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キマイラフェスを楽しみ尽くせ!

#キマイラフューチャー #戦後

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#戦後


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●フェス、開幕!
 煌びやかに光るステージ。その両脇には巨大なスピーカーが鎮座しており、その爆音は人々を歓喜の渦に巻き込んでいた。
 曲に会わせて踊る者、静かに聞き入る者。その両脇には、様々な露天が立ち並び、人々のお腹を満たしている。
 今日は、年に1度のキマイラフェス。メインステージの音楽フェスを中心に、人々がとにかく大騒ぎするお祭りなのだ。

「と、言う事で! みんな、楽しんできたらいい! よ!」
 満面の笑みで、グリモアベースに集まった猟兵達に長峰・モカ(リアルにvirtualなアイドル芸人?・f16136)はそう告げた。
「一応、万が一何かあったときのため、って言うのはあるんだけどね」
 一応、と付けたのは、怪人の残党はいるわけで、それに対抗しないと行けないから……菜のだが、フェスの参加者達は一切気にしていないのだ。
 それでも、怪人は気にするものだ。だって怪人だもの。気にされていなくても、襲ってくるかも知れない、から一応、である。
「フェスは観客として騒ぐなり聞き入るのもあり、露天を見て回るのもあり! あと、露天の出店や、ステージへの飛び入り参加もOKらしい! よ!」
 笑顔を崩さないようにしているが、モカはぐぬぬと下唇を噛む。アイドル系芸人としてステージに立ちたかったのかも知れないが、どうしようもないのである。
 音楽のジャンルはなんでもOK。様々なジャンルの音楽が流れてくるし、どんなジャンルでもステージで歌ってOKらしい。露天もありとあらゆるものが揃っているようだ。
「まぁ、フェスを楽しんで、何か怪人が現れたりしたら対応して。フェスの会場は広いから他の人とかを巻き込む心配とかは無いと思うから。それじゃ、楽しんで!」
 モカは、そう言って猟兵達を送り出したのだった。

●ステージの脇で
「ふふっ、みーんな、わたしの虜にしてあ☆げ☆る♪」
 フェスのステージの脇で。人知れず、そうつぶやく影があった……。 


おじやしげき
 みなさま初めまして、おじやしげきと申します。以後お見知りおきを。
 フェスの季節ですね! なので、フェスを存分に楽しんで下さい!
 ……と言いたいところなのですが、なにやら怪しい影が。
 みなさんの楽しみを邪魔するオブリビオンはぶっ倒しちゃって下さい。
 1章は皆大好き音楽フェス、お祭りを楽しんで下さい。聞くも良し、騒ぐも良し、ステージに立つも良し、露店を回るも良し!
 2章は何やら物理的な怪人トリオが現れそうです。ぶっ倒しちゃいましょう。
 3章は、ステージの脇に居た怪人との戦闘です。
 基本的にとても広い場所にステージはあるので、観客に流れ玉が、とかそういうのは考えなくても良いです。みんな怪人を気にしてません。

 それでは、皆様、楽しみましょう!
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第1章 日常 『音楽フェスティバル』

POW   :    露店を見て楽しんだり出店したりする

SPD   :    自分達も楽器演奏・歌唱で盛り上がる

WIZ   :    音楽鑑賞を嗜む

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

草野・千秋
SPD

キマイラフューチャーの人は相変わらずですね
平和が訪れないのは悲しい事ですが
僕も歌で助力しましょう
ここの怪人さんって何でか憎めないのです

「Cloud cuckoo land」
旅の途中、どんな困難に遭おうとも
雲の上の理想郷を目指すと誓った歌です
お聞きください
歌唱、パフォーマンス、楽器演奏、誘惑使用
優しく甘い声で語りかけるように歌う

↓歌詞
雲の上の楽園に君を連れて行こう
それはまるでお伽噺の国のよう
何も心配する必要はない
戦う必要も争う必要もない
共に歌おう、カッコウと共に
共に歌おう、平和の歌を
何も考えずに愛し合える空間
それはお伽の国、Cloud cockoo land

……どうでしたでしょうか僕の歌?



