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エンパイアウォー⑰~安倍晴明討伐戦・第一部隊

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #魔軍将 #安倍晴明

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「みなさまお集まりいただきありがとうございます」
 大神・狼煙(コーヒー味・f06108)は猟兵達を見回すと地図を広げて、とある城を示した。
「無辜の民を水晶の屍に変えて操る陰陽師、安倍晴明の居場所が突き止められました。これに伴い、既に多くの猟兵が強襲を仕掛けています」
 先に戦場に出た仲間達を思い、鼓舞される猟兵がいる傍ら、この眼鏡が何を言わんとしているのかを察した猟兵が視線を細める。
「敵が強大である事は言うまでもありませんが、最終討伐目標である織田信長を前にして、ここで足止めを食うわけにはいきません」
 そうでなくとも、戦闘が長引けば幕府軍に被害が及び、最終的に瓦解するのはこちらなのだ。腹を括った者、嫌な予感がした者、反応は様々だが。
「そこで、部隊を三つに分けて波状攻撃を仕掛けます」
 強力な敵を前に、戦力を分散するというだけでもリスキーな話だが、相手は倒しただけでは蘇るオブリビオン。その生命の根源を断つには、短期間にその生命を幾度となく散らさなければならない。理には適っているが……。
「なに、問題はありませんよ。私とて猟兵の端くれ。皆さんを運び切ってみせますとも」
 誰もお前の心配なんかしてねぇよ!戦力を分けたせいで各個撃破されたらどうすんだって話を……ってツッコミを入れようとした猟兵がいたらしいが、その人物は真っ先に戦場に送り出されてしまったらしく、誰もこの無謀な作戦に異を唱える事はなかったとかそうでもないとか?


久澄零太
デスマーチ終わったぁあああ!

って思ったらなんか始まってる!?

みなさまやっふぉい、久澄(発狂)ですよ☆

せんそーしなりおは、たくさんのさくせんがひつよーだってゆーから、りょーへーのみんなをみっつにわけてあげるね♪

以下注意点


このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。


陰陽師『安倍晴明』は、先制攻撃を行います。

 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。

 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。

 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
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第1章 ボス戦 『陰陽師『安倍晴明』』

POW   :    双神殺
【どちらか片方のチェーンソー剣】が命中した対象に対し、高威力高命中の【呪詛を籠めたもう一方のチェーンソー剣】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    水晶屍人の召喚
レベル×1体の、【両肩の水晶】に1と刻印された戦闘用【水晶屍人】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    五芒業蝕符
【五芒符(セーマン印)】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を斬り裂き業(カルマ)の怨霊を溢れさせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:草彦

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セット・サンダークラップ
波状攻撃の先陣を切って突撃ー! 回避用のユーベルコードを使って、相手の攻撃についての情報収集をしながら先制攻撃に対応して戦うっすよ!

先制攻撃とはいえ、召喚から攻撃のツーアクションには介入の余地があるはず。
オルタコード・リードデバイスを起動、相手と周囲のデータの[情報収集]をして相手の屍人が召喚されるのを感知したら攻撃される前に空を飛び、[空中戦]! ユーベルコードの回避効果で可能な限り攻撃を避けつつ、アームドフォートの[範囲攻撃]でまとめて攻撃するっす!

連携とアドリブ歓迎っすー!



