●彼岸より来たるモノ
シュウゥと吹き上がる真白な蒸気は、龍が天へと登るようーー大地の息吹を感じられる山奥の間欠泉の前に、黒衣に身を包む男が一人。
男が手にした錫杖をしゃらりと鳴らす。すると何処からかふわりふわりと人魂が集まり、女武者の姿を形作っていく。それは幾人も連なって、同じ顔がずらりと並ぶ群れと成って。
「……征け」
勅命を帯びた亡者どもは、恨み妬みに駆られるままに人の住む世界へと降りていく。
●此岸にて待ち受ける者
「次から次へと……オブリビオンはのんびりする暇を与えてくれないね」
グリモア猟兵の影守・吾聞(f00374)は困った様に尻尾をしょんぼりとさせ、溜息をひとつ。
此度の予知はサムライエンパイアより。とある温泉街付近に、大量のオブリビオン出現の兆候が見られたのだ。人々の生活に被害が及んでしまう前に、一刻も早く対処せねばならない。猟兵たちの出番、というわけだ。
「確認できたオブリビオンは、女武者の姿をした怨霊だよ。山奥にある間欠泉の方向から、ぞろぞろ湧き出してきてるみたいなんだ。妙に統率が取れた動きをしてるから、何者かが操っている可能性が高いね。怨霊を倒しつつ山道を進んで行けば、きっと元凶まで辿り着けると思う」
元凶を見つけ次第、対処を行えばミッションコンプリート。温泉街は守られるだろう。
「たくさんの敵を相手にする大変な仕事だけど、どうかよろしくお願いするね……と、そうそう」
ぺこりと頭を下げた後にテレポートの準備に取り掛かろうとした吾聞が、猟兵たちの方へ振り向き付け加える。
「事件を解決したら、温泉街に寄ってゆっくりしていこうよ。傷や病気に……美肌効果だっけ。とにかくいろんな種類のお湯があるんだって!」
耳をぱたりと動かし、吾聞は猟兵たちへ微笑んだ。
藤影有
お世話になっております。藤影有です。
温泉街の平穏を守るべく、猟兵の皆様の力をお貸しいただけますと幸いです。
第1章は怨霊との【集団戦】、第2章は事件元凶との【ボス戦】です。
オブリビオン事件を解決できれば、第3章で温泉タイムを楽しめます。
●温泉タイム
温泉に浸かってのんびり過ごせます。
複数種の温泉がありますが、いずれも男女別になります(混浴はありません)
複数人参加の場合、【お相手の名前とIDorグループ名】の明記をお願いします。
※第3章のみの参加も可。
●グリモア猟兵について
影守・吾聞(f00374)は、第3章でお誘いプレイングを頂いた場合のみ登場します。
男湯でまったりしてるか、お風呂上がりにだらだらしてます。
第1章 集団戦
『怨霊女武者』
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POW : 局流薙刀術
【薙刀】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 局流早射ち
レベル分の1秒で【矢】を発射できる。
WIZ : 落武者呼び
【鎧武者】の霊を召喚する。これは【槍】や【弓】で攻撃する能力を持つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●還れない御霊
山道入り口には、既に幾人もの女武者が立ち塞がっている。
猟兵たちに刃を向けることしか出来ぬ彼女ら。その安らかな眠りを妨げた何かが、この先に在るのだろう。確かめる術はただ一つ、道を切り開き進むしかない。
御狐・稲見之守
【御劔・姫子殿(f06748)と同行】
ドーマンセーマン、怨霊物の怪困った時はなんとやら。
ワシも温泉入りたいし、ここはひとつ陰陽師としてがんばるとしようゾ。
[WIZ]さて、いつも通り姫子殿は前衛、ワシは後衛で鎧武者をなんとかしよう。
【破魔】の力を込めたフォックスファイアの【範囲攻撃】で一網打尽じゃ。
…このアヤカシの炎を以て汝ら不浄を祓い清め給う。
飛んで来る矢は姫子殿に向けられるモノ含め
フォックスファイアで【なぎ払い】焼き墜とさんとす。
怨霊に容赦など無用、例えいくら事情があろうともオブリビオンならば止む無し。
御劔・姫子
【POW判定】温泉っ! うち、温泉好きなんよ~♪ 温泉を守るためにも、頑張らなあかんねっ! 御狐はんも温泉好きなんかなぁ? 目が輝いてはるけど…終わったら一緒に入ろか♪
御狐はん(f00307)と連携、うちが前衛を務めて敵の攻撃を【おびき寄せ】るから、御狐はんは後衛をお願いしますっ!
薙刀も、飛んでくる矢も【見切り】で出来る限り避けて、【なぎ払い】【二回攻撃】に【破魔】の力を込めて一気に攻めるっ!
可哀想な人…いや、幽霊やけど、うちも容赦はせんよっ!