「この曲は、旅の途中、どんな困難に遭おうとも、雲の上の理想郷を目指すと誓った歌です。お聞きください、『Cloud cuckoo land』」
 草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)こと歌い手raduは、そう言って静かにギターをつま弾く。その澄んだ音色は、オーディエンスの心にスッと侵入し、心地よさを与えている。
 『……平和が訪れないのは悲しい事ですが、僕も歌で助力しましょう』
 草野は、ギターをつまはじきながら、そう考えていた。未だに、怪人が現れるキマイラフューチャー。ここには、本当の意味での平和は訪れていない。自分の歌が、何かの助けになれば、と。

「雲の上の 楽園に 君を連れて行こう
それはまるで お伽噺の国のよう

何も心配する 必要はない
戦う必要も 争う必要もない」

 その甘く、語りかけるような歌声にオーディエンスはその頭を静かに横に揺らし。その揺らぎはオーディエンス全体、いや露店の人々も巻き込み、会場全体を包み込んでいた。
『ここの怪人さんって、なんか憎めないんですよね』
 いつか、誰もが雲の上の理想郷へ行けるように。その気持ちを、歌声に乗せて。

「共に歌おう、カッコウと共に
共に歌おう、平和の歌を

何も考えずに 愛し合える空間
それはお伽の国、Cloud cockoo land」

 オーディエンス全体を巻き込んだその揺らぎは、いつしか合唱に。全ての歌声は重なり合い、会場全体で雲の上の御伽噺の歌を作り上げていく。
「……どうでしたでしょうか僕の歌?」
 歌いきった草野のMCに、全力の歓声で応えるオーディエンス。
「raduサイコー!」「radu、ファンになっちゃったー!」
 ステージの下からは、そのような言葉がちらほらと聞こえてくる。
「ありがとうございましたー!」
 ふふ、キマイラフューチャーの人は相変わらずですね、と思いながら大歓声を全身に浴びてステージを降りていった。
 降りた直後から、ファンになったであろう人たちに

大成功 🔵​🔵​🔵​


サイン攻めになったとか、ならなかったとか。
病院・玖珠理
ここでもオレのやるべきことは変わらん。行くぞ、オレの医師団!

まだまだ夏は真っ盛りだ、熱中症には十分な注意が必要だ。それにこういったイベントは熱くなりがちだからな、怪我やそのほかの症状にも注意しなければな。おい、飲み物の用意は十分だな?冷却剤も出せる分は配ってしまえ
塩タブレットや塩飴もだ、露店があるとはいえ夢中になって飲み食いしない奴もいるだろうからな。(医術、救助活動)
ブッ倒れたやつは縛ってでも処置しろ。症状が落ち着くまでは会場に戻すなよ、気持ちは解からんでもないが、こっちは医者だ。指示は聞かせろ

手が空いたら露店から何か持ってきても良いか。遠くの喧噪をききながら、オレ達の愉しみ方はそんなものだ


百鬼・智夢
音楽は…私も好き
どんな時も寄り添ってくれる
心を和らげてくれる

私にとってはいわば、精神安定剤のようなもの

人混みは得意じゃないから
なるべく端の方で密やかに楽しみます

でも…少しだけ、お腹空いたかも…
辺りをキョロキョロと見渡して
キラキラ可愛い綿あめを見つけたら
それを一つ買いに行きます

あの…この、綺麗な綿あめ、1つ…ください…っ!

声が小さいのはわかってるから
頑張って声を出して
綿あめを貰えたらぱぁっと笑顔に
ありがとうございます、とお礼を残して再び歩みを進める

機嫌を表すように
漏れ聞こえる音楽に合わせて
無意識に鼻歌を口ずさみながら


※性格上人前で歌う事はしないが
本気を出せば澄んだ声に比較的高い歌唱力の持ち主



「オレが医者、いや治療師だ!」
 医務テントに来たおばちゃんからこんなことを言われてしまったが、こればかりは仕方が無い。古くから治療師を輩出してきた病院家の嫡男で、医療技術を修めているとはいえ、8歳なのだ。身長は110.8cmしかないのだ。
 しかし、その技術は十分なものである。連れてきている医師達へ適切な指示を与え、客席に身体が火照りすぎてふらふらしている人がいたら冷却剤と飲み物を与え、露店に並んでいる大量の汗にまみれた人に塩飴や塩タブレットを手渡している。
「いやー、本当に助かります。みなさんのおかげでベッドも埋まらず、みんな楽しんでるみたいです!」
 医務テント担当のスタッフが笑顔で病院達にそう告げると、当然だ、と言うように頷く。すごく嬉しそうである。
「一段落したみたいですし、露店でも行ってきたらどうですか? しばらくは大丈夫だと思います」
「そうか? じゃあ、行ってこようか」
 そう言うと、病院は熱気溢れるテントの外へ出て行った。
 
