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マイナス四

#UDCアース

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#UDCアース


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 行進。行進。行進せよ。
 更新。更新。更新せよ。
 映せ。移せ。遷すのだ。
 我等が『プロジェクト・マガツ』を完成させよ。
 ――実験段階ですが、興味深い『もの』を認識しました。
 ああ。此れを所有する事こそが計画の果実に繋がる。
 相応しいのは我等だ。絶対に手放すな。
 ところで。あの個体が言っていたのだが、何でも復活した類らしい。
 成程。つまり邪魔者が這入る可能性を思考しろと。

 我等。第零の蟻に集団戦を挑もうとは!

 作戦開始!
 グリモアベースの一角。頭を押さえて資料を纏めるロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)が声を張り上げる。いつも以上の緊張感に周囲の猟兵が背筋を伸ばした。卓上に散らかった紙面には『プロジェクト・マガツ』と記されており、詳細までは解らないらしい。無数の影が描かれた画用紙には『蟻』を連想させる光景が在った。
「緊急事態だ。クリスタライザーが何者かに。何物かに盗まれたとの予知だ。復活した邪神が他の邪神に『盗られる』とは妙な話だが、貴様等には早急な『片付け』を頼みたい。勿論『やり方』は常の如くだ。盗んだと思われる集団を包囲し、急襲を仕掛けてほしい。相手は今までよりも厄介な『戦闘慣れ』している連中だ。注意して挑めよ――ああ。因みに褒美は空中庭園での狂気拭いだ。クリスタライザー故に空も宙も透明だろう。兎角。貴様等に良き猟兵人生を。邪悪どもを屠って愛する温もりに帰るのだ」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 年末年始ですが邪神の企ては止まらないようです。
 マイナス四度に到達するでしょうか。
204




第1章 集団戦 『マガツアリス』

POW   :    古き神々の意志
【邪神「第零の蟻」】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
SPD   :    呪われし鉤爪
【異様に膨れた両腕の鉤爪】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    軍隊蟻の行進
いま戦っている対象に有効な【悍ましき妖虫】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


我等在り。我等蟻。第零の行進を知るが好い。
 我等が在る事で彼等が生まれるのだ。
 我等が量産される事で彼等が運び込まれ。
 鏡写しの『プロジェクト』成功に協力せよ。
 猟兵。猟兵。猟兵。
 邪魔者と思考したが好都合だと思考出来る。
 さあ。貴様等の姿をクリスタライザーに晒せ。
 此れは不可避のマイナスだ。
 正しき貴様は鏡の意識を忘れられない。

 覗き込んで『我』を忘れるのだ。
 其処には貴様(マイナス)が存在するぞ。
リネット・ルゥセーブル
クリスタライズ。
旧き神ヒプノスの所有物、だったか。
また難儀なものを。呪われても文句のつけようもない。

故に、過去には過去を。
禍つものには禍つものを。
私の罪を以て、かの者共の罪を焼き払うとしようか。

黒鳥を纏い、闇から闇へ【目立たない】ように高速移動をしつつ、【呪詛】の炎で少しづつ削る。
捕捉されれば【フェイント】をかけて攻撃を【見切り】、避けきれなければフィーネを【盾受け】として損害を最小限に抑えつつ【カウンター】を狙う。

とはいえ、私は前線を張るような柄ではない。
もし他に前線で戦うものがいれば、私は【援護射撃】に努めるとしよう。



(クリスタライズ。旧き神ヒプノスの所有物、だったか。また難儀なものを。呪われても文句のつけようもない)
 リネット・ルゥセーブル(黒ずきん・f10055)が物陰から『蟻』を観察する。彼等は『プロジェクト』の為にクリスタライザーを設置し、猟兵の召喚を待っているようだ。夢世界の住人に『化けさせて』本物を殺す為だろう。何で在れ彼等を野放しにする事は赦されない。猟兵には『戦う』使命が在るのだ。
(故に、過去には過去を。禍つものには禍つものを。私の罪を以て、かの者共の罪を焼き払うとしようか)
 黒き鳥が羽搏いた。蟻の影(闇)から闇(影)へ移る方法は『騒がしい』群れへと火を放つのに最適だ。垂れ流された呪詛が一匹一匹を確実に燃やして掃除を始める。されど補足されるのは時間の問題でリネットは瞬間的に群れの端から遠ざかる。途中で何度か攻撃されたが多少は見切りで対処出来た。次の猟兵が攻撃し易いよう援護射撃に徹するのだ。前線で粘るよりは『役割』を成す方が素晴らしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

