エンパイアウォー⑯~百面の忍者と入れぬ屋敷?
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サムライエンパイアで繰り広げられる『エンパイア・ウォー』。
現状は織田信長を撃破する為、進軍を行う徳川幕府軍を守りつつ、猟兵達は信長軍との交戦を続けている状況だ。
戦いが進む中、六魔将の一人、百面鬼『風魔小太郎』の居場所を突き止めることができた。
遠江国日坂宿の外れ。
そこに、異形の姿となり果てた百面鬼の姿があった。
「もう徳川の手先にかぎつかれたか」
風魔小太郎は忌々しげに嘆息する。
自らの立案した風魔忍法『隕石落とし』も、半分以上は潰されてしまっているとの報告もある。
ならば、自ら徳川の軍勢を叩くのもやむを得ないと風魔小太郎は考える。
「さあ、来い。我が風魔忍法、とくとその身で味わうがいい……」
忍者屋敷に身を置く敵は、猟兵達の訪れを待つ――。
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グリモアベース。
戦況が進み、戦争に参加する猟兵達はその状況把握に追われていたようだ。
「風魔小太郎の居場所が判明したようね」
金髪エルフ、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)は戦争に参加する猟兵達へと状況説明を行う。
『第六天魔軍将図』に記載された魔軍将の一人、百面鬼『風魔小太郎』。
その姿はサムライエンパイア、遠江の地にあるという。
「とはいえ、見つけたからと言って、すぐ倒せる相手ではないわ」
風魔小太郎は、風魔忍軍の忍者屋敷で猟兵達を待ち受けている。
ところが、この忍者屋敷、なぜか入り口から入っても扉を通り抜けてもすぐ外へと放り出されてしまう。
「何かかしらの仕掛けをしているのは、間違いないのだけれど……」
突破の方法は1つとは限らない。自分のやり方で突破し、中へと突入したい。
そして、中で待ち受ける風魔小太郎だが、相手は先制攻撃を行ってくる。
彼に攻撃を加える為には、この先制攻撃を防ぎ、反撃を繰り出す手段を考えねばならない。
下手に攻撃することだけ考えて特攻でもしようものなら、相手のダメージすら与えられずに返り討ちに遭ってしまうことだろう。
「強敵ではあるけれど、どうか皆に風魔小太郎の撃破をお願いしたいの」
何せ、この敵は数いる敵将のうちの1体に過ぎない。
確実に撃破して次に繋げたいと、セレインは参加する猟兵達へと願うのである。
なちゅい
猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。
エンパイア・ウォー、六魔将の一人、百面鬼『風魔小太郎』との一戦です。
こちらのシナリオは、1章構成のボス戦です。
以下の特殊ルールが適用されます。
●特殊ルール
百鬼面・風魔小太郎は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
なお、入れぬ屋敷に関しては、攻略必須ではありませんが、攻略できた場合はプレイングボーナスがあるものとします。
●注意
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイア・ウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
●執筆予定
できるだけ早く、全参加者一括執筆予定です。
これまでの戦争シナリオから、以下のパターンになることが多いです。
10名様以上で優先執筆。
6~9名様で、他作業の予定に組み込みつつ執筆。
5名様未満で、最初参加者失効前日(だいたい3日後くらい)まで待って執筆。未クリア―で個別参加、完結を目指します。
シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
それでは、行ってらっしゃいませ。
第1章 ボス戦
『百面鬼『風魔小太郎』』
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POW : 風魔忍法『風魔頭領面』
