エンパイアウォー㉔~崖の上のカマシシ
「皆の活躍で信州上田城の上杉軍を早々に撤退させる事ができたよね。そのことで、上杉軍の主力らが越後から関ヶ原に向けて移動を開始したという事がわかったんだ、そこで皆には上杉が本拠地としている城、越後の春日山城の攻略をお願いしたいんだ」
カナ・ディラックが猟兵たちに作戦について説明する。
「今、言った越後の春日山城が上杉軍の本拠地だそうなんだけど、ここは本来は難攻不落とまではいかないまでも、堅城と知られている所なんだ。だけど、今、上杉は関ケ原に向かっているからそこは手薄となっている。そこで今のうちにこの城を落としてしまえば、上杉軍にとっては大きな痛手となるはずなんだ」
「なるほど、それで俺たちはどのルートから行けばいいんだ?」
猟兵の問いに答え、
「皆には急な斜面の側から攻め入ってほしい。その場所で待ち構えているのはカマシシの群れ」
「カマシシ? カモシカの事か?」
「うん。でも勿論、ただのカマシシではなくてオブリビオンだよ。特殊な攻撃もあるし、その数も群れで行動するから10頭以上はいる。そもそも崖での戦闘は彼らにとってお手の物。縄張り意識も強いから自分のテリトリーに入ったと思えば、怒り狂ってこちらに攻撃を仕掛けてくるだろうね」
けれどね、と彼女は続けて、
「そのことを知ったうえでのぞめば、けして攻略できない相手じゃない。是非とも皆にはオブリビオンらを勢いよく蹴散らし、この戦の勝利へと近づいてほしい」
猟兵らが頷くのを見て、カナはほっとしたように笑む。
「それじゃ、サムライエンパイヤに皆を送るね、あとは頼んだよ」
八雲秋
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
このシナリオに成功する事で、春日山城の攻略度が5%づつ進みます。攻略度が100%になると、春日山城を制圧する事が出来ます。
第1章 集団戦
『荒ぶるカマシシ』
|
POW : アオの寒立ち
全身を【覆う和毛を硬質の毛皮】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 神鳴り
自身に【紫電】をまとい、高速移動と【電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 影より出づる藤波
【自身の影】から【召喚した藤の花】を放ち、【絡みつく蔓】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:笠見諒
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
クラリッサ・クルツリンガー
まずは、アサルトウェポンとガジェットでバリバリ攻撃して、敵の動きを止めるぜ。
そしたらユーベルコード攻撃!
動きが止まったところに非殺傷フルコースを食らわせてやるぜ。
全部命中したら、アオの寒立ちも無効だからな!
あとは手持ちの武器で追撃しながら、一緒に戦う仲間にも期待だぜ。
キャサリン・エンスレイヴ
「こんなユーベルコードはどうかな?(指をぱちんと鳴らす)」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、戦いながらも、戦場全体や仲間の状態に常に気を配ります。
「強者を蠱毒にかけよ! 殺し合いを観ながら喰う飯は甘露なり。我、勝者の生き胆を喰らいて天を征つ力と為さん!」
荒ぶるカマシシの「影より出づる藤波(WIZ)」に対し、ユーベルコード「君の名は。(ベルゼブブ)」を使うことで、その苦痛による攻撃の阻害を試みます。
最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅することです。
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものとします。
香神乃・饗
春日山城、城攻めっす!お城まるごと丸裸にしてやるっす!
周りの人とも連携できるなら協力するっす!
香神写しで武器を増やす
岩場や他の敵を盾にして身を隠し俺自身も護りながら攻めるっす
殺気を探れば攻めてくる方向がわかるっす不意をうたれないように気をつけるっす
斜面の地形を利用して剛糸を張り巡らせて罠をはるっす
わざと姿を見せて怒らせ突撃して来させたり、
苦無でフェイントをかけて追い込み
足をひっかけ転ばせたりしてみるっす
転んだ奴を狙って力溜めた苦無を使って暗殺していくっす!
