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エンパイアウォー⑰~鳥取城決戦、安倍晴明!!

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー #魔軍将 #安倍晴明

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●ホワイトアウトの向こう側で
「安倍晴明……? おいおいおいマジか」
 グリモアベースの一角で、ナンシー・アラタメははじかれたように立ち上がった。
 暫く複雑そうな表情をしたあと、何かを割り切ったのかイェーガーたちへと振り返る。

「サムライエンパイアを巡る大合戦も後半折り返しって空気になってきたな。
 富子、信玄、小太郎を撃破してコルテスや謙信にも迫る勢いだ。
 そんな段階でだが……安倍晴明の居場所がついに判明した。
 奴は鳥取城周辺を拠点にして俺たちを待ち構えていやがる。
 テレポートでいい位置に出してやることはできそうだが、奴はそれすら計算して攻撃を仕掛けてくるだろう。
 先回りして呪詛溜めしたチェーンソー剣を叩き付けるか、予め召喚しておいた水晶屍人の群れをとんでもない数でぶつけてくるか、罠のようにセットした五芒符を発動さるか……どうにしてもこっちは不利な状態からスタートすると思ってくれ。
 力量差もかなりのもんだ。周りの仲間と力を合わせつつ、奴の罠や策略を打ち破りながら戦ってほしい」

 ここまで説明すると、ナンシーはグッと拳を握ってあなたへと突きだした。
「奴はこの戦いに対して冷めた態度をとっていやがる。
 それに聞いたか? 『戯れに』山をアンデッドまみれにするだの、偽物の神をあがめさせようだのと言っていやがる。
 奴の態度も気にくわねえが、やろうとしてることも捨て置けねえ。
 俺たちが……そう、俺たちがぶん殴るんだ。
 この世界を好きにはさせねえ!
 いくぞ!!!!」


空白革命
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 陰陽師『安倍晴明』は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
====================
 ※補足:先制攻撃ルールに関して
 こちらは後手に回りますが、安倍晴明が何をしてくるかは予め知っているため、テレポートと同時にユーベルコードを発動状態にして迎撃ないし対応するプレイングもアリとします。
 ただしロジック的にちゃんと対応できていないと苦戦する危険があるので、選択にはご注意ください。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦 『陰陽師『安倍晴明』』

POW   :    双神殺
【どちらか片方のチェーンソー剣】が命中した対象に対し、高威力高命中の【呪詛を籠めたもう一方のチェーンソー剣】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    水晶屍人の召喚
レベル×1体の、【両肩の水晶】に1と刻印された戦闘用【水晶屍人】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    五芒業蝕符
【五芒符(セーマン印)】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を斬り裂き業(カルマ)の怨霊を溢れさせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:草彦

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

亜儀流野・珠
(UC「千珠魂」発動状態で転移)

始めましてだが話すことは無いなセイメイよ!
命を弄ぶ不届き者よ、大人しく蹴飛ばされろ!

五芒符による攻撃、外れてもどうせ何かあるんだろう?
特別だ!当たってやろう!分身たち…「俺たち」の一部がな!俺は避ける!
攻撃を受ける「俺たち」は木槌、薙刀、火を噴く扇…なんでもいいから攻撃を当てつつ受けてくれ!攻撃を崩せ!
いくつ飛ばしてくるかわからんから「俺たち」に囲まれながら、いなしながら突撃だ!
懐へ飛び込めたなら木槌「砕」を全力で振り抜く!
隙を逃さん為なら攻撃を受けながらでも構わん、槌を届かせる!痛い思いなら「俺たち」もしている!
隙が余分にあれば蹴りも入れよう!私怨のおまけだ!


