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エンパイアウォー⑰~屍王遊戯

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #魔軍将 #安倍晴明

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●陰陽師『安倍晴明』
 戦国時代に餓死した人々の怨念が渦巻く、鳥取城。
 この地で、どこか熱意に乏しい様子で言の葉を紡ぐのは、白き風貌の陰陽師であった。
「此度の私の目的は、ただ「持ち帰る」事のみ。この世界はよく「似て」おりますゆえ、「業(カルマ)」の蒐集も興が乗りませぬ」
 その様は慇懃無礼で、いけ好かない平安陰陽師という印象を受けるが。
 彼こそ――そう、陰陽師『安倍晴明』。
 清明は、サムライエンパイアの戦には興味はない様子であるが。
「不死で、繁殖もできて、生存の為のエナジーも必要としない。それは、賽も振らずに勝つようなもの」
 斯様な存在に成り果てた私に、私自身が飽いているのでありましょう……そう口にしつつも。
 ――戯れに、山陰を屍人で埋めてみましょうか。それとも、コルテスが崇める神の偽物でもこしらえて、信長の後釜に据えましょうか。
 そう赤き瞳を細め、渦巻く怨念を利用しつつも呟くのだった。

 猟兵とやらの怒りは、果たして、どれほど私の心を動かすものやら……と。

●決戦は因幡の地
「皆のおかげで安倍晴明の所在を掴むことが出来、決戦を挑む事が可能となった」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は、集まってくれて感謝する、と。
 そう礼を言った後、予知の概要を説明する。
「戦国時代に餓死した人々の怨念が渦巻く鳥取城。そこに安倍晴明がいることが判明した」
 鳥取城は、有名な『鳥取城餓え殺し』が行われた場所であり、恨みの念が強く残っている地。
 猟兵と幕府軍を壊滅させる準備を行っていた山陰道の防御指揮官である安倍晴明は、奪った鳥取城を拠点とし、今もその場にいるのだという。
 清明は一見丁寧な喋り口調だが、その様はまさに慇懃無礼。
 どこか熱意に乏しい様子であるが……近隣住民を集めた上で閉じ込め飢え死にさせることでより強い水晶屍人を作るなど、それでいてこの所業。
 このまま放っておくことなど到底できない、早急に手を打っておきたい相手だ。
「しかし、安倍晴明はかなりの強敵。準備と対策を万全に臨まなければ、返り討ちにあうだろう。心して、決戦に臨んで欲しい」
 安倍晴明は、清史郎の言うようにかなりの強敵。
 先手を取ることは不可能である。
 なので、安倍晴明の先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』という作戦や行動がかなり重要となる。
 対抗策を用意しても、それが不十分であれば、苦戦や敗北となる危険性が大いにある。
 無策であったり生半可な対策では、清明に攻撃することさえできず、呆気なく倒されれてしまうだろう。
「だが、対策を正しく確りと練って臨めば、勝機はあるだろう。信頼できる皆の力を、俺はよく知っている」
 清史郎は、戦場へは俺が送ろう、と告げながらも猟兵たちを見回し、よろしく頼むと頭を下げてから。
 武運を祈る――そう、怨念渦巻く鳥取城へと導く満開のグリモアを掌に咲かせたのだった。


志稲愛海
 やはりセイメイ出さずにいられませんでした。
 志稲愛海です、よろしくお願いいたします!

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================

 難易度が高めの内容となっておりますので、相応の判定をいたします。
 技能名の羅列などだけでなく、どのような作戦で行動するのか。
 以下をご確認の上、しっかりと対策を練ってご参加いただければと。

●この依頼に関して
 陰陽師『安倍晴明』は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

●お願い
 ご一緒に行動する方がいる場合は【相手の名前と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお願いします。
 ご記入ない場合、相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく。

●プレイング採用関して
 通常の志稲の依頼に関しましては、ご参加くださった皆様のプレイングは極力全採用しておりますが。
 戦争関連の依頼に関してはその限りではありません。
 成功度+α程度の採用となる可能性もあり、参加者様多数の場合はプレイングお返しすることも十分あること、ご理解の上、ご参加ください。
 採用は先着順ではありません。

 特に今回は募集期間短めで運営の予定です。
 プレイングは、OP公開されると同時に受付開始いたします。
 運営状況に関しては、MSページやTwitter等のお知らせをご確認いただければと。

 それでは、お待ちしております!
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第1章 ボス戦 『陰陽師『安倍晴明』』

