エンパイアウォー⑦~血煙上げて車輪は回る
●軍神の敷く陣
「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
オクタ・ゴート(八本足の黒山羊・f05708)は、慇懃に一礼し猟兵達を迎え入れる。しかしすぐに、手元の資料を配布し以来の詳細への説明へと移る。サムライエンパイアで行われている戦争、その状況が大きく動いたのだ。
「戦争直前に復活を阻止した武田信玄の宿敵、軍神・上杉謙信が発見されました。皆様、かの将を討つため――何卒、お力をお貸しください」
関ケ原にて待ち受ける、上杉軍精鋭部隊。
そしてその部隊が組む陣形、「軍神車懸かりの陣」。円陣が文字通り車輪の如く回転しながら敵の懐へと入り込み、最前線の兵を交代させながら敵を打ち破る。万全の兵を前線に出し、後ろに控える兵は回復。それを素早く切り替える事によって攻防を兼ね備えた、軍神の統率力の為せる陣。
「この陣を崩さねば、徳川軍は大打撃を受けるでしょう。それだけではなく、もし仮に陣を崩さず本体を狙い攻撃したとしても、復活までの時間を稼がれ完全な撃破とはなりません」
つまり、この「軍神車懸かりの陣」をどうにかしなくては、上杉謙信は撃破できないということである。
……一見すれば正に無敵に見えるこの陣。しかし弱点は、存在する。
「それが、一点突破でございます」
円陣が目まぐるしく交代し、前線の兵を入れ替える事でこの陣は成立する。しかし、その正面が崩されれば必然的に回復の追い付かない者が正面に立たざるを得ない。完全無欠に見えるものほど、少しの綻びが命取りとなりうるもの。
オクタは、今回の作戦は、「軍神車懸かりの陣」の前線に立つ精鋭のオブリビオンを突破するのが目的だと説明した。目標を撃破し、陣に穴を空ける――そうすれば、輪の中心に立つ上杉謙信へと刃が届くと。
言葉にすれば簡単だが、容易いことでは決してない。敵の最前線に立つ者達は十全な回復と後方の補助によって、防御力の増強と強力な自己再生能力を得ている。回復に対して対策をとるか、あるいは防御を打ち砕く攻撃を見せるか、兎も角一筋縄では決していかないだろう。
また、欲を出し上杉謙信本人に攻撃を仕掛けたり、前線以外の敵にも攻撃をしようとすれば、忽ち陣は回転し相手に回復の余地を与えてしまう。正面の敵を打破する、その一点に意識を傾けなければ足を掬われてしまうことは、猟兵達も目に見えているはずだ。
「しかし、皆様ならば――皆様であればこそ、私は可能であると思っております」
これまで数々の過去を打ち倒し、そして二度世界を救ってきた。道を、未来を、「切り拓いてきた」猟兵達ならば、この無謀を可能にすると。
グリモアが輝き、戦場へと猟兵達を送り出す。軍神への挑戦が、始まろうとしていた。
佐渡
●今回のシナリオに関する注意事項
軍神『上杉謙信』は、他の魔軍将のような先制攻撃能力の代わりに、自分の周囲に上杉軍を配置し、巧みな采配と隊列変更で蘇生時間を稼ぐ、『車懸かりの陣』と呼ばれる陣形を組んでいます。
つまり上杉謙信は、『⑦軍神車懸かりの陣』『⑱決戦上杉謙信』の両方を制圧しない限り、倒すことはできません。
また、このシナリオは「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
既に強敵が続々、佐渡と申します。
今回のシナリオは、軍神・上杉謙信の敷く強力な陣形「軍神車懸かりの陣」を切り崩すものとなっております。敵の強力な陣形を崩す為、強力なバフを持った敵の一団を撃破する必要があります。
やや判定は厳しいものとなりますが、皆様の格好いい活躍を全力で描写していきますので、何卒宜しくお願い致します。
●※おねがい※●
迷子を避けるため、ご同行する猟兵の方がいらっしゃる場合には同行者名、あるいはチーム名等目印をお忘れないようにして頂けると幸いです。
またマスタープロフィールに御座います【シナリオ傾向】については一度目を通して頂くよう強くお願いいたします。
第1章 集団戦
『狸兵団』
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POW : 狂乱野鉄砲
【仲間がやられた恐怖心】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【弓矢や火縄銃の集中砲火】で攻撃する。
SPD : 狸兵団突撃
予め【突撃陣形を組む】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ : パンダ混じりの狸囃子
