猟兵達の徳川埋蔵金探索は当初の予想を上回る早さで完了した。
それは買占めを行っていた大悪災『日野富子』も同じだったらしく、引き際を見誤り慌てて市場から引き上げる事となった。
しかし、慌てて出された命令をすぐさま実行できるものなど、人にもオブリビオンにもそうそういる訳もなく逃げ支度をすれども遅々として進まぬのが現状であった。
「まぁ、そういう訳でして徳川家はこの商人オブリビオンの征伐と財産の接収指示が出たということです。
買い占めた物資は何故かまだ手元に置いているようなので、財産と一緒に接収できれば、丸儲けですね。」
天都狐・華夜(ロジックエラー・f01491)はこれといった感情を込めることなく淡々と状況を説明する。
「予知した内容は下記の通りで、物資の買占めと粗悪な武器を市井に販売し治安の悪化を画策していた商人オブリビオンです。
対象は護衛に浪人系やならず者系のヤドリガミ集団を多数抱えています。
このヤドリガミは一般人を集団で襲い、その魂を妖刀の素材として用いている脅威度の高い敵性集団との事です。
斬り結ぶなどといったクロスレンジでの戦闘の際はご注意ください。」
天都狐は注意事項も淡々と話し続ける。
「では、そろそろ幕府側の役人の方々が会敵しそうなので、戦闘地域に転移します。
お荷物のお忘れがないようにご注意ください。
前線は、転移地点から数十メートルというところです。
それでは、いってらっしゃいませ。」
犬です。猿です。ねこです。
はい、『集団戦』戦争シナリオです。
幕府の役人方がうまく物資を接収できるかは、猟兵の皆様の双肩に懸かっていますので頑張ってください。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦
『模倣刀『偽村雨』』
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POW : 雹刃突
【呼び起こした寒気】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 怨呪流血斬
自身に【過去の被害者の怨念】をまとい、高速移動と【止血し難くなる呪い】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 氷輪布陣
【氷柱】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を凍らせて】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:ボンプラム
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
秋山・小夜
アドリブ大歓迎。
「一般人を襲うとは、ゆるせない。」
80cm砲のグスタフ、ドーラと電磁加速投射砲紫電改を使って何回か砲撃を加える。その後遠距離武装をしまい、戦闘用パイルバンカー・震電改を右腕に装着し、右手に妖刀夜桜、左手に超巨大メイス 崩山を展開して敵陣に向かっていく。右腕に装着した震電改やメイスの先端のパイルバンカーも駆使して、敵の数を減らしていく。ユーベルコードの使用タイミングは任せます。
近接戦闘中でも遠距離武装の紫電改はちょくちょく使用して、距離のある敵にも攻撃を加える。
だけど、周りの味方に配慮したうえで暴れまわる。
「一般人を襲うとは、ゆるせない。」
そう言いながら、秋山・小夜(自由気ままな狼少女・f15127)は80cm超電磁加速投射砲グスタフ・ドーラと電磁加速投射砲紫電改を展開し、砲撃戦開始する。
しかし、80㎝砲ともなるとその威容は相手側からも目視は容易らしく、散兵戦術にて対応され初撃の戦果は片手で数えるほどであった。
模倣刀『偽村雨』の集団は小夜を囲むように接近し、斬りかかる。
小夜も戦闘用パイルバンカー『震電改』を右腕に展開し、パイルバンカーを放った勢いで妖刀『夜桜』を抜刀、左手に持った超巨大メイス『崩山』を振り回した余波で囲みに綻びが生まれた。
「さくら さくら 弥生の空は 見渡す限り 霞か雲か 匂いぞ出ずる いざやいざや 見に行かん」
ユーベルコード『千本桜』、武装を無数の桜の花弁に変え、指定した全ての対象を攻撃する。
千本桜と相対するは『氷輪布陣』、【氷柱】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を凍らせて】、その上に立つ自身の戦闘力を高めるという陣地的効果を持ったユーベルコードが無数の花弁をかき乱す。
辛うじて、花弁が打ち勝つもその勢いは衰え、ヤドリガミ達を倒すには至らなかった。
「ちっ、ここは退くしかないか。」
不利を悟った秋山・小夜は、囲みに生まれた綻びから脱出するのであった。
苦戦
🔵🔴🔴
諏訪野・みすず
諏訪野・啓太郎(r20403)と一緒に参加します。
「悪徳商人って本当にいるんだね。許せない!」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、戦いながらも、戦場全体や仲間の状態に常に気を配ります。
「大丈夫です。きっと治りますよ。」
模倣刀『偽村雨』の「氷輪布陣(WIZ)」に対し、ユーベルコード「ハイパーヒール(ハイパーヒール)」を使うことで、戦っている人のサポートをします。
最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅することです。
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものとします。
アドリブ、共闘歓迎です。
諏訪野・啓太郎
諏訪野・みすず(f00636)と一緒に参加します。
「この馬鹿野郎が!」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、敵の注意を引きつけるオトリ役になります。
「これでとどめだ、決めるぜ!」
模倣刀『偽村雨』の「雹刃突(POW)」に対し、ユーベルコード「スーパーフィニッシュ(スーパーフィニッシュ)」を使うことで、相手の攻撃をかわしながら攻撃します。
最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅することです。
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものとします。
アドリブ、共闘歓迎です。
アレク・アドレーヌ
まぁ確かに有名な一品であるならば贋作も作られるだろうが…そんなもんがヤドリガミになるってのも皮肉というか因果的というかだな。
ま、今してやれることは『ぶっ壊す』だけだが
相手が高速移動をしてくるならこっちも高速移動するまでだしむしろ相手の速度を超えて常に先手を打つくらいの気概で戦った方がいいだろ。
尤も相手の高速移動が寿命を削る諸刃の剣というならばそこを利用しない手もない。
攻撃はいくら手数があっても強力であっても当たらなきゃ意味がないので避ける。とにかく避ける。気合で避ける
宴・段三郎
久しく見たのう、偽村雨
さて、どう鍛え直ししようかの
【目的】
偽村雨を原料に
極悪非道の妖刀へと鍛刀する
【行動】
使用する妖刀は
号『化生炉』
号『酔月』
号 『戎』
まずは壱の太刀、妖刀殺し『戎』
【なぎ払い】で刃を重ねた敵の妖刀の怨嗟を吸い尽くす
戎は元々、他の依頼で偽村雨を何百と原料にし、一振りの妖刀へ鍛え直したもの。
相手も気付くかの
弐の太刀は、『酔月』
盃の酒を飲み干して、小型の月を浮き上がらせて、月光による物理的全方向広範囲斬撃を行う。ついでにおまけで【範囲攻撃】付与。囲まれた時用じゃの
次いで参の太刀、商売道具『化生炉』。万物を妖刀へと鍛刀する妖刀。『地国炉開闢』を使用し、敵衆を一振りの妖刀へと鍛刀す
『速さに限界はない』
アレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)が【スタイルチェンジ・スピードシフト】を発動し、秋山・小夜の奮戦の跡から敵包囲陣の端から端までを駆け抜けていく。
攻撃回数に特化した雹刃突の干渉を一瞬も感じさせることなく、依り代を外骨格で覆いつくしたヒーローマスクはヤドリガミの1体を難なく粉砕した。
「まぁ確かに有名な一品であるならば贋作も作られるだろうが…そんなもんがヤドリガミになるってのも皮肉というか因果的というかだな。
ま、今してやれることは『ぶっ壊す』だけだが」
破壊の余韻に酔うかのように残心するアレクをヤドリガミ達が警戒しつつ、包囲する。
「この馬鹿野郎どもが!」
アレクを再包囲したヤドリガミ達の後ろを取る形で、喝声を上げて現れたのは諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)だ。
咄嗟に放たれたにも関わらず正確な雹刃突をいなし、打撃でよろめかせ【スーパーフィニッシュ】を決める。
矢継ぎ早に現れ、包囲をかき乱す猟兵に偽村雨の集団は統率を欠き、個々の判断で戦い始める。
猟兵達は、高速で躱し、隙を見ては打ち、崩す。
しかし、多勢に無勢。
徐々に疲労が見え始めた頃、新たな猟兵が姿を見せる。
藪から光線が放たれ、アレクと啓太郎に命中したかと思えば、みるみるうちに2人の動きは戦場に現れた当初の動きへと蘇る。
「悪徳商人って本当にいるんだね。許せない!
そういう訳で、協力するよ!
ぱぱ!そんな奴らに負けたら、許さないよ。」
光線を放ったのは、諏訪野・啓太郎をぱぱと呼ぶ諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)であった。
この光線は名は【ハイパーヒール】、他者を癒すというよりは、自身の活力を他者へと分け与えるというものに近く、それ故に多様出来るものではなかったが、ヤドリガミ達はみすずへの攻撃を行う余裕はない。
復調した2名の猟兵に加えて、更なる増援が現れた。
「久しく見たのう、偽村雨。
さて、どう鍛え直ししようかの。」
貫禄を出したい喋り口、しかしその外見からすると可愛げがあるのは人間故の性か、宴・段三郎(刀鍛冶・f02241)が翻弄される偽村雨達を見て思案する。
「まずは一合。」
抜刀された妖刀『戒』がヤドリガミではなく本体の妖刀へと叩き込まれ、勢いそのままに薙ぎ払い、『戒』が妖刀に斬られ糧とされたことを嘆き悲しみ恨む者達の怨嗟を吸い上げ、ヤドリガミ達の地力さえも奪っていく。
返す刀で、大盃型の妖刀『水月』が力を吸われ膝をつくヤドリガミ達を地面へ沈みこませる。
「これでしまいだな。」
段三郎が妖刀にして大槌たる異質な刀『化生炉』を振りかぶる。
「な、なめるなァ!」
偽村雨がわずかばかり残っていた力で【怨呪流血斬】を放つ。
自身に【過去の被害者の怨念】をまとい、高速移動と【止血し難くなる呪い】の放射を可能とする。
そんな、ある種の切り札であったのだが、ことここに至っては既に過去の被害者の怨念と呼べるものは『戒』によって吸い尽されており、ユーベルコードとしての体をなしているだけのハリボテでしかなかった。
「鍛刀【地国炉開闢】」
ユーベルコードはハリボテ同然のそれを容易く打ち破り、『化生炉』の炎はヤドリガミ達を飲み込んだ。
炎がはれて焼けた地面と、商人オブリビオンがため込んでいた財貨と買い占められた物資が姿を現した。
ヤドリガミ達を束ね、鍛え直された1本の妖刀が地面に突き立っていたが、風に吹かれ夢幻の如く消え去った。
猟兵達がせっせと散らばった財貨と物資を集め、梱包し、目立つところに積み重ね撤収し終わった頃、役人を含む騎馬武者の一団が数刻前まで戦場であった場所へとたどり着いた。
一戦交える覚悟をしていた戦士たちは、うず高く積み上げられた財貨と物資を呆けた顔で見上げてる事となった。
後に、お尋ね者の商人が用心棒もろとも忽然と消えるという怪談話の種となるということは、グリモアにも記されていなかった。
大成功
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