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メイドさんの下着事情

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●ヴァンパイアにもこんなのは居る(嘆息)
 ダークセイヴァーのとある地域。
 そこを支配する1人のヴァンパイアがこんなことを言い出した。
「――メイドに最も良く似合う下着とは、何であろう?」
 ……予知中のグリモア猟兵としては心底どうでも良かった。
 とはいえ、ヴァンパイアの配下たちにとっては主の言葉は絶対。聞き流すなどもっての外なのだろう。
 筋骨隆々な肉体を無理矢理執事服に詰め込んだような1人の配下が、ヴァンパイアの前に進み出た。
「僭越ながら申し上げます、閣下。やはり、メイドの下着といえばガーターベルトにガーターストッキングが王道にして至高! 色は清楚な白を推したいところですが、黒や紫で妖艶に攻めるのもまた良しかと!!」
 ……この主にしてこの配下あり。熱く語ったその男を、別の配下が鼻で嗤う。
「若造……お主は何も解っておらぬ!」
 老いてなおはち切れんばかりの筋肉を持つ、顔だけは好々爺然とした執事が、ヴァンパイアの前に進み出た。
「閣下、古き良きドロワーズを忘れてはなりませぬ! 野暮ったい? 面積が多過ぎる? だからこそ、その内に隠されし秘密の花園への期待が高まるのですぞ!!」
 熱弁を揮った老爺を、しかしまた別の配下が首を横に振って否定した。
「もうろくしたな……爺」
 眼鏡をくいっと指で持ち上げた、顔立ちだけは知的な筋肉の塊の執事の青年が、ヴァンパイアの前に進み出る。
「閣下、メイドに限らず、全ての女性を最も美しく見せるのは縞パンと相場が決まっております! 特に青と白のストライプは究極の黄金比に他なりません!!」
「いや、それを言うなら水玉も外せません!!」
「Tバック! それ以外ありえませんぞ!!」
「もういっそノーパンでいいんじゃね!?」
 口々に己の主張を叫ぶ筋肉ムキムキの執事たちへ、こちらは長身痩躯の美形であるヴァンパイアはパンパンと手を打ち鳴らして沈黙と注目を促す。
「貴様らの意見は解った。ならば――実際にメイドに着せてみて、確かめれば良かろう!!」
「「「「「おお、流石は閣下!!」」」」」
 ヴァンパイアを崇め奉る合唱が筋肉執事な配下たちから轟くが――内の1人がはっとした顔になった。
「大変です、閣下! そういえばこの屋敷のメイドたちは、先日の粗相の責任を取らせて皆殺しにしておりました! この屋敷には今、メイドが居りません!!」
「「「「「そんな!? 何ということだ!!」」」」」
 大仰に声を上げて嘆く筋肉ダルマな執事たちへ、ヴァンパイアが再びパンパンと手を打ち合わせる。
「メイドが居らぬなら、また近隣の村々から女共を攫ってくれば良かろう」
「「「「「おお、流石は閣下!!」」」」」
 万歳三唱するマッチョな執事たちの声は、控えめに言ってうるさかった……。

●メイドさんで潜入作戦?
「皆、お願いしたいことがあるんやけどー!」
 良く通る声をグリモアベースに響かせたのは、グリモア猟兵の灘杜・ころな(鉄壁スカートのひもろぎJC・f04167)だ。……が、今日の彼女は何故かメイド服である。それも、某電気街とかによく居そうなミニスカメイドだ。
 ひらりんと揺れるスカートの中身は、今日もギリギリ見えそうで見えない……。
「今回はな――皆にダークセイヴァーでメイドになってほしいんや!」
 耳を傾けてくれた猟兵たちへ、少々意味不明なことをのたまうJCメイド。
 流石に説明が足りないと思ったらしく、ころなは詳しい解説へ移る。
「ダークセイヴァーのある地域を支配しとるヴァンパイアが居るんや。潜んどる屋敷の警備も厳重で、本人も結構強ぅてなぁ。今までは攻めあぐねてたんやけど……今回、屋敷に潜入出来そうな機会を予知してな」
 で、上記(↑)の内容が話される。
 要するに、近隣の村々の女性のふりをして攫われることで、屋敷にメイドとして潜入を果たそうという作戦だ。
「屋敷へ潜入出来たら、メイドとして仕事をしとるふりをしつつ……まずはヴァンパイアの配下たちを奇襲して各個撃破、総合的な戦力を削ってほしいんや。それでヴァンパイアの守りが手薄になったら、今度はヴァンパイア自体を叩く、そういう算段やね」
 その上で、ころなから助言があった。
「……今回、連中が近隣の女の人たちを攫うに到る理由からして、潜入した皆には何かしらのセクハラ染みたことが行われると思うんやけど……逆にそういう……あちらさんのメイドの下着へのこだわり? 欲求? そんな部分を利用することで、ヴァンパイアにもその配下にも大きな隙を作ることが出来るんやないかと思うんよ。今まで攻めあぐねとったことからも解る思うけど、奴らは結構強いオブリビオンや。より確実に倒す為にも、一考してな?」
 そして、首尾よくヴァンパイアとその配下を打倒しても、彼らによって支配されてきた近隣地域は、悪政によってかなり疲弊している。
「可能なら、ヴァンパイアたちを倒した後で、その地域の人たちの生活も支援してもらえると嬉しいわぁ。――メイドさんが地域にご奉仕! みたいな感じで?」
 一通り説明が終わったところで……ずっと気になっていたらしいことを、ある男性猟兵がころなへと訊いた。
 今回のこの依頼、男性はどうすればいいのかと……。
「……女装?」


天羽伊吹清
 諸君、私はメイドさんが好きだ。
 諸君、私はメイドさんが好きだ。
 諸君、私はメイドさんが大好きだ。

 そんなわけで、まだまだ新人のマスター、天羽伊吹清です。
 ……シリアスなダークファンタジー世界のダークセイヴァーで何をやっているんだというツッコミが入りそうな気もしますが……広い心で受け止めてもらえれば幸いです。

 物語自体は、猟兵たちが既に敵オブリビオンの屋敷へ潜入を成功させた後から始まりますので、そこに到るまでの過程は考えなくても大丈夫です。武装も全て上手く隠して持ち込めているということになります。
 また、オープニング本文中でころなはああ言っていますが……別に男性猟兵の方は女装強制というわけではありませんので、ご安心を。メイドとして潜入した女性猟兵に招き入れてもらった……とか、別ルートから屋敷へ入ったのでしょう。
 ――女装上等という強者も、もちろん大歓迎ですが。

 それでは、皆様のご参加、心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『闘奴牢看守』

POW   :    ボディで悶絶させてからボッコボコにしてやるぜ!
【鉄製棍棒どてっ腹フルスイング 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【鉄製棍棒による滅多打ち】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    チェーンデスマッチたこのやろう!
【フックと爆弾付きの鎖 】が命中した対象を爆破し、更に互いを【鎖についてるフックを肉に食い込ませること】で繋ぐ。
WIZ   :    嗜虐衝動暴走
【えげつない嗜虐衝動 】に覚醒して【『暴走(バイオレンス)』の化身】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シル・ウィンディア
……
あ、頭痛い。

そんなことされるメイドさんの被害を防ぐために
頑張りますっ!

何でそんなお話になったんだろ?
ヴァンパイア、よくわからないなぁ…
でも、それ、変態さんだからっ!!!

『エレメンティア』と『六源和導』を両手に構えて
ヒット&アウェイで一撃離脱を基本に斬っていくね
敵の攻撃は、【見切り】で回避重視で動いて
直撃コースに来たら【オーラ防御】でダメージ軽減を図るよ

敵がまとめて射程に入ったら
【高速詠唱】の【全力魔法】の
ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラストで一気に殲滅っ!!

変態さんは、ここでいなくなれーーっ!!

…後は、油断ないように動き回って捕まらないようにするね


明智・珠稀
【女装上等!】

く、ふふ、ふふふ…!
メイドのたまちゃんです、よろしくお願いいたします、ふふ…!
(【変装】にてミニスカメイドになりお屋敷に潜入)

ちゃんとムダ毛の処理済みです…!
そして今日の下着はガーターベルト&紫のスケスケTバックです、ふふ…!
ほぅら、見ますか?チラ見えがお好みですか?
好きなだけ見てください、ふ、ふふ、あぁ胸や色んな部分が熱く…!
(ハァハァするド変態)

■戦闘
メイドたまちゃん華麗に舞いますよ…!
(妖刀を構え【武器受け】&【鎧砕き】。ぐいぐい接近し斬撃&パンチラで気を引きつつ)
あぁ、気持ち良い…!
(武器の三味線を【青薔薇吐息】で変化&攻撃)

※アドリブ、絡み、セクハラ&ネタ大歓迎です!



「く、ふふ、ふふふ……! メイドのたまちゃんです、よろしくお願い致します、ふふ……!」
 その、美人だが身長180cmを超えるメイドこそ、明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)の女装した姿だった。
 ……けれど、今彼の前に立つ筋骨隆々な執事は身長190cm以上、対比的に珠稀が本当に女性に見えなくもない……。
 少なくとも、筋肉執事は本当にそうと信じているのだろう。屋敷の廊下の隅で珠稀を壁ドンしているのだから……。
「だから……な? いいだろう……!?」
 相手の執事に迫られ、珠稀は妖艶な微笑を浮かべつつ、一歩、二歩と下がって屈んだ彼に向け、メイド服のスカートを摘んでみせる。
(ちゃんとムダ毛は処理済みです……!)
 そんな準備万端の状態で、珠稀はスカートの裾をスルスルと上げていった。
 ……ちなみに、今日の彼の下着はガーターベルトに紫の透け透けTバック。
 それが見えるか見えないかのところでスカートを持ち上げるのを止め、囁く。
「ほぅら、見ますか? チラ見えがお好みですか?」
 ……いや、見えたら男だってバレるだろ?
 そんな何処かからのツッコミもいざ知らず、珠稀の息はハァハァと荒くなってきていた。
「好きなだけ見て下さい、ふ、ふふ、あぁ胸や色んな部分が熱く――」
「――ちょっと待ちなさーい!!」
 そこに元気いっぱいな声が割り込んだ。シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)である。
 珠稀の女装が見事である為、シルからは筋肉執事がメイドにセクハラを働いている場面にしか見えなかった。
「……。あ、頭痛い……」
(何でそんなお話になったんだろ? ヴァンパイアもその配下も、よく解らないなぁ……)
「――でも、それ、変態さんだからっ!!!」
 彼らの所業に巻き込まれるメイドさんの被害を防ぐ為、今回の作戦へと志願したシル、『エレメンティア』と『六源和導』の名を持つ光の刃を両手に携え、筋肉執事に疾駆する。
 ここに来て、シルが潜入した敵だと筋肉執事も察したのだろう。意識を戦闘に切り替えたか、鉄製と思しき棍棒を持ち上げた。光の二刀と鉄棍が衝突し、シルのオーラが火花を散らす。
 ……体重差も大きいせいか、シルはじりじりと押され始めた……。
「くぅっ……!?」
 シルは敢えてその反動に逆らわず、後方へ跳ね飛んだ。それによって間合いを離し、敵の追撃を抑制したのである。深追いはせず、隙を窺う……。
 ……そして、筋肉執事の隙を生む最大の要因は、まだその傍に控えていた……。
「メイドたまちゃん、華麗に舞いますよ……!」
 閃いたのは、紫の煌めきを帯びた刀。珠稀が抜刀したそれが筋肉執事を急襲したのである。
 ようやく珠稀も潜入者なのだと気付き、筋肉執事は距離を取ろうとするが……。
 ――ひらぁり♪
「おおっ!?」
 翻る珠稀のスカートに目を見張って立ち止まった結果、あっさり珠稀に間合いを潰されてしまう。……シルが、呆れた半眼でそれを眺めていた……。
『さぁ、私の青薔薇に愛されてください……! ふふ……!』
 ほとんど密着距離まで接近した珠稀が、ユーベルコードを解き放つ。彼の三味線が分解し、無数の青薔薇へと変じた。群れる肉食魚の如く、青薔薇は筋肉執事へ喰らい付く。
「あぁ、気持ち良い……! ――あぁっ……!?」
 鮮血を噴きながら、だが筋肉執事は狂ったような雄叫びを上げ、鉄塊の如き棍棒を縦横無尽に振るった。掠められた珠稀のスカートが縦に大きく裂ける。
 ――筋肉執事が興奮したようにさらに大暴れを始めた。
「あ、ある意味ぶれない――あ」
 シルは見た。……この騒ぎを聞き付けたのか、筋肉執事の同僚たちが廊下の向こうから武器を手に駆けてきたのを。
 けれど、暴走する仲間の執事が邪魔で、シルや珠稀の方になかなか近付けない。
 その僥倖をシルが見逃すはずも無かった。
『闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……。六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ!』
 六色の魔力の奔流が瞬く間にシルの周囲で渦を巻く。急速に膨張したそれは、察してシルの背後へ走った珠稀が行き過ぎると同時に、爆発した。
「変態さんは、ここで居なくなれ――――っ!!」
『ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト』と名付けられたシルのユーベルコードが、巨大な砲弾となって廊下を埋め尽くす……。
 ……爆音と爆風が晴れた後には、屋敷の一角が瓦礫と化した光景が広がっていたのみである……。
 とはいえ、大きな音を立て過ぎた。ここにさらなる筋肉執事たちが押し寄せてくる気配がする。
「……ここで捕まったら元も子も無いよね。――あ、わたしはもう行くけど、『お姉さん』も気を付けて!」
「ええ――ふ、ふふ……!」
 油断なくこの場を後にしたシルの背中に、意味深にほくそ笑む珠稀。
 彼は、10歳のシルに自分の痴態を目撃されたことを思い出して身悶えている。
 ……一番の変態がここに居たことに、シルは最後まで気が付かなかった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

須藤・莉亜
「こんなところで僕の女装芸を見せることになるとはね。」

目の下の隈を化粧で隠し、香水を付けてメイドさんに変装しよう。
セクハラされそうになったら、準備するとか適当な理由をつけて後ろを向かせて、その隙に咎力封じでふん縛って大鎌で斬りつけよう。
出来れば首をぶった斬って、手足も落としときたいね。

「必殺メイドさん的な?んー、宴会の席での一発芸にはなるかな?」
死体は出来れば隠しときたいね。出来なければそのまま放置で、さっさとそこから離れる。



(……こんなところで僕の女装芸を見せることになるとはね)
 内心で感慨に耽りつつ、須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)も女装してヴァンパイアの屋敷へ潜入していた。
 目の下の隈を化粧で隠し、香水でほんのり良い香りを纏った彼のメイド姿は……なかなか様になっていたのかもしれない。
 下卑た笑みを浮かべた筋肉執事が、これ見よがしに彼の後ろを付いてきていたのだから。
(まあ、作戦通りといえば作戦通りかな)
 グリモア猟兵の言っていた作戦を反芻しつつ、徐々に人気の無い方へ進んでいく莉亜。
 ――やがて、駆け出した筋肉執事が彼の前に回り込んだ。
(……うわ。息荒い……)
 身長180cmを超す自分を上回る上背の執事から見下ろされる莉亜。まあ、相手のこの高身長のおかげで、莉亜もこの背丈であっても女装の違和感が薄まっているのであるが。
「お、おいっ……身体検査だ。スカートを……めくってみせろ!」
 検査ではなく欲望を満たす為の行為であることが明白な筋肉執事の物言いに、莉亜は内心嘆息する。
「……待って。少し、準備をさせて……?」
 少し気怠げに呟かれた莉亜の返事が、良い具合に蠱惑的に聞こえたのだろう。
「う、うむっ、いいだろう……!」
 莉亜に促されるまま、筋肉執事はウキウキとした様子で回れ右した。
 ――その瞬間、莉亜はユーベルコードを発動する。
「……んなっ!?」
 筋肉執事の身体を手枷とロープが雁字搦めに捕らえ、動きを抑制する。その隙を突いて莉亜は白い特徴的な大鎌を取り出し、眼前のヴァンパイアの配下へ振り下ろした。
 執事の肩口より、赤い飛沫が間欠泉のように噴出する……。
「……わぉ」
 ――だが、筋肉執事は咄嗟に得物である鎖を口に咥え込み、それを大きく振るって莉亜に反撃してきたのである。鎖自体は躱した莉亜だが、その先に付いた爆弾が彼の足元で炸裂した。
 筋肉執事の唇の端が吊り上がる――が。
「……必殺メイドさん的な? んー、宴会の席での一発芸にはなるかな?」
 爆炎に紛れて移動した莉亜の大鎌が、死角から筋肉執事の首を落としていた。続いて残る腕、両脚も筋肉執事の胴体から切り離し、完全に死んで動かないことを莉亜は確認する。
「ああ、ちょうどいいや」
 すぐそこにあった物置部屋に筋肉執事の死体を放り込むと、何食わぬ顔で莉亜はその場を離れる。
 次の獲物を探し、狩るその様は、まさしく『猟』兵であった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルテミス・カリスト
「世界の平和を乱す邪悪なヴァンパイアとその配下は許せません!
この正義の騎士アルテミスが退治しましょう!」

って、ええっ!
潜入するためにメイドさんの格好をしないといけないのですかっ?!

