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エンパイアウォー⑦~武士の手に在らずとも

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「さてと……8月10日を境に、戦略図も色々塗り変えられた訳やけど。前より被害甚大な脅威が目白押しのようやな」
 猟兵らの奮闘で、幕府軍が無傷で関ケ原まで到達出来た重畳。だが、グリモアからの報せに、各務・瞳子(七彩の聴き手・f02599)は眉根を寄せている。
「……で、関ヶ原で待ち構えとるのは魔軍将、軍神『上杉謙信』と大帝剣『弥助アレキサンダー』の軍勢や。皆には『軍神車懸かりの陣』を崩して欲しいんよ」
 上杉謙信を中心にオブリビオンが円陣を組んで敵陣に突入、まるで全軍が風車の如く回転しながら、最前線の兵士を目まぐるしく交代させる――それが、軍神車懸かりの陣。上杉謙信のずば抜けた統率力が可能にした「超防御型攻撃陣形」と言えよう。
「幕府軍は常に万全の上杉軍と戦わなあかんし、上杉軍の方は充分な回復や強化の時間を得られる事が出来るって寸法や」
 更には、上杉謙信は自ら復活時間もこの陣形の運用で稼いでおり、上杉軍を倒さなければ謙信に引導を渡す事も叶わないのだ。
「まあ、上杉謙信に挑むんは、他に任せとるさかい、皆は軍神車懸かりの陣を構成するオブリビオンの一群の撃破に集中してな」
 丁度、猟兵達が戦線に出るタイミングで、最前線にいるのは「兵器百般」と呼称されるオブリビオンだ。
「ポルターガイストみたく、多種多様な武器の怪異でな。連中は振ってくれる武士の必要もなく、飛び回っとるんよ」
 尚、最前線の上杉軍は、『防御力アップ&自動回復(特大)』の効果を得た、最高のコンディションで襲い掛かってくる。並大抵のダメージは耐えきった上で回復してしまうだろう。
「そらもう、防御を撃ち抜く大火力で、確実に各個撃破していくしかないわな。一撃で壊せんかったら、回復する前に連携して畳掛けんと、元の木阿弥になりかねへん」
 武士の手に在らずとも厄介な武具が相手だが、関ヶ原の突破の為にも、更には上杉謙信撃破の為にも。
「皆やったら出来る筈や! 頑張って、軍神車懸かりの陣、崩してきてな!」


柊透胡
 こんにちは、柊透胡です。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 エンパイアウォー4作目。今回は「⑦軍神車懸かりの陣」です。関ヶ原突破の為にも、頑張って下さいね!

 軍神『上杉謙信』は、他の魔軍将のような先制攻撃能力の代わりに、自分の周囲に上杉軍を配置し、巧みな采配と隊列変更で蘇生時間を稼ぐ、『車懸かりの陣』と呼ばれる陣形を組んでいます。
 つまり上杉謙信は、『⑦軍神車懸かりの陣』『⑱決戦上杉謙信』の両方を制圧しない限り、倒す事はできません。

 このシナリオでは、陣を構築するオブリビオン「兵器百般」との集団戦になりますが、最前線の上杉軍は『防御力アップ&自動回復(特大)』の効果を得た、最高のコンディションにある為、並大抵なダメージでは倒す事が出来ません。じり貧とならないよう、作戦を練ってみて下さいね。

 それでは、猟兵の皆さんの熱いプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『兵器百般』

POW   :    騒霊カミヤドリ
【纏っている妖気の色が血のような赤】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ひとりでに動く武器
【念動力で浮遊すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【自身が持つ武器としての機能】で攻撃する。
WIZ   :    武器の知恵
技能名「【武器攻撃】【武器受け】【戦闘知識】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。

イラスト:童夢

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルトリウス・セレスタイト
車懸りを可能にするだけの大戦力を何処から調達したのやら

破天で掃討
魔力を溜めた体内に魔弾を生成・装填
高速詠唱での装填を、纏う原理――顕理輝光『再帰』で無限に循環させ、それら全てを統合
溢れる分もオーラで押し留めて保持し、自身と周囲の球形空間を満たし一個の死の魔弾と化す

