エンパイアウォー⑦~破れ、羅刹少年格闘部隊
軍神『上杉謙信』は、他の魔軍将のような先制攻撃能力の代わりに、自分の周囲に上杉軍を配置し、巧みな采配と隊列変更で蘇生時間を稼ぐ、『車懸かりの陣』と呼ばれる陣形を組んでいる。
つまり上杉謙信は、車懸かりの陣と上杉本人の両方を制圧しない限り、倒すことはできない。
そして今回グリモア猟兵であるクトゥルティア・ドラグノフが予知したのは、この車懸かりの陣であった。関ヶ原で待ち構えている上杉軍が、徳川軍を蹂躙する予知。防ぐためにはこのエリアの車懸かりを倒すしかない。
「今回の部隊は剛鬼武童衆。少年羅刹の部隊なんだけど、精鋭でなおかつ車懸かりの陣の効果もあって強敵だよ。人数自体は少ないみたいだけどね」
そういって改めてドラグノフは車懸かりの陣の効果を説明する。軍神車懸かりの陣は、上杉謙信を中心に、オブリビオンが円陣を組んで敵陣に突入、まるで全軍が風車の如く回転しながら、最前線の兵士を目まぐるしく交代させるという、上杉謙信のずば抜けた統率力が可能にした「超防御型攻撃陣形」である。これにより敵兵士は全員、防御力アップ&自動回復(特大)の効果を受けているようなもの。並大抵の攻撃ではすぐに後ろに逃げられて回復されてしまうだろう。
「だから、各個撃破を大切にして、一体ずつ確実に仕留める戦術。あるいはその連携をできないように突き崩す戦術が求められるね」
そういってテレポートを繋ぐドラグノフ。そこには徳川軍と睨み合いを続ける上杉軍がいる。しかしこの膠着がいつ崩壊するかわからない。放置すれば予知通りの光景が生み出されるであろう。それを防ぐためにも、戦線に飛び込め猟兵。
しじる
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
初めましての方は初めまして。そうでない方はお世話になっております。しじるです。オープニングにも書いているように、今回の敵には防御力アップ&自動回復(特大)が付いており、まとめて倒すのは非常に困難です。一体一体確実に仕留めるプレイングや戦術を崩壊させるようなだとボーナスが出る可能性があります。
それでは皆様のプレイングお待ちしております!
第1章 集団戦
『剛鬼武童衆』
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POW : 極武技・相撲
【敵の防具を打ち砕くほどの強烈な突っ張り】が命中した対象に対し、高威力高命中の【背骨折りの抱擁と、脳天から落とす投げ技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 極武技・空手
【視線】を向けた対象に、【一瞬で間合いを詰め、拳・蹴りの百連打】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 極武技・柔術
【四肢と首を同時に極める関節技】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:すねいる
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
才堂・紅葉
「なるほど。流石は天下に鳴り響く上杉の力士隊、屈強ですね」
敵の布陣を【情報収集、戦闘知識】で見ると、確かにこれは厄介だ。
「ったく、こう言うのは柄じゃないんだけど」
敵陣に一人で歩み寄り、武器を投げ捨て【早着替え】で水着姿になる【パフォーマンス】で無手を誇示。
「ハイペリア重殺術・才堂紅葉。推して参るわ」
【礼儀作法】で一礼を行う。
狙いは一対一への心理的誘導だ。
突っ張りを【野生の勘、見切り、激痛耐性、気合、怪力】で受け、【グラップル、カウンター、部位破壊】でUCの関節技からの腕破壊、【鎧無視攻撃、属性攻撃】の投げの連携で止めを狙う。
少年達に動揺が残る内に懐に踏み込み、迅速に一対一で仕留めていきたい。
「なるほど。流石は天下に鳴り響く上杉の力士隊、屈強ですね」
敵の布陣を眺め、そう感想を漏らすのは【才堂・紅葉】。厄介なことこの上ない布陣。普通に戦ってしまっては勝ち目はあっても逃げられてしまうだろう。
「ったく、こう言うのは柄じゃないんだけど」
そう呟き陣の前に出る才堂、すると何を思ったのか武器を投げ捨てた。何をしているんだと羅刹の少年たちが呆然として投げられた武器を眺めていると、いつの間にか水着に早着替えした才堂がそこにいた。自分は明らかに無手ですよと見せびらかすように立ち回った後宣言する。
「ハイペリア重殺術・才堂紅葉。推して参るわ」
一礼、実に礼儀正しい。それにつられて少年たちもついこちらこそと礼をしてしまう。だが終わればそこは戦場だ。一気に間合いを詰めるように走る。それに反応して少年たちも構える。
残念ながらそこまでの動揺はない様だが、それでも才堂からすれば十分であった。迫りくる張り手の応酬を怪力のある柔術で受け流し、ユーベルコード【ハイペリア重殺術・獅子噛(シシガミ)】を発動させる。
「こう言う原始的な体術って、私には似合わないと思うのよね………コード・ハイペリアッ!!!」
関節技が、一人の少年に炸裂し、腕を破壊する。さらに徳川陣に投げ捨てることで連携をできないようにした。これに危機感を覚えたのか、残された少年たちは動揺をかき消し、しっかりと陣を固めた。先のように突撃するのは難しいだろう。
だが引き離した一体は別、その頭を掴み高く高く飛び、地面に顔面を叩きつけた。まるでバスケットボールのダンクシュートのように。
複数仕留めることはできなかったが、間違いなく一体は倒した。それだけでも戦場には十分すぎるほど貢献しているのだ。残る数体は、他の猟兵に託された。
成功
🔵🔵🔴
チトセ・シロガネ
エンパイアにもスモウがあったんだネ。
これはハッケヨーイ!ノコッタ!ネ!
