすんだつまらない人生だったならと、考えるだけで悲しくなる……けれど、だからこそ、ここで終わらせなくてはならない。
「あなたとは、分かり合えないのですね」
「どうやらそのようですねぇ……」
 ゆっくりと、どちらからともなく立ち上がり、数歩、後ろに下がる。
「さぁ、あなたの熱意を私に注いでくださいな」
 晴明が五芒符を放ち、飛来する符をミンリーシャンは脱ぎ棄てた外套を振り回し、叩き落とすようにして打ち伏せんとして。
「生憎、私の符は防いだ所で意味がないのでございます」
 この程度か、と見切りをつけた晴明の前で、ミンリーシャンの外套から無数の怨霊が湧き出し、彼女を押し潰そうとして……倒れ込んだ。
「おや?」
 入れ替わる様に飛び上がったミンリーシャンの背には、小さな翼。
「なるほど。五芒符を外套で受け、怨霊が湧く前に飛びましたか……けれど」
 ミシッ、鈍い音が畳から響く。
「この符の本懐は、躱された後にこそあります故」
 足場を斬り裂き、無数に刻まれた亀裂から怨嗟の声と怨霊の腕が溢れ出せばミンリーシャンはそれを迎え入れるように降下して。
「ごめんなさい、少し寒いかもしれません」
 氷柱のような杖を突き立てた。途端、彼女を起点に冷気が迸り、亀裂が走った畳を塗りつぶすように白氷が広がる。
「ほう、亀裂に蓋をしましたか」
 少しだけ目を開いた晴明に対して、ミンリーシャンは杖に仕込まれた刺突剣を抜くと片手に構え、空いた手で外套を拾い、わずかにかかった粉雪を払うと顔の横に浮かべた。
「――さぁ、いきましょうか」
 宣戦布告と同時に、空間が凍る。座敷が漂白され、真っ白に凍てついた世界で吐息すらも雪と舞う。
「……ほほう?」
 パキ、パキ……乾いた音と共に、少しずつ凍てつく己の体を興味深そうに見つめる晴明にミンリーシャンが肉薄。一足で距離を詰め、二足で刃を送り出し、狙うは水晶化した喉――。
「私が普通の人間らしい姿であれば、結果は違ったかもしれませんね?」
「えっ……!」
 パキン!一振りで己を包む氷を砕き、刃を振り下ろす晴明と刺突を繰り出したミンリーシャンの武器が食らい合い、得物同士の鍔迫り合いに。更に、晴明のそれはただの剣ではなく駆動刃。唸りを上げて刺突剣を奪い取り、そのまま上空へ。
「ご覧の通り、私の体は水晶ですから、水分が少なく凍結には耐性があるのですよ」
 淡々と、回転する無数の刃を振り下ろさんとする晴明にミンリーシャンは軸をずらして回り込むようにサイドを取り。
「例え武器がなくたって……!」
 轟音を躱して跳躍、晴明の顔面に蹴りを叩きこむが、その脚を掴まれて地面に叩き落とされると、胸を踏みにじられてしまい。
「面白い奇襲でしたが、一味足りませんでしたね」
 唸る刃が、少女の体を刻む……。

成功 🔵​🔵​🔴​

土斬・戎兵衛
私服(着物じゃない方)で参戦

陰陽師がいるって聞いたけど、なーにさこの人
チェーンソーだし、お洒落さんだし、エセにも程があるでしょーよ
(自分のことは棚上げの侍モドキ)

初撃のチェーンソー剣にはUCの命中率重視の膝の仕込み刃を打ち込み、それにより呪詛の二撃目のターゲットを仕込み刃にさせる
体は刃の如しといえど、やっぱり刃は体じゃない
仕込み刃なら折り砕かれても問題ないのさ
刃が折れたら【早業】でその刃を掴み、晴明に突き込もう

……「仕込み刃は体から生えてるからお前自身もターゲットな」ってなっちゃったら、攻撃力重視の肘の仕込み刃を二撃目にぶつけて威力を殺し、あとは残った仕込み刃でラッシュをかけよう