※御狐さんとの協力プレイを希望します、細部のアドリブについてはお任せ致します。
●
「ドーマンセーマン、怨霊物の怪。困った時はなんとやら」
飄々とした調子で笑うは、御狐・稲見之守(f00307)だ。亡者の群れを前にしても、余裕の表情を崩さない。それは、幼い容姿に見合わぬ老獪かつ妖艶なもの。
「温泉入りたいし、ワシもここはひとつ陰陽師としてがんばるとしようゾ」
「御狐はん、目が輝いてはるなぁ……うちも温泉好き! 温泉を守るためにも、頑張らなあかんねっ!」
終わったら一緒に入ろうかと、はんなりおっとり稲見之守を誘う御劔・姫子(f06748)は、彼女を庇うように前衛へと進み出る。
かちゃり。甲冑の擦れる音。亡者どもが生者の気配に気付いたのだ。得物を構えたかと思うとーー亡者の周りをぶわりと瘴気が包み、呼応した鎧武者の霊が招来される。
「ワシは鎧武者を何とかしよう。姫子殿は、女武者どもを」
「はい! 御劔の技……お見せしましょかっ!」
役割分担の迅速さは、互いへの信頼ゆえか。人の剣士と狐の術士は攻勢へと移る。
まず動いたのは稲見之守だ。狐火を放ち、鎧武者を一網打尽にしようと試みる。稲見之守の操る狐火は破魔の力を込めたアヤカシの炎。取り巻かれた不浄なモノどもは祓い清められ、1体また1体と姿を消えていく。しかし、流石に一掃というわけにはいかず。難を逃れた鎧武者の霊が、娘2人を狙って反撃の矢を次々と放つ。
狐火の包囲すらも突破した反攻の一撃を見切って避け、姫子は駆け続ける。携えた巌太刀に破魔の力を宿して大きく二回薙ぎ払うと、憎悪に満ちた瞳をした女武者どもの首がいくらかごろりと転がってーーどうと倒れたその場には、欠片ひとつも残っていない。
「……可哀想」
女武者の瞳を間近で覗いた姫子には少し心に来るものがあった。しかしそれを稲見之守が諭す。
「怨霊に容赦など無用、例えいくら事情があろうともオブリビオンならば止む無し」
「うん。うち、容赦せんよ」
大丈夫、と頷いて。人と狐、2人の戦巫女は戦場を駆けていく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アステル・サダルスウド
湯けむり旅情サスペンス…ってやつだね!
案ずることなかれ!ちゃんとこの世界についても勉強はしてきたとも!
あちらからいらっしゃるお嬢さん方が『ゲイシャ』の皆さんだね!
開戦の際には挨拶をするのだったかな
【礼儀作法】で挨拶は完璧さ!優雅に一礼するよ
初めまして凛々しいお嬢さん方、僕はアステル
どうぞよろしくね
【見切り】で敵の攻撃を避け
【フェイント】で不意を尽く
使用する術は【姫桐草の詩】で【マヒ攻撃】
届く範囲の全ての敵を狙うよ
貴方達の願いは何だろうか、この花はその先に潜む真実を暴けるだろうか
どちらにせよ、僕は僕の願いを叶える為に戦うよ
そう、温泉街に平和を取り戻し、皆に混じって人生初の温泉を楽しむのさ!
アドニード・プラネタリア
怨霊には、陰陽師である僕の出番だ♪
ユーベルコード(破魔)
以下技能メイン。
攻撃技能(衝撃波,範囲攻撃,全力魔法,生命力吸収,2回攻撃)などなど。
防御技能(残像,見切り,盾受け,敵を盾にする)などなど。
ちょいと僕じゃ役不足だから、他の猟兵さんと共闘したいところだねー。
●
先に進むごとに、怨霊女武者の数が増えているように思える。山道の狭さゆえか、それとも新手が湧き出し続けているのだろうか。
「初めまして凛々しいお嬢さん方……なんて、律儀に挨拶している余裕は無さそうかな」
礼儀作法に則った優雅な一礼の後に顔を上げたアステル・サダルスウド(f04598)は、女武者より返される視線に苦笑せざるを得なかった。それは好意的な意は欠片も込められてはいない。ただ、深い憎悪に満ちていて。
「怨霊には、陰陽師である僕の出番だ」
隣に並び立つアドニード・プラネタリア(f03082)は、とうに覚悟を決めている様子。さて、どう攻撃してやろうか。身を守るにはどの力が役立つだろうか。幼き赤毛の陰陽師はただ、魑魅魍魎を狩るためだけに思考を巡らす。
そして相対する猟兵が何を思おうが、怨霊どもには関係はない。オブリビオンにとって猟兵は、倒すべき敵でしかないのだ。
女武者どもが身構えると、彼女らに込められた負の感情に応え、少年猟兵たちの前にも鎧武者が姿を現す。
「うん。僕がこいつらの動き止めるから、さっさと術者やっちゃってよーー縛、縛、縛! 不動戒縛! 神勅降臨!」
やや小生意気な口調でアステルに声を掛けたかと思うと、アドニードは手早く取り出した護符を駆使し、鎧武者を捕縛する。
がら空きになった道を抜け、女武者と相対するアステル。先と変わらず、帰ってくるのは憎悪の感情のみ。
「ーー囁きを聴いて、詩に耳を傾けて。それは小さき花が真実を貫く音」
アステルの奏でる調べに乗って広がる姫桐草の花びらが、怨霊の群れを祓っていく。きっとこの歌も、彼女らの心にまでは届かぬのだろう。
「あなた達の願いは……この花は、真実を暴けるだろうか」
姫桐草が舞い終えた時。その戦場にいたはずの怨霊どもは、既に何処にもいなかった。
「どちらにせよ、僕は僕の願いを叶えるために戦うよ」
再び新手が湧き出してくる前に。猟兵たちは更に山の奥へと駆けていく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
吹鳴管・五ツ音
亡霊の軍勢が相手であれば…というところでありますが、軍勢がさらに軍勢を喚ぶとあっては、今以て数の利を望むことは難しい…で、ありますな。
ここは軍靴に物を言わせて皆さんに先行させていただくであります。
間欠泉の湯煙に紛れ山道からさらに登攀し、軍勢の進軍には適さぬ高所に到達しましたら、起床呼集、吹鳴。
いざ、迎撃戦用意!であります!