彩瑠・理恵
安倍晴明、何故でしょうか。リエが酷く興奮しています
先制攻撃にはバベルブレイカーを初撃のチェーンソー剣と体の間に置いて武器受けで盾にして使い捨てることで飛びのき対処しようとします

無事先手を対処できたらダークネスカードで勝手にリエが表に出てきて攻撃力重視で【闇堕ち】です
武蔵坂制服から朱雀門制服に変わって使い捨てた武器の代わりに鮮血槍を鮮血の影業を生み出すわ

は、ハハッ!アハハハッ!
ノーライフキング、白の王セイメイ!クロキバに滅せられたはずのお前がなんでいるのかしらね!?
どちらにしろ、六六六人集番外位リエが串刺しにしてやるわ!
慄け咎人、今宵はお前が串刺しよ!
足元から影業で四方から牽制して槍を突き出すわ


鎹・たから
いのちを終えた人々を
静かに眠らせることなく駒にするあなたは悪です
その水晶が、どれだけきれいでも

振られるチェーンソーの初撃を急所を外すよう意識しオーラと武器で受け止め
呪詛の二撃目は素早く駆け残像のこし対処

万が一当たったとしても、折れません
たからは決して、あなたには負けない

【オーラ防御、ダッシュ、残像、勇気、覚悟】

再びダッシュで急接近
手裏剣とセイバーで斬りかかります
ですが、それも残像
【2回攻撃、残像、ダッシュ】

本来の一撃は、此方です
連珠を纏った氷の拳を、彼の顔めがけて

【暗殺、グラップル、気絶攻撃、鎧砕き、衝撃波】

生きることに飽きているなら
此処でほろびなさい
輪廻から外れたあなたを、すくいましょう



 ブゥーン、ブゥーン……遠く遠く、世界のずっと向こう側で電車の走る音が聞こえるような気がした。
 陰陽師『安倍晴明』は閉じていた目を開け、水晶でつくられた扇子をじゃらりと広げる。
 複雑に拡張された鳥取城の一部。三階建ての城の屋根に、晴明は立っていた。
「退屈、退屈……『持ち帰る』ことさえできればここは用済みとはいえ、城ひとつを無為に明け渡すのも退屈がすぎますゆえ……」
 ギラリ、と天が光る。
 白いゲートが開いた瞬間、安倍晴明はいつの間にか握っていたチェーンソー剣を唸らせた。
「ハハッ――安倍セイメイ!」
 自由降下にエネルギー噴射の加速を加え、彩瑠・理恵のバベルブレイカーが晴明へと繰り出される。
 美しい彫刻のような肉体を、耽美に沈めるような顔立ちを、脳天から大地に至るまで串刺しに――したかに見えた。
 杭は城の瓦屋根を貫いただけ。
 晴明の姿は、彼女の背後に瞬間移動していた。
 唸るチェーンソーが彼女の足を雑草でも刈るかのように切り裂いていく。
 が。
 彼が切り裂いたのは血の塊。
 本来切り裂く筈だった理恵はバベルブレイカーを押し当て、晴明のチェーンソーを受け止めていた。
 服装は武蔵坂制服から朱雀門制服へ。衝撃によって爆発し砕け散ったブレイカーのかわりに、サイキックエナジーの槍を握り込んでいる。
「六六六人集番外リエ――『慄け咎人、今宵はお前が串刺しよ』!」
「お、や」
 晴明の片眉が僅かに上がった、ように見えた。
 突き刺さる槍。
 追撃として背後に現われた鎹・たからが、瓦屋根の頂上へと着地した。
「いのちを終えた人々を、静かに眠らせることなく駒にするあなたは……」
 ぱちん、と黒い角の先に氷のようなスパークが走った。
「悪です」
 冷気によって歪んだ残像をあとに残し、たからが猛烈なスピードで晴明へと飛びかかる。
 槍に突き刺され隙だらけであったにも関わらず、晴明はもう一本のチェーンソー剣で槍を切断し、軽やかに跳躍。
 たからが繰り出した鋭い手刀の突きをかわすと、ムーンサルトをかけて彼女の頭上で反転した。
「悪、悪……悪にも興が乗りませぬ」
 詠うように言いながら、晴明は二本のチェーンソー剣をハサミのようにクロスしてたからの首へと滑らせる。
「――!」
 素早く自分の胸の前で両腕を交差し、首を庇うように手を翳すたから。
 人間の手など簡単に切り裂けそうなチェーンソーの回転刃は、しかしたからが手のひらに次々と発生させた分厚い氷の層を削るばかり。
「たからは決して、あなたには負けない。この首も、とらせませn」
 ひねるように斬撃から抜け、前後反転。
 着地した晴明の頭部めがけ、色鮮やかな数珠を握りしめ、振り返る晴明めがけて強烈なパンチを繰り出した。
 護符による結界が張り巡らされ、たからの攻撃を阻みにかかる。たいするたからは結界を何枚も破壊し晴明の頬へと拳を叩き込んだのだった。
 本来なら岩をも砕く拳なれど、幾重にも巡らされた結界によって今は晴明が頬に赤く後をつける程度。
 しかし、充分な一撃であった。
 晴明の興味をそそるには、充分な。
「なるほど、これは――愉快」
 晴明はそれまで防御につかっていた護符を反転。五芒結界を攻撃的な陣に組み替えると、周囲一帯を一度に破壊しはじめた。
 たからや理恵たちは吹き飛ばされ――ては、いなかった。
「待たせたな!」
 無数に分身した小さな亜儀流野・珠が彼女たちを抱えて飛び、攻撃範囲から素早く逃がしていたのだ。
 一方で珠たちはあえて結界内部へ侵入。
 小さな珠たちは荒れ狂う無数の符を爪でひっかき木槌で叩き火を噴く奥義で焼きスマホでガチャを回し笛を吹きギターで殴りチョコを頬張りひたすらにやったりやられたりしながらも……。
「勝機――!」
 僅かに開いた結界の隙間を飛び込み前転でくぐり抜け、子珠の投げた木槌をキャッチ。
「命を弄ぶ不届き者よ、大人しく蹴飛ばされろ!」
 木槌の打撃が晴明へとヒットし、晴明は城の頂上から飛ばされる。
 サイキックエナジーを噴射し空中制動をかけた晴明がガードのために翳していた剣を下ろした。
「木槌で打って蹴り飛ばすとは、異な――」
「有言実行!」
 ごくわずかに残った子珠たちによる人力カタパルト発射によって飛んできた珠のドロップキックが晴明の腹に命中。
 今度こそ吹き飛ばされた晴明は回転しながら城の石畳をバウンド、盛大に石を砕いてまき散らしながら転がると、地面にチェーンソー剣を打ち付けてブレーキをかけた。
「――げに、愉快」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