でもそのツッパリ、【第六感】で痛そうなのわかるから……
【見切り・早業・残像】で避けるネ。
これは変化っていうスモウの回避技よ(※実際の変化とは違います)
というわけで後ろがガラ空きネ。
ここで『アシュラユニット』のクローアームを使って【グラップル】ネ。
そのままUC【霹靂閃電】を発動させて、【怪力】であちらこちらに振り回すヨ。
この時、【地形の利用】を使って固い地面やそこら辺の頑丈な岩にぶつけるネ。
スモウは真剣勝負、マイッタなんて許さないヨ。
回復する暇も与えずそこら中に振り回してぶつけるヨ。
エンパイアにも相撲があったんだと【チトセ・シロガネ】は思った。もともと相撲はUDCアースの日本の武道。古来のUDCと酷似しているサムライエンパイアにあっても不思議ではない。
「これはハッケヨーイ!ノコッタ!ネ!」
なんにしても、対峙するならば倒さねばならない。しかしシロガネの第六感が告げる。彼らの張り手は、直撃するととてつもなく痛いぞと。ならば避けてしまえ。これは試合ではなく戦争なのだから、ルールなんてない。
「後ろがガラ空きネ」
少年たちの攻撃を早々に見切り、早業で横に潜り込み、残像を残して背後に回る。変則の変化である。そのまま腰部にマウントされた有線式クローアームである【アシュラユニット】を起動させ、二人捕まえる。
そのままユーベルコード【霹靂閃電(サンダークラップビート)】を発動させ、怪力でぶん回しつつ、地形を利用してとがった場所などに叩きつけていく。さすがにこれは堪ったものではない。二体ともあっという間に物言わぬ肉の塊になってしまった。まいったなど言う暇もなかった。
これを見て当然他の少年は後ろに下がる。だが二体も減らせば少数精鋭のこの部隊としては手痛いどころではないだろう。
成功
🔵🔵🔴
レパル・リオン
ルクちゃん(f14346)と一緒!
心情◆怪人魔王・織田信長軍…!そろそろ本気になってきたってワケね!
だったら、あたし達も全力で戦うだけよ!
行くわよ、ルクちゃん!
行動◆ルクちゃんが攻撃してる間に、あたしは【変身】!さらに攻撃力重視の【トリニティ・エンハンス】も重ねがけ!とにかくパワーと【怪力】を高めるわ!
ルクちゃんの重力攻撃がちゃんと効いてれば、怪人も関節技や突っ張りを上手く出せないはず!とはいえ油断なく動きを【見切り】、キッチリかわしてから【カウンター】のアッパーカット!一撃で仕留めてやるわ!
くらえ必殺!あたしの拳っ!
ルク・フッシー
レパルさん(f15574)と共闘
心情◆こ、これが車懸りの陣…
(ボク1人じゃ勝ち目なんてない…)
(でも…仲間がいるから…レパルさんがいるから…!)
…ボク、がんばります…!
行動◆相手のユーベルコードは接近格闘技…だったら、近づかれる前にUC【連射塗装】を使います
重力【属性】を宿した塗料弾に【誘導弾】の特性を与え、一体のオブリビオンに集中させます
この攻撃によりオブリビオンをできるだけ重くする事で、体制を崩し交代を妨害します
レパルさんの追撃でオブリビオンを倒しきれなかったら、再度【連射塗装】を行いトドメを刺すつもりでいます
…逃がす訳には、いきません!