「し、仕方ありません。
人々のためなら、どんなことでもしましょう!」

ころなさんのようなミニスカメイド服でメイドに変装し
ヴァンパイアの屋敷に潜入します。

「現れましたね、ヴァンパイアの手下たち!」

ミニスカートの裾を気にしながら看守たちに大剣で攻撃していきます。
そして、敵の攻撃を回避して……

「あっ、スカートがっ?!」

ミニスカートがふわりと舞い、中が見えてしまい……

「きゃ、きゃあああっ」

とっさにスカートを抑えます。(なお、白)


リルヤ・イルマリネン
●心情
早い話がスニーキングミッションとハニートラップか。
精々鼻の下を伸ばしているが良い。その喉笛を掻っ捌いてやる。

●服装
長袖ロングスカート型の一見地味なメイド服。
ロングスカートには太腿の付け根まで大きくスリットが入り、
そこから黒いレース地のガーターベルトが覗いている、
所謂『チラリズム』というヤツだ。

●行動(やや劇がかった風に)
私めはメイド見習い、拙い部分もございますが、どうかご容赦を。

と、謙る様に片膝をついて跪き、油断を誘うと同時に、スリットとガーターをチラ見せする。
(内心・このスケベ絶対殺す)

脚に目線が行った瞬間を見逃さず、技能【クイックドロウ】【先制攻撃】でユーベルコードを使用。



(早い話がスニーキングミッションとハニートラップか)
 自分の中でそう結論付けて、リルヤ・イルマリネン(フライングフィン・f02537)はヴァンパイアの屋敷内を移動していた。
 リルヤが身に纏うのは長袖ロングスカートの一見地味なメイド服であるが……実はスカートには太股の付け根までスリットが入っている。彼女が一歩踏み出す度、その切れ込みが開いて黒いレースのガーターベルトがチラリ。
 それに誘われて近付いてきたヴァンパイアの配下を、リルヤは始末するつもりだった。
(精々鼻の下を伸ばすが良い。その喉笛を掻っ捌いてやる)
 内心で吐き捨てるリルヤ――その耳に、騒々しい音が聞こえた。
 足音を殺し、リルヤは騒音の出所を廊下の角から覗き見た……と。
「世界の平和を乱す邪悪なヴァンパイアとその配下は許せません! この正義の騎士アルテミスが退治しましょう!」
 声高に名乗りを上げているのは、アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)だった。眼前のマッチョな執事へ大剣の切っ先を向ける彼女は、この地へ彼女らを誘ったグリモア猟兵が着ていた物とよく似たミニスカメイド服に身を包んでいる。
 ただ……若干、そのグリモア猟兵よりも内股気味でもじもじしていた。
『って、ええっ!? 潜入する為にメイドさんの格好をしないといけないのですかっ!?』
 グリモアベースで今回の作戦の説明を受けた時、アルテミスはそんな風に怯んだのである。
 ……その時、既に嫌な予感はしていたのだろう。
『し、仕方ありません。人々の為なら、どんなことでもしましょう!』
 それでも、騎士としての矜持を胸に今回の作戦に臨んだアルテミス。しかし、それで着ることになったメイド服が、こんな股下数cmという代物であり……スカートの裾が気になって仕方ないのだった。
 おかげで、目の前のマッチョ執事を倒すことに手間取り……新手がやって来てしまう。
 だとしても臆さず、ヴァンパイアの配下共へ大剣を振り抜くアルテミス。それで血を流し、激昂したマッチョ執事たちの荒々しい反撃を何とか躱すが……。
 ……ふわっ……。
「あっ、スカートがっ!? ――きゃ、きゃあああっ!?」
 マッチョ執事共の攻撃の風圧のせいか、アルテミスのメイド服のスカートは見事にまくれ上がる。……元の短さもあり、布地はおへそ以上の高さまで持ち上がった。
 マッチョ執事たちの瞳の中に、『白』、『純白』、『ホワイト』、『ピュアホワイト』などの文字が浮かぶ。
「~~~~~~っ!?」
 顔を真っ赤にしてスカートを押さえたアルテミスだが、今さら遅過ぎる。しかも、動揺から足がもつれ、彼女は尻餅をついた。
 立てた両膝の間から、再びスカートの中身がご開帳。マッチョ執事たちがアルテミスのパンツをガン見して止まった――その時である。
「ああっ……!」
 両者の間にやや芝居掛かった仕草で倒れ込んだのはリルヤだった。
 闖入者に困惑した様子のマッチョ執事たちへ、さも怯えている風にリルヤは平身低頭する。
「も、申し訳ありません! このような……皆様のお邪魔をしてしまうような粗相を……」
 仕事に不慣れなメイドが紛れ込んだかのように振る舞い、リルヤは自分へとヴァンパイアの配下たちの意識を向ける。
「私めはメイド見習い、拙い部分もございます。どうか、どうかご容赦を」
 片膝を上げて跪いた為、リルヤのスカートのスリットは開き、そこから黒のガーターベルトとガーターストッキングが飾る脚線美がチラリズム。妖艶なその様に、マッチョ執事たちがゴクリと唾を飲み込んだ。
(……このスケベ共、絶対殺す)
 そのリルヤの決意は、即座に火を吹いた。
 音すら追い抜きそうな勢いで引き抜かれたのは、『白き騎士』の名を冠された拳銃と、『一角獣』の名を冠されたPDW。それらは陽炎が立ち昇るように姿を増やし――宙を翔けた。マッチョ執事たちを囲み、四方八方から銃弾を伴った咆哮を上げる。
 マッチョ執事たちは頑強そうな鎖を振るってそれらを叩き落とそうとするが……悪手だった。鎖の先端に付いていた爆弾が銃撃で誘爆し、マッチョ執事たち自身を呑み込む。
「――きゃああああっ!?」
 爆炎から辛うじて逃れた執事も居たが、その瞬間またも上がったアルテミスの悲鳴に目を引き付けられ――爆風で再度舞い上がったアルテミスのスカートに金縛りに遭ったように止まる。……そいつを、リルヤはヘッドショットした。
「ここの連中は片付けたが、屋敷内にはまだ敵が多い。油断せずにいかないとな」
「うぅ……」
 リルヤは堂々と、アルテミスはスカートの裾を引っ張りつつ、屋敷の奥へと走り出すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アリア・ティアラリード
シェラフィール・ディー(f03454)と合同

「シェフィちゃんとお揃いでメイドなんてお姉ちゃん幸せです♪」

可愛い妹と共に配下の隙を伺います
予言通りここはメイドに対するセクハラ行為が横行
私だけならともかく、シェフィちゃんにセクハラだなんてお姉ちゃん許せません、超、許せません!!

「私だったら言う事聞きますから、この子だけは…」

【覚悟】を決めて【恥ずかしさに耐え】て全力で【誘惑】します
潤んだ瞳であどけない顔を朱に染め【存在感】のある巨乳を強調
そっと摘んだスカートの裾を焦らすように持ち上げ
黒のガーダーストッキングが
更にその上が露わに…

今です『飛櫻剣』!!
必殺の前蹴りがフォースと共に彼の股間を蹴り上げて!


シェラフィール・ディー
アリア・ティアラリード(f04271)と合同

「幸せなのはかまいませんが、きちんと働いてくださいませ」

…なんだかすさまじく頭の痛いお話が聞こえますが
人攫いを黙ってみている訳には参りませんね
ついでにお嬢様もついてこられましたが、仮にもメイドとなったからにはこの際きちんと躾けましょう

「偽装とはいえ、プロであれば館を汚す等もっての他です」

ともあれ、目的は分かっていますので…
…不本意ですが「誘惑」配下を誘い出して各個撃破を狙います
私はUC【刻印呪眼:狂瀾庭園】にて呼び出した触手と共に「生命力吸収」や「呪詛」で無力化を図りましょう
…ついでに誰かに雑に処理された方々も簀巻きで一か所に固めてお掃除です



「シェフィちゃんとお揃いでメイドなんてお姉ちゃん嬉しいです♪」
「幸せなのは構いませんが、きちんと働いて下さいませ」
 自分とお揃いのメイド服を着て心底嬉しそうなアリア・ティアラリード(エトワールシュバリエ・f04271)に、その腹違いの妹であるシェラフィール・ディー(オニキスロード・f03454)は溜息を吐いた。
(グリモアベースでは何だか凄まじく頭の痛いお話を聞きましたが……)
 人攫いを行うオブリビオンを黙って見過ごすわけにもいかないと、シェラフィールは今回の作戦に志願した次第だ。
(……ついでにお嬢様にも付いて来られましたが、仮にもメイドとなったからにはこの際きちんと躾けましょう)
「偽装とはいえ、プロであれば館を汚すなどもっての外です」
「あ、あれ?」
 そんなわけで、アリアも引っ張って屋敷の掃除を開始するシェラフィールだった。
 ……ただ、シェラフィール的には不本意ながら、今回の作戦の主旨は彼女もしかと解っている。
 ――高所にはたきを掛けながら、短めなスカートの裾をひらひらさせたり。
 ――拭き掃除で前屈みになって、大きく開かれたメイド服の胸元からその谷間を見せ付けたり。
 要所要所でさりげない誘惑を織り交ぜていく……。
 身長150cmにも届かないが、バストはたわわに、ヒップはむちっと発育しているシェラフィールである。気付けば1人、2人と、筋肉がごつい執事がにやけながら彼女に近付いていた……。
 ――それに危機感を覚えるのは、シェラフィールの頼れるお姉ちゃん(自称)のアリアである。
(予知通り、ここにはメイドに対するセクハラが横行しているわ……!)
「私だけならともかく、シェフィちゃんにセクハラだなんてお姉ちゃん許せません、超、許せません!!」
 そんな異母妹への愛情を胸に、アリアはシェラフィールへ接近中の筋肉執事の1人の前に飛び出した。
「私だったら言うこと聞きますから、あの子だけは……」
 覚悟を決めたアリアの瞳に、彼女の胸部ではち切れんばかりの存在感を主張する膨らみに、その筋肉執事の目が欲望に滾った。
 筋肉執事は、流れるようにアリアを近くの部屋へと誘導する。
「ふふ、健気な話だ。なら、存分に楽しませてもらおうか……?」
「……は、はい……」
 目の前の男に促され、アリアはメイド服のスカートを摘んだ。裾が、焦らすようにゆっくりと持ち上がる。16歳という年齢以上にあどけなく見える顔立ちは、今は瞳を潤ませて真っ赤に染まっていた。恥ずかしさに必死で耐えていることが明白なアリアの表情に、筋肉執事の息は荒くなる。
 ……やがて、本来はアリアのスカートの中に秘されていなければならないガーターストッキングが、それを留めるガーターベルトが顔を見せ、ついにはそのさらに上が……。
 男は、まばたきもせずにそれを、そこだけを見詰めて……。
「――今です、『飛櫻剣』!!」
 次の瞬間、アリアの流麗な脚線美が弧を描いた。鮮やかな三日月型の軌跡より撃ち出されたのは、衝撃波を伴うフォースの刃。それは――やや前屈みになっていた男の股間を直撃する。
 ……響き渡った絶叫は、客観的に言ってこの世のものとは思えなかった。
 ……ただ潰されるだけでなく、切り刻まれているんだもの……。
 ――その悲鳴は、今まさにシェラフィールを壁際に追い詰めていたもう1名の筋肉執事にも届いていた。
 そこから即座に意識を戦闘モードに切り替え、武器を手にしたことは特筆するが――彼もまた迂闊である。
 ……眼前の白髪眼鏡のメイドもハニートラップである可能性を考慮していなかったのだから……。
『贄刻印、限定解放……顕れ従え、不浄の混沌』
 シェラフィールの周囲の影から這い出したのは、12の指の如き触手と、8の舌の如き触手。それらはおぞましく蠢き……筋肉執事の全身を捕らえた。
「……!? ~~~~!!」
 狂乱し、触手群を引き剥がそうと足掻く筋肉執事だが、彼の筋力でもその触手たちを振り払うことは困難だった。しかも、触手が触れた所から徐々に生命力が奪われ、呪詛が流し込まれる。
 ……数分も経てば、彼は弛緩した筋肉の塊に過ぎなくなった。
 それを確認し、触手の群れを送還したシェラフィールは、筋肉執事を簀巻きにする。
「シェ、シェフィちゃ~ん!」
「……ついでに、誰かに雑に処理された方々も簀巻きで一箇所に固めてお掃除ですね」
 シェラフィールがユーベルコードを発動している間に、また1人筋肉執事を(男性として)再起不能にしたアリアが、悶え苦しむ彼らを前に妹を呼んでいる。
 自分が処理した者も含めて適当な部屋に放り込んでおくべく、シェラフィールは動き始めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

赭嶺・澪
下着の魅力なんて、ガーターベルトにガーターストッキング決まってるじゃない。
確かに白も良いけど…黒は女の魅力を引き出すものよ。
(ギリギリまでスカートをめくって見せて)…この短いスカートから見えるベルトと、ソックスから透けて見える肌…そそられない?
ほ、ら♪見るだけで満足してないで、こっちにきて直接触ってみない♪
※技量『誘惑』込みで

で、近づいて油断したところを技量『暗殺』『零距離射撃』『2回攻撃』、攻撃力重視にしたUC『アサルトブラスター』と武器『アサルトナイフ』で始末するわ。

※アドリブ超歓迎


高野・エドワード
…馬鹿じゃないかい?あぁもう全員分かってないな。
メイドだろうが巫女だろうが女子高生だろうが!どんな下着だろうが!!全てのものを分け隔てなく愛するのが真の紳士というものだろう!?
しかも無理矢理なんて言語道断。それが許されるのはUDCアースの薄い本だけさ!!