POW   :    双神殺
【どちらか片方のチェーンソー剣】が命中した対象に対し、高威力高命中の【呪詛を籠めたもう一方のチェーンソー剣】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    水晶屍人の召喚
レベル×1体の、【両肩の水晶】に1と刻印された戦闘用【水晶屍人】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    五芒業蝕符
【五芒符(セーマン印)】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を斬り裂き業(カルマ)の怨霊を溢れさせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:草彦

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エンティ・シェア
両手の武器のどちらも防がねば連撃となるなら…防御くらいは試みます
身軽さにはあまり自信がないので、最低限意識が飛ばない程度で耐えられれば上出来でしょう
腕でも足でもくれてやりますよ
血が流れば、大きくて頑丈そうな置型の拷問具を顕現させてダメージの軽減を図りたいところですが

耐えられた、なら
彼が離れる前に、色隠しにて反撃を

ご存知でしょう
飢えによって人を殺した貴方なら
傷を与えるだけが処刑の手段では無いことを
僕の武器は、何が何でも殺すための道具です
刃や銃を駆使できる四肢がなくとも
炎や毒も取り扱っておりますので、フルコースでお楽しみください

それで、貴方が簡単に死ぬとは思ってませんよ
どうせなら苦しんでください



 戦場は、戦国時代に餓死した人々の怨念が渦巻く鳥取城。
 居所を掴んだ安倍晴明を討つべく、桜の導きでこの地に……清明の眼前に降り立った猟兵たちであるが。
「猟兵とやらが、いらっしゃったようでありますな」
 当の安倍晴明は、相変わらず興の乗らぬ様子。
 深き怨念の只中にありながらも、飄々とした表情を宿し、やって来た猟兵達に対しても驚きや動揺などはみられない。
 けれども、その両手に握る鋭きチェーンソー剣の刃が、清明がどう猟兵たちを迎えようとしているのかを明確に物語っている。
(「両手の武器のどちらも防がねば連撃となるなら……防御くらいは試みます」)
 戦場へといち早く降り立ったエンティ・シェア(欠片・f00526)は、清明が握る双神をも殺さんとする二本の刃を見遣りながら。
 「僕」を象徴する黒熊のぬいぐるみを戦場に躍らせて。
「振られた賽は、出目が分からぬから面白いのでございます。賽も振らずに勝つのはいささかつまりませぬが」
 そちらがどれほど私の心を動かすものやら……試すのもまた一興かもしれませぬ、と。
「……!」
 戦場へと解き放たれた清明のチェーンソー剣の刃を、その緑を帯びた瞳で捉える。
 身軽さにはあまり自信がない。
 ならばとエンティが選んだのは、身を躱すことはせず、激痛耐性を駆使した防御に徹する。
 ……最低限意識が飛ばない程度で耐えられれば上出来でしょう、と。
「腕でも足でもくれてやりますよ」
 致命傷だけは避けるように、激しく唸る刃をその身に受けるエンティ。
「……ッ」
 刹那、派手に戦場に飛沫く赤のいろ。
 そして呪詛を籠めたもう一方のチェーンソー剣が、辛うじて斬られた腕が繋がっているエンティへと容赦なく向けられるも。
 流れた血に呼応し顕現するは――黒熊人形の中に封じられていた戦闘用処刑道具。
 その大きくて頑丈な置型の拷問具でチェーンソー剣の衝撃の軽減を試みるも。
 敵は格上、全てを防ぎきることなどできず、今度はその足へと容赦なく見舞われる斬撃。
 腕を斬られ足をも滅多斬りにされ、反撃する余力はエンティ残っていないように見える。
 ――けれども。
「……ご存知でしょう、飢えによって人を殺した貴方なら」
 傷を与えるだけが処刑の手段では無いことを、と。
 ――もう、終わらせましょう。
 そうエンティが紡いだ刹那……処刑形態へと拷問具が変化して。
「僕の武器は、何が何でも殺すための道具です。刃や銃を駆使できる四肢がなくとも、炎や毒も取り扱っておりますので」
 ――フルコースでお楽しみください。
「なっ……」
 僕の役割は、そう……敵を、ころすこと。
 腕や足は動かずとも、たとえ四肢がなくとも。清明へと牙を剥くことは、エンティにはできるのだ。
「それで、貴方が簡単に死ぬとは思ってませんよ。どうせなら苦しんでください」
 相手が強敵なことは百も承知。
 ならば殺せぬにしても、炎や毒でその身を蝕みじわじわとこれから苦しみを与えんと。
 清明へと一撃を入れたエンティは、自らが流した血の海に沈んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロスティスラーフ・ブーニン
セイメイ、か。
何とも我が心情の奥底を滾らせてくるその見目よ。だが今は私も一個の猟兵、猟兵として任務にあたるのみ。