「一番槍いくっすよー!!」
 セット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)が先陣を切り、城に突入すれば出迎えるは広大な座敷。いかにもここで戦ってくださいと言わんばかりのその中心に、陰陽師は座り込んでいた。
「あぁ、いらっしゃいましたか」
 友人が訪ねてきたかのような気軽さで、安倍晴明は腰を上げて。
「はてさて、貴方様のその意気、熱意、闘気……私にどれほどの熱を注いでくださるのでしょう?」
 ゾワリと、悪寒が頬を撫でたような感触に襲われた瞬間、畳の下から無数の屍が湧き出してセットの脚を掴もうとするが。
「センサーに感あり!そこっすね!?」
 間一髪、セットはバックステップ。更に翼を広げて滞空。
(とはいえ、やっぱり城の中だと動きづらいっすね……)
 空中から戦場を見下ろすセットだが、屋内ではその優位性を活かしきることができない。
「でも、この高さなら反撃される事はないっす!」
 現状と、ワラワラと無尽蔵にすら思えるほどに増える屍の情報をデバイスに叩きこみ、敵の動きを解析、演算、予測。
「動き自体は単調で飛び道具もなし。このまま殲滅するっす!」
 砲塔を向けて榴弾を装填。撃ち出された火薬の塊は落下から数秒後、高熱を孕んだ爆風をまき散らし、畳ごと屍を焼き払う。木と紙でできたサムライエンパイアの建築物が、朦々と黒い悲鳴を上げる中で、セットのデバイスにアラートが鳴り響く。
「えっ」
 警報に備えた時には遅かった。振るわれた巨大な腕に叩き潰されて、壁にめり込んだセットの内臓が外部からの加圧に耐えきれず、喉を赤く生温かい塊が駆けのぼる。
「ガフッ!?」
「届かぬのなら、届かせるだけでしょう?」
 融合し、巨人化した屍の陰で、晴明はつまらなそうにため息を溢した。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

蒼汁之人・ごにゃーぽさん
念動力で体幹を支え第六感でルートを見切り、召喚された水晶屍人すら足場にしたパルクール(地形の利用、空中戦、ダッシュ、ジャンプ、スライディング、クライミング、パフォーマンス)走行での逃げ足で水晶屍人をパスしてすり抜けよう。
清明の肩に乗れればグッド。

ボクの本名にかけた認識不能の封印を解く。そして、たっぷりと呪詛を籠めて耳元で囁き自己紹介しシルハシラレル発動。
このレベルの陰陽師であればソレの正体がなんであるか察してしまうであろう、察してしまうからこそ絶望も深く(恐怖を与える)。
さぁ、抗え抗え、端末(ボク)の出力不足で不完全な  だ、ワンチャン助かるかもしれないぞ?
ほら、空間の  む が   るだろ。


蒼汁権現・ごずなり様
世界知識、属性攻撃、トンネル掘り、封印を解くで空間に穴をあけて信者(ごにゃーぽ)のシルハシラレルの向こう側に退避して先制攻撃を回避するゾヨ。

ギャグ属性攻撃で空間の一角を『オカマバーごすなり シルハシラレルギャグフィールド店』にして清明がおくられてくるのを待つゾイ、大丈夫大丈夫、ここの主も客に扮してそこにおるw。
おにぃ(混沌権現ごずなり様)がママとして清明をOMOTENSIゾ。罠使い、呪詛、ギャグ属性攻撃で清明のキャラ崩壊を狙いつつ、おにぃがママとして培ったOMOTENSIトークで気持ちよく酔わせてお持ち帰りするじゃろう。
主とおにぃにお持ち帰りされる清明にそっとマキ◯ンを差し入れておこうかのw



