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エンパイアウォー㉒~ 服部忍軍を援護せよ!

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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「隊長、あれが例の風魔忍軍の拠点の1つです」
「うむ。情報通りだな。で、敵の顔触れは分かるか?」
 ここは遠江国内にある夜の森の奥地。茂みの中に隠れながら、服部忍軍の1隊が発見した風魔忍軍の拠点の様子を伺っていた。
「はい。風魔忍軍の忍者の他にも、ただならぬ雰囲気を持った兵たちを多数確認しました。恐らく、オブリビオンかと思われます」
「そうか。なら、彼らの力を借りよう。富嶽殿に伝令を。直ちに助力を求むと伝えよ」
「はっ、直ちに伝えて参ります!」
 隊長の命令を受けた部下の忍者が月の光に照らされた茂みの中を颯爽と駆けていく。今、この世界の命運をかけた1つの戦いが始まろうとしていた。

「皆さん、よく集まってくれましたね。早速ですが、依頼の説明を始めます」
 集まった猟兵たちを見渡して、松平・富嶽(忠烈義士・f02974)は地図を広げて説明を始める。
「先ほど、服部忍軍の方から援軍の要請を受けました。我々はこれを受けて、服部忍軍と共同で風魔忍軍の拠点の1つを制圧します。場所は遠江国内にある森の奥地。そこで風魔忍軍の拠点の1つを服部忍軍の1隊が見つけました。そこにいる敵は風魔忍軍の忍者だけでなく、オブリビオンも確認されているようです」
 愛用の鉄扇で場所を示しながら、彼は説明を続ける。
「服部忍軍の方から敵の特徴を伺ったところ…『義勇兵の亡霊』であることが判明しました。皆さんにはこのオブリビオンを倒してもらいたいのです。服部忍軍の方々は風魔忍軍との忍術合戦に勝てるように備えてはいますが、流石にオブリビオン相手だと分が悪いそうです。服部忍軍の方々が風魔忍軍との忍術合戦に集中できるように、援護してあげて下さい。なお、『義勇兵の亡霊』は連携がとれるだけでなく、味方が斃れるほどに強化されるとの情報もあります。交戦する時は十分に注意して下さい」
 説明を終えた彼は猟兵たちを改めて見渡す。
「説明は以上です。では、今から皆さんを現場へお送りいたします。ご武運を!」
 そう言った彼はすぐにグリモアを展開し、猟兵たちを月夜に照らされた現場へと送り出すのであった。


メガネペンギン
 まさかこうも早々とサムライエンパイアで戦争になるとは…この流れに乗るしかねぇ!!
 ということで、皆さん、どうも。初めての方は初めまして。メガネペンギンです。
 今回はサムライエンパイアでの『エンパイアウォー』に関するシナリオになります。風魔忍軍の拠点の1つを服部忍軍と共同で制圧するのが目的です。
 今回の大まかな流れは…って、集団戦だけじゃねぇか!! 流れの説明はいらないじゃないか、これ…。
 敵に関してはどういう敵かは判明していますので、対策は立てやすいですが、油断大敵です。
 今回登場する服部忍軍の方々は風魔忍軍との忍術合戦に集中します。余裕があれば忍術合戦を直接援護するのもアリでしょう。
 皆さんが楽しめるように精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
 皆さんのプレイング、お待ちしておりますよ!
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第1章 集団戦 『義勇兵の亡霊』

POW   :    我が信念、この体に有り。
自身の【味方】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    我が信念、この刃に有り。
自身に【敵に斃された仲間の怨念】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    我が信念、この矢に有り。
【弓】を向けた対象に、【上空から降り注ぐ無数の矢】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:シルエットさくら

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「おお、猟兵の方々。よく来てくださいました。私がこの部隊を率いる隊長です」
 現場に駆けつけた猟兵たちにまず、服部忍軍の隊長が挨拶する。
「早速ですが、拠点に攻撃を仕掛けたいと思います。先制攻撃として、我々が忍術で拠点に奇襲を仕掛けます。その後に猟兵たちの方々は拠点に突撃して、オブリビオンの討伐をお願いします。風魔忍軍との忍術合戦は我々にお任せあれ。必ず勝利してみせますぞ」
頼もしそうに言う隊長に対して、猟兵たちは頷く。
「さぁ、者ども。仕事の時間だ」
隊長はキリっとした表情で部下たちに命令し、一斉に詠唱を始める。
「喰らえ、大火球の術!」
詠唱を終えて術が発動し、大きな火の玉が拠点に向かって飛んでいき、着弾して火が瞬く間に燃え上がる。
「て、敵襲ー!!」
突然の攻撃に敵は驚き、急いで火を消そうとする。敵は動揺している。突撃するなら今だ。隊長が号令をかける。
「全員、突撃せよ!」
こうして戦の火蓋が切られたのであった。
上泉・祢々
弓に薙刀に刀と選り取り見取りですね
面倒な忍術合戦は勝手にやってくれるようですし私は目の前の相手に集中しましょう