高所ということは敵軍からの視線も通りやすいということ。
相手の攻撃手段を弓矢の撃ち上げに限定し、地形を盾に迎撃戦を展開すれば、敵の意識は上方へ向けられることでしょう。
残るは、間欠泉の湯煙に紛れ、足元を掬っていただければ……数の優位を覆すこととて難しくはないはず、であります。
クルル・ハンドゥーレ
……あわれと言うもなかなかに疎かなり
(悲しいと言うと、かえって言い尽くせない、の意)
死化粧さえろく施されぬままの黄泉還りの姿に哀惜
せめてふたたびの安らかな眠りを
WIZ
他の猟兵と協力、近接・包囲されるのを避ける
破魔+なぎ払い+範囲攻撃+吹き飛ばしを加味した幻月夜行で攻撃
吹き飛ばしの際には木に叩き付ける等追加ダメージも与えるよう立ち回る
ダメージ大の敵には炎を幾つか集中し確実に倒す
ダメージ小の敵は残りの炎で翻弄牽制
敵攻撃全般には見切りとなぎ払いで対応
どうかこの炎が、黄泉路の道行きの灯火になりますように
黒谷・英壱
ふーん、影守の言ってた通りあいつら同じように動いてる
……あぁ、やっぱり持ってきた情報見るとちょっと厄介だな
ただ先陣を切った人達のおかげか量は少なさそうだし、一気に行きますか
残った武者達を前にし、一定の距離を【逃げ足】で確保
襲ってくる瞬間を【見切り】一気に【ウィザードミサイル】を叩き込む
他の猟兵達と合流した場合は適宜行動を共にする
相手が死者ってのがなんとも言えないけど、ここでしっかり消えてもらうよ
その代わりあんた達を使って今まさにやらかしてる親玉はしっかり潰してくるから安心しときな
●
辺りを包む白煙、微かな硫黄の臭い。最奥までは間近だと意気揚々と駆ける猟兵たちの目の前で、シュウゥと高く蒸気が天へと登る。その方角、ふわりふわりと数多の人魂が、吸い寄せられるように集まっていくのが見えーーそこから何か、酷くおぞましい気配が漂ってくる。
「……怨霊は間欠泉の方から湧き出してきてるって言ってたな」
黒谷・英壱(f07000)は今いちど、予知にて齎された情報の記憶を手繰る。
「あの魂たちが手駒として利用されている。そういうことでありますか」
胸がつかえるような気がして、吹鳴管・五ツ音(f06593)は目深に軍帽を被り直す。
「……あわれと言うもなかなかに疎かなり」
歪な黄泉帰りの絡繰に、クルル・ハンドゥーレ(f04053)は憂いを帯びた瞳を閉じる。
元凶の在るであろう場所へと進まねば、生きる者も生きたモノも救えない。しかしそこへ辿り着く前に、また怨霊の軍勢と対峙する可能性は極めて高いだろう。敵の包囲を避け、こちらに優位に事を進めるにはーー猟兵たちは己が配置に付き、開戦の時を待つ。
うぞうぞと女武者が山道を降りていく。人の生きている方へ、かつて生きていた方へーーそこへ。
「起きろよ起きろ、皆起きろ」
起床呼集、吹鳴。高所へと登った五ツ音が湯煙に紛れて姿を隠しつつ、喇叭の音を高らかに響かせる。呼応して現れた歩兵一個小隊は構えた小銃を敵軍へと向け、迎撃体勢を整える。
怨霊の群れの視線が五ツ音へと集まる。彼女らが召喚した鎧武者の霊の狙いもまたそちらへ。撃ちあう弓兵と歩兵の構図が出来上がった、そこへ。
「死者相手ってのが何とも言えないけど……ここでしっかり消えてもらうよ」
地上にて十分な距離を取った英壱の手で、70ほどの火属性の魔法の矢が敵群へと撃ち込まれる。槍へと持ち替えるよりも先に、火矢に穿たれた鎧武者は焼き払われて、すうっと姿を消していく。それでも術者である怨霊どもの傷は浅く、反撃の見込みもまだあったのだが。
「詠え、惑え、舞い踊れ――虚ろ月炎に呑まれかし」
それを遮るは、クルルの操るぎんいろの炎。破魔の力に薙ぎ祓われ取り巻かれ、怨霊として在るための怨み辛みを焦がされて。後に残った無垢な魂は、迷わず黄泉路を逝けるだろうか。
英壱とクルルの元へと五ツ音が降りてきた時には既に猟兵たちの他には誰もいない。ただ、ぱちりぱちりと残り火が弾けているだけーー静寂を破ったのは、英壱だった。
「あんた達を使って今まさにやらかしてる親玉は、しっかり潰してくるから安心しときな」
彼なりの鎮魂の言葉に、クルルと五ツ音も頷く。
「せめて彼女らが、ふたたび安らかに眠れますよう」
「……死地へ誘うべきは大将、でありますな」
猟兵たちの心は同じ。今生きている人々を守るため。過去に生きて死んでいった人々への冒涜を許さぬため。あと少しの山道を駆け抜けて、その最奥にてーー黒衣の男が1人、立っている。
手に持った錫杖をしゃらりと鳴らし、彼は猟兵たちの方へ振り向いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『黒幕の助言者』
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POW : 死灰復然(しかいふくねん)
【Lv体の武者】の霊を召喚する。これは【刀】や【弓矢】で攻撃する能力を持つ。
SPD : 含沙射影(がんしゃせきえい)
【無数の影の刃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 電光雷轟(でんこうらいごう)
【錫杖】を向けた対象に、【激しい雷光】でダメージを与える。命中率が高い。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠犬憑・転助」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
間欠泉を背に、黒衣の男は口を開く。
『ああ、口惜しい。また境界が開くまで待たなければ』
何を言っているのかと首を捻る猟兵たちなど、気に留めてもいないかのように男は続ける。
『幽界と顕界の、地獄と地上の境界。私なら向こうから魂を呼び出して、新たな形を与えてやれる……そうすれば彼女らは、死してなお抱えた想いを地上に叶えに行けるでしょう?』
魂を呼び、形を与え、地上へとけしかける。人々を危険に晒し、死者を冒涜した。全ての元凶はこの男で確定だ。
彼の目的は定かではない。しかし、ここで見逃す理由などありはしない。
御狐・稲見之守
【御劔・姫子殿(f06748)と協力】
よもや彼女らの無念を成就させることが目的ではあるまいな。
悪戯にその無念につけこみ彼女らを弄ぶならば、許してはおけまい。
[WIZ]ほう、雷を向けて来るとは面白い。
後衛から雷の術式の方はワシがなんとかしよう。
UC「荒魂顕現」でその雷光から雷の渦を作り出し相手にやり返す。
我成す一切神事也、天裂け地割る神業畏み畏み奉願祈るべし。
ワシにとって炎や雷など【属性攻撃】を操るなど赤子の手をひねるよりたやs
コレ暴走しやすいって? 姫子殿、雷危ないから避けてネ☆
御劔・姫子
【POW判定】いかに無念があろうとも、亡くなった人の魂はその人自身のものや。それを勝手に使っていい道理なんて…誰にもありはせぇへんよ!