「春日山城、城攻めっす! お城まるごと丸裸にしてやるっす!」
香神乃・饗(東風・f00169)は地形を確認し荒ぶるカマシシの視野に入らぬ岩場に隠れながら、香神写しで武器を増やしていく。
「罠も張らせてもらうっす、気を付けてほしいっす」
饗は他の猟兵に声をかけると、崖伝いに剛糸を張り巡らせた。オブリビオンの行動範囲もこれで狭められる。
崖の上からオブリビオンの群れが、黙って身動きせず猟兵たちを見つめている。
キャサリン・エンスレイヴ(ウィザード・f01442)は、グリモアベースでの話を思い返しながら、その様子を観察していた。それから何か思いついたように指をぱちんと鳴らし、言う。
「こんなユーベルコードはどうかな?」
「戦闘開始だ!」
クラリッサ・クルツリンガー(人間の戦場傭兵・f06117)がオブリビオンらの前に躍り出る。オブリビオンらが自分たちの領域を犯す猟兵らに怒りを見せるが、それらが猟兵に襲い掛かるよりも早く、クラリッサは手榴弾の形をしたガジェットを投げつけ、アサルトウェポンを速攻でなだれ撃つ。オブリビオンが怯んだ隙に続けて、
「大サービスだぜ。全部持ってけ!」
ユーベルコード非殺傷フルコース。彼女特製の閃光発音筒、発煙手榴弾、催涙ガス弾、を群れにばらまく。それらが直接ダメージになるわけではない、が、全弾を喰らったオブリビオンは異能を封じられていく。完全な防御能力を持つアオの寒立ちさえも。封じられたオブリビオンは全体の3分の1といったところか。
「それで上等」
キャサリンは短く言い捨てると群れに挑む。怒り狂うオブリビオンの攻撃をウィザードロッド+で受ける。オブリビオンの攻撃に耐えるほどの業物。そうでありながら彼女にロッドに対する愛着は薄く、無造作に振るっては攻撃を受け流して魔法を放ち、倒していく。
「オレも、まだいかせてもらうぜ」
クラリッサも手持ちの武器を構え、群れの中に弾をぶち込んでいく。
オブリビオンらの苛立ちが増す。
「さあ、俺はここっす!」
饗が挑発するように声をあげ、手を振り回す。
オブリビオンが紫電を纏い、猛スピードで彼に向かい襲い掛かろうとするが、
「かかった」
剛糸がオブリビオンに絡む。暴れ、ますます身に食い込み、弱っていく中を饗が苦無でとどめをさす。
その様子にさらに猛ったか別のオブリビオンが饗を襲うが、彼は倒れたオブリビオンを盾に、その一頭も苦無で切り裂く。
「よし、次も……」
だが彼の正面に立つオブリビオンは向かっては来なかった。その影の中、藤の花が咲き、その蔓が伸び、仲間に対するお返しとばかり、饗の体に絡みつき、ギリギリと締め上げ、彼の動きを封じる。
「つっ!」
オブリビオンが足元を蹴り、蹄を鳴らす。饗へ攻撃の照準を合わせる。そこへ。
「強者を蠱毒にかけよ! 殺し合いを観ながら喰う飯は甘露なり。我、勝者の生き胆を喰らいて天を征つ力と為さん!」
キャサリンのハスキーボイスが戦場に響いた。
それと同時に饗の動きを封じていたオブリビオンが急に苦しみだす。
「ーーーーー!」
声なき悲鳴を上げ、大きく開けた口から蠅の群れが飛び立つ。体内では無数の蛆虫がその臓腑に食らいつき、耐えがたい苦痛を与え、オブリビオンの動きがとまる。
「助かったっす!」
「気にするな」
彼の感謝の言葉にキャサリンは素っ気なく答え、すぐオブリビオンらに向き直る。
今の最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅すること。 それによって戦局はこちらの優位になるのだ。殲滅まで、あと、もう少し。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シズホ・トヒソズマ
※アドリブOK
【SPD】
崖とはまた戦いづらいですね
では早速、アレを試させてもらいましょうか
丁度城主ですし
UCで関ヶ原で1回倒してきた上杉謙信の力を使用
周囲に12本の回転する毘沙門刀を浮遊させ、高速移動
◆クライミングの要領で崖を軽々と昇り、薬刀以外の浮遊刀で次々と◆属性攻撃で斬りつけていきます
上の方まで来たら、敵の電撃に影響を受けない『土』属性の刀を敵集団目掛け発射
敵を◆吹き飛ばしながら崖に刺さった刀から、属性効果で崖を崩す効果を発生させ、崖崩れで敵を一気に落とします
自分は◆ジャンプで崖から先に離れ、待機させておいたからくり人形のデザイアキメラにキャッチさせます
『これ、崖崩しの陣、なんちゃって』
シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は崖の先にある城を見上げる。
「また戦いづらい場所ですね……早速、アレを試させてもらいましょうか、丁度城主ですし」
幻影装身、からくり人形から現れたのは上杉謙信の幻影。それを身に纏うと彼女の周囲を12本の刀が舞う。
シズホはクライミングの能力で崖をやすやすと登っていく。ただ、自分らの縄張りを守る意識ばかりが高いのか謙信の姿を取っているからと道を開ける気はないようだが、構わない。上りつつすれ違うカマシシらを斬り、進む。
遂に彼女は荒ぶるカマシシらを見下ろす位置に立つ。数はだいぶ減り、残ったものも手負いとなって、彼女の事を恨みを込めた目で睨む。
「上等!」
シズホが土の属性の刀を投げつける。土ならば電撃の影響を受けにくいはず。刀の勢いに吹き飛ばされ、消えていくカマシシもいれば、まだ、この世界にとどまるカマシシもいるが。
刀が残るカマシシらの足元に突き刺さる。シズホが崖から離れるようにジャンプし、叫ぶ。
「さあ、これでとどめ!」
その言葉と共に、崖に亀裂が走る。
「ーーーーーー!」
残ったカマシシらは崖崩れに巻き込まれ、断末魔の咆哮のみを残し、消えていく。
「よし!」
シズホは落下しながらその様子を確認すると小さくガッツポーズをする。そして、
ドサッ!
その彼女をからくり人形のデザイアキメラが受け止めた。
「これ、崖崩しの陣、なんちゃって」
シズホはニッと笑って見せた。
成功
🔵🔵🔴