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流行りの邪神召喚術

#UDCアース

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#UDCアース


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 それは日本の、何の変哲もない小さな町でのこと。仲が良いのだろうか、可愛らしいお揃いの鳥キーホルダーを付けた女子高生が三人。巷で流行しているファッションや占いなどに興味があるのか、その手の雑誌をもって帰宅していた。そんな三人に声を掛ける男が一人。彼は三人に言った。
「今は流行りの恋占いがあるんだ。やってみて、効果があったら宣伝してくれるって約束してくれたら教えるよ」
 彼女たちは、何故か男を不審に思えなかった。男の言う占いのやり方を聞いて、それを実践しようと思ってしまった。不意に風が吹き、彼女らを包む。ぶるりと震える三人は足早にその場を去った。恐ろし気な影が揺らいだ気がした。

「流行ねぇ……そういうのに敏感なボクが言うのもあれだけど、あんまり流され続けるのも良くないよねぇ」
 蒼白のグリモアを手の中で弄びながら呟くのは、グリモア猟兵ステラ・ハシュマール。彼女は今回予知した内容に思うところがあるのか、少し目を細めて呟いていた。
「まあいいか……何にしても、この流行……止めないとね」
 そう言って彼女は事件の全容を話し始めた。場所はUDCアース世界の現代日本、その小さく平凡な町。そこである恋占いが女子高生を中心に爆発的に流行しているそうだが、実はこの恋占いはある存在を完全復活させるための儀式だそうだ。その存在が何なのかまでは解らなかったが、放っておけば間違いなく大惨事を引き起こすと予兆に出ていた。
「それを防ぐためにも、まずはこの流行を止めないとね。止める方法は各々に任せるよ。力ずくで止めに行ってもいいし、上がっている情報を元に行われた場所に行くも良し、ネットを使って情報元を探るのも良い」
 そう説明していると、ハシュマールの背景が現代日本のものになって来た。時間のようだ。
「ある程度潰せたら、多分妨害が来ると思う。でもそれは向こうが焦って来たという証拠。返り討ちにしてやってね。それじゃあ、皆よろしく頼んだよ!」
 そう言って、テレポートを現代日本へとつなげるのであった。


しじる
 年越ししながら第六猟兵をやりたい。そんなこと考えている【しじる】でございます。
 初めましての方は初めまして、そうでない方はこんにちはです。今回のシナリオは流行に乗った召喚術を止めろと言うものです。かく言う私はとても流行に鈍いのですが。はい、どうでもいいですね。
 今回のシナリオはハイスピード返信で行こうと思います。12月31日から1月1日の間は常時リプレイ執筆可能ですので、ドシドシ送ってきてくださいませ。
 それでは皆さまのカッコイイプレイング、お待ちしております!
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第1章 冒険 『危険な流行』

POW   :    儀式等を行おうとしている人々を力尽くで止める

SPD   :    過去に儀式等が行われた場所へと赴き情報を調べる

WIZ   :    聞き込みやインターネット検索により流行の発生源を探る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

高野・エドワード
恋占いかぁ…年頃の女の子ってそういうの好きだよね。かく言う僕も嫌いじゃないよ。

さて、まずはその町で女子高生に聞き込み調査だね。
流行とかに詳しそうで、ノリが良さそうなイケイケ?な女子高生のグループをターゲットにするよ。

【コミュ力】を生かして「やぁ、暇なら一緒にお茶しないかい?」的なことを言ってさり気なく接触。
カフェかどこかで最初は軽い世間話を交えて、ある程度お喋りできたら噂の恋占いについて【情報収集】だ。

詳しい内容を聞いた上で、
「あれ?僕は都心のほうから来たんだ。その占いもちょっとだけ知ってるけど、僕が知ってる内容とは少し違ってるなぁ…」
的なことを言って恋占いのやり方を別のものにすり替えたいな。



「恋占いかぁ…年頃の女の子ってそういうの好きだよね。かく言う僕も嫌いじゃないよ」
 一人、空を見上げて呟くのは猟兵の【高野・エドワード】だ。思うところがあるのか
それともただ同じ趣味だからは解らないが。それは置いておき、高野はイケイケそうな女子高生を探していた。そういう子たちなら占いなど、最近の流行に強いと思ったからだ。
 そうやって探してる途中、ビンゴ、丁度それっぽい女子高校生の集団を見つけることに成功した。
「やぁ、暇なら一緒にお茶しないかい?」
 高野のコミュ力の高さもあってか、女子高校生たちは嬉々として一緒に喫茶店へ入っていく。それからはもう口が軽いこと軽いこと。恋の占いについて聞いてみれば聞いてないことまで含めてベラベラと話してくれた。その中でも耳を引いた情報が一つ。
「そう言えば美香たちが最近この恋占いで行方不明になったとか…ほら、××小学校の裏山で」
「へぇ?…あ、そうそう僕は都心のほうから来たんだ。その占いもちょっとだけ知ってるけど、僕が知ってる内容とは少し違ってるなぁ…」
 アフターケアもばっちり。ちゃっかり偽の占いを本物の占いにすり替えながら、高野はその場を去った。小学校の裏山…実に大きな情報が手に入ったようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルサリィ・ネキオマンテイア
色恋沙汰に熱狂するのは、いつの世も人の性なのでしょうかね?
占いなんて未確定で不明瞭なものに、わざわざ一喜一憂するのは愚かしいとは思いますが、その愚かさもまた愛おしいものですね

行動指針 WIZ
恋占い・流行しているという現状から察するに、女子学生を主なターゲットでしょう
小さな町である以上、学校も限られており、学生が通う通学路も絞られるかと思われます

流行なんてものは、流行(はやり)廃りがあるものですし
占いよりも目新しく、理解しやすいジンクスがあれば自然淘汰されるものです
例えば、ファッション雑誌に載っているような口紅やらアクセサリーで、意中の彼の気を引いてみよう、とかでしょうかね?