「いやー中々派手な相手じゃないか」
 次々と湧き出す屍を前に、蒼汁之人・ごにゃーぽさん(偏在する混沌の媒介・f10447)はハルキゲニアの背で遠見のポーズ。その体のサイズもあってか、遥か遠方に見える晴明に向けて、ハルキゲニアにリボンで作った手綱を巻くと腹を蹴り。
「いざゆかん、駆けろハルキゲニア!」
 実際にはそういう動物じゃないんだろうけど、まずは騎乗生物に走らせて急加速。粉塵を巻き上げながら屍の群れへ突貫し……。
「とぉうっ!」
 ハルキゲニアを蹴って勢いのままに飛び出すと、畳を転がりながら屍の足元を掻い潜り……って乗らないんかーい!?
「僕の本領はパルクールだからね!!」
 ゴロゴロと股の下をトンネルすると、自身の体に念動で圧を加え、血液を加速させて身体能力を向上させつつ体幹を補強するなり跳ね起きて足の甲をジャンプ回避。そのまま飛び込んで指先から着地すると、体を丸めてコロリと転がって衝撃を殺し、からの連続宙転倒立。
「……なんですかこの小さな大道芸人は?」
 ついに屍の森を駆け抜けて、晴明と相対した所で件の晴明さんもこの顔(無表情)である。
「はっはっは、初めましてだねぇ、陰陽師!」
 大ジャンプ、空中三回転、体を伸ばしてトリプルアクセル……そして流れるように晴明の肩にライドオン!!
「ごにゃーぽ☆ボクの名前は  ・ だよ♪」
 ただ一言、名乗っただけだ。しかし、それをトリガーにして座敷の一角の空間が歪み、強烈な吸引が発生する。次々と飲み込まれていく屍を横目に、ごにゃーぽさんはほくそ笑み。
「さぁ、抗え抗え、端末の出力不足で不完全な  だ、ワンチャン助かるかもしれないぞ?ほら、空間の  む が   るだろ」
「あれに見えるは何でございますか?」
 怪訝な顔で空間の歪みに吸い込まれていくスイカを見送った晴明に、ほとんど効果がない気配を感じ取ったごにゃーぽさんが眉を潜める。
「おかしい、このレベルの陰陽師なら  の正体を認識できるはず……」
「あぁ、あれは人類にとっては脅威なのでしょうね」
「しまっ……!」
 咄嗟に回避を試みるも、ごにゃーぽさんは晴明に握り込まれて動きを完封されてしまう。抜け出そうともがく度、握りしめられ全身が悲鳴を上げて。
「しかしそれは人類にとって天敵なのであって、今の私にとっては何の事もありませぬ」
 晴明が自ら空間の歪みに歩み寄り、吸引力の壁をくぐるとそこは……。
「いらっしゃい、何にするぞや?」
 全身筋肉ムキムキなのに、首から上だけ発光する青い液体が入ったビーカーめいたオッサン(ピンクのナイトドレス着用)が経営するバーだった。
「……城の中にこんな施設はありましたかな?」
 さすがに晴明も『オカマバーごずなり シルハシラレルギャグフィールド店』とか書かれたネオンを前に困惑を隠せないようだが、入ってしまったものは仕方ないとばかりにカウンター席に座ると、隣には全裸にスイカの蔓を下着代わりに巻き付け、人面スイカのシニョンでピンク髪をまとめた幼女が座っていた。スッと出てくる塩スイカを摘みつつ、晴明がメニューを眺めていると。
「お兄さん、人生に疲れた顔をしてるぞな」
 オッサンが突然語りだし、どこに口があるんだろうか、と晴明がビーカーを見やる。
「まるでまだ終わってもいないのに、これから成す事に価値を見出せなくなった顔ぞな。仕事に失望でもしたぞなか?」
「失望……そうやも、しれませぬ」
 晴明がでっかいグラスにごにゃーぽさんを詰め込んで、暴れる彼女の上から氷を押し込むと、オッサンは頭部のビーカーから青い液体を注ぐ。
「命の危機は、誰もが回避したいものでしょう。ですが、それが無くなった時、遍く命は逆に生きる気力を失うものです。そうでしょう?生きようとせずとも、死ぬことはないのでございますから」
 グルグル、マドラーで氷とごにゃーぽさんを回していたら緑色に変色した液体を眺め、晴明は自嘲する。
「私は、己の命を脅かす存在を求めているのやも知れませぬな。猟兵なる者共、その怒りを買えば、何かが変わるかもしれない……そんな、希望を抱いて……」
力尽きて、ぷかぁ……するごにゃーぽさんを見つつ、晴明は隣に座っていた幼女の頭を掴んだ。
「ん?我に用ぞな?」
「この空間の主はあなたでしょう?」
 さーっと青ざめて、ぎこちなく目を逸らそうとするが頭を掴まれて逃げられない蒼汁権現・ごずなり様(這い寄るごにゃーぽ神・f17211)。
「な、何のことぞよ?我はただの常連であるぞい?」
「先ほど吸い込まれていったスイカ、それですよね?」
 ごずなり様の髪飾りをじーっと見る晴明。そうね、縞柄が山田に見えるスイカがそんなゴロゴロしてるわけないものね。
「やっべバレたぞな!?おにぃ助け……」
 パキャン!!空間の歪みの奥から、スイカが割れる音が響いたが、何が起こったのかは誰にも分からない……。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