そのまま目標へ近接し打撃戦
詠唱一つ分を2回攻撃で倍加した480発を一撃とし、打撃を打ち込む瞬間に解放
『討滅』と共に直に叩き付ける死の原理で消し飛ばす

必要な魔力は『超克』で“外”から汲み上げ供給
魔弾は必要に応じて解放、推進力に変換し適宜戦闘機動に活用

決定打にならねば最大数引き付け、保持した魔弾を全解放
周囲一帯を吹き飛ばし諸共に消去する



「車懸りを可能にするだけの大戦力、何処から調達したのやら」
 遠目にも圧巻の大車輪の陣形に、眉根を寄せるアルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)。この界隈が喰らい付かれるのも時間の問題だ。
 車輪を描く敵は一見、常の依頼でも集団で現れるオブリビオンばかり。だが、最前線に立つ輩は、『防御力アップ&自動回復(特大)』の効果を得て最高のコンディションなのだ。並大抵のダメージでは、耐え切った上で回復されてしまう。
 一撃必殺を旨に――アルトリウスは魔力を練る。
 長身の周囲をふわと漂う淡青は、万象を捉える光――顕理輝光『再帰』を際限なく巡らせ、青く輝く魔弾を生成していく。
 本来ならば、240もの魔弾は弾幕のように放つが、これらを順々に統合。零れる余剰の魔力までもオーラで包み込んで保持し、己を芯とした球形空間を1個の死の魔弾と成した。2回攻撃の要領で更にもう一巡。実に魔弾480個分の威を搭載する。
 単身でこれを可能とする技量の見事さよ。だが、準備万端とするまで、高速詠唱の技術を以てしても接敵ギリギリまで時間が掛かった。
(「これで決定打にならねば、最大数引き付け、保持した魔弾を全解放。周囲一帯を吹き飛ばし諸共に消去、となるか」)
 次なる手は考えていようと、その二の手を打つまでに相応の時間が掛かるだろう。
 故に、アルトリウスは、最初で最後の一撃となるよう全力を賭す。
 狙いは――最前線で、今しも鯉口を切った大太刀。
「行き止まりだ」
 起動の魔力を外から汲み上げ、推進力に変換して突撃する。打撃、否、衝突した瞬間、武威を開放する。死の原理を以て存在根源を直截に砕かんと。
 ――――!!
 青の光輝がアルトリウスの視界を灼く。鬩ぎ合う手応えも束の間。一切を開放して一気に押し切り、破砕した。

成功 🔵​🔵​🔴​

喜羽・紗羅
アドリブ連携歓迎

数がとても、多いわ……

ゆらりと、鬼婆娑羅が影より現れる

人の形してねえ分、やりやすいだろ

そうね、遠慮なく行くわよ!

紗羅が偽装バッグで援護射撃
弾種は機関砲、敵の動きを止めて体勢を崩す
鬼婆裟羅がそれを太刀を変形させた薙刀で叩き斬る
鎧ごと貫く一撃だ、武器なら一溜りも無いだろ

それぞれ地形を利用してダッシュやジャンプで動き回り
敵に隙を見せず間断の無い連携で各個撃破を試みる
目や耳をよく使って、突出して陣が崩れた一角を優先し
回復の隙など与えさせない! とはいえ数が多い

大火力を持つ仲間がいれば率先して援護に加わる
地味だが確実に潰していけば必ず倒せる
手数が勝負なら、それを上回る攻撃でやってやるわ!


アトシュ・スカーレット
武器が浮かんでる!?
うわぁ…普通にすごい
よし、全部折るか

【暴走術式・天災】で高速攻撃を仕掛けるね
【鎧砕き】を狙う要領で攻撃していくよー!
あっちが回復し続けるなら、こっちはその体力を貰っていいんじゃないかな?(【生命力吸収】)

