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エンパイアウォー⑦~躓きの石

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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 軍神上杉謙信。その名は世に轟いており、その戦術も名高い。その名を「軍神車懸かりの陣」と呼ぶ。かの武将の類まれなる指揮能力により運用されるこの陣形は、守りに長けながらも攻めの勢いを落とさないという、理想の戦い方と言っても過言ではない。そしてそれを相手にする幕府軍にしてみればこれほどの障壁は他にない。このような陣形の前にはどれだけの軍勢がいようとも、あっという間に血の海に沈んでしまうだろう。
 だがそれも真正面からの兵のぶつかり合い故、そうでない戦いならこれを打ち崩す可能性もあるだろう。


「次の相手は上杉謙信率いる車懸りの陣だよ!」
 リアナ・トラヴェリア(ドラゴニアンの黒騎士・f04463)は集まった猟兵達を出迎える。ここの所戦況が順調とは言い切れないが覆すためには一つ一つの作戦を着実に成功させていくしか無い。
「皆に行ってもらいたいのは改めて言うけれど上杉謙信の陣営だよ。ここを攻略しないと幕府軍に大きな被害が出てしまうんだ」
 場所は関ヶ原。天下分け目の地として有名だが、それは大規模戦闘が起こりやすいということでもある。
「ここの上杉謙信の軍は特殊な陣形を作っているんだ。簡単に言っちゃうと「超防御型攻撃陣形」。傷ついた兵と、回復や援護を受けた兵がぐるぐると頻繁にローテーションして攻めてくるんだ。皆にはこれを打ち崩してほしいんだ」
 その手段に最も適している手段はというと。
「大きな一発での撃破か、相手が逃げないうちに一気に畳み掛けちゃう連携攻撃のどちらか。倒せば倒すほどこちらに有利になるよ」
 だが敵自体はかなりの強化を受けているので油断は大敵である。
「皆が相手にするオブリビオンは特に連携が得意だから、それを許さないような一撃が必要だよ。……それじゃ皆頑張ってきてね! 行ってらしゃい!」


西灰三
いつもお世話になっています。
西灰三です。
エンパイア・ウォーの依頼をお送りします。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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内容はオープニングの通りです。
なおこの依頼はなるべく早くのリプレイ返却を考えています。
その分だけ採用人数の減少などの可能性があります、ご了承下さい。

それではもしよろしければ皆様のプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『義勇兵の亡霊』

POW   :    我が信念、この体に有り。
自身の【味方】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    我が信念、この刃に有り。
自身に【敵に斃された仲間の怨念】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    我が信念、この矢に有り。
【弓】を向けた対象に、【上空から降り注ぐ無数の矢】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:シルエットさくら

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

依神・零奈
……ここまで敵の苛烈な攻勢に晒されるなんて
いつ以来だろ……めんどくさいけど、やるしかない……か

強大な破壊力、という意味では私はあまり得意じゃないけど
各個撃破なら話は変わってくるね
多勢相手にならないように相手を絞って素早く仕留めよう
一番他の敵との距離がある敵に狙いを付けて距離を詰める
【破魔】の力を宿した無銘刀で相手の体勢を崩すような攻撃を
【フェイント】を利用しての【だまし討ち】なんかで仕掛ける

相手の体勢が崩れたら、もしくは崩れなかった時の保険で
UCを発動、禍言による【呪詛】で
敵を蝕み動きを鈍らせるようにするよ
そのまま体勢を直す時間を与えないように連撃を繰り出し
相手の首を刎ねる事を狙う