僕は暗闇に紛れて屋敷への潜入を試みるよ!【暗視・視力・忍び足・目立たない】
【世界知識】でなんとなく配下の個室が何処にあるかを予想したい。
メイドさんに夢中になってる、もしくは1人でいる配下を見つけ次第ユーベルコードで奇襲できたら理想だねっ【高速詠唱・全力魔法】

念の為メイド服は着用して潜入しよう。奇襲前にバレたら【コミュ力】で何とか隙を作りたいな。



「――馬鹿じゃないかい? あぁもう全員解ってないな」
 他の猟兵とは別ルート、暗闇に紛れながらヴァンパイアの屋敷へ潜入を試みていた高野・エドワード(愛のガチ勢・f00193)は、口の中でそんなことを呟き続けていた。
「メイドだろうが巫女だろうが女子高生だろうが! どんな下着だろうが!! 全てのものを分け隔てなく愛するのが真の紳士というものだろう!? しかも無理矢理なんて言語道断。それが許されるのはUDCアースの薄い本だけさ!!」
 ……そんな、女性が聞いたら「うわぁ……」と言いそうな弁をのたまいつつ、エドワードが探していたのはヴァンパイアの配下たちの個室である。
 そこで1人になっている、或いはメイドさんに夢中になっている配下を狙って奇襲を仕掛けようという腹だったのだ。
「……ん?」
 そんな中、微かに話し声が漏れ聞こえる窓をエドワードは発見した。足音と気配を殺し、壁に張り付いた状態から、彼はその窓を覗き込む……。
 ……室内では、150cmにも満たない小柄なメイドが、下手をすると50cmは身長差がある筋肉執事へ甘く囁いていた。
「下着の魅力なんて、ガーターベルトにガーターストッキングと決まってるじゃない」
 真っ直ぐなロングヘアの清楚な外見とは裏腹に、そのメイド、赭嶺・澪(バレットレイヴン・f03071)が浮かべる微笑は蠱惑的だった。
「確かに白も良いけど……黒は女の魅力を引き出すものよ」
 言って、ギリギリ……股間が見えるか見えないかのところまでスカートを摘んで持ち上げる澪。
「……この短いスカートから見えるベルトと、ソックスから透けて見える肌……そそられない?」
 彼女の前の筋肉執事は、壊れた玩具のように首をコクコク縦に振る。窓の外では、角度的に澪の後ろ姿しか見えないエドワードが歯を食い縛っていた。
 右は緑、左は真紅の眼差しを妖艶に細めた澪が、熱っぽく誘う。
「ほ、ら♪ 見るだけで満足してないで、こっちに来て直接触ってみない?」
 そして、澪はとさっ……と、我が身をすぐ脇のベッドへ投げ出した。まくれ上がったスカートとガーターストッキングの間で白く浮かび上がる太股は、まさに絶対的な領域で……。
 鼻息を荒くした筋肉執事は、猛牛のように澪に向けて突貫した……が。
『モードチェンジ』
 ――その指が澪に届く寸前、彼女が抜き放ったサブマシンガンがほぼ密着距離から筋肉執事へ弾丸を喰い込ませた。彼の身体が痙攣するように揺れる。……この攻撃で、澪が潜入した敵だと察知したらしい筋肉執事は、血を吐きながらも鉄塊のような棍棒を抜いて澪に振り下ろした。ベッドが真っ二つに折れる……。
 ……だが、澪はそれを躱しつつ、ナイフを抜いていた。その刃が撫でるように筋肉執事の喉を裂き、その命に終焉をもたらす。
 そんな一部始終を目撃したエドワード――その肩がトントンと叩かれた。
 ……振り返ると、筋肉で全身を鎧った執事が、胡散臭げにエドワードを見ている……。
(おおおおっ!? さ、先に敵に見付けられた!!)
 いきなり攻撃をされなかったのは、万が一に備えてエドワードがメイド服を着用していたからだろう。女の物の服を着ていれば、元が色白なこともあり、エドワードはぱっと見で女性に見えなくも……ないか? ……事前に潜入していた猟兵に、彼よりもっと背の高い女装した男も居たおかげかもしれない。
「――愛に形なんて関係ないのさ!」
 相手の惑いが晴れない内に、エドワードは満面の笑みで言葉を畳み掛けた。筋肉執事の手を強引に取って握手、パンパンと肩を叩き、サムズアップ。エドワードの雪崩れ込むようなコミュニケーションに、気圧された風に筋肉執事は引き攣った笑顔で応じた。
 不自然なまでに笑顔を交わし合って、エドワードは筋肉執事の横を通り過ぎる。首を傾げる相手が回れ右する前に足音を立てずに猛ダッシュしたエドワードは、充分距離を置いたところで全速力、かつ渾身を籠めてユーベルコードを発動させた。
『青き愛の洗礼をその身に刻め』
 エドワードの杖が、サウンドウェポンが、彼を象徴する青き花弁の嵐へと変じた。見た目可憐で美しいその技は――けれど凄絶な威力をもって振り向き掛けた筋肉執事を蹂躙する。
「……あ、危なかった……!」
 額の冷や汗を拭うエドワード。
「……何事なの?」
 それを、窓を開けた澪が困惑の瞳で見詰めていた……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ルナ・ステラ
わたしは年齢的にそんなに注目されないはず(メイドさんはもう少しお姉さんだったりしますよね?)だから、他の人に夢中になってる隙に攻撃しようと思います。

ーえ?わたしの方にも何人か来てないですか!?

この下着を着てほしい?
そんなの無理ですよ...
『無理なら力ずくでも』
って...腕、痛いです!

「きゃっ!放してください!」
(力が強くて振り払えない!)
「や、やめてください...スカート捲ろうとしないでください...」
(恥ずかしいよぅ...もうダメかも...)

『こっちの方がいい!』『お前分かってない!』
(ーあれ?喧嘩し始めました?)
(今のうちに!掴まれたままでも詠唱はできます!気づかれる前に【高速詠唱】で!)


サフィリア・ラズワルド
POWを選択

はい!メイドとして頑張ります!ドラゴニアンのメイドさんって何処かの世界で需要あるって聞いたしダークセイヴァーでもきっと大丈夫!……大丈夫だよね?
ロングスカートのメイド服を着ます。ミニスカだと尻尾でチラ見えどころかがっつり見えちゃいますから!
セクハラされそうになったら【第六感】で尻尾を振り回して【なぎ払い】ます。『ああ!ごめんなさーい!』ってわざとらしく言ってどじっ子メイドアピールしつつ隙を見てペンダントとして持っている竜騎士の槍をブスリと刺します!
もちろん他の方のお手伝いもしますよー!

アドリブ歓迎です。



ヴァンパイアの屋敷を溌溂と駆け回る1人のメイドが居た。
「はい! メイドとして頑張ります!」
 従順に、筋肉ムキムキの執事たちから命じられた仕事をこなそうとしていくのは、サフィリア・ラズワルド(ドラゴン擬き・f08950)だ。
(ドラゴニアンのメイドさんって何処かの世界で需要あるって聞いたし、ダークセイヴァーでもきっと大丈夫! ……大丈夫だよね?)
 少なくとも、この屋敷の男共はドラゴニアンだからといってサフィリアが守備範囲に入らないということはない様子だった。
 懸命に仕事をこなそうとするサフィリアに対し、「メイドとはこうあるべし!」と頷いている者も多い。
 ……とはいえ、ここはアレでソレな連中の巣窟……サフィリアにもセクハラの魔手は迫っていた。
(ミニスカだと尻尾でチラ見えどころかがっつり見えちゃいますから!)
 そんな理由でロングスカートのメイド服を着ていたサフィリアだが……事情を知らぬ者から見れば、それはロングスカートの中、お尻の辺りで、何かがフリフリ蠢いているわけで……。
 それが気にならない男は、この屋敷には居なかった。
「スカートの中に何を隠している!? ぐへへ、身体検査だ!」
 そんなお題目を掲げ――実際には欲望一直線なことが明らかな筋肉執事が1人、サフィリアの背後からスカートを掴もうとする……が。
 キュピーン!
「――殺気(?)!?」
 奇跡的な第六感でそれを察知したサフィリア、スカートがめくり上げられる寸前、回れ右する要領で当の尻尾を一閃した。
「ぐふぅっ!?」
「ああ! ごめんなさーい!」
 顔面をサフィリアの尻尾で殴打され、一瞬筋肉執事の顔に剣呑な表情が過ぎるが――焦りまくった顔でペコペコ頭を下げるサフィリアに、ドジっ子メイドさんの幻想を見る。
「……ありだな――ふぐっ!?」
 ……その隙を竜騎士の槍で文字通り突かれ、彼は絶命したのだったが。
 そんなサフィリアの活躍を物陰から目撃し、気合いを入れ直すのはルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)。
「わたしは年齢的にそんなに注目されないはず……」
 メイドというものはもっと年上の女性であるという先入観が、11歳のルナにはあった。
(だから、他の人に夢中になっている隙に攻撃しようと思います)
 なのだが、そんな心積もりで観察していたサフィリアはあっさり敵を撃破してしまった。
 改めて理想的な状況を探すべく、ルナは廊下を歩き出して……。
「――おやおや、こんな所に非常に可愛いメイドさんが!」
「迷子ですかな? いけませんぞいけませんぞ!」
「お兄さんたちが案内してあげましょう! さあ、こちらへ!!」
(……え? わたしの方にも何人か来てないですか!?)
 ……こういう上級者も居るのである。
「きゃっ! 放して下さい!」
 あれよあれよとルナは適当な部屋に放り込まれた。扉に鍵を掛けた筋肉執事3名が、彼女を取り囲む。
「はぁはぁ……お嬢ちゃん、どんな下着を着けているのかな!?」
「や、やめて下さい……スカートめくろうとしないで下さい……!」
 スカートを押さえようとしたルナの腕は、執事の1人に掴み上げられる。
(なんて力……強くてとても振り払えない!)
 焦るルナの前に、男がガサガサと淡い色の布地を取り出した。
「さ、さあ、この下着に着替えるんだ! 俺の目の前で……生着替えするんだよ!!」
「そ、そんなの無理ですよ……! って……腕、痛いです……!!」
 ルナの拒否が気に障ったのか、筋肉執事に掴まれた彼女の腕が軋むほどの力が籠められる。
(恥ずかしいよぅ……もうダメかも――)
 ルナの胸に絶望が満ち掛けた――瞬間だった。
「――いやお前、ドロワーズは無いだろう!?」
「……え?」
 ルナの腕を掴んで拘束している男が、正面の同僚へ吠えた。
「その通りだ。この歳の女の子ならやはり縞パンだろう!」
「お前も何も解っちゃいねぇ! こういう子が意外に大人っぽいヤツを穿いてるのが燃えるんだ!」
(……あれ? 喧嘩し始めました?)
 戸惑いつつ……それでもルナはこの僥倖を逃せなかった。
(掴まれたままでも詠唱は出来ます! 気付かれる前に……!)
『お星さんたちわたしに力を! 悪しきものに降り注げ! シューティングスター☆』
 高速で唱えられた文言に従い、ルナの魔力が光と化す。それは流星群のように宙を走り、敵を穿つのだ……本来は。
「あ、あれ?」
 ルナの魔力は筋肉執事たちの上空で星ではなく――光り輝くたらいと化した。それは隕石のように落下し、男たちの脳天をゴーンッと叩く。
 ……まあ、この場では案外、こちらの方が相応しかったかもしれない……。
「うぐぐっ……このガキィッ……!!」
 ――しかし、1体筋肉執事は意識を保っていた。ガチギレの形相で立ち上がり、ルナに飛び掛かろうとする……が。
「ああ! ごめんなさーい!!」
 部屋の扉を、ドジっ子メイド的にズッコケたように跳ね飛ばして駆け込んできたのはサフィリアだ。
 倒れ込もうとした彼女を、面喰らった執事は思わず受け止めようとして――ペンダントから瞬時に変じたドラゴンランスにブスリと貫通され、昇天してしまう。
「大丈夫? 無事で良かった」
 実は、他の猟兵のお手伝いをすることも想定していたサフィリアは、執事たちに連れて行かれたルナの動向も気にしていたのだ。
 そして、ここでフォローに飛び込んだというわけである。
 ルナの貞操も無事に、ヴァンパイアの配下は退けられた。
 この屋敷に残る敵の戦力も、大分少なくなっている……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アリス・クロカード
格好は黒い肌に映える白を基調としたメイド服!下着も真っ白のフリル付き!
こんなメイドが居たら二人きりになっていたずらしたくなるのもしょうがないよね!
だから要求されたら色んな格好をしてあげるくらいはしてあげるよ!
でもメイドにお触りは禁止ですよご主人様

訳:従順なメイドに振りをして二人きりの状態を作り、触ろうとしたら地獄の炎でキレイに焼き尽くしてやるぜ!燃やす物は任意だから相手だけきれいに焼けるからね!


「かしこ…まり…ました…ご主人…様…♪」
「あの…そういう…のは…二人…きりの…場所…じゃ…ダメ…ですか…?」
「こう…ですか…?」
「お触り…は…禁止…です…よ…ご主人…様…♪」



ブラックタール特有の粘り付くような光沢を帯びた、アリス・クロカード(ブラックタールのパラディン・f01086)の黒い肌……。
 それはそれだけでも充分魅力的なものだが、白を基調としたメイド服に包まれた今は、さらに魅惑的に映えていた。
 その上、元から胸やらお尻やらご立派な身体つきをしているアリスである。
 そんな彼女にイタズラしたいと考える男は、この屋敷には腐るほど居た。
「あの……そういう……のは……二人……きりの……場所……じゃ……ダメ……ですか……?」
 今、欲望に忠実にアリスへ迫ろうとした1人の筋肉執事は、逆に彼女からそう誘われる。
 否などとは答えるはずも無く、アリスと筋肉執事は他の者の目が無い個室へと移動した。
「うへへ……さあ、身体検査だぞ! 自分からスカートをめくってみせるんだ!」
「かしこ……まり……ました……ご主人……様……♪」
 要求されるまま、スカートを摘んで持ち上げてみせるアリス。
 彼女の下着は、これもまた黒い肌に映える純白。しかも、多数のフリルで飾られた清楚で無垢な一品……。
「おおおおっ! 後ろも、後ろも見せてくれ!!」
「こう……ですか……?」
 スカートをまくり上げたまま筋肉執事へ背中を向け、お尻を突き出すようなポーズを取るアリス。蠱惑的な曲線に白い布地が張り付き、喰い込み、その渓谷すら透けて見えそうな有様で……。
 もう、大興奮な筋肉執事。膨れ上がる筋肉で上体を覆っていた執事服を引き千切る。挙げ句の果てにズボンのベルトにまで手を掛け、最早辛抱堪らんとばかりに欲望の滾りを解放しようとして――しかし。
「お触り……は……禁止……です……よ……ご主人……様……♪」
 アリスが部屋の物陰から引き出した長剣が……アリス自身の手首を裂く。そこから血のように噴出したのは――地獄の炎。筋肉執事へ頭上から降り注いだそれは、瞬く間に彼の髪を、肌を、筋肉を焼き焦がす。
 凄絶な悲鳴を上げ――けれど、流石はグリモア猟兵をして強力だと断言されたこの屋敷の守り手である。火だるまになりながらもその手は鉄の棍棒を握り締め、アリスへ殴り掛かった。
 しかし、アリスもただ相手が燃え尽きるのを待っているわけではない。長剣をさらに走らせ、追撃の地獄の炎を我が身から放出する。
 ……十数分の攻防の末、筋肉執事は跡形も無く燃え散ったのであった。
 万全に制御されたアリスの炎は、室内に何かが燃えた痕跡すら残すことは無い……。
 ブラックタールの少女は身なりを整えると、数秒黙祷してその部屋を後にした。

成功 🔵​🔵​🔴​

雪生・霜逝
下着など、武骨なわたくしには無用の衣類。
しかしながら「必要ないけどあえて着けてる方がそそる」と、どなたかが仰っていたので。
(これも従者修行……! 下着とやら、着こなして見せます!)
デカすぎる図体に合わせて、全て手縫いで拵えた衣装は不格好。ほつれて穴が開いていますが、まあいいでしょう。
黒基調の細身でクラシカルなメイド服に、新雪のように白いレース付きの薄い下着。
顔だけは【変装】で、押しに弱そうな女性のそれに変えておきます。
戦闘は【POW】使用。
スカートをひらり、【誘惑】で敵を懐に誘い込み。
【激痛耐性】【武器受け】であえて攻撃を受け止め油断させ、至近距離での【踏みつけ】をお見舞いいたします。