戦闘力のない【子狸応援団(何故かパンダがいる…)】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【戦場に響く賑やかな太鼓の音】によって武器や防具がパワーアップする。
イラスト:綾智
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カーニンヒェン・ボーゲン
防御と支援の豊富な陣営を盾に、自らは武力を固め、
期を見て最善手を下す…軍神の名に恥じぬ見事な采配ではございませんか。
実に、武将らしい。
故に崩しがたく、鉄壁の布陣をお敷きになる。
…ですが…それはつまり、軍神の一強であると語るに等しいのではないですかな。
UC:剣刃一閃にて、お望み通り正面突破を試みます。
さて、じじいの老刀では何処まで通用するか分かりませんが、
本命どのはお若い方々に任せて、露払いです。
破魔とオーラ防御の発動を見込んで、どこにいても当たるならあえて避けません。
が、その玉筋を追跡して、狙撃パターンや始点を特定し強襲。
二度目からは、残像や二回攻撃を可能にする速度で負傷度を下げたいものです。
トリテレイア・ゼロナイン
上杉謙信……あの堅守に優れた陣を見るだけでも強敵であることは疑いようがありませんね
ですが、あの守りを崩さねば徳川軍への被害は甚大
護る為に今は最大の攻めが必要な時なのでしょう
……騎士としては、ある意味失格ですが、SSWの艦隊戦を想定した装備である「ブローディア」を使用します
装備は私と同一の機体を内部から●操縦し、弓矢は銃は●盾受け、●武器受けで弾きつつ接近
機体を●ハッキングし、リミッター解除
ただでさえ短い稼働時間が更に短くなるでしょうが一撃に掛けるなら問題なし
レッドゾーンギリギリの●怪力で敵に向けて全力の●なぎ払い●シールドバッシュ…というより質量での押し潰しを行います
●老骨と聖騎士の剣
軍神・上杉謙信の指揮の元、陣を組むオブリビオン。そして今その最も外側、敵を轢殺する役を担っていたのは、小柄な獣の兵団である。黒い目元に湿った土の様な毛皮。とぼけたような顔立ちは、場合によっては心を擽る愛らしさにも映るだろう。だが今、彼らの顔立ちはまさしく敵を切り裂き血煙の中進む獰猛なる兵士のもの。油断をすれば、その隙は容易く命とりになりかねない。
しかし、その陣の前へと歩み出た猟兵にそんな油断は生じるはずもない。柔和な表情ながら一切の隙を見せぬ老紳士、そして清廉なる聖騎士を思わす機械の勇士。
「露払いは、このジジイにお任せを」
「恐縮ながら援護致します、存分にお力を振るいくださいませ」
カーニンヒェン・ボーゲン(或いは一介のジジイ・f05393)と、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は、互いに言葉を交わす。相対する巨躯の機械が語る言葉に、銀狼の老紳士は呵々と笑った。苦虫を潰したような、何かに迷うような雰囲気を感じたためである。
「お若いのですから、そう気負わず。どんと当たればよいのでございますよ」
そう言って、彼は軍を前にし剣を構える。手にした武器を一斉に構え、次の獲物を狙う狸の武者たち。相対するは柳の様な老人。焦ることなく只一つばかりすうと息を吐けば、その眼差しは零下の鋭さを帯びる。
カーニンヒェンへ殺到する鉛玉、されどそれらの多くは不可視の壁に阻まれるようにして彼の横へ流れていく。僅かに掠った数発も、彼の集中を削がせることはできなかった。
なるほど強固であり恐ろしい脅威となる陣だ。しかし、それもまた軍神たる存在の指揮によって完成する策。裏を返せば、屋台骨である将の一強であるということでもあろう。
……狼と狸、指揮され動くだけの走狗と、自らの意志と覚悟を持つ勇士。勝るのはどちらか? ――わざわざ、言うまでもあるまい。
よく自身を老骨だなんだと語るカーニンヒェン。しかし、弛まぬ努力の元練り上げられた一刀の技は、群れ為す悪意へ確かに届く。底上げされた防御力によって、一陣を纏めて薙ぎ払うまでにはいかないが……先頭の狸武者には深手を、その後ろに控えた者の鎧や武具を敲き斬る。
陣を崩すには少しばかり足りない。だがそれでよい。彼の目的は露払いだった、むしろ彼の一撃で隊列が「緩んだ」ことで、次へのバトンが確かに繋がった。
帽子を深く被り直すと後方へと退く。背後で、一人の若人が覚悟を決めたのを感じ、うっすらと笑みを浮かべて。
『座標固定、空間転移完了まで、三、二、一……』