「♪~~~~♪~~~♪」
 百鬼・智夢(慈愛の巫女・f20354)は、一人ライブを楽しんでいた。人混みがあまり得意では無い彼女は、客席のすみっこに、細々と座っていた。
(あ、この歌、凄いです……!)
 ステージから聞こえてくる草野の歌声に感動しつつ。
(……でも、少しだけ、お腹空いたかも……)
 智夢は、その歌を聴き終えると客席を離れ、露店にむかう。
「わぁ……!」
 思わず声が漏れる。見渡す限りの露店に、思わず目移りしてしまう。
「えっと、どうしましょう……」
「……っと」
 ポフン。
 辺りをキョロキョロと見渡していると、身長110.8cmぐらいの少年にぶつかってしまう。まぁ、ポフン、と言う音で済むぐらいではあるが。
「あ……、えっと……、ご、ごめんなさい……」
「あ、ああ…… ボ……オレの方もスマン。前を見ていなかった」
 智夢も、病院も誤り合う。病院の方は若干素が出かかったのは内緒である。
「あ、綿あめ屋さん……」
「綿あめか…… オレも買おうかな」
 行き先が一致し、同じ綿あめ屋に並ぶ。その耳元には、ステージから流れ来る音楽が注ぎ込まれている。
「……音楽、好きなんだな」
 流れてくる音楽に、その身体を揺らしている智夢は、とても幸せそうに。それは、病院から見ても一目瞭然であった。
「えっ、あ、は、はい……」
音楽は、好きだった。どんな時も自分に寄り添ってくれる。自分の想いを全て殺して生きてきた智夢にとって、心を和らげてくれる音楽は、精神安定剤のようなものであった。
「いや、良い笑顔をしていたからな…… お、空いたみたいだぞ、綿あめ屋」
 病院が指さす向こうには、お目当ての綿あめ屋さん。ちょうどそこにはお兄さんが注文を待っていて。
「あ、あの…… この、綺麗な綿あめ、一つ…… く、ください……っ!」
 自分の声が小さいのは分かってる。勇気を出して。頑張ってその声を届けた。
「はい、綿あめ、落とさないようにね?」
「あ、ありがとうございます……!」
 店員のお兄さんにお礼を伝え。病院にもそのお礼を残していく。
 その耳に入ってくる音楽に合わせ、無意識に澄んだ鼻歌を口ずさみながら、歩みを進めていった。
 
「さってと、露店も見て回ったしソロソロ戻るか」
 病院は、智夢を見送ってそう独りごちた。遠くの喧噪を聞きながら、こういう愉しみ方もあるだろうと一人考えていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『物理学トリオ』

POW   :    振り子怪人・ウェポン
【振り子兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    メトロノーム怪人・ジェノサイド
【メトロノーム攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    電源プラグ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【電源プラグ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑7
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 こそっ
 盛り上がる客席の後方。何やらカタカタと音を立ててコソコソと近づいてくる。一歩ずつ歩くに伴って振り子がカチカチ、メトロノームはカッチカッチ、電気プラグは特別音がする訳ではないがバチバチとなっている……気がする。気がするだけなのだが。
「カッカッカ、このライブ会場は俺たちが頂いたブーン……?」
「ふっ、みんな私たちに恐れをなしたのカッ……?」
「お前ら、覚悟しろビリ……?」
 客席の後ろで名乗りを上げた物理学トリオだが、その語尾には全てに?が続く。
 無理も無い。盛大に名乗りを上げたにも関わらず、オーディエンスはステージ以外には全く興味を示さない。完全に無視である。ここまで来ると少々可哀想だ。
 
「くっ! 貴様ら、俺たちを舐めるなブーン! 連射振り子兵器を食らうがいい!」
 振り子怪人・ウェポンの言葉と同時に、メトロノーム怪人・ジェノサイド、電源プラグ怪人・リフレクションも一斉に構える。今回の振り子兵器は連射、つまり攻撃回数を重視しているようだ。
 
病院・玖珠理
案の定か。あれだ、とりあえずこういう所で騒ぎが起こると面倒だ。今ならお前らの寂しい登場も含めてみなかったことにしてやるから帰れ帰れ。
とは、いかんのだよな。難儀なことだ