雪生・霜逝(冬錆・f06571)は頑張っていた。超頑張っていた。
(下着など、武骨なわたくしには無用の衣類……)
 けれど、誰かが言っていた。
『必要無いけど敢えて着けてる方がそそる!』
 故にこそ……。
(これも従者修行……! 下着とやら、着こなしてみせます!)
 その決意は立派(?)であるが、ああ……この霜逝、身長は3mに若干届かない程度のウォーマシン。
 既製品のメイド服など着られるはずが無く、今着ているクラシカルなメイド服は手縫いで拵えられたお手製の物。所々ほつれて穴が開いていることが涙を誘う。
 それでも、顔だけは押しの弱そうな女性に変装させて、男、霜逝……女装で今回の作戦、尽力する所存であった。
 ……ただ、流石に自分たちよりも1m近く体格が良いメイドである。筋肉執事たちも遠巻きに見守るだけであった。
(このままでは役割を果たせないでございます……!)
 危機感を覚えた霜逝は、精一杯の誘惑を意識して、振り返り様にスカートをひらりと翻す。
 その下に着けている、新雪の如き色の透けるように薄いレースの下着が、垣間見えそうで見えない絶妙の角度であった。
 それに、1人の筋肉執事がはっとした顔になる。
「待て! デカいということは……その分下から覗き易いということじゃないか!?」
 ……もう、ね。
 この屋敷のヴァンパイアの配下、割と強いけど馬鹿ばかりである。
 筋肉執事たちは廊下を疾走し、霜逝の足元へスライディングを敢行した。
 満面の笑みで突っ込んでくる彼らを……霜逝は慌てず騒がず、踏み付けで迎え撃つ。
「「「「「げぷぅっ!?」」」」」
 ……潰れた蛙の鳴き声のような悲鳴が上がった。
「ま、まさかこいつ――謀ったな!?」
 筋肉執事たちも霜逝の正体が潜入した敵だと気付くが、霜逝の狙い通り、敵は彼の懐へ誘い込まれていた。
 執事たちから乱打される鉄の棍棒を、霜逝は腕部から伸ばした鉄杭で受け止める。いくらかは霜逝自身のボディを叩くが、その巨体相応に、彼は揺るがない。
 攻めは通ることから前のめりになった筋肉執事たち――が、その瞬間、霜逝の巨躯がふわりと真上に浮き上がる。
 たたらを踏み、味方同士で衝突、転倒した筋肉執事たちの上へ……重力を従えた霜逝の体躯が重く、落下した……。
 ……最期にスカートの中を覗けたことは、彼らにとって幸せであっただろうか?
「……わたくしもまだまだ修行が足りない……そのようでございます」
 潰れた肉塊を適当な部屋に片付け――霜逝は再び屋敷内をズシッ、ズシッと進み始めるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アマータ・プリムス
モルツクルス様、ミルク様、心結様と連携希望
下着は紫色でレースとガーターベルト付き

【世界知識】【礼儀作法】【掃除】を使い業務をこなしながら配下の視線を感じた所でわざとバケツの水を被り服を濡らす。

「やってしまいました……着替えてきましょう」

予め仲間と打ち合わせていた部屋に誘導。あえて扉は半開きにして覗かせる。既にいる仲間と共に徐々に服を脱いでいきチラッと下着が見えた所で覗きこんでいる相手を潜んでいた仲間が奇襲する。

「ここから先は有料です」

基本的に攻撃は仲間に任せるが逃げだしそうな時は【フェイント】と【だまし討ち】を駆使して鋼糸で相手を拘束。


音海・心結
アマータ、ミルク、モルツクルスと連携するですよ

【変装】でメイドさんになりきって、侵入してみせるのですっ
みゆはちっちゃいですが、メイドさんにもなれますよね?

侵入できたら着替えているところを覗きに来た配下たちを懲らしめるのですっ
みゆは攻撃役なのでドアかカーテンの後ろに隠れて、
入ってきた奴らを【先制攻撃】ですぐに攻撃しますよ
アマータとミルクの着替えを覗こうとしたのは誰ですかっ!

武器の【Angel of your play】でUCは咎人封じを使いますよ
相手の動きを封じながら、攻撃力を下げてやるのです!
ぁ、これはご褒美じゃありませんよ?
きっちりとした攻撃なのですっ


モルツクルス・ゼーレヴェックス
【無論メイド服】
アマータ殿、ミルク殿が脱いだ直後に登場、心結殿とも協調っす!

自分は無駄毛処理しないっす
ぶっちゃけメイド服に着替えた【存在感】バリバリモルツクルス!

「自分の下着こそが最上っす……なんだか分かるっすか?」

ふざけた奴ら相手に気合い入れて女装してやるほど自分は優しくないんす
……とはいえ普段【学習力】でアマータ殿を見習い【礼儀作法】に自信ニキっすから程々メイド

「褌っす」

我が【コミュ力】による無駄な説得力

「白褌こそは清潔感と機能性を兼ね備えた究極下着!見晒せっす!」

恥じらう仕草と共に晒される白褌、隙をついて【ウィザードミサイル】を【属性攻撃】で強化して撃つ!これぞ【戦闘知識】が囁く戦術!


ミルク・ティー
※アマータ、モルツクルス、心結と連携希望敬称略
「……皆殺し。起きてしまったことは、変えられない、けど、これから起きることを防ぐことは、出来るはず」
囮役として、やや扉の開いた部屋で、着替えをする
因みに、下着は白のガーターとパンティ
多少見られたところで、羞恥はない
ただ……球体関節の身体で、釣り餌になる、だろうか
下着チラ見せで敵を惹きつけ、攻撃役が攻撃するまでお喋りに夢中、のフリ 攻撃役に注意が向いた瞬間に【ミレナリィドール式拘束術】を使用し、敵の動きや声を封じることを、試みる
その後は【レプリカシスターズ】を召喚
数字が1の状態で苦戦するなら、人形を合体 『フェイント1』や『残像1』を駆使して戦う



……そのメイドの動向を、屋敷の筋肉執事たちも気にしていた。
 ――だって、お仕事が完璧なのだもの!
 ヴィクトリアンメイドの衣装を隙無く着こなしたアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)に、筋肉執事たちの期待も鰻登りである。もちろん下着の!
 そして、タイミング良くその期待を満たす機会は訪れたのだ。
 それまでパーフェクトな仕事ぶりだったアマータが、バケツを派手にひっくり返したのである。頭から水を被り、濡れ鼠になる彼女……。
「やってしまいました……着替えてきましょう」
 嘆息し、一つの部屋に消えるアマータ。ただ、うっかりしたのか扉は半開き。覗いてくれと言わんばかりである……。
 その誘惑に乗らない男など、この屋敷に居るはずも無かった。巨躯に似合わぬ俊敏さで扉の周りに張り付いた筋肉執事たちは、我先にと室内を覗き込んで――気付く。
「ミルク様、一体どうされたのですか?」
「……汚れたから、着替える」
 中で着替えようとしているのはアマータ1人だけではない。彼女と同じミレナリィドールのミルク・ティー(ヒトガタ操るメイド人形・f00378)も居たのである!
 アマータとは異なり球体関節のミルクだが、それを気にする輩はこの屋敷のヴァンパイア配下には居なかった。むしろ、それはそれで美味しいと言わんばかりの様相である。
 2人は、他愛ないお喋りをしながら着替えを始めた。濡れていて脱ぎ難いのか、少々手間取っているアマータより一足早く、ミルクは淡々と白のエプロンを取り、その下の黒のワンピース姿になった。彼女はそれのボタンを首元から一つ、二つと外していく……。微かに、白い布地が見えた気がした。
 その時、ようやくエプロンを外し終えたアマータは、ワンピースの裾がぐっしょり水を吸っていることに気が付いたようだ。それを絞る為か、大胆にスカートをたくし上げる。爪先から太股までを包み込むガーターストッキングの薄い布地は、菫の花を思わせる紫で……。
 時同じくして、ボタンを外し終えたミルクが躊躇なくワンピースを下ろす。アマータと同じく、王道的なガーターベルトとガーターストッキングであった。それらとデザインが統一されたパンティと共に、色は純白……。
 アマータの妖艶な紫、ミルクの無垢な白、それらがチラリと筋肉執事たちの視界を過ぎった――刹那。
 筋肉執事たちが群れていた扉が、突如内側へ跳ね開けられた。何者かに激しく殴打され、バランスを崩したマッチョたちが雪崩のように部屋の中へ倒れ込むより早く、彼らに向かって手枷、猿轡、ロープが乱舞した。何名かは完全にそれに捕らえられ、一切の行動が封じられる。
「アマータとミルクの着替えを覗こうとしたのは誰ですかっ!」
 憤懣の声と共に扉の陰から飛び出したのは、150cmに数cm足りない小柄なメイド――否。
(みゆはちっちゃいですが、メイドさんにだってなれるのですっ)
 妖精のように可愛く可憐なメイドさんに変装中の音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)だった。
 ……そして、心結の手には凶悪ながらやや可愛らしくデコレーションされた拷問具が。先の拘束具の乱舞は彼女のユーベルコードである。
「ぁ、それはご褒美じゃありませんよ。きっちりとした攻撃なのですっ」
 雁字搦めになって動けないマッチョマンたちへそううそぶく心結へ、何とか完全な拘束は免れた筋肉執事たちが爆弾付きの鎖を振り被るが――そこに別方向からも手枷や足枷、目隠しや口枷までもが飛来した。
『……封じる、ミレナリィドール式拘束術』
 そちらはミルクのユーベルコードである。行動不能状態に陥った同僚が増えたことで、筋肉執事の中にも臆す者が現れた。彼らは回れ右するが――そちらには既にアマータが回っていた。
「ここから先は有料です」
 いつの間にか逃走しようとした筋肉執事たちの身は、アマータが織り上げた鋼糸の網に囚われていたのだった。
 彼らにはミルクが召喚した、彼女と何処か似た人形たちが追撃を入れる。
 そこへ、満を持して登場したのは、メイド服のスカートの裾からすね毛ばっちりのおみ足を覗かせる、モルツクルス・ゼーレヴェックス(影を扱き使う・f10673)。
(ふざけた奴ら相手に気合い入れて女装してやるほど自分は優しくないんす)
 存在感パネェ彼は、厳かに筋肉執事共へ問うた。
「自分の下着こそが最上っす……何だか解るっすか?」
 礼をもって問うモルツクルスに、しかし筋肉執事たちは答えられない……まあ、猿轡や口枷を付けられている者も居るし。
 そんな彼らへ、モルツクルスは溢れんばかりのコミュニケーション能力を伴い、言い切った。
「――褌っす」
 ……何か、時が止まる。
「白褌こそは清潔感と機能性を兼ね備えた究極の下着! 見晒せっす!」
 ちぃらりんっ♪
 無駄に恥じらう仕草を伴って晒されたモルツクルスのスカートの中身に、多くの筋肉執事は吐血した。そこに、容赦なく魔法の矢の群れを炸裂させるモルツクルス。
 ……炎の属性がさらに強化され、いつも以上に燃えております……。
 肉体も精神も灰となって消えた筋肉執事たちを前に、眼鏡をくいっと上げるモルツクルスだった。
 ――とはいえ、なかなかの騒ぎとなってしまった。聞き付けた他の筋肉執事たちが集まってくるかもしれない……。
 身嗜みを整えるアマータとミルクに代わり、心結はそっと部屋から顔を出し、廊下を用心深く見張るが……。
「……あれ? 来ませんね……?」
 足音は全く聞こえず、そもそも屋敷内に筋肉執事たち特有の荒々しい息遣いが感じ取れない……。
「……もしかして!」
 心結は、この屋敷からヴァンパイアの配下が根こそぎ排除されたことを悟るのであった。

 謁見の間に良く似た、この屋敷の中央部。
 その部屋に座した屋敷の主は、いくら手を叩いても現れない配下たちを不審に感じていた。
「いつもならば、誰かが大急ぎで駆け付けるというのに……?」
 ヴァンパイアはその理由へ暫し思いを馳せ――玉座に似た椅子を蹴って立ち上がる。
「まさか――奴らめ、この我を差し置いてメイドたちと楽しんでいるのではあるまいな!?」
 ……このヴァンパイア、もしかしたらダークセイヴァー史上類を見ない馬鹿かもしれない……。
 ――だが、彼が咆哮を上げた途端、屋敷全体が地震のように激しく揺れた。
 迸るプレッシャーが、物理的な衝撃を伴っているかの如く周辺を蹂躙する……。
 ……グリモア猟兵が述べた通り、馬鹿でも実力は本物のようだった。
「……我だって、メイドとあんなことやこんなこと、したい!!」
 ……ある種の攻撃に、物凄く弱そうだけどな!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ヴァンパイア』

POW   :    クルーエルオーダー
【血で書いた誓約書】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    マサクゥルブレイド
自身が装備する【豪奢な刀剣】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    サモンシャドウバット
【影の蝙蝠】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・クロカード
何も知らないメイドを装ってヴァンパイアに近づこう
命令にも従順に従って、お触りも許して気に入られる
そして他の猟兵に対して戦闘態勢に入ろうとしたら、何も知らないふりをしてメイドの同僚を【かばう】という体でヴァンパイアの攻撃を抑制して他の猟兵が戦闘準備をする時間を稼ぐ
抑え込めなり、戦闘が始まってチャンスが来たら他の猟兵への攻撃を【かばう】事で斬られる
攻撃方法は基本的に剣による物だろうから上手く切り傷が出来るはず
その切り傷から【ブレイズフレイム】で不意打ちする

「お…お呼びで…しょう…か…?ご主人…様…?」
「あの子…の…粗相…は…私が…償い…ます…から…お許し…を…!」
「いい…演技…だった…でしょ…?」


サフィリア・ラズワルド
POWを選択

『お呼びですかご主人様』って慌ててやって来ます。
執事達は手が離せないからお前が行ってこいって言われましたとか適当に誤魔化して

『ところでお聞きしたいのですが、あの、あまり大きな声で言える話ではなくて…』って耳打ちするフリで近づいて【ドラゴニアン・チェイン】を放って拘束します。

『やった!これで逃げられないでしょ!』

攻撃されたらなるべく避けます。(ドラゴニアン・チェインの効果が切れない程度に)【空中戦】があるので飛んで逃げたりもします。スカートの中?ふっふっふ、実はスパッツを履いていたのです!

『残念でしたー!』ってドヤ顔します!