隣・人
テレポートと同時に完全脱力し、水晶屍人に呑み込まれる
「いやぁ。隣人ちゃんも此処でこれを使う事に成るなんて思いませんよ。あ。皆さんご一緒に――六六六番外・以下略ですね!!!」
対象のUCを無効化して吸収します
ですが敢えて失敗して、モザイクに変換して口からだばぁ
悪臭塗れの水晶屍人(モザイク)で晴明を攻撃します
被害は二倍です。つまり水晶屍人(モザイク)も二倍
晴明が嫌悪もしくは怯んだ隙を見て

殺しに向かいます

回転椅子で後頭部殴ったり素手で握り潰したり
バールで臓物抉ったり
「あっはっは。世の中なんてのは殺されたり殺したりする遊園地なのですよ。まあ。隣人ちゃん殺人鬼じゃありませんがね」


霑国・永一
おや、ゾンビの大群にチェーンソーかぁ。組み合わせは定番だ。
あの大群には此方も大群でやるかな。
狂気のパーティー開幕だよ。

狂気の分身発動
せっかくだし軽く千体くらい自爆分身出して数対数にしようか。分身は皆ダガーで斬り掛かったり、銃撃したりして戦い、死にそうとか敵が纏まってるなら特攻して自爆させよう。
合体して強い敵には多目に特攻させて自爆させるさぁ。
あ、分身は減り次第随時増やすよ。
『ハハハハッ!○番、俺様!死ぬぜー!』『やっべー!死ぬしかねぇ!道連れだオラァ!』『ヒャッハー!俺様おかわりどうぞだ!』
いやぁ、愉しいなぁ
千体で足りなければ倍の分身追加しなきゃねぇ