色恋沙汰に熱狂するのは、いつの世も人の性なのでしょうか。そんな疑問を抱きながらも、その色恋沙汰を別の流行に流すべく、ファッション雑誌や化粧品を手に、通学路に立つのは【ルサリィ・ネキオマンテイア】だ。
 女子高校生、いや女学生を狙うと言う事は、考えるならば通学路が妖しいと言う事。そう考えたネキオマンテイアは、その通学路で張り込むことにしたのだ。流行には流行り廃りがある。目新しいもので流行を別ベクトルに反らしつつ、情報の収集に励む。それは上手く功をそうした。
「そう言えば、××小学校の周りで、ペットがいなくなるって話が最近増えたよね~?」
 ペット、すなわち犬や猫、あるいは小動物。それらの生き血は邪神の儀式には欠かせない。とすれば、その小学校の周辺は怪しい匂いが漂っているということ。
「そうですかー、いやはや怖いですね……」
 頭に記憶する確かな情報、他の猟兵たちと情報交換するため、ネキオマンテイアはその場を足早に去るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ノエル・スカーレット
WIZ:聞き込みやインターネット検索により流行の発生源を探る

女子高生は流行りものが好きですからね~。
その習性を利用しての召喚術ですか、敵さんも頭がいいですね。
こういう事例が都市伝説として残ったりするんでしょね。

この手の聞き込みは都市伝説発生器のFriend of a Friendが面倒なんですよね~。友達の友達から聞いたとかいう情報源が多そうで嫌ですね~。

愚痴を言いながら地道に聞き込みをしながらインターネットの情報と照らし合わせ流行の発生源を探る。

サイレントチェイサーで儀式を行いそうな女子高生を追わせて、儀式が行われた地点なども把握しておく。



携帯型デバイスでインターネットの話題と、女子高校生の話の相違を纏めながらあちらこちらと移動していく【ノエル・スカーレット】。
「この手の聞き込みは都市伝説発生器のFriend of a Friendが面倒なんですよね~。友達の友達から聞いたとかいう情報源が多そうで嫌ですね~。」
 そんな愚痴を言いながらも彼女は次々に聞き込みしながらインターネットとの違いを照らし合わせていく。そのおかげか流行の発生元の場所を探し当てることに成功した。なんでも黒い服の男に、××小学校前の道で教えてもらったとの情報である。
 ネットでの書き込みもそれが一番多く、信憑性は十分である。早速その地区を調べるためにユーベルコード【サイレントチェイサー】を発動させる。
「……従順なる我が眷属‐サイレントチェイサー‐」
 静かに、それでいて自然に詠唱し、彼女の影から情報収集能力に優れた極小さな6匹の蝙蝠が召喚される。それらは正確に、噂元のある小学校へと向かっていく。その道中である。
 きゃはは、きゃははははは。小さな子供の笑い声だろうか?不安になるような不気味な声が聞こえ続ける。六感を共有しているからスカーレットにはわかるだろう。妙に空気が寒い。奇妙な血にも似た溝の臭いがする。瞬間世界が黑に染まる。
 何かに襲撃されたのだろうか、それ以降サイレントチェイサーからの連絡は途絶した。何か危険なものが、小学校に潜んでいる。

成功 🔵​🔵​🔴​

水瀬・和奏
判定:SPD+【情報収集】【コミュ力】【言いくるめ】

既に儀式が行われた場所に行ってみて、儀式の痕跡や使われた道具が残っていないか調べます

また、もし近くに人がいる場所であれば、その場所で最近何か変わったことがなかったか、何か変な物が落ちていなかったかなどの情報を聞き出すことも視野に入れて行動

得られた情報は逐一仲間に送って共有



皆が情報を探る一方、【水瀬・和奏】は既にかつて儀式が行われただろう小学校付近の裏山に来ていた。そこにたどり着くため、儀式を行ったと思われる人物に聞き込みを行い、持ち前のコミュ力でなんとか聞き出した場所であった。そこはエジプトに見られる絵文字を使った、血で描かれた十芒星の陣があり、その中央には犬と思われる動物の頭蓋骨が三つ並んでいた。なぜ思われるかというと、中途半端に肉が残っており、犬にも猫にも見えるのだ。そんな凄惨な現場には、何かが腐ったような、溝の様なニオイもしていた。明らかに普通じゃないこの儀式を、何故女子高校生たちは行ってしまったのか。
 取り敢えず仲間の猟兵たちに連絡を取り、現場の状況を知らせる水瀬。しかしスカーレットの情報から非常に身の危険を感じるようになる。その報告が聞えた瞬間。ぞわり、言いようのない悪寒が背を走る。ここに一人でいてはいけない。本能的に思った水瀬は、怪しいと思いながらもその場を一旦去った……。
 その場を去って行く水瀬、それを誰かが見ていたことは、彼女は知らない。

