エンパイアウォー㉒~酒
●グリモアベース
「戦争も佳境に入りましたね。信長軍の幹部達の姿もちらほら見掛けます」
ウィルバー・グリーズマン(入れ替わった者・f18719)は周囲にいる猟兵達に向けて、現在の戦争状況を話している。
「僕は相も変わらずに小粒を予知している訳ですがね!」
はははっ、と何故か楽しそうに笑うと、依頼内容を語り始めた。
「風魔忍法隕石落とし。これを完全阻止した事で、徳川家の忍びである『服部忍軍』が風魔忍軍の拠点を発見する事に成功しました……が、当然の様にオブリビオンがいます」
服部忍軍は風魔忍軍が相手ならば、勝てる手筈を整えて忍術合戦を行うので、まず負ける事はない。だが、オブリビオンが介入すると話は別。逆に壊滅させられてしまう。
「ここを落とせば、風魔忍軍の情報力が下がって信長軍全体に影響を及ぼします。ですので、服部忍軍と敵の拠点まで同行し、建物内に侵入してオブリビオンを殲滅して下さい」
風魔忍軍は服部忍軍が倒すので、気にせずオブリビオン撃破を目指して欲しいとの事。
ウィルバーは魔本の中身を確認して。
「敵のオブリビオンは蛇の妖怪ですね。お酒が大好きで、拠点内にも大量に貯め込んでいます。中にはサムライエンパイアの凄い高価なお酒があるとか」
欲しければ奪うのも良いだろう。他にも忍具や小金程度なら一応ある。
オブリビオンが持つ酒も、かなり価値のあるものらしい。
「蛇は火を吹きますが、木造建築なので容易く燃え移ります。上手く利用するのも良いでしょうね」
服部忍軍は可能な限り建物の外から忍術を仕掛けるので、問題はない。
逆に風魔忍軍を巻き込んでしまう事も可能だろう。わざと攻撃させるのも手だ。
「隕石などをやられた分、ここで返してやりましょう。カウンターですよカウンター!」
カウンターという言葉がやたらと強調されている。
凄いニコニコと笑いながら、ウィルバーは服部忍軍の元へ転送を始めた。
小強欲
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
どうも、小強欲と申します。
まだまだ戦争シナリオを出しています。
詳しい内容はOPの通り。
風魔忍軍とオブリビオンを叩き潰しましょう。物資を奪ってもいいです。
あくまでオブリビオンを重視して撃破してをお願いします。
それでは、やりたい放題のプレイングをお待ちしております。
●他
プレイングが来たらとりあえずリプレイを書きます。
4名様以上のプレイングを頂いた後、全リプレイが書き終わり次第に一斉提出してシナリオを終了します。
また、リプレイ提出時には一度リロードしますが、その際にプレイングが増えていた場合は、そのリプレイを書き終えてから一斉提出します。
7人目以降は私の執筆力不足により、採用率が下がります。申し訳御座いません。
第1章 集団戦
『うわばみ』
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POW : 噛みつく
【鋭い牙】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 巻きつく
【素早い行動】から【巻きつき攻撃】を放ち、【締めつけ】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 炎を吐く
【体内のアルコールを燃焼した炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:塚原脱兎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
風魔忍軍と服部忍軍の対決、チビッ子が喜びそうな話題なのに…
そこに水を差そうとするオブリビオンめ!
断゛じ゛て゛許゛さ゛ん゛!゛
酒…ってことは燃えやすいな。【エクスプローシブ・ドラゴンライド】を忍者屋敷に命中させて、ドカンとまとめてぶっ飛ばすか!
残った奴がこっちを攻撃しに接近してくるだろうが、そういう奴は爆破の際に光の鎖で確保した屋敷の廃材を【怪力】でぶん回してぶっ飛ばす。敵のUCの射程距離まで来た奴は、【プロミネンス・インパクト】で【カウンター】の熱いパンチを叩き込んでやるぜ。酒に引火して燃え上がったりする分は【火炎耐性】や【気合い】でカバーだ!