 晴明は自らの背にはえた水晶の一部をぽきりと折ると、砕けた石畳へと放り投げた。
 結界によって生み出された大量の怨霊と骸の海から引っ張り出された恐ろしい数の死体たちが合わさり、大量の水晶屍人となった。
「まずは、しびとの遊戯と参りましょう」
「ほほう? ゾンビにチェーンソーとはセイメイ……なかなか『分かって』るな」
 眼鏡を光らせ、霑国・永一はダガーを引き抜いた。
 彼の周りには恐ろしい数の屍人たち。
「狂気のパーティー開幕だよ――『俺様』!」
「ンだよこんなタイミングで呼びやがって」
 悪態をつき、ポケットに手を入れたまま洗われる永一の別人格体。いわば永一オルタ。
 永一オルタは眼鏡を放り投げると、左右非対称に目を見開いて笑った。
「ヒャハハハ、もっかい死ねやオラー!」
 拳銃を抜き、手当たり次第に乱射していく永一オルタ。
 一方の永一もダガーで次々と斬りかかっていく。
 しかし圧倒的な数の前に二人だけでは手に負えない――かに、思えたとその時。
「んあああああ~」
 隣・人が空からぽーんと放物線をえがいて飛んできた。
 飛んできただけで、ぬいぐるみのごとく地面をバウンド。それに気づいた水晶屍人たちに群がられ世にも酷いリンチを受けた。
「……」
「……」
 顔を見合わせる永一&オルタ。
「助ける?」
「いらないんじゃね」
 ほれ見ろとオルタが指をさすと、なんだか水晶屍人の数が目に見えて減ってきているようだった。
「はいどーもー、ごちそうさまでーす」
 隣人はむっくりと起き上がると、テヘペロの顔をしてみせた。
 それまで彼女をボコボコに殴っていた屍人たちを掴み、口からちゅるんと吸っていく。
 物理学者が頭を抱えるか発狂するかのどっちかみたいな物理現象をおこした後、隣人は立ち上がってナプキンで口をぬぐった。
「いやぁ。隣人ちゃんも此処でこれを使う事に成るなんて思いませんよ。
 はい皆さんご一緒にー、六六六番外・殺静技芸超絶斬新吸収嗜好!
 あれー、聞こえないなあ。それじゃあもう一回いってみオロロロロロロ!?」
 口から放水車のごとく虹色の何かを放出し、バタンと倒れる隣人。
 その虹色のなにかはまるごと晴明にひかかり、晴明も晴明でまさかこのタイミングでこんなことになるとは思ってなかったらしく棒立ちしていた。
 ぽん、と後ろから肩を叩く永一オルタ。
「ま、元気出せよ。そして一緒に死のうぜ!」
 『じばく』と書かれた赤いボタンを、親指で押した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

モティアナ・クロスウィート
先制攻撃対策
テレポートと同時にユーベルコードを発動状態にして迎撃もアリとのことですので、無敵城塞で双神殺を受け止めます
一応、無態城塞発動直前に外側を残して迷彩とモノを隠すで偽装し本体は足元に移動。間に合わなかった場合の囮兼、攻撃に移ったときの目くらましにします。
「残念だったな。神はバラバラにできるかもしれないが、わたしには通じぬのだ」
そして、攻撃後の隙を突き、咄嗟のカウンターで不定形生物の身体を活かし足元から人型をとって強襲すると言ったトリッキーなフェイントを交え鎧無視の二回攻撃を繰りだします
「これでも喰らうといい、初めましてのひと!」
「いや、氷砂糖生えてる時点で人ではないかもしれぬな、うむ」


心禰・白雨
双神殺か。親父の昔話じゃあ、あんな得物の話はなかったはずだが。
それに今の俺には件の殲滅道具もねえ。……灼滅(やれ)るか?

だが俺にはルーツはある。羅刹の剛力はな。やってやらあ!