毒島・仁郎
・全く、大晦日と三が日くらいは炬燵で過ごしたいもんだが、そうも言ってられねぇか。正月の餅代程度は稼がせてもらうぞ。

・とはいえ、まだ人手が足りないのは否めんか。前線には立つが、一気に敵陣に突っ込むのは後にして、ここは銃撃を持って対処。【2回攻撃】で敵を削りながら、【早業】【残像】で俺自身への的は絞らせない。それでも寄られてしまったら「剣刃一閃」で切って捨てる。

・ともあれ、ここで1体でも減らしておけば減らしただけ楽になる。丁度よく援護射撃をしてくれている同業者もいるしな、ここはお互いに適材適所で対応することとしよう。


虻須・志郎
よう蟻んこ久しぶりだな。
そしてさようならだ。

流石に数が多い、面倒だからまとめていくぜ。
内臓無限紡績兵装を最大展開、投網を形成しブン投げて
敵集団の動きを封じていく。追撃は仲間に任せるぜ。
それでも道を塞ぐってならいつも通り殴って喰らうさ。
さっさと前進して、さっさとアレを獲り返さないとな。


久しいな『第零の蟻』いや〓〓〓〓〓〓――。
『第四の蜘蛛』たる我“等”に汝如きが歯向かおうと?
それは滑稽――いや、失礼。
蟻の踊り食いとは少々……その程度では、我の腹は満たされぬ。
既にここは我の狩場、心せよ。
生きたくなければかかってこい。



「全く、大晦日と三が日くらいは炬燵で過ごしたいもんだが、そうも言ってられねぇか。正月の餅代程度は稼がせてもらうぞ」
 援護射撃に続くのは更なる面への弾幕だ。毒島・仁郎(孤狼・f10077)がリネットの前に身を晒し、制圧するべく狼を放つ。双子とも呼べる二丁一組のリボルバーが火を噴いて蟻を地獄へと誘い込む。接近を赦さない残像と長『二』い削りは蟻の数匹を重傷まで追い詰めるだろう。されど集団で一個体の『第零』は犠牲を厭わず物量で攻めると決断した。秩序に狂った軍隊は鉛玉を喰らっても留まる事を知らず、刃の一閃にも怯まぬ。切り捨てられた物体は操り人形じみて――よう蟻んこ久しぶりだな。そしてさようならだ。
 虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)の一言で『第零の蟻』が停止する。集団が一気に後退し『現れた存在』を観察する。クリスタライザーの輝きが数倍に膨れ上がり――あれだ。何だって。あれの中身だ。中身の映せば『プロジェクト・マガツ』の第一段階は完成する。我等がマイナス四なのだ。
 好機だ。懐に飛び込んだ毒島が複数体の『蟻』を撫でるように両断する。一体でも減らせば後が楽に成るのだ。
 恍惚状態とも称せる『第零の蟻』は成功の為の鍵を覗き続ける。除かれた個体の死骸すらも歓びに塗れて在るようだ。何とも無気味な現状に『第四の蜘蛛』が語り掛ける――久しいな『第零の蟻』いや〓〓〓〓〓〓――。『第四の蜘蛛』たる我“等”に汝如きが歯向かおうと?
 最大限展開された『内臓無限紡績兵装』が投網を形成して歓喜する群れへと使用される。蜘蛛の巣が如き大罠は『第零の蟻』全体を捕縛すると同時に感応を垂らす――蟻の踊り食いとは少々……その程度では、我の腹は満たされぬ。既にここは我の狩場、心せよ。生きたくなければかかってこい。
 マイナス四への階段は果たして上りか下りか解せぬ。されど判断可能な事柄は『邪悪』を滅ぼす猟兵の心だ。網目を早業で潜り抜けた剣は再び。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

山技・勝安
【残像】をチラつかせながらの千鳥の歩法。目を閉じて(いるように見える)千鳥足のステップで舞うように、踊るように、否、否否、ただの酔っぱらいが何故だか避ける。
「どうです、蟻さんも飲みませんかぁ?」
たたらを踏んで、時に跳ぶ。伏す。座す。寝る。手を取りターンし、去り際にちゅっ、とバードキス。
抜き身の刀を右に左に振りながら、切りもせず受けずもせずの酔いどれ剣法。
「邪神様とお話しするなら、ねぇ? 蟻さんも、お酒を挟んだ方がずっとずっと、話も弾むと思いますよぅ?」

