エンパイアウォー⑯~百面ヶ鬼の鬼退治
●サムライエンパイア史上最強を謳われし、化身忍者
織田信長軍の魔将軍が一人、数多の顔と腕を持つ百面鬼『風魔小太郎』。
彼はとある屋敷の奥の間で部下のオブビリオンから、
風魔忍法隕石落としの成果について話を聞かされていた。
「忌々しい猟兵どもめ。我が隕石落としが忍法、弾を壊されては如何ともし難いな」
自らの進言によって「首塚」の一族とその護衛の侍たちを襲っている訳だが。
自らの忍法は隕石となったオブビリオンが、
次々と倒されているとの報告が上がっていた。
それだけではない。
信玄復活阻止から他の魔将軍の仕掛けも次々と猟兵達が介入し、
被害が出ているとの報告を受けていた。
次の手をと考えている所を部下のオブビリオンが駆け込んでくる。
この場所が猟兵達に発見され、こちらに向かってくる者達がいるとの報告であった。
「彼奴、ここを嗅ぎつけたか!
為れば!!この百面鬼が直々に相手をして、新たな己が面としてくれようぞ!!!」
●決戦、風魔忍軍頭目「百面鬼『風魔小太郎』」
多くの人々でごった返すグリモアベースの中で、
呼びかけに応じた猟兵たちに郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は頭を下げる。
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
今回皆さんにお集まり頂いたのは魔軍将の一人を補足する事に成功したからです」
その名は百面鬼『風魔小太郎』。
サムライエンパイア各地を巡ってオブリビオンを討伐した結果、
風魔忍軍が所有していたという屋敷に潜伏している事が判明したのだという。
「決戦の地となる屋敷はただの屋敷ではありません。
風魔の忍者たちが施した仕掛けが数多存在する忍者屋敷となっています」
どんでん返しの先の落とし穴、剣山や竹槍が天井や床、壁から出てくる、
撒菱や砂が巻かれるなど忍者屋敷と呼ぶに相応しい数多の仕掛けがある事を説明する。
「ユーベルコードではありませんので、猟兵にとっては大きな脅威ではありません。
ですが対策していないと、戦闘の邪魔になるくらいの効果はあるのも事実です」
敵は精強、忍者屋敷の仕掛けで足元を掬われない様に対策を忘れないで欲しい。
集まった猟兵達にアドバイスを送る瑞莉。
「私達は相手の庭に飛び込む訳です。相手の先制は免れないでしょう。
故にどう攻撃を防ぎ反撃へと繋げていくのか、
その作戦や行動が一番の肝要となってくるでしょう」
また1人の猟兵が複数のユーベルコードでの対抗を図るのは、
相手も同様にそれぞれの技に対して機先を制してきて、
成功率が著しく下がるので止めておいた方が良いとも付け加える。
「それでも作戦次第では有効打や作戦を打ち破られるなど失敗もある強敵です。
ですが、皆さんなら風魔小太郎の一撃を掻い潜り、倒せるはずと信じていますよ!」
一通り説明を終えた瑞莉は意識を接続するワールド、
サムライエンパイアへと向ける。
「それでは行きますよ。くれぐれも油断なきよう気を付けて下さい。
頼みましたよ、皆さん」
義助次郎
義助次郎と申します。
ついに魔将軍を補足ですね!