どうせ奴がその気になりゃチェーンソーは避けられねえんだ。
なら自分から生きるのには必要ねえ所から当たりにいくさ。
チェンソーの一撃目を素手で止める。
刃はそのまま肉を抉るだろうが、そこは怪力と筋肉の収縮で横から回る刃を挟んで止める。
そうやって片手がダメになってる間に
ユ―ベルコード櫻狩を叩き込んでやるよ。
行ければ首を。ダメでももう一本、チェーンソー握る腕を肩ごと毟り取るぜ。


加賀・琴
っ、陰陽師『安倍晴明』……白の王?
何故でしょう、頭が痛いです。彼を知っているような感覚に襲われます

先制攻撃は『第六感、見切り』の危険感知と、身に纏う天女の羽衣の『空中戦、空中浮遊』による身軽さの身のこなしで五芒符を避けようとします
避けられずとも『呪詛耐性、激痛耐性、破魔』で穢れと呪いを軽減してダメージを抑えようとします

これは、白炎換界陣っ?
いえ、何処か似てはいますが違いますか?
ですが、よからぬことには違いありません。黒牙でなくとも一時程度なら今の私ならば、その業(カルマ)を封じることはできます!
【凶祓いの矢】を大地を切り裂く業(カルマ)の怨霊に放ち、その業(カルマ)を祓い清めて封じてみせます!


高原・美弥子
白の王、セイメイ。元ファイアブラッドとしてイフリートのクロキバの代わりに此処で滅びを与えないと
でないと散々利用されたクロキバが浮かばれないよ
……はれ?あたし、なに言ってるんだろ?

最初からイグニッションしておくよ
斬馬刀・白陽と妖刀・黒陽でそれぞれ急所を庇うように構えておくよ
先手のチェーンソー剣2撃の軌道にそれぞれ盾にするように割り込ませて少しでも傷を浅くしてダメージを抑えようとするよ
それでも完全に防げるとは思えないけど、それでいいよ
何故ならチェーンソー剣で切られた傷から溢れた血を【ブレイズフレイム】で炎に変えて攻撃するから
チェーンソー剣が食い込んでたり、返り血浴びてたりすれば避けられないでしょ!


月夜・玲
晴明……安倍晴明は良い陰陽師だと聞いていたんだけどね
こんな奴だとは思わなかったよ
でも何故だろう、心の奥底からこいつは必ず倒せと声が聞こえる
……ならその声に従おう
さあ、セイメイ勝負だよ

●戦闘
《RE》Incarnationと空の記憶を抜剣
迫り来る水晶屍人を『なぎ払い』『串刺し』対処していくよ
その間に両剣にエネルギーをチャージし、水晶屍人が周囲に集まって来たら片方の剣で【エナジー解放】を使用
周囲の敵を殲滅しよう

そのままの勢いで晴明まで駆け抜けて攻撃
取っておいたもう片方の剣で【エナジー解放】
1回だけだと思った?『2回攻撃』だよ!

君とは初めましてなんだけど、悪いね君をスレイするのは私だよ

●アドリブ等歓迎


神計・紅牙
相も変わらず辛気臭い男よなぁ。
屍人の王とて王は王、個人としてはおぬしの事は認めておるがそれはそれ
おぬしは殺しすぎる、人の世には不要ぞ白の王!

陰陽師同士、振るう術も元は同じよ
おぬしが不浄なら我は清浄、転送と同時に【破魔】の力を乗せた顕正の間を放ち減衰を図ろう
悔しいが力は向こうが上であろう、【オーラ防御】に【破魔】の力を乗せて消しきれなかった分は受ける他あるまい。