スパッツの下?シンプルな白のレースです。

アドリブ歓迎です。



今まさに裂帛の闘気を上げているヴァンパイアであったが――彼の許に、走り込んでくる人影があった。
「お呼びですかご主人様!」
 長い銀髪をなびかせてやって来たのは、ロングスカート内で尻尾がフリフリと揺れるドラゴニアンメイド、サフィリア・ラズワルド(ドラゴン擬き・f08950)である。
「お……お呼びで……しょう……か……? ご主人……様……?」
 サフィリアにやや遅れて、ブラックタールのメイド、アリス・クロカード(ブラックタールのパラディン・f01086)も現れる。
 自分へ頭を下げる2人の姿に、ヴァンパイアは拍子抜けした様子で寸前までの気迫を引っ込めた。
「……新人のメイドたちか。執事たちはどうしたのだ?」
「ええと、何か手が離せないからお前が行ってこいって言われました」
 予め考えておいた言い訳を述べるサフィリアに、ヴァンパイアが嘆息する。
「奴らめ……本当に我を差し置いて楽しくやっているのではあるまいな……!?」
「ご主人……様……には……私が……居り……ます……」
「ん、んんっ!?」
 嫉妬心メラメラのヴァンパイアへ、流れるようにアリスがすり寄った。ヴァンパイアの傍らへ跪き、上目遣いに彼を見る。角度的に、白いメイド服の上からでも解るアリスの豊満な乳房が強調されていた。
「う、うむっ。貴様、なかなか可愛いことを言うではないか」
「あん……」
 アリスの黒いおとがいを撫で、ご満悦のヴァンパイアである。
 そこへ、サフィリアもじりじりと近付く。
「ところでお訊きしたいのですが、あの、あまり大きな声で言える話ではなくて……」
「いいであろう、言ってみろ」
 サフィリアに己の耳を向け、そこに囁くように促すヴァンパイア。サフィリアの可憐な唇が、彼の耳へと近付いて……。
 ――次の瞬間、ヴァンパイアが爆発の衝撃に揺れた。……サフィリア自身、アリスが巻き込まれぬように細心の注意を払っていたが、アリスもさりげなくヴァンパイアの陰に入っていたおかげで無傷である。
 何はともあれ、サフィリアの目的は果たされた。
「やった! これで逃げられないでしょ!」
 サフィリアとヴァンパイアが、オーラの鎖で繋がれていたのである。してやられたヴァンパイアの眼光が一気に剣呑なものへ変じた。
「小娘……!」
 ヴァンパイアが己の指先を噛み切り、そこから滴る血で、懐から取り出した紙片へと文章をしたためた。その一枚が、閃光の如き速さでサフィリアに向かって翔ける。
「あ……あぁん……っ……!」
 ――しかし、それを実際にその身で受けたのはアリスだった。紙片に記されたルールに従い、彼女はひれ伏し、床に額を擦り付ける。
「あの子……の……粗相……は……私が……償い……ます……から……お許し……を……!」
 ヴァンパイアに従順に接して、それによって得た信頼で他の猟兵の行動を粗相として庇い、猟兵側が決定打を仕掛ける時間を稼ぐ……その策を、アリスは実行していた。
 それは効力を発揮する。
「ふん……良い。その心掛けに免じて、一度だけ許そう」
 大仰に言い、ヴァンパイアはアリスに科した誓約を解除した。玉座のような椅子に腰掛け直し、身を起こしたアリスの黒い肢体を自身の膝の上へ抱き寄せる。
 アリスの量感あるお尻の感触を腿で堪能し、ヴァンパイアはふんぞり返った。
「……娘。この鎖を今すぐ解けば、我は広い心で貴様の愚行、不問に処そう」
 ヴァンパイアのその弁に――サフィリアは無言で可愛く舌を出した。
 ヴァンパイアのこめかみに青筋が浮かぶ。
 再び、今度は数枚同時に宙を翔けた誓約書を、しかしサフィリアは翼を広げて飛翔することで躱した。
 だが、メイド服のスカートが空気を孕み、花のように開く……。
「んんっ! ……ん?」
 期待に目を見開いたヴァンパイア――だったが、直後にその目が点になる。
「残念でしたー!」
 ドヤ顔のサフィリア、スカートの中には、実はスパッツを穿いていたのである。
 期待通りにいかなくてさぞ悔しい顔をしているだろうと、彼女はヴァンパイアを見下ろした。
「……いや、スパッツ、それはそれで良いな!」
 ヴァンパイア、いい笑顔となる。
 ……スパッツのさらに下の白のレースを見られたわけでもないのに、思わずサフィリアはスカートを押さえてしまった。
 ――その隙を突かれる。サフィリアとヴァンパイアがオーラの鎖で繋がっているということは、ヴァンパイアの側が逃げ出せないのと同時に……サフィリアの動きもその鎖を介して制限出来るということであった。
「ふんっ!」
「あ――きゃあっ!?」
 鎖がヴァンパイアによって引かれ、その勢いに解除も間に合わず、サフィリアは地に引きずり下ろされる。そこに向け、ヴァンパイアが剣を抜いて椅子を蹴った。空気が悲鳴を上げるほどの斬撃が、振り下ろされる……。
 ――再度サフィリアとヴァンパイアの間に割って入ったアリスに。
「なぁっ!? この期に及んで、まだその娘を庇うのか……!?」
 自分に従順で献身的なメイドのアリスを斬ってしまったことに、ヴァンパイアは動揺するが――今度のそれは、アリスには別の思惑があった。
 噴き上がったアリスの血がヴァンパイアに降り注ぐ……否、それは血ではなく地獄の紅蓮の炎。それがヴァンパイアの全身を焼き焦がした。
「っっ……!? 貴様――」
「いい……演技……だった……でしょ……?」
 うそぶくアリスに、ヴァンパイアの表情は激怒に染まるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ルナ・ステラ
危ない感じがするので、距離をとって攻撃します!

あれ?なんかぞわぞわするような?
「ひゃっ!なんかスカートの中に!?」
(とりあえず、コメットブースターで緊急回避です!)

「ーさっきのは?」
よく見てみると、蝙蝠?

『白もいいですが、もっと相応しい下着があります』
うぅ...なんか変なこと言ってます
ーってなんでわたしの下着のことを!?
まさか、さっきの蝙蝠!?

作戦変更です。
蝙蝠が厄介なんで、ライオンに騎乗しながら戦います!

『この下着を着ろ』
わざわざ紙に書いて、まだ変なことを言ってます。
ー紙?誓約書!?
わわっ!こっちにきてる!!

「紙に当たらないところに!」
「ーあっ...ライオン♂に当たってしまいました...」


雪生・霜逝
"あんなことやこんなこと"などという如何わしい文句を放った主と、相対し。
言動はアレながら気迫は凄まじく。恐るべき欲望は、この身を張って阻止いたしましょう。
「ご主人様の風上にもおけぬ吸血蝙蝠! 天誅、いえ、メイド誅にございます!」
至近にいる方を【かばう】傍ら、負傷した方に【生まれながらの光】を。
手の届かない場所へは、内蔵砲台から【一斉発射】【誘導弾】【範囲攻撃】で牽制いたします。
スカートはきっと駄目になるでしょうが、もしかしたら下着だけは無事かもしれませんね。
……下着を脱いで投げ捨てるブラフは最後まで取っておきましょう。
「脱ぐために着るんだよ、衣装はな」と、誰かが仰っていたような気がするので。



謁見の間の如き広間へ突入した雪生・霜逝(冬錆・f06571)は、怒れるヴァンパイアの姿に武者震いする。
(言動はアレながら気迫は凄まじく。けれど、恐るべき欲望はこの身を張って阻止致しましょう)
「ご主人様の風上にもおけぬ吸血蝙蝠! 天誅、いえ、メイド誅にございます!」
 真っ向からヴァンパイアへ立ち向かう霜逝に対し、ルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)は慎重だった。
(危ない感じがするので、距離を取って攻撃します!)
 ……が、『ファイアボルト』という箒を構えて魔法を放っていたところ……。
(あれ? 何かぞわぞわするような?)
「――ひゃっ!? 何かスカートの中に!?」
 搭載していたコメットブースターで一気に加速し、その『何か』を振り切るルナ。
「――さっきのは?」
 恐る恐る振り返ると……蝙蝠がパタパタ飛んでいた。
 しかもその蝙蝠、口に何か紙を咥えている……。
『白もいいですが、もっと相応しい下着があります』
「――って、何でわたしの下着のことを!? まさか、さっきスカートの中にいたのは……!」
 この蝙蝠だった。ちなみに、五感がヴァンパイアと共有されている。
 ――つまり、これはヴァンパイアの主張でもあるのだ。
 慌ててルナは黄金のライオンを呼び出し、それに騎乗した。スカートの中に入られない為の涙ぐましい対策である……。
 けれど、そのライオン目掛け、ヴァンパイアが握る刀剣から複製された分身が迫った。俊敏に回避するライオンだが、そこにまたもパタパタと蝙蝠が……。
『この下着を着ろ』
「わざわざ紙に書いて、まだ変なことを言ってます――」
 ……だが、ルナの脳裏に自分たちよりも先に戦っていた猟兵たちの姿が過ぎった。
(――紙? 当たった相手にルールを科す……誓約書!?)
「わわっ!? こっちに来てる!!」
 必死にライオンを操り、自身に当たることは避けようとするルナ……だが。
「――あっ……ライオンに当たってしまいました……」
 鬣からいって雄である……。
 そんなことはお構いなしに、科せられたルールは適応され……ライオンの前にドロワーズが落とされた。
「……あの、穿けるわけ――きゃあっ!?」
 ルナがツッコミを入れるが――ライオンがルールに従わねば、ダメージが発生する。そして、ルナとライオンの生命力は共有されているのだ。
 ライオンがダメージを受ければ、そのショックはルナにも連動するのである……。
 その隙を突いて、彼女目掛けてヴァンパイアの念力に操られた刀剣の群れが殺到した――否。
「……ご無事でございますか?」
 その巨躯で、霜逝がルナの盾になったのである。
 頑強な彼の巨体は、刃に喰い込まれながらも力強く、揺るぎない。
 さらに、霜逝は聖なる光をルナとライオンに照射した。誓約書に従わぬことでルナたちが受けたダメージがそれで癒される。
 一旦退くルナとライオンとは逆に、霜逝はその身の内蔵砲台をことごとく展開した。ヴァンパイアが繰り出す影の蝙蝠たち……捉え難いそれらへ、ならばと、居ると思われる空間に当たりを付け、砲弾を一斉射する。
 個々に狙いを付けるのではなく、存在すると思われる空間を乱射でまとめて粉砕することで、効率良く蝙蝠共を消し飛ばしていく霜逝。
 ……しかし、その代償は大きかった……。
 ――元々ほつれたり穴が開いたりしていた霜逝のメイド服のスカートは、ついに残骸と化したのである。
「……げふっ!?」
 ……でも、それを見たヴァンパイアがむしろ色々な意味でダメージを受けていた。
 だって……身長3m弱のウォーマシンの女装メイドですから……。
 しかも、特筆すべきは――白の薄手の下着は奇跡的に無事だったこと!
 そして、今、霜逝は……『下着を脱いで投げ捨てる』という、最後の隙を作るブラフを敢行しようとしていた。
(「脱ぐ為に着るんだよ、衣装はな」と、誰かが仰っていたような気がするのでございます……)
 それは、ある意味で非常に深い言葉なのかもしれないが――この場で使うのは果たして適切なのか、否か?
 何にせよ……。
「げふがっ!?」
 霜逝が放り捨てた、彼が直前まで穿いていた下着は、流石に霜逝が男だと気付いていたヴァンパイアには絶大な精神ダメージを与えたのであった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アルテミス・カリスト
「あなたがこの屋敷の主ですね!
あなたのような邪悪な(?)ヴァンパイアは、この正義の騎士アルテミスが倒します!」

ミニスカメイド服の裾を気にしつつ、
吸血鬼に大剣を突きつけます。

「ここは貴方に相応しい技を披露しましょう!」

【聖なる大剣】で吸血鬼を滅する聖なる光を大剣に宿します。

「覚悟してください!」

ですが、その直後、吸血鬼が放った誓約書を受けてしまいます。

「くっ、たとえどんなルールでも騎士の誇りにかけて守ってみせましょう!」

って、ええっ?!
『パンツを見せながら戦わなければならない』って、なんですかーっ!

仕方なく、恥ずかしさで真っ赤になりながらも、
わざと派手な動きで白い下着が見えるように戦うのでした。


明智・珠稀
【続・女装上等!】

「ふ、ふふ。やっとお会いできましたね御主人様…!!」
(破れつつも変わらずミニスカメイド服&紫スケスケTバックにて)
「さぁ、メイドさんの下着姿が見たかったのでしょう?さぁ、好きなだけご覧ください、あぁ、私興奮してしまいます…!」
(お尻フリフリ、からの身バレ上等★)

■戦闘
(天使のような白い羽根の生えた真の姿に変身し、妖刀を構え)
「さぁ交わりましょう…!」
接近戦に持ち込み【鎧砕き】等、猛攻撃。
また
「貴方の血はどんな味でしょう…!」
【吸血】狙い

敵の攻撃には【第六感】でかわす、もしくは【武器受け】
敵の【SPD】【WIZ】攻撃には【青薔薇吐息】で迎え撃つ

※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎です!



多少の波はあるが、猟兵たちはヴァンパイアを順調に追い詰めていく。
 次いで彼のオブリビオンに立ち向かうのはアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)だ。
「あなたがこの屋敷の主ですね! あなたのような邪悪な(?)ヴァンパイアは、この正義の騎士アルテミスが倒します!」
 勇ましく声を上げるアルテミスに……しかし、ヴァンパイアは逆に気迫を取り戻したように見えた。
「……何という短さであろうか……!」
 ……アルテミスのミニスカメイド服の裾に目を奪われている……。
 反射的にアルテミスはスカートを押さえた。頬に朱を散らしつつ、大剣をヴァンパイアへ突き付ける。
「ここはあなたに相応しい技を披露しましょう! 『今こそ、聖騎士としての力を解放する時!』」
 決意の言葉は、アルテミスの大剣に太陽の如き輝きを灯した。その光は、浴びただけのヴァンパイアの肌を、それでもじりじりと焼き焦がすほどである……。
 ――けれど、ヴァンパイアはそれを意に介することなく、アルテミスの短いスカートを凝視し続けていた。
「もうっ、覚悟して下さい!」
 流石に怒ったような表情で、アルテミスがヴァンパイアへと踏み込んだ。
「――ひぁっ!?」
 ……だが、アルテミスがヴァンパイアとの間合いを詰めるより早く、神業的速度で記された血の誓約書が宙を疾駆し、彼女に貼り付いたのである。ヴァンパイアの定めたルールが、アルテミスを縛り上げた……。
「くっ……たとえどんなルールでも騎士の誇りに懸けて守ってみせましょう!」
 その上でヴァンパイアを討ってみせると気炎を上げるアルテミスだった――が。
『パンツを見せながら戦わなければならない』(←記されていたルール)
「――って、ええっ!? 何ですかそれーっ!」
 目を白黒させるアルテミスへ、ヴァンパイアが勝ち誇ったように叫ぶ。
「騎士の誇りに懸けて守ってみせると言ったな!? どんなルールでも!!」
 ……ここに来てヴァンパイア閣下、今日一番の目の輝きである……。
「……っ! ~~~~っ!? ――ええっ、騎士に二言はありません!!」
 ヤケクソ気味に吠えたアルテミスが、先ほどまでよりも大きく大剣を振り被った。遠心力でアルテミスの身体は踊るように回り……必然的にスカートも高く翻る。
 スカートが舞台の幕だとしたら、今この時こそ開演の時間。アルテミスの下半身という舞台の中央に、スポットライトを浴びているかの如く輝いてお目見えするのは――可憐な純白。
「ううぅぅうううう~~っっ!!」
 顔を熟し切った林檎の如く真っ赤にしながら、アルテミスはヴァンパイアへ大剣を振り切った。
 それを悠々と躱し、ご満悦のヴァンパイア。このままアルテミスは見せ損になってしまうのか……?
 ――そう思われた瞬間であった。
「ふ、ふふ。やっとお会い出来ましたねご主人様……!!」
 その姿、最早半裸。破れて千切れたミニスカメイド服から紫の透け透けTバックを覗かせるのは……明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)!
 ……そこまでの姿である。女装している男であることはバレバレだった。それでも構わず珠稀はヴァンパイアへ向けて尻を振る!
「さぁ、メイドさんの下着姿が見たかったのでしょう? さぁ、好きなだけご覧下さい、あぁ、私興奮してしまいます……!」
 尻が振られ、紫と肌色の残像が交錯する度、珠稀の息は荒くなっていった……。
 ……酷い。アルテミスの実に麗しいパンツの後だと余計に酷かった。ヴァンパイアが両目を押さえて悶え苦しむ。
「き、貴様……何というものを見せてくれたのだ! ぎゃああ!? 折角の美少女騎士の艶姿が上書きされてしまう……!!」
 ヴァンパイアのその隙を突いて、珠稀は踊るように駆けた。
「さぁ交わりましょう……!」
 ――伴い、彼の身が天使のような白い羽根を生やした姿へ変貌する。真の姿が解き放たれているのだ。鞘走った妖刀の速度は、音を、もしかすれば光さえも追い抜く。
「ぐ、ぐはぁっ!?」
 珠稀の猛攻撃に、ヴァンパイアの全身が血で彩られた。その首筋に、珠稀の唇が近付く。
「貴方の血はどんな味でしょう……!」
 首筋への珠稀の接吻は一瞬のこと。――だが、何よりも屈辱を受けたようにヴァンパイアの顔面は醜く歪んだ。
「貴様ぁ!!」
 ヴァンパイアが剣を振るい、蝙蝠を放って珠稀に殺意を向けるが、彼はその全てを第六感で躱し、または受け流した。それどころか、三味線が変異した青薔薇が群れ成してヴァンパイアを刻む……。
 ……そんな苦しい状況下で、ヴァンパイアが救いを求めてしまったことは仕方がないだろう。
 突如視界の端に映ったその美しいものに、ヴァンパイアは目を奪われる。
「――おぉ……」
 この世全ての無垢さを宿したように輝く白――即ち、アルテミスのおパンツ。
「いぃぃやぁぁああああああああああ――――――っっ!!」
 首から上をマグマのような色にしたアルテミスは、羞恥心だの乙女の怒りだの諸々を籠めて、自分のスカートの中を見詰めるヴァンパイアへ大剣を叩き付けた。
「あぁ――はぁはぁはぁはぁ……!!」
 それと交差するように、青薔薇を従えた息荒い珠稀の妖刀がヴァンパイアを深く切り裂く。
 十字の傷を胸に刻印され、ヴァンパイアは凄絶な苦痛の声を上げたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シェラフィール・ディー
「…お嬢様、窓拭きはもう少し優しく。ギシギシ軋んでます。窓枠」
わりと本筋を見失って参りました。というのもお嬢様は色々と雑ですので
「埃の溜まりやすい隅より重点的に、上より下へ…」
…え、ええと…もちろんメイドをやっているばかりではありません

【刻印呪眼:邪視徘影】にて、館の主人…ヴァンパイアを捜索致します
…なにやら、【影の蝙蝠】を見つけてきましたね。ヴァンパイアを探してほしかったのですが…ぁっ
(ずるっ、ずてんっ ぷにっ)
…――き、気を取られていたら、どうにもこけて蝙蝠をお尻の下敷きに…
失態です…ぐってりしてます。嬢様に診せにゆきますか…

(…そういえば、五感を共有するUCもありましたね…いえまさか…)


アリア・ティアラリード
シェラフィールと連携

ふんふ〜ん♪
主人のプレッシャーにも戦闘にも気付かず
鼻歌交じりにメイドのお仕事頑張るお姉ちゃん

影の蝙蝠に監視されている事に全く気付かず
お揃いの超ミニ丈な《挑発》的なメイド服で窓拭き
ブラウスが限界ギリギリではち切れそうな乳も窓に押し付け
無防備な姿を戦闘中の館の主に見せつけ《誘惑》
集中を乱しまくりです

と、シェフィちゃんが影の蝙蝠を発見
わぁ…小ちゃくてとても可愛い
でもなんか元気なさそう…大丈夫でしょうか

心配してるとシェフィちゃんが私の胸の谷間に押し付けてきました

…蝙蝠さん元気ないですね、それ元気にな〜れ、元気にな〜れ♪(ぐりぐり
目一杯【POW】込めて《優しく》《鼓舞》しちゃいます!



猟兵たちとヴァンパイアの死闘が佳境を迎え始めた頃。
 その戦場からやや離れた屋敷の一角では……。
「ふんふ~ん♪」
「……お嬢様、窓拭きはもう少し優しく。ギシギシ軋んでます、窓枠」
 掃除に勤しむアリア・ティアラリード(エトワールシュバリエ・f04271)に、その異母妹であるシェラフィール・ディー(オニキスロード・f03454)が駄目出しを行っていた。
「埃の溜まり易い隅をより重点的に、上より下へ……」
 掃除の適切なやり方をアリアへ解説しつつ、嘆息するシェラフィール。
(お嬢様は色々と雑ですので困ります……)
 ――実は彼女たち、他の猟兵たちとヴァンパイアが既に決戦に入っていることに気が付いていなかった……。
 故に、まだメイドの仕事をしつつ、ヴァンパイア配下を誘き出す作戦を継続していたのである。
 アリアなど、先程から屋敷が鈍く揺れている(猟兵たちとヴァンパイアの激戦の影響である)にもかかわらず、鼻歌混じりで作業を続けていた。
 ……しかし、流石にシェラフィールの方は、いつまで経っても次の筋肉執事が現れないことを不審に思ったようである。
『不本意極まりませんが……使えるものは使わせて頂きます』
 ユーベルコードを発動したシェラフィールの周囲の空間に、四対の怪しい瞳が開いた。それは影に溶けるようにして、屋敷の四方へ散っていく……。
(何か状況が変わったようです。屋敷の主人……ヴァンパイアを捜索しましょう)
 これでようやく、彼女たちもヴァンパイアとの決戦へ合流出来るか――そう思われた時だった。
「……はい?」
 やけに早く、放った瞳の一対からシェラフィールへと反応が返った。あまりにも近い。五感を共有するユーベルコードの瞳を介さずとも、彼女自身の視覚で確認出来る距離である。そこには……。
「ふんふんふ~ん♪」
「…………」
 アリアの背後でパタパタと舞う、影のような蝙蝠の姿があった。
 まるで、彼女を監視しているかのような……。
 それに気付かず、アリアは窓の高い位置を拭く為に思い切り背伸びをした。
 シェラフィールとお揃いの、極めて短いメイド服のスカートの裾が、ヒップラインが覗いてしまいそうな感じで挑発的に揺れる……。

 ――その頃のヴァンパイア。
「あと……あと少し……!」
 何故か、ここではない何処かへエールを送って、その隙に猟兵のユーベルコードの直撃を喰らっていた。

「あんっ……!?」
 そしてアリア、どうも少し無理して背伸びをしていたらしい。前方へとバランスを崩す。
 その、98cmJカップに達する凶悪な乳房が、メイド服のブラウスのボタンを今にも弾け飛ばしそうなほど酷使していたそれが、窓へと押し付けられ……悩ましくたわんだ。

 ――その頃のヴァンパイア。
「信じられるか……あれでまだ16歳なのだぞ!?」
 謎の熱弁を揮っている最中、猟兵のユーベルコードの直撃を受けていた。

「……何やら、おかしなものを見付けてきましたね。ヴァンパイアを探してほしかったのですが……」
 シェラフィールはままならないと思いつつ、その蝙蝠を捕らえようと一歩踏み出した――そこには、ちょうどアリアが雑巾を放っておいていたのである……。
「――ぁっ……!?」
 それに滑って、激しく体勢を崩すシェラフィール。ずるっ、ずてんっ、ぷにっという擬音を上げて、盛大に転んでしまった。
「……え? シェフィちゃん!? だ、大丈夫!?」
「……お嬢様、道具はきちんと決めておいた場所に……ぷにっ?」
 愛する妹を心配げに覗き込むアリアだが……当のシェラフィールは、擬音に少し変なものが混じっていたことに気付く。
(……お尻の下に、何か潰している感触が……)
 恐る恐るシェラフィールが引っ張り出してみると、蝙蝠がぺしゃんこになっていた。

 ――その頃のヴァンパイア。
「おおおおっ、桃尻桃源郷ー!!」
 もうこいつ駄目かもしれないと思う猟兵たちからユーベルコードを(以下略)

「……失態です……ぐったりしてます……。き、気を取られていたら、どうにもこけて蝙蝠をお尻の下敷きにしてしまうなんて……」
「シェフィちゃん、お姉ちゃんに診せてくれる?」
 らしくないミスにへこむシェラフィールの手の中の蝙蝠を、アリアは見下ろす。
「わぁ……小っちゃくてとても可愛い。でも、本当に何か元気無さそう……大丈夫でしょうか? シェフィちゃん、もっと良く見せてくれる? ……あっ」
「お願いします、お嬢様――あっ」
 より近距離で蝙蝠を見るべく屈もうとしたアリアと、蝙蝠をよりアリアへ近付けようとしたシェラフィール、両者の行動が干渉し合い――蝙蝠は、アリアの胸の谷間に押し付けられてしまった。
「申し訳ありません、お嬢様――」
「――あ、待ってシェフィちゃん」
 慌てて蝙蝠を引っ込めようとしたシェラフィールだが、それをアリアが止めた。彼女は、自分の乳房の間に埋もれている蝙蝠を、左右の柔肉で優しくプレスする。
「それ元気にな~れ、元気にな~れ♪」
「……何やってるんですか、お嬢様……?」
 アリアのいわゆる『パフパフ』に、シェラフィールは半眼になった……。

 ――その頃のヴァンパイア(以下略)

(……そういえば、五感を共有するユーベルコードもありますよね。私自身が使ったもののように……。いえ……まさか……?)
 異母姉のバストにサンドイッチされ、もう昇天しそうな表情になっている蝙蝠を見据え、シェラフィールは思い悩む。
 そんな感じでアリアたちは、人知れず対ヴァンパイア戦線に貢献するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

モルツクルス・ゼーレヴェックス
【無論続行メイド服】
アマータ殿、ミルク殿、心結殿と協調っす!

合図に合わせて行動っす!度肝抜いてやるっす!

メイド服はVerアップ!超ミニスカート!動く度に褌チラチラ!
しかし仕草は楚々とした完璧メイド!

今回は秘術【自己複製】で造った分身2体を差し向けて、本体は離れたところに隠れてるっす!

分身2体は迸る【存在感】に【礼儀作法】で吸血鬼の視線を奪ってやるっす!

女性陣の仕草を後ろで模倣して思いきり吸血鬼を挑発してやるっす!

「綺麗どころが見たいっすか?残念、モルツクルスっす!」

杖から多彩な【属性攻撃】を放ち【オーラ防御】でとても頑丈!

例え消してももう一度造り直してもっかい来る!

「さあ、冥土の土産っす!」


アマータ・プリムス
モルツクルス様、ミルク様、心結様と連携希望。
下着は変わらず紫でいつものメイド服に着替えている。

【世界知識】【礼儀作法】【学習力】を使い囮となるべくまた完璧なメイドとして振舞いましょう。
「ごきげんよう、ご主人様。本日のご用件はなんでしょうか?」

【掃除】や【料理】などできる範囲での要望は聞きしょう。
ですがお触りは許しません。触られそうになったら手を払い
「おイタはいけませんよ?」
こうして当機が注意を引いている間に味方の皆様には一斉攻撃していただきましょう。
隙を見つけて合図は当機が出します。

「ご奉仕の時間は終わりです。逝ってらっしゃいませ、ご主人様」


音海・心結
アマータ、ミルク、モルツクルスと連携するのですよ

第一章と同じでミニスカメイド服を着て戦闘に参加するのですっ
下にはスパッツを履いてるので、パンチラにはならないのですよ?
見られてもみゆは構いませんけど……変わった人たちですねぇ

さすがアマータっ!
あのヴァンパイアの前ですら囮になるなんて……っ!
合図があるまで、みゆは良い子にお手伝いをしてるのです
合図があったら【先制攻撃】【2回攻撃】【スナイパー】を意識して、
Sucked Heartを使うのですよ
「ご主人様のハートを狙い撃ちなのですよ♪」
両手でハートを作ってヴァンパイアに一撃お見舞いしてやるのです


ミルク・ティー
アマータ、モルツクルス、心結と連携希望。敬称略

オフショルダーかつ、ミニスカートのメイド服に着替えて、戦いに挑む。ちなみに下着は白のガーターとパンティ。

アマータ・プリムス様達を囮に『だまし討ち1』を敢行、する。
合図があるまで物陰に潜み、その時を待つ。
……囮役が、心配。変なこと、されないといいけど。
【レプリカシスターズ】で、投げナイフを持った赤髪の、私と揃いのメイド服を着た人形「アップル」(下着は黒のレース)を12体、召喚。
合図と共に『フェイント1』をかけた、投げナイフを放つ。『残像1』を使い、本物の投げナイフを見分けづらく、する。
「ご主人様、ナイフのお味は、いかがでしょう?……なんてね」



強大だったヴァンパイアも、大分衰えてきたように見えていた。
 そんな彼へ、優雅な仕草で相対したのはアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)である。
「ごきげんよう、ご主人様。本日のご用件は何でしょうか?」
 ヴィクトリアンメイドの衣装を隙無く着こなしたアマータは、まさに完璧極まるメイド。その様に……ヴァンパイアはまだ自分に従う者が居たのかと藁にもすがる思いだったのかもしれない。
「我と共に……奴らを殺せ!」
「――それは出来かねます」
 猟兵たちを指差し、血反吐を吐きながら叫ぶヴァンパイアに、アマータは毅然と拒否の言葉で応じた。
「掃除や料理など、出来る範囲での要望は聞きましょう」
「貴様ぁっ!!」
 手にする豪奢な刀剣でアマータを斬り捨てようとしたヴァンパイアだが、それをアマータはひらりと躱す。切り返された二刀目は、相手の手を打ち払って逸らした。
 スカートの舞い方も最小限、紫のガーターベルトやストッキングなど見えるはずも無い華麗な脚運びで、アマータはヴァンパイアの攻撃を凌いでいく。
「おイタはいけませんよ?」
 叱るようなアマータの台詞に、ヴァンパイアの奥歯がギリッと鳴った。
 そんなアマータを、音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)は目を輝かせて見守る。
「流石アマータっ! あのヴァンパイアの前ですら囮になるなんて……っ!」
 ミニスカメイド服を着用しているとはいえ、自分ではとてもメイドとしてあのような真似は出来ないとアマータを絶賛する心結。
 そして、アマータの動向を見守る者は他にも2名居た。
 オフショルダーのミニスカメイド服に着替え、物陰を駆けるミルク・ティー(ヒトガタ操るメイド人形・f00378)。翻るスカートから覗く白いガーターベルトとストッキングは悩ましいが、その表情は真剣である。
「……囮役が、心配。変なこと、されないといいけど」
 最後の1人はモルツクルス・ゼーレヴェックス(影を扱き使う・f10673)。……彼は、かなり後方の物陰に身を潜めていた。
 しかし、彼と全く同じ顔をした……しかも衣装も同じ超ミニスカのメイド服を纏った分身が2体、ヴァンパイアへ向かって近付いている。
 ……歩き方は楚々としているが、褌がチラチラ見えていた。
 その存在感はどうしてもヴァンパイアも無視出来ないらしく……すね毛びっしりのモルツクルスの分身たちの脚を見て、かなり苛立っている様子である。
「綺麗どころが見たいっすか? 残念、モルツクルスっす!」
 アマータの後ろで彼女の仕草を真似るモルツクルスの分身たちに、ヴァンパイアの柳眉は逆立って――それを好機とアマータは判断した。
「ご奉仕の時間は終わりです。逝ってらっしゃいませ、ご主人様」
 アマータからの合図を見て取り、他3名は一斉攻撃に移った。怒りで意識が散漫になっていたヴァンパイアの顔がはっとするが――遅い。
 モルツクルスの分身たちが、杖の先から様々な属性の魔法を撃ち放つ。それを何発か身体に受けながらも、ヴァンパイアは影の蝙蝠を召喚し、モルツクルスの分身たちへ喰らい付かせたが……硬い。
 そこに手こずる内に、ヴァンパイアは心結とミルクに左右から挟まれていた。
「ご主人様のハートを狙い撃ちなのですよ♪ 『みゆの想い、受け取ってくれますか?』」
「『現れろ、レプリカシスターズ』――『アップル』……!」
 ミニスカメイド服のスカートをひらりとなびかせ、心結は両手でハートを形作る。そこから生じたユーベルコードたるハートが、ヴァンパイアを強襲した。素早く、正確に、2発。
 ミルクの前には12体に及ぶ赤髪の人形が現れた。ミルクと同じメイド服に身を包み、踊らせたスカートから黒のレースを垣間見せつつ、人形たちはナイフを投擲する。空中でそれらは残像を纏い、実体を掴み難く変容した。
「ご主人様、ナイフのお味は、如何でしょう? ……なんてね」
 ミルクがうそぶく中、ヴァンパイアは自身の剣を分身させ、それを念力で飛翔させてナイフの群れにぶつけた。心結のハートの方は、影の蝙蝠たちを盾にする。
 ……けれど、どちらも全てを防ぎ切れはしなかった。少なくないナイフがヴァンパイアへと喰い込み、ハートの内の1発が彼の胸の十字の傷へ直撃する。
 絶叫を上げるヴァンパイアには、攻撃の拍子に翻った心結のスカートの中を気にする余裕すら無いようだった。
「下にはスパッツを穿いてるので、パンチラにはならないのですよ? 見られてもみゆは構いませんけど……変わった人たちですねぇ」
 呆れ気味に述べる心結は、叩き落とされたハートが床に落ちた瞬間、そこより力を受け取り強化されていく。
 ……正面でモルツクルスの分身たちがとうとう打ち破られたが、そこに即座に駆け付ける、もう2体のモルツクルスの分身。
「さあ、冥土の土産っす!」
「……それが現実になる瞬間は近いかもしれませんね……」
 眼鏡の位置を直しつつ、満身創痍になりつつあるヴァンパイアを見て、アマータはそう感じるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

リルヤ・イルマリネン
●心情
精神的ダメージを負ったか。好機と思って乗じさせて貰う。

●行動
技能【地形の利用】を用いて、柱等の遮蔽物の影から接近。
射程圏内に入ると同時に交戦。

ところでご主人様。
ミステリアスで『謎』の多い女はお好きですか?と妖艶に微笑みながら、スカートのスリットを意識して、ゆっくり“たくし上げ”。
今日の私、何色だと思います?黒?或いは紫というのも?