まぁ、【鎧無視攻撃】自体は出来るけど、効果薄そー…
隙があれば、お相手さんを盾にしよう、うん



「武器が浮かんでる!? うわぁ……普通にすごい」
 ビックリ眼を見開くアトシュ・スカーレット(銀目の放浪者・f00811)。一転、銀の双眸が不敵に細められる。
「よし、全部折るか」
 最初から出し惜しみなし。アトシュは自らに暴走術式・天災を付与する。
「我が身に宿りし天災よ! この身を喰らいて蹂躙せよ!」
 片や『Joyeuse』、もう一方に『村雨』。業火と氷雪の斬撃を放射しながら、一気に敵へ肉薄する。
「……っ」
 自身をも傷付ける術式だ。唇を噛み締めて堪えながら、狙いは長矛――その鋼を砕く要領で、両の刃を振り抜く。
 ギュィンッ!
 長柄を旋回させ、矛はアトシュの斬撃を弾く。業火に熔け、氷雪に凍り付いた各部の損傷が、見る見る修復されていった。
(「……うん、あっちが回復し続けるなら、こっちはその体力を貰っていいんじゃないかな?」)
 生命力吸収の心得もあるアトシュ。継戦力はそれなりに。だが、高速移動から畳掛けようとしても、押し切る前に回復されてしまう。もどかしさに、思わず眉を顰めた。
(「まぁ、『装甲無視』の攻撃も出来ない事は無いけど……効果薄そー」)
 同刻――大車輪の如き陣形の偉容に、息を呑む喜羽・紗羅(伐折羅の鬼・f17665)。
「数がとても、多いわ……」
 独りごちる少女の影から、無頼漢がゆうらりと顕れる。名を鬼婆裟羅――紗羅の別人格というか、ご先祖様というか?
「人の形してねえ分、やりやすいだろ」
「そうね、遠慮なく行くわよ!」
 ガキィッ!
 短機関銃と擲弾銃を仕込んだ偽装スクールバッグを構える紗羅の視界に、閃く剣戟。
 紗羅と同い年くらいの少年が長矛を相手に丁々発止だが、押し切るにはもう1歩足りない模様――。
「鬼婆娑羅!」
「応とも!」
 同時に動く。長矛の構えを崩さんと、機関砲の援護射撃を浴びせる紗羅。鬼婆裟羅が太刀を変形させた薙刀で一閃する!
 バキィッ!
「鎧ごと貫く一撃だ、武器なら一溜りも……硬ぇな、おい!」
 思いも掛けぬ手応えの強さに、舌打ちする鬼婆裟羅。
「……あの?」
「私達で援護します!」
 少年――アトシュのスピードは目を瞠るものがあるが、2人とて草海を駆け低木を足場に翔けては、間断なく銃弾と斬撃を浴びせてていく。
「これ以上、回復の隙など与えさせない!」
 手数が勝負なら、今は3人。敵の限界を上回る攻撃を、地味な攻防であろうと着実に。
「もう少し!」
 アトシュの氷雪の斬に刃が凍り付き、刃より迸る業火が長柄を焙る。
「今度こそ!」
 間合いを取らんとする矛へ、更に鬼婆裟羅の薙刀が振り抜かれた。紗羅の偽装機関砲が幾重にも矛の刃を穿っていく。
「そこだ!」
 交錯する氷と炎が見事長柄を両断して、漸く浮遊する長矛は沈黙した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

青霧・ノゾミ
ニノマエ(f17341)と

車懸かりの規則的な動きが出来ないように、
UCで氷の津波を起こしながら陣の中心に突撃!
敵の足を止めちゃおう。
このUC、むしろ制御しないで良いよね?
どの方向に襲いかかるかわからないから、敵も読みずらいでしょ。
味方には当たらないように努力はしとく。
白兵戦になったら、凍刃(カウンター)で反撃しつつ
氷刃(部位破壊)だね。武器として重要な部分をへし折ったり、
壊したりして使いものにならなくするよ。
無差別攻撃を向けられたら敵複数を巻き込む立ち位置で応戦。
陣を維持するためだけに使われる武器って、何だか悲しい。
……きみらの持ち主、先に骸の海へ還った者たちのところへ
送ってあげるよ。