自身の【身に着けた『面』】を代償に、【召喚した風魔忍者の軍勢】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【忍者刀と手裏剣】で戦う。
SPD : 風魔忍法『六道阿修羅面』
自身の【髑髏の面の瞳】が輝く間、【六本の腕で繰り出す忍具や格闘】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : 風魔忍法『死鬼封神面』
【歴代風魔小太郎たち】の霊を召喚する。これは【極めて優れた身体能力を持ち、手裏剣】や【鎖鎌】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:カス
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
非在・究子
い、隕石落としを、やってた、汚い忍者の、登場、か。
た、ただでさえ、厄介な、先制攻撃に、相手有利の、トラップステージ、か…….ぐひひっ。なかなか、攻略、しがいが、ある。
さ、最初の、連続攻撃は、アイテムの『ボム』の、無敵時間で、初撃を、しのいで、その間に、周囲のトラップを【ハッキング】して、トラップを、掌握して、相手の目論見を、すかして、UCを使う、隙を作る、ぞ。
あ、あとは、TASさんの、アシストで、華麗な、魅せプレイの、始まり、だ。
す、スローや、ストップ、物理法則への【ハッキング】から、乱数調整での事象支配まで、ぜ、全部のチートを使って、相手の攻撃を、回避して、こっちの攻撃を、当てていく、ぞ。
イヴ・クロノサージュ
アドリブ◎
――
●心情
忍者さんには、色々なタイプがありますが
風魔は、その……山賊・海賊・強盗・窃盗の四集団で合わさった
夜襲が得意な集団……なんだよね。少し怖いのです……。
●屋敷対策
仕掛けは忍者屋敷によくある
どんでん返し・からくり窓・落とし穴といった罠と
風魔さん自身の強大な妖力によって難しい仕掛けになっているのでしょう
妖力を分析して、突入の際は【見切り】
いつでも常時戦場の心得を忘れず、罠の感知と対処をしましょう
●戦闘
屋敷は狭く長物は使いにくいですから
UCで領域を塗り替えてしまいましょう
防具に何十もバリア【オーラ防御】を貼り
聖槍を一振り放ちましょう【ランスチャージ】【破魔】【衝撃波】【属性攻撃=聖】
黒鵺・瑞樹
入口、扉をくぐるのがダメなら壁とか屋根をぶち抜けばいいのでは?
かなり脳筋な方法だとは思うが…屋根を伝い、ぶち破り小太郎の元に直で行く。
屋根をぶち抜くついでに面に傷でも入れればよい。傷と言ういちゃもんがつけば召喚自体が不完全にならないか。
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流。
屋根の破片に紛れるように【存在感】を消し【目立たず】、【奇襲】【暗殺】のUC剣刃一閃で攻撃。
さらに動きの制限を狙って【マヒ攻撃】、かつ【傷口をえぐる】でよりダメージ増を狙う。
相手の攻撃は【第六感】【見切り】で回避。
回避しきれなものは黒鵺で【武器受け】からの【カウンター】を叩き込む。
それでも喰らってしまうものは【激痛耐性】でこらえる。
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サムライエンパイア、遠江国日坂宿の外れ。
この地にあるからくり屋敷に、六魔将の1人、百面鬼『風魔小太郎』が詰めている。
風魔小太郎は、その名を冠した風魔忍軍を率いているという。
花や自然を愛するミレナリィドールの少女、イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》感情と記憶を代償にチカラを得た少女・f02113)は、忍者には色々なタイプがあると捉えていて。
「風魔は、その……山賊・海賊・強盗・窃盗の四集団で合わさった夜襲が得意な集団……なんだよね」
その存在に、イヴは少しばかり恐ろしさを感じていたようだ。
「い、隕石落としを、やってた、汚い忍者の、登場、か」
小柄ながらに、大きなお胸とお尻のぽっちゃり少女、非在・究子(非実在少女Q・f14901)はそう考える。