御狐はん(f00307)に後衛を任せ、まずは【ダッシュ】で間合いを詰めるっ! 【二回攻撃】の一太刀目(逆袈裟斬り)で武者の霊を【なぎ払い】、二太刀目で黒幕に大上段からの振り下ろし―【表奥義・蛟卸し】―で斬りかかるっ!
…え? 御狐はん『避けて』って何を…?(【第六感】を使用)
ふぇっ!? なんや後がえらいことになっとる~っ!?
●
「よもや彼女らの無念を成就させることが目的ではあるまいな」
問うた稲見之守へ、男は乾いた笑みを浮かべて答える。
『彼女らの無念は、死して怨霊と成る程のもの。それを晴らせるとなれば、彼女らにとってこれ以上の幸せはないのでは?』
「いかに無念があろうとも、亡くなった人の魂はその人自身のものや」
凛とした声で姫子は、男の思想を否定する。
「それを勝手に使っていい道理なんて……誰にもありはせぇへんよ!」
「悪戯に彼女らの無念につけ込み、弄ぶならば……許してはおけまい」
問答とも言えぬ問答を終え、人と狐は臨戦体制へと入る。やれやれと首を振り、黒衣の男が錫杖を構えーーすっと先を姫子へと向けた。
「……行け、姫子殿!」
稲見之守に導かれ、姫子は敵へと駆けていく。相棒を見送った稲見之守は、その場に残り朗々と祝詞を紡ぎ始める。
「我成す一切神事也、天裂け地割る神業畏み畏み奉願祈るべし」
顕現せしは荒魂。出ずる雷の渦が、男の操る雷光の術と真正面よりぶつかり、相殺していく。狐神の加護を受けて敵との距離を詰めた姫子は、黒衣の男を守るように招来した武者の霊と切り結び初めていた。そこへ。
「あ、姫子殿。コレ暴走しやすいから避けてね、危ないから☆」
「ふぇっ!?」
反射的に身を躱す姫子ーー第六感が働かなければどうなっていたことか。荒ぶる雷は敵の術を跳ね返してなお、姫子の背後より迫って来ていたのだ。幸いにも人の子を穿つことなく済んだ荒魂の雷は、その先にいた武者の霊に直撃。黄泉路へと引きずり込んでいったのだった。
『ほう……これが神の御業』
荒魂の力に惹かれたか、男は雷に焼かれ消えていく武者をただ眺める。元は人の魂であったろう武者には、何の感慨を浮かべた風もなく。
「よそ見なんて、えらい余裕どすなぁ! 御劔の技……奥義・蛟卸しっ!」
怒りを乗せた姫子の刀が、男をばっさりと切り裂く。ぐらりと体勢を崩す男から飛びのき、姫子は稲見之守の傍らまで退いた。
深々と斜めに走る刀傷を受けたにも関わらず、黒衣の男は何事もなかったかのように立ち上がる。光無き瞳に猟兵たちを映し、乾いた笑みを浮かべるがままに。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
吹鳴管・五ツ音
”境界”とはなんぞやなどと、問いはしません
死せる者のある場所とは、すなわち死地
(甘やかな追憶に、一瞬の瞑目)
生ある者の紡ぐ暖かな喧噪と、冷たくも冷たき死者がもたらす鉄火の狂騒は、死線を以て隔てられるべきもの
生と死の境界など、この死線をおいてほかにないのですから
(”右眼”を見開けば、真の姿がもたらす死の気配が吹き付ける)
この死線は我が身を以て死守するであります
小隊突撃、吹鳴
新たに呼び出されるならばその敵勢を押し込み、互いの剣戟をもって敵将に肉薄する時を稼ぐであります
術理を以て自分が狙い撃たれるならば
その時こそ、同胞の消滅する間隙を縫い、意識を自分に向けた敵将を友軍が討つに最上の好機となるでしょう
●
黒衣の男の言う、境界とは何か。それは、五ツ音にとって問う必要のないもの。一瞬だけ目を瞑る。彼女の答えはとうに彼女自身の中に在る。
生者の紡ぐ温かな喧騒と、死者が齎す冷たき狂騒。それは死線を以て隔てられるべきもの。生と死の境界など、この死線をおいてほかにない。
(この死線は、境界は。我が身を以て死守するであります)
甘やかな世界を護るため、五ツ音が“右眼”を見開いた。
戦場に響き渡る、小隊突撃の喇叭の音。吹き鳴らす五ツ音を認識した男の表情が、怪訝なものに変わる。
『貴女は……何故』
ゆらり。喇叭の音に応じて顕現するは、屍の小隊長と亡霊の歩兵小隊。
「死を踏みしだき、死へと進みましょう……突撃、始メ」
行軍喇叭の号令に従い、同胞たちは敵へと進む。黒衣の男は再び錫杖を構え、雷光の術で迎え撃つ。しかし、その狙いは五ツ音でなく、迫り来る彼女の同胞たち。着剣、抜刀、弾込。全ての準備を万全に整えた死の小隊は、雷に焼かれることも厭わずに敵へと特攻し、無数の傷を負わせて消えていった。
『何故……いえ。貴女もまた、無念を抱えた魂か』
男がまた、笑う。死の気配を纏う五ツ音が、それに答えることはない。
大成功
🔵🔵🔵
●
猟兵たちが深い傷を負わせてなお、黒衣の男はただ笑っている。
彼の心はきっと折れることはない。ならば、地獄へでも送ってやろう。
宮古・紫乃
…彼の主張に私が言えることはありません。
私も、あちらの世界から助けてもらったりと、同じようなことはしてますから。
でも、それはそれ。これはこれです。
私は、温泉に入りに来たかったんです。
だから…ここの、平和を乱す方は、地獄に送ってしまいましょう?