風魔忍軍と服部忍軍の忍術対決。
こんな言葉を聞けば、多くの者がこう考えるだろう……『熱い』と。
風魔忍軍の拠点前に立つアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は、怒っていた。それはもう、真っ赤な髪が怒髪天を衝く勢いだ。
『ライフォン』を取り出して、アプリを選ぶと、それを腰元のベルトにシュッと読み込ませて。
「チビッ子が喜びそうな話題なのに……そこに水を差そうとするオブリビオンめ! 俺は、お前らを……ッ!!」
炎がアーサーの身体に纏われたと思えば、ドカンッ! と爆発が起きて、彼はアナザーフォーム『ドライビングスチーマー』へとヒーロー変身をしていた。
「断゛じ゛て゛許゛さ゛ん゛!゛」
この瞬間、オブリビオンの運命は決まってしまったのかも知れない。
【Select…DRIVE ACTION!】
ベルトから機械音声が流れると、傍らのバイク『ライドラン』が槍に変形してアーサーの手元へ。
それは炎を纏い、燃え盛る炎槍となって。
「まとめてッ! ぶっ飛びやがれぇぇぇぇッッ!!!!」
鋭く投擲された炎槍は、真っ直ぐに風魔の拠点に向かって、壁に当たれば、爆発が起きた。……ただし、普通の爆発ではないが。
酒気に満たされたその場所に炎。もはや、どうなるかは誰にでも分かる。
ドゴオオォォォォンッ!!
大爆発だ。
その一撃はこの拠点に対して絶大な威力を発揮。拠点の四分の一近くを破壊して、幾らかのオブリビオンのうわばみと、ついでとばかりに風魔忍者も吹き飛ばしてしまう。
当然、あちらも何もしない訳ではない。アーサーを倒そうと、うわばみが向かって来る。
「オラァァッ!!」
アーサーが光の鎖に包まれた右手を思い切り引けば、大量の角材などが拠点内から飛んで来て、彼の元に向かっていたうわばみに命中し、前のめりにさせてしまって。
それだけでは終わらずに、確保した角材を全力で振り被って、うわばみの頭へと投げ付ければ、叩き潰してしまう。
「ギシャアアアッ!!」
それを逃れた一匹のうわばみが、アーサーの目の前へと迫って、鋭い牙で喰らい付こうとするが……。
【Select…BURN ACTION!】
それよりも速く、アナザーフォーム『ブレイキングダークネス』の力を一部分だけ解放。
そして、アーサーの左手に宿りしは、聖痕より力が集められた超高熱の拳。
「この手に宿る太陽の力……受けてみやがれえええええッ!!!!」
放たれた拳は迫るうわばみの頭を捉えて、カウンターで爆殺してしまう。だが、その熱い拳はうわばみの酒に引火して、アーサーに燃え移って。
「うおおおっ!!?」
急いで炎を消すアーサー。フォームの耐性と気合いで何とかカバーするが、これによって急激に頭が冷静になって。
「あ、熱くなり過ぎちまったな……。よし、少し落ち着こう」
十数秒の精神統一。
それを終えれば、アーサーは拠点に向かって、更なるオブリビオン討伐を始めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鎧坂・灯理
潜入して殺せばいいのか
ああ、あまり頭を使わなそうな敵で嬉しいぞ
気楽に殺せそうだ
UCを使用し、周囲の生き物全ての脳に生体ハックを仕掛け、
視覚聴覚嗅覚などを操作し、私を認識出来なくさせる
そのまま念動力を使用し、胴体を捩じ切ってやる
あまり数が多い場合は『朱雀』で撃ち殺す
目や口内を狙う
知覚出来ない状態で、念動力で空中を移動すれば、巻き付き攻撃も届くまい