「た、ただでさえ、厄介な、先制攻撃に、相手有利の、トラップステージ、か……」
現実はクソゲーと語る彼女。この敵も、異常な能力を持つ敵に間違いはない。
「ぐひひっ。なかなか、攻略、しがいが、ある」
しかし、究子は強敵相手に闘志を燃え上がらせ、独特な笑いを浮かべるのだった。
さて、その風魔小太郎と相まみえる為には、からくり屋敷の内部に突入せねばならないのだが……。
――どんでん返し・からくり窓・落とし穴……など。
この忍者屋敷には、よくある罠が仕掛けられているのだろうとイヴは推察する。
「風魔さん自身の強大な妖力によって、難しい仕掛けになっているのでしょう」
銀の長髪を靡かせる好青年、黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)は試しに入り口から突入してみるが、一方通行の状態でそのまま外に戻ってしまうような感覚を味わう。
「入口、扉をくぐるのがダメなら、壁とか屋根をぶち抜けばいいのでは?」
かなり脳筋な方法だとは自認しながらも、彼は屋根を伝い、一か所をぶち抜いてそのまま小太郎のもとを目指す。
究子は、仕掛けられているトラップにハッキングを試みて、その掌握に努める。
「こっち、なんだな」
同じく、イヴはこの場の妖力を分析する。
この場は戦場。その心得を常時忘れることなく、イヴは罠の感知に当たりながらも、巧妙に隠された入り口を発見して内部へと突入していくのだった。
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内部では、猟兵の侵攻がいつ来るかと待つ大柄な男の姿がある。
「さあ、来い。猟兵ども」
名前の通り、無数の顔を持つ百面鬼『風魔小太郎』。
そいつは精神を研ぎ澄ませ、猟兵達の来襲に備えていた。
程なくして、頭上の天井に亀裂が入る。
ばらばらと落ちる瓦礫に紛れて、存在感を消し目立たぬよう落下してきたのは瑞樹だ。
(「ついでに、面に傷でも入れれば……」)
風魔小太郎は身に着けた面を代償にして、風魔忍者の軍勢を召喚するという。
屋根を破壊した勢いで面を破壊できれば、その召喚もできなくなるのではと瑞樹は考えたのだ。
「ぬうっ……?」
頭上を見上げる小太郎目がけ、仕掛ける瑞樹の右手には月山派の打刀『胡』、左手に黒刃のナイフ『黒鵺』。
彼は二刀流で、敵の面を切り裂いていく。
確かに、仮面は2つの斬撃によって割れ、床に転がる。
瑞樹はさらに傷口を抉ろうと刃を持つ手に力を籠めるのだが、小太郎は6つある腕のうち2本で瑞樹の体をつかむ。
「何を仕掛けてくるかと思いきや……」
すぐさま、敵は空いた手で、割れた面の代わりを用意してみせた。
瑞樹はつかまれた手を振りほどいて床へと着地すると、鼻を鳴らす小太郎は別の面を使い、この場に風魔忍者の軍勢を呼び寄せる。
それらは、忍者刀と手裏剣を手に一斉に瑞樹へと襲い掛かってきた。
だが、猟兵の攻撃はそこで終わりではない。
「だ、出し惜しみは、なし、だ」
飛び込む究子がボムを投げ飛ばし、風魔忍者の軍勢を消し飛ばす。
そのボムはシューティングゲームのボムを思わせる。
短時間だが、無敵時間も存在するようで、その間に究子は周囲のトラップと相手の目論見を見透かそうとしていく。
さらに、イヴが続き、ユーベルコードを行使する。
「聖槍よ。私の声に応えてっ!」
今回の戦場は屋内。長物は使いにくいと判断したイヴはまず、聖槍を手にして。
「皆を守る力を……! 《聖槍聖域》プリズム・セイントランス!!」
からくり屋敷内部の交戦区域を、イヴは自らの聖域に塗り替えていく。
そうして、先に飛び込んだ瑞樹の傷を癒しつつ、自分達の力を高めていった。
「なるほど、だが……」
小太郎はすぐさま次の手を打ってくる。
彼が召喚してきたのは、歴代風魔小太郎達の霊。
それらの霊もまたこの場の小太郎と同様の力を持っており、かなりの強敵だ。
デメリットとして、味方を攻撃しないと寿命が減るというものがあるが、時折、小太郎は自らが呼び寄せた霊達にも切りかかり、あるいは殴りかかっていた。
ただ、風魔忍者の群れが消え、傷を癒してもらった瑞樹はそれらの霊へと切りかかる。