ここからは魔将軍との戦いも絡めながらになってくるでしょうか。
という事で私も微力ながら皆さんのお力となるべく、
戦争シナリオを出させていただきます。
内容は『⑯決戦風魔小太郎』のシナリオとなっています。
敵の詳細は、フラグメントの通りです。
今回の戦闘では下記の特殊ルールがありますので一読をお願い致します。
====================
百鬼面・風魔小太郎は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
====================
オープニングやマスターからでも語っていますが、
攻撃の対抗策や工夫が無い場合や複数のユーベルコード使用の際には、
厳しい判定を行いますのでご注意してください。
それでは、皆さまからのプレイング、心よりお待ちしております。
●このシナリオは、「戦争シナリオ」です。1フラグメントで完結し、
「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
第1章 ボス戦
『百面鬼『風魔小太郎』』
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POW : 風魔忍法『風魔頭領面』
自身の【身に着けた『面』】を代償に、【召喚した風魔忍者の軍勢】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【忍者刀と手裏剣】で戦う。
SPD : 風魔忍法『六道阿修羅面』
自身の【髑髏の面の瞳】が輝く間、【六本の腕で繰り出す忍具や格闘】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : 風魔忍法『死鬼封神面』
【歴代風魔小太郎たち】の霊を召喚する。これは【極めて優れた身体能力を持ち、手裏剣】や【鎖鎌】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:カス
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
宇冠・龍
由(f01211)と連携
動きやすいようにサポート
無臭の毒煙などもあるかもしれません
娘の事も考えますと閉所や室内での戦いは避けて庭先に呼び出しましょうか
私は大きくなった由に乗って共に屋敷へ突入
【竜吟虎嘯】を放ち、迎え来る風魔忍者の軍勢、歴代風魔小太郎を拘束し由が動きやすいようにします
この植物は切っても割いても、相手の呪詛悪意に反応し伸び続ける特別性
相手がオブリビオンである限り止まることはなく、また絡んだら最後、その力を吸い取り拘束力が強まります
勿論それだけで風魔小太郎本人が止まるとも思えません
分身隠れ身に注意しながら、手持ちの槍で相手の面に傷の印を付けます
(刻んだ呪詛からは逃げられませんよ)
宇冠・由
お母様(f00173)と連携
相手は隕石化も用いる強敵
全力で挑みましょう
どの道屋敷に潜入したら見つかるんです
正面から全力で豪快に突き破ります
私は事前に【七草仏ノ座】で30Mの鬼になって、外から屋敷まで歩いて突入。時間経過で火力が増すこの技なら、徒歩で移動すればより有利です
お母様を肩に乗せ、屋敷の外壁を破壊しそのまま屋敷の庭まで進みそこで戦いましょう
約10階建てサイズなら、相手もこの存在感を無視できない筈
忍者軍団はお母様が相手取り拘束してくださります
お母様への攻撃は炎のオーラ防御でかばいながら、二振りの火炎剣で植物霊ごと弱った忍者軍団をまとめて焼き払います
お母様の指示の下、風魔小太郎本人へ攻撃
●風魔忍者屋敷にて。猟兵VS風魔小太郎!!!
風魔小太郎が潜伏しているという屋敷。