「陰陽師がいるって聞いたけど、なーにさこの人?チェーンソーだし、お洒落さんだし、エセにも程があるでしょーよ」
 などと口にするのは土斬・戎兵衛("刃筋"の十・f12308)。下はジーンズ、上は水色のシャツに黄色い厚手のシャツを重ね着した、いかにも現代的な格好でオータムファッションを先取りしてしまっているが、こんな様で本来戦闘時は侍姿をしている『おまいう状態』の男である。ややこしい事に、その侍スタイルは広報効果を得る為に行っているキャラ付けであるため、何も間違っていない気がしないでもない、という厄介な猟兵でもある。
「陰陽師に似非も何もありませぬ。それは何を執り行うかを示す称号のようなものであり、それを視覚的に分かりやすくするためにあなたで言う『それらしき姿』をしているだけの事」
「見た目なんざどーだっていいって事ね。でも俺ちゃん的に見た目って結構重要なのよ?」
 などとパトロンを偲び頷く戎兵衛は不意に、晴明に踏み込んで。
「こんな風に思いもよらぬ攻めもできるしね」
 膝蹴りを打ち上げる戎兵衛、その膝からズボンを貫き仕込み刃が飛び出して、晴明の腹を狙うも駆動刃に阻まれ火花を散らす。
「チッ、武器を見せない不意打ちしても、やーっぱ陰陽師ちゃんの方が速いか……!」
 ガキン、鈍い音を立てて刃が砕かれ、駆動刃が振り抜かれて戎兵衛が体勢を崩してしまうと同時、咄嗟に下がった戎兵衛に追随するように晴明が一歩踏み込み、禍々しい覇気を纏う駆動刃が振りかざされて。
「外面など関係ありませぬ。すぐにただのガラクタに変わります故」
「と、思うじゃん?」
 片腕を盾に、即死の被害を腕一本に押さえようとしているかに見えた戎兵衛だが、今度は肘から仕込み刃が飛び出して。
「防ぐのは無理でも、いなすくらいならワンチャンあったりしちゃうのさ……!」
 激突の衝撃で肘の駆動系が死に、肩のジョイントがひしゃげる音を響かせながら、戎兵衛は己の腕を掻い潜るようにして回転する刃の下をすり抜け、残った腕の手首から仕込み刃を伸ばして踏み込むが、その切っ先は晴明の頬を掠めて空振りに終わってしまう。
「今一つ足りませんでしたね?」
「じゃあもう一個オマケしちゃおうかな!!」
 飛び込んだ慣性のそのままに、畳に向かって体を落とし、片手で跳ね起きるようにして脚を振り上げた戎兵衛は、すれ違いざまに今度は爪先から刃を伸ばした!
「まだ仕込みが……!」
「ね、見た目ってのは重要でしょ?」
 畳を転がり、悪ガキの如く片目を瞑る戎兵衛の視線の先、避けそこない、顔に斬痕が刻まれた晴明の忌々し気な顔が眼光を返していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

鍋島・小百合子
POW重視

死して呆けたのかえ?
まるで神か仏を気取るかのような物言いじゃの

「そのような得物で強襲とは得意の陰陽術とやらは如何したのかえ?」
戦場に赴いたら全神経を研ぎ澄ませ挑発も交えて敵の先制攻撃の出方を伺う
物理的なものなればわらわの身のこなしをもって回避に臨み、間に合わなければ薙刀で受け極力致命傷を避けれるよう尽力す
奇襲を乗り越えれたら反撃の狼煙
敵の得物持つ腕を薙刀で切り結ぶように立ち回り、敵の動きを少しでも鈍らせていく
こちらの戦い方をしばらく見せなおかつ瀕死の状態になったところで手の内を見せていなかったUC「亡霊召喚法」発動
召喚した女武者亡霊に敵の死角から強襲、その後連携・挟撃にて畳み掛ける