庇い合うのはご立派ですがそれで共倒れになったら本末転倒ですよね
戦場へ赴いたら敵陣のど真ん中に突っ込みましょう
これで下手な攻撃は味方に当たります
ちゃーんと狙ってくださいね

薙刀相手には速攻で間合いを詰めて思うように振れぬ間に蹴りで顎を砕く
弓は射手との間に常に誰かを入れて動きます
刀は側面からの手刀で叩き折って
拳、貫手、手刀、蹴り全てを使って周囲の敵を相手取る
同時ではなく一対一の連続でできるだけ数を減らしましょう

浮足立った相手が態勢を整え出したら欲は掻かず撤退です
他の方に少しは残しておかないと



 隊長の号令を聞いて、拠点へと突入していく猟兵たち。その中で先陣を切ったのは上泉・祢々(百の華を舞い散らす乙女・f17603)だ。
「弓に薙刀に刀と、選り取り見取りですね。面倒な忍術合戦は勝手にやってくれるようですし、私は目の前の相手に集中しましょう」
 彼女はそう言って、混乱する敵陣のど真ん中に突入する。
「て、敵だ! 迎撃するぞ!」
「ちょっとあなた、邪魔よ!」
彼女の姿を見つけた『義勇兵の亡霊』たちは攻撃しようとするが、動揺していたために陣形がぐちゃぐちゃであり、互いを邪魔している状態だった。そんな隙を祢々は見逃すはずもなく、彼女は手始めに薙刀を持った兵士に一気に素早く間合いを詰め、蹴りで顎を砕く。
「がっ…!?」
顎を砕かれた兵士は蹴りの勢いで吹き飛び、頭を壁に強くぶつけて絶命する。
「こ、このぉっ…!」
弓を持った兵士が祢々を狙おうとするが、祢々は狙いをつけられないように兵士の間をすり抜けながら間合いを詰めていく。
「下手な攻撃は味方に当たりますよ。ちゃーんと狙ってくださいね」
狙う敵に祢々はそう言いつつ、自分の間合いに入った瞬間、貫手を放つ。
「…っ!?」
心臓を一撃で貫かれた兵士は大量の血を吐き出し、絶命する。
「味方の仇!」
仲間が絶命するのを見た刀を持った兵士が祢々に斬り掛かるが、祢々はそれを見切って避ける。
「お返しです!」
そう言って祢々はカウンターの拳を放ち、攻撃してきた兵士を殴り飛ばす。
「皆、落ち着くんだ! 陣形を整えろ!」
兵士の1人が動揺する仲間たちにそう言う。祢々にさっきまで蹂躙されてきた兵士たちだが、先ほどの言葉で落ち着きを取り戻していき、連携がとれるようになっていく。
「…そろそろ潮時ですね」
このままでは不利になると悟った祢々は一度、後退する。だが、彼女が敵へ与えた損害は十分なものであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
※人格名『昨夜』で参戦
これほどの数の忍軍を有しているなんて
一体、このまま戦っていたらどうなっていたかと想像するだけでゾッとする
……参ります

志乃の技を借りましょう
UC発動
服部忍軍にとっても戦いやすい環境を整えられるよう
この声の続く限り、歌い続けましょうとも
【歌唱の衝撃波で敵をなぎ払いながら】
ここを私、志乃、そして服部忍軍の聖域とします!!

さて、弓矢攻撃ですか
【第六感】で軌道を【見切り】、【早業念動力】でその矢を逸らしてみましょう
難しければ同じく【念動力】で操った光の鎖で【早業武器受け】からの【カウンターなぎ払い】
どうしても防ぎ切れない分は【オーラ防御】

【念動力】で巻き上げた敵武器を
嵐としぶつける


三条・姿見
SPD/※アドリブ、連携可

なるほど服部忍軍、確かな腕があるとみた。
手練れが味方とは心強い。…期待には必ず応えよう。

【面頬(火炎耐性)】を確かめ、【迷彩】【忍び足】にて
速やかに状況へ突入する。混乱に乗じ【暗殺】による各個撃破を狙う算段だ。

複数の敵と対峙の際は【撃剣】を投擲。【範囲攻撃】を仕掛ける。
刃には【マヒ攻撃】の薬を塗布し、纏めて無力化を。刀の一閃で仕留めたい。

いっそう強化が伺える敵は…斃された仲間の怨念か。
斃れて尚残る盤石の連携が伺える。…だが、こちらにとっては好都合だ。
刀を構え、【封切】を解放。白兵戦にて戦闘に応じ、これを討とう