ところで、私のマイナスって何でしょう。
いつも酔ってなくて、生真面目で、信心深い私?
それも良いかもしれませんね❤️ うふふふっ❤️



真っ赤な面の山技・勝安(酔いどれ剣客おねーさん・f01447)が恍惚に満ちた第零の蟻へと歩みを進める。進めるよりも三歩二歩と揺れるような接近と描写すべきか。瞳を閉ざした酔っ払いはふらりふらりと剣を構える。妙なのが現れたと一匹二匹と正気に戻る個体ども――ぐるん。異様な鉤爪が振るわれたがお姉さんは止まらない。おっとっと。地面を踏んで時に跳ね、伏せて座って寝て回る。啄むような軽い接吻を挟んで魅了する――どうです、蟻さんも飲みませんかぁ?
 されど大群で一の零は揺らがない。数匹目眩を感じて倒れかけたが残ったもので『補う』決まり。物量でアルコール演技(塗れ)を抑え込む。剣技を披露する前に彼女を退ければ第零の勝利だ。否。一時的な優勢だ――邪神様とお話しするなら、ねぇ? 蟻さんも、お酒を挟んだ方がずっとずっと、話も弾むと思いますよぅ?
 されど第零は飲まない。呑まれない。
 ――ところで、私のマイナスって何でしょう。いつも酔ってなくて、生真面目で、信心深い私? それも良いかもしれませんね❤️
 雪崩れる群れから逃れる酩酊、眩暈のように思いを吊るす。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

毒島・仁郎
・やーれやれ、まさに蟻んこといったところか……中々数が減らねぇと来たもんだ。こう、「面」でバッシンとやれるヒッサツワザでも考えておくべきかね。

・ま、ないものねだりしても仕方がねぇ。ここはきっちり前線に出るか。怪我は覚悟だが無駄な怪我はしねぇ。【残像】を用いて蟻んこ共を攪乱しながら…まあ欲を言えば同士討ち狙いでもあるが…【2回攻撃】で削っていこう。残像使って戦うなんてどっかのアニメでもあったな。

・俺のマイナス? 人間は限られた命を削り(マイナス)しながら生きてんだ、俺も例外じゃねぇ。反転したそれを覗くなら、命と引き換えにした何かがあるだけさ。等価交換なんざ望むべくもねぇけどな。



「やーれやれ、まさに蟻んこといったところか」
 恍惚からの復帰は予想以上に早かったがそれでも殲滅するのは容易い。思う以上に消耗した『第零の蟻』は毒島・仁郎(孤狼・f10077)の姿を認識して隊列を変える。一匹一匹の感情――此の場合は意思と説くべきか――を纏めて『意志』と見做す。真の神に憑り粘着(つ)かれた群れはプロジェクト・マガツ達成の為に鉤爪を向ける。
「中々数が減らねぇと来たもんだ。こう「面」でバッシンとやれるヒッサツワザでも考えておくべきかね」
 最前列の蟻が動く前に覚悟を決めた。毒島は鋭い目付きで刃を構え、するりと邪神の操り人形を両断。続けて向かう蟻の攻撃は彼の残像を抉る。もはや一閃は二の輝きで誰にも止められない主人公の叫びだ。
「人間は限られた命を削り(マイナス)しながら生きてんだ、俺も例外じゃねぇ」
 反転したそれを覗くなら、命と引き換えにした何かがあるだけ――等価交換を望まない『人間』の斬撃はクリスタライザーを取り返した。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『『クリスタライザーの守護者』夢野・那珂』

POW   :    IN THE DREAM
全身を【非実体 】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    SARIEL EYE's
【クラゲ状の触手 】から【高圧電流と神経毒】を放ち、【毒と感電】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    WELCOME TO DREAM WORLD
小さな【銀の鍵 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【ドリームワールド】で、いつでも外に出られる。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は吾唐木・貫二です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ころころと転がる卵型の宝石は持ち主の美貌へと辿り着いた。盗まれた鏡は女の姿を映し夢の世界を顕現させる。されど『それ』は一瞬の出来事で誰にも認識できないだろう――ああ。猟兵さん。猟兵さん。また。遇ったのね。私の宝石は貴女や貴方にあげるから。マイナスの輪郭をちょうだいな――ふわりと嗤う。
虻須・志郎
俺らの輪郭だと? 相変わらずふざけた女だ
とっとと帰りやがれ、テメェが居た骸の海へ

コ・ファルシオンを展開、敵への急降下爆撃を繰り返し、仲間の攻撃を援護する
物理的なダメージを仲間に任せ、敵の目的の根幹を探る
ドリームワールド中を確認するが強く意思を持たねばなるまい
ヴァンプ・シュワルグ――電子タバコ状血液パックで正気を保ち
マッドネスとインセインで解析し続ける

自身は今回招待を“受ける”
そう“蜘蛛”が欲しているのだ
これ以上言う事を聞かないのは“ヤバい気がする”