成功 🔵​🔵​🔴​

月守・咲凛
「あ、その占い知ってます。本当はちょっとやり方が違うみたいですよ」
占いの話をしている子を探して、儀式に重要なポイントを「本当はこう」って女性受けしそうな可愛い感じに置き換えた情報を女子高生に広めます。
ついでに『ただしいやりかた』をツイッターなどネットで拡散してみます。



【月守・咲凛】は占いの話をしている女子高校生を探しに繁華街まで来ていた。やはり繁華街は人が多く、帰り道による女子高校生も多いようだ。その内の一つのグループに、月守は目を付けた。
「あ、その占い知ってます。本当はちょっとやり方が違うみたいですよ」
「え、本当?じゃあ本当のやり方教えて!」
「いいですよ!」
 こうして彼女は地味に本当の術を、女の子らしいものにすり替えて教えて行った。これで本当の術が発動することはもうないだろう。
 さて肝心の情報だが、こんな情報を手に入れることができた。何でも××小学校の裏山では行方不明者が最近続出していることや、そこで占いのやり方を教えてもらったこと、教えた者が黒い服の男だったこと。そして興味深い情報が出た。
「そうそう最近下校したはずの小学校から、子供の笑い声が聞こえるんだって。あんまりにも不気味だから、何かの都市伝説じゃないかって噂されてるんだよ?」
 どうやら小学校はクロのようだ。間違いなく小学校に何かあるだろう。この情報を元に、月守は一旦他の猟兵たちと合流することにした。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『嘲笑う翼怪』

POW   :    組みつく怪腕
【羽毛に覆われた手足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    邪神の加護
【邪神の呪い】【喰らった子供の怨念】【夜の闇】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    断末魔模倣
【不気味に笑う口】から【最後に喰らった子供の悲鳴】を放ち、【恐怖と狂気】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


一旦小学校の裏山に集合した猟兵たち。本格的な探索が始まろうとしていたその時だった。
 きゃははははは、きゃはははははと声がする。不気味で癇に障る、小さな子供の声だ。それはだんだんと大きくなっていく。同時に、なにか腐ったような、溝のような腐敗臭が強くなる。思考がまとまらなくなり、苛立ちが増えていく。その時であった。
「まーま?」
 視界を埋め尽くす不気味な能面のような顔、それは血で汚れていて、濃厚な死の匂いが漂っていた。胴はカラスのようで、翼は鷲の様、しかしその声は無垢なる子供のよう。矛盾をかかえた不気味な生物の名は【嘲笑う翼怪】。邪神に従う主な眷属の一部で子供を喰らう。その声は喰らった子供のものを真似たものという。本体はその意味を理解していない。これがここにいると言う事は、ここがビンゴということ。ここに邪神に関係する何かがいる!
 そのためにも猟兵たちよ、食われた子供を弔い、外道なる眷属を無へと返せ!
ルサリィ・ネキオマンテイア
行動指針 WIZ 使用技能【鼓舞】【フェイント】【救援活動】【医術】

私は近接戦闘が苦手ですし、遠距離にてジャッジメント・クルセイドで攻撃を行います
相手の断末魔模倣に関しては、【フェイント】を使用しつつ回避行動を行い、恐怖と狂気を受けた場合は【鼓舞】にて回復を試みます
どなたか仲間がその状態に陥った場合は、【救援活動】にて戦闘の補助を行い、こちらも【鼓舞】にて回復を試みます

万が一、現場に、今までの行方不明者或いは偶然居合わせた学生がいた場合は、率先して【救援活動】を行い、怪我等があるようならば【医術】にて治療を行います



近接戦闘の苦手な【ルサリィ・ネキオマンテイア】はユーベルコード【ジャッジメント・クルセイド】にて遠距離から翼怪たちを攻撃していた。指先を向けられた翼怪に、天罰の光が降り注ぎ、その醜い肉体を浄化していく。その死に際に、かつて食われたろう子供の断末魔を響かせ、正気を抉って来るが、ネキオマンテイアは自身を鼓舞することでその狂気に耐えていた。
 もしかしたら生存者がいるかもしれない、その事を頭の隅に置きながら行動していた時だった。
「た、助けて…死にたくない…」
 子供の声が聞えた。救出活動の技能を持つ自分なら助けられるかもしれない。ネキオマンテイアは声のする方へ最速で向かった。邪魔する翼怪を蹴散らし、いざその場に向かうと何もない。だれもいないのだ。ここでネキオマンテイアは思い出す。思い出してしまった。意味は理解して無くとも、本能的にこうすれば相手を孤立させれると、翼怪たちは知っていた。そう、【子供の声】を【真似ることができる】から。
 孤立したネキオマンテイア目掛けて翼怪たちが一斉に襲い掛かった。それを振り払うことは出来たが、かなりの体力と正気を削られることになってしまった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

月守・咲凛
「ほ、ホラー系は少しだけ苦手……です……」
使用スキル【見切り2、残像9、零距離射撃2、なぎ払い7、鎧無視攻撃2、空中戦17、視力1、暗視1、2回攻撃3援護射撃2、一斉発射1、スナイパー1、範囲攻撃1】

相手の見た目に怯みつつとりあえず空中に逃げて射撃戦に移行、見切りや残像で回避しながらキャノン砲とライフルで地道に削って、隙を見てユーベルコード発動、コード・アクセラレーターで空中から武装ユニット全開放して全弾発射し、ミサイルの爆発を目隠しにして急接近、二刀流チェーンソーでなぎ払ってそのまま離脱します。