相手が数で殴ってくるのなら、こっちも数で対抗します。
【おいで、私のお友達】で10体のぬいぐるみさんを呼び出して、全員の頬数字が2になるように合体させます。
さあ、行って来てください。
…もし、敵さんが隙を見せてくれたならももくんを使って【2回攻撃】を。少しでも、体力とかは減らしてしまいたいですもんね?
●
黒衣の男の主張に、瞑目する少女が1人。宮古・紫乃(f04045)だ。それは自身の操る術に、想うところがあってのこと。
(私も、あちらの世界から助けてもらったり……彼と同じようなことをしているかもしれません。でも)
彼女と彼の在り方は、違う。開かれた橙色の瞳が、男を映す。
「私は、温泉に入りたいんです」
己を省み、未来を見据える彼女。己を省みず、未来を喰らおうとする彼。二人は決して、相容れない。
「だから……この地の平和を乱す貴方を、地獄に送ります」
『貴女とは何か通じ合えそうな気がしたのですが……ああ、口惜しい』
肩を竦める男の足元から影が伸び、黒き刃が放たれる。襲い来る無数の凶刃。しかし、紫乃は狼狽えることなく。
「……みんな、来てください」
静かな口調で友達に呼びかける。応じた10体のぬいぐるみは、手早く2人組を作りハイタッチして合体。頬の数字は1から2へ、総数は10から5へ。さあ、迎撃準備は整った。
「行ってきてください……気をつけて」
紫乃の言葉を背に、ぬいぐるみたちは駆けていく。身軽にジャンプし、刃をはたき落とす。その動きからは、意志が感じられるかもしれないーー絶対に紫乃を傷つけさせないと。
友達の作り出した隙間を縫って、戦闘用ぬいぬい“ももくん”も男へ迫りーー紫乃の指先の動きに従い、もふりもふりとワンツーパンチを食らわせた。
大成功
🔵🔵🔵
クルル・ハンドゥーレ
あんたが呼び寄せたんは、死者の心の暗い部分だけ。
ほんまの彼女の魂には、あんんたなんかお呼びやなかったんとちゃうん、死霊使い?
WIZ
UC巫覡載霊の舞
「……死者の想いを継ぎ叶えるは死者に非ず。
其は死者に心託された生者也」
舞で自他への敵攻撃を軽減しつつ見切りと武器受けでも対応
破魔・なぎ払い・マヒ攻撃を合わせた衝撃波で
可能なら他の猟兵と協力・連携し同時にあらゆる方向から攻撃
マヒが入り少しでも動きが鈍ればすかさず畳み掛ける
……幽世へ還り、思念の残滓。
骸が土へ還りそれがやがて次の命の糧になるのが理なら。
あんたの欠片も、いつか別の花を咲かすやろ
●
たたらを踏むも留まって、男は唇の端を袖で拭う。猟兵たちの負わせた傷からも液体が流れ、衣をしっとりと濡らしている。この男が涙を流すかはともかく、血の色は確かに赤い。
「あんたが呼び寄せたんは、死者の心の暗い部分だけ。生前の、ほんまの彼女らの魂にはあんたなんかお呼びやなかったんとちゃうん、死霊使い?」
クルルの琥珀色の瞳が、冷たく男を見据える。
『私は声なき声を聴き、無念を晴らさせてあげたいだけですよ。あくまで貴女方は、私たちの邪魔するのですね』
男が錫杖を振り上げる。“私たち”の言。それは男自身も含まれているということかーークルルを穿たんと迫る雷光は、先程見せた同じ術より激しいもの。まるで、怒りの感情を乗せたかのような。
「……死者の想いを継ぎ叶えるは死者に非ず。其は死者に心託された生者也」
乳白色の髪を靡かせ舞うと、戦巫女は神霊体へと化身する。術者の強き意志宿す御霊は、電光雷轟の術を物ともせず。返すなぎなたの一撃に、破魔の力を込めて男を薙ぐ。
「……あんたも、幽世へ還り」
巫覡載霊の術を解いて後も、クルルは男から視線を逸らさない。
「骸が土へ還り、やがて次の命の糧になるのが理なら。あんたの欠片も、いつか別の花を咲かすやろ」
膝を突けども立ち上がろうする思念の残滓を映す瞳は、暁かそれとも黄昏か。昼と夜との境界の色をしていた。
大成功
🔵🔵🔵
吹鳴管・五ツ音
ーーー無念?
(男の言葉に、短い自問自答。
我が身を突き動かすのは無念がゆえか。
ーー否。)
この身はただ、悲願のために。
銃後の平穏なる未来のために。
(言葉は男に向けず、己の裡へ確かめるように)
そうでしょう。我が同胞たち。
(或いは。起床呼集の号音に応じて参集した、同胞たちに確かめるように)
ゆえに自分は。我々は。
死せる者どもにとってこそ、”死”を与えるモノでありましょう。
総員、前へ、進め。
アステル・サダルスウド
『』:技能
【】:ユベコ
無念を晴らす為に蘇らせる…か、
死んだ人にとって、それは救いのひとつだろうか
……おかあさんにとっても、もしかしたら
なんて思わなくもないけれど、ね
残された者としては、ただ安らかに眠って欲しいよ
おかあさんが最期に残してくれたものは僕の大好きな笑顔だったからね
先程のお嬢さん方のような苦しげな顔は見たくないな
復讐は残された者が成せば良いのだよ
そう、この僕のようにね(ぱちりとウインク
敵の攻撃を『見切り』、『フェイント』で敵を牽制
隙をついて『スナイパー』『鎧無視攻撃』を駆使して、獣奏器の星奏を使い【綺羅星の舞】を発動
君の無念は晴らせないけれど、澱んだ空気くらいは鈴の音で清められるかな
黒谷・英壱
なんか死んだ奴らの魂を使って随分と身勝手な事してるんだな
俺の知ってる死霊術士ってのはもっと「人のため」に使うものなんだけどな
残念だよ
気を集中させるため深呼吸
向けられた光を【見切り】、すかさずUC発動
ははあ、なるほど想定してた通りの威力で
でもその技を今度はお前自身が受けたらどうなるかな?