曇天を切り裂き天上を破った「孔」。そこから迫り出す巨大な脚。次の瞬間にずんと地面へ落下したのは、甘く見積もって四十四尺。単位を変えれば十四メートルにもなる巨大な機械仕掛けの白騎士。それこそ、無敵の陣を崩す為トリテレイアの導き出した解。
――極大の質量による圧殺。彼の行動規範とする「騎士道」とは相反する、実に暴力的な手段。果たして、この方法が正しいのかはまだ自分の中で葛藤が続いている。
しかし、確かに背を押された。勝利の為に、渡されたバトンがあった。その期待を、裏切れはしない。
何より敵は強大、歴戦の猟兵でも苦戦を強いられる強大な敵を前に、この世界の人々は力を持つ持たぬに関わらず、命を賭して戦っている……ならば。
呼び出した鎧の前に立ったトリテレイア。直後、その体は未知の力によって組み変わり、別世界の船を相手取る為に作られた巨大な騎士鎧【ブローディア】と融合する。兜の中の空ろな瞳に光が灯れば、跪いた白騎士の身体は立ち上がり、眼前の車輪の陣を高みより睥睨する。
次々に放たれる砲火、しかし手にした大盾の前には巨壁に投げる石礫同然。鋼の身体を貫くには、到底届かない。
転移に動力の九割を使い、更に残った一割を、彼は一撃に込めた。内部からのハッキングによって諸々の安全装置を外し、鳴り響く警告音を無視して盾を振り被る。
困難を踏み越え進むためならばいざ知らず、明日を守るため戦う人々を跳ね飛ばす車輪など、あってなるものか。叩き付けられた白鋼の巨壁は、戦場を揺らした。
輪の陣、その正面が大きく削られたように歪む。堅牢なる防御を砕くが盾とはなんとも皮肉、されど必殺となれば回復も無意味。
大きく形を崩された陣を立て直す為か、オブリビオンは一度後退する。トリテレイアの呼び出した【ブローディア】もまたエネルギーを使い切り、動きを停止する。追撃は叶わないが……確かに、彼は強固な敵の群れを大きく叩いた。
無茶をしたせいか、身体はさぞ重いことだろう。心の内が重くなったか軽くなったか、それは彼のみぞ知り、そして彼のみが分かればよいことだろう。
『軍神車懸かりの陣』。それは確かに止められる。それが今証明された。一番槍の戦果は上々、これに続くは、誰か。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎
さて、今回の戦争も大規模の様子。一つ一つ片づけていくでありますよ。
どうやら敵は強化されていて、回復も早いという事でありますが――それを上回るスピードで屠って行けば良いでありますね。
私の二つ名『【選択UC】』は伊達ではないであります。この距離なら狙わずとも、予備動作がなくとも万発万中。右手の『刹那』と左手の『[K's]Sirius』(鎧無視攻撃)による手数(2回攻撃)で押し込み、敵の突撃陣形完成を阻止する【援護射撃】とする。陣形は重要でありますが、崩れれば意味はない。――だから、陣形を崩す。
「――さて、屠らせてもらうであります!」
エメラ・アーヴェスピア
陣形にてオブリビオンすら強化する…厄介な相手ね
でも、ここで撃滅しないと後が怖いわ
まずは陣形を崩させてもらいましょう
必要なのは軍勢を打ち崩す攻撃力と長時間連続攻撃を可能とする持続性
…なら私はこれを使うとしましょうか
『この場は既に我が陣地』…!
小型とはいえ砲台、十分な攻撃力はある筈よ
さらにはその数で途切れなく砲撃が可能…一応連射もできるわ、攻撃されると脆いけど
まぁそういう訳だから、応援団が増えても諸共行けると思うわ
兎に角、この砲台で後方から他の同僚さん達へ【援護射撃】するわね
さぁ、私の兵器の威力を見せてあげるわ!
※アドリブ・絡み歓迎
鍋島・小百合子
SPD重視
上杉勢の車懸り…武田勢との川中島の合戦で見せたという戦術か
敵としてこの目で見る事になるとやのう
「皆の者!朱の戦花の底力を見せようぞ!」
UC「群制御動陣」発動
召喚した女薙刀兵48人を戦闘知識活用にて指揮
10人ずつで一つの部隊=4部隊に編成
残り8人は2人を1人に合体=合体させた4人を隊長として1部隊ずつに振り分け
わらわは2部隊を率いて敵軍に正面から、残り2部隊は敵軍の交代・回復の機を狙い側面から仕掛けるよう指示
他の猟兵と自ら率いる兵達とで連携を意識、薙刀を手に大立ち回り(なぎ払い、範囲攻撃、串刺し併用)
突撃陣形を組んだ攻撃には残像を用いた回避、間に合わない場合は薙刀の武器受けにて防御
カイウス・ヘーゲン
軍を操り、己が命を繋ぐとは…前代の歴史に名を残す、軍神の力は伊達ではないか…
立ち向かうは軍団、ならばここに城を築く。
【全力魔法、動物使い】により、【不沈城塞ツェッペリン】召喚!