中村・裕美
「……安倍晴明……どこまで通じるかわからないけど……挑ませてもらうわ」
なんとなくチェーンソー剣に苦手意識はあるけど、対策は考えてある。

ドラゴニックエンドを仕掛けに行く動きで気を引くが、それは電脳魔術に空間へ【ハッキング】して作った【残像】で、実体は目立たないよう動きながら槍で【串刺し】を試みるが、自分と同じ手を実は相手も使っていたとならないよう、【情報収集】で相手が幻影でないか真偽の確認はする
「……行きなさい……スカイフォール」
あとは直撃した後に竜を召喚してぶつける。
UCの打ち合いから白兵戦に持ち込まれたら、【武器受け】でしのぐ
「……やっぱチェーンソーは……好きじゃないわ」



「……安倍晴明……どこまで通じるかわからないけど……挑ませてもらうわ」
 中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は晴明を前にして、彼と言うより、彼の武器に妙な恐怖を抱いていた。具体的には友人っぽい男の子に回転するチェーンソーを押し付けられて、胸のど真ん中に削り取ったような傷を刻み込まれてそのままゆっくりと絶命したトラウマめいた悪夢を見たような、そんな気がする。夢だからね、最後はデスマーチしてたぶんバカンスするんだ……とか言ってたような気がするけど夢だからうろ覚えである。
「……どんなに恐ろしい武器でも……射程の外から攻撃すれば何も怖くない……」
 大型の槍を携えて、唸りを上げるチェーンソーに対して回り込むように晴明の周りを走る裕美。
「時間稼ぎのつもりでございましょうか?」
 その動きを目で追い、体を向けようとしない晴明の背後に回った瞬間に跳躍。
「……舐められてるのは癪だけど……楽に戦えるのに越したことはないわ……」
「舐めてなぞおりませぬ。ただ」
 グン、と。即座に反応した晴明は一瞬にして向き直ると同時に腰を落とし、頭を狙った槍を躱して裕美の懐へ。槍という特性上、近づかれ過ぎると動けない白兵武器を手にした少女へ駆動刃を叩き付けるが、その刃は空を切る。
「おや?」
「……行きなさい……スカイフォール」
 空間へのハッキングで生み出した幻影で注意を引き、反対側へ回っていた裕美が槍を投擲。
「策は良いですが、詰が甘いですね」
 単調な投擲など、晴明の脅威ではない。容易く斬り捨て、弾き返した槍が天井に突き刺さり……。
「……ターゲットに『印』の着弾を確認……目標はそこよ……」
 裕美の声に応えるように、天井の槍は黒竜の顎に姿を変え、大気を飲み込んだかと思えば、口の端から火の粉を散らして。
「……ファイア」
 ゴウ!座敷を一瞬にして焦土に変える。延焼するための酸素すらも食い尽くす竜の吐息に焼き払われ、裕美自身すら息苦しい状態だが、暴風に当てられて扉が消し飛び、流れ込んでくる大気に呼吸を整えていると、立ち込める爆煙を引き裂いて駆動刃が裕美の脚を斬り捨てた。
「二度重ねた騙し討ちとは、考えましたね……ですが、ここまででございます」
「……やっぱチェーンソーは……好きじゃないわ」
 動けなくなった裕美に、唸る駆動刃が振り下ろされる……。

成功 🔵​🔵​🔴​

セット・サンダークラップ
ガフッ!? ・・・え、ええーい、今度はこれっすー!
武装全展開、フルバースト・マキシマム起動! 相手の俊敏性を考慮して[空中戦][操縦]で床すれすれを低空飛行! チェーンソー剣に当たらないように[見切り]つつぐるぐると距離を取りながら射撃っす!
[見切り][一斉発射][時間稼ぎ]で本人を撃つより両方のチェーンソー剣を狙って攻撃を弾くことを重視するっす。

もし相手の攻撃が当たったら我慢! [覚悟]! 一発目は[激痛耐性]、二発目は[呪詛耐性]で耐えて、最接近した相手に[零距離射撃]で[一斉発射]を叩きこむっす!

アドリブ・連携歓迎っす!