負の感情の扱いであれば…“悪神”にとっては慣れたものだろう



「なるほど服部忍軍、確かな腕があるとみた。手練れが味方とは心強い。…期待には必ず応えよう」
 服部忍軍が仕掛けた奇襲攻撃を目の当たりにし、三条・姿見(鏡面仕上げ・f07852)はそう呟く。彼は面頬を確認し、迷彩と忍び足のスキルを駆使して潜入。『義勇兵の亡霊』たちは彼に気づいておらず、他の猟兵たちに目を向けていた。
「その命、貰い受けるぞ」
静かにそう言った彼は兵士の1人の背後をとって腕で拘束し、首元に得物の1つである『封刃・写』を当てて、一気に首元を掻っ切る。
「…っ!?」
急所を一瞬で斬られた兵士は、何が起こったかも分からないまま首元から大量の血飛沫をまき散らしながら絶命する。
「次だ」
姿見は先ほどと同じように、兵士たちを次々と暗殺していく。だが、敵も馬鹿ではなく、何人かやられた後に彼の存在に気づく。
「て、敵だ! こっちにもいたのか!?」
兵士たちはさらに集まって殲滅しようとするが、姿見は先に彼らへ複数の撃剣を投擲する。
「がっ…こ、これは…?!」
撃剣が当たった兵士たちは手に持った武器を落とし、膝をついて動けなくなる。撃剣には麻痺毒が塗られていたのだ。
「複数を相手取るのは手間なのでな。一気に決めさせてもらうぞ」
そう言った姿見は『封刃・写』の一閃で動けなくなった兵士たちを仕留めていく。
「みんな! 貴様ぁぁぁー!!」
幸い撃剣が当たらなかった1人の兵士が怒って『我が信念、この刃に有り』を発動し、敵に斃された仲間の怨念を纏って自身を強化する。
「情報通り、強化してきたか。だが、俺も無策ではないぞ」
姿見は対抗策として『封切』を発動し、自身を超強化して『封刃・写』を構える。代償として目元から血が流れる。
「皆の怨念、思い知れぇぇぇー!!」
兵士が強力な斬撃を放ち、姿見はそれを『封刃・写』で受け止める。
「…はぁ!!」
彼は斬撃を弾き返し、お返しと言わんばかりに兵士に接近して一閃。悲鳴を上げさせることもなく、仕留める。彼の『封刃・写』には、仕留めた兵士の血が滴っていた。

 猟兵たちが『義勇兵の亡霊』たちと戦いを繰り広げている一方、服部忍軍は風魔忍軍と忍術合戦を繰り広げていた。
「大水流の術!」
風魔忍軍が術を発動し、彼らの背後から凄い勢いで大量の水が流れてくる。
「何のこれしき、岩陣壁の術!」
これに対して服部忍軍は厚い岩の壁を自分たちの四方に地面から出現させて、水流を防ぐ。
「ぬう、服部忍軍め…やりおる!」
風魔忍軍の隊長が服部忍軍が術を防いだことに悔しがる。
「我々服部忍軍が、貴様らに忍術で後れを取るわけにはいかないのだよ!」
服部忍軍の隊長が風魔忍軍の隊長にそう言い返す。
「隊長、援護します!」
そんな中、幾人かの『義勇兵の亡霊』が風魔忍軍の増援として駆けつける。
「くっ、オブリビオンか…」
服部忍軍の隊長が少々渋い顔をしてそう言う。彼らはオブリビオンに対して分が悪いのだ。
「おお、よく来てくれた! さぁ、奴らを仕留めてしまえ!」
風魔忍軍の隊長が『義勇兵の亡霊』たちに対してそう命じた時だった。何かの衝撃波が兵士たちを吹き飛ばす。
「な、何だ!?」
何が起こったか分からない兵士たちは衝撃波が飛んできた方を向く。そこには女性の白髪赤目のオラトリオがいた。彼女の名は鈴木・志乃(生命と意志の守護者達・f12101)。今は人格が『昨夜』になっており、このような姿になっている。先ほどの衝撃波は彼女が発動した『Power Spot』の歌唱による衝撃波だったのだ。
「ここを私、志乃、そして服部忍軍の聖域とします!!」
彼女がそう宣言した瞬間、光が彼女の足元から広がっていき、服部忍軍がいる場所まで至る。
「た、隊長…これは…?」
「ああ…光のおかげで不思議と体力が漲ってくるようだな。これなら負ける気がせんな!」
彼女が展開した聖域により、体力が回復するのを実感した服部忍軍の士気が上がる。
「くそっ、猟兵め! 邪魔をするな!」
兵士たちが志乃に向かって矢を放つ。だが、志乃は矢の軌道を見切り、念動力を用いて矢を逸らす。
「これはお返しです!」
そう言って彼女は逸らした矢を再び念動力で操り、兵士たちの方へと飛ばす。
「ぐわっ?!」
カウンターを見事に喰らった兵士たちはその場に倒れる。
「おお、見事なり! 我らも負けておられんぞ、者ども!」
「おおぉぉぉー!!」
志乃の活躍を目の当たりにした服部忍軍の士気はさらに向上し、術を発動する。
「大火球の術!」
奇襲攻撃に発動した大きな火球が再び出現し、風魔忍軍へと飛んでいく。
「おのれぇ、大水流の術!」
風魔忍軍は火球を消すために再び大水流を起こし、火球と相殺させる。忍術合戦は互角の戦いであるものの、戦況自体は服部忍軍と猟兵たちの方が有利であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シホ・イオア
援護ってことなら上空から戦場を俯瞰して狙撃していった方がよさそうだね。
いや、集団戦だと人に埋もれちゃって援護しづらいし。
聖痕に伝わってくる彼らの痛み……悲しみ……
でも、シホ達はここで負けるわけにはいかないんだ!


序盤は狙撃で忍軍のフォロー。
可能なら指揮系統を狙っていくのもいいかも。
撃った後は移動して的にならないように注意。

義勇兵の亡霊が現れたら一旦姿を見せて敵を引き付けるよ
霞の残像で回避しつつ
剣と光輪とハートのビームとUCで攻撃していく感じかな
接近戦が不利なら上空へ逃れて遠距離戦に持ち込むよ
誘導弾を付与したシホの魔弾から逃げられるとは思わないでね

雷の獅子よ、悲しき念を浄化せよ! ばきゅーん!



「ええい、義勇兵たちは何をやっておる! すぐにでも呼んで来い!!」
「はっ、只今呼んで参ります!」
 服部忍軍と風魔忍軍の忍術合戦。戦況は互角ではあったものの、猟兵たちの活躍と合戦の長期化で風魔忍軍の隊長に焦りが生じ始めていた。状況を打開するため、部下に増援要請へと向かわせようと命令した時だった。突然、命令された部下へ光輪が飛んでくる。
「うわっ…?!」
部下は反応できずに光輪は命中し、倒されてしまう。
「な、何奴!?」
隊長は光輪が飛んできた方向を見上げる。そこにはシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)が飛行していた。先ほどの光輪は彼女による狙撃だった。
「あ、バレちゃった?」
風魔忍軍の隊長に姿を見られた彼女は、狙われないように移動しようとする。だが、風魔忍軍の隊長は当然逃がすつもりはなかった。
「おのれ、よくも! 大風弾の術!!」
風魔忍軍は忍術を発動し、大きな空気弾がシホへと飛んでいく。
「おっと!」
シホは何とか弾の軌道を見切り、弾を回避する。
「義勇兵一同、到着いたしました! あの猟兵をやっつければ良いのですね?」
そこに『義勇兵の亡霊』が増援に到着する。
「やっと来たか…その通りだ。さっさと片付けろ!」
隊長は到着した兵たちにそう命令し、兵たちはシホに矢を放つ。
「うわっ、増援が到着しちゃったの?! …でも、シホ達はここで負けるわけにはいかないんだ!」
そう言ったシホは霞の残像を用いながら、矢を回避していく。そして反撃として兵たちに指先を向けて『ライトニング・ファングブレイカー』を発動する。
「雷の獅子よ、悲しき念を浄化せよ! ばきゅーん!」
指先を向けられた兵士たちに雷属性の魔弾が次々と飛んでいき、それらは兵士たちに見事直撃する。
「ぐわっ…!? む、無念…!」
シホの攻撃に兵士たちは倒れ、残るは風魔忍軍となっていた。
「くそっ、猟兵と服部忍軍どもめぇぇぇー!! まとめて吹き飛ばしてくれるわ! 者ども、あの術を使うぞ!」
怒った風魔忍軍の隊長は部下たちにそう命令して、詠唱を始める。すると、詠唱していくごとにとても大きな空気弾が形成されていく。
「これで終わりしてくれるわ! 豪風弾の術!!」
詠唱を終えた風魔忍軍は、服部忍軍や猟兵たちの方へ向けてその大きな空気弾を放つ。
「決着をつけるぞ、風魔忍軍! その術、悉く打ち砕いて見せよう! 服部忍軍が誇る秘術の1つ、忍術破り!!」
服部忍軍が『忍術破り』という術を発動すると、何と一瞬にして空気弾が消失する。
「なん…だと…?!」
風魔忍軍たちは自分たちの術が消えたのを見て、唖然とする。
「これで終わりだ、大火球の術!」
服部忍軍はその隙を逃すこともなく、火球を風魔忍軍へと飛ばす。
「馬鹿な…我々が…負ける、だと?」
唖然とする風魔忍軍は回避することもなく、火球に包まれる。こうしてここの拠点での戦いは服部忍軍と猟兵たちの勝利で幕を閉じたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月16日


挿絵イラスト