エンパイアウォー㉔~堅城攻略の一手~
●春日山城攻防戦
「皆さん、今がチャンスです」
羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)は君たちを迎える。
「皆さんの活躍により信州上田城の上杉軍を早期に撤退させた事で、上杉軍主力が、越後から関ヶ原に向けて移動を開始した事を察知できました」
どういうことかといえば。
「つまり、今ならば上杉軍の本拠地、春日山城はかなり手薄で攻略可能な状態なのです」
春日山城は堅城と知れる上杉軍の本拠地であるが、主と主力部隊がいない今ならば、隙を見て攻略制圧する事も可能であると予知された。
春日山城を攻略する事ができれば、上杉軍に大きな打撃を与える事が出来るかもしれない。
「さらにいうならば、春日山城は上杉軍の本拠地ですので、制圧して調査する事が出来れば、信長軍に関する重要な情報を得たり、特別なアイテムなどを手に入れる事が出来るかもしれません。この千載一遇のチャンスを逃す手はないと私は思います」
攻略は山岳地帯から城に攻め入る事になる。
「皆さんには『カマシシ退治』をお願いします」
恐らく上杉謙信が番犬代わりに放っているのであろう『荒ぶるカマシシ』は侵攻の邪魔をしてくるため、それらを殲滅する必要がある。
彼らは藤を操り、紫電を放つカモシカで、群れを形成する性質を持つ。
この場にいるのも恐らくは10体以上が群れで存在しているだろう。
元より山岳地帯を好み足場の悪い土地でも軽やかな移動が可能な身体能力と、縄張りを侵されると怒り狂い侵入者を排除するまで戦い続ける性格である。
「しかしカマシシを退治すれば春日山城攻略に大きく近づくのは確か。頑張ってください」
ナイン高橋
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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ナイン高橋です。
お城制圧に向けてまずは番犬……番羊?番鹿?
まぁ獣の群れを薙ぎ払って下さい。
●春日山城攻略について
『このシナリオに成功する事で、春日山城の攻略度が5%づつ進みます。攻略度が100%になると、春日山城を制圧する事が出来ます』
制圧や調査はこの依頼の後に行われますのでプレイングに記載されてもまだお城ついてないです。
それではご参加お待ちしております。
第1章 集団戦
『荒ぶるカマシシ』
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POW : アオの寒立ち
全身を【覆う和毛を硬質の毛皮】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 神鳴り
自身に【紫電】をまとい、高速移動と【電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 影より出づる藤波
【自身の影】から【召喚した藤の花】を放ち、【絡みつく蔓】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:笠見諒
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カーバンクル・スカルン
カモシカを番犬代わりに飼うとは、オブリビオンには常識が通用しないね!
熱心に任務を遂行しているカモシカさんには悪いけど、春日山城は取り戻させてもらう!
高速で動き回るなら数の暴力で叩き潰すのみ! 【高速組立】でカタリナの車輪を量産してカマシシに襲いかかりますよ!
うちの車輪は電力で動いてないから、どんなに雷を浴びせてもショートして止まらないよー?
白峰・慎矢
獰猛そうな羚羊だね。これじゃ番犬というより、猟犬だよ。こんな奴を野放しにはできないな。
足場が悪いところで動き回るのは危ないから、俺はあまり動かず防御に専念して、攻撃は【錬成カミヤドリ】で複製した弓に動いてもらおうかな。動きが速いから、しっかり「見切り」して鞘で「盾受け」しよう。電撃なら「念動力」をぶつけて防ぐこともできるかな?
弓は全部攻撃に使うよ。浮遊する弓で矢を撃つなら足場は関係ないだろう。牽制射撃で敵の動きを鈍らせて、横や後ろから攻撃してとどめを刺していこう。このチャンス、逃すわけにはいかないんだ。悪いけど、狩らせてもらうよ……!
●城攻めするにはまず道を開けねばなるまいて
上杉謙信及び主力部隊が関ヶ原に向けて出立した今、上杉軍の本拠地である春日山城は手薄。
敵軍の拠点を制圧する事は今後の戦いを有利に進められるに違いない一手となるだろう。
何やら色々知っていそうな上杉謙信の城となれば何か情報も得られるかもしれない。
だがそのためにはまず、城攻めを行うための道にいるオブリビオンを退治せねばならない。
「カモシカを番犬代わりに飼うとは、オブリビオンには常識が通用しないね!」
大きな車輪を背負ったカーバンクル・スカルン(クリスタリアンの咎人殺し・f12355)は春日山城へと続く参道で威嚇してくるオブリビオン『荒ぶるカマシシ』を見て臨戦態勢を取る。
カーバンクルに対し、カマシシ達は一応に威嚇の唸り声をあげ、頭部から電撃を走らせる。
「獰猛そうな羚羊だね。これじゃ番犬というより、猟犬だよ。こんな奴を野放しにはできないな」
刀を腰にひっさげたヤドリガミ、白峰・慎矢(弓に宿った刀使い・f05296)も人を見て恐れる事もなく、むしろ襲える距離まで近づいてくるのを待ち構えているカマシシ達の凶暴さを感じ取っていた。
「熱心に任務を遂行しているカモシカさんには悪いけど、春日山城は取り戻させてもらう!」
猟兵達が参道へと突撃すると、四匹のカマシシ達が反応し一斉に動き出す。
『ヒヒーーン!』
バリバリバリと紫電を纏ったカマシシ達が電撃を纏って高速で飛来してくる。
「ここは足場が悪いね。向こうは平気そうだけど俺達は動き回るのは危ないから、防御と遠距離攻撃でいこう」
慎矢は一歩前に出ると鞘に入れたままの刀を持ってカマシシの攻撃に備える。
「高速で動き回るなら数の暴力で叩き潰すのみ!」
カーバンクルはその後ろでユーベルコードを発動。
高速組立によって、自身の装備している"カタリナの車輪"を多数、複製する。
「だったら、俺も……錬成カミヤドリ」
ヤドリガミである慎矢は自分の本体である"弓"の複製を多数召喚する。
そして車輪と弓はそれぞれが自在に浮遊し、紫電を纏ったカマシシ達を攻撃し始める。その数、合わせて八十余り。
『ヒヒーーン!』
高速移動で複製の攻撃を避けるカマシシだが、カマシシ四頭に対して攻撃の手は八十以上。一人頭車輪が十、弓が十で、合計二十の複製が襲い掛かっているのである。
素早いカマシシであってもその手数の差では攻撃を避け切る事は出来ない様子だった。
ならばと内の二頭が一つどころに集まったカマシシ達は一斉に電撃を周囲に放って複製を壊そうとするも……。
「うちの車輪は電力で動いてないから、どんなに雷を浴びせてもショートして止まらないよー?」
バリバリと電撃が迸るが複製の動きが止まる事もなく。
『ヒヒーーン!』
内の二頭が複製を無視して術者を直接狙って電撃を放ってくるも……。
「甘いね」
カマシシの動きを見切った慎矢は脇差しを抜く動作のままにそのまま投擲。
念動力によって刀を操作すると、カマシシの放つ電撃の大部分を刀に受けさせ、そのまま地面に刺して纏う電流を全て地面に流してしまう。
残りの攻撃も鞘で弾いて飛ばすと、慎矢とカーバンクルは揃って複製を操り反撃に出るのだった。
「スクラップビルダーの手際をなめんな!」
「このチャンス、逃すわけにはいかないんだ。悪いけど、狩らせてもらうよ……!」
成功
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佐世保・初春
【WIZ主体】
「上杉軍は動物が多いが、わざわざ妾達に食料を提供してくれるとは優しい御仁じゃの♪」
神鳴りによる攻撃は残像でかわしつつ、影より出づる藤波で召喚された藤の花は狐火で焼き払い、炎で包囲し動きを封じ、其処に破魔と範囲攻撃、二回攻撃で攻撃を叩き込み殲滅する。
アオの寒立ちで守りに入ったら炎の包囲はそのままに、中に燃やすと大量の煙が出るその辺の草や生木をくべて窒息を狙いつつ、別の個体を狙って討伐する。
「珍妙な生き物じゃが、締めて焼いて食らうとどんな味がするのじゃろうか。シシという以上食えぬことはなかろうが、ああ一体どんな珍味な美食なのかの、さぁさぁ早く肉となり妾の舌を楽しませておくれ♪」
中村・裕美
「……城攻め……とりあえず……頑張ってみようかしら」
【ミームインベイジョン】で相手の精神に【ハッキング】を仕掛ける【精神攻撃】をし、相手のUCにある言葉を別のもとして認識させ、相手の技の効果を歪める。
それによって相手の影から召喚されるのはプロレスラー。名前は明かせないが、ドラゴンのように苛烈に戦うとか
「……そして私は竜騎士。……サブジョブだから目立たないけど。……GO、ドラゴン」
ドラゴンのようなプロレスラーに指示を出してカマシシと戦ってもらう
ネタ的に危なそうなら
「蔓→鶴」に改変して、藤の花を鶴の形にするのに四苦八苦しているところをドラゴンランスでポコポコ叩く感じで
●ま、野生動物は狩ったら食べるよね。戦ですもの
「上杉軍は動物が多いが、わざわざ妾達に食料を提供してくれるとは優しい御仁じゃの♪」
カマシシの電撃を残像を出す妖術で避けながら、佐世保・初春(f02603)が末恐ろしい事を供述し始めた。
「……城攻め……とりあえず……頑張ってみようかしら」
中村・裕美(f01705)はボーナスタイムと聞いて思わず城攻めに参加しにきたらしい。
バリバリ鳴ってる雷とその速度についていく気は全くないので隠れて電脳魔術で空間とカマシシの常識にハッキングを仕掛けていた。
『ヒヒーーン!』
スピードでの攻撃が幻影によって当たらないと悟ったカマシシ達が自身の影から藤の花を放ち、絡みつく蔓を戦場に張り巡らせていく広範囲の攻撃に切り替えてきた。
「まだ下処理は終わらんのかの?」
破魔の加護を宿した狐火をばらまき、蔓を燃やして戦う初春だが、流石に複数のカマシシの相手を同時にし続けるには体力が持たない。
「……もう、終わる……えい」
しかしそこで物陰に隠れていた裕美が電脳魔術を起動。エンターキーをポチ。
「……ハッキング開始………これが……貴方の新しい世界」
ユーベルコード:ミームインベイション。
それは電脳魔術によって相手の常識を書き換える恐るべきハッキングプログラム。
「……貴方達が攻撃に使うのは……自身の影から召喚した藤の花を放ち、絡みつく≪鶴≫によって動きを封じるユーベルコードよ……」
裕美の眼鏡が妖しく光り、ピキーンとカマシシ達の常識に衝撃が走る!
『ヒヒーーン?』
そう攻撃方法は絡みつくのは蔓ではなく鶴。
カマシシ達は伸ばしていた蔓のコントロールを失い、代わりに召喚した藤の花をうねうね動かして頑張って鶴の形に変形しようとしていた。
「ほほう。これはまた面白い術じゃな」
初春は目前まで迫ってきていた蔓を刀でスパンと切り落としながらカマシシ達の様子を伺う。
『ヒヒ?ヒヒーン?』
うねうねと色々頑張って工作している。
「……今の内に、接近戦で叩く感じで……」
満を持して裕美はドラゴンランスを取り出すとごくごくエナジードリンクを飲みながら未だに四苦八苦してるカマシシ達に向かって突撃。
『ヒヒーーン!!』
しかしそこで芸術家気質なカマシシの一体が何と藤の花で見事な"鶴"の工作に成功する!
「……え」
カマシシが作った藤の花の鶴を通常のユーベルコードと同じように操って突撃してきた裕美に攻撃。
「うひゃあっ!?」
鶴は裕美に絡みつくとそのまま裕美の動きを封じる。亀甲縛りで。
「む。よもや鶴は千年。亀は万年とは言うが」
「……これカマシシ……」
幾らステータスを上げても縄抜けが出来る訳ではない。ドラゴンランスを竜系形態に戻してガジガジしてもらう裕美だが、暫く動けなさそうだ。
しかし芸術家気質のカマシシは一匹だけだったようで追撃は来ない。他はまだ四苦八苦してる様子だ。
「うむ。安心せい。今の内に妾が調理を終わらせておくでのぅ」
ダボっとした服の上からぎゅっと縛られて凹凸がはっきりしてしまっている裕美が地面でびたんびたんしてるのをこれ幸いと囮にして初春が敵から回収した蔓を未だに工作してるカマシシや自分の鶴の出来に悦に入ってるカマシシの周りにいい感じに並べていく。
「珍妙な生き物じゃが、締めて焼いて食らうとどんな味がするのじゃろうか。シシという以上食えぬことはなかろうが、ああ一体どんな珍味な美食なのかの、さぁさぁ早く肉となり妾の舌を楽しませておくれ♪」
そしてポン、と両手を打つとユーベルコード:狐火・大火々を発動。
強火の炎が藤の花ごと燃え上がり、カマシシ達を一気に丸焼きにしたのだった。
大成功
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ロザリア・ムーンドロップ
カマシシ退治ももう少しのようですね!
お手伝いにきましたよ! てやー!(パタパタ走ってくる)
【ウィザード・ミサイル】で残っているのを燃やしてしまいましょう
一気に全て放つのではなく、まずは一体に集中して放っていきます
どのくらい攻撃を当てれば倒せるのかがわかったら、次に複数を相手に必要な数の矢を、と順に攻撃範囲を広げていきましょう
敵の蔓攻撃は走りながらかわしてみますが
捕まったら炎の矢で焼き切って離脱します
防御にも使いたいので、矢はなるべく数を使わずに敵を倒していきたい、ということですね
こういう神の化身とかいるのかもしれませんけど
荒ぶってはいけませんね! 鎮まってくださーい!
●焼いた肉は多分兵糧になると思います。
複製品の乱舞が舞いオブリビオンを殲滅したり、焼いた肉をもぐもぐしているこの戦場に最後のトリを飾りに来たのはロザリア・ムーンドロップ(f00270)だ。
「カマシシ退治ももう少しのようですね!お手伝いにきましたよ!てやー!」
パタパタ走ってやってきたロザリアは先手必勝とばかりに残っていたカマシシ三体の内、一体にウィザード・ミサイルを集中砲火。
全ての矢を一度に使い切るのではなく、段階的に撃ち出す事で敵の体力が大体どのくらいなのか見定める。
「えーと、大体、60本位でしょうか」
炎の矢に撃たれ倒されたカマシシに撃ち込んだ矢の数を確認する。
ロザリアが一度に出せるのは大体140本位が限度だ。
ならばもう一度使えば残り120本で2匹倒し、20本は防御に回せるような計算になる。
「よし、順に倒しちゃいますよ!」
『ヒヒーン!』
しかしカマシシ達もただやられるのを黙ってみている訳もない。
一声鳴くと足元の影から藤の花から蔓が伸びて来てロザリアを絡め取ろうと迫ってくる。
「わわわっ!」
走って逃げ出すロザリアだったが、足場が悪い事もあり、複数の方向から伸びてくる蔓に逃げ場がなくなってしまう。
「仕方ありません。矢はなるべく数を使わずに敵を倒していきたかったのですが」
残っていた80本分のウィザード・ミサイルを自分の周囲に一気に降らせ、迫ってきていた蔓を焼き切る。
『ヒヒーーン!』
バリバリと紫電が先までロザリアのいた場所を貫いていくが、爆風で姿を一時晦ませその場を離脱していたロザリアはその少し横で新たなウィザード・ミサイルをチャージ。
「今の攻撃、避けてなかったら危なかったですね。でも、これで終わりです!」
煙の中から100を超える炎の矢がカマシシ達に迫ってくる。
『ヒヒーーン!』
カマシシ達は足元の影から再度藤の花を咲かせ、蔓で防御を行おうとするが。
予め上空に撃ち出していた残りの40本程が急降下。
重力による加速も伴ってカマシシ達にダメージを与えつつ、足元の藤の花を焼き払って無力化する。
「こういう神の化身とかいるのかもしれませんけど……荒ぶってはいけませんね!鎮まってくださーい!」
そしてそのまま直進する100の炎の矢がカマシシ達を焼き尽くすのだった。
大成功
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