先制攻撃の双神殺は、【野生の勘】【逃げ足】を駆使し初手の一撃を躱すことに全力を注ぐ
「敵前逃亡だと嗤わば嗤え、私は接近戦は不得手である故にな!」
距離を取りつつ【全力魔法】を以て結界魔法・颶風を発動、安倍晴明を風の結界の中に閉じ込める
さらに【2回攻撃】で結界の中にもう一重風の結界を構築、二段構えの暴風で乱気流を起こす
「私の為す東欧式記述魔術の神髄をここに顕す!全ては貴様のような、不埒な輩を滅するためだ!」

連携・アドリブ歓迎



「この世界はよく「似て」おりますゆえ、「業」の蒐集も興が乗りませぬ」
 眼前の清明が呟く、よく似ている世界とやらや「業」という言葉は、謎に包まれているけれど。
「何とも我が心情の奥底を滾らせてくるその見目よ」
 そうそっとモノクルの奥の紫の瞳を細める、ロスティスラーフ・ブーニン(ドジっ子ライオン先生・f00470)。
「だが今は私も一個の猟兵、猟兵として任務にあたるのみ」
 けれど今ここに立つロスティスラーフが成すべきこと。
 それは猟兵として、強敵である清明に一撃を浴びせることである。
 しかし清明は格上の敵、先手を取ることは不可能だと予知されているが。
 それが分かっているのならば、対策を講じることが可能であり、まさにそれこそが猟兵たちの最大の利点。
 いつもは何も無いところでよく転んだりするけれど、今日は気合を入れて。
 ロスティスラーフは迫るチェーンソー剣の一撃目を躱すことに、全力を注ぐ。
 その初手さえ避けられれば、高威力高命中の二撃目は、当たりはしないのだから。
 刹那、予知通りロスティスラーフが動くよりも早く、唸りを上げ放たれるチェーンソー剣の刃。
「敵前逃亡だと嗤わば嗤え、私は接近戦は不得手である故にな!」
 ロスティスラーフは、野生の勘や逃げ足を駆使し、講じた策通りに初撃を避けんと地を蹴る。
 どうしても先制されてしまう一撃目を躱せれば、紡ぎ編み出した全力魔法の風の結界で安倍晴明を封じることが可能となるだろう。
 そうすれば東欧式記述魔術をもって畳みかけ、衝撃を与える機が生まれるはず。
 そんなロスティスラーフの練った策は、予知と己の魔力を活かしたもの。
 けれども――まずそれを実行するには、初撃を躱さなくてはならない。
「……!」
 刹那、大きくその瞳を見開くロスティスラーフ。
 立てた作戦は、確りとよく練られている。
 しかし、敵は格上の強敵。それを実行するには――技能の熟練度が、足りなかった。
 高いとは言い難い技能では、普段相手取っているオブリビオンには通用しても。
 生半可ではない強さである『第六天魔軍将』のひとりである清明には通用しない。
 縦横無尽に戦場を駆けるロスティスラーフをついに捉え、清明の放つチェーンソー剣の鋭利な刃が唸りを上げて。
 傷を負ってしまったロスティスラーフの身に間髪入れずに。
 高威力高命中の呪詛を籠めた斬撃が、容赦なく振り下ろされたのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

キトリ・フローエ
何を持ち帰りたいのか知らないけれど
あげられるものは何一つないわ
全部置いていきなさい!

こういうのは気合が大事と己を鼓舞
躱しても怨霊が溢れてしまうなら
敢えて躱さず破魔の力を重ねた守りのオーラで
可能な限り攻撃を凌いでみせるわ
あたしには帰りを待っている皆がいるもの、大丈夫
その間に高速詠唱、早業で攻撃の準備を整えて
ベル、全力でやっちゃって!
あたし達の渾身の一撃を受けてみなさい!
勇気を奮い立たせ花蔦絡む杖を真っ直ぐに差し向け
全力の夢幻の花吹雪を放つ
どこまでも追跡する花で晴明の目を覆い
動きを少しでも封じて皆が攻撃をしやすくなる隙を作ることが狙いよ
倒す力はあたしにはないけれど、小さくたってこれくらいは出来るわ