「ほ、ホラー系は少しだけ苦手……です……」
 そう言いながらも、自身の得意な空中戦へと持ち込むために浮遊し、翼怪たちを引き付けるのは【月守・咲凛】だ。幼い彼女は翼怪たちからすれば絶好の餌だろう。それが罠だとも思わずにホイホイついてくる。次に月守は翼怪へと振り向き、ユーベルコード【コード・アクセラレーター】を作動させた。
「武装ユニット全開放、撃ちます!」
 瞬間散る爆炎の華、飛び交うミサイルとライフル、そしてキャノン砲は翼怪たちを撃ち抜き爆ぜさせ、次から次へと撃沈していく。怪腕を伸ばしても、それは残像だったり、見切られて掠ることもなかったり。翼怪たちは徹底的に撃ち落とされて行き、最後には爆炎と発生した煙の中突っ込んできた月守に気付くことも出来ず、その手に持った二刀のチェーンソーによって両断された。
 これにてかなりの数の翼怪を撃墜することに成功しただろう。それでもまだ翼怪は残っている。まだ戦いは終わりそうにない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ノエル・スカーレット
WIZ:ヴァンパイアチェインで捕縛する

凄い邪悪なビジュアルなんですけど……小学生が見たら助かったとしてもトラウマ確定ですね。素早く退治しちゃいましょう。

【ヴァンパイアの血】を発動させて【空中戦20】【なぎ払い27】【生命力吸収30】を使用して戦う。

【ヴァンパイアチェイン】で捕縛して大鎌で敵の翼を切り裂く。

アドリブ歓迎です。



「凄い邪悪なビジュアルなんですけど……小学生が見たら助かったとしてもトラウマ確定ですね」
 そう呟き、手早く討伐してしまおうと決意を固めるのは【ノエル・スカーレット】である。己の内に半分あるヴァンパイアの血が叫ぶ、間違いなくあの翼怪の口から垂れている古い血は人間の子供のものだったと。それを許せるほどスカーレットはヴァンパイア側へ堕ちていない。
 眠るヴァンパイアの血を覚醒させて、宙を舞う。集る翼怪たちを蹴散らすため、ユーベルコード【ヴァンパイアチェイン】を発動させ、煩わしく羽ばたく彼らを束縛し、地面へと引きずりおろす。
「お命……頂きます」
 その手に持った大鎌を振るい、動けぬ的となった翼怪たちを斬り裂き、その命を農家が稲穂を刈り取るように奪っていく。その姿はまさに支配者的。ヴァンパイアという上位存在に、翼怪たちでは歯が立たないということを、さまざまと見せつけた。
 恐怖があるのかは解らないが、これにより翼怪たちが怯んだようにも見えた。殲滅に移るチャンスだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

水瀬・和奏
さっき来た時に嫌な予感がしたのはこいつのせいでしたか…!
『喰われた』子の無念を晴らすためにも、ここで死んでもらいます!

味方への攻撃を抑え、隙を作り出すために【援護射撃】
まずは相手の足を止めるために『制圧射撃』を使用
左腕の内蔵武器を展開、ミンチメーカーと合わせて弾幕を張ります



さっき来た時に嫌な予感がしたのはこいつのせいでしたか…!自分の勘が正しかったことを確信しつつ、【水瀬・和奏】は食われた子供たちの無念を晴らすべく奮闘する。
 抑え込んだ敵の戦線をさらに抑え込むため、水瀬はユーベルコード【制圧射撃(セイアツシャゲキ)】を敢行する。
 圧倒的な弾幕の暴風雨が、翼怪たちをバラバラに引き裂いて行く。しかしこのユーベルコードの目的は他にある。この強烈な弾幕によって、翼怪たちは攻めたくても攻めれない。文字通り行動が制圧されてしまった。これぞユーベルコード【制圧射撃】の真骨頂。弾幕によって敵を圧倒し、その行動を制限すること。
 この援護射撃は実によく効いた。翼怪たちは行動に出たくても出れず、逆に猟兵たちは抑え込まれた翼怪たちを殲滅しやすくなる。
「ここは私が抑えます!」
 そう言いつつ弾丸を撃ちまくる姿は圧巻の一言に尽きる。こうして翼怪たちを制圧し、猟兵たちは殲滅のチャンスを大きくすることに成功した。