下着の色という『疑問』を問いかけ、食い付いたらユーベルコード【謎を喰らう触手の群れ】を使用する。
多少の反撃は【覚悟】の上。【捨て身の攻撃】で真正面から撃ち合う。



――他の猟兵たちの積み重ねが生み出した絶好のこの機を、リルヤ・イルマリネン(フライングフィン・f02537)が逃すはずも無かった。
「好機と思って乗じさせてもらう」
 柱や、時に他の猟兵たちの攻撃すら遮蔽として利用して、リルヤはついにヴァンパイアを己の間合いへ捉える。
 不意打ち気味に拳銃より放たれた9mm弾は剣で弾かれたが……それで自分の方を向いたヴァンパイアへ、リルヤは悪戯っぽく問い掛けた。
「ところでご主人様。ミステリアスで『謎』が多い女は好きですか?」
「……嫌いでは、ない……」
 リルヤの妖艶な微笑みに、極限状態のヴァンパイアは半ば無意識の様子で回答した。
 その答えに我が意を得たりという様子で、リルヤはゆっくりと、焦らすように、己のメイド服のスカートをたくし上げていく。
 深いスリットが入っていることもあり、白い脚が間も無く垣間見えるが――肝心の下着は、巧妙に隠されていた。
「今日の私、何色だと思います? 黒? 或いは紫というのも?」
 その謎掛けに答えはしなかったものの……ヴァンパイアの視線はリルヤの下半身へ釘付けになる。喰い付いた――そう判断したリルヤは、己がユーベルコードを発動させた。
 リルヤの眼前に召喚された紫色の触手塊から、無数の触手がヴァンパイアへ向かって走る。素早いそれらは、ヴァンパイアが召喚した蝙蝠の群れを掻い潜り、彼を拘束した。
(後は――撃つのみ!)
 リルヤが両手に武装を構え、銃弾をひたすら撃つ、撃つ、撃つ。多少の反撃は覚悟しての、半ば捨て身の攻めだ。
 銃撃音とヴァンパイアの剣や蝙蝠が空気を裂く音。双方が競い合うように響いた暫し後――片方が、倒れる。
 膝を突いたもう片方が、それでも唇の端を吊り上げた。
「――私たち猟兵の、勝利だ!」
 リルヤの勝利宣言に、猟兵たちから勝鬨が上がった……。

 ――この日、ダークセイヴァーのある地域を支配していたヴァンパイアが討伐され、そこに住まう人々が圧政の日々から解放された。
 けれど、短くない期間を略奪と暴力によって責め抜かれていた人々の顔には、そう簡単には笑顔は戻らない……。
 メイドを演じたついでである。
 そんな暗い顔をした人々へ、猟兵たちからご奉仕……もとい支援が行われるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『すくわれたものたち』

POW   :    収穫や畑の手入れなど男衆の仕事を手伝う

SPD   :    糸紡ぎや洗濯など女衆の仕事を手伝う

WIZ   :    己の持ちうる知識を子供たちへ教える

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリア・ティアラリード
シェラフィールと合同
SPD

「…こうして指で輪っか作って、息をふ〜って♪」

任務の後は村のメイドさんとして最後に一仕事、お洗濯です
とは言え手で洗えば布を引き裂き、足で踏めばタライを踏み抜いてしまう《怪力》で
シェフィちゃんに戦力外通告を貰い落ち込んでると
村の子供達が集まって来たので、この子達と遊んであげる事にしました

石鹸水を使って大きなシャボン玉を作ってすっかり子供達に大人気
服はと言えば依然超ミニのメイド服のまま、無防備に屈んだりしゃがんだりするので
《誘惑》的過ぎるガーダーストッキングと黒レースのショーツがチラチラと見え隠れ
村の男衆の目線を釘付けです
おや、子供達の中にも何人かおマセさんがいるようで…


シェラフィール・ディー
アリアと合同
【SPD】

破れたシーツを片付けひと息。お嬢様にも困ったものですね
ともあれ、近くで子供達と遊んでいるお嬢様を後目に
…よくわからないうちに領主は倒されてしまっていましたが…
その分、しっかりと村の方々のお役に立たねば…です
(短いスカートをひらりさせ、てきぱき)
ということで今はお洗濯を預かりまして。太陽の匂いを吸った白いシーツを取りこんでいると…

ぷにゅんっ

「っ、おや…?」
どすんっ、と。シーツの影から小さな子のタックル。
お嬢様と追いかけっこで遊んでいたのでしょうか…
何やら胸の下に潜り込んでしまったようです
「怪我、していませんね? …もう、めっ。です…」
もぞもぞ…でも大丈夫そうでなにより、です



この地域に悪政を敷いていたヴァンパイアとその配下たちを打倒したことで、ある意味で猟兵たちの役割は終わったと言えたかもしれない。
 しかし、何名かの猟兵たちはその後も彼の地域に残り、そこに住まう人々の支援を行っていた。
 少しでも早くこの地が復興し、住まう人々に笑顔が戻るように……。
 アリア・ティアラリード(エトワールシュバリエ・f04271)もそんな猟兵の1人である。
 ヴァンパイアたちとの戦いの時と同じメイド服姿で、とある村にてご奉仕……もとい支援中であった。
 今はお洗濯のお手伝いをしていたのだが……。
「……あ、あれ?」
 手と洗濯板でシーツを擦っていたら、泡の中から布が引き裂けるような音……。
「……あ、あれ? あれっ?」
 ならばと足での踏み洗い形式に移行すれば、たらいの底が凄い音を立てて踏み抜かれた……。
「……お嬢様、少し向こうで休んでいて下さい」
「……はい……」
 異母妹のシェラフィール・ディー(オニキスロード・f03454)から戦力外通告を言い渡され、アリアはとぼとぼとその場を後にする……。
「お嬢様にも困ったものですね……」
 嘆息しつつ、シェラフィールはアリアが破ってしまったシーツを村人たちへ詫びて片付ける。
(……よく解らない内に領主のヴァンパイアは倒されてしまっていましたが……その分、しっかりと村の方々のお役に立たねば……です)
 実際には、彼女もアリアもヴァンパイア討伐に相当な貢献をしていたのだが……そのことには気付いていないシェラフィールは、固い決意をもってメイド服の短いスカートを翻し、仕事に邁進するのであった。
 ……その頃、戦力外通告を受けたアリアはというと……。
「……こうして指で輪っか作って、息をふ~って♪」
 彼女が可愛い口をすぼめて息を吹くと、輪にした指の中から人の頭ほどもあるシャボン玉が大空へ飛び出した。
「わぁぁ……!」
「お姉ちゃん凄ぇ!」
 アリアの周りで、まだ年端もいかない村の子供たちが歓声を上げる。
 あの後、落ち込んでいたアリアの許に、何人かの村の子供たちが怖々寄ってきたのだった。村では見掛けないメイド服が珍しかったのかもしれない。
(お洗濯は無理だったけど、せめて村の子たちの相手をしてあげよう!)
 そう思い立ったアリアは、洗濯に勤しんでいたシェラフィールから少しだけ石鹸と水を貰い……こうしてシャボン玉遊びを村の子供たちへ教えてあげていたのである。
 大きなシャボン玉を割らずに宙に舞わせたりしている内に、アリアの周りには村中の子供たちが集まっていた。
 女の子たちは、シャボン玉に囲まれたアリアを憧れの眼差しで見詰めている……が、男の子たちの中には少々おマセな子も居るようで……。
「さて、次のシャボン玉は~……あれ? どうしたの?」
「な、何でもないっ」
 アリアのメイド服のスカートは些か短い。屈んだりしゃがんだりすると、どうしてもその中のものがチラチラと見えてしまうわけで……。
 黒のレースで飾られたショーツやガーターストッキングは、少々刺激が強過ぎるようだ。
 ……なお、村の男衆の中には、遠巻きにそんなアリアを眺めてにやけていた者も居たのだが――奥さんか恋人か、姉か妹か、目の据わった村の女性陣に耳を引っ張られて連行されていったという。
 そんなこんなで時間は過ぎていき……洗濯されたシーツたちも日光をたっぷり浴びてすっかり乾いていた。
 良い匂いのするそれらをシェラフィールはテキパキと取り込み、畳んで籠に回収していく。
 彼女の目の端では、異母姉が子供たちと追いかけっこに興じているのが見えた。今はアリアが鬼らしく、子供たちを追い掛け回していた……と。
 ――ぷにゅんっ。
「っ、おや……?」
 どすんっ、と。シェラフィールの身体に正面から衝撃。とはいえ、猟兵たる彼女にしてみればごくごく軽いものである。姿勢も揺らぐことは無く、受け止めたものを見下ろしてみれば……決して身長が高くないシェラフィールと比べてもさらに小さい男の子の姿。
 シーツの陰から走り込んできたのだろう。お互いに存在を気付かなかったのだ。
(お嬢様と遊んでいた子の1人ですかね……?)
 シェラフィールの豊かな胸の膨らみの下に潜り込んでしまった彼は、未だ自分の状況を把握出来ずに「んー、んー?」ともがいていた。
 シェラフィールは落ち着かせるように彼の頭や背中を撫で、自分から一歩だけ離れさせる。「ぷはっ」と言って顔を上げた彼に、眼鏡越しに優しい眼差しを向けた。
「怪我、していませんね? ……もう、めっ。です……」
 実は家庭的なシェラフィールの母性溢れる仕草に、相手の男の子の顔は見る見る真っ赤になった。あぅあぅと口をパクパクさせ、目を泳がせて……逃げ込むような感じで、彼はもう一度シェラフィールに抱き付き、顔を伏せてもぞもぞし始めてしまう。
「どうしたんですか? ……でも、大丈夫そうで何より、です」
 村の1人の男の子の純な心を惑わした自覚無く、シェラフィールは彼の頭をもう一度撫でてやるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルナ・ステラ
「メイドさんが地域にご奉仕!」って、
なぜか、メイドさんの格好をしたままの支援なんですね...


どうにかして子供たちに笑顔になってほしいです...
[世界知識]を活かして、いろんな世界の楽しい話をしましょう。

私のライオンさんとも触れ合ってほしいですね!
(ここの変態ヴァンパイアみたいなのばかりじゃなく...)
世界には色々な生き物がいるのですよー
[動物と話す]ことや乗ることもできますよ!

[楽器演奏]をして、子供たちを元気づけたり、楽器の演奏の仕方を教えてあげたりするのも良さそうですね。

少しでも元気になってくれるといいな!



「『メイドさんが地域にご奉仕!』って、何故かメイドさんの格好をしたままの支援なんですね……」
 少々困惑気味にルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)は呟いたが、それでもメイド服で頑張ってくれる彼女は実に良い娘さんだった。
 ルナはある村で、自身のユーベルコードで召喚した黄金のライオンを、その村の子供たちと触れ合わせている。最初は恐る恐るだった子供たちも、ルナのいうことをしっかり聞いて大人しくしているライオンに今はすっかり魅了されていた。金色の毛並みに顔を埋めている。
「世界にはこんなライオンさんだけでなく、他にも色々な生き物が居るのですよー。私はそんな動物たちと話したり、乗ることも出来ますよ」
「凄い!」「わたしも乗ってみたい!」
 ルナの話に、子供たちはワイワイキャッキャッと歓声を上げる。
 ……ヴァンパイアたちがこの地域で行ってきた悪政は、大人たちでもつらいものだった。子供たちは余計につらかっただろう……。そんな彼らに、ルナは何かしてあげたかった。
(どうにかして子供たちに笑顔になってほしいです……)
 その思いの下、ルナが考えたのは、猟兵として知っている色々な世界の楽しい話をすることだった。
 生まれた時からこの村で育ち、他の地域へ行ったことが無い子供たちには、そんなルナの話は新鮮で、実に興味深かったようである。
 大人たちの中にも、興味津々で聞きに来る者が居たほどだ。
 少しずつ、自分の力で村に笑顔が広がっていくのが嬉しくて、ルナは楽器の演奏も披露してしまう。
 奏でるのは、これも他の世界、ここではない場所の曲。村人たちにとっては斬新なその旋律を、大人も子供も揃って聴き惚れていた。
(少しでも元気になってくれるといいな!)
 そんなルナの願いは確かに届いたようである。
「……お姉ちゃん! わたしにもその楽器、弾けるかな? 弾き方教えてほしい!!」
 1人の、ルナより年下の女の子がそう言ったのを皮切りに、他の子供たちからも次々にお願いの声が上がる。
「僕も教えてー!」
「オレも……良かったら」
「あたしはライオンさん! ライオンさんの乗り方を教えてほしいの!」
 それは、この村の人々が、少しでも前向きになった証拠だったのかもしれない。
 それを成し遂げたルナは、自身も笑顔になってこう返すのだった。
「はい、喜んで!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・クロカード
やっぱりお腹空いてたら気分も沈んじゃうよね
せっかく解放されたおめでたい日なんだからちょっと良い物をお腹いっぱい食べようよ!
っという事で炊き出しをしてみようと思います
お野菜とお肉とお魚をたっぷり使ったメイド特性のお鍋みたいな熱々で美味しいスープを村の皆がお腹いっぱいまで食べれる量を用意しちゃう!
そんなスープを配る為にずっと傍にいたらメイド服がしっとりして透けて来ちゃったり、肌に吸い付いて体形が浮き出ちゃうかもしれないけど、そんな事には気づかない位頑張るよ!
お触りなら見逃すけど、配膳の邪魔はめっ!ですよ?

「美味し…い…スープ…食べま…せんか…?」
「もう…邪魔は…しちゃ…めっ!…よ…?」



 ――人間、空腹ではやはり気分も沈みがちになってしまうものである。
 たとえそれが、今まで自分たちを苦しめてきたヴァンパイアたちが打倒され、苦難の日々から解放された時であっても……。
 人間のそんなままならない部分を知っているからこそ、アリス・クロカード(ブラックタールのパラディン・f01086)は炊き出しという支援を選んだのかもしれない。
 ダークセイヴァーのとある村で、肉や魚、野菜が煮える美味しそうな匂いが漂う。
 まず集まってきた子供たちの目が、キラキラと輝くのは仕方なかった。
 眼前の大鍋で煮込まれているのは、UDCアースの日本で今の季節によく食べられている鍋料理の如き、具沢山なスープである。
 ……これまでのこの村では、スープといえば白湯のようなものの中に申し訳程度に野菜の欠片が入っているくらいであった。
 子供たちにとってはまさに、見たことも無いご馳走であっただろう。
「美味し……い……スープ……食べま……せんか……?」
「おおぉ……よろしいの、ですか……?」
 そう訊き返してきた老婆の痩せ細った手に、アリスは頷いてスープをよそった椀を手渡した。
 まるで女神にでも会ったかのように、老婆は「ありがたや、ありがたや……」と感激の言葉を繰り返す。
 それを皮切りに、子供も大人もアリスの許へと殺到した。
「村の……皆が……お腹……いっぱい……食べられる……量……用意……して……あります……から……」
 その言葉通り、アリスのスープはこの村の人々全員の腹を満たすのに充分な量があった。これだけの量の食材を集めることも、それをここまで運び、料理することも、実際にはかなりの手間であっただろうが、アリスはそんな気配を微塵も見せない。
 アリスはヴァンパイアやその配下との激戦の疲労さえも見せず、次から次へと差し出されてくる村人たちの手に、たっぷりのスープで満たされた椀を手渡していく。
 ただ……これだけもうもうと湯気を上げる熱いスープを、ずっと配膳しているのである。アリスの纏っているメイド服はその湯気を吸い込んで、段々と湿っていき……彼女の豊満な身体のラインに貼り付いた。色が白いこともあり、アリスの黒い肌が透けている箇所もちらほらと……本人は気付いていない様子だが……。
 村の男性陣の一部が空腹とは別の意味でゴクリと喉を鳴らすものの、流石に空腹が勝っていることと、自分たちの為に必死で頑張ってくれているアリスに邪念を抱くのは罪悪感があるのか、頬を赤らめてばつが悪そうに目を逸らしていた。
 ――とはいえ、理性が働く大人の男性たちはともかく、そうではない男児たち、その中でもややませている子などは、お腹がいっぱいで元気になったこともあり……。
「……えぇいっ!」
「ひゃっ……?」
 ……アリスの魅惑的なお尻へ突撃したりするのであった。
 それを、アリスは視線を合わせて噛み含めるように叱るのである。
「もう……邪魔は……しちゃ……めっ! ……よ……?」
 村の男性の何名かは、逆にそれを羨ましく思ったかもしれない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

明智・珠稀
ふ、ふふ、熱い戦いでしたね…!!
正直に言えば私はふんどし派です。
しかし、皆違ってみんないい…!