お前が何をしようとしてるかは興味ない
ただおもちゃの様に扱ってるその魂も、誰かに愛され、誰かに妬まれ、
そうして生きては死んだ多くの存在がそんなちゃちな儀式のためにたやすく使われるのは
どうにも見過ごせなくてな
なあに、お前の存在した証くらいは記録しておくよ
この「無念を晴らすための儀式」とかいう胡散臭い行為も含めてな
●
(ーー無念?)
男の言葉に、五ツ音は自問する。纏わり付かせたままにしていた死の気配も、僅かずつながら収まっていく。
(無念を晴らす為に蘇らせる……死んだ人にとっては、それは救いのひとつだろうか)
アステルもまた。自分の“おかあさん”にとっても、もしかしたら。
『ふ、ふふ……否定は、できないでしょう?』
よろよろと立ち上がった男は、猟兵たちへ不気味な笑顔を向ける。
『成せぬがまま、想いが消えるその前に……私たちの手で』
震える左手を差し出す過去の化身を、ひどく静かな声が制す。
「随分と身勝手なことを言うな」
英壱だ。あどけなさの残る容姿と裏腹な、強い光を瞳に宿し。英壱は真っ向から男を否定する。
「お前が何をしようとしてるかは、興味ない。けれどな。お前がおもちゃの様に扱ってる魂は皆、誰かに妬まれ、誰かに愛され。そうして生きて、死んでいったんだ」
「残された者としては、ね……ただ安らかに眠って欲しいよ」
ほんの少しだけ。優しい時間を思い出していたアステルも、彼自身の答えを提示する。
「それに、おかあさんが最期に残してくれたのは、僕の大好きな笑顔だった。先程出会ったお嬢さん方は、みんな苦しげな顔をしていたよ。そんなの、これ以上見たくないな」
「この身はただ、悲願のために。銃後の平穏なる未来のために」
五ツ音は1人、確かめるように呟く。己の裡へ。
「……そうでしょう、我が同胞たち」
或いは、彼女の号令に応ずる者たちへ。返答は無くとも、共に歩み続けるその在りようこそ、同胞たちの意志の証明。
『ああ、そうやって……“私たちから”目を背けるのですね』
「俺の知ってる死霊術士ってのはもっと、力を“人のため”に使ってるんだがな」
睨み合ったままの英壱と男の思うところが、決定的に相容れぬと判った刹那。
『……口惜しい』
「……残念だよ」
皮肉にも、互いが零した言葉の意は同じーー戦場に、行軍喇叭の音が響く。
五ツ音の吹き鳴らす行進曲が、アステルと英壱に加護を与える。護るべき未来の為に在るその曲が、悪しき過去の化身の心に響くことはなく。
『ああ……口惜しい、口惜しい!!』
ただ激昂させるばかり。怒りに任せて大地に突き刺された錫杖から、戦場一帯に雷撃が迸る。
「その技、いただくよ」
雷の術から身を守りつつ、英壱は敵から視線を逸らさない。男の行為を含め、全てを覚えておくために。
(無念を晴らすのは……残された者がなせばいいのだよ)
心のうちで呟いたアステルは、術の軌道を見切って躱し、男と距離を詰めていく。目と目があった時ーー機人の少年は、茶目っ気たっぷりに男へ片目を瞑ってみせ。
「澱んだ空気くらいは鈴の音で清められるかな……さあ踊ろう、どちらかの星が堕ちるまで」
自身の蒸気機関を活性化させ、怒涛の蹴撃を叩き込む。壱、弐、参、肆。勇壮な行進曲と星の瞬くような鈴音を合わせた舞曲が、黒衣の男を終わりへと誘う。
そして、地に堕ちた男に引導を渡すのは。
「……お前の存在したことくらいは記録しておいてやるよ」
英壱に複製された、彼自身の術ーー裁きは、下った。
『あ……あ、口惜しい……』
纏う衣と彼自身の皮との区別が付かぬほど。男の焼け焦げた身は風に攫われ、跡形もなく消えていく。
シュウゥと白い蒸気が天へと登る。そこに御霊が湧くことはもうない。幽界と顕界は、再び分かたれたのだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 日常
『温泉で一休み』
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POW : 疲労回復の湯に入る
SPD : 万病退散の湯に入る
WIZ : 美肌美容の湯に入る
👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●極楽、極楽
猟兵たちが温泉街へ足を踏み入れると……妖成敗の報を受けたそこは、やんややんやの大騒ぎ。
自慢の湯を楽しんで欲しいと、あちこちの宿からお声がかかる。宴の準備も万全の様子。
湯に浸かり、ゆったりと身を休めよう。その後は好きなだけ、食べて飲んで歌って踊るのもいいだろう。
この日この場所は、極楽浄土だ。
アステル・サダルスウド
吾聞君をお誘いして「万病退散の湯」に入るよ!
長い髪はお湯につからないようにアップにして、大きなリボンが付いた可愛いヘアバンドで止めるよ
露天風呂はあるかな?
この世界の景色を楽しみながら浸かってみたいね
温泉の効能は吾聞君のもふもふに良さそうな美肌と迷ったんだけど
体の健康も大事だからね、まずは万病退散!
なお、友達の君と一緒にいれば疲れなんて吹き飛ぶから、僕に疲労回復は無用さ!