「死して呆けたのかえ?まるで神か仏を気取るかのような物言いじゃの」
 晴明の物言いに、鋭い視線を投げかけるのは鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)。顎先で示すように、あるいは見下すように、小百合子は駆動刃を見つめて。
「そのような得物で強襲とは、得意の陰陽術とやらは如何したのかえ?」
「陰陽師故に陰陽術しか使わぬのも無粋というもの。どうせ舞うなら華がある方がよいように、戦場にあらば得物もまた多様なれば、僅かばかりは彩りになろうというものでしょう?」
 小百合子の挑発に、冗談で返す晴明。見下す小百合子に対して覗き込むように見返す晴明が、急にその距離を詰める。
「速い……!」
 並みの武人であれば、身のこなしのみで刃を当てさせない小百合子だが、初見の相手、かつ実力が上の者となれば話は違ってくる。動きを見切る前に距離を詰められては、回避も何もあったものではない。だが、彼女もまた武人の一人。薙刀を引いて刃を駆動刃の軌道に合わせ、直撃を躱すも武器を弾かれ、胴体ががら空きになった瞬間に二つ目の駆動刃が唸る。
「南無三!」
 躱せぬのなら、せめて致命傷は受けまいと自ら飛び込み、胴を引き裂かんとする刃を肩で受け、具足を爆散させ血飛沫を上げながらも引き戻した薙刀の柄で腕を打ち、晴明の得物を上げさせ傷を深くは抉らせず。そのまま二、三歩跳んで距離を取る。
「大した度胸ですが……長くはなさそうですね?」
「く……」
 ダラリと下げた腕から赤い雫を垂らす小百合子に、晴明は不敵な笑みを浮かべると、咆哮を上げる得物を携えゆっくり足を進めて……。
「今じゃ、くに!」
 小百合子の叫びに晴明が振り向けば、小百合子と同じ赤い具足に、白い鉢巻を締めた女武者が薙刀を構えており。
「なるほど、召喚術……」
 脚を止めた隙を突き、小百合子とくには同時に薙刀を振るうも、晴明は二つの駆動刃を逆手に構え、二振り同時に受け止めて見せる。
「よい判断ですが、私に届かせるには甘いようですね」
 刃が回転し、薙刀を弾き飛ばそうとしたその時だった。くにの視線が、小百合子と重なる。
「あぁ、そうじゃな……まさかお主の教えがこんな形で役に立とうとは……!」
 スッと目蓋を降ろし、力を抜いて、勝負を捨てたかに見えた小百合子とくに。だが、その手は確かに薙刀の柄にあり、回転する駆動刃の小さな刃に逆らわず、むしろ送り出されるように得物を滑らせて。
「舞うなれば、力はいらぬ。風に身を委ねるが如く、ただ、優雅たれ……じゃったか?」
 二人は弾き飛ばそうとする力に乗って、舞い散る木の葉の如くくるりと回り、刃の軌道から身を反らすと晴明の腕に沿って回転しながら肉薄。
「お主には華はあれど学が足りぬな」
「なっ……」
 小百合子とくに、二人の薙刀が駆動刃の力すら乗せて晴明の胴体を打ち据えて、無機質な肉体から甲高い悲鳴を響かせるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

久留米・圓太郎
●プレイング
■戦闘心証
何か気色悪いぜ。オレも召喚得意とするし、オマケに紋章も魔法使いだし

■対五芒業蝕符
【オーラ防御、全力魔法、カウンター】で、五芒符の直撃を避ける。
【情報収集、世界知識、野生の勘】で、より直撃を喰らわぬ場所を選定し、地形変形による不利をなるべく減らす位置取りを心がける

■戦闘
「これだけで倒せるとは思えないが…いけぇ!」
(impetus venti発動)
「オレも本当なら、召喚を得意とする「魔法使い」なんだよ!魔法使いとしての紋章も一緒ってのは、なんか知らねぇがムカッ腹立つんだよ!」
(晴明が怖い故の虚勢も、はりつつ)