出るも壊すも自在なんだろう、その偽物の世界とやらは
だったら乗り込んでやる。国盗りだ
混沌だろうと深淵だろうと好きにはさせねえよ
適度に覗いてバックレるわ



端末起動――奴等の奥底を。クリスタライザーの戸口を。第零の蟻が望んだ『成立』を覗き込む為に正気の維持を『成す』べきだ。電子タバコ。即ち血液を霧状にして吸引する為のデバイス。ヴァンプ・シュワルグを使用すれば数分は可能だろう――俺らの輪郭だと? 相変わらずふざけた女だ。とっとと帰りやがれ――骸の海を視認するに等しい銀の鍵の『受け入れ』は果たして如何なる結果を孕むのだろうか。
 虻須が宿す第四が。蜘蛛の気分がノッたのか。守護者の誘いは容易く呑み込まれた。ドリームワールドの階段はおそらく七十の降りで、きっと『感受』した存在を抱擁する。浅い部分で漂うのはマイナスの残滓。輪郭すらも判らない『もの』が彼等を招き入れた。更なる階段は七百の下。深部への足踏みは疲弊感を忘却させ――遂に森が広がった。鏡の森が拡がった。プロジェクト・マガツの一段階。
 貴様の異形(マイナス)が視得る。
 ――再び。現実。柔らかい視線を投げる守護者だったが虻須は『それ』に抗った。今までに崩れた『正気』を意思で固定したのだ。考えて考えて考え抜けば総ては赤子のような既知と堕す。戦闘に特化した小型の機動端末が『爆撃』に奔る。
 夢野・那珂の夢の中は『第四の蜘蛛』に知『貪』り尽くされたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

毒島・仁郎
・まぁた嬢ちゃんかい……邪神に出来るかどうかは知らんが、いい加減成仏した方がいいぜ? 

・言ったはずだ、人は…少なくとも俺は常にマイナスの中にいる。等価交換ですらねぇ。何かを10失って1を拾うだけの生き方だってな。振りかえれば骸の池くらいはあるだろうさ。

・さあおしゃべりはここまで。成仏できねぇんなら現実(ここ)に来たくなくなるまで屠るだけだ。ああ、嬢ちゃんに今俺は何人に見える? 俺の姿や攻撃は「残像」かもしれないしそうでないかもしれないな。

【侠靭防壁】俺の周りに仲間はいるか? いるんだったら俺を盾にでも壁にでも使え。人の埒内にいた頃から誰かの壁になるのは慣れてるからな。トドメは任せたぜ。



――困った。困ったわ。蜘蛛(マイナス四)が視えないなんて。蜘蛛(マイナス四)が失敗するなんて。ええ。ええ。クリスタライザーの意思ならば仕方のない事。ああ。其処の猟兵さん。確か。二度とこっちに戻ってくんじゃねぇぞ? 無理を言わないで。
 ドリームワールドへの銀を胸に収める守護者は毒島の姿を視認する。懐かしき骸の海からの帰還は『相応しい』存在へ渡す運命だと思い込んだ。眼前の『突っ撥ねた』男が魅力的にでも映ったのだろう。過去の痛みすらも死んだのだ。
「まぁた嬢ちゃんかい……邪神に出来るかどうかは知らんが、いい加減成仏した方がいいぜ? 二度とこっちに戻ってくんじゃねぇぞ。何度言えば気が済むんだぃ」
 佛の貌は三度だが男の殺意は無限で在る。短刀(ドス)を構えた毒島は残像と共に急接近――数本の海月じみた触手を切断した。守護者は麻痺を齎す切れ端を視てくすりと笑って楽しそうに『再生』を始める。遅延よりも即効を求めた非現実のヌメリがじんわりと他猟兵へと伸びて往く。
 されど海月の夢産物は屈強なる精神に阻まれた。任侠の極意とは体を張る『壁』と教えてやろう。男の背中は頼もしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

坂上・半
なんだあれ
わからんしわかる必要もないか
斬ろう

認識と同時に【縮地】で距離を詰めて斬る
【呪詛耐性】【オーラ防御】【第六感】【見切り】【残像】の心得は忘れずに、理解より早く視界に入れると同時に斬る
何かする前に【カウンター】で斬る

斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る
沈黙するまで斬って斬って斬り続ける



なんだあれ――坂上・半(羅刹の妖剣士・f06254)が内心呟いた。卵型のクリスタライザーを視た感想か。守護者の語りを聞いた頷きか。海月の麻痺が揺蕩う『宙』を覗き込んだ結果か。貴様(マイナス)の気に『触れた』夢中か――わからんしわかる必要もないか――彼の内側に潜む狂気。妖刀の声が『此れ』を嘲笑う。対象は理解する価値も無い。対象は血と肉で出来た斬る為の袋だ。道理も摂理も踏み越える貌に『邪悪』など映らない。鏡の奥底など映らない――斬ろう。
 肉壁に阻まれた触手が視認出来る。肉壁の向こう側に存在する対象が触れるように『斬』れる。確信した羅刹は縮地。遠方の肉の塊をトマトの如く両断する。不意の斬撃に怯んだ守護者は卵型(クリスタライザー)だけは守ろうと必死に背で隠す。粘液とも呼べる赤色が呪詛を孕んで飛び散った。されど耐性。防御に見切り。第六感の重ね掛け。もはや羅刹を止められる夢は無いのだろう。
 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る――沈黙するには早いだろうが。