初撃を防げたならば陣取り合戦と行こうか
大方怨霊を呼び出しておるのだろう。
場を清浄に戻すのが我の仕事故あやつの場を祓ってみせようぞ



 爆発。晴明を巻き込んで広がる炎と風、追って広がる煙。
 しかしただの爆発には見えなかった。
 渦巻いた煙が巨大な水晶の塊へと変わっていき、周囲の怨霊たちが水晶に吸い上げられていく。
 やがて水晶は巨人となり、その肩に晴明は立っていた。
「この肉体がもつのもあと僅か。最後に、ひとつ楽しむと致しましょう」
 晴明が印をきると、巨人の両手両足に五芒の印が現われる。
 それまで戦っていたイェーガーたちを一掃するかのような暴風と衝撃が振り回され、晴明を肩に乗せた巨人は鳥取城そばの山へと駆け上がっていく。
「逃がすか……!」
 テレポートによって戦場へと飛び降りた心禰・白雨は武器もとらずにすぐさま跳躍。木の幹をジグザグにはねると、枝から枝へと飛ぶようにして山を駆け上がっていく。
「しかしあの呪詛を込めたチェーンソー剣……親父の話にゃあなかったな。俺にはキリングツールもねえして……灼滅(やれ)るか?」
「そんなこと、やってみなくちゃわかんないよ!」
 大地に降り立った高原・美弥子が、炎のオーラを巻き上げながら斜面を駆け上がっていく。
「白の王セイメイ! 元ファイアブラッドとしてイフリートのクロキバの代わりに此処で滅びを――って、あたしなに言ってるんだ?」
「いたた……なにって言われても」
 同じく斜面を走っていた加賀・琴が側頭部を押さえて顔をしかめた。
「けど、少し分かります。あの陰陽師『安倍晴明』を見てると不思議な感じがするんです。私は彼を知っているような……」
「ふ……相も変わらず辛気くさい男よなあ」
 いつの間にか現われた神計・紅牙。腕組み姿勢のまま宙に浮いていた。
 軍配を翳し風にのって山の上へと飛んでいくと、晴明と同じ目の高さで仲間たちを待った。
「屍人の王とて王は王、個人としてはおぬしの事は認めておるがそれはそれ。
 おぬしは殺しすぎる、人の世には不要ぞ白の王!」
「同感、だね」
 I.S.Tから噴射する青白いエネルギーによって飛行し、月夜・玲が高い木の上へと着地した。
「『こいつは必ず倒せ』……って、心の奥から声がするよ」
「皆やる気は十分のようだな!」
 巨大な切り餅状の物体がはずみながら木の枝にひっかかり、網焼きした餅のようにぷくうとふくらんでいく。
 ふくらんだ風船がはじけると、裸婦を模したようなブラックタール物体が現われた。モティアナ・クロスウィートである。
「背中から氷砂糖生やしたひとよ、ここが年貢の納め時だ。――総攻撃!」
 びしりと指を突きつけるモティアナ。
 と同時に玲がエネルギー噴射によって大きく跳躍。
 彼女を打ち落とそうと拳を振り上げる水晶巨人めがけ、玲は無数にセットされた武器のなかから『《RE》Incarnation』と『空の記憶』を抜刀。
「君とは初めましてなんだけど、悪いね君をスレイするのは私だよ」
 巨人の拳が玲へと迫る。
 玲は繰り出した剣を巨人の拳へと叩き付けた。
 物量に加え五芒の衝撃が玲へと走る……が、彼女が模造した神器が青白いリアクターを強く発光させ力場を形成。衝撃を受け流していく。
 逆に剣の刃部分には切断の奇跡が宿り、巨人の拳をバターのように切り裂いていった。
 あまった勢いで拘束回転しつつ、山の頂上を足で滑っていく玲。
 腕を切り裂かれた巨人はややバランスを崩したものの、全身に刻まれた五芒のエネルギーを最大解法。大地と空をめちゃくちゃに切り裂いていく。
「これは、白炎換界陣っ!?」
「そんなものが容易に再現できてたまるものか」
 紅牙が軍配を大きく降ると、風が彼を守るように渦巻き始めた。
 更に立てた二本指で印をきり五芒星の力を発射する。
「陰陽師同士、振るう術も元は同じよ。陣取り合戦と行こうか」
 ぶつかり合ったエネルギーが見えない火花を大量に散らし、怨霊たちがわき上がっては払われていく。
