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エンパイアウォー⑩~瀬戸内名産タコ合戦?

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●怨霊鉄甲船withタコ
「……あの守銭奴、本当に碌でもないもの用意してましたね……!」
 ゼルド・シュバイツァー(陽炎の仇刃・f12297)は先刻予知した銭ゲバ怨霊の事を脳裏に過ぎらせながら、頭を抱えていた。

「えーと、花の御所を新築するだけに飽き足らず、日野富子はとんでもないモノを用意していました。……巨大鉄甲船です」
 どうやら、余った新築代のようなノリだと思われるのだが、彼女は掻き集めた莫大な資金を投じ、南海道に大量の鉄甲船の部隊を築き上げたというのだ。
「ですが、この時代ですから基本的にはエンジンや乗り手が居なければ、本来は仕事をしないはずでした。――ですが、日野富子はとんでもない方法でそれを解決してしまったんですよ」

 ゼルドは、その名前を告げる。瀬戸内海を荒らし回った最強の海賊――『村上水軍』の名前を。
「厳密には、船に依代たる『旗』を括りつけた後、『村上水軍』の亡霊を載せて仕事をさせているようなんです。まぁその……上司があんななので、喜んで仕事してるのといやいや仕事してるのが混ざってるみたいなんですが。今回は鉄甲船の1つの無力化の為に――その依代である『旗』を外してきて貰います」

 ゼルドがさらさらと手書きで鉄甲船の図解を書き記す。ターゲットと記された部分は帆柱に掲げられた村上水軍旗のことらしい。
「いや、ただの怨霊達だけなら潜入して外してきて下さいって済むんですが――例外なく、護衛が居るので気をつけて向かって下さいね」

 そういうとゼルドはとっとと転送準備を始めるのだが、猟兵の一人が『護衛』ってなんだよ、と問うと。……彼は露骨に嫌そうな顔をした。
「えー、それを聞くんですか? ……その船の護衛。タコですよ。しかも骨抜きマッサージ各種の後に絞殺とか狙ってくるタコ。……変な考えはしないで下さいね」


逢坂灰斗
 そういや明石って割と南海道にも近かった気がする……?
 逢坂灰斗です。
 今回は『タコの護衛を排除しながら、鉄甲船を機能停止』してきて貰います。

【MSより】
・このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
・亡霊船員は船を動かし続けるので戦いには加わりません。
・鉄甲船は、全長200m程度、全幅30m程度のものです。
 鉄甲船は海上に居るので、海を渡る方法や、巨大船に乗り込む方法などをプレイングで工夫すると有利になるかもしれません。
・なお、チームや団体で参加される方は迷子防止の為【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を必ずご記述ください。
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第1章 集団戦 『骨抜き妖怪『衣蛸』』

POW   :    随分と凝ってるタコ~。俺たちのようにほぐすタコ!
【タコの保護色能力で全身を迷彩して接近し】【筋肉の塊である8本の触手で相手を捕まえ、】【マッサージで弱らせてからの絞めつけ攻撃】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    カッピングもやってますタコ~。血流良くなるタコ!
【タコの保護色能力で全身を迷彩して接近し】【非常に強力な吸盤で相手を捕まえて、】【カッピングで生気を吸い取り弱らせる攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    運動不足じゃないかタコ~?ヨガは身体に良いタコ!
【再生能力を活かして非常にしぶとく接近して】から【筋肉の塊の触手と強力吸盤で相手へ捕縛攻撃】を放ち、【操り人形のように強制的にヨガをさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎

ふぅ…よく解らん蛸だね?取り合えず、マッサージして貰えるって言うことで良いのかな?(違います)

【天翔る狂気】で空から船に乗り込んで、っと…
そこの蛸。ちょっとマッサージしてくれないか?
(【天翔る】と「全力魔法」による身体強化、「生命力吸収」のストックでの回復を合わせて締め付け攻撃を無効化)

ふぅ…(クターっとノンビリ)

ゑ?始末?…マッサージに満足したら消すよ…
(駄目だ此奴…早く何とかしないと…無理ですね。諦めよう)


流観・小夜
海上ですか……可能な限り、行動してみましょうか

周囲の地形に問題ないであろう平原にてヘリを召喚し搭乗、転移を実行します。味方まで転移ですが、出発する前でも問題ありません。そのままヘリに乗り込んだまま海上を行き、鉄甲船の上空まで移動しましょう。

ヘリの機銃をばらまき対象の行動を抑制するよう【援護射撃】を実施。味方が攻撃しやすいように徹します。
対象がヘリに飛ぶようなら海上の風に身を任せるように【操作】し回避するようにしましょう。吸盤で吸い付いてきた際は、ミサイルを至近距離の対象に向けて発射。ヘリ諸共燃やしていきましょう。

その際、私は脱出。【早業】で船に鉄鋼鎖を絡め、安全に着地。味方の援護に向かいます。


星群・ヒカル
【ワンダレイ】で参加
「よし、タコを狩るぞ!今夜はワンダレイタコパだッ!」

夜野先輩の愛馬スレイに同乗させてもらうぞ、海風が気持ちいいぜ!
船へは『ロープワーク』で超宇宙牽引ワイヤーを引っ掛けて潜入

『存在感・パフォーマンス』で、ワイヤーを登って疲れている雰囲気を出せば、敵は寄ってくるだろう
『視力・第六感』で敵を探知だ、タコだからある程度ぬめった跡が床につくと予想するぞ
ある程度寄ってきたら『超宇宙・武勇星舞台』を発動
敵の一体を『手をつなぐ』でしっかり掴み、ぶん回し、集まっていたタコをタコ殴り!
ふー、こんだけ叩けば美味しく頂けるだろう(成し遂げた顔)
メンカル、他に敵がいそうなところはいないか?