成功 🔵​🔵​🔴​

坂上・半
真の姿を解放
雷光を纏う
【妖剣開放】

足りない足りない斬り足りない
まだ動くのならまだ斬ろう
【呪詛耐性】が呪詛を弾き妖刀には【呪詛】と【殺気】が上乗せされる
斬れ斬れ斬れ斬れ

――何のため?

おぜぜのためだよ

口元に笑みを浮かべてひたすらに斬ろう
なぁ、隠すのなら大事なものなのだろう?

――だから斬ろう

【第六感】と【見切り】と【オーラ防御】はパッシヴ



「ああ。痛い。痛い。酷い猟兵さん」
 羅刹『は』斬る――足りない。足りない足りない。
 海月の戯言など知った事か。守護者の在り方など知った事か。マイナスなど知った事か。坂上は妖刀、自らの力を解放する。地に。天に。己に。敵に。齎す狂気の雷光は遍く『敵』を斬り捨てるに違いない。奴が動く。沈黙しない。ならば此れを続けるだけだ。斬る。斬る斬る斬る斬る――何のため? おぜぜのためだよ。
 怨念纏った羅刹が駆ける。視認し難い速度に達し、守護者の面を破壊する。衝撃波に晒された女体は容易く地を離れ、一時的だが天に墜ちる。見逃す好きなど在るものか。笑みを浮かべた真の鬼が隠した『宝』を睨める――だから斬ろう。
 怪物の放出した呪詛を呑み込み、刀は新たなる『もの』を増幅させる。どろりと黒い殺気の所業はクリスタライザーの守護者に興味の感情を与えるだろう。眼前の存在は『マイナス』だ。卵型がどろどろを吸引する。
 斬れ。斬るのだ。対象の体液は美味い。

成功 🔵​🔵​🔴​

神山・楼炎
ロイド(f01586)とクラト(f00868)一緒に。
「そんな姿をしてても、オブビリオンはオブビリオンだ。過去のモノは過去に消えてもらおう」
私は前衛で戦おう、【魔竜ジルニトラ】を手にし【鎧無視攻撃】と【衝撃波】を【2回攻撃】で息を吐かせぬ様に攻撃をする。
「悪いが、今回は一人じゃないから……お前の攻撃は恐れるに足りない!」
IN THE DREAMを使われたら、ロイドに任せて距離を取る。
『魔剣フェンリル』に持ち変え、『属性攻撃』で炎を赤から青にして凍らせる炎で凍らせダメージを蓄積させておく。
「我が一族のしぶとさをその身で、その目で……知れ!」
【トリニティ・エンハンス】使い攻撃する手を緩めない。


ロイド・テスタメント
クラト(f00868)さんと楼炎(f01748)さんと共に。
「良いでしょう。つまり、オブビリオンの動きに制限をさせれば良いのですね」
私は支援致します。
『咎力封じ』を発動させ、夢野・那珂の動きを制限させれば良し、ユーベルコードを封じればなお良しです。
【Blau Kreuz】を使い【戦闘知識】と【罠使い】で鋼糸を張って、『SARIEL EYE's』の触手を防ぎます。
「罠は俺の得意分野でな!」
 罠で防ぎれなかったら、【武器受け】して土産代わりに【呪詛】も付けてやります。
「こい、全ての攻撃は防いでやろう」
動けないなら、拷問具(鋼鉄の処女)に閉じ込めるか上から落として潰します。
※戦闘、通常の口調に注意を


クラト・ディールア
ロイド(f01586)さんと楼炎(f01748)さんと共に。
「心強いです。必ず討伐をしましょう!」
【翼竜の槍】で【槍投げ】して【串刺し】にします。
気が逸れたり、槍の攻撃から身を守った瞬間に直ぐに接近します。
「近距離のコレは、貴女の命を喰らう感覚はーーさぞ美味しいでしょうね」
【黎明・龍牙刀】に持ち変え、【弐式・龍牙開眼】で攻撃して【生命力吸収】と【呪詛】を付与させます。
攻撃や行動は【第六感】で察知。
「さぁ、痛む体を捨てて楽にさせてあげます」
【殺気】を放ち動きを一瞬でも止めて【2回攻撃】をする。
「さようなら……過去……」
最後まで全力で攻撃をします。