「ガフッ!?」
 座敷を焼き払う爆炎の衝撃に、意識を飛ばしていたセットが覚醒。頭を振って状況を確認すると、仲間が倒された所であり……。
「……え、ええーい、今度はこれっすー!武装全展開、フルバースト・マキシマム起動!」
 リアユニットから複数の砲塔を展開、一斉に照準を合わせようとしたところで、晴明がセットの生存に気づいたらしく、彼の得物が唸りを上げた。
「あれの直撃は不味い気がするっすね……!」
 ロックオンシステムを解除、翼を展開して飛行。下手に飛び上がらず、床スレスレを低空飛行して体を傾けて、晴明を中心に据えて円を描く。
「おや、離れていれば当たらないとでも?」
「ひぃ!来たっすー!?」
 散弾をばら撒きながら牽制していたセットだが、その軌道を読んで晴明が肉薄。進行方向から回り込むようにして、頭から真っ二つにしようとする駆動刃に対して。
「バーニア急制動!銃口、砲塔を前方に集中!」
 複数の武装による一斉砲撃を叩きこむが狙いも何もあったものではない。何発かはずれつつも、武器に当ててその勢いを削ぐが止めるには至らず。
「いっだぁああああ!?」
 腹を引き裂き、肉を引き千切られる激痛に叫ぶセットへ、後方から迫るもう一振りの駆動刃。耐性を持っていてなお、耐えきれぬ激痛に悶える竜人の武装を破砕し、背中の肉を喰いちぎった駆動刃が骨すらも粉砕せんとして。
「この距離なら外さないっす……」
「おや?」
 ガチッ、壊されたはずの砲塔に、弾が装填。己の骨と内臓がミンチにされる激痛に意識を飛ばしそうになりながら、セットは最後のキーを叩き、晴明は武装を破壊したことで散らばった砲塔に自身が囲まれている事に気づくも、もう遅い。
「全武装一斉発射っす……!」
 駆動刃の唸りと砲塔の咆哮。けたたましい戦闘音の中、セットは事切れた……。

成功 🔵​🔵​🔴​

アマニータ・ビロサ
胞子(呪殺弾)を一斉発射して五芒符へとホーミングショット(誘導弾)し盗み攻撃、ハッキングで軌道を逸らそうと試みます。更に床移動トラップ(罠使い)で自らを横滑りして回避行動を取ります。

無事に先制攻撃を凌げたらいーとみぃ♪ラビリンスを展開。罠使いでフロア移動トラップを発動させカルマの怨霊と清明の離間を試みます。
キノコ(子実体)で出来た迷宮内は猛毒胞子(毒使い)や寄生キノコの菌糸(盗み攻撃、ハッキング)に満ちており、脱出するまでの間に清明の身を蝕むことでしょう。
出口直前に罠使いでふりだしに戻るトラップも仕込んでおきましょうか。
この身がヤられても別フロアに子実体を生成して復活します。



「いーとみぃ」
 晴明は困惑した。アマニータ・ビロサ(殺戮☆天使・f21109)は姿を現すなり、「食・べ・て♪」と両手を広げているからだ。じゃあこの女に食うところがあるのかと問われれば、見た目はただの女の子。どう見ても非食品ですありがとうございました。
「猟兵には頭のおかしい方もいらっしゃるのですね……」
 取りあえず殺しとくか、と言わんばかりの雑な構えから放つ五芒符を、アマニータはふーっ!と頑張って吐息で振り払おうとするではないか。何やってんだコイツって顔する晴明の目の前で、五芒符はアマニータに迫るも、その肌に触れる前に真っ白なカビに覆われて減速、その隙に突如横滑りしたアマニータが勢い余って壁に激突。頭にたんこぶとキノコを生やして半泣きでプルプル。
「痛いわ……」
「何がしたいんですかあなたは?」
 理解が追い付かない晴明に対し、床に落ちた符から怨霊が湧き出す様を視界の端に捉えたアマニータ。両手を思いっきり畳に打ち付けて。
「私『達』を食べさせたいだけよ♪」
 にょきにょきにょきぃ……瞬く間に畳を侵食した胞子はキノコに姿を変えて、湧き出した怨霊すらも飲みこみ、巨大な迷宮を形成すると晴明を飲み込んでしまう。
「ふふふ、『私達』でできた迷宮の中は猛毒胞子と寄生菌糸でいっぱい……倒せなくても、弱体化くらいは見込めるはずよね。後は出口にトラップを……」
 真っ向からぶつかってはいけない。強敵を相手にする際の常套手段を踏んだアマニータ。本来であれば実に有効だっただろう……相手が晴明でさえなければ。
「いけない、壁を壊して突き進んでる……!?」
 自らもその正体は本体から分離したキノコであるアマニータ。もちろん迷宮全体との感覚も共有しているが、故に清明は異様な怪力をもって迷宮をぶち壊しながら突き進んでいる事を感じ取る。すぐさま強制移動のトラップを設置するも、同時に壁を晴明の腕が突き抜けて、アマニータを道連れに。移動した速度のまま、壁に激突する瞬間に体位を入れ替えて、アマニータをクッションにしながら彼女の全身を叩き付ける晴明に、アマニータは肉体の半分を胞子化しながら咳込んでしまう。
「どうして……私達の中は歩くだけで命を蝕むはずなのに……」
「生憎、私は体が水晶なものでして。その手の物は効かないのですよ」
 頭を握り潰されて、消滅する瞬間、アマニータは見た。晴明の背後に無数の怨霊がつき従っている様を……。
「なるほど」
 ポムン、城の外に『生えた』アマニータは首を捻る。
「私達の迷宮を怨霊で上書きして、自己強化して脳筋探索してきましたか……って、相性悪すぎませんか!?」
 その嘆きは、ただ虚しく響いていたという……。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