成功 🔵​🔵​🔴​

ノエル・スカーレット
WIZ:魔法で翼怪たちの数を減らす

「チャンスですね♪」
【血統大覚醒】を使用。金髪に変化して18歳相当の容姿に変身する。

【スカーレッド・ノヴァ】を使用。
右手を頭上に掲げ自身の上空に緋色の巨大な火球を19個出現させる。その巨大な火球を翼怪達に放ち次々に撃墜させていく。

アドリブ歓迎です。



制圧射撃敢行によって、行動を制限された翼怪たち。それを殲滅するため一人の少女が前に出る。
「チャンスですね!」
 【ノエル・スカーレット】、彼女は己の内に眠るヴァンパイアの血を覚醒させる。すると赤黒い鮮血が彼女を包み込み、身体を嬲るように這い回り四肢を伸ばし成長させていく。そうして血煙が晴れれば、そこに立つのは18歳ほどの肉体を持った金髪のヴァンパイア。【血統大覚醒】、眠れる暴君が目を覚まし、無慈悲なる裁きを翼怪たちへと下さんとする。
「劣等が、私の道を阻むな……全てを燃やし尽くす我が炎‐スカーレッド・ノヴァ‐」
 詠唱、そして現れる19の業火球。それは一つ一つが翼怪たちを一撃で灰へと変えれるほどの膨大な熱量を持ち、地獄の業火にも勝る勢いを見せた。ユーベルコード【スカーレッド・ノヴァ】である。
 覚醒したスカーレットが指揮者の様に指を振る。指はまるでタクトの様に、翼怪たち差し示し、それに従い炎は向かい飛ぶ。それはまるで猟犬の如し。放たれた炎たちは逃げようともがく翼怪たちを逃さず包み込み、その肉を黒く、やがて白く焼き払っていく。それはまるで一つのオーケストラ。悲鳴と絶叫、肉の焼ける音。全てが奏でるスカーレットの音楽会。
 しかしそれだけの攻撃を喰らっておいて、翼怪たちは僅かながらもなお健在。それでも最早猟兵たちを阻めるほどの数ではないだろう。蹴散らしてしまえ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノエル・スカーレット
WIZ:分身を召喚して残りの翼怪達を殲滅する

【ファントム・ヴァンパイア】で戦闘用の、自身と同じ強さの6体の分身(姿形・能力は術者と同じ)と6本の大鎌を召喚して翼怪達を殲滅する。

分身はユーベルコードは使えないが身体能力は同じなので、
技能【残像36】、【なぎ払い30】、【空中戦20】、【生命力吸収30】を使用して残像を伴う素早い動きからの大鎌でのなぎ払いで翼怪達を切り裂いていく。

「これでやっと掃除完了ですかね?」

アドリブ歓迎です。



「戯れもここで終わりだ……我が身を模りし幻影‐ファントム・ヴァンパイア‐」
 【ノエル・スカーレット】が宣告し、ゴシック服を翻すと六つの影。ユーベルコード【ファントム・ヴァンパイア】が発動したのである。その影はそれぞれが意志を持ち、舞い踊る様に大鎌を振るい始める。
 一回、翼怪の翼がもがれ、宙に舞う。二回、翼怪の首が斬り落とされ、弧を描く。三回、翼怪の胴が両断され、血しぶきが世界を彩る。華の代わりに散るのは血の雫。子供をまねた翼怪の悲鳴が、小学校の裏山に響く。そうしてそれが鳴りやむころには、翼怪たちは一匹残らず殲滅されていた。
「これでやっと掃除完了ですかね?」
 宙を舞い、刃を薙ぎ払い、血肉を喰らう。その終幕が降りれば、黄金の髪を持ったヴァンパイアは姿を変え、元のスカーレットへと戻る。金の髪は銀の髪に戻る。鎌を直し、亡くなったものへと礼を送る姿は、どこかシスターのようにも感じたかもしれない。
 さあ、あとはこれを仕向けた存在を探すだけだ。猟兵たちは裏山の奥地へと足を進めていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『イネブ・ヘジの狂える王』

POW   :    アーマーンの大顎
自身の身体部位ひとつを【罪深き魂を喰らう鰐】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    カイトスの三魔槍
【メンカルの血槍】【ディフダの怨槍】【カファルジドマの戒槍】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ネクロポリスの狂嵐
【腐食の呪詛を含んだ極彩色の旋風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・綺里枝です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


裏山の奥地へと進む猟兵たち。そこに待つものは……。
 やがてたどり着くと、そこには大量の血で描かれた逆五芒星の陣がいくつも敷かれていた。壁、床、天井。埋め尽くさずに書かれていない場所はどこにもない。その陣の中央にたたずむ人影一つ。それは女子高校生たちの話で聞いた男。黒服の男が佇んでいた。
「君たちが何者かわからんが……邪魔をよくもしてくれたね」
 振り返り、その道中で姿が変わっていく。黒い服が、古い時代、エジプトを想起させるものへと変わっていき、髪も黒いものから白いものへと変わっていく。その姿はUDCに精通するものなら見たことがある風貌。
 かつてエジプトに存在した邪神信仰者の王。邪神の力で富を築いた悪逆非道の王。彼は自身が復活する手段を探していた。その復活手段が恐らくあの恋占いなのだろう。
「眷属どもを打ち倒す力は認めてやろう。しかし邪魔をした君たちはどうしても消えてもらわなければならない」
 その力を開放し、威圧を見せる男。しかし恐れる必要はない。さあ猟兵よ、乙女の純愛をもてあそぶ邪悪なる存在に牙をむけ!
月守・咲凛
「先ずは小手調べです、いきますよー!」
先陣を切って戦闘開始です。
SPDで戦闘、使用スキル【零距離射撃3、なぎ払い7、鎧無視攻撃4、援護射撃4、スナイパー10、範囲攻撃8、2回攻撃3、一斉発射9、空中戦27、見切り3、誘導弾3、視力1、フェイント1、残像10】

敵の攻撃は見切りと残像で回避します。
先ずは接近戦から。二刀流ビームチェーンソーの、鎧無視攻撃のなぎ払いで空中からの近接戦闘をします。
頃合いを見て、チェーンソーに意識を向けさせてからの腰のビーム砲で零距離射撃を放って距離を取り、あとは射撃戦を挑みます。
敵の攻撃を回避し切れないと判断した時点でUC発動、以降は射撃戦に徹します。