夢は必ず覚めるものだ。悪魔でも天使でも神々でも想像で創造された彼等に永久の安寧など存在しない。如何なる輪郭でも過去は過去で在り、朽ち果てるべき事柄だと神山・楼炎(蒼銀の堕人狼・f01748)は一人で呟いた。前線。守護者の目の前に突撃する人狼は無謀ではなく、頼もしい味方との連携が目的。
「良いでしょう。つまり、オブビリオンの動きに制限をさせれば良いのですね」
 ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)の掲げた十字架から無数の鋼糸が放出され、麻痺毒を注入する海月触手を封じ込めた。腹立たしいのは猟兵の包囲戦術だと守護者が漏らす。厭な予感を覚えた彼女は再度、夢の中へと潜り込み『非実体』へと自らを変えた。されど無敵は不動を意味し、猟兵達に準備させる機会を作る。
 気が緩んだのか。集中力が切れたのか。夢の世界に飽きたのか。海月は人型を現に戻す。隙は見逃さないとクラト・ディールア(黎明の黒龍・f00868)の強烈な投擲がド真ん中。腸を穿つように突き刺さった。翼竜の槍が『やってやった』と勝利を確信する。守護者の貌に恐怖が視えたが無意味だ。黒き龍は解放され、牙『刀』が振るわれる――さぁ、痛む体を捨てて楽にさせてあげます。
 魔の剣が龍の一撃と共に加えられる。複数の属性を纏った狼(一族)の雄叫び。怯んでしまった女性(過去)に成せる術は無い。第一、守護者の使命は渡す事だ。超越性を含んだ相手に拒絶され、攻撃されたならば如何しようもない。
 ぎぃぃぃぃぃ。過去への挨拶は済まされた。さようなら、だ。龍の囁くような声はおそらく拷問具を見ての事だろう。美しい化け物には無限の痛みが悦ばしい――俺が行う処刑は過去に対する尻拭いだ――殺す為に作られた在り方。虐殺を生き延びた故の在り方が泣き叫ぶ女を抱擁する。
 人狼に咬み殺され。黒き龍に生命を啜られ。暗殺者に包まれ。猟兵に否定されたクリスタライザー。夢野・那珂は卵型の宝物と一緒に、鋼鉄の処女と一体化した。どろりと滴る透明な体液は融けた海月の一部だろうか。階段の先に在るマイナスは『誰』にも見つけられない。
「そんな姿をしてても、オブビリオンはオブビリオンだ。そんな声を発してもオブビリオンはオブビリオンだ。過去の骸は海に還るべきだろう」
 静けさを取り戻した現実が歓喜の叫びを垂れ流す。勿論、実際にそんな事は在り得ない。殺戮された怪物が駄々をこねる音に違いない
「仕事は終わりました。確か空中庭園での休暇でしたね。あとでコーヒーでも淹れましょうか」
 全てを無に帰すのは困難な道だが、此度一個は殺して終えた。執事の貌に戻ったロイドが皆に声を掛ける。
「喜んで迎えましょう。送り出しは終わりましたので」
 マイナスはプラスに駆逐された。クラトの言葉が真に倒した事を再確認させる。狂気を拭う際は緩やかに。此れを考えなければ好いのだ。神山が誇りを示したように、人間の誇りを曲げねば問題ないのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『空中庭園』

POW   :    散策する

SPD   :    観察する

WIZ   :    景色を見る

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「マイナスを覗いた猟兵もプラスを守った猟兵も空中では皆安心だ」
 ロバートがアイスクリームを舐りながら猟兵達に感謝を伝える。
「さて。此処からの景色は勿論最高だが、貴様等の好きなように動くべきだ。ああ。私は其処等で読書する故、適当な時に声を掛け給え」
 ぺらりと捲れる書物が、心地良い風を連想させて。
虻須・志郎
WIZ
安心出来るかよ、事故・入院の恐れがあるんだぞ……
しかも保険適用外、と。

なあ先生よ、読書中悪いが先生は邪神をどう視てるんだ?
時折あっち側の気配っつーか、まあ俺もだけど、
同種の何かを感じる事もある。
あ、俺ビールね。たまには昼間から飲んでもいいでしょうが。