一方的に鏖殺してやる
酒? 私はいらんよ
欲しいものが奪えばいいさ
爆発音が轟く風魔の拠点。
服部忍軍の忍術攻撃も始まって、風魔忍軍も応戦……辺りは喧騒に包まれている。
そんな中で、拠点内の二階を悠々と歩く鎧坂・灯理(不退転・f14037)は、周囲を見回しながら索敵していて。
目の前にうわばみが現れると、灯理の方向へと移動して来るが、何故か彼女に気付いた様子はなく。
「ああ、あまり頭を使わなそうな敵で嬉しいぞ」
うわばみの動きがピタッと止まれば、ギリギリと音を立てて、真っ二つに裂けてしまった。
念動力。
灯理が放った生体脳への高速ハッキングは、周囲の生物……即ち、うわばみと風魔忍軍に効果が及んでおり、彼らの五感を操作する事によって彼女への認識を阻害しているのだ。
知覚不可能からの、強力な攻撃の念動力。乱戦となっている現状、これは簡単に崩れる物ではない。
気楽に処理を続ける灯理は、前方にうわばみと多数の風魔忍者がいるのを見て。
「多いな。纏めて殺すか」
可変式銃器『朱雀』をガトリング形態に変形させる。普段ならば隙が多くて使い難い形状だが、敵に見付からない今ならば……。
「一方的に鏖殺してやる。精々、無様に足掻くのだな」
発射されるガトリングガンは風魔忍者を後ろから撃ち抜いて、足掻く暇もなく絶命させて。残るうわばみは攻銃撃を受けながらも振り向くが、灯理を知覚できずに目を撃ち抜かれて。
「シャアアアッ!!」
しかしそれでも、目の前に飛び込んで、この状況を打破しようとする。
「おっと危ない、惜しかったぞ」
その決死の攻撃も、念動力によって空中で止められていた。
ガトリングで手が塞がろうとも、念動力は使える。冷静に状況を見極めている灯理には、隙が一切ない。
そのまま、うわばみを捩じ切ってしまった。
うわばみの落とした酒瓢箪を横に蹴って、またも拠点内を歩き出す灯理。
彼女は酒に興味はない様子で、次なる獲物を求めて拠点の制圧を続けていく。
大成功
🔵🔵🔵
鞍馬・景正
ほう、酒。
――とても興味がありますが、まずは目前の戦に集中しましょう。
◆戦闘
猟兵にしか出来ぬ戦に励みましょう。
【打草驚蛇】にて、蛇の動きを【見切り】つつ斬り捨てて参る。
刀の切っ先を囮に突き出し、喰らい付くのを払って、数匹纏めて追い込んだ所で斬撃の【衝撃波】による【範囲攻撃】を浴びせ片付けていきましょう。
余裕があればそのまま返す太刀にて風魔忍びたちを攻撃し、幕府方の隠密を援護していきます。
……当家も徳川の旗本となる以前は北条の臣なれば、風魔たちに思う所もありますが。
嘗て北条の掲げた禄寿応穏の大志を忘れ、魔王に組した以上、情けはかけますまい。
勝利の後は、良さそうな酒を一樽だけ頂戴仕る。
尾崎・ナオ
屋内探索、しかも木造!?その上火を吹く大蛇ってそんなの火だるまになるじゃんー!やだー!!!
火炎耐性が無いのが怖いが、猟兵なんで大丈夫だろう、多分!他PCと協力しながら大蛇を探す。とにかく人の声がする方、敵がいる方向に進んでいくよ。【指定UC】を周囲にナイフを浮かせて、目につく忍者をザクザク刻んでいこう。大蛇を見つけるまでの道すがらって事で。
大蛇を見つけたら指定UCの複製ナイフを【毒使い】で浸して、目玉を狙う。鱗を狙っても駄目かもしれんから、なるべく粘膜に近い所を狙っていこう。早業で回避、前衛に出ず、距離を取って戦う。
ほんと、早くココ出なきゃ。ナオちゃんの美しい黒髪が痛んじゃうでしょ!