「対抗能力とはまた愉快……」
 目を細める晴明に、天女の羽衣を纏って宙へ舞い上がった琴が追い打ちを仕掛けていく。
「今の私ならばその業(カルマ)――封じてみせます!!」
 天より降った和弓・蒼月をキャッチし、強い神威の込められた破魔矢をつがえる。
「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い――幸え給え!」
 放たれた矢は紅牙と拮抗していた五芒業蝕符を完全に崩壊させ、なおかつ水晶巨人を粉々に破壊した。
 転落したかに見えた晴明は軽やかに着地。
 手にしたチェーンソー剣がぐおんと獣のように唸った。
 そんな晴明へ猛烈な速度で突撃していく白雨。
「セイメイ!」
 妖刀白雨を抜刀――とみせかけて思い切り投擲した。
 回転して飛んでいく刀をチェーンソー剣で弾く晴明。
 その隙に距離を詰めた白雨にもう一本の剣を叩き付け――ようとした途端、背後から飛びかかったモティアナが晴明の腕に絡みつき、チェーンソー剣を自らのタール体で覆い隠してしまった。
「なんと面妖な」
 回転刃がモティアナの肉体を切り裂いていくが。そのたびに粘度の高いモティアナタール体がパーツの隙間へ侵入し回転動作を無理矢理停止させていく。
「残念だったな。神はバラバラにできるかもしれないが、わたしには通じぬのだ」
「相性が悪かったのでありましょう。しかし――まだもう一本あるのですよ」
 振り込まれる二本目のチェーンソー剣……が、白雨の手によって掴まれた。
 回転する刃を無理矢理握って止め、とめきれぬ手からは血が吹き出た。
「――ほう」
 晴明が、唇の方端だけでごくわずかに笑った。
 その瞬間。
 白雨の拳が顔面へと直撃。
「キリングツールがなかろうと、俺にはこの『力』があるッ!!」
 歯を食いしばり、拳を振り抜く白雨。
 晴明は思い切り吹き飛ばされ、ボディから拳だけを飛び出させたモティアナがさらなるパンチを叩き込み地面へと殴り倒す。
 起き上がろうとする晴明だが、予め地面に刻まれていた五芒星の陣が赤く発光し、超重力でもはたらいたかのように晴明を地面におしつけた。
 空からその様子を見下ろす紅牙。
「陣取り割線は我の勝ちのようだな」
「なんとも、これほどとは……ですが、まだ」
 晴明は無理矢理立ち上がり、チェーンソー剣を振り上げた。
 大地を切り裂くような衝撃。
 衝撃に耐えきれなくなったモティアナが吹き飛ばされ、紅牙の築いた陣が破壊されていく。
 そこへ、美弥子が真っ向から突撃した。
「おいで、白陽! 黒陽! ――リベレイション!!」
 美弥子がカードを翳すと、どこからともなくふた振りの刀が飛び出した。
 握り込み、自らの両腕をわざと切りつける。
 吹き上がる血が黒い地獄の炎へと変わり、刀身を伝ってふたつの巨大な剣へと変わった。
 晴明の剣が美弥子の剣とぶつかり、炎ががりがりと刃に噛みついていく。
 力が拮抗し剣が振るえるが、美弥子はあえて不敵に笑った。
 なぜなら、背後から飛びかかった玲が青い光の軌跡を描いて晴明の右腕を切り落としていったからである。
 更に上空から急降下した琴が薙刀によって晴明のもう一本の腕を切り落とす。
 腕を失いチェーンソー剣から離れた晴明。
 美弥子は黒陽だけを両手でしっかり握り直し、大きく刀を払った。
 晴明の首が黒い炎によって切断され、燃え上がりながら飛んでいく。
 崩れた身体は燃え上がり、炭のように焼け焦げていく。
 地面をころがった晴明の首は少しだけくすりと笑い、そして。
「まだ私の心を動かすものがあったようですね。覚えておきましょう……猟兵(イェーガー)」
 そして、陰陽師『安倍晴明』は跡形も無く消え去った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月13日


挿絵イラスト