歴代の小太郎達は多少のダメージを気にもかけず、優れた身体能力で手裏剣を飛ばし、鎖鎌で切りかかってくる。
できる限りそれらの攻撃を避け、カウンターをと斬撃を浴びせていた瑞樹だったが、徐々にその体には傷が増えていき、全身から血を流す。
「……いきます」
そこで、幾重にもオーラ防御を張り巡らせたイヴが手にする聖槍を大きく一振りさせる。
貫く光の一閃が数体の霊を消し飛ばし、百面鬼本体にも衝撃波を浴びせかけた。
さらに、自らの体をTASさん……仮想ツールのアシストを受け、最適化した動きで『ゲームウェポン』を銃の形へと変形させて弾丸をばら撒いていく。
「華麗な、魅せプレイの、始まり、だ」
弾丸は確実に、霊を消し飛ばしていくのだが、百面鬼はだからどうしたと言わんばかりの態度だ。
「ふん、たかが初撃を食い止めた程度で……」
敵は再び、面を一つ焼失させて、風魔忍軍の軍勢を呼び寄せてみせる。
さらに、小太郎自身も6本の腕で攻め立て、連続攻撃を繰り出す。
再び、ボムを使おうとした究子に、聖槍を繰り出そうとしたイヴを、小太郎は同時につかみかかろうとした。
「あっ……」
「あぶなかった、な」
2本の腕に捕まるイヴ。究子はハッキングによるチート能力を使い、その腕を避けたが、別の腕が彼女をつかんでしまって。
「残念だったな……」
空いた腕に刀を持った小太郎は、彼女達の体を大きく切り裂いた。
飛び散る鮮血。イヴと究子はほぼ同時に意識を失って倒れてしまう。
一方、新たに現れた忍者達を相手にしていた瑞樹。
彼も奮戦して数体を倒してはいたのだが……、やはり多勢に無勢だった。
数体を倒したところで、瑞樹の体に刃が深く食い込む。
激痛に耐える彼だが、体に蓄積したダメージはあまりにも大きすぎた。
「ごめん。後は頼んだ……」
顔を引きつらせ、瑞樹は後続の猟兵達に託して崩れ落ちてしまったのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ケイ・エルビス
★アドリブ台詞等大歓迎!
★潜入
正面の扉以外に隠し扉がないか
屋敷周辺の地面と壁を気合と第六感で探り入ろうと試みる
見つけられなければ鞭でクライミングして潜入
「・・オレならどこに入口を隠す?」
★先制攻撃
SPD
UCで
早業
援護射撃
範囲攻撃
2回攻撃
怪力
技能をパワーアップ
アサルトライフルとブラスターで
早業の手数重視の銃撃で
先制攻撃を迎撃しながら気合のカウンター
★戦闘
仲間を援護射撃&時間稼ぎするサポート役
敵を動きにくく
仲間を動きやすくして鼓舞
防御はナイフと怪力で武器受けしたり
オーラ防御や体捌きで致命傷を防ぐ
回避は野生の勘と見切り活用
距離を詰められたら
ナイフや格闘で咄嗟の一撃
気合のカウンター
メイスン・ドットハック
【WIZ】
武家屋敷の仕掛けは電脳スキャンによる【ハッキング】【情報収集】でからくりを看破
入れる入口を見つけ出す
風魔忍法『死鬼封神面』の対策は、電脳魔術で自身の身体に磁力を纏わせ、反発により回避率を上げて、【第六感】【視力】【暗視】を駆使して攻撃を避ける努力を行う
先制攻撃を防ぎきったら、UC「G線上のアーリア」を重力爆弾を風魔小太郎に発射
当たればよし、避けられれば地面に爆発し、重力空間によって霊達も含めて多大な重力がかかる
そこで動きが鈍った隙に電脳ミサイル【誘導弾】をありったけのリソースを注ぎ込んで創造し、【一斉発射】する
重力で味方が攻撃する隙を作るのもOKな考えで
絡みアドリブOK
郁芽・瑞莉
風魔忍が頭目がここにいるんですね。
百の面を持つ鬼の鬼退治と参りましょう!
屋敷に侵入する為に一回正面から入り情報収集。
相手の術を戦闘情報や世界知識から見切って。
白の符に「開」の字を浮かばせ。
破魔と封印を解く力で術を破って正面から侵入ですよ!
相手の先制攻撃にこちらもUCを発動。
手裏剣を苦無を誘導弾として、
鎖鎌はダッシュや空中浮遊、スライディングなど、
身体能力を使ったフェイントと残像や迷彩で回避しつつカウンター。
本体は力を溜めて封印を解いた禍ノ生七祇で、
早業のランスチャージで鎧を砕いて。
2回攻撃の2回目でドーピングで身体能力を一気に上げ、
逃がさずに鎧を徹して鎧無視攻撃の串刺しと衝撃波を見舞いますよ!
リカルド・マスケラス
入れぬ館対策
「難しいことは分からないんで、力技で行くっすよ」
宇宙バイク搭載のビーム砲で屋敷の壁を破壊して入り口以外の場所から侵入
「そっちが風魔忍法なら、こっちは猟兵忍法っすよ」
ただUC使おうとすると先制されるので、まずは宇宙バイクのビーム砲で【なぎ払い】をして召喚された忍者や霊に牽制をかけ、【念動力】で相手の飛び道具の軌道をそらしたり、鎖鎌で【武器落とし】などして凌ぐ
UCを使う隙ができたら【視(る)力】をこめて敵を凝視し、【鏡魔眼の術】を発動させ、敵の忍者や霊達を自滅に追い込む。小太郎にもかかってくれたらめっけもの
「今を生きる人達の未来を終わらせるわけにはいかないっすからね。覚悟するっすよ!」
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先行した3人の後、このからくり忍者屋敷へと新たに4人の猟兵達が現れる。
「風魔忍が頭目……ここにいるんですね」
長い黒髪をポニーテールにした郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は内部で剣戟音のする屋敷を見据える。
「百の面を持つ鬼の鬼退治と参りましょう!」
瑞莉に同意するメンバー達は取り急ぎ、先に戦う仲間を援護すべく内部へと突入を試みる。
だが、障害となるのは、内部に入ろうとすると外へと戻されてしまう扉だ。
試しに、瑞莉が正面の扉から屋敷への突入を試みるが、先程のメンバーと同様に真っ直ぐ歩いているのに、外へと出てしまう。
頭のサングラスに、ミリタリージャケット着用のケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)はその扉以外に隠し扉がないかと考えて。
(「……オレなら、どこに入口を隠す?」)
自分が敵将ならばとケイは思考を巡らせ、屋敷周辺の地面、壁を、気合と直感で探す。
アメジストのクリスタリアン、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は電脳スキャンによる【ハッキング】、【情報収集】で一通り屋敷の周囲を調べていく。
実際に、屋敷に仕掛けられたからくりを体感した瑞莉は情報や知識と合わせ、その術を見切る。
「術がかけられているようですね」
取り出した白い符の中央に『開』の字を浮かび上がらせると、彼女は屋敷に仕掛けられた術を破って見せる。
すると、屋敷の何もない壁に入り口らしきものが出現した。
「よし、行こうぜ!」
屋根に仲間が開けた穴を発見していたケイだったが、この場のメンバーが見つけた入口から内部へと突入する。
その時、宇宙バイクを走らせてきた白い狐面のヒーローマスク、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)の姿が。
「難しいことは分からないんで、力技で行くっすよ」
普段から青髪の青年の体を借りている彼は、乗っているバイクに搭載されたビーム砲で屋敷の壁を破壊する。
そうして、リカルドもまた仲間とは別ルートで内部へと突入していくのだった。
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屋敷に突入した後続班だったが、すでに内部が静かになっていたことにメンバー達は懸念を示す。
「先発の者達の安否が気がかりじゃのう」
メイスンのそんな悪い予感は当たっていたようだ。
大広間へとたどり着いた一行は、その場に倒れる3人と、悠然と構える百面鬼『風魔小太郎』の姿を確認する。
「まだおったか」
先程の戦いで呼び出していた軍勢や霊は姿を消しており、現状、敵は小太郎ただ1人だ。
「返り討ちにしてやるぜ!」
ケイは早速自らの銃撃戦用の能力を【ハンズ・アップ】で高め、アサルトライフル『キャプテン・ジャック』とブラスター『スタリオン』を両手に握り、敵目掛けて発砲を始める。
小太郎もそれを黙って見てはいない。
「我を返り討ちとは……、片腹痛いわ!」
髑髏の面の瞳を輝かせた敵は自らの6本の腕を駆使し、刀や格闘によってケイを迎撃してくる。
銃弾と拳では勝負にならぬ感もあるが、相手は並々ならぬ力を持つオブリビオンだ。
むしろ、ケイが気合でカウンターを叩き込み、高めた技能を駆使してなんとか敵を抑え込もうとする状況である。
そして、仲間に注意を向ける小太郎へ、瑞莉が自らのユーベルコードで仕掛けていく。
「一人、千に当たるが如く、私の持てる力のすべて以って。行きますよ!」
彼女の【一人当千】は、多数の苦無と多数の自らの分身を呼び寄せる。
戦いながらではあったが、小太郎はしっかりとその対応も行い、腕を2本開けて印を切る。
「……風魔忍法『死鬼封神面』」
呼びかけに応え、ゆらりゆらりと現れた歴代風魔小太郎の霊達は、すぐさま手裏剣や鎖鎌を放ってきた。
瑞莉は苦無を誘導弾として、飛んでくる手裏剣の迎撃を行う。
また、伸びてくる鎖鎌は彼女自身と分身の身体能力を生かして迎え撃つ。
同じタイミング、メイスンも電脳魔術で自らの体に磁力を纏わせていた。
その反発の力によってメイスンは回避率を上げ、直感などを生かして飛んでくる鎖鎌や手裏剣を避けようとする。
伸びる鎖の先端で煌めく刃。
それに切り裂かれて自らの分身が消えていく中、瑞莉は跳躍、スライディングし、さらに残像、迷彩といった技術も織り交ぜて敵の刃を避けていく。
そして、フェイントを織り交ぜながら、剣や薙刀、霊符といった手段でカウンターを行い、鎖鎌を操る霊どもの攻撃も始めていた。
そして、宇宙バイクのまま、この場へと乗り込んできたリカルド。
「何奴……!」
サムライエンパイアではまずお目にかかれぬ宇宙バイクに、小太郎も驚きを隠せない。
「そっちが風魔忍法なら、こっちは猟兵忍法っすよ」
相手のユーベルコードによる先制を懸念したリカルド。
実際、敵はすでに印を切っており、この場へと続々と風魔忍軍の軍勢を呼び寄せている。
リカルドはそれらや歴代小太郎の霊達に向け、宇宙バイクからビーム砲を薙ぎ払う。
それですらも、リカルドにとっては牽制でしかない。
彼は念動力を生かして、敵の飛ばす手裏剣の軌道を逸らし、さらに、自らの『鎖鎌』を使って敵の刀や鎖鎌を叩き落とす。
しばし、乱戦の様相を見せるからくり屋敷内。
先制攻撃をうまくやり過ごした猟兵はこの場の敵集団を倒しながらも、百面鬼『風魔小太郎』の撃破を目指すのである。
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相手の数は多い上、特に歴代小太郎の霊達の力量は凄まじい。
気を抜けばそれらの手にする刃によって、一気に倒されかねない。
ケイはできる限り相手の動きを止めつつ迎撃を続け、敵の数を減らしていく。
そんな中、広域の攻撃ができるリカルドの宇宙バイクの存在はありがたい。
個別に戦っていれば、それだけでキリなく相手にせねばならぬ可能性すらある。
何せ、小太郎は面の数だけ軍勢を呼び寄せ、手隙になれば先代までの小太郎達を幾度も呼び寄せることができるのだ。
とにかく、百面鬼本人の手を止めねば、ジリ損となってしまう。
「よし、ここはオレに任せな!」
両手の銃を使い、広域の敵を牽制するケイ。
ユーベルコードによって、銃撃戦メインで技量を上げているケイだが、その中には援護射撃も含まれていた。
仲間達が小太郎本体を狙うのであれば、多くの敵を引き付けて時間を稼ぐことはできると彼は胸を張る。
「後は任せたぜ!」
風魔の軍勢の相手に、ケイは片手をサバイバルナイフ『スラッシャー』に持ち替え、武器で受けつつ敵を引き付ける。
とはいえ、やはり数が数だ。
近距離戦でなんとかケイは持たせようとするが、長くは持ちそうにない。
「なら、早う倒すだけじゃ」
ここぞと、メイスンはユーベルコードを使って。
「爆発を避けられても、重力で動きを制限するけーのー」
メイスンが空中に展開するモニターより放たれた重力爆弾。
その一発は狙い違わず小太郎へと飛び、その体へと命中する。
いや、正確には、敵が手を伸ばして受け止めたというのが正しいか。
下手に爆発させてしまえば、自らが呼び寄せた忍者や霊達に被害が出る。
それらを新たに呼び出すにも大きな隙ができると判断し、小太郎は敢えて、被害を最小にする手段をとったのだろう。
とはいえ、爆発に巻き込まれる敵のダメージは小さくない。
腕1本を突き出した体勢の小太郎目がけ、しばし力を溜めていた瑞莉は薙刀『禍ノ生七祇』を水平に構えて素早く突撃し、敵の身に着けた鎧を砕きにかかる。
「ぐうっ……!」
近づいてくる猟兵に対し、小太郎は6本の腕を振るい、武具や拳を繰り出して斬撃に殴打を浴びせかけてくる。
百面鬼自身も多様な攻撃が可能であり、忍者として体幹を鍛えていることもあってか、多少鎧が砕かれた程度では怯みすらしない。
なかなか女性2人が攻めあぐねているのを見て、周囲に薙ぎ払いビームを発射し続けていたリカルドが動く。
「今を生きる人達の未来を終わらせるわけにはいかないっすからね。覚悟するっすよ!」
リカルドがこの一帯の敵を纏めて睨みつけると、忍者や霊達が突然苦しみだし、中には自ら爆ぜ飛ぶ者までいた。
リカルドのユーベルコード【忍法・鏡魔眼の術】。
その視線は敵意を反射し、見た相手を自滅に導くのだ。
忍者達にはかなりの効果を及ぼしていたが、霊達はほとんど抵抗していた。
ただ、ここにきて百面鬼自身に効力が及び、敵は自らの拳で自身の体を殴りつける。
「ぐおおっ……!」
小太郎へと効力があったのは短い間ではあったが、それでも女性2人が攻撃する暇を作るには十分だった。
メイスンはありったけのリソースを注ぎ込み、電脳ミサイル【誘導弾】を創造して。
「1発しか撃てん思うたら、大間違いじゃ」
それらを、メイスンは小太郎目がけて一斉発射していく。
さすがに、今度は手で防げる数でもないし、何より小太郎自身の挙動が遅れてしまう。
そこを目がけ、瑞莉が再び『禍ノ生七祇』を構えてチャージしていく。
「今度こそ、逃さず仕留めます……!」
「我が忍具、近距離武具だけと思うな!」
瑞莉が突っ込んでくるのを見た小太郎は、ここにきて手裏剣や鎖鎌も併せて放ってくる。
だが、メイスンの誘導弾がうまく吹き飛ばしてくれており、瑞莉が素早く肉薄し、敵の巨体を一突きした。
「ぐはっ……だが、まだ……!」
血を吐く小太郎はしぶとく瑞莉の体につかみかかり、殴りつけようとする。
そこで、敵の体から一度薙刀を引き抜いた彼女は、ドーピングで一気に自身の身体能力を高めて。
「これが……鬼の最後です……!」
勢いよくその切っ先を再び敵の巨体へと埋め込み、背中まで貫いた刃から敵の体全体へと衝撃波を浴びせかけた。
敵の頭部からいくつかの仮面が落下し、床に落ちた衝撃で割れていく。
「お、ごあ……っ!」
それに続いて、風魔小太郎もまたその巨体を大きく揺らがせて崩れ落ちていった。
同時に、忍者や霊達も全て姿を消して。
「いや、助かったぜ」
直前までそれらに囲まれたことで、傷だらけになっていたケイが安堵の表情を浮かべていたのである。
百面鬼『風魔小太郎』を倒した猟兵達。
先行して戦い、倒れていた仲間を介抱し、メンバー達はこのからくり屋敷から離脱していく。
おそらく、まだ百面鬼は復活するだろうが、敵が一度躯の海に還ったのは間違いない。
この場での次なる戦いは別のチームや個別参加の者達に任せ、猟兵達は新たな戦場を目指すのだった。
大成功
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