「此度の私の目的は、ただ「持ち帰る」事のみ。はてさて、興が乗りませぬ私の心を、猟兵とやらはどれほど動かすものやら……」
 戦場へと倒れ、血の海に沈む仲間たち。
 けれども一撃を与え衝撃を積み重ねていけばきっと、いくら強敵でも打ち倒すことはできるはず。
 それに。
「何を持ち帰りたいのか知らないけれど、あげられるものは何一つないわ」
 ――全部置いていきなさい!
 そう戦場に降り立ち言い放つのは、キトリ・フローエ(星導・f02354)。
 こういうのは気合が大事、と。そう己を鼓舞をさせて。
 眼前の敵に気持ちでは決して負けぬよう、星煌めくアイオライトの瞳を、決して逸らさないキトリ。
 だがそんなキトリ目掛け刹那、清明の手から放たれるは、五芒業蝕符。
 しかし、それを何故か躱す気配をみせないキトリ。
(「躱しても怨霊が溢れてしまうなら、敢えて躱さず破魔の力を重ねた守りのオーラで可能な限り攻撃を凌いでみせるわ」)
 たとえその五芒符を躱せたとしても。
 業の怨霊が溢れ清明がさらにその戦闘力が強化されてしまえば、ただでさえ能力の差があるというのに、成す術がなくなるかもしれないから。
 ――あたしには帰りを待っている皆がいるもの、大丈夫。
 キトリは五芒符の衝撃を敢えて受け、耐えるべく気持ちを確りと持ち、守りのオーラをその身に宿し防御を固めて。
「……っ!」
 放たれ受けた五芒符の衝撃に、堪らず表情を歪めるけれども。
 固めた守りと、負けないと鼓舞する強い気持ち、そして清明を強化させることが賢明ではないという判断。
 受ける衝撃は強烈で、身体中に痛みははしるけれど――五芒符の衝撃を何とか耐え抜くキトリ。
 そしてふるうは、勇気と、綻ぶ花を纏う精霊が姿を変えた花蔦絡む杖。
「ベル、全力でやっちゃって!」
 ――あたし達の渾身の一撃を受けてみなさい!
 高速詠唱し早業で攻撃の準備を整えていたキトリが、真っ直ぐに『Fleur belle』を清明へと差し向けた瞬間。
 ――花よ、舞い踊れ!
「!」
 魔力を帯びた、光り輝く無数の花弁が放たれて。
 どこまでも追跡する夢幻の花吹雪が清明の視界を覆い、その動きを封じることに成功するのだった。
 相手は強敵、そう長く動きを封じることもできないだろうし、打ち倒すことは不可能かもしれないけれど。
「倒す力はあたしにはないけれど、小さくたってこれくらいは出来るわ」
 猟兵の皆が攻撃をしやすくなる隙を作ることが、キトリの狙い。
 そして皆で立ち向かい、少しずつでも衝撃や思いを重ねていけば――きっと清明を倒すことができると、信じているから。

成功 🔵​🔵​🔴​

織銀・有士郎
安倍晴明ってこんな格好だったかなぁ……オブリビオン化すると容姿が色々変わるんだろうか?
だが、相手は後世に名を残す陰陽師。油断できそうもないな。

常に召喚された水晶屍人の動きを視野に収めて動きを【見切り】、可能な限り攻撃を回避しつつ自らの抜刀術、及び三千世界で水晶屍人を破壊していこう。

ある程度のダメージは覚悟の上だが……合体した個体の直撃は避けたいところ。
三千世界の数本は自分の周囲に展開しておき、【野生の勘】で回避が難しいと判断した際には数本を纏めて敵の攻撃を防御。完全に防げなくとも致命傷だけは避けられるはずだ。

機を見て三千世界の狙いを数本変更。安倍晴明に放つ。
さて、届くか……?