あ、でも湯船の形が違うなら入ってみたいな
そうそう吾聞君、同級生から聞いた手を使う水鉄砲を教えてあげるよ
一緒に遊ぼう!
まず手はこうして、こうやってお湯ぶばばぼ(逆噴射
…あれー?おかしいな、上手くできないや
吾聞君、やり方分かるかい?
●
「万病退散!」
「たいさーん!」
どーまんせーまんとでも続けて歌い出しそうなハイテンションで、少年2人は仲良く露天風呂へ。アステルとグリモア猟兵の影守・吾聞(f00374)だ。
大きなリボン付きの可愛らしいヘアバンドで銀糸の長髪をまとめ、アステルはのんびりと景色を楽しむ。遠くに望む山は、己の足で駆けた場所。じんわりと湯の温もりが身に染みる。傍らの友の笑顔もまた。
「そうそう、吾聞君。同級生から聞いた、手を使う水鉄砲を教えてあげるよ」
「何それ!」
組まれたアステルの両の手を、吾聞が興味深々で覗きこむ。
「まずは握手するみたいに組んでね。こう、片方の手を押すようにするとお湯がぶばばぼ」
見事に勢い付けてお湯が飛ぶ。なお、アステルの顔目掛け。
「あれー? おかしいな。上手くできないや」
「俺もやってみるー。えっと、こうして組んでこう押ぶばぼぼ」
友を真似て見事にお湯を飛ばす吾聞。なお、顔目掛けて飛ばすところまで真似た。へたりと狼耳が伏せる。
「……できないね」
「ねー」
その後もしばし繰り返された試行の結果は2人のみぞ知る。
成功
🔵🔵🔴
御狐・稲見之守
さて美肌の湯に参ろうか……折角であるし真の姿でな!
いや最近な、真の姿だと肌の曲がり角に来てての。
姫子殿にこの姿を見せるのは初めてであったかな。
なあに裸の付き合い、無礼講というやつであるな。
それにしても姫子殿もまた、普段の袴姿に隠れて
なんとも瑞々しくたおやかな御体だこと、
ふふ、その精ちぃと喰ろうてみたいところよ……なんて、冗談だ。
昔の男との契りでワシはみだりに精を喰うことは戒められとる。
ま、遠い遠い昔の話ではあるがな……安心されよ姫子殿。
……む、一応この姿のワシも姫子殿には負けとらんつもりではあるゾ?
御劔・姫子
今回もなんとかなってよかった~。事件も解決したし、うちも温泉に入ってゆっくりしよかな?
御狐はん(f00307)と『美肌の湯』で待ち合わせのはずなんやけど…あれ? おらへん? あの、そこのお姉さん、これぐらいの女の子見てへんかなぁ?…え、御狐はん本人!? えぇ~っ!?
~入浴~
はぁ…そないな姿になれるなんて、うち知らへんかったからびっくりしたわぁ~…
いつもは可愛らしい感じやけど、その姿やと風格が出て格好えぇんやね~。新発見やわぁ♪
って、なんか妙に近寄ってきてへん? へ、変なことしたらアカンからねっ!?
(なお、姫子のバストは豊満であった)
●
「事件も解決したし、温泉に入ってゆっくり……のはずが。御狐はん、おらへん?」
美肌の湯入り口にて、きょろきょろと待ち人を探す姫子。まだ彼女は来ていないのだろうか。一先ず手がかり求め、居合わせた女性に声を掛けてみる。
「あの、そこのお姉さん。これぐらいの女の子、見てへんかなぁ?」
「おや、姫子殿にこの姿を見せるのは初めてであったかな」
「え?」
その女性の背の丈は姫子の示した“これぐらい”との比ではなく。しかし流るる黒髪に金銀の瞳、悪戯っぽい表情は確かに覚えがあるもので。
「え、えぇ~っ!?」
「いや最近な、こちらの姿だと肌の曲がり角に来てての」
もしかしなくとも。真の姿を現した待ち人、稲見之守本人であった。からからと笑い、稲見之守は美肌の湯へと入っていく。未だ狐につままれたような顔の姫子を連れて。
「はぁ……そないな姿になれるなんて。びっくりしたわぁ……」
湯けむり揺蕩う中、姫子は傍らの稲見之守をちらりと見やる。しゃんとした姿勢に、切れ長の瞳。常の姿から据え置きの、自信溢れる表情。
「いつもは可愛らしい感じやけど。その姿やと、風格が出て格好えぇんやね~」
新発見だと微笑む姫子に、稲見之守は妖艶な視線を向ける。
「そういう姫子殿も、またなんとも瑞々しくたおやかな御体だこと……ふふ、その精。ちぃと喰ろうてみたいところよ」
二つの山も立派、実に豊満である。すすいと身を寄せてくる狐、あわあわと制する少女。
「へ、変なことしたらアカンからねっ!?」
「ふふ、冗談だ。昔の男との契りで、ワシはみだりに精を喰うことは戒められとる」
戯れは、そこまで。
「ま、遠い遠い昔の話ではあるがな……安心されよ、姫子殿」
「……」
過ぎ去りし時を想う稲見之守は、傍らでそれを見守る姫子は。どんな顔をしていたのだろう。
しばしの時を楽しみ、湯から上がる2人の肌を珠のような雫が伝う。
「そうそう、姫子殿……この姿のワシも、おぬしに負けとらんであろう?」
常の面影感じさせる笑みを向ける稲見之守に、姫子もはんなりと笑ってみせた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
吹鳴管・五ツ音
いえいえ
自分には過分なご配慮であります
いえいえ
決して
頂いたお気遣いが迷惑なんて
そのようなことは決して
いえあの自分は軍人として当然の…ですから斯様なおもてなしは…あっ…ぁぁぁ…
…
っていうことがあったんれすよ
ちょとごーいんじゃないれす?
ねぇ
あもんさん
ねぇきいてます?