佇まいは大きい屋敷と変わらないが、そこは忍者が持つ屋敷。
罠が数多仕掛けられているという。
そんな屋敷を見やるのは宇冠・龍(過去に生きる未亡人・f00173)と、
義理の娘たる宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)。
(無臭の毒煙などもあるかもしれません娘の事も考えますと……)
娘を案ずる母の顔を覗かせる由を見た龍は決断を下す。
「閉所や室内での戦いは避けて庭先に呼び出しましょうか」
「分かりました、お母様。ええ、どの道屋敷に潜入したら見つかるんですし。
正面から突き破りましょう」
母の心配を受け止め、
その裏にある気遣いに感謝を込めながら賛成の言葉を述べると。
「相手は隕石化も用いる強敵。全力で挑みましょう!!」
由の決意の言葉を受けて地獄の炎で出来た身体が一層激しく燃え広がり、
見る間に30メートルもある炎の鬼へその姿を大きく変える。
膝を付き右手を差し出して龍を手のひらに乗せ立ち上がると、
左肩に乗り移って貰い屋敷へ歩みを進める。
豪快に外壁を破り、屋敷の庭へと至った所で屋根に現れる百面鬼「風魔小太郎」。
約10階建てサイズに相当する由のの存在感は流石に無視出来るはずもない。
「屋敷を壊されては地の利が消えてしまうからな。ここで迎え撃たせて頂こう」
言うや否や身に着けていた面が砕くと共に印を素早く結ぶ。
一瞬の間に歴代の風魔小太郎と彼らに率いられていた風魔忍軍達が姿を現し、
龍・由親子を襲い掛かる。
「お母様、お守り致しますわ!!!」
由の心の内にも焦がす炎がある。守れなかった人がいた、後悔の炎。
だからこそもう二度とそうはさせない、守って見せるのだ。
忍者たちの攻撃に晒される自身を顧みず、
歴代の風魔小太郎に襲われる母である龍に炎のオーラの防御を回す。
そんな娘の姿に龍の脳裏に浮かぶあの日の悲劇。
だが、娘同様に母も誓ったのだ。悲しみを繰り返さないと。
内心歯を喰いしばりながらユーベルコードを発動させる。
「十二の隙間に伸びる枝葉、寂びた永久でその名を刻め!」
足元に時計版に似た51にも及ぶ陣が浮かぶと、
陣から現れた霊木の枝葉が風魔忍者たちへと向かっていく。
絡めとられた忍者たちは断ち切ろうとするも、
切っても割いても直ぐに元通りになり更に絡めとられていく。
「この植物は切っても割いても、相手の呪詛悪意に反応し伸び続ける特別性です」
絡んだら最後、その力を吸い取り拘束力が強まる植物にからめとられた忍者たち。
今度は娘の由が二振りの火炎剣で植物霊ごと、
弱った忍者軍団をまとめて焼き払っていく。
「我が忍法を破るとは見事。だが、その代償は大きいようだな。
さあ引導を渡してくれようぞ!!」
由は龍を攻撃からかばい続けた事によってダメージを蓄積。
炎の鬼の姿を保てなくなり、膝をつく事となる。
そんな娘に止めを齎そうと風魔小太郎達が囲むのを庇いつつ、
だが龍に諦めの色も絶望も無かった。
「そんなに余裕で良いのですか?……刻んだ呪詛からは逃げられませんよ!」
無茶をする娘がこうなる事は半ば予想出来ていたのだ。
故に風魔小太郎達に対しては仕掛けてきた際に、
手持ちの槍で相手の面に傷の印を付けていた。
そして植物霊の陣はまだ消えていなかった。
絡み取られていく風魔小太郎達、霊体たちは堪らず消滅し、
本体も少なからずダメージを負う。
傷ついていた面を割った時には、親子の姿は消えていた。
「逃がしたか……。猟兵、聞きしに勝る強さ。油断はこの身に返ってくるか」
今回の事を戒めとしつつ、風魔小太郎は屋敷へと戻るのであった……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ベルベナ・ラウンドディー