※アドリブ、連携共に歓迎



「何か気色悪いぜ。オレも召喚得意とするし、オマケに紋章も魔法使いだし」
 嫌悪感を露わにする久留米・圓太郎(自称魔法使いの一番弟子・f00447)は、晴明の持つ符と同じ紋章が刻まれたペンダントを握りしめ、眉間にしわをよせた。
「紋章?あぁ、五芒星ですか。これは視点の違いによって、それぞれ異なるものを表すのでしょうが……」
 スラッ、晴明の手の中に、五芒符が扇状に広げられて。
「折角ですし、撃ちあってみますか?」
「ふざけんな!オレの紋章を、お前みたいな奴の紋章と比べられてたまるか!!」
 叫ぶ圓太郎が身構える前に五芒符が飛来、己の魔力を逆巻く風に変えて、自身の前に立たせることで防御を試みるが。
「くそっ、受けても避けてもロクな事にならない……!」
 同時に見回した周囲の状況に舌を打つ。城の中という閉鎖空間では、地形を自分に優位な環境へ変更する力は有用である。なにせ、『壁がある以上その領域から離脱できない』のだから。避ければ避けただけ戦場そのものが敵になる、かといって直撃を避けて受けられるかと言えば、圓太郎は魔術師である。そんな彼に狙った位置で攻撃を受ける、という芸当は難しく、自身の魔力を全力放出して、必死にいなすので精一杯だった。
 しかも、そうして散らしたことで符は部屋中に飛び、気づけば圓太郎は怨霊たちの真っただ中に立っていて。
「……オレも本当なら、召喚を得意とする『魔法使い』なんだよ!」
 一瞬だけ、恐怖に顔を歪めるが頭を振ると、キッと晴明を睨みつける。
「魔法使いとしての紋章も一緒ってのは、なんか知らねぇがムカッ腹立つんだよ!」
「だから何だと言うのでしょう?怒った所で、力なき者にできることなどありませぬ」
 それは、他でもない圓太郎がよく分かっていた。前世は世界を救った偉大な魔法使いの一番弟子と豪語しつつも、今なおその『師匠』に助けてもらっている未熟な身なのだから。
「これだけで倒せるとは思えないが……いけぇ!」
 だからといって、自ら動きださなければ何も変わらない。勇気と魔力を箒に込めて、迫る怨霊には目もくれず晴明にその柄を突きつけると。
「吹けよ、突風!!」
「ただの風……ではありませんね……!」
 座敷内に暴風が吹き荒れる。先ほどまでは晴明に味方した閉鎖空間という戦場が、吹き抜けたはずの風が壁に当たって舞い戻り、更に加速して再び晴明に襲いかかる形で今度は圓太郎に味方したのだ。駆動刃を畳に突き立てて、耐える晴明に全力で風を呼び続ける圓太郎。
「このまま……押し切れるか……!?」
 少しずつ、魔力が枯渇し始めて脂汗を流す圓太郎だったが、急に脚に激痛が走る。
「え……」
 見下ろせば、怨霊がその脚に食らいついていて。
「うわぁああああああ!?」
 引き倒されて、取り囲まれ、その全身を引き千切るかのように弄ばれる圓太郎の悲鳴が城内に響く……。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

セツナ・アネモネ
【茶 闘゛部】
セイメイ……陰陽師、だっけ?オカルトだね。……ま、何が実在しててもおかしくないか。

OK、よろしくね百華。
……さて、何体出てくるか。

敵の攻撃を【武器受け】である程度受け流しつつ、UCの発動条件を満たすまで戦う。
【一斉発射】【2回攻撃】【クイックドロウ】【なぎ払い】でなるべく多くの敵を撃破しよう
雑魚が何体集まろうと、雑魚は雑魚なんだよ……!

もし百華……なんだか見た目が変わっているけど。
彼?が攻撃を受けそうであれば【援護射撃】でカバーを。
ユーベルコード発動後は【捨て身の一撃】で一気に踏み込む。……魔剣の一撃、受けてもらうよ。


一之瀬・百華
【茶 闘゛部】
さて…お仕事を片付けましょうか
我等四人、二手に分かれて挟撃させて頂きましょう…セツナ様、行きますよ
素早さを活かした戦術でしたら、私より『兄様』の出番で御座いますね…後はお願い致します
(目を閉じれば元の器物(和人形)に戻り、『白』が大きくなる)
(兄様は基本無口、頷いたりで意志疎通を図る)

【早業】にて素早く屍人の群へ突っ込み【武器受け】で受け流しつつ【咄嗟の一撃】【2回攻撃】【鎧無視攻撃】【なぎ払い】で屍人が合体する前に滅殺する
セツナ殿の背を守る様に、常に彼女の死角を補える様に位置取って戦う
晴明まで踏み込めれば御の字だが…恐らく難しいであろうと予測
此方へ気を引いてナナ殿達に本命を託す


黒瀬・ナナ
【茶 闘゛部】

百華さんとセツナさん達が水晶屍人の群れに対処している合間を縫ってセイメイに接近して挟み撃ちに。
アリシアさん、いける?