(編んだ髪も解かれ湯上がりってだけじゃすまない赤い顔の浴衣姿で13歳男子に絡むダメな27歳)
…むこうがわでね
まってるんれす
隊のみんなとか今日戦ったあの人たちとかぁ
なのにこんな
私ばっかり
ずるいじゃないですか
こんなの
…そーだ
くろまくのひとがいってたんれすよ境界って!
私ちょっといっれきまふ!
(包んで貰った料理両手に、千鳥足で間欠泉の方にふらり
●
「いえいえ、自分には過分なご配慮であります」
ええじゃないか。
「いえいえ、お気遣いが迷惑なんて。そのようなことは決して」
ええじゃないか。
「いえ、あの。自分は軍人として当然の……ですから、斯様なおもてなしは」
ずるずるずる。
「……っていうことがあったんれすよ。ちょとごーいんじゃないれす? ねぇあもんさん。ねぇ、きいてます?」
「きいてるよー」
常ならば三つ編みにした髪を解いて。おもてなし後の赤ら顔に浴衣姿で13歳男子に絡む27歳女性がここにいた。名を吹鳴管・五ツ音という。
一方、13歳男子もとい吾聞。絡まれるままに相槌を打ちつつ、温泉饅頭を頬張るのに夢中である。なお、狼耳はぺたりと伏せている。
「むこうがわでね、まってるんれす。なのにこんな、私ばっかり……」
崩れる口調は、彼女の本音の証であろうか。何も返さぬ少年だが、耳をぴんと立てて傍にいる。
「そーだ、私ちょっといっれきまふ!」
何を思いついたか、立ち上がる五ツ音。千鳥足で向かう方向は宿の外。
「ちょ……誰か、手伝って!」
少年と宿の人間に止められ、酔い潰れた女性の単独行動はどうにか免れたのであった。
成功
🔵🔵🔴
クルル・ハンドゥーレ
WIZ
ああ、なんとか片付いたねえ。
あとは、温泉でのんびりさせてもらおか。
戦塵落とせて、さらに美肌!でもってそのあと宴会!
うふふ、最高やね!
(うきうきと温泉へ)
あ、温泉の中でお酒呑めるかなあ
冬景色見つつ美味しい地酒ちびちびと…なんて、酒飲みの夢のひとつなんやけど
ん、できる?なら、あとの宴会に響かん程度にいただく
最初の一杯はまず盃をちょい空に掲げ、黄泉路に還ったものたちに捧げて
いつか別の、この世の理に沿ったかたちでかえってくることを祈って
ん、美味しい!
●
「なんとか片付いたねえ。あとは、温泉でのんびりさせてもらおか」
戦いの間は気を張り詰めていたクルルも、うきうきとした足取りで温泉へ。
「戦塵落として、その後は宴会!」
足を運ぶは、とある宿の露天風呂。そこは美肌の効能ある湯に浸かりながら、美味い地酒が楽しめるのだという。
冬景色の中、ゆったりと湯船で羽を伸ばすクルル。傍には、酒器を乗せたお盆がぷかぷか。
(うふふ、最高やね。酒飲みの夢のひとつ……なんやけど。あとの宴会には響かん程度にいただこ)
早速お盆から盃を手に取り、ちびちびといただくーーその前に、この最初の一杯は。
「……黄泉路へ還ったものたちへ」
いつか、この世の理に沿った形で還って来れますよう。祈った彼女が盃を掲げた刹那、ちらりちらりと空から雪が降り注ぐ。これもまた、巡り廻っていくものであろうか。
花びらのように舞う白雪に微笑んで、お待ちかねの最初の一口を。
「ん、美味しい!」
それはまさに、極楽の味。
成功
🔵🔵🔴
黒谷・英壱
俺は疲労回復の湯に入る事にするよ
ほら、毎日電子機器とにらめっこして活動してたら疲れるしな
そういえば影守って何で猟兵の道へ進んだんだ?
歳も同じ位だし、見た感じ「ザ・キマイラ」で思い切り遊ぶのが好きな少年って見えるけど
それともなに、やっぱり「ゲームの主人公」になれなくても「シナリオに居そうなキーパーソン」みたいな
格好良いポジションになりたかったとか?
とかからかったりして束の間の休息を味わう
俺とそう歳が変わらないのに、他の猟兵達にも色々指示をする立場にいるってのはまた違った責任があるよな
流れでなった俺とは違って、凄いって思うよ
……あ、俺の耳や尻尾で何かいたずらしようもんなら許さないからな!こらーっ!
●
毎日の電子機器とのにらめっこも鑑みて。疲労回復の湯を選択した英壱のところに、吾聞がやってきた。
「あれ? さっき他の風呂に行ってなかったか?」
「ん。ちょっと、いろいろあって」
顔半分を湯に埋めぶくぶくしているこのグリモア猟兵には、英壱と似通った点も多い。年の頃も、種族も、電子機器を扱うスタイルも。
「そういえば、影守って何で猟兵の道へ進んだんだ?」
「へ、俺?」
「うん。あ、例えば、ゲームの主人公になれなくても、キーパーソンみたいな。そういう格好いいポジションになりたかったとか?」
からかい混じりで問う英壱に、吾聞は手短に語る。グリモアの力を得たのは、ある日突然であったこと。戦う運命を悟り、異世界の学園での修行を選んだことを。
「ふーん。他の猟兵達にも色々指示をする立場にいるってのは、また違った責任があるよな」
「英壱こそ。俺とそんなに年変わらないのに、戦闘スタイルもバッチリ決まってるじゃん。只者じゃないでしょ。この辺は俺と同じだけど」
「……あ、俺の耳や尻尾でいたずらすんな! こらーっ!」
歳相応の表情で、2人の少年はわちゃわちゃはしゃぐ。
やんややんや。温泉街の一日が過ぎていく。
それは猟兵たちによって守られ、これからの日も続いていくもの。
成功
🔵🔵🔴