【存在結界】発動…近づく罠を自動で切断する準備
【見切り・聞き耳】…主に音で罠を察知し【咄嗟の一撃】で叩き落すか【逃げ足】で退避
回避成功の際は【罠使い・武器改造】で再発可能に細工(敵POW対策)
威力・量・発動場所を対多集団戦用に改造変更し風魔戦に活用
風魔戦は敵の姿に【変装】し【迷彩】の錯視効果を期しつつ
劣勢で退転したと見せかけ先の罠に嵌め、乱戦を誘発します
直刀での【串刺し】主体に結界を併用して展開を想定
忍軍に紛れ敵を見失わぬよう【視力・追跡】と併用し、
対多戦は爆弾での【範囲攻撃・吹き飛ばし】で被包囲を警戒・回避
乱戦の隙を強化済みの飛翔能力で突く狙いです
これが私の戦術です
御指南願います、忍者殿
神酒坂・恭二郎
「伝説の忍者マスターと戦えるとは光栄だねぇ」
飄々と告げて屋敷に入る。
方針としては【スペース手拭い(アイテム)】にフォースを篭めて延ばし、建物の柱や壁に【ロープワーク】で結ぶ、もしくは突き刺し足場にする。
接地を減らせば、その分だけ対応すべき罠を減らす事ができる。
綱渡りの要領で蜘蛛の巣のように張り巡らせた布を歩き、奴の出現に備えよう。
風魔が出たら、召還された忍軍に対し【クイックドロウ】で【衝撃波】を飛ばす。威力は牽制程度に抑え【範囲攻撃】で幅広く放ち、【失せ物探し】で衝撃波の手応えの違いから本体を探る。
【早業、見切り】で防御を行いながら、感知があればUCだ。足元の布を操作し、布槍で串刺しを狙おう。
シン・コーエン
忍者屋敷に忍者の軍勢か、相手にとって不足は無い。
忍者屋敷の罠は大半が床を歩く事で起動する。
故に【空中浮遊・念動力で自身を移動・空中戦】を組み合わせて屋敷の中を空中移動し、【第六感・見切り・視力】で危なそうな場所には近寄らずに罠を回避。
戦闘では敵忍者軍勢の先制攻撃に対し【ダッシュ・ジャンプ・残像・空中浮遊・空中戦・見切り】を組み合わせた3次元的な変幻自在の動きで躱し、又は【武器受け・オーラ防御】で受ける。
その上でUC:灼星・連星と【2回攻撃・衝撃波・念動力による衝撃・風の属性攻撃・範囲攻撃・なぎ払い】を組み合わせた、広範囲に及ぶ風と衝撃の極大2連撃によって、風魔小太郎を配下ごと斬り割いて斃す!
二天堂・たま
成程これが忍者屋敷、罠がいっぱいのようだな。
ワタシも罠の知識はあるし、アルダワにはもっと気合の入った仕掛けも珍しくない。
逆にUC:アルダワ流錬金術の無機物操作で敵に対して罠を発動させれば先制攻撃に対抗しよう。
仕掛けた本人は罠の無い場所も分かっているだろうが、そこを棘床や柔らかい地面に変えればこちらの出方を伺わざるをえまい。
剣山や撒き菱、滑りやすくするための砂や飛んでくる手裏剣も無機物。
木片に変えて無力化していく。
敵は優れた身体能力も武器の様だが、こちらへ近づいてくれるなら“ケットシーの肉球”で迎え撃つ。
鎧の上からでも、触れた者の負の感情を浄化する魔性?の肉球なのだ。
伊達に猟兵を名乗っていない。
宇冠親子と風魔小太郎との戦いが終わり、
小太郎が姿を消すや否やで新たに転移してくる猟兵達がいた。
「あれが風魔小太郎……。伝説の忍者マスターと戦えるとは光栄だねぇ」
「ああ、そうだな。そして忍者屋敷に忍者の軍勢か、相手にとって不足は無い」
飄々とした物言いで告げる神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)に、
シン・コーエン(灼閃の・f13886)も同意する様に戦意を滾らせつつ。
壊された外壁を越えて屋敷へと向かう。
しかし一歩屋敷内部へと踏み入れると一度猟兵達の足がぴたりと止まる。
肌で感じたのだ。
この先に待ち受ける罠と風魔小太郎の背筋を刃で触れられている様な悪寒を。
「成程……。これが忍者屋敷、罠がいっぱいのようだな」