「……ここまで敵の苛烈な攻勢に晒されるなんていつ以来だろ」
 依神・零奈(忘れ去られた信仰・f16925)が敵の射程圏に入るまでに記憶を掘り起こす。一番印象深いのは追手をかけられた時ではあるが、その時はこれほどに多数を巻き込んでいただろうか。
「……っと、ここまでか」
 敵の矢が足元をかすめた事で思い出すのを止め、無銘刀を握る。敵前衛には手持ちの盾を持った剣士が立っている。恐らくそれが相手の守り手なのだろう。
「でも生憎相手をするほど余裕は無くてね」
 零奈はその身を嘗ての力ある時の姿に戻し禍言を放つ。それは盾持ちが割り込もうとする動きを封じる。それでは止まらないと薙刀持ちの斬撃が身を切り裂くも、痛打には至らない。
「その首、貰うよ」
 彼女の狙いは最初から弓使いであった。大威力ではなく致命の一撃、それを最初に狙うのなら防御の薄い弓持ちから狙うのが得策。横薙ぎの一閃がいとも容易く首を落とす。直様に振り返り盾の裏から同じ様に首を切り落とす。だが高速での薙刀の一撃が怨念を載せてより深く彼女の身を切り裂く。
「その恨み、受け取った。だけどね」
 だがそこからより先に彼女は踏み込んで刀を振る。そして三つ目の首が野に転がる。
「ここまでだね、充分仕事は果たした」
 敵の一角を逃さず殲滅した彼女は深追いせず撤退する。こちらも一人で戦うわけでは無いのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神羅・アマミ
上杉本人には虚仮の一念拝ませてやったが、配下の陣まで崩してはじめて意味を成すということであれば、最早毒皿食らう勢いで突貫するもやむ無し!

此度の戦場、敵は前中後衛の役割分担にてこちらを追い込む算段と見て相違あるまい。
なれば【敢えて不利な行動を取る】前衛相手に、遠慮なくコード『板付』による渾身の、規格外の一撃をぶつけてやるまで!

狙いは二つ。
必殺必中を心がければ、少なくとも絶対数の上では引き算が可能となるわけじゃろ?
もう一点は、地形破壊効果でもって中衛を押しのけつつ、どつき飛ばした前衛を後衛に直接ぶつけてやれんかのー。

連携を十分に発揮できぬほど前後衛を減らしてやれば、怨霊吸収も恐るるに足らず!じゃ。




 神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)は考えた。この戦場における敵が前中後の役割分担でこちらを追い込んでくる算段であることを。そしてそれを打破するための策も当然用意していた。
「コイツで一網打尽! てめーの息の根諸共止めてやるんじゃよー! 死ねーッッ!!」
 超硬い拳骨で盾持ちをぶん殴った。……もう一度言おう、これは策である。ただ殴っているだけにも見えるかも知れないが。そのあまりの威力に敵の盾は粉々に砕かれ、辛うじて五体を保っている体は弓持ちにぶつかり強い衝撃を受けて転倒する。ついでに辺り一面の草が土ごと吹っ飛んだ。
「うむ、見たかわしの頭脳プレー!」
 上杉謙信にも一発かましてきた猛女である。その配下まで倒して意味があるというもの。そのためにここまで突撃しに来たのだ。その結果、地面を破壊するほどに怯んだ相手は体勢を立て直すことが出来ない。そもそも盾持ちが消滅している。
「一気呵成じゃ! このまま押し切らせてもらうぞ!」
 アマミの情け容赦の無い追撃の拳が敵を打ちのめしていく。力による一撃必殺。それが彼女の出した最善の作戦であった。決してただの力任せとは言ってはいけない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

非在・究子
ちょ、超防御アップに、リジェネのバフとか、なかなか、面倒な、奴らだ、な。
……ぐひひっ。こ、攻略、しがいが、あるけど、な。

バフは、陣の、後方で、もらって、バフ切れ前に、引き上げて、を、繰り返す、ヤツだな?
……そ、そんなに、急いで、引き上げないで、も、もう少し、遊んで、いけよ。
ゆ、UCで、あいつらを、楽しい、アトラクションに、ご招待、してやろう。
た、対オブリビオンの、即死トラップ満載ダンジョン、『風雲Q子城』、だ。
ゆ、ゆっくり、楽しんでいってね!って、ヤツだ。
ち、ちなみに、せ、制限時間を、超えたら、さ、最後に、大爆発を、起こしすから、な。
が、頑張って、脱出、してくれ。