月夜・玲
安倍晴明、イメージとはかけ離れてとんだ外道だった訳だ
それがオブリビオンになったからか元からなのか…
まあ関係ないや、切り裂くのみ

戦闘
空の記憶とBlue Birdを抜剣
先に召喚された水晶屍人を両剣で『なぎ払い』、『串刺し』にして少し時間を稼ぐ
直接的な攻撃は『武器受け』『オーラ防御』でガード
『第六感』も駆使して攻撃回避も試みる
稼いだその時間で【神器複製】を使用
Blue Birdの複製神器を51本精製し『念動力』で操る
半分の25本で水晶屍人達の足止めをして残りの26本と共に晴明に攻撃を仕掛けるよ
複製を足場にしつつ、晴明まで一気に駆け抜けるよ
こちらの射程に入ったら攻撃出来る複製で一斉攻撃!

アドリブ等歓迎


大豪傑・麗刃
あべのハルカスをみんなで攻撃する。まさにあべンジャーズ。

今回の敵に対しては初撃を全力ではずすことこそ肝要。
まずは【武器受け】用のバスタードソードを両手持ち。そして【ダッシュ】に【残像】【フェイント】を絡めての必殺多重分身!さらにわたしのあふれる【存在感】を残像に乗せてどれが本物か惑わせる!先のダジャレも敵を油断させ脱力させるための【精神攻撃】(たぶん)!うまいこと相手の注意が本体からそれたら【だまし討ち】!それでもこっちに来たら【見切】って【武器受け】る!

初撃を回避したらスーパー変態人2発動!右手に刀2本!左手に脇差2本(バスタード・ヒーロー)!あとは全力で飛び回りながら突撃し斬るだけなのだ!