ニノマエ・アラタ
ノゾミ(f19439)と

陣形を崩せば、点々ばらばらになるだろうってことで。
崩して、壊して、各個撃破。
俺は氷の津波に身を隠しつつ、剣刃一閃で斬り込みだ。
妖刀使いとして相手になるぜ。
俺の刀とおめーと、どっちが根性あるか勝負しようぜ。
氷の津波にのるっていうのは、まあ暑い季節にはオツだわな。
発動タイミングはノゾミから知らせてもらえるぶん、
掴みやすいかもしんねェ。
壊れかけのダメージ深いやつから地道にお還りいただこう。
中心部へ向かって斬り崩しながら横断する。
騒霊とやらは、両刃のナントカだな。
敵味方入り乱れる状況と混乱を作り出せるから
逆に利用させてもらおう。
最後まで戦場に立ってるのは俺だ!



 ――最前線に在る兵器百般は、既に半数が破壊されている。それでも、規則正しい動きで移動している事を、青霧・ノゾミ(氷嵐の王子・f19439)は看破していた。半数であろうと、諾々と見送る訳にはいかない。
「陣形を崩せば、てんでばらばらになるだろう」
 崩して、壊して、残りも各個撃破。ニノマエ・アラタ(三白眼・f17341)の言葉に、ノゾミも否やはない。
「よし、敵の足を止めちゃおう」
 徐に、氷と雪の嵐――否、氷の津波を喚ばうノゾミ。
「寧ろ制御しないで良いよね? どの方向に襲いかかるかわからない方が、敵も読み辛いでしょ」
 ゴオォォォッ!
 凍れる波濤が、陣目掛けて押し寄せる。一帯が白魔に呑まれたのも束の間。
 ―――!!
 氷塊を射抜き出現したのは、剛の者が引きそうな長弓だ。ご丁寧にも矢と一揃いか。
「……!」
 剣刃一閃! 氷の津波に乗って接近していたニノマエが斬り込む。ノゾミからの合図で凍れる波乗りなど、暑い季節に中々オツな経験だった。
「妖刀使いとして相手になるぜ。俺の刀とおめーと、どっちが根性あるか」
 勝負――手応えの強さに気付く。長弓を覆う氷が溶け始め、纏う妖気が血のような赤に変じている事に。
 騒霊カミヤドリと化した兵器は、超攻撃力と超耐久力を得る。これに自動回復を許してしまえば、元の木阿弥どころか。
「ああ、両刃のナントカだな」
 だが、ニノマエは不敵に笑う。敵味方入り乱れる状況を作り出せるなら、逆に利用してやろうと。
 確かに、次なる隊が最前線に迫る中、無差別攻撃する長弓が居座れば敵にとっても混乱の元となりかねない。
「最後まで戦場に立ってるのは、俺だがな!」
 意気高く言い放ち、ニノマエは妖刀 輪廻宿業を構え直す。流石に、更に強化された長弓を単身で壊すのは厳しいが、隣にはノゾミがいる。
「……きみの持ち主、先に骸の海へ還った者のところへ、送ってあげるよ」
 凍てつく氷のような短剣と鋭利なナイフを両手に、ノゾミは凛々しく宣言する。
 ――――!
 長弓が一矢放つや、すかさず前に出たニノマエが妖刀を振り抜く。ノゾミの氷刃は弦を断たんと閃いた。
「っ!?」
 手応えはまるで鋼糸のよう。弓を破壊するのと、どちらの方が分があるか……幸いだったのは、敵の攻撃が無差別で、長丁場に耐えられた事だ。
「……!」
 それでも、もどかしい攻防は長く続く。その果てに――幾度目の剣刃一閃か。捨て身とも言えるニノマエ渾身の一撃が、長弓の一射と交錯する。
「く……」
 頬を掠めた矢の勢いを呑み、ノゾミのカウンターが閃いた瞬間。
 ――ビシリ。
 図らず、握りの部分に重なった斬撃が、辛うじて競り勝つ。一拍置いて真っ二つに裂けた長弓は音もなく地に墜ちる。
「陣を維持するためだけに使われる武器って……何だか悲しい」
 息を整えながら、ノゾミは束の間、悼むように瞑目した。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

藤原・桔梗
【POW】
紫苑お姉ちゃん(F10097)と協力して戦闘です

【敵陣に】
兵器百般……あんな形で陣を敷くとは、オブリビオンはつくづく理解を超えています
でも、桔梗と紫苑お姉ちゃんなら、負けません!