(「ぐ、ぐひひ……攻略法、わかった、ぞ」)
 先の猟兵が戦うのを見る限り、一撃でなくても逃さなければ敵の、バフも回復も防げる。非在・究子(非実在少女Q・f14901)はほくそ笑む。
(「ちょ、超防御アップに、リジェネのバフとか、なかなか、面倒な、奴らだ、けど」)
 大体種が割れてしまえばいくらでも攻略の仕方がある、初見殺しのタイプの敵と言っていい。だからこそ幕府軍はこれに大きく被害を受けるのだろうけれども。しかし、行動パターンの決まっている相手ほど、それをいかにハメ殺すのがゲーマーとしての腕の見せどころという所だろう。彼女はその電子の体を表に出して敵を引きずり出す。
「バフは、陣の、後方で、もらって、バフ切れ前に、引き上げて、を、繰り返す、ヤツだな?」
 その彼女の問に敵は答えず黙って武器を構える。しかし取りも直さず究子は途切れるような笑い声を零す。
「……そ、そんなに、急いで、戦わないで、も、もう少し、遊んで、いけよ」
 その彼女の言葉が終わるよりも早く、オブリビオンを包む様に一つのディフォルメの効いた和風の城が建造される。
「た、対オブリビオンの、即死トラップ満載ダンジョン、『風雲Q子城』、だ。ゆ、ゆっくり、楽しんでいってね! って、ヤツだ」
 相手に強いるのはクソゲーである。上級のクソゲーハンターならば髪の毛の先くらいの確率で突破できるかも知れない。
「ち、ちなみに、せ、制限時間を、超えたら、さ、最後に、大爆発を、起こしすから、な」
 だがそれも用意周到な製作者の手によって成功はしそうにない。
「が、頑張って、脱出、してくれ」
 ある意味において愛のある罠がオブリビオン達をまとめて葬る。骸の海への土産話には丁度いいだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

チトセ・シロガネ
大きな一撃でデストロイ……ネ。
ツーピースにするなら得意技ヨ。

相手が不利な行動をするなら確実に一撃を受けに来るハズ、
だから確実に切り伏せるヨ。一意専心ってやつネ!

【ダッシュ】で接近しつつ、UC【光輝一閃】を発動。
2つのフォースセイバーを合体させて大太刀モードにするヨ。

そのまま刃を振り回すけど……
まずは疾さが重要ネ。ここは【早業】で素早く踏み込む!
次に刃を振り抜くために【怪力】からの【鎧無視攻撃】、その盾ごとチーズを切るごとく横一閃。
ついでに周りを巻き込む形で【属性攻撃・範囲攻撃】も追加するヨ。
稲妻の刃を喰らって上半身と下半身はバイバイしてもらうネ。

この陣を崩すのは相当ボーンだけど頑張るよ!




 両の手から光の剣を生じさせたチトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)がふっと前を見た。度重なる猟兵の攻撃を前に敵の兵は瓦解寸前だが、それでも戦う意志を止めるつもりはないらしい。
「大きな一撃でデストロイ……ネ。ツーピースにするなら得意技ヨ」
 ゆるりとチトセは踏み出して2つの剣を1つにまとめる、すると剣は大太刀となり彼女はそれを構える。彼女の狙いは一意専心、一撃目で決めるつもりだ。
「行くヨ!」
 チトセが草を踏み込み駆ける。彼女の進路を阻むように盾を持った相手が立ちふさがるがそれは想定通り。彼女の足がより力強く地面を踏み込む。
「……ッ!」
 息をする間すら惜しみ、彼女は剣を横に薙ぐ。敵のユーベルコードで強化されているであろう盾は真一文字に持ち手と共に断たれる。しかし彼女の腕に込められた力はそれだけで止まることはなく、いやそれ以上に力を増し刀身が伸びる。
「これで……バイバイしてもらうネ!」
 溢れる力が稲光を呼び、付近に残る敵兵をそのまま切り裂く。たった一回の攻撃でチトセは敵を全滅させると、膝をつく。
「……中々、ボーンのある相手だったネ」
 光剣は消失している。鎧袖一触にも見えた今の戦いだが、最初の一撃が通らなければ負けていたのは彼女の方であったろう。しかし戦いを制したのはチトセであり、それは猟兵達の勝利を示すものであった。
 勝利の余韻もそこそこに猟兵達は関ヶ原を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月14日


挿絵イラスト