「猟兵とやらのは、果たして、飽いた私の心をどれほど動かすものやら……」
 戦場でそう呟くのは、安倍晴明という名が判明しているオブリビオン。
 そんな眼前の清明の装いを見つめながらも首をふと傾げるのは、織銀・有士郎(織りなす銀の一振り・f17872)。
「安倍晴明ってこんな格好だったかなぁ……オブリビオン化すると容姿が色々変わるんだろうか?」
 陰陽師にしては奇抜な格好をしている気がする清明と、有士郎が思う清明像には大きな違いがあるような気がするけれど。
 ――だが、相手は後世に名を残す陰陽師。油断できそうもないな。
 そう気を引き締め、清明を見据える有士郎。
 敵は格上、先手を取ることは不可能。
「!」
 刹那、清明が戦場へと喚ぶのは、数多の水晶屍人。
 そんな沢山の動く屍に囲まれぬようその動きを見切り、可能な限り屍たちが剥く牙を回避しながらも。
 閃く抜刀術で、迫る水晶屍人どもを斬り伏せて。
 ――我が太刀が織りなすは三千世界……ゆくぞ、一斉抜刀。
『ギャアァッ!』
 刹那、有士郎が握る錆びた名刀『涼鳴』が複製され、念動力によって操られし刃が水晶屍人たちを破壊していく。
(「ある程度のダメージは覚悟の上だが……合体した個体の直撃は避けたいところ」)
 有士郎は水晶屍人の水晶の数字を見極め、数字が大きい個体には特に注意を払って。
 複製した三千世界の数本を自分の周囲に展開し、野生の勘で回避が難しい攻撃に対しては数本纏めて防御に専念させる。
 それでも完全に防げるとは思ってはいない。
 事実、数の多さもあり、その鋭い牙を何度もその身に受けてはいるが。
 それでも対策を講じ臨めば、致命傷だけは避けられるはず。
 有士郎は鮮やかな抜刀術で『涼鳴』を振るい敵の群れを斬り、複製した刃で屍人の攻撃を防御して何とか耐える。
 そして――ふと、三千世界の太刀の狙いが数本変化した、刹那。
 その太刀たちが迷いなく向かう先……狙うは勿論、安倍晴明。
「……!」
 そんな有士郎が繰り出し操る複数の鋭き刃が、晴明に傷を負わせたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

終夜・凛是
お節介のジナ(f13458)と

…あれはやばい
一撃、受けきれるのかわかんない
タダで倒れてやるつもりはないけど、お節介も傷を負う
いつものお小言の余裕もない、けど
俺より先には倒れさせない
ジナ、と今日は名を呼んで目配せ
攻撃向くなら間に入って庇う

あの刃を避けられる、受けきれる自信が、ない
けど、やれるだけはやる
腕に鋼糸纏わせ、簡単に斬りおとされぬように
此方からも踏み込み怪力以て受けて、逆に押し返すくらいのつもり
痛みへの覚悟もある、一撃受けて立っていられたら
もう一歩、踏み込んで力の限りの拳を

今はまだ叩き伏せるに届かないけど、それでも
己の持ちうる限りの力のせて拳叩き込む
委ねられたなら、必ず――届かせて、みせる


ジナ・ラクスパー
凜是様(f10319)と

許せないと我を忘れたら
渡り合えない格上の相手だから
呼んでくれた名に元気を貰って
はい!といつもを取り戻す
凜是様がいるから、大丈夫

威力軽減を諦めず
薙刀と盾で受け食い込む刃ごと強引に後方へ捻り上げる
凜是様と離れず死角守り
吹き飛んでも素早く反撃を

回転する金属の刃…なら
雨花に全力の魔法を籠め、強い『酸』の属性付与
錆と刃毀れで威力軽減を狙う
一度の回復で、もう一撃耐え抜ける体力を凜是様に残せるなら
緑陰の鼓動で力添え
凜是様に譲りますから
とびきりの一撃、お見舞いしてくださいませね…!