【心情】
紫苑お姉ちゃんが桔梗に任せてくれたのなら期待に応えないと
桔梗の力、お見せします!

【戦闘】
紫苑お姉ちゃんの攻撃で動きを封じた所へ一斉攻撃を行います
「勇気」を持って自分を鼓舞し、「一斉発射」「串刺し」「衝撃波」を用いてドラゴニック・エンドによる全力攻撃を叩き込みます
多少丈夫になっても、あらゆる攻撃手段を持って戦います
理性の無い相手なんかに負けません

「お願い、九頭竜!」
「軍神車掛りの陣、破れたり、です!」


藤原・紫苑
【心情】
双子の妹の桔梗(f10098)と連れ立って戦場に赴き敵軍を叩きます
上杉軍を倒すためにも我々の活躍が不可欠
地味でも決して手を抜きません!

【破魔】【目立たない】技能を使って相手の意表をつく形で攻める
不意をついてUC《限定神話:電雷顕現》を相手に叩き込み、その動きを封じて高威力のUCを桔梗に放ってもらう姉妹のコンビネーションで対応します。
「桔梗、ここは私が敵の動きを抑えるから撃破はあなたに任せるわよ」
「桔梗!今よ!」

妹に攻撃が向かいそうなら【勇気】【覚悟】【かばう】で妹を守る
「桔梗を傷つけるな!」



「あんな形で陣を敷くとは、オブリビオンはつくづく理解を超えています」
 間断なく動き続ける大車輪の如き陣に、藤原・桔梗(四海の龍と共に征く・f10098)は藍の双眸を瞬かせる。
 車懸りの陣は生前の上杉謙信の得手であったようだが、これ程まで規模は大きくなかっただろう。
「でも、桔梗と紫苑お姉ちゃんなら、負けません!」
 桔梗の決意に、藤原・紫苑(鋼の符術師・f10097)も凛と頷く。
(「上杉軍を倒すためにも、我々の活躍が不可欠。喩え地道な討伐でも、決して手は抜きません!」)
「桔梗、ここは私が敵の動きを抑えるから、撃破はあなたに任せるわよ」
 兵器百般も残るは後1振り。力自慢の羅刹が好みそうな大金棒だ。
 目標を見定め、紫苑は静かに接近する。
(「限定神話(システム)30%限定解除――空間干渉、電圧制御、絶縁処理成功」)
 紫苑の背中から伸びる触手――体内の魔術書に根を張るそれは、空間に干渉して高圧電流を練り上げていく。
「限定神話:電雷顕現(システム:ニコラテスラ)発射ッ!!」
 次の瞬間、爆ぜるように迸った電流は、狙い過たず大金棒を打ち据える。
 バチバチバチィッ!
 火花を散らし、身を震わせる呈の大金棒が感電したように硬直したその時。
「桔梗! 今よ!」
 今こそ、姉の期待に応えなければ!
「桔梗の力、お見せします!」
 ともすれば及び腰になりそうになる自身を奮い立たせ、桔梗はドラゴンランスを構える。
 もしこれを外せば、感電を振り払った大金棒が大暴れするだろう事は、想像に難くない。だからこそ、引けない。
「お願い、九頭竜!」
 いつも共にいるドラゴンに呼び掛け、桔梗は意を決して投擲する。
 ――――!!
 大金棒に命中した刹那を逃さず、抉り込んで鋼を穿ったドラゴンランスから衝撃波が奔る。一瞬にして竜に姿を変じ、九頭竜は大金棒に喰らい付く。
 ガッ……バキバキバキィッ!
 鈍い音と共に、鋼をへし折り、咀嚼する竜の猛々しさよ。
 ガランと音を立てて瓦解する鉄屑を遠目に、桔梗は駆け戻って来る紫苑へ、会心の笑みを浮かべて見せた。
「軍神車懸りの陣、破れたり、です!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月14日


挿絵イラスト