全長最大の姿で軍団へと防護の陣を築く。可能ならば他の者も内に入れるよう呼びかける
突撃の陣形…天を衝くこの城塞ならばそれも読みやすい
その陣に全砲門を向け、殲滅を行う。…無論こいつ(ツェッペリン)のビームもお見舞いしよう…
……無慈悲に行くぞ…軍神の手足
お前たちが軍神の首を取るのに欠かせない存在なればこそ…だ!
フェルト・ユメノアール
回復と防御で守備を固める相手をボクの力だけで倒すのは困難
なら、相手の力を利用するよ!
まずは牽制と防御重視で戦闘、『トリックスター投擲』で距離を取りつつ攻撃を行い
相手を焦らして狸兵団突撃を誘う事で、UCでの『カウンター』に繋げる
その攻撃を待っていたよ!
ボクは手札からカウンタースペル、【写し身の呪術人形】を発動!
相手の攻撃を無効にし、その攻撃力分の戦闘ダメージを相手に与える!
この『カウンター』が決まると同時に一気に攻勢をかけて敵を倒し切るよ
『ワンダースモークを投擲』して視界を塞ぐ事で敵を混乱させ、撤退と連携を阻止
そのまま一気に接近して近距離での連続攻撃を仕掛ける
●陣に仁、軍に群
一度削られた陣を立て直した敵は、猟兵達を敵として見定め、牙を剥く。多くの敵を薙ぎ倒すため大きく広がった陣を小さくまとめ、崩されがたいが突破力を高めたものへと変えた陣。そして再び正面を担うは狸の兵。同胞が討たれてなお獣達は刃を携え迫る。逃げることなく、ただ軍神の命に従い敵を屠らんと。
鬼気迫る殺気の塊、速度を増した進軍。それでもなお、猟兵達の士気が揺らぐことはない。
「軍を操り、己が命を繋ぐとは。前代の歴史に名を残す、軍神の力は伊達ではないか……」
緋色の翼、赤銅色の肌、不死鳥の如きその姿。迫る獰猛なる獣を前にして、彼は剣と銃を携え天へ乞うた。
『故にここに城を築く』
鈴の音が、撃鉄が落ち放たれる霊力の一条の光が、彼の願いに応えその姿を顕す。堅牢にして弩級、敵の眼前へと立ちはだかるその城は、同時に命を持つ彼の眷属。カイウス・ヘーゲン(爆ぜる爪・f11121)は、天衝くその城の頂点に立ち、高みからその陣を見下ろした。
車輪を模す形の陣は確かに彼の呼び出す龍の如き巨大な城であり獣、【顕界獣ツェッペリン】を前にひとたび足を止めるだろう。しかし、生き物であれば殺せばよい、城であるなら砕けばよい。そう結論づけるのは一瞬であった。手にした刀槍で壁を突き、既に組まれた突撃の形によって強引に突破を試みる。
しかし、この城は只の石材や木材ではない。そして、何より城とは一人のものではない。
『故にここは、私の砲撃陣地でもあるのよ』
長く敷かれた城塞、その背に突如黄金の輝きが宿る。生物的な造形のそこを彩る人工物、歯車の衣装を持つ小型の砲台、それらは一斉に敵の軍勢へと向けられ、同時に頭上から爆音と共に砲弾を撃ち放つ。
吹き曝しの野ではなく、拠点として確立した場所で使用されたエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)のユーベルコード。数多の戦場を打開したその技と、彼女が組み上げる魔導と蒸気の力を併せ持つ砲。その効力は、今最大限に発揮されていた。
彼女の攻撃に合わせ、カイウスもまたツェッペリンに命を下す。鎌首を擡げ、眼より迸る霊力の一閃。薙ぎ払うようにして陣へと放たれ、同時に火の手を上げることだろう。
しかし、二人の攻撃は牽制と足止めには効果を発揮するものの、壊滅的な打撃を与えるまでには至らない。火力には申し分がないものの、範囲攻撃では効力も分散してしまう。このままでは――焦りを覚えるカイウスだが、その隣でエメラは悠然と椅子に腰掛け不敵に笑った。
「問題ないわ。この場で戦うのは、私たちだけではないのよ?」
エメラの目的は、あくまで援護。絶え間なく、そして継続的な攻撃で足止めを行うことにあった。とはいえ形ばかりの豆鉄砲ならばいざ知らず、彼女の従える砲は一つでも十分に強大な愛機であり名銃。それらを出し惜しみなく並べ、今ここにいるのは、他でもない仲間の為。