ケットシーたる二天堂・たま(神速の料理人・f14723)は、
危険を察知しているかのように髭をもぞもぞと動かす。
歴戦の猟兵達は一瞬空気に呑まれかかるも、しっかりと気持ちを立て直すと。
「これから披露する我らが戦術、有効であったか否か。御指南いただこう!」
何処かで見ているであろう風魔小太郎に対してそう啖呵を切る、
竜派ドラゴニアンであるベルベナ・ラウンドディー(ドラゴニアンのバイク乗り・f07708)。
この言葉を皮切りに猟兵達は各々屋敷の奥へと、
風魔小太郎を探しに動きはじめる。
移動や戦闘の障害となる忍者屋敷への罠への対応については、
四人の猟兵達の対応は回避するか罠を潰す方向、その二つの方向性で奥へと進む。
回避する方向を選んだのはシンと恭二郎。
シンは空に身を浮かばせ、
サイキックで自分の身体を動かす方法で屋敷内を空中移動。
その身体運びは空中での戦闘を経験した身体使いが現れていた。
恭二郎はスペース手拭いを取り出すと、風桜子(フォース)を篭めて延ばし、
梁にロープワークの要領で結び、もしくは柱に手拭いを突き刺し足場にして。
綱渡りの要領で蜘蛛の巣のように張り巡らせた布を歩く。
「忍者屋敷の罠は大半が床を歩く事で起動する、故に屋敷の中を空中移動すれば」
シンの言葉を継ぐ様に恭二郎が続ける。
「接地を減らせば、その分だけ対応すべき罠を減らす事ができるからねぇ」
そうして罠を踏まない二人が先行する形になる中、
たまとベルベナは自身のユーベルコードで罠を破壊、潰していく。
「ワタシも罠の知識はあるし、
アルダワにはもっと気合の入った仕掛けも珍しくないぞ?」
ちちんぷいっ!と柔らかそうな肉球がある手を振ると、
剣山や撒き菱、滑りやすくするための砂や飛んでくる手裏剣ら無機物、
その全て木片と変えて無害化してしまう。
一方のベルベナは伝説上の巨狼の力を部分的に己が身に憑依させるべく、
真言を紡ぐ。
「嘲る者よ 憎しみよ 汝が錠を貪り食らえ
希う斬獲は陽炎 奉る裏切りは月光 災也 破壊の杖の名の許に
遍く星を地に臥し揺らせ磔の獣」
ユーベルコード「存在結界(グレイプニル)」を発動させると、音から罠を察知。
避けきれず近づく罠を自動で切断して行くと共に。
避けられた罠に小細工を仕込んでいく離れ業を見せるのであった。
「猟兵にとってはこの屋敷の罠の類を使っても足止めはおろか、
邪魔にすらならないか」
罠をモノともせずに進む一行の前に現れた風魔小太郎。
罠が機能せずに奇襲を仕掛けるのは難しいと判断し姿を現した彼は、
正面から猟兵達を襲う。
小太郎は着けていた面が砕くと共に印を素早く結ぶと。
一瞬の間に歴代の風魔小太郎と彼らに率いられていた風魔忍軍達が姿を現し、
たちまち猟兵達は多数の攻撃に晒される事となる。
しかし猟兵達は事前に警告され、その対策を練っていたのだ。
恭二郎は足場にした手拭いを上手く活用し、
相手の動きを見切っては早業で刀を受け、手裏剣を丸め取っていくと。
シンは風魔忍軍達の攻撃をシンはダッシュ、ジャンプの身体能力と、
残像と空中浮遊を加えた空中戦を展開。
三次元的な変幻自在の動きで相手の動きを見切っては躱し、
又は武器で受けオーラ防御で直撃をいなしていく。
ベルベナは包囲しようとする風魔忍軍達に対して、
見やった風魔の忍者の姿へと一瞬で変装。
相手が一瞬見失った隙をついて包囲を後方へと離脱、
爆弾を置き土産に吹き飛ばしたり。
退転したと思わせ更に追撃してきた忍者たちを、
掌握した罠に嵌めて逆に倒していく。
「ちちんぷいっ!と」
たまは向かってくる歴代の風魔小太郎達に向かって、
アルダワ流錬金術(クラシカル・アルケミア)によって掌握した罠を発動。
「こちらの地の利を無くすばかりか利用するか!!
