エンパイアウォー⑨~山陽で一番暑い夏
長州藩の武家屋敷。
そこには先ほどまで関ケ原が、大阪がと批判を繰り返していたさっきまで長州藩士だった死体が転がっていた。
その死体はコルテスによって生贄に捧げられオブリビオンとなって復活する。
そして命じられたのは富士山の噴火のエネルギーを蓄えた霊玉による儀式。
山陽道は熱波に襲われ気温は上昇、加えて風土病も蔓延。
人が住めなくなるのは時間の問題だった。
「あっついのです~」
グリモアベースは適温だがリリィエル・ロックウェル(クレヨンの勇者・f01438)はアイスを食べながら予知を見ていた。
「はっ、皆さんいたのですか?たった今予知が来たのです、コルテスが長州藩士を生贄にしてオブリビオンを生みだして山陽道の気温を急激に上昇させる儀式をしているのです」
食べ終わったアイスの棒を後ろに隠しリリィエルが説明を続ける。
「それだけではなく風土病も蔓延していまして、このままでは暑さと風土病のダブルパンチで山陽道を通る徳川軍は全滅してしまうのです、そこで皆さんにはこのオブリビオンを倒してきてほしいのです」
リリィエルは画用紙に霊玉の絵を描いて猟兵達に見せる。
「こんな形の霊玉を使って気温を上げる儀式をしているのでオブリビオンを倒して霊玉を壊せば儀式は止められるのです、風土病もウィルスが極度の高温じゃないと生存できないので気温さえどうにかしてしまえば自然消滅するのです」
リリィエルは説明を終えると転移の準備に入る。
「とっても暑いので対策しててくださいね、それと霊玉を壊さないとダメなのでそこも気を付けてくださいなのです、それじゃあ行ってらっしゃいなのです!」
忍P
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
忍Pです、あっついなあ1フラグメントで終わるシナリオ無いの?あるよ。
そんな訳で戦争シナリオです、暑いだけで特別なギミックも無いので派手に暴れてください、なんやかんやでカッコ良くしますので。
強いて言えば霊玉はちゃんと壊してください。
それでは良いプレイングをお待ちしています。
第1章 集団戦
『うわばみ』
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POW : 噛みつく
【鋭い牙】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 巻きつく
【素早い行動】から【巻きつき攻撃】を放ち、【締めつけ】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 炎を吐く
【体内のアルコールを燃焼した炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:塚原脱兎
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
セプテンバー・トリル
焦熱地獄…あぁ、それで私が呼ばれたのですね。
【オーラ防御】に凍結の【属性攻撃】を混ぜた冷房結界を張って暑さに対応しますわ。
【WIZ】連携・アドリブ歓迎
さて、こんな暑苦しい儀式場など凍らせてしまいましょう。
UC【桜花絢爛】で敵集団を攻撃、遠慮無用の【全力魔法】ですわ。
風土病と同じく、炎の燃焼というものも適切な温度が足りなければ維持できません。
この氷の花が吹き荒れる陣内で炎の攻撃が通じると思わない事です。
もちろん儀式場も霊玉も氷による【破壊工作】で使用不能にする事も忘れませんわ。
徳川軍の島原への道は私たちが切り拓きます。
その邪魔をするものは容赦しません。
大豪傑・麗刃
このわたしは…いわゆる変態のレッテルをはられている…
たしかにそう言われるのに思い当たるフシがなくもない。だが今は故郷であるエンパイアの危機。
ネタ一切抜きのシリアスで行くのだ(本気?フリ?さあ?)
とりあえず変態であっても暑さ対策が必要なのだ。だが生半可な手では通用するまい。ならば逆に考えるのだ。
自分が暑く、いや熱くなればよい。
ということで。
もっと熱くなれよおおおおおおおお
(スーパー変態人発動!!)
そしてこの熱さのままで敵に突っ込んで、右手の刀に斧!左手に脇差2本(と言うには大きすぎるバスタード・ヒーローソード)で思いっきり斬って霊玉壊すだけなのだ!