クリスタライザー、だっけか。
これもさ、誰が何の為に作ったんだ?
まあ視たけどよ。大体は合っていたな。

俺と同種はあと六つか。
あの時棺は七つあったんだから。
蟻んこは元より量産型さ。
その性質を真似して改造されたのが俺。
故に零番、コードネームが計画名に。

ここから見る景色はさっきの中より綺麗だな。
綺麗だが……やはり何か物足りない。
微睡むには足りぬか、な。



「なあ先生よ、読書中悪いが先生は邪神をどう視てるんだ?」
 グリモア猟兵の言葉を聞いた虻須は額を濡らす汗を拭い、狂気祓いこそが最も『難しい』事を改めて確認する。休暇休日でも常に彼等は触手を伸ばし、心身の奥底へと深淵を染み込ませる。事故や入院のおそれを孕む脳味噌はもしかしたら自らの闇かもしれない。しかも保険適応外だ――さて。次の一言でロバートは黙るに違いない。
「時折あっち側の気配っつーか、まあ俺もだけど、同種の何かを感じる事もある」
 マイナスを恐れよ、されど恐れるな。貴様自身の力に振り回されるな――囁くように呟くと本を閉ざして手記を開く。ことり。先程頼んだビールが置かれた。臓物と精神を潤す琥珀色の炭酸が、疲れた世界を癒して嗤う。否。笑う。
「クリスタライザー、だっけか。これもさ、誰が何の為に作ったんだ? まあ視たけどよ。大体は合っていたな」
 私は覗き込んでいない。似た性質のものは解せる――ドリームワールドに存在するマイナスの己。果たして此れは真に自身の鏡なのか。多重人格者の如く違う『性質』なのか。疑問は尽きないが『邪神』の持ち物。厄介を招くのは絶対だ。
「俺と同種はあと六つか。あの時棺は七つあったんだから。蟻んこは元より量産型さ。その性質を真似して改造されたのが俺。故に零番、コードネームが計画名」
 貴様が四か。縁起が悪いのか。縁起が良いのか。好いのだ。何故かって。狂気を撒き散らす神の類には『死』のプラス側が相応しい。此処からの景色は綺麗だ。卵型の中。階段の先よりも美しい。されど。
 ――微睡むには足りぬか、な。

成功 🔵​🔵​🔴​

毒島・仁郎
【POW】

・空中散歩、か。そう言えばあいつ(フレンド欄参照)はス空の踊り子だったっけか……あいつが戦う時の景色の一端は見れるかな?

・さてロバート翁、あんたと仕事をしたのはこれで二回目か。
いや、特に含みはねぇよ。単に今回、猟兵は何を失って何を得たのかな、と。
命と正気を糧にただ一時の平穏、勝利の味を得た…そんなところか。真実の一端は俺には見えない……いずれは見えるかもしれないがな。それまでは目の前に現れたバカ邪神の手先を叩いていくさ。さて、とりあえずの平穏と勝利に乾杯といこうじゃないか。翁は日本酒は好きかい?



「空中散歩、か」
 庭園を歩く毒島はいとおしい『あいつ』が空を舞う『姿』を想いながら景色を眺める。同じものを視て在る感覚は温かな気持ちを芽生えさせ、新しい仕事への気力に繋がる筈だ。冷えた外気を中和する、赤紫と金に違いない。
「さてロバート翁、あんたと仕事をしたのはこれで二回目か」
 其処等のベンチに腰掛けたロバートが書物を閉ざす。毒島の顔を見て頷き、足を運ぼうと隣へ行った。
「特に含みはねぇよ。単に今回、猟兵は何を失って何を得たのかな、と」
 命と正気を糧にただ一時の平穏、勝利の味を得た――彼が呟くと爺は笑った。勝利の味を知るには敗北の味を悦と見做すべきだ。正気を維持する事も必要不可欠だが、時には投げ棄てる覚悟も重要だ。駆逐の手段は多い方が好ましい。
「真実の一端は俺には見えない……いずれは見えるかもしれないがな。それまでは目の前に現れたバカ邪神の手先を叩いていくさ」
 見る。覗き込む結果は『自ら』が必須だと思ったが故に――平穏と勝利に乾杯といこうじゃないか。翁は日本酒は好きかい?
「正直に言おう。酒は嫌いだ」

成功 🔵​🔵​🔴​

山技・勝安
「うふふふっ♥ さぁ、飲みましょう、飲みましょう。何はなくとも飲みましょう♥」
 増やした瓢徳利に日本酒やらビールやら蜂蜜酒やらをそれぞれ湛えて皆々様に振る舞いながら、私もたっぷり飲みましょう。
 ロバート先生も、ささっ、どうぞご一献♥ お好みのお酒はありますか? 要らないなら私が飲みますグビグビ。

「マイナスの私。うふふっ、酔っぱらいには難しいお話ですね。
 要は……誰かをモチーフにして、コピーされただけの、オブリビオン。そういうものでは、ないのです?」
 厄介事は笑い飛ばす、それが笑い上戸の生き様だ。
「そんなことより、クリスタライザーって辛口のお酒みたいな名前ですね。飲めませんかね? うふふふっ♥」