だが、掌握していないとでも思ったか!?」
効果範囲も何が仕込まれているかも承知した回避運動、だがそれが仇となる。
ニヤリと口角を上げるたま。
罠を避けたかと思われた歴代の風魔小太郎達を襲ったのは、
たまが組み替えた罠たち。
槍衾からは手裏剣が飛んできたり、落とし穴があり槍衾が飛び出てきたり。
そしてその逆も然りもあり。
優れた身体能力で回避する風魔小太郎。
猟兵同様致命的な一撃には遠いが、戦いにおいては動きを阻害する邪魔となり。
「ワタシたちは伊達に猟兵を名乗っていない」
逆にたまから触れた者の負の感情を浄化する魔性とも言われる、
ケットシーの肉球を叩き込まれたのを皮切りに。
猟兵達も反撃を開始する。
「さてさて。伸縮自在に千変万化の我が布術。よぉく御覧あれ……ってなもんか」
張り巡らせた手拭いから威力はそれほどではないが広範囲に衝撃波を飛ばし、
風魔小太郎を始めとした風魔忍者軍はその動きを牽制していく。
その狙いは再度姿を消し、攻撃の隙を伺う風魔小太郎本体の居場所の特定。
しかし索敵という狙いは気づかれていたのであろう。
歴代の風魔小太郎も同様に消えたり、現れたりを繰り返して特定をさせない。
そんな恭二郎の戦法を見やったシンは方向性が間違っていない事を確信すると。
「唸れ、灼星剣!」
なぎ払われた灼星剣から発せられた風が渦を巻き、
その風圧と念動力によって風魔忍者たちは壁や床へ叩きつけられ、
歴代の風魔小太郎や本体もその威力に足を止めてしまう。
しかし、シンの場合はその一撃で終わらない。
灼閃・連星(シャクセン・レンセイ)。そう連なる星の如く、返す一撃があった。
荒れ狂う暴風と化した重く避けられない灼星剣の一撃が、
風に絡め捕られていた風魔小太郎率いる召喚されし風魔忍軍全て叩き伏せていく。
「ぐっ……だが、まだこれしき……、ッツ!!!ガッ…………!!!?」
暴風がその身を深く切り刻んでいく中、更なる衝撃が風魔小太郎を襲う。
乱戦の中でも目を離さずに追っていたベルベナが、
強化済みの飛翔能力で直刀を突き刺し込んだのだ。
そのままの勢いで壁へと衝突。
複数組の腕を持つ風魔小太郎を以ってしても幾つも壁を突き破った所で、
ようやく勢いを殺せてベルベナを引き剥がすと。
「抜かったわ!! このまま戦うのは危うい、か。一度退かせて貰おう」
言うが否やその姿は忽然と掻き消える。
逃げられた猟兵達に、だが焦りの色は無かった。
そう、猟兵はここにいる者達だが全てでは無い。
新たな仲間の存在を感じていたからだ。
それは逃げた風魔小太郎も感じている事であろう事を思いながら、
逃がさない為にも彼らも再び動き始めるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
アリス・フェアリィハート
アドリブや連携も歓迎です
このお屋敷に小太郎さんが…
注意して進まなきゃです…
【第六感】【地形の利用】【見切り】【早業】を使い
罠を警戒・回避して進みます
壊せそうな罠は
自身の剣『ヴォーパルソード』
からの【衝撃波】で破壊
小太郎さんと対峙したら
先制攻撃及び敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【オーラ防御】等をフルに
使い回避
小太郎さんのUCには
上記の技能と
組み合わせてUCで
相殺を試みます
攻撃は
ヴォーパルソードに
【破魔】を込めて
【属性攻撃】【なぎ払い】
【鎧無視攻撃】等の剣戟や
剣からの【衝撃波】・【誘導弾】等の遠距離攻撃を
【2回攻撃】での時間差攻撃とも
組み合わせ攻撃
『百面鬼・小太郎さん…貴方を討ちます…!』
ローズ・ベルシュタイン
【真実の翼】で参加
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