とりあえず、面倒なことになる前に足止めをさせてもらおう。あまり人込みでは使いたいモノでもない故な。さて、こういうべきか?
死ぬが良い(毒使い)

【騒ぎになる前にUCを使って観客の邪魔にならないように注意する。周りに被害が出かねない。医師団はイベントの関係上出来れば維持したいが……まぁそこは仕方ないと諦めるか】



「案の定か……」
 病院は、自分の予測が合致してしまい頭を抱える。物理学トリオは誰にも相手にされずオロオロしているが、周囲のオーディエンスは一向に気にしていないようだ。
「……今なら、お前らの寂しい登場も含めてみなかったことにしてやるから帰れ……とは言えないんだよなぁ……」
 やれやれ、と医務テントに置いてある自分の医療カバンを漁り出す。
「えっと、これに、あれ、これも混ぜて……と」
 少し大きすぎる医療カバンの中に入っている薬品を調合していく。
 ただでさえライブの熱狂で騒がしく、人が集まっているところで怪人騒ぎが起きることは余計面倒になってしまう。
 そのため、オーディエンスの邪魔にならないように、物理学トリオにのみ効果があるように……と言うことを考えていた。
 
「貴様らー! 舐めるなブーン!」
「いい加減にするビリ!」
「ふっ、無視をするならこちらとしてもやり方があるカッ……」
 全力でやった登場の口上がスベった……いや、無視された物理学トリオはオーディエンスに対して不満を露わにする。
「くっそー! 貴様らこれを食らうビ……グフぅッ!」
 電気プラグ怪人・リフレクションが放った電源プラグが、自分の身体に襲いかかる。自分でも訳が分からないようで、混乱しつつも自傷行為を続けていた。
「おっ、おまえ一体どうしたんだビリぃッ(どかっ)!」
「いったい何をしているんだブーンぐふぅッ(バキッ)!」
 リフレクションの様子に驚いた振り子怪人・ウェポンもメトロノーム怪人、ジェノサイドも駆け寄ろうとした瞬間、また自分たちを傷つけ始める。
「ふぅ…… これでなんとかなったか……」
 病院は、ひとまず自分の想定している結果が出たことに安堵した。
 自傷剤。正確には、調合した薬品から自滅因子を放つことにより、その因子を受けた相手が自傷行為に及ぶ事を促し、対象の行動を一時的に封じる。
 そんなスイートポイズンを上手く物理学トリオに吸わせ、足止めに成功する。
 オーディエンス達はもちろんここまでの流れに気づくこと無く、ライブを愉しんでいる。
 
「さて、と……。こういうべきか? 死ぬが良い」
 そうつぶやき、病院はその場を後にした。

成功 🔵​🔵​🔴​

草野・千秋
あー……懐かしいですねこの物理学トリオ
ちっちゃいちっちゃい
相変わらずなようですが
しかし負けるわけにはいかないんです!
こんなところで騒がれても困りますしね

いくぞ、変身!
断罪戦士ダムナーティオー推参!

戦闘前にUCを発動
防御力をアップさせておく
勇気をもってしてこの戦いに挑む
戦闘序盤は2回攻撃とスナイパーと範囲攻撃をメインに当てていく
敵体力がある程度削れたら全線に出て接近戦に挑む
怪力パンチキックをお見舞いしてやるぞ
敵の攻撃は第六感でかわして
避けられない場合武器受け、盾受け、激痛耐性で耐える