チェーンソー剣は初撃のみに集中して回避に専念。
目で見て動きに注意するのは勿論、【聞き耳】で風を切る音や気配にも気をつけて。
迷った時には自分の【第六感】を信じて、ここだ!って思ったところで避ける!
……避けきらなければ【オーラ防御】【激痛耐性】【呪詛耐性】【気合い】で踏ん張る。

さぁ、一気に畳み掛けるわよ!
【破魔】の【祈り】と、自慢の【怪力】
ついでに【マヒ攻撃】のおまけ付きで、一撃お見舞いしてあげる!
可愛いからってナメないでよね!
これがわたしの……わたし達の、全力よ!


アリシア・マクリントック
【茶 闘゛部】
ええ、もちろん。私達の力、見せてあげましょう!
ナナさんが避けるのであれば私は受け止めて見せましょう。扉よ開け!ティターニアアーマー!ナナさんが避けきれそうになければ庇います。
チェーンソー剣はアーマーの手足で受け止めて、反撃を食らわせてやります!両手とも切り落とされてしまったら落とされた拳を投げつけるまで!
ダメージが蓄積してきたらアーマーを脱ぎ捨ててセイバークロスで戦います。

さぁ、追い詰めましたよ!私達の正義と友情の前に倒れなさい!



「セイメイ……陰陽師、だっけ?オカルトだね……ま、何が実在しててもおかしくないか」
 非科学的な存在を前にして、セツナ・アネモネ(記憶の果て・f04236)は首を傾げたかと思えば肩をすくめて納得してしまう。
「さて……お仕事を片付けましょうか……セツナ様、行きますよ」
「OK、よろしくね百華……さて、何体出てくるか」
 一之瀬・百華(焔桜繚乱・f01482)の呼びかけに答えるや否や、畳を泥のように噴き上げさせて無数の屍が湧き出す様に、セツナは黒い長剣を構えて瞬く間に数を増やしていく軍勢を睨む。
「まぁいい、雑魚が何体集まろうと、雑魚は雑魚なんだよ……!」
「素早さを活かした戦術でしたら、私より『兄様』の出番で御座いますね……後はお願い致します」
 敵を前にして殺意をむき出しにするセツナに対し、百華は軍勢相手に力任せに暴れた所で、数の暴力の前に屈すると察したのだろう。静かにその目蓋を降ろし、気づけば白い和人形を連れた少女ではなく、黒い和人形を連れた少年が立っていた。
「もし百華……なんだか見た目が変わっているけど」
「……」
 こっちはいいから集中しろ、とでもいうように、百華と対になる少年、『白』は視線だけ動かしてセツナに迫る屍を示した。
「動くなら今かな……アリシアさん、いける?」
 機関銃から弾丸をばら撒いて屍を牽制したかと思えば自ら渦中に飛び込み、たたらを踏んでいた屍をまとめて薙ぎ払うセツナと、屍同士の僅かな間を縫うように、するするぬらりと包囲を掻い潜り、すり抜け様に掌底を叩きこんで胸を、あるいは首を吹き飛ばしていく白。その乱戦の騒ぎに乗じて、黒瀬・ナナ(春陽鬼・f02709)がこそり、アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)に呼びかければ、金髪のお嬢様は両手に拳を握り。
「ええ、もちろん。私達の力、見せてあげましょう!」
「……」
 二人が動き出す気配を感じ、白は大きく震脚。反動で屍を虚空に散らしながら、浮遊させた屍で晴明の視界からナナとアリシアを隠しつつ、踏み込んだ脚に溜めた力を右手に伝えて。
「ッ!」
 大気を震わす程の拳圧を以て屍を吹き飛ばし、邪魔するものの無くなった空間で残身。二撃目に繋ぐべく動きを止めた彼へ、敵の第二陣が迫りくるが、その爪が届く前に鉛弾が防壁となり、膜状に広がったそれは屍を弾痕で襤褸に変えながら通過していった。
「アンタが私じゃ捌き切れない数をぶっ飛ばして、アタシが大技後のアンタの隙を補いカバーする。中々いいコンビじゃないか?」
「……」