「――そう、だな」
短く、しかし確かにカイウスは同意する。そして共に戦う獣と繋がる鈴剣を高らかに鳴らし、今もなお猛攻に晒され続ける友を鼓舞する。音に咆哮で答えたかの城塞は、自らに冠された不沈の二つ名に恥じぬ戦いを誓う。
既に策は敷かれ、仲間へと託された。そして、二人の想いも、また。
狸兵団は繰り返し繰り返し城塞を攻撃する。回転しながらの攻撃は確かに強力だが、実際の車輪同様、回れなければ意味がない。堰き止められた今、陣の効果は薄くなっていた。困窮し、遮二無二攻撃を続けていた狸兵団だったが……突如、城塞が身じろぐように持ち上がる。道が開かれたのか? 答えは、否。
それは、陣触れだ。
「皆の者! 朱の戦花の底力を見せようぞ!」
朱色の鎧甲冑を纏いし戦乙女、そしてそれを指揮するはこの世界に生まれ、そして戦う武者が一人。鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)である。彼女の呼び出した兵たちは、動きの止まった車懸りの陣の左右から攻撃を仕掛ける。一糸乱れぬ連携は彼女の指揮の的確さによるものだ。この世界の合戦に精通する小百合子だからこそのものだろう。
とはいえ、先程も述べた通りこの陣を攻略するには一点突破以外に方法はない。広範囲への攻撃は戦線を維持こそすれ、防御力の著しく高まった敵には通らない。だが――それはそれで使い道はある。
眼前へと飛び出した二隊、計「九」名の女武者。その中には指揮を行う小百合子も混ざっている。ならばと狸兵団は突撃陣形のまま、彼女たちを轢き倒し、空いた城塞の間隙を縫って更なる進軍を目論んだ。既にこの陣はこの戦場において最適とは言い難い、輪の中央に坐した軍神の言葉も聞かず、彼らは行動を開始した……それこそ、彼女の思うつぼ。
どんと勢いを込めて獣声を上げながら迫りくる狸。しかし、彼らがぶつかったのは朱鎧の女武者ではなく、鮮やかなライムグリーンの板。光によって投影された質量を持つ映像、そしてそれを投影するのは――小百合子と共に突撃していた女武者の中の一人。よくよく見れば、その小手は甲冑に似合わない近未来的なデバイス。
「その攻撃を、待っていたよ!」
ばんとマントを翻せば、そこに立っていたのは道化師の出で立ちをした少女。猟兵、フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)だ。
そう、これは小百合子とフェルトの合わせ技。動きを封じられいら立っているだろう相手。進むも引くもままならない中、三方からの攻撃。そして正面から突撃する指揮官。そこへ突撃し、現状を打開しようとするだろう。そこへ……相手の威力をそのまま跳ね返す技を、真正面から発動できる。
戦場での心理を読み解く目と相手を動かすその手腕。そして敵を撃砕する一手。その二つが合わさった今、既に勝利は目前。
『ボクはカウンタースペル、写し身の呪術人形を発動! 相手の攻撃を無効にし、その攻撃によって発生するダメージを相手に与える!』
高らかな宣言と共に、投影されたビジョンが切り替わりTCGのカードのようなイラストが浮かび上がる、それと同時に、全身全霊の突撃の威力は獣たちの方へと跳ね返り、陣ごと兵団は吹き飛ばされた。
コミカルに、けれど確かに確実に。敵へとマストカウンターを行ったフェルト。
「実に見事な『えんたぁていめんと』じゃったな」
「いやあ、小百合子さんの戦術(タクティクス)に比べればまだまださ」
未来的な戦い方に驚きながらも称賛を送る小百合子。そしてそれを受けて謙遜しつつ照れ臭げに鼻を擦るフェルト。まだ戦いが続いている中で悠長な――そう思うかもしれないが、もう二人は自身の役目を終えている。
「あとは、任せるでありますよ」
二人の視線が、一人の猟兵へ注がれる。信頼と鼓舞の眼差しを受けるは、鋼の両腕を持つ傭兵。右には刃の如きフォルムを持つ長銃。左には熱戦を放つ新鋭の兵器。紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)は、大きく息を吐くと……その眼差しを、少しばかり離れた軍勢、そしてその正面に立つ獣達を睨んだ。