WIZ判定
■心情
罠だらけの屋敷に乗り込むのは危険だとは承知ですけど
ここで退く訳には行きませんわ。
■罠や先制攻撃対策
視力や暗視で、罠を目視する様に努め
自身の罠使いの技能知識で罠のありそうな場所を推測
罠は発動させない様に忍び足で移動し、罠を発見したら破壊工作で壊す
罠が発動したら、見切りや第六感で回避
先制攻撃には、手裏剣や鎖鎌を見切りや第六感、残像で避け
回避出来ない時は盾受けや武器受けで防御
偽葉と背中合わせに戦い、互いの死角をカバーし合う
■戦闘
夕暮れ時に薔薇は踊り咲くを使用
召喚された霊ごと範囲攻撃で本体も纏めて攻撃
マヒ攻撃や気絶攻撃も駆使して攻撃する
燈夜・偽葉
【真実の翼】で参加します
剣客として、忍法らしくない忍法とか乱破ものとか罠とかに負けるわけにはいかないのですよ
罠には
罠使いの技能の応用で何処に罠を仕掛けているか予想し
作動したら第六感で感知
視力で捉えれば見切り
回避、オーラで防御、武器で受けて弾きます
先制攻撃へは
手裏剣や鎖鎌を視力で見切り、第六感、戦闘知識で感知
残像のフェイントで狙いを逸らし、回避
地形の利用で罠も利用して敵の勢いを削ぎつつの高速詠唱
カウンター、早業で「剣よ、炎を泣いて」を使用
全力魔法で一斉発射、範囲攻撃します
武器落としで手裏剣への対策にもなり
鎧砕きの串刺しも乗せますね
仲間と補い合うよう立ち回ります
時は少し遡って。
男性四人の猟兵達が風魔小太郎と戦いを繰り広げている中。
彼らが突入した場所とは違う場所にゲートが開き、
そこから新たな猟兵達が現れ屋敷を見やる。
「このお屋敷に小太郎さんが……。注意して進まなきゃです……」
アリス・フェアリィハート(不思議の国の天使姫アリス・f01939)は緊張からか、
ギュッと手に持つ剣―ヴォーパルソードを強く握りしめる。
そんな力むアリスに緊張を解す様にポンと肩に手を置いて、
自信を滲ませる凛々しい表情で勇気づけるローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)。
「罠だらけの屋敷に乗り込むのは危険だとは承知ですけど、
ここで退く訳には行きませんわ」
アリスの空いたもう片方の肩をポンと手を置いて、
明るくも優しい笑顔で緊張を解そうとするのは燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)。
「それにですね剣客として、
忍法らしくない忍法とか乱破ものとか罠とかに負けるわけにはいかないのですよ」
その物言いに少女らしい笑い声と笑顔を見せるアリス。
「確かにそうなのです!さあ、逃がさない様に急ぎますです!」
肩の力が抜けたアリスが屋敷へと向かうのを並ぶようして、
ローズと偽葉も互いを見て互いによろしくの意味を込めて微笑み合うと。
全員がこれからの戦いへと気持ちを切り替えるのであった。
屋敷に突入した三人の女性猟兵達が取った作戦は、
罠を警戒しつつのサーチ&デストロイ。
ローズと偽葉が罠を扱う知識を持っていた事もあって、仕掛けた場所を察知。
事前にアリスに警告をしつつ回避させた後、
壊せそうな罠はアリスは剣からの衝撃波で物理的に、
ローズは罠の知識から罠の肝要部分だけを破壊し、
作動しなくする工作を行い機能を奪う。
忍者が仕掛けた罠という事で察知出来ない罠も幾つかは存在はしたが、
持ち前の動体視力と見切り、
第六感などの察知能力をフルに発揮していずれも悉く回避していく。
そうして奥へと進んで行く中広々とした居間に足を踏み入れた時、
突然現れるは風魔小太郎。
「ぐっ、戦闘に集中せねばならなかった為に、気配察知を怠ってしまったか!!」
これが彼女達が遅れて屋敷に入った理由であり、
彼を逃がさない為のグリモア猟兵の導きでもあった。
一瞬の動揺を見せた風魔小太郎ではあったが、
猟兵達を退ける為素早く印を結び歴代の風魔小太郎を呼び出して、
自身も併せて襲い掛かる。
死角を突く様に姿を一瞬で消してそれぞれの猟兵を襲い掛かるが、
死角を無くべく三方に距離を等間隔で取り、
互いに見る人物を決めていた猟兵達にとっては死角などなかった。
「アリスさん、足元ですわ!」
「偽葉さん、左上後方です!」
「ローズさん、真上ですよ!」
それぞれの警告を受け取った猟兵達は、
素早い動きで残像を残し死角位置から動き攻撃を空を切らせ、
背中合わせとなって。
飛んでくる手裏剣や鎖鎌はそれぞれ武器やオーラ防御、盾ではじき飛ばすと。
偽葉が部屋にあった罠を起動させ、
風魔小太郎に回避の選択を取らせその動きを鈍らせる。
それは猟兵達の反撃への合図。
最初の口火を切ったのはローズ。
精霊銃「プリンセス・ローズ」を引き抜くと、
その姿は一輪のオレンジ色の薔薇となる。
「さぁ、数多に咲き誇りなさい!」
彼女の声に次から次へと花弁が分離し、風魔小太郎達へと襲い掛かる。
偽葉との訓練の際に体得したユーベルコード、
夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(ローズ・ワルツ)
花弁は円舞曲を踊るが如く、風魔小太郎を切り裂く。
「この程度で私が止まるはずなかろう、
……っは!? 意識が一瞬だが飛んだだと!!?」
そう花弁の斬撃には意識を奪い、マヒする効果が付与されていたのだ。
更に動きを鈍らせた風魔小太郎達に対して続く様にアリスが動く。
「【白の女王の鏡】に、映らないものはありません…!!」
アリスの前に浮かぶ鏡の幻、その鏡面に写るは歴代の風魔小太郎達。
次の瞬間、鏡から歴代の風魔小太郎達が現れ、
自分と同じ存在を相打ちにて仕留めていく。
そんな消されていく歴代風魔小太郎に対して、
逃げの一手を打とうとする風魔小太郎にアリスは果敢に攻め込む。
「百面鬼・小太郎さん…貴方を討ちます…!」
小柄を活かした破魔の力が宿ったヴォーパルソードの斬撃が、
彼の具足の隙間を切り裂くと、
駆け抜け振り向きざまに遠距離攻撃で放たれた衝撃波。
「小柄というのにそこまで動けるとは……!!
しかしこれ以上は当たる道理はない……がっ!!!」
一撃を返そうとしていた小太郎にアリスの追撃が突き刺さる。
衝撃波はおとり。アリスの身体を死角として時間差で誘導弾を放っていたのだ。
そしてこの一撃で一瞬でも動きが止まったのは、
風魔小太郎にとっては致命となった。
「空に突き立て、空を焼き、空より来たる、それはきっと空の涙」
朗々と謳い上げるように紡がれる言葉に呼応するように。
偽葉の周りには高速詠唱によって召喚された、
おびただしい狐火を纏った太刀・短刀が浮かんでいた。
その数太刀230本、短刀に至っては45,954本。
そこに駆け付ける男性猟兵達は風魔小太郎の最後の瞬間を目撃した。
「ぶった斬って、串刺しにしてあげます!」
一斉に放たれる狐火を纏う刀たちに対して、
3対6本の腕をフルに使って迎撃をする風魔小太郎。
しかし万を超える刀の嵐の前には無意味であったのは明々白々の事であった。
全身を刀傷と大小の刀が突き刺さった、針の筵ならぬ刀の筵となって倒れ込む。
狐火が屋敷と風魔小太郎をを燃やしていく中、
猟兵達は急ぎグリモアベースへと帰還する。
エンパイアウォーと呼ばれし此度の戦いはまだまだこれから。
魔将軍達の徳川軍勢への妨害は続き、
魔将軍自体も一定数を倒さない限り骸の海から蘇るのだ。
サムライエンパイアの為、猟兵達は新たな戦場へと赴いていく……。
成功
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