「安倍晴明、イメージとはかけ離れてとんだ外道だった訳だ。それがオブリビオンになったからか元からなのか……」
「あべのハルカスをみんなで攻撃する。まさにあべンジャーズ」
「……まあ関係ないや、切り裂くのみ」
 月夜・玲(頂の探究者・f01605)は、隣でアホみたいなこと言ってる大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)を見なかったことにした。麗刃が片手半剣を二振り抜く傍ら、玲は肩にマウントした大剣と腰に穿いた大剣を構える。二人の双剣使いを前に、晴明もまた二振りの駆動刃を構えると、部屋中から無数の屍を呼び出すではないか。
「まずはこいつらを何とかしないと……」
 一瞬で取り囲まれ、玲が半歩引く。それを皮切りに屍は一斉に飛びかかって来た!
「なんて数……!」
 二振りの黒い大剣をぶん回し、斬るというより薙ぐ形で押し返そうとするも、いかんせん数が多すぎる上に、敵は体の一部が水晶になっている。上手く肉の部位のみに当てれば破砕も容易いが、誤って水晶部分に当ててしまうと反動が得物を伝い、玲の腕を痺れさせた。
「この……!」
 一瞬、反応が遅れた隙に迫りくる一体を、胴体を刺し貫いて足止めし、蹴り飛ばして後ろの屍にぶつけるも攻撃の波は止まない。敵を押し退けた途端に、我先にと次の敵が押し寄せて、大剣を振り下ろしてまとめて叩き潰した時だ、玲の背後に影が……。
「しまっ……」
「数には数で勝負なのだー!!」
 ドドドドドド……!!両手に武器を振り上げて、猪突猛進する麗刃の軍勢が玲の真横を通過。彼女に襲いかからんとした屍を轢いて行ってしまう。同じ顔で、同じ動きで、同じ言葉を口にすることから分身的な何かだと分かる。分かりはするが頭が理解を拒む……ていうか理解したくなかった。
「よく分かんないけど、助かった!」
 頭を切り替えて、背後を気にしなくてよくなった玲は前方から迫る敵を大剣で受け、押し返すと同時にその機構を起動。片側にのみ付いた鍔のような部位が延長、反転。刃を持たぬ刀身と、虚空を挟みこむように展開すると、黒い金属の間に雷が走る。
「I.S.T起動!」
 拡散するはずのエネルギーを、二つの刀身の間に挟みこむことで強引に固定。エネルギーの刃を生成した大剣でまとめて屍を薙ぎ払い、道を切り開くのだった。一方、突進する麗刃は。
「ふはははは!これではどれが本物のわたしか分かるまい!さぁ、どっからでも……きょぉーぅ!?」
「どれだけ数を増やそうと、あなたのそれは高速移動による残像でしょう?なれば、横薙ぎに振るえばいつかは本体に当たろうというもの……」
「ぐぬぬ、そこに気づいてしまったのか……!」
 ヂヂヂヂヂヂッ……!高速回転する駆動刃を咄嗟に刃で止めたものの、鍔迫り合いに持ち込まれてしまうと、ただ押さえる麗刃に対して、刃が回転することで幾度となく斬りつける晴明が圧倒的に優位。更に、耐えるだけで必死な麗刃へ、晴明はもう一振りを振りかざして。
「おや?」
 ギィン……突如飛来した大剣を、麗刃に振るうはずだった駆動刃で弾く晴明。その視線の先には、浮遊する無数の大剣を足場に空間を駆ける玲の姿が。
「さぁ、私の研究成果のお披露目だよ!」
 接近する玲を屍が引きずり下ろそうとするが、その目前に大剣が降下、ロックを外して二本の柄のつなぎ目を中心に展開。鳥が翼を広げるように大剣から両剣へ姿を変えると高速回転して屍を刻み、破砕してしまった。もはや止められぬ彼女を前に、晴明は麗刃を蹴り飛ばして迎え撃とうとするのだが。
「わたしを仕留め損ねた事を、後悔するがいいのだーーーッ!!」
 周囲に青白い稲光を走らせて、金色の闘気を纏う麗刃。右手に美しき白刃と、重々しい漆黒の刀身とは裏腹に、並みの刀より軽い刀を構え、左手に片手半剣と輝かしい剣を握り、それぞれ柄を突き合わせることで疑似的に両剣とした麗刃。
「目障りですね……!」
 駆動刃を逆手に構え、前後の刃に備える晴明だが、一瞬にして距離を詰める縮地を見せた麗刃は直前で再度畳を蹴り、駆動刃をすり抜けて、突貫してきた玲は斬りかかると見せかけ、駆動刃の持ち手を蹴ってサマーサルト。自身の背後を追従してきた無数の刃と入れ代わり、その武装は一斉に変形。高速回転しながら左右へ回り込んでいく。
「なんと奇怪な……!」
「機械だけに?って、駄洒落かーい!!」
 ツッコミ交じりの麗刃による両剣のアッパーカット。その双刃は晴明の得物を打ち上げて体勢を崩し、ノーガードになった水晶の肉体へ、青き鳥の名を冠する刃が連なり、けたたましい音と共に削り、砕き、ついには斬り捨てる。
「ふむ、まだ調整が必要だね」
 己の武装のコンディションに思案する玲の後ろで、生ける屍の長は崩れ去るのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月17日


挿絵イラスト