敵の攻撃は得物のリーチ活かしつつ、間合いに注意。
「焦熱地獄…あぁ、それで私が呼ばれたのですね」
セプテンバー・トリル(ゼネコンのお姫様・f16535)はこの焦熱地獄の中でも汗一つ掻いていない、それを大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)は不思議そうな顔で見る。
「こんなに暑いのに何で平気なのだ?」
「それは涼しいオーラを作って私の体の周りに纏っていますの」
セプテンバーの体の表面だけ冷たいのを麗人は確認すると納得の表情を浮かべる。
「なるほど、麗ちゃんはそう言うのは苦手なのだ」
自分にはそんな器用な真似はできない、だが暑い物は暑い。
それを麗人なりに考えた結果。
「逆に考えるのだ、暑いなら自分も暑くなれば実質温度差0なのだ、つまり!」
麗人の髪が逆立ち全身が金色に光る。
「もっと!!熱くなれよおおおおおおおお!!」
スーパー変態人と化した麗人がうわばみの群れに突撃する。
「あ、ちょっと待ってください!」
セプテンバーが麗人の後を追う、セプテンバーがついた頃、麗人は右手の刀に斧、左手に脇差と言うにはあまりにも大きな刀を2本持ってうわばみを切っていた、あたりにはうわばみのアルコール臭が充満していてそれが鼻につく。
麗人はただ無秩序に暴れているように見えるがしっかりと武器と敵の間合いを把握して確実にうわばみの攻撃の射程外から攻撃を繰り返す。
一件無茶苦茶な動きから繰り出される鍛え抜かれた剣技、ただの変な人ではないとセプテンバーは思った。
「なるほど、ただの変な人でも猪武者でもありませんでしたね」
遠巻きに構えていたうわばみが口を開けて炎を麗人に向けて吐こうとする。
「させません!螺旋剣、第一解放…花の竜の息吹よ、ここに顕現せよ!」
セプテンバーの螺旋剣が回転し、氷の桜の花弁になってうわばみと周辺を凍らせ、凍ったうわばみは砕け散る。
「冷凍すればアルコール臭はとりあえずしなくなりますね」
アルコール臭が抜けた戦場に安堵のため息を漏らすセプテンバー。
「助かったのだ、礼を言うのだ」
麗人はセプテンバーに礼を言う。
「いえ、まだまだ戦いは終わっていませんわ、気を引き締めていきましょう」
「うむ、サムライエンパイア、故郷の危機は麗ちゃんが守るのだ!!」
凍った戦場は麗人の熱気で少しづつ溶け始める。
戦っている内に氷は解け、まだ残っているうわばみを相手に2人は戦い続けた。
成功
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二尾・結
ただでさえ暑いのに更に気温を上げるとか正気じゃないわね……とにかくこの傍迷惑な儀式を止めるわよ!
「そこまでよ悪党ども!正義のヒーロー二尾・結様が相手してあげるわ!」と敵前で【存在感】を出しつつ名乗りを上げたら『不壊で正義の思念障壁』展開!無敵の防御膜で牙だろうが炎だろうが全部受け切って見せるわ!ついでに熱中症からも保護してくれる優れモノ!
最初は防御に専念しつつ、相手の攻撃を全種類見たと感じたら反撃開始。バスタードソードで力任せにぶん殴るわよ!「こいつらの実力は大体こんなもんかしらね、じゃあそろそろ倒させてもらうわ!……ってあれ、当たらない!?コラ避けるなー!」
※苦戦、ぽんこつ描写も歓迎
月山・カムイ
暑い
まったく、温暖化が進んだUDCアースでもあるまいに、気温を急上昇させられたりしたら、作物にも影響が出るんですよね
……手早く、済ませましょうか
っと、霊玉の破壊を忘れない様にしないとですね
蛇は蒲焼きにしたら食べられるのでしょうか?
暑さ故にそんな益体もない言葉をぼやきつつ、捌いてから考えますかと言わんばかりに問答無用に敵に斬りつける
吐かれた炎はこちらに届く前に真っ二つにして突き進み、巻きつき攻撃をして来た場合、その胴を薙いで輪切りにしてやれば、抜けられるでしょう
剣刃一閃、断ち切れぬものはなし
数に任せてこられると少々厄介ですが、この刃をそう簡単に止められると思うなよ?