「先ずは小手調べです、いきますよー!」
 先陣を切り、飛び出したのは【月守・咲凛】だ。飛び出した彼女を迎撃するように、狂える王は三本の槍を放つ。それぞれ空気を斬り裂き、月守の喉元を引きちぎろうと迫るが、それは残像。辺りはしても揺らぎ消えていくのみ。本体は既に攻撃を見切って、その懐へと飛び込んだ。
 二刀のビームチェーンソーが煌き光る。しかし王の反応の方が早い。槍をもう一度呼び出し、その攻撃を防いで見せる。鎧を無視した攻撃のおかげで、防御の上からある程度削れるが、それでも接近は分が悪い。
 それを直感した月守はすぐさま射撃戦へとシフトを変える。ゼロ距離でビームを撃ちつつ距離を取り、射撃体勢へと移る。しかし王はまだ傷はたいして負っていない。ゼロ距離で放たれた死の閃光。それさえも一瞬の合間に防いで見せたのだ。腐っても王であると証明してみせた。
「煩わしいカトンボだっ!」
 またも槍を打ち放ち、月守を撃ち落とそうとする。その三本槍の誘導性は尋常ではなく、素での回避はほぼ不可能だろう。ならばユーベルコードを使うまで。
 ユーベルコード【雨の中のサーカス(アメノナカノサーカス)】が発動し、当たる直前でバレルロール。槍を全て巧みに躱してみせた。
「1ドット掠める所からが始まりです!」
 そう宣言する月守の顔は、自身に溢れていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

イヴ・ユークリッド
SPD:クイックドロウで攻撃する。

「いきなりだけど武力介入するよ」
どこからともなく現れて狂える王に熱線銃からビームを放つ。

少し距離を取り熱線銃を使い遠距離から攻撃していく。
両手にもった熱線銃を連射性の優れるラピッドモードに変えてビームを撃ちまくり攻撃していく。

「王様、なかなか姑息なやり方で復活を狙うんだね」
「まぁ、私達が阻止しちゃうんだけどねー♪」

アーマーンの大顎、ネクロポリスの狂嵐の攻撃範囲外から攻撃する。
カイトスの三魔槍は熱線銃のビームで撃ち落とす。

アドリブ・他の猟兵との絡み歓迎です。


ノエル・スカーレット
WIZ:ふたたび分身してボスに攻撃を仕掛ける

「やっと御出座しですか。無駄に数が多いので貴方の眷属を倒すの大変でしたよ」

「分身の私に勝てますか?」
再び【ファントム・ヴァンパイア】で分身し、分身にイネブ・ヘジの狂える王を攻撃させる。
自身は王と距離を取り体力回復に専念する。

カイトスの三魔槍に注意して全て命中しユーベルコード封じる効果だけは発動させない様にする。

アドリブ歓迎。



「やっと御出座しですか。無駄に数が多いので貴方の眷属を倒すの大変でしたよ」
 【ノエル・スカーレット】は、そう狂える王を見据えて呟いた。その呟きに狂える王はため息で返す。まるでスカーレットのことなど歯牙にもかけていないとばかりに。
「そのまま大人しく食われてくれれば、吾輩も苦労せずに済んだのだがな」
「なら、わたしたちも苦労したくないので、そのまま狩られてもらえないでしょうか!」
 そう宣告し、スカーレットの背後、影が伸びていき分身が作られていく。
「我が身を模りし幻影‐ファントム・ヴァンパイア‐……分身の私に勝てますか?」
 生み出された影は六つにわかれ、それぞれが大鎌を持つ。影は揺らぎ、舞いを踊るように、大鎌を振るって王へと差し迫る。しかしそれを最低限の行動で回避していく王。まるでその動きは、空中に舞う木の葉の様。
「分身に勝つ必要はないだろう?【動かぬ】お前を討てば良いのだから」
 瞬間、大鎌が彼の首を刈り取ろうと振るわれるも、それをエビぞりになって躱し、裾から三つの槍を投擲する。槍は寸分狂うことなくスカーレットへと飛んでいき、このままでは直撃は避けられない。
「っく!」
 すぐさま影の何体かを防衛に寄越すが、一本防げない。それは吸い込まれる様に火花を散らし、スカーレットの脳天へと……届かない。
「なに?おおぁ!?」
 一本の熱線が、槍を撃ち抜いた。それに動揺する王を撃ち抜く輝く死の閃光。それを撃ったのはだれだ。もちろん猟兵だ。
「いきなりだけど武力介入するよ」
 そういって、【イヴ・ユークリッド】はどこからともなく現れた。所持する熱線銃は煙を吹き、彼女が先の熱線を撃ち出した本人だと証明していた。
「貴様っ!」
「王様、なかなか姑息なやり方で復活を狙うんだね。まぁ、私達が阻止しちゃうんだけどねー」
 激昂する王、その冷静さを欠いた槍裁きを受けるほど、ユークリッドは弱くない。晒した隙は必ず拾う。放たれる槍を丁寧に撃ち抜いて行く。その隙に、スカーレットも体制を立て直して影を差し向ける。
 大鎌と熱線、二つが彩る戦火のワルツが狂える王を終わりへと導く。しかしそれで倒れる王ではない。まだ王は健在だ。猟兵たちの戦いは続く。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ノエル・スカーレット
WIZ:覚醒して戦います