二人とも倒れるとしても
覚悟は決めたから、最後まで諦めない
晴明を倒す誰かに繋げる
これはそういう戦いの筈だから



「賽も振らずに勝つなど、面白みもなにもありませぬ」
 そうふっと飽いたように息をつく様を見れば、一見、清明に戦意漲る様子などないように思えるが。
 ……あれはやばい。
 終夜・凛是(無二・f10319)は眼前の敵との力量の差を本能で感じ取り、放たれる殺意や悪意に圧倒されそうになるけれども。
 一撃、受けきれるのかわかんない……そう思いながらも、共に赴いたジナ・ラクスパー(空色・f13458)へと視線を向ける。
(「タダで倒れてやるつもりはないけど、お節介も傷を負う。いつものお小言の余裕もない、けど」)
 ――俺より先には倒れさせない。
 そして、凛是は口にする……ジナ、と。
 今日はその名を呼んで、目配せを。
 清明のこれまでの所業は許しがたいものばかり。
 けれども、許せないと我を忘れたら渡り合えない格上の相手だと、ジナもよく分かっているし。
 それに――名を呼んでくれた凛是の声に、元気を貰ったから。
 はい! と、いつもの調子で返せる。
 それに……凜是様がいるから、大丈夫。
 そう、きっと倒されてしまうだろう強大な力を持つ相手を前にしても、逃げるという選択肢などジナの中では皆無。
(「あの刃を避けられる、受けきれる自信が、ない。けど、やれるだけはやる」)
 凛是もとうに覚悟を決め、自分たちが動くよりも早く飛んでくるだろう衝撃に何とか耐えんと身構えれば。
「……ッ!」
 刹那、轟音を上げ唸るチェーンソー剣の刃が、ふたり目掛け放たれる。
「く……っ!」
 咄嗟にジナを庇うように位置取り、その腕に、想い慕う灰青のいろを纏わせる凛是。
 この色はとても強いから……きっと、簡単には斬り落とされない。
 踏み込む勇気も、逆に押し返すくらいのつもりの気概も、痛みへの覚悟もある。
 そして、一撃受けて尚立っていられたらと――そう淡き色の連珠を握り込む拳を固める。
 けれど、襲い来る刃は容赦なく、これでもかと力の差を見せつける。
「! 凛是様っ」
 受けた腕こそ斬り落とされはしなかったが。
 戦場に激しく赤が飛沫き、その痛みに意識が飛びかける。
 けれど、すかさず施されるは、ジナの『緑陰の鼓動』。
 与えられる癒しの音が、凛是の意識を戦場へと踏みとどまらせて。
「とびきりの一撃、お見舞いしてくださいませね……!」
 委ねられたなら、必ず――届かせて、みせる。
 今はまだ叩き伏せるに届かないけど、それでも……己の持ちうる限りの力のせて拳叩き込む、と。
 そう、もう一歩踏み込んで、力の限りの拳を叩きつけんとする凛是。
 だが……たとえ、一撃目のチェーンソー剣の衝撃を耐えたとしても。
「……ッ!」
 清明の先制を取る攻撃はまだ終わってはいない。
 清明の携える得物は、双神をも殺さんとするふたつの刃。
 むしろ一撃目よりも高威力高命中を誇る、呪詛籠めたもう一方のチェーンソー剣が凛是の身を無情にも斬り刻み、その身を血の海に沈めて。
「!」
 その刃は今度は、ジナへと向けられるけれども。
 ――二人とも倒れるとしても覚悟は決めたから、最後まで諦めない。
 それにジナにはよく分かっている。今、自分が成すべき戦い方を。
(「晴明を倒す誰かに繋げる、これはそういう戦いの筈だから」)
 ジナの金の瞳に宿る強き意思の輝きは、決して消えはしない。
「回転する金属の刃……なら」
 ――降り濡つ花が熄むまでに――おやすみなさい。
 そう素早く編み上げ、全力を注いだ魔力を込めた水弾に、強い『酸』の属性を付与して。
 唸り猛るチェーンソー剣の威力軽減を諦めず、振るわれる刃に、錆と刃毀れをもたらし威力軽減を狙うジナ。
 さらに、薙刀を振るい青き硝子の花盾を咲かせて。食い込む刃ごと強引に後方へ捻り上げんとするけれど。
 威力軽減には成功するも――格上の相手の刃を威力を完全に殺すことは叶わず、その腕に傷を負って。
「……!」
 一撃目を耐えきってみせたジナが態勢を整える、その前に。
 呪詛孕むもう一方のチェーンソー剣がジナの身へと唸りを上げ、容赦なく振るわれたのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

終夜・嵐吾
視界の端に一瞬捕らえたものに舌打ちひとつ
けれど意識はすぐ目の前の相手に向けて

無傷で、などとはいかんな
が、この苛つきと共にすべてぶつけさせてもらおうか
いつもなら八つ当たりと思うんじゃろうが、汝の行い見てきた分そんな気もないわ

五芒符は己の第六感も頼りつつ、この目と耳で感じ避けるように
正面からなら飛びこえ躱し、視界の外からくるなら転がって

攻撃受けても痛みも何もかも耐えてみせよう
わしの一番痛いはこれではない――なぁ、虚!
色男のくせに世に飽いているなど楽しみを知らんと見える
ならば美しきその姿を見せてやれ
虚、わしの虚
その身を美しき紅の花弁に変えてあれと好きに遊んで来い
じゃが最後は、わしのとこに戻ってこいよ