「あー……。懐かしいですねこの物理学トリオ……」
 ステージから降りた草野は、後ろの方でワーキャー言っている三人にあきれ顔だ。
「しかし、負けるわけにはいかないんです。こんなところで騒がれても困りますしね」
 自分を信じてくれた人の為。弱きを助け、悪を挫くヒーローとして。どれだけちっちゃい敵にも負けられないのだ。
「変身!」
 それは、一瞬。眩い光が草野を包み込み、その光の中から現れたのは蒼銀のボディアーマーにヘルメット。
「断罪戦士ダムナーティオー、推参!」
 戦隊もののドラマなら背後で爆発が起きているであろう決まりっぷりである。ダムナーティオー、出動である。
「はぁ、はぁ、酷い目にあったブーン……」
 謎の自滅因子の効果が切れたのか、ウェポンは肩で息をしながら何が起きたのかを考えていた。肩が上下する度に振り子がカッチカッチぶつかっている。
「一体何があったのビリ……!?」
「もう何が何やらカッ……」
 残りの二人も何が起きたのか脳内の整理が間に合っていないようだ。
「まぁ、気を取り直して……。貴様ら、覚悟するブーぅぅっ!?」
 ダムナーティオーは最後まで発言させることまで許さない。ordinis tabesは、物理学トリオに向け火を噴く。オーディエンスには被害が出ないように、しかし確実に、素早く3人を狙う。それはまるで三人を踊らせるように。
「何者ビリ!」
 物理学トリオもダムナーティオーの存在に気づき、警戒する。両手を前に出すいかにも戦闘員っぽいポーズである。
「物理学トリオよ! 僕が相手だ!」
 そう言うと同時に、トリオの前からヒーローは消える。正確にはその間合いを一気に0に。ウェポンがしまった、と思った瞬間にその頬に強烈なグーパンチがめり込む。
 パンチを食らいながらも苦し紛れに繰り出す拳はその盾に阻まれ、流れるように身体を回し、その足はウェポンの腹部にクリティカルヒット。
「ガッ…… かはっ……」
 地面にたたきつけられ、意識を失うウェポンを見下ろし。
「僕は負けられないんですよ、僕を信じてくれた人の為に」
 ステージから流れる音楽を背景に、ダムナーティオーは今日もまたその使命を全うするのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

七鞘・雷華(サポート)
『闇を貫くシルバーヴァレット!!』
キマイラのバーバリアン × 化身忍者
年齢 13歳 女
外見 169.7cm 紫の瞳 銀髪 色白の肌
特徴 顔に傷跡 スタイリッシュ 寝るのが好き スタイルが良い 実は大食い
口調 男性的(オレ、お前、呼び捨て、か、だろ、かよ、~か?)
寝起きは 無口(僕、~くん、~さん、言い捨て)




「さって、どうやって遊んでやろうかな!」
 七鞘・雷華(弾丸ライガー・f04946)は、目の前にいる物理学トリオにニヤリと笑いかける。その目は、目の前にいる獲物を狩ろうと狙いを定めるライオンのように。そして、目の前の獲物を弄ぶかのように。
「…… なーんか、嫌な予感がするカッ……」
 そのメトロノームをカッチカッチと動かしながら、少し嫌な予感を感じてその身をバックさせようとする。が。
 それは、一瞬。蹴られた大地は雷華の身をはじき出す。そのスピードは、メトロノームが生み出すリズムとは大きく外れ。
「ちょ、これ、もう少しリズムに合わせるカッ……!?」
 雷華は、その手をライオンの頭部に変え。その頭部は目の前のメトロノームを喰わんとその牙をメトロノームの目の前にさらけ出し。
「それじゃ、いただきます、ってな」
 ライオンが、そのメトロノームに齧り付く。その口から吸収するのは生命力。それは、ライオンが目の前のおもちゃにじゃれつくかのように。自らの快楽に忠実にしているかのように。
 ぺっ、とそのライオンはメトロノームを吐き出す。十分に喰われたそのメトロノームは死んではいないようだがもう動けない。
「ごちそうさま、ってな」
 そう言い残し、雷華は次の遊び相手を探すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

蛇神・咲優(サポート)
『ホウコウオンチってどうしたら…直せるんだろう、ね?』
ドラゴニアンの聖者 × 妖剣士
年齢 7歳 女
外見 137.3cm 銀の瞳 銀髪 色白の肌
特徴 八重歯 ウェーブヘア 中性的な顔 家族が好き 寂しがり屋
口調 ママ(自分の名前、~くん、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )
時々 パパ(わたし、相手の名前、だ、だね、だろう、だよね?)




