エンパイアウォー㉔~越後の国の春日山城
●春日山の目指して。
グリモアベースは、ひっきりなしに猟兵達が帰ってきてはすぐに、次の任務に向かっていた。現在、サムライエンパイアにて、オブリビオン・フォーミュラと思われる織田信長を倒すための大規模な作戦が行われており、猟兵達も総力を挙げて、この戦いに臨んでいる。そんな大忙しのグリモアベースにて、グリモア猟兵のアレックス・アレクサンダリアスもまた、猟兵達を集めて作戦の内容を伝えようとしていた。
「よぉ、よく集まってくれたな!戦争も始まって、今最初の山場を越えたところだ。疲れとかはないか?こっからも戦いは続く。体調管理も戦士の務めってやつだ」
かつて軍勢を率いていた男は、猟兵達の身を気遣いつつ、今回の作戦の説明を始める。
「今回の攻略目標は、春日山城だ」
織田信長配下の“第六天魔軍将”の一人、“軍神”上杉謙信の居城である。かの将は現在、関ヶ原に陣を構え、幕府軍の進行を阻んている。軍神と呼ばれた彼の存在は大きく、突破するのはかなり困難な状況だ。一方で、上杉の軍勢の主力は関ヶ原に置かれているため、本拠地である春日山城は手薄になっている。そこを攻めることで、上杉軍に打撃を与えようというのだ。“第六天魔軍将”の本拠地ということもあり、制圧して調査すれば、彼らに関する情報、あるいは今後の戦いに役に立つ物が得られるのではないかと推測される。
「手薄とはいえ、相手は精鋭揃いの上杉軍だ。油断するんじゃねぇぞ!」
そう言って、アレックスはテレポートを起動させた。
●春日の山。
のどかな田園風景が広がる越後の国に、小高い山の上にあるのが春日山城である。そこに、陣取るのは、謙信公の留守を預かる兵達。
「猟兵どもが来たぞ!」
廻し姿の少年たちが、腕を鳴らして待ち構えていた。彼らの額には一様に角がある。羅刹と呼ばれる種族の印だ。
「我らの強さ、照覧あれ!」
隊長と思われる少年の号令とともに、少年達剛鬼武童衆は、猟兵に向けて突撃を開始した。
夢月
マスターの夢月です。戦争もひと段落するかと思ったらすぐに次の作戦が動いていて今回の戦争は忙しくなりそうですね。みなさんとともに頑張っていきたいと思います。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
今回のシナリオは集団戦となります。敵を倒し、春日山城の守りを削りましょう。
このシナリオに成功する事で、春日山城の攻略度が5%づつ進みます。攻略度が100%になると、春日山城を制圧する事が出来ます。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『剛鬼武童衆』
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POW : 極武技・相撲
【敵の防具を打ち砕くほどの強烈な突っ張り】が命中した対象に対し、高威力高命中の【背骨折りの抱擁と、脳天から落とす投げ技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 極武技・空手
【視線】を向けた対象に、【一瞬で間合いを詰め、拳・蹴りの百連打】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 極武技・柔術
【四肢と首を同時に極める関節技】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:すねいる
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
筒石・トオル
【WIZ】
山城だから通路は狭いし、空堀もあるから攻めにくいな。
事前に情報収集し、敵が仕掛けて来そうな場所をピックアップし、警戒したり、逆に奇襲を仕掛けて来られた際に迎撃出来る様準備しよう。
元々こちらが攻め込む事が知られてるなら、道幅が広く足場が安定している大手道を使うのも手だな。
【情報収集、地形の利用、第六感、罠使い、カウンター】
軍神の兵だけあって、剛鬼武童衆は腕っぷしが強いようだ。
接近されては技を喰らいかねないので、接近される前に『極楽鳥花嵐』で敵にダメージを与える。
【先制攻撃、範囲攻撃】
UCが封じられた場合は、熱線銃で応戦。絞められて悦ぶ趣味は持っていないんでね。
【零距離射撃】
「山城だから通路は狭いし、空堀もあるから攻めにくいな」
筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)は、春日山城の情報について事前に調べておいた。山城は戦国期において、地形を利用したもっとも一般的な城である。その中でも春日山城は越後において、信州、北陸、関東ににらみを利かせながら、交易のための港にも近いという戦略上もかなり重要な地であり、防衛にも向いた戦国屈指の名城である。ここに天下の名将、上杉謙信がいれば、猟兵達でも落とすことは不可能であっただろう。だが、謙信が留守である今ならばチャンスがある。勿論、敵にも備えはあるので、油断はできない。
「…元々こちらが攻め込む事が知られてるなら、道幅が広く足場が安定している大手道を使うのも手だな」
そう判断して、トオルは、真正面から進軍する。その先には、上杉の配下、『剛鬼武童衆』が待ち構えていた。
「よく来たな、猟兵!正面から来るとはいい度胸だ!謙信公のため、ここは通さん!」
そう言って少年の一人がトオルに向かってくる。一対一で戦うつもりのようだ。
「近づかせはしない!」
接近戦は不利とみたトオルが、ルーンソードを構えて迎撃する。極楽鳥花嵐“ストレリチアストーム”。花吹雪が少年に襲い掛かる。
「絞められて悦ぶ趣味は持っていないんでね」
大成功
🔵🔵🔵
ステラ・クロセ
春日山城、一度訪れたことがあります。
アタシにとってもその強さは尊敬の的。その強さがどこにあるのか、ちょっとでもわかればいいかなと思って。
頂上の館の手前にあった松の木に登ったら怒られてしまいました。でもすごく遠くまで見通せて、ここに城を築く理由がわかりました。
って脱線した!、春日山城を取り返す!