尾守・夜野
【ワンダレイ】で参加
番長(f05352)をスレイの…後ろに乗せる

前だと俺の視界番長オンリーになるし …くっ!この身長格差よ!

「たこ焼き機とソースの準備は万全…え?違う?
そうだな
タコせんべいだな(違)」

船に番長を送り届けた後は、
メンカルの攻撃に紛れるように船影の暗がりに隠れ
【存在感】を消して【目立たない】ようにしよう

存在を忘れられた頃に旗を取りに動く

紐結んだNagelの弾を旗の布に当てて強化重ねた状態で思いっきり引っ張れば多分抜けるだろう… 抜けないなら破れた布の端を持って【挑発】し【存在感】をだし、他の人が動きやすいようにしよう

「腹が減ってる中に飛んで火に入るタコ刺が」
口で直齧りつつ吸血&挑発


メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加。「たこ焼き用のタコ……と言いたいけどあれ死体のこるのかな?残るなら確保だね……」
箒に乗って空を飛んで上空から接近するよ…ヒカル達が敵を引きつけている間に上から【空より降りたる静謐の魔剣】を投射……タコたちを凍らせていく……
上空にいれば安心…と言いたいけど、マストから襲いかかってきたりジャンプしてきたりと言う可能性は否定できないからその辺りは警戒…上から見たタコの分布を下で戦ってるヒカルや夜野に逐一教えるね……
夜野のはへの接近は【面影映す虚構の宴】での幻影でタコに見つからないようにフォロー…
旗を取った船は…徳川軍に接収、かな?沈めるのも勿体ないかな…


御鏡・十兵衛
連携・アドリブ歓迎

死ぬ前に心地よい目を見させるとは中々見上た蛸ではないか?あ、某は遠慮で。

水場での戦いはお任せあれ。『水地法』にて水面を波立たせることなく一直線に駆け抜けて御覧に入れよう。

さて、水中でもなし、保護色には普通に気づけそうなものでござるが。念には念を入れ【羅刹旋風】にて薙ぎなたを振り回しつつ走るとしよう。
蛸を斬り捨て、船に飛び移る勢いのまま、なぎなたをぶち折る勢いで旗を括り付けた柱ごと叩き斬るでござるよ!

敵を知り、己を知れば百戦危うからず…別の得物を使うのも、ひいては剣の鍛錬になるというものよ。
なあに、長物の扱いは嗜み程度とはいえ、それなりに心得はある。心配する必要はござらんよ。



●タコ船にのりこめ
 瀬戸内海海上。そこには海面を駆け抜ける馬とそれに追随するように飛んでいく箒。
 其処には【ワンダレイ】の面々が集っていて――

「――よし、タコを狩るぞ!今夜はワンダレイタコパだッ!」
 いやそういう趣旨じゃないんですよ星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)君。これね、船の護衛がタコだからしばきながら旗取って来てって依頼で――
「たこ焼き機とソースの準備は万全…え?違う?」
 はい、違いますよ尾守・夜野(墓守・f05352)君も。
「……そうだな、タコせんべいだな」
 だからそれも違いますって。いやこれ最終的に本当にワンダレイの食卓に登るんでしょうね。……グリモア猟兵のくしゃみが聞こえそうだ。
「たこ焼き用のタコ……と言いたいけどあれ死体のこるのかな?残るなら確保だね……」
 箒に乗って追随していたメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)までそんなこと言ってるのでこれは本気で衣蛸、喰われる未来しか待っていないのでは……?
 ……ともかく。海上を軽快に進んでいくと、見えるのは巨大な鉄甲船。
 これが怨霊によって稼働していると言うのだから困ったものである。
 番長は、馬の騎手である夜野に声を駆けつつ、彼らは作戦に移行していく。

●お客さん、凝ってますタコねー
 番長は巧く船に取り付いて乗船することに成功した。
(よし、このまま疲れたフリをしてればタコから寄ってく――って)
「……えっ?」
「ゑ?」
 目線の合った先は、タコにマッサージを『させている』死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)の姿が。
「お客さん凝ってますタコねー。ほぐさせて頂きますタコー」
「あぁ、其処だ――中々に良い」
 ……一応彼女がこの船の一番乗りだった訳だけれど。なんでかこういう感じで先程からタコ達の接待を受けているのである。
 それをとても怪訝な顔で村上水軍の船員達が眺めている訳なのだが。
「あー、飽きたらちゃんとなんとかする。だから私のことは大丈夫だ――ああ、もっと強く」
 そんな情景に流石の番長も呆然とせざるを得なかった訳だが――彼にもオ・モ・テ・ナ・シの魔の手は迫る。
「新たなお客さんタコね――お客さんの凝りもほぐしちゃうタコ!!」
 それは、金輪際遠慮したい!!襲来しそうだった触手を、番長は全力でむんずと掴み込んだ。