血統大覚醒で金色の髪に覚醒して容姿が18歳相当の不死のヴァンパイアに変身し純粋に大鎌を使った戦闘をしかけます。

回避に重点をおき攻撃して隙を生じた王に攻撃をします。

【使用戦闘技能】なぎ払い30、残像46、捨て身の一撃5、吸血5、オーラ防御5、第六感5、生命力吸収30、おびき寄せ5、空中戦20

アドリブ歓迎。
活性化しているUCなら何でも使ってください。



 先の不覚を払拭するように、【ノエル・スカーレット】は前に出る。その姿はいつもの銀髪ではなく金。【血統大覚醒(ケットウダイカクセイ)】にて変身したもの。完全な上位者の姿に、流石の王も反応する。
「あの小娘……なのか?」
「答える義理なぞない」
 愛用の大鎌клюв(クリューヴ)が唸りを上げて差し迫る。それを王は呼び出した槍を巧みに使って捌いて躱す。金属が削れ合い、火花が飛び散る。刃が刃を切り刻む。数にして数十合、舞うような剣戟は束の間に終わる。締めに手を出したのはスカーレットであった。
「もう逃がさん……邪悪なる黒き鎖‐ヴァンパイアチェイン‐」
 空間を斬り裂き、現れた鎖が王を捉えた。捕縛され、自身の動きを止められた。
「ちぃ、近寄らせるか!」
 宣言と共に、腐食の呪詛を含んだ極彩色の旋風が解き放たれる。風を受けた壁や床が腐敗し、砂へと変わっていく。その狂気の暴風の中、恐れは皆無と言わんばかりにスカーレットが突っ込んだ。
「もう遅い」
 大鎌が、王の胴を強く切り刻む。それは実に強力で、王の上半身が大きく仰け反った。それでも王が倒れることはまだない。戦いはまだ続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

葡萄原・聚楽
本当、オブリビオン共はしつこいな。
まぁいい。
いつか完全に滅ぶ日まで、俺は食い尽くし続けるだけだ。

ユーベルC「葡萄酒」で、武器「爪の刻印:人形」のパペットを強化。
こいつに武器「鋼糸:人形操り」を繋げた状態で使う。

糸のリーチ利用して接近し過ぎず、攻撃(特に範囲攻撃)はすぐ避けられるようにしながら、パペットで噛み砕く(技能「鎧砕き」)
範囲攻撃以外なら、反対の手の武器「片手半剣:人形」で受ける(技能「武器受け」)
ああでも、鰐で喰らいつこうとしてきたら、その口は糸でふん縛ってやる。
パペットだけじゃない、この糸も武器なんでね。

縛られて動けない状態にできたら、喰うのも楽だ。

(アドリブ・他の方との絡み:歓迎)


草剪・ひかり
POW判定
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎

生憎と、そんな勝手な理屈を聞いてあげる理由はこちらにはないんだよね!
むしろこれ以上の悪逆非道を許すわけにはいかないんだよ!

多少のダメージを覚悟の上で敵に向かって肉迫突撃!
がっぷり噛みつかれたとしても、力づくで振り払い尚も前に進む!
そっちの技も凄いけど……私のはもっと凄いんだよ!

思いっきり踏み切って、豊かすぎる肢体を高々と跳躍させれば
「プロレスラーの技量が一目でわかる」と言われるドロップキック一閃!
決して軽くない肢体をふわりと浮かせ、ミートの瞬間に全身を伸ばして強烈に蹴りつける一撃
アナタのような優男にはキツイかもしれないけど……どうかな!



「本当、オブリビオン共はしつこいな」
 そう零し、気だるげに王をにらみつけるのは【葡萄原・聚楽】。ユーベルコード【葡萄酒(ブラッディ・ワイン)】を発動させて、糸を通して鮮血をパペットへ送り込む。それにより強化されたパペット。さらにそれに先ほど血を送るのにも使用した糸、【鋼糸:人形操り】を持たせ、攻撃力を強化する。準備はできた。攻め立てよう。
 糸のリーチを上手いように扱い、槍や狂嵐が届かないぎりぎりの距離を保って攻撃を繰りだす。パペットが風を切って振り回され、その鋭い牙で王の肉を、音を立てて食いちぎっていく。苦痛にゆがむ王の顔。それでも倒れることも怯むこともないのは、王の風格がなせる業か。その激しい攻防の中、一瞬の隙が葡萄原に現れる。それは葡萄原がわざと誘い出すために生み出したモノ。それにつられた王はここぞとばかりにアーマーンの大顎を繰り出した。しかしそれが届くことはない。
「なに!?」
「残念、この糸も武器なんでね」
 大顎は葡萄原を食いちぎることができない。その大口を糸によって雁字搦めに封じられてしまったから。しかしこれでは葡萄原も封じるので手がいっぱい。攻撃はできない。
「だけど……別に俺だけじゃない。草剪」
「任せて!!」
 動きを封じ、攻撃の取れない二人に代わって攻めるのは【草剪・ひかり】だ。生まれたチャンス、これを逃す絶対女王なぞこの世にいない。(自称)重たい体を揺らして、一気に走り抜ける。
「ちぃ!【カイトスの三魔槍】よ!!」
 しかし悪足搔きとばかりに、王は三本の槍を召喚し、草剪へと打ち放った。それは螺旋を描いて彼女を射抜こうと高速で飛んでいく。今までと比べるとあまりの速さ、それを回避することはできない。槍は三本とも草剪を刺し貫いた。ニィと王の顔が愉悦にゆがむ。しかしそれはすぐに驚愕に染まる。三本とも受けた草剪。しかしそれでも怯むことない。突き刺さった槍を鮮血と共に引き抜きながら走る。迫る。
「あなたの技もすごい……けどっ!」
 その気迫に押された、王が怯み、その瞬間草剪の体がふわりと宙に浮く。足を抱え、膝を折り曲げ、放つその瞬間まで力をためて。
「私のはもっと凄いんだよ!!」
 そしてその言霊と共に、王の顎目掛けてそれは打ち出された。ドロップキック。レスラーの技量が一目でわかると呼ばれるそれは美しく決まり、顎への衝撃で脳が揺れた王は拘束されたまま、きりもみで吹き飛ばされる。
「これ以上の悪逆非道を許すわけにはいかないんだよ!」
 観客がいたならば、きっと完成の雨あられだっただろう。拳を掲げ、スタンディングする草剪の姿は、実に雄々しかった。だがまだだ、まだ王は死んでいない。その心が折れていない。腐り肥えた欲望はいまだ尽きてない。
「貴様ら、貴様らああああああ!!」
 余裕を持った表情が完全に崩れ、怒りにまみれる。醜い本性をあらわにして、王が立ち上がる。しかしその膝は震えていた。もはや気力で立ち上がったようだ。あとはこの穢れた心をへし折るのみ。猟兵たちの最後の戦いが始まる!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ノエル・スカーレット
WIZ:覚醒して戦います