「えっと、ここ、どこ……?」
 蛇神・咲優(迷子奇譚・f05029)は、人であふれかえるフェス会場でキョロキョロしている。この近くに、何やら物理学のトリオがいると聞いてはいたのだが、ものの見事に迷子である。ホウコウオンチってどうやったら直せるんだろうね。
「えっと、あっちにステージがあって、こっちが出店だから……」
 ちょうど、オーディエンスもスタッフもいない、広場のようなところを歩いていると。
「えーっと、ここかなぁ…… あ痛っ…… ご、ごめんなさい……」
「あ、こちらこそすみませんブーン……?」
 コツン、と誰かにぶつかる。お互いきちんと前を見ていなかったようだが、その顔を上げて、相手のことを確認すると。
「あーーー!」
 今回のターゲット、物理学トリオである。一人はもう物理的にやられてしまってるが。
「もしかしてお前も敵ブーン? お前だけでもやっちゃうブーン!……!?」
 物理学トリオには、何が起きたのか、すぐには理解できなかった。3人の身体には蛇切篤光の一撃がたたきつけられ、その地面すらも抉られてしまっている。
「えっと…… これで、いいのかな……?」
 目の前には倒れている物理学トリオ。とにかくやる事はやった咲優は、フェスの会場へ戻っていくのだった。……方向は明後日の方向に向かっているようだが、それはまた別のお話。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『天竺牡丹』

POW   :    わたしのモノになっちゃえ!
【天竺牡丹に恋する矢】が命中した対象に対し、高威力高命中の【恋慕の情】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    大活躍の予感!
予め【使い魔の時計版がぐるぐる回る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ   :    一緒にがんばろ?
【異性を魅了する声と仕草】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 熱狂覚めやらぬステージ。今は、次の演者を待つその空白のステージに、ある少女が現れる。
「みーんなー! 今日は楽しんでるー!?」
 いえー! と大きなレスポンスが帰ってくるオーディエンス。正直、オーディエンスもスタッフもこの少女が誰か、と言うことは分かっていないが、盛り上がればそれで良いのである。流石。
「それじゃあー、みーんな、わたしの虜になっちゃえー☆」
 そう言って、天竺牡丹はステージ上からその矢を客席に向けるのであった。
リヴェンティア・モーヴェマーレ(サポート)
ミレナリィドール
電脳魔術士 × UDCメカ
17歳


外見
147cm
紫の瞳
藍色の髪
色白の肌

特徴
三つ編み
楽観的
料理が好き
お菓子が好き
掃除・洗濯が好き

口調
丁寧に話したい気持ち
私、~さん、なのでス、マス、でショウ、なのですカ?
文章の語尾や途中に1、2文字カタカナが入る

いつもニコニコでほわほわのぽやんな元気っ子
動物が大好きでいつもアイテムや武器として一緒に居てくれる小動物さん達と一緒に居る
そして会話する
この子より動物さん達のほうがしっかりしてる説もアリ

情報収集やハッキングが得意
先頭は前衛より後衛向き

ドールなので羞恥心はぶっ飛んでるので恥ずかしがると言うことはないですが過度なエロはNG



「えーっと、この人が悪い人なのですカ?」
 リヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)は、ステージ上の天竺牡丹を指さして、そう話しかける。話しかけている相手はハムスターやチンチラと言ったモーヴェマーレの愉快な仲間達なのだが。
「あら、邪魔なんてさせないよ?」
 ステージ上にいるモーヴェマーレに気づいた天竺牡丹は、その矢の先をモーヴェマーレに向ける。明らかに警戒状態だ。
「ふむフム……。つまり、あの人を捕まえちゃえば良いのですカ?」
 しかし、モーヴェマーレはあくまでマイペースに。実は本人よりしっかりしているのでは……? と噂されている動物たちと会話を続けている。
「へぇ……? 出来ると思ってるの?」
 天竺牡丹はニヤリとその口角を上げ。その不敵な笑みを巧みに隠し、その身体をモーヴェマーレから客席に向ける。
「みーんなー! わたしの事、応援……むぐぅ」
 その言葉は、途中で止まり。その代わりに聞こえてくるのはコンコンという管狐の鳴き声。その腹部には魔方陣が描かれている。
「よーしよーし、よく出来たですカ?」
 管狐が、その身体と口を塞ぐ。少々物理的な所はあるが、そのおかげで天竺牡丹は観客達を魅了することなく拘束することが出来た。
 仕事をしてくれた管狐たちをよしよしと撫でてあげているモーヴェマーレ。
「よくやったー!」
「なんか分からないけど、すげー!」
「え、これショー?」
 そこに、なぜか客席から盛大な歓声が上がる。明らかに事情は分かっていなさそうではあるが。
「あ、ありがとうございまスー!」
 その歓声に、なぜか応えるモーヴェマーレであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴木・志乃
アド連大歓迎

(中性的かつ格好いい【変装】とメイク
女性陣の視線奪いたいね!
上空から飛んできて登場
【全力魔法】で虹を描くよ
視線を【誘惑】)
どーも、猟兵配信者のブラックです!
みんなキマイラフェス楽しんでるかなー!
ってな感じのマイク【パフォーマンス】でこちらに気を向けさせる

怪人そっちのけでサクッと進行奪うようにさりげに誘導【演技】
UC発動ゲリラライブ開始
【歌唱】に【全力魔法】乗せて皆ノリノリになっちゃおーか!