傍若無人な領主でなければ、
良き領主であれば、語り合いたかったですね、残念です、ふふ(遠いめちゃめちゃ)

【女装上等!】

【早着替え】でクラシカルなロングスカートメイドに変身
【変身】で艶のある女装を(背が高い)

しかし。
皆様の失った光を取り戻すため
たまちゃんはりきりますよ、ふふ…!

私に出来ること…それは、歌!
【サウンド・オブ・パワー】と共に人々を癒し、元気付ける歌を歌いましょう…!!

♪愛と希望で 老いも若きもおもてなし~
さぁ皆で愛を歌いましょう
(三味線弾きつつ)

※アドリブ、絡み、ネタ&女装バレ大歓迎です!



「ふ、ふふ、熱い戦いでしたね……!!」
 明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)の表情は実に満足げであった。
「正直に言えば私はふんどし派です」
 ……満足過ぎて、そんなカミングアウトまで来た。
「しかし、皆違ってみんないい……!」
 ……こんな依頼でなければ、これも良い言葉だったのだけど……。
 とにかく、そんなツッコミどころ満載の珠稀も、ヴァンパイアの領地だった地域の復興支援に残った1人であった。
 彼はヴァンパイアやその配下たちとの戦いで大破したそれまでのメイド服を脱ぎ捨てると、瞬く間に今度はクラシカルなロングスカートのメイド服へ早変わりする。
 顔立ちにさえ、やや艶めいたものが見て取れるほどであった。
 ……背、高いけど。
 そんなわけで、メイドたまちゃんこの依頼最後の晴れ舞台。
 ヴァンパイアたちが倒れたとはいえ、未だ表情は決して明るくはないこの地域の人々……。
 彼らの瞳に、心に、失われた光を取り戻す為、サウンドソルジャー珠稀が選んだ手段とは……皆さん、もうお解りですね?
 それでは、聴いて頂きましょう……。
 ダークセイヴァーのとある村、その一角にて、三味線の音が鳴り響く。

 愛と希望で 老いも若きもおもてなし~♪
 さぁ 皆で愛を歌いましょう♪

 ベンベンと、ダークセイヴァーでは未知なる旋律に乗って、珠稀が歌うは愛の賛美。
 村のあちらこちらから、「何だ?」「何事だ?」と人々が顔を出してくる。
 身長184cmのメイドが、時に華麗に妖艶に歌い踊っているのだ。注目度は途轍もない。
 まずは、怖いもの知らずの子供たちが珠稀の許へ走り寄って、彼の煽りに合わせて彼と同じ歌をぎこちなくも口ずさむ。
 その光景に毒気を抜かれたように、1人、また1人と大人たちも集まってきて……やがて村のそこの一角は、和気あいあいと盛り上がるコンサート会場と化した。
 女装バレも上等という心持ちの珠稀は、長いスカートがひらりと翻り、大事な所が見えてしまうことになろうと気にしない。
 それを見て女性たちからは歓声が上がり、男性たちからは「おい、やめろ!」「でも、あんな美人なら結構イケんじゃね?」などという笑い声が上がる。
 ……実は珠稀のこの歌、彼のユーベルコードであった。それを聴いて共感してくれた全ての者に、珠稀の歌は力を与える。
 ――今日、ここで笑っていたとしても、この村の人々が暮らしを豊かにし、平穏に過ごしていけるようになるにはまだまだ時間が掛かるだろう。
 けれど、明日からのそんな困難に立ち向かう力を、きっと珠稀の歌はもたらしてくれるに違いない。
 なおも終わらないコンサートの中、珠稀はふと、あのヴァンパイアのことを思う。
(傍若無人な領主でなければ、良き領主であれば、語り合いたかったですね、残念です、ふふ)
 ――もちろん、下着に関してだ!
『我はご免だ!!』
 そんな風に絶叫するヴァンパイアの顔が、空の彼方に浮かんだような気がした……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リルヤ・イルマリネン
●心情
生憎と、私は戦う事しか能の無い女だ。
こんな私でも、少しは役に立てるだろうか……。

●行動
技能【コミュ力】を使用して子供達に接する。(1しかないので若干ぎこちない)

もしもの時に備えて、食べられる物と食べられない物、危険な動植物について等、簡単なサバイバル知識を教えておこうか。
ナイフの使い方やロープの結び方……あとは、そうだな。簡単な濾過装置の作り方も伝授しておけば、飲み水の確保に役立つだろう。

……そこの少年。ナイフの持ち方はそうじゃない。刃の進む方向に手を持って行っては危険だぞ?
人に手渡す時も、刃の背の方を手にして、相手に柄の方を持たせるんだ。良いな?



 この地域を支配していた暴君たるヴァンパイア。
 それにとどめを刺したリルヤ・イルマリネン(フライングフィン・f02537)もまた、人々への支援の為に残った猟兵の1人であった。とはいえ……。
(生憎と、私は戦うことしか能のない女だ。こんな私でも、少しは役に立てるだろうか……?)
 内心、そんな風に自嘲する。
 リルヤはある村で、そこの子供たちと接していた。多少、ぎこちないものの……それでも何とかコミュニケーション能力を発揮し、彼女は彼らとの距離感を詰めていく。
「……いいか? このような形の葉をした植物は、食べられる。ただ、似たような形の葉をした植物で、猛毒を有するものもあるんだ。それは茎の色が違うから、そこで見分けられる……」
 リルヤは子供たちへ、食べられるものとそうでないもの、危険な動植物についてなど、簡単なサバイバル知識を伝授していた。
 それは、この地域で子供たちが生きていく上で、今後必ず役に立つ知識であろう。……圧政を敷いていたヴァンパイア、それの配下たちが討滅されたとはいえ、奴らがこの地に残した傷痕は大きい。荒れた畑が再び整えられ、減った家畜が増え、育ち、食料の供給が安定するには、まだまだ長い時間が掛かるはずである。
 その間、それでも子供たちが生きていく為に、リルヤの教えは絶対に力となるだろう。
(他には、ナイフの使い方やロープの結び方……あとは、そうだな。簡単な濾過装置の作り方も伝授しておけば、飲み物の確保に役立つだろう――)
 濾過装置の作成に必要な材料を頭の中でまとめていたリルヤは、その時ふと、1人の少年の手元を見咎めた。
「――そこの少年。ナイフの持ち方はそうじゃない。刃の進む方向に手を持っていっては危険だぞ?」
 危なげな手付きでナイフを操っていた少年からやんわりとそれを取り上げたリルヤは、お手本として自分がナイフの扱いを実践してみせる。
「木を削る時はこう……こうするんだ。……何か、作っていたのか?」
 リルヤの問いに、少年は首を縦に振る。
「うちの父ちゃんと母ちゃん、物凄く古い食器を使ってるんだ。ひびが入ったり、欠けたりしてる……。木製のスプーンとかだったら、おれでも作れるんじゃないかって……」
 それを両親へあげたいと語る少年へ、お手本を見せ終えたリルヤはナイフを返却する。
「人に手渡す時も、刃の背の方を手にして、相手に柄の方を持たせるんだ。良いな? ……少年が作ってくれた物なら、きっと2人共喜んでくれるさ。頑張れ」
 そう言ったリルヤの顔には、本人も気付かない内に微かな笑みが浮かんでいたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アマータ・プリムス
モルツクルス様、ミルク様、心結様と連携希望。
猟兵としての仕事は解決しましたので最後にメイドとしての仕事をしましょう。
【世界知識】【礼儀作法】【料理】【掃除】【学習力】を用いてでき得る限り村のために働きます。 子どもたちが珍しがって寄ってくるかもしれませんがその時は一緒に料理でも致しましょう。もちろん怪我などはしないように気を付けます。
最後に当機自慢のクリームシチューを村人の皆様に振舞います。
「皆様きっとお腹がいっぱいになれば幸いだと思えます」

悪戯をしてこようとする子にはおでこをツンと突っついて
「おイタはダメですよ?」


モルツクルス・ゼーレヴェックス
【WIZ】アマータ殿、心結殿、ミルク殿と連携希望

【自己複製】で増えて、みんなと一緒に手伝いながらも知識を伝えるっす

「いいっすか、ここらで採れるこの雑草は、こうして……」

【世界知識】【学習力】【情報収集】閉鎖的な生活を送る民衆に必要な知識を教え

「その調子、街の防壁は利便性も考えてっすね……」

【戦闘知識】【拠点防衛】【地形の利用】で施設に口を出し

「メイド最高!領主もメイド様が滅ぼしたっす!メイド万歳!」

【コミュ力】と【礼儀作法】と【存在感】を駆使して、しかも分身して広めるっす!

「その証拠に、ご覧くださいっす!この尊い景色!」

仲間達を示してやればご納得頂けるはず!

「メイド万歳!下着万歳!猟兵万歳!」


音海・心結
アマータ、ミルク、モルツクルスと協力するのですよ

無事に敵も倒して終わりなのですっ!
次のお仕事は……アマータのお手伝いをしたいのですよ
みゆはまだまだ未熟者ですが、アマータには憧れているのです
いーっぱいお手伝いしますよ♪
お手伝い中は戦闘と同じミニスカメイド服を着ているのですっ!

他にも村人の人がお願いをしてきたらお手伝いをするのです
みゆに出来ることはありませんか?
ちっちゃいですけど、よい子になるために頑張るのですっ
……ところでよい子ってどうすればなれるのでしょうか?



「無事に敵も倒して終わりなのですっ!」
「猟兵としての仕事は解決しましたので、最後にメイドとしての仕事をしましょう」
「次のお仕事は……アマータのお手伝いをしたいのですよ」
 そんな風に会話して、音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)とアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)も、ヴァンパイアが支配していた地域の復興支援に赴いた。
 到着した村で、アマータはまたもメイドとしての真価を発揮する。
 定期的にやって来て、村に無理難題を吹っ掛けていたというヴァンパイアの配下たち。ちょっとしたことで機嫌を損ね、すぐに暴れ出す彼らのせいで、村内は荒れ果て、汚れ切っていた。
 それをテキパキと掃除し、片付けていくアマータの姿に、心結は感嘆する。
(みゆはまだまだ未熟者ですが、アマータには憧れているのです)
 その憧れに相応しい仕事ぶりのアマータに、心結自身も気合いが入る思いだった。
「いーっぱい、お手伝いしますよ♪」
 ミニスカメイド服の裾をなびかせながら、心結はアマータの指示を仰ぎに駆け寄っていく。
 心結と同じく、モルツクルス・ゼーレヴェックス(近眼の鷹・f10673)もまた、アマータを手伝っていた。
 彼自身ばかりでなく、ユーベルコードで生み出した分身、『モルツクルス1号』と『モルツクルス2号』も一緒に働いている。本来は戦闘用の分身である為、繊細な作業には向かないが……瓦礫の撤去などには大活躍だ。
 そして、分身たちが黙々と働いている脇で、モルツクルス本体は……。
「いいっすか、ここらで採れるこの雑草は、こうして……」
 ……自分と肩を並べて働いてくれる村人たちに、色々な知識を教えていた。
 ヴァンパイアによって支配されていたこの近辺は、他の地域との交流も許されず閉鎖的だった……そうならざるを得なかったのである。
 閉鎖的であるということは、新しい情報が入ってこないということ。知識が偏っていってしまう。
 それを今こそ補うべく、モルツクルスは喋り続けていた。
「その調子、街の防壁は利便性も考えてっすね……」
 まだ防壁と呼べるレベルではないが、村を囲む柵の修復にも口を出し、助言するモルツクルス。
 この村の住人たちには、彼は賢者のように見えていたかもしれない……。
「メイド最高! 領主もメイド様が滅ぼしたっす! メイド万歳!」
 ……こういう知識まで広めようとしなければ。
 モルツクルスとしては、この知識を特に広めたかったのか、分身たちにも手伝わせて圧倒的存在感で主張していく。
「その証拠に、ご覧下さいっす! この尊い景色!」
 礼儀正しく恭しく、モルツクルスが示した先では――アマータと心結が新たな仕事に取り掛かっていた。
 アマータと心結のメイド姿が珍しかったのだろう、寄って眺めてきた子供たちも集め、アマータは一緒に料理を始めている。
 もちろん、熟練したメイドたるアマータは、子供たちの手に余るような作業はやらせない。子供たちが食材を洗ったり水を汲んできたりする間に、切り難い食材は適切な大きさに切り、高い温度の火や油を使う調理は済ませていく。
 そんなアマータを心結は尊敬の眼差しで見詰め、彼女の隣では村の子供たちも何人か、アマータを憧れの目で見詰めているのだった。
「心結様、ここを少しお願いします」
「解ったのですよっ」
 コトコトと煮込まれる鍋を、時折掻き混ぜながら見ていてほしいと頼まれた心結。アマータほどには手慣れていないものの、おたまを片手に奮闘する。
 ただ……アマータのヴィクトリアンメイド的なそれと比べて、心結のメイド服のスカートは些か短い。それが気になってしまうマセた男の子も居たりするわけで……。
 恐る恐るそれに指を伸ばそうとしたその男の子は、唐突に額をツンッとつつかれた。
「おイタはダメですよ?」
「?」
 アマータに守られた心結は、その事実には気付かずにキョトンとするのだった。
「――ご納得、頂けたっすね? メイド万歳! 下着万歳! 猟兵万歳!」
 ドヤ顔で万歳三唱するモルツクルスとその分身たちの姿に、苦笑気味ながら村人たちの顔にも笑みが広がっていく。
 ……やがて、アマータが「当機自慢の一品」と太鼓判を押すクリームシチューを中心に、たくさんのご馳走が完成した。
「皆様、きっとお腹がいっぱいになれば幸いだと思えます」
 圧政から解放された今だからこそ、幸せを感じてほしいというアマータの心遣いだった。
 折角の料理、村の皆と猟兵たちで揃って頂こうという話になり、まだ戻ってきていない村人たちにも伝言役が走る。
「みゆもお手伝いをするのです」
「ありがとう。それじゃあ、あちらの川に居る人たちを呼んできてもらえるかしら?」
 心結も、その役割に積極的に手を上げた。
 西の空が朱く染まり、東の空には星が瞬き始める中、心結は駆ける。
「――みゆに出来ることはありませんか?」
 到着した川辺でも、心結はそう訊いて、洗われていた掃除道具のいくつかを運ぶ役割を請け負った。
 実に働き者な心結に、村人たちは微笑ましそうな、優しい視線を向けている。
 それを受けながら、心結は胸中で繰り返し唱えていた。
(みゆは小っちゃいですけど、良い子になる為に頑張るのですっ)
 その決意はとても純粋なものであり、尊いことも間違いなかった。
 けれど……ふと、心結はこんな不安を覚えてしまうのである。
「……ところで、良い子ってどうすればなれるのでしょうか?」
 その答えもいつか解る日が来るのかと、教えてくれる人が現れるのかと、星空を見上げて心結は思いを馳せるのだった……。

 ――こうして、メイドと下着を巡るとあるヴァンパイアとその配下たちの顛末は幕を閉じる。
 彼の地域は猟兵たちによって解放されたが……ダークセイヴァーには今なおオブリビオンの圧政に喘ぐ人々は多い。
 いつか、その全てが苦しみから解き放たれる日が来ることを、願って止まない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月11日


挿絵イラスト