霊玉はここで破壊します
ナイツ・ディン
「砂漠の暑さとはまた違った暑さだな……」
『軟弱者め。我としては比較的過ごしやすい環境だ。』
砂漠生まれの妖精にはジメジメ込の暑さはちと辛い。火竜の『ディロ』にとっては過ごしやすそうだが。
火炎耐性である程度環境に対応しつつ、なぎ払いで殲滅を図る。基本的には第六感や見切り、武器受けからカウンターで対応するが、強引突破なのでダメージは激痛耐性である程度受けることも覚悟する。
「チマチマと面倒になってきたな、ディロ、やるぞ!」
『蛇ごとき、竜に叶うわけもなし!』
30cm弱の妖精も竜化すれば蟒蛇をゆうに超えることも可能。そのまま爪を奮ったり踏み潰したりして暴れまわって早期決着を狙うぜ。
「暑い」
月山・カムイ(絶影・f01363)が照り付ける太陽の下、陽炎が揺れる大地を見ながら呟く。
「砂漠の暑さとはまた違った暑さだな……」
ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)がその横で同意する。
『軟弱者め。我としては比較的過ごしやすい環境だ』
ナイツの槍に宿る竜、ディロが声を響かせる。
「うるさい、砂漠生まれの俺にはこのジメジメ感がダメなんだよ」
カムイが立ったまま呟く。
「そういえば蛇は蒲焼きにしたら食べられるのでしょうか?」
暑さで頭がやられているのか突拍子もないことを言うカムイ。
「鶏肉みたいな食感って聞いたことがあるけどこれは危ないわね、さっさと片付けちゃおう」
二尾・結(通りすがりのツインテール・f21193)が敵が儀式をしている武家屋敷の門を開ける。
「そこまでよ悪党ども!正義のヒーロー二尾・結様が相手してあげるわ!」
結の存在感にうわばみ達は一斉に視線を集める。
それと同時にユーベルコードによる障壁が張られる。
「あ、ちょっと楽になりましたね」
「ああ、死ぬほど暑いってことは無くなったな、まだ暑いけど」
カムイとナイツは頭から熱気が抜けていくのを感じる。
「私のユーベルコードは命の危険からなら何でも守る優れもの!ついでに」
うわばみが吐く炎も障壁が防ぐ。
「炎とかも防いでくれるし!」
「つい……で?」
そっちがメインじゃないのか。
と言いかけたがこの手のバリアは疑念を抱くと効果が薄くなると聞いたことがあるので止め、ナイツは手の持った槍でウワバミを薙ぎ払う。
だがその皮が意外と分厚く刃が通らないわけではないが致命打は与えられない。
「チマチマと面倒になってきたな、ディロ、やるぞ!」
『よかろう、らちが明かないなら思う様にらちを開けようぞ、飲みこまれるなよナイツ!』
ナイツは槍の封印を解きディロと1つになって巨大な炎の竜になる。
ディロはうわばみをその大きな口で一飲み、そのご顔を歪める。
『酒臭くて食えたもんではないわ!話にならん!』
「そうですか、それは残念です」
「マジで食う気だったの?」
本当に残念そうにするカムイに結は驚く。
「私もそろそろ戦わないとね、いっくわよー!」
結がバスタードソードを振りあげ、うわばみ目掛けて振り下ろす。
「あれっ?ちょ、逃げるなー!」
が、ダメっ!結のバスタードソードは空を切る。
「失礼ですが結さん、実戦経験のほどは?」
「無い!これが初めて!」
「結さん、気が逸り過ぎです、落ち着いて剣を振りましょう」
カムイは噛みついてくるうわばみの牙を横に躱し、一瞬だけ刀を抜いて収める。
刀を収めた時にはすでにうわばみの首は地面に落ちていた。
「確かに酒臭いですね、これじゃ食うのは無理です」
「食うのはとにかく、落ち着いて、落ち着いて……」
結は大きく深呼吸、カムイと同じように襲ってくるうわばみの牙を横に避け、バスタードソードを振りあげる。
「えいっ!」
結のバスタードソードはうわばみの首を、切り落とそうとしたが焦ったのか刃では無く腹の部分がうわばみの頭を直撃。
結果的にうわばみの頭を叩きつぶす形になった。
「……なんか違うけど倒したから良し!」
「そうですね、終わり良ければ全て良しです」
カムイが奥に置かれていた霊玉を砕く。
その瞬間暑さは和らぐ、無論夏の暑さではあるが相対的に涼しく感じられた。
「お、随分涼しく感じるぜ」
元の姿に戻ったナイツが汗を拭い大きく息を吐く。
猟兵達は少なくとも一帯の気温を戻すことに成功した。
「けどまだ完全に戻ったわけじゃないよね」
結は遥か彼方に見える陽炎を見て言う、まだ灼熱地獄の続く場所は多い、解決の道は未だ半ばだった。
大成功
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