「この世界では斯様に活動できるのは良いのですが、賽も振らずに勝つなど、面白みに欠け飽いてしまいますな」
 猟兵たちの放つ衝撃を、これまで少なからずその身に受けてきているというのに。
 相変わらず興の乗らぬ様子で、そう口を開き佇む晴明。
 けれど、桜の導きで戦場に赴き、降り立った終夜・嵐吾(灰青・f05366)は。
 ふと視界の端に一瞬捕らえたものに舌打ちひとつ。
 その灰青の狐が琥珀の瞳で一瞬だけ捉えたもの、それは晴明の姿ではなく――。
 普段のへらりとした柔らかな笑みは一切消え失せ、かわりに宿るその色は苛立ち。
 しかし、嵐吾はすぐに意識を眼前の晴明へと向けて。
 無傷で、などとはいかんな、と格上の相手を見遣りつつも。
「いつもなら八つ当たりと思うんじゃろうが、汝の行い見てきた分そんな気もないわ」
 この苛つきと共にすべてぶつけさせてもらおうか――晴明の姿をその瞳で捉えれば。
 嵐吾が動きをみせるよりも速く、晴明の手を離れ戦場に放たれるのは五芒業蝕符。
 けれども桜の予知をもって、先制されることは承知済み。
 琥珀を湛える瞳を確りと凝らし、ピンと立てた耳で感じ取り、迫るセーマン印の符避けんと大きく地を蹴った嵐吾。
 正面から飛んでくる符を飛びこえるように空へと躱し、視界の外からくるものを察知すれば今度は地を転がる。
 ……けれど。
「!」 
 格上の放った五芒業蝕符、その全てを躱すことはできずに。
 業の怨霊が溢れる中、避けきれなかった符の衝撃をその身に受ける。
 だが……痛みも何もかも耐えてみせよう、と。
 倒れぬよう地を踏みしめながらも。
「わしの一番痛いはこれではない――なぁ、虚!」
 眠る主へと声を掛け、琥珀の瞳をふっと細めて。
「色男のくせに世に飽いているなど楽しみを知らんと見える」
 ならば美しきその姿を見せてやれと、そう紡げば。
 ――頽れよ。
 嵐吾が戦場に喚ぶのは、右目に眠るの主。
 ――虚、わしの虚。
「その身を美しき紅の花弁に変えてあれと好きに遊んで来い」
 刹那、嵐吾の紡いだ言の葉の通りに。
 戦場に舞い吹雪き遊ぶは、嘗て慈しんだ季節の花々の花びら。
 その紅――虚は、ひらり遊戯ぶように晴明へと牙を剥いて。
「……!」
 眼前の敵から上がった飛沫を浴びて、さらに濃い赤を彩る。
 そして嵐吾は大きく揺らぐ意識の中、猛り戯れる主に、こう紡ぐのだった。
 じゃが最後は、わしのとこに戻ってこいよ――と。

成功 🔵​🔵​🔴​

千家・菊里
俺も大概な性格ですけど、上には上がいる事で

悪辣極まる策謀はお腹一杯
餓えも渇きも願い下げ
此処には唯、平和に心身満ちる日々を

受けても避けても苛烈、となれば
仲間にも響きかねぬ地形変化防ぐ為に
これ以上、御霊が苦しめられぬ様に
一撃、この身で受け切る覚悟で

下手な動きは避け、敵の手や目の動き~符の軌道見切りに意識集中
致命だけは防ぐ為、オーラ防御は視線の先と急所へ重点的に
更に◇破魔霊符で僅かでも勢い殺せぬか試し、呪詛と激痛耐性で受ける