 背中をぶつけ合い、不敵に笑うセツナと無表情ながら否定はしない白。彼らを屍の軍勢が取り囲む一方で。
「覚悟はいいかしら、陰陽師さん!?」
「おや、あちらを素通りしてきましたか」
 ナナは晴明と対峙し、アリシアは仮面のような意匠のバックルを構える。
「あなたの悪事もここまでです。扉よ開け!ティターニアアーマー!」
『Gate open』
 バックルから白金のベルトが伸び、アリシアの腰に巻き付くと同時に現れたのは巨大な装甲。重厚過ぎる故に簡略化せざるを得なかったショックアブソーバー、高出力であるが故の排気ダクトは隠そうともせず、駆動音と共にゆっくりと拳を握るその様は、正しく『着る重機』と呼ぶにふさわしい鎧だった。
「そんなナリで私と戦うつもりですか?」
 あまりにも動きの遅いアリシアと、桜色の帯を拵えた薙刀を頭上で回転させ、「この武器で叩き斬ってあげる!」と全身でアピールしてしまっているナナ。話にならない在り様に、晴明は倒れこむようにして深く、一歩踏み込み距離を詰めて。
「目で追ってたら追いつかない……!」
「私も舐められたものですねぇ……」
 目をつけられたのは、得物を振りかざして無防備なナナ。攻撃の予備動作の為に動きが取れないナナだが、目では捉えられない晴明の動きの代わりに、彼の得物の駆動刃の唸りに耳を傾けて。
「来る方向さえ分かってれば……!」
「逃げられるとでも?」
 頭上から迫る音に警戒していたナナを、真正面から突き出された駆動刃が引き千切ろうと迫る。だが、彼女にその凶刃が届く前に、鈍重に見えたアリシアが一瞬だけの急加速。回避の読みを、先読みされた彼女を庇って駆動刃を受け、装甲から火花を散らしながら一太刀の下に斬り捨てられてしまう。
 一撃で機能停止に追い込まれた装甲が、今度はその身を縛る枷となったアリシアへ、続く第二刃……。
「白いの!」
「ッ!」
 セツナの声に白が重く踏み込み、指向性を持たせた衝撃を以て屍を弾き、道を阻む残りへ縮地。一足で肉薄するなり叩きこんだ拳から衝撃を伝播させ、水晶ごと破砕する。強引に切り開いた道へセツナが飛び込んで、滑り込んだのはアリシアの前。
「がぁあああああ!?」
 血飛沫と肉片を散らし、袈裟斬りに肋骨を持っていかれたのか白く無機質な物が舞う。
「……アタシは、まだ……」
 あからさまな致命傷を受けて、セツナの髪は真紅に輝き、その爪は獣の如く鋭利に伸びて、呼応するように黒い長剣は脈動すると刀身に亀裂を走らせ、血液が伝うように赤い線が伸びる。
「死ねないっ!」
 もはや生存を放棄しているのか、セツナは己の傷口から血と肉が零れるのも構わず、晴明へと得物を叩き付け、それを駆動刃の腹で受けた事で脚を止めた陰陽師目がけて、装甲を放棄したアリシアはバラバラと剥落する装甲の中から拳の部位を引っ掴み。
「さぁ、追い詰めましたよ!私達の正義と友情の前に倒れなさい!」
 晴明の顔面目がけて投げた!!
「それは投げる物ではなく殴るものなのではありませぬか……!?」
 咄嗟にもう一つの得物を回し、刃の腹で受けるなり柄を手元で返し、軌道を逸らした晴明だが両の武器を使った瞬間に動いた影がある。
「可愛いからってナメないでよね!これがわたしの……」
 もはや、常人の眼には円盤と見紛うほどに得物を回転させるナナだ。
「わたし達の、全力よ!」
 狙い澄まして、解き放たれたその薙刀は。肉薄したセツナの横をすり抜けて、晴明の眉間に向かって真っすぐ飛んでいく。
「まさか、私がこの程度の輩に……いえ、だからこそ、世は面白いのでしょう……!」
 首を吹き飛ばされる寸前に、晴明は薄く笑っていた……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月20日


挿絵イラスト