辺りで響き渡る戦闘音や爆発音。
酒気の強い拠点内では炎や爆発の威力が跳ね上がっており、今もその衝撃で揺れ続けている。
「ひえぇ、爆発がやばい……しかも火を吹く大蛇って、そんなの火だるまになるじゃんー! やだー!!!」
そんな事を言いながらも、目に付いた風魔忍者を浮かせたナイフで切り刻んでる尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)。
周囲に大量の複製ナイフを浮かせており、うわばみを見付ける道すがらに殲滅をしている。
「ほう、酒――とても興味がありますが……」
ナオの前方にて、足元に落ちている酒瓢箪を見て、鞍馬・景正(天雷无妄・f02972)は興味がありそうな表情で。
しかし前方に現れた風魔忍者達に目を移すと、景正は『濤景一文字』を抜いて、目前の戦に集中をして。
「……嘆かわしいな」
景正は僅かに首を振る。
彼の家も徳川の旗本となる以前は北条の臣。それ故に風魔達に思う所もあるが……。
嘗て北条の掲げた禄寿応穏の大志を忘れ、魔王に組した以上は、情けをかける必要もない。
「とりあえず、サクッとやっちゃおう! あんまり長居したくないしー!」
風魔忍者も抵抗をするものの、この二人に敵う筈もなく、敢え無く倒されてしまう。
目に付いた風魔忍者を倒し続けて数分。
ようやく、強敵の気配がする事に気付いた二人。
「では、猟兵にしか出来ぬ戦に励みましょう」
「おっけおっけ、前は任せたっ!」
すぐに定位置に付くと、曲がり角から現れるうわばみ……三匹だ。
二人を見れば、すぐにシャアッ! と威嚇をして、向かって来て。
「藪蛇となるか、虎児を得るか――勝負」
刀を前に突き出せば、その切っ先を囮にして喰らい付くのを待つ。
しかし三匹ともなると当然危険。そこをフォローするのは、ナオのナイフだ。
「さーあ……当たると痛いですよぉっ!!」
鋭く放たれたナイフは、三匹のうわばみの目に向けて放たれる。
それを防ごうと身体を逸らすが、ナイフは一本や二本ではない。五十本のナイフは避け切る事が出来ずに、二匹の目を貫いて。
「ギシャアアアアアッッ!!」
直後に響き渡るうわばみ達の強い鳴き声。
ナオのナイフは猛毒が塗ってあり、体内に入れば凄まじい激痛が入っていたのだ。
「堅ったいなぁ!」
うわばみの鱗は予想以上に固く、仕留めるまでには至らない。
しかも、一匹がそれを逃れて景正に迫っていた。
二匹のうわばみの動きが止まれば、残るは一対一の戦い。
突き進んで来るうわばみは景正を刀ごと飲み込もうとして、大きく口を開いて迫る。その攻撃は数歩下がる事で躱して、豪腕からなる切り上げがうわばみの顎を捉えて。
ビシャアッ! と音が鳴れば、うわばみの顎が綺麗に斬られて血が流れていた。
「退けッ!」
続けて刀をうわばみに突き付ければ、うわばみは彼の剣幕に押されて動きを止める。
その直後に、目を穿つナオのナイフ。それを受ければ、シャアッ、と弱々しい声で退いて行く。
「よっし、後はよろしくぅ!!」
「承知、一撃で終わらせよう」
まずは一度距離を取って、濤景一文字を鞘に戻す。集まって暴れている三匹のうわばみの動きを見て。
全力で駆け出すと、渾身の力を込めた一撃が、三匹の頭を同時に斬り落としてしまった。
鞍馬の神技、此処に有り。
「さて……これを頂戴仕りましょうか」
辺りの戦闘音が止めば、やや大き目の樽を持ち上げる景正。
大事に保存されていた事から、かなりの代物なのだろう。
「終わった? じゃあ早くココ出なきゃ!」
ナオは何度か自分の黒髪をさすっている。
酒気や戦闘によって発生した埃によって、髪が痛むのが嫌な様子だ。
まだ風魔忍者もいるが、残るは服部忍軍に任せて外へと移動する二人だった。
●風魔忍者、殲滅
残る風魔忍軍も服部忍軍に倒されて、拠点の完全制圧に成功した。
これで情報力も下がって、信長軍に何らかの影響を与えられるだろう。
しかし、まだ戦争は終わらない。ここからが本番だ。
まだまだ頑張れ、猟兵達よ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