『【紅眼の射手】の名、伊達ではないでありますよ――!』
それは狙撃というには余りに苛烈で、乱射というには余りに正確だった。二種の銃が放つ実弾と光線。鎧を焼き切る熱の一撃のすぐ後に、追い撃ちの如く銃弾がその下の毛皮を散らしてゆく。
既に陣形が意味をなさないほどに崩された今、彼女へと反撃を行えるものはいない。加え遮蔽物もない戦場、この程度の距離。予備の動作も、サイトを覗く必要さえない。使い慣れた武器とその紅の瞳、その二つが敵を片端から射貫く。その様は、さながら戦いというよりは「狩り」という方が適切だ。
大きな打撃を受け、これ以上は壊滅の危険があると察したためだろう、陣は徐々に後退していく。まだ完全な壊走まで追い込んだとは言い難いが、確かに、敵へ深い痛手を与える事に成功する。勝利までは、あと一歩と言ったところだろう。
ふうと、再び息を吐くと銃をしまって肩を回す智華。撃破数と命中精度を思い返し、今後の課題について考察する彼女へと、フェルトと小百合子は健闘を称える。そして後方の城塞の上では戦術や今後の戦争に関して意見を交わしていたカイウスとエメラが三人の様子に気づき、微笑まし気に見遣る。
それぞれ、異なる思惑を持つ猟兵達の戦術がかみ合い、敵を圧倒する。何かの指示によって従わされるのではなく、それぞれの意志が紡ぎだす結果。
猟兵達のバトンは更に繋がっていく。既に、ゴールは目前。これに続くは、誰か。
成功
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月守・咲凛
【ワンダレイ】の番長さん、メンカルさん、レイさんと一緒に参加。
私は仲間を守るのです。先ずはアジサイユニットを周囲に飛ばして戦闘開始です。
近付いて来た敵にはビームチェーンソーとして接近を防いで、遠距離攻撃には盾にします。基本的に仲間への攻撃の防御に回して自分は自力で回避します。
突撃陣形で突撃して来たら、こちらはファランクスです!
【アウターコード】で呼び出した武装ユニット達で仲間の前に密集陣形を作って突撃を防ぎます。
仲間の準備が整ったら全武装ユニットから【コード・アクセラレーター】発動、ミサイルの信管を外しておいて爆発しない鈍器として顔面にぶつけて、メンカルさんの暴食の大火の炎で共に爆発させます。
メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加。
狸軍団か…見た目可愛いけど油断は…あれ、パンダ居ない??
…火力が必要となると【尽きる事なき暴食の大火】を最大規模でぶつけるのが一番かな…防御も関係ないし、存在毎燃やし尽くすし…
そうなると…強化が必要だからちょっと時間稼ぎをお願い…
仲間を信じて全力で強化詠唱を開始…重奏強化術式【エコー】で重奏強化術式【エコー】を強化…これを繰り返して周囲に魔法陣を展開・拡大しつつ強化を積み重ねて…最大増幅された重奏強化術式【エコー】で【尽きる事なき暴食の大火】を強化……53の暴食の炎をまとめて狸達にぶつけるよ…強化・交響曲(ブースト・シンフォニア)…燃え尽きろ……
星群・ヒカル
【ワンダレイ】で参加
狸軍団との喧嘩とは、超宇宙番長の血が騒ぐなぁ!
喧嘩に勝利し、関ヶ原をおれ達のシマにしてやろうぜッ!
メンカルの炎攻撃を軸に大炎上させるのがおれ達の作戦だ
宇宙バイク『銀翼号』に『騎乗』し、突撃してくる敵の勢いを殺し、妨害
攻撃は咲凛のユニットの力を借りつつ『視力・第六感』で回避だ
「火の用心、マッチ一本火事の元、ってな」
火事が起こりやすいのは乾燥した冬場だ
メンカルの準備完了後、『超宇宙・夢光見生誕』で観測した光景から召喚するのは、ぷかぷか浮かぶ緑色の平べったい雲
そこから注ぐ雨は、濡れた者をむしろ『乾燥』させる効果があるって寸法だ
毛皮のある生き物だ、乾燥したら燃えやすくなるだろう!