「そろそろ貴様との遊びにも飽きたのでな、終わりにしてやる」
覚醒状態なので口調が攻撃的。

スカーレッド・ノヴァで21個の火球を王に次々に放ち態勢を崩す。
態勢を崩した所に素早く懐に飛び込みスカーレッド・ノヴァで炎を纏わせた大鎌でのなぎ払い攻撃を繰り出す。
攻撃は体の周りにオーラ防御壁を展開してダメージを軽減して捨て身で飛び込む。

大鎌が敵に刺さった状態で刃から炎を体内に流し込み消滅を試みる。

【使用戦闘技能】なぎ払い30、残像46、捨て身の一撃5、吸血5、オーラ防御5、第六感5、生命力吸収30、おびき寄せ5、空中戦20

アドリブ歓迎。



「そろそろ貴様との遊びにも飽きたのでな、終わりにしてやる」
 真の姿を開放し、攻撃的に、より高圧的となった【ノエル・スカーレット】の処刑宣告が響き渡る。最初とは真逆。焦る王(オブリビオン)と余裕の王(スカーレット)。互いに上位なれど理解は不要。スカーレットの手に持つклюв(クリューヴ)が血を吸わせろと怪しく光る。心だけは負けない、王は魔槍を生み出しその手に携える。合図など無い。ともに同時に走り出し、同時に激突し、同時に刃を振るい始めた。腐っても王、死に追われてかその槍筋はさらに鋭さを増し、いくつかスカーレットの鋼の柔肌を切り裂いていく。しかしそれ以上にスカーレットの攻撃が早い。鎌と槍。大型武器同士の斬り合いは激しくも美しい。火花が舞い散り、風が剣舞を讃えるように鳴く。黒と赫、白と金が交わり、戦場に一つの大輪を咲かせていく。そしてそれはやがて散る、烈火の仇花。ついにスカーレットのклювが、王の槍を大きく弾き、その両腕を斬り飛ばした。その隙に差し込む、煉獄の焔。ユーベルコード【スカーレッド・ノヴァ】。21の業火は、王の胸元で大きく一凛の華を咲かせると、彼を吹き飛ばし、立ち上がらせる暇など与えないとばかりに追撃していく。その隙に、スカーレットはいくつかの火球をклювに纏わせ、燃え盛る大鎌へと変えたのち、一気に王へと身を飛ばせる。
 火球に散々打ちのめされ、立ち上がることを許されなかった王の腹部に、スカーレットの大鎌が振るい、突き刺さった。
「くおっ、お、オオオオオオオオオオオ!!?」
 傷口から、その命を終わらせるように炎が身を焼いていく。しかしそれでも王は折れない。まだ動く首を動かして、スカーレットの喉を噛みちぎろうと伸ばす。それが届くことはない。鎌が、嘴が、その体を断斬した。上半身と下半身が泣き別れする。それでもまだ吠える。
「わ、我はまだ……負けていないっ!まだ…負けんぞ……負けんゾオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアア!!」
 執念、そして王としての傲慢さ。それ故に自身の負け、死を認めることが出来ぬまま、王は真の王者の焔にやられ灼滅。みじめをさらしたまま逝った。
「眠れ、安らかに」
 皮肉ともいえる言葉を残し、スカーレットはその場に背を向けた。こうして、少女たちの純愛を弄んだ悪は滅びたのであった。











 それからしばらくしたUDCアースのあの町。そこでは猟兵たちの教えた恋占いが流行っていた。誰かを狂わせることもない、平和な日常が戻ってきた。でもそれを彼女たちが知ることはない。静かで優しい街並みに、猟兵たちは去っていく。次の世界を守るため。
「ねえねえ聞いて、この占い本物だったよ!!」
 幸せの恋風が吹く、とある街でのひと時の話。               【END】

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト