エンパイアウォー③~オペレーション アンブッシュⅡ
● グリモアベース 作戦会議室。
ユウキが猟兵たちを集め、ブリーフィングを開始していた。
「よし、集まったな。別動隊が先に作戦を開始しているが、改めて諸君にも作戦を説明させてもらう」
ユウキは地図を広げて言った。
「今回の攻撃対象は、信州上田城。だが、城そのものは叩かなくて構わない。あそこは既に敵の制圧下にあり、敵の主力が駐留している。簡単に落とせる状況ではない……よって今回は、周囲の山岳地帯に展開する大部隊の一部を、ゲリラ戦法により奇襲。敵の戦力を削ぐことが作戦目標となる」
そう言ってポイントを示すユウキ。
そこは山岳部、森林内部であり、足場が悪い上に見通しが利かないと説明するユウキ。
「先発隊の目標と違い、姿を見せないよう接近するのは簡単だが、こちらは遠距離攻撃が樹木に阻まれ、十分な効果を発揮できない可能性が高い。そのうえ足場が悪く、下手に大暴れして敵の注意を引くのはあまり得策ではないかもしれんな」
そう言って、戦闘プランの説明を開始する。
「敵は、『荒ぶるカマシシ』こいつらも十数匹の群れで行動しており、雷による遠距離攻撃や、悪路を物ともしない移動が得意な連中だ」
まぁ、カモシカみたいな相手だし、そりゃあ見りゃ分かるか。と笑うユウキ。
「幸い樹木が多い分、雷による遠距離攻撃を躱すのは容易いだろうが、問題はその走破能力だ。まして物音に敏感な動物である以上、下手に大きな音を立てて戦えばすぐに囲まれてお陀仏だ。その辺をよく考えて行動する必要がある。具体的には、各種隠密能力による暗殺で、各個撃破が有効と考えられる」
森林地帯で迷彩や、目立たない能力は効果を発揮するだろう。
「あるいは少々リスキーではあるが、誰かが大暴れして、纏まったところを広域火力で殲滅するという手もあるにはある」
その辺の判断はお前たちに任せると言いながらゲートを開くユウキ。
「ブリーフィングは以上だ。それでは、諸君の健闘を期待する!!行って来い!!」
ユウキ
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
皆さんはじめましてこにゃにゃちわ。
(´・ω・)ユウキです。
今回は基本の判定をキツく、技能やプレイングボーナスを大きめに書いていきます。
「俺は迷彩が高いから、接近が容易い!(迷彩20)」
↓。
「OK! そのまま攻撃を考えてくれ!!」
「静かに近づくぜ(存在感100目立たない0)」
↓。
「(´・ω・)駄目です」
こんな感じです。
技能や自身の特徴、UCの効果等を吟味し、プレイングを行ってください。
では、詳しい注意などはマスターページまで。
「それでは皆様、良い狩りを……」
第1章 集団戦
『荒ぶるカマシシ』
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POW : アオの寒立ち
全身を【覆う和毛を硬質の毛皮】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 神鳴り
自身に【紫電】をまとい、高速移動と【電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 影より出づる藤波
【自身の影】から【召喚した藤の花】を放ち、【絡みつく蔓】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:笠見諒
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
尾守・夜野
…ゲリラか
一体多数なら得意な方だな
体力が持たない、怪我等は全て攻撃時の【激痛耐性・生命力吸収・吸血】にて維持し、防御だとか避けるだとかは考えない
(気づかれないようにある程度まではよらねぇと射程に入らんか…)
スレイに騎乗し、地面から数センチ浮いて
その上で風下から【目立たないように存在感を殺し】接近しよう
近くに大技用意してる奴がいるなら、【恐怖を与え】る事で牧羊犬のように一ヶ所に集めたり、逃げられそうなら【存在感を出し挑発で誘き寄せ】よう
俺も木々を足場に飛ぶように高速で移動しつつ木と俺の間にある敵の首は狙っていく
…リミット?しらん
ヤバい場合は足場にしてる木は下の雑草からも生命力を吸収し維持に勤める
音すら立てず、気配を消して⋯
風の流れを読み、匂いすら掻き消して見せる。
「…ゲリラか。一体多数なら得意な方だな⋯⋯」
尾守・夜野は、指定ポイントへと静かに接近する。
スレイプニル⋯滑走する者、主神オーディンの軍馬の名を冠するこの馬を、彼はスレイと呼んでいた。
彼の目の前にいるカマシシは、未だ這い寄る暗い暗殺者に気付く様子はない。
――もう少し⋯ある程度まではよらねぇと射程に入らんか…――
UC『致死の一撃』
これは文字通り、自身にとっても致死の一撃である。
身体が自壊するほどの高速移動からの首を狙った一撃。
それは周囲からの生命力吸収を行いながら発動しなければ、恐らく数秒と持たない。
リミットなど知らんと言いたいところではあるが⋯流石に一匹も殺せず自壊してしまっては意味がない。
確実に殺せる距離まで近づかなければ⋯
カマシシは、静かに草を食んでいる。草を食む小さな音が耳に届き始めた。
あと⋯3m⋯⋯
2m⋯⋯
1m⋯ッ!!
「スレイッ!!」
愛馬に指示を出し、UCを発動する!
その声に気付いたカマシシが、背後を振り返る事は無かった。
気付いた時には既に首を落とされ、軍馬の駆けた極々短い距離の木々が、枯れ果て緑を失っていた。
大成功
🔵🔵🔵
ラモート・アンゲルス
前は上手くいかなかったですけど今度こそひとりでやるです。
投石器か大砲をお借りして、白剣を空高く飛ばすです。
白剣が最も高いところまで来たらUC【影の守護者】を発動して、それによって出来た影を従えて戦わせるです。敵の蔦が飛んで来たら……ちょうど持っていたバスターソードで切り払ってメイスで相手を叩くです。
ラモート・アンゲルスは、重い投石機を引きずり引きずり、やっとの思いで目標地点へと到着する。
――前は上手くいかなかったですけど今度こそひとりでやるです――
そう意気込んで徳川軍から投石機を借り受け、やっとの思いでここまで来たのだが⋯⋯
「⋯見事に森なのです⋯⋯」
見事なまでの緑一色。
UC『主の守護者』で対象の影を操り攻撃させるつもりが、そもそも影しかない状況である⋯⋯
「人間⋯そうそううまくはいかないものなのです⋯⋯私は人人間じゃないですけど⋯⋯」
ちょっと悟りを開きそうな気分である。
大砲と悩んで音の出ない投石機を借り受けてはきたが、こうなると、今までの苦労が水泡に帰する。
「まぁ、やるだけやってみるですよ⋯」
投石機に白剣をセットし、そのまま発射する。天高く打ちあがる剣に反射する光は、森を包み込むように広がっていった。
まぁ、一匹でも巻き込めれば御の字⋯だったのだが。
「影どもよ、主人の元を離れ『』に従え!」
天高く光が差し、包み込んだ木々が消え⋯
ギロ⋯
一斉にラモートを睨むカマシシの群れ⋯
「⋯カマシシに、睨まれ逃げる、アンゲルス⋯なのですッ!!」
辞世の句を詠んでいる場合ではない!
全速力で走り、その場を撤退する。
怒りに震え電撃を撃ちまくるカマシシの群れから攻撃を受けなかったのは⋯
不幸中の幸いだっただろうか⋯?
失敗
🔴🔴🔴
六代目・松座衛門
※アドリブ歓迎
。〇(このUCを使えば、索敵と囮が出来るはずだ…)
静かに移動しつつ、UC「即席人形劇」を発動。
周囲の枝や、人形の予備部品でできたガラクタ人形に大型銃「玲瓏」の弾丸を改造した簡易発破装置を持たせ、周囲へ展開させる。【メカニック】【早業】【武器改造】
。〇(見つけた!)
敵集団を見つけたら、囲うようにガラクタ人形達を移動させつつ、自分も人形「暁闇」と共に接近する。
「勝負は一瞬! いくぞ!」
敵に十分に接近、もしくは気付かれそうになったら、全ガラクタ人形の発破装置を作動させて、相手の気を逸らし、人形「暁闇」による【だまし討ち】でできる限り、早く倒してしまおう。
六代目・松座衛門は、静かに移動しつつ周囲の木々や草花を集め、
UC『即席人形劇』により、簡素な人形たちを作り上げていく。
【玲瓏】の予備弾薬を用いた即席の発破装置を備えたそれは、元々現地にある材料で作ったために、臭いや気配を察知する相手に対して高い隠密性を発揮するだろう。
攻撃能力の低い所詮は小細工であるが、今回のような場合はそういう小さな細工が勝利に直結するのだ。
人形たちを周囲に散開させ、目標のオブリビオンを索敵させる。
「ん?」
暫くの後に、人形の一体が帰って来る。
それはつまり、対象を発見し、攻撃準備を整えたということ。
松座衛門は、人形の後ろにつき、静かに目標へと接近していく。
「見つけた⋯ッ!」
対象は三匹程度の群れを成し、周囲の木々を食んでいた。
出来ればもう少し接近したいところではあるが、これ以上近づけば松座衛門本人の隠密能力では気付かれてしまうだろう。
だが、そのために人形たちに発破装置を持たせて展開したのだ。
「勝負は一瞬! いくぞッ!」
松座衛門の鬨の声に反応したカマシシたちの背後で、最初の一体が爆発する。
ドン!
という大きな音に驚いて振り向いた一体に対し、
松座衛門のペスト医師のような姿をした戦闘用人形【暁闇】が一気に接近し、それをたたき伏せる!!
続いてさらに二体の人形を発破。それに注意を逸らされた二匹目を撃破する!!
だが、流石に何度も同じ手が通用するカマシシではない。
三度目は全ての人形を発破させたのだが、今度はそれを無視し、暁闇へと絡みつく蔦を伸ばす!
「ちッ!!」
何処にほかの敵が居るのかわからないこの状況で、戦闘に時間をかけるのは得策とは言えない。
暁闇に内蔵している玲瓏を発砲し、回避したカマシシを無視して全速力でその場を撤退する。
深追いする必要はない。
戦いはまだ始まったばかりなのだから。
成功
🔵🔵🔴
アマニータ・ビロサ
ユーベルコードで胞子をばら蒔き菌糸を伸ばしておく。この状態で敢えて音を立て向こうに近づいてきて頂きましょう。
人間に見えても私の本質はキノコ、菌糸と胞子があればこのボディが破壊されても子実体を創造することで復活可能なのだから囮に最適でしょう。
て、この子達動きませんね?ああ、本能的に危険を感じて防御を固めている、と。でも、無駄ですね、その毛皮で菌糸は防げても吸い込んだ胞子はどうにもならないでしょう?そのまま苗床寄生(ハッキング、盗み攻撃)して乗っ取り同士討ちをさせましょう。
私はすべてを白く染め上げる純白の天使、けっして殺戮の天使ではないのです、いいね?
*胞子と菌糸は戦闘終了と同時に消滅します。
【Amanita virosa】ご存知だろうか?
その純白の可愛らしい姿から、天使などとも称される菌糸類⋯つまりキノコである。
「いーとみぃ♡」
ほら、可愛い。
アマニータ・ピロサが上記のキノコと関係があるかは知らないが、彼女はキノコの擬人化。愉快な仲間の一人である。
キノコであるが故に胞子をばら撒きながら、彼女は森を歩く。
動物というものはなかなか危機管理能力が高いものである。彼女をその目に映そうと、じっと固まったまま動かない。
え? 何が危険なんだって? まぁまぁ、待ち給え。
少女(見た目は)は森をスキップしながら歩く。
まるで散策でもしているかのように。
オブリビオンは、ただただそれを見るばかり。
「ふぅん⋯」
胞子を吸い込んだ相手を苗床として寄生し、動きを乗っ取ってやろうかと思ったが⋯
「いーとみぃ♡」
流石に多少の抵抗力はあるらしい。ただただ動かず、彼女を遠くからじっと見るのみである。
「ま、いっか♪」
少女はただ散策を続けるのみである。
え? 何か忘れてないかって?
あぁ、そうそう。【Amanita virosa】はいわゆる学名である。
和名はドクツルタケ。【死の天使】とまで呼ばれる。恐ろしい毒キノコである。
一口味わえば死を免れるすべはないとか⋯
アマニータ・ピロサがこのキノコと関係があるかどうかは知らないが。
胞子を大量に吸い込んだカマシシたちがどうなったかは敢えて書くまい。
「いーとみぃ♡」
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー
念動力、ハッキング、盗み攻撃、迷彩、目立たない、地形の利用。
自身が発する音や匂いや気配を周囲の環境に自然に馴染ませることにより、例え知覚の内にいようとも認識の外にいるわ。ふふふ、私の超能力なら真正面から視認されてても認識されずに近寄れるわよ☆
で、大食いの念動力による盗み攻撃でエナジードレインよ。紫電も電撃もエナジーだし美味しいわ☆あ、当然音も振動エナジーだから吸収するわよ、ふふ、サイレントキリング(暗殺)ね♪
念動力で空中浮遊させることで逃走防止よ。ま、ここまでしなくても運動エナジーも吸収してマヒ攻撃してるから逃走出来ないでしょうけど、念のため、ね。
● たまには真面目に⋯
アリス・セカンドカラーは、他者のエネルギーを奪うことに長けている。
普段の言動や行動から誤解されがちだが、べつにただの変態というわけではない。
「ふふふ⋯♪」
⋯たぶん。
発する音や匂いや気配。
それを彼女は今、周囲の環境と同化させている。
完璧とは言い難いが、真正面から彼女を認識しなければ、知覚は困難だろう。
実際、目の前のカマシシは、彼女が目と鼻の先にいるというのに、その存在に気づいてはいない。
いや、正確に言えば何者かの存在には気づいているのだろう。
紫電を発しながら臨戦態勢で周囲を警戒していた。
「奪い尽くしてあげる♪なにもかも☆」
不意に響いた声にとっさに放った電撃は、何故か放たれる事は無く虚空に消える。
「ふふふ⋯美味しいわ☆」
さて、音もエネルギーの一種とはいえ完璧に消し去ることは不可能だ。
いずれは仲間たちに築かれてしまうだろう。
カマシシを空に浮かび上がらせ、そのエネルギーを啜るアリス。
空中で暴れるカマシシは、少しづつ動きが小さくなり、まるで干からびたミイラのような状態でパサリと地面に落ちた。
⋯とても軽い音だった。
「あなたのエナジー⋯とっても美味しかったわ♪」
そう言って少女は静かに去っていった。
成功
🔵🔵🔴
ラザロ・マリーノ
成程、確かにこの地形で獣と正面から殴り合うのはキツイか。
一工夫する必要がありそうだな。
まず「影の傭兵」で召喚した影を、敵の後ろに回り込ませておく。
構造可変体鱗で迷彩が施せるし、影なら匂いも無いからな(迷彩/忍び足)。
本体の方は、足止め用の簡単なワイヤートラップを仕掛けてから、派手に音を立てて敵をおびき寄せるぜ(おびき寄せ/罠使い/ロープワーク)。
樹木と盾で遮蔽をとりながら引き付けた敵を、影の奇襲で片づけるって寸法よ(地形の利用/盾受け/オーラ防御/怪力/ダッシュ/なぎ払い)。
普通のカモシカなら肉は食えるし毛皮は金になるんだが…オブリビオンのカモシカって食えんのかな?
※アドリブ・連携・その他歓迎
深い森林、その中で、静かに二匹の竜は滑走する。
その体色はこの森林で保護色として働き、速度を落とすことすらなく、木々をかき分け滑走するラザロと影の傭兵は、獣を狩る狩人である。
この二人を前に、カマシシたちは戦闘と呼べるような物すら許され無かった。
二匹の竜による、一方的な狩りが始まるのだ。
影は素早く獲物の背後に潜伏し、ラザロはその瞳に獲物を映す。
足を掛ければその肉体を宙へと縛り上げるワイヤートラップを仕掛け、わざと派手な物音を立てる。
ガサガサッ⋯
大きな音に気づいたカマシシは、その音の出所に、ゆっくりと歩きだした。
警戒⋯と言えるような物すらカマシシはしていない。
ただの興味だった。
無防備に足元のワイヤーへと掛かったカマシシは、その足をワイヤーで宙に浮かび上がらせられる!
悲鳴を上げる余裕すらなく、影の一撃がその首を刎ね落としていった。
宙に浮いた体から、心臓の鼓動に合わせ血が噴き出し、地面を濡らす。
「普通のカモシカなら肉は食えるし毛皮は金になるんだが…オブリビオンのカモシカって食えんのかな?」
そう言ってラザロはのんきに呟く。
先程の鋭い眼光が嘘のようである。
まぁ、おそらく食ってみたところで死にはしないだろう。
もしかしたら美味いかもしれない。
このまま血抜きをして、持って帰って食してみるとしようか。
「ま、せっかくならもう2~3匹狩ってから帰るか」
そう言って同じように狩りを行い、カマシシ肉をもって帰路に着いたラザロ。
なかなかどうしてカマシシの肉は刺激があり、癖になる味だったとか⋯
大成功
🔵🔵🔵
ラモート・レーパー
つーいーのーぼーくー!?
対の僕(ラモート・アンゲルス)は攻めに転じるのがとことん苦手だな!?
対の僕と入れ替わってUC【大量絶滅】でゲリラ豪雨を起こす。
ゲリラ豪雨を山に降らせて、土砂崩れで一網打尽にしてやらぁ!
(戦場は装備「常夜の世界」で夜です)
● やりすぎな仇討ち。
さっきまで明るかった空はいつの間にか夜に代わり、そこには一人の少女の姿。
「つーいーのーぼーくー!?」
ラモート・レーパーは、対となる存在であるラモート・アンゲルスがカマシシに追い掛け回されたと知り、そのお礼参りへとやってきたのだ。
そのアンゲルスはというと、野を走り、迫る電撃に追い立てられ、木々に引っ掛け服はボロボロ、何度もすっ転んだのか体中に青草をへばり付け、見るに絶えない姿で落ち込んでいたのだとか。
「対の僕は攻めに転じるのがとことん苦手だな!?」
そんなこと言ったって、言ってしまえば状況が悪かったのである。
それに、彼女が仮に対の存在であるならば、普段から狩りを行っているレーパーと比べて、狩りが苦手というのはごくごく当然な話にも思えた。
「ま、いっか」
いずれにせよ、彼女の借りは返してもらうとしよう。
「『』の名において試練を与える⋯土砂崩れで一網打尽にしてやらぁ!」
ん⋯? おいまて、なんて言ったこいつ⋯?
広がる暗雲、それはみるみるうちに大きくなり、山へと大量の雨を降らす。
そういえば、なんでこいつはここまで叫んでいるのにカマシシたちは
来ないのかって?
当然である。彼女が居るのは山二つほど離れた位置。
声など届こう筈も無かった。
カマシシのいる森林近くに降り注ぐ、これでもかというほどの大雨は、地盤を崩し、木々を薙ぎ倒す土石流となってカマシシたちのいる森を襲う!!
これではカマシシどころではなく、生態系にさえ大ダメージである!!
「対の僕をいじめるからだ!!」
⋯理不尽の極みである。
成功
🔵🔵🔴