●タコタコ大乱戦
「――目的の船舶を捕捉。これより援護射撃に移ります」
 大方のメンバーが船に乗り込んだ瞬間、流観・小夜(駆動体α・f15851)の繰るヘリの機影が上空に現れる。
 それを見遣ったメンカルが、ヘリの傍らへ寄って制圧の方針を擦り合わせていく。
「それじゃあ……合わせよう。私が凍らせるから――」
「当方からは行動抑制に入ります。それと――あともう一人『走って』いらっしゃいますので」
「……走って?」
 小夜の言葉に首を傾げたメンカルはふと下を見遣る。

 ……薙刀を振り回しながら海面を爆走する御鏡・十兵衛(流れ者・f18659)の姿があったのだ。
 明らかに乗らせまいと飛来する蛸も斬り捨てそうな勢いの彼女に、上空のメンカルは唖然とする。
「……いるんだね、そういう人……むしろ此処まで居なかったのが不思議だった」
「兎も角、お互いに誤射には気を付けましょう。それでは――」
「……『停滞せしの雫よ、集え、降れ。汝は氷雨、汝は凍刃。魔女が望むは数多の牙なる蒼の剣――』」

 機銃掃射と氷剣が上空から降り注ぐという地獄と化したタコ船。
「おおっと、失礼するでござるよ!!」
「お、お客さん今はかなりの勢いでお取り込み中タ、ゴォ!?」
 十兵衛がひらりと鉄甲船に乗り込んだ瞬間、タコとタコが激しい顔面ディープキスをして、伸びていく。
「ふー、こんだけ叩けば美味しく頂けるだろう」
「やり遂げたお顔でござるが、まだ居るでござる――よ!」
 ぶうんと薙刀を振るい、咄嗟に番長に『避けさせる』ことで、襲撃しようとしていたタコを刺し身へと変えた。
「おっと、助かったぜ! 後で番長式のたこ焼きでも進呈しよう!!」
「食う気でござるか……? それよりもこ奴ら、厄介でござるね」
 死ぬ前に心地よい目を見させるとは中々見上た蛸ではないか、とは十兵衛自身も思ったことであるが、死も待っているのだから正直遠慮したい相手である。
「だけどな、さっきからタコにマッサージさせて……あれ、消えてる」
 ふと番長が謡の方を見ると、すっきりしたとばかりの顔をした彼女だけが居た。
「ふぅ、中々に良かったぞ? ああ、きっちり支払い代わりに消しておいたから安心しろ」
「……どうやってマッサージに耐えきったんでござ……いやそれが問題では無いでござるな」
 彼女達がマストの方へ眼差しを向けると、旗の強奪に少し苦戦している夜野の姿があった。
「……皆、夜野の援護をして貰える? 思ったより……登らせても引き剥がしもさせて貰えないみたい」

 狙いのマスト周辺では、侵入に成功したものの、豪快にタコを齧っている夜野の姿があった。
「――腹が減ってる中に飛んで火に入るタコ刺が」
「お客さん、俺達は食い物じゃないタコ!! 断固抗議するタコ!!!」
 数多の触手を捌きながら、彼は何度も銃の発射の勢いで旗を引き剥がそうとしているが、巧く進まない。
(しっかし、思ったより巧く取れねぇな。距離か、それとも頑丈すぎるのか)
 そうやって思案していると、十兵衛が薙刀を振り回しながら、彼の前に向かっていく!!
「夜野殿、柱を一瞬破壊するでござる! 修復されない内に!!」
「おおっと、俺を巻き込んでくれんなよ!? 行くぞ!」
 十兵衛が派手に薙刀を振るいながらマストを『大切断』。同時、青くなるのは亡霊達の顔で。
「っと、悪いな。貰ってくぜ!!」
 マストの上方部が落下してくるのを見計らい、夜野が水軍の旗を剥ぎ取ると――

 上空へと、何かが立ち昇るかのようにして、亡霊達が消えていった。
「……船員である村上水軍の消滅を確認しました。機能停止と言っても良いでしょう」
 拡声器越しの小夜の冷静な言葉が、全ての終わりを知らせる。……この船は最早猟兵達の制圧下となったのだ。
「船は……徳川軍に接収、かな?沈めるのも勿体ないかな……」
 メンカルが言う通り、実際の所そんな気配はするのだが、ひとまずはこの脅威が1つ海面から去ったことを喜ぶべきだ――
「タコパでな!!!」
 ……いやタコパは後でしてください。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月16日


挿絵イラスト