エンパイアウォー⑳~怒りの炎、花の御所にて燃ゆ
●厄災の女
「みんあ集まってくれてありがとな!」
グリモア猟兵のアレックス・アレクサンダリアスがグリモアベースに集まった猟兵達に感謝の言葉を述べる。
「さっそくだが、今回の任務の内容を説明するぜ」
そういって、アレックスはサイバーアイからサムライエンパイアの地図を投影する。
「現在、オブリビオン・フォーミュラである織田信長を倒すために、幕府軍の総力を挙げた作戦が進行中だ。俺たち猟兵ももちろん、全力でこれを支援している」
アレックスは今の状況をまとめる。
「織田信長を倒すために、障害となるのが、敵の将、『第六天魔軍将』だ」
彼らは、それぞれが織田信長にも劣らない実力者ばかりだ。それぞれの独自の作戦で幕府軍を妨害しようと動いている。彼らを倒すことが、この戦争を勝利に近づける鍵となる。
「今回、大悪災『日野富子』の居場所が分かった」
かつて足利幕府を自らの財で意のままに操り、滅亡のきっかけをつくった歴史に名を遺す大悪女である。今回の戦争では、物資を買い込み、物価を釣り上げて、幕府軍の補給をたとうとしていた。
「こいつは、今、京都の元足利幕府があった場所、『花の御所』に潜伏している」
ホログラムに場所が拡大される。
「金を使った策をめぐらすような奴だが、策だけで『第六天魔軍将』を名乗れるわけじゃねぇ。油断せずいこうぜ」
そう言ってアレックスは、テレポートを起動した。
●鎮まらない怒り。
京都、花の御所…。そこは金にものを言わせた豪華絢爛な屋敷となっていた。そこに、『第六天魔軍将』の一人、大悪災『日野富子』はいた。
「あぁ、忌々しい…!!」
日野富子は怒りに顔を歪ませる。猟兵達によって、彼女の計画は阻止されつつある。そして、彼女の集めた金が奪われていることで、彼女の怒りは頂点に達していた。
「アタシのものを…!アタシの邪魔を…!ゆるさねぇええ…!!」
彼女は、納まりきらない怒りを全て猟兵にぶつけるのであった。
夢月
こんにちは、マスターの夢月です。
日野富子さん、策士系かと思ったらバリバリのヤンキーっぽい感じで出てきたのでびっくりしました。しかしやることは変わりません。彼女を倒して先に進みましょう。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
また、大悪災『日野富子』は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼女を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
戦場は、『新築された花の御所』となります。広いお屋敷で暴れまわる彼女を止めてください。
それでは、プレイングお待ちしております。
第1章 ボス戦
『大悪災『日野富子』』
|
POW : アタシの前に立つんじゃねぇ!
【憎悪の籠った視線】が命中した対象を燃やす。放たれた【爆発する紫の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : アタシのジャマをするな!
自身の【爪】が輝く間、【長く伸びる強固な爪】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : 誰かアイツをぶっ殺せよ!
自身が【苛立ち】を感じると、レベル×1体の【応仁の乱で飛び交った火矢の怨霊】が召喚される。応仁の乱で飛び交った火矢の怨霊は苛立ちを与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト:みそじ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フィロメーラ・アステール
「おおー! 邪魔してやろうじゃん!」
来いよオブリビオン!
お金なんて捨ててかかってこい!
しかしお金好きなのに、お金使った策を使うのか。
その辺は踏み倒しそうな感じしてた、律儀!
敵の初撃には【迷彩】魔法の【物を隠す】効果で対抗だ!
コイツで姿を隠し、視線の直撃を避ける!
さらに【オーラ防御】バリア展開!
【ダンス】ステップが織り成す【空中戦】でかく乱するぜ!
その中でバリアの残滓をまとわせた【残像】をいくつか残す!
敵の攻撃で爆発させ、爆炎や煙による【目潰し】効果を得る!