「こ、これが車懸りの陣…」
【ルク・フッシー】は戦慄した。目の前にいる上杉が生み出した、車懸かりの陣を見て。この驚異の布陣は自分一人では決して討ち破ることはできないだろうと。だが、傍には友人がいる。【レパル・リオン】、自分よりも年が4っつ下、にもかかわらず勇敢で、恐れを力に変えれる強い子。
そんな彼女が傍にいる。彼女がいるなら戦える。
「行くわよ、ルクちゃん!」
「はい! …ボク、がんばります…!」
二人の作戦は既に決まっている。フッシーが前に出る。重い色を愛用の特大絵筆に塗ったくり、それを飛ばした。ユーベルコード【連射塗装(バレット・ペイント)】である。少年たちは、まさか絵の具がユーベルコードだとは思ってないようで、気にせず前へと進もうとした。だがそのうちの一体へ、まるで誘導弾のように不思議な軌道を描いて絵の具が飛び、着弾すればなんと全身が鉛のように重くなった。
「させません!」
それが続けば流石にこれがユーベルコードだと気づくわけで、急いで塗装を落とそうとするが、そうはさせないとフッシーは続けてペイントを飛ばしまくる。
「このイェーガー・レパルが相手よ!変・身!!」
そうこうしている間にリオンがユーベルコード【変身(レパル・トランスフォーム)】と【トリニティ・エンハンス】を発動させて、パワーアップを果たしていた。
重さで動けなくなった一体を、陣の内側に後退させようとする。そうはさせない。とぅと跳躍し、集団に果敢に飛び込むリオン。迎撃に飛んでくる張り手を的確に見切り、蹴り抜き打ち抜き陣を駆け抜け動けぬ少年のもとへ。
「くらえ必殺!」
体を深く捩じり、なおかつうなだれている少年の懐に深く潜り込みつつ、拳を握って振り上げる。
「あたしの拳っ!」
螺旋を描いた拳はまさに砲弾。顎を撃ち抜かれた少年は音速を超えて宙に吹き飛び、やがて頭から地面に落下。見事なまでのアッパーカットであった。
これを見た少年たちは今までのように、陣に撤収しようとするがそうはさせない。フッシーの重力属性のペイントが足に塗られ、逃げられなくなる。こうして二人は見事連携を砕きつつ、なおかつ単独撃破に特化した戦いを見せ、少年たちに大きな被害を与えたのであった。
大成功
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皆城・白露
(※アドリブ歓迎)
最大火力で仕留める。なるほど、そう考えれば意外とシンプルだな
わかった、出来るだけの事はしよう
…必要な分の仕事はするさ。…その後は、頼む。
無防備を装いふらっと出ていく
向こうが侮ってくれれば儲けもの、ぐらいの感じで
さて、仕事はする、と言った
…足りない分は、こうするしかなくてな
さあ喰えよ、あいつらもオレも、全部
【群狼の記録】使用
代償として血が流れるが構わず、可能な限り己を強化
一対の黒剣を爪状に変化させ
相手の攻撃タイミングを見極めて【カウンター】【捨て身の一撃】を叩き込む
最高火力で攻撃し、一撃で仕留める。なるほどそう考えると実にシンプルだ。そう考えるのは【皆城・白露】。
「…必要な分の仕事はするさ。…その後は、頼む」
そういった後無装備を装いふらりふらりと戦場に出ていく。普通ではないと、少年たちは警戒を強める。侮ってくれれば儲けものだったが、流石に精鋭相手にそれは望めそうにない。さて仕事はすると言った手前、足りない火力をどうにかしなくてはいけない。
ならばと皆城はユーベルコード【群狼の記録(エクスペリメンタル・リザルツ)】を発動させる。代償に流血を今回負わされるが、関係ない。
「――許せとは言わない、全部食い尽くせ」
詠唱し、同時に隠し持っていた黒剣を爪状に変化させ突撃する。強化された彼の動きはまさに風。力特化の力士ではとても捉えられない。張り手やその他の攻撃をするりと抜けて、鋭い爪が喉元を貫き引き裂き掻っ捌く。
鮮血が濁流となってあふれ出し、皆城の白い体を赤に染める。自身の流血と還り血が混ざり、どれがどの血かもう見分けなどつかない。残されたのは後一体。
視線が合わさる、敵のユーベルコードが発動し、一気に間合いが詰められる。蹴り拳の応酬、それを爪で的確に潰していく。やがて百にも及ぶ殴打の猛襲はしのがれ、皆城の爪が、少年の両目を抉った。目の後ろには骨がない、脳に直結する。故に即死。
決着はついた。少年羅刹隊はここに壊滅したのだ。あとは別のエリアに当たるのがいいだろう。このエリアは徳川の勝利だ。戦争に勝利をもたらすため、次のエリアへ迎え猟兵よ!
【END】
成功
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