後は指先一つでも動けば上等
早業で◇をフェイントに放ちつつUCで2回攻撃

嘗ての苦悶と無念を糧に、己の空虚を戯れに満たそうとは、悪食にも程がある

どうせならば――窮鼠の一撃をご賞味あれ



「戯れに、山陰を屍人で埋めてみましょうか。それとも、コルテスが崇める神の偽物でもこしらえて、信長の後釜に据えましょうか」
 それでもまだ熱意に乏しく、興が乗らぬような様子の晴明。
 けれどさらりと言ってのけるその言の葉は、非道の所業。
「俺も大概な性格ですけど、上には上がいる事で」
 悪辣極まる策謀はお腹一杯、餓えも渇きも願い下げ。
 千家・菊里(隠逸花・f02716)は桜吹雪に導かれ、いまだ怨念満ちる鳥取城に降り立ち、そして思う。
 此処には唯、平和に心身満ちる日々を――と。
 だが眼前の晴明は、格上であるかなりの強敵。
 ――けれども。
(「――受けても避けても苛烈、となれば」)
 格上であるからこそ、先手を取られることくらい承知済み。
 晴明の手や目の微かな動きですら見逃さぬよう、赤の瞳を確りと凝らして。
 その手から解き放たれた符の軌道を見切るべく意識を集中させる。
 そして、迫りくる五芒業蝕符に対し、菊里がとった動きは。
 仲間にも響きかねぬ地形変化防ぐ為に。これ以上、御霊が苦しめられぬ様に。
 一撃――この身で受け切る覚悟で、迎え撃つ。
 けれど格上の強敵の攻撃を、ただ無防備に受ける気などはない。
 立ち昇らせる気の防御は、視線の先と急所へ重点的に。
 更に、破魔の力を乗せた霊符で、僅かでも迫りくるその勢いが殺せぬか試し放ちながらも、呪詛と激痛耐性で五芒業蝕符を受ける菊里。
「……ッ」
 刹那、立っていられぬほどの強烈な衝撃が、菊里の身を打つけれど。
 ……指先一つでも動けば上等。
「嘗ての苦悶と無念を糧に、己の空虚を戯れに満たそうとは、悪食にも程がある」
 どうせならば――窮鼠の一撃をご賞味あれ。
 意識が飛ぶその前に、早業でフェイント交えつつ一投、そして二投と。
「なっ……!」
 悪虐悪食な輩目掛け解き放たれ、そしてその技を封じたのは――七星の加護宿りし七縛符。

成功 🔵​🔵​🔴​

シエン・イロハ
どうもいけ好かねぇ…
何かは知らねぇが、みすみす持ち帰りなんぞ許してやるわけねぇだろ
(速度上げの為戦闘始まる前に上着は脱ぎ捨て軽装になっておく

SPD選択
先制による召喚阻害は諦め、刻印の数字が少ないものから数を減らす事を優先
『2回攻撃』『範囲攻撃』は常時
接近する敵に対しては槍で『なぎ払い』
回避は『見切り』と手近な『敵を盾にする』
くらった場合は各耐性系で耐え、近場の敵相手に『生命力吸収』

召喚された水晶屍人の数が減り余裕が多少出た場合晴明への攻撃も加味
ダガーを『投擲』する形での【シーブズ・ギャンビット】

随分退屈そうだが、もっと面白い事があるって事か?
てめぇ一体、何を見てやがる



「戦も、佳境の趣でありましょうか。此度の私の目的は、ただ「持ち帰る」事のみ」
 これまで猟兵の攻撃を数受けてきて、明らかにダメージが蓄積している様子は見受けられるものの。
 晴明のその言動は、相も変わらず慇懃無礼で、熱意にも乏しい様子。
 そんな眼前の平安陰陽師に、どうもいけ好かねぇ……と。
 そう思わず口にせずにいられないのは、シエン・イロハ(迅疾の魔公子・f04536)。
「何かは知らねぇが、みすみす持ち帰りなんぞ許してやるわけねぇだろ」
 けれど、上着は脱ぎ捨てそして戦場へと赴いたシエンにも分かってはいるのだ。
「!」
 格上の相手である晴明の方が、己よりも先に動きをみせるということを。
 シエンは、そんな晴明の先制攻撃への召喚阻害は諦めて。
 黒塗りのシンプル鋭利な槍を大きく振るう。
 狙うは、刻印の数字が少ないもの。そして、召喚されたその数を減らす事。
 接近する敵を握る『ベスティア』で薙ぎ、水晶屍人の動きを見切り、手近な敵を盾にしつつ立ち回って。
 強敵の召喚した屍ゆえに、数も多いその輩たちが牙を剥き、噛みついてこようとするけれど。
 その身に受けた攻撃にも何とか耐えるべく、近場の敵相手に生命力吸収を試みて。
 シエンは致命傷を負わぬよう懸命に衝撃に耐えながらも、まずその槍を振るう先は水晶屍人。
 そして動く屍の数も僅かと成り、軽くした身で『シーブズ・ギャンビット』を展開して。
 より素早い動きから狙い定めるのは――安倍晴明。
「く……!」
「随分退屈そうだが、もっと面白い事があるって事か?」
 ――てめぇ一体、何を見てやがる。
 刹那投擲したダガーをその身に受け、大きく揺らぐ晴明へと、そうシエンは問うけれど。
「誠に勝手ながら、私の宴はここまでとさせていただきます」
 晴明はゆるりとそう紡ぎ……そして、躯の海へと還っていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月19日


挿絵イラスト