こちらを見失ったら【念動力】で煙を隠れ蓑にして接近!
【聖星辰・飛龍段波】を発動する!
【気合い】のオーラで【全力魔法】の【衝撃波】を放つぞー!
京都、花の御所…。かつて、足利の世だった時は、華やかな御所だったその場所は、応仁の戦火にさらされ、廃墟とかし、戦国の世を経て、普通の街並みへとなっていた。そこを、“大悪災”日野富子が土地を買い占め、豪華絢爛な新たなる花の御所を建てたのだった。だだっ広い大広間で、日野富子は猟兵達を待ち受けていた。
「きやがったな…!」
日野富子は、やってきた猟兵達に憎悪の視線を向ける。
「てめぇらよくもアタシの邪魔しやがって…!許さねぇ…!」
「おおー! 邪魔してやろうじゃん!」
フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)が、日野富子の言葉を受けて進み出る。
「来いよオブリビオン!お金なんて捨ててかかってこい!」
「いったな…!これを喰らって同じこと言えるか!!」
フィロメーラの挑発に乗った日野富子は、彼女に視線を向ける。すると、憎悪が具現化した紫の炎がフィロメーラに襲い掛かる。着弾。爆炎と爆音が巻き起こる。
「何処行った…!?」
爆炎の晴れた場所にフィロメーラの姿はなかった。
「ここだよ!」
「こっちだよ!」
フィロメーラがあちこちに姿を現す。
「妙な真似をしやがって…!全部消えろ…!」
日野富子は全てのフィロメーラを爆破する。次々と巻き起こる爆炎の隙間を本物のフィロメーラは駆け抜けて、日野富子に接近する。
「必殺の、オーラ攻撃だぁー!」
ハイパワー・オーラブラスター“聖星辰・飛龍段波”。渾身の右ストレートが炸裂する。
「がはっ!?」
日野富子は衝撃で吹き飛び、襖を突き破って飛んで行った。
成功
🔵🔵🔴
セラフィール・キュベルト
なんと苛烈な負の想念でありましょうか…そして、なんと哀しき様にありましょうか。
貴女様自身をも灼かんばかりのその妄執、私が浄めて差し上げましょう。
飛来する怨霊に対し、聖輝光輪・心恨浄化を発動。
それに【破魔】【オーラ防御】【呪詛耐性】を併せ、怨霊の浄化を試みます。それらのみで不十分ならば、彼らの安息と沈静を願う【祈り】を上乗せ。
加えて、富子様自身にも可能な限りの行動阻害ができればと。その祈りは、彼女へも向けたきものですゆえ。
それら対処行動を行いつつ彼女との距離を詰めましたら【破魔】の力を【全力魔法】にて撃ち込みます。
「富は未来へ、貴女は過去へ。あるべき処へ託し、還られませ」
「くそっ…1やりやがったな…!」
吹き飛ばされた日野富子は、崩れた襖や壁の中から立ち上がる。その表情は、猟兵への怒りに満ちていた。
「なんと苛烈な負の想念でありましょうか…そして、なんと哀しき様にありましょうか。貴女様自身をも灼かんばかりのその妄執、私が浄めて差し上げましょう」
セラフィール・キュベルト(癒し願う聖女・f00816)が、慈愛に満ちた表情で語る。
「アタシに浄化なんかいらないんだよ…!失せな!」
セラフィールの言葉は、日野富子の勘に触ったようだ。空中に、たくさんの火矢が呼び出され、それらは、セラフィールに一斉に襲い掛かる。
「どうか恐れないで、どうか怯えないで。私の光を、私の声を。荒ぶる刃を、今はお収めください――」
彼女の頭上に浮かび上がった光輪から光の波動が放たれる。その暖かな優しい光に触れた火矢は、憑き物が落ちたかのようにその火がフッと消え、地上にバラバラと落ちていった。聖輝光輪・心恨浄化。キュリス・メンティス。その光は敵意や戦意を鎮静化させる。