とりあえず私は魅了されないと思うけど、一応オーラ防御張っておくね

正直飛び入り参加で状況把握出来てないと思うけど
そこは持ち前の【演技】力で補う
アドリブで乗りきってやる



「はいどーも! 猟兵配信者のブラックです! みんなー! キマイラフェス、楽しんでるかなー!?」
 ヒーローは空からやってくる……のだろうか。全力の魔法で空を飛んで登場するのは配信者ブラックこと鈴木・志乃(ブラック・f12101)。その軌道は虹を描き、オーディエンスの視線をそこに集中させる。
 ふわっと良い感じにステージに着陸し、マイクを握った志乃が、オーディエンス達を良い感じに煽る。中性的で、かつ格好いい変装とメイクで特に女性の視線が釘付けになっている。因みに、志乃は女性である。そして、そのパフォーマンスに呼応するように、客席からは盛大な歓声が上がる。
「ハハッ! みんな元気だねー!」
 観客の盛り上がりにブラックこと志乃は大満足である。
「……あのー?」
「えーっと、今日は私を見に来たって人はいますか? って飛び入りだからいるわけ無いよね!」
「もしもーし?」
 途中、なんか声が混ざるものの、ライブはかねがね好評のようで。本当にアドリブなのかと疑うような見事な進行である。
「無視するなー!」
 ドカーン! と言う擬音が似合いそうな感じで天竺牡丹はブラックの前に立ちはだかる。因みに、オーディエンスはこれも演出の一つかと思っているようで、大盛り上がりである。
「えー? なにー?」
 うまーく天竺牡丹には主導権を取らせないように。あと、一応念のために天竺牡丹に魅了されないようにオーラ防御も重ねつつ。
「それじゃあ、みんなで歌ってね! 『虹の歌』!」
 伴奏に合わせ、オーディエンスもそのボルテージを上げていく。その熱は大きなうねりとなり、会場全体を包み込む。もはや、ブラックの単独ステージである。天竺牡丹? いましたっけ? 状態である。
『七色の橋の下 皆で集まろう 笑って 歌って 飛んで 跳ねて 一緒に騒ごう 僕も君も それだけで気分は 最高潮!』
 その歌詞の通り、オーディエンス達のテンションは最高潮に。鼓膜が破れんばかりの歓声がステージ上に届いてくる。
「ありがとうー! 楽しかったよー!」
 上手くオーディエンスの誘導に成功し、ステージでノリノリになれたこともあり大満足の志乃であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サラ・メリータティ(サポート)
「はわわ」「献身的」「友好的」「前向き」「サポート気質」

はわわ~回復の事や補助、精神的ケアなら任せてくださいな妖狐です
困っている人のお役に立ちたいです
力仕事や走ることは苦手ですが、細かいことは結構得意です
人の役に立ちたいと思っています
頼まれたら断れないタイプ

とりあえず「はわわ~」とか「はわわっ」をよく言います
はわわですが「ドジっ子ではない」
真面目な時はちゃんとやります
人を助けるという覚悟が決まっていて遂行するためには
たとえ捨て身であろうとも助けます

不思議な鞄にはチョコやクッキーやら
冒険に役立つ素敵なものが沢山詰まっています


ナナシ・ナナイ(サポート)
『皆さん!このナナシ・ナナイが来たからにはもう安心やで!』
『どうしたどうしたぁ~!!こんな攻撃かすりもせんわ!!』
『まあ背中を合わせて戦うんやし仲良うしようや。』
わいの本業は傭兵!金次第で何でもやるで!あ、猟兵としての仕事なら金は取らへんで。
主に使う武器は基本『突撃銃型アサルトウェポン』や。高慢ちきな敵はとりあえず煽っとくわ。目的達成のためなら恥もプライドも捨てる!ユーべルコードは指定したもんは全部使うで!
わいは基本ポジティブ思考や!明るく楽しく気楽に行くわ!でも空気は読むで。
この関西弁はキャラ付けやから適当やで。
誰でも名前+ちゃん呼びや!
あとはおまかせや!