敵は近距離戦が得意、アタシと同じだね。
こういう相手は初撃を潰して優位性を保ったままいくしかない。
炎のサイキックエナジーでできた刀を普段よりずっと太くしておく。
防御の構えを取ったまま突っ張りを待ち、突っ張ってきたらUC【焔轟熱風剣】を腕に向かって叩きつける!
※アドリブ、連携等歓迎。
「春日山城、一度訪れたことがあります」
ステラ・クロセ(星の光は紅焔となる・f12371)は、懐かしそうに呟く。
「アタシにとってもその強さは尊敬の的。その強さがどこにあるのか、ちょっとでもわかればいいかなと思って。頂上の館の手前にあった松の木に登ったら怒られてしまいました。でもすごく遠くまで見通せて、ここに城を築く理由がわかりました…って脱線した!春日山城を取り返す!」
ハッとして刀を握りなおす。ここは今、楽しい思い出の地ではなく、戦場なのだ。
「はぁあああ!」
廻し姿の羅刹の少年が、ステラめがけて一目散にかけてくる。
――近づかれたらまずい…なら…その前に決める!!
サイキックエナジーを送り込んで、いつもより刀の刀身を広く長く作り上げる。
「アタシは止まらない!行くよ、焔轟…熱風剣!」
気合を込めて一閃。焔轟熱風剣“エンゴウネップウケン”。彼女の闘志のように燃え上がる炎が飛び込んできた少年を吹き飛ばした。
大成功
🔵🔵🔵
鈴木・志乃
※人格名『昨夜』で参戦
……非常に危険な手合いがいるものですね
真正面からは戦わないに限ります
UC発動
敵の攻撃が分かっているならやり様はある筈
飛び道具が使えないなら尚更です
周囲に罠でも張り巡らせましょうか【罠使い、ロープワーク】
【念動力】を加えて縛り上げるのも良いですが
引きちぎられる可能性を考えると矢張り落とし穴ですね
墜ちた後、土の重みに潰されるようなものなら尚良し
トドメ用にある程度の器物は用意しておきましょうか
いつでも【念動力】で殺せるように
もしくは【呪殺弾】ですね
敵攻撃は【第六感で見切り】ますが
どうしても近づかれたら【歌唱】の【衝撃波】で
鼓膜をぶち破ろうと思います【なぎ払い】
鼓膜は鍛えられない
「……非常に危険な手合いがいるものですね」
鈴木・志乃(オレンジ・f12101)は、静かに戦場を見下ろす。白いワンピースに白い髪、白い翼。白に統一された中で、瞳だけは、夕焼けのように紅色だった。普段の彼女とは全く違った雰囲気。それもそのはず。彼女は今、『昨夜』であった。
「真正面からは戦わないに限ります」
すでに彼女は仕込みを終えていた。
「うわっ!?」
「罠だと!?」
剛鬼武童衆が、悲鳴を上げる。慣れ親しんだはずの地形でいきなり不意打ちを喰らったことにより混乱が生じているようだ。
「手を下すまでもなかったですね…」
肉体を武器にする彼らに『昨夜』に対抗する手段はなかった。
「おのれ!罠など卑劣な真似を!」
少年の一人が、なんと木を足場にして跳び上がり、『昨夜』のところまで迫る。
「おや、流石ですね。その勇気に免じて…」
彼女は息を吸い込むと、歌い始める。それは、空気を震わせる衝撃波となって、少年に襲い掛かる。
「がはっ…!?」
少年は耳から血を流しながら、気を失い、地に落ちていった。
「いくら、肉体を鍛えても、鼓膜は鍛えられない」
大成功
🔵🔵🔵
フロース・ウェスペルティリオ
関節技……
うん。人型のままで相対したら虚を突けそうだねぇ
初めはダガーを構えつつの接近戦を想定して近づく事にしようかな
でも、ウチはブラックタールだもの
関節なんて元々無いので、関節技を繰り出す隙に遠慮なく攻撃させてもらうよ
液状になってその腕からすり抜け、見様見真似で逆に関節技もどきをしかけてみようか
まぁ、しょせん見様見真似なので、同時にちゃんと黒炎で燃やしておくけどねぇ
黒花の蔓で締め上げつつ燃やしていけば良いかな?
……周りの童衆には黒猫と黒蝙蝠の炎も放っておこうか
こちらに目が向いている間に、死角からこっそりと、けれど素早く、
複数合体して確実に燃える火力で当たってもらうよ
剛鬼武童衆は、フロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)を包囲する。
「ここまでだ!逃がさんぞ!謙信公の命によりこの城はやらせん!貴様をここで倒す!」
武童衆の一人が叫ぶ。
「ウチを簡単にやれると思わないでほしいねぇ…」
フロースはダガーを構える。そして、手近な武童衆に向かっていく。
「ムダだ!」
彼はフロースのダガーをかわすと、かわす動作の流れでフロースの首と四肢に絡みつき、関節技を決めて、拘束する。
「我らの力を侮ったな!これで動けまい!」
「…侮っているのはそっち」
「何?」
武童衆がフロースの言葉と関節技を決めている感触に違和感を感じた時、フロースの身体がぐにゃりと少年の腕をすり抜ける。ブラックタールである彼にとって関節技など無意味だった。
「これで終わり」
逆に少年にまとわりつき、黒炎によって攻撃する。
「ぐああああああああ!?」
周りにいた武童衆にも、蝙蝠と猫の炎が襲いかかる。鍛えた肉体もフロースの炎を防ぐことは出来なかった。
大成功
🔵🔵🔵