「富は未来へ、貴女は過去へ。あるべき処へ託し、還られませ」
「うるさい!アタシはまだ!足りないんだ!!」
セラフィールの慈愛に満ちた言葉を、日野富子はただただ泣き叫ぶように拒絶した。
成功
🔵🔵🔴
備傘・剱
嫌だねぇ、守銭奴女のヒステリーってのは、よ
まぁ、金が大切なのは、よーく、解るがな
爪で切りかかってくるのなら、まずば、オーラ防御を球状に展開して、それに触れた物から、呪殺弾、衝撃波、誘導弾、頭の上の一足りないの攻撃を零距離射撃で精密射撃して迎撃してやろう
それでも、迎撃できない分や相殺できなかった分は、フォトンガントレットで跳ね返してやる
その後、懐に飛び込んだら青龍撃を使って、水弾や爪を使って切り刻んでやる
金ってのは血液に同じ、それを回して民が繁栄しなきゃ、金の価値なんぞ、0になるんだがな…
金の価値を語るんなら、もうちょい、経済の勉強して、どうすりゃもっと金が入るか研究しろってな
アドリブ、歓迎だな
「嫌だねぇ、守銭奴女のヒステリーってのは、よ。まぁ、金が大切なのは、よーく、解るがな」
金への執着心を見せる日野富子の様子を見て、備傘・剱(絶路・f01759)は呆れたように言う。
「アタシをバカにしたな!舐めやがって…!!」
剱の言葉に、日野富子は激昂する。彼女の憎悪の気が、爪先にともり妖しく輝く。すると彼女の爪が、小刀のように伸び、敵を切裂く凶器となる。彼女はそれを振り上げ、剱に向かってくる。
「ちぃ!おっかねぇな!!」
剱は悪態をつきつつ、全力でオーラ防御の構えをとる。
「死ねっ死ねっ死ねぇえええ!!」
日野富子は剱のオーラに目にも止まらぬ速さで爪を突き立てていく。何度攻撃されたか分からない連撃の果てにオーラが砕け散る。
「がはっ…!?」
日野富子が、傷を負い、膝をつく。
「っ~~、どんだけ攻撃したんだよ。そんだけやったら俺の反撃相当もらっただろ」
剱はオーラに触れたものに自動的にダメージを与えるように仕掛けていた。まさに、防御は最大の攻撃なり、だ。
「このっ…!ふざけた細工しやがって!!」
日野富子が爪を突き立てようと腕を伸ばす。それには、先ほどまでのようなキレはない。
「おせぇよ!」
剱がそれを躱しながら、空気中の凝縮して形成した爪を逆に突き立てた。
「金ってのは血液に同じ、それを回して民が繁栄しなきゃ、金の価値なんぞ、0になるんだがな…金の価値を語るんなら、もうちょい、経済の勉強して、どうすりゃもっと金が入るか研究しろってな」
成功
🔵🔵🔴
ルード・シリウス
第六天魔軍将の一人と聞いてやってきたが…、随分とヒステリックだな。
が、喰らう事に変わりは無い。そんな訳だ、お前の命と血肉を喰らって俺の糧にさせて貰うぜ。
◆行動
初手に来る相手の攻撃に対し、視線を向けられる瞬間に合わせて見切りながら、残像をそこに置きつつ気配と音を殺して移動。同時に、暴食剣と呪詛剣を盾代わりに構えて直撃を少しでも防ぐ。
凌ぐ事が出来たら、【鮮血暴君の魔剣】発動。可能な限り死角となる位置を取って攻撃を仕掛ける。
攻撃は怪力を込めた、初撃で呪詛剣の防御を崩す一撃からの暴食剣による追撃の、二刀による連撃。受けたダメージは攻撃による捕食能力(吸血&生命力吸収)で傷癒して継戦維持し持久戦持ち込む
「やろぅ…!!」
日野富子は肩口の傷を押さえながら、距離をとる。自分が傷つけられたことでさらに彼女の怒りが膨れ上がる。