レイ・アイオライト
【ワンダレイ】で参加。
タヌキがぐるぐる回る……ってそんなことどうでもいいのよ。喧嘩っていうより、鋼の壁殴りつけるようなものよねこれ……。
敵からの攻撃は『雷竜真銀鋼糸』の雷撃で妨害、仲間たちを影のオーラで『オーラ防御』するわ。
突撃陣形は、鋼糸を絡ませてやればすぐに崩れるかしら。
火炎の力を高めるなら……【暗黒領域】で独立した法則を内包する結界を作ってタヌキを閉じ込めるわ。
この結界に『炎を放射する時間に応じてその威力が指数的に増加する』法則を内包させる。
みんな、頼んだわよ。
タヌキの蒸し焼きってところかしら。灼熱の蒸釜の中で燃え尽きることね。
●天行く船より来るは
大打撃を受け、大幅に数を減らした狸兵団により構成される上杉精鋭部隊。既に陣を形成するのに最低限の人員しか残ってはいないが、それでもまだ戦いを続けようとする。それは意地ゆえか、オブリビオンとしての衝動か、或いは軍神の意図か。
兎も角、再び車輪は回る。敵を轢き潰し、討ち殺すために。
ここが正念場、ここまで幾多の猟兵達が繋いだバトンを最後に受け取ったのは……全く装いの異なる、四人の者達。一見して何の繋がりもないようであるが、しかし彼らは同じ船に身を置く朋友である。
「狸軍団との喧嘩とは、超宇宙番長の血が騒ぐなぁ!」
意気軒昂、拳を合わせ瞳から炎を上げているようにさえ見えるほどに高ぶる青年、彼の気合に呼応するかの如く靡く改造学ラン。星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)は今にも駆け出そうとするが、その後ろで肩をぎりぎり掴み抑える女性がいる。
年若い面々の多い中で頭一つ抜けて歳上に見える黒肌銀髪の彼女は、遠巻きに回転する狸の群れという絵面になんとも言えない感情を刺激されながらも、冷静に敵を分析する。この世界において忍びのものに告示するその出で立ちは、しかしその本質を大きく異にする。
「喧嘩っていうより、鋼の壁殴りつけるようなものよ、あれ」
レイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)はそう言いつつ、ちらりと背後を見やる。
眠たげな目を眼鏡の奥でぐぐっと細め、遠方より来る軍勢を観察する少女。血腥い戦場には似合わぬ学者か研究者のような出で立ち、ウェーブのかかった灰の髪を揺らしながら、ぼそりとつぶやく。
「……あれ、パンダ居ない?」
普段であれば実に適当な狸兵団、自身の軍勢の中に狸が混ざっておらずとも気にしない。しかし今軍神の指揮によってパンダも自軍へと加え戦力の一つとして扱っている。とはいえ、よそから見る分には滑稽な絵面に変わりはない。さては何か意味があるのだろうかと、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は研究心を疼かせた。
そんなマイペースな二名とそれを抑える事に気を揉む年長者。そんな三人のてんやわんやを見、自分がしっかりしなくてはと思ったのか透き通る淡い青髪を揺らして月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)は宣言する。
「私が仲間を、皆さんを守るのです!」
戦争という重要な局面、そして強大で意味深長な言葉を語る敵をおいつめる戦い。本来ならば彼女くらいに緊張するものだが――いまこの場においては、彼女のそれは子供らしい純粋な善意に映るはずだ。全員が、それぞれの行動を止めて咲凛を愛でたり撫でたりにかかるのであった。
そんな和気あいあいとしたやりとりの間にも、軍神車懸かりの陣は回転し、彼らへと近づく。とはいえ、ただ無策でぽんと戦場へ飛び出したわけではない。誰が何かを言うでもなく、すっと全員が事前の作戦通り配置へと着く。三日月を模す杖を構え、大きく息を吐くと同時にメンカルの周りに現る陣。「こだま」を関する術式は、一つの詠唱を重ねるごとにその大きさと複雑さを増していく。
――膨らむ力、それが脅威だと読めぬ軍神ではない。車輪は、彼女を狙い速度を上げた。最も、彼女がこんな隙だらけの強化を行っているのは、共にこの地へ降り立った仲間を信用しているからこそだが。
突撃する獣……その足元に現れた鋼の糸に気付いたものは、果たしてどれほどいただろうか。その有無に関わらず、先頭を走る一匹が躓き、どのままドミノ倒しに次から次へ縺れる狸兵団。その際に身体の下敷きになった糸から次々に生まれる電撃、当的武器のように形を纏ったそれは、打ち上げ花火の如く地面から上空へ、狸の身体を突き抜け轟く。