「はわわ~! すごい人です~!」
 わぁあぁぁぁぁぁ!
「皆さん! このナナシ・ナナイが来たからにはもう安心やで!」
 わあああああああああああああああ!
 会場が盛り上がる中、登場したのはサラ・メリータティ(はわわヒーラー・f00184)とナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)の両名である。なお、観客達はただ登場しただけで湧いているので、助けを求めてるとかでは無い。
「もー、邪魔なんて、させないよ♪」
 クルクル。クルクルクルクル。
「なんや……?」
「どうしたんでしょう……?」
 何かが回っている。正確には、時計の文字盤? のようなものが回っているように、見える。クルクル。
(ふふーん、使い魔のこの子が頑張ればもっともーっと強……)
 心の声が言い終わるよりも早く、その時計盤に風穴が開く。ナナイの手には、銃口から煙を吐く突撃銃型アサルトウェポンがたたずんでいる。
「ああー! なにすんのよー!」
「だぁほ! こんな露骨にやってたら狙って下さい言ってるようなもんやろ!」
「そうですよね……」
 天竺牡丹の叫びに、ツッコミを入れるナナイとサラ。ここまで綺麗にツッコミが決まると中々に気持ち良いものである。実際、客席からは笑い声がこぼれている。
「ま、冗談はここまでにして! 逝っちゃえ!」
 天竺牡丹の手から、先ほど戦闘力を向上させた矢が放たれていく。その矢はサラの身体を貫かんと風を切り突き進む。
「は、はわわ~……!?」
 そして、一瞬ではあるがその足が止まる。一瞬の判断ミスが命取り。その脇腹に、赤い線が引かれる。
「いてて…… 大丈夫か? サラちゃん?」
 それは、ナナイの脇腹に。軽くかすっただけであるので血が滲む程度で済んでいるが、少々ダメージを受けている。
「はわわっ! 私は大丈夫です! でも……!」
「ええって。こんなもんかすり傷や。唾でもつけときゃあ治るで」
「はわわ! す、少し待って下さい!」
 そう告げると、サラのてのひらがぽうっ、と淡く光る。その暖かく柔らかい光はナナイの傷を瞬時に埋め、その痛みまでも取り除く。さらに、目の前の敵に対する勇気までも湧いて出てきていた。
「サラちゃんおおきに! さ、お遊びはここまでやで?」
 天竺牡丹と改めて向き合うと、その手に持っていた突撃銃型アサルトウェポンを放り投げる。それと同時、その突撃銃のみならず、散弾銃、狙撃銃などのウェポンが複製され、その銃口を天竺牡丹に向けたまま宙に浮く。その数、42。
「……これは、反則じゃ無い……?」
 冷や汗がタラリ。天竺牡丹がそう言おうとしたときだった。
「これで、ドロー・ザ・カーテン、やな?」
 その手をまっすぐ下に降ろす。それは、銃撃開始の合図。42個の銃口から、数多の鉛玉が天竺牡丹に向かって飛んでいく。それらは、天竺牡丹にダメージを与えるには十分すぎるものであった。
「お、覚えてなさいよ!」
 どれだけ時間が経っただろうか。3分かも知れないし、10分かも知れない。1時間かも知れないし、30秒も経っていなかったかも知れない。
 ステージ上の砂埃が晴れると、そこには、ナナイとサラの二人だけが立っていた。
 わぁああああああああ!
 それと同時に沸き起こるのは、その大地を揺らさんとする歓声。因みに、観客達はここまでの流れが全部ショーだと認識しているようで、すごく良い殺陣を見た、みたいな認識である。
「ふぅ…… 終わった……なぁ」
 少し素が出ている気がしなくも無いが、全てが終わったことを確認してフッと疲れが襲ってくるナナイ。
「はわわっ! だ、大丈夫ですか? チョコレート、食べます?」
 サラの鞄から出て来るチョコレートを、おおきに、と言いながら受け取るナナイ。その優しい甘さに安堵するのであった。
 
 装飾が光り輝くステージ。その上には、アーティスト達がその歌声を披露し、客席から笑顔と歓声が返ってくる。猟兵達は、人知れず、この平和なフェスを守り切ったのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年09月27日


挿絵イラスト