「第六天魔軍将の一人と聞いてやってきたが…、随分とヒステリックだな」
ルード・シリウス(暴食せし黒の凶戦士・f12362)は、冷めた目で日野富子を見つめる。
「が、喰らう事に変わりは無い。そんな訳だ、お前の命と血肉を喰らって俺の糧にさせて貰うぜ」
ルードは、余裕の態度で、暴食剣「神喰」と呪詛剣「無愧」という銘の二振りの大剣を構える。その様子に再び大悪災の憎悪の炎が燃え上がる。
「ふざけるな…!テメェは燃え尽きてろ!」
日野富子は憎悪の感情を視線に込める。ルードが立っていた場所で、紫の炎がはじける。だが、ルードは既にそれを見切っていて、爆風にまぎれながら日野富子に接近している。
「怒りに任せていると視野が狭くなるな!」
「ちぃ!鬱陶しい!!」
さらに至近距離での爆発。ルードは大剣を十字に構えて耐える。そのまま突貫。
「お前はさっさと舞台から消えろ!」
自分が傷を負ったことで血を吸った自らの愛剣を、大悪災に振り下ろした。
成功
🔵🔵🔴
推葉・リア
……かつての御所が焼けた時修繕費を自費で出した記録があるのよね、だからただの守銭奴では…ないと思うけどオブリビオンには関係のないかな…
まぁそれより彼女には骸の海に帰ってもらいましょう!
転移した瞬間から炎の【オーラ防御】を纏いながら【ダッシュ】私に視線が向かないように向かうわ
更にその同じ大きさの炎何個かを作りそちらに気が向くように【催眠術】に【おびき寄せ】して囮にして彼女の後ろに回るように素早く移動するわ
もし万が一にあちらの炎を受けたのなら【火炎耐性】と【覚悟】で耐えきるわ
範囲内に彼女が入ったら『推しキャラ達の一斉攻撃』を発動して背後から【だまし討ち】するわ!
【アドリブ共闘歓迎】
「日野富子っと……ふむふむ……かつての御所が焼けた時修繕費を自費で出した記録があるのよね…」
推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)は端末を操作して、日野富子に関する資料に目を通す。
「だからただの守銭奴では…ないと思うけどオブリビオンには関係のないかな…まぁそれより彼女には骸の海に帰ってもらいましょう!」
「ふざけるなぁ!」
ルードの攻撃で深手を負いながらも、憎悪がなおも消えない日野富子が、リアに視線を向ける。瞬間、爆発があちこちで続けざまに起こる。それらは、リアがつくった囮の爆発だった。その間に、彼女は端末を操作して、ユーベルコード『推しキャラ達の一斉攻撃』の発動の準備を整える。
「私の大好きなみんな!よろしくね!」
端末の画面のボタンを勢いよくタップする。爆炎から彼女が推しているゲームのキャラクターたちが次々と現れ、爆炎を切り抜け、日野富子に次々と一撃を加えていった。
「くそぅぉおおおお!なんなんだよぉおおお!なんで思い通りにならねぇんだよぉおおお!」
成功
🔵🔵🔴
中村・裕美
「…そう……気に入らないの」
敵のUCに対し、惨殺ナイフ二刀を持ち、【見切り】【武器受け】で致命傷をしのぎ、ダメージは【激痛耐性】で耐え、気を引いたところで竜形態にしたドラゴンランスに横から【だまし討ち】による体当たりさせ体勢を崩し攻撃を中断させる
…寿命無駄に削れろ
反撃は【邪竜降臨】で己を強化して攻撃。代償には【毒耐性】【呪詛耐性】
「……将軍の正室となり…栄華を誇って…何が不満?」
多少の攻撃はタフネスで耐える
「…私は栄華どころか…社会に自分の居場所がないし基本ボッチだし…こんな世界滅べって思った事は何度もあったし」
負の感情を込めて切り裂く
「…気に入らないって喚きたいのは貴方だけだと思わないで」
「…そう……気に入らないの」
何もかもを拒絶するような怒りを露わにする日野富子の背後に、いつの間にか中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)が現れる。
「なんだよ、テメェ!!」
日野富子は、裕美を睨み付ける。
「……将軍の正室となり…栄華を誇って…何が不満?」
「…!そんなに死にたいなら死ねぇ!!」
触れてはいけないところに触れられた日野富子は、裕美に爪による制裁を加えようとする。惨殺ナイフを両手に構え、裕美はその連撃に対処するしかし手数は圧倒的に多い。彼女のパーカーが爪によって裂け、鮮血が大悪災の爪を染める。
「死ねぇ!」
最後の一撃。が、それは、横から飛んできたドラゴンランスによって中断される。
「…私は栄華どころか…社会に自分の居場所がないし基本ボッチだし…こんな世界滅べって思った事は何度もあったし」
ドラゴンランスを右手で手に取り、左手で彼女が愛飲している飲料、ドラゴンエナジーの缶を器用に片手で開け、それをぐいっと飲み干す。それを媒介に自身に邪竜を宿し彼女の身体能力が大幅に強化される。
「…気に入らないって喚きたいのは貴方だけだと思わないで」
憎悪とは違った負の感情のオーラが込められた裕美の一撃が、日野富子の身体だけでなく心も貫いた。
成功
🔵🔵🔴
月鴉・湊
女性が怒りに満ちてる時は、手を出したらいけないとわかっちゃいるが……そういうわけにもいかないからね。大人しく、その首渡してもらおうか。
対策として相手が攻撃を仕掛けてきたらUCで早業で幻を9体出現させ、分身したかの様に見せかける。
さて、本物はどれだろうね?
残念ながらどれも偽物さ。
一度は自分を痛め付けなきゃいけないなんて可哀想だ。
透明化していた本物が一瞬で暗殺し、その首を跳ねてやろう。
大丈夫、痛みはないさ。
おじさん女性には優しいからね。そんな痛い真似はさせられないよ。
「くそっ…どいつもこいつも…アタシが何をしたっていうんだ…!」
度重なる猟兵達との戦闘により、日野富子は重傷を負っていた。そんな状態でも、なお彼女の憎悪は消えることはない。
「女性が怒りに満ちてる時は、手を出したらいけないとわかっちゃいるが……そういうわけにもいかないからね。大人しく、その首渡してもらおうか」
そんな彼女に、月鴉・湊(染物屋の「カラス」・f03686)がトドメを刺すべく静かに歩み寄る。
「ふっ…ざけんなっ!」
日野富子は、爪を強化して、湊に攻撃する。だが、その刃は、彼の身体をすり抜ける。
「残念だったな。それは俺だが俺ではない。お前自身の罪が見させたのだ」
周囲の八人の湊が問いかける。
「くそぉおおお!全部消えろよぉおおお!!」
日野富子は、怒りに任せて爪を振るう。次々と渚の幻が消え去り、周囲に誰もいなくなる。
「全員、幻だよ」
湊の刀が日野富子の胸を背後から貫く。
「かはっ…!?」
「大丈夫、痛みはないさ。おじさん女性には優しいからね。そんな痛い真似はさせられないよ」
一撃で急所を貫いた刃をスッと抜き、刀身についた血を振り払う。大悪災は豪華な衣装を紅に染めながら、倒れる。
「くそっ…アタシは…まだ…」
最期まで、この世を妬みつつ、塵となって、消え去った。
「やれやれ、嫌な仕事だな」
湊はそう呟いて刀を納め、その場をあとにする。最後に振り返って屋敷を見回す。豪華な屋敷は、主を失い、一層寂しく見えた。
成功
🔵🔵🔴