「うふふふっ♥ さぁ、飲みましょう、飲みましょう。何はなくとも飲みましょう♥」
 水を得た魚。酒を得た山技は兎に角兎も角、止も知れず、瓢徳利とくりとアルコール。日本酒麦酒に蜂蜜酒。琥珀も黄金も炭酸も踊るように注がれる。たっぷりと胃袋へ這入り込む熱が空も地も融かして笑わせる。
 渡されたのは黄金色の輝きだろうか。微笑みも浮かべず額を拭い、卓上に置き去るグリモア爺さん。先程の言葉は本当らしく酒は嫌い。苦手なようだ。臭いだけで『ク』る感覚。ならば仕方がないだろう。ぐびぐび。ぐびぐび。剣は舞う。
「マイナスの私。うふふっ、酔っぱらいには難しいお話ですね」
 要は……誰かをモチーフにして、コピーされただけ――猟兵を模倣して作られたマイナス(オブビリオン)だろう。疑問を楽し気に口遊む笑い上戸の生き様は良くも悪くも『厄介事』を吹き飛ばす。
「そんなことより、クリスタライザーって辛口のお酒みたいな名前ですね。飲めませんかね? うふふふっ♥」
 意外とあっさりとした、溶『消』ける酒に違いない。

成功 🔵​🔵​🔴​

坂上・半
狂気祓いねぇ

なんかあったって自覚はねーんだけどまぁ、受けとくわ
それよりもおぜぜ弾んでくれる方が俺に撮っちゃ嬉しーんだけど

んー、一応角はコスプレ? とかで誤魔化せるけど俺の年齢だとあんま一人で出歩いてたらまずいんだろ? ここではよ
おとなしく保護者さんのいるここで景色眺めてるわ

しっかし灰色が多いね、どうも
これはこれで面白いけどよ



狂気祓いねぇ――羅刹の生き残りで在る彼も此処では一人の少年だ。保護者と一緒に景色を眺め、角を隠すのが利口だろう。UDCアースでも猟兵は『普通の人間』だと認識されるが、違和感を覚える存在も居るのだろう。兎角。坂上は『それ』を受けた。
 おぜぜが弾むならば自覚の有無など関係なく、嬉しいちゃりんの跳ねる音――ぐるりと見たならば灰色塗れだ。誰かの面は真っ赤だが、世界は如何に映るのだろう。狂気も正気も『斬る』対象は平等に錆だ。これはこれで面白い。クリスタライザーの卵型も。第零の蟻の軍勢も。纏めて束ねてするりと曇る。
 ああ。鍛えるだけだ。お高い『もの』を得続ける為に『斬る』道を走り抜けるのみ。空、駆けるカラスがかぁかぁ笑う。庭園は中間地点なのだ――俺は常に『其処』だ。だからこそ――妖刀が囁く。鬼を切れ。鬼を斬れ。鬼(奴等)を――変わらない。少年は無言で呑み込んだ。否。

【当たり前】なのだ――おぜぜのために。

成功 🔵​🔵​🔴​

アト・タウィル
狂気を祓う、その一時の手伝いになれば
いつもは狂気を伝えるフルートを手に、ふらりと寄ってみました

私は今回の戦いに参加していません
では何ができますか?と考えてみますと、普段の日常の延長を届けることかなと

さて、皆さん
本日はお疲れ様でした
今日の出来事を話して聞かせてください
狂気を吐き出し、日常へ帰るために
……なんて、これは本来ロバートさんの役目ですね、と微笑みながら



狂気を祓う為に現れたフルートの音色。ある種の冒涜を招くアト・タウィル(廃墟に響く音・f00114)は門を叩くように足を運んだ。狂気を伝える事で正気を保てるならば堂々と演奏すべきだ。世界が過去の暴力に蝕まれる。ならば未来を繋げる為に日常を――私は今回の戦いに参加していません。では何ができますか?
 癒しの流れで場を満たす事だ。本来、グリモア猟兵として集めたロバートの代わりに『話』始めよう。翁曰く、枯れた花よりは綺麗だろう。
 本日はお疲れさまでした――平穏を覗き込む瞳に宿ったのは一時の維持に違いない。もし、誰かが彼女の楕円を……考える必要はない。必要なのは空中庭園で得られる偽りの浮遊感だ。ぐるりぐるりと巻き付かれた、現実からのカラフルを受け入れるのみ。

 マイナスはプラスに相殺され、残されたのは貴様等だ。
 きっと奴等はふらりと貌を晒すだろう。
 揺れるフルートの歪(音色)が如く。

 アリスは底無しにまっさかさま。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月19日


挿絵イラスト