音もなく罠を仕掛け、敵を翻弄する。自身を忍びではなく暗殺者であるとするレイ。しかし、この動きはどちらかと言えば前者に思えるなと苦笑を浮かべた。
彼女の放った雷鳴に続けて、地面に這い蹲る狸を乱暴にバイクが弾き飛ばす。鈍い重低音、シルバーメタリックのボディ。数々の道を共に駆け抜けた相棒、『銀翼号』に跨るヒカル。
「おいおいどうした、もうバテたのか?!」
挑発的な言葉を投げつつ、高速の一撃離脱によって、背後の味方へと攻撃を通らせない。隙があればスピードの乗った体当たりを行う。
リスキーな彼の行為をサポートするのは、咲凛の放った円盤状の遠隔操作型兵装『アジサイユニット』。近距離攻撃には回転する光波の刃、遠距離からの攻撃には盾と使い分けられる二つの役割によって、味方の攻撃だけでなく、防御にも支援を行う。
『武装に魔力を集中――アウターコード、発動です!』
更に、彼女の展開した武装によって築く陣、ファランクスは後方に控えるメンカルだけでなく、一度下がるヒカルや罠の仕込みを行うレオなどをも守り、安易な突撃を抑制する。それは車懸かりの陣が、既に大きく力を削がれた事を如実に物語っていた。
続く膠着、猟兵たちは敵を翻弄するが一向に敵を倒す事はない――ただ、「その瞬間」が来るのを待ち続け、ついに。
『貪欲なる炎よ、灯れ、喰らえ。汝は焦熱、汝は劫火。魔女が望むは灼熱をも焼く終なる焔――』
メンカルの呪文が、変わった。これまで緻密だった陣が大きくその姿を変え、歪で禍々しい気配と共にその魔力を爆発させる。増幅の効力を増幅させるという、倍々ゲームの力業。
当然、その圧力は尋常ではない。今止めねば取り返しのつかないことになる。獣としての直感、軍神の指揮、二つに突き動かされ獣兵団は、他の猟兵を無視し一斉にメンカルの元へ向かう。この時既に、彼らの勝利の布陣が完成していたことに気づかぬまま。
『朔月に墜ちる影、全てを塗り潰す暗黒の結界、具現しなさい!』
『星の目、光の鍵、夢の扉よさあ開け!』
機を逃さぬべく息を殺し影に潜んでいたレイ。足場ない天上へ、鋼の天馬と共に駆け上がったヒカル。二人の放ったユーベルコードが、その車輪を囲い込む。
漆黒の結界、夜の帳の如きそれの内部空間に特殊な「法則」を適用する効果を持つ。今回課した「法則」は……『炎を放射する時間に応じてその威力が指数的に増加する』というもの。
更に、空間の内部ではサムライエンパイアではおよそありえない毒々しい緑色の雲が浮き、そこから雨が降り注ぐ。しかし、不思議なことに雨に打たれれば湿っていくはずの身体が、何故かかさつき乾いてゆく。
敵を封じ込めこそすれ、単体ではなんら脅威として働かない二つの力。けれどわかるはずだ、ここまで彼らがどのような意図を元に動いていたかを思えば、理解できないはずがない。
……壁の向こうから飛来する無数の影。それは二種の流星。物質と現象、相反する二つ。
一つは鋼の内に火薬を仕込んだ重り。ミサイルだったそれは、今や重量を持った鈍器に過ぎない。しかし、もし引火でもしようものなら、元々の用途に相応しい破壊力を見せる事だろう。
そしてもう一つは……白色の、炎。逆光によって見えづらいそれは、獲物を狙う狼の咢の如く、自身を燃やし続ける薪を求めて降り注ぐ。それが、果たして何を燃やそうとするのか。それはもはや言うまでもあるまい。
ここまでの大規模な攻撃が成功したのは、ひとえに仲間との連携が密であり、そして何より信頼という結束が強かったためであろう。強者に従わされるだけではなしえない、真の団結。それを、過去の遺物でしかないオブリビオンが理解する事は、決してないのだろうが。
防御も、回復さえ意味を為さない爆発と燃焼。
夏の盛り、関ヶ原に上がったその巨大な火柱は、花火のようであったという。
●轍は残らず
こうして、猟兵達の連携が光った戦いは決着を迎えた。
陣を率いた上杉謙信は消滅を免れたというが、自身の復活を支える精鋭を失い、同時に徳川兵を脅かす要因が減ったことで、また一つ猟兵達は魔王信長の元へ、そしてこの戦争の勝利へと近づいていく。
しかし、まだ油断はできない。要の魔軍将たる上杉謙信は残っており、驚異の全てが取り払われたわけではない。
天下を奪うのではなく、護る為の戦いは、